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特開2023-172079ウエーハの処理方法及び支持テーブル
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  • 特開-ウエーハの処理方法及び支持テーブル 図1
  • 特開-ウエーハの処理方法及び支持テーブル 図2
  • 特開-ウエーハの処理方法及び支持テーブル 図3
  • 特開-ウエーハの処理方法及び支持テーブル 図4
  • 特開-ウエーハの処理方法及び支持テーブル 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172079
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】ウエーハの処理方法及び支持テーブル
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20231129BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20231129BHJP
   B24B 1/00 20060101ALI20231129BHJP
   B24B 41/06 20120101ALI20231129BHJP
   B24B 7/04 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
H01L21/304 631
H01L21/68 N
H01L21/68 P
B24B1/00 A
B24B41/06 L
B24B7/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022083645
(22)【出願日】2022-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100113217
【弁理士】
【氏名又は名称】奥貫 佐知子
(74)【代理人】
【識別番号】100202496
【弁理士】
【氏名又は名称】鹿角 剛二
(74)【代理人】
【識別番号】100202692
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 吉文
(72)【発明者】
【氏名】大前 巻子
【テーマコード(参考)】
3C034
3C043
3C049
5F057
5F131
【Fターム(参考)】
3C034AA08
3C034BB73
3C034BB75
3C034DD10
3C043BA03
3C043BA09
3C043BA11
3C043BA16
3C043CC04
3C043CC13
3C043DD02
3C043DD04
3C043DD05
3C049AA04
3C049AA14
3C049AA16
3C049AB04
3C049AB09
3C049CB01
3C049CB06
5F057AA05
5F057AA35
5F057BA15
5F057BA21
5F057BB03
5F057CA14
5F057CA15
5F057DA11
5F057EB26
5F057EC10
5F057FA28
5F057FA30
5F131AA02
5F131BA53
5F131CA09
5F131EA07
5F131EB01
5F131EB02
5F131EC34
5F131EC72
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保護テープを剥離する際にウエーハが破損してしまうという問題が解消できるウエーハの処理方法を提供する。
【解決手段】複数のデバイス12が形成されたデバイス領域11bと、デバイス領域11bを囲繞する外周余剰領域11aとを表面10aに有するウエーハ10の処理方法であって、ウエーハ10の表面10aに保護テープT1を配設する保護テープ配設工程と、保護テープT1側をチャックテーブル20に保持しウエーハ10の裏面10bを研削してデバイス領域11bに対応する領域に凹部14を形成すると共に外周余剰領域11aに対応する領域に凸状のリング15を形成する裏面研削工程と、ウエーハ10の表面から保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、を少なくとも備える。保護テープ剥離工程において、ウエーハ10の裏面10bに形成された凹部14を支持する支持テーブル30を用いる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に有するウエーハの処理方法であって、
ウエーハの表面に保護テープを配設する保護テープ配設工程と、
保護テープ側をチャックテーブルに保持しウエーハの裏面を研削してデバイス領域に対応する領域に凹部を形成すると共に外周余剰領域に対応する領域に凸状のリングを形成する裏面研削工程と、
ウエーハの表面から保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、
を少なくとも備え、
該保護テープ剥離工程において、ウエーハの裏面に形成された凹部を支持する支持テーブルを用いるウエーハの処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載のウエーハの処理方法に用いる該支持テーブルであって、ウエーハの裏面に形成された凹部に対応する大きさの支持部と、ウエーハの裏面に形成された凸状のリングに対応して該支持部の外周に形成された段差部と、から構成される支持テーブル。
