(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023165600
(43)【公開日】2023-11-16
(54)【発明の名称】用紙搬送装置、定着装置および画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/20 20060101AFI20231109BHJP
【FI】
G03G15/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002477
(22)【出願日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】P 2022076551
(32)【優先日】2022-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】今田 高広
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 良州
(72)【発明者】
【氏名】高木 啓正
(72)【発明者】
【氏名】瀬下 卓弥
(72)【発明者】
【氏名】吉永 洋
(72)【発明者】
【氏名】吉浦 有信
【テーマコード(参考)】
2H033
【Fターム(参考)】
2H033AA29
2H033AA37
2H033BA10
2H033BA11
2H033BA12
2H033BB12
2H033BB30
2H033BE00
(57)【要約】 (修正有)
【課題】搬送ガイドの取手部の操作を容易化する。
【解決手段】画像形成装置の内部で記録媒体を搬送する搬送面302Aを有する搬送ガイド302を備えた用紙搬送装置300であって、搬送ガイド302は、画像形成装置の内部が開放された開放状態で外部に露出する露出面EXと、当該開放状態で外部に露出すると共に当該開放状態において搬送面302Aを外部に露出させるために操作可能な取手部303と、開放状態で取手部303が操作されることで搬送面302Aを外部に露出させるために搬送ガイド302を揺動させる揺動支点302Bと、を備えた用紙搬送装置300において、取手部303は、揺動支点302Bを中心とする揺動方向を含む平面に含まれる部分環状部を有することを特徴とする。
【選択図】
図4A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置の内部で記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送部材を備えた用紙搬送装置であって、前記搬送部材は、前記画像形成装置の内部が開放された開放状態で外部に露出する露出面と、当該開放状態で外部に露出すると共に当該開放状態において前記搬送面を外部に露出させるために操作可能な取手部と、前記開放状態で前記取手部が操作されることで前記搬送面を外部に露出させるために前記搬送部材を揺動させる揺動支点と、を備えた用紙搬送装置において、
前記取手部は、前記揺動支点を中心とする揺動方向を含む平面に含まれる部分環状部を有することを特徴とする用紙搬送装置。
【請求項2】
前記搬送部材が、画像形成装置の前後方向に沿った第1の方向に延在し、
前記露出面が、画像形成装置の右方向に対応する第2の方向に露出し、
前記取手部が、前記第1の方向の中央部よりも画像形成装置の手前側に配設されていることを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
【請求項3】
前記部分環状部が、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向に起立していることを特徴とする請求項2の用紙搬送装置。
【請求項4】
前記部分環状部が、円弧部を有することを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
【請求項5】
前記部分環状部が、複数の直線部を有することを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
【請求項6】
前記部分環状部の前記第2の方向と反対側の端部が、前記搬送面の搬送方向に延びた直線部を有することを特徴とする請求項4の用紙搬送装置。
【請求項7】
前記搬送部材が、前記第2の方向及び前記第3の方向に延在した補強リブを前記第1の方向で複数有すると共に、当該複数の補強リブのうちの隣接する一対の補強リブの間に前記取手部が形成され、前記一対の補強リブの上端部に切欠き部が形成されていることを特徴とする請求項3の用紙搬送装置。
【請求項8】
前記部分環状部の内側に、前記補強リブと平行な壁部が形成され、当該壁部と前記部分環状部との交差部に内角部が形成されていることを特徴とする請求項6の用紙搬送装置。
【請求項9】
前記搬送部材が、前記搬送面を外部に露出させる方向とは反対方向に付勢部材によって揺動付勢されていることを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
【請求項10】
熱源により加熱されながら回転可能な定着部材と、
