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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165475
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】水分率測定システム
(51)【国際特許分類】
   F23G 5/50 20060101AFI20231109BHJP
   G01N 22/04 20060101ALI20231109BHJP
   G01N 22/00 20060101ALI20231109BHJP
【FI】
F23G5/50 Q ZAB
G01N22/04 Z
G01N22/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022076509
(22)【出願日】2022-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】301021533
【氏名又は名称】国立研究開発法人産業技術総合研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】窪田 隆博
(72)【発明者】
【氏名】坂本 武蔵
(72)【発明者】
【氏名】西宮 立享
(72)【発明者】
【氏名】瀬戸口 稔彦
(72)【発明者】
【氏名】今田 潤司
(72)【発明者】
【氏名】昆 盛太郎
【テーマコード(参考)】
3K062
【Fターム(参考)】
3K062AA01
3K062AB01
3K062AC01
3K062CB01
3K062DA34
3K062DA35
(57)【要約】
【課題】対象物の水分率の測定結果が実水分率から乖離してしまうことを抑制することができる水分率測定システムを提供する。
【解決手段】焼却炉内に被焼却物として供給された対象物に対して電磁波を照射する照射部と、透過又は反射した前記電磁波を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記電磁波の伝送特性に基づき得られる補正前水分情報と、前記対象物の密度に関する密度関連情報と、に基づいて前記対象物の補正後水分率を取得する解析部と、を備える水分率測定システム。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼却炉内に被焼却物として供給された対象物に対して電磁波を照射する照射部と、
透過又は反射した前記電磁波を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記電磁波の伝送特性に基づき得られる補正前水分情報と、前記対象物の密度に関する密度関連情報と、に基づいて前記対象物の補正後水分率を取得する解析部と、
を備える水分率測定システム。
【請求項2】
前記密度関連情報は、前記焼却炉内での前記対象物の圧密比を示す情報を含む請求項1に記載の水分率測定システム。
【請求項3】
前記密度関連情報は、前記対象物の実測重量及び実測体積と、前記焼却炉内での前記対象物の圧密比と、に基づいて得られる前記対象物の実測密度を示す情報を含む請求項1又は請求項2に記載の水分率測定システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、水分率測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の成分が混在する被焼却物を焼却する焼却設備では、炉内に供給される被焼却物を安定的に燃焼させるために、被焼却物が含有する水分量(水分率)を把握することが重要である。従来、被焼却物に含まれる水分量の多寡は、作業者の経験や目視による判断に依存していた。そのため、被焼却物を実際に炉内に供給した際、予想と異なる燃焼変動が発生すると、調整作業を余儀なくされる場合があった。したがって、被焼却物の水分量の測定にあたっては、作業者による判断に依存しにくい技術が求められている。
【0003】
特許文献1には、処理ラインを流れる粉状・粒状・不定形のバラ状の物質(対象物)に所定周波数の電磁波を照射して、この電磁波の振幅と位相の変化を捉えるとともに、検量線に基づいて対象物の水分量を測定する方法が開示されている。
特許文献2には、水分率が比較的高い対象物には静電容量式の測定計を使用し、プラスチックごみが含まれる割合が高い対象物にはマイクロ波式の測定計を使用する等して、対象物の品種に応じて水分率を算定する廃棄物処理炉装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6253096号公報
