(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162914
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】スイッチング電源装置及びスイッチング電源装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
H02M 3/145 20060101AFI20231101BHJP
H02M 3/155 20060101ALI20231101BHJP
H02M 1/00 20070101ALI20231101BHJP
【FI】
H02M3/145 C
H02M3/155 P
H02M1/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073627
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000191238
【氏名又は名称】日清紡マイクロデバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松尾 裕介
【テーマコード(参考)】
5H730
5H740
【Fターム(参考)】
5H730AA04
5H730AS04
5H730AS05
5H730BB13
5H730BB14
5H730BB57
5H730DD04
5H730EE59
5H730FD01
5H730FD31
5H730FG05
5H740AA10
5H740BA12
5H740BB05
5H740BC01
5H740BC02
5H740JA01
5H740JB01
5H740KK01
5H740MM12
(57)【要約】
【課題】電源過渡応答を改善することが可能なスイッチング電源装置及びスイッチング電源装置の制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態のスイッチング電源装置は、過電流保護値を変更可能な電流モード制御型のスイッチング電源装置において、スイッチング電源装置の出力電流と基準電流との差に対応する誤差電圧を出力するエラーアンプと、誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行うPWM制御部と、過電流保護値にもとづいて、エラーアンプの出力上限電圧を制限する電圧制限部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
過電流保護値を変更可能な電流モード制御型のスイッチング電源装置において、
前記スイッチング電源装置の出力電圧と基準電圧との差に対応する誤差電圧を出力するエラーアンプと、
前記誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行うPWM制御部と、
前記過電流保護値にもとづいて、前記エラーアンプの出力上限電圧を制限する電圧制限部と、
を備えたスイッチング電源装置。
【請求項2】
前記電圧制限部は、前記エラーアンプの電源電圧を制御して、前記エラーアンプの出力上限電圧を制限する、
請求項1記載のスイッチング電源装置。
【請求項3】
前記エラーアンプは、多段増幅構成を採り、
前記電圧制限部は、前記エラーアンプの出力段の電源電圧を制御して、前記エラーアンプの出力上限電圧を制限する、
請求項2記載のスイッチング電源装置。
【請求項4】
前記電圧制限部は、前記エラーアンプの出力電圧を所定電圧でクランプするクランプ回路として構成されている、
請求項1記載のスイッチング電源装置。
【請求項5】
スイッチング電源装置において、
前記スイッチング電源装置の出力電圧と基準電圧との差に対応する誤差電圧を出力するエラーアンプと、
前記誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行うPWM制御部と、
前記キャリア信号のピーク電圧を検出し、前記ピーク電圧に基づいて、前記エラーアンプの出力上限電圧を制限する電圧制限部と、
を備えたスイッチング電源装置。
【請求項6】
前記電圧制限部は、前記キャリア信号のピーク電圧を検出して保持するピークホールド回路と、
前記エラーアンプの出力電圧を、前記ピーク電圧に所定電圧を加えた電圧でクランプするクランプ回路と
を備えた請求項5記載のスイッチング電源装置。
【請求項7】
前記ピークホールド回路は、前記PWM制御部の出力が“H”レベルである場合に、当該ピークホールド回路の放電経路を遮断する遮断回路を備えた、
請求項6記載のスイッチング電源装置。
【請求項8】
過電流保護値を変更可能な電流モード制御型のスイッチング電源装置において、
出力上限電圧が所定電圧に制限された状態で、前記スイッチング電源装置の出力電圧と基準電圧との差に対応する誤差電圧を出力するエラーアンプと、
前記誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行うPWM制御部と、
前記過電流保護値に基づいて、前記キャリア信号の振幅を制御する振幅制御部と、
を備えたスイッチング電源装置。
【請求項9】
過電流保護値を変更可能な電流モード制御型のスイッチング電源装置で実行されるスイッチング電源装置の制御方法において、
