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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023169858
(43)【公開日】2023-11-30
(54)【発明の名称】半導体メモリ装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H10B 43/27 20230101AFI20231122BHJP
   H10B 41/27 20230101ALI20231122BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20231122BHJP
   H10B 43/40 20230101ALI20231122BHJP
   H10B 41/40 20230101ALI20231122BHJP
【FI】
H10B43/27
H10B41/27
H01L29/78 371
H10B43/40
H10B41/40
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022196046
(22)【出願日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2022-0060409
(32)【優先日】2022-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ ウン ソク
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP01
5F083EP22
5F083EP76
5F083ER21
5F083GA10
5F083GA27
5F083JA37
5F083JA56
5F083MA06
5F083MA16
5F083MA18
5F083MA19
5F101BA00
5F101BB02
5F101BD16
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
(57)【要約】
【課題】工程を単純化できる半導体メモリ装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本技術は、メモリセル領域及びコンタクト領域を含む半導体基板と、上記半導体基板上の第1積層体と、上記半導体基板と上記第1積層体との間の第2積層体と、上記メモリセル領域で、上記半導体基板の上面に交差する垂直方向に延びて上記第1積層体及び上記第2積層体を貫通する複数のセルプラグと、上記コンタクト領域で、上記垂直方向に延びて上記第1積層体を貫通する複数の支持台と、を含み、上記第2積層体は、上記複数の支持台と異なるレベルに配置された半導体メモリ装置を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリセル領域及びコンタクト領域を含む半導体基板と、
上記半導体基板上の第1積層体と、
上記半導体基板と上記第1積層体との間の第2積層体と、
上記メモリセル領域で、上記半導体基板の上面に交差する垂直方向に延びて上記第1積層体及び上記第2積層体に配置される複数のセルプラグと、
上記コンタクト領域で、上記垂直方向に延びて上記第1積層体に配置される複数の支持台と、を含み、
上記第2積層体は、上記複数の支持台と異なるレベルに配置されたことを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
上記複数の支持台は、上記第1積層体を貫通して、上記垂直方向に延びた垂直部及び上記垂直部の側壁を囲む絶縁部を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項3】
上記第1積層体は、上記垂直方向に交互に積層された複数の層間絶縁膜及び複数の導電膜を含み、
上記絶縁部は、上記複数の導電膜と上記垂直部との間に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項4】
上記複数の支持台は、上記垂直方向に延びたポリシリコン及び上記ポリシリコンの側壁を囲むシリコン酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項5】
上記シリコン酸化物は、上記ポリシリコン及び上記第1積層体の間に配置されたことを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ装置。
【請求項6】
上記複数の支持台は、半導体物質及び上記半導体物質の酸化物を含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項7】
上記第1積層体は、上記コンタクト領域上で階段構造に形成され、
上記支持台は、上記第1積層体の上記階段構造を貫通することを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項8】
周辺回路構造を含む半導体基板と、
上記半導体基板の上面に交差する垂直方向に交互に積層された複数の第1層間絶縁膜及び複数の第1導電膜を含む第1積層体と、
上記第1積層体と上記半導体基板との間に配置され、上記垂直方向に交互に積層された複数の第2層間絶縁膜及び複数の第2導電膜を含む第2積層体と、
上記第1積層体及び上記第2積層体に配置されるセルプラグと、
上記第1積層体に配置され、上記垂直方向にセルプラグよりも短く形成された第1支持台と、
上記第2積層体と上記周辺回路構造との間に配置された連結構造と、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項9】
上記第1積層体は、階段構造を含み、
上記第2積層体は、上記第1積層体の上記階段構造と上記半導体基板との間の領域を開口させるように形成され、
上記第1支持台は、上記第1積層体の上記階段構造を貫通することを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置。
【請求項10】
上記第1積層体及び上記第2積層体を貫通する第2支持台をさらに含み、
上記第1支持台は、上記第2支持台よりも上記垂直方向に短く形成されたことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置。
【請求項11】
上記第2支持台は、上記セルプラグと同じ物質で形成されたことを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置。
【請求項12】
上記第1支持台は、上記垂直方向に延びた垂直部及び上記垂直部と上記複数の導電膜との間に配置された絶縁部を含み、
上記絶縁部は、上記垂直部と異なった物質で形成されたことを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置。
【請求項13】
第1方向に交互に積層された複数の第1物質膜及び複数の第2物質膜を含む第1予備積層体を形成するステップと、
上記第1予備積層体を貫通する第1支持台を形成するステップと、