【請求項3】
該支持部の上面に樹脂が敷設される請求項2に記載の支持テーブル。
【請求項4】
該支持部には、ウエーハの凹部を吸引保持する吸引部が形成される請求項2に記載の支持テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に有するウエーハの処理方法及び該ウエーハの処理方法に用いる支持テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とが表面に形成されたウエーハは、研削装置によって裏面が研削されて所望の厚みに形成された後、ダイシング装置によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
【0003】
また、ウエーハの裏面を研削する方法として、薄くなったウエーハの搬送、裏面加工時においてウエーハが破損しないように、デバイス領域に対応する裏面領域を研削して所望の厚みに形成すると共に、外周余剰領域に対応する裏面領域に凸状のリングを補強部として形成する技術が本出願人によって提案されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-019461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載された技術においてウエーハの裏面を研削加工する場合、ウエーハの表面に形成されたデバイスを保護すべく保護テープが敷設される。そして、ウエーハの裏面側のデバイス領域に対応する領域を研削加工によって薄化した後、該裏面側に金属膜を被覆する等の裏面加工が施されるに際し、該裏面加工において熱加工を伴う処理がある関係から、ウエーハの表面から保護テープを剥離する必要が生じる。しかし、上記したように、ウエーハのデバイス領域に対応する領域は研削によって薄化されており、外周余剰領域に対応する裏面領域に凸状のリングが補強部として形成されていたとしても、保護テープを剥離する際にウエーハのデバイス領域が破損してしまうという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、保護テープを剥離する際にウエーハが破損してしまうという問題が解消できるウエーハの処理方法及び該ウエーハの処理方法に用いる支持テーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に有するウエーハの処理方法であって、ウエーハの表面に保護テープを配設する保護テープ配設工程と、保護テープ側をチャックテーブルに保持しウエーハの裏面を研削してデバイス領域に対応する領域に凹部を形成すると共に外周余剰領域に対応する領域に凸状のリングを形成する裏面研削工程と、ウエーハの表面から保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、を少なくとも備え、該保護テープ剥離工程において、ウエーハの裏面に形成された凹部を支持する支持テーブルを用いるウエーハの処理方法が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、上記したウエーハの処理方法に用いる支持テーブルであって、ウエーハの裏面に形成された凹部に対応する大きさの支持部と、ウエーハの裏面に形成された凸状のリングに対応して該支持部の外周に形成された段差部と、から構成される支持テーブルが提供される。
【0009】
該支持部の上面に樹脂が敷設されることが好ましい。また、該支持部には、ウエーハの凹部を吸引保持する吸引部が形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のウエーハの処理方法は、複数のデバイスが形成されたデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを表面に有するウエーハの処理方法であって、ウエーハの表面に保護テープを配設する保護テープ配設工程と、保護テープ側をチャックテーブルに保持しウエーハの裏面を研削してデバイス領域に対応する領域に凹部を形成すると共に外周余剰領域に対応する領域に凸状のリングを形成する裏面研削工程と、ウエーハの表面から保護テープを剥離する保護テープ剥離工程と、を少なくとも備え、該保護テープ剥離工程において、ウエーハの裏面に形成された凹部を支持する支持テーブルを用いることから、ウエーハの表面から保護テープを剥離する際に、デバイス領域に無理な力が作用することが回避され、ウエーハが破損するという問題が解消する。
【0011】
さらに、本発明の支持テーブルは、ウエーハの裏面に形成された凹部に対応する大きさの支持部と、ウエーハの裏面に形成された凸状のリングに対応して該支持部の外周に形成された段差部と、から構成されていることから、ウエーハの表面から保護テープを剥離する際に、本支持テーブルを使用することで、デバイス領域に無理な力が作用することが回避され、ウエーハが破損するという問題を解消することに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本実施形態により加工されるウエーハ、及び保護シートの斜視図である。
図2】(a)研削装置による裏面研削工程の実施態様を示す斜視図、(b)裏面研削工程により研削されたウエーハの拡大断面図である。
