(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023174632
(43)【公開日】2023-12-08
(54)【発明の名称】シャッタユニット、トナー収納容器、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
G03G 15/08 20060101AFI20231201BHJP
【FI】
G03G15/08 348B
G03G15/08 343
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022087286
(22)【出願日】2022-05-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】北村 元
(72)【発明者】
【氏名】山部 順司
(72)【発明者】
【氏名】寺澤 誠司
(72)【発明者】
【氏名】田巻 俊太郎
【テーマコード(参考)】
2H077
【Fターム(参考)】
2H077AA03
2H077AA09
2H077AA12
2H077AA34
2H077AB02
2H077AB14
2H077AB18
2H077AC02
2H077AD06
2H077AD13
2H077AD18
2H077AD24
2H077AE06
2H077BA09
2H077CA12
2H077EA03
2H077GA04
(57)【要約】
【課題】トナー収納容器のシャッタユニットからシール部材を容易に取り外せるようにする。
【解決手段】画像形成装置本体100へのトナー収納容器32Yの着脱動作に連動して、画像形成装置本体100に設置されたノズル91とトナー収納容器32Yとを連通・非連通させるシャッタ部材36が設けられている。また、ノズル91に押動されていない閉鎖状態のシャッタ部材36の周面を覆うように形成されて、ノズル91に押動される開放動作時のシャッタ部材36の周面とノズル91の周面とに摺接するように形成されたシール部材41が設けられている。また、シャッタ部材36を挿入方向に移動可能に保持するシャッタ保持部35と、シール部材41を内周部に取外し可能に保持するシール保持部40と、が設けられている。そして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが分解可能に一体化されている。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に対して着脱可能なトナー収納容器に設置されるシャッタユニットであって、
前記画像形成装置本体への所定の挿入方向への前記トナー収納容器の移動に連動して、前記画像形成装置本体に設置されたノズルに押動されて、前記ノズルを前記トナー収納容器の内部に挿入させて、前記ノズルの周面に形成された開口を介して前記ノズルと当該トナー収納容器とを連通させるシャッタ部材と、
前記シャッタ部材を前記挿入方向に移動可能に保持するシャッタ保持部と、
前記ノズルに押動されていない閉鎖状態の前記シャッタ部材の周面を覆うように形成されて、前記ノズルに押動される開放動作時の前記シャッタ部材の周面と前記ノズルの周面とに摺接するように形成されたシール部材と、
前記シール部材を内周部に取外し可能に保持するシール保持部と、
を備え、
前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが分解可能に一体化されたことを特徴とするシャッタユニット。
【請求項2】
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を前記挿入方向に相対的に移動させた後に所定の回転方向に相対的に回転させて、前記シャッタ保持部の嵌合部と前記シール保持部の被嵌合部とを嵌合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする請求項1に記載のシャッタユニット。
【請求項3】
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を所定の回転方向に相対的に回転させながら前記挿入方向に相対的に移動させて、前記シャッタ保持部の雄ネジ部と前記シール保持部の雌ネジ部とを螺合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする請求項1に記載のシャッタユニット。
【請求項4】
前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として回転可能な容器本体が、前記シャッタ保持部を内部に挿入した状態で前記シール保持部に嵌合されるように構成され、
前記回転方向が、前記容器本体の回転方向に対して逆方向になるように構成されたことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のシャッタユニット。
【請求項5】
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を前記挿入方向に相対的に移動させて、前記シャッタ保持部の嵌合部と前記シール保持部の被嵌合部とを嵌合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする請求項1に記載のシャッタユニット。
【請求項6】
前記シャッタ保持部は、
前記シャッタ部材に一体化されて、前記挿入方向に延在するロッド部材と、
前記ロッド部材に巻装されて、前記シャッタ部材を前記挿入方向の逆方向に付勢する圧縮スプリングと、
前記ロッド部材と前記圧縮スプリングとを前記挿入方向にわたって周状に覆うとともに、周方向の一部に前記挿入方向にわたって開口部が形成されたケース部と、
を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシャッタユニット。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載されたシャッタユニットを備えて、前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー収納容器であって、
内部にトナーを収納可能な容器本体が、前記シャッタ保持部を内部に挿入した状態で前記シール保持部に嵌合されたことを特徴とするトナー収納容器。
【請求項8】
前記シール保持部は、前記画像形成装置本体に非回転で保持され、
前記容器本体は、前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として回転可能に構成されて、前記画像形成装置本体から回転駆動が伝達されるギアが外周面に形成されたことを特徴とする請求項7に記載のトナー収納容器。
【請求項9】
前記容器本体は、前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として前記シャッタユニットとともに回転可能に構成され、
前記画像形成装置本体から回転駆動が伝達されるギアが前記シール保持部又は前記シャッタ保持部の外周面に形成されたことを特徴とする請求項7に記載のトナー収納容器。
【請求項10】
前記ギアは、ハス歯ギアであって、前記画像形成装置本体から伝達される駆動力における前記挿入方向の成分が、前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが嵌合する方向に作用することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のトナー収納容器。
【請求項11】
