(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023152720
(43)【公開日】2023-10-17
(54)【発明の名称】イメージセンサ中の分離構造
(51)【国際特許分類】
H01L 27/146 20060101AFI20231010BHJP
H01L 27/144 20060101ALI20231010BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L27/144 K
H01L27/146 D
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023020398
(22)【出願日】2023-02-14
(31)【優先権主張番号】63/327,018
(32)【優先日】2022-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/879,556
(32)【優先日】2022-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】何 承穎
(72)【発明者】
【氏名】林 冠華
(72)【発明者】
【氏名】周 耕宇
(72)【発明者】
【氏名】許 凱鈞
(72)【発明者】
【氏名】林 頌恩
(72)【発明者】
【氏名】王 文徳
(72)【発明者】
【氏名】劉 人誠
【テーマコード(参考)】
4M118
【Fターム(参考)】
4M118AA01
4M118AA05
4M118AB01
4M118BA09
4M118CA02
4M118CA34
4M118EA14
4M118FA27
4M118FA28
4M118GA02
4M118GA08
4M118GB03
4M118GB07
4M118GB09
4M118GB11
4M118GC07
4M118GD04
4M118GD15
4M118HA25
4M118HA26
(57)【要約】 (修正有)
【課題】隣接する画素構造間のクロストークを実質的に最少化又は排除し、BSIイメージセンサの量子効率を向上させる光学デバイス及び方法を提供する。
【解決手段】光学デバイス100は、基板102と、基板に設けられた第1放射線感知素子106A及び第2放射線感知素子106Bと、基板に設けられたシャロートレンチアイソレーション(STI)構造108と、を含む。基板は、表側表面102Fと、表側表面と反対の裏側表面102Bとを有する。光学デバイスはさらに、基板にてSTI構造上に設けられたディープトレンチアイソレーション(DTI)構造110を含む。DTI構造は、金属充填層110Aと、金属構造を囲む誘電体層110B、110Cと、を含む。DTI構造は、基板の表側表面の上方に垂直に延伸する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表面と、前記第1表面と反対の第2表面とを含む基板と、
前記基板に設けられた第1放射線感知素子と第2放射線感知素子と、
前記基板にて前記第1放射線感知素子と前記第2放射線感知素子との間に設けられ、第1表面と、前記第1表面と反対の第2表面とを有する、第1分離構造と、
金属構造と、
前記金属構造を囲む誘電体層と
を含み、
前記基板にて前記第1分離構造の前記第1表面上に設けられた第2分離構造と
を含み、
前記第2分離構造が、前記基板の前記第1表面の上方に垂直に延伸する、
光学デバイス。
【請求項2】
前記第1分離構造の前記第2表面が、前記基板の前記第2表面と同一平面上にある、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項3】
前記第2分離構造の高さが前記第1分離構造の高さよりも高い、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項4】
前記第1分離構造の幅が前記第2分離構造の幅よりも広い、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項5】
前記第2分離構造が、前記基板の前記第1表面の上方に80nm~130nmの距離を垂直に延伸する、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項6】
前記誘電体層が、前記第1分離構造の前記第1表面と物理的に接触している、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項7】
前記誘電体層が、
前記金属構造を囲む酸化物層と、
前記酸化物層を囲むhigh-k誘電体層と
を含み、
前記酸化物層及び前記high-k誘電体層の材料が互いに異なる、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項8】
前記誘電体層が、
前記金属構造を囲む酸化ケイ素層と、
前記酸化ケイ素層を囲む、酸化ハフニウムと酸化アルミニウムを含むhigh-k誘電体層と
を含む、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項9】
前記金属構造がタングステン又はアルミニウムを含む、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項10】
前記基板の前記第1表面が、前記第1放射線感知素子及び前記第2放射線感知素子と整列した溝領域を含む、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項11】
前記溝領域が三角形状の断面を有する、
請求項10に記載の光学デバイス。
【請求項12】
前記第2分離構造上にバッファ層を更に含む、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項13】
表側表面と裏側表面とを含む基板と、
前記基板に設けられた第1画素構造と第2画素構造と、
前記第1画素構造と前記第2画素構造との間に設けられたシャロートレンチアイソレーション(STI)構造と、
金属構造と、
前記金属構造の側壁に沿って、そして前記STI構造上に設けられた誘電体ライナーと
を含み、
前記STI構造上に設けられたディープトレンチアイソレーション(DTI)構造と、
前記基板の前記裏側表面上に設けられて前記DTI構造と整列したグリッド構造と
を含む、
光学デバイス。
【請求項14】
前記誘電体ライナーが、
前記金属構造を囲む酸化ケイ素層と、
前記酸化ケイ素層を囲む、酸化ハフニウムと酸化アルミニウムを含むhigh-k誘電体層と
を含む、
請求項13に記載の光学デバイス。
【請求項15】
前記金属構造がタングステン又はアルミニウムを含む、
請求項13に記載の光学デバイス。
【請求項16】
前記金属構造と前記グリッド構造との間にバッファ層を更に含む、
請求項13に記載の光学デバイス。
【請求項17】
基板の第1表面を通して第1放射線感知素子と第2放射線感知素子を形成することと、
前記基板の前記第1表面を通して前記第1放射線感知素子と前記第2放射線感知素子との間に第1分離構造を形成することと、
前記基板の前記第1表面と反対の前記基板の第2表面上に溝領域を形成することと、
前記基板の前記第2表面を通じて前記第1分離構造上に分離トレンチを形成することと、
前記分離トレンチに誘電体層を形成することであって、前記誘電体層が前記基板の前記第2表面の上方に垂直に延伸することと、
前記誘電体層上に金属層を形成すること
とを含む、
方法。
【請求項18】
前記誘電体層を形成することが、
前記分離トレンチの側壁に沿って、そして前記第1分離構造上に、high-k誘電体層を堆積することと、
前記high-k誘電体層上に酸化物層を堆積することと
を含み、