前記定着部材と当接した当接状態で当該定着部材との間に圧力を作用させてニップ部を形成する対向回転体と、
請求項1から9のいずれか1項の用紙搬送装置であって、前記搬送面を前記ニップ部に隣り合うように有する用紙搬送装置と、を備えたことを特徴とする定着装置。
【請求項11】
前記搬送部材は、前記ニップ部を通過した記録媒体を搬送する定着出口ガイドであることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
【請求項12】
請求項11に記載の定着装置と、
前記開放状態を形成するために、当該画像形成装置の内部を前記第2の方向に向けて開放する開閉部材と、を備えた画像形成装置。
【請求項13】
請求項11の定着装置を冷却する冷却用通風路を画像形成装置の内部に有し、当該冷却用通風路の吸気側が前記第1の方向の手前側に配設され、排気側が前記第1の方向の後ろ側に配設されていることを特徴とする請求項12の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャム処理が容易な用紙搬送装置、定着装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を用いる複写機、ファクシミリ装置、プリンタ、印刷機などの画像形成装置においては、記録媒体の一つである用紙上に転写・担持された未定着トナー画像を定着装置で定着した後に用紙搬送装置で機外に排出する。
【0003】
前記用紙搬送装置は、用紙の表裏両面に対向する搬送ガイドを有する。搬送ガイド間を移動する用紙にジャムなどの搬送不良が生じた場合、当該用紙を取り除く必要がある。特に、定着装置を通過する用紙は、定着時に受けた熱によるカールのため搬送不良を起こしやすい。
【0004】
搬送不良の用紙を取り除くため、例えば特許文献1(特開2015-194678号公報)のように、画像形成装置の側面の外装カバーを開放して搬送ガイドの一方を外側に開く構成が提案されている。搬送ガイドに配設された取手部を手前側に引くことで、搬送ガイドを外側に開くことができる。
【0005】
図4Bに示すように、搬送ガイド302の従来の取手部303'は、人差し指を引っ掛けるように構成されていた。このため、搬送ガイド302を揺動支点302Bを中心に手前側(右側)に回動させる動作の後半で、手首を甲側にV字状に曲げざるを得ない状態になる。このように手首を甲側にV字状に曲げると、ユーザによっては手首の痛みを伴うことがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明の課題は、搬送ガイドの取手部の操作を容易化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題を達成するため、本発明の用紙搬送装置は、画像形成装置の内部で記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送部材を備えた用紙搬送装置であって、前記搬送部材は、前記画像形成装置の内部が開放された開放状態で外部に露出する露出面と、当該開放状態で外部に露出すると共に当該開放状態において前記搬送面を外部に露出させるために操作可能な取手部と、前記開放状態で前記取手部が操作されることで前記搬送面を外部に露出させるために前記搬送部材を揺動させる揺動支点と、を備えた用紙搬送装置において、前記取手部は、前記揺動支点を中心とする揺動方向を含む平面に含まれる部分環状部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、搬送ガイドの取手部の操作を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の用紙搬送装置の一例を備えた画像形成装置の外観図である。
【
図2】画像形成装置の内部構成を説明するための模式図である。
【
図3A】画像形成装置の外装カバーを取り除いた状態を示す外観斜視図である。
【
図3B】画像形成装置の外装カバーを取り除いたアクセス開口内の概略図である。
【
図4A】定着装置と用紙搬送装置の構成を説明するための図である。
【
図4B】従来の用紙搬送装置の構成を説明するための図である。
【
図5】
図4Aに示した定着装置の外観斜視図である。
【
図6】本発明の用紙搬送装置の構成を説明するための斜視図である。
【
図7】用紙搬送装置の取手部の構成を説明するための図である。
【
図8】用紙搬送装置の取手部の配置を説明する(a)側面図と(b)斜視図である。
【
図9】用紙搬送装置の搬送ガイドを付勢するコイルばねの斜視図である。
【
図10】用紙搬送装置の電源ONから100枚印刷時までの温度変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る用紙搬送装置と、当該用紙搬送装置を使用した定着装置及び画像形成装置(レーザプリンタ)について図面を参照して説明する。本発明における「用紙搬送装置」は、画像形成装置の内部で記録媒体を搬送する搬送面を有する一対の搬送部材(搬送ガイド)を備える。