前記スイッチング電源装置の出力電圧と基準電圧との差に対応する誤差電圧を出力する過程と、
前記誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行う過程と、
前記過電流保護値にもとづいて、前記誤差電圧の上限電圧を制限する過程と、
を備えたスイッチング電源装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スイッチング電源装置及びスイッチング電源装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的な電流モード制御型のスイッチング電源装置においては、出力電圧を帰還抵抗で分圧し、エラーアンプで基準電圧との差電圧を増幅して出力する。そしてエラーアンプの出力に基づいて、PWM変調によりデューティサイクルを決定し、スイッチングを行うパワーMOSFETを駆動して、出力電圧を一定に制御していた。
【0003】
このような電流モード制御型のスイッチング電源においては、インダクタ(例えば、平滑用コイル)を流れる電流を検出し、検出した電流をPWM変調を行うためのPWMコンパレータのキャリア信号として使用する構成を採っていた。
したがって、負荷電流が増えるほどキャリア信号の電圧が上昇することとなっていた。
【0004】
また、従来のスイッチング電源装置では、インダクタを流れる電流のピーク値が所定の電流制限値(過電流リミット値)に達すると、強制的にスイッチング素子をオフ状態とすることにより過負荷状態の保護を行うパルス・バイ・パルス制御を行っていた。
【0005】
この場合において、所定の電流制限値を外付けの抵抗値を変更したり、同期式シリアル通信インターフェースの一つであるSPI(Serial Peripheral Interface)や、I2C(Inter-Integrated Circuit)を用いて、スイッチング電源ICにおいて、通信により所定の電流制限値(過電流リミット値)を設定したりするものも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-092306号公報
【特許文献2】特開2015-216763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、入力電圧が低く、所望の出力電圧が得られない状態において、入力電圧が急激に上昇すると、出力電圧に大きなオーバーシュートが発生し、負荷の耐圧を超えてしまう虞があり、このような場合には、負荷が不可逆なダメージを負ってしまう虞があった。
【0008】
特に電流モード制御型のスイッチング電源においては、上述したように、PWMキャリア信号の電圧が出力電流に比例して高くなることから、エラーアンプの出力電圧範囲も広くしなければならず、特に大電流の電流モード制御型のスイッチング電源においてはエラーアンプの出力電圧範囲が広く設計されているため、エラーアンプのセトリングタイムが長く、スイッチング電源の出力電圧におけるオーバーシュートも大きくなってしまうという問題があった。
また、所定の電流制限値を任意に設定可能なスイッチング電源装置においては、さらにエラーアンプの出力電圧範囲を広くしなければならず、オーバーシュートはより大きくなってしまうという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、電源過渡応答を改善することが可能なスイッチング電源装置及びスイッチング電源装置の制御方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態のスイッチング電源装置は、過電流保護値を変更可能な電流モード制御型のスイッチング電源装置において、スイッチング電源装置の出力電圧と基準電圧との差に対応する誤差電圧を出力するエラーアンプと、誤差電圧と、PWM用のキャリア信号の電圧とを比較してPWM制御を行うPWM制御部と、過電流保護値にもとづいて、エラーアンプの出力上限電圧を制限する電圧制限部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入力電圧が急激に上昇した場合にも、スイッチング電源の出力電圧にオーバーシュートが発生せず、電源過渡応答を改善したスイッチング電源装置及びスイッチング電源装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】
図1は、第1実施形態のスイッチング電源ICの概要構成ブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態のエラーアンプ用電圧可変電源の概要構成図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態の第1変形例の説明図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態の第2変形例の説明図である。
【
図5】
図5は、可変クランパの具体例の説明図である。
【
図7】
図7は、キャリア振幅倍率変更部の具体例の説明図である。
【
図9】
図9は、ピーク検出可変クランパの具体例並びに動作説明図である。
【
図10】
