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特開2023-163693駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法
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  • 特開-駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163693
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20231102BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20231102BHJP
   G06T 7/70 20170101ALI20231102BHJP
   G06V 20/58 20220101ALI20231102BHJP
   G08G 1/16 20060101ALI20231102BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G06T7/00 650B
G06T7/70 A
G06V20/58
G08G1/16 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074761
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】片岡 亨太
(72)【発明者】
【氏名】三橋 唯澄
(72)【発明者】
【氏名】鍵本 太志
(72)【発明者】
【氏名】松尾 奏
(72)【発明者】
【氏名】濱田 浩樹
【テーマコード(参考)】
5H181
5L096
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181CC02
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC11
5H181CC14
5H181CC27
5H181KK01
5H181KK08
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL04
5H181LL07
5H181LL08
5L096BA04
5L096CA02
5L096CA27
5L096FA69
5L096JA16
(57)【要約】
【課題】暗い場合及び天候が悪い場合でも使用可能で、車両に依存せずに駐車の支援が可能な駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の駐車支援装置は、検知部、センサー測位部及びレーダー測位部を備える。検知部は、第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する。センサー測位部は、前記車両が駐車する駐車スペース用の第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。レーダー測位部は、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する。第1のセンサーは、前記駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置される。第2のセンサーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置される。駐車スペース用のレーダーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する検知部と、
前記車両が駐車する駐車スペース用の第2のセンサーを用いて前記車両の位置を計測するセンサー測位部と、
前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測するレーダー測位部と、を備え、
前記第1のセンサーは、前記駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置され、
前記第2のセンサーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置され、
前記駐車スペース用のレーダーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置される駐車支援装置。
【請求項2】
前記レーダー測位部は、所定よりも暗いことを検出又は天候が悪いことを検出した場合に前記レーダーを駆動して、前記レーダーを用いて前記車両の位置を計測する、請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項3】
前記レーダー測位部は、前記センサー測位部の測位精度が所定より低いことを検出した場合に前記レーダーを駆動して、前記レーダーを用いて前記車両の位置を計測する、請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項4】
前記第2のセンサーは、カメラであり、
前記センサー測位部は、前記カメラによって撮影される画像を解析して前記車両の位置を計測する、請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項5】
報知装置を制御して、前記駐車スペースの位置を報知させる報知部をさらに備える、請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項6】
前記報知装置は、前記駐車スペースの枠線部分の地面に設置されている、請求項5に記載の駐車支援装置。
【請求項7】
前記車両に異常がある場合、報知装置を制御して、異常が発生していることを報知させる報知部をさらに備える、請求項1に記載の駐車支援装置。
【請求項8】
前記報知部は、前記車両が前記駐車スペースからはみ出ている場合、報知装置を制御して、前記車両が前記駐車スペースからはみ出ていることを報知させる、請求項7に記載の駐車支援装置。
【請求項9】
前記報知部は、前記車両が衝突しそうである場合、報知装置を制御して、前記車両が衝突しそうであることを報知させる、請求項7に記載の駐車支援装置。
【請求項10】
制御装置、第1のセンサー、第2のセンサー及びレーダーを含み、
前記制御装置は、
第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する検知部と、
第2のセンサーによって前記車両の位置を計測するセンサー測位部と、
