(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023162983
(43)【公開日】2023-11-09
(54)【発明の名称】基板処理方法及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20231101BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022073737
(22)【出願日】2022-04-27
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】品田 正人
(72)【発明者】
【氏名】武井 純一
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 直起
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131CA09
5F131DA33
5F131DA42
5F131EA04
5F131EB81
5F131FA33
5F131GA14
(57)【要約】
【課題】真空容器内のステージに接続された電極部における異常放電を防止する。
【解決手段】真空容器と、前記真空容器内に配置され、ヒータを有するステージと、前記真空容器内にガスを供給するガス供給部と、前記真空容器内のガスを排気する排気装置と、前記ステージに接続され、前記ヒータに電圧を印加する電極部であり、前記真空容器内に設置される電極部と、を有する基板処理装置において実行される基板処理方法であって、パッシェン法則に基づき前記真空容器内に放電が発生する放電圧力範囲を参照して、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにするステップと、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲を外れたとき、再度前記ヒータへの印加電圧をオンにするステップと、を含む放電対策処理を実行する基板処理方法が提供される。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空容器と、
前記真空容器内に配置され、ヒータを有するステージと、
前記真空容器内にガスを供給するガス供給部と、
前記真空容器内のガスを排気する排気装置と、
前記ステージに接続され、前記ヒータに電圧を印加する電極部であり、前記真空容器内に設置される電極部と、
を有する基板処理装置において実行される基板処理方法であって、
パッシェン法則に基づき前記真空容器内に放電が発生する放電圧力範囲を参照して、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにするステップと、
前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲を外れたとき、再度前記ヒータへの印加電圧をオンにするステップと、
を含む放電対策処理を実行する基板処理方法。
【請求項2】
前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにする代わりに、前記ヒータへ直前に印加していた電圧よりも低い、異常放電が生じないレベルの電圧を印加する、
請求項1記載の基板処理方法。
【請求項3】
前記ヒータへ直前に印加していた電圧よりも低い、異常放電が生じないレベルの電圧の上限は100Vである、
請求項2記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記真空容器内のガスの雰囲気は、アルゴンガスの雰囲気である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにする代わりに、前記真空容器内に供給するガスを前記アルゴンガスから窒素ガスへ切り替え、前記真空容器内に窒素ガスを供給し、
前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲を外れたとき、再度前記窒素ガスからアルゴンガスへ切り替え、前記真空容器内にアルゴンガスを供給する、
請求項4記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記真空容器内に供給するガス種と、前記真空容器内の圧力と、前記ヒータへの印加電圧とを使用してパッシェンの法則に基づき前記放電対策処理を実行するか否かを判定する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項7】
真空容器と、
前記真空容器内に配置され、ヒータを有するステージと、
前記真空容器内にガスを供給するガス供給部と、
前記真空容器内のガスを排気する排気装置と、
前記ステージに接続され、前記ヒータに電圧を印加する電極部であり、前記真空容器内に設置される電極部と、
制御部と、を有する基板処理装置であって、