【特許文献2】特開2017-180964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、焼却設備のホッパ内部における対象物は、炉内へ向かう過程で圧密されるため、対象物内部の空隙のサイズが変化する。即ち、空隙のサイズが変化することで対象物の誘電率が変化するため、電磁波やマイクロ波等の透過性に影響が生じる可能性が有る。したがって、例えば上記特許文献1及び特許文献2に記載されている技術で対象物の水分率を算出できたとしても、対象物が圧密されているために測定結果が実水分率から乖離してしまう場合がある。
【0006】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、対象物の水分率の測定結果が実水分率から乖離してしまうことを抑制することができる水分率測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示に係る水分率測定システムは、焼却炉内に被焼却物として供給された対象物に対して電磁波を照射する照射部と、透過又は反射した前記電磁波を検出する検出部と、前記検出部により検出された前記電磁波の伝送特性に基づき得られる補正前水分情報と、前記対象物の密度に関する密度関連情報と、に基づいて前記対象物の補正後水分率を取得する解析部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、対象物の水分率の測定結果が実水分率から乖離してしまうことを抑制することができる水分率測定システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の実施形態に係る焼却設備の構成を示す図である。
図2】本開示の実施形態に係る燃料供給機構及び水分率測定システムの概略構成を示す斜視図である。
図3】本開示の実施形態に係る解析部の構成を示す機能ブロック図である。
図4】本開示の実施形態に係る解析部の動作を示すフローチャートである。
図5】本開示の実施形態に係るコンピュータの構成を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る焼却設備の水分率測定システムの構成について図面を参照して説明する。
【0011】
(焼却設備)
本実施形態に係る焼却設備は、都市ごみ等の廃棄物を被焼却物として焼却処理するごみ焼却ストーカ炉である。
【0012】
図1に示すように、焼却設備1000は、焼却炉1と、排熱回収ボイラ8と、減温塔9と、集塵装置11と、出口流路12と、煙突13と、ごみピット100と、水分率測定システム50と、を備えている。
【0013】
(焼却炉)
焼却炉1は、被焼却物Mを搬送しながら燃焼させる炉である。焼却炉1による被焼却物Mの燃焼に伴って、この焼却炉1からは排ガスが発生する。この排ガスは、焼却炉1の上部に設けられた排熱回収ボイラ8に送られる。
【0014】
排熱回収ボイラ8は、排ガスと水との間で熱交換を行うことで水を加熱して蒸気を発生させる。この蒸気は、焼却設備1000の外部に設けられる機器等(図示省略)で利用される。排熱回収ボイラ8を通過した排ガスは、減温塔9で冷却された後、集塵装置11に送られる。排ガスは、集塵装置11でススや塵埃が除去された後、出口流路12及び煙突13を通じて大気中に排出される。
【0015】
焼却炉1は、炉本体10と、燃料供給機構3と、ストーカ6と、風箱2と、排出シュート14と、火炉7と、押込送風機15と、一次空気ライン16と、空気予熱器18と、二次空気ライン17と、を有している。
【0016】
(炉本体)
炉本体10の内部には、被焼却物Mを燃焼させるための処理空間Vが形成されている。この処理空間V内では、被焼却物Mが燃焼しながら搬送方向Da一方側から他方側に搬送される。焼却された被焼却物Mは、排出シュート14を通じて焼却炉1の外部に排出される。
【0017】
以下では、排出シュート14から燃料供給機構3へ向かう方向を「搬送方向Da一方側」と称する。搬送方向Da一方側とは逆向きの被焼却物Mが搬送される方向(燃料供給機構3から排出シュート14に向かう方向)を「搬送方向Da他方側」と称する。
【0018】
(燃料供給機構)
燃料供給機構3は、被焼却物Mを焼却炉1の外部から受け入れるとともに、この被焼却物Mを炉本体10内部の処理空間Vに供給する機構である。
図2に示すように、本実施形態における燃料供給機構3は、ホッパ31と、フィーダ40を有している。
【0019】
(ホッパ)
ホッパ31は、炉本体10内部へ対象物Wを被焼却物Mとして供給するための焼却炉1の入口である。ホッパ31には、焼却炉1の外部からクレーン103で対象物Wが投入される。
ホッパ31は、入口部32と、出口部33と、三次元測定機63bと、を有している。
【0020】
入口部32は、対象物Wが外部から入るためのホッパ31における入口部分である。入口部32は、上下方向Dv上方側から供給された被焼却物Mを上下方向Dv下方側の出口部33へと導く。本実施形態における入口部32は、第一入口部32aと、第二入口部32bと、を有している。
【0021】
