(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023163694
(43)【公開日】2023-11-10
(54)【発明の名称】駐車管理装置、プログラム、駐車管理システム及び駐車管理方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20231102BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20231102BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20231102BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20231102BHJP
G16Y 10/40 20200101ALI20231102BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G07B15/00 Z
G08G1/09 F
G16Y40/30
G16Y10/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022074762
(22)【出願日】2022-04-28
(71)【出願人】
【識別番号】000005290
【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114292
【弁理士】
【氏名又は名称】来間 清志
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(72)【発明者】
【氏名】鍵本 太志
(72)【発明者】
【氏名】濱田 浩樹
(72)【発明者】
【氏名】三橋 唯澄
(72)【発明者】
【氏名】松尾 奏
(72)【発明者】
【氏名】片岡 亨太
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA10
3E127BA50
3E127CA17
3E127CA18
3E127CA23
3E127CA24
3E127CA41
3E127FA09
3E127FA18
3E127FA23
3E127FA25
3E127FA27
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181EE07
5H181FF13
5H181FF33
5H181KK01
5H181KK06
5H181KK07
5H181KK08
(57)【要約】
【課題】車両が予め定められた車室以外の車室に駐車してしまうことを防ぐことができる、駐車管理装置、プログラム、駐車管理システム及び駐車管理方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の駐車管理装置は、送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部を備える。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する。受信制御部は、車両が第1の情報を受信したことに応じて車両から送信された、車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように通信装置を制御する。判定部は、第2の情報を受信した場合車両が第1の種類の車両であると判定し、第2の情報を受信できなかった場合車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、車両が第1の種類の車両である場合、第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、を備える駐車管理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる、請求項1に記載の駐車管理装置。
【請求項3】
前記第1の種類の車両が、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に駐車した場合、前記第1の車室を第2の車室に変更する変更部をさらに備える、請求項1に記載の駐車管理装置。
【請求項4】
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、を備える駐車管理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる、請求項4に記載の駐車管理装置。
【請求項6】
前記第2の種類の車両が、前記第1の車室に駐車した場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室を第1の車室に変更する変更部をさらに備える、請求項4に記載の駐車管理装置。
【請求項7】
前記変更部は、前記車両が、駐車していた車室又は前記駐車場から出た場合、変更した車室を元の車室に戻す、請求項3又は請求項6に記載の駐車管理装置。
【請求項8】
駐車管理装置が備えるプロセッサーを、
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、して機能させるプログラム。
【請求項9】
駐車管理装置が備えるプロセッサーを、
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、して機能させるプログラム。
【請求項10】
駐車管理装置、通信装置及び表示装置を含み、
前記駐車管理装置は、
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、を備える駐車管理システム。
【請求項11】
駐車管理装置、通信装置及び表示装置を含み、
前記駐車管理装置は、
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する送信制御部と、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する受信制御部と、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する判定部と、
前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる表示制御部と、を備える駐車管理システム。
【請求項12】
前記表示装置は、車室の前方に設置される、請求項10又は請求項11に記載の駐車管理システム。
【請求項13】
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信し、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信し、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定し、
前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる駐車管理方法。
【請求項14】
駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信し、
前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信し、
前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定し、
前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる駐車管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車管理装置、プログラム、駐車管理システム及び駐車管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一つの駐車場で、契約車両(たとえばシェアカー)用の車室と一般車両用の車室が混在する駐車場がある。このような駐車場では、一般車両が契約車両用の車室に駐車してしまう場合がある。
