(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023172853
(43)【公開日】2023-12-06
(54)【発明の名称】向上した速度でデータをリードする半導体メモリ装置、コントローラ及びそれらの動作方法
(51)【国際特許分類】
G11C 16/26 20060101AFI20231129BHJP
G11C 16/04 20060101ALI20231129BHJP
G06F 11/10 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G11C16/26 100
G11C16/04 170
G06F11/10 662
【審査請求】未請求
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022194881
(22)【出願日】2022-12-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0063740
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン スンホ
【テーマコード(参考)】
5B225
【Fターム(参考)】
5B225BA08
5B225CA01
5B225DA03
5B225DE08
5B225DE20
5B225EA05
5B225FA01
5B225FA02
(57)【要約】
【課題】データのリード動作が繰り返される場合、リード速度を増加させることができる半導体メモリ、コントローラ及びそれらの動作方法を提供する。
【解決手段】半導体メモリ装置は、メモリセルアレイ、周辺回路及び制御論理を含む。前記メモリセルアレイは、複数のメモリセルを含む。前記周辺回路は、前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルに対するリード動作を行う。前記制御論理は、外部から受信されたリードコマンドに応答して、前記周辺回路のリード動作を制御し、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決める。
【選択図】
図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルに対するリード動作を行う周辺回路と、
外部から受信されたリードコマンドに応答して、前記周辺回路のリード動作を制御し、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決める制御論理と、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記制御論理は、
前記リードコマンドに応答して、前記複数のワードラインに第1電圧を印加してチャネルプレチャージ動作を行い、
前記複数のワードラインのうち選択されたメモリセルと連結された選択されたワードラインに少なくとも1つのリード電圧を印加して閾値電圧センシング動作を行い、
前記複数のワードラインに第2電圧を印加してワードラインイコライズ動作を行うように、
前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記制御論理は、
前記リードコマンドが第1タイプのリードコマンドであると決められたことに応答して、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項4】
前記第1電圧は、前記少なくとも1つのリード電圧よりも大きいリードパス電圧であり、前記第2電圧は、前記第1電圧と実質的に同じ電圧であることを特徴とする請求項3に記載の半導体メモリ装置。
【請求項5】
前記第3電圧は、接地電圧であることを特徴とする請求項4に記載の半導体メモリ装置。
【請求項6】
前記制御論理は、
閾値電圧センシング動作の間に第1~第N(Nは1より大きい自然数)リード電圧のうち小さい電圧から大きい電圧の手順に前記選択されたワードラインに印加するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記制御論理は、
閾値電圧センシング動作の間に第1~第N(Nは1より大きい自然数)リード電圧のうち大きい電圧から小さい電圧の手順に前記選択されたワードラインに印加するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記制御論理は、
前記リードコマンドが第2タイプのリードコマンドであると決められたことに応答して、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインの電圧を維持するように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項2に記載の半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記制御論理は、
前記複数のワードラインの電圧が維持された状態で外部から受信されたディスチャージコマンドに応答して、前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うように前記周辺回路を制御することを特徴とする請求項8に記載の半導体メモリ装置。
【請求項10】
複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置の動作方法であって、
外部からリードコマンドを受信するステップと、
前記リードコマンドに対応して、前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルからデータをリードするステップと、
前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決めるステップと、を含むことを特徴とする半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項11】
前記リードコマンドに対応して、前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルからデータをリードするステップは、
前記リードコマンドに応答して、前記複数のワードラインに第1電圧を印加してチャネルプレチャージ動作を行うステップと、
前記複数のワードラインのうち選択されたメモリセルと連結された選択されたワードラインに少なくとも1つのリード電圧を印加して閾値電圧センシング動作を行うステップと、
前記複数のワードラインに第2電圧を印加してワードラインイコライズ動作を行うステップと、を含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項12】
前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決めるステップは、
前記リードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項13】
前記第1電圧は、前記少なくとも1つのリード電圧よりも大きいリードパス電圧であり、前記第2電圧は、前記第1電圧と実質的に同じ電圧であることを特徴とする請求項12に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項14】
前記第3電圧は、接地電圧であることを特徴とする請求項13に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項15】
前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決めるステップは、
前記リードコマンドが第2タイプのリードコマンドである場合、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインの電圧を維持するステップを含むことを特徴とする請求項11に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項16】
前記複数のワードラインの電圧を維持するステップ以後に、
外部からディスチャージコマンドを受信するステップと、
前記ディスチャージコマンドに応答して、前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の半導体メモリ装置の動作方法。
【請求項17】
複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置のリード動作を制御するコントローラの動作方法であって、
前記半導体メモリ装置に第1タイプのリードコマンド及び第2タイプのリードコマンドのうちいずれか1つを伝達するステップと、
前記半導体メモリ装置からデータを受信するステップと、
前記半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドのタイプに基づいて、前記半導体メモリ装置にディスチャージコマンドを伝達するか否かを決めるステップと、を含み、
前記第1タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含むリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御し、
前記第2タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含まないリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御することを特徴とするコントローラの動作方法。
【請求項18】
前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記半導体メモリ装置にディスチャージコマンドを伝達するか否かを決めるステップは、
前記リードコマンドが前記第2タイプのリードコマンドである場合、前記ワードラインディスチャージ動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御するディスチャージコマンドを前記半導体メモリ装置に伝達するステップを含むことを特徴とする請求項17に記載のコントローラの動作方法。
【請求項19】
複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置のリード動作を制御するコントローラの動作方法であって、
前記半導体メモリ装置に第1タイプのリードコマンドを伝達するステップと、
前記半導体メモリ装置から第1データを受信するステップと、
前記第1データに対するエラー訂正動作が成功したか否かに基づいて、前記半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するか否かを決めるステップと、を含み、
前記第1タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含むリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御し、
前記第2タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含まないリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御することを特徴とするコントローラの動作方法。
【請求項20】
前記第1データに対するエラー訂正動作が成功したか否かに基づいて、前記半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するか否かを決めるステップは、