前記制御部は、
パッシェン法則に基づき前記真空容器内に放電が発生する放電圧力範囲を参照して、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにするステップと、
前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲を外れたとき、再度前記ヒータへの印加電圧をオンにするステップと、
を含む放電対策処理を制御する基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1は、基板表面の不純物を熱により除去するデガス装置を開示している。デガス装置は、真空容器内を高真空に調圧し、加熱可能なステージに基板を載置して基板を加熱することにより、基板に付着した水分やガスを飛ばし、基板の表面から不純物を除去する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、真空容器内のステージに接続された電極部における異常放電を防止することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一の態様によれば、真空容器と、前記真空容器内に配置され、ヒータを有するステージと、前記真空容器内にガスを供給するガス供給部と、前記真空容器内のガスを排気する排気装置と、前記ステージに接続され、前記ヒータに電圧を印加する電極部であり、前記真空容器内に設置される電極部と、を有する基板処理装置において実行される基板処理方法であって、パッシェン法則に基づき前記真空容器内に放電が発生する放電圧力範囲を参照して、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲内の間、前記ヒータへの印加電圧をオフにするステップと、前記真空容器内の圧力が前記放電圧力範囲を外れたとき、再度前記ヒータへの印加電圧をオンにするステップと、を含む放電対策処理を実行する基板処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
一の側面によれば、真空容器内のステージに接続された電極部における異常放電を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】一実施形態に係る基板処理装置の構成及び動作の一例を示す図。
【
図4】一実施形態に係る基板処理方法の一例を示すフローチャート。
【
図5】一実施形態に係る基板処理システムの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
本明細書において平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直、円、一致には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直、略円、略一致が含まれてもよい。
【0010】
[基板処理装置の構成例]
図1を参照して、一実施形態に係る基板処理装置の構成例について説明する。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置PM1の構成及び動作の一例を示す図である。
図1では、基板処理装置PM1の一例として熱により基板の表面の不純物を除去するデガス装置の構成例を挙げて説明する。
【0011】
図1(a)に示すように、基板処理装置PM1は、真空容器10、ステージ11、ガス供給部17及び排気装置20を有する。真空容器10は、側壁に搬送口15を有し、搬送口15には搬送口15を開閉するゲートバルブ16が設けられている。ステージ11は、真空容器10内に配置されている。ステージ11は、その上面が基板Wを載置する載置面となっている。基板は、ゲートバルブ16を開けて搬送口15から搬入され、ステージ11の載置面に載置される。基板Wを搬入後にゲートバルブ16を閉じる。ステージ11はセラミックス等の誘電体で形成され、その内部に金属のヒータ12を内蔵する。ヒータ12の具体的な構造の図示は省略されているが、渦巻き状等いずれの形状であってもよい。
図1(b)等に示すように、ステージ11に載置された基板Wは、ヒータ12により加熱される。基板Wを加熱する機構は、ステージ11内だけでなく、真空容器10のいずれに設けられてもよい。
【0012】
真空容器10内には電極部13a、13bが電極部間を距離dだけ離して設置されている。係る構造では、真空容器10の底壁を電極部13a、13bが貫通し、電極部13a、13bは、真空容器10内に配置され、ステージ11に接続されている。電極部13a、13bの端部は、ヒータ12の入力端部と出力端部とに夫々接続されている。電極部13a、13bは真空容器10の外部に配置された電源14からの電圧をヒータ12に印加するための給電線であり、その周囲は絶縁されている。なお、電極部13a、13bを総称して電極部13ともいう。
【0013】