図10は、ピーク検出可変クランパの変形例並びに動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に実施形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態のスイッチング電源IC10の概要構成ブロック図である。
スイッチング電源IC10は、電流モード型スイッチング電源装置を構成しており、出力端子SWには出力部FLを介して負荷LDが接続され、負荷LDに出力電圧V
OUTが供給される。出力部FLは、インダクタL1と、インダクタL1に流れる電流を検出する抵抗と、キャパシタCを備える。インダクタL1が接続される電源出力ラインには、負荷LD側の他端にキャパシタCが接続され、キャパシタCの他端が接地されている。
【0014】
スイッチング電源IC10は、低ドロップアウトリニアレギュレータ(LDO)11と、ダイオード12と、第1スイッチングトランジスタ13と、第2スイッチングトランジスタ14と、第1ドライバ(DRV)15と、第2ドライバ(DRV)16と、ドライバ制御部17と、可変型過電流検出部18と、PWM制御部19と、を備えている。
【0015】
PWM制御部19は、スロープ補償信号生成部21と、電流検出部22と、加算回路23と、PWMコンパレータ24と、分圧回路25と、エラーアンプ用電圧可変電源26と、エラーアンプ27と、位相補償回路28を備えている。
【0016】
スロープ補償信号生成部21は、第1スイッチングトランジスタ13と、第2スイッチングトランジスタ14の制御信号と同じ周期のランプ波電圧を生成して、スロープ補償信号として加算回路23に出力する。
【0017】
電流検出部22は、インダクタL1を流れるスイッチング電源IC10の出力電流を検出して、PWMコンパレータ24の原キャリア信号として加算回路23に出力する。
【0018】
加算回路23は、スロープ補償信号生成部の出力したスロープ補償信号及び電流検出部22の出力信号である原キャリア信号を足し合わせてPWM変調に用いるキャリア信号として、PWMコンパレータ24の反転入力端子に出力する。このようにスロープ補償信号を原キャリア信号に足し合わせることにより、電流モード型スイッチング電源特有のサブハーモニック発振の対策を行う。
【0019】
分圧回路25は、スイッチング電源IC10のフィードバック端子FBから入力されたスイッチング電源IC10の出力電圧を分圧してエラーアンプ27に出力する。
エラーアンプ用電圧可変電源26は、過電流保護値SOCPに応じて供給電圧を可変してエラーアンプ27に出力することで、エラーアンプ27の出力電圧範囲を制限している。
【0020】
これは、上述したように、電流検出部22で検出した原キャリア信号は、負荷LDに流れる電流が増えるほど、キャリア信号の電圧が上昇することとなるので、過電流保護値SOCPに応じて必要なエラーアンプの出力電圧範囲を適切に制限し、エラーアンプのセトリングタイムを短縮するためである。
【0021】
エラーアンプ27は、分圧回路25により分圧されたスイッチング電源IC10の出力電圧と基準電圧Vrefとの電圧差を増幅してPWMコンパレータ24の非反転入力端子に出力する。
【0022】
これらの結果、PWMコンパレータ24は、エラーアンプ27の出力電圧がキャリア信号の電圧を超えると、第1ドライバ15及び第2ドライバ16を制御して、第1ドライバ15及び第2ドライバ16を介して、第1スイッチングトランジスタ13及び第2スイッチングトランジスタ14のオン/オフ制御を行うこととなる。
【0023】
図2は、第1実施形態のエラーアンプ用電圧可変電源の概要構成図である。
エラーアンプ用電圧可変電源26は、オペアンプ31、トランジスタ32、分圧回路33を備えている。
オペアンプ31の非反転入力端子には、基準電圧Vref1が入力され、出力端子は、トランジスタ32のゲート端子に接続されている。
トランジスタ32は、ドレイン端子に外部電源PWが供給され、ソース端子は、エラーアンプ27の高電位側電源端子に接続されている。
さらにトランジスタ32のソース端子は、分圧回路33に接続されている。
【0024】
分圧回路33は、過電流保護値SOCPに応じて抵抗値が可変される可変抵抗34と、一端が可変抵抗34に接続され、他端が接地された抵抗値が固定の固定抵抗35と、を備えている。
さらに可変抵抗34と固定抵抗35との接続点は、オペアンプ31の反転入力端子に接続されており、エラーアンプ用電圧可変電源26は、基準電圧Vref1と可変抵抗34の抵抗値に応じた可変電圧を、電源PE1としてエラーアンプ27の電源端子に出力している。
この場合において、可変抵抗34は、過電流保護値SOCPに応じた抵抗値に比例した値とされており、過電流保護値SOCPが低いほど出力電圧を下げるように、低い抵抗値となるように制御されている。
この結果、第1実施形態によれば、エラーアンプの出力電圧範囲の上限値は、過電流保護値SOCPが低いほど低電圧となるため、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0025】
[1.1]第1実施形態の第1変形例
図3は、第1実施形態の第1変形例の説明図である。
図2で示したエラーアンプ用電圧可変電源26は、過電流保護値SOCPを低下させた場合に、エラーアンプ27全体に供給する電源電圧を下げるものであったが、本変形例は、エラーアンプ27に代わるエラーアンプ27Aとして、2段構成の増幅回路を用い、第1段の増幅回路の電源電圧は固定としたまま、後段である第2段の増幅回路の電源電圧を可変としている。
