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特開2023-176105粉末状組成物及び粉末状組成物の保存方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023176105
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】粉末状組成物及び粉末状組成物の保存方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 21/25 20160101AFI20231206BHJP
   A23L 5/00 20160101ALI20231206BHJP
【FI】
A23L21/25
A23L5/00 F
A23L5/00 D
A23L5/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022088207
(22)【出願日】2022-05-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006035
【氏名又は名称】三菱ケミカル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100144967
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 隆之
(72)【発明者】
【氏名】椋田 貴寛
(72)【発明者】
【氏名】松浦 傳史
(72)【発明者】
【氏名】藤井 秀司
【テーマコード(参考)】
4B035
4B041
【Fターム(参考)】
4B035LC03
4B035LC05
4B035LC16
4B035LE01
4B035LG01
4B035LG41
4B035LK14
4B035LK19
4B035LP21
4B035LP26
4B041LC03
4B041LC07
4B041LC10
4B041LD07
4B041LE01
4B041LK01
4B041LK39
4B041LP09
4B041LP25
(57)【要約】
【課題】蜂蜜の粉末化のための他成分の配合量を少なくすることができ、簡便かつ低コストで製造可能であり、しかもどのような蜂蜜にも対応可能な蜂蜜含有粉末状組成物と、その粉末状組成物の保存方法を提供する。
【解決手段】蜂蜜をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、該蜂蜜の粘度が10Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、該蜂蜜水溶液の粘度が8Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物をガラス容器内に保存する粉末状組成物の保存方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蜂蜜をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、
該蜂蜜の粘度が10Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。
【請求項2】
蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、
該蜂蜜水溶液の粘度が8Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。
【請求項3】
前記粉末状組成物が微粒子安定化液滴を含む、請求項1又は2に記載の粉末状組成物。
【請求項4】
蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物をガラス容器内に保存する粉末状組成物の保存方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蜂蜜を粉末化した粉末状組成物とその保存方法に関する。
【背景技術】
【0002】
古くからその味質の良さから飲食品に用いられてきた蜂蜜は、近年、健康機能からも着目され、そのまま、または様々な飲料や食品に添加され、経口摂取されることで人々の健康に寄与してきた。しかし、蜂蜜は粘度の高い液体であることから、取扱いが難しく、幅広い飲料や食品への使用や調理等には制約があった。そのため、従来より、蜂蜜を粉末化し、取扱いやすくするための試みがなされてきた。
【0003】
例えば、麦若葉末またはケール乾燥粉末と蜂蜜を含有し、SOD活性に優れた食品では、蜂蜜に賦形剤として乳糖を配合し、混合した後、押出し造粒装置を用いて顆粒状としている(特許文献1)。
