IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

特開2023-17679情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023017679
(43)【公開日】2023-02-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/765 20060101AFI20230131BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20230131BHJP
   G06F 16/13 20190101ALI20230131BHJP
【FI】
H04N5/765
G06T1/00 200A
G06F16/13
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021201595
(22)【出願日】2021-12-13
(31)【優先権主張番号】P 2021121273
(32)【優先日】2021-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】新元 隆史
(72)【発明者】
【氏名】加藤 喜永
【テーマコード(参考)】
5B050
【Fターム(参考)】
5B050DA01
5B050EA07
5B050EA18
5B050FA02
5B050FA12
5B050GA08
(57)【要約】
【課題】データの削除と保存を適切に行える情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】管理サーバ50は、保存手段の一例である第2の外部ストレージ91に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する設定部54と、通信端末10に対して、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面400に係る入力画面情報を送信する送受信部51と、を備え、設定部54は、送信された入力画面情報に基づいて通信端末10に表示された入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する。
【選択図】図19
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置から送信されて保存手段に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定手段と、
通信端末に対して、前記削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面に係る入力画面情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記設定手段は、
送信された前記入力画面情報に基づいて前記通信端末に表示された前記入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外する画像を設定する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記設定手段は、
前記保存手段に保存された前記画像を、前記画像が撮影されてから所定期間経過した場合に前記保存手段から削除する対象として設定する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記設定手段は、
前記撮影装置により自動で撮影され、前記撮影装置から送信されて前記保存手段に保存された前記画像を、前記削除する対象として設定する請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信手段は、前記通信端末に対して、前記撮影装置により自動で撮影され、前記保存手段に保存されない動画を送信する請求項1~3の何れか記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送信手段は、前記通信端末に対して、前記動画を送信中は、前記入力画面情報を送信しない請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記設定手段は、
前記撮影装置により手動で撮影され、前記撮影装置から送信されて前記保存手段に保存された画像を、前記削除する対象として設定しない請求項3~5の何れか記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記設定手段は、
前記撮影装置とは異なる他の撮影装置により手動で撮影され、前記他の撮影装置から送信されて前記保存手段に保存された画像を、前記削除する対象として設定しない請求項3~5の何れか記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記設定手段は、
前記手動で撮影されて前記保存手段に保存された前記画像の量と、前記削除する対象から除外する前記画像の量と、の合計が所定の量の範囲内で前記削除する対象から除外する前記画像を設定する請求項6または7記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記合計が前記所定の量の範囲の上限値に達した場合、
前記送信手段は、
前記手動で撮影された前記画像の保存ができない旨、または前記削除する対象から除外する画像を設定できない旨を報知する報知情報を前記通信端末に送信する請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記合計が前記所定の量の範囲の上限値に達した場合、
前記送信手段は、
前記所定の量の範囲の上限値を更に上げるための情報を前記通信端末に送信する請求項8または9記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記設定手段は、
前記保存手段に保存される前記画像を、前記撮影装置から送信されたアカウント情報に対応付けて前記削除する対象として設定し、
前記送信手段は、前記アカウント情報を含む前記入力画面に係る前記入力画面情報を送信する請求項1~10の何れか記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記設定手段は、
前記撮影装置から送信された前記アカウント情報が、予め記憶されたアカウント情報と一致する場合に、前記保存手段に保存される前記画像を、前記アカウント情報に対応付けて前記削除する対象として設定する請求項11記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記設定手段は、
前記撮影装置から送信された前記アカウント情報および前記撮影装置を識別する識別情報が、予め対応付けて記憶されたアカウント情報および識別情報とそれぞれ一致する場合に、前記保存手段に保存される前記画像を、前記アカウント情報に対応付けて前記削除する対象として設定する請求項12記載の情報処理装置。
【請求項14】
撮影装置から送信されて保存手段に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定ステップと、
通信端末に対して、前記削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面に係る入力画面情報を送信する送信ステップと、
を備え、
前記設定ステップは、
送信された前記入力画面情報に基づいて前記通信端末に表示された前記入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外する画像を設定する処理を含む、
情報処理方法。
【請求項15】
撮影装置と、前記撮影装置と通信可能な情報処理装置と、前記情報処理装置と通信可能な通信端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記撮影装置から送信されて保存手段に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定手段と、
