IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日亜化学工業株式会社の特許一覧

特開2023-169856発光モジュール及び発光モジュールの製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169856
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】発光モジュール及び発光モジュールの製造方法
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20231122BHJP
【FI】
F21S2/00 412
F21S2/00 432
F21S2/00 411
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022188865
(22)【出願日】2022-11-28
(31)【優先権主張番号】P 2022130463
(32)【優先日】2022-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2022080603
(32)【優先日】2022-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敬人
(72)【発明者】
【氏名】橋本 啓
(72)【発明者】
【氏名】渋谷 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 匡也
(72)【発明者】
【氏名】田邉 聖人
【テーマコード(参考)】
3K244
【Fターム(参考)】
3K244AA01
3K244BA08
3K244BA31
3K244CA02
3K244CA03
3K244DA01
3K244EA12
3K244EA16
3K244GA05
3K244LA01
3K244LA07
(57)【要約】
【課題】 輝度むらを低減できる発光モジュール及び発光モジュールの製造方法を提供すること。
【解決手段】 光源部と、前記光源部の側面と接する第1透光部と、前記光源部及び前記第1透光部の上側に位置する第2透光部と、を有する透光性部材と、前記光源部、第1透光部及び第2透光部の上側に配置される光調整部材と、を備え、前記光調整部材は、平面視において前記光源部から離れて位置する前記貫通孔を有し、前記透光性部材は、前記貫通孔と繋がる凹部を有し、前記凹部の少なくとも一部が、前記光調整部材の下面よりも下側に位置する発光モジュール。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源部と、
前記光源部の側面と接する第1透光部と、前記光源部及び前記第1透光部の上側に位置する第2透光部と、を有する透光性部材と、
前記光源部、前記第1透光部及び前記第2透光部の上側に配置される光調整部材と、を備え、
前記光調整部材は、平面視において前記光源部から離れて位置する前記貫通孔を有し、
前記透光性部材は、前記貫通孔と繋がる凹部を有し、
前記凹部の少なくとも一部が、前記光調整部材の下面よりも下側に位置する発光モジュール。
【請求項2】
前記光調整部材は、樹脂部材と、前記樹脂部材よりも屈折率が低い反射体と、を含む請求項1に記載の発光モジュール。
【請求項3】
平面視において、
前記光調整部材は、複数の前記貫通孔を有し、
平面視において、複数の前記貫通孔の全てが前記光源部から離れて位置する請求項1又は請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項4】
平面視において、前記貫通孔が線状の部分を含む請求項1又は請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項5】
第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面から前記第2面まで貫通する収容部と、を有する導光部材を備え、
前記光源部は前記収容部に配置される請求項1又は請求項2に記載の発光モジュール。
【請求項6】
平面視において、前記光調整部材の外縁の少なくとも一部は、前記収容部の外縁よりも外側に位置する請求項5に記載の発光モジュール。
【請求項7】
前記導光部材は、前記導光部材の前記第1面側に開口する孔部を有する請求項5又は請求項6に記載の発光モジュール。
【請求項8】
前記孔部を画定する前記導光部材の表面と、前記第2透光部と、が接する請求項7に記載の発光モジュール。
【請求項9】
光源部と、前記光源部の側面と接する透光性部材と、前記光源部及び前記透光性部材の上側に位置する光調整部材と、を備える中間体を準備する工程と、
前記光調整部材に、平面視において前記光源部から離れて位置する貫通孔を形成する工程と、
を順に含む発光モジュールの製造方法。
【請求項10】
前記貫通孔を形成する工程において、レーザー加工によって前記貫通孔を形成する請求項9に記載の発光モジュールの製造方法。
【請求項11】
前記貫通孔を形成する工程において、前記透光性部材に前記貫通孔と繋がる凹部が形成される請求項9又は請求項10に記載の発光モジュールの製造方法。
【請求項12】
前記貫通孔を形成する工程の後に、前記光調整部材をオゾン洗浄又はプラズマ処理する工程を有する請求項9又は請求項10に記載の発光モジュールの製造方法。
【請求項13】
前記中間体を準備する工程において、前記光調整部材は、平面視において前記光源部と重なる第1領域と、前記光源部から離れて位置する第2領域と、前記第2領域に位置し前記透光性部材と対向する面側に開口する孔部と、を有し、前記孔部を画定する前記光調整部材の表面の少なくとも一部は前記透光性部材と接しており、
前記貫通孔を形成する工程の後に、前記貫通孔の外側に位置し、且つ、前記孔部を含む前記第2領域の一部を除去する工程を有する請求項9又は請求項10に記載の発光モジュールの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明に係る実施形態は、発光モジュール及び発光モジュールの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード等の発光素子と、導光部材とを組み合わせた発光モジュールは、例えば液晶ディスプレイのバックライト等の面状光源に広く利用されている。例えば、特許文献1には、反射シート及び複数の発光ダイオードが設けられたLED基板と、LED基板と対向する拡散板とを備えたバックライト装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-61929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明に係る実施形態は、輝度むらを低減できる発光モジュール及び発光モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、発光モジュールは、光源部と、前記光源部の側面と接する第1透光部と、前記光源部及び前記第1透光部の上側に位置する第2透光部と、を有する透光性部材と、前記光源部、前記第1透光部及び前記第2透光部の上側に配置される光調整部材と、を備え、前記光調整部材は、平面視において前記光源部から離れて位置する前記貫通孔を有し、前記透光性部材は、前記貫通孔と繋がる凹部を有し、前記凹部の少なくとも一部が、前記光調整部材の下面よりも下側に位置する。
【0006】
本発明の一態様によれば、発光モジュールの製造方法は、光源部と、前記光源部の側面と接する透光性部材と、前記光源部及び前記透光性部材の上側に位置する光調整部材と、を備える中間体を準備する工程と、前記光調整部材に、平面視において前記光源部から離れて位置する貫通孔を形成する工程と、を順に含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施の形態の発光モジュール及び発光モジュールの製造方法によれば、輝度むらを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る面状光源の模式平面図である。
図2図1のII-II線における模式断面図である。
図3A】本実施形態に係る光源部の模式断面図である。
図3B】本実施形態に係る光源部の変形例の模式断面図である。
図4A】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式断面図である。
図4B】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式断面図である。
図4C】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式断面図である。
図4D】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式平面図である。
図5A】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式平面図である。
図5B】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式平面図である。
図5C】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式平面図である。
図6A】本実施形態に係る光調整部材の模式断面図である。
図6B】本実施形態に係る面状光源における光源部の下方領域の一例を示す模式下面図である。
図7A】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7B】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7C】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7D】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7E】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7F】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7G】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7H】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7I】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7J】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式平面図である。