前記第1データに対するエラー訂正動作が失敗した場合、前記半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するステップと、
前記半導体メモリ装置から第2データを受信するステップと、を含むことを特徴とする請求項19に記載のコントローラの動作方法。
【請求項21】
前記第2データに対するエラー訂正動作が失敗した場合、前記半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するステップをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のコントローラの動作方法。
【請求項22】
前記第2データに対するエラー訂正動作が成功した場合、前記ワードラインディスチャージ動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御するディスチャージコマンドを前記半導体メモリ装置に伝達するステップをさらに含むことを特徴とする請求項20に記載のコントローラの動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置に関し、より具体的には、向上した速度でデータをリードする半導体メモリ装置、コントローラ及びそれらの動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ装置は、ストリングが半導体基板に水平に配列された2次元構造に形成されるか、またはストリングが半導体基板に垂直に積層された3次元構造に形成されることができる。3次元の半導体メモリ装置は、2次元の半導体メモリ装置の集積度限界を解消するために考案されたメモリ装置であって、半導体基板上に垂直方向に積層された多数のメモリセルを含むことができる。
【0003】
コントローラは、半導体メモリ装置の動作を制御することができる。具体的に、ホストから受信された要求に応答して、コントローラは、半導体メモリ装置にコマンドを伝達することにより、前記要求に対応する動作を行うように、半導体メモリ装置を制御する。または、ホストからの要求と関わりなく、コントローラはガベージコレクションのような内部動作を行うように、半導体メモリ装置を制御することもできる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、データのリード動作が繰り返される場合、リード速度を増加させることができる半導体メモリ、コントローラ及びそれらの動作方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例による半導体メモリ装置は、メモリセルアレイ、周辺回路及び制御論理を含む。前記メモリセルアレイは、複数のメモリセルを含む。前記周辺回路は、前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルに対するリード動作を行う。前記制御論理は、外部から受信されたリードコマンドに応答して、前記周辺回路のリード動作を制御し、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決める。
【0006】
一実施例において、前記制御論理は、前記リードコマンドに応答して、前記複数のワードラインに第1電圧を印加してチャネルプレチャージ動作を行い、前記複数のワードラインのうち選択されたメモリセルと連結された、選択されたワードラインに少なくとも1つのリード電圧を印加して閾値電圧センシング動作を行い、前記複数のワードラインに第2電圧を印加してワードラインイコライズ動作を行うように、前記周辺回路を制御することができる。
【0007】
一実施例において、前記制御論理は、前記リードコマンドが第1タイプのリードコマンドであると決められたことに応答して、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うように前記周辺回路を制御することができる。
【0008】
一実施例において、前記制御論理は、前記リードコマンドが第2タイプのリードコマンドであると決められたことに応答して、前記ワードラインイコライズ動作以後に前記複数のワードラインの電圧を維持するように前記周辺回路を制御することができる。
【0009】
本発明の他の実施例による、複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置の動作方法によって、外部からリードコマンドを受信し、前記リードコマンドに対応して、前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルからデータをリードし、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決める。
【0010】
一実施例において、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否を決めるステップは、前記リードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合、前記ワードラインイコライズ動作以後に、前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うステップを含んでもよい。
【0011】
一実施例において、前記リードコマンドのタイプに基づいて、前記複数のメモリセルと連結されたワードラインのディスチャージ動作を行うか否かを決めるステップは、前記リードコマンドが第2タイプのリードコマンドである場合、前記ワードラインイコライズ動作以後に、前記複数のワードラインの電圧を維持するステップを含んでもよい。
【0012】
一実施例において、前記半導体メモリ装置の動作方法は、前記複数のワードラインの電圧を維持するステップ以後に、外部からディスチャージコマンドを受信するステップ及び前記ディスチャージコマンドに応答して、前記複数のワードラインに前記第2電圧よりも低い第3電圧を印加してワードラインディスチャージ動作を行うステップをさらに含んでもよい。
【0013】
本発明のさらに他の実施例によるコントローラの動作方法によって、複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置のリード動作を制御する。前記コントローラの動作方法によって、前記半導体メモリ装置に第1タイプのリードコマンド及び第2タイプのリードコマンドのうちいずれか1つを伝達し、前記半導体メモリ装置からデータを受信し、前記半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドのタイプに基づいて、前記半導体メモリ装置にディスチャージコマンドを伝達するか否かを決める。前記第1タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含むリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御し、前記第2タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含まないリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御する。
【0014】
本発明のさらに他の実施例によるコントローラの動作方法によって、複数のメモリセルを含む半導体メモリ装置のリード動作を制御する。前記コントローラの動作方法によって、前記半導体メモリ装置に第1タイプのリードコマンドを伝達し、前記半導体メモリ装置から第1データを受信し、前記第1データに対するエラー訂正動作が成功したか否かに基づいて、前記半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するか否かを決める。前記第1タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含むリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御し、前記第2タイプのリードコマンドは、ワードラインディスチャージ動作を含まないリード動作を行うように前記半導体メモリ装置を制御する。
【発明の効果】
【0015】
本技術は、データのリード動作が繰り返される場合、リード速度を増加させることができる半導体メモリ、コントローラ及びそれらの動作方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】メモリシステム及びホスト装置を示すブロック図である。
【
図2】本発明の一実施例による半導体メモリ装置を示すブロック図である。
【
図3】
図2のメモリブロックBLK1~BLKzのうちいずれか1つのメモリブロックBLKaを示す回路図である。
【
図4】マルチレベルセルの閾値電圧分布を示すグラフである。
【
図5】半導体メモリ装置のリード動作の一例を示すタイミング図である。
【
図6】半導体メモリ装置のリード動作の他の例を示すタイミング図である。
【
図7】リードデータに対するエラー訂正失敗時、コントローラと半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【
図8】
図7の例示による半導体メモリ装置の動作を示すタイミング図である。
【
図9a】本発明の一実施例によって第1タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図9b】本発明の一実施例によって第1タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図10a】本発明の一実施例によって第2タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図10b】本発明の一実施例によって第2タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図11a】本発明の一実施例によってディスチャージコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図11b】本発明の一実施例によってディスチャージコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【
図12a】第1及び第2タイプのリードコマンドを一緒に用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【
図12b】第1及び第2タイプのリードコマンドをともに用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【
図13a】第1タイプのリードコマンドのみを用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【
図13b】第1タイプのリードコマンドのみを用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【
図14】本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作を示すフロー図である。
【
図15】
図14に示されたステップ(S120)の例示的な実施例を示すフロー図である。
【
図16】本発明の他の実施例による半導体メモリ装置の動作を示すフロー図である。
【
図17】本発明の一実施例によるコントローラの動作を示すフロー図である。
【
図18】本発明の他の実施例によるコントローラの動作を示すフロー図である。
【
図19】半導体メモリ装置100及びコントローラ200を含むメモリシステムの一実施例(1000)を示すブロック図である。
【
図20】