前記通信端末に対して、前記削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面に係る入力画面情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記設定手段は、
送信された前記入力画面情報に基づいて前記通信端末に表示された前記入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外する画像を設定する、
情報処理システム。
【請求項16】
保存手段に保存されたデータを、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定手段と、
通信端末に対して、前記削除する対象から除外するデータを設定する情報を入力するための入力画面に係る入力画面情報を送信する送信手段と、
を備え、
前記設定手段は、
送信された前記入力画面情報に基づいて前記通信端末に表示された前記入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外するデータを設定する、
情報処理装置。
【請求項17】
保存手段に保存されたデータを、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定手段を備え、
前記設定手段は、
前記削除する対象から除外するデータを設定する情報を入力するための入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外するデータを設定する、
情報処理装置。
【請求項18】
計測装置から送信されて保存手段に保存されたデータを、所定の条件が成り立った場合に前記保存手段から削除する対象として設定する設定ステップと、
前記削除する対象から除外するデータを設定する情報を入力するための入力画面を表示する表示ステップと、
を備え、
前記設定ステップは、
前記表示された前記入力画面に対する操作に応じて、前記削除する対象から除外するデータを設定する処理を含む、
情報処理方法。
【請求項19】
コンピュータに、請求項14または18に記載の情報処理方法を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クラウド(クラウドサービス、クラウドコンピューティング)の普及に伴い、ネットワーク経由で種々のサービスを利用することができる。クラウドには、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)などのサービス提供形態が存在している。
【0003】
特許文献1には、外部サービスを利用するための設定をユーザと対応付けて保存する外部サービス設定情報保存手段と、データの送信先として外部サービスが設定された送信先設定情報をユーザと対応付けて記憶する送信先設定情報記憶手段と、一以上のユーザを識別する識別手段と、識別された一以上のユーザそれぞれと対応付いた送信先設定情報に基づき、一以上のユーザごとに異なる外部サービスの送信先に対して、データを送信する送信手段と、を有することにより、表示する画像に関するデータを送信する場合に、利用のための設定がユーザごとに必要な外部サービスを送信先として選択する手間を軽減できる情報処理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-134399号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、データの削除と保存を適切に行える情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係る情報処理装置は、撮影装置から送信されて保存手段に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に保存手段から削除する対象として設定する設定手段と、通信端末に対して、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面に係る入力画面情報を送信する送信手段と、を備え、設定手段は、送信された入力画面情報に基づいて通信端末に表示された入力画面に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、データの削除と保存を適切に行える情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3】撮影装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図4】管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。
図5】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
図6】アカウント管理テーブルの一例を示す概念図である。
図7】利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】画像情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】通常画像の保存処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】タイムラプス画像の保存処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】タイムラプス画像の管理処理の一例を示すシーケンス図である。
図12】通常画像の記憶処理の一例を示すフロー図である。
図13】タイムラプス画像の記憶処理の一例を示すフロー図である。
図14】確認画面の設定処理の一例を示すフロー図である。
図15】入力画面の設定処理の一例を示すフロー図である。
図16】タイムラプス画像の削除除外処理の一例を示すフロー図である。
図17】タイムラプス画像の削除処理の一例を示すフロー図である。
図18】確認画面の画面例を示す図である。
図19】入力画面の画面例を示す図である。
図20】通信システムの変形例における機能構成を示す図である。
図21図20に示した変形例における通常画像の保存処理を示すシーケンス図である。
図22図20に示した変形例におけるタイムラプス画像の保存処理を示すシーケンス図である。
図23】通信システムの第2の変形例における機能構成を示す図である。
図24】第2の変形例におけるストリーミング処理を示すシーケンス図である。
図25】第2の変形例における入力画面の画面例を示す図である。
図26】第2の変形例におけるメッセージングサーバの処理を示すフロー図である。
図27】第2の変形例におけるストリーミングサーバの処理を示すフロー図である。
図28】第2の変形例における撮影装置の処理を示すフロー図である。
図29】通信システムの第3の変形例における撮影装置の機能構成を示す図である。
図30】第3の変形例における撮影装置の処理を示すフロー図である。
図31】第3の変形例における撮影装置の他の処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0010】
●実施形態●
●通信システムの概略
まず、図1を用いて、実施形態に係る通信システムの構成の概略について説明する。図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されている通信システム1は、管理サーバ50によって提供される遠隔通信等の所定のサービスに参加することによって、遠隔地である配信拠点から配信される映像等の撮影画像を、閲覧拠点において表示させることで、配信拠点の状況をリアルタイムに閲覧できるシステムである。
【0011】
ここで、所定のサービスとは、インターバル撮影モード(本明細書ではタイムラプス撮影モードとも呼ぶ)、管理システム5を介した遠隔拠点間の通信によって実現される遠隔会議、遠隔授業、遠隔診察、打合せもしくは相談、または遠隔拠点に対する点検、監視もしくは巡視等を含む。