図7K】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式断面図である。
図7L】本実施形態に係る面状光源の製造方法を示す模式平面図である。
図7M】本実施形態に係る面状光源の変形例の製造方法を示す模式断面図である。
図7N】本実施形態に係る面状光源の変形例の製造方法を示す模式平面図である。
図7O】本実施形態に係る面状光源の変形例の製造方法を示す模式断面図である。
図8】本実施形態に係る面状光源の変形例の模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面は、実施形態を模式的に示したものであるため、各部材のスケール、間隔若しくは位置関係などが誇張、又は部材の一部の図示を省略する場合がある。本明細書では、Z軸の矢印方向を上方とし、Z軸の矢印方向と反対側の方向を下方とする。また、断面図として、切断面のみを示す端面図を示す場合がある。
【0010】
以下の説明において、実質的に同じ機能を有する構成要素は共通の参照符号で示し、説明を省略することがある。また、特定の方向又は位置を示す用語(例えば、「上」、「下」及びそれらの用語を含む別の用語)を用いる場合がある。しかしながら、それらの用語は、参照した図面における相対的な方向又は位置を分かり易さのために用いているに過ぎない。参照した図面における「上」、「下」等の用語による相対的な方向又は位置の関係が同一であれば、本開示以外の図面、実際の製品等において、参照した図面と同一の配置でなくてもよい。本明細書において「平行」とは、2つの直線、辺、面等が延長しても交わらない場合だけでなく、2つの直線、辺、面等がなす角度が10°以内の範囲で交わる場合も含む。本明細書において「上」と表現する位置関係は、接している場合と、接していないが上方に位置している場合も含む。
【0011】
[実施形態]
実施形態の発光モジュール100及び面状光源300を図1から図6Bを参照して説明する。図1は、面状光源300の発光面を見た平面視を表す。面状光源300の発光面に対して平行であり、且つ互いに直交する2方向を第1方向と、第2方向とする。第1方向及び第2方向と直交する方向を、第3方向とする。図1において、第1方向とはX方向であり、第2方向とはY方向であり、第3方向とはZ方向である。本明細書において、第1方向(X方向)及び第2方向(Y方向)と平行な平面をXY平面と称することがある。また、XY平面において第1方向(X方向)から0°以上360°より小さい角度で傾く方向を横方向と称し、第3方向(Z方向)を上下方向と称することがある。
【0012】
面状光源300は、発光モジュール100と、支持部材200と、を備える。発光モジュール100は、支持部材200上に配置される。発光モジュール100は、光源部10と、透光性部材20と、光調整部材30と、を備える。透光性部材20は、第1透光部21と、第2透光部22と、を有する。第1透光部21は、光源部10の側面と接する。第2透光部22は、光源部10の上側に位置する。第2透光部22は、第1透光部21の上側に位置する。光調整部材30は、光源部10の上側に配置される。光調整部材30は、第1透光部21の上側に配置される。光調整部材30は、第2透光部22の上側に配置される。光調整部材30は、貫通孔30Aを有する。光調整部材30の貫通孔30Aは、平面視において光源部10から離れて位置する。透光性部材20は、凹部20Aを有する。透光性部材20の凹部20Aは、貫通孔30Aと繋がる。透光性部材20の凹部20Aの少なくとも一部は、光調整部材30の下面よりも下側に位置する。
【0013】
光調整部材30が光源部10の上側に位置することにより、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。これにより、発光モジュール100の輝度むらが低減される。
【0014】
以下、発光モジュール100及び面状光源300を構成する各要素について詳説する。
【0015】
(光源部10)
図1に示すように、発光モジュール100は、第1光源10A、第2光源10B、第3光源10C及び第4光源10Dを含む複数の光源部10を備えている。尚、発光モジュール100が備える光源部10の数は、1つでもよい。
【0016】
図3Aに示すように、光源部10は、発光素子11を含む。発光素子11は、半導体積層体を含む。半導体積層体は、例えば、サファイア又は窒化ガリウム等の基板と、基板上に配置されるn型半導体層と、p型半導体層と、n型半導体層とp型半導体層に挟まれた発光層とを含む。また、発光素子11は、n型半導体層と電気的に接続されたn側電極と、p型半導体層と電気的に接続されたp側電極とを含む。n側電極、及び、p側電極は、発光素子11の下面の一部を構成する。さらに、光源部10は、正負の一対の電極12を含む。正負の一対の電極12は、光源部10の下面の一部を構成する。一対の電極12のうちの一方はp側電極と電気的に接続され、他方はn側電極と電気的に接続されている。尚、光源部10は電極12を含んでいなくてもよい。光源部10が正負の一対の電極12を含んでいない場合には、発光素子11のn側電極とp側電極が、光源部10の下面の一部を構成する。また、光源部10は基板を備えていなくてもよい。このようにすることで、第3方向(Z方向)において光源部10を小型化しやすくなる。
【0017】
発光層の構造としては、ダブルヘテロ構造、単一量子井戸構造(SQW)のように単一の活性層を持つ構造でもよいし、多重量子井戸構造(MQW)のようにひとまとまりの活性層群を持つ構造でもよい。発光層は、可視光又は紫外光を発光可能である。発光層は、可視光として、青色から赤色までを発光可能である。このような発光層を含む半導体積層体としては、例えばInAlGa1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)を含むことができる。半導体積層体は、上述した発光が可能な発光層を少なくとも1つ含むことができる。例えば、半導体積層体は、n型半導体層とp型半導体層との間に1つ以上の発光層を含む構造であってもよいし、n型半導体層と発光層とp型半導体層とを順に含む構造が複数回繰り返された構造であってもよい。半導体積層体が複数の発光層を含む場合、発光ピーク波長が異なる発光層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ発光層を含んでいてもよい。なお、発光ピーク波長が同じとは、例えば、数nm程度のばらつきがあってもよい。このような発光層の組み合わせとしては適宜選択することができ、例えば半導体積層体が2つの発光層を含む場合、青色光と青色光、緑色光と緑色光、赤色光と赤色光、紫外光と紫外光、青色光と緑色光、青色光と赤色光、又は緑色光と赤色光などの組み合わせで発光層を選択することができる。また、発光層は、発光ピーク波長が異なる複数の活性層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ複数の活性層を含んでいてもよい。
【0018】
図3Aに示す光源部10は、発光素子11を1つ含んでいる。第1光源10A、第2光源10B、第3光源10C及び第4光源10D等の各光源部10は、複数の発光素子11を含んでいてもよい。各光源部10が含む複数の発光素子の発光ピーク波長は、同じでも異なっていてもよい。例えば各光源部10が2つの発光素子を含む場合、青色光と緑色光、青色光と赤色光、紫外光と青光、紫外光と緑色光、紫外光と赤色光、又は緑色光と赤色光などの組み合わせで発光素子の発光ピーク波長を選択することができる。例えば各光源部10が3つの発光素子を含む場合、青色光と緑色光と赤色光、紫外光と緑色光と赤色光、紫外光と青色光と緑色光、紫外光と青色光と赤色光、紫外光と緑色光と赤色光などの組み合わせで発光素子の発光ピーク波長を選択することができる。
【0019】
図3Aに示すように、光源部10は、さらに透光性部材13(以下、光源透光性部材という)を含むことができる。光源透光性部材13は、発光素子11の上面及び側面を覆っている。光源透光性部材13によって発光素子11を保護することができる。光源透光性部材13は、発光素子11の上面の少なくとも一部を露出させるように配置されていてもよい。このようにすることで、第3方向(Z方向)において光源部10を小型化しやすくなる。
【0020】
例えば、光源透光性部材13は、発光素子11が発する光に対する透光性を有する。光源透光性部材13は、透光性樹脂を含み、蛍光体を更に含んでいてもよい。透光性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂又はエポキシ樹脂等を用いることができる。また、蛍光体としては、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Tb(Al,Ga)12:Ce)、CCA系蛍光体(例えば、Ca10(POCl:Eu)、SAE系蛍光体(例えば、SrAl1425:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えば、CaMgSi16Cl:Eu)、シリケート系蛍光体(例えば、(Ba,Sr,Ca,Mg)SiO:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)(O,N):Eu)若しくはαサイアロン系蛍光体(例えば、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu)等の酸窒化物系蛍光体、LSN系蛍光体(例えば、(La,Y)Si11:Ce)、BSESN系蛍光体(例えば、(Ba,Sr)Si:Eu)、SLA系蛍光体(例えば、SrLiAl:Eu)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)若しくはSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(例えば、KSiF:Mn)、KSAF系蛍光体(例えば、K(Si1-xAl)F6-x:Mn ここで、xは、0<x<1を満たす。)若しくはMGF系蛍光体(例えば、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn)等のフッ化物系蛍光体、ペロブスカイト構造を有する量子ドット(例えば、(Cs,FA,MA)(Pb,Sn)(F,Cl,Br,I) ここで、FAとMAは、それぞれホルムアミジニウムとメチルアンモニウムを表す。)、II-VI族量子ドット(例えば、CdSe)、III-V族量子ドット(例えば、InP)、又はカルコパイライト構造を有する量子ドット(例えば、(Ag,Cu)(In,Ga)(S,Se))等を用いることができる。光源透光性部材13に添加する蛍光体としては、1種類の蛍光体を用いてもよく、複数種類の蛍光体を用いてもよい。