図3】支持テーブルにウエーハを保持する態様を示す斜視図である。
図4】保護テープ剥離工程の実施態様を示す斜視図である。
図5】(a)支持テーブルを製作する加工の実施態様を示す斜視図、(b)支持テーブルの支持部上に樹脂を敷設する態様を示す斜視図、(c)支持テーブルの別の実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に基づいて構成されるウエーハの処理方法及び該処理方法に用いられる支持テーブルに係る実施形態について、添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
【0014】
図1には、本実施形態において被加工物となるウエーハ10及びウエーハ10の表面10aに配設される保護テープT1が示されている。本実施形態のウエーハ10は、100mmの直径、700μmの厚みを有するシリコン(Si)からなる半導体基板を含み、該半導体基板の表面10a側に複数のデバイス12が分割予定ライン13によって区画されたデバイス領域11aと、デバイス領域11aを囲繞する外周余剰領域11bとを備えている。ウエーハ10の表面10aには、デバイス領域11aと外周余剰領域11bとを区分する2点鎖線11が示されているが、2点鎖線11は説明の都合上付した仮想線であり、実際のウエーハ10の表面10aに配設されているものではない。上記したウエーハ10を用意したならば、図1の上段に示すように、ウエーハ10の表面10a側に、保護テープT1を貼着して一体化する保護テープ配設工程を施す。次いで、保護テープT1と一体化されたウエーハ10を反転し、図1の下段に示すように、ウエーハ10の裏面10bが上方に露出した状態とする。
【0015】
次いで、例えば、図2に示す研削装置2(一部のみ示す)を用いて裏面10bを研削する。この研削装置2は、ウエーハ10を保持して回転可能なチャックテーブル20と、ウエーハ10に対して研削加工を施す研削手段21とを備えている。研削手段21には、回転可能でかつ昇降可能なスピンドル22と、スピンドル22の先端に装着されスピンドル22の回転に伴って回転する研削ホイール23と、研削ホイール23の下面に環状に固着された研削砥石24とを備えている。
【0016】
チャックテーブル20上には、ウエーハ10の保護部材T1側が保持され、ウエーハ10の裏面10bが研削砥石24と対向した状態となる。そして、スピンドル22を矢印R1で示す方向に回転させると共に、スピンドル22と共に回転させられる研削ホイール23を矢印R2で示す方向に下降させる。このとき、チャックテーブル20を矢印R3で示す方向に回転させておき、研削砥石24をウエーハ10の裏面10bに接触させる。研削砥石24は、裏面10bのうち表面10aのデバイス領域11bに対応する裏面領域に接触させられ、それ以外の部分、すなわち外周余剰領域11aに対応する領域は研削しないように設定されている。これにより、図2(b)、図3の上段に示すように、研削したデバイス領域11bに対応する裏面10bの中央領域に凹部14が形成され、その外周側の上記外周余剰領域11aに対応する領域に該凹部14の底面との間で段差を有する凸状のリング15が形成される。以上のようにして裏面研削工程が施された結果、リング15には加工前のウエーハ10の厚み(700μm)がそのまま残され、凹部14の厚さは、例えば30μm程度まで薄くされる。なお、図2(b)に示す断面の寸法は、実際の寸法比に基づき記載したものではない。
【0017】
上記の裏面研削工程を実施したならば、後述する保護テープ剥離工程を実施する際に使用する図3の下段に示すような支持テーブル30を用意する。本実施形態の支持テーブル30は、上記した裏面研削工程によってウエーハ10の裏面10bに形成された凹部14に対応する大きさの支持部34と、ウエーハ10の裏面10bに形成された凸状のリング15に対応して支持部34の外周に形成された段差部32と、から構成されている。支持部34は、上記の凹部14と対応する略円形状をなし、支持部34の上面34aは平坦である。支持部34の直径Pは、該凹部14の内径よりも僅かに小さく、好ましくは1~2mm程度小さい寸法で形成され、段差部32の表面32aに対する支持部34の上面34aの高さは、該凹部14の深さと同等か、又は該深さの寸法よりも大きい寸法、例えば50μm程度大きい寸法で形成される。
【0018】
上記した支持テーブル30を用意したならば、図3に示すように、ウエーハ10を反転して、凹部14が形成された側を下方に、保護テープT1が貼着された側を上方に向けて、支持テーブル30の支持部34に上記の凹部14を位置付けて載置する。上記したように、支持部34の直径は、凹部14の寸法よりも小さく設定され、さらに、段差部32の表面32aに対する支持部34の上面34aの高さが、凹部14の深さと同等か、又は該深さの寸法よりも大きい寸法で形成されていることから、該支持部34が、ウエーハ10の凹部14に進入し凹部14の底部が、支持部34の上面34aによって支持される。
【0019】
上記したように、ウエーハ10の凹部14が支持テーブル30の支持部34によって支持された状態としたならば、図4に示すように、オペレータの一方の手H1でウエーハ10側を押さえ、他方の手H2によって保護テープT1の外周端部を掴み、ウエーハ10の表面10aから剥離する保護テープ剥離工程を実施する。なお、図4には、説明の都合上オペレータの手によって保護テープT1を剥離する手順を示したが、本発明の保護テープ剥離工程は必ずしもオペレータの手作業によって実施されることに限定されず、自動化された機械によって実施されるものであってもよい。