ガス供給部17は、不活性ガスを、流量制御器18を介してガス供給ラインL1から真空容器10内に供給する。流量制御器18は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。
【0014】
ガス供給部17が真空容器10内に供給する不活性ガスの一例としては、アルゴンガスが挙げられる。この場合、真空容器10内のガスの雰囲気は、アルゴンガスの雰囲気である。本明細書では、不活性ガスに窒素ガスを含み、ガス供給部17は、真空容器10内に不活性ガスの他の例として窒素ガスを供給してもよい。この場合、真空容器10内のガスの雰囲気は、窒素ガスの雰囲気である。ガス供給部17は、後述するタイミングで真空容器10内にアルゴンガスと窒素ガスとを切り替えて供給し、真空容器10内のガスの雰囲気をアルゴンガスと窒素ガスとのいずれかの雰囲気又はこれらのガスを混合した雰囲気にしてもよい。
【0015】
排気装置20は、真空容器10内のガスを排気し、真空容器10の内部を真空状態にする。排気装置20は、例えば真空容器10の底部に設けられたガス排出口25に接続される。排気装置20は、圧力調整弁27及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁27は、ガス排出口25に接続され、圧力調整弁27によって真空容器10内の圧力が調整される。真空ポンプは、ドライポンプ22及びターボ分子ポンプ21を含む。ターボ分子ポンプ21は、圧力調整弁27の下流側に配置され、ドライポンプ22は、ターボ分子ポンプ21の下流側に配置される。ターボ分子ポンプ21は、排気ラインL2を介してドライポンプ22に接続されている。また、ドライポンプ22は、排気ラインL3を介して真空容器10の底部に設けられたガス排出口26に接続されている。
【0016】
排気ラインL2には開閉バルブ23が設けられ、排気ラインL3には開閉バルブ24が設けられている。最初、開閉バルブ24を開き、開閉バルブ23を閉じてドライポンプ22によりガス排出口26から真空容器10内を排気する(粗引き)。その後、開閉バルブ23を開き、開閉バルブ24を閉じてドライポンプ22よりも排気量のより小さいターボ分子ポンプ21を用いて、ターボ分子ポンプ21により真空容器10内を更に真空容器10内を排気する(真空引き)。これにより、真空容器10を高真空状態にすることができる。その後、デガス処理中は、開閉バルブ24を開き、開閉バルブ23を閉じてドライポンプ22によりガス排出口26から真空容器10内を真空引きする。デガス処理後、再び開閉バルブ23を開き、開閉バルブ24を閉じてターボ分子ポンプ21及びドライポンプ22によりガス排出口25から真空容器10内を排気する。
【0017】
制御装置30は、本開示において述べられる種々のステップを基板処理装置PM1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御装置30は、ここで述べられる種々のステップを実行するように基板処理装置PM1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御装置30の一部又は全てが基板処理装置PM1に含まれてもよい。制御装置30は、処理部、記憶部及び通信インターフェースを含んでもよい。制御装置30は、例えばコンピュータにより実現される。処理部は、記憶部からプログラムを読み出し、読み出されたプログラムを実行することにより種々の制御動作を行うように構成され得る。このプログラムは、予め記憶部に格納されていてもよく、必要なときに、媒体を介して取得されてもよい。取得されたプログラムは、記憶部に格納され、処理部によって記憶部から読み出されて実行される。媒体は、コンピュータに読み取り可能な種々の記憶媒体であってもよく、通信インターフェースに接続されている通信回線であってもよい。処理部は、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。記憶部は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェースは、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介して基板処理装置PM1との間で通信してもよい。
【0018】
基板処理装置PM1では、基板Wを真空容器10内に搬入してステージ11に載置し、ヒータ12により基板Wを加熱する。また、真空容器10内に基板Wを搬入する際、真空容器10内に不活性ガスを供給する。これにより、真空容器10内は加圧され、不活性ガスの雰囲気中で加熱された基板Wの表面の水分や有機物が飛ばされ、基板Wの表面から不純物が除去される。基板Wを加熱することにより基板Wの表面から不純物を除去する処理を「デガス処理」ともいう。
【0019】