前記酸化物層及び前記high-k誘電体層の材料が互いに異なる、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記金属層上にグリッド構造を形成することを更に含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記金属層と前記グリッド構造との間にバッファ層を形成することを更に含む、
請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
イメージセンサは、可視光や赤外光といった入射する可視又は不可視放射線を感知するために用いられる。相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサ及び電荷結合素子(CCD)イメージセンサが、デジタルスチルカメラ、携帯電話、タブレット、ゴーグルといった様々な応用に用いられる。これらイメージセンサは、入射放射線を吸収(例えば感知)して電気信号に変換する画素のアレイを利用する。イメージセンサの1つの例は裏面照射型(BSI)イメージセンサをであり、これはBSIイメージセンサの基板の「裏側」からの放射線を検出する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
BSIイメージセンサは、基板(例えば半導体基板)中の画素構造(フォトダイオード、トランジスタ、他の部品を含む)のアレイを含む。画素構造は、基板に向かい投射された電磁放射線(例えば赤外線放射線)を受け取り(又は吸収し)、受け取った放射線からの光子を電気信号へ変換するよう構成される。電気信号は、続いてBSIイメージセンサに取り付けられた処理コンポーネントへ分配される。画素構造は、画素構造内で生成された電気信号を適切な処理コンポーネントへ分配するよう構成された相互接続構造を覆う。
【0003】
BSIイメージセンサにおいて、相互接続構造は基板の表側表面に結合され、相互接続構造及び/又は画素構造の構成要素から、最小限の障害で、又は障害なしに、光を収集するため、カラーフィルタ及びマイクロレンズが基板の裏側に結合される。その結果、BSIイメージセンサは表側照射型イメージセンサよりも、低照度条件下での向上された性能及び高い量子効率(QE)(例えば光子から電子への変換率)を有する。
【0004】
BSIイメージセンサに伴う課題は、隣接する画素構造間のクロストークの減少又は排除である。互いに隣接した画素構造は、互いの動作に互いに干渉する可能性がある。このクロストークは、画素構造からの光が隣接する画素構造中へ進入するときに発生する可能性があり、これにより隣接する画素構造に光を感知させてしまう。そのようなクロストークは、BSIイメージセンサの精度及び量子効率を低下させる可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、いくつかの実施形態において、基板と、第1放射線感知素子及び第2放射線感知素子と、第1分離構造及び第2分離構造とを含む光学デバイスを提供する。基板は、第1表面と、第1表面と反対の第2表面とを含む。第1及び第2放射線感知素子は、基板に設けられる。第1分離構造は、基板にて第1放射線感知素子と第2放射線感知素子との間に設けられる。第1分離構造は、第1表面と、第1表面と反対の第2表面とを含む。第2分離構造は、基板中、そして第1分離構造の第1表面上に設けられる。第2分離構造は、金属構造と、金属構造を囲む誘電体層とを含む。第2分離構造は、基板の第1表面の上方に垂直に延伸する。
【0006】
本発明は、いくつかの実施形態において、基板と、第1画素構造及び第2画素構造と、シャロートレンチアイソレーション(STI)構造と、ディープトレンチアイソレーション(DTI)構造と、グリッド構造とを含む光学デバイスも提供する。基板は、表側表面と裏側表面とを含む。第1及び第2画素構造は、基板に設けられる。STI構造は、第1画素構造と第2画素構造との間に設けられる。DTI構造は、STI構造上に設けられる。DTI構造は、金属構造と、金属構造の側壁に沿って、そしてSTI構造上に設けられた誘電体ライナーとを含む。グリッド構造は、基板の裏側表面上に設けられ、DTI構造と実質的に整列している。
【0007】
本発明は、いくつかの実施形態において、方法を更に提供する。第1放射線感知素子と第2放射線感知素子が基板の第1表面を通って形成される。第1分離構造が、基板の第1表面を通って、第1放射線感知素子と第2放射線感知素子との間に形成される。溝領域が、基板の第1表面と反対の基板の第2表面上に形成される。分離トレンチが、基板の第2表面を通って、第1分離構造上に形成される。誘電体層が分離トレンチ内に形成される。誘電体層は、基板の第2表面の上方に垂直に延伸する。金属層が誘電体層上に形成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、隣接する画素構造間のクロストークが実質的に最少化又は排除され、BSIイメージセンサの量子効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の態様は、添付図面と共に以下の詳細な説明を読むことで最もよく理解される。
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態による、分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態による、分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態による、分離構造を備えたBSIイメージセンサを製造するための方法のフロー図である。
【
図4】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図5】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図6】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図7】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図8】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図9】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図10】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図11】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図12】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図13】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図14】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図15】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図16】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図17】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図18】
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造を備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図19】
図19は、いくつかの実施形態による、分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサを製造するための方法のフロー図である。