第一入口部32aは、上下方向Dv上方側に向かって広がる漏斗形状を成している。上下方向Dv上方側の第一入口部32aの端部は、上部開口320aとされている。これによって、クレーン103から供給された対象物Wは、周囲に飛散することなく上部開口320aを経て第一入口部32aの内側に導かれる。上下方向Dv下方側の第一入口部32aの端部は、第二入口部32bに接続されている。
【0022】
第二入口部32bは、上下方向Dvの上方側から下方側に延びるとともに、この上下方向Dvにおける断面が矩形の筒状を成している。上下方向Dv上方側の第二入口部32bの端部は、第一入口部32aに接続されている。上下方向Dv下方側の第二入口部32bの端部は、下部開口320bとされている。この下部開口320bは、出口部33に接続されている。
【0023】
本明細書文中における上下方向Dvは、搬送方向Daに対して垂直な重力方向(図1及び図2における上下方向Dv)を意味する。即ち、入口部32の上部開口320aから投入された被焼却物Mは、重力にしたがって上下方向Dv上方側から下方側に落下する。
【0024】
出口部33は、入口部32から供給される対象物Wを炉本体10内部の処理空間Vへ被焼却物Mとして導くためのホッパ31における出口部分である。出口部33は、対象物Wを炉本体10内部の処理空間Vへ供給する前に、この被焼却物Mを一時的に貯留するための貯留空間Rを内側に形成する内面を有している。本実施形態における出口部33は、入口部32が延びる方向である上下方向Dvに対して垂直の方向である搬送方向Daに延びる箱形形状を成している。
【0025】
出口部33は、床部34と、天井部36と、側壁部35と、を有している。
床部34は、搬送方向Da及び炉幅方向Dwに広がるように延びるとともに、貯留空間Rを画成する内面のうち底面部分を成す床面を有している。床面は、搬送方向Da及び炉幅方向Dwに広がっている。
【0026】
天井部36は、搬送方向Da及び炉幅方向Dwに広がるように延びるとともに、貯留空間Rを画成する内面のうち天井部分を成す天面を有している。天面は、床面に対向するとともに、この床面に対して平行な状態で搬送方向Da及び炉幅方向Dwに広がっている。
【0027】
側壁部35は、床部34と天井部36とを接続するとともに、出口部33における側面部分を成している。側壁部35は、炉幅方向Dwで対向する二つの側面と、搬送方向Da他方側を向く一つの側面を有している。
【0028】
炉幅方向Dwで対向する二つの側面は、搬送方向Da及び上下方向Dvに広がる面であり、床面と天井面とを接続するとともに、第二入口部32bの下部開口320bに接続されている。
【0029】
本明細書文中における炉幅方向Dwは、ホッパ31内で被焼却物Mが移動する方向である搬送方向Da、及び入口部32が延在する方向である上下方向Dvそれぞれに対して垂直な方向を意味する。
【0030】
搬送方向Da他方側を向く側面は、第二入口部32bの下部開口320bと、炉幅方向Dwで対向する二つの上記側面に亘って接続される面である。搬送方向Da他方側を向く側面は、貯留空間Rを形成する内面のうち、最も搬送方向Da一方側に配置されている。
【0031】
搬送方向Da他方側を向く側面の上下方向Dv下方側の端部と、搬送方向Da一方側の床面の端部との間には、隙間が形成されている。この隙間には、被焼却物Mを処理空間V側へ押し出すためのフィーダ40が搬送方向Daに往復移動可能に配置されている。
【0032】
三次元測定機63bは、入口部32に投入される対象物Wの体積を概測する装置である。例えば、あらかじめ決めた基準面に対するごみ表面の位置を超音波高さ計や3Dスキャナ等を用いることで、投入された対象物Wの体積を概則できる。あるいは、ホッパ31にレベルゲージ(図示なし)を貼り付けたうえで、対象物Wの表面位置を画像読み取りすることにより、簡易に体積を概測することも可能である。三次元測定機63bは、入口部32の第一入口部32aに設けられている。本実施形態における三次元測定機63bは、例えば、第一入口部32aの内面に設けられており、第一入口部32a内で上下方向Dv上方側から下方側に落下した対象物Wの体積(以下、実測体積と称する)を測定する。三次元測定機63bは、取得したこの実測体積のデータをごみピット100外部に設けられている水分率測定システム50へ送信する。
【0033】
(フィーダ)
フィーダ40は、ホッパ31に投入された対象物Wを炉本体10内部の処理空間Vに供給する装置である。フィーダ40は、出口部33の内面における床面に対して搬送方向Daに往復移動可能に配置されている。搬送方向Da一方側のフィーダ40の端部は、油圧等によってこのフィーダ40を往復移動させるフィーダ駆動機構(図示省略)に接続されている。フィーダ40は、このフィーダ駆動機構によって、貯留空間R内を搬送方向Daに往復移動可能とされている。
【0034】