図4Aで後述するように、一方の搬送ガイド301は固定され、他方の搬送ガイド302は、用紙Pの一面に対向して揺動支点302Bを中心に揺動可能とされている。
【0011】
「定着装置」とは、加熱装置と加圧体との間に形成されたニップ部に長手方向に直交する方向でシート部材を搬送して、シート部材上の未定着のトナーをシート部材上に定着させるための装置を意味する。また、「画像形成装置」とは、定着装置を具備し、画像を記録する記録媒体であるシート部材に現像剤やインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。
【0012】
レーザプリンタは画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されないことは勿論である。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
【0013】
なお、各図中の同一または相当する部分には同一の符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
【0014】
以下の実施形態では、「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は紙(用紙)だけでなくOHPシートや布帛、金属シート、プラスチックフィルム、或いは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。
【0015】
現像剤やインクを付着させることができる媒体、記録紙、記録シートと称されるものも、すべて「記録媒体」に含まれる。また「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。
【0016】
また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
【0017】
(●画像形成装置)
画像形成装置100は、
図1において、第1の方向としての前後方向(矢印Xで示す方向)、これと直角な第2の方向としての左右方向(矢印Yで示す方向)、第3の方向としての上下方向(矢印Zで示す方向)を有する直方体状の筐体で本体が構成されている。上記各方向において、矢印Xで示す方向は、画像形成装置100の幅方向と後述する定着装置20に用いられる定着部材及び対向回転体の長手方向に平行な記録媒体としての用紙の幅方向に対応している。
【0018】
画像形成装置100は、上下方向(Z方向)において
図2において詳述する画像形成部の上部に原稿走査装置200が搭載され、原稿操作装置200の下方に位置する本体上面には、胴内排紙部として用いられる排紙トレイ17が形成されている。画像形成装置100の左右方向である幅方向(Y)方向の一方側には、開閉可能な開閉部材である外装カバー100Aが設けられており、外装カバー100Aを開放することで、内部に設けられている定着装置20が、
図3A、
図3Bに示すように、アクセス開口100Bを通して外部から見れるようになる。
【0019】
画像形成装置100は、内部に
図2に示す構成を備えている。なお、
図2では、
図1に示した原稿走査装置200が省略されている。
図2に示す画像形成装置100は、各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに形成された可視像が、各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な転写ベルト11に対して順次転写される。
【0020】
この転写工程は、1次転写工程に相当しており、転写ベルト11において各画像が順次転写されて重畳転写画像として形成される。その後、重畳転写画像が、記録シートなどが用いられる用紙Pに対して2次転写行程を実行することで一括転写されるようになっている。
【0021】
各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。いま、ブラック画像形成を行う感光体ドラム120Bkを対象として説明すると次の通りである。感光体ドラム120Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う帯電装置30Bk,現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bkおよびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後に行われる書き込みは、後述する光走査装置8が用いられる。
【0022】
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに形成された可視像が、転写ベルト11に順次重ねて転写される。1次転写工程では、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを用いた転写バイアス印加により、A1方向上流側から下流側に向けて順次行われる。
【0023】