【0021】
また、上述した蛍光体を含有する波長変換シートを、面状光源300上に配置してもよい。波長変換シートは、光源部10からの青色光の一部を吸収して、黄色光、緑色光及び/又は赤色光を発し、白色光を出射する面状光源とすることができる。例えば、青色の発光が可能な光源部10と、黄色の発光が可能な蛍光体を含有する波長変換シートと、を組み合わせて白色光を得ることができる。また他には、青色の発光が可能な光源部10と、赤色蛍光体及び緑色蛍光体を含有する波長変換シートとを組み合わせてもよい。また、青色の発光が可能な光源部10と、複数の波長変換シートとを組み合わせてもよい。複数の波長変換シートとしては、例えば、赤色の発光が可能な蛍光体を含有する波長変換シートと、緑色の発光が可能な蛍光体を含有する波長変換シートと、を選択することができる。また、青色の発光が可能な発光素子11と赤色の発光が可能な蛍光体を含有する光源透光性部材13とを有する光源部10と、緑色の発光が可能な蛍光体を含有する波長変換シートと、を組み合わせてもよい。
【0022】
波長変換シートに用いられる黄色の発光が可能な蛍光体としては、例えば、上述したイットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体を用いるのが好ましい。また、波長変換シートに用いられる緑色の発光が可能な蛍光体としては、発光ピーク波長の半値幅の狭い、例えば、上述したペロブスカイト構造を有する量子ドット、III-V族量子ドット、又は、カルコパイライト構造を有する量子ドットを用いるのが好ましい。また、波長変換シートに用いられる赤色の発光が可能な蛍光体としては、緑色の発光が可能な蛍光体と同様に発光ピーク波長の半値幅の狭い、例えば、上述したKSF系蛍光体、KSAF系蛍光体、III-V族量子ドット、又は、カルコパイライト構造を有する量子ドット蛍光体を用いるのが好ましい。
【0023】
光源部10は、さらに被覆部材14を含むことができる。被覆部材14は、発光素子11の下面に配置される。被覆部材14は、光源部10の電極12の下面が被覆部材14から露出するように配置される。被覆部材14は、発光素子11の側面を覆う光源透光性部材13の下面にも配置される。
【0024】
被覆部材14は、発光素子11が発する光に対する反射性を有する。被覆部材14は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。被覆部材14の樹脂部材としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂若しくはポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂、又は、エポキシ樹脂若しくはシリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることができる。被覆部材14の光散乱粒子としては、例えば、チタニア、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ジルコニア、イットリア、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、五酸化ニオブ、チタン酸バリウム、五酸化タンタル、硫酸バリウム、又は、ガラス等の粒子を用いることができる。
【0025】
図3Aに示すように、光源部10は光調整部材15(以下、光源光調整部材という)を含むことができる。光源光調整部材15は、光源部10の上面の少なくとも一部を構成する。光源光調整部材15は、発光素子11の上側に配置される。平面視において光源光調整部材15と発光素子11とが重なり、その重なる部分において光源光調整部材15が発光素子11の上側に位置する。光源光調整部材15は、光源透光性部材13の上側に配置され、光源透光性部材13の上面から出射する光の量や出射方向を調整する。光源光調整部材15は、発光素子11が発する光に対する反射性及び透光性を有する。光源透光性部材13の上面から出射した光の一部は光源光調整部材15により反射し、他の一部は光源光調整部材15を透過する。発光素子11のピーク波長に対する光源光調整部材15の透過率は、例えば、1%以上50%以下が好ましく、3%以上30%以下であることがより好ましい。光源部10が光源光調整部材15を含むことにより、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。これにより、発光モジュール100の輝度むらが低減される。
【0026】
光源光調整部材15は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。光源光調整部材15の樹脂部材としては、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。光源光調整部材15の光散乱粒子としては、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。また、光源光調整部材15は、例えば、アルミニウム若しくは銀などの金属部材、又は誘電体多層膜であってもよい。
【0027】
図3Bに示すように、光源部10は、光源光調整部材15を含まなくてもよい。このようにすることで、光源部10が発光素子11の上側に配置される光源光調整部材15を含む場合よりも、第3方向(Z方向)において光源部10を小型化しやすくなる。他の光源部10の形態としては、光源部10は被覆部材14を含まなくてもよい。例えば、発光素子の下面、一対の電極12の下面、及び、光源透光性部材の下面によって光源部の下面が構成されていてもよい。他の光源部10の形態としては、光源部10は発光素子11の単体のみであってもよい。他の光源部10の形態としては、光源部10は、被覆部材14及び光源透光性部材13を含まず、発光素子11の上面に光源光調整部材15が配置されたものであってもよい。他の光源部10の形態としては、光源部10は、光源透光性部材13を含まず、発光素子11の上面に光源光調整部材15が配置され、発光素子11の下面に被覆部材14が配置されたものであってもよい。
【0028】
平面視における光源部10の形状は特に限定されない。平面視における光源部10の形状は、例えば、円形、三角形、四角形、六角形又は八角形等の形状とすることができる。平面視における光源部10の形状が四角形の場合には、光源部10の一対の外縁が第1方向(X方向)と平行でもよく、第1方向(X方向)に対して傾斜していてもよい。本実施形態では、光源部10の一対の外縁が第1方向(X方向)に対して45°傾斜している。
【0029】
(透光性部材20)
透光性部材20は、光源部10が発する光に対する透光性を有する部材である。透光性部材20は、第1透光部21と、第2透光部22と、を有する。本実施形態では、第1透光部21と第2透光部22は、別体である。第1透光部21と第2透光部22は、同じ材料で一体に形成されていてもよい。光源部10のピーク波長に対する第1透光部21及び第2透光部22のそれぞれの透過率は、例えば、60%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
【0030】
図2に示すように、第1透光部21は、光源部10の側面と接する。このようにすることで、光源部10からの光が第1透光部21に入射しやすくなる。また、第1透光部21は後述する導光部材40と接していることが好ましい。このようにすることで、光源部10からの光が導光部材40に入射しやすくなる。第1透光部21は、光源部10の上面の少なくとも一部を露出させるように配置されていることが好ましい。このようにすることで、第1透光部21が光源部10の上面の全てを覆う場合よりも第3方向(Z方向)において発光モジュール100を小型化しやすくなる。第1透光部21は、光源部10の上面の全てを露出させるように配置されていてもよい。また、第1透光部21は、光源部10の上面の全てを覆っていてもよい。第1透光部21が光源部10の上面の全てを覆うことによって、光源部10の直上領域における輝度の調整が容易になる。例えば、光源部10の上面を覆う部分の第1透光部21の厚さを変更することにより光源部10の直上領域における輝度を調整できる。これにより、輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。第1透光部21が光源部10の上面を覆う場合には、第2透光部22は、第1透光部21を介して光源部10の上面を覆う。
【0031】
第1透光部21は、第3方向(Z方向)において、単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。また、第1透光部21は蛍光体や光散乱粒子を含んでいてもよい。第1透光部21が積層体である場合には、各層が蛍光体及び/又は光散乱粒子を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。例えば、第1透光部21が、蛍光体を含む層と、蛍光体を含まない層とで構成されていてもよい。第1透光部21の材料として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。
【0032】
第2透光部22は、光源部10の上側に位置する。第2透光部22は、第1透光部21の上側に位置する。第2透光部22は、光源部10の上面及び/又は第1透光部21の上面と接していることが好ましい。このようにすることで、第3方向(Z方向)において発光モジュール100を小型化しやすくなる。
【0033】
第2透光部22の材料としては、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。また、第2透光部22としては、シート状の光学用透明粘着剤(OCA)を用いてもよい。第2透光部22の材料としてホットメルト樹脂を用いてもよい。第2透光部22は蛍光体や光散乱粒子を含んでいてもよい。
【0034】
図2に示すように、透光性部材20は凹部20A(以下、透光凹部という)を有する。これにより、発光モジュール100の輝度を調整しやすくなる。透光性部材20が透光凹部20Aを含むことにより、透光性部材20の表面積を大きくすることができる。これにより、透光性部材20から透光性部材20の外部に取り出される光の量を増やすことができる。