真空容器10内の輻射熱だけでは基板Wの温度が上がりにくい。そこで、真空容器10内に不活性ガスを充填して高圧に加圧し、真空容器10内の温度を上昇させ、基板Wを加熱する。真空容器10内を高圧に加圧する際に使用する不活性ガスは、アルゴンガス又は窒素ガスである。真空容器10内にアルゴンガスを供給して昇圧する過程において、真空容器10内の圧力を「p」とし、ヒータ12に印加する電圧を「V
B」としたとき、
図3に示すパッシェンの法則に基づき放電が生じる。横軸は、真空容器10内の圧力pと電極部13a、13b間の距離dとの乗算値pd[Torr cm]を示し、縦軸は、ヒータ12に印加する電圧V
B[Volts(V)]を示す。電極部13a、13b間の距離d(電極間距離)は一定値である。
【0020】
パッシェンの法則によれば、真空容器10内にガスを供給して昇圧又は降圧する過程において、真空容器10内の圧力pが放電が発生する領域を通過するとき、電極部13a、13b間に異常放電(電流値の異常)が発生する。例えば、
図3の縦軸に示す、ヒータ12への印加電圧V
Bを200[V]とし、真空容器10内にアルゴンガスを供給している場合を例に挙げる。このとき、例えば昇圧過程において真空容器10内の電極部13間に放電が発生する領域(以下、「放電圧力範囲」という。)が存在する。印加電圧V
Bが200[V]のとき、放電圧力範囲が
図3の矢印と放電圧力を示す「Pa」の文字で示されている。真空容器10内の昇圧時だけでなく降圧過程においても放電圧力範囲において真空容器10内の電極部13間に放電が発生する。
【0021】
電極部13間に放電が発生すると、電極部13にて絶縁破壊が生じ、電極部13に過電流が流れ(異常放電)、電源保護のためにブレーカーが作動して電源14がトリップする(落ちる)等、基板処理装置PM1の運用上問題が生じる。そうすると基板Wを加熱ができなくなり、デガス処理のスループットが低下する。よって、何らかの対策を講ずることにより電源14がトリップすることを回避することが重要である。
【0022】
そこで、異常放電を防止するためには、真空容器10内を昇圧する過程及び降圧する過程において、放電圧力範囲内ではヒータ12への印加電圧をオフにする。そして、放電圧力範囲を通過後に自動的にヒータ12への印加電圧をオンにするように自動的に調整する。
【0023】
以上の放電対策処理を実行するステップを制御できるシーケンスを提供することにより、電極部13間の異常放電による電極部13の焼損を防ぎつつ、基板Wの加熱によるデガス処理を実施することができる。以下では、基板Wを搬入時、真空容器10に不活性ガスとしてアルゴンガスを供給する例を挙げ、基板処理方法について説明する。
【0024】
[基板処理方法]
基板処理装置PM1が実行する基板処理方法について、
図1~
図4を参照しながら説明する。
図1~
図3は、基板処理方法STの実行時における基板処理装置PM1の動作例を説明するために使用する。
図4は、一実施形態に係る基板処理方法STの一例を示すフローチャートである。
図4が示す基板処理方法STは放電対策処理を含み、各処理は、制御装置30により自動的に制御される。
【0025】
図4の基板処理方法STが開始されると、ステップS1において、制御装置30は、基板処理装置PM1がアイドリング時における排気装置20(ターボ分子ポンプ21及びドライポンプ22)による排気を制御する。この時点では、
図1(a)に示すように、基板処理装置PM1はアイドリング状態であり、ターボ分子ポンプ21及びドライポンプ22は、ガス排出口25から真空容器10内の排気を行い、真空容器10内を減圧状態にする。
【0026】
ステップS3において、制御装置30は、ゲートバルブ16を開き、搬送口15から基板Wを搬入し、ステージ11の載置面に基板Wを載置する。また、制御装置30は、電源14からヒータ12へ電圧を印加し、基板Wを加熱する。基板Wを搬入後、制御装置30は、ゲートバルブ16を閉じる。この時点では、
図1(b)に示すように、真空容器10内に基板Wが搬入され、基板Wがヒータ12により加熱される。
【0027】
ステップS5において、制御装置30は、ターボ分子ポンプ21及びドライポンプ22からドライポンプ22に切り替え、ドライポンプ22による排気を制御する。この時点では、
図1(c)に示すように、ドライポンプ22は、ガス排出口26から真空容器10内の排気を行い、真空容器10内を真空状態にする。
【0028】
ステップS7において、制御装置30は、ドライポンプ22による排気を続けながら、ガス供給部17からアルゴンガスを真空容器10内に供給する。この時点では、
図1(d)に示すように、ドライポンプ22による排気と真空容器10内へのアルゴンガスの供給が行われる。このとき、供給されたアルゴンガスにより高真空状態であった真空容器10内が昇圧される。この際、ドライポンプ22の排気量を調整するために、排気ラインL3のコンダクタンスやドライポンプ22の出力を調整しても良い。
【0029】
ステップS9において、制御装置30は、真空容器10内の昇圧及びヒータ12への電圧の印加により真空容器10内及びステージ11は加熱され、これにより、基板Wを加熱し、デガス処理が実行される。この時点では、