各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkは、プロセスカートリッジに収容されており、矢印A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
【0024】
1次転写工程を実行するための構成としては、転写ベルト11および転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム120Y、120C、120M、120Bkに対向する1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10が用いられる。転写ベルト11に重畳転写された画像は、転写ベルト11に連れ回るローラで構成された2次転写ローラ5によって用紙Pに一括転写されるようになっている。
【0025】
画像形成装置100には、上述したプロセスカートリッジおよび転写ベルトユニット10に加えて、4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光走査装置8と、転写ベルト11のクリーニング装置13とが設けられている。光走査装置8は、光源としての半導体レーザー、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、ミラーおよび回転多面鏡などを装備している。
【0026】
光走査装置8は、各感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lb(
図2では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である)を出射する。これにより、感光体ドラム120Y,120C,120M,120Bkに静電潜像が形成される。
【0027】
画像形成装置100には、次の装置が用いられている。画像形成装置100は、2次転写において重畳転写された画像を一括転写される用紙Pを給送するシート給送装置61と、シート給送装置61から繰り出された用紙Pのレジストタイミングを設定して2次転写位置に繰り出すレジストローラ対4とを有している。画像形成装置100は、さらに加えて、用紙Pの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサを有している。
【0028】
2次転写により転写ベルト11に重畳転写されたトナー像Tが一括転写された用紙Pは、後述する定着装置20(
図2参照)に搬送されてトナー像の定着が行われる。定着後の用紙Pは、排紙ローラ7を介して画像形成装置100の装置本体外部に設けられている排紙トレイ17に向けて排出される。なお、
図2中、符号9Y,9C,9M,9Bkは、各色の画像ステーションに備えられている現像装置に対する新規トナーの補給タンクを示している。
【0029】
図4Aに示すように、定着装置20は、用紙Pに担持された転写後のトナー像Tを熱と圧力により融解・浸透させて定着するために用いられる。定着装置20は、加熱されながら回転可能な可撓性を有する定着ベルト21を備えている。
【0030】
定着装置20には、定着ベルト21に加えて、定着ベルト21と当接した当接状態で定着ベルト21との間に圧力を作用させてニップ部Nを形成する対向回転体である加圧ローラ22が設けられている。定着ベルト21の内部には、ニップ部N以外の箇所、本形態では、ニップ部Nと反対側を周回移動する定着ベルト21の領域を対象として加熱するハロゲンランプを熱源とするヒータ23が備えられている。
【0031】
定着ベルト21の内部には、定着ベルト21の内側に配設されたニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持するステー25と、ヒータ23から放射される光を定着ベルト21へ反射する反射部材26とが設けられている。ニップ形成用のベース部材であるニップ形成部材24は、詳細を図示しないが、ベースパッドを巻いている摺動シート(低摩擦シート)を定着ベルト21に当接する部材として有する。
【0032】
図4Aに示すニップ形成部材24は、ニップ部Nの形状が平坦状であるが、この形状に限らない。例えば、加圧ローラ22の周面に沿って凹状に形成した場合には、ニップ部Nを通過する用紙Pの先端が加圧ローラ22側に寄るので、定着ベルト21からの分離性が向上する利点がある。
【0033】
定着ベルト21の温度は、用紙Pがニップ部に進入する側に設けられた温度センサ27によって検出され、ヒータ23のフィードバック処理に用いられる。なお、
図4Aにおいて矢印Fは、用紙Pの搬送方向を示している。
【0034】
定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有するスリーブ状に形成された無端状のベルトであり、基材とその表面に位置する離型層により構成されている。基材には、ニッケルもしくはSUS等の金属材料またはポリイミドなどの樹脂材が用いられる。また離型層には、トナーに対する離型性を有するテトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などが用いられる。
【0035】