【
図20】
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図21】
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図22】
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図23】
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【
図24】
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造プロセスの様々な段階での分離構造とグリッド構造とを備えたBSIイメージセンサの断面図を表す。
【0010】
例示的な実施形態を、添付図面を参照して説明する。図面において、同様の参照符号は一般的に、同一の、機能的に類似する、及び/又は構造的に類似する要素を示す。同一の符号を持つ要素の説明は、特記しない限り、相互に適用される。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の実施形態は、提供される主題の異なる特徴を実装するための多くの異なる実施形態又は実施例を提供する。本発明を単純化するため、要素及び配置の特定の実施例を以下に説明する。当然ながら、これらは例示であり、限定することを意図していない。例えば、説明における、第2の特徴の上方の第1の特徴の形成は、第1及び第2の特徴が直接的に接触して形成される実施形態を含んでよく、また第1及び第2の特徴が直接的に接触しないように、第1と第2の特徴の間に追加的な特徴が形成された実施形態を含んでもよい。ここで用いられるとき、第2の特徴上の第1の特徴の形成は、第1の特徴が第2の特徴と直接的に接触して形成されることを意味する。加えて、本発明は様々な実施例において参照符号及び/又は文字を繰り返す可能性がある。この繰り返しは、それ自体は言及される様々な実施形態及び/又は構成の間の関係性を規定するものではない。
【0012】
「下」、「下方」、「低い」、「上方」、「上部」等といった空間的相対語は、図に表される1つの要素又は特徴の別の要素又は特徴に対する関係性を説明するための記述を容易にするためにここで用いられ得る。空間的相対語は、図示された方向に加え、使用中又は操作中の装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は他に方向付けられてもよく(90度又は他の方向に回転)、ここで使用される空間的相対記述語は同様にそのように解釈されてよい。
【0013】
本明細書における「1つの実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」、「例示」等の参照は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができることを示すが、各実施形態が必ずしも該特定の機能、構造、又は特徴を含むとは限らないことに注意されたい。更に、そのような句は必ずしも同一の実施形態を指すわけではない。更に、特定の機能、構造、又は特性が1つの実施形態に関連して説明されている場合、明示的に説明されているかに関わらず、他の実施形態に関連してそのような機能、構造、又は特性をもたらすことは当業者の知識の範囲内である。
【0014】
本明細書の用語又は語法は、ここでの教示に照らして関連技術の当業者により解釈されるように、限定ではなく説明目的であることを理解されたい。
【0015】
いくつかの実施形態において、用語「約」及び「実質的に」は、値の5%以内で変化する所与の量の値を示すことができる(例えば、値の±1%、±2%、±3%、±4%、±5%)。これら値は単なる例であり、限定することを意図していない。用語「約」及び「実質的に」は、ここでの教示に照らして関連分野の当業者により解釈される値の割合を指すことができる。
【0016】
本発明は、隣接する画素構造間の分離構造を備えた例示的なBSIイメージセンサ及び該BSIイメージセンサを製造する方法を提供する。いくつかの実施形態において、該BSIイメージセンサは、隣接する画素構造を互いに光学的に分離するため、隣接する画素構造間に設けられた分離構造のスタックを含んでよい。いくつかの実施形態において、分離構造のスタックは、BSIイメージセンサの基板の表側表面に設けられたシャロートレンチアイソレーション(STI)構造と、STI構造上に設けられてSTI構造と物理的に接触するディープトレンチアイソレーション(DTI)構造とを含んでよい。
【0017】
いくつかの実施形態において、DTI構造は、BSIイメージセンサの基板の裏側表面の上方に約80nm~約130nmを延伸可能である。いくつかの実施形態において、STI構造は、1つ以上の誘電体層を含んでよく、DTI構造は、金属充填層と、金属充填層を囲む誘電体ライナーを含んでよい。DTI構造にそのような金属充填層を含み、DTI構造が基板の裏側表面の上方に延伸することにより、隣接する画素構造間のクロストークを実質的に最少化又は排除することができ、BSIイメージセンサの量子効率を向上させる。
【0018】
いくつかの実施形態において、BSIイメージセンサの量子効率は、基板の裏側表面の上方に画素構造と実質的に整列した溝領域を含むことにより、更に向上させることができる。いくつかの実施形態において、DTI構造と共に溝領域を用いることで、近赤外領域(例えば、約800nmの波長~約1000nmの波長の間)の光を検出するためのBSIイメージセンサの量子効率は、溝領域及び/又はDTI構造を備えないBSIイメージセンサと比較して約0.5倍~約1.5倍を向上可能である。
【0019】
図1は、いくつかの実施形態による、BSIイメージセンサ100(「光学デバイス100」とも呼称される)の断面図を表す。いくつかの実施形態において、BSIイメージセンサは、(i)裏側表面102Bと表側表面102Fとを有する基板102と、(ii)基板102の表側表面102F上に設けられた相互接続構造104と、(iii)基板102に設けられた画素構造106A、106Bと、(iv)基板102に設けられたSTI構造108と、(v)STI構造108上に設けられたDTI構造110と、(vi)裏側表面102B上に設けられた反射防止コーティング(ARC)112と、(vii)ARC112上に設けられたパッシベーション層114と、(viii)パッシベーション層114上に設けられた誘電体層116と、(ix)誘電体層116上に設けられたカラーフィルタ118A、118Bと、(x)誘電体層116上に設けられたマイクロレンズ120A、120Bと、(xi)金属遮蔽層122とを含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、基板102は、シリコン、ゲルマニウム(Ge)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、シリコンオンインシュレータ(SOI)構造、及びそれらの組合せといった半導体材料であってよい。更に、基板102はp型ドーパント(例えば、ホウ素、インジウム、アルミニウム、又はガリウム)又はn型ドーパント(例えば、リン又はヒ素)でドープされてよい。
【0021】
いくつかの実施形態において、裏側表面102Bは、周期性の溝領域102Gaの第1のアレイと、周期性の溝領域102Gbの第2のアレイを含んでよい。周期性の溝領域102Gaの第1のアレイは画素構造106Aと実質的に整列してよく、周期性の溝領域102Gbの第2のアレイは画素構造106Bと実質的に整列してよい。これら周期性の溝領域102Ga及び102Gbのアレイは、平坦な裏側表面を有して基板の裏側表面に周期性の溝領域を有さないBSIイメージセンサと比較し、各画素構造106Aと106Bに入射する放射ビーム124のためのより広い入射表面積を提供することができる。より広い入射表面積は、BSIイメージセンサ100の画素構造106Aと106Bの量子効率を向上させることができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、溝領域102Gaと102Gbは、