請求項7に記載のトナー収納容器が前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トナー収納容器に設置されるシャッタユニットと、それを備えたトナー収納容器と、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、円筒状のトナー収納容器(粉体収納容器)が着脱可能に設置されるものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
詳しくは、特許文献1におけるトナー収納容器(粉体収納容器)は、画像形成装置本体への装着動作に連動して、画像形成装置本体に設置されたノズルに押動されるシャッタ部材(容器シャッタ)が設置されている。そして、シャッタ部材がノズルに押動されると、そのノズルがそのままトナー収納容器の内部に挿入されて、ノズルの周面に形成された開口(ノズル開口)を介してノズルとトナー収納容器とが連通する。このようにして、トナー収納容器の内部に収納されたトナーが、ノズルを介して外部に排出可能な状態になる。
このようなトナー収納容器は、内部にトナーが収納された容器本体が、画像形成装置本体に非回転で保持されるシャッタユニット(ノズル受入部材)に、回転可能に嵌合されている。また、シャッタユニットは、シャッタ部材が移動可能に保持されていて、ノズルやシャッタ部材が挿入されるシャッタユニットの内周部(貫通穴)からトナーが漏出するのを防止するためのドーナツ状のシール部材(容器シール)が内周部に貼着されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のトナー収納容器は、市場から回収された使用済みのものをリサイクル(リユース)するための作業をおこなうときに、シャッタユニットに設置されたシール部材を取り外す作業が難しかった。使用済みのシール部材は、その他の部品に比べて摩耗などの劣化が激しくて、そのままリユースするのが難しいため、リサイクル作業時に新品のものに交換される。しかし、シャッタユニットに設置されたシール部材を取り外すのが難しくて、リサイクル作業を難しくしていた。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、シール部材を容易に取り外すことができる、シャッタユニット、トナー収納容器、及び、画像形成装置、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明におけるシャッタユニットは、画像形成装置本体に対して着脱可能なトナー収納容器に設置されるシャッタユニットであって、前記画像形成装置本体への所定の挿入方向への前記トナー収納容器の移動に連動して、前記画像形成装置本体に設置されたノズルに押動されて、前記ノズルを前記トナー収納容器の内部に挿入させて、前記ノズルの周面に形成された開口を介して前記ノズルと当該トナー収納容器とを連通させるシャッタ部材と、前記シャッタ部材を前記挿入方向に移動可能に保持するシャッタ保持部と、前記ノズルに押動されていない閉鎖状態の前記シャッタ部材の周面を覆うように形成されて、前記ノズルに押動される開放動作時の前記シャッタ部材の周面と前記ノズルの周面とに摺接するように形成されたシール部材と、前記シール部材を内周部に取外し可能に保持するシール保持部と、を備え、前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが分解可能に一体化されたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シール部材を容易に取り外すことができる、シャッタユニット、トナー収納容器、及び、画像形成装置、を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【
図3】トナー補給装置とその近傍とを示す全体構成図である。
【
図5】トナー収納容器にトナー搬送ノズルが装着される動作を示す概略図である。
【
図6】トナー収納容器におけるシャッタ部材が移動する状態を示す図である。
【
図7】トナー収納容器におけるシャッタユニットを示す斜視図である。
【
図8】トナー収納容器を分解していく過程を示す概略図である。
【
図9】シャッタユニットを組み付ける動作を示す概略斜視図である。
【
図10】変形例1としての、シャッタユニットを組み付ける動作を示す概略斜視図である。
【
図11】変形例2としての、シャッタユニットを組み付ける動作を示す概略斜視図である。
【
図12】変形例3としての、シャッタユニットを示す概略分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、
図1~
図3にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、
図2は作像部を示す拡大図であり、
図3はそのトナー補給装置とその近傍とを示す構成図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にある設置部31(トナー容器受台)には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4色の略円筒状のトナー収納容器32Y、32M、32C、32Kが着脱可能(交換可能)に載置されている。また、各トナー収納容器32Y、32M、32C、32Kの下方には、それぞれ、トナー補給装置のホッパ81Y、81M、81C、81Kが配設されている。
また、設置部31の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
【0011】
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)と、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電装置4Y、現像装置5Y、クリーニング装置2Y、除電装置、等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程、除電工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Yの表面にイエロー画像が形成されることになる。
【0012】
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
【0013】
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、モータによって
図2の時計方向に回転駆動される。そして、帯電装置4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(書込み部)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
【0014】
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
【0015】
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング装置2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、除電装置(不図示)との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
【0016】