第1段の増幅回路は、固定電圧の電源PE0に一端が接続された定電流源CSと、定電流源CSにソース端子が接続され、ゲート端子が非反転入力端子+に接続されたPチャネルMOSトランジスタTR1と、定電流源CSにソース端子が接続され、ゲート端子が反転入力端子-に接続されたPチャネルMOSトランジスタTR2と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタTR1のドレイン端子に接続されるとともに、ゲート端子に接続され、ソース端子が接地されたNチャネルMOSトランジスタTR3と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタTR2のドレイン端子に接続されるとともに、ゲート端子に接続され、ソース端子が接地されたNチャネルMOSトランジスタTR4と、を備えている。
【0026】
第2段の増幅回路は、エラーアンプ用電圧可変電源26の出力端子に接続され、ソース端子に可変電圧の電源PE1が供給され、ゲート端子とドレイン端子が接続されたPチャネルMOSトランジスタTR11と、ソース端子がPチャネルMOSトランジスタTR11のソース端子に接続され、ゲート端子がPチャネルMOSトランジスタTR11のゲート端子に接続され、ドレイン端子がエラーアンプ27Aの出力端子OUTに接続されたPチャネルMOSトランジスタTR12と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタTR11のドレイン端子に接続され、ゲート端子がNチャネルMOSトランジスタTR4のゲート端子に接続され、ソース端子が接地されたNチャネルMOSトランジスタTR13と、ドレイン端子がエラーアンプ27Aの出力端子OUTに接続され、ゲート端子がNチャネルMOSトランジスタTR3のゲート端子に接続され、ソース端子が接地されたNチャネルMOSトランジスタTR14と、を備えている。
【0027】
上記構成において、PチャネルMOSトランジスタTR1は、エラーアンプ27Aの非反転入力端子の電圧に比例した電流が流れ、NチャネルMOSトランジスタTR3は、エラーアンプ27Aの反転入力端子の電圧に比例した電流が流れるとともに、PチャネルMOSトランジスタTR1及びNチャネルMOSトランジスタTR3を流れる電流の和は、定電流源CSを流れる電流と等しくなっている。
【0028】
また、NチャネルMOSトランジスタTR4及びNチャネルMOSトランジスタTR13は、カレントミラー回路を構成しており、エラーアンプ27AのトランジスタTR2のドレイン端子-ソース端子間を流れる電流に比例した電流が流れる。
【0029】
同様に、NチャネルMOSトランジスタTR3及びNチャネルMOSトランジスタTR14も、カレントミラー回路を構成しており、エラーアンプ27AのトランジスタTR1のドレイン端子-ソース端子間を流れる電流に比例した電流が流れる。
【0030】
さらにPチャネルMOSトランジスタTR11及びPチャネルMOSトランジスタTR12もカレントミラー回路を構成している。
【0031】
これらの結果、PチャネルMOSトランジスタTR11を流れる電流は、NチャネルMOSトランジスタTR13を流れる電流、すなわち、PチャネルMOSトランジスタTR2を流れる電流と比例するとともに、電源PE1の電圧に比例する電流となる。
【0032】
同様に、PチャネルMOSトランジスタTR12を流れる電流は、NチャネルMOSトランジスタTR14を流れる電流、すなわち、PチャネルMOSトランジスタTR1を流れる電流と比例するとともに、電源PE1の電圧に比例する電流となる。
【0033】
従って、エラーアンプ27Aの入力電圧範囲に影響を与えることなく、エラーアンプ27Aの出力端子OUTの出力電圧の上限値は、
図2に示した第1実施形態と同様に、過電流保護値SOCPが低いほど低電圧となるため、スイッチング電源の出力電圧V
OUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0034】
[1.2]第1実施形態の第2変形例
次に第1実施形態の第2変形例について、説明する。
第1実施形態の第2変形例が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態がエラーアンプの電源電圧を変更することにより、エラーアンプの出力電圧の上限値を低下させていたのに対し、エラーアンプの出力電圧の上限値を過電流保護値SOCPに対応させて可変クランパにより制限している点である。
図4は、第1実施形態の第2変形例の説明図である。
図4において、
図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとし、詳細な説明を援用するものとする。
第1実施形態の第2変形例のPWM制御部19Aは、スロープ補償信号生成部21と、電流検出部22と、加算回路23と、PWMコンパレータ24と、分圧回路25と、可変クランパ41と、エラーアンプ27と、を備えている。
【0035】
スロープ補償信号生成部21は、第1スイッチングトランジスタ13と、第2スイッチングトランジスタ14の制御信号と同じ周期のランプ波電圧を生成して、スロープ補償信号として加算回路23に出力する。