図2(a)に示すように、真空容器10内及びヒータ12が加熱されている。この結果、基板Wの表面の水分や有機物等が飛ばされ、基板Wの表面から不純物を除去することができる。
【0030】
ステップS11において、制御装置30は、パッシェンの法則に基づき、真空容器10内の圧力p及びヒータ12への印加電圧V
Bから放電対策処理の実施を判定する。真空容器10内にアルゴンガスを供給している場合、
図3のパッシェンの法則に基づき、ガス種と、この時点でのpdの値及び電圧V
Bの組み合わせから放電対策処理の実施が判定される。
【0031】
放電対策処理の実施の判定の結果、ステップS13において、制御装置30は、パッシェンの法則に基づき、電圧VBにおいてpdの値が放電圧力範囲内であると判定した場合、ステップS15に進み、ヒータ12の電源14をオフする。これにより、異常放電の発生を防止することができる。
【0032】
例えば、
図3に示すように、ヒータ12への印加電圧V
Bが200[V]、真空容器10内を昇圧する過程において、真空容器10内の圧力pに対して、pdの値が放電圧力Paの範囲内よりも小さい間、電源14はオンの状態を維持する。真空容器10内の圧力が徐々に高くなり、pdの値が放電圧力Paの範囲内になると、電源14をオフし、電源14からヒータ12への印加電圧V
Bを0Vにする。放電圧力範囲は、ヒータ12への印加電圧、真空容器10内の圧力p及びガス種によって定まる。制御装置30は、パッシェンの法則に基づき、ヒータ12への印加電圧、真空容器10内の圧力及びガス種の組み合わせ毎に予め設定されている放電圧力範囲を参照してステップS13を実行する。
【0033】
真空容器10内の圧力が更に高くなり、ステップS13において、制御装置30は、pdの値が放電圧力範囲内よりも大きいと判定すると、ステップS17において、再度電源14をオンにする。
【0034】
なお、ステップS11~S17の処理は、ステップS7の処理後に直ちに行ってもよい。また、真空容器10内の昇圧過程だけでなく、真空容器10内の降圧過程においてもステップS11~S17の処理が実行される。
【0035】
ステップS19において、制御装置30は、デガス処理を終了するか否かを判定する。デガス処理を続けると判定されている間、ステップS9~S19の処理が実行される。
【0036】
ステップS19において、デガス処理を終了すると判定された場合、ステップS21に進み、制御装置30は、真空容器10内へのアルゴンガスの供給を停止し、電源14からヒータ12への電圧の印加を停止する。これにより、
図2(b)に示すように、アルゴンガスの供給が停止され、基板Wの加熱が停止される。ドライポンプ22により真空容器10内からアルゴンガスが排気される。
【0037】
ステップS23において、制御装置30は、ドライポンプ22から排気量のより小さいターボ分子ポンプ21に切り替え、ターボ分子ポンプ21により真空容器10内を排気する。これにより、
図2(c)に示すように、ターボ分子ポンプ21により真空容器10内からアルゴンガスが排気される。
【0038】
ステップS25において、制御装置30は、ゲートバルブ16を開き、搬送口15からデガス処理後の基板Wを搬出する。基板Wを搬出後、制御装置30は、ゲートバルブ16を閉じ、本処理を終了する。これにより、
図2(d)に示すように、基板処理装置PM1は、次の基板の処理が開始されるまで、アイドリング状態となる。
【0039】
以上、本開示の基板処理方法によれば、基板処理装置PM1において、デガス処理時に以下のステップ1、2を含む放電対策処理が実行される。ステップ1は、パッシェン法則に基づき真空容器10内に放電が発生する放電圧力範囲を参照して、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲内の間、ヒータ12への印加電圧をオフにする。ステップ2は、ステップ1の処理後に行われ、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲を外れたとき、再度ヒータ12への印加電圧をオンにする。
【0040】
ステップ1、2を含む放電対策処理が実行されることにより、ヒータ12に電圧を供給する電極部13が真空容器10の内部に設置されている基板処理装置PM1において電極部13間で絶縁破壊が生じ、異常放電が発生することを防止することができる。特に、ステップ1によって、真空容器10内のステージ11に接続された電極部13における異常放電を防止することができる。また、ステップ2によって、ステージ11上の基板Wの温度低下を抑制することができる。
【0041】
ステップ1においてヒータ12への印加電圧をオフにする時間は概ね1秒程度又はそれ以下である。また、ステージ11はセラミックス等で形成されているため、熱容量があり、熱を保持する機能を有する。このため、ヒータ12への印加電圧をオフしたことによるステージ11上の基板Wの温度低下はわずかであり、直ちに再度ヒータ12への印加電圧がオンに自動制御される。これにより、電極部13における異常放電を防止しつつ、基板Wをヒータ12上にて高圧に加圧することで、短時間で基板Wを加熱することができ、デガス処理を実行することができる。