【0012】
ここで、タイムラプス撮影モードとは、所定の撮影条件(撮影の間隔(インターバル)、撮影回数、撮影期間(撮影開始・終了時刻)、等を含む)により複数の画像を連続的に撮影するものである。また、タイムラプスサービスとは、タイムラプス撮影モードにより撮影された複数の画像を共有するサービスである。
【0013】
また、タイムラプスサービスには、タイムラプス撮影モードにより撮影された複数の画像を用いて動画にするタイムラプス動画機能を有しても良い。タイムラプス動画機能とは、所定の撮影条件による一定の撮影間隔で撮影された複数の画像を繋いで動画を生成する機能であり、動画再生速度を通常(1倍速)で再生すると早送り動画のように時間経過の早い動画を閲覧することが可能となる。タイムラプス動画機能を有することにより、配信拠点の状況を早送り動画のように閲覧することができ、閲覧拠点のユーザは現場状況の経時的変化を簡便で素早く把握をすることが可能になる。
【0014】
図1に示されているように、通信システム1は、情報処理システムの一例であり、閲覧拠点に位置する通信端末10、配信拠点である現場に位置する撮影装置30、管理サーバ50を含む。通信システム1を構成する通信端末10、撮影装置30、管理サーバ50は、通信ネットワーク100を介して通信することができる。通信ネットワーク100は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、Wi-Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
【0015】
通信端末10は、閲覧拠点のユーザによって使用されるノートPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末等のコンピュータである。通信端末10は、例えば、管理サーバ50によるユーザ認証を経て、管理サーバ50によって提供される所定のサービスに参加する。通信端末10は、配信拠点に設置された撮影装置30によって撮影された撮影画像を表示させ、ユーザに配信拠点の状況を閲覧させる。
【0016】
なお、通信端末10は、ノートPC、スマートフォン、タブレット端末に限られず、例えば、デスクトップPC、ウェアラブル端末、HMD(head mount display)、またはIWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)等であってもよい。
【0017】
撮影装置30は、オフィスまたは工場等の現場である配信拠点に設置され、管理サーバ50によって提供される所定のサービスに参加するデバイスである。撮影装置30は、管理サーバ50に予め登録され、ユーザからの要求によってサービスが開始されると、インストールされたアプリケーションを起動させて一参加者としてサービスに参加する。撮影装置30は、配信拠点内の被写体や風景等を撮影して撮影画像を取得して、管理サーバ50を介してサービスに参加する通信端末10へ送信する。なお、撮影装置30によって得られる撮影画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。また、撮影画像は、画像とともに音声を含んでもよい。
【0018】
ここで、撮影装置30は、管理サーバ50によって提供されるサービスに参加するデバイスの一例である。サービスに参加するデバイスは、撮影装置に限られず、ビデオ会議端末、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)または配信拠点内を移動するロボット等の移動体であってもよい。
【0019】
また、撮影装置30は、計測装置の一例であり、計測装置が取得する計測データの一例である撮影画像を取得する。撮影装置30が設置される配信拠点は、オフィスまたは工場等に限られず、例えば、事業所、建設・建築現場、変電所、農場、田畑、農園、耕地、道路や交差点もしくは災害現場等の屋外の拠点、または学校、倉庫、商業施設、病院、不動産もしくは介護施設等の屋内の拠点であってもよい。すなわち、撮影装置30が設置される配信拠点は、閲覧拠点に存在するユーザとの間で、遠隔での会議または点検等のサービスを実行したいニーズが存在する拠点であればよい。後述するように、通信システム1は、複数の撮影装置30を含んでも良い。
【0020】
管理サーバ50は、情報処理装置の一例であり、通信端末10および撮影装置30の間で実行されるサービスの提供および管理を行うサーバコンピュータである。管理サーバ50は、通信端末10と撮影装置30の間の通信を管理および制御したり、送受信される画像データの中継を行ったりする。また、管理サーバ50は、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91を提供する外部ストレージサービスとも連携しており、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91へのアクセス情報も記憶している。ここで、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91は、データの一例である画像を保存する保存手段の一例であり、第1の外部ストレージ90は第1の保存手段の一例、第2の外部ストレージ91は第2の保存手段の一例である。
【0021】
管理サーバ50は、複数のコンピュータに各機能を分散させて実現させる構成であってもよい。さらに、管理サーバ50は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであるものとして説明するが、オンプレミス環境に存在するサーバであってもよい。
【0022】
第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91は、通信ネットワーク100を介して外部提供サービスによって提供されるストレージサービス(またはオンラインストレージ)である。第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91は、例えば、クラウド上にデータファイルを保存する保存先であり、外部ストレージサービスの利用に契約するユーザが、データの保存および閲覧を行うことができる。
【0023】
●ハードウエア構成
続いて、図2乃至図4を用いて、実施形態に係る通信システムを構成する各装置または端末のハードウエア構成を説明する。なお、図2乃至図4に示されているハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
【0024】
○通信端末のハードウエア構成○
まず、図2を用いて、通信端末10のハードウエア構成を説明する。図2は、通信端末のハードウエア構成の一例を示す図である。通信端末10は、コンピュータによって構築されており、図2に示されているように、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、HD(Hard Disk)104、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ105、ディスプレイ106、外部機器接続I/F(Interface)107、ネットワークI/F108、バスライン110、キーボード111、ポインティングデバイス112、音入出力I/F113、マイク114、スピーカ115、カメラ116、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ117、およびメディアI/F119を備えている。
【0025】