レーダーを用いて前記車両の位置を計測するレーダー測位部と、を備え、
前記第1のセンサーは、前記駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置され、
前記第2のセンサーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置され、
前記駐車スペース用のレーダーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置される駐車支援システム。
【請求項11】
駐車支援装置が備えるプロセッサーを、
駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置された第1のセンサーを用いて、前記駐車場内に入ってきた車両を検知する検知部と、
前記車両が駐車する駐車スペース用の、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置された第2のセンサーによって前記車両の位置を計測するセンサー測位部と、
前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置された、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測するレーダー測位部と、して機能させるプログラム。
【請求項12】
駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置された第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知し、
前記車両が駐車する駐車スペース用の、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置された第2のセンサーによって前記車両の位置を計測し、
前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置された、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する、駐車支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場に設置されたLIDAR(light detection and ranging)などのセンサーなどを用いて駐車を支援するシステムがある。このようなシステムの例としては、特許文献1に開示されたシステムが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-146853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなシステムは、夜明け前や夕暮れ後などの暗い環境及び悪天候では、センサーの精度が落ちるため使用することが難しい場合がある。また、車両に搭載されたセンサーなどを用いて駐車を支援するシステムがあるが、このようなシステムでは、当該システムを搭載した車両でなければ駐車を支援することができない。
【0005】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、暗い場合及び天候が悪い場合でも使用可能で、車両に依存せずに駐車の支援が可能な駐車支援装置、駐車支援システム、プログラム及び駐車支援方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の駐車支援装置は、検知部、センサー測位部及びレーダー測位部を備える。検知部は、第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する。センサー測位部は、前記車両が駐車する駐車スペース用の第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。レーダー測位部は、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する。第1のセンサーは、前記駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置される。第2のセンサーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置される。駐車スペース用のレーダーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置される。
【0007】
レーダー測位部は、所定よりも暗いことを検出又は天候が悪いことを検出した場合に前記レーダーを駆動して、前記レーダーを用いて前記車両の位置を計測しても良い。
【0008】
レーダー測位部は、前記センサー測位部の測位精度が所定より低いことを検出した場合に前記レーダーを駆動して、前記レーダーを用いて前記車両の位置を計測しても良い。
【0009】
前記第2のセンサーは、カメラであっても良い。センサー測位部は、前記カメラによって撮影される画像を解析して前記車両の位置を計測しても良い。
【0010】
実施形態の駐車支援装置は、報知部をさらに備えても良い。報知部は、報知装置を制御して、前記駐車スペースの位置を報知させる。
【0011】
報知装置は、前記駐車スペースの枠線部分の地面に設置されていても良い。
【0012】
実施形態の駐車支援装置は、報知部をさらに備えても良い。報知部は、前記車両に異常がある場合、報知装置を制御して、異常が発生していることを報知させる。
【0013】
報知部は、前記車両が前記駐車スペースからはみ出ている場合、報知装置を制御して、前記車両が前記駐車スペースからはみ出ていることを報知させても良い。
【0014】
報知部は、前記車両が衝突しそうである場合、装置装置を制御して、前記車両が衝突しそうであることを報知させても良い。
【0015】
実施形態の駐車支援システムは、制御装置、第1のセンサー、第2のセンサー及びレーダーを含む。制御装置は、検知部、センサー測位部及びレーダー測位部を備える。検知部は、第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する。センサー測位部は、第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。レーダー測位部は、レーダーを用いて前記車両の位置を計測する。第1のセンサーは、前記駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置される。第2のセンサーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置される。駐車スペース用のレーダーは、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置される。