図1に示すように、三角形状の断面形状を有してよい。いくつかの実施形態において、溝領域102Gaと102Gbは矩形状又は半楕円形状といった他の断面形状を有してよい。いくつかの実施形態において、溝領域102Gaと102Gbは、溝領域102Gaと102Gbの内側壁で溝領域102Gaと102Gbを離脱しない入射放射ビーム124の複数の反射を可能とすることができる。そのような入射放射ビーム124の複数の反射は、入射放射ビーム124が画素構造106A及び106Bにより吸収及び処理される可能性、及び画素構造106Aと106Bにより吸収及び処理される入射放射ビーム124の量を増加させることができ、このためBSIイメージセンサ100の量子効率を向上させる。いくつかの実施形態において、溝領域102Ga~102Gbの第1及び第2のアレイの各溝領域は、溝領域102Gaと102Gbの内側壁での入射放射ビーム124の複数の反射を可能とするため、溝領域の内側壁間で約60°~約90°の角度Aを有してよい。
【0023】
いくつかの実施形態において、相互接続構造104は、金属間誘電体(IMD)層104Aと、金属線104Bと、金属ビア104Cと、IMD層104Aに設けられた感知素子104Dとを含んでよい。金属線104Bと金属ビア104Cは、画素構造106A及び106Bと他の部材(
図1では未図示)との間の相互接続(例えば配線)を形成する。いくつかの実施形態において、金属線104Bと金属ビア104Cは、銅(Cu)、ルテニウム(Ru)、コバルト(Co)、Cu合金(例えば、Cu-Ru、Cu-Al、又は銅-マンガン(CuMn))及び任意の他の適切な導電性材料といった導電性材料を含んでよい。金属線104Bと金属ビア104Cのレイアウトは例示であり、限定するものではなく、金属線104Bと金属ビア104Cの他のレイアウトのバリエーションは本発明の範囲内にある。金属線104Bと金属ビア104Cの数及び配置は、
図1に示すものとは異なってよい。
【0024】
いくつかの実施形態において、感知素子104Dは、それぞれの画素構造106A及び106Bに電気接続されて、光-電荷変換プロセスの結果としてこれら領域で生成された電気信号を読み取るよう構成された、電界効果トランジスタ(FET)及び/又はメモリセルのアレイであってよい。いくつかの実施形態において、相互接続構造104は、バッファ層(
図1では未図示)を介して、その上に製造された構造(例えば、相互接続構造104、基板102等)への支持を提供可能であるキャリア基板(
図1では未図示)に取り付けられてよい。キャリア基板は、シリコンウェハ、ガラス基板、又は他の適切な材料であってよい。
【0025】
いくつかの実施形態において、画素構造106Aと106B(「放射線感知領域106Aと106B」又は「放射線感知素子106Aと106B」とも呼称される)は、基板102に設けられてよい。例示目的のため、2つの画素構造106Aと106Bを
図1に示しているが、追加的な画素構造106Aと106Bが基板102に実装されてよい。画素構造106Aと106Bは、画素領域105Aと105Bのそれぞれに進入して異なる入射角で裏側表面102Bに衝突する放射ビーム124といった放射線を感知する。いくつかの実施形態において、各画素構造106Aと106Bは、放射ビーム124の光子を電荷に変換可能であるフォトダイオードを含んでよい。いくつかの実施形態において、画素構造106Aと106Bは、フォトダイオード、トランジスタ、増幅器、他の類似のデバイス、又はそれらの組合せを含んでよい。
【0026】
いくつかの実施形態において、画素構造106Aと106Bは分離構造107のスタックで互いに電気的及び光学的に分離されてよい。いくつかの実施形態において、分離構造107の各スタックは、STI構造108とDTI構造110とを含んでよい。STI構造108は基板102に設けられてよく、相互接続構造104を向くSTI構造108の表面は表側表面102Fと実質的に同一平面上にあってよい。いくつかの実施形態において、STI構造108は、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、フッ素でドープされたケイ酸塩ガラス(FSG)、lоw-k誘電体材料 (例えば、3.9未満のk値を有する材料)、及び任意の他の適切な誘電体材料といった誘電体材料を含んでよい。
【0027】
いくつかの実施形態において、DTI構造110はSTI構造108上に設けられてSTI構造108と物理的に接触してよい。DTI構造110は、画素領域105Aと105Bとの間の及び/又は画素構造106Aと106Bとの間の光漏れを実質的に最少化又は防止するため、DTI構造110とSTI構造108との間の界面での実質的な間隙なしにSTI構造108上に形成されてよく、よって画素構造106Aと106Bの量子効率を向上させる。DTI構造110とSTI構造108との間の界面で間隙が存在すると、画素領域105Aに進入する放射ビーム124(例えば光子)が間隙を通って画素領域105Bへ移動する、又はその逆に移動する可能性がある。
【0028】
いくつかの実施形態において、DTI構造110は裏側表面102Bの上方にZ軸に沿って距離D1を延伸してよい。基板102の上方でのDTI構造110のそのような延伸は、0°より大きな入射角で画素領域105Aに進入する放射ビーム124(例えば光子)が画素領域105Bへ逸脱する、又はその逆に逸脱することを実質的に最少化又は防止することができる。その結果、基板102の上方にDTI構造110を延伸させることにより、より多量の光子が画素構造106A及び106Bにより捕捉されて処理されることができ、よって、BSIイメージセンサ100の量子効率を向上させる。いくつかの実施形態において、距離D1は約80nm~約130nmの範囲であってよい。距離D1がこの範囲内にあることで、DTI構造110はBSIイメージセンサ100のサイズ及び製造コストを妥協することなくBSIイメージセンサ100の量子効率を向上させることができる。
【0029】
いくつかの実施形態において、各DTI構造110は、金属充填層110Aと、金属充填層110Aを囲む誘電体層110Bと、誘電体層110Bを囲むhigh-k誘電体層110Cとを含んでよい。誘電体層110Bとhigh-k誘電体層110Cは、基板102及び/又は画素構造106Aと106Bから金属充填層110Aを電気的に分離することができる。金属充填層110Aは、画素領域105A内の光子が誘電体材料を通って画素領域105Bへ逸脱する、又はその逆に逸脱することを阻止することができる。更に、金属充填層110Aは、画素領域105A及び105Bを離れない画素領域105A及び105Bにおける放射ビーム124(例えば光子)の複数の反射を可能とすることができる。放射ビーム124のそのような複数の反射は、画素構造106A及び106Bにより吸収されて処理される放射ビーム124の量を増加させることができ、よってBSIイメージセンサ100の量子効率を向上させる。いくつかの実施形態において、実質的に等しい厚さであれば誘電体層よりも金属層のほうが放射ビームをより効果的に阻止することができるため、金属充填層110Aを使用するDTI構造110は、誘電体層で形成されて金属充填層を有さないDTI構造の幅よりも狭いX軸に沿った幅で形成されることができる。その結果、量子効率を損なうことなく、より小さくよりコンパクトなBSIイメージセンサ100をDTI構造110を用いて形成することができる。