上記第1予備積層体上に上記第1方向に交互に積層された複数の第3物質膜及び複数の第4物質膜を含み、上記第1支持台を露出する第2予備積層体を形成するステップと、
上記第1支持台を覆うギャップ充填絶縁膜を形成するステップと、
上記第1予備積層体及び上記第2予備積層体を貫通するセルプラグを形成するステップと、
上記第1予備積層体及び上記第2予備積層体を貫通するスリットを形成するステップと、
上記スリットを介して上記複数の第2物質膜及び上記複数の第4物質膜を除去することで、上記複数の第2物質膜の除去された複数の第1開口部及び上記複数の第4物質膜の除去された複数の第2開口部を形成するステップと、
上記複数の第1開口部を介して上記第1支持台の側壁を酸化させるステップと、
上記複数の第1開口部及び上記複数の第2開口部のそれぞれの内部に導電膜を形成するステップと、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項14】
上記第1支持台は、上記複数の第1物質膜及び上記複数の第2物質膜に対するエッチング選択比を有する物質で形成されたことを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項15】
上記第1支持台は、ポリシリコンで形成されたことを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項16】
上記セルプラグを形成する間、上記第1予備積層体及び上記第2予備積層体を貫通する第2支持台を形成することを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項17】
上記第2予備積層体は、階段構造に形成された端部を含み、
上記第2支持台は、上記第2予備積層体の上記階段構造を貫通することを特徴とする請求項16に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項18】
上記第1予備積層体は、階段構造に形成された端部を含み、
上記第1支持台は、上記第2予備積層体の上記階段構造を貫通することを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項19】
上記第1予備積層体は、第1基板上に形成され、
上記第1基板は、上記導電膜を形成した以後に除去されることを特徴とする請求項14に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【請求項20】
上記第1基板を除去する前に、
上記セルプラグに連結されたビット線を形成するステップと、
上記ビット線に接続された第1連結構造を形成するステップと、
周辺回路構造、上記周辺回路構造に接続された第2連結構造を含む第2基板が提供されるステップと、
上記第1連結構造と上記第2連結構造とを相互ボンディングするステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項19に記載の半導体メモリ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置及びその製造方法に関し、より具体的には、3次元半導体メモリ装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に不揮発性メモリ装置とは、電気的にデータの消去(erase)及び格納(program)が可能であり、電源が遮断されてもデータの保存が可能な素子である。これによって、最近様々な分野で不揮発性メモリ装置の使用が増加している。
【0003】
不揮発性メモリ装置は、様々な形態のメモリセルトランジスタを構成しており、セルアレイ構造によってNAND型(NAND type)とNOR型(NOR type)に大きく分けられる。NAND型不揮発性メモリ装置とNOR型不揮発性メモリ装置は、高集積化と高速性に大別されるそれぞれの長短を有している。
【0004】
特に、NAND型不揮発性メモリ装置は、複数のメモリセルトランジスタを直列に連結したセルストリング(string)構造を有するため、高集積化に有利である。そして、NAND型不揮発性メモリ装置は、複数個のメモリセルトランジスタに格納された情報を同時に変更する動作方式を採用するので、情報更新(update)速度が上記NOR型不揮発性メモリ装置に比べて格段に早い。このような高い集積度及び早い更新速度によって、NAND型不揮発性メモリ装置は、デジタルカメラまたはMP3プレーヤーなどのように大容量記憶装置(mass storage)を要する携帯用電子機器に主に使用される。
【0005】
このようなNAND型不揮発性メモリ装置の長所を促進及び強調し続ける方向に研究開発されており、これによって3次元構造のNAND型不揮発性メモリ装置が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、工程を単純化できる半導体メモリ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置は、メモリセル領域及びコンタクト領域を含む半導体基板と、上記半導体基板上の第1積層体と、上記半導体基板と上記第1積層体との間の第2積層体と、上記メモリセル領域で、上記半導体基板の上面に交差する垂直方向に延びて上記第1積層体及び上記第2積層体を貫通する複数のセルプラグと、上記コンタクト領域で、上記垂直方向に延びて上記第1積層体を貫通する複数の支持台と、を含み、上記第2積層体は、上記複数の支持台と異なるレベルに配置された半導体メモリ装置を含むことができる。
【0008】
本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置は、周辺回路構造を含む半導体基板と、上記半導体基板の上面に交差する垂直方向に交互に積層された複数の第1層間絶縁膜及び複数の第1導電膜を含む第1積層体と、上記第1積層体と上記半導体基板との間に配置され、上記垂直方向に交互に積層された複数の第2層間絶縁膜及び複数の第2導電膜を含む第2積層体と、上記第1積層体及び上記第2積層体を貫通するセルプラグと、上記第1積層体を貫通して、上記垂直方向にセルプラグよりも短く形成された第1支持台と、上記第2積層体と上記周辺回路構造との間に配置された連結構造と、を含むことができる。
【0009】
本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の製造方法は、第1方向に交互に積層された複数の第1物質膜及び複数の第2物質膜を含む第1予備積層体を形成するステップと、上記第1予備積層体を貫通する第1支持台を形成するステップと、上記第1予備積層体上に上記第1方向に交互に積層された複数の第3物質膜及び複数の第4物質膜を含み、上記第1支持台を露出する第2予備積層体を形成するステップと、上記第1支持台を覆うギャップ充填絶縁膜を形成するステップと、上記第1予備積層体及び上記第2予備積層体を貫通するセルプラグを形成するステップと、上記第1予備積層体及び上記第2予備積層体を貫通するスリットを形成するステップと、上記スリットを介して上記複数の第2物質膜及び上記複数の第4物質膜を除去することで、上記複数の第2物質膜の除去された複数の第1開口部及び上記複数の第4物質膜の除去された複数の第2開口部を形成するステップと、上記複数の第1開口部を介して上記第1支持台の側壁を酸化させるステップと、上記複数の第1開口部及び上記複数の第2開口部のそれぞれの内部に導電膜を形成するステップと、を含むことができる。