また、抹茶や桑の葉の粉末等に、蜂蜜と澱粉とを乾燥及び微粉砕して得られる蜂蜜粉末を加え、顆粒状に造粒した粉末食品(特許文献2)、ハチミツをシクロデキストリンに包接させた包接体ならびに賦形剤を含む粉末ハチミツ(特許文献3)、蜂蜜に、ブドウ糖を添加して溶解させ、その糖度(室温におけるBrix値)を60%~80%に調製して放置する食品固形物の製造方法(特許文献4)、蜂蜜を遠心分離や真空濃縮した後、可溶性澱粉、ペクチンを添加し、凍結乾燥により粉末化し、さらに成分を添加したはちみつ入り機能性調味料ふりかけ(特許文献5)、はちみつと粉末とを80度以下で混合した、水分含量が9.5~12.0重量%の混合物に油脂を添加後に成型、減圧乾燥により膨化させるパフ状はちみつの製造方法、および、はちみつ固形分1重量部に対し、粉末0.45~0.88重量部を含む乾燥膨化はちみつであるパフ状はちみつ(特許文献6)、が提案されている。
【0004】
しかしながら、これら従来の蜂蜜含有粉末状組成物は、粉末化するために蜂蜜以外の糖などの成分を多量に添加し、かつ粉末化するために真空濃縮や噴霧乾燥、凍結乾燥といった、エネルギーコストの高い製造方法を用いる必要があり、蜂蜜本来の内容成分を保ったまま、簡便にかつコストをかけず粉末化することが困難であった。また、蜂蜜は天然物であるため、内容成分が複雑であり、かつ、季節変動や産地の影響を受け、一定ではないため、どのような蜂蜜にも対応可能な粉末化方法は、未だ見出されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-153239号公報
【特許文献2】特開2005-210972号公報
【特許文献3】特開2010-213581号公報
【特許文献4】特開2011-97919号公報
【特許文献5】特開2015-82993号公報
【特許文献6】特開2017-18066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、蜂蜜の粉末化のための他成分の配合量を少なくすることができ、簡便かつ低コストで製造可能であり、しかもどのような蜂蜜にも対応可能な蜂蜜含有粉末状組成物と、その粉末状組成物の保存方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決するために検討した結果、蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物により、上記課題を解決できることを見出した。
【0008】
即ち、本発明は以下を要旨とする。
【0009】
[1] 蜂蜜をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、
該蜂蜜の粘度が10Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。
【0010】
[2] 蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、
該蜂蜜水溶液の粘度が8Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物。
【0011】
[3] 前記粉末状組成物が微粒子安定化液滴を含む、[1]又は[2]に記載の粉末状組成物。
【0012】
[4] 蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物をガラス容器内に保存する粉末状組成物の保存方法。
【発明の効果】
【0013】
本発明の粉末状組成物は、サラサラとした粉末状であるため取扱い性に優れる。
また、本発明の粉末状組成物は、蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末と混合するのみで、簡便かつ低コストに製造することができ、生産性にも優れる。
加えて、本発明の粉末状組成物は、どのような性状の蜂蜜にも対応可能であり、粉末化する蜂蜜の種類を問わない上に、粉末化のために用いるシリカ粉末も少量で足りる。
本発明によれば、取扱い性、生産性に優れ、かつ安価で蜂蜜含有量の多い粉末状組成物により、健康食品として有用な蜂蜜を様々な飲食加工品や調理に用いることが可能となる。
【0014】
本発明の粉末状組成物の保存方法によれば、このような粉末状組成物を安定に保存することができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することができる。尚、本明細書において、「~」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
【0016】
[粉末状組成物]