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の下方に配設された露光装置7から、画像情報に基づいたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。詳しくは、露光装置7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
【0017】
ここで、中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、2次転写対向ローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14、中間転写クリーニング装置10等で構成される。中間転写ベルト8は、3つのローラ12~14によって張架・支持されるとともに、1つのローラ12の回転駆動によって
図1の矢印方向に無端移動される。
【0018】
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
【0019】
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ12が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された用紙等のシートP上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、シートPに転写されなかった未転写トナーが残存する。
【0020】
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング装置10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
【0021】
ここで、2次転写ニップの位置に搬送されるシートPは、装置本体100の下方に配設された給紙装置26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。
詳しくは、給紙装置26には、用紙などのシートPが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が
図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上のシートPがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
【0022】
レジストローラ対28(タイミングローラ対)の位置に搬送されたシートPは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、シートPが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、シートP上に、所望のカラー画像が転写される。
【0023】
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写されたシートPは、定着装置20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像がシートP上に定着される。
その後、シートPは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出されたシートPは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0024】
次に、
図2にて、作像部における現像装置(被補給部)の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51と、現像ローラ51に対向するドクターブレード52と、現像剤収容部53、54内に配設された2つの搬送スクリュ55と、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56と、等で構成される。現像ローラ51は、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53、54内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
【0025】
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51のスリーブは、
図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51上を移動する。
ここで、現像装置5Y内の現像剤Gは、現像剤G中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置5Y内のトナー消費に応じて、トナー収納容器32Yに収容されているトナーが、補給装置としてのトナー補給装置90を介して現像剤収容部54内に補給される。
【0026】
その後、現像剤収容部54内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55によって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、2つの現像剤収容部53、54を循環する(
図2の紙面垂直方向の長手方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51上に担持される。
現像ローラ51上に担持された現像剤は、
図3中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52の位置に達する。そして、現像ローラ51上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部53の上方に達して、この位置で現像ローラ51から離脱される。
【0027】
次に、
図3にて、トナー補給装置90(補給装置)の構成・動作について、簡単に説明する。
トナー補給装置90は、設置部31に設置されたトナー収納容器32Y(粉体収納容器)の容器本体33を所定方向(
図3の矢印方向である。)に回転駆動して、トナー収納容器32Yの内部に収納された粉体としてのトナーを容器外に排出して、サブホッパ70を介して被補給部としての現像装置5Yに導くためのものであって、トナー補給経路(トナー搬送経路)を形成している。
なお、
図3は、理解を容易にするために、トナー収納容器32Y、トナー補給装置90、現像装置5Yの配置方向などを変えて図示している。実際には、
図3において、トナー収納容器32Yとトナー補給装置90の一部との長手方向が紙面垂直方向になるように配設されている(
図1参照)。また、搬送管95、96の向きや配置も簡略化して図示している。
【0028】
画像形成装置本体100の設置部31に設置された各トナー収納容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置を経て適宜に各現像装置内に補給される。4つのトナー補給装置は、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造である。
詳しくは、
図3(及び
図5)を参照して、トナー収納容器32Yが装置本体100の設置部31にセットされると、トナー収納容器32Yのシャッタ部材36が装置本体100のトナー搬送ノズル91(ノズル)に押動されて、トナー搬送ノズル91が貫通穴部40aを介してトナー収納容器32Y(容器本体33)の内部に挿入される。これにより、トナー収納容器32Yの内部に収容されたトナーの排出(トナー搬送ノズル91を介した排出である。)が可能になる。
なお、トナー収納容器32Yの底部(