これらのうち、CPU101は、通信端末10全体の動作を制御する。ROM102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM103は、CPU101のワークエリアとして使用される。HD104は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ105は、CPU101の制御にしたがってHD104に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ106は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する表示手段の一種である。なお、ディスプレイ106は、入力手段を備えたタッチパネルディスプレイであってもよい。外部機器接続I/F107は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。ネットワークI/F108は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン110は、図2に示されているCPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
【0026】
また、キーボード111は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス112は、各種指示の選択もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。なお、入力手段は、キーボード111およびポインティングデバイス112のみならず、タッチパネルまたは音声入力装置等であってもよい。音入出力I/F113は、CPU101の制御に従ってマイク114およびスピーカ115との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク114は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。スピーカ115は、音声信号を出力する内蔵型の出力手段の一種である。カメラ116は、被写体を撮影して画像データを得る内蔵型の撮影手段の一種である。なお、マイク114、スピーカ115およびカメラ116は、通信端末10の内蔵型ではなく、外付けの装置であってもよい。DVD-RWドライブ117は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW118に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、着脱可能な記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-RまたはBlu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F119は、フラッシュメモリ等の記録メディア121に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
【0027】
○撮影装置のハードウエア構成○
次に、図3を用いて、撮影装置30のハードウエア構成を説明する。図3は、撮影装置のハードウエア構成の一例を示す図である。図3は、撮影装置30として、被写体や風景等を撮影して全天球画像を取得する全天球撮影装置の例を示す。なお、撮影装置30は、通常のデジタルカメラまたはスマートフォン等の通常の平面画像を取得するカメラであってもよいし、所定値以上の画角を有する広角画像を取得可能な広角カメラであってもよい。また、以下では、撮影装置30は、二つの撮影素子を使用した全天球(全方位)撮影装置とするが、撮影素子は二つ以上いくつでもよい。また、必ずしも全方位撮影専用の装置である必要はなく、通常のデジタルカメラやスマートフォン等に後付けの全方位撮影ユニットを取り付けることで、実質的に撮影装置30と同じ機能を有するようにしてもよい。
【0028】
図3に示されているように、撮影装置30は、撮影ユニット301、画像処理ユニット304、撮影制御ユニット305、マイク308、音処理ユニット309、CPU(Central Processing Unit)311、ROM(Read Only Memory)312、SRAM(Static Random Access Memory)313、DRAM(Dynamic Random Access Memory)314、操作部315、入出力I/F(Interface)316、近距離通信回路317、近距離通信回路317のアンテナ317a、電子コンパス318、ジャイロセンサ319、加速度センサ320およびネットワークI/F321によって構成されている。
【0029】
このうち、撮影ユニット301は、各々半球画像を結像するための180°以上の画角を有する広角レンズ(いわゆる魚眼レンズ)302a,302b(以下区別する必要のないときは、レンズ302と称する。)、および各レンズに対応させて設けられている二つの撮影素子303a,303bを備えている。撮影素子303a,303bは、レンズ302a,302bによる光学像を電気信号の画像データに変換して出力するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)センサ等の画像センサ、この画像センサの水平または垂直同期信号や画素クロック等を生成するタイミング生成回路、およびこの撮影素子の動作に必要な種々のコマンドもしくはパラメータ等が設定されるレジスタ群等を有している。
【0030】
撮影ユニット301の撮影素子303a,303bは、各々、画像処理ユニット304とパラレルI/Fバスを介して接続している。一方、撮影ユニット301の撮影素子303a,303bは、それぞれ撮影制御ユニット305とシリアルI/Fバス(I2Cバス等)を介して接続している。画像処理ユニット304、撮影制御ユニット305および音処理ユニット309は、バス310を介してCPU311と接続している。さらに、バス310には、ROM312、SRAM313、DRAM314、操作部315、入出力I/F316、近距離通信回路317、電子コンパス318、ジャイロセンサ319、加速度センサ320およびネットワークI/F321等も接続される。
【0031】
画像処理ユニット304は、撮影素子303a,303bから出力される画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込み、それぞれの画像データに対して所定の処理を施した後、これらの画像データを合成処理して正距円筒射影画像のデータを作成する。
【0032】
撮影制御ユニット305は、一般に撮影制御ユニット305をマスタデバイス、撮影素子303a,303bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮影素子303a,303bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU311から受け取る。また、撮影制御ユニット305は、同じくI2Cバスを利用して、撮影素子303a,303bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU311に送る。
【0033】
また、撮影制御ユニット305は、操作部315のシャッターボタンが押下されたタイミングで、撮影素子303a,303bに画像データの出力を指示する。撮影装置30によっては、ディスプレイ(例えば、近距離通信回路317を用いて撮影装置30と近距離通信を行うスマートフォン等の外部端末のディスプレイ)によるプレビュー表示機能や動画表示に対応する機能を持つ場合もある。この場合は、撮影素子303a,303bからの画像データの出力は、所定のフレームレート(フレーム/分)によって連続して行われる。
【0034】
また、撮影制御ユニット305は、後述するように、CPU311と協働して撮影素子303a,303bの画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御手段としても機能する。なお、本実施形態では、撮影装置30には表示部(ディスプレイ)が設けられていないが、表示部を設けてもよい。マイク308は、音を音(信号)データに変換する。音処理ユニット309は、マイク308から出力される音データをI/Fバスを通して取り込み、音データに対して所定の処理を施す。