【0016】
実施形態のプログラムは、駐車支援装置が備えるプロセッサーを検知部、センサー測位部及びレーダー測位部として機能させる。検知部は、駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置された第1のセンサーを用いて、前記駐車場内に入ってきた車両を検知する。センサー測位部は、前記車両が駐車する駐車スペース用の、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置された第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。レーダー測位部は、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置された、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する。
【0017】
実施形態の駐車支援方法は、第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する。実施形態の駐車支援方法は、車両が駐車する駐車スペース用の第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。実施形態の駐車支援方法は、駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する。
【0018】
実施形態の駐車支援方法は、駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置に設置された第1のセンサーを用いて、駐車場内に入ってきた車両を検知する。実施形態の駐車支援方法は、車両が駐車する駐車スペース用の、前記駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置に設置された第2のセンサーによって前記車両の位置を計測する。実施形態の駐車支援方法は、駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置に設置された、前記駐車スペース用のレーダーを用いて前記車両の位置を計測する。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、暗い場合及び天候が悪い場合でも使用可能で、車両に依存せずに駐車の支援が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】実施形態に係る駐車支援システムの概要を示す図である。
図2】実施形態に係る駐車支援システム及び当該駐車支援システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。
図3図2中のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、実施形態に係る駐車支援システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
【0022】
図1は、実施形態に係る駐車支援システム1の概要を示す図である。駐車支援システム1は、一例として、制御装置100、センサーユニット200、センサーユニット300、表示装置400及びスピーカー500を含む。駐車システム1に含まれる各装置の数は限定しない。駐車システム1は、典型的には、センサーユニット300、表示装置400及びスピーカー500をそれぞれ複数含む。駐車支援システム1は、例えば、駐車場Pなどに設置される。駐車支援システム1は、車両Vが駐車スペースSへ駐車することを支援するシステムである。
【0023】
駐車場Pは、例えば、車両Vが駐車するための駐車スペースSを、典型的には複数備える。
【0024】
図2は、実施形態に係る駐車支援システム1及び駐車支援システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。
制御装置100は、例えば、駐車支援システム1全体の制御などを行う装置である。1台の制御装置100が、複数の駐車支援システム1を制御しても良い。制御装置100は、駐車場P内に設置されていても良いし、駐車場Pから離れた位置に設置されていても良い。制御装置100は、一例として、プロセッサー、ROM(read-only memory)、RAM(random-access memory)、補助記憶装置及び制御インターフェースを含む。そして、バスなどが、これら各部を接続する。なお、制御装置100は、駐車支援装置の一例である。
【0025】
プロセッサーは、制御装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサーは、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサーは、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサーは、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサーは、ROM又は補助記憶装置などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、制御装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサーは、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサーの回路内に組み込まれていても良い。
【0026】
ROM及びRAMは、プロセッサーを中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROMは、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROMは、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROMは、プロセッサーが各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAMは、データの読み書きに用いられるメモリである。RAMは、プロセッサーが各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAMは、典型的には揮発性メモリである。