図3の左方である。)には、トナー収納容器32Yの設置部31への装着操作を容易にするための把持部33d(容器本体33の外径よりも小さな外径で形成されている。)が形成されている。ユーザーは、把持部33dを把持しながら、トナー収納容器32Yを設置部31にセットしたり、設置部31からトナー収納容器32Yを取り出したりすることになる。
【0029】
ここで、
図3を参照して、トナー収納容器32Yには、長手方向(
図3の左右方向であって、容器本体33の回転軸方向である。)に螺旋状の溝33aが形成された容器本体33が設けられている。具体的に、この螺旋状の溝33aは、容器本体33の外周面から内周面にかけて形成されていて、容器本体33を回転駆動して容器本体33内のトナーを
図3の左方から右方に搬送するためのものである。容器本体33の内部において
図3の左方から右方に搬送されたトナーは、トナー搬送ノズル91を介して容器外部に排出されることになる。
また、容器本体33の頭部側(
図3の右方である。)の外周面には、画像形成装置本体100の駆動ギア110に噛合するギア33bが形成されている。トナー収納容器32Yが設置部31に装着されると、容器本体33のギア33bが画像形成装置本体100の駆動ギア110に噛合することになる。そして、駆動モータ115が駆動されると、そのモータ軸に設置された駆動ギア110からギア33bに駆動(回転駆動)が伝達されて、容器本体33が回転駆動されることになる。すなわち、駆動モータ115と駆動ギア110とが、容器本体33を回転駆動する駆動機構として機能することになる。
なお、トナー収納容器32Yの構成・動作については、後でさらに詳しく説明する。
【0030】
一方、
図3を参照して、トナー搬送ノズル91には、搬送スクリュ92が内設されている。そして、搬送スクリュ92がモータ93によって回転駆動されることで、トナー収納容器32Yの内部において開口91a(流入口であって、
図5参照)からトナー搬送ノズル91内に流入されたトナーが、搬送スクリュ92によって
図3の左方から右方に搬送される。そして、トナー搬送ノズル91の流出口からホッパ81に向けてトナーが排出される。
ここで、トナー搬送ノズル91の流出口の下方には、落下経路部82を介してホッパ81が設けられている。ホッパ81内に貯留されたトナーは、搬送手段によって下流にある現像装置に搬送される。
図3における搬送手段による搬送構成を以下に示す。
ホッパ81の底部には吸引口83が設けられていて、この吸引口83が搬送管95(チューブ)の一端に接続されている。搬送管95は、親トナー性の低いフレキシブルなゴム材料からなり、その他端が現像剤ポンプ60(ダイヤフラムポンプ)に接続されている。現像剤ポンプ60は、サブホッパ70、搬送管96を介して現像装置5Yに接続されている。 このように構成されたトナー補給装置90において、駆動モータ115(駆動機構)によってトナー収納容器32Yの容器本体33が回転駆動されて、トナー収納容器32Yの内部に収容されたトナーがトナー搬送ノズル91を介して容器外に排出される。トナー収納容器32Yから排出されたトナーは、落下経路部82を落下してホッパ81に貯留される。ホッパ81に貯留されたトナーは、現像剤ポンプ60が稼働することで、空気とともに吸引口83から吸引されて搬送管95を介して現像剤ポンプ60からサブホッパ70に向けて搬送される。そして、サブホッパ70に搬送されて貯留されたトナーは、搬送管96を介して現像装置5Y内に適宜に補給される。すなわち、トナー収納容器32Y内のトナーは、
図3中の破線矢印方向に搬送されることになる。
なお、搬送手段は上記のものに限られず、例えば、ホッパ81内に貯留されたトナーをホッパ81に設けられたスクリュ等で直接的に現像装置5Yに搬送するように構成されたものであってもよい。
【0031】
トナー残量検知センサ86は、トナー収納容器32Yの内部に収容されたトナーが空になった状態(トナーエンド状態)、又は、それに近い状態(トナーニアエンド状態)を間接的に検知するためのものであって、吸引口83に近い位置に設置されている。そして、トナー残量検知センサ86の検知結果に基づいて、トナー収納容器32Yからトナーを排出している。
詳しくは、トナー残量検知センサ86としては、圧電センサ、透過光センサなどを用いることができる。トナー残量検知センサ86の検知面の高さは、吸引口83の上方に堆積されるトナー量(堆積高さ)が狙いの値になるように設定されている。
そして、トナー残量検知センサ86の検知結果に基づいて、トナー収納容器32Y(容器本体33)を回転駆動する駆動モータ115の駆動タイミングや駆動時間が制御される。具体的に、トナー残量検知センサ86によってその位置にトナーがないものと判別された場合には駆動モータ115が所定時間だけ駆動されて、トナー残量検知センサ86によってその位置にトナーがあるものと判別された場合には駆動モータ115の駆動が停止されることになる。そして、そのような制御が繰り返しおこなわれても、トナー残量検知センサ86によってその位置にトナーがない状態が連続的に検知された場合には、トナー収納容器32Yの内部に収容されたトナーが空になった状態(トナーエンド状態)、又は、それに近い状態(トナーニアエンド状態)であるものと判別されることになる。
【0032】
以下、
図4~
図7等を用いて、トナー収納容器32Y(32M、32C、32K)について、さらに詳しく説明する。
なお、
図4、
図5はトナー収納容器32Yの側断面図であるが、
図3におけるトナー収納容器32Yの図示方向とは逆方向から図示したものである(左右反転した図になっている)。
【0033】
先に
図1~
図3等を用いて説明したように、トナー収納容器32Yは、その内部にトナーを収納して、画像形成装置本体100に対して着脱可能に設置されるものである。
図4~
図7を参照して、トナー収納容器32Yは、容器本体33と、シャッタユニット34と、で構成されている。また、シャッタユニット34は、シャッタ保持部35とシール保持部40とで構成されている。シャッタ保持部35は、シャッタ部材36、ロッド部材37、圧縮スプリング38、ケース部39、などで構成されている。シール保持部40は、略円筒状の部材であって、その内周部40b(貫通穴部40aを含む空洞部である。)にドーナツ状のシール部材41が設置されている。容器本体33は、シール保持部40に回転可能に嵌合されるとともに、内周面(内周部)に螺旋状の溝33a(
図3参照)が形成されたボトル状部材である。
そして、トナー収納容器32Yが画像形成装置本体100(設置部31)に装着されると、シール保持部40(シャッタユニット34)が設置部31に非回転で保持された状態で、画像形成装置本体100に設置された駆動モータ115(駆動機構)によって容器本体33が回転駆動されて、トナー収納容器32Yの内部に収容されたトナーがトナー搬送ノズル91を介して排出されることになる。
【0034】
図4、
図5(及び、
図6、
図7)を参照して、シャッタ部材36は、画像形成装置本体100へのトナー収納容器32Yの装着動作に連動して、トナー搬送ノズル91(画像形成装置本体100に設置されている。)が挿入される貫通穴部40aを開閉するものである。シャッタ部材36は、樹脂材料からなり、後述するロッド部材37とともに一体成型によって形成されたものである。シャッタ部材36は、貫通穴部40aに対して容器の内側から嵌合して係止されて、容器外には外れないように構成されている。シャッタ部材36が貫通穴部40aを閉鎖した状態ではトナー収納容器32Yから外部にトナーは排出されず、シャッタ部材36が貫通穴部40aを開放した状態でトナー収納容器32Yから外部へのトナーの排出が可能になる。
なお、貫通穴部40aは、容器本体33の回転中心を中心とする略円柱状の穴部である。シャッタ部材36は、そのような形状の貫通穴部40aに嵌合するように形成された栓状部材である。