【発明の効果】
【0010】
本技術は、複数の積層構造における支持台形成のための別途工程を設けることなく、セルプラグ及び支持台を同時に設けることで工程を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置を概略的に示すブロック図である。
図2a】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置の断面図である。
図2b】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置の断面図である。
図3図2bに示された領域Aを拡大した断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。
図5a】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5b】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5c】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5d】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5e】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5f】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5g】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5h】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5i】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図5j】本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
図6】本発明の実施形態に係る周辺回路構造を示す断面図である。
図7a図4に示されたステップS3についての一実施形態を示す断面図である。
図7b図4に示されたステップS3についての一実施形態を示す断面図である。
図8a図4に示されたステップS5及びステップS7についての一実施形態を示す断面図である。
図8b図4に示されたステップS5及びステップS7についての一実施形態を示す断面図である。
図9】本発明の実施形態に係るメモリシステムの構成を示すブロック図である。
図10】本発明の実施形態に係るコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書または出願において開始される本発明の概念による実施形態についての特定の構造上及び機能上の説明は、本発明の概念による実施形態を説明するために例示されたものである。本発明の概念による実施形態は、本明細書または出願において説明する実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、様々な形態で実施されることができる。
【0013】
本発明の実施形態で第1及び第2などの用語は、様々な構成要素を説明するのに使われるが、上記構成要素は、上記用語によって限定されない。上記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使われる。例えば、本発明の概念による権利範囲から離脱されないまま、第1構成要素は第2構成要素と名付けられ、同様に、第2構成要素は第1構成要素とも名付けられうる。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置を概略的に示すブロック図である。
【0015】
図1を参照すると、半導体メモリ装置は、基板SUB上に配置された周辺回路構造体PC及びメモリブロックBLK1~BLKkを含んでもよい。メモリブロックBLK1~BLKkは、周辺回路構造体PCに重畳されてもよい。
【0016】
基板SUBは、単結晶半導体膜であってもよい。例えば、基板SUBは、バルク(bulk)シリコン基板、シリコン・オン・インシュレータ(silicon on insulator)基板、ゲルマニウム基板、ゲルマニウム・オン・インシュレータ(germanium on insulator)基板、シリコン-ゲルマニウム基板、または選択エピタキシャル成長(selective epitaxial growth)方式を通じて形成されたエピタキシャル薄膜であり得る。
【0017】
周辺回路構造体PCは、メモリブロックBLK1~BLKkの動作を制御するための回路を構成するローデコーダ、コラムデコーダ、ページバッファ、制御回路などを含んでもよい。例えば、周辺回路構造体PCは、メモリブロックBLK1~BLKkと電気的に連結されるNMOSトランジスタ、PMOSトランジスタ、レジスタ(resistor)、及びキャパシタ(capacitor)などを含んでよい。周辺回路構造体PCは、基板SUBとメモリブロックBLK1~BLKkとの間に配置されてもよい。
【0018】
メモリブロックBLK1~BLKkのそれぞれは、ソース構造、ビット線、ソース構造とビット線に電気的に連結されたセルストリング、セルストリングに電気的に連結されたワード線、及びセルストリングに電気的に連結されたセレクト線を含んでもよい。セルストリングのそれぞれは、チャネル構造によって直列に連結されたメモリセル及びセレクトトランジスタを含んでもよい。セレクト線のそれぞれは、それに対応するセレクトトランジスタのゲート電極として利用され、ワード線のそれぞれは、それに対応するメモリセルのゲート電極として利用される。
【0019】
他の実施形態として、基板SUB、周辺回路構造体PC、及びメモリブロックBLK1~BLKkは、図1に示された手順に対する逆順に積層されてもよい。この場合、周辺回路構造体PCは、メモリブロックBLK1~BLKk上に配置されてもよい。
【0020】
図2a及び図2bは、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置の断面図である。
【0021】
図2a及び図2bを参照すると、半導体メモリ装置は、メモリセル領域Ra及びコンタクト領域Rbを含む基板10、ゲート積層体GST、チャネル構造CH、メモリ膜ML、配線アレイ41、第1連結構造C1、第2連結構造C2、及び周辺回路のトランジスタTRを含んでもよい。
【0022】