【0036】
電流検出部22は、インダクタL1を流れるスイッチング電源IC10の出力電流を検出して、PWMコンパレータ24の原キャリア信号として加算回路23に出力する。
【0037】
加算回路23は、スロープ補償信号生成部の出力したスロープ補償信号及び電流検出部22の出力信号である原キャリア信号を足し合わせてPWM変調に用いるキャリア信号として、PWMコンパレータ24の反転入力端子に出力する。このようにスロープ補償信号を原キャリア信号に足し合わせることにより、電流モード型スイッチング電源特有のサブハーモニック発振の対策を行う。
【0038】
分圧回路25は、スイッチング電源IC10のフィードバック端子FBから入力されたスイッチング電源IC10の出力電圧を分圧してエラーアンプ27に出力する。
【0039】
エラーアンプ27は、分圧回路25により分圧されたスイッチング電源IC10の出力電圧と基準電圧Vrefとの電圧差を増幅して可変クランパ41及びPWMコンパレータ24の非反転入力端子に出力する。
【0040】
可変クランパ41は、過電流保護値SOCPに応じて供給電圧を可変して制限した状態のクランプ電圧でエラーアンプ27の出力電圧範囲を制限してPWMコンパレータ24に出力する。
【0041】
ここで、可変クランパ41の具体例について説明する。
図5は、可変クランパの具体例の説明図である。
可変クランパ41は、ボディ端子が電源端子VDDに接続され、可変電源VPSが接続された入力端子INにソース端子が接続され、ゲート端子とドレイン端子が接続されたPチャネルMOSトランジスタTR21と、一端がPチャネルMOSトランジスタTR21のドレイン端子に接続され、他端が接地された定電流源CS1と、ボディ端子が電源端子VDDに接続され、ソース端子が可変クランパ41の出力端子OUTを介してエラーアンプ27の出力端子OUTに接続され、ゲート端子がPチャネルMOSトランジスタTR21のゲート端子に接続され、ドレイン端子が接地されたPチャネルMOSトランジスタTR22と、を備えている。
【0042】
上記構成において、入力端子INの電圧は、可変電源VPSにより過電流保護値SOCPに比例した電圧とされる。
また、PチャネルMOSトランジスタTR21及びPチャネルMOSトランジスタTR22はカレントミラー回路を構成しているので、出力端子OUTの電圧は、可変電源VPSの電圧に比例する電圧でクランプされることとなる。
【0043】
これらの結果、PWMコンパレータ24は、エラーアンプ27の出力電圧がキャリア信号の電圧を超えると、第1ドライバ15及び第2ドライバ16を制御して、第1ドライバ15及び第2ドライバ16を介して、第1スイッチングトランジスタ13及び第2スイッチングトランジスタ14のオン/オフ制御を行うこととなる。
【0044】
この結果、第1実施形態の第2変形例によっても、エラーアンプの出力電圧範囲の上限値が実効的に制限され、PWMコンパレータ24の非反転入力端子に入力される電圧は、過電流保護値SOCPが低いほど低電圧となるため、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0045】
[2]第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。
第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態がエラーアンプの出力電圧の上限値を制限していたのに対し、第2実施形態においては、過電流保護値SOCPに応じてPWM制御用のキャリア信号の振幅の倍率を変更することで、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制する点である。
【0046】
図6は、第2実施形態の説明図である。
図6において、
図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとし、詳細な説明を援用するものとする。
【0047】
第2実施形態のPWM制御部19Bは、スロープ補償信号生成部21と、電流検出部22と、キャリア振幅倍率変更部50と、PWMコンパレータ24と、分圧回路25と、エラーアンプ27と、を備えている。
【0048】
スロープ補償信号生成部21は、第1スイッチングトランジスタ13と、第2スイッチングトランジスタ14の制御信号と同じ周期のランプ波電圧を生成して、スロープ補償信号として加算回路23に出力する。
【0049】
電流検出部22は、インダクタL1を流れるスイッチング電源IC10の出力電流を検出して、PWMコンパレータ24の原キャリア信号として加算回路23に出力する。
【0050】
分圧回路25は、スイッチング電源IC10のフィードバック端子FBから入力されたスイッチング電源IC10の出力電圧を分圧してエラーアンプ27に出力する。
【0051】
エラーアンプ27は、分圧回路25により分圧されたスイッチング電源IC10の出力電圧と基準電圧Vrefとの電圧差を増幅してPWMコンパレータ24の非反転入力端子に出力する。
【0052】
キャリア振幅倍率変更部(振幅制御部)50は、加算回路23と、倍率可変部51と、を備えている。