【0035】
ここで、トナー収納容器32Yには、シャッタ部材36が貫通穴部40aを閉鎖した状態で、シャッタ部材36と貫通穴部40aとの間を封止するシール部材41が設けられている。
詳しくは、シール部材41は、発泡ポリウレタンやフエルトなどの弾性材料で形成されていて、貫通穴部40aを含む内周部40bの周面全域に沿うように貼着されている。そして、シール部材41は、シャッタ部材36が貫通穴部40aを閉鎖した状態ではシャッタ部材36と貫通穴部40aとの間を封止して、シャッタ部材36が貫通穴部40aを開放した状態ではトナー搬送ノズル91と貫通穴部40aとの間を封止して、容器本体33内のトナーが貫通穴部40aから漏出しないようにしている。
なお、本実施の形態では、シール部材41の長手方向の長さMが、トナー搬送ノズル91の開口91aの挿入方向の長さNよりも長くなるように構成されている。
【0036】
ロッド部材37は、シャッタ部材36に対して一体的に設置されている。ロッド部材37は、トナー収納容器32Yの内部においてシャッタ部材36の開閉方向(
図4、
図5の左右方向である。)に延在するように形成されている。
また、
図4に示すように、ロッド部材37は、その軸中心が、容器本体33の回転中心に略一致するように配置されている。これにより、容器本体33が回転駆動されるときに、シャッタ部材36の位置がズレてしまう不具合などが生じにくくなる。
【0037】
図4、
図5等を参照して、本実施の形態におけるトナー収納容器32Yは、シャッタユニット34が非回転で画像形成装置本体100に保持された状態で、画像形成装置本体100に着脱可能に設置されるものである。そして、画像形成装置本体100からの回転駆動力を受けて、容器本体33がトナー搬送ノズル91の周りを回転する。
【0038】
シャッタユニット34のシール保持部40は、貫通穴部40aが形成されていて、トナー搬送ノズル91が挿入される方向(挿入方向であって、
図4、
図5の左右方向である。)に延在するように形成されている。
シール保持部40には、トナー搬送ノズル91が挿入される方向の手前側(挿入方向上流側であって、
図4、
図5の左方である。)に開口する内周部40b(空洞部)が形成されている。内周部40bは、容器本体33の回転中心を中心とする略円柱状の凹部である。
【0039】
シャッタユニット34において、シャッタ保持部35のケース部39は、トナー収納容器32Yの内部においてシャッタ部材36が設置された側に対して反対側(
図4、
図5の右方である。)でロッド部材37を開閉方向に移動可能に保持するように形成されている。ケース部39は、トナー収納容器32Y(容器本体33)の内部において
図4、
図5の左右方向に延在するように略コの字状に形成されている。
付勢手段としての圧縮スプリング38は、シャッタ部材36とケース部39の壁部との間でロッド部材37に巻装されている。圧縮スプリング38は、貫通穴部40aが閉鎖される方向(
図4、
図5の左方である。)にシャッタ部材36を付勢するものである。
【0040】
このような構成により、シャッタ部材36は、画像形成装置本体100(設置部31)への装着動作に連動して、トナー搬送ノズル91に押動されて、圧縮スプリング38(付勢手段)の付勢力に抗するように、ロッド部材37とともにトナー収納容器32Yの内部に移動して、貫通穴部40aを開放することになる。具体的に、シャッタ部材36(及び、ロッド部材37)は、開放時に
図5(A)、(B)の順番で動作することになる。
これに対して、シャッタ部材36は、画像形成装置本体100(設置部31)からの離脱動作に連動して、トナー搬送ノズル91の押動が解除されて、圧縮スプリング38の付勢力によって、ロッド部材37とともに貫通穴部40aの側に移動して貫通穴部40aを閉鎖することになる。具体的に、シャッタ部材36(及び、ロッド部材37)は、閉鎖時に
図5(B)、(A)の順番で動作することになる。
なお、
図5(B)に示すように、装置本体100へのトナー収納容器32Yのセットが完了した状態のとき、シャッタ部材36はケース部39の壁部に当接した状態になり、圧縮スプリング38はシャッタ部材36の凹部に収納された状態になる。これにより、装置本体100にトナー収納容器32Yがセットされた状態のとき、圧縮スプリング38に容器内のトナーが付着する不具合を防止することができる。
【0041】
また、
図5を参照して、本実施の形態において、トナー搬送ノズル91には、貫通穴部40aへの挿入動作に連動して内周部40bに嵌合する嵌合部材94が設けられている。
詳しくは、嵌合部材94は、トナー搬送ノズル91の主部の外径よりも大きな外径で形成されていて、シール保持部40の内周部40bに嵌合可能に略円柱状に形成されている。また、嵌合部材94は、トナー搬送ノズル91の主部に対して装着方向にスライド移動可能に設置されている。また、トナー搬送ノズル91には、嵌合部材94を挿入方向下流側(
図5の右方である。)に付勢する圧縮スプリング97が設置されている。嵌合部材94は、トナー搬送ノズル91の開口91aをカバーするカバー部材としても機能する。トナー収納容器32Yがセットされていない状態では
図5(A)に示すように開口91aを覆い、トナー収納容器32Yがセットされることで
図5(B)に示すように嵌合部材94がスライド移動してトナー搬送ノズル91の主部が容器本体33の内部に挿入される。なお、
図5(A′)は、嵌合部材94をスライド移動させて開口91aが露出した状態を示している。
このような構成により、嵌合部材94は、トナー収納容器32Yの装着動作に連動して、トナー搬送ノズル91がトナー収納容器32Y内に挿入されると、圧縮スプリング97に付勢されて内周部40bに嵌合することになる。これに対して、嵌合部材94は、トナー収納容器32Yの離脱動作に連動して、トナー搬送ノズル91がトナー収納容器32Yから引き抜かれると、内周部40bから引出されることになる。
【0042】
以下、
図8、
図9等を用いて、本実施の形態におけるシャッタユニット34(トナー収納容器32Y)において、特徴的な構成・動作について説明する。
先に
図1~
図7等を用いて説明したように、トナー収納容器32Yは、画像形成装置本体100に対して着脱可能に設置されるものであって、容器本体33とシャッタユニット34とで構成されている。また、シャッタユニット34は、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体化されたものである。
【0043】
シャッタ保持部35は、シャッタ部材36を挿入方向(シャッタ部材36の開閉方向であって、
図4、
図8の左右方向である。)に移動可能に保持する部材であって、シャッタ部材36の他にロッド部材37や圧縮スプリング38やケース部39などが設けられている。
シャッタ部材36は、画像形成装置本体100への所定の挿入方向へのトナー収納容器32Yの移動(
図4~
図6の左方への移動である。)に連動して、画像形成装置本体100に設置されたノズルとしてのトナー搬送ノズル91に押動されて、トナー搬送ノズル91をトナー収納容器32Yの内部に挿入させて、トナー搬送ノズル91の周面に形成された開口91a(流入口)を介してトナー搬送ノズル91とトナー収納容器32Yとを連通させる部材である。
ロッド部材37は、シャッタ部材36に一体化されていて、挿入方向(
図4、
図8の左右方向である。)に延在している。
圧縮スプリング38は、ロッド部材37に巻装されていて、シャッタ部材36を挿入方向の逆方向(貫通穴部40aを閉鎖する方向であって、
図4、