【0035】
CPU311は、撮影装置30の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM312は、CPU311のための種々のプログラムを記憶している。SRAM313およびDRAM314はワークメモリであり、CPU311で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。特にDRAM314は、画像処理ユニット304での処理途中の画像データや処理済みの正距円筒射影画像のデータを記憶する。
【0036】
操作部315は、種々の操作ボタンや電源スイッチ、シャッターボタン、および表示と操作の機能を兼ねたタッチパネル等の総称である。ユーザは、操作部315を操作することで、種々の撮影モードや撮影条件等を入力する。
【0037】
入出力I/F316は、SDカード等の外付けのメディアまたはパーソナルコンピュータ等とのインターフェース回路(USBI/F等)の総称である。入出力I/F316は、無線、有線を問わない。DRAM314に記憶された正距円筒射影画像のデータは、入出力I/F316を介して外付けのメディアに記録されたり、必要に応じて入出力I/F316を介して外部端末(装置)に送信されたりする。
【0038】
近距離通信回路317は、撮影装置30に設けられたアンテナ317aを介して、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fi等の近距離無線通信技術によって、外部端末(装置)と通信を行う。近距離通信回路317は、正距円筒射影画像のデータを、外部端末(装置)に送信することができる。
【0039】
電子コンパス318は、地球の磁気から撮影装置30の方位を算出し、方位情報を出力する。この方位情報は、Exifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。なお、関連情報は、画像の撮影日時および画像データのデータ容量の各データも含む。また、ジャイロセンサ319は、撮影装置30の移動に伴う角度の変化(Roll角、Pitch角、Yaw角)を検出するセンサである。角度の変化はExifに沿った関連情報(メタデータ)の一例であり、撮影画像の画像補正等の画像処理に利用される。さらに、加速度センサ320は、三軸方向の加速度を検出するセンサである。撮影装置30は、ジャイロセンサ319や加速度センサ320が検出した角速度や加速度に基づいて、自装置(撮影装置30)の姿勢(鉛直方向に対する角度)を算出する。撮影装置30は、ジャイロセンサ319や加速度センサ320を設けることによって、画像補正の精度が向上する。
【0040】
例えば、撮影装置30は、全天球画像の天頂方向が鉛直方向と一致または限りなく一致するよう全天球画像に天頂補正を行う天頂補正手段(不図示)や手ブレを補正する手ブレ補正手段(不図示)を有し、角速度や加速度に基づいて天頂補正や手ブレ補正の実施や精度を向上することができる。天頂補正手段や手ブレ補正手段は画像処理ユニット304が有しても良い。ネットワークI/F321は、ルータ等を介して、インターネット等の通信ネットワーク100を利用したデータ通信を行うためのインターフェースである。
【0041】
○管理サーバのハードウエア構成○
次に、図4を用いて、管理サーバ50のハードウエア構成を説明する。図4は、管理サーバのハードウエア構成の一例を示す図である。管理サーバ50の各ハードウエア構成は、500番台の符号で示されている。管理サーバ50は、コンピュータによって構築されており、図4に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RWドライブ514、およびメディアI/F516を備えている。
【0042】
これらのうち、CPU501は、管理サーバ50全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する。なお、ディスプレイ506は、入力手段を備えたタッチパネルディスプレイであってもよい。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図4に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスまたはデータバス等である。
【0043】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択もしくは実行、処理対象の選択、またはカーソルの移動等を行う入力手段の一種である。なお、入力手段は、キーボード511およびポインティングデバイス512のみならず、タッチパネルまたは音声入力装置等であってもよい。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、着脱可能な記録媒体は、DVD-RWに限らず、DVD-RまたはBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
【0044】
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。例えば、管理サーバ50は、本発明に係るプログラムが実行されることで本発明に係る処理方法を実現する。
【0045】
●機能構成
続いて、図5乃至図8を用いて、実施形態に係る通信システムの機能構成について説明する。図5は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図5は、図1に示されている装置または端末のうち、後述の処理または動作に関連しているものを示す。
【0046】
○通信端末の機能構成○
まず、図5を用いて、通信端末10の機能構成について説明する。通信端末10は、送受信部11、受付部12、表示制御部13、判断部14および記憶・読出部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD104からRAM103上に展開された通信端末用プログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、通信端末10は、図2に示されているROM102、HD104または記録メディア121によって構築される記憶部1000を有している。
【0047】
送受信部11は、主に、ネットワークI/F108に対するCPU101の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。
【0048】
受付部12は、主に、キーボード111またはポインティングデバイス112に対するCPU101の処理によって実現され、ユーザから各種の選択または入力を受け付ける。
【0049】
表示制御部13は、主に、CPU101の処理によって実現され、ディスプレイ106に、Webブラウザを用いて管理サーバ50にアクセスして各種画面データを表示させる。具体的には、表示制御部13は、例えば、通信端末10にインストールされたアプリケーションまたはブラウザを起動および実行することで、管理サーバ50にアクセスする。そして、表示制御部13は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)を少なくとも含み、CSS(Cascading Style Sheets)またはJAVA SCRIPT(登録商標)等を含むWebAPP(WebApplication)をダウンロードし、そのWebAPPによって生成された各種画像データを、ディスプレイ106に表示させる。表示制御部13は、例えば、XML(Extensible Markup Language)、JSON(JavaScript Object Notation)またはSOAP(Simple Object Access Protocol)形式等のデータを含むHTML5によって生成された画像データを、ディスプレイ106に表示させる。
【0050】