加算回路23は、スロープ補償信号生成部の出力信号であるスロープ補償信号及び電流検出部22の出力信号である原キャリア信号を足し合わせてPWM変調に用いるキャリア信号として、倍率可変部51の入力端子に出力する。このようにスロープ補償信号を原キャリア信号に足し合わせることにより、電流モード型スイッチング電源特有のサブハーモニック発振の対策を行う。
【0053】
倍率可変部51は、過電流保護値SOCPに基づいて、キャリア信号の振幅の倍率を変更して、PWMコンパレータ24の反転入力端子に出力する。
すなわち、倍率可変部51は、過電流保護値SOCPが大きいほど、倍率を小さくし、過電流保護値SOCPが小さいほど、倍率を大きくすることで、エラーアンプ27の出力電圧とキャリア信号の電圧との差が小さくなるように制御する。
【0054】
ここで、キャリア振幅倍率変更部50の具体例について説明する。
図7は、キャリア振幅倍率変更部の具体例の説明図である。
キャリア振幅倍率変更部50の加算回路23は、高電位側電源端子VDDにソース端子が接続され、ゲート端子とドレイン端子とが接続されたPチャネルMOSトランジスタTR31と、高電位側電源端子VDDにソース端子が接続され、ゲート端子にPチャネルMOSトランジスタTR31のゲート端子が接続され、ドレイン端子が加算回路23の出力に接続されたPチャネルMOSトランジスタTR32と、第1入力端子IN1に非反転入力端子が接続された第1オペアンプOP1と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタTR31のドレイン端子に接続され、ゲート端子が第1オペアンプOP1の出力端子に接続され、ソース端子が第1オペアンプOP1の反転入力端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタTR33と、一端がNチャネルMOSトランジスタTR33のソース端子に接続され、他端が接地された抵抗R31と、を備えている。
【0055】
また、キャリア振幅倍率変更部50の加算回路23は、高電位側電源端子VDDにソース端子が接続され、ゲート端子とドレイン端子とが接続されたPチャネルMOSトランジスタTR41と、高電位側電源端子VDDにドレイン端子が接続され、ゲート端子にPチャネルMOSトランジスタTR41のゲート端子が接続され、ドレイン端子が加算回路23の出力に接続されたPチャネルMOSトランジスタTR42と、第2入力端子IN2に非反転入力端子が接続された第2オペアンプOP2と、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタTR41のドレイン端子に接続され、ゲート端子が第2オペアンプOP2の出力端子に接続され、ソース端子が第2オペアンプOP2の反転入力端子に接続されたNチャネルMOSトランジスタTR43と、一端がNチャネルMOSトランジスタTR43のソース端子に接続され、他端が接地された抵抗R32と、を備えている。
【0056】
倍率可変部51は、一端が加算回路23の出力に接続され、他端が接地された電流-電圧変換抵抗R50と、一端が加算回路23の出力に接続された第1スイッチSW1~第nスイッチSWnと、一端が第1スイッチSW1~第nスイッチSWnの他端にそれぞれ接続され、他端が接地された第1電流-電圧変換抵抗R51~R5nとを備えている。
この場合において、第1スイッチSW1~第nスイッチSWnは、過電流保護値SOCPにもとづいて一または複数オン状態とされ、第1電流-電圧変換抵抗R51~R5nのうち、オン状態となったスイッチに接続された電流-電圧変換抵抗は、電流-電圧変換抵抗R50に並列に接続されることにより、実効的に電流-電圧変換抵抗の抵抗値が変更されることで、キャリア信号の振幅の変換倍率が変更される。
【0057】
この結果、第2実施形態によれば、過電流保護値SOCPに応じてキャリア信号の倍率を変更することで、エラーアンプ27の出力電圧範囲を変更することなくキャリア信号の電圧との差が小さくなるように制御することとなるので、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0058】
[3]第3実施形態
次に第3実施形態について説明する。
第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態がエラーアンプ27の電源電圧を変更すること、あるいはエラーアンプ27の出力電圧を可変クランパにより制限することにより、エラーアンプの出力電圧の上限値を過電流保護値SOCPに応じて静的に制限していたのに対し、第3実施形態においては、キャリア信号のピーク電圧を検出し、ピーク電圧に基づいて、エラーアンプ27の出力上限電圧をダイナミックに制限することで、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制する点である。
【0059】
図8は、第3実施形態の説明図である。
図8において、
図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとし、詳細な説明を援用するものとする。
第3実施形態のPWM制御部19Cは、スロープ補償信号生成部21と、電流検出部22と、加算回路23と、ピーク検出可変クランパ60と、PWMコンパレータ24と、分圧回路25と、エラーアンプ27と、を備えている。