【0003】
特許文献1は、駐車可能な車室にのみ投光によって駐車枠を表示する技術が開示されている。また、特許文献1には、駐車不可な車室に対して、投光によって駐車不可であることを表示する技術も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、車両の大きさによって駐車可能か駐車不可能かを判別するものである。このため、特許文献1に開示されている技術では、一般車両が契約車両用の車室に駐車してしまうことや、契約車両が一般車両用の車室に駐車してしまうことを防ぐことはできない。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、車両が予め定められた車室以外の車室に駐車してしまうことを防ぐことができる、駐車管理装置、プログラム、駐車管理システム及び駐車管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の駐車管理装置は、送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部を備える。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。判定部は、前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる。
【0008】
表示制御部は、前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示をさせても良い。
【0009】
実施形態の駐車管理装置は、変更部をさらに備えても良い。変更部は、前記第1の種類の車両が、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に駐車した場合、前記第1の車室を第2の車室に変更しても良い。
【0010】
実施形態の駐車管理装置は、送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部を備える。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。判定部は、前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる。
【0011】
表示制御部は、前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示をさせても良い。
【0012】
実施形態の駐車管理装置は、変更部をさらに備えても良い。変更部は、前記第2の種類の車両が、前記第1の車室に駐車した場合、前記第2の種類の車両用の車室である第2の車室を第1の車室に変更しても良い。
【0013】
前記変更部は、前記車両が、駐車していた車室又は前記駐車場から出た場合、変更した車室を元の車室に戻しても良い。
【0014】
実施形態のプログラムは、駐車管理装置が備えるプロセッサーを送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部として機能させる。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。判定部は、前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる。
【0015】
実施形態のプログラムは、駐車管理装置が備えるプロセッサーを送信制御部、受信制御部及び表示制御部として機能させる。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。表示制御部は、前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる。
【0016】
実施形態の駐車管理システムは、駐車管理装置、通信装置及び表示装置を含む。駐車管理装置は、送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部を備える。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。判定部は、前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、前記車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる。
【0017】
実施形態の駐車管理システムは、駐車管理装置、通信装置及び表示装置を含む。駐車管理装置は、送信制御部、受信制御部、判定部及び表示制御部を備える。送信制御部は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように前記通信装置を制御する。受信制御部は、前記車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように前記通信装置を制御する。判定部は、前記第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。表示制御部は、前記車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる。
【0018】
表示装置は、車室の前方に設置されても良い。
【0019】
実施形態の駐車管理方法は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信する。実施形態の駐車管理方法は、車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信する。実施形態の駐車管理方法は、第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。実施形態の駐車管理方法は、車両が前記第1の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる。
【0020】
実施形態の駐車管理方法は、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信する。実施形態の駐車管理方法は、車両が前記第1の情報を受信したことに応じて前記車両から送信された、前記車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信する。実施形態の駐車管理方法は、第2の情報を受信した場合前記車両が第1の種類の車両であると判定し、前記第2の情報を受信できなかった場合前記車両が第2の種類の車両であると判定する。実施形態の駐車管理方法は、車両が前記第2の種類の車両である場合、前記第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、車両が予め定められた車室以外の車室に駐車してしまうことを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】実施形態に係る駐車システムの概要を示す図である。
【
図2】実施形態に係る駐車システム及び当該駐車システムに含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。
【
図7】
図2中の制御装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図2中の車載装置のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、実施形態に係る駐車システムについて図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、各部の縮尺を適宜変更している場合がある。また、以下の実施形態の説明に用いる各図面は、説明のため、構成を省略して示している場合がある。また、各図面及び本明細書中において、同一の符号は同様の要素を示す。