【0020】
以上により本実施形態のウエーハの処理方法が完了する。上記した実施形態によれば、ウエーハ10の凹部14は、支持テーブル30の支持部34によって下方から支持されたデバイス領域11bを上方から押さえながらウエーハ10の表面10aから保護テープT1を剥離することになるため、デバイス領域に無理な力が作用することが回避され、ウエーハ10が破損するという問題が解消する。
【0021】
上記した支持テーブル30は、例えば、図5に示すような形態で製作することができる。図5(a)には、支持テーブル30を製作するための母材30’が示されている。該母材30’は、例えば、シリコン(Si)からなる円柱部材である。該母材30’から上記の支持テーブル30を製作するに際しては、図5(a)に示す研削装置40を使用する(一部のみを示している)。研削装置40は、回転スピンドル42と、回転スピンドル42の先端に固定される円盤状の研削砥石43と、回転スピンドル42を回転自在に支持するスピンドルハウジング44とを備え、回転スピンドル42は、スピンドルハウジング44の後端側に配設されるスピンドルモータ(図示は省略する)によって回転駆動され、研削装置40は、該スピンドルハウジング44と該母材30’保持する図示を省略するチャックテーブルとを相対的移動させる移動手段(図示は省略している)を備えている。研削砥石43は、例えば、ダイヤモンド砥粒をニッケルメッキで固定した研削砥石であり、直径が60mm、厚みは10mmであって、研削砥石43の外周端は略平坦面で構成される。
【0022】
母材30’から支持テーブル30を製作するに際しては、該チャックテーブルに母材30’を保持し、適宜のアライメントを実施し、図5(a)に示すように、母材30’において上記した段差部32を形成する領域の上面であって、支持部34を規定する環状線34bに外側から接するように研削砥石43を位置付ける。次いで、研削砥石43を矢印R4で示す方向に回転させ、母材30’を矢印R5で示す方向に回転させる。該母材30’を回転させたならば、研削砥石43を、例えば1μm/秒の速度で下降させて、上面から母材30’の外周領域を研削し上記の段差部32が形成される位置まで下降させる。このようにして、図3に基づき説明した支持部34と段差部32とを備えた支持テーブル30が形成される。
【0023】
なお、本発明の支持テーブルは、上記した支持テーブル30の形態に限定されない。例えば、図5(b)に示すように、ウエーハ10を支持する際にウエーハ10の裏面10b側に形成された凹部14が当接する支持部34の上面に、ウエーハ10の保護を目的とする緩衝材となる樹脂(例えば樹脂のシートT2)を敷設していてもよい。該シートT2は、例えば支持部34と同一の直径で形成された樹脂のシートであり、好ましくは熱圧着シートであって、該熱圧着シートとしては、例えば、ポリオレフィン系シート、又はポリエステル系シートから選択される。該シートT2としてポリオレフィンシートを選択し支持部34上に敷設する場合は、該シートT2を支持部34上にシートT2を載置して、該シートT2を融点温度近傍まで加熱すると共に、図示を省略する圧着ローラ等を使用して圧着して貼り付ける。このよう支持部34上にシートT2を配設することにより、支持部34によってウエーハ10を支持する際に、シートT2が緩衝材として機能して、図4に基づき説明した保護テープ剥離構成を実施する際にウエーハ10が破損するという問題がより確実に回避される。なお、上記のシートT2に替えて、支持部34上に液状樹脂を滴下して固化した層を形成してもよく、上記した緩衝材として機能させることができる。
【0024】
支持テーブル30は、上記した形態に限定されない。図5(c)に示すように、シートT2が貼着された支持部34及びシートT2に、ウエーハ10を吸引保持する複数の吸引部35を形成するようにしてもよい。そして、該吸引部35に、段差部32を介して図示を省略する吸引手段を接続し、負圧Vmを支持部34上に生成して、支持部34に凹部14を位置付けてウエーハ10を吸引保持させる。これにより、上記したウエーハ10の表面10aから保護テープT1を剥離する際に、ウエーハ10を確実に支持テーブル30上に吸引固定することができ、安定して保護テープT1を剥離することができる。なお、該吸引部35は、シートT2を貼着しない場合でも有効であり、ウエーハ10を安定して保持することに貢献する。
【0025】
上記の保護テープ剥離工程は、支持テーブル30を単独で用意して実施してもよいし、上記した保護テープ剥離工程を自動化して実施する際に構成する剥離装置に実装するものであってもよい。また、他の加工装置に実装されていてもよい。
【符号の説明】
【0026】
2:研削装置
20:チャックテーブル
22:スピンドル
23:研削ホイール
24:研削砥石
10:ウエーハ
10a:表面
10b:裏面
11:一点鎖線
11a: 外周余剰領域
11b:デバイス領域
12:デバイス
13:分割予定ライン
14:凹部
15:リング
30:支持テーブル
30’:母材
32:段差部
34:支持部
35:吸引孔
40:研削装置
42:回転スピンドル
43:研削砥石
44:スピンドルハウジング
T1:保護テープ
T2:シート
図1
図2
図3
図4
図5