【0035】
透光性部材20の透光凹部20Aは、光調整部材30の貫通孔30A(以下、光調整貫通孔という)と繋がっている。つまり、透光凹部20Aの内側の空間と、光調整貫通孔30Aの内側の空間と、が繋がっている。このようにすることで、透光凹部20Aから出射された光が光調整部材30によって遮られることを低減することができる。つまり、透光凹部20Aから出射された光が光調整貫通孔30Aを通り発光モジュール100の外部に取り出される。これにより、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。平面視において、透光凹部20Aは、光調整貫通孔30Aと重なっている。
【0036】
図2に示すように、断面視において、横方向における透光凹部20Aの最大長さL1は、横方向における光調整貫通孔30Aの最大長さL2よりも短いことが好ましい。換言すると、横方向における光調整貫通孔30Aの最大長さL2は、横方向における透光凹部20Aの最大長さL1よりも長いことが好ましい。このようにすることで、透光凹部20Aから出射された光が光調整部材30によって遮られることを低減することができる。
【0037】
透光性部材20の透光凹部20Aの少なくとも一部は、光調整部材30の下面よりも下側に位置する。このようにすることで、第3方向(Z方向)における透光凹部20Aから光源部10までの距離を短くすることができる。これにより、透光凹部20Aを通って発光モジュール100の外部に取り出される光源部10からの光の量を増やしやすくなる。
【0038】
図2の発光モジュール100に示すように透光凹部20Aは第1透光部21のみに設けられていてもよく、図4Aの発光モジュール101及び面状光源301に示すように透光凹部20Aは第1透光部21及び第2透光部22にまたがって設けられていてもよい。図2に示すように、横方向において透光凹部20Aの一部は、光源部10と重ならなくてもよい。換言すると、透光凹部20Aは、光源部10の上方に位置していてもよい。このようにすることで、光源部10から横方向に進む光は、透光凹部20Aを通って発光モジュール100の外部に取り出されにくくなる。これにより、光源部10からの光が横方向に広がりやすくなる。図4Aに示すように、横方向において透光凹部20Aの一部は、光源部10と重なっていてもよい。このようにすることで、光源部10から横方向に進む光が、透光凹部20Aを通って発光モジュール100の外部に取り出されやすくなる。
【0039】
図4Cの発光モジュール103及び面状光源303に示すように、透光性部材20は上方向に延びる凸部20B(以下、透光凸部という)を有していてもよい。透光凸部20Bの少なくとも一部は、光調整部材30の下面よりも上側に位置する。図4Dに示すように、透光凸部20Bは、光調整部材30の外側に位置する。透光性部材20が透光凸部20Bを有することにより、透光性部材20の表面積を大きくすることができる。これにより、透光性部材20の外部に取り出される光の量を増やすことができる。また、透光凸部20Bの大きさや位置を変更することによって、発光モジュール103の輝度を調整しやすくなる。これにより、発光モジュール103の輝度むらを低減させやすくなる。
【0040】
平面視における透光凸部20Bの形状及び数は特に限定されない。例えば、図4Dに示すように、平面視において、透光凸部20Bが光源部10を切れ目なく囲む環形状であることが好ましい。このようにすることで、透光性部材20の表面積を大きくしやすくなるので、透光性部材20の外部に取り出される光の量を増やしやすくなる。図4Dに示すように、光源部10を囲む環形状の透光凸部20Bが複数あることが好ましい。このようにすることで、透光性部材20の外部に取り出される光の量を更に増やしやすくなる。本実施形態における透光凸部20Bの外縁は、平面視において四角形状である。透光凸部20Bの外縁は、平面視において円、楕円、又は、三角形、六角形若しくは八角形等の多角形状であってもよい。平面視における透光凸部20Bの外縁は、湾曲している部分を含んでいてもよい。平面視において、離れて位置する複数の透光凸部20Bが光源部10の周りに位置していてもよい。
【0041】
本実施形態における透光凸部20Bは、断面視において三角形状である。透光凸部20Bは、断面視において台形等の四角形、六角形若しくは八角形等の多角形状であってもよい。透光凸部20Bは断面視において湾曲している部分を含んでいてもよい。透光凸部20Bの上面に凹部を有していてもよい。
【0042】
(光調整部材30)
光調整部材30は、光源部10が発する光に対する反射性及び透光性を有する。光源部10から出射した光の一部は光調整部材30により反射し、他の一部は光調整部材30を透過する。光源部10のピーク波長に対する光調整部材30の透過率は、光源部10のピーク波長に対する第1透光部21及び第2透光部22のそれぞれの透過率よりも低い。例えば、光源部10のピーク波長に対する光調整部材15の透過率は、例えば、1%以上50%以下が好ましく、3%以上30%以下であることがより好ましい。光調整部材30は、単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。
【0043】
光調整部材30は、光源部10の上側に配置される。平面視において光調整部材30と光源部10とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が光源部10の上側に位置する。光調整部材30が、光源部10の上側に位置することにより、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0044】
光調整部材30は、第1透光部21の上側に配置される。平面視において光調整部材30と第1透光部21とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が第1透光部21の上側に位置する。光調整部材30が、第1透光部21の上側に位置することにより、第1透光部21の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0045】
光調整部材30は、第2透光部22の上側に配置される。平面視において光調整部材30と第2透光部22とが重なり、その重なる部分において光調整部材30が第2透光部22の上側に位置する。光調整部材30が、第2透光部22の上側に位置することにより、第2透光部22の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。
【0046】
光調整部材30は、光調整貫通孔30Aを有する。光調整部材30が、光調整貫通孔30Aを有することにより、光調整部材30の直上領域における輝度の調整が容易になる。例えば、光調整貫通孔30Aの大きさや位置を変更することにより、光調整部材30によって遮られる光源部10からの光を調整できる。これにより、光調整部材30の直上領域における輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。平面視において、光調整貫通孔30Aは光調整部材30の外縁から離れて位置する。
【0047】
光調整部材30の光調整貫通孔30Aは、平面視において光源部10から離れて位置することが好ましい。このようにすることで、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。光調整部材30が複数の光調整貫通孔30Aを有する場合には、平面視において複数の光調整貫通孔30Aの全てが光源部10から離れて位置することが好ましい。このようにすることで、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減することができる。尚、光調整部材30が複数の光調整貫通孔30Aを有する場合には、少なくとも1つの光調整部材30の光調整貫通孔30Aが平面視において光源部10と重なっていてもよい。
【0048】
平面視における光調整貫通孔30Aの形状は、特に限定されない。図1に示すように平面視における光調整貫通孔30Aの形状は円形状である。図5A図5B図5Cに示すように平面視における光調整貫通孔30Aの形状は、線状の部分を含んでいてもよい。光調整貫通孔30Aが線状の部分を含むとは、平面視において、光調整貫通孔30Aが延びる方向における光調整貫通孔30Aの幅が、光調整貫通孔30Aが延びる方向と直交する方向における光調整貫通孔30Aの幅よりも長い部分を含むこととする。また、本明細書において、線状とは、直線、曲線、又は、折れ曲がった線等も含む。例えば、平面視における光調整貫通孔30Aの形状は、2方向に延びるV字形又はL字形の部分を含んでいてもよい。また、平面視における光調整貫通孔30Aの形状は、楕円形、又は、三角形、四角形、六角形若しくは八角形等の多角形であってもよい。
【0049】
図5A図5B図5Cに示すように、平面視において、光調整貫通孔30Aを画定する光調整部材30の開口部の外縁の少なくとも一部は、光源部10の外縁と平行であることが好ましい。これにより、光源部10から出射された光が光調整貫通孔30Aを通りやすくなるので、光調整貫通孔30Aによって発光モジュール100の輝度を調整しやすくなる。
【0050】
図1図5A図5B図5Cに示すように、平面視において、光調整貫通孔30Aは光源部10を囲んでいることが好ましい。このようにすることで、光調整貫通孔30Aによって第1方向(X方向)及び/又は第2方向(Y方向)の発光モジュール100の輝度を調整しやすくなる。図1図5A図5B、に示すように、平面視において、点在する複数の光調整貫通孔30Aによって光源部10を囲んでいることが好ましい。このようにすることで、光調整貫通孔30Aの近傍において輝度が高い部分と輝度が低い部分とが点在しやすくなる。これにより、光調整貫通孔30Aの外縁の内側に位置する部分の輝度と光調整貫通孔30Aの外縁の外側に位置する部分の輝度との境界を目立たなくすることができる。尚、図5Cに示すように、平面視において、光調整貫通孔30Aは光源部10を切れ目なく囲んでいてもよい。
【0051】