本実施形態におけるフィーダ40は、搬送方向Da及び炉幅方向Dwに延びるとともに所定の厚さを有する板状を成している。フィーダ40は、上下方向Dv上方側を向く上面40aと、この上面40aに接続されるとともに搬送方向Da他方側を向く押出面40bと、を有している。
【0035】
上面40aは、入口部32から供給された対象物Wが堆積する面である。押出面40bは、床面上に堆積した対象物Wを搬送方向Da他方側に押し出すための面である。即ち、フィーダ40は、このフィーダ40自身が所定のタイミングで搬送方向Daに往復移動することで、貯留空間R内の被焼却物Mを処理空間Vに向かって間欠的に押し出している。
【0036】
本実施形態における対象物Wは、貯留空間R内部で圧密されている。貯留空間R内の対象物Wは、粘性を有するとともに、この貯留空間R内をひとかたまりで搬送方向Daに移動する一つの連続体としてみなすことができる。つまり、上面40a上の対象物W及び床面上の対象物Wは、貯留空間R内で一体になっている。そのため、フィーダ40の押出面40bが対象物Wを処理空間V側に押し出すことにより、上面40a上に堆積した対象物Wも連動して処理空間V側に移動する。
【0037】
(ストーカ)
図1に示すストーカ6は、複数の火格子(図示省略)により構成されており、この複数の火格子は、燃料供給機構3によって対象物Wが被焼却物Mとして層状に供給されるストーカ面6aを形成している。火格子は、固定火格子(図示省略)と、可動火格子(図示省略)とで構成されている。
【0038】
固定火格子は、風箱2の上下方向Dv上方側を向く風箱2表面に固定されている。可動火格子は、一定の速度で搬送方向Da一方側(上流側)と搬送方向Da他方側(下流側)へ移動することで、この可動火格子と固定火格子の上(ストーカ面6a上)にある被焼却物Mを攪拌混合しながら下流側へ搬送する。ストーカ6は、ストーカ面6aに層状に供給された被焼却物Mを燃焼させながら、排出シュート14に向かって搬送している。
【0039】
炉本体10は、搬送方向Da一方側から順に、乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23を有している。乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23は、処理空間Vを搬送方向Daに区画している。乾燥段21は、ホッパ31から供給された被焼却物Mを、ストーカ6上で燃焼に先立って乾燥させるための領域である。
【0040】
燃焼段22及び後燃焼段23は、乾燥した状態の被焼却物Mをストーカ6上で燃焼させるための領域である。燃焼段22では、被焼却物Mから発生する熱分解ガスによる拡散燃焼が起き、輝炎Fが生じる。後燃焼段23では、被焼却物Mの拡散燃焼後の固定炭素燃焼が起きるため、輝炎Fは生じない。したがって、燃焼に伴って生じる輝炎Fは、主として燃焼段22に形成される。
【0041】
(風箱)
風箱2は、ストーカ6の下方から処理空間Vに向かって燃焼用の空気を供給する。風箱2は、搬送方向Daに複数配列されている。本実施形態では、風箱2によって乾燥段21、燃焼段22、及び後燃焼段23が区画されている。
【0042】
(排出シュート)
排出シュート14は、燃焼を終えて灰となった被焼却物Mを炉本体10よりも上下方向Dv下方側に位置する灰押出装置等(図示省略)へ落下させるための装置である。排出シュート14は、後燃焼段23の搬送方向Da他方側の端部に設けられている。
【0043】
(火炉)
火炉7は、炉本体10の上部から上下方向Dv上方側に向かって延びている。処理空間V内で被焼却物Mが燃焼することによって生じた排ガスは、火炉7を通じて排熱回収ボイラ8に送られる。
【0044】
(押込送風機)
押込送風機15は、炉本体10内部に向かって被焼却物Mを燃焼させるための空気を圧送する装置である。押込送風機15は、第一押込送風機15aと、第二押込送風機15bと、を有している。第一押込送風機15aは、一次空気ライン16を通じて、風箱2に向かって燃焼用の空気を圧送する。第二押込送風機15bは、二次空気ライン17を通じて、火炉7に向かって燃焼用の空気を圧送する。
【0045】
(一次空気ライン)
一次空気ライン16は、第一押込送風機15aと風箱2とを接続している。第一押込送風機15aが駆動されることで、一次空気ライン16を通じて被焼却物Mの燃焼に必要な空気(一次空気)が風箱2に供給される。一次空気ライン16は、一次空気ダンパ16aを有している。一次空気ダンパ16aは、一次空気ライン16の中途に設けられており、一次空気ダンパ16aが有するダンパの開度によって一次空気ライン16内の一次空気の流量を規制している。
【0046】
(空気予熱器)
空気予熱器18は、第一押込送風機15aから圧送される空気を予熱する熱交換器である。空気予熱器18は、一次空気ライン16の中途に設けられており、第一押込送風機15aから風箱2に向かって流れる空気を予熱する。
【0047】
(二次空気ライン)