一実施形態において、本発明は、蜂蜜をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、該蜂蜜の粘度が10Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物である。
別の実施形態において、本発明の粉末状組成物は、蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる粉末状組成物であって、該蜂蜜水溶液の粘度が8Pa・S以上であり、該シリカ粉末の含有量が15質量%以下である粉末状組成物である。
なお、本発明において、蜂蜜又は蜂蜜水溶液の粘度は、後掲の実施例の項に記載の方法で測定された値である。
【0017】
<蜂蜜>
本発明の粉末状組成物に含まれる蜂蜜は、その種類、等級、産地等を問わず用いることができ、種類、等級、産地等の異なる蜂蜜を2種類以上混合して用いてもよい。
【0018】
シリカ粉末で被膜する蜂蜜の粘度は、粉末状組成物が安定化する点では高いことが好ましく、本発明では粘度10Pa・S以上、好ましくは11Pa・S以上の蜂蜜を用いる。一方で、取り扱いやすい点では蜂蜜の粘度は低いことが好ましく、具体的には20Pa・s以下、特に15Pa・S以下であることが好ましい。
一般的に市販されている蜂蜜の粘度の5~15Pa・S程度である。
粘度調整のために高粘度の蜂蜜と低粘度の蜂蜜とを混合して、上記好適な粘度の蜂蜜にすることもできる。
【0019】
また、蜂蜜は、水と混合して蜂蜜水溶液として用いてもよい。
蜂蜜水溶液とすることで、粘度調整を容易に行って取り扱い作業性を良好なものとすることができる。
【0020】
シリカ粉末で被膜する蜂蜜水溶液の粘度についても、粉末状組成物が安定化する点では高いことが好ましく、本発明では粘度8Pa・S以上、好ましくは10Pa・S以上の蜂蜜水溶液を用いる。一方で、取り扱いやすい点では蜂蜜水溶液の粘度は低いことが好ましく、具体的には20Pa・s以下、特に15Pa・S以下であることが好ましい。
上記好適粘度の蜂蜜水溶液とするには、用いる蜂蜜の粘度にもよるが、通常、蜂蜜100質量部に対して水を1~20質量部程度混合して蜂蜜水溶液とすることが好ましい。
【0021】
<シリカ粉末>
シリカには、親水性シリカと疎水性シリカがあるが、本発明で用いるシリカ粉末は、粉末状組成物の安定化の観点から疎水性シリカ粉末であることが好ましい。シリカの疎水化処理は、シリコーン変性法が好ましい。
なお、シリカ粉末は、二酸化ケイ素からなる無機物であるため、摂取しても人体等への影響はない。
【0022】
シリカ粉末の粒子径は被覆率の点で小さいことが好ましく、具体的には100nm以下、特に50nm以下が好ましいが、一方で、粉末状組成物の安定性を維持する点では大きいことが好ましく、具体的には1nm以上、特に5nm以上が好ましい。
ここで、シリカ粉末の粒子径とは、電子顕微鏡観察などで測定される平均粒子径であるが、市販品についてはカタログ値を採用することができる。
【0023】
蜂蜜調味料としては、本発明の粉末状組成物は、蜂蜜含有量が多いことが好ましく、この観点から、本発明の粉末状組成物のシリカ粉末含有量は15質量%以下であり、好ましくは10質量%以下である。一方で、粉末状組成物の長期安定性の点ではシリカ粉末の含有量は多いことが好ましく、具体的には、4質量%以上が好ましく、5質量%以上がより好ましい。
【0024】
<その他の成分>
本発明の粉末状組成物には、摂取して有害でなければ、蜂蜜、水、シリカ粉末以外のその他の成分が含有されてもよい。その他の成分としては、蜂蜜と相溶性を有する液体成分を、粘度が上述の範囲内になる量用いることが好ましい。
【0025】
その他の成分が含有される場合も含めて、本発明の粉末状組成物は、蜂蜜含有量が85質量%以上、好ましくは90質量%以上、特に好ましくは94質量%以上であることが、蜂蜜調味料としての用途において好ましい。
【0026】
<微粒子安定化液滴>
本発明の粉末状組成物は、蜂蜜又は蜂蜜水溶液をシリカ粉末で被膜してなる微粒子安定化液滴を含むことが好ましい。微粒子安定化液滴は、ピッカリング粒子と言われることもある。微粒子安定化液滴は、気液界面に吸着した固体粒子によって、液が気体中で安定化された粒子であり、本発明の粉末状組成物は、蜂蜜又は蜂蜜水溶液の液滴状粒子の周囲に、シリカのナノ粒子がこれを覆うように吸着して安定化された微粒子安定化液滴よりなることが好ましい。
外周面がシリカ粉末で覆われた微粒子安定化液滴であれば、シリカ粉末本来のサラサラとした感触から、取り扱い性に優れた粉末状組成物とすることができる。
粉末状組成物が微粒子安定化液滴を形成しているか否かは、電子顕微鏡観察によって確認することができる。
【0027】
微粒子安定化液滴の粒子径については特に制限はない。