加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cとによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によって定着ベルト21側へ加圧され定着ベルト21と当接状態でベース部材としてのニップ形成部材24に定着ベルト21を介して当接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが当接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押し潰されることで、定着ベルト21との間に圧力を受けてニップ形成部材24が所定の幅のニップ部Nを確保するようになっている。
【0036】
加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力がニップ部Nで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
【0037】
図4Aに示す構成では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部に、輻射熱を用いるハロゲンヒータ等の加熱源を配設することも可能である。
【0038】
また、弾性層22bが無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押し潰して定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。
【0039】
中空ローラに用いられるパイプ状金属として、アルミニウム、鉄あるいはステンレスなどが選択できる。加圧ローラ22内に熱源を設ける場合には、熱源からの輻射熱により支持体が加熱されるのを抑制するために、支持体表面に断熱層を設けることや鏡面処理による熱線反射面を設けることが望ましい。この場合の熱源には、上述したハロゲンヒータに限らず、IHヒータや抵抗発熱体、あるいはカーボンヒータを用いることも可能である。
【0040】
以上の構成を備えた定着装置20が用いられる画像形成装置100には、用紙を搬送するための用紙搬送装置が設けられており、本発明を適用する用紙搬送装置300の一例は、定着装置20のニップ部Nを通過する用紙を対象としている。
【0041】
用紙搬送装置300は、
図5に示すように、定着装置20の出口側に連続してニップ部Nを通過した用紙Pを排紙トレイ17(
図2参照)に向けて搬送可能にするために設けられている搬送路を構成している。
【0042】
図4Aに示すように、用紙搬送装置300は、画像形成装置100内で記録媒体として用いられる用紙Pを搬送するための搬送面301A、302Aを有する搬送部材としての定着出口ガイドである、一対の搬送ガイド301,302を有している。搬送ガイド301,302のうちの一方の搬送ガイド301は固定され、他方の搬送ガイド302は、
図6、
図7において後述する構成により、用紙Pの一面に対向して揺動可能とされている。
【0043】
以下、他方の搬送ガイド302を、揺動可能な搬送ガイド302とも称する。なお、以下の説明において用いる矢印X,Y,Zは、
図1において示した矢印X,Y,Zと同じ意味である。特に、各矢印のうちで矢印Xは、対向回転体として用いられる加圧ローラ22の軸方向に平行な用紙幅方向に相当している。
【0044】
揺動可能な搬送ガイド302は、
図6に示すように、画像形成装置100内で第1の方向であるX方向に延在されて用紙Pを搬送する搬送面302Aを有する。そして、固定の搬送ガイド301と揺動可能な搬送ガイド302との間で、用紙搬送方向Fに沿って用紙Pを移動させることができるようになっている。
【0045】
搬送ガイド302は、
図3A、
図3Bに示すように、画像形成装置100の外装カバー100Aが開放された開放状態で外部に露出する露出面EXが搬送面302Aと反対側に位置している。つまり、この露出面EXは、画像形成装置100の内部が画像形成装置100の左右方向のいずれかに対応する第2の方向であるY方向、とくに本形態では右方向に向け開放された開放状態で、画像形成装置100の外部に露出する。
【0046】
揺動可能な搬送ガイド302は、
図6に示すように、第1の方向(X方向)に延びた浅い箱状を形成している。当該箱状の片側(Y方向の左側)外側面に、用紙の搬送面302Aが形成されている。この搬送面302Aは、
図4Aに示すように固定側の搬送面301Aと対向し、両搬送面301A、302Aの間で用紙を上方に搬送する。
【0047】
また搬送ガイド302の反対側(Y方向の右側)の端部に揺動支点302Bが配設されている。この揺動支点302Bは、画像形成装置100の外装カバー100Aが開放状態のときに、搬送ガイド302を、X方向を中心として画像形成装置100の左右方向に揺動させるためのものである。揺動支点302Bは、搬送ガイド302の長手方向(X方向)の両端部に配設されている。
【0048】
揺動支点302Bは、搬送面302Aを露出させるために第1の方向である前後方向に相当するX方向を中心として、搬送ガイド302を揺動させる。具体的には、