【0042】
[変形例1]
例えば変形例1では、ステップ1において、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲内の間、ヒータ12への印加電圧をオフにする代わりに、ヒータ12へ直前に印加していた電圧よりも低い、異常放電が生じないレベルの電圧を印加してもよい。ヒータへ直前に印加していた電圧よりも低い、異常放電が生じないレベルの電圧の上限は100Vであってもよい。
【0043】
図3のアルゴンガスを使用する場合を例に挙げる。電圧V
Bが200[V]のときの放電圧力範囲(Pa)内では、ヒータ12への印加電圧をオフにする代わりに、ヒータ12へ直前に印加していた電圧よりも低い、異常放電が生じないレベルの電圧として100[V]の電圧をヒータ12へ印加する。これによれば、
図3に示すように、いずれのガスを真空容器10内に供給したとしてもパッシェンの法則に基づく異常放電は防止しない。更に、ヒータ12への印加電圧をオフにする場合と比べて、基板Wの温度低下をより小さくすることができる。
【0044】
[変形例2]
例えば変形例2では、ステップ1及びステップ2においてアルゴンガスと窒素ガスとを切り替えて供給するようにしてもよい。すなわち、変形例2では、ステップ1において、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲内では、ヒータ12への印加電圧をオフにする代わりに、真空容器10内に供給するガスをアルゴンガスから窒素ガスへ切り替え、真空容器10内に窒素ガスを供給する。これにより、
図3に示すように、アルゴンガスを使用する場合にパッシェンの法則に基づき異常放電が生じる放電圧力範囲(Pa)内では、窒素ガスを供給することで電極部13において異常放電の発生を防止することができる。
【0045】
ステップ2において、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲を外れたとき、再度窒素ガスからアルゴンガスへ切り替え、真空容器10内にアルゴンガスを供給する。これにより、
図3に示すように、ヒータ12への印加電圧V
Bを下げることなく、異常放電の発生を防止することができる。また、ヒータ12への印加電圧をオフにする場合や下げる場合と比べて、基板Wの温度低下をより小さくすることができる。更に、真空容器10内の圧力が放電圧力範囲内のときのみ窒素ガスを供給することにより、基板Wが窒素ガスに暴露される時間を最小限に抑えることができる。これにより、基板W上の膜の窒化等、窒化物の生成を最小限にすることができる。
【0046】
ただし、上記の窒化物の生成を望まない場合には、変形例2の放電対策処理よりも実施形態又は変形例1の放電対策処理を実行することが好ましい。つまり、基板Wを搬入時、不活性ガスのアルゴンガスを供給する方が好ましい。アルゴンガスは不活性であり、基板W上に形成された膜と反応しないのに対して、窒素ガスは基板上の膜と反応し、膜を窒化させるためである。ただし、窒素ガスを使用してもよい。また、不活性ガスとしてクリプトンガスを使用してもよい。また、実施形態、変形例1及び変形例2において、アルゴンガスと窒素ガスとの混合ガスを供給することも可能である。両ガスの混合比は、基板W上の膜やプロセスに応じて定められる。
【0047】
[基板処理システム]
図5を参照しながら、基板処理装置PM1を含む基板処理システムの一例について説明する。
図5は、一実施形態に係る基板処理システム1の一例を示す図である。一実施形態に係る基板処理システム1は、複数のプロセスモジュールPMを有するマルチチャンバタイプに構成される。基板処理システム1は、半導体の製造の一過程に用いられ、複数の搬送モジュールTMにより各プロセスモジュールPMに基板を順次搬送して、各プロセスモジュールPM内で適宜の基板処理を行う。プロセスモジュールPMが行う基板処理としては、デガス処理、成膜処理、エッチング処理、アッシング処理、クリーニング処理等があげられる。
【0048】
基板処理システム1は、大気雰囲気から真空雰囲気に基板Wを搬入した後、真空雰囲気の各搬送モジュールTM及び各プロセスモジュールPMにて基板Wの基板処理を行い、基板処理の後に真空雰囲気から大気雰囲気に基板Wを搬出する。そのため、基板処理システム1は、大気雰囲気で基板の搬送を行うフロントモジュールFM(例えば、EFEM:Equipment Front End Module)、および大気雰囲気と真空雰囲気を切り替えるロードロックモジュールLLMを備える。また、基板処理システム1は、フロントモジュールFM、ロードロックモジュールLLM、各プロセスモジュールPMおよび各搬送モジュールTMを制御する制御装置80を有する。
【0049】