図19のメモリシステムの応用例を示すブロック図である。
【
図21】
図20を参照して説明したメモリシステムを含むコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書または出願において開始される本発明の概念による実施例についての特定の構造上及び機能上の説明は、単に本発明の概念による実施例を説明するために例示されたものであり、本発明の概念による実施例は、様々な形態で実施することができ、本明細書または出願において説明する実施例に限定されると解釈されるべきではない。
【0018】
図1は、メモリシステム及びホスト装置を示すブロック図である。
【0019】
図1を参照すると、メモリシステム1000は、半導体メモリ装置100及びコントローラ200を含む。また、メモリシステム1000は、ホスト装置300と通信する。コントローラ200は、半導体メモリ装置100の諸般動作を制御する。また、コントローラ200は、ホスト装置300から受信した動作要求RQに基づいて半導体メモリ装置100の動作を制御する。
【0020】
半導体メモリ装置100は、コントローラ200の制御に応答して動作する。半導体メモリ装置100は、複数のメモリブロックを有するメモリセルアレイを含む。実施例として、半導体メモリ装置100は、フラッシュメモリ装置(Flash Memory Device)であってもよい。
【0021】
コントローラ200は、ホスト装置300からの要求RQに基づいて、ユーザデータのやり取りをすることができる。具体的に、コントローラ200は、ホスト装置300の書き込み要求、読み出し要求またはトリム要求などを受信し、受信した要求に基づいて半導体メモリ装置100を制御することができる。より具体的に、コントローラ200は、半導体メモリ装置100の動作を制御するためのコマンドCMDを生成し、これを半導体メモリ装置100に伝送することができる。一方、コントローラ200は、半導体メモリ装置100とデータDATAのやり取りをすることができる。
【0022】
一実施例において、コントローラ200は、ホスト装置300からの要求と関わりなく、半導体メモリ装置100の動作を制御することもできる。例えば、メモリシステム1000内部的にガベージコレクション動作を行うために、コントローラ200は半導体メモリ装置100の動作を制御することもできる。
【0023】
半導体メモリ装置100は、コントローラ200を介してコマンド及びアドレスを受信し、メモリセルアレイのうちアドレスによって選択された領域をアクセスするように構成される。すなわち、半導体メモリ装置100は、アドレスによって選択された領域に対してコマンドに該当する内部動作を行う。
【0024】
例えば、半導体メモリ装置100は、プログラム動作、読み出し動作及び消去動作を行うことができる。プログラム動作時、半導体メモリ装置100は、アドレスによって選択された領域にデータをプログラムする。読み出し動作時、半導体メモリ装置100は、アドレスによって選択された領域からデータを読み出す。消去動作時、半導体メモリ装置100は、アドレスによって選択された領域に格納されたデータを消去する。
【0025】
図2は、本発明の一実施例による半導体メモリ装置を示すブロック図である。
【0026】
図2を参照すると、半導体メモリ装置100は、メモリセルアレイ110、アドレスデコーダ120、読み出し及び書き込み回路130、制御論理140及び電圧生成部150を含む。
【0027】
メモリセルアレイ110は、多数のメモリブロックBLK1~BLKzを含む。多数のメモリブロックBLK1~BLKzは、ワードラインWLsを介してアドレスデコーダ120に連結される。多数のメモリブロックBLK1~BLKzは、ビットラインBL1~BLmを介して読み出し及び書き込み回路130に連結される。多数のメモリブロックBLK1~BLKzのそれぞれは、多数のメモリセルを含む。実施例として、多数のメモリセルは不揮発性メモリセルであって、垂直チャネル構造を有する不揮発性メモリセルで構成されることができる。前記メモリセルアレイ110は、2次元構造のメモリセルアレイで構成されることができる。実施例によって、前記メモリセルアレイ110は、3次元構造のメモリセルアレイで構成されることができる。一方、メモリセルアレイに含まれる複数のメモリセルにおいて、複数のメモリセルのそれぞれは、少なくとも1ビットのデータを格納することができる。一実施例において、メモリセルアレイ110に含まれる複数のメモリセルのそれぞれは、1ビットのデータを格納するシングルレベルセル(single-level cell)SLCであってもよい。他の実施例において、メモリセルアレイ110に含まれる複数のメモリセルのそれぞれは、2ビットのデータを格納するマルチレベルセル(multi-level cell)MLCであってもよい。さらに他の実施例において、メモリセルアレイ110に含まれる複数のメモリセルのそれぞれは、3ビットのデータを格納するトリプルレベルセル(triple-level cell)TLCであってもよい。さらに他の実施例において、メモリセルアレイ110に含まれる複数のメモリセルのそれぞれは、4ビットのデータを格納するクアッドレベルセル(quad-level cell)QLCであってもよい。実施例によると、メモリセルアレイ110は、5ビット以上のデータをそれぞれ格納する複数のメモリセルを含んでもよい。
【0028】
アドレスデコーダ120、読み出し及び書き込み回路130及び電圧生成部150は、メモリセルアレイ110を駆動する周辺回路として動作する。周辺回路は、制御論理140の制御に基づいて、メモリセルアレイ110に対する読み出し動作、書き込み動作及び消去動作を行うことができる。アドレスデコーダ120は、ワードラインWLsを介してメモリセルアレイ110に連結される。アドレスデコーダ120は、制御論理140の制御に応答して動作するように構成される。アドレスデコーダ120は、半導体メモリ装置100内部の入出力バッファ(図示省略)を介してアドレスを受信する。
【0029】
アドレスデコーダ120は、受信されたアドレスのうちブロックアドレスをデコーディングするように構成される。アドレスデコーダ120は、デコーディングされたブロックアドレスによって少なくとも1つのメモリブロックを選択する。また、アドレスデコーダ120は、読み出し動作中に読み出し電圧印加動作時において選択されたメモリブロックのうち、選択されたワードラインに電圧生成部150で発生した読み出し電圧Vreadを選択されたワードラインに印加し、残りの非選択されたワードラインにはパス電圧Vpassを印加する。また、プログラム検証動作時においては、選択されたメモリブロックのうち、選択されたワードラインに電圧生成部150で発生した検証電圧を選択されたワードラインに印加し、残りの非選択されたワードラインにはパス電圧Vpassを印加する。
【0030】
アドレスデコーダ120は、受信されたアドレスのうち列アドレスをデコーディングするように構成される。アドレスデコーダ120は、デコーディングされた列アドレスを読み出し及び書き込み回路130に伝送する。
【0031】
半導体メモリ装置100の読み出し動作及びプログラム動作は、ページ単位で行われる。読み出し動作及びプログラム動作要求時に受信されるアドレスは、ブロックアドレス、行アドレス及び列アドレスを含む。アドレスデコーダ120は、ブロックアドレス及び行アドレスによって1つのメモリブロック及び1つのワードラインを選択する。列アドレスは、アドレスデコーダ120によってデコーディングされて読み出し及び書き込み回路130に提供される。
【0032】
アドレスデコーダ120は、ブロックデコーダ、行デコーダ、列デコーダ及びアドレスバッファなどを含んでもよい。
【0033】
読み出し及び書き込み回路130は、多数のページバッファPB1~PBmを含む。読み出し及び書き込み回路130は、メモリセルアレイ110の読み出し動作時には“読み出し回路(read circuit)”として動作し、記入動作時には“書き込み回路(write circuit)”として動作することができる。多数のページバッファPB1~PBmは、ビットラインBL1~BLmを介してメモリセルアレイ110に連結される。多数のページバッファPB1~PBmは、読み出し動作及びプログラム検証動作時にメモリセルの閾値電圧をセンシングするためにメモリセルと連結されたビットラインにセンシング電流を供給し続けながら、対応するメモリセルのプログラムの状態によって流れる電流量が変わることをセンシングノードを介して感知してセンシングデータにラッチする。読み出し及び書き込み回路130は、制御論理140から出力されるページバッファ制御信号に応答して動作する。
【0034】
読み出し及び書き込み回路130は、読み出し動作時にメモリセルのデータをセンシングして読出データを仮格納した後、半導体メモリ装置100の入出力バッファ(図示省略)にデータDATAを出力する。例示的な実施例として、読み出し及び書き込み回路130は、ページバッファ(またはページレジスタ)以外にも列選択回路などを含んでもよい。
【0035】
制御論理140は、アドレスデコーダ120、読み出し及び書き込み回路130、及び電圧生成部150に連結される。制御論理140は、半導体メモリ装置100の入出力バッファ(図示省略)を介して命令語CMD及び制御信号CTRLを受信する。制御論理140は、制御信号CTRLに応答して半導体メモリ装置100の諸般動作を制御するように構成される。また、制御論理140は、多数のページバッファPB1~PBmのセンシングノードプリチャージ電位レベルを調節するための制御信号を出力する。制御論理140は、メモリセルアレイ110の読み出し動作(read operation)を行うように読み出し及び書き込み回路130を制御することができる。
【0036】
電圧生成部150は、制御論理140から出力される制御信号に応答して読み出し動作時にリード電圧Vread及びパス電圧Vpassを生成する。電圧生成部150は、様々な電圧レベルを有する複数の電圧を生成するために、内部電源電圧を受信する複数のポンピングキャパシタを含み、制御論理140の制御に応答して複数のポンピングキャパシタを選択的に活性化して複数の電圧を生成する。一方、電圧生成部150は、前記複数のポンピングキャパシタ以外に電圧レギュレータをさらに含んでもよい。
【0037】
図3は、
図2のメモリブロックBLK1~BLKzのうちいずれか1つのメモリブロックBLKaを示す回路図である。
【0038】
図3を参照すると、メモリブロックBLKaは、複数のセルストリングCS11~CS1m、CS21~CS2mを含む。実施例として、複数のセルストリングCS11~CS1m、CS21~CS2mのそれぞれは、「U」字形に形成されてもよい。メモリブロックBLKa内で、行方向(すなわち+X方向)にm個のセルストリングが配列される。
図3において、列方向(すなわち+Y方向)に2個のセルストリングが配列されるものとして示された。しかし、これは説明の便宜のためのものであって、列方向に3個以上のセルストリングが配列されうることが理解される。
【0039】
複数のセルストリングCS11~CS1m、CS21~CS2mのそれぞれは、少なくとも1つのソース選択トランジスタSST、第1~第nメモリセルMC1~MCn、そして少なくとも1つのドレイン選択トランジスタDSTを含む。
【0040】
選択トランジスタSST、DST及びメモリセルMC1~MCnのそれぞれは、類似の構造を有してもよい。実施例として、選択トランジスタSST、DST及びメモリセルMC1~MCnのそれぞれは、チャネル層、トンネリング絶縁膜、電荷格納膜及びブロッキング絶縁膜を含んでもよい。実施例として、チャネル層を提供するためのピラー(pillar)が各セルストリング(each cell string)に提供されてもよい。実施例として、チャネル層、トンネリング絶縁膜、電荷格納膜及びブロッキング絶縁膜のうち少なくとも1つを提供するためのピラーが各セルストリングに提供されてもよい。
