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特開2023-158667立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法
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  • 特開-立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法 図1
  • 特開-立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023158667
(43)【公開日】2023-10-31
(54)【発明の名称】立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法
(51)【国際特許分類】
   B41M 3/14 20060101AFI20231024BHJP
   B41M 3/06 20060101ALI20231024BHJP
   B42D 25/324 20140101ALI20231024BHJP
【FI】
B41M3/14
B41M3/06 C
B42D25/324
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022068564
(22)【出願日】2022-04-19
(71)【出願人】
【識別番号】303017679
【氏名又は名称】独立行政法人 国立印刷局
(72)【発明者】
【氏名】中井 昌典
(72)【発明者】
【氏名】秋山 洋平
【テーマコード(参考)】
2C005
2H113
【Fターム(参考)】
2C005HA08
2C005HB02
2C005HB07
2C005HB10
2C005JB26
2H113AA01
2H113AA06
2H113BA01
2H113BA03
2H113BA05
2H113BA09
2H113BA18
2H113BA27
2H113BB02
2H113BB07
2H113BB08
2H113BB22
2H113CA39
2H113CA44
(57)【要約】
【課題】立体感が増した模様部を有する立体模様印刷物を提供する。
【解決手段】立体模様印刷物は、基材と、基材に形成され、模様部12及び背景部11を有する立体模様部10と、を備えている。立体模様部10は、複数の画線で形成した万線パターンにより構成された第1立体模様形成部20と、第1立体模様形成部20に重なり合い、複数の画線で形成した万線パターンにより構成された第2立体模様形成部30と、を有している。そして、第1立体模様形成部20を構成する画線の配列方向と、第2立体模様形成部30を構成する画線の配列方向は、異なる方向を向いている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材に、模様部及び背景部を有する立体模様部を備え、
前記立体模様部は、
複数の第1画線から成る万線パターンで構成された第1立体模様形成部と、
前記第1立体模様形成部に重なり合い、複数の前記第1画線に配列方向と異なる方向に配置された複数の第2画線から成る万線パターンで構成された第2立体模様形成部と、を有し、
前記第1立体模様形成部は、
背景を形成する第1背景部と、
前記第1背景部と前記第1画線の位相が異なることで模様を形成する第1模様部と、を有し、
前記第2立体模様形成部は、
前記背景を形成する第2背景部と、
前記第2背景部を形成する前記第2画線の太さ及び間隔の少なくとも一つが異なることで前記模様を形成する第2模様部と、を有し、
前記模様部は、前記第1模様部と前記第2模様部が重なり合い形成され、
前記背景部は、前記第1背景部と前記第2背景部の少なくとも一部が重なり合い形成された立体模様印刷物。
【請求項2】
基材に複数の第1画線で形成した万線パターンにより構成された第1背景部と、前記第1背景部と前記第1画線の位相を異ならせて構成された第1模様部により、第1立体模様形成部を形成する工程と、
前記第1背景部に少なくとも一部を重ね合わせて、前記第1画線と異なる配列方向の複数の第2画線で形成した万線パターンにより構成された第2背景部を形成し、前記第1模様部に重ね合わせて、前記第2背景部と前記第2画線の太さ及び間隔の少なくとも一つを異ならせて、前記第1模様部と同じ模様が構成された第2模様部を形成することで、第2立体模様形成部を形成する工程と、を有し、
前記第1立体模様形成部と前記第2立体模様形成部を重なり合わせて、立体模様部を形成する立体模様印刷物の作製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、偽造防止効果を必要とするセキュリティ印刷物である銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券等の個別識別を必要とする貴重印刷物の分野において、改ざんや偽造を防止するための立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行券、株券、有価証券、通行券、カード等の偽造、変造を防止する必要性のある貴重印刷物においては、視覚的な偽造防止効果を与えるため、券面の背景画像等の一部又は複数の箇所に偽造防止用のレリーフ模様を付与することが多い。このレリーフ模様は、立体的に何らかのモチーフを二次元平面に表現する模様である。レリーフ模様は、一般的に証券印刷物等のデザインに広く用いられている地紋、彩紋及び模様等を構成するため作成される複数の画線からなる万線パターンから形成される。そして、画線の一部を屈曲させることで、画線ピッチが狭くなる部分で模様の影(暗)を表現し、画線ピッチが広くなる部分で光(明)を表現している。