【0028】
<粉末状組成物の製造方法>
本発明の粉末状組成物は、シリカ粉末と蜂蜜又は蜂蜜水溶液とを、ブレンダーなどを用いて混合することにより容易に製造することができる。
この際、攪拌時間を5秒~60秒とすると、微粒子安定化液滴を形成し易い傾向がある。微粒子安定化液滴が安定化しやすい点から攪拌時間は短いことが好ましい。
【0029】
<用途>
本発明の粉末状組成物は、サラサラとした流動性に優れた微粉末状組成物であり、しかもこのサラサラとした流動性を長時間維持することができ、使用時の取り扱い性、計量性、保存性等に優れることから、粉末調味料、粉末甘味料等として調理等に簡便に使用することができる。
【0030】
[粉末状組成物の保存方法]
本発明の粉末状組成物の保存方法は、本発明の粉末状組成物をガラス容器内で保存することを特徴とする。
内包される液滴が親水性であることから、ポリ袋やポリ容器など疎水性の素材に充填して保存することは容易だが、吸湿等を避ける点ではガラス容器内での保管が望ましい。本発明の粉末状組成物においては、ガラス容器に充填し安定に保管することができ、これは製品の吸湿、劣化から粉末状組成物を守る観点から好ましい。
保存時の温度は、常温(5~30℃程度)が好ましい。
本発明の粉末状組成物は、サラサラとした流動性に優れるものであることから、ガラス容器への充填性にも優れる。
【実施例0031】
以下、実施例を用いて本発明の具体的態様を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定されるものではない。尚、以下の実施例における各種の製造条件や評価結果の値は、本発明の実施態様における上限又は下限の好ましい値としての意味を持つものであり、好ましい範囲は前記した上限又は下限の値と、下記実施例の値又は実施例同士の値との組み合わせで規定される範囲であってもよい。
【0032】
以下の実施例及び比較例において、蜂蜜の粘度は、東機産業(株)社製「TVE-25L粘度計」を用いて、測定条件:R04、20℃、1rpm、レンジ2で測定した。
【0033】
[実施例1]
疎水性シリカナノ粒子(比表面積300m/g、粒子径7nm、日本エアロジル(株)製「Aerosil RY 300」)1.316gと蜂蜜((株)やまと蜂蜜社製「国産純粋蜂蜜(百花蜜)」、粘度11.4Pa・s)25gをブレンダー(大阪科学社製「Labo Milser、LM-PLUS」、内容積125mL)に投入後、回転数20000rpmで5秒間混合し、白色の粉末組成物Aを得た。
粉末組成物Aは非常に流動性がよく、ブレンダーへの付着がなく、ガラス容器に容易に移すことができた。
なお、粉末状組成物Aは、電子顕微鏡観察により、粒子径10~500μm程度の微粒子安定化液滴であることが確認された。
【0034】
[実施例2]
蜂蜜((株)やまと蜂蜜社製「国産純粋蜂蜜(百花蜜)」、粘度11.4Pa・s)21gと水4gを混合して蜂蜜水溶液を得た。この蜂蜜水溶液の粘度は10Pa・sであった。
実施例1において、蜂蜜の代わりに蜂蜜水溶液を用いた以外は実施例1と同様にして、白色の粉末組成物Bを得た。粉末組成物Bは非常に流動性がよく、ブレンダーへの付着がなく、ガラス容器に容易に移すことができた。
なお、粉末状組成物Bは、電子顕微鏡観察により、粒子径10~500μm程度の微粒子安定化液滴であることが確認された。
【0035】
[実施例3]
疎水性シリカナノ粒子の量を2.6gとした以外は実施例1と同様にして、白色の粉末組成物Cを得た。粉末組成物Cは非常に流動性がよく、ブレンダーへの付着がなく、ガラス容器に容易に移すことができた。
なお、粉末状組成物Cは、電子顕微鏡観察により、粒子径10~400μm程度の微粒子安定化液滴であることが確認された。
【0036】
[実施例4]
疎水性シリカナノ粒子の量を1.0gとした以外は実施例1と同様にして、白色の粉末組成物Dを得た。粉末組成物Dは非常に流動性がよく、ブレンダーへの付着がなく、ガラス容器に容易に移すことができた。
なお、粉末状組成物Dは、電子顕微鏡観察により、粒子径10~600μm程度の微粒子安定化液滴であることが確認された。
【0037】
[比較例1]
蜂蜜の代わりに水を用いた以外は、実施例1と同様にして、粉末組成物Eを得た。
【0038】
粉末組成物A~Eを、それぞれガラス容器に入れ、容器に入れた直後、常温(25℃)で1週間保存後、同2週間保存後の外観を目視観察した。その結果を下記表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
以上の実施例の結果から、本発明によれば、蜂蜜含有量が多く、取扱い性に優れ、保存安定性にも優れた粉末状組成物を簡便かつ低コストに提供することができることが分かる。