【0027】
補助記憶装置は、プロセッサーを中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置は、プロセッサーが各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサーでの処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0028】
制御インターフェースは、制御装置100がセンサーユニット200、センサーユニット300、表示装置400及びスピーカー500などの各装置と通信するためのインターフェースである。制御装置100は、制御インターフェースを介して通信することで、センサーユニット200、センサーユニット300、表示装置400及びスピーカー500などの各装置を制御する。
【0029】
バスは、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、制御装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0030】
センサーユニット200は、一例として、センサー201及び天候センサー202を含む。
センサー201は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両Vなどの検知及び動きの追跡などを行うためのセンサーである。センサー201は、例えば、ミリ波レーダーなどのレーダーである。あるいは、センサー201は、赤外線センサー、超音波センサー、又はLIDARなどのレーダー以外のセンサーであっても良い。センサー201は、例えば、駐車場P内全体が検知範囲に入るような位置に設置される。センサー201は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両Vが検知範囲に入るような位置に設置される。センサー201は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両Vを検知するために、駐車場Pの入口が検知範囲に入るような位置に設置される。また、センサー201は、車両Vがどの駐車スペースSに入ったかを特定可能なように、駐車場P内の全ての駐車スペースSのそれぞれの少なくとも一部分が検知範囲に入るような位置に設置される。なお、センサーユニット200は、駐車場P内に複数設置されていても良い。センサー201が駐車場P内に複数設置されている場合、複数のセンサー201の検知範囲を合わせた検知範囲が、駐車場P内に入ってきた車両Vを検知可能であり、駐車場P内の全ての駐車スペースSのそれぞれの少なくとも一部分が入れば良い。
センサー201は、第1のセンサーの一例である。また、センサー201の設置位置は、駐車場に入ってきた車両を検知可能な第1の位置の一例である。
【0031】
天候センサー202は、駐車場Pの悪天候を検知するためのセンサーである。天候センサー202は、例えば、降雨を検知するセンサー及び降雪を検知するセンサーなどである。
【0032】
それぞれのセンサーユニット300は、いずれかの1以上の駐車スペースSに対応する。例えば、2つの駐車スペースSの間に設置されたセンサーユニット300は、当該2つの駐車スペースSと対応する。制御装置100は、どのセンサーユニット300がどの駐車スペースSと対応するかを示すセンサー対応情報を補助記憶装置104などに記憶する。センサーユニット300は、一例として、カメラ301、センサー302及び明るさセンサー303を含む。
【0033】
カメラ301は、画像を撮影する。カメラ301は、例えば、駐車スペースに停車しようとする車両Vなどを撮影する。カメラ301は、例えば、当該車両Vなどの検知及び動きの追跡などを行うためのカメラである。また、カメラ301は、撮影した画像データを出力する。なお、動画像は、画像の一種である。カメラ301は、対応する駐車スペースS内の車両Vを撮影可能な位置に設置される。カメラ301に対応する駐車スペースSが複数ある場合には、カメラ301は、対応する全ての駐車スペースS内の車両Vを撮影可能な位置に設置される。なお、カメラ301に対応する駐車スペースSとは、当該カメラ301を備えるセンサーユニット300に対応する駐車スペースSである。
なお、センサーユニット300のカメラ301は、当該センサーユニットに対応する駐車スペース用の第2のセンサーの一例である。また、カメラ301の設置位置は、駐車スペース内の車両を検知可能な第2の位置の一例である。
【0034】
センサーユニット300は、カメラ301に代えて、あるいはカメラ301に加えて、駐車スペースに停車しようとする車両Vなどの検知及び追跡を行うためのセンサーを備えていても良い。当該センサーは、第2のセンサーの一例である。
また、カメラ301は、ステレオカメラであっても良い。
【0035】
センサー302は、駐車スペースに停車しようとする車両Vなどの検知及び動きの追跡などを行うためのセンサーである。センサー302は、暗い場所及び夜間でも使用できるセンサーであることが好ましい。センサー302は、悪天候でも使用できるセンサーであることが好ましい。センサー302は、例えば、ミリ波レーダーなどのレーダーである。あるいは、センサー302は、赤外線センサー、超音波センサー、又はLIDARなどのレーダー以外のセンサーであっても良い。センサー302は、対応する駐車スペースS内の車両Vを検知可能な位置に設置される。センサー302に対応する駐車スペースSが複数ある場合には、センサー302は、対応する全ての駐車スペースS内の車両Vを検知可能な位置に設置される。なお、センサー302に対応する駐車スペースSとは、当該センサー302を備えるセンサーユニット300に対応する駐車スペースSである。
なお、センサーユニット300のセンサー302は、当該センサーユニットに対応する駐車スペース用のレーダーの一例である。ただし、この場合のセンサー302は、レーダーに限る。また、センサー302の設置位置は、駐車スペース内の車両を検知可能な第3の位置の一例である。第2の位置と第3の位置は同じ位置であっても良い。
【0036】
明るさセンサー303は、明るさを計測するセンサーである。明るさセンサー303は、例えば、明るさとして照度などを計測する。
【0037】