【0003】
また、近年では、モチーフをより立体的に視認させることが求められている。モチーフを立体的に視認させる技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1に記載された技術では、背景を形成する背景画線と模様部を形成する模様画線をなくして模様部の「明」を表現し、背景画線の端部と模様画線の端部を互いに挟み込むように配置すること模様部の「暗」を表現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-123359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、模様に当たる光の加減を明部と暗部の2つ階層でしか表現することができなかったため、例え球体状のようなさらなる立体感が必要なモチーフを表現することが困難であった。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、立体感が増した模様部を有する立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、立体模様印刷物は、基材に、模様部及び背景部を有する立体模様部を備え、立体模様部は、複数の第1画線から成る万線パターンで構成された第1立体模様形成部と、第1立体模様形成部に重なり合い、複数の第1画線に配列方向と異なる方向に配置された複数の第2画線から成る万線パターンで構成された第2立体模様形成部と、を有し、第1立体模様形成部は、背景を形成する第1背景部と、第1背景部と第1画線の位相が異なることで模様を形成する第1模様部と、を有し、第2立体模様形成部は、背景を形成する第2背景部と、第2背景部を形成する第2画線の太さ及び間隔の少なくとも一つが異なることで模様を形成する第2模様部と、を有し、模様部は、第1模様部と第2模様部が重なり合い形成され、背景部は、第1背景部と第2背景部の少なくとも一部が重なり合い形成される。
【0008】
また、立体模様印刷物の作製方法は、基材に複数の第1画線で形成した万線パターンにより構成された第1背景部と、第1背景部と第1画線の位相を異ならせて構成された第1模様部により、第1立体模様形成部を形成する工程と、第1背景部に少なくとも一部を重ね合わせて、第1画線と異なる配列方向の複数の第2画線で形成した万線パターンにより構成された第2背景部を形成し、第1模様部に重ね合わせて、第2背景部と第2画線の太さ及び間隔の少なくとも一つを異ならせて、第1模様部と同じ模様が構成された第2模様部を形成することで、第2立体模様形成部を形成する工程と、を有し、第1立体模様形成部と第2立体模様形成部が重なり合うことで、立体模様部が形成する。
【発明の効果】
【0009】
上記構成の立体模様印刷物及び立体模様印刷物の作製方法によれば、レリーフ模様である立体模様の明暗を画線のピッチ、太さ、配列方向といったが異なる構成の画線を重ね合わせることで、複数の段階で表現することが可能となる。よって、一つも模様内で明暗を細かく表現することができることから、従来より立体感が増した模様を提供することができ、例えば、球体状の模様を奥行き感があるように表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態例にかかる立体模様印刷物を示す図である。
図2】本発明の実施の形態例にかかる立体模様印刷物の立体模様部を示すもので、図2Aは第1立体模様形成部、図2Bは第2立体模様形成部、図2Cは立体模様部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態例にかかる立体模様印刷物について、図1図2を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
【0012】
1.実施の形態例
まず、実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる立体模様印刷物の構成について、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本例の立体模様印刷物を示す図である。
【0013】
図1に示す本例の立体模様印刷物は、例えば、銀行券、パスポート、有価証券、身分証明書、カード、通行券等に用いられる印刷物である。図1に示すように、立体模様印刷物100は、基材1と、基材1の少なくとも一部に形成されるレリーフ模様である立体模様部10を備えている。本例の立体模様部10は、モチーフとして、星型とアルファベット「ABCD」を適用している。なお、立体模様部10のモチーフとしては、円形、花形、三角形状、球体状等のその他各種の形状やひらがな、カタカナ、漢数字、記号等であっても構わない。
【0014】
次に、図2Aから図2Cを参照して立体模様部10の詳細な構成について説明する。
図2Aは、立体模様部10を構成する第1立体模様形成部20を示す図であり、図2Bは、立体模様部10を構成する第2立体模様形成部30を示す図であり、図2Cは、立体模様部10を示す図である。
【0015】