図2に示すように、光調整部材30は、上方向に延びる凸部30B(以下、第1光調整凸部という)を有することが好ましい。光調整貫通孔30Aを画定する光調整部材30の表面の一部によって、第1光調整凸部30Bの表面の一部が画定される。第1光調整凸部30Bは、光調整部材30の上面側に設けられる。発光モジュール100の上方にプリズムシート又は光拡散シートなどの光学シートを設ける場合に、第1光調整凸部30Bと光学シートとが接していても、光調整部材30と光学シートとの間に空気の層が配置されやすくなる。光源部10からの光が、光調整部材30と光学シート間の空気の層によって、反射、又は、屈折することにより、光源部10から遠い領域まで光を広げやすくなる。これにより、発光モジュールの輝度むらを低減することができる。本実施形態では、平面視において、第1光調整凸部30Bは、光調整貫通孔30Aを囲むように設けられる。光調整部材30は、下方向に延びる凸部(以下、第2光調整凸部という)を有していてもよい。光調整貫通孔30Aを画定する光調整部材30の表面の一部によって、第2光調整凸部の表面の一部が画定される。第2光調整凸部は、光調整部材30の下面側に設けられる。光調整部材30が、第2光調整凸部を有することにより第2透光部22と光調整部材30とが接する面積を大きくしやすくなる。これにより、第2透光部22と光調整部材30の密着性を向上させることができる。
【0052】
図1に示すように、平面視において、光調整部材30は、横方向に凹む複数の凹部30C(以下、光調整凹部という)を有することが好ましい。光調整凹部30Cは、光調整部材30の外縁に設けられる。光調整部材30が光調整凹部30Cを有することにより、光調整部材30の周囲における輝度の調整が容易になる。例えば、光調整凹部30Cの大きさや位置を変更することにより、光調整部材30によって遮られる光源部10からの光を調整できる。これにより、光調整部材30の周囲における輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。また、光調整部材30が複数の光調整凹部30Cを有することにより、光調整部材30の外縁近傍において輝度が高い部分と輝度が低い部分とが点在しやすくなる。これにより、光調整部材30外縁近傍において、光調整部材30の外縁よりも内側に位置する部分の輝度と光調整部材30の外縁よりも外側に位置する部分の輝度との境界を目立たなくすることができる。光調整凹部30Cの大きさは特に限定されない。第1方向における光調整凹部30Cの最大の長さは、第1方向における光調整貫通孔30Aの最大の長さよりも短くてもよい。第2方向における光調整凹部30Cの最大の長さは、第2方向における光調整貫通孔30Aの最大の長さよりも短くてもよい。
【0053】
光調整部材30は、樹脂部材31A(以下、光調整樹脂部材という)と、光調整樹脂部材31Aに含まれる反射体31B(以下、光調整反射体という)によって構成することができる。光調整樹脂部材31Aの材料としては、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。光調整反射体31Bの材料としては、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。光調整反射体31Bとして空気等の気体を用いてもよい。
【0054】
光調整反射体31Bの屈折率は、光調整樹脂部材31Aの屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、光調整樹脂部材31Aに入射した光源部10からの光の一部が、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bとの界面において全反射しやすくなる。これにより、光源部10の上方へ光が抜ける低減できるので、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減できる。本明細書において、屈折率とは光源部10のピーク波長における屈折率とする。
【0055】
光調整反射体31Bの屈折率が光調整樹脂部材31Aの屈折率よりも低い場合には、光調整樹脂部材31Aの屈折率は、第1透光部21の母材の屈折率よりも高いことが好ましい。このようにすることで、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bの屈折率差を大きくしやすくなる。これにより、光調整樹脂部材31Aから光調整反射体31Bに進む光の一部が、光調整樹脂部材31Aと光調整反射体31Bとの界面において全反射しやすくなる。これにより、光源部10の上方へ光が抜ける低減できるので、光源部10の直上領域が明るくなりすぎることを低減できる。
【0056】
図6Aに示すように、光調整反射体31Bは、断面視において、横方向における最大長さL3が、上下方向における最大長さL4よりも長いことが好ましい。このようにすることで、光調整反射体31Bが球状の場合よりも光源部10と対向する光調整反射体31Bの面を平らな面に近づけやすくなる。これにより、光源部10から出射された光が、平面視において光源部10の周囲に位置する光調整部材30の一部によって反射された場合に、光源部10から離れる方向に反射されやすくなる。つまり、光源部10から出射された光が、光調整部材30の一部によって反射されて光源部10に戻ってくることを低減することができる。これにより、光源部10から出射された光が光源部10に吸収されることを低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。例えば、光源部10の光源透光性部材13が蛍光体を含んでいる場合には、光源部10から出射された光が光調整部材30によって反射して光源部10に戻ってくることを低減することができることにより、光源部10からの光の波長が光源透光性部材13に含まれる蛍光体によって変換されすぎることを低減することができる。横方向における光調整反射体31Bの最大長さL3は、特に限定されない。例えば、横方向における光調整反射体31Bの最大長さL3は、上下方向(Z方向)における光調整反射体31Bの最大長さL4の2倍以上である。
【0057】
(導光部材40)
図1図2に示すように、発光モジュール100は導光部材40を備えている。導光部材40は、光源部10が発する光に対する透光性を有する部材である。光源部10のピーク波長に対する導光部材40の透過率は、例えば、60%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。図2に示すように、導光部材40は、発光モジュール100の発光面となる第1面401と、第1面401の反対側に位置する第2面402と、を有する。導光部材40は、第1面401から第2面402まで貫通する収容部403を有する。導光部材40の収容部403に光源部10が配置される。本実施形態における収容部403は、平面視において円形状である。収容部403は、平面視において楕円、又は、三角形、四角形、六角形若しくは八角形等の多角形状であってもよい。尚、発光モジュール100は、導光部材40を備えていなくてもよい。
【0058】
発光モジュール100が備える導光部材40の数は、1つでもよく、複数でもよい。本実施形態では、発光モジュール100は、第1導光部40A、第2導光部40B、第3導光部40C及び第4導光部40Dを含む複数の導光部材40を備えている。第1方向(X方向)において、第1導光部40Aと第2導光部40Bは隣り合っている。第1方向(X方向)において、第3導光部40Cと第4導光部40Dは隣り合っている。第2方向(Y方向)において、第1導光部40Aと第3導光部40Cは隣り合っている。第2方向(Y方向)において、第2導光部40Bと第4導光部40Dは隣り合っている。第1光源10Aは、第1導光部40Aの収容部403に配置される。第2光源10Bは、第2導光部40Bの収容部403に配置される。第3光源10Cは、第3導光部40Cの収容部403に配置される。第4光源10Dは、第4導光部40Dの収容部403に配置される。
【0059】
図1に示すように、平面視において、光調整部材30の外縁の少なくとも一部は、収容部403の外縁よりも外側に位置することが好ましい。これにより、収容部403の外縁の近傍が明るくなりすぎることを抑制することができる。平面視において、光調整部材30の外縁の全てが、収容部403の外縁よりも外側に位置していてもよい。また、平面視において、光調整部材30の外縁の全てが、収容部403の外縁よりも内側に位置していてもよい。このようにすることで、平面視において光調整部材30から露出する透光性部材20の面積が増加しやすくなる。これにより、透光性部材20から透光性部材20の外部に取り出される光の量を増やすことができる。
【0060】
導光部材40は区画溝41によって区画されている。区画溝41で区画された1つの領域を発光領域300Aとする。本実施形態では、区画溝41によって区画された第1導光部40A、第2導光部40B、第3導光部40C及び第4導光部40Dが、それぞれ異なる発光領域300Aである。1つの発光領域300Aは、ローカルディミングの駆動単位とすることができる。面状光源300を構成する発光領域300Aの数は特に限定されない。例えば、面状光源300が1つの発光領域300Aを備えていてもよく、面状光源300が複数の発光領域300Aを備えていてもよい。また、複数の面状光源300を並べることで、より面積の大きい面状光源装置としてもよい。区画溝41内に光源部10が発する光に対する反射性を有する部材が配置されていてもよい。これにより、発光状態の発光領域と非発光状態の発光領域とのコントラスト比を向上させることができる。尚、発光モジュールは、区画溝41内に光源部10が発する光に対する反射性を有する部材が配置されていなくてもよい。
【0061】
本実施形態では、導光部材40は、第2方向(Y方向)に延びる第1区画溝41Aと、第1方向(X方向)に延びる第2区画溝41Bと、で構成される格子状の区画溝41を備える。第1導光部40Aと第2導光部40Bの間には第2方向(Y方向)に延びる第1区画溝41Aがある。第1導光部40Aと第3導光部40Cの間には第1方向(X方向)に延びる第2区画溝41Bがある。区画溝41は、導光部材40の第1面401から第2面402まで貫通することが好ましい。このようにすることで、導光部材40を複数に分離することができるので、例えば、導光部材40と支持部材200の熱膨張係数の違いから生じる支持部材200の反りを低減することができる。これにより、後述する導電部材80に亀裂が生じることを低減できる。また、区画溝41は、導光部材40の第1面401側のみ開口する凹部であってもよい、又は導光部材40の第2面402側のみ開口する凹部であってもよい。区画溝41が凹部の場合には、区画溝41は導光部材40により形成された底面を備えている。
【0062】