【0024】
図1は、実施形態に係る駐車システム1の概要を示す図である。また、
図1は、駐車場Pを真上から見た平面図である。駐車システム1は、一例として、制御装置100、センサー200、路側装置300及び表示装置400を含む。なお、駐車システム1は、このうちの一部のみを含んでも良い。駐車システム1は、例えば、駐車場Pなどに設置される。駐車場Pは複数の車室Sを備える。車室Sは、車室Sa及び車室Sbの2種類の区分がある。なお、区分の種類は2種類より多くても良いが、本実施形態の説明では車室Sa及び車室Sbの2種類とする。どの車室Sがどの区分であるかは予め定められている。車室Saは、契約車両500aが駐車するための車室Sである。契約車両500aは、車室Saに駐車することを許可された車両500である。契約車両500aは、例えば、シェアカー又はレンタカーなどであり、契約者に貸し出される車両である。車室Sbは、一般車両500b用の車室Sである。一般車両500bは、契約車両500a以外の車両500であり、他人に貸し出されることが目的の車両ではない。駐車システム1は、一般車両500bが車室Saに駐車することを防ぐシステムである。また、駐車システム1は、一般車両500bが車室Saに駐車してしまった場合に契約車両500aが駐車するための車室Sを確保するシステムである。なお、車両500は、契約車両500a及び一般車両500bの総称である。
なお、駐車システム1は、駐車管理システムの一例である。また、車室とは、駐車場において、車両を収容するスペースや位置のことである。また、車室は、通常、路面上に塗料またはテープを用いてラインを引くことにより形成される。
【0025】
なお、契約車両500aは、第1の種類の車両の一例である。一般車両500bは、第2の種類の車両の一例である。
また、車室Saは、第1の種類の車両用の車室である第1の車室の一例である。車室Sbは、第2の種類の車両用の車室である第2の車室の一例である。
【0026】
図2は、実施形態に係る駐車システム1及び駐車システム1に含まれる構成要素の要部構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
制御装置100は、例えば、駐車システム1全体の制御などを行う装置である。1台の制御装置100が、複数の駐車システム1を制御しても良い。制御装置100は、駐車場P内に設置されていても良いし、駐車場Pから離れた位置に設置されていても良い。制御装置100は、一例として、プロセッサー101、ROM(read-only memory)102、RAM(random-access memory)103、補助記憶装置104及び制御インターフェース105を含む。そして、バス106などが、これら各部を接続する。
なお、制御装置100は、駐車管理装置の一例である。
【0028】
プロセッサー101は、制御装置100の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー101は、例えば、CPU(central processing unit)、MPU(micro processing unit)、SoC(system on a chip)、DSP(digital signal processor)、GPU(graphics processing unit)、ASIC(application specific integrated circuit)、PLD(programmable logic device)又はFPGA(field-programmable gate array)などである。あるいは、プロセッサー101は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー101は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー101は、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、制御装置100の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー101は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー101の回路内に組み込まれていても良い。
【0029】
ROM102及びRAM103は、プロセッサー101を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM102は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM102は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM102は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM103は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM103は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM103は、典型的には揮発性メモリである。
【0030】
補助記憶装置104は、プロセッサー101を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置104は、例えばEEPROM(electric erasable programmable read-only memory)、HDD(hard disk drive)又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置104は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置104は、プロセッサー101が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー101での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0031】
また、補助記憶装置104は、駐車DB(database)を記憶する。駐車DBは、例えば、各車室Sについての情報、各契約車両500aについての情報、及び駐車場Pに関する情報などを記憶及び管理するデータベースである。駐車DBは、例えば、車室テーブルT1及び車両テーブルT2を記憶する。なお、駐車DBは、テーブル以外の形式で各情報を記憶及び管理しても良い。
【0032】
図3~
図6は、それぞれ車室テーブルT1の一例を示す図である。また、
図3は、通常時の車室テーブルT1を示す。車室テーブルT1は、各車室Sについての情報を記憶及び管理するテーブルである。車室テーブルT1は、各車室Sについての情報を、それぞれの車室IDに関連付けて記憶する。車室IDは、車室Sごとにユニークな識別情報である。駐車DBは、車室Sについての情報として、通常区分情報、現状区分情報、表示情報及び空車情報を記憶する。通常区分情報は、車室Sの通常区分を示す。通常区分は、車室Sが通常時にどの区分であるか示す。現状区分情報は、車室Sの現状区分を示す。現状区分は、車室Sが現在どの区分であるかを示す。通常区分情報と現状区分情報は、通常時、同じ区分を示す。空車情報は、車室Sに車両500に駐車されているか否かを示す情報である。表示情報は、対応する表示装置400の表示の状態を示す。表示装置400の対応については後述する。空車情報は、空車状態と駐車状態の2種類の状態をとる。空車状態の空車情報は、車室Sに車両500が駐車されていないことを示す。駐車状態の空車情報は、車室Sに車両500が駐車されていることを示す。