【0060】
スロープ補償信号生成部21は、第1スイッチングトランジスタ13と、第2スイッチングトランジスタ14の制御信号と同じ周期のランプ波電圧を生成して、スロープ補償信号として加算回路23に出力する。
【0061】
電流検出部22は、インダクタL1を流れるスイッチング電源IC10の出力電流を検出して、PWMコンパレータ24の原キャリア信号として加算回路23に出力する。
【0062】
加算回路23は、スロープ補償信号生成部の出力したスロープ補償信号及び電流検出部22の出力信号である原キャリア信号を足し合わせてPWM変調に用いるキャリア信号として、PWMコンパレータ24の反転入力端子及びピーク検出可変クランパ60に出力する。このようにスロープ補償信号を原キャリア信号に足し合わせることにより、電流モード型スイッチング電源特有のサブハーモニック発振の対策を行う。
【0063】
ピーク検出可変クランパ60は、ピーク検出部61と、可変クランパ62と、を備えている。
ピーク検出部61は、キャリア信号のピーク値を検出して、可変クランパ62に出力する。
【0064】
可変クランパ62は、ピーク検出部61により検出されたキャリア信号のピーク値に対し所定のマージン値αを加えた値をクランプ電圧として、実効的にエラーアンプ27の出力電圧範囲を制限する。
【0065】
ここで、ピーク検出部61及び可変クランパ62の具体例並びに動作について説明する。
図9は、ピーク検出可変クランパの具体例並びに動作説明図である。
ピーク検出可変クランパ60のピーク検出部61は、
図9(A)に示すように、ピークホールド回路として構成されており、ドレイン端子が高電位側電源端子VDDに接続され、ゲート端子がピーク検出可変クランパ60の入力端子INに接続されたNチャネルMOSトランジスタTR51と、一端がNチャネルMOSトランジスタTR51のソース端子に接続され、他端が接地された抵抗R61と、一端がNチャネルMOSトランジスタTR51のソース端子に接続され、他端が接地されたピークホールドコンデンサPHCと、を備えている。
【0066】
可変クランパ62は、一端が高電位側電源端子VDDに接続され、他端がピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTに接続された定電流源CS2と、アノード端子がピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTに接続されたダイオードD1と、ソース端子がダイオードD1のカソード端子に接続され、ゲート端子がピークホールドコンデンサPHCの一端に接続され、ドレイン端子が接地されたPチャネルMOSトランジスタTR52と、を備えている。
【0067】
ピーク検出可変クランパ60の入力端子INにキャリア信号が入力されると、ピークホールドコンデンサPHCは、キャリア信号からトランジスタTR51のゲート-ソース間電圧分だけ下がった電圧で充電され、キャリア信号の電圧が低下すると抵抗R61により放電される。
【0068】
この結果、可変クランパ62のPチャネルMOSトランジスタTR52のソース端子の電圧は、キャリア信号のピーク値に対応する電圧付近に維持されることとなる。
これにより、ダイオードD1のアノード端子の電圧、すなわち、ピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTの電圧は、
図9(B)に示すように、キャリア信号のピーク電圧に、ダイオードD1の電圧降下分の電圧α(=約0.7V)を加えた電圧となる。
【0069】
すなわち、エラーアンプ27の出力電圧の最大値は、キャリア信号のピーク電圧に、ダイオードD1の電圧降下分の電圧αだけ高い電圧でクランプされることとなるので、エラーアンプの出力電圧範囲の上限値が実効的に制限されるため、過電流保護値SOCPの設定に関わらず、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0070】
[3.1]第3実施形態の変形例
次に第3実施形態の変形例について説明する。
図10は、ピーク検出可変クランパの変形例並びに動作説明図である。
図10において、
図9と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
ピーク検出可変クランパ60Aのピーク検出部61Aは、
図10(A)に示すように、ピークホールド回路として構成されており、ドレイン端子が高電位側電源端子VDDに接続され、ゲート端子がピーク検出可変クランパ60の入力端子INに接続されたNチャネルMOSトランジスタTR51と、一端がNチャネルMOSトランジスタTR51のソース端子に接続された抵抗R61と、ドレイン端子が抵抗R61の他端に接続され、ソース端子が接地されたNチャネルMOSトランジスタTR53と、入力端子がピーク検出可変クランパ60の入力端子PWM-INを介してPWMコンパレータ24の出力端子に接続され、出力端子がPチャネルMOSトランジスタTR53のゲート端子に接続されたインバータINVと、一端がNチャネルMOSトランジスタTR51のソース端子に接続され、他端が接地されたピークホールドコンデンサPHCと、を備えている。
【0071】