図6において矢印R1で示すように、固定側の搬送ガイド301から離れる向きに揺動可能な搬送ガイド302が揺動し、矢印R1方向に揺動した場合には、定着装置20の出口側搬送路の一部が開放される。
【0049】
搬送ガイド302の内側には、第2の方向(Y方向)及び第3の方向(Z方向)に延びた補強リブ302Cが第1の方向(X方向)で等間隔に複数配設されている。これら複数の補強リブ302Cによって、搬送ガイド302の剛性と搬送面302Aの形状が保持される。
【0050】
(●取手部)
搬送ガイド302の露出面EXには、外装カバー100Aが開放状態のときに外部に露出し、さらに搬送ガイド302の搬送面302Aを外部に露出させるために操作される取手部303が備えられている。この取手部303は、一方の固定側搬送ガイド301(
図4A参照)から揺動可能な搬送ガイド302を離間させる際の操作部として用いられる。
【0051】
取手部303は、露出面EXにおいて、
図6に示すように、第1の方向であるX方向における中央からX方向に沿った両側のそれぞれ例えば105mmの範囲に配設される。取手部303は、
図7(a)(b)に示すように、前述した揺動支点302Bを中心とする揺動方向を含む平面に含まれる部分環状部を有する。そして取手部303は、露出面EXから画像形成装置100の上方(Z方向)に向けて所定長さで起立している。
【0052】
取手部303の両側の補強リブ302Cは、その上端部に円弧状の切欠き302Dが形成されている。この切欠き302Dによって、取手部303を両側から挟む親指と人差し指が補強リブ302Cと干渉するのを回避し、取手部303を無理なく指で摘むことができるようにしている。
【0053】
取手部303は、X方向で上記範囲を規定する際の基準位置となる中央を対象として設けることに加えて、上記範囲で中央から片側に片寄った位置に設けることが望ましい。
図6には、取手部303がX方向中央から上記範囲内の例えば55mm程、装置前側に片寄った位置に設けられた場合が示されている。
【0054】
取手部303を装置前側に片寄った位置に設けることにより、取手部303をX方向端部に設けた場合と違って、X方向手前側からの視認性が良好となる。また、ジャム処理は利き腕である右手で行う方が都合よい。
【0055】
このことを考慮すると、揺動可能な搬送ガイド302を外側に回動させるための取手部303の操作は左手で行うのが都合よい。
図3Bのように外装カバー100Aを開いたときのアクセス開口100Bにユーザが正対した場合、搬送ガイド302の中心線CLよりも左側に取手部303を配置すると、当該取手部303を左手で無理なく容易に操作することができる。
【0056】
取手部303の位置を
図6のように設定したことにより、外部からの視認性及び操作性を向上できる。特に、画像形成装置100内に組み込まれた際にX方向端部側に他の部品などが配置されている場合に、その部品により視界が遮られて、取手部303を確認できないという視認性の低下が回避または抑制される。
【0057】
なお、取手部303は、視認性や操作性を確保するために、X方向で2カ所以上設けることも可能である。取手部303をX方向で2カ所以上に設ける場合には、その少なくとも一つを必ず上記範囲内に位置させておくことで、端部ではなく中央寄りに位置する取手部303の存在を確認しやすくなる。
【0058】
(●定着装置の冷却)
定着装置20はその熱源によって高温になるので、周囲が過熱しないように冷却する必要がある。このため、
図3Bのように、通常、画像形成装置100はマシン手前側に冷却エアの吸気側を配設し、マシン後ろ側に冷却エアの排気側を配設する。そして、画像形成装置100の内部に
図3Bで左右方向に形成された冷却用通風路に、排気側に配設されたファンを駆動することで左側から右側に冷却エアを流す。
【0059】
冷却用通風路の温度は、排気側に近づくほど高温になりやすい。
図10は電源ONから100枚印刷(通紙)後、待機状態にしたときの温度分布を示す。図示するように、通紙直後はマシン左側、中央側、右側の順に温度が高くなる。すなわち、排気側の方が気流の流れの関係で部品温度が高くなる。
【0060】
そこで、温度が低い吸気側に搬送ガイド302の取手部303を配設する。これにより、取手部303の温度上昇を抑制することができ、取手部303を持つ手の火傷の可能性を低減することができる。
【0061】
(●取手部の詳細)
取手部303は、
図6、
図7(a)(b)に示すように、搬送面302Aでの搬送方向、言い換えるとZ方向における下流側端部に相当する上端よりも、上方に突出している。
【0062】
取手部303は、詳しくは
図7(a)(b)に示すように、搬送ガイド302の上面のY方向2箇所に連結された部分環状部を有する。すなわち、部分環状部ないしリング状の取手部303は、揺動支点302Bを中心とする揺動方向を含む平面に含まれる。
【0063】
揺動支点302Bに近い方の搬送ガイド302上面に対する連結部303aが、リング状の取手部303の最も低い部分である。リング状の取手部303の最も高い位置にある頂部303bは、前記連結部303aよりも、取手部303の操作方向(矢印方向)と反対側に位置する。