判断部14は、CPU101の処理によって実現され、各種判断を行う。記憶・読出部19は、主に、CPU101の処理によって実現され、記憶部1000への各種データ(または情報)の記憶、および記憶部1000から各種データ(または情報)の読出を行う。
【0051】
○撮影装置の機能構成○
次に、図5を用いて、撮影装置30の機能構成について説明する。撮影装置30は、送受信部31、撮影制御部33および記憶・読出部39を有している。これら各部は、図3に示されている各構成要素のいずれかが、SRAM313からDRAM314上に展開された撮影装置用のプログラムに従ったCPU311からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、撮影装置30は、図3に示されているROM312、SRAM313およびDRAM314によって構築される記憶部3000を有している。記憶部3000は、自装置のGUID(Globally Unique Identifier)を記憶している。
【0052】
送受信部31は、主に、CPU311の処理によって実現され、他の装置または端末と各種データまたは情報の通信を行う。さらに、送受信部31は、ネットワークI/F321を用いて、他の装置または端末との間で、通信ネットワーク100を介したデータ通信を行う。
【0053】
撮影制御部33は、主に、撮影ユニット301、画像処理ユニット304および撮影制御ユニット305に対するCPU311の処理によって実現され、風景等の被写体を撮影し、撮影画像データを取得する。
【0054】
記憶・読出部39は、主に、CPU311の処理によって実現され、記憶部3000に、各種データ(または情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(または情報)を読み出したりする。また、記憶部3000には、撮影制御部33による撮影処理によって取得された撮影画像データが記憶される。記憶部3000に記憶される撮影画像データには、撮影画像の撮影時刻がメタデータとして関連づけられている。
【0055】
○管理サーバの機能構成○
次に、図5を用いて、管理サーバ50の機能構成について説明する。管理サーバ50は、送受信部51、判断部52、設定部54および記憶・読出部59を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開された管理サーバ用プログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または手段である。また、管理サーバ50は、図4に示されているROM502、HD504または記録メディア515によって構築される記憶部5000を有している。
【0056】
送受信部51は、主に、ネットワークI/F509に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して、他の装置または端末との間で各種データまたは情報の送受信を行う。
【0057】
判断部52は、CPU501の処理によって実現され、各種判断を行う。設定部54は、主に、CPU501の処理によって実現され、各種設定を行う。
【0058】
記憶・読出部59は、主に、CPU501の処理によって実現され、記憶部5000への各種データ(または情報)の記憶、および記憶部5000から各種データ(または情報)の読出を行う。なお、記憶部5000は、管理サーバ50の外部の記憶装置に構築されている構成であってもよい。
【0059】
○アカウント管理テーブル○
図6は、アカウント管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6に示されているようなアカウント管理テーブルによって構成されているアカウント管理DB5001が構築されている。
【0060】
アカウント管理テーブルは、管理サーバ50によって管理されるアカウントを識別するアカウント情報(アカウントID)、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91に保存できる画像の最大保存枚数、および管理サーバ50が提供するサービスを利用できる最大利用端末数を管理している。アカウント管理テーブルは、アカウントごとに、画像の最大保存枚および最大利用端末数を関連づけて記憶している。
【0061】
○ビジネスモデルの課題○
ここで、インフラ整備現場や建築現場などにおいては、長期間にわたって作業や現場状況を管理することがある。
【0062】
そして近年、クラウドサービスとしてSaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)などの提供形態のサービスがある。
【0063】
本実施形態では、画像の保存、共有を行うクラウドサービスを好適に行うことができる。クラウドサービスの利用契約の内容は種々考えられ、例えば「画像を保存できる最大保存枚数」、「静止画や動画を保存できる最大保存容量」、「サービスを利用できる最大利用人数(端末数)」等を定めることが考えられる。
【0064】
最大保存枚数、最大保存容量、最大利用人数(端末数)等の利用条件により、定額利用料金を決定しても良い。定額利用料金については、当該サービスを利用する権利に対して利用料金請求をするサブスクリプション方式が考えられる。
【0065】
ここで、例えば建築現場においてタイムラプス撮影を行った場合、撮影された画像が順次保存されることにより、利用契約で定められた利用条件である「保存できる最大保存枚数」や「保存できる最大保存容量」を超えてしまうことが考えられる。
【0066】
具体的には、例えばタイムラプス撮影の撮影条件を「撮影間隔10分、撮影期間10日間」とする場合、撮影および保存される画像枚数は1440枚にのぼる。このとき、利用条件の「保存できる最大保存枚数」が1000枚であった場合、タイムラプス撮影だけで保存条件の上限を超えることになる。
【0067】
これでは、タイムラプス撮影以外の撮影(通常撮影)による撮影画像を保存することができず、ユーザは保存されている画像を削除して最大保存枚数の残り枚数を増やしたり利用契約内容を見直してより多く保存できるプランに契約変更したりといった課題が生じることとなり、タイムラプス撮影の利用を躊躇してしまう。
【0068】
本実施形態では、データの削除と保存を適切に行える情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、および情報処理システムを提供する。
【0069】
○利用情報管理テーブル○
図7は、利用情報管理テーブルの一例を示す概念図である。利用情報管理テーブルは、管理サーバ50が提供するタイムラプスサービスを利用できるユーザおよび撮影装置30等のデバイスを管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図7に示されているような利用情報管理テーブルによって構成されている利用情報管理DB5002が構築されている。
【0070】
利用情報管理テーブルは、アカウント情報(アカウントID)ごとに、利用IDと、ユーザ識別情報(ユーザID)またはデバイス識別情報(機種ID)を関連づけて管理している。利用IDは、図6に示したアカウント管理DB5001で管理されているアカウントごとの最大利用端末数だけ設定される。
【0071】
○画像情報管理テーブル○
図8は、画像情報管理テーブルの一例を示す概念図である。画像管理テーブルは、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91に保存される画像を管理するためのテーブルである。記憶部5000には、図8に示されているような画像情報管理テーブルによって構成されている画像情報管理DB5003が構築されている。
【0072】
画像情報管理テーブルは、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91に保存される画像を識別する画像識別情報(画像ID)、タイムラプスサービスの利用の有無を示すタイムラプスフラグ、タイムラプスサービスに利用登録されたデバイス識別情報(機種ID)、タイムラプス撮影により撮影された画像の取得時刻、およびタイムラプス撮影により撮影された画像を削除対象から除外することを示す削除除外フラグを関連づけて管理している。