表示装置400は、例えば、駐車場Pの地面に埋め込まれた状態で設置される。表示装置400は、例えば、駐車スペースSを囲う駐車枠の枠線と重なるように設置される。あるいは、表示装置400は、地面より上に設置されていても良い。各表示装置400は、いずれかの1以上の駐車スペースSに対応する。例えば、ある特定の駐車スペースSの枠線と重なるように設置された表示装置400は、当該特定の駐車スペースSと対応する。また、2つの駐車スペースSの間の枠線と重なるように設置された表示装置400は、例えば、当該2つの駐車スペースSのいずれとも対応する。制御装置100は、どの表示装置400がどの駐車スペースSと対応するかを示す表示対応情報を補助記憶装置104などに記憶する。
【0038】
表示装置400は、例えば、LED(light-emitting diode)などの光源を用いた表示灯である。あるいは、表示装置400は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイであっても良い。
【0039】
表示装置400は、駐車場Pの利用者に各種情報を通知するための表示を行う。当該表示は、画像の表示、又は特定の色の発光などである。
【0040】
スピーカー500は、入力される音声信号を音波として出力する。
それぞれのスピーカー500は、いずれかの1以上の駐車スペースSに対応する。好ましくは、それぞれの駐車スペースSにスピーカー500が設置される。そして、駐車スペースSに設置されたスピーカー500は、当該駐車スペースに対応する。制御装置100は、どのスピーカー500がどの駐車スペースSと対応するかを示すスピーカー対応情報を補助記憶装置104などに記憶する。
【0041】
なお、表示装置400及びスピーカー500は、それぞれ報知装置の一例である。
【0042】
以下、実施形態に係る駐車支援システム1の動作を図3などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。図3は、制御装置100のプロセッサー101による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー101は、例えば、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたプログラムに基づいて図3の処理を実行する。
【0043】
プロセッサー101は、例えば、制御装置100の起動にともない、図3の処理を開始する。
【0044】
ステップST11においてプロセッサー101は、センサー201を制御して、センサー201の稼働を開始させる。そして、プロセッサー101は、駐車場P内に車両Vが入ってきたことの検知を開始する。プロセッサー101は、センサー201が出力する情報を用いて当該検知を行う。
【0045】
ステップST12においてプロセッサー101は、駐車場P内に入ってきた車両Vを検知するのを待ち受ける。プロセッサー101は、駐車場P内に入ってきた車両Vを検知したならば、ステップST12においてYesと判定してステップST13へと進む。なお、ここで検知された車両Vを以下「検知車両」というものとする。
【0046】
以上より、プロセッサー101は、ステップST11及びステップST12の処理を行うことで、第1のセンサーを用いて、駐車場P内に入ってきた車両を検知する検知部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、センサー201と協働してステップST11及びステップST12の処理を行うことで、検知部の一例として機能する。
【0047】
ステップST13においてプロセッサー101は、検知車両がどの駐車スペースSに駐車するかを特定する。プロセッサー101は、例えば、センサー201が出力する情報を用いて、検知車両を追跡することで、当該特定を行う。なお、ステップST13において特定された駐車スペースを以下「特定スペース」という。
【0048】
ステップST14においてプロセッサー101は、特定スペースに対応する表示装置400及びスピーカー500を制御して案内動作の実行を開始させる。以下、特定スペースに対応する表示装置400を「特定表示装置」という。以下、特定スペースに対応するスピーカー500を「特定スピーカー」という。なお、プロセッサー101は、表示対応情報を参照することで、特定表示装置を特定する。また、プロセッサー101は、スピーカー対応情報を参照することで、特定スピーカーを特定する。
【0049】
特定表示装置は、案内動作として、例えば、特定スペースの位置を示す表示を行う。例えば、特定表示装置は、特定スペースの位置を示す表示として、予め定められた第1の色で発光する。第1の色は、例えば緑色などである。これにより、第1の色で発光している場所が特定スペースであることがわかる。
【0050】
また、特定表示装置は、特定スペースの位置が分かるような表示として、案内画像を表示しても良い。案内画像は、例えば、ここ(特定表示装置の設置位置)に特定スペースがあることを示す画像及び検知車両に対する特定スペースへの駐車を支援するための画像を含む。なお、文字は画像の一種である。
【0051】
また、特定スピーカーは、案内動作として、例えば、ここ(特定スピーカーの設置位置)に特定スペースがあることを示す音声及び検知車両に対する特定スペースへの駐車を支援するための音声などを出力する。
【0052】
以上より、プロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーの少なくともいずれかに案内動作を行わせることで、駐車スペースの位置を報知させる報知部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーの少なくともいずれかと協働して報知部の一例として機能する。
【0053】
ステップST15においてプロセッサー101は、センサー302を使用するか否かを判定する。プロセッサー101は、周囲が暗いあるいは悪天候である場合にセンサー302を使用すると判定する。プロセッサー101は、特定スペースに対応するセンサーユニット300の明るさセンサー303から、明るさの計測値を取得する。以下、特定スペースに対応するセンサーユニット300を「特定センサーユニット」という。プロセッサー101は、当該計測値が予め定められた閾値TH1以下であるならば、周囲が暗いあるいは悪天候であるとみなしてセンサー302を使用すると判定する。以下、特定スペースに対応するセンサーユニット300を「特定センサーユニット」という。なお、プロセッサー101は、センサー対応情報を参照することで、特定センサーユニットを特定する。
【0054】
また、プロセッサー101は、天候センサー202を用いて、降雨又は降雪を検知した場合に悪天候であるとみなしてセンサー302を使用すると判定する。