基板10は、図1を参照して説明した基板SUBと同様に構成されてもよい。トランジスタTRは、図1に示された周辺回路構造体PCの一部を構成してもよい。トランジスタTRは、基板10の活性領域に形成されてもよい。基板10の活性領域は、基板10内の素子分離膜13によって区画されてもよい。トランジスタTRは、ゲート絶縁膜17、ゲート電極19、及びゲート電極19の両側の活性領域内に形成されたジャンクション15a、15bを含んでもよい。
【0023】
基板10上に第2連結構造C2及び第2絶縁構造12が配置されてもよい。第2連結構造C2のそれぞれは、多数の導電膜61、63、65、67、69、71、73、75を含んでもよい。第2絶縁構造12は、トランジスタTRを覆ってもよい。第2連結構造C2は、第2絶縁構造12の内部に配置されてもよい。第2絶縁構造12は、2つ以上の絶縁膜を含んでもよい。
【0024】
第2絶縁構造12上に第1連結構造C1及び第1絶縁構造35が配置されてもよい。第1連結構造C1のそれぞれは、複数の導電膜43、45を含んでもよい。第1絶縁構造35は、第2絶縁構造12を覆ってもよい。第1連結構造C1は、第1絶縁構造35の内部に配置されてもよい。第1絶縁構造35は、2つ以上の絶縁膜を含んでもよい。
【0025】
第1連結構造C1を構成する複数の導電膜43、45は、第1ボンディング金属45を含んでもよい。第2連結構造C2を構成する複数の導電膜61、63、65、67、69、71、73、75は、第2ボンディング金属75を含んでもよい。第1ボンディング金属45と第2ボンディング金属75は、相互ボンディングされてもよい。
【0026】
配線アレイ41は、第1絶縁構造35の内部に配置されてもよく、第1連結構造C1に重畳されてもよい。ゲート積層体GSTは、少なくとも1つの絶縁膜を挟んで配線アレイ41に重畳されてもよい。一実施形態として、ゲート積層体GSTと配線アレイ41との間に上部絶縁膜31が配置されてもよい。
【0027】
ゲート積層体GSTは、配線アレイ41とソース膜81との間に配置されてもよい。ゲート積層体GSTは、複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2を含んでもよい。複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2は、基板10の上面に交差する垂直方向Yに交互に積層されてもよい。ゲート積層体GSTは、垂直方向Yに積層された2つ以上の積層体を含んでもよい。一実施形態として、ゲート積層体GSTは、垂直方向Yに積層された第1積層体GST1及び第2積層体GST2を含んでもよい。この場合、複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2は、第1積層体GST1を形成する複数の第1層間絶縁膜ILD1及び第2積層体GST2を形成する複数の第2層間絶縁膜ILD2に区分され、複数の導電膜CP1、CP2は、第1積層体GST1を形成する複数の第1導電膜CP1及び第2積層体GST2を形成する複数の第2導電膜CP2に区分される。
【0028】
複数の導電膜CP1、CP2の中の少なくとも1つの導電膜は、ソースセレクト線として利用され、少なくとも1つの導電膜は、ドレンセレクト線として利用され、ドレンセレクト線とソースセレクト線との間の導電膜は、ワード線として利用されてもよい。一実施形態として、図2a及び図2bに示された配線アレイ41に隣接した第2導電膜CP2は、ドレンセレクト線として利用されてもよく、ソース膜81に隣接した第1導電膜CP1は、ソースセレクト線として利用されてもよく、残りの導電膜CP1、CP2のそれぞれは、ワード線として利用されてもよい。他の一実施形態として、複数の導電膜CP1、CP2の中の図2a及び図2bに示した配線アレイ41に隣接した第1導電膜CP1は、ドレンセレクト線として利用されてもよく、ソース膜81に隣接した第2導電膜CP2は、ソースセレクト線として利用されてもよく、残りの導電膜CP1、CP2は、ダミーワード線及びワード線として利用されてもよい。ドレンセレクト線及びソースセレクト線に隣接した導電膜の中の少なくともいずれか1つがダミーワード線として利用されてもよい。
【0029】
複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2は、垂直方向Yに交差する平面で第1方向X及び第2方向Zに延びてもよい。第1方向Xに延びた線と第2方向Zに延びた線は、互いに交差してもよい。一実施形態として、第1方向Xに延びた線と第2方向Zに延びた線は、互いに直交してもよい。複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2は、基板10のメモリセル領域Ra上に配置されてもよく、基板10のコンタクト領域Rb上に延びてもよい。コンタクト領域Rb上のゲート積層体GSTの一部は、絶縁膜83で覆われてもよい。
【0030】
図2aを参照すると、チャネル構造CHは、複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2を貫通してもよい。チャネル構造CHのそれぞれは、それに対応するメモリ膜MLで取り囲まれた側壁を含んでもよい。チャネル構造CH及びメモリ膜MLは、セルプラグCPLを形成することができる。
【0031】
チャネル構造CHは、上部コンタクト27を介して配線アレイ41と連結されてもよい。上部コンタクト27は、上部絶縁膜31を貫通してもよい。配線アレイ41と第2積層体GST2との間の上部絶縁膜31及び上部コンタクト27の個数及び形態は、図示したものに限定されるものではなく、様々に変更されることができる。配線アレイ41は、チャネル構造CHに連結されたビット線を含んでもよい。
【0032】
図示は省略するが、チャネル構造CHのそれぞれは、メモリ膜MLによって取り囲まれたチャネル膜、キャッピングパターン及びチャネル構造の中心領域を成すコア柱を含んでもよい。チャネル膜は、それに対応するメモリセルストリングのチャネル領域として利用される。一実施形態として、チャネル膜はシリコンを含んでもよい。キャッピングパターンは、ジャンクションのためのドーパントを含むシリコン、ゲルマニウム、またはこれらの組み合わせで構成されてもよい。ジャンクションのためのドーパントは、n型不純物及びp型不純物の中の少なくとも1つを含んでもよい。一実施形態として、キャッピングパターンは、n型ドープトシリコンで構成されてもよい。
【0033】
セルプラグCPLの間に垂直絶縁体VIが配置されてもよい。垂直絶縁体VIによってゲート積層体GSTが区画されてもよい。
【0034】
図2bを参照すると、複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2は、基板10のコンタクト領域Rb上で階段構造を形成してもよい。基板10のコンタクト領域Rb上で複数の導電膜CP1、CP2は、第1方向Xに互いに異なる長さに延びることで階段構造を形成することができる。一実施形態として、複数の導電膜CP1、CP2は、配線アレイ41から遠くなるほど第1方向Xに長く延びることで階段構造を形成することができる。階段構造によって露出した複数の導電膜CP1、CP2の端部に導電性コンタクト25が連結されてもよい。