図2Aから図2Cに示す立体模様部10は、第1版面と第2版面の2つの版面を用いた合成模様(重合版)により構成されている。第1版面には、図2Aに示す第1立体模様形成部20が形成されており、第2版面には、図2Bに示す第2立体模様形成部30が形成されている。そして、図2Cに示す立体模様部10は、図2Aに示す第1立体模様形成部20と、図2Bに示す第2立体模様形成部30を重ね合わせることで形成される。
【0016】
図2Aに示すように、第1立体模様形成部20は、複数の直線状の画線である第1画線L20で形成した万線パターンにより構成されている。第1立体模様形成部20を構成する第1画線L20は、配列方向である第1の方向V1に複数配置されている。
【0017】
第1立体模様形成部20は、背景を形成する第1背景部21と、模様を形成する第1模様部22とを有している。第1立体模様形成部20は、第1背景部21に対して第1画線L20の位相を異なる位相にすることで第1模様部22を表現しており、図2Aでは星形状の模様とその周囲の背景を形成している。すなわち、第1立体模様形成部20は、画線ピッチが広くなるところで「明」を表現し、画線ピッチが狭くなるところで「暗」を表現している。
【0018】
なお、第1立体模様形成部20の「明」と「暗」を強調するために、第1背景部21と第1模様部22の境界の第1画線L20を一部太くしてもよい。例えば、図2Aでは、第1背景部21と第1模様部22の境界において、第1背景部21の右側に位置する第1画線E11の一部を太くすることで、模様の影(暗)を強調する表現している。さらに、強調させる表現として、第1模様部22の輪郭に画線を配置してもよい。例えば、図2Aでは、第1模様部22である4文字のアルファベットにおける1文字ごとに一部に輪郭を形成する画線E12が形成されている。
【0019】
図2Bに示すように、第2立体模様形成部30は、第1立体模様形成部20と同様に、複数の直線状の画線である第2画線L30で形成した万線パターンにより構成されている。第2立体模様形成部30を構成する第2画線L30は、配列方向である第2の方向V2に複数配置されている。また、第2の方向V2は、第1の方向V1とは異なる方向を向いている。そのため、第2立体模様形成部30を構成する第2画線L30の配列方向は、第1立体模様形成部20を構成する第1画線L20の配列方向と異なる。
【0020】
さらに、第2立体模様形成部30を構成する第2画線L30の色は特に限定はなく、第1立体模様形成部20を構成する第2画線L20の色と同じ色でも異なる色でもよい。なお、図2Bでは一例として異なる色に設定されている。
【0021】
第2立体模様形成部30は、背景を形成する第2背景部31と、模様を形成する第2模様部32とを有している。第2背景部31を形成する第2画線L30の太さ及びピッチの間隔は、第1背景部21を形成する第1画線L20の太さ及びピッチの間隔と同一である。なお、第1背景部21を形成する第1画線L20と第2背景部31を形成する第2画線L30を、互いに異なる太さやピッチの間隔にしてもよい。
【0022】
第2模様部32は、第1模様部22と同一の絵柄であり、図2Bでは一例として星形状としている。そして、第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30を重ね合わせた際に、第2模様部32は、第1模様部22と重なり合う位置に形成されている。
【0023】
第2背景部31は、第1背景部21と図2Bでは同一の絵柄としているが、これに限らず異なる絵柄でもよい。同じ絵柄とした場合は、第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30を重ね合わせた際に、第2背景部31は、第1背景部21と重なり合う位置に形成されている。また、異なる絵柄とした場合は、第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30を重ね合わせた際に、第2背景部31は、第1背景部21と一部重なり合う位置に形成されている。
【0024】
また、第2立体模様形成部30は、第2模様部32の第2画線L30の太さを、第2背景部31の第2画線L30の太さと異なる太さにすることで第2模様部32を表現している。すなわち、第2立体模様形成部30は、第2画線L30が第2背景部31よりも細くなるところで「明」を表現し、第2画線L30が第2背景部31よりも太くなるところで「暗」を表現している。
【0025】
なお、第2立体模様形成部30は、第1立体模様形成部20と同様に、「明」と「暗」を強調するために、第2背景部31と第2模様部32の境界の第2画線L30を一部太くしてもよい。例えば、図2Bでは、第2背景部31と第2模様部32の境界において、第2背景部31の右側に位置する第2画線E21の一部を太くすることで、模様の影(暗)を強調する表現している。さらに、強調させる表現として、第2模様部32の輪郭に画線を配置してもよい。
【0026】
上述した第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30を重ね合わせる工程を行うことで、図2Cに示すような、立体模様部10が形成される。立体模様部10は、背景部11と、模様部12とを有している。背景部11は、図2Aに示す第1背景部21と、図2Bに示す第2背景部31が重なり合うことで形成され、模様部12は、図2Aに示す第1模様部22と、図2Bに示す第2模様部32が重なり合うことで形成される。なお、図2Aに示す第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部20を重ね合わせる順番に特に限定はなく、どちらを上下に配置してもよい。