【0055】
あるいは、プロセッサー101は、特定センサーユニットのカメラ301の認識精度を計測しても良い。そして、プロセッサー101は、当該認識精度が予め定められた精度以下である場合、周囲が暗いあるいは悪天候であるとみなしてセンサー302を使用すると判定する。また、プロセッサー101は、特定センサーユニットのカメラ301によって撮影された画像を用いて、明るさを計測しても良い。そして、プロセッサー101は、当該計測値が予め定められた閾値TH2以下であるならば、周囲が暗いあるいは悪天候であるとみなしてセンサー302を使用すると判定する。
プロセッサー101は、センサー302を使用すると判定するならば、ステップST15においてYesと判定してステップST16へと進む。
【0056】
ステップST16においてプロセッサー101は、特定センサーユニットのセンサー302の動作を開始させる。すなわち、プロセッサー101は、特定センサーユニットのセンサー302を駆動させる。
【0057】
対して、プロセッサー101は、センサー302を使用すると判定しないならば、ステップST15においてNoと判定してステップST17へと進む。また、プロセッサー101は、ステップST17へと進む。
【0058】
ステップST17においてプロセッサー101は、特定センサーユニットを用いて検知車両の位置計測を開始する。これにより、プロセッサー101は、検知車両の位置の特定及び位置の追跡を行う。また、これにより、プロセッサー101は、検知車両が駐車場P内のどの位置にあるかが分かる。また、プロセッサー101は、検知車両の速度及び加速度の計測も開始する。
【0059】
プロセッサー101は、ステップST15においてNoと判定している場合には、特定センサーユニットのカメラ301を用いて検知車両の位置計測を行う。プロセッサー101は、ステップST16においてYesと判定している場合には、特定センサーユニットのカメラ301及びセンサー302を用いて検知車両の位置計測を行う。なお、プロセッサー101は、カメラ301を用いた位置計測においては、カメラ301によって撮影される画像を画像解析することにより検知車両の位置計測を行う。
【0060】
カメラ301によって撮影される画像を画像解析することによって検知車両の位置計測を行う方法について説明する。
プロセッサー101は、まず、特徴量の抽出によって画像内の車両を認識する。例えば、プロセッサー101は、代表的な特徴量として、画像の輝度強度及び輝度勾配を求めることで、画像内の車両を矩形として取り出す。
【0061】
次に、プロセッサー101は、画像内の映っている白線などの線分を利用して平面から奥行方向の相対座標へと変換する。そして、プロセッサー101は、画像内の既知の座標を利用し矩形の下端を車両の座標として取得する。
【0062】
また、プロセッサー101は、公知のその他の方法を用いて検知車両の位置を計測しても良い。
【0063】
以上より、プロセッサー101は、特定センサーユニットのカメラ301を用いて検知車両の位置計測を行うことで、車両(検知車両)が駐車する駐車スペース(特定スペース)用の第2のセンサーを用いて車両の位置を計測するセンサー測位部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、特定センサーユニットのカメラ301と協働してセンサー測位部の一例として機能する。
また、プロセッサー101は、特定センサーユニットのカメラ301によって撮影される画像を解析して検知車両の位置計測を行うことで、カメラによって撮影される画像を解析して車両の位置を計測するセンサー測位部の一例として機能する。
【0064】
また、プロセッサー101は、特定センサーユニットのセンサー302を用いて検知車両の位置計測を行うことで、駐車スペース(特定スペース)用のレーダーを用いて車両(検知車両)の位置を計測するレーダー測位部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、特定センサーユニットのセンサー302と協働してレーダー測位部の一例として機能する。
【0065】
また、以上より、プロセッサー101は、ステップST15~ステップST17の処理を行うことで、所定よりも暗いことを検出又は天候が悪いことを検出した場合にレーダーを駆動して、レーダーを用いて車両の位置を計測するレーダー測位部の一例として機能する。あるいは、プロセッサー101は、明るさセンサー303と協働して、ステップST15~ステップST17の処理を行うことで、レーダー測位部の一例として機能する。
【0066】
また、以上より、プロセッサー101は、ステップST15において特定センサーユニットのカメラ301の認識精度が予め定められた精度以下であるとしてセンサー302を使用すると判定した場合、ステップST15~ステップST17の処理を行うことで、センサー測位部の測位精度が所定より低いことを検出した場合にレーダーを駆動して、レーダーを用いて車両(検知車両)の位置を計測するレーダー測位部の一例として機能する。
【0067】
ステップST18においてプロセッサー101は、検知車両の位置計測の結果に基づき、検知車両に異常があるか否かを判定する。プロセッサー101は、例えば、検知車両が特定スペースの駐車枠からはみ出ている場合に検知車両に異常があると判定する。なお、プロセッサー101は、例えば、検知車両の車体の少なくとも一部が駐車枠から所定の距離D1以上離れている場合に検知車両が駐車枠からはみ出ているとみなす。プロセッサー101は、例えば、検知車両が特定スペースへの駐車を完了する前に所定の時間以上移動せず停止している場合に検知車両に異常があると判定する。プロセッサー101は、例えば、検知車両がなんらかの物体に衝突しそうである場合に検知車両に異常があると判定する。なんらかの物体とは、例えば、検知車両以外の車両V、歩行者、動物、駐車場Pに設置された工作物又はその他の物体などである。プロセッサー101は、例えば、衝突しそうであるかの判定には公知の方法を用いることができる。プロセッサー101は、検知車両に異常があると判定するならば、ステップST18においてYesと判定してステップST19へと進む。
【0068】
ステップST19においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが案内動作を実行中であるならば、特定表示装置及び特定スピーカーの案内動作を終了させる。
【0069】
ステップST20においてプロセッサー101は、検知車両がなんらかの物体に衝突しそうであるか否かを判定する。プロセッサー101は、検知車両がなんらかの物体に衝突しそうであると判定するならば、ステップST20においてYesと判定してステップST21へと進む。