【0030】
いくつかの実施形態において、金属充填層110Aは、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、コバルト(Co)、ルテニウム(Ru)、及び他の適切な金属材料といった金属材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、誘電体層110Bは、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、又は他の適切な絶縁酸化物及び/又は窒化物材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、high-k誘電体層110Cは、酸化ハフニウム(HfO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、任意の他の適切なhigh-k誘電体材料、及びそれらの組合せといったhigh-k材料を含んでよい。
【0031】
いくつかの実施形態において、STI構造108は、Z軸に沿った約150nm~約250nmの高さH1と、X軸に沿った約300nm~約500nmの幅W1を有してよい。いくつかの実施形態において、DTI構造110は、Z軸に沿った約5μm~約10μmの高さH2と、X軸に沿った約300nm~約400nmの幅W2を有してよい。いくつかの実施形態において、高さH2は、画素構造106Aと106Bとの間のクロストークを十分に防止するため、高さH1よりも高くてよい。いくつかの実施形態において、STI構造108はDTI構造110とは異なり金属層を有さない可能性があるため、光子が隣接する画素構造へ逸脱することを十分に阻止するため、STI構造108の幅W1はDTI構造110の幅W2よりも広くてよい。上述したように、実質的に等しい厚さであれば誘電体層よりも金属層のほうが光子をより効果的に阻止することができる。いくつかの実施形態において、金属充填層110AはX軸に沿った約70nm~約150nmの厚さT1を有してよく、誘電体層110BはX軸に沿った約100nm~約150nmの厚さT2を有してよく、high-k誘電体層110CはX軸に沿った約10nm~約20nmの厚さT3を有してよい。厚さT2及びT3が上述した範囲内にあることで、誘電体層110Bとhigh-k誘電体層110Cは、BSIイメージセンサ100のサイズ及び製造コストを妥協することなく、金属充填層110Aを基板102及び/又は画素構造106Aと106Bから十分に電気的に分離することができる。高さH1とH2、幅W1とW2、厚さT1が上述した範囲内にあることで、STI構造108とDTI構造110は、BSIイメージセンサ100のサイズ及び製造コストを妥協することなく、画素構造106Aと106Bとの間のクロストークを実質的に最少化又は防止することができる。
【0032】
ARC112は、入射放射ビーム124が画素構造106A及び106Bから反射することを防止するため、裏側表面102B上に設けられてよい。いくつかの実施形態において、ARC112は、酸化ハフニウム(HfO2)、五酸化タンタル(Ta2O5)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、及び任意の他の適切なhigh-k誘電体材料といったhigh-k誘電体材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、ARC112は約1nm~約50nmの厚さT4を有してよい。厚さT4がこの範囲内にあることで、ARC112は、BSIイメージセンサ100のサイズ及び製造コストを妥協することなく、画素構造106A及び106B上に入射した放射ビーム124が画素領域105A及び105Bを離れることを十分に防止することができる。いくつかの実施形態において、ARC112および高k誘電体層110Cは、同じ材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、パッシベーション層114がARC112上に設けられてよく、酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)、酸窒化ケイ素(SiON)、又は任意の他の適切な誘電体材料といった誘電体材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、誘電体層116は酸化物層を含んでよい。
【0033】
いくつかの実施形態において、カラーフィルタ118Aと118Bが誘電体層116に設けられてよく、カラーフィルタ118A及び118Bの頂面は誘電体層116の頂面と実質的に同一平面上であってよい。カラーフィルタ118A及び118Bは、それぞれ画素構造106A及び106Bと実質的に整列してよい。いくつかの実施形態において、カラーフィルタ118A及び118Bは高分子材料を含んでよい。いくつかの実施形態において、マイクロレンズ120A及び120Bが、それぞれカラーフィルタ118A及び118B上に設けられてよい。
【0034】
いくつかの実施形態において、金属遮蔽層122(「黒レベル補正層122」とも呼称される)が裏側表面102B上、及び誘電体層116、パッシベーション層114、ARC112に設けられてよい。金属遮蔽層122は、放射ビーム124からBSIイメージセンサ100の黒基準センサ(未図示)を遮蔽する。黒基準センサは、BSI画像センサ100において基準黒レベル信号を生成するために使用することができる。黒基準センサを遮蔽する結果、黒基準センサはBSIイメージセンサ100におけるイメージ処理のための黒基準信号を提供することができる。
【0035】
図2は、いくつかの実施形態によるBSIイメージセンサ200(「光学デバイス200」とも呼称される)の断面図を表す。BSIイメージセンサ100の説明は、特記しない限りBSIイメージセンサ200にも適用される。
【0036】
いくつかの実施形態において、BSIイメージセンサ200はBSIイメージセンサ100の構成要素に加えて金属グリッド構造226を含んでよい。金属グリッド構造226は誘電体層116に設けられてよく、DTI構造110と実質的に整列してよい。いくつかの実施形態において、金属グリッド構造226は、製造を容易にするため、Z軸に沿った約100nm~約300nmの距離D2によりDTI構造110から分離されてよい。いくつかの実施形態において、グリッド構造はX軸に沿った約100nm~約300nmの幅W3を有してよい。幅W3がこの範囲内にあることで、金属グリッド構造226は、BSIイメージセンサ200のサイズ及び製造コストを妥協することなく、画素構造106Aと106Bとの間のクロストークを実質的に最少化又は防止することができる。いくつかの実施形態において、幅W3はW2よりも広くても狭くてもよい。
【0037】
図3は、いくつかの実施形態による、
図1に示したBSIイメージセンサ100を製造するための例示的な方法300のフロー図である。例示目的のため、
図3に表した動作は
図4~18に表すようなBSIイメージセンサ100を製造するための例示的な製造プロセスを参照して説明する。
図4~18は、いくつかの実施形態による、製造の様々な段階でのBSIイメージセンサ100の断面図である。動作は、異なる順序で実行されてよく、或いは特定の応用によっては実行されなくてよい。方法300は完全なBSIイメージセンサ100を提供しなくてもよいことに注意されたい。従って、方法300の前、間、後に追加的なプロセスが提供されてよく、他のプロセスはここでは簡述されるのみであり得ることを理解されたい。
図1の要素と同一の符号を有する
図4~18における要素は上記に説明されている。
【0038】
図3を参照し、動作305にて、画素構造とSTI構造が基板の表側表面を通って形成される。例えば、