【0041】
各セルストリングのソース選択トランジスタSSTは、共通ソースラインCSLとメモリセルMC1~MCnとの間に連結される。
【0042】
実施例として、同じ行に配列されたセルストリングのソース選択トランジスタは、行方向に伸びるソース選択ラインに連結され、異なる行に配列されたセルストリングのソース選択トランジスタは、異なるソース選択ラインに連結される。
図3において、第1行のセルストリングCS11~CS1mのソース選択トランジスタは、第1ソース選択ラインSSL1に連結されている。第2行のセルストリングCS21~CS2mのソース選択トランジスタは、第2ソース選択ラインSSL2に連結されている。
【0043】
他の実施例として、セルストリングCS11~CS1m、CS21~CS2mのソース選択トランジスタは、1つのソース選択ラインに共通連結されてもよい。
【0044】
各セルストリングの第1~第nメモリセルMC1~MCnは、ソース選択トランジスタSSTとドレイン選択トランジスタDSTとの間に連結される。
【0045】
各セルストリングのドレイン選択トランジスタDSTは、該当のビットラインとメモリセルMC1~MCnとの間に連結される。行方向に配列されるセルストリングは、行方向に伸びるドレーン選択ラインに連結される。第1行のセルストリングCS11~CS1mのドレーン選択トランジスタは、第1ドレーン選択ラインDSL1に連結される。第2行のセルストリングCS21~CS2mのドレーン選択トランジスタは、第2ドレーン選択ラインDSL2に連結される。
【0046】
列方向に配列されるセルストリングは、列方向に伸びるビットラインに連結される。
図3において、第1列のセルストリングCS11、CS21は第1ビットラインBL1に連結されている。第m列のセルストリングCS1m、CS2mは第mビットラインBLmに連結されている。
【0047】
行方向に配列されるセルストリング内で同じワードラインに連結されるメモリセルは、1つのページを構成する。例えば、第1行のセルストリングCS11~CS1mのうち第1ワードラインWL1と連結されたメモリセルは、1つのページを構成する。第2行のセルストリングCS21~CS2mのうち第1ワードラインWL1と連結されたメモリセルは、他の1つのページを構成する。ドレーン選択ラインDSL1、DSL2のうち1つが選択されることで、1つの行方向に配列されるセルストリングが選択される。ワードラインWL1~WLnのうちいずれか1つが選択されることで、選択されたセルストリングのうち1つのページが選択される。
【0048】
他の実施例として、第1~第mビットラインBL1~BLmの代わりにイーブンビットライン及びオッドビットラインが提供されてもよい。そして、行方向に配列されるセルストリングCS11~CS1mまたはCS21~CS2mのうち偶数番目のセルストリングは、イーブンビットラインにそれぞれ連結され、行方向に配列されるセルストリングCS11~CS1mまたはCS21~CS2mのうち奇数番目のセルストリングは、オッドビットラインにそれぞれ連結されることができる。
【0049】
実施例として、第1~第nメモリセルMC1~MCnのうち少なくとも1つ以上は、ダミーメモリセルとして利用されることができる。例えば、少なくとも1つ以上のダミーメモリセルは、ソース選択トランジスタSSTとメモリセルMC1~MCnとの間の電界(electric field)を減少させるために提供される。または、少なくとも1つ以上のダミーメモリセルは、ドレイン選択トランジスタDSTとメモリセルMC1~MCnとの間の電界を減少させるために提供される。より多いダミーメモリセルが提供されるほど、メモリブロックBLKaに対する動作の信頼性が向上する一方、メモリブロックBLKaの大きさは増加する。より少ないダミーメモリセルが提供されるほど、メモリブロックBLKaの大きさは減少する一方、メモリブロックBLKaに対する動作の信頼性は低下する。
【0050】
少なくとも1つ以上のダミーメモリセルを効率的に制御するため、ダミーメモリセルのそれぞれは、要求される閾値電圧を有することができる。メモリブロックBLKaに対する消去動作以前または以後に、ダミーメモリセルのうち全部あるいは一部に対するプログラム動作が行われてもよい。
【0051】
図3に示されたメモリブロックBLKaは、3次元構造を有するが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明による半導体メモリ装置のメモリセルアレイは、2次元構造のメモリブロックを含んでもよい。
【0052】
図4は、マルチレベルセルの閾値電圧分布を示すグラフである。
【0053】
図4を参照すると、マルチレベルセル(multi-level cell)MLCの閾値電圧は、消去状態E、第1プログラム状態PV1、第2プログラム状態PV2及び第3プログラム状態PV3のうちいずれか1つに含まれることができる。本発明による半導体メモリ装置及びその動作方法は、マルチレベルセルだけに適用されることではなく、トリプルレベルセル(triple-level cell)TLC、クアッドレベルセル(quad-level cell)QLCまたは5ビット以上のデータを格納するメモリセルにも適用可能である。ただし、論議の便宜のために以下においてはマルチレベルセルを基準として説明する。
【0054】
リード動作時、消去状態Eと第1プログラム状態PV1とを区分するために、第1リード電圧R1が選択されたワードラインに印加されることができる。また、第1プログラム状態PV1と第2プログラム状態PV2とを区分するために、第2リード電圧R2が選択されたワードラインに印加されることができる。一方、第2プログラム状態PV2と第3プログラム状態PV3とを区分するために、第3リード電圧R3が選択されたワードラインに印加されることができる。リード動作時、非選択されたワードラインには、リードパス電圧Vpassが印加されることができる。一方、プログラム動作の間に行われる検証動作において、第1~第3プログラム状態PV1、PV2、PV3に対する検証動作のため、第1~第3検証電圧Vvr1、Vvr2、Vvr3がそれぞれ用いられることができる。
【0055】
図5は、半導体メモリ装置のリード動作の一例を示すタイミング図である。
【0056】
図5を参照すると、本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作方法によって、選択されたメモリセルに対するリード動作が行われることができる。選択されたメモリセルのリード動作は、チャネル初期化ステップ、選択されたメモリセルの閾値電圧センシングステップ、ワードラインイコライズステップ及びワードラインディスチャージステップを含んでもよい。
図5において、チャネル初期化ステップは期間t1~t2の間に行われ、閾値電圧センシングステップは期間t2~t5の間に行われ、ワードラインイコライズステップは期間t5~t6の間に行われ、ワードラインディスチャージステップは期間t6~t7の間に行われる。
【0057】
時間t1で、選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオン電圧Vonが印加され、非選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにもターンオン電圧Vonが印加される。一方、リード対象であるメモリセルと連結された、選択されたワードラインにリードパス電圧Vpassが印加され、非選択されたワードラインにもリードパス電圧が印加される。ドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオン電圧Vonが印加された状態で、すべてのワードラインにリードパス電圧Vpassが印加されることで、チャネル初期化動作が行われることができる。
【0058】
期間t1~t2の間に選択されたワードライン及び非選択されたワードラインにリードパス電圧Vpassが印加されることが実線で示されている。ただし、RC遅延によって、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインの電圧は、点線で示されたように上昇することができる。ワードラインのRC遅延を考慮して、ワードラインの電圧がリードパス電圧Vpassまで充分に上昇できるように期間t1~t2の期間が決められる。
【0059】
時間t2で、非選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオフ電圧Voffが印加される。ターンオフ電圧Voffは、ドレーン選択トランジスター及びソース選択トランジスターをターンオフさせることができる電圧であって、一実施例においてターンオフ電圧Voffは接地電圧であってもよい。
図3または
図4に示されたように、列方向(すなわち+Y方向)に2個のセルストリングが配列される場合、リード対象になるメモリセルを含むセルストリングと連結されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインが、それぞれ選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインになる。一方、リード対象になるメモリセルを含まないセルストリングと連結されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインが、それぞれ非選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインになる。一方、選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインには、ターンオン電圧Vonが印加され続ける。
【0060】
時間t2で、選択されたワードラインに第1リード電圧R1が印加される。期間t2~t3の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第1リード電圧R1よりも大きいか否かが決まる。期間t2~t3の間に選択されたワードラインに第1リード電圧R1が印加されることが実線で示されている。ただし、RC遅延によって、選択されたワードラインの電圧は、点線で示されたように下降することができる。RC遅延を考慮して、選択されたワードラインの電圧が第1リード電圧R1まで充分に下降できるように期間t2~t3の期間が決められる。以下においては、RC遅延に関連する点線に対する重複する説明は省略する。
【0061】
時間t3で、選択されたワードラインに第2リード電圧R2が印加される。期間t3~t4の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第2リード電圧R2よりも大きいか否かが決められる。また、時間t4で、選択されたワードラインに第3リード電圧R3が印加される。期間t4~t5の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第3リード電圧R3よりも大きいか否かが決められる。
【0062】
時間t5で、選択されたドレーン選択ラインDSL及びソース選択ラインSSLにターンオフ電圧Voffが印加されてもよい。一方、時間t5でワードラインのイコールライジングのため、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインにイコールライジング電圧が印加されてもよい。
図5の例示において、イコールライジング電圧はリードパス電圧Vpassと同じものとして示されている。ただし、これは例示的なものであって、イコールライジング電圧はリードパス電圧Vpassとは異なる電圧に決められてもよい。