図2に示すように、導光部材40は、導光部材40の第1面401側に開口する孔部42A(以下、第1導光孔部という)を有していていることが好ましい。平面視において、第1導光孔部42Aは、収容部403と区画溝41との間に位置する。平面視において、第1導光孔部42Aは、光調整部材30と重ならない。本実施形態において、第1導光孔部42Aは第1面401側にのみ開口する凹部である。尚、第1導光孔部42Aは導光部材40の第1面401から第2面402まで貫通していてもよく、導光部材40の第2面402側のみ開口する凹部であってもよい。導光部材40が第1導光孔部42Aを含むことにより、導光部材40の表面積を大きくすることができる。このようにすることで、導光部材40の表面から導光部材40の外部に取り出される光の量を増やすことができる。これにより、発光モジュール100の輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。第3方向(Z方向)における凹部の深さは、例えば、導光部材40の厚さの0.1倍以上である。
【0063】
平面視における第1導光孔部42Aの形状は、特に限定されない。図1に示すように、本実施形態の第1導光孔部42Aは、1方向に延びている形状である。平面視における第1導光孔部42Aの形状は、2方向に延びるV字形又はL字形であってもよい。平面視における第1導光孔部42Aの形状は、湾曲している部分を含んでいてもよい。また、平面視における第1導光孔部42Aの形状は、円形、楕円形、又は、三角形、四角形、六角形若しくは八角形等の多角形であってもよい。
【0064】
本明細書において、第1面401に位置する第1導光部40Aの外縁のうちで第1光源10Aの中心から最も遠い点を第1点P1と称し、第1面401に位置する第1導光部40Aの外縁のうちで第1光源10Aの中心から最も近い点を第2点P2と称する。本実施形態では、第1点P1は第1導光部40Aの角に位置し、第2点P2は第1導光部40Aの各辺の中心に位置する。第1点P1及び第2点P2は、それぞれが、1つでもよいし、複数でもよい。
【0065】
図1に示すように、平面視において、第1導光孔部42Aの少なくとも一つが、第1光源10Aの中心と第1点P1とを結ぶ仮想直線上に位置することが好ましい。このようにすることで、発光モジュールの輝度むらが低減される。第1光源10Aから遠い第1点P1は、第1光源10Aに近い第2点P2よりも輝度が低くなりやすいが、仮想直線上に第1導光孔部42Aが位置することにより、第1点P1の近傍において導光部材40の外部に取り出される光の量を増やしやすくなる。これにより、第1点P1での輝度と第2点P2での輝度とに差が生じることを低減できるので、発光モジュールの輝度むらが低減される。
【0066】
第1導光孔部42Aは第1光源10Aの中心と第1点P1とを結ぶ仮想直線上に、複数の第1導光孔部42Aが位置することが好ましい。このようにすることで、第1点P1の近傍における輝度の調整が容易になるので、発光モジュールの輝度むらを低減させやすくなる。第1光源10Aの中心と第1点P1とを結ぶ仮想直線上に位置する第1導光孔部42Aの数は、第1光源10Aの中心と第2点P2とを結ぶ仮想直線上に位置する第1導光孔部42Aの数よりも多いことが好ましい。これにより、第1点P1での輝度と第2点P2での輝度とに差が生じることを低減しやすくなる。尚、1光源10Aの中心と第2点P2とを結ぶ仮想直線上に位置する第1導光孔部42Aがなくてもよい。
【0067】
平面視において、第1導光孔部42Aの少なくとも一つが、第1光源10Aの中心に近い第1導光孔部42Aの端部から第1光源10Aから離れるように第1方向及び第2方向に傾斜して延びていることが好ましい。このようにすることで、第1導光孔部42Aが延びる方向に第1光源10Aからの光の一部を導くことができる。これにより、発光モジュールの輝度むらを低減させることができる。
【0068】
第1導光部40Aに設けられる第1導光孔部42Aの形状及び/又は数と、第2導光部40Bに設けられる第1導光孔部42Aの形状及び/又は数とは同じでもよく、異なっていてもよい。例えば、導光部材40に第1導光孔部42Aを形成する前に、第1導光部40Aの輝度むらと第2導光部40Bの輝度むらを確認する。第1導光部40Aの輝度むらと第2導光部40Bの輝度むらを確認した後に、第1導光部40A及び第2導光部40Bのそれぞれに適した第1導光孔部42Aを導光部材40に形成する。このようにすることで、発光モジュール100の輝度むらを低減させることができる。例えば、導光部材40に第1導光孔部42Aを形成する前に輝度むらが所望の範囲に抑えられていれば、導光部材40に第1導光孔部42Aを設けなくてもよい。第1導光部40Aの輝度むらと第2導光部40Bの輝度むらを確認する方法としては、例えば、2次元色彩輝度計(コニカミノルタ製CA-2500)で輝度を測定することで確認できる。
【0069】
図4Aに示す発光モジュール101のように、導光部材40は、導光部材40の第1面401側に開口し、光調整部材30の光調整貫通孔30Aと繋がる孔部42B(以下、第2導光孔部という)を有していてもよい。第2導光孔部42Bの内側の空間と、光調整貫通孔30Aの内側の空間と、が繋がっていてもよい。このようにすることで、第2導光孔部42Bから出射された光が光調整部材30によって遮られることを低減することができる。尚、第2導光孔部42Bは導光部材40の第1面401から第2面402まで貫通していてもよい。導光部材40が第2導光孔部42Bを含むことにより、導光部材40の表面積を大きくすることができる。このようにすることで、導光部材40の表面から導光部材40の外部に取り出される光の量を増やすことができる。
【0070】
断面視において、横方向における第2導光孔部42Bの最大長さL5は、横方向における光調整貫通孔30Aの最大長さL2よりも短いことが好ましい。換言すると、横方向における光調整貫通孔30Aの最大長さL2は、横方向における第2導光孔部42Bの最大長さL5よりも長いことが好ましい。このようにすることで、第2導光孔部42Bから出射された光が光調整部材30によって遮られることを低減することができる。
【0071】
図4Bに示す発光モジュール102及び面状光源302のように、導光部材40は、導光部材40の第1面401側に開口し、光調整部材30の光調整貫通孔30Aの下側に位置する孔部42C(以下、第3導光孔部という)を有していてもよい。平面視において、第3導光孔部42Cは、光調整貫通孔30Aと重なる。第3導光孔部42Cを画定する導光部材40の表面は、第2透光部22と接する。これにより、光調整貫通孔30Aの直上領域における輝度の調整が容易になる。例えば、第3導光孔部42Cと接する第2透光部22の厚さを変更することにより光調整貫通孔30Aの直上領域における輝度を調整できる。これにより、輝度の調整が容易になるので、発光モジュール100の輝度むらを低減させやすくなる。
【0072】
導光部材40の材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート若しくはポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ若しくはシリコーン等の熱硬化性樹脂、又は、ガラスなどを用いることができる。
【0073】
導光部材40の厚さは、例えば、150μm以上800μm以下が好ましい。本明細書において、各部材の厚さとは第3方向(Z方向)上に位置する各部材の上面から各部材の下面までの最大値とする。導光部材40は、第3方向に単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。導光部材40が積層体で構成される場合、各層の間に透光性の接着剤を配置してもよい。積層体の各層は、異なる種類の主材を用いてもよい。
【0074】
(支持部材200)
支持部材200は、発光モジュール100が配置される部材である。支持部材200は、光源部10及び導光部材40を支持する。導光部材40は、第2面402を支持部材200の上面に対向させて、支持部材200上に配置される。
【0075】
支持部材200は、配線基板50を有する。配線基板50は、絶縁基材51と、絶縁基材51の少なくとも一方の面に配置された少なくとも1層の配線層52とを有する。絶縁基材51は、リジッド基板であってもよく、フレキシブル基板であってもよい。面状光源の薄型化のため、絶縁基材51はフレキシブル基板であることが好ましい。絶縁基材51は、第3方向(Z方向)において単層で構成されてもよいし、複数の層の積層体で構成されてもよい。例えば、絶縁基材51は、単層のフレキシブル基板で構成されていてもよく、複数のリジッド基板の積層体で構成されていてもよい。絶縁基材51の材料として、例えば、ポリイミドなどの樹脂を用いることができる。配線層52は、金属膜であり、例えば銅膜である。
【0076】
支持部材200は、配線基板50上に配置された第1接着層61と、第1接着層61上に配置された反射部材70と、反射部材70上に配置された第2接着層62と、をさらに有する。
【0077】
第1接着層61は、配線基板50と反射部材70との間に配置され、配線基板50と反射部材70を接着している。第1接着層61は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。第1接着層61の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。第1接着層61の光散乱粒子として、例えば、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。第1接着層61として、シート状の光学用透明粘着剤を用いてもよい。
【0078】
第1接着層61の樹脂部材の屈折率は、反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70から第1接着層61に進む光の一部が、反射部材70と第1接着層61との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0079】
反射部材70は、導光部材40の第2面402の下方、光源部10の下方、透光性部材20の下方、及び区画溝41の下方に配置されている。反射部材70は、光源部10が発する光に対する反射性を有する。反射部材70は、樹脂部材と、樹脂部材中に含まれる反射体によって構成することができる。反射部材70の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。反射部材70の反射体の材料としては、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。反射部材70の反射体として空気等の気体を用いてもよい。
【0080】