図8の左方向である。)に付勢する。
ケース部39は、ロッド部材37と圧縮スプリング38とを挿入方向(開閉方向)にわたって周状に覆うとともに、周方向の一部に挿入方向(開閉方向)にわたって開口部39a(
図7参照)が形成されている。
【0044】
シール保持部40は、シール部材41を内周部40b(貫通穴部40aを含む内部の空洞である。)に取外し可能に保持する略円筒状の部材であって、トナー収納容器32Yのキャップ(頭部)としても機能している。
シール部材41は、トナー搬送ノズル91(ノズル)に押動されていない閉鎖状態のシャッタ部材36の周面を覆うように形成されて、トナー搬送ノズル91に押動される開放動作時のシャッタ部材36の周面とトナー搬送ノズル91の周面とに摺接するように形成されている。具体的に、本実施の形態において、シール部材41は、
図6に示すように、シール保持部40の内壁面に両面テープ43を介して貼着されている。
なお、本実施の形態において、シール保持部40は、画像形成装置本体100(設置部31)に非回転で保持されるように構成されている。
【0045】
容器本体33は、内部にトナーを収納可能なボトル状部材であって、シャッタ保持部35を内部に挿入した状態でシール保持部40に嵌合されている。すなわち、容器本体33は、
図8(A)、(B)に示すように、シャッタユニット34に対して着脱可能(接続・分離可能)に設置されている。
また、本実施の形態において、容器本体33は、画像形成装置本体100において挿入方向(開閉方向)を回転軸方向として回転可能に構成されていて、画像形成装置本体100(駆動モータ115)から回転駆動が伝達されるギア33bが外周面に形成されている。
【0046】
ここで、
図8、
図9を参照して、本実施の形態におけるシャッタユニット34は、シャッタ保持部35とシール保持部40とが分解可能に一体化されている。
すなわち、シャッタ保持部35とシール保持部40とはそれぞれサブユニットとして構成されている。そして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが合体されて、シャッタユニット34が構成されることになる。さらに、そのシャッタユニット34に容器本体33が合体されて、トナー収納容器32Yが構成されることになる。
【0047】
詳しくは、
図8(A)に示すトナー収納容器32Yに対して、
図8(B)に示すように、シャッタユニット34と容器本体33とを分離(分解)することができる。さらに、
図8(B)に示すシャッタユニット34に対して、シャッタ保持部35とシール保持部40とを分離(分解)することができる。
【0048】
このように、本実施の形態におけるシャッタユニット34は、シャッタ保持部35とシール保持部40とに分解可能に構成されているため、シール部材41を容易に取り外すことが可能になる。
詳しくは、市場から回収された使用済みのトナー収納容器32Yをリサイクル(リユース)する場合、使用済みのシール部材41は、その他の部品に比べて摩耗などの劣化が激しくて、そのままリユースするのが難しい。そのため、リサイクル作業時には、容器本体33が分離された状態のシャッタユニット34を清掃するとともに、シャッタユニット34の既設のシール部材41を取り除いて新品のものに交換する作業が必要になる。
そのとき、シャッタユニット34をシャッタ保持部35とシール保持部40とに分解できないように構成されていると、シャッタユニット34からシャッタ部材36及びロッド部材37を引き抜く作業をおこなって、その後にケース部39の開口部39aや内周部40bに指を差し込んでシール部材41を剥がし取る作業をおこなわなければならず、その作業がとても難しくなる。また、新品のシール部材41をシール保持部40に貼着する作業も、同じように、ケース部39の開口部39aや内周部40bに指を差し込んでおこなうことになり、とても難しくなる。
これに対して、本実施の形態では、シャッタユニット34をシャッタ保持部35とシール保持部40とに分解できるように構成されているため、分解後のシール保持部40に対して、外部に露呈する貫通穴部40aや内周部40bに指を差し込んでシール部材41を剥がし取る作業をおこなうことになり、その作業が容易になる。また、新品のシール部材41をシール保持部40に貼着する作業も、同じように、貫通穴部40aや内周部40bに指を差し込んでおこなうことになり、容易になる。
【0049】
ここで、
図9を参照して、本実施の形態におけるシャッタユニット34は、シャッタ保持部35に対してシール保持部40を挿入方向(
図9の白矢印方向である。)に相対的に移動させた後に、所定の回転方向(
図9の矢印方向である。)に相対的に回転させて、シャッタ保持部35の嵌合部としての凸部39bと、シール保持部40の被嵌合部としての切欠き部40cと、を嵌合させて、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体化されるものである。
詳しくは、シャッタ保持部35には、ケース部39の外周面に、凸部39b(嵌合部)が突出するように形成されている。他方、シール保持部40には、シャッタ保持部35が嵌合される側の外周面に、略L字状の切欠き部40c(被嵌合部)が形成されている。そして、まず、切欠き部40cにおいて開口している部分に凸部39bが入り込むように、シャッタ保持部35に対してシール保持部40が白矢印方向に移動される。そして、切欠き部40cにおいて開口している部分に凸部39bが入り込んだ後に、シール保持部40を矢印方向に回転させて、凸部39bを弾性変形させながら、切欠き部40cのフィット部(破線で囲んだ部分である。)に凸部39bを嵌め込ませる。こうして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体的に嵌合されて、シャッタユニット34の組付けが完了することになる。
なお、シャッタ保持部35とシール保持部40とを分離するときには、上述した嵌合時の手順とは逆の手順がおこなわれることになる。
【0050】
ここで、本実施の形態では、先に
図9を用いて説明したシール保持部40の回転方向(切欠き部40cと凸部39bとを嵌合させるための
図9に矢印で示す回転方向である。)が、容器本体33の回転方向(先に
図3等を用いて説明したトナー補給時の容器本体33の回転方向である。)に対して逆方向になるように構成されている。
具体例として、所定の回転軸方向にみて(例えば、
図9の左側からみて)、トナー補給時における容器本体33の回転方向が時計方向のものである場合に、嵌合時におけるシール保持部40の回転方向は反時計方向のものとなる。
このように構成することで、トナー補給時における容器本体33の回転方向が、シール保持部40とシャッタ保持部35との嵌合が強まる方向になるため、トナー補給時に容器本体33が回転することでシール保持部40とシャッタ保持部35との嵌合が解除されてしまうような不具合が防止される。
【0051】
また、本実施の形態において、容器本体33に形成されたギア33b(
図3、
図8等参照)は、ハス歯ギアであって、画像形成装置本体100(ハス歯の駆動ギア110)から伝達される駆動力における挿入方向(軸方向)の成分が、シャッタ保持部35とシール保持部40とが嵌合する方向(近づく方向であって、容器本体33とシール保持部40とが嵌合する方向でもある。)に作用するように構成している。