【0033】
車両テーブルT2は、例えば、車両IDに関連付けて各契約車両500aについての情報を記憶する。車両テーブルT2については図示していない。車両IDは、契約車両500aごと又は契約車両500aに搭載された車載装置510ごとにユニークな識別情報である。車両IDは、例えば、駐車システム1専用の識別情報である。あるいは、車両IDは、自動車登録番号、車両番号、WCN(wireless call number)、車載器管理番号又はETC(electronic toll collection)カード番号などである。
【0034】
制御インターフェース105は、制御装置100がセンサー200、路側装置300、及び表示装置400などの各装置と通信するためのインターフェースである。制御装置100は、制御インターフェース105を介してセンサー200、路側装置300、及び表示装置400などの各装置を制御する。
【0035】
バス106は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、制御装置100の各部で授受される信号を伝送する。
【0036】
センサー200は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両500などの検知及び動きの追跡などを行うためのセンサーである。センサー200は、例えば、ミリ波レーダーなどのレーダーである。あるいは、センサー200は、赤外線センサー、超音波センサー、又はLIDARなどのレーダー以外のセンサーであっても良い。センサー200は、センシング結果などを示す情報を出力する。センサー200は、例えば、駐車場P内全体が検知範囲に入るような位置に設置される。センサー200は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両500が検知範囲に入るような位置に設置される。センサー200は、例えば、駐車場P内に入ってきた車両500を検知するために、駐車場Pの入口が検知範囲に入るような位置に設置される。また、センサー200は、車両500がどの駐車スペースSに入ったかを特定可能なように、駐車場P内の全ての駐車スペースSのそれぞれの少なくとも一部分が検知範囲に入るような位置に設置される。なお、センサー200は、駐車場P内に複数設置されていても良い。センサー200が駐車場P内に複数設置されている場合、複数のセンサー200の検知範囲を合わせた検知範囲が、駐車場P内に入ってきた車両500を検知可能であり、駐車場P内の全ての駐車スペースSのそれぞれの少なくとも一部分が入れば良い。
【0037】
路側装置300は、契約車両500aの車載装置510などと無線通信するための装置である。路側装置300は、通信装置の一例である。
【0038】
表示装置400は、例えば、車室Sの前方の地面に埋め込まれた状態で設置される。あるいは、表示装置400は、車室Sの前方以外の駐車場Pの地面に設置されていても良い。また、表示装置400は、地面より上に設置されていても良い。なお、前方とは、車両500が車室Sに進入する側である。駐車システム1は、1つの車室Sに対して1つの表示装置400を備える。1つの表示装置400は、当該表示装置400を備える車室Sに対応する。制御装置100は、どの表示装置400がどの車室Sと対応するかを示す表示対応情報を駐車DBなどに記憶する。
【0039】
表示装置400は、例えば、LED(light-emitting diode)などの光源を用いた表示灯である。あるいは、表示装置400は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイであっても良い。
なお、表示装置400は、表示部の一例である。
【0040】
契約車両500aは、例えば自動車又は自動二輪車などである。契約車両500aは、一例として、車載装置510を備える。なお、一般車両500bも車載装置510を備えていても良い。
【0041】
車載装置510は、駐車システム1専用の装置であっても良いし、汎用の装置であっても良い。当該汎用の装置は、例えば、ETC車載器、カーナビゲーションシステム、ECU(electronic control unit)、スマートホン、又はタブレット端末などである。車載装置510は、一例として、プロセッサー511、ROM512、RAM513、補助記憶装置514、通信I/F(interface)515、入力デバイス516及び表示デバイス517を含む。そして、バス518などが、これら各部を接続する。
【0042】
プロセッサー511は、車両500の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピューターの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサー511は、例えば、CPU、MPU、SoC、DSP、GPU、ASIC、PLD又はFPGAなどである。あるいは、プロセッサー511は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサー511は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものであっても良い。プロセッサー511は、ROM512又は補助記憶装置514などに記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、車両500の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサー511は、当該プログラムに基づいて後述する処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサー511の回路内に組み込まれていても良い。
【0043】
ROM512及びRAM513は、プロセッサー511を中枢としたコンピューターの主記憶装置である。
ROM512は、専らデータの読み出しに用いられる不揮発性メモリである。ROM512は、上記のプログラムのうち、例えばファームウェアなどを記憶する。また、ROM512は、プロセッサー511が各種の処理を行う上で使用するデータなども記憶する。
RAM513は、データの読み書きに用いられるメモリである。RAM513は、プロセッサー511が各種の処理を行う上で一時的に使用するデータを記憶するワークエリアなどとして利用される。RAM513は、典型的には揮発性メモリである。
【0044】
補助記憶装置514は、プロセッサー511を中枢としたコンピューターの補助記憶装置である。補助記憶装置514は、例えばEEPROM、HDD又はフラッシュメモリなどである。補助記憶装置514は、上記のプログラムのうち、例えば、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどを記憶する。また、補助記憶装置514は、プロセッサー511が各種の処理を行う上で使用するデータ、プロセッサー511での処理によって生成されたデータ及び各種の設定値などを記憶する。
【0045】
補助記憶装置514は、車両IDを記憶する。当該車両IDは、当該補助記憶装置514を備えた車載装置510を備える契約車両500aの車両IDである。
【0046】
通信I/F515は、車載装置510が路側装置300と無線通信するためのインターフェースである。通信I/F515は、通信用のアンテナなどを備える。
【0047】
入力デバイス516は、車両500の操作者による操作を受け付ける。入力デバイス516は、例えば、キーボード、キーパッド、タッチパッド、マウス又はコントローラーなどである。また、入力デバイス516は、音声入力用のデバイスであっても良い。
【0048】