フロントモジュールFMは、複数のロードポート51と、各ロードポート51に隣接する一連のローダ52と、ローダ52の隣接位置に設けられる位置合わせ装置53(オリエンタ)と、を有する。各ロードポート51には、前の製造工程後の基板W(未処理の基板W)を複数収納したFOUP(Front Opening Unified Pod)、および基板処理システム1にて基板処理を行った基板Wを収納する空のFOUPがセットされる。
【0050】
ローダ52は、清浄化空間を内部に有する直方形状の箱体に形成されている。フロントモジュールFMは、このローダ52の内部に大気搬送装置54を備える。位置合わせ装置53は、大気搬送装置54と協働して、FOUPから取り出した基板Wの周方向位置や大気搬送装置54による基板Wの支持姿勢等を調整する。
【0051】
大気搬送装置54は、位置合わせ装置53において位置合わせした基板Wを、ロードロックモジュールLLMに搬入する。また、大気搬送装置54は、ロードロックモジュールLLMから基板Wを搬出して、ローダ52内の清浄化空間を介してFOUPに基板Wを収容する。
【0052】
ロードロックモジュールLLMは、フロントモジュールFMと搬送モジュールTMとの間に2つ設けられている。各ロードロックモジュールLLMとフロントモジュールFMとの間には、ロードロックモジュールLLM内の気密を保持するためのゲートバルブ61が設けられている。また、ロードロックモジュールLLMと搬送モジュールTMとの間には、ロードロックモジュールLLMと搬送モジュールTMの気密を保持するためのゲートバルブ62が設けられている。
【0053】
ロードロックモジュールLLMは、大気雰囲気においてフロントモジュールFMから搬入された基板Wを収容した後に真空雰囲気に降圧することで、搬送モジュールTMに基板Wを搬送可能とする。また、ロードロックモジュールLLMは、真空雰囲気において搬送モジュールTMから搬入された基板Wを収容した後に大気雰囲気に増圧することで、フロントモジュールFMに基板Wを搬送可能とする。なお、基板処理システム1は、ロードロックモジュールLLMは1つでもよい。
【0054】
そして、本実施形態に係る基板処理システム1は、複数(4つ)の搬送モジュールTMを並べて設置していると共に、各搬送モジュールTMの隣接する位置に複数(8つ)のプロセスモジュールPMを設置している。以下では、複数の搬送モジュールTMについて、2つロードロックモジュールLLMの近位側から遠位側に向かって順に、第1搬送モジュールTM1、第2搬送モジュールTM2、第3搬送モジュールTM3、第4搬送モジュールTM4という。第1搬送モジュールTM1、第2搬送モジュールTM2、第3搬送モジュールTM3および第4搬送モジュールTM4は、ローダ52の長手方向と直交する方向に沿って直線状に並ぶ搬送モジュール群を構成している。
【0055】
一方、複数のプロセスモジュールPMは、4つの搬送モジュールTMに対応して、搬送モジュール群の左側に4つ設置されると共に、搬送モジュール群の右側に4つ設置される。以下では、
図1を例として、各搬送モジュールTMの左側に設置された各プロセスモジュールPMを左列プロセスモジュール群といい、各搬送モジュールTMの右側に設置された各プロセスモジュールPMを右列プロセスモジュール群という。左列プロセスモジュール群と右列プロセスモジュール群は、各搬送モジュール群に対して平行に延在している。
【0056】
左列プロセスモジュール群は、ロードロックモジュールLLMの近位側から遠位側に向かって順に、第1プロセスモジュールPM1、第3プロセスモジュールPM3、第5プロセスモジュールPM5および第7プロセスモジュールPM7を有する。右列プロセスモジュール群は、ロードロックモジュールLLMの近位側から遠位側に向かって順に、第2プロセスモジュールPM2、第4プロセスモジュールPM4、第6プロセスモジュールPM6および第8プロセスモジュールPM8を有する。
【0057】
第1プロセスモジュールPM1は、第1搬送モジュールTM1および第2搬送モジュールTM2の左側かつ中間に配置されて、当該第1搬送モジュールTM1および第2搬送モジュールTM2に接続されている。第2プロセスモジュールPM2は、第1搬送モジュールTM1および第2搬送モジュールTM2の右側かつ中間に配置されて、当該第1搬送モジュールTM1および第2搬送モジュールTM2に接続されている。
【0058】
第3プロセスモジュールPM3は、第2搬送モジュールTM2および第3搬送モジュールTM3の左側かつ中間に配置されて、当該第2搬送モジュールTM2および第3搬送モジュールTM3に接続されている。第4プロセスモジュールPM4は、第2搬送モジュールTM2および第3搬送モジュールTM3の右側かつ中間に配置されて、当該第2搬送モジュールTM2および第3搬送モジュールTM3に接続されている。
【0059】