反射部材70の反射体の屈折率は、反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70に入射した光源部10からの光の一部が、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体との界面において全反射しやすくなる。これにより、反射部材70から下方へ光が抜ける低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0081】
反射部材70の反射体の屈折率が反射部材70の樹脂部材の屈折率よりも低い場合には、反射部材70の樹脂部材の屈折率は第1透光部21の母材の屈折率よりも高いことが好ましい。このようにすることで、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体の屈折率差を大きくしやすくなる。これにより、反射部材70に入射した光源部10からの光の一部が、反射部材70の樹脂部材と反射部材70の反射体との界面において全反射しやすくなる。
【0082】
第2接着層62は、反射部材70と導光部材40の第2面402との間に配置され、反射部材70と導光部材40を接着している。光源部10は、導光部材40の収容部403内において第2接着層62上に配置される。第2接着層62は、例えば、光散乱粒子を含む樹脂部材によって構成することができる。第2接着層62の樹脂部材として、例えば、被覆部材14の樹脂部材と同様の材料を用いることができる。第2接着層62の光散乱粒子として、例えば、被覆部材14の光散乱粒子と同様の材料を用いることができる。第2接着層62として、シート状の光学用透明粘着剤を用いてもよい。
【0083】
第2接着層62の樹脂部材の屈折率は、導光部材40の母材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、導光部材40から第2接着層62に進む光の一部が、導光部材40と第2接着層62との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。第2接着層62の樹脂部材の屈折率は、第1透光部21の母材の屈折率よりも低いことが好ましい。このようにすることで、第1透光部21から第2接着層62に進む光の一部が、第1透光部21と第2接着層62との界面において全反射しやすくなる。これにより、発光モジュール100の下方へ抜ける光を低減できるので、発光モジュール100の光取り出し効率が向上する。
【0084】
支持部材200は、導電部材80をさらに有する。導電部材80は、例えば、樹脂と、樹脂中に含まれる金属粒子とを含む。導電部材80の樹脂として、例えば、エポキシ樹脂又はフェノール樹脂を用いることができる。金属粒子として、例えば、銅又は銀の粒子を用いることができる。
【0085】
導電部材80は、接続部81と配線部82とを有する。接続部81は、第2接着層62、反射部材70、第1接着層61、及び絶縁基材51を第3方向(Z方向)において貫通している。配線部82は、配線基板50における配線層52が配置された面に配置され、接続部81と接続している。接続部81と配線部82は、同じ材料で一体に形成することができる。配線部82の一部は、配線層52と接続している。
【0086】
光源部10の正負の一対の電極12に対応して、一対の導電部材80が互いに離れて配置されている。一方の導電部材80の接続部81は、光源部10の下方において正側の電極12と接続され、他方の導電部材80の接続部81は、光源部10の下方において負側の電極12と接続されている。光源部10の電極12は、導電部材80及び配線層52と電気的に接続されている。
【0087】
下面視における導電部材80の接続部81の形状は特に限定されない。図6Bに示すように本実施形態では下面視における接続部81の形状は、三角形である。下面視における接続部81の形状は、円形、楕円形、又は、四角角形、六角形若しくは八角形等の多角形状であってもよい。下面視における接続部81の角部は、湾曲している部分を含んでいてもよい。下面視において、光源部10の電極12の外縁から導電部材80の外縁までの長さが最短になる部分は、一対の電極12の間に位置することが好ましい。このようにすることで、一対の電極12に対応するように配置される一対の導電部材80が接して短絡することを低減しやすくなる。一対の電極12の間において、一対の電極12のうちの一方と電気的に接続される導電部材80の外縁と一対の電極12のうちの他方と電気的に接続される導電部材80の外縁とは平行であることが好ましい。このようにすることで、一対の導電部材80が接して短絡することを低減しやすくなる。導電部材80と配線層52は、1箇所で接続されていてもよく、図6Bに示すように複数箇所で接続されていてもよい。導電部材80と配線層52は、複数箇所で接続されていることが好ましい。このようにすることで、電気回路の一部が途切れることを低減しやすくなる。
【0088】
支持部材200は、絶縁層90をさらに有する。絶縁層90は、配線基板50の下面に配置され、配線層52を覆っている。絶縁層90の材料として、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂又はアクリル樹脂を用いることができる。
【0089】
次に、図7Aから図7Lを参照して、発光モジュール102及び面状光源302の製造方法の一例について説明する。
【0090】
図7Aに示す積層部材210を製造、又は、購入を含む譲受等により準備する。積層部材210は、配線基板50と、配線基板50上と配置された第1接着層61と、第1接着層61上に配置された反射部材70と、反射部材70上に配置された第2接着層62と、備える。積層部材210を準備する工程は、配線基板50を譲受等により準備した後に、配線基板50上と第1接着層61を配置する工程と、第1接着層61上に反射部材70を配置する工程と、反射部材70上に第2接着層62を配置する工程と、を含んでいてもよい。尚、各工程の途中の状態の部材を譲受等により準備してもよい。各工程において譲受等により準備してよいことは適宜省略する。積層部材210は、配線基板50の下面を覆う絶縁層90をさらに備えていてもよい。積層部材210は、面状光源302の支持部材200の一部である。
【0091】
図7Bに示すように、第2接着層62、反射部材70、第1接着層61、配線基板50、及び絶縁層90を貫通する貫通孔201を積層部材210に形成する。貫通孔201は、例えば、パンチ加工、ドリル加工、又はレーザー加工によって形成される。平面視における貫通孔201の形状は、円形状である。平面視における貫通孔201の形状は、円形状以外にも、楕円形状または多角形形状であってもよい。
【0092】
図7Cに示すように、貫通孔201を形成した積層部材210上に導光部材40を配置する。導光部材40の第2面402が、積層部材210の第2接着層62に接着される。積層部材210に形成された貫通孔201は、導光部材40に形成された収容部403に重なるように配置される。平面視において、収容部403と、2つの貫通孔201と、が重なる。
【0093】
図7Dに示すように収容部403内に光源部10を配置する。例えば、光源部10の下面と第2接着層62の上面とを接着させる。平面視において、光源部10の電極と、積層部材210に形成された貫通孔201と、が重なるように光源部10が収容部403内に配置される。光源部の正負一対の電極のうち、一方の電極(例えば正電極)に1つの貫通孔201が対向し、他方の電極(例えば負電極)に1つの貫通孔201が対向するように光源部10が収容部403内に配置される。
【0094】
光源部10を収容部403内に配置した後、図7Eに示すように積層部材210の貫通孔内に導電部材80を形成する。貫通孔内に例えば導電ペーストを配置した後、硬化させることで、光源部10の電極12と接続された導電部材80を形成することができる。導電部材80は、配線基板50の下面にも形成され、配線基板50の配線層52と接続される。
【0095】
導電部材80を形成した後に、導電部材80の下面を覆う絶縁層90を形成する。絶縁層90は、例えば、印刷、ポッティング、スプレー、インクジェット、又は樹脂シートの貼り合わせ等の方法により形成することができる。
【0096】
導電部材80の下面を覆う絶縁層90を形成した後に、図7Fに示すように収容部403内において光源部10の側面を覆う第1透光部21を形成する。第1透光部21は、第1光源10Aの側面と接するように形成される。例えば、液状の透光性樹脂を収容部403内に供給した後、透光性樹脂を加熱して硬化させることで、第1透光部21を形成することができる。
【0097】
第1透光部21を形成した後、図7Gに示すように導光部材40の第1面401側に開口する第1導光孔部42A及び第3導光孔部42Cを形成する。第1導光孔部42A及び第3導光孔部42Cは、例えば、レーザー加工、切削加工等により形成することができる。
【0098】
第1導光孔部42A及び第3導光孔部42Cを形成した後、図7Hに示すように光源部10及び第1透光部21の上側に未硬化の第2透光部22を配置する。未硬化の第2透光部22は、第3導光孔部42Cを画定する導光部材40の表面と接するように配置される。未硬化の第2透光部22は、例えば、ポッティング、スプレー、インクジェット等により光源部10及び第1透光部21の上側に配置することができる。
【0099】
未硬化の第2透光部22を光源部10及び第1透光部21の上側に配置した後、図7Iに示すように、未硬化の第2透光部22を介して、光源部10及び第1透光部21の上側に光調整部材32(以下、光調整中間部材という)を配置する。図7Jに示すように、平面視において、光調整中間部材32は複数の光源部10と重なるように配置される。未硬化の第2透光部22を加熱して硬化させることで、第2透光部22を形成することができる。硬化後の第2透光部22によって光調整中間部材32が光源部10及び第1透光部21と固定される。これにより、光源部10と、光源部10の側面と接する透光性部材20と、光源部10及び透光性部材20の上側に位置する光調整中間部材32と、を備える中間体を準備する。透光性部材20は、第1透光部21と、第2透光部22と、を有する。
【0100】