表示デバイス517は、車両500の操作者に各種情報を通知するための画面を表示する。表示デバイス517は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどのディスプレイである。また、入力デバイス516及び表示デバイス517としては、タッチパネルを用いることもできる。すなわち、タッチパネルが備える表示パネルを表示デバイス517として、タッチパネルが備えるタッチパッドを入力デバイス516として用いることができる。
【0049】
バス518は、コントロールバス、アドレスバス及びデータバスなどを含み、車載装置510の各部で授受される信号を伝送する。
【0050】
以下、実施形態に係る駐車システム1の動作を
図7及び
図8などに基づいて説明する。なお、以下の動作説明における処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
図7は、制御装置100のプロセッサー101による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー101は、例えば、ROM102又は補助記憶装置104などに記憶されたプログラムに基づいて
図7の処理を実行する。
図8は、契約車両500aが備える車載装置510のプロセッサー511による処理の一例を示すフローチャートである。プロセッサー511は、例えば、ROM512又は補助記憶装置514などに記憶されたプログラムに基づいて
図8の処理を実行する。
【0051】
制御装置100のプロセッサー101は、例えば、制御装置100の起動にともない
図7に示す処理を開始する。
【0052】
図7のステップST11において制御装置100のプロセッサー101は、センサー200を制御して、センサー200の稼働を開始させる。そして、プロセッサー101は、駐車場P内に車両500が入ってきたことの検知を開始する。プロセッサー101は、例えば、センサー200が出力する情報を用いて当該検知を行う。また、プロセッサー101は、駐車場P内から車両500が出たことの検知を開始する。プロセッサー101は、例えば、センサー200が出力する情報を用いて当該検知を行う。
【0053】
図7のステップST12において制御装置100のプロセッサー101は、駐車場P内に入ってきた車両500を検知したか否かを判定する。プロセッサー101は、駐車場P内に入ってきた車両500を検知していないならば、ステップST12においてNoと判定してステップST13へと進む。
【0054】
ステップST13においてプロセッサー101は、駐車場Pに駐車していた車両500が駐車場Pから出庫したか否かを判定する。プロセッサー101は、駐車場Pに駐車していた車両500が駐車場Pから出庫していないならば、ステップST13においてNoと判定してステップST12へと戻る。かくして、プロセッサー101は、駐車場P内に入ってきた車両500を検知するか、駐車場Pに駐車していた車両500が駐車場Pから出庫するまでステップST12及びステップST13を繰り返す待受状態となる。
【0055】
プロセッサー101は、ステップST12及びステップST13の待受状態にあるときに駐車場P内に入ってきた車両500を検知したならば、ステップST12においてYesと判定してステップST14へと進む。なお、ここで検知された車両500を以下「検知車両」というものとする。
【0056】
図7のステップST14において制御装置100のプロセッサー101は、確認処理を実行する。確認処理は、検知車両が契約車両500aであるか一般車両500bであるかを確認する処理である。プロセッサー101は、確認処理として、確認信号を検知車両の車載装置510に送信する。確認信号は、検知車両に対して、検知車両が契約車両500aであるかを問い合わせるための情報である。確認信号の送信のために、プロセッサー101は、路側装置300に対して当該確認信号を当該車載装置510に送信するように指示する。この送信の指示を受けて路側装置300は、当該確認信号を車載装置510に送信する。送信された当該確認信号は、車載装置510の通信I/F515によって受信される。
【0057】
一方、
図8のステップST31において車載装置510のプロセッサー511は、通信I/F515によって確認信号が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー511は、確認信号が受信されたならば、ステップST31においてYesと判定してステップST32へと進む。
【0058】
ステップST32においてプロセッサー511は、確認信号への応答として応答信号を生成する。応答信号は、補助記憶装置514に記憶された車両IDを含む。応答信号は、検知車両が契約車両500aであることを示す情報である。プロセッサー511は、応答信号を生成した後、当該応答信号を制御装置100に送信するように通信I/F515に対して指示する。この送信の指示を受けて通信I/F515は、当該応答信号を制御装置100に送信する。プロセッサー511は、ステップST32の処理の後、ステップST31へと戻る。
送信された当該応答信号は、路側装置300によって受信される。当該応答信号を受信した路側装置300は、当該応答信号を制御装置100に送信する。
【0059】
一方、制御装置100のプロセッサー101は、確認処理として、路側装置300によって応答信号が受信されるのを待ち受けている。プロセッサー101は、応答信号が受信されたならば、当該応答信号に含まれる車両IDが車両テーブルT2に記憶されているか、車両テーブルT2を参照して確認する。プロセッサー101は、当該車両IDが車両テーブルT2に記憶されているならば、検知車両が契約車両500aであるとみなす。あるいは、プロセッサー101は、当該確認を行わずに応答信号が受信されたことに応じて検知車両が契約車両500aであるとみなしても良い。
【0060】
対して、プロセッサー101は、当該応答信号に含まれる車両IDが車両テーブルT2に記憶されていないならば、検知車両は一般車両500bであるとみなす。また、プロセッサー101は、路側装置300が、応答信号とは異なる情報を車載装置510から受信した場合にも、検知車両が一般車両500bであるとみなす。また、プロセッサー101は、確認信号の送信後、一定時間が経過し、タイムアウトした場合にも検知車両が一般車両500bであるとみなす。すなわち、プロセッサー101は、確認信号の送信後、所定の時間経過しても車載装置510から、確認信号への応答が無い場合にも、検知車両が一般車両500bであるとみなす。また、プロセッサー101は、検知車両が車載装置510を搭載していないなどの理由で路側装置300と車載装置510との通信の確立ができなかった場合にも、検知車両が一般車両500bであるとみなす。なお、路側装置300は、車載装置510に確認信号を送信する際、通信を確立してから送信しても良いし、通信の確立無しに一方的に確認信号を送信しても良い。通信の確立無しに一方的に確認信号を送信した場合には、検知車両が車載装置510を搭載していないならば、前述のようにタイムアウトとなる。
【0061】
確認信号は、第1の情報の一例である。また、応答信号は、第2の情報の一例である。
以上より、プロセッサー101は、ステップST14の処理を行うことで、駐車場に入ってきた車両に対して第1の情報を送信するように通信装置を制御する送信制御部の一例として機能する。また、プロセッサー101は、ステップST14の処理を行うことで、車両が第1の情報を受信したことに応じて車両から送信された、車両が第1の種類の車両であることを示す第2の情報を受信するように通信装置を制御する受信制御部の一例として機能する。
【0062】
ステップST15においてプロセッサー101は、確認処理の結果に基づき、検知車両が契約車両500aであるか否かを判定する。プロセッサー101は、検知車両が契約車両500aでないならば、ステップST15においてNoと判定してステップST16へと進む。
【0063】