【0063】
時間t6でワードラインにターンオフ電圧Voffが印加される。これによって、ワードラインディスチャージ動作が行われる。RC遅延を考慮して、ワードラインの電圧が充分に下降できるように、ワードラインディスチャージ動作が行われる期間t6~t7が決められる。時間t7以後にリード動作が終了されてもよい。
【0064】
図5を参照すると、期間t2~t3の間に選択されたワードラインに第1リード電圧R1が印加され、期間t3~t4の間に選択されたワードラインに第2リード電圧R2が印加され、期間t4~t5の間に選択されたワードラインに第3リード電圧R3が印加される。すなわち、最も低いリード電圧R1から最も大きいのリード電圧R3まで、リード電圧が大きさに従って順次に印加される。この場合、期間t1~t2の間に選択されたワードラインに印加されるリードパス電圧Vpassと、期間t2~t3の間に選択されたワードラインに印加される第1リード電圧R1との間の差が相対的に大きい。
【0065】
図6は、半導体メモリ装置のリード動作の他の例を示すタイミング図である。
【0066】
図6を参照すると、選択されたワードラインに最も高いリード電圧R3から最も低いリード電圧R1までリード電圧が印加されるという点を除けば、
図5に示された動作方法と類似の方式で行われる。従って、重複する説明は省略する。
【0067】
図6において、チャネル初期化ステップは期間t11~t12の間に行われ、閾値電圧センシングステップは期間t12~t15の間に行われ、ワードラインイコライズステップは期間t15~t16の間に行われ、ワードラインディスチャージステップは期間t16~t17の間に行われる。
【0068】
時間t11で、選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオン電圧Vonが印加され、非選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにもターンオン電圧Vonが印加される。一方、リード対象であるメモリセルと連結された、選択されたワードラインにリードパス電圧Vpassが印加され、非選択されたワードラインにもリードパス電圧が印加される。ドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオン電圧Vonが印加された状態で、すべてのワードラインにリードパス電圧Vpassが印加されることにより、チャネル初期化動作が行われることができる。
【0069】
時間t12で、非選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにターンオフ電圧Voffが印加される。一方、選択されたドレーン選択ライン及びソース選択ラインにはターンオン電圧Vonが印加され続ける。
【0070】
時間t12で、選択されたワードラインに第3リード電圧R3が印加される。期間t2~t3の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第3リード電圧R3よりも大きいか否かが決められる。時間t13で、選択されたワードラインに第2リード電圧R2が印加される。期間t13~t14の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第2リード電圧R2よりも大きいか否かが決められる。また、時間t14で、選択されたワードラインに第1リード電圧R1が印加される。期間t14~t15の間、選択されたメモリセルの閾値電圧が第1リード電圧R1よりも大きいか否かが決められる。
【0071】
時間t15で、選択されたドレーン選択ラインDSL及びソース選択ラインSSLにターンオフ電圧Voffが印加されてもよい。一方、時間t15でワードラインのイコールライジングのため、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインにイコールライジング電圧が印加されてもよい。
図6の例示において、イコールライジング電圧は、リードパス電圧Vpassと同じものとして示されている。ただし、これは例示的なものであって、イコールライジング電圧はリードパス電圧Vpassとは異なる電圧に決められてもよい。
【0072】
時間t16でワードラインにターンオフ電圧Voffが印加される。これによって、ワードラインディスチャージ動作が行われる。RC遅延を考慮してワードラインの電圧が充分に下降できるようにワードラインディスチャージ動作が行われる期間t16~t17が決められてもよい。時間t17以後にリード動作が終了されてもよい。
【0073】
図7は、リードデータに対するエラー訂正失敗時、コントローラと半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【0074】
図7を参照すると、コントローラ200が半導体メモリ装置100にリードコマンドCMD
RDを伝達することができる((1))。受信したリードコマンドCMD
RDに応答して、半導体メモリ装置100はデータのリード動作を行う。一方、半導体メモリ装置100は、リードされたデータDATAをコントローラ200に伝達することができる((2))。コントローラ200は、受信したデータDATAに対するエラー訂正動作を行うことができる。
【0075】
受信したデータDATAにエラービットが特定のしきい値よりも多く含まれている場合、エラー訂正動作が失敗する場合がある。エラー訂正失敗時((3))、コントローラ200は該当のデータを再びリードするためのリードコマンドCMDRDを半導体メモリ装置100に伝達することができる((4))。この過程で、コントローラ200は、リード動作で用いられるリード電圧の値を変更するように半導体メモリ装置を制御することができる。受信したリードコマンドCMDRDに応答して、半導体メモリ装置100はデータのリード動作を再び行う。実施例によって、半導体メモリ装置100は、変更されたリード電圧を利用して以前にリード動作が行われた位置と同じ位置のデータを再びリードすることができる。半導体メモリ装置100は、再びリードされたデータDATAをコントローラ200に伝達することができる((5))。コントローラ200は、受信したデータDATAに対して再びエラー訂正動作を行う。
【0076】
図7に示されたように、リードされたデータに対するエラー訂正失敗時、同じデータが再びリードされることができる。
【0077】
図8は、
図7の例示による半導体メモリ装置の動作を示すタイミング図である。
図8には、
図6を参照して説明した方式を利用するリード動作のタイミング図が示されている。すなわち、
図8のタイミング図においては、選択されたワードラインに最も高いリード電圧R3から最も低いリード電圧R1まで、リード電圧が順次に印加される。論議の便宜のため、
図8のタイミング図では、ワードラインの電圧のみを示し、ドレーン選択ライン及びソース選択ラインの電圧は図示を省略する。
【0078】
コントローラ200が半導体メモリ装置100に一番目のリードコマンドCMDRDを伝達すると((1))、半導体メモリ装置100は第1リード動作を開始する。具体的に、期間t21~t22で、第1チャネル初期化ステップが行われ、期間t22~t25で第1閾値電圧センシングステップが行われる。また、期間t25~t26で第1ワードラインイコライズステップが行われ、期間t26~t27で第1ワードラインディスチャージステップが行われる。期間t21~t27を通じて半導体メモリ装置100の第1リード動作が行われ、リードされたデータはコントローラ200に伝達される((2))。
【0079】
コントローラ200は、受信したデータに対してエラー訂正動作を行う。エラー訂正失敗時((3))、コントローラ200は半導体メモリ装置100にリードコマンドCMDRDを再び伝達する((4))。これによって、半導体メモリ装置100は、第1リード動作を開始する。具体的に、期間t31~t32で、第2チャネル初期化ステップが行われ、期間t32~t35で第2閾値電圧センシングステップが行われる。また、期間t35~t36で第2ワードラインイコライズステップが行われ、期間t36~t37で第2ワードラインディスチャージステップが行われる。期間t31~t37を通じて半導体メモリ装置100の第2リード動作が行われ、リードされたデータはコントローラ200に伝達される((5))。
【0080】
同じ位置のワードラインに対する連続的なリード動作において、複数のワードラインによって現われるRCディレーが相対的に大きいので、ワードラインディスチャージ動作のために必要な時間もまた相対的に長くなる。
図8を参照すると、連続的な2回のリード動作において、第1ワードラインイコライズステップが行われた以後に行われる第1ワードラインディスチャージステップを省略する場合、全体リード時間を減らすことができる。
【0081】
本発明の一実施例によるコントローラ200は、半導体メモリ装置100の通常的なリード動作を制御する第1タイプのリードコマンド以外に、同じ位置のワードラインに対してリード動作を繰り返し行う場合に発送される第2タイプのリードコマンドもまた用いることができる。本発明の一実施例による半導体メモリ装置100は、第1タイプのリードコマンドの受信時、リード動作にワードラインディスチャージステップを含んでリード動作を行う。一方、半導体メモリ装置100は、第2タイプのリードコマンドの受信時、リード動作の間にワードラインディスチャージステップを行わない。一方、コントローラは、第2タイプのリードコマンドに対応するリード動作が行われた以後にワードラインディスチャージステップを行うように半導体メモリ装置100を制御する、ワードラインディスチャージコマンドを利用してもよい。
【0082】
図9a及び
図9bは、本発明の一実施例によって第1タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【0083】
図9aを参照すると、コントローラ200は、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達する。通常的なリード動作を行うように半導体メモリ装置100を制御しようとする場合、コントローラ200は第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達することができる。第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに応答して、半導体メモリ装置100はワードラインディスチャージステップを含むリード動作を行う。
【0084】
より具体的に、
図9bを参照すると、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに応答して、半導体メモリ装置100は期間t41~t42でチャネル初期化ステップを行い、期間t42~t45で閾値電圧センシングステップを行い、期間t45~t46でワードラインイコライズステップを行い、期間t46~t47でワードラインディスチャージステップを行う。すなわち、半導体メモリ装置100は、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに応答して、ワードラインディスチャージステップを含むリード動作を行う。
【0085】
図10a及び
図10bは、本発明の一実施例によって第2タイプのリードコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【0086】