【0070】
ステップST21においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが注意動作を実行中であるならば、特定表示装置及び特定スピーカーの注意動作を終了させる。注意動作については後述する。
【0071】
ステップST22においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが警告動作を実行中でないならば、特定表示装置及び特定スピーカーを制御して警告動作の実行を開始させる。
プロセッサー101は、特定表示装置に対して、警告動作として、例えば、特定スペースの位置を分かりやすくすることを示す内容の表示などを行わせる。例えば、プロセッサー101は、特定表示装置を制御して、警告動作として、予め定められた第2の色で発光させる。第2の色は、例えば赤色などである。プロセッサー101は、案内動作とは異なる色で発光させることにより、検知車両が衝突しそうであることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0072】
また、プロセッサー101は、特定表示装置を制御して、警告動作として、警告画像を表示させても良い。警告画像は、例えば、検知車両が衝突しそうであることを示す画像を含む。プロセッサー101は、警告画像を表示させることにより、検知車両が衝突しそうであることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0073】
また、プロセッサー101は、特定スピーカーに対して、警告動作として、例えば、検知車両が衝突しそうであることを示す音声などを出力させる。プロセッサー101は、当該音声を出力させることにより、検知車両が衝突しそうであることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0074】
以上より、プロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーの少なくともいずれかに警告動作を行わせることで、車両が衝突しそうである場合、報知装置を制御して、車両が衝突しそうであることを報知させる報知部の一例として機能する。
【0075】
一方、プロセッサー101は、検知車両がなんらかの物体に衝突しそうであると判定しないならば、ステップST20においてNoと判定してステップST23へと進む。
【0076】
ステップST23においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが警告動作を実行中であるならば、特定表示装置及び特定スピーカーの警告動作を終了させる。
【0077】
ステップST24においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが注意動作を実行中でないならば、特定表示装置及び特定スピーカーを制御して注意動作の実行を開始させる。
プロセッサー101は、特定表示装置に対して、注意動作として、例えば、特定スペースの位置を分かりやすくすることを示す内容の表示などを行わせる。例えば、プロセッサー101は、特定表示装置を制御して、注意動作として、予め定められた第3の色で発光させる。第3の色は、例えば黄色などである。プロセッサー101は、案内動作とは異なる色で発光させることにより、検知車両に異常が発生していることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0078】
また、プロセッサー101は、特定表示装置を制御して、注意動作として、注意画像を表示させても良い。注意画像は、例えば、検知車両に異常が発生していることを示す画像及び検知車両の異常の内容を示す画像を含む。プロセッサー101は、注意画像を表示させることにより、検知車両に異常が発生していることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0079】
また、プロセッサー101は、特定スピーカーに対して、注意動作として、例えば、検知車両に異常が発生していることを及び検知車両の異常の内容を示す音声などを出力させる。プロセッサー101は、当該音声を出力させることにより、検知車両に異常が発生していることを検知車両に乗っている者に報知する。
【0080】
以上より、プロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーの少なくともいずれかに注意動作又は警告動作を行わせることで、車両に異常がある場合、報知装置を制御して、異常が発生していることを報知させる報知部の一例として機能する。
また、プロセッサー101は、検知車両が特定スペースの駐車枠からはみ出ている場合に当該検知車両が特定スペースからはみ出ていることを報知させることにより、車両が前記駐車スペースからはみ出ている場合、報知装置を制御して、車両が駐車スペースからはみ出ていることを報知する報知部の一例として機能する。
【0081】
プロセッサー101は、ステップST22の処理の後、ステップST18へと戻る。また、プロセッサー101は、ステップST24の処理の後、ステップST18へと戻る。したがって、プロセッサー101は、検知車両に異常がある場合、異常が解消されるまでステップST18~ステップST24を繰り返す。
【0082】
プロセッサー101は、検知車両に異常があると判定しないならば、ステップST18においてNoと判定してステップST25へと進む。
ステップST25においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが注意動作を実行中であるならば、特定表示装置及び特定スピーカーの注意動作を終了させる。また、プロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが警告動作を実行中であるならば、特定表示装置及び特定スピーカーの警告動作を終了させる。
【0083】
ステップST26においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーが案内動作を実行中でないならば、特定表示装置及び特定スピーカーに対して案内動作の実行を開始させる。
【0084】