以上より、プロセッサー101は、ステップST14及びステップST15の処理を行うことで、第2の情報を受信した場合車両が第1の種類の車両であると判定し、第2の情報を受信できなかった場合車両が第2の種類の車両であると判定する判定部の一例として機能する。
【0064】
ステップST16においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照してどの車室Sが車室Saであるかを特定する。この際、プロセッサー101は、現状区分情報を用いて各車室Sの現状区分を特定する。また、プロセッサー101は、駐車DB中の表示対応情報を参照して各車室Saに対応する表示装置400を特定する。そして、プロセッサー101は、各車室Saに対応する表示装置400を制御して、駐車不可表示の状態にする。表示装置400は、プロセッサー101の制御にしたがって、当該表示装置400に対応する車室Sに駐車してはいけないことを示す表示を行う。表示装置400は、例えば、駐車してはいけないことを示す画像を表示する。なお、文字も画像の一種である。表示装置400は、例えば、駐車してはいけないことを示すために赤いバツ印などを表示する。
【0065】
以上より、プロセッサー101は、ステップST16の処理を行うことで、車両が第2の種類の車両である場合、第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置400に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる表示制御部の一例として機能する。
【0066】
ステップST17においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照してどの車室Sが車室Sbであるかを特定する。この際、プロセッサー101は、現状区分情報を用いて各車室Sの現状区分を特定する。また、プロセッサー101は、車室テーブルT1の空車情報を参照して、各車室Sbについて、車両500が駐車中であるか否かを特定する。また、プロセッサー101は、駐車DB中の表示対応情報を参照して各車室Sbに対応する表示装置400を特定する。そして、プロセッサー101は、車両500が駐車中でない各車室Sbに対応する表示装置400を制御して、駐車可表示の状態にする。駐車可表示の状態の表示装置400は、当該表示装置400に対応する車室Sに駐車して良いことを示す表示を行う。表示装置400は、例えば、駐車して良いことを示す画像を表示する。表示装置400は、例えば、駐車して良いことを示すために緑色の丸などを表示する。
【0067】
以上より、プロセッサー101は、ステップST17の処理を行うことで、車両が第2の種類の車両である場合、第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置400に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる表示制御部の一例として機能する。
【0068】
図7のステップST18において制御装置100のプロセッサー101は、検知車両が駐車を完了するのを待ち受ける。プロセッサー101は、検知車両が駐車を完了したならば、ステップST18においてYesと判定してステップST19へと進む。
【0069】
プロセッサー101は、例えば、センサー200を用いて検知車両が駐車を完了したことを判定する。プロセッサー101は、例えば、検知車両の車体の位置を計測することで、検知車両の車体全体がいずれかの車室Sに入っており、且つ検知車両が移動せずに停止している状態が所定の期間T1継続したならば、検知車両が駐車を完了したと判定する。また、プロセッサー101は、検知車両の車体の一部が特定スペースからはみ出ている場合でも、検知車両が移動せずに停止している状態が所定の期間T2継続したならば、検知車両が駐車を完了したと判定しても良い。
【0070】
ステップST19においてプロセッサー101は、例えば、センサー200が出力する情報を用いて検知車両がどの車室Sに駐車したかを特定する。そして、プロセッサー101は、車室テーブルT1について、検知車両が駐車した車室Sの空車情報を書き換えて、駐車状態にする。
【0071】
ステップST20においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照して、検知車両が駐車した車室Sの現状区分が車室Saであるか車室Sbであるかを特定する。そして、プロセッサー101は、検知車両が正しい車室Sに駐車したか否かを判定する。ステップST20では、検知車両は一般車両500bである。したがって、ステップST20における正しい車室Sとは、車室Sbである。すなわち、プロセッサー101は、検知車両が車室Sbに駐車したならば、検知車両が正しい車室Sに駐車したと判定する。プロセッサー101は、検知車両が正しい車室Sに駐車したと判定するならば、ステップST20においてYesと判定してステップST12へと戻る。
【0072】
対して、プロセッサー101は、検知車両が車室Saに駐車したならば、検知車両が正しくない車室Sに駐車したと判定する。プロセッサー101は、検知車両が正しくない車室Sに駐車したと判定するならば、ステップST20においてNoと判定してステップST21へと進む。
【0073】
ステップST21においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照して、通常区分及び現状区分のいずれの区分も車室Sbである車室Sのうち、車両500が駐車中でないいずれかの車室Sを1つ選択する。そして、プロセッサー101は、選択した車室Sの現状区分情報を書き換えて車室Saとする。また、プロセッサー101は、検知車両が駐車した車室Sの現状区分を車室Sbに書き換える。プロセッサー101は、ステップST21の処理の後、ステップST12へと戻る。
【0074】
以上より、プロセッサー101は、ステップST21の処理を行うことで、第2の種類の車両が、第1の車室に駐車した場合、第2の種類の車両用の車室である第2の車室を第1の車室に変更する変更部の一例として機能する。
【0075】
一方、プロセッサー101は、検知車両が契約車両500aであるならば、ステップST15においてYesと判定してステップST22へと進む。
【0076】
ステップST22においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照してどの車室Sが車室Saであるかを特定する。この際、プロセッサー101は、現状区分情報を用いて各車室Sの現状区分を特定する。また、プロセッサー101は、車室テーブルT1の空車情報を参照して、各車室Saについて、車両500が駐車中であるか否かを特定する。また、プロセッサー101は、駐車DB中の表示対応情報を参照して各車室Saに対応する表示装置400を特定する。そして、プロセッサー101は、車両500が駐車中でない各車室Saに対応する表示装置400を制御して、駐車可表示の状態にする。
【0077】
以上より、プロセッサー101は、ステップST22の処理を行うことで、車両が第1の種類の車両である場合、第1の種類の車両用の車室である第1の車室に設置された表示装置に、駐車して良いことを示す表示を表示部にさせる表示制御部の一例として機能する。
【0078】
ステップST23においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照してどの車室Sが車室Sbであるかを特定する。この際、プロセッサー101は、現状区分情報を用いて各車室Sの現状区分を特定する。また、プロセッサー101は、車室テーブルT1を参照して各車室Sbに対応する表示装置400を特定する。そして、プロセッサー101は、各車室Sbに対応する表示装置400を制御して、駐車不可表示の状態にする。
【0079】