図10aを参照すると、コントローラ200は、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に伝達する。同じワードライン位置に対してリード動作を繰り返し行うように半導体メモリ装置100を制御しようとする場合、コントローラ200は、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に伝達することができる。第2タイプのリードコマンドCMD
RDBに応答して、半導体メモリ装置100はワードラインディスチャージステップを含まないリード動作を行う。
【0087】
より具体的に、
図10bを参照すると、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBに応答して、半導体メモリ装置100は、期間t51~t52でチャネル初期化ステップを行い、期間t52~t55で閾値電圧センシングステップを行い、期間t55~t56でワードラインイコライズステップを行う。すなわち、半導体メモリ装置100は、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBに応答して、ワードラインディスチャージステップを含まないリード動作を行う。これによって、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBによって半導体メモリ装置100がリード動作を行った以後にも、ワードラインの電圧はリードパス電圧Vpassを維持することができる。
【0088】
図11a及び
図11bは、本発明の一実施例によってディスチャージコマンドを出力するコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を説明するための図である。
【0089】
図10a及び
図10bのように、第2タイプのリードコマンドCDM
RDBに対応するリード動作を繰り返し行った以後の特定の時点で、これ以上半導体メモリ装置100が第2タイプのリードコマンドCDM
RDBに基づくリード動作を行う必要がない場合がある。このような場合、コントローラ200は、ワードラインディスチャージ動作を行うように、半導体メモリ装置100を制御するためのディスチャージコマンドCMD
DSCを半導体メモリ装置100に伝達することができる。半導体メモリ装置100は、ディスチャージコマンドCMD
DSCに応答して、リードパス電圧Vpassを維持しているワードラインにターンオフ電圧を印加することができる。
【0090】
図12a及び
図12bは、第1及び第2タイプのリードコマンドを一緒に用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【0091】
図12aを参照すると、コントローラ200が半導体メモリ装置100に伝達するコマンドのみを示し、半導体メモリ装置100からコントローラ200に伝達されるデータの図示は省略している。コントローラ200は、まず、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達することができる。第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに対応するリードデータに対するエラー訂正失敗時、コントローラ200は同じ位置のワードラインに対してリード動作を繰り返し行うことを決めることができる。従って、コントローラ200は、リード時間を減らすために第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に伝達することができる。一実施例として、コントローラ200は、受信したデータに対するエラー訂正動作が成功するまで、第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に伝達することができる。または、コントローラ200は、受信したデータに対するエラー訂正動作が最終的に成功しなくても、あらかじめ決められた決まった回数だけ第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に伝達することもできる。
【0092】
図12aに示されたように、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達した以後に、コントローラ200は第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを半導体メモリ装置100に3回伝達した。これによって、半導体メモリ装置100は、計4回のリード動作を行う。最後に、コントローラ200は、ディスチャージコマンドCMD
DSCを半導体メモリ装置100に伝達することができる。
【0093】
図12bを参照すると、半導体メモリ装置100に入力されるコマンドとともにこれに対応して行われるリード動作が、ワードラインに印加される電圧の観点から示されている。一番目に入力される第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに対応して、第1リード動作が行われる。第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに応答して行われる第1リード動作は、ワードラインディスチャージステップを含む。すなわち、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインの電圧が、ターンオフ電圧に下降するステップが第1リード動作に含まれる。
【0094】
一方、二番目に入力されるリードコマンドは、第2タイプのリードコマンドCMDRDBである。第2タイプのリードコマンドCMDRDBに応答して行われる第2リード動作は、ワードラインディスチャージステップを含まない。これによって、第2リード動作が完了してもワードラインの電圧はリードパス電圧Vpassを維持する。
【0095】
一方、三番目に入力されるリードコマンドは、第2タイプのリードコマンドCMDRDBである。三番目に入力されるリードコマンドに応答して第3リード動作が行われる。以前の第2リード動作以後にもワードラインの電圧が維持されるので、第3リード動作でチャネル初期化ステップもまた省略可能である。または、第3リード動作でチャネル初期化動作に必要な時間が相対的に短くなることができる。また、第2タイプのリードコマンドCMDRDBに応答して行われる第3リード動作は、ワードラインディスチャージステップを含まない。これによって、第3リード動作が完了してもワードラインの電圧はリードパス電圧Vpassを維持する。
【0096】
一方、四番目に入力されるリードコマンドは、第2タイプのリードコマンドCMDRDBである。四番目に入力されるリードコマンドに応答して行われる第4リード動作に対する重複する説明は省略する。
【0097】
第4リード動作が行われた以後に、半導体メモリ装置100にディスチャージコマンドCDMDSCが入力される。半導体メモリ装置100は、ディスチャージコマンドCDMDSCに応答してワードラインにターンオフ電圧を印加する。
【0098】
図13a及び
図13bは、第1タイプのリードコマンドのみを用いるコントローラ及びこれによる半導体メモリ装置の動作を例示的に説明するための図である。
【0099】
図13aを参照すると、コントローラ200は、まず、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達することができる。第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに対応するリードデータに対するエラー訂正失敗時、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に再び伝達することができる。一実施例として、コントローラ200は、受信したデータに対するエラー訂正動作が成功するまで、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達することができる。または、コントローラ200は、受信したデータに対するエラー訂正動作が最終的に成功しなくても、あらかじめ決められた決まった回数だけ第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に伝達することもできる。
【0100】
図13aに示されたように、コントローラ200は、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを半導体メモリ装置100に4回伝達した。これによって、半導体メモリ装置100は、計4回のリード動作を行う。
図12aの図示とは違って、コントローラ200は、ディスチャージコマンドCMD
DSCを半導体メモリ装置100に伝達しない。
【0101】
図13bを参照すると、半導体メモリ装置100に入力されるコマンドと共にこれに対応して行われるリード動作が、ワードラインに印加される電圧の観点から示されている。一番目に入力される第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに対応して、第1リード動作が行われる。第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに応答して行われる第1リード動作は、ワードラインディスチャージステップを含む。すなわち、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインの電圧が、ターンオフ電圧に下降するステップが第1リード動作に含まれる。
【0102】
一方、二番目に入力される第1タイプのリードコマンドCMDRDAに対応して、第2リード動作が行われる。第1タイプのリードコマンドCMDRDAに応答して行われる第2リード動作もまたワードラインディスチャージステップを含む。三番目及び四番目に入力される第1タイプのリードコマンドCMDRDAに対応して、半導体メモリ装置100は、ワードラインディスチャージステップを含むリード動作を繰り返し行う。従って、第1タイプのリードコマンドCMDRDAに対応するリード動作についての重複する説明は省略する。
【0103】
図13bに示されたように、第1タイプのリードコマンドCMD
RDAに対応するリード動作を繰り返し行う場合、それぞれのリード動作は、ワードラインディスチャージステップ及びチャネル初期化ステップをすべて含む。前述したように、複数のワードラインによって現われるRCディレーが相対的に大きいので、ワードラインディスチャージ動作又はチャネル初期化動作のために必要な時間もまた相対的に長くなる。
【0104】
図12b及び
図13bを一緒に参照すると、リード動作において計4回のリード動作に要する時間は、
図12bの場合が
図13bの場合よりも相対的に短いことが分かる。すなわち、同じ位置に対して繰り返されるリード動作を行うことが予想される場合、ワードラインディスチャージステップを省略する第2タイプのリードコマンドCMD
RDBを適切に利用して全体リード時間を減らすことができる。
【0105】
図14は、本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作を示すフロー図である。
図14を参照すると、本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作は、コントローラからリードコマンドを受信するステップS110、受信したリードコマンドに対応するリード動作を行うステップS120、受信したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドであるか否かを判断するステップS130を含む。一方、本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作は、受信したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合(S130:はい)、ワードラインディスチャージ動作を行うステップS140をさらに含んでもよい。また、本発明の一実施例による半導体メモリ装置の動作は、受信したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドではなく第2タイプのリードコマンドである場合(S130:いいえ)、ワードラインの電圧を維持するステップS150をさらに含んでもよい。