【0064】
取手部303の操作方向(矢印方向)と反対側(Y方向左側)に最も離れた位置にある連結部303cは、搬送ガイド302の上面に直立する直線状に形成されている。右側の連結部303aから頂部303bを経由して左側の連結部303cに至る部分(部分環状部)は、滑らかに連続するほぼ円弧状に形成されている。円弧状に形成されていることで、取手部303を摘まんだ指を自然にスライド移動させて無理なく搬送ガイド302を開閉
することができる。
【0065】
取手部303の直線状の連結部303cは、
図7(c)に示すように、第1の方向であるX方向から見て、搬送ガイド302の下流側にある別の搬送ガイド304の傾斜搬送面304Aと重ならないように、揺動支点302B側(Y方向右側)に後退して形成されている。連結部303cを直線状でなく、破線で示すように円弧状に延ばして搬送ガイド302の上面に連結すると、当該円弧状連結部が下流側搬送ガイド304の傾斜搬送面304
Aの上流端と重なる。
【0066】
すなわち、搬送面302Aから傾斜搬送面304Aに搬送される用紙Pの先端部が、当該円弧状連結部と干渉するおそれがある。そこで、取手部303の傾斜搬送面304A側の連結部303cを、前述のように直線状にしている。
【0067】
前記下流側搬送ガイド304は、外装カバー100Aの内面に一体的に形成されている。取手部303を全体的に
図7(c)で右側にややずらした位置に形成すれば、取手部303を
図7(c)の破線で示すように直線部のない円弧状に形成することも可能である。
【0068】
しかし、そうすると、搬送ガイド304も
図7(c)で右側にややずらさざるを得なくなり、その分だけ画像形成装置100が大型化する。このように、取手部303の一端の連結部303cを直線状にすることで、画像形成装置100を小型化が容易になる。
【0069】
また、
図7(e)に示すように、取手部303の部分環状部の内側に壁部303dを形成してもよい。当該壁部303dによって取手部303の部分環状部を補強することができる。
【0070】
また、壁部303dと部分環状部の交差部に内角部が形成されるので、当該内角部に左手の親指と人差し指を無理なく引っ掛けることができる。したがって、取手部303から不測に指を離脱する可能性を低減して取手部303の操作性を向上することができる。
【0071】
上述した実施形態に係る用紙搬送装置の一例では、揺動可能な搬送ガイド302の開閉操作に用いられる取手部303が搬送ガイド302と一体化されている。このため、搬送面302Aに対して改めて取手部303を組み込む必要がない。これにより組み立てコストの上昇を抑制または低減することができる。
【0072】
一方、ジャム処理の際には、
図4Aにおいて矢印Y方向で装置右側が相当する露出面EXを露出させる側に搬送ガイド302が揺動されて、
図4Aに示した搬送ガイド301から離れることにより、これと対向する位置の搬送路L1の一部が露呈される。揺動可能な搬送ガイド302の露出面EXを画像形成装置100のY方向右側から露出させる場合には、外装カバー100Aが開放される。
【0073】
以上説明した実施の形態に係る用紙搬送装置の一例では、揺動可能な搬送ガイド302の開閉操作に用いられる取手部303が搬送ガイド302の搬送面302Aと一体化されているので、搬送面302Aに対して改めて組み込む必要がない。これにより組み立てコストの上昇を抑制または低減することができる。
【0074】
(●取手部の操作性)
搬送ガイド302を開放するように揺動させる際には、取手部303での操作性が重要となる。上記構成では、揺動支点302Bを中心とする揺動方向を含む平面に取手部303の部分環状部が含まれているので、取手部303を操作するときに当該部分環状部を左手の親指と人差し指で挟むことになる。
【0075】
この状態では、左手の手首がほぼ垂直になる。したがって、搬送ガイド302を揺動支点302Bを中心として0°⇒90°⇒180°と回転させていっても、取手部303を持つ左手の手首の角度を従来の
図4Bの取手部303'のように大きく曲げなくて済む。
【0076】
図4Aでは、搬送ガイド302を(1)⇒(2)⇒(3)と最大に開放(約180°回動)した段階で、取手部303を持つ左手の手首の角度θは、水平状態に比べて最大でも+30°程度で済む。これに対して従来の
図4Bでは、搬送ガイド302を約90°回動した段階で左手の手首が水平であるため、手首の角度θは水平状態に比べて+80°以上にもなる。このため、搬送ガイド302を90°以上回動するのは、手首の痛みによる苦痛を伴うため事実上不可能である。
【0077】
すなわち、本実施形態によれば、搬送ガイド302を揺動支点302Bを中心として最大に回転させたときに、左手の手首の角度を従来に比べて半減することができる。したがって、手首の痛みを大幅に緩和・抑制することができる。
【0078】