第5プロセスモジュールPM5は、第3搬送モジュールTM3および第4搬送モジュールTM4の左側かつ中間に配置されて、当該第3搬送モジュールTM3および第4搬送モジュールTM4に接続されている。第6プロセスモジュールPM6は、第3搬送モジュールTM3および第4搬送モジュールTM4の右側かつ中間に配置されて、当該第3搬送モジュールTM3および第4搬送モジュールTM4に接続されている。
【0060】
第7プロセスモジュールPM7は、第4搬送モジュールTM4の左側に配置されて、当該第4搬送モジュールに接続されている。第8プロセスモジュールPM8は、第4搬送モジュールTM4の右側に配置されて、当該第4搬送モジュールTM4に接続されている。
【0061】
各搬送モジュールTMは、搬送ロボット32を備える。各搬送モジュールTMは、平面視で六角形状の箱体に形成されている。第1搬送モジュールTM1には、2つのロードロックモジュールLLM、第1プロセスモジュールPM1および第2プロセスモジュールPM2がそれぞれ接続されている。第2搬送モジュールTM2には、第1プロセスモジュールPM1~第4プロセスモジュールPM4が接続されている。第3搬送モジュールTM3には、第3プロセスモジュールPM3~第6プロセスモジュールPM6がそれぞれ接続されている。第4搬送モジュールTM4には、第5プロセスモジュールPM5~第8プロセスモジュールPM8がそれぞれ接続されている。
【0062】
搬送ロボット32は、水平方向および鉛直方向に移動自在、かつ水平方向上を回転可能に構成され、搬送時に基板Wを水平に保持するためにフォークを有している。第1搬送モジュールTM1~第4搬送モジュールTM4の各々に設けられた搬送ロボット32は、制御装置80の制御下に、相互に独立して動作させることが可能である。搬送ロボット32は、2つのロードロックモジュールLLM、第1プロセスモジュールPM1~第8プロセスモジュールPM8に対して進退することで、基板Wの受け渡しおよび受け取りを行う。
【0063】
一方、複数のプロセスモジュールPMは、基板Wを内部に収容して基板処理を施す。プロセスモジュールPMは、平面視で多角形状(五角形)に形成されている。各搬送モジュールTMと各プロセスモジュールPMの間には、相互の空間に連通して基板Wを通過させるゲートバルブ16がそれぞれ設けられている。
【0064】
各プロセスモジュールPMのうち、ロードロックモジュールLLMから基板Wが最初に搬送されるプロセスモジュールPM1(基板処理装置PM1)では、
図4に示す基板処理方法が実行され、デガス処理が行われる。これにより、プロセスモジュールPM1(基板処理装置PM1)において、基板Wの表面から水分などの不純物を除去する。デガス処理中、放電対策処理によって電極部13間における異常放電の発生を防止することができる。
【0065】
プロセスモジュールPM1(基板処理装置PM1)において不純物を除去した基板Wは、第1搬送モジュールTM1等を介して他の一又は複数のプロセスモジュールPMに搬送する。一又は複数のプロセスモジュールPMにて、基板Wに成膜処理、エッチング処理、アッシング処理、クリーニング処理等の基板処理が行われる。第1プロセスモジュールPM1でデガス処理が実施された後、第2プロセスモジュールPM2~第8プロセスモジュールPM8の各々又はいずれか1つ以上で行う基板処理は、異なる基板処理を行ってもよいし、同じ基板処理でもよい。基板Wは、処理が完了した後、ロードロックモジュールLLM及びローダ52を通ってFOUPに戻される。
【0066】
なお、
図5の基板処理システム1は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。例えば、プロセスモジュールは第1プロセスモジュールPM1及び第2プロセスモジュールPM2の2つであり、搬送モジュールTMはプロセスモジュールPMに隣接する第1搬送モジュールTM1の1つであってもよい。
【0067】
以上に説明したように、本実施形態の基板処理方法及び基板処理装置によれば、パッシェンの法則に基づき、真空容器10内の電極部13間で異常放電が発生することを防止することができる。
【0068】
今回開示された実施形態に係る基板処理方法及び基板処理装置は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
【0069】
本明細書では、基板処理装置PM1の一例として、熱により基板表面の不純物を除去するデガス装置の構成例を挙げて説明したが、本開示の基板処理装置はデガス装置に限定されず、ステージにヒータを備えた基板処理装置に適用できる。ステージにヒータを備えた基板処理装置では、成膜処理、エッチング処理等の基板処理が実行され得る。
【0070】
本開示の基板処理装置は、一枚ずつ基板を処理する枚葉装置、複数枚の基板を一括処理するバッチ装置及びセミバッチ装置のいずれにも適用できる。
【符号の説明】
【0071】
PM1 基板処理装置
10 真空容器
11 ステージ
12 ヒータ
14 電源
17 ガス供給部
20 排気装置
21 ターボ分子ポンプ
22 ドライポンプ
13、13a、13b 電極部
30 制御装置