【0106】
ステップS110で、半導体メモリ装置100は、コントローラ200からリードコマンドを受信する。受信したリードコマンド及びこれに対応するアドレスに応答して、半導体メモリ装置100は、リードコマンドに対応するリード動作を行う(S120)。ステップS120は、
図9bの期間t41~t46または
図10bの期間t51~t56で行われる動作に対応することができる。ステップS120の詳細な構成については、
図15を参照して説明する。
【0107】
以後、半導体メモリ装置は、受信したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドであるか否かを判断する(S130)。受信したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合(S130:はい)、半導体メモリ装置100は、ワードラインディスチャージ動作を行う(S140)。ステップS140のワードラインディスチャージ動作は、
図9bの期間t46~t47に対応する動作であることができる。
【0108】
受信したリードコマンドが第2タイプのリードコマンドである場合(S130:いいえ)、半導体メモリ装置100は、ワードラインディスチャージ動作を行うことなく、ワードラインの電圧を維持する(S150)。ステップS150は、
図10bの時間t56以後の区間に対応することができる。
【0109】
図15は、
図14に示されたステップS120の例示的な実施例を示すフロー図である。
【0110】
図15を参照すると、受信したリードコマンドに対応するリード動作を行うステップS120は、ワードラインにリードパス電圧を印加するステップS121、選択されたワードラインに少なくとも1つのリード電圧を印加するステップS122及び選択されたワードラインにリードパス電圧を印加するステップS123を含んでもよい。
【0111】
ワードラインにリードパス電圧を印加するステップS121は、チャネル初期化ステップに対応し、
図9bの期間t41~t42または
図10bの期間t51~t52で行われる動作に対応することができる。また、選択されたワードラインに少なくとも1つのリード電圧を印加するステップS122は、閾値電圧センシングステップに対応し、
図9bの期間t42~t45または
図10bの期間t52~t55で行われる動作に対応することができる。一方、選択されたワードラインにリードパス電圧を印加するステップS123は、ワードラインイコライズステップに対応し、
図9bの期間t45~t46または
図10bの期間t55~t56で行われる動作に対応することができる。
【0112】
図16は、本発明の他の実施例による半導体メモリ装置の動作を示すフロー図である。具体的に、
図16に示されたステップは、第2タイプのリードコマンドによるリード動作以後にワードラインをディスチャージするために行われることができる。すなわち、
図16に示されたステップは、
図14のステップS150以後に行われる。
【0113】
図16を参照すると、本発明の他の実施例による半導体メモリ装置の動作は、コントローラ200からディスチャージコマンドCMD
DSCを受信するステップS210及び前記ディスチャージコマンドCMD
DSCに応答してワードラインディスチャージ動作を行うステップS220を含む。前述のように、ディスチャージコマンドCMD
DSCを受信するステップS210は、ワードラインがリードパス電圧を維持する状態で行われることができる。すなわち、ステップS210は、
図14のステップS150以後に行われる。ワードラインディスチャージ動作を行うステップS220は、選択されたワードライン及び非選択されたワードラインにターンオフ電圧を印加する動作に対応し、
図11bの期間t57~t58で行われる動作に対応することができる。
【0114】
図17は、本発明の一実施例によるコントローラの動作を示すフロー図である。
【0115】
図17を参照すると、本発明の一実施例によるコントローラ200の動作は、半導体メモリ装置に第1タイプのリードコマンドCMD
RDAを伝達するステップS310、半導体メモリ装置からデータを受信するステップS320、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功したか否かを判断するステップS330を含む。受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功した場合(S330:はい)、本発明によるコントローラの動作は終了する。
【0116】
受信されたデータに対するエラー訂正動作が失敗した場合(S330:いいえ)、コントローラは、半導体メモリ装置がリード動作を再び行うことを決めることができる。これによって、本発明の一実施例によるコントローラの動作は、受信されたデータに対するエラー訂正動作が失敗した場合(S330:いいえ)、半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドCMDRDBを伝達するステップS340、半導体メモリ装置からデータを受信するステップS350、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功したか否かを判断するステップS360をさらに含む。受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功した場合(S360:はい)、コントローラは、ワードラインディスチャージ動作を行うように半導体メモリ装置を制御する。これによって、本発明の一実施例によるコントローラの動作は、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功した場合(S360:はい)、半導体メモリ装置にディスチャージコマンドCMDDSCを伝達するステップS370をさらに含んでもよい。
【0117】
受信されたデータに対するエラー訂正動作が失敗した場合(S360:いいえ)、コントローラは、半導体メモリ装置がリード動作を再び行うことを決めることができる。これによって、受信されたデータに対するエラー訂正動作が失敗した場合(S360:いいえ)、コントローラ200は、ステップS340に戻って、ワードラインディスチャージ動作を省略したリード動作を繰り返し行うように半導体メモリ装置を制御することができる。
図17に図示されたように、第2タイプのリードコマンドを半導体メモリ装置に伝達し(S340)、半導体メモリ装置からデータを受信し(S350)、受信されたデータに対するエラー訂正動作を行う過程は、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功するまで繰り返されることができる。または、第2タイプのリードコマンドを半導体メモリ装置に伝達し(S340)、半導体メモリ装置からデータを受信し(S350)、受信されたデータに対するエラー訂正動作を行う過程は、あらかじめ決められた回数だけのみ繰り返されてもよい。
【0118】
図17を参照すると、ステップS330でエラー訂正動作が失敗した場合、半導体メモリ装置に第2タイプのリードコマンドを伝達するステップS340を行うものとして示されている。しかし、これは例示的なものであって、本発明はこれに限定されない。すなわち、
図17の例示によれば、エラー訂正動作が失敗した場合に、コントローラ200は、半導体メモリ装置がリード動作を再び行うことを決めるものとして示されているが、コントローラ200は、エラー訂正失敗以外の様々な要因によって半導体メモリ装置がリード動作を再び行うことを決めてもよい。
【0119】
図18は、本発明の他の実施例によるコントローラの動作を示すフロー図である。
図18は、本発明によるコントローラの動作を
図17とは違う観点から示したフロー図である。
【0120】
図18を参照すると、本発明の他の実施例によるコントローラの動作は、半導体メモリ装置にリードコマンドを伝達するステップS410、半導体メモリ装置からデータを受信するステップS420、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功したか否かを判断するステップS430、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功した場合(S430:はい)、半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドであるか否かを判断するステップS450、半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドが第1タイプではなく第2タイプのリードコマンドである場合(S450:いいえ)、半導体メモリ装置にディスチャージコマンドCMD
DSCを伝達するステップS460を含む。
【0121】
ステップS410で、コントローラ200は、半導体メモリ装置100にリードコマンドを伝達する。ステップS410で伝達したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合、半導体メモリ装置100は、ワードラインディスチャージステップを含むリード動作を行う。一方、ステップS410で伝達したリードコマンドが第2タイプのリードコマンドである場合、半導体メモリ装置100は、ワードラインディスチャージステップを含まないリード動作を行う。
【0122】
ステップS420でコントローラは、半導体メモリ装置からリードされたデータを受信し、受信したデータに対するエラー訂正動作を行う。以後、ステップS430で受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功したか否かを判断する。エラー訂正動作が失敗した場合(S430:いいえ)、ステップS410に戻ってデータのリード動作を再び行うように半導体メモリ装置を制御する。ステップS410で、コントローラは必要によって第1タイプのリードコマンドを半導体メモリ装置に伝達してもよく、第2タイプのリードコマンドを半導体メモリ装置に伝達してもよい。ステップS410、S420、S430は、受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功するまで繰り返されてもよい。または、ステップS410、S420、S430は、あらかじめ決められた回数だけのみ繰り返されてもよい。
【0123】
受信されたデータに対するエラー訂正動作が成功した場合(S430:はい)、コントローラはすぐ直前に半導体メモリ装置100に伝達したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドであったか否かを判断する。半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドが第1タイプのリードコマンドである場合(S450:はい)、半導体メモリ装置はワードラインディスチャージステップを含むリード動作を行う。従って、コントローラは、別にディスチャージコマンドCMDDSCを半導体メモリ装置に伝達することなく、動作を終了する。
【0124】