中間体を準備する工程の後、図7K図7Lに示すように、光調整中間部材32に光調整貫通孔30Aを形成する。光調整中間部材32の光調整貫通孔30Aは、平面視において光源部10から離れて位置する。光調整貫通孔30Aは、レーザー加工等により形成することができる。光調整貫通孔30Aを形成する工程において、透光性部材20に光調整貫通孔30Aと繋がる透光凹部20Aが形成される。光源部10の上側に光調整中間部材32を配置した後に光調整中間部材32に光調整貫通孔30Aを形成することで、光調整貫通孔30Aを形成した光調整中間部材32を光源部10の上側に配置する場合よりも光源部10に対する光調整貫通孔30Aの位置のバラつきを低減しやすくなる。光調整中間部材32を各光源部10の上側を配置される光調整部材30に個片化する。レーザー加工等によって光調整中間部材32を光調整部材30に個片化することができる。図7K図7Lに示すように、光調整中間部材32は、各光源部10の上側を配置される複数の光調整部材30と、複数の光調整部材30の間に位置する光調整端材33と、に分けられる。光調整貫通孔30Aを形成する工程の後に、光調整部材30に個片化する工程を行ってもよく、光調整部材30に個片化する工程の後に光調整貫通孔30Aを形成する工程を行ってもよい。
【0101】
光調整部材30に個片化する工程の後に、光調整端材33を除去する。光調整端材33を除去した後に、光調整部材30をオゾン洗浄又はプラズマ処理する工程を有することが好ましい。これにより、有機化合物などの不純物を除去することができる。また、光調整部材30の一部がレーザー加工によって黄変した場合でも、光調整部材30をオゾン洗浄又はプラズマ処理することによって黄変した光調整部材30の少なくとも一部を除去することができる。これにより、発光モジュール102の光取り出し効率が向上する。上記の工程により、図4Bに示す発光モジュール102及び面状光源302を製造することができる。上記に示した発光モジュール102及び面状光源302の製造方法は一例であり、技術的に矛盾が生じない限りにおいて種々の改変が可能である。
【0102】
第2透光部22の材料としてホットメルト樹脂を用いている場合には、図4Bに示す発光モジュール102及び面状光源302を製造した後に、更に第2透光部22の少なくとも一部を加熱により溶かしてもよい。第2透光部22の少なくとも一部を加熱により液体にした後に冷却により固化することにより、図8に示すように光調整貫通孔30Aを画定する光調整部材30の表面の少なくとも一部と接する第2透光部22を形成することができる。これにより、第2透光部22と光調整部材30の密着性を向上させることができる。例えば、光調整部材30の自重によって、光調整部材30を少なくとも一部が液体になった第2透光部22に沈ませてもよい。また、光調整部材30を下方向に押すことによって、光調整部材30を少なくとも一部が液体になった第2透光部22に沈ませてもよい。ホットメルト樹脂を加熱する温度は特に限定されないが、例えば70℃以上である。第2透光部22は、光調整貫通孔30Aを画定する光調整部材30の表面の全てと接していてもよい。図8に示すように、第2透光部22は、光調整部材30の外側の側面の少なくとも一部と接していてもよい。これにより、第2透光部22と光調整部材30の密着性を向上させることができる。第2透光部22は、光調整部材30の上面の一部と接していてもよい。
【0103】
次に、図7Mから図7Oを参照して、発光モジュール103及び面状光源303の製造方法の一例について説明する。
【0104】
図7Mに示すように、光源部10と、光源部10の側面と接する透光性部材20と、光源部10及び透光性部材20の上側に位置する光調整中間部材32と、を備える中間体を準備する。中間体は、発光モジュール102及び面状光源302の製造方法の一例と同様の方法による製造により準備してもよく、購入を含む譲受等により準備してもよい。
【0105】
図7Nに示すように、光調整中間部材32は、平面視において光源部10と重なる第1領域32Aと、光源部10から離れて位置する第2領域32Bと、第2領域32Bに位置する孔部32C(以下、光調整孔部という)と、を有する。図7Mに示すように、光調整孔部32Cは、透光性部材20と対向する面側に開口する。本実施形態では、光調整孔部32Cは、透光性部材20と対向する面側のみに開口する凹部である。光調整孔部32Cは、光調整中間部材32の上面から下面まで貫通する貫通孔であってもよい。光調整孔部32Cを画定する光調整中間部材32の表面の少なくとも一部は透光性部材20と接している。
【0106】
光調整中間部材32が光調整孔部32Cを有することにより、第2透光部22の横方向における大きさのバラつきを低減しやすくなる。未硬化の第2透光部22を介して光源部10及び第1透光部21の上側に光調整中間部材32を配置する場合に、未硬化の第2透光部22は光調整孔部32C内にも濡れ広がることができる。これにより、光調整孔部32Cによって横方向において未硬化の第2透光部22が濡れ広がる大きさを調整しやすくなる。このため、光調整中間部材32が光調整孔部32Cを有することにより、第2透光部22の横方向における大きさのバラつきを低減しやすくなる。また、光調整孔部32C内に濡れ広がった第2透光部22によって透光凸部20Bが形成される。
【0107】
中間体を準備する工程の後、図7Oに示すように、光調整中間部材32に光調整貫通孔30Aを形成する。また、光調整中間部材32を各光源部10の上側を配置される光調整部材30に個片化する。レーザー加工等によって光調整中間部材32に貫通孔を形成することで、光調整部材30に個片化することができる。図7Oに示すように、光調整中間部材32は、各光源部10の上側を配置される複数の光調整部材30と、複数の光調整部材30の間に位置する光調整端材33と、に分けられる。光調整部材30の少なくとも一部は、光調整中間部材32の第1領域32Aに位置する部分である。光調整端材33の少なくとも一部は、光調整中間部材32の第2領域32Bに位置する部分である。光調整貫通孔30Aを形成する工程の後に、光調整部材30に個片化する工程を行ってもよく、光調整部材30に個片化する工程の後に光調整貫通孔30Aを形成する工程を行ってもよい。
【0108】
光調整部材30に光調整貫通孔30Aを形成する工程の後に、光調整貫通孔30Aの外側に位置し、且つ、光調整貫通孔30Aを含む第2領域32Bの一部を除去する。除去される光調整中間部材32の第2領域32Bの一部は、光調整貫通孔30Aの外側に位置する。除去される光調整中間部材32の第2領域32Bの一部は、光調整貫通孔30Aを含む。除去される光調整中間部材32の第2領域32Bの一部とは、光調整端材33と同じ部分である。光調整端材33を除去した後に、光調整部材30をオゾン洗浄又はプラズマ処理する工程を有していてもよい。上記の工程により、図4C図4Dに示す発光モジュール103及び面状光源303を製造することができる。上記に示した発光モジュール103及び面状光源303の製造方法は一例であり、技術的に矛盾が生じない限りにおいて種々の改変が可能である。
【0109】
本明細書は、下記の実施形態を含む。
項1. 光源部と、
前記光源部の側面と接する第1透光部と、前記光源部及び前記第1透光部の上側に位置する第2透光部と、を有する透光性部材と、
前記光源部、前記第1透光部及び前記第2透光部の上側に配置される光調整部材と、を備え、
前記光調整部材は、平面視において前記光源部から離れて位置する前記貫通孔を有し、
前記透光性部材は、前記貫通孔と繋がる凹部を有し、
前記凹部の少なくとも一部が、前記光調整部材の下面よりも下側に位置する発光モジュール。
項2. 前記光調整部材は、樹脂部材と、前記樹脂部材よりも屈折率が低い反射体と、を含む項1に記載の発光モジュール。
項3. 平面視において、
前記光調整部材は、複数の前記貫通孔を有し、
平面視において、複数の前記貫通孔の全てが前記光源部から離れて位置する項1又は項2に記載の発光モジュール。
項4. 平面視において、前記貫通孔が線状の部分を含む項1から項3のいずれか1つに記載の発光モジュール。
項5. 第1面と、前記第1面の反対側の第2面と、前記第1面から前記第2面まで貫通する収容部と、を有する導光部材を備え、
前記光源部は前記収容部に配置される項1から項4のいずれか1つに記載の発光モジュール。
項6. 平面視において、前記光調整部材の外縁の少なくとも一部は、前記収容部の外縁よりも外側に位置する項5に記載の発光モジュール。
項7. 前記導光部材は、前記導光部材の前記第1面側に開口する孔部を有する項5又は項6に記載の発光モジュール。
項8. 前記孔部を画定する前記導光部材の表面と、前記第2透光部と、が接する項7に記載の発光モジュール。
項9. 光源部と、前記光源部の側面と接する透光性部材と、前記光源部及び前記透光性部材の上側に位置する光調整部材と、を備える中間体を準備する工程と、
前記光調整部材に、平面視において前記光源部から離れて位置する貫通孔を形成する工程と、
を順に含む発光モジュールの製造方法。
項10. 前記貫通孔を形成する工程において、レーザー加工によって前記貫通孔を形成する項9に記載の発光モジュールの製造方法。
項11. 前記貫通孔を形成する工程において、前記透光性部材に前記貫通孔と繋がる凹部が形成される項9又は項10に記載の発光モジュールの製造方法。
項12. 前記貫通孔を形成する工程の後に、前記光調整部材をオゾン洗浄又はプラズマ処理する工程を有する項9から項11のいずれか1つに記載の発光モジュールの製造方法。
項13. 前記中間体を準備する工程において、前記光調整部材は、平面視において前記光源部と重なる第1領域と、前記光源部から離れて位置する第2領域と、前記第2領域に位置し前記透光性部材と対向する面側に開口する孔部と、を有し、前記孔部を画定する前記光調整部材の表面の少なくとも一部は前記透光性部材と接しており、
前記貫通孔を形成する工程の後に、前記貫通孔の外側に位置し、且つ、前記孔部を含む前記第2領域の一部を除去する工程を有する項9から項12のいずれか1つに記載の発光モジュールの製造方法。
【0110】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。本発明の上述した実施形態を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての形態も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものである。
【符号の説明】
【0111】
10 光源部
20 透光性部材
30 光調整部材
40 導光部材
50 配線基板
61 第1接着層
62 第2接着層
70 反射部材
80 導電部材
90 絶縁層
100、101、102 発光モジュール
200 支持部材
300、301、302 面状光源
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図7H
図7I
図7J
図7K
図7L
図7M
図7N
図7O
図8