【0035】
導電性コンタクト25は、それに対応する導電膜の端部から配線アレイ41に向けて延びてもよい。複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2によって形成された階段構造は、ギャップ充填絶縁膜21で覆われてもよい。上部絶縁膜31は、ギャップ充填絶縁膜21に重畳されるように延びてもよい。第2絶縁構造12に含まれた一部の絶縁膜は、配線アレイ41と上部絶縁膜31との間に延びてもよい。導電性コンタクト25は、ギャップ充填絶縁膜21及び上部絶縁膜31を貫通するように垂直方向Yに延びてもよい。導電性コンタクト25は、コンタクトプラグ33を経由して配線アレイ41に接続されてもよい。コンタクトプラグ33は、配線アレイ41と導電性コンタクト25との間の第2絶縁構造12内に配置されてもよい。配線アレイ41は、導電性コンタクト25に接続された連結配線を含んでもよい。
【0036】
複数の導電膜CP1、CP2のそれぞれは、導電性コンタクト25、コンタクトプラグ33、配線アレイ41の連結配線、第1連結構造C1及び第2連結構造C2を経由してそれに対応するトランジスタTRに接続されてもよい。
【0037】
図2a及び図2bを参照すると、ゲート積層体GST、チャネル構造CH、及びメモリ膜MLによってセルストリングが定義されることができる。セルストリングは、図1に示されたメモリブロックBLK1~BLKkのそれぞれに含まれてもよい。セルストリングのチャネル構造CHは、配線アレイ41のビット線とソース膜81に電気的に連結されてもよい。
【0038】
コンタクト領域Rb上の複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2は、複数の支持台SP1、SP2によって貫通されてもよい。複数の支持台SP1、SP2は、複数の第1支持台SP1及び複数の第2支持台SP2を含んでもよい。
【0039】
複数の第1支持台SP1は、複数の層間絶縁膜ILD1、ILD2及び複数の導電膜CP1、CP2の中のソース膜81及び絶縁膜83に隣接した一部を貫通することで、セルプラグCPLよりも短い長さに形成されることができる。一実施形態として、複数の第1支持台SP1は、第1積層体GST1の第1層間絶縁膜ILD1及び第1導電膜CP1を貫通してもよい。この時、第2積層体GST2は、第1積層体GST1と配線アレイ41との間に配置されてもよく、第1積層体GST1の端部を開口させるように形成されてもよい。複数の第1支持台SP1は、第2積層体GST2によって開口された第1積層体GST1の端部を貫通してもよい。 言い換えれば、第2積層体GST2は、複数の第1支持台SP1と基板10との間の領域を開口するように形成されてもよく、複数の第1支持台SP1と異なるレベルに配置されてもよい。
【0040】
複数の第2支持台SP2は、ゲート積層体GSTの積層体を貫通してもよい。一実施形態として、複数の第2支持台SP2は、第1積層体GST1及び第2積層体GST2を貫通してもよい。複数の第2支持台SP2の中の少なくとも1つは、ギャップ充填絶縁膜21を貫通する部分を含んでもよい。複数の第2支持台SP2は、セルプラグCPLと同じ構造及び同じ物質膜で形成されてもよい。一実施形態として、それぞれの第2支持台SP2は、支持チャネル構造CH`及び支持メモリ膜ML`を含んでもよい。支持チャネル構造CH`は、セルプラグCPLのチャネル構造CHと同じ物質膜で形成されてもよい。支持メモリ膜ML`は、セルプラグCPLのメモリ膜MLと同じ物質膜で形成されてもよく、支持チャネル構造CH`の側壁を囲んでもよい。支持メモリ膜ML`及びメモリ膜MLのそれぞれは、トンネル絶縁膜、データ格納膜、及びブロッキング絶縁膜を含んでもよい。
【0041】
第1支持台SP1は、第2支持台SP2よりも短い長さに形成されてもよく、第2支持台SP2と異なる構造に形成されてもよい。以下、図3を参照して第1支持台SP1についてより具体的に説明する。
【0042】
図3は、図2bに示された領域Aを拡大した断面図である。
【0043】
図3を参照すると、第1支持台SP1は、第1積層体GST1を貫通する部分及びギャップ充填絶縁膜21で覆われる部分を含んでもよい。第1支持台SP1は、垂直部VP及び絶縁部IPを含んでもよい。第1支持台SP1は、図2bを参照して説明した垂直方向Yに延びた垂直部VP及び垂直部VPの側壁を囲む絶縁部IPを含んでもよい。垂直部VPは、ゲート積層体GSTを形成する工程におけるエッチング選択比を考慮して選択された物質を含んでもよい。一実施形態として、垂直部VPは、半導体物質を含んでもよい。絶縁部IPは、垂直部VPの酸化物で形成されてもよい。一実施形態として、垂直部VPは、ポリシリコンを含んでもよく、絶縁部IPは、シリコン酸化物を含んでもよい。絶縁部IPは、複数の第1導電膜CP1と垂直部VPとの間に配置されてもよい。絶縁部IPは、第1積層体GST1の複数の第1導電膜CP1と同一レベルで凸状で、複数の第1層間絶縁膜ILD1と同一レベルで凹状の形態であってもよい。絶縁部IPの形態は、図示された例に制限されなく様々に変更することができる。これによって、垂直部VPが導電物で形成されても、第1積層体GST1の複数の第1導電膜CP1が絶縁部IPによって垂直部VPから絶縁されることができる。
【0044】
図4は、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置の製造方法を概略的に示すフロー図である。
【0045】
図4を参照すると、半導体メモリ装置の製造方法は、第1基板上にメモリセルアレイ、第1配線アレイ、及び第1連結構造を形成するステップS1A、第2基板上に周辺回路構造及び第2連結構造を形成するステップS2A、第1連結構造及び第2連結構造を互いに接着するステップS3、第1基板を除去するステップS5、及びソース膜を形成するステップS7を含むことができる。
【0046】
図5a~図5jは、本発明の実施形態に係るメモリブロックの製造方法を説明するための断面図である。
【0047】
図4及び図5aを参照すると、ステップS1Aは、メモリセル領域Ra及びコンタクト領域Rbを含む第1基板100上で行われることができる。ステップS1Aは、第1基板100上に第1物質膜111及び第2物質膜113を一層ずつ交互に積層するステップを含んでもよい。第1基板100上に第1物質膜111及び第2物質膜113が交互に積層されている構造を、第1予備積層体110として定義する。
【0048】
第1基板100は、第1物質膜111及び第2物質膜113と異なるエッチング率を有する物質で形成されてもよい。例えば、基板100は、シリコンを含んでもよい。
【0049】
第2物質膜113は、第1物質膜111と異なる物質で形成されてもよい。一実施形態として、第1物質膜111は、図2bを参照して説明した層間絶縁膜ILDのための絶縁物であってもよい。第2物質膜113は、犠牲膜のための物質であって、図2bを参照して説明した層間絶縁膜ILDと異なるエッチング率を有する物質であってもよい。例えば、第1物質膜111は、シリコン酸化物を含み、第2物質膜113は、シリコン窒化物を含んでもよい。以下の図面において、第1物質膜111が絶縁物で形成され、第2物質膜113が犠牲膜で形成された実施形態を示すが、本発明はこれに制限されない。第1物質膜111及び第2物質膜113の物性は様々に変更されることができる。