二次空気ライン17は、第二押込送風機15bと火炉7とを接続している。第二押込送風機15bが駆動されることで、二次空気ライン17を通じて、被焼却物Mの燃焼に必要な空気(二次空気)が火炉7内に供給される。火炉7内に供給された二次空気は、ストーカ6の上方から被焼却物Mに向かう。二次空気ライン17は、二次空気ダンパ17aを有している。二次空気ダンパ17aは、二次空気ライン17の中途に設けられており、二次空気ダンパ17aが有するダンパの開度によって二次空気の流量を規制している。
【0048】
(ごみピット)
ごみピット100は、対象物Wを貯留するとともに、この対象物Wを燃料供給機構3に供給する。ごみピット100は、ごみピット本体101と、プラットフォーム102と、クレーン103と、クレーン制御装置107と、を有している。
【0049】
ごみピット本体101は、焼却炉1よりも搬送方向Da一方側で対象物Wを貯留するための室である。ごみピット本体101は、ホッパ31の入口部32における第一入口部32aの上部開口320aに接続されている。即ち、ホッパ31内部とごみピット本体101内部とは連通しており、ごみピット本体101内部から、ホッパ31の内部へ対象物Wが供給可能とされている。
【0050】
プラットフォーム102は、対象物Wをごみピット本体101内部へ搬入するための搬入口である。
プラットフォーム102は、ごみピット本体101の搬送方向Da一方側に形成されている搬入用の開口部に接続されている。プラットフォーム102には、焼却設備1000の外部からごみ収集車Tが搬入する。ごみ収集車Tは、搬入した対象物Wとしてのごみをごみピット本体101内部に投入する。
【0051】
クレーン103は、ごみピット本体101内に貯留された対象物Wの一部を把持し、この把持した対象物Wをごみピット本体101からホッパ31の入口部32へ移送して供給する。クレーン103は、ごみピット本体101の上下方向Dv上方側の天井部分に設けられている。
【0052】
クレーン103は、天井に設けられているレール131と、レール131に沿って走行するガーダ132と、このガーダ132を横行するトロリ133と、このトロリ133から吊り下げられているワイヤ134と、このワイヤ134の巻き上げ及び巻き下げを行う巻上機135と、ワイヤ134の先端に取り付けられているグラップル136と、を有している。
【0053】
図2に示すように、グラップル136は、ワイヤ134の一端に接続される基部136aと、この基部136aから延びるように設けられるとともに対象物Wを把持する複数の爪部136bと、基部136aに設けられたロードセル63aと、を有している。
【0054】
ロードセル63aは、複数の爪部136bが対象物Wを把持した際に、この対象物Wの重量(以下、実測重量と称する)を取得するセンサである。ロードセル63aは、取得したこの実測重量のデータをごみピット100外部に設けられている水分率測定システム50へ送信する。
【0055】
クレーン制御装置107は、ガーダ132の走行、トロリ133の横行、巻上機135によるワイヤ134の巻き上げと巻き下げ、及びグラップル136の把持動作等を制御する装置である。
【0056】
(水分率測定システム)
水分率測定システム50は、ホッパ31内部に供給された被焼却物Mの水分率を測定するためのシステムである。
水分率測定システム50は、照射部51と、検出部52と、解析部53と、を備えている。
【0057】
(照射部)
照射部51は、貯留空間R内における対象物Wに特定の周波数帯域に属する周波数の電磁波を照射する装置である。照射部51は、ホッパ31の出口部33における側壁部35の炉幅方向Dw一方側の側面(内壁面)に設けられている。より詳しくは、照射部51は、第二入口部32bの炉幅方向Dw一方側の側面に設けられている。好ましくは、照射部51は、第二入口部32bの炉幅方向Dw一方側の側面における上下方向Dvでの中間位置に設けられている。照射部51は、炉幅方向Dw一方側に位置する第二入口部32bの側面から炉幅方向Dw他方側に位置する第二入口部32bの側面に向かって電磁波を照射する。本実施形態における照射部51が照射する電磁波の周波数は、100MHz~1GHzの周波数帯域に属している。
【0058】
(検出部)
検出部52は、照射部51から照射されるとともに、対象物Wを透過又は対象物Wに対して反射した電磁波を受信するためのアンテナである。検出部52は、例えば、ホッパ31の第二入口部32bにおける炉幅方向Dw他方側の側面に設けられており、炉幅方向Dwで照射部51に対向している。検出部52は、受信した電磁波の伝送特性を示すアナログ信号をデジタル信号に変換するとともに、このデジタル信号を解析部53へ送信する。検出部52が受信した電磁波の伝送特性は、振幅の変化及び位相の変化の情報を含んでいる。検出部52と解析部53とは、有線又は無線によって接続されている。
【0059】
(解析部)
解析部53は、検出部52から送信された電磁波の伝送特性を示すデジタル信号を受け付けるとともにこのデジタル信号に基づいて対象物Wの水分率を測定する装置である。