ステップST27においてプロセッサー101は、例えば、特定センサーユニットを用いて検知車両の車体の位置を計測することで、検知車両が特定スペースへの駐車を完了したか否かを判定する。プロセッサー101は、検知車両が特定スペースへの駐車を完了したと判定していないならば、ステップST27においてNoと判定してステップST18へと戻る。以上のように、プロセッサー101は、検知車両が特定スペースへの駐車を完了したと判定するまで、ステップST18~ステップST27の処理を繰り返す。
【0085】
プロセッサー101は、例えば、検知車両の車体全体が特定スペース内に入っており、且つ検知車両が移動せずに停止している状態が所定の期間T1継続したならば、検知車両が検知スペースへの駐車を完了したと判定する。また、プロセッサー101は、検知車両の車体の一部が特定スペースからはみ出ている場合でも、検知車両が移動せずに停止している状態が所定の期間T2継続したならば、検知車両が検知スペースへの駐車を完了したと判定しても良い。なお、T1<T2であることが好ましい。プロセッサー101は、検知車両が特定スペースへの駐車を完了したと判定するならば、ステップST27においてYesと判定してステップST28へと進む。
【0086】
ステップST28においてプロセッサー101は、特定センサーユニットを用いた検知車両の位置計測を終了する。
【0087】
ステップST29においてプロセッサー101は、特定表示装置及び特定スピーカーの案内動作を終了させる。プロセッサー101は、ステップST29の処理の後、ステップST12へと戻る。
【0088】
実施形態の駐車支援システム1は、駐車場内に入ってきた車両をセンサー201によって検知する。そして、駐車支援システム1は、検知車両の位置を、当該検知車両が駐車する駐車スペースに対応するレーダーを用いて計測する。このように、実施形態の駐車支援システム1は、レーダーを用いるので暗い場合及び悪天候でも車両の位置の計測精度が低下しない。あるいは、実施形態の駐車支援システム1は、レーダーを用いるので暗い場合及び悪天候でも計測精度がカメラほど下がらない。
【0089】
また、実施形態の駐車支援システム1は、駐車場に設置されたセンサーなどを用いる。このように、実施形態の駐車支援システム1は、車両に搭載された装置などを用いないので、車両に依存せずに駐車の支援が可能である。
【0090】
また、実施形態の駐車支援システム1は、検知車両が駐車する特定スペースに対応するカメラ301及びレーダーを用いる。実施形態の駐車支援システム1は、検知車両が駐車する特定スペースに対応するカメラ301及びレーダー以外のカメラ301及びレーダーを動作させないことで、電力の消費を抑えることができる。
【0091】
また、実施形態の駐車支援システム1は、暗い場合及び天候が悪い場合にレーダーを用いる。これにより、実施形態の駐車支援システム1は、明るさ及び天候に拘らずにレーダーを用いるよりも消費電力を抑えることができる。
【0092】
また、実施形態の駐車支援システム1は、カメラ301の測位精度が所定より低い場合にレーダーを用いる。これにより、実施形態の駐車支援システム1は、カメラ301の測位精度に拘らずにレーダーを用いるよりも消費電力を抑えることができる。
【0093】
また、実施形態の駐車支援システム1は、カメラ301を用いて車両の位置を計測する。実施形態の駐車支援システム1は、十分な明るさがあり、天候が悪くなければカメラ301によって撮影された画像を用いることで車両の位置を精度よく計測可能である。
【0094】
また、実施形態の駐車支援システム1は、案内動作を実行する。これにより、車両の運転手などは、駐車スペースの位置が分かる。例えば、表示装置400は、案内動作として発光する。これにより、車両の運転手などは、暗い場合及び悪天候でも駐車スペースが分かりやすい。
【0095】
また、実施形態の駐車支援システム1によれば、表示装置400は、枠線部分の地面に設置されている。これにより、表示装置400が発光又は画像を表示することにより、駐車スペースの枠線が分かりやすくなる。
【0096】
また、実施形態の駐車支援システム1は、車両に異常が発生している場合、注意動作又は警告動作を実行する。これにより、車両の運転手などは、車両に異常が発生していることに気付きやすくなる。
【0097】
また、実施形態の駐車支援システム1は、車両が駐車スペースからはみ出ている場合に、車両が駐車スペースからはみ出ていることを報知する。これにより、車両の運転手などは、車両が駐車スペースからはみ出ていることに気付きやすくなる。
【0098】
また、実施形態の駐車支援システム1は、車両が衝突しそうである場合、警告動作を実行する。これにより、車両の運転手などは、車両が衝突しそうであることに気付きやすくなる。
【0099】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
上記の実施形態では、制御装置100のプロセッサー101は、ステップST16においてYesと判定している場合には、ステップST17においてカメラ301及びセンサー302の両方を用いて検知車両の位置計測を行う。しかしながら、プロセッサー101は、ステップST16においてYesと判定している場合には、ステップST17においてカメラ301は用いずにセンサー302を用いて検知車両の位置計測を行っても良い。
【0100】
上記の実施形態では、センサーユニット300が明るさセンサー303を備える。しかしながら、センサーユニット200が明るさセンサー303を備えていても良い。この場合、明るさセンサー303の数を少なくすることができるため、コストを低く抑えることができる。対して、センサーユニット300が明るさセンサー303を備える駐車支援システム1は、駐車スペースごとに明るさが異なるような場合の動作精度が高い。
【0101】
プロセッサー101は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0102】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLAN(local area network)などのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0103】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0104】
1 駐車支援システム
100 制御装置
101 プロセッサー
102 ROM
103 RAM
104 補助記憶装置
105 制御インターフェース
106 バス
200,300 センサーユニット
201,302 センサー
202 天候センサー
301 カメラ
303 明るさセンサー
400 表示装置
500 スピーカー
図1
図2
図3