【0050】
第1物質膜111及び第2物質膜113は、メモリセル領域Ra上からコンタクト領域Rb上に延びてもよい。第1物質膜111及び第2物質膜113は、コンタクト領域Rb上で階段構造を形成するように、側部に、互い異なる長さに延びてもよい。第1予備積層体110の階段構造を第1階段部として定義することができる。第1階段部によって露出した第2物質膜113の端部は、第1パッド領域PAD1として定義されることができる。
【0051】
ステップS1Aは、第1予備積層体110の第1階段部上に第1ギャップ充填絶縁膜115を形成するステップを含んでもよい。第1ギャップ充填絶縁膜115は、第1階段部を介して露出した第1パッド領域PAD1を覆ってもよい。
【0052】
ステップS1Aは、第1ギャップ充填絶縁膜115及び第1予備積層体110を貫通する第1トレンチT1、第1ホールH1、第2ホールH2、及び第3ホールH3を形成するステップを含んでもよい。第1トレンチT1は、メモリセル領域Raで第1予備積層体110を貫通してもよい。第1ホールH1は、メモリセル領域Raで第1予備積層体110を貫通してもよく、第1トレンチT1の両側に配置されてもよい。第2ホールH2及び第3ホールH3は、コンタクト領域Rbで第1予備積層体110を貫通してもよい。それぞれの第2ホールH2は、第1パッド領域PAD1に重畳された第1ギャップ充填絶縁膜115を貫通して、第1パッド領域PAD1の下の少なくとも一層の第1物質膜111及び少なくとも一層の第2物質膜113を貫通してもよい。それぞれの第3ホールH3は、第1パッド領域PAD1とメモリセル領域Raとの間に配置されてもよい。
【0053】
以後、第1トレンチT1、第1ホールH1、第2ホールH2、及び第3ホールH3を、下部支持台230でそれぞれ満たしてもよい。それぞれの下部支持台230は、第1物質膜111及び第2物質膜113に対するエッチング選択比を有する物質で形成されてもよい。一実施形態として、下部支持台230は、半導体物質で形成されてもよい。例えば、下部支持台230は、ポリシリコンで形成されてもよい。本発明の実施形態はこれに制限されない。
【0054】
図4及び図5bを参照すると、ステップS1Aは、第1予備積層体110上に第3物質膜211及び第4物質膜213を一層ずつ交互に積層するステップを含んでもよい。第1予備積層体110上に第3物質膜211及び第4物質膜213が交互に積層されている構造を第2予備積層体210として定義する。
【0055】
第2予備積層体210の第3物質膜211は、第1予備積層体110の第1物質膜111と同じ物質で形成されてもよく、第2予備積層体210の第4物質膜213は、第1予備積層体110の第2物質膜113と同じ物質で形成されてもよい。
【0056】
第3物質膜211及び第4物質膜213は、メモリセル領域Ra上からコンタクト領域Rb上に延びてもよい。第3物質膜211及び第4物質膜213は、コンタクト領域Rb上で階段構造を形成するように、側部に、互いに異なる長さに延びてもよい。第2予備積層体210の階段構造を第2階段部として定義することができる。第2階段部によって露出した第4物質膜213の端部は、第2パッド領域PAD2として定義されることができる。第2パッド領域PAD2は、第3ホールH3の内部の下部支持台230に重畳されてもよい。
【0057】
ステップS1Aは、第2予備積層体210の第2階段部上に第2ギャップ充填絶縁膜215を形成するステップを含んでもよい。第2ギャップ充填絶縁膜215は、第2階段部を介して露出した第2パッド領域PAD2を覆ってもよく、第1ギャップ充填絶縁膜115上に延びてもよい。
【0058】
ステップS1Aは、第2ギャップ充填絶縁膜215及び第2予備積層体210を貫通する第4ホールH4及び第5ホールH5を形成するステップを含んでもよい。第4ホールH4は、メモリセル領域Raで第2予備積層体210を貫通してもよく、第1ホールH1の内部の下部支持台230をそれぞれ露出させてもよい。第5ホールH5は、コンタクト領域Rbで第2予備積層体210を貫通してもよい。それぞれの第5ホールH5は、第2パッド領域PAD2に重畳された第2ギャップ充填絶縁膜215を貫通して、第2パッド領域PAD2下の少なくとも一層の第3物質膜211及び少なくとも一層の第4物質膜213を貫通してもよい。第5ホールH5は、第3ホールH3の内部の下部支持台230をそれぞれ露出させてもよい。
【0059】
第4ホールH4及び第5ホールH5のそれぞれは、第2予備積層体210を貫通する部分を含んでもよい。これによって、第4ホールH4及び第5ホールH5をエッチングする間、第2予備積層体210を貫通するホールと第2ギャップ充填絶縁膜215のみを貫通するホールを同時に形成する場合に比べて、エッチング速度差を減らすことができる。第4ホールH4及び第5ホールH5をエッチングする間、第2ギャップ充填絶縁膜215のみを貫通するホールの形成工程を排除することで、第2ホールH2の内部の下部支持台230は、第2ギャップ充填絶縁膜215で覆われた状態で残留することができる。
【0060】
図4及び図5cを参照すると、ステップS1Aは、第4ホールH4及び第5ホールH5を介して第1ホールH1及び第3ホールH3内の下部支持台230を除去するステップを含んでもよい。これによって、第1ホールH1及び第3ホールH3が開口されることができる。第4ホールH4は、第1ホールH1に連結されてセルプラグホールCPHとして定義されることができる。第5ホールH5は、第3ホールH3に連結されて支持台ホールSHとして定義されることができる。
【0061】
メモリセル領域Ra上の下部支持台230は、第1トレンチT1の内部を満たした状態で犠牲パターン230Aとして残留されてもよく、第2予備積層体210で覆われてもよい。また、コンタクト領域Rb上の下部支持台230は、第2ホールH2の内部を満たした状態で第1支持台230Bとして残留されてもよく、第2ギャップ充填絶縁膜215で覆われてもよい。
【0062】
図4及び図5dを参照すると、ステップS1Aは、セルプラグ250A及び第2支持台250Bを形成するステップを含んでもよい。セルプラグ250Aは、図5cに示されたセルプラグホールCPHの内部に形成されてもよい。第2支持台250Bは、図5cに示された支持台ホールSHの内部に形成されてもよい。セルプラグ250A及び第2支持台250Bを形成するステップは、図5cに示されたセルプラグホールCPH及び支持台ホールSHの表面にブロッキング絶縁膜を形成するステップと、ブロッキング絶縁膜上にデータ格納膜を形成するステップと、データ格納膜上にトンネル絶縁膜を形成するステップと、トンネル絶縁膜上にチャネル膜を形成するステップと、を含んでもよい。ブロッキング絶縁膜、データ格納膜、及びトンネル絶縁膜の積層構造は、平坦化工程によってメモリ膜251A及び支持メモリ膜251Bに分離されることができる。チャネル膜は、平坦化工程によってチャネル構造253A及び支持チャネル構造253Bに分離されることができる。メモリ膜251A及びチャネル構造253Aは、セルプラグ250Aを形成することができる。支持メモリ膜251B及び支持チャネル構造253Bは、第2支持台250Bを形成することができる。