【0073】
●実施形態の処理または動作
○通常画像の保存処理○
図9は、通常画像の保存処理の一例を示すシーケンス図である。通信システム1は、まず前提として、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91の利用を認可されているものとして説明する。
【0074】
撮影装置30の撮影制御部33は、ユーザが操作部315を操作することにより、手動で撮影し(ステップS1)、撮影装置30の送受信部31は、第1の外部ストレージ90に対して、アカウントIDと画像を送信する(ステップS2)。
【0075】
第1の外部ストレージ90は、撮影装置30から送信された画像を保存し(ステップS3)、管理サーバ50に対して、アカウントIDと画像IDを送信する(ステップS4)。
【0076】
ここで、第1の外部ストレージ90が管理サーバ50に対して送信する画像IDは、撮影装置30から送信された画像に付加されていてもよく、撮影装置30から送信された画像に基づき第1の外部ストレージ90が付与したものでもよい。
【0077】
管理サーバ50の送受信部51が、第1の外部ストレージ90から送信されたアカウントIDと画像IDを受信すると、管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、アカウント管理DB5001に管理されているアカウントIDを取得し、第1の外部ストレージ90から送信されたアカウントIDが、アカウント管理DB5001に管理されているアカウントIDと一致するか判断する。
【0078】
管理サーバ50の判断部52は、さらに、記憶・読出部59を介して、アカウント管理DB5001に管理されている最大保存枚数と、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数を取得し、保存対象の画像の枚数が上限である最大保存枚数に達しているか判断する(ステップS5)。なお、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の詳細については、後述する。
【0079】
管理サーバ50の判断部52が、第1の外部ストレージ90から送信されたアカウントIDが、アカウント管理DB5001に管理されているアカウントIDと一致しない、または、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数が最大保存枚数に達していると判断した場合には、管理サーバ50の送受信部51は、第1の外部ストレージ90に対して、削除対象とする画像IDを送信する(ステップS6)。
【0080】
第1の外部ストレージ90は、管理サーバ50から送信された画像IDを受信すると、当該画像IDに対応する画像を削除する(ステップS7)。
【0081】
管理サーバ50の判断部52が、第1の外部ストレージ90から送信されたアカウントIDが、アカウント管理DB5001に管理されているアカウントIDと一致しており、かつ、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数が最大保存枚数に達していないと判断した場合には、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウントIDに対応付けて画像IDを画像情報管理DB5003に記憶させる(ステップS8)。
【0082】
○タイムラプス画像の保存処理○
図10は、タイムラプス画像の保存処理の一例を示すシーケンス図である。
【0083】
通信端末10の送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントID、タイムラプスサービスを利用する撮影装置30の機種ID、およびタイムラプスの利用登録を示すタイムラプスON情報を送信する(ステップS11)。
【0084】
アカウントID、機種ID、およびタイムラプスON情報の全てまたは一部は、通信端末10の受付部12から入力されてもよく、管理サーバ50から取得してもよい。
【0085】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信されたアカウントID、機種ID、およびタイムラプスON情報を受信すると、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウントIDに対応付けて機種IDを利用情報管理DB5002に記憶させる(ステップS12)。
【0086】
通信端末10の送受信部11は、撮影装置30に対して、アカウントID、タイムラプスON情報、およびタイムラプスサービスにおける撮影条件を送信する(ステップS13)。
【0087】
撮影装置30の送受信部31が、通信端末10から送信されたアカウントID、タイムラプスON情報、および撮影条件を受信すると、撮影装置30の撮影制御部33は、受信した撮影条件でタイムラプス画像を自動で撮影し(ステップS14)、撮影装置30の送受信部31は、第2の外部ストレージ91に対して、アカウントID、機種ID、画像、および画像の取得時刻を送信する(ステップS15)。
【0088】
撮影装置30の送受信部31が、通信端末10から受信した撮影条件は、タイムラプス撮影における撮影間隔、撮影期間、人物にボカシを入れるか等の条件を含むが、通信端末10から受信せずに、管理サーバ50から取得しても良い。
【0089】
なお、図10に示すシーケンス図では、撮影装置30が、自動撮影機能(タイムラプス撮影機能)を有している前提で、撮影装置30が、通信端末10から送信されたアカウントID、タイムラプスON情報、および撮影条件を受信する例を説明したが、撮影装置30が、自動撮影機能を有していない場合は、撮影装置30は、通信端末10から送信された自動撮影機能に関するアプリを受信して、当該アプリをインストールすることができる。
【0090】
ここで、図9のステップS2および図10のステップS14に示したように、撮影装置30の撮影制御部33は、手動で撮影する場合には、送受信部31を介して画像およびその他の情報を第1の外部ストレージ90に送信し、タイムラプス画像を自動で撮影する場合には、送受信部31を介して画像およびその他の情報を第2の外部ストレージ91に送信している。
【0091】
ここで、図10に示した撮影装置30は、図9に示した撮影装置30とは異なる他の撮影装置であってもよい。
【0092】
第2の外部ストレージ91は、撮影装置30から送信された画像およびそのサムネイル画像を保存し(ステップS16)、管理サーバ50に対して、アカウントID、機種ID、画像IDおよび画像の取得時刻を送信する(ステップS17)。
【0093】
ここで、第2の外部ストレージ91が保存するサムネイル画像は、撮影装置30から送信された画像に付加されていてもよく、撮影装置30から送信された画像に基づき第2の外部ストレージ91が作成したものでもよい。
【0094】
また、第2の外部ストレージ91が管理サーバ50に対して送信する画像IDは、撮影装置30から送信された画像に付加されていてもよく、撮影装置30から送信された画像に基づき第2の外部ストレージ91が付与したものでもよい。
【0095】
管理サーバ50の送受信部51が、第2の外部ストレージ91から送信されたアカウントID、機種ID、画像IDおよび画像の取得時刻を受信すると、管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、利用情報管理DB5002に管理されているアカウントIDおよび機種IDを取得し、第2の外部ストレージ91から送信されたアカウントIDおび機種IDが、利用情報管理DB5002に対応付けて管理されているアカウントIDおよび機種IDと一致するか判断する(ステップS18)。
【0096】