図3に示すように、解析部53は、補正前水分情報取得部61と、密度関連情報取得部62と、補正後水分情報取得部63と、を有している。
【0060】
(補正前水分情報取得部)
補正前水分情報取得部61は、貯留空間R内における対象物Wの補正前水分情報を取得する。補正前水分情報は、対象物Wの補正前の水分率(補正前水分率)及び水分重量(補正前水分重量)を含んでいる。本実施形態における対象物Wの補正前の水分率及び水分重量は、例えば、検出部52から受け付けた電磁波の伝送特性と、所定の検量線とに基づいて求められる。検量線は、照射部51が照射する電磁波の伝送特性と対象物Wの補正前水分率との対応関係や、照射部51が照射する電磁波の伝送特性と対象物Wの補正前水分重量との対応関係を示すものである。
【0061】
(密度関連情報取得部)
密度関連情報取得部62は、貯留空間R内における対象物Wの密度に関する密度関連情報を取得する。
以下、密度関連情報取得部62が密度関連情報を取得する流れを説明する。
【0062】
密度関連情報取得部62は、ホッパ31内における対象物Wの圧密比を密度関連情報として予め記憶しているとともに、対象物Wの実測重量及び実測体積を密度関連情報として取得する。
【0063】
圧密比は、ホッパ31の第一入口部32aに投入された直後の対象物Wの単位体積当たりの密度に対する、出口部33内部(貯留空間R内)で圧密された対象物Wの単位体積当たりの密度の大きさを示す比率である。
【0064】
本実施形態における対象物Wの圧密比の算出方法について説明する。
はじめに、対象物Wがクレーン103から入口部32に投入されるタイミングで目印物体を入口部32に同時に供給するとともに供給された時刻(以下、供給時刻と称する)を取得する。フィーダ40が処理空間V側に対象物Wを間欠的に一定の速度及び周期で押し出すことで、この目印物体は、ホッパ31内部を処理空間Vに向かって移動する。
【0065】
次に、この目印物体が出口部33から処理空間V内に露出したことを確認すると同時に露出した時刻(以下、露出時刻と称する)を取得する。本実施形態では、この目印物体が処理空間V内に露出したことを確認するために、例えば、ホッパ31の出口部33と炉本体10との接続部分の全体が搬送方向Da他方側から映せるカメラ等(図示省略)が炉本体10内部に設けられていてもよい。
【0066】
次に、露出時刻と、供給時刻との差分を取得することで、目印物体がホッパ31内部の移動に要した時間が取得される。
最後に、目印物体がホッパ31内部の移動に要した時間を、予め設定された基準となる時間で除することにより圧密比が算出される。圧密比は1よりも大きい数値として得られる。
【0067】
対象物Wは、ホッパ31内部で圧密されると、圧密されていない場合と比較してホッパ31内部の移動に時間がかかることが知られている。即ち、目印物体がホッパ31内部の移動に要する時間を利用することで対象物Wの圧密比を取得することができる。なお、目印物体には、視認性が高く、破損しにくい物体が採用される。対象物Wの圧密比は、作業者によって所定のタイミングで定期的に取得されるとともに、取得された圧密比は密度関連情報取得部62に記憶される。
【0068】
密度関連情報取得部62は、クレーン103のグラップル136が有するロードセル63aが測定した対象物Wの実測重量と、ホッパ31が有する三次元測定機63bが測定した対象物Wの実測体積とを有線又は無線を介して取得する。密度関連情報取得部62は、取得した対象物Wの実測重量と、実測体積とに基づいて、対象物Wの密度(以下、補正前密度と称する)を取得する。即ち、密度関連情報取得部62は、実測重量を実測体積で除することによって、補正前密度を取得する。
【0069】
密度関連情報取得部62は、取得した補正前密度に圧密比を反映した密度(以下、実測密度と称する)を取得する。具体的には、密度関連情報取得部62は、補正前密度を圧密比で除することによって実測密度を取得する。
【0070】
(補正後水分情報取得部)
補正後水分情報取得部63は、補正前水分情報と密度関連情報とに基づいて対象物Wの補正後水分率を取得する。補正後水分情報取得部63は、ホッパ31内における検量線測定物の水分率と対象物Wの密度との対応関係を示す検量線を予め記憶している。補正後水分情報取得部63は、この検量線に基づいて、補正前水分情報取得部61が取得した補正前水分率から対象物Wの密度(以下、推定密度と称する)を取得する。
【0071】
補正後水分情報取得部63は、この推定密度と、密度関連情報取得部62が取得した実測密度と、補正前水分情報取得部61が取得した補正前水分重量とから補正後水分率を取得する。
【0072】
具体的には、補正後水分情報取得部63は、実測密度を推定密度で除することで密度比を算出した後、補正前水分重量にこの密度比を乗ずることで対象物Wの補正後水分重量を算出する。補正後水分率情報取得部は、この補正後水分重量を対象物Wの総重量で除することにより、補正後水分率を取得する。