以上より、プロセッサー101は、ステップST23の処理を行うことで、車両が第1の種類の車両である場合、第2の種類の車両用の車室である第2の車室に設置された表示装置に、駐車してはいけないことを示す表示を表示部にさせる表示制御部の一例として機能する。
【0080】
ステップST24においてプロセッサー101は、検知車両が駐車を完了するのを待ち受ける。プロセッサー101は、検知車両が駐車を完了したならば、ステップST24においてYesと判定してステップST25へと進む。
【0081】
ステップST25においてプロセッサー101は、例えば、センサー200が出力する情報を用いて検知車両がどの車室Sに駐車したかを特定する。そして、プロセッサー101は、車室テーブルT1について、検知車両が駐車した車室Sの空車情報を書き換えて、駐車状態にする。
【0082】
ステップST26においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照して、検知車両が駐車した車室Sの現状区分が車室Saであるか車室Sbであるかを特定する。そして、プロセッサー101は、検知車両が正しい車室Sに駐車したか否かを判定する。ステップST26では、検知車両は契約車両500aである。したがって、ステップST26における正しい車室Sとは、車室Saである。すなわち、プロセッサー101は、検知車両が車室Saに駐車したならば、検知車両が正しい車室Sに駐車したと判定する。プロセッサー101は、検知車両が正しい車室Sに駐車したと判定するならば、ステップST26においてYesと判定してステップST12へと戻る。
【0083】
対して、プロセッサー101は、検知車両が車室Sbに駐車したならば、検知車両が正しくない車室Sに駐車したと判定する。プロセッサー101は、検知車両が正しくない車室Sに駐車したと判定するならば、ステップST26においてNoと判定してステップST27へと進む。
【0084】
ステップST27においてプロセッサー101は、車室テーブルT1を参照して、通常区分及び現状区分のいずれの区分も車室Saである車室Sのうち、車両500が駐車中でないいずれかの車室Sを1つ選択する。そして、プロセッサー101は、選択した車室Sの現状区分情報を書き換えて車室Sbとする。また、プロセッサー101は、検知車両が駐車した車室Sの現状区分を車室Saに書き換えても良い。プロセッサー101は、ステップST27の処理の後、ステップST12へと戻る。
【0085】
以上より、プロセッサー101は、ステップST27の処理を行うことで、第1の種類の車両が、第2の種類の車両用の車室である第2の車室に駐車した場合、第1の車室を第2の車室に変更する変更部の一例として機能する。
【0086】
また、プロセッサー101は、ステップST12及びステップST13の待受状態にあるときに駐車場Pに駐車していた車両500が駐車場Pから出庫したならば、ステップST13においてYesと判定してステップST28へと進む。
【0087】
ステップST28においてプロセッサー101は、例えば、センサー200が出力する情報を用いて、出庫した車両500がどの車室Sに駐車していたかを特定する。そして、プロセッサー101は、車室テーブルT1について、当該車両500が駐車していた車室Sの空車情報を書き換えて、空車状態にする。
【0088】
ステップST29においてプロセッサー101は、当該車両500が通常区分通りの車室Sに駐車していたか否かを判定する。プロセッサー101は、例えば、車室テーブルT1を参照して、当該車両500が駐車していた車室Sについての、通常区分情報と現状区分情報が同じ区分を示しているならば、当該車両500が通常区分通りの車室Sに駐車していたと判定する。プロセッサー101は、当該車両500が通常区分通りの車室Sに駐車していたと判定するならば、ステップST29においてYesと判定してステップST12へと戻る。対して、プロセッサー101は、例えば、車室テーブルT1を参照して、当該車両500が駐車していた車室Sについての、通常区分情報と現状区分情報が異なる区分を示しているならば、当該車両500が通常区分と異なる車室Sに駐車していたと判定する。プロセッサー101は、当該車両500が通常区分通りの車室Sに駐車していていないと判定するならば、ステップST29においてNoと判定してステップST30へと進む。
【0089】
ステップST30においてプロセッサー101は、車室テーブルT1について、当該車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を書き換えて、通常区分情報と同じ区分とする。プロセッサー101は、ステップST30の処理の後、ステップST12へと戻る。
【0090】
図3~
図6を用いて、一般車両500bが車室Sbに駐車してしまった場合の車室テーブルT1の変化例について説明する。
【0091】
車室テーブルT1が
図3の状態で、一般車両500b(以下「第1車両」という。)が車室ID0002の車室Sに駐車してしまった場合を考える。車室ID0002の車室Sは、通常区分及び現状区分が車室Sbであるので、第1車両は正しくない車室Sに駐車したことになる。このため、ステップST21の処理の後、車室テーブルT1は、例えば
図4に示す状態となる。すなわち、車室ID0003の車室Sは、現状区分が車室Saとなった。換言すると、当該車室Sは、契約車両500b用の車室となった。また、車室ID002の車室Sは、現状区分が車室Sbとなった。換言すると、当該車室Sは、一般車両500a用の車室となった。
【0092】
そして、車室テーブルT1が
図4の状態で、契約車両500a(以下「第2車両」)が車室ID0003の車室Sに駐車した場合を考える。車室ID0003の車室Sは、現状区分が車室Sbであるので、当該契約車両500aは正しい車室Sに駐車したことになる。このため、ステップST25の処理の後、車室テーブルT1は、例えば
図5に示す状態となる。すなわち、
図4と
図5では現状区分に変化はない。
【0093】
さらに、車室テーブルT1が
図5の状態で、第1車両が駐車場Pから出庫した場合を考える。この場合、ステップST30の処理後、車室テーブルT1は、例えば
図6に示す状態となる。すなわち、車室ID0002の車室Sは、現状区分が車室Saへと戻る。換言すると、当該車室Sは、契約車両500a用の車室へと戻る。
【0094】
最後に、車室テーブルT1が
図6の状態で、第2車両が駐車場Pから出庫した場合を考える。この場合、ステップST30の処理後、車室テーブルT1は、例えば
図3に示す状態となる。すなわち、車室ID0003の車室Sは、現状区分が車室Sbへと戻る。換言すると、当該車室Sは、一般車両500b用の車室へと戻る。
【0095】
以上より、プロセッサー101は、ステップST30の処理を行うことで、車両が、駐車していた車室又は駐車場から出た場合、変更した車室を元の車室に戻す変更部の一例として機能する。
【0096】
実施形態の駐車システム1は、確認処理によって検知車両が契約車両500aであるか一般車両500bであるかを判定することができる。そして、実施形態の駐車システム1は、検知車両が契約車両500aである場合、車室Saの表示装置400を駐車可表示の状態にする。これにより、実施形態の駐車システム1は、契約車両500aに車室Saに駐車することを促し、契約車両500aが車室Sa以外の車室に駐車してしまうことを防ぐ。
【0097】
また、実施形態の駐車システム1は、検知車両が契約車両500aである場合、車室Sbの表示装置400を駐車不可表示の状態にする。これにより、実施形態の駐車システム1は、契約車両500aが車室Sbに駐車してしまうことを防ぐ。
【0098】
また、実施形態の駐車システム1は、検知車両が一般車両500bである場合、車室Saの表示装置400を駐車不可表示の状態にする。これにより、実施形態の駐車システム1は、一般車両500bが車室Saに駐車してしまうことを防ぐ。