図4に示すように、画素構造106A及び106B、STI構造108が基板102の表側表面102Fを通って形成される。いくつかの実施形態において、STI構造108の形成の後に、相互接続構造104が表側表面102F上に形成されてよい。
【0039】
図3を参照し、動作310にて、溝領域が基板の裏側表面上に形成される。例えば、
図5に示すように、溝領域102Gaと102Gbが基板102の裏側表面102B上に設けられる。いくつかの実施形態において、溝領域102Ga及び102Gbは、裏側表面102B上でフォトリソグラフィプロセスとエッチングプロセスを実行することにより形成されてよい。いくつかの実施形態において、溝領域102Gaと102Gbの三角断面形状は、裏側表面102B上に形成されたパターン化したマスキング層(未図示)を介した異方性ドライエッチングプロセスとそれに続くウェットエッチングプロセスを実行することにより形成されてよい。
【0040】
図3を参照し、動作315にて、ARCとパッシベーション層が溝領域上に形成される。例えば、
図6に示すように、ARC112とパッシベーション層114が溝領域102Ga及び102Gb上に形成される。いくつかの実施形態において、ARC112の形成は、原子層蒸着(ALD)プロセス、化学蒸着(CVD)プロセス、又は任意の他の適切なhigh-k誘電体材料堆積プロセスを用いて
図5の構造上にhigh-k誘電体材料を堆積することを含んでよい。いくつかの実施形態において、パッシベーション層114の形成は、ALDプロセス、CVDプロセス、又は任意の他の適切な酸化物材料堆積プロセスを用いてARC112上に酸化物材料を堆積することを含んでよい。
図7に示すように、パッシベーション層114上の酸化ケイ素層716の形成がパッシベーション層114の形成に続いてよい。酸化ケイ素層716の形成は、CVDプロセスを用いて、
図6の構造上に約100nm~約200nmの厚さT5を有する酸化ケイ素層716を堆積することを含んでよい。
【0041】
図3を参照し、動作320にて、DTI構造が基板の裏側表面を通って形成される。例えば、
図8~13を参照して説明するように、DTI構造110が裏側表面102Bを通って形成される。いくつかの実施形態において、DTI構造110の形成は、(i)
図8に示すように、STI構造108上に幅W2を有する分離トレンチ810を形成することと、(ii)
図9の構造を形成するため、
図8の構造上にhigh-k誘電体層910を形成することと、(iii)
図10の構造を形成するため、
図9の構造上に酸化物層1010を形成することと、(iv)
図11の構造を形成するため、エッチングプロセスを用いて分離トレンチ810の外側のhigh-k誘電体層910及び酸化物層1010の部分を除去することと、(v)分離トレンチ810を充填して
図12の構造を形成するため、
図11の構造上に金属層1210を堆積することと、(vi)
図13の構造を形成するため、エッチングプロセスを用いて分離トレンチ810の外側の金属層1210の部分を除去することという、順次動作を含んでよい。
【0042】
いくつかの実施形態において、分離トレンチ810の形成は、(i)
図7の構造上でフォトリソグラフィプロセスを用いて、パターン化したフォトレジスト層(未図示)を形成することと、(ii)
図8に示すように、STI構造108の裏側表面を露出するため、パターン化したフォトレジスト層を介して酸化ケイ素層716、パッシベーション層114、ARC112、及び基板102上でエッチングプロセスを実行することとを含んでよい。
【0043】
いくつかの実施形態において、high-k誘電体層910の形成は、
図9に示すように、ALDプロセスを用いて、酸化ケイ素層716の頂面上、分離トレンチ810の側壁、及びSTI構造108の露出された表面に沿って、HfO
2及びAl
2O
3の実質的にコンフォーマルな層を堆積することを含んでよい。いくつかの実施形態において、酸化物層1010の形成は、
図10に示すように、ALDプロセスを用いて、high-k誘電体層910上に酸化ケイ素の実質的にコンフォーマルな層を堆積することを含んでよい。
【0044】
図14の構造を形成するため、
図13の構造上の酸化ケイ素層1416の形成がDTI構造110の形成に続いてよい。酸化ケイ素層1416の形成は、CVDプロセスを用いて
図13の構造上に酸化ケイ素層(未図示)を堆積することと、DTI構造110上に約80nm~約130nmの厚さT6を有する酸化ケイ素層1416を形成するため、堆積された酸化ケイ素層上で化学機械研磨(CMP)プロセスを実行することとを含んでよい。酸化ケイ素層1416は、DTI構造110をBSIイメージセンサ100の後続のプロセスの間にエッチングされることから保護するバッファ層としての役割を果たすことができる。厚さT6が上述した範囲内にあることで、酸化ケイ素層1416は、BSIイメージセンサ100のサイズ及び製造コストを妥協することなく、後続の処理の間にDTI構造110のエッチングを十分に防止することができる。
【0045】
図3を参照し、動作325にて、金属遮蔽層が基板の裏側表面上に形成される。例えば、
図15と16を参照して説明するように、金属遮蔽層122が裏側表面102B上に形成される。いくつかの実施形態において、金属遮蔽層122の形成は、(i)
図14の構造上にフォトリソグラフィプロセスを用いて、パターン化したフォトレジスト層(未図示)を形成することと、(ii)
図15に示すように、開口1522を形成するため、パターン化したフォトレジスト層を介して酸化ケイ素層716及び1416、パッシベーション層114、及びARC112上でエッチングプロセスを実行することと、(iii)酸化ケイ素層1416の頂面上、開口1522の側壁、及び開口1522における露出された裏側表面102Bに沿って、金属(未図示)の実質的にコンフォーマルな層を堆積することと、(iv)堆積された金属の実質的にコンフォーマルな層上に、パターン化したマスキング層(未図示)を形成することと、(v)
図16の構造を形成するため、パターン化したマスキング層を介して、堆積された金属の実質的にコンフォーマルな層をエッチングすることという、順次動作を含んでよい。
【0046】
図17に示すように、酸化ケイ素層1716の形成が金属遮蔽層122の形成に続いてよい。いくつかの実施形態において、酸化ケイ素層1716の形成は、
図16の構造上に酸化ケイ素の層(未図示)を堆積することと、
図17に示すように、酸化ケイ素層1716の頂面を金属遮蔽層122の頂面とを実質的に同一平面とするため、堆積された酸化ケイ素の層上でCMPプロセスを実行することとを含んでよい。酸化ケイ素層716、1416、1716は誘電体層116を形成してよい。
【0047】
図3を参照し、動作330にて、カラーフィルタとマイクロレンズが基板の裏側表面上に形成される。例えば、
図18に示すように、カラーフィルタ118A及び118Bが誘電体層116に形成されてよく、マイクロレンズ120A及び120Bがそれぞれカラーフィルタ118A及び118B上に形成されてよい。
【0048】
図19は、いくつかの実施形態による、
図2に示したBSIイメージセンサ200を製造するための例示的な方法1900のフロー図である。例示目的のため、
図19に表した動作は
図20~24に表すようなBSIイメージセンサ200を製造するための例示的な製造プロセスを参照して説明する。
図20~24は、いくつかの実施形態による、製造の様々な段階でのBSIイメージセンサ200の断面図である。動作は、異なる順序で実行されてよく、或いは特定の応用によっては実行されなくてよい。方法1900は完全なBSIイメージセンサ200を提供しなくてもよいことに注意されたい。従って、方法1900の前、間、後に追加的なプロセスが提供されてよく、他のプロセスはここでは簡述されるのみであり得ることを理解されたい。