可変クランパ62は、一端が高電位側電源端子VDDに接続され、他端がピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTに接続された定電流源CS2と、アノード端子がピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTに接続されたダイオードD1と、ソース端子がダイオードD1のカソード端子に接続され、ゲート端子がピークホールドコンデンサPHCの一端に接続され、ドレイン端子が接地されたPチャネルMOSトランジスタTR52と、を備えている。
【0072】
ピーク検出可変クランパ60の入力端子INにキャリア信号が入力されると、ピークホールドコンデンサPHCは、キャリア信号からトランジスタTR51のゲート-ソース間電圧分だけ下がった電圧で充電され、キャリア信号の電圧が低下すると抵抗R61とNMOSトランジスタTR53により放電される。
【0073】
これと並行して、インバータINVは、PWMコンパレータ24の出力信号が“H”レベルの期間中、NチャネルMOSトランジスタTR53のゲート端子に“L”レベルの信号を出力する。
この結果、NチャネルMOSトランジスタTR53は、PWMコンパレータ24の出力信号が“H”レベルの期間中、オフ状態となる。
【0074】
これによりピークホールドコンデンサPHCの放電経路が遮断されることとなり、ピークホールドコンデンサPHCのホールド電圧の低下を抑制して、ピークホールド時間を延長することが可能となる。
【0075】
したがって、ピークホールドコンデンサPHCの放電により、ホールド電圧がキャリア信号を下回ることを防止できるので、スイッチング電源装置の誤動作を防止することができる。
この状態において、可変クランパ62のPチャネルMOSトランジスタTR52のソース端子の電圧は、キャリア信号のピーク値に対応する電圧付近に維持されることとなる。
【0076】
これにより、ダイオードD1のアノード端子の電圧、すなわち、ピーク検出可変クランパ60の出力端子OUTの電圧は、
図10(B)に示すように、キャリア信号のピーク電圧に、ダイオードD1の電圧降下分の電圧α(=約0.7V)を加えた電圧となる。
【0077】
すなわち、エラーアンプ27の出力電圧の最大値は、キャリア信号のピーク電圧に、ダイオードD1の電圧降下分の電圧αだけ高い電圧にクランプされることとなるため、過電流保護値SOCPの設定に関わらず、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制することが可能となる。
【0078】
[4]実施形態の効果
以上の説明のように、各実施形態によれば、電流モード制御型スイッチング電源装置において、エラーアンプの出力電圧をPWM用のキャリア信号のピーク値に応じて制限することによりスイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制し、電源過渡応答を改善することが可能となる。また、過電流保護値を任意に設定可能な電流モード制御型スイッチング電源装置においても、エラーアンプの出力電圧を過電流保護値にもとづいて制限し、スイッチング電源の出力電圧VOUTのオーバーシュートを抑制し、電源過渡応答を改善することが可能となる。
【0079】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0080】
10 スイッチング電源IC
12 ダイオード
13 第1スイッチングトランジスタ
14 第2スイッチングトランジスタ
15 第1ドライバ
16 第2ドライバ
17 ドライバ制御部
18 可変型過電流検出部
19、19A~19C PWM制御部
21 スロープ補償信号生成部
22 電流検出部
23 加算回路
24 PWMコンパレータ
25 分圧回路
26 エラーアンプ用電圧可変電源
27、27A エラーアンプ
31 コンパレータ
32 トランジスタ
33 分圧回路
34 可変抵抗
35 固定抵抗
41 可変クランパ
50 キャリア振幅倍率変更部
51 倍率可変部
52 負荷
60 ピーク検出可変クランパ
60A ピーク検出可変クランパ
61、61A ピーク検出部
62 可変クランパ
R50 電流-電圧変換抵抗
CM1 第1コンパレータ
CM2 第2コンパレータ
C キャパシタ
CS、CS1、CS2 定電流源
D1 ダイオード
EPS 可変電源
IN 入力端子
INV インバータ
LD 負荷
IN1 第1入力端子
L1 インダクタ
OUT 出力端子
PHC ピークホールドコンデンサ
PW 外部電源
R51 第1電流-電圧変換抵抗
SOCP 過電流保護値
SW1~SWn 第1スイッチ~第nスイッチ
TR11、TR12、TR21、TR22 PチャネルMOSトランジスタ
TR31、TR32、TR41、TR42 PチャネルMOSトランジスタ
TR13、TR14、TR33、TR43 NチャネルMOSトランジスタ
TR51、TR53 NチャネルMOSトランジスタ
TR52 PチャネルMOSトランジスタ
PE0 電源
PE1 電源
SW1 第1スイッチ
TR1、TR2、TR3 PチャネルMOSトランジスタ
TR3 NチャネルMOSトランジスタ
TR4 NチャネルMOSトランジスタ
Vref1 基準電圧
VDD 高電位側電源端子
VDD 電源端子
VOUT 出力電圧
Vref 基準電圧