【0027】
上述したように、図2Aに示す第1立体模様形成部20を構成する第1画線L20の配列方向と、図2Bに示す第2立体模様形成部30を構成する第2画線L30の配列方向は、互いに異なるため、図2Cに示すように、第1立体模様形成部20の第1画線L20と第2立体模様形成部30の第2画線L30は、交差する。
【0028】
図2Cに示すように、模様部12には、陰影部となる暗部14と、光が当たる箇所となる明部13が形成されている。図2Aに示す第1立体模様形成部20の「暗」を形成する領域と、図2Bに示す第2立体模様形成部30の「暗」を形成する領域が重なり合うことで、図2Aに示す第1立体模様形成部20の「暗」及び図2Bに示す第2立体模様形成部30の「暗」よりも暗い最暗部が、図2Cに形成される。
【0029】
また、図2Aに示す第1立体模様形成部20の「暗」を形成する領域と、図2Bに示す第2立体模様形成部30の第2背景部31や「明」を形成する領域が重なり合うことで、図2Cに暗部より明るい暗部が形成される。
【0030】
さらに、図2Aに示す第1立体模様形成部20の第1背景部21や「明」を形成する領域と、図2Bに示す第2立体模様形成部30の「暗」を形成する領域が重なり合うことで、図2Cに最暗部より明るい暗部が形成される。
【0031】
さらに、図2Aに示す第1立体模様形成部20の「明」を形成する領域と、図2Bに示す第2立体模様形成部30の「明」を形成する領域が重なり合うことで、図2Cに最明部が形成される。
【0032】
また、図2Aに示す第1立体模様形成部20の「明」を形成する領域と、図2Bに示す第2立体模様形成部30の第2背景部31が重なり合うことで、図2Cに最明部より暗い明部が形成される。
【0033】
このように、本例の立体模様部10は、暗部14の最暗部と明部13の最明部との明暗の差、すなわちコンストラスト差を大きくすることができる。さらに、暗部14及び明部13の明るさを複数段階に分けて表現することができる。これにより、模様部12の明暗を細かく表現することができ、立体感が増した模様部12を提供することができ、例えば、球体状の模様部を奥行き感があるように表現することができる。
【0034】
さらに、図2Aに示す第1立体模様形成部20と、図2Bに示す第2立体模様形成部30を異なる色で形成することで、立体模様部10における模様部12の明暗をさらに細かく表現することができ、模様部12の立体感を向上させることができる。なお、第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30は同じ色で形成してもよい。
【0035】
また、本例の立体模様部10を、第1版面の第1立体模様形成部20と、第2版面の第2立体模様形成部30の2つの版面に分割することで、印刷する際の版づまりを防止するという相乗効果も付与することが可能となる。
【0036】
なお、第1立体模様形成部20及び第2立体模様形成部30を形成する第1画線L20及び第2画線L30は、直線状に限定されるものではなく、例えば、波線状や破線等その他各種の画線が適用されるものである。なお、第2立体模様形成部30の第2模様部32を画線の太さで表現する例を説明したが、これに限定されるものではなく、第2模様部32も第1模様部22と同様に画線の位相差で表現してもよい。
【0037】
さらに、上述した実施の形態例では、立体模様部10を第1立体模様形成部20と第2立体模様形成部30の2版構成とする例を説明したが、立体模様部10を3つ以上の立体模様形成部、すなわち3版以上の版面を重ね合わせて形成してもよい。版面を多くすることで、明暗をより細かく表現できるとともに最暗部と最明部のコントラスト差をより大きくすることができる。さらに、各版面を異なる色で形成してもよい。以上の結果、模様部12の立体感をさらに向上させることができる。なお、立体模様部10を3つ以上の立体模様形成部で形成する場合、各立体模様形成部を形成する画線の配列方向は、全て異なる方向にすることが好ましい。
【0038】
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0039】
本発明の立体模様印刷物の基材は、特に限定されるものではなく、上質紙、コート紙、アート紙等の紙葉類を用いることができる。また、フィルム、プラスチック、それらの複合素材を用いることもできる。
【0040】
本発明の立体模様印刷物の印刷方法としては、オフセット印刷、グラビア印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、デジタル印刷、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等、特に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0041】
1…基材、 10…立体模様部、 11…背景部、 12…模様部、 13…暗部、 14…明部、 20…第1立体模様形成部、 21…第1背景部、 22…第1模様部、 L20…第1画線、 30…第2立体模様形成部、 31…第2背景部、 32…第2模様部、 L30…第2画線、100…立体模様印刷物
図1
図2