図1~2の要素と同一の符号を有する
図20~24における要素は上記に説明されている。
【0049】
図19を参照し、動作1905~1920は
図3の動作305~320に類似している。動作1920の後、
図14の構造に類似した構造が形成される。動作1925~1930における
図14の構造上での後続の処理を、
図20~24を参照して説明する。
【0050】
図19を参照し、動作1925にて、金属グリッド構造と金属遮蔽層が基板の裏側表面上に形成される。例えば、
図20~22を参照して説明するように、金属グリッド構造226と金属遮蔽層122が裏側表面102B上に形成される。いくつかの実施形態において、金属グリッド構造226と金属遮蔽層122の形成は、(i)
図14の構造に類似した構造上にフォトリソグラフィプロセスを用いて、パターン化したフォトレジスト層(未図示)を形成することと、(ii)
図20に示すように、開口2022を形成するため、パターン化したフォトレジスト層を介して酸化ケイ素層716及び1416、パッシベーション層114、及びARC112上でエッチングプロセスを実行することと、(iii)
図21に示すように、酸化ケイ素層1416の頂面上、開口2022の側壁、及び開口1522における露出された裏側表面102Bに沿って、実質的にコンフォーマルな金属層2122を堆積することと、(iv)金属層2122上にパターン化したマスキング層(未図示)を形成することと、(v)
図22の構造を形成するため、パターン化したマスキング層を介して金属層2122をエッチングすることという、順次動作を含んでよい。いくつかの実施形態において、金属グリッド構造226は動作1925において金属遮蔽層122を形成することなく形成されてよい。即ち、金属遮蔽層122は動作1925にて形成さてなくてよい。
【0051】
図23に示すように、酸化ケイ素層1716の形成が金属グリッド構造226及び金属遮蔽層122の形成に続いてよい。いくつかの実施形態において、酸化ケイ素層1716の形成は、
図22の構造上に酸化ケイ素の層(未図示)を堆積することと、
図23に示すように、酸化ケイ素層1716の頂面を金属グリッド構造226及び金属遮蔽層122の頂面と実質的に同一平面とするため、堆積された酸化ケイ素の層上でCMPプロセスを実行することとを含んでよい。酸化ケイ素層716、1416、1716は、誘電体層116を形成してよい。
【0052】
図19を参照し、動作1930にて、カラーフィルタとマイクロレンズが基板の裏側表面上に形成される。例えば、
図24に示すように、カラーフィルタ118A及び118Bが誘電体層116に形成されてよく、マイクロレンズ120A及び120Bがそれぞれカラーフィルタ118A及び118B上に形成されてよい。
【0053】
本発明は、隣接した画素構造(例えば画素構造106Aと106B)間の分離構造(例えば、DTI構造110とSTI構造108)を有する例示的なBSIイメージセンサ(例えばBSIイメージセンサ100と200)、及び該BSIイメージセンサを形成する例示的な方法(例えば方法300と1900)を提供する。いくつかの実施形態において、該BSIイメージセンサは、隣接した画素構造を互いに光学的に分離するため、隣接した画素構造間に設けられた分離構造のスタックを含んでよい。いくつかの実施形態において、分離構造のスタックは、BSIイメージセンサの基板(例えば基板102)の表側表面(例えば表側表面102F)上に設けられたシャロートレンチアイソレーション(STI)構造と、STI構造上に設けられてSTI構造に物理的に接触するディープトレンチアイソレーション(DTI)構造とを含んでよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、DTI構造は、BSIイメージセンサの基板の裏側表面(例えば裏側表面102B)の上方に約80nm~約130nm延伸してよい。いくつかの実施形態において、STI構造は1つ以上の誘電体層を含んでよく、DTI構造は、金属充填層(例えば金属充填層110A)と、金属充填層を囲む誘電体ライナー(例えば誘電体層110Bと110C)とを含んでよい。DTI構造にそのような金属充填層を含み、DTI構造が基板の裏側表面の上方に延伸することにより、隣接した画素構造(例えば画素構造106Aと106B)間のクロストークを実質的に最少化又は防止することができ、BSIイメージセンサの量子効率を向上させる。
【0055】
いくつかの実施形態において、BSIイメージセンサの量子効率は、基板の裏側表面上に画素構造と実質的に整列した溝領域(例えば溝領域102Gaと102Gb)を含むことにより、更に向上させることができる。いくつかの実施形態において、DTI構造と共に溝領域を用いることで、近赤外領域(例えば、約800nmの波長~約1000nmの波長の間)における光を検出するためのBSIイメージセンサの量子効率は、溝領域及び/又はDTI構造のないBSIイメージセンサと比較して約0.5倍から約1.5倍を向上可能である。
【0056】
いくつかの実施形態において、光学デバイスは、第1表面と、第1表面と反対の第2表面とを有する基板と、基板に設けられた第1及び第2放射線感知素子と、基板にて第1放射線感知素子と第2放射線感知素子との間に設けられ、第1表面と、第1表面と反対の第2表面とを有する第1分離構造と、基板にて第1分離構造の第1表面上に設けられた第2分離構造とを含む。第2分離構造は、金属構造と、金属構造を囲む誘電体層とを含む。第2分離構造は、基板の第1表面の上方に垂直に延伸する。
【0057】
本発明のいくつかの実施形態によると、第1分離構造の第2表面は、基板の第2表面と実質的に同一平面上にある。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態によると、第2分離構造の高さは第1分離構造の高さよりも高い。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態によると、第1分離構造の幅は第2分離構造の幅よりも広い。
【0060】
本発明のいくつかの実施形態によると、第2分離構造は基板の第1表面の上方に約80nm~約130nmの距離を垂直に延伸する。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態によると、誘電体層は第1分離構造の第1表面と物理的に接触している。
【0062】
本発明のいくつかの実施形態によると、誘電体層は、金属構造を囲む酸化物層と、酸化物層を囲むhigh-k誘電体層とを含む。酸化物層及びhigh-k誘電体層の材料は、互いに異なる。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態によると、誘電体層は、金属構造を囲む酸化ケイ素層と、酸化ケイ素層を囲む酸化ハフニウムと酸化アルミニウムを含むhigh-k誘電体層とを含む。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態によると、金属構造はタングステン又はアルミニウムを含む。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態によると、基板の第1表面は、第1及び第2放射線感知素子と実質的に整列した溝領域を含む。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態によると、溝領域は三角形状の断面を有する。
【0067】
本発明のいくつかの実施形態によると、光学デバイスは、第2分離構造上にバッファ層を更に含む。
【0068】