小型のプリンタ/複合機ほど、定着装置20の上方の空間が狭いので、ジャム処理時にアクセス開口100Bを通して定着装置20の上方に手を入れにくい。このため、小型のプリンタ/複合機では、大型のプリンタ/複合機よりも搬送ガイド302を外側に大きく開く必要がある。つまり、小型機ほど搬送ガイド302を大きく開放する必要が生じ、
図4Bの従来の取手部303'では手首に負担がかかりやすい。
【0079】
手首の可動域は、個人差はあるが、概ね135°~175°とも言われている。搬送ガイド302の最大解放角度が135°以上であると、物理的に手首の角度だけでは搬送ガイド302を操作しきれない。このような大きい解放角度において、本実施形態を有効に適用することができる。
【0080】
図4Aで、搬送ガイド302を180°回転させたとき、取手部303の直線状の連結部303cがユーザの手前側に来る。したがって、取手部303を持つ左手の親指と人差し指が、当該直線状の連結部303cを避けるように連結部303cの直前位置までスライド移動する。
【0081】
このため、手首が不可避的に角度θで曲がってしまうが、
図4Bの従来に比べると手首の曲りは痛みを伴うほど大きくはない。なお、直線状の連結部303cを円弧状に変更できれば、手首の角度θをほぼ水平状態に近付けることも可能である(θ≒180°)。
【0082】
(●下流側搬送ガイドのリブと取手部の関係)
取手部303は、
図8(a)(b)に示すように、下流側搬送ガイド304のリブ間に収まるように配置するのがよい。これにより、
図1の外装カバー100Aを開閉する際に、下流側搬送ガイド304のリブが取手部303と干渉するのを防止することができ、かつ省スペースとなる。
【0083】
搬送ガイド304のリブ間は、用紙サイズとの関係で広狭のバラつきがある。取手部303を配置するリブ間は、できるだけ広めのリブ間にするのがよい。これにより、取手部303を大きさを自由に選定することができる。
【0084】
(●復動用捩りバネ)
搬送ガイド302の一方の揺動支点302Bに、
図9に示すように復動用の捩りバネ305を取付けることも可能である。この捩りバネ305は、
図7(b)の搬送ガイド302を揺動支点302Bを中心として反時計方向に回動付勢するものである。
【0085】
図4Aのように搬送ガイド302を外側に開いた状態で取手部303から手を離すと、捩りバネ305の付勢力で搬送ガイド302が反時計方向に回動して自動的に元の状態に復帰する。換言すると、捩りバネ305を取付けている場合は、
図4Aのように搬送ガイド302を外側に開いた状態で右手でジャム処理をする際に、ユーザの左手は常に取手部303を持っている必要がある。したがって、ユーザが無理なく取手部303を持つことが
できることは、右手によるジャム処理をスムーズに進めるためにも重要である。
【0086】
(●まとめ)
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、搬送ガイドは定着装置の出口側に設けられ、搬送面をニップ部の出口側に隣り合うようにする定着出口ガイドに限られず、搬送面をニップ部の入り口側に有する定着入り口ガイドであってもよい。このように、定着装置に備えられる搬送部材は、搬送面をニップ部に隣り合うように設けられればよい。
【0087】
さらに、搬送部材を有する用紙搬送装置は、画像形成装置における定着装置と異なる位置で記録媒体を搬送する構成であっても良い。また、取手部の部分環状部は、揺動支点を中心とする揺動方向を含む平面にすべてが含まれる必要はなく、その一部が揺動方向を含む平面に対して傾斜していてもよい。これにより、取手部の視認性を向上することができる。また、取手部をより自然に手の親指と人差し指で摘むことが可能になる。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0088】
4:レジストローラ対 5:2次転写ローラ
7:排紙ローラ 8:光走査装置
9Y,9C,9M,9Bk:新規トナーの補給タンク 10:転写ベルトユニット
11:転写ベルト 12Y,12C,12M,12Bk:1次転写ローラ
13:クリーニング装置 17:排紙トレイ
20:定着装置 21:定着ベルト
22:加圧ローラ 22a:芯金
22b:弾性層 22c:離型層
23:ヒータ 24:ニップ形成部材
25:ステー 26:反射部材
27:温度センサ 30Y,30C,30M,30Bk:帯電装置
40Y,40C,40M,40Bk:現像装置 50Y,50C,50M,50Bk:クリーニング装置
61:シート給送装置 100:画像形成装置
100A:外装カバー 100B:アクセス開口
120Y,120C,120M,120Bk:感光体ドラム 200:原稿走査装置
300:用紙搬送装置 301:搬送ガイド
301,302:搬送ガイド(搬送部材) 301A、302A:搬送面
302A:搬送面 302B:揺動支点
302C:補強リブ 302D:切欠き
303,303':取手部 303a:連結部
303b:頂部 303c:連結部
303d:壁部 304:搬送ガイド
304A:傾斜搬送面 305:捩りバネ
EX:露出面 F:用紙搬送方向
L1:搬送路 Lb:書き込み光
N:ニップ部 P:用紙
T:トナー像
【先行技術文献】
【特許文献】
【0089】