半導体メモリ装置に伝達したリードコマンドが第2タイプのリードコマンドである場合(S450:いいえ)、半導体メモリ装置は、ワードラインディスチャージステップを含まないリード動作を行う。この場合、半導体メモリ装置のワードラインは、リードパス電圧を維持してもよい。従って、コントローラは、ディスチャージコマンドCMDDSCを半導体メモリ装置に伝達する(S460)。ステップS460を行うことによって、半導体メモリ装置100はワードラインにターンオフ電圧を印加して、ワードラインディスチャージ動作を行う。
【0125】
図19は、半導体メモリ装置100及びコントローラ200を含むメモリシステムの一実施例(1000)を示すブロック図である。
【0126】
図19を参照すると、メモリシステム1000は、半導体メモリ装置100及びコントローラ200を含む。半導体メモリ装置100は、
図2を参照して説明した半導体メモリ装置であってもよい。
【0127】
コントローラ200は、ホスト及び半導体メモリ装置100に連結される。
図19において、ホストは
図1に示されたホスト装置300であってもよい。コントローラ200は、ホストからの要求に応答して、半導体メモリ装置100をアクセスするように構成される。例えば、コントローラ200は、半導体メモリ装置100の読み出し、書き込み、消去、そして背景(background)動作を制御するように構成される。コントローラ200は、半導体メモリ装置100及びホストHostの間にインターフェースを提供するように構成される。コントローラ200は、半導体メモリ装置100を制御するためのファームウェア(firmware)を駆動するように構成される。
【0128】
コントローラ200は、ラム(Random Access Memory)210、プロセッシングユニット(processing unit)220、ホストインターフェース(host interface)230、メモリインターフェース(memory interface)240及びエラー訂正ブロック250を含む。ラム210は、プロセッシングユニット220の動作メモリ、半導体メモリ装置100及びホストHostの間のキャッシュメモリ、そして半導体メモリ装置100及びホストHostの間のバッファメモリのうちの少なくとも1つとして利用される。プロセッシングユニット220は、コントローラ200の諸般動作を制御する。またコントローラ200は、書き込み動作時にホストHostから提供されるプログラムデータを仮格納することができる。
【0129】
ホストインターフェース230は、ホストHost及びコントローラ200の間のデータ交換を行うためのプロトコルを含む。例示的な実施例として、コントローラ200は、USB(Universal Serial Bus)プロトコル、MMC(multimedia card)プロトコル、PCI(peripheral component interconnection)プロトコル、PCI-E(PCI-express)プロトコル、ATA(Advanced Technology Attachment)プロトコル、Serial-ATAプロトコル、Parallel-ATAプロトコル、SCSI(small computer system interface)プロトコル、ESDI(enhanced small disk interface)プロトコル、そしてIDE(Integrated Drive Electronics)プロトコル、プライベート(private)プロトコルなどのような様々なインターフェースプロトコルのうちの少なくとも1つを介してホストHostと通信するように構成される。
【0130】
メモリインターフェース240は、半導体メモリ装置100とインタペーシングする。例えば、メモリインターフェースは、NANDインターフェースまたはNORインターフェースを含む。
【0131】
エラー訂正ブロック250は、エラー訂正コード(Error Correcting Code)ECCを利用して半導体メモリ装置100から受信されたデータのエラーを検出し、訂正するように構成される。プロセッシングユニット220は、エラー訂正ブロック250のエラー検出結果に従って読み出し電圧を調節し、再び読み出しを行うように半導体メモリ装置100を制御する。例示的な実施例として、エラー訂正ブロックはコントローラ200の構成要素として提供されることができる。
【0132】
コントローラ200及び半導体メモリ装置100は、1つの半導体装置に集積されることができる。例示的な実施例として、コントローラ200及び半導体メモリ装置100は、1つの半導体装置に集積されて、メモリカードを構成することができる。例えば、コントローラ200及び半導体メモリ装置100は、1つの半導体装置に集積されてPCカード(PCMCIA、personal computer memory card international association)、コンパクトフラッシュ(登録商標)カード(CF)、スマートメディアカード(SM、SMC)、メモリースティック、マルチメディアカード(MMC、RS-MMC、MMCmicro)、SDカード(SD、miniSD、microSD、SDHC)、ユニバーサルフラッシュ記憶装置(UFS)などのようなメモリカードを構成する。
【0133】
コントローラ200及び半導体メモリ装置100は、1つの半導体装置に集積されて半導体ドライブ(Solid State Drive)SSDを構成することができる。半導体ドライブSSDは、半導体メモリにデータを格納するように構成される格納装置を含む。メモリシステム1000が半導体ドライブSSDとして利用される場合、メモリシステム1000に連結されたホストHostの動作速度は画期的に改善される。
【0134】
他の例として、メモリシステム1000は、コンピュータ、UMPC(Ultra Mobile PC)、ワークステーション、ネットブック(net-book)、PDA(Personal Digital Assistants)、ポータブル(portable)コンピュータ、ウェブタブレット(web tablet)、無線電話機(wireless phone)、モバイルフォン(mobile phone)、スマートフォン(smart phone)、イーブック(e-book)、PMP(portable multimedia player)、ポータブルゲーム機、ナビゲーション(navigation)装置、ブラックボックス(black box)、デジタルカメラ(digital camera)、3次元受像機(3-dimensional television)、デジタル音声録音機(digital audio recorder)、デジタル音声再生機(digital audio player)、デジタル映像録画機(digital picture recorder)、デジタル映像再生機(digital picture player)、デジタル動画録画器(digital video recorder)、デジタル動画再生機(digital video player)、情報を無線環境において送受信することができる装置、ホームネットワークを構成する様々な電子装置のうちの1つ、コンピュータネットワークを構成する様々な電子装置のうちの1つ、テレマティクスネットワークを構成する様々な電子装置のうちの1つ、RFID装置、またはコンピューティングシステムを構成する様々な構成要素のうちの1つなどのような電子装置の様々な構成要素のうちの1つとして提供される。
【0135】
例示的な実施例として、半導体メモリ装置100またはメモリシステム1000は、様々な形態のパッケージで実装されることができる。例えば、半導体メモリ装置100またはメモリシステム1000は、PoP(Package on Package)、Ball grid arrays(BGAs)、Chip scale packages(CSPs)、Plastic Leaded Chip Carrier(PLCC)、Plastic Dual In Line Package(PDIP)、Die in Waffle Pack、Die in Wafer Form、Chip On Board(COB)、Ceramic Dual In Line Package(CERDIP)、Plastic Metric Quad Flat Pack(MQFP)、Thin Quad Flatpack(TQFP)、Small Outline Integrated Circuit Package(SOIC)、Shrink Small Outline Package(SSOP)、Thin Small Outline Package(TSOP)、System In Package(SIP)、Multi-Chip Package(MCP)、Wafer-level Fabricated Package(WFP)、Wafer-Level Processed Stack Package(WSP)などのような方式でパッケージ化されて実装されることができる。
【0136】
図20は、
図19のメモリシステムの応用例を示すブロック図である。
【0137】
図20を参照すると、メモリシステム2000は、半導体メモリ装置2100及びコントローラ2200を含む。半導体メモリ装置2100は、多数の半導体メモリチップを含む。多数の半導体メモリチップは、多数のグループに分割される。
【0138】
図20において、多数のグループはそれぞれ第1~第kチャネルCH1~CHkを通じてコントローラ2200と通信するものとして示されている。各半導体メモリチップは、
図2を参照して説明した半導体メモリ装置100と同様に構成され、動作する。
【0139】
各グループは、1つの共通チャネルを通じてコントローラ2200と通信するように構成される。コントローラ2200は、
図19を参照して説明したコントローラ200と同様に構成され、多数のチャネルCH1~CHkを通じて半導体メモリ装置2100の多数のメモリチップを制御するように構成される。
【0140】
図21は、
図20を参照して説明したメモリシステムを含むコンピューティングシステムを示すブロック図である。
【0141】
コンピューティングシステム3000は、中央処理装置3100、ラム(RAM、Random Access Memory)3200、ユーザインターフェース3300、電源3400、システムバス3500、そしてメモリシステム2000を含む。
【0142】
メモリシステム2000は、システムバス3500を通じて、中央処理装置3100、ラム3200、ユーザインターフェース3300、そして電源3400に電気的に連結される。ユーザインターフェース3300を通じて提供されるか、中央処理装置3100によって処理されたデータはメモリシステム2000に格納される。
【0143】
図21において、半導体メモリ装置2100は、コントローラ2200を通じてシステムバス3500に連結されるものとして示されている。しかし、半導体メモリ装置2100は、システムバス3500に直接連結されるように構成されてもよい。この時、コントローラ2200の機能は、中央処理装置3100及びラム3200によって行われる。
【0144】
図21において、
図20を参照して説明したメモリシステム2000が提供されるものとして示されている。しかし、メモリシステム2000は、
図19を参照して説明したメモリシステム1000に取り替えられてもよい。例示的な実施例として、コンピューティングシステム3000は、
図19及び
図20を参照して説明したメモリシステム1000、2000をすべて含むように構成されてもよい。
【符号の説明】
【0145】
100 半導体メモリ装置
110 メモリセルアレイ
120 アドレスデコーダ
130 読み出し及び書き込み回路
140 制御論理
150 電圧生成部
200 コントローラ
300 ホスト装置
1000 メモリシステム