いくつかの実施形態において、光学デバイスは、表側表面と裏側表面とを含む基板と、基板に設けられた第1及び第2画素構造と、第1画素構造と第2画素構造との間に設けられたSTI構造と、STI構造上に設けられたDTI構造と、基板の裏側表面上に設けられてDTI構造と実質的に整列したグリッド構造とを含む。DTI構造は、金属構造と、金属構造の側壁に沿って、そしてSTI構造上に設けられた誘電体ライナーとを含む。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態によると、誘電体ライナーは、金属構造を囲む酸化ケイ素層と、酸化ケイ素層を囲む酸化ハフニウムと酸化アルミニウムを含むhigh-k誘電体層とを含む。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態によると、金属構造はタングステン又はアルミニウムを含む。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態によると、光学デバイスは、金属構造とグリッド構造との間にバッファ層を更に含む。
【0072】
いくつかの実施形態において、方法は、基板の第1表面を通して第1及び第2放射線感知素子を形成することと、基板の第1表面を通して第1放射線感知素子と第2放射線感知素子との間に第1分離構造を形成することと、基板の第1表面と反対の基板の第2表面上に溝領域を形成することと、基板の第2表面を通じて第1分離構造上に分離トレンチを形成することと、分離トレンチに誘電体層を形成することと、誘電体層上に金属層を形成することとを含む。誘電体層は、基板の第2表面の上方に垂直に延伸する。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態によると、誘電体層を形成することは、分離トレンチの側壁に沿って、そして第1分離構造上に、high-k誘電体層を堆積することと、high-k誘電体層上に酸化物層を堆積することとを含む。酸化物層及びhigh-k誘電体層の材料は、互いに異なる。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態によると、方法は、金属層上にグリッド構造を形成することを更に含む。
【0075】
本発明のいくつかの実施形態によると、方法は、金属層とグリッド構造との間にバッファ層を形成することを更に含む。
【0076】
上記は、当業者が本発明の態様をより好ましく理解できるように、いくつかの実施形態の特徴を概説している。当業者は、ここで紹介した実施形態と同一の目的を実行するため、及び/又は同一の利点を達成するため、他の処理及び構造を設計又は改変するための基礎として、本開示を容易に用いることができることを理解すべきである。当業者はまた、そのような均等な構造は本発明の精神及び範囲から逸脱せず、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々な改変、置き換え、及び変更を行うことができることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、向上された量子効率有する、より小さくよりコンパクトなBSIイメージセンサを提供する。
【符号の説明】
【0078】
100、200:BSIイメージセンサ、光学デバイス
102:基板
102B:裏側表面
102F:表側表面
102Ga:周期性の溝領域の第1のアレイ
102Gb:周期性の溝領域の第2のアレイ
104:相互接続構造
104A:金属間誘電体(IMD)層
104B:金属線
104C:金属ビア
104D:感知素子
105A、105B:画素領域
106A、106B:画素構造
107:分離構造のスタック
108:STI構造
110:DTI構造
110A:金属充填層
110B:誘電体層
110C、910:high-k誘電体層
112:反射防止コーティング(ARC)
114:パッシベーション層
116:誘電体層
118A、118B:カラーフィルタ
120A、120B:マイクロレンズ
122:金属遮蔽層
124:放射ビーム
226:金属グリッド構造
300、1900:方法
305、310、315、320、325、330、1905、1910、1915、1920、1925、1930:動作
716、1416:1716:酸化ケイ素層
810:分離トレンチ
1010:酸化物層
1210、2122:金属層
1522、2022:開口
A:角度
D1、D2:距離
H1、H2:高さ
W1、W2:幅
T1、T2、T3、T4、T5、T6:厚さ
X、Y、Z:軸
【手続補正書】
【提出日】2023-02-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1表面と、前記第1表面と反対の第2表面とを含む基板と、
前記基板に設けられた第1放射線感知素子と第2放射線感知素子と、
前記基板にて前記第1放射線感知素子と前記第2放射線感知素子との間に設けられ、第1表面と、前記第1表面と反対の第2表面とを有する、第1分離構造と、
金属構造と、
前記金属構造を囲む誘電体層と
を含み、
前記基板にて前記第1分離構造の前記第1表面上に設けられた第2分離構造と
を含み、
前記第2分離構造が、前記基板の前記第1表面の上方に垂直に延伸する、
光学デバイス。
【請求項2】
前記第1分離構造の前記第2表面が、前記基板の前記第2表面と同一平面上にある、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項3】
前記誘電体層が、前記第1分離構造の前記第1表面と物理的に接触している、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項4】
前記基板の前記第1表面が、前記第1放射線感知素子及び前記第2放射線感知素子と整列した溝領域を含む、
請求項1に記載の光学デバイス。
【請求項5】
表側表面と裏側表面とを含む基板と、
前記基板に設けられた第1画素構造と第2画素構造と、
前記第1画素構造と前記第2画素構造との間に設けられたシャロートレンチアイソレーション(STI)構造と、
金属構造と、
前記金属構造の側壁に沿って、そして前記STI構造上に設けられた誘電体ライナーと
を含み、
前記STI構造上に設けられたディープトレンチアイソレーション(DTI)構造と、
前記基板の前記裏側表面上に設けられて前記DTI構造と整列したグリッド構造と
を含む、
光学デバイス。
【請求項6】
前記誘電体ライナーが、
前記金属構造を囲む酸化ケイ素層と、
前記酸化ケイ素層を囲む、酸化ハフニウムと酸化アルミニウムを含むhigh-k誘電体層と
を含む、
請求項5に記載の光学デバイス。
【請求項7】
前記金属構造がタングステン又はアルミニウムを含む、
請求項5に記載の光学デバイス。
【請求項8】
基板の第1表面を通して第1放射線感知素子と第2放射線感知素子を形成することと、
前記基板の前記第1表面を通して前記第1放射線感知素子と前記第2放射線感知素子との間に第1分離構造を形成することと、
前記基板の前記第1表面と反対の前記基板の第2表面上に溝領域を形成することと、
前記基板の前記第2表面を通じて前記第1分離構造上に分離トレンチを形成することと、
前記分離トレンチに誘電体層を形成することであって、前記誘電体層が前記基板の前記第2表面の上方に垂直に延伸することと、
前記誘電体層上に金属層を形成すること
とを含む、
方法。
【請求項9】
前記誘電体層を形成することが、
前記分離トレンチの側壁に沿って、そして前記第1分離構造上に、high-k誘電体層を堆積することと、
前記high-k誘電体層上に酸化物層を堆積することと
を含み、
前記酸化物層及び前記high-k誘電体層の材料が互いに異なる、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記金属層上にグリッド構造を形成することを更に含む、
請求項8に記載の方法。
【外国語明細書】