【0073】
本実施形態における対象物Wの総重量は、ホッパ31内における対象物Wの総重量を意味しており、例えば、ロードセル63aにより測定された実測重量の累積から、ホッパ31から処理空間V内部へ供給された対象物Wの重量を引くことによって得られる。
【0074】
本実施形態における補正後水分情報取得部63が取得した補正後水分率は、焼却設備1000の運転制御用のファクターとして利用することができる。例えば、第一押込送風機15a及び第二押込送風機15bの回転数、一次空気ダンパ16a及び二次空気ダンパ17aの開度、空気予熱器18の設定温度、フィーダ40の制御(フィーダ40の移動速度や往復頻度)、ストーカ6の可動火格子の移動速度等を補正後水分率に基づいて決定することができる。
【0075】
(解析部の動作)
続いて、解析部53の動作について図4を参照して説明する。
【0076】
補正前水分情報取得部61が、対象物Wの補正前水分率及び補正前水分重量を取得する(ステップS1)。
密度関連情報取得部62が、実測重量及び実測体積を取得するとともに、これら実測重量及び実測体積と、記憶している圧密比から実測密度を取得する(ステップS2)。
【0077】
補正後水分情報取得部63が、補正前水分情報取得部61が取得した補正前水分率に基づいて推定密度を取得する(ステップS3)。
【0078】
補正後水分情報取得部63が、推定密度、実測密度、補正前水分重量から補正後水分率を取得する(ステップS4)。
解析部53は、焼却設備1000の運転中において、上記一連の動作を繰り返す。
【0079】
(作用効果)
上記実施形態に係る水分率測定システム50では、電磁波の伝送特性に基づき得られる補正前水分情報と、対象物Wの密度に関する密度関連情報と、に基づいて対象物Wの補正後水分率を取得している。即ち、密度関連情報を用いることで、対象物Wの密度の変化によって生じる電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。したがって、対象物Wの水分率の測定結果が実水分率から乖離してしまうことを抑制することができる。
【0080】
また、上記実施形態に係る水分率測定システム50では、密度関連情報が、対象物Wの圧密比を示す情報を含んでいる。つまり、対象物Wが圧密される前の状態からどの程度圧密されたかを示す情報を反映することで、圧密の度合い(圧密比)に応じた電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。したがって、上記作用をより具体的な構成で実現することができる。
【0081】
また、上記実施形態に係る水分率測定システム50では、密度関連情報が、対象物Wの実測重量及び実測体積と、対象物Wの圧密比と、に基づいて得られる対象物Wの実測密度を示す情報を含んでいる。即ち、対象物Wの実測重量及び実測体積から求められる実際の密度と、圧密の度合い(圧密比)とに基づいて電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。したがって、上記作用をより具体的な構成で実現することができる。
【0082】
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は各実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
【0083】
なお、図5は、本実施形態に係るコンピュータ1100の構成を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ1100は、プロセッサ1110、メインメモリ1120、ストレージ1130、インターフェース1140を備える。
【0084】
上述の解析部53は、コンピュータ1100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ1130に記憶されている。プロセッサ1110は、プログラムをストレージ1130から読み出してメインメモリ1120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ1110は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ1120に確保する。
【0085】
プログラムは、コンピュータ1100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、又は他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。また、コンピュータ1100は、上記構成に加えて、又は上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ1110によって実現される機能の一部又は全部が当該集積回路によって実現されてよい。