【0063】
第2支持台250Bは、第1支持台230Bよりも第1基板100の上面に交差する垂直方向に長く延びてもよい。一実施形態として、第1支持台230Bは、垂直方向に第1ギャップ充填絶縁膜115及び第2ギャップ充填絶縁膜215の間の界面と第1基板100との間の距離だけの長さを有してもよく、第2支持台250Bは、垂直方向に第1支持台230Bよりも第2積層体210の高さだけさらに長く形成されてもよい。
【0064】
図4及び図5eを参照すると、ステップS1Aは、スリット271Sを形成するステップを含んでもよい。スリット271Sを形成するステップは、第2トレンチT2を形成するステップ及び第1トレンチT1を開口させるステップを含んでもよい。第2トレンチT2は、第2予備積層体210を貫通して図5dに示された犠牲パターン230Aを露出させることができる。第1トレンチT1は、図5dに示された犠牲パターン230Aを、第2トレンチT2を介して除去することで開口されることができる。第1トレンチT1と第2トレンチT2とは互いに連結されてスリット271Sを形成することができる。
【0065】
図5fを参照すると、スリット271Sを介して図5eに示された第2物質膜113及び第4物質膜213を選択的に除去してもよい。図5eに示された第2物質膜113の除去された領域は、第1開口部281Aとして定義されることができ、図5eに示された第4物質膜213の除去された領域は、第2開口部281Bとして定義されることができる。
【0066】
第1開口部281Aによって第1支持台230Bのそれぞれの一部の領域が露出することができる。
【0067】
第1支持台230Bの露出した領域は、酸化工程によって酸化されてもよい。これによって、第1支持台230Bのそれぞれの内部に絶縁部230IPが形成されることができる。
【0068】
図5gを参照すると、図5fに示した第1開口部281A及び第2開口部281Bを導電膜123、223で満たしてもよい。これによって、第1基板100上に第1積層体110`及び第2積層体210`が形成されることができる。導電膜123、223は、セルプラグ250A及び第2支持台250Bを囲んでもよい。
【0069】
上述した実施形態によると、セルプラグ250A及び第2支持台250Bは、第1積層体110`及び第2積層体210`を貫通することができる。第1支持台230Bは、第1積層体110`を貫通することができ、絶縁部230IPによって第1積層体110`の導電膜123から絶縁されることができる。
【0070】
図示は省略するが、他の一実施形態として、セルプラグ250A、第1支持台230B、及び第2支持台250Bは、第1基板100の内部に延びることができる。
【0071】
図4及び図5hを参照すると、ステップS1Aは、図5gに示されたスリット271Sの内部にスリット絶縁膜271を形成するステップと、スリット絶縁膜271、第2積層体210`、及び第2ギャップ充填絶縁膜215を覆う上部絶縁膜310を形成するステップと、を含んでもよい。
【0072】
続いて、第1基板100のコンタクト領域Rb上で第1積層体110`の第1パッド領域PAD1と第2パッド領域PAD2とが露出するようにコンタクトホール311Hを形成してもよい。第1パッド領域PAD1は、第1積層体110`の第1階段部によって露出した導電膜123の端部として定義されることができ、第2パッド領域PAD2は、第2積層体210`の第2階段部によって露出した導電膜223の端部として定義されることができる。
【0073】
コンタクトホール311Hは、上部絶縁膜310を貫通してもよく、第1ギャップ充填絶縁膜115及び第2ギャップ充填絶縁膜215の中の少なくとも1つを貫通してもよい。
【0074】
図5iを参照すると、図5hを参照して説明したコンタクトホール311Hの内部を導電物で満たして導電性コンタクト311を形成してもよい。
【0075】
メモリセル領域Raで、上部絶縁膜310を貫通する上部コンタクト313を形成してもよい。上部コンタクト313は、セルプラグ250Aに接続されてもよい。
【0076】
図4及び図5jを参照すると、ステップS1Aは、コンタクトプラグ321、配線アレイ323、及び第1連結構造329を形成するステップを含んでもよい。コンタクトプラグ321、配線アレイ323、及び第1連結構造329は、第1絶縁構造335内に配置されてもよく、第1絶縁構造335は、二重層以上の多層絶縁膜を含んでもよい。
【0077】
コンタクトプラグ321は、上部コンタクト313に接触されてもよい。
【0078】
配線アレイ323は、コンタクトプラグ321の中の一部と上部コンタクト313の中の一部を経由してセルプラグ250Aに接続されたビット線を含んでもよい。配線アレイ323は、コンタクトプラグ321の中の一部と上部コンタクト313の中の一部を経由して導電性コンタクト311に接続された連結配線を含んでもよい。
【0079】
第1連結構造329のそれぞれは、複数の導電膜325、327を含んでもよい。第1絶縁構造335及び第1連結構造329は、図示の例に制限されなく様々に変更されることができる。第1連結構造329の中の一部は、導電性コンタクト311に接続されてもよい。第1連結構造329の中の他の一部は、メモリセルアレイのセルプラグ250Aに接続されてもよい。第1連結構造329のそれぞれに含まれた導電膜325、327は、第1絶縁構造335の外部に露出した表面を有する第1ボンディング金属327を含んでもよい。
【0080】
図6は、本発明の実施形態に係る周辺回路構造を示す断面図である。
【0081】
図6を参照すると、図4に示されたステップS2Aにおいて第2基板400に周辺回路を構成する複数のトランジスタ410を形成してもよい。第2基板400は、図1を参照して上述した基板SUBと同じ物質で形成されてもよい。第2基板400は、図5a~図5jに示されたメモリ領域Ra及びコンタクト領域Rbに対応される領域を含んでもよい。
【0082】
トランジスタ410のそれぞれは、素子分離膜403によって区画された第2基板400の活性領域に形成されてもよい。トランジスタ410のそれぞれは、それに対応する活性領域上に積層されたゲート絶縁膜407及びゲート電極409と、ゲート電極409の両側の活性領域内に形成されたジャンクション405a、405bとを含んでもよい。ジャンクション405a、405bは、それに対応するトランジスタを具現するためのドーパントを含んでもよい。ジャンクション405a、405bは、n型ドーパントまたはp型ドーパントの中の少なくともいずれか1つを含んでもよい。
【0083】
図4に示されたステップS2Aにおいて第2連結構造429が形成されてもよい。第2連結構造429は、トランジスタ410を覆う第2絶縁構造411内に形成されてもよい。第2連結構造429は、トランジスタ410に接続されてもよい。