ハス歯ギアによる駆動は、駆動側のハス歯ギアから従動側のハス歯ギアに、回転方向の成分の力に加えて、軸方向の成分の力が作用することになる。そして、本実施の形態では、その軸方向の成分の力が、シャッタ保持部35(又は、容器本体33)とシール保持部40とが離れる方向ではなくて、シャッタ保持部35(又は、容器本体33)とシール保持部40とが近づく方向(嵌合する方向)に向くように構成している。そのため、トナー補給時の容器本体33の回転によってシール保持部40(又は、容器本体33)とシャッタ保持部35との嵌合が解除されてしまうような不具合が防止される。
また、ハス歯ギア33bが駆動ギア110から受ける力の軸方向の成分が、画像形成装置本体100(設置部31)にトナー収納容器32Yが挿入される方向に向くように(作用するように)構成することで、容器本体33の回転によって画像形成装置本体100(設置部31)からトナー収納容器32Yが抜け出す不具合が抑止されることになる。
【0052】
<変形例1>
変形例1におけるシャッタユニット34も、シャッタ保持部35とシール保持部40とが分解可能に一体化されている。
そして、
図10に示すように、変形例1におけるシャッタユニット34は、シャッタ保持部35に対してシール保持部40を挿入方向(
図10の白矢印方向である。)に相対的に移動させて、シャッタ保持部35の嵌合部としての爪部39cと、シール保持部40の被嵌合部としての穴部40dと、を嵌合させて、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体化されるものである。
詳しくは、シャッタ保持部35には、ケース部39の外周面に、爪状の爪部39c(嵌合部)が突出するように形成されている。他方、シール保持部40には、シャッタ保持部35が嵌合される側の外周面に、穴部40d(被嵌合部)が形成されている。そして、穴部40dに爪部39cが入り込むように、シャッタ保持部35に対してシール保持部40が白矢印方向に移動される。こうして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体的に嵌合されて、シャッタユニット34の組付けが完了することになる。
なお、シャッタ保持部35とシール保持部40とを分離するときには、上述した嵌合時の手順とは逆の手順がおこなわれることになる。
このように構成した場合でも、トナー収納容器32Yのシャッタユニット34からシール部材41を容易に取り外すことが可能になる。特に、変形例1では、シャッタ保持部35とシール保持部40とが非回転で嵌合されるため、容器本体33の回転によってシャッタ保持部35とシール保持部40との嵌合が解除されるような不具合が生じにくくなる。また、変形例1では、シャッタ保持部35とシール保持部40とが1アクション(直進移動のみである。)で嵌合されるため、
図9のもののように2アクション(直進移動と回転とである。)で嵌合される場合に比べて、組付け作業が容易になる。
【0053】
<変形例2>
変形例2におけるシャッタユニット34も、シャッタ保持部35とシール保持部40とが分解可能に一体化されている。
そして、
図11に示すように、変形例2におけるシャッタユニット34は、シャッタ保持部35に対してシール保持部40を所定の回転方向に相対的に回転させながら挿入方向に相対的に移動させて(
図11の矢印方向に回転させながら白矢印方向に移動させて)、シャッタ保持部35の雄ネジ部39dとシール保持部40の雌ネジ部40eとを螺合させて、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体化されるものである。
詳しくは、シャッタ保持部35には、ケース部39の外周面(シール保持部40が嵌合される側の外周面である。)に、雄ネジ部39dが形成されている。他方、シール保持部40には、シャッタ保持部35が嵌合される側の内周面に、雌ネジ部40eが形成されている。そして、雌ネジ部40eに雄ネジ部39dが螺合するように、シャッタ保持部35に対してシール保持部40がネジのように回転・移動される。こうして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが一体的に嵌合されて、シャッタユニット34の組付けが完了することになる。
なお、シャッタ保持部35とシール保持部40とを分離するときには、上述した嵌合時の手順とは逆の手順がおこなわれることになる。
このように構成した場合でも、トナー収納容器32Yのシャッタユニット34からシール部材41を容易に取り外すことが可能になる。
また、変形例2でも、
図9のものと同様に、シール保持部40とシャッタ保持部35との嵌合時の回転方向(ネジ回転方向)と、トナー補給時における容器本体33の回転方向と、が逆方向になるように構成することで、トナー補給時の容器本体33の回転によってシール保持部40とシャッタ保持部35との嵌合が解除されてしまうような不具合が防止される。
また、変形例2でも、
図9のものと同様に、容器本体33に形成されたハス歯ギア33bが駆動ギア110から伝達される駆動力における挿入方向(軸方向)の成分が、シャッタ保持部35とシール保持部40とが嵌合する方向(近づく方向であって、容器本体33とシール保持部40とが嵌合する方向でもある。)に作用するように構成することで、トナー補給時の容器本体33の回転によってシール保持部40(又は、容器本体33)とシャッタ保持部35との嵌合が解除されてしまうような不具合が防止される。
また、ハス歯ギア33bが駆動ギア110から受ける力の軸方向の成分が、画像形成装置本体100(設置部31)にトナー収納容器32Yが挿入される方向に向くように構成することで、容器本体33の回転によって画像形成装置本体100(設置部31)からトナー収納容器32Yが抜け出す不具合が抑止されることになる。
【0054】
<変形例3>
変形例3におけるトナー収納容器32Yは、
図3~
図9等に示すものとは異なり、容器本体33が、画像形成装置本体100において挿入方向(開閉方向であって、
図3の左右方向である。)を回転軸方向としてシャッタユニット34とともに回転可能に構成されている。
すなわち、変形例3におけるトナー収納容器32Yは、画像形成装置本体100のトナー搬送ノズル91が挿入された状態で、トナー収納容器32Y自体が全体的に回転するように構成されている。
したがって、画像形成装置本体100(駆動モータ115)から駆動(回転駆動)が伝達されるギアとして、容器本体33の外周面にギア33bを形成するのではなくて、
図12(A)に示すように、シャッタユニット34のシール保持部40の外周面にギア40xを形成することもできるし、
図12(B)に示すように、シャッタユニット34のシャッタ保持部35の外周面にギア39xを形成することもできる。
そして、そのようにシール保持部40やシャッタ保持部35にギア40x、39xを形成する場合に、そのギア40x、39xをハス歯ギアとして、画像形成装置本体100(駆動ギア110)から伝達される駆動力における挿入方向(軸方向)の成分が、シャッタ保持部35とシール保持部40とが嵌合する方向(近づく方向である。)に作用するように構成することで、トナー補給時のトナー収納容器32Yの回転によってシール保持部40とシャッタ保持部35との嵌合が解除されてしまうような不具合が防止される。
また、ハス歯ギア39x、40xが駆動ギア110から受ける力の軸方向の成分が、画像形成装置本体100(設置部31)にトナー収納容器32Yに挿入される方向に向くように構成することで、トナー収納容器32Y(シャッタユニット34)の回転によって画像形成装置本体100(設置部31)からトナー収納容器32Yが抜け出す不具合が抑止されることになる。
【0055】