【0099】
また、実施形態の駐車システム1は、検知車両が一般車両500bである場合、車室Sbの表示装置400を駐車可表示の状態にする。これにより、実施形態の駐車システム1は、一般車両500bに車室Sbに駐車することを促し、一般車両500bが車室Sb以外の車室に駐車してしまうことを防ぐ。
【0100】
また、実施形態の駐車システム1は、契約車両500aが車室Sbに駐車した場合、車室Saの現状区分を車室Sbに変更する。これにより、実施形態の駐車システム1は、使用可能な車室Sbの数が減ることを防ぐ。
【0101】
また、実施形態の駐車システム1は、一般車両500bが車室Saに駐車した場合、車室Sbの現状区分を車室Saに変更する。これにより、実施形態の駐車システム1は、使用可能な車室Saの数が減ることを防ぐ。また、実施形態の駐車システム1は、車室Saが不足することを防ぐ。
【0102】
また、実施形態の駐車システム1は、正しくない車室に駐車した車両500が駐車場Pから出た場合、変更した車室の現状区分を元に戻す。このように、実施形態の駐車システム1は、変更した車室の現状区分を元に戻すことで、区分変更による車室Sa又は車室Sbの過不足を防ぐ。
【0103】
また、実施形態の駐車システム1によれば、表示装置400は車室Sの前方に設置される。このため、車両500の運転手などは、車両500を車室Sに入れた後でも表示装置400を視認可能である。したがって、車両500の運転手などは、正しくない車室Sに駐車してしまった後でも、正しくない車室Sに駐車してしまったことに気付くことができる。
【0104】
上記の実施形態は、以下のような変形も可能である。
実施形態の駐車システムは、表示装置400以外の装置によって、検知車両が正しくない車室Sに駐車することを防いでも良い。表示装置400以外の装置は、例えば、侵入防止用の可動ポール又は可動柵などである。制御装置は、上記の実施形態におけるステップST16及びステップST22において、正しくない車室Sの可動ポール又は可動柵などを、車両500が当該車室Sに進入できない状態にする。正しくない車室Sは、上記の実施形態において駐車不可表示にする表示装置400に対応する車室Sである。また、制御装置は、上記の実施形態におけるステップST16及びステップST22において、正しい車室Sの可動ポール又は可動柵などを、車両500が当該車室Sに進入できる状態にする。正しい車室Sは、上記の実施形態において駐車可表示にする表示装置400に対応する車室Sである。
【0105】
実施形態の駐車システムは、センサー200による駐車場P内に入ってきた車両500の検知を行わなくても良い。この場合、制御装置100のプロセッサー101は、路側装置300に、定期的に確認信号を送信させる。プロセッサー101は、路側装置300が、車載装置510から応答信号を受信した場合に、契約車両500aが駐車場P内に入ってきたと判定する。プロセッサー101は、路側装置300が、車載装置510から応答信号とは異なる情報を受信した場合に、一般車両500bが駐車場P内に入ってきたと判定する。
【0106】
上記の実施形態では、制御装置100のプロセッサー101は、ステップST13において駐車場Pに駐車していた車両500が駐車場Pから出庫したことを判定する。これに代えて、プロセッサー191は、車両500が駐車していた車室から出たことを判定しても良い。
【0107】
プロセッサー101は、ステップST30において、通常区分が車室Saで現状区分が車室Sbであり、且つ空車状態である車室Sが無い場合、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Saから車室Sbに書き換えなくても良い。この場合、プロセッサー101は、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Saから車室Sbに書き換えるならば、通常区分が車室Saで現状区分が車室Sbであり、且つ空車状態である車室S一つの現状区分情報を車室Saに書き換える。
【0108】
プロセッサー101は、ステップST30において、通常区分が車室Sbで現状区分が車室Saであり、且つ空車状態である車室Sが無い場合、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Sbから車室Saに書き換えなくても良い。この場合、プロセッサー101は、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Sbから車室Saに書き換えるならば、通常区分が車室Sbで現状区分が車室Saであり、且つ空車状態である車室S一つの現状区分情報を車室Sbに書き換える。
【0109】
プロセッサー101は、ステップST30において、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Sbから車室Saに書き換えた場合、通常区分が車室Sbで現状区分が車室Saであり、且つ一般車両500aが駐車中でない車室S一つの現状区分情報を書き換えて車室Sbにしても良い。
【0110】
プロセッサー101は、ステップST30において、出庫した車両500が駐車していた車室Sの現状区分情報を車室Saから車室Sbに書き換えた場合、通常区分が車室Saで現状区分が車室Sbであり、且つ契約車両500bが駐車中でない車室S一つの現状区分情報を書き換えて車室Saにしても良い。
【0111】
プロセッサー101は、ステップST21において検知車両が駐車した車室Sの現状区分を車室Sbに書き換えなくても良い。
プロセッサー101は、ステップST21において検知車両が駐車した車室Sの現状区分を車室Saに書き換えなくても良い。
なお、検知車両が駐車した車室Sの現状区分を書き換えない場合、ステップST29において通常区分通りの車室Sに駐車していると判定される車両500は正しい車室Sに駐車していた車両500である。そして、ステップST29において通常区分通りの車室Sに駐車していないと判定される車両500は正しくない車室Sに駐車していた車両500である。
【0112】
第1の種類の車両は、契約車両に限らない。第1の種類の車両は、車室Saに駐車して良く、車室Sbに駐車してはいけないと定められた車両であればよい。
第2の種類の車両は、一般車両に限らない。第2の種類の車両は、車室Sbに駐車して良く、車室Saに駐車してはいけないと定められた車両であればよい。
【0113】
プロセッサー101及びプロセッサー511は、上記実施形態においてプログラムによって実現する処理の一部又は全部を、回路のハードウェア構成によって実現するものであっても良い。
【0114】
実施形態の処理を実現するプログラムは、例えば装置に記憶された状態で譲渡される。しかしながら、当該装置は、当該プログラムが記憶されない状態で譲渡されても良い。そして、当該プログラムが別途に譲渡され、当該装置へと書き込まれても良い。このときのプログラムの譲渡は、例えば、リムーバブルな記憶媒体に記録して、あるいはインターネット又はLAN(local area network)などのネットワークを介したダウンロードによって実現できる。
【0115】
以上、本発明の実施形態を説明したが、例として示したものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の実施形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施可能である。
【符号の説明】
【0116】
1 駐車システム
100 制御装置
101,511 プロセッサー
102,512 ROM
103,513 RAM
104,514 補助記憶装置
105 制御インターフェース
106,518 バス
200 センサー
300 路側装置
400 表示装置
500a 契約車両
500b 一般車両
510 車載装置
515 通信I/F
516 入力デバイス
517 表示デバイス