【0084】
第2絶縁構造411は、2つ以上の絶縁膜を含んでもよい。第2連結構造429のそれぞれは、複数の導電膜413、415、417、419、421、423、425、427を含んでもよい。第2絶縁構造411と第2連結構造429は、図示の例に限定されなく様々に変更されることができる。複数の導電膜413、415、417、419、421、423、425、427は、第2ボンディング金属427を含んでもよい。
【0085】
図7a及び図7bは、図4に示されたステップS3についての一実施形態を示す断面図である。
【0086】
図7a及び図7bを参照すると、ステップS3は、第1基板100上の第1ボンディング金属327と第2基板400上の第2ボンディング金属427とが互いに接触されることができるように第1基板100と第2基板400とを整列するステップを含んでもよい。
【0087】
第1ボンディング金属327及び第2ボンディング金属427は、様々な金属を含んでもよく、例えば銅を含んでもよい。
【0088】
ステップS3は、第1ボンディング金属327と第2ボンディング金属427とを互いに接着するステップを含んでもよい。このため、第1ボンディング金属327と第2ボンディング金属427とに熱を加えた後、第1ボンディング金属327と第2ボンディング金属427とを硬化させてもよい。本発明はこれに制限されなく、第1ボンディング金属327と第2ボンディング金属427とを連結するための様々な工程を取り入れることができる。
【0089】
図8a及び図8bは、図4に示されたステップS5及びステップS7についての一実施形態を示す断面図である。
【0090】
図8a及び図8bを参照すると、ステップS5において、図7a及び図7bに示された第1基板100を除去してもよい。これによって、セルプラグ250Aのチャネル構造253A、スリット絶縁膜271、第1支持台230B、及び第2支持台250Bが露出することができる。
【0091】
続いて、ステップS7においてソース膜511を形成してもよい。ソース膜511は、セルプラグ250Aのチャネル構造253Aに接触されてもよい。第1支持台230B及び第2支持台250Bが露出するように、コンタクト領域Rbからソース膜511が除去されてもよい。ソース膜511の除去された領域は、絶縁膜513で満たしてもよい。ソース膜511は、n型ドーパント及びp型ドーパントの中の少なくともいずれか1つを含むドプト半導体膜に形成されることができる。
【0092】
図9は、本発明の実施形態に係るメモリシステムの構成を示すブロック図である。
【0093】
図9を参照すると、メモリシステム1100は、メモリ装置1120とメモリコントローラ1110とを含む。
【0094】
メモリ装置1120は、複数のフラッシュメモリチップで構成されたマルチチップパッケージであり得る。
【0095】
メモリコントローラ1110は、メモリ装置1120を制御するように構成され、SRAM(Static Random Access Memory)1111、CPU(Central Processing Unit)1112、ホストインターフェース1113、エラー訂正ブロック(Error Correction Block)1114、メモリインターフェース1115を含んでもよい。SRAM1111は、CPU1112の動作メモリとして使われ、CPU1112は、メモリコントローラ1110のデータ交換のための諸般制御動作を行い、ホストインターフェース1113は、メモリシステム1100と接続されるホストのデータ交換プロトコルを備える。エラー訂正ブロック1114は、メモリ装置1120からリードされたデータに含まれたエラーを検出して、検出されたエラーを訂正する。メモリインターフェース1115は、メモリ装置1120とのインタペーシングを行う。メモリコントローラ1110は、ホストとのインタペーシングのためのコードデータを格納するROM(Read Only Memory)などをさらに含んでもよい。
【0096】
上述したメモリシステム1100は、メモリ装置1120とメモリコントローラ1110とが結合されたメモリカードまたはSSD(Solid State Drive)であり得る。例えば、メモリシステム1100がSSDである場合、メモリコントローラ1110はUSB(Universal Serial Bus)、MMC(MultiMedia Card)、PCI-E(Peripheral Component Interconnection-Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)、SCSI(Small Computer Small Interface)、ESDI(Enhanced Small Disk Interface)、IDE(Integrated Drive Electronics) などのような様々なインターフェースプロトコルの中の1つを介して外部(例えば、ホスト)と通信することができる。
【0097】
図10は、本発明の実施形態に係るコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【0098】
図10を参照すると、コンピューティングシステム1200は、システムバス1260に電気的に連結されたCPU1220、RAM(Random Access Memory)1230、ユーザーインターフェース1240、モデム1250、メモリシステム1210を含んでもよい。コンピューティングシステム1200がモバイル装置である場合、コンピューティングシステム1200に動作電圧を供給するためのバッテリがさらに含まれてもよく、応用チップセット、イメージプロセッサ、モバイルディーラムなどがさらに含まれてもよい。
【0099】
メモリシステム1210は、メモリ装置1212及びメモリコントローラ1211で構成されてもよい。
【0100】
メモリコントローラ1211は、図9を参照して上述したメモリコントローラ1110と同様に構成されてもよい。
【符号の説明】
【0101】
100 第1基板
111 第1物質膜
113 第2物質膜
115 第1ギャップ充填絶縁膜
211 第3物質膜
213 第4物質膜
215 第2ギャップ充填絶縁膜
110 第1予備積層体
210 第2予備積層体
110` 第1積層体
210` 第2積層体
230 下部支持台
230A 犠牲パターン
230B 第1支持台
250A セルプラグ
250B 第2支持台
251A メモリ膜
230IP 絶縁部
251B 支持メモリ膜
253A チャネル構造
253B 支持チャネル構造
281A 第1開口部
281B 第2開口部
271S スリット
271 スリット絶縁膜
311 導電性コンタクト
321 コンタクトプラグ
323 配線アレイ
329 第1連結構造
429 第2連結構造
400 第2基板
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図5g
図5h
図5i
図5j
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9
図10