以上説明したように、本実施の形態におけるシャッタユニット34は、画像形成装置本体100に対して着脱可能なトナー収納容器32Yに設置されるシャッタユニットであって、画像形成装置本体100への所定の挿入方向へのトナー収納容器32Yの移動に連動して、画像形成装置本体100に設置されたノズル91(トナー搬送ノズル)に押動されて、ノズル91をトナー収納容器32Yの内部に挿入させて、ノズル91の周面に形成された開口91aを介してノズル91とトナー収納容器32Yとを連通させるシャッタ部材36が設けられている。また、ノズル91に押動されていない閉鎖状態のシャッタ部材36の周面を覆うように形成されて、ノズル91に押動される開放動作時のシャッタ部材36の周面とノズル91の周面とに摺接するように形成されたシール部材41が設けられている。また、シャッタ部材36を挿入方向に移動可能に保持するシャッタ保持部35と、シール部材41を内周部に取外し可能に保持するシール保持部40と、が設けられている。そして、シャッタ保持部35とシール保持部40とが分解可能に一体化されている。
これにより、トナー収納容器32Yのシャッタユニット34からシール部材41を容易に取り外すことができる。
【0056】
なお、本実施の形態では、トナー(1成分現像剤)が収納されるトナー収納容器32Yに設置されるシャッタユニット34に対して本発明を適用したが、本発明が適用されるトナー収納容器はこれに限定されることなく、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤が収容されるトナー収納容器に設置されるシャッタユニット対しても本発明を適用することもできる。
そして、そのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
【0057】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【符号の説明】
【0058】
5Y 現像装置(被補給部)、
32Y、32M、32C、32K トナー収納容器(粉体収納容器)、
33 容器本体、
34 シャッタユニット(ノズルレシーバ)、
35 シャッタ保持部、
36 シャッタ部材、
37 ロッド部材、
38 圧縮スプリング、
39 ケース部、
39a 開口部、
39b 凸部(嵌合部)、
39c 爪部(嵌合部)、
39d 雄ネジ部、
40 シール保持部、
40a 貫通穴部、
40c 切欠き部(被嵌合部)、
40d 穴部(被嵌合部)、
40e 雌ネジ部、
41 シール部材、
90 トナー補給装置(補給装置)、
91 トナー搬送ノズル(ノズル)、
91a 開口、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)。
【0059】
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~11の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
画像形成装置本体に対して着脱可能なトナー収納容器に設置されるシャッタユニットであって、
前記画像形成装置本体への所定の挿入方向への前記トナー収納容器の移動に連動して、前記画像形成装置本体に設置されたノズルに押動されて、前記ノズルを前記トナー収納容器の内部に挿入させて、前記ノズルの周面に形成された開口を介して前記ノズルと当該トナー収納容器とを連通させるシャッタ部材と、
前記シャッタ部材を前記挿入方向に移動可能に保持するシャッタ保持部と、
前記ノズルに押動されていない閉鎖状態の前記シャッタ部材の周面を覆うように形成されて、前記ノズルに押動される開放動作時の前記シャッタ部材の周面と前記ノズルの周面とに摺接するように形成されたシール部材と、
前記シール部材を内周部に取外し可能に保持するシール保持部と、
を備え、
前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが分解可能に一体化されたことを特徴とするシャッタユニット。
(付記2)
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を前記挿入方向に相対的に移動させた後に所定の回転方向に相対的に回転させて、前記シャッタ保持部の嵌合部と前記シール保持部の被嵌合部とを嵌合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする付記1に記載のシャッタユニット。
(付記3)
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を所定の回転方向に相対的に回転させながら前記挿入方向に相対的に移動させて、前記シャッタ保持部の雄ネジ部と前記シール保持部の雌ネジ部とを螺合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする付記1に記載のシャッタユニット。
(付記4)
前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として回転可能な容器本体が、前記シャッタ保持部を内部に挿入した状態で前記シール保持部に嵌合されるように構成され、
前記回転方向が、前記容器本体の回転方向に対して逆方向になるように構成されたことを特徴とする付記2又は付記3に記載のシャッタユニット。
(付記5)
前記シャッタ保持部に対して前記シール保持部を前記挿入方向に相対的に移動させて、前記シャッタ保持部の嵌合部と前記シール保持部の被嵌合部とを嵌合させて前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが一体化されることを特徴とする付記1に記載のシャッタユニット。
(付記6)
前記シャッタ保持部は、
前記シャッタ部材に一体化されて、前記挿入方向に延在するロッド部材と、
前記ロッド部材に巻装されて、前記シャッタ部材を前記挿入方向の逆方向に付勢する圧縮スプリングと、
前記ロッド部材と前記圧縮スプリングとを前記挿入方向にわたって周状に覆うとともに、周方向の一部に前記挿入方向にわたって開口部が形成されたケース部と、
を具備したことを特徴とする付記1~付記5のいずれかに記載のシャッタユニット。
(付記7)
付記1~付記6のいずれかに記載されたシャッタユニットを備えて、前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー収納容器であって、
内部にトナーを収納可能な容器本体が、前記シャッタ保持部を内部に挿入した状態で前記シール保持部に嵌合されたことを特徴とするトナー収納容器。
(付記8)
前記シール保持部は、前記画像形成装置本体に非回転で保持され、
前記容器本体は、前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として回転可能に構成されて、前記画像形成装置本体から回転駆動が伝達されるギアが外周面に形成されたことを特徴とする付記7に記載のトナー収納容器。
(付記9)
前記容器本体は、前記画像形成装置本体において前記挿入方向を回転軸方向として前記シャッタユニットとともに回転可能に構成され、
前記画像形成装置本体から回転駆動が伝達されるギアが前記シール保持部又は前記シャッタ保持部の外周面に形成されたことを特徴とする付記7に記載のトナー収納容器。
(付記10)
前記ギアは、ハス歯ギアであって、前記画像形成装置本体から伝達される駆動力における前記挿入方向の成分が、前記シャッタ保持部と前記シール保持部とが嵌合する方向に作用することを特徴とする付記8又は付記9に記載のトナー収納容器。
(付記11)
付記7~付記10のいずれかにに記載のトナー収納容器が前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0060】