【0086】
ストレージ1130の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ1130は、コンピュータ1100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース1140又は通信回線を介してコンピュータ1100に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1100が当該プログラムをメインメモリ1120に展開し、上記処理を実行してもよい。上記実施形態では、ストレージ1130は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0087】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、当該プログラムは、前述した機能をストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0088】
実施形態では、天井部36の天面は、床部34の床面に対して平行な状態で搬送方向Da及び炉幅方向Dwに広がっている構成を説明したが、天面は、床面に対して平行な状態でなくてもよい。天面は床面に対して多少傾斜していてもよい。
【0089】
また、実施形態では、焼却設備1000はごみ焼却ストーカ炉とされているが、ごみ焼却ストーカ炉に限定されることはない。焼却設備1000は、キルンストーカ炉、バイオマス流動床ボイラ、汚泥焼却炉等であってもよい。
【0090】
<付記>
実施形態に記載の水分率測定システムは、例えば以下のように把握される。
【0091】
(1)第1の態様に係る水分率測定システム50は、焼却炉1内に被焼却物Mとして供給された対象物Wに対して電磁波を照射する照射部51と、透過又は反射した前記電磁波を検出する検出部52と、前記検出部52により検出された前記電磁波の伝送特性に基づき得られる補正前水分情報と、前記対象物Wの密度に関する密度関連情報と、に基づいて前記対象物Wの補正後水分率を取得する解析部53,53a,53bと、を備える。
【0092】
これにより、密度関連情報を用いて補正後水分率を取得することで、対象物Wの密度の変化によって生じる電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。
【0093】
(2)第2の態様に係る水分率測定システム50は、(1)の水分率測定システム50であって、前記密度関連情報は、前記焼却炉1内での前記対象物Wの圧密比を示す情報を含んでもよい。
【0094】
これにより、圧密の度合い(圧密比)に応じた電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。
【0095】
(3)第3の態様に係る水分率測定システム50は、(1)又は(2)の水分率測定システム50であって、前記密度関連情報は、前記対象物Wの実測重量及び実測体積と、前記焼却炉1内での前記対象物Wの圧密比と、に基づいて得られる前記対象物Wの実測密度を示す情報を含んでもよい。
【0096】
これにより、対象物Wの実測重量及び実測体積から求められる実際の密度と、圧密の度合い(圧密比)とに基づいて電磁波の伝送特性への影響を補正することができる。
【符号の説明】
【0097】
1000…焼却設備 1…焼却炉 2…風箱 3…燃料供給機構 6…ストーカ 6a…ストーカ面 7…火炉 8…排熱回収ボイラ 9…減温塔 10…炉本体 11…集塵装置 12…出口流路 13…煙突 14…排出シュート 15…押込送風機 15a…第一押込送風機 15b…第二押込送風機 16…一次空気ライン16 16a…一次空気ダンパ 17…二次空気ライン17 17a…二次空気ダンパ 18…空気予熱器 21…乾燥段 22…燃焼段 23…後燃焼段 31…ホッパ 32…入口部 32a…第一入口部 32b…第二入口部 33…出口部 34…床部 35…側壁部 36…天井部 40…フィーダ 40a…上面 40b…押出面 50…水分率測定システム 51…照射部 52…検出部 53…解析部 61…補正前水分情報取得部 62…密度関連情報取得部 63…補正後水分情報取得部 63a…ロードセル 63b…三次元測定機 100…ごみピット 101…ごみピット本体 102…プラットフォーム 103…クレーン 107…クレーン制御装置 131…レール 132…ガーダ 133…トロリ 134…ワイヤ 135…巻上機 136…グラップル 136a…基部 136b…爪部 320a…上部開口 320b…下部開口 1100…コンピュータ 1110…プロセッサ 1120…メインメモリ 1130…ストレージ 1140…インターフェース Da…搬送方向 Dv…上下方向 Dw…炉幅方向 F…輝炎 M…被焼却物 P…直線 R…貯留空間 T…ごみ収集車 V…処理空間 W…対象物
図1
図2
図3
図4
図5