管理サーバ50の判断部52が、第2の外部ストレージ91から送信されたアカウントIDおよび機種IDが、利用情報管理DB5002に対応付けて管理されているアカウントIDおよび機種IDと一致しない場合には、管理サーバ50の送受信部51は、第2の外部ストレージ91に対して、削除対象とする画像ID
第2の外部ストレージ91は、管理サーバ50から送信された画像IDを受信すると、当該画像IDに対応する画像を削除する(ステップS20)。
【0097】
管理サーバ50の判断部52が、第2の外部ストレージ91から送信されたアカウントIDが、利用情報管理DB5002に管理されているアカウントIDと一致して、かつ、第2の外部ストレージ91から送信された機種IDが、利用情報管理DB5002に管理されている機種IDと一致する場合には、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウントID、タイムラプスフラグ1および機種IDに対応付けて、画像ID、画像取得時刻および削除除外フラグの初期値0を画像情報管理DB5003に記憶させる(ステップS21)(設定ステップの一例)。
【0098】
○タイムラプス画像の管理処理○
図11は、タイムラプス画像の管理処理の一例を示すシーケンス図である。
【0099】
通信端末10の送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントIDとともに確認画面要求を送信する(ステップS31)。
【0100】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信された確認画面要求およびアカウントIDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウント管理DB5001に管理されている最大保存枚数および最大利用端末数、利用情報管理DB5002に管理されているユーザIDおよび機種ID、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数を取得し、確認画面を設定し(ステップS32)、管理サーバ50の送受信部51は、通信端末10に対して確認画面を示す確認画面情報を送信する(ステップS33)。
【0101】
通信端末10の送受信部11が、管理サーバ50から送信された確認画面情報を受信すると、通信端末10の表示制御部13は、受信した確認画面情報に基づき、ディスプレイ106に確認画面を表示させる(ステップS34)。
【0102】
通信端末10の送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントIDおよび機種IDとともに入力画面要求を送信する(ステップS35)(送信ステップの一例)。
【0103】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信された入力画面要求、アカウントIDおよび機種IDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDおよび機種IDに基づき画像情報管理DB5003に管理されているタイムラプスフラグ1の画像ID、取得時刻、削除除外フラグを取得する(ステップS36)。
【0104】
管理サーバ50の送受信部51は、第2の外部ストレージ91に対して、アカウントIDと、設定部54が取得した画像IDと、当該画像IDのサムネイル画像を要求するサムネイル画像要求を送信する(ステップS37)。
【0105】
第2の外部ストレージ91は、管理サーバ50から送信されたサムネイル画像要求と、画像IDを受信すると、管理サーバ50に対して、画像IDと、当該画像IDのサムネイル画像を送信する(ステップS38)。
【0106】
管理サーバ50の送受信部51が、第2の外部ストレージ91から送信されたサムネイル画像および画像IDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、通信端末10から受信したアカウントIDおよび機種IDと、第2の外部ストレージ91から受信したサムネイル画像および画像IDと、画像情報管理DB5003から取得した取得時刻および削除除外フラグに基づき、入力画面を設定し(ステップS36)、管理サーバ50の送受信部51は、通信端末10に対して入力画面を示す入力画面情報を送信する(ステップS39)。
【0107】
通信端末10の送受信部11が、管理サーバ50から送信された入力画面情報を受信すると、通信端末10の表示制御部13は、受信した入力画面情報に基づき、ディスプレイ106に入力画面を表示させ(表示ステップの一例)、通信端末10の受付部12は、表示された入力画面に対するユーザの所定の入力操作を受け付ける(ステップS40)。
【0108】
ユーザが入力画面に対して特定の画像IDの画像を要求する情報を入力することで、受付部12は、特定の画像IDの画像の要求の入力を受け付けて、送受信部11は、第2のストレージ91に対して、アカウントIDと、入力された画像IDについての画像要求を送信する(ステップS41)。
【0109】
第2の外部ストレージ91は、通信端末10から送信された画像要求、アカウントIDおよび画像IDを受信すると、通信端末10に対して、当該画像IDの画像を送信する(ステップS42)。
【0110】
通信端末10の送受信部11が、第2の外部ストレージ91から送信された画像を受信すると、通信端末10の表示制御部13は、受信した画像を含む入力画面をディスプレイ106に表示させる(ステップS40)。
【0111】
ユーザが入力画面に対して削除する対象から除外する特定の画像IDの画像を設定するための情報を入力することで、受付部12は、削除する対象から除外する特定の画像IDの画像を設定するための情報の入力を受け付けて、送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントIDおよび入力された画像IDについての入力情報を送信する(ステップS43)。
【0112】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信されたアカウントIDおよび画像IDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDの画像IDについて削除除外フラグ1を画像情報管理DB5003に記憶させる(ステップS44)(設定ステップの一例)。なお、ステップS44における詳細な処理については、後述する。
【0113】
ステップS43で複数の画像IDについての入力情報を送信することで、ステップS44では、削除する対象から除外する画像を複数設定することができる。
【0114】
管理サーバ50の設定部54は、取得から30日経過した画像IDおよび画像IDと関連付けられたデータを画像情報管理DB5003から削除する(ステップS45)。なお、図11に示すシーケンス図では、ステップS44に続いてステップS45を実行するように表しているが、実際には、管理サーバ50の設定部54は、管理サーバ50内で予め定められたタイミングをトリガとして、ステップS45を実行する。
【0115】
管理サーバ50の送受信部51は、第2の外部ストレージ91に対して、画像情報管理DB5003から削除する画像IDとアカウントIDを送信し(ステップS46)、第2の外部ストレージ91は、管理サーバ50から送信されたアカウントIDと画像IDを受信すると、当該アカウントIDの当該画像IDに対応する画像を削除する(ステップS47)。
【0116】
○通常画像の記憶処理○
図12は、通常画像の記憶処理の一例を示すフロー図であり、図9に示したシーケンス図のステップS5、ステップS6およびステップS8に対応する。
【0117】
管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、アカウント管理DB5001に管理されているアカウントIDを取得し、第1の外部ストレージ90から送信されたアカウントIDが、アカウント管理DB5001に管理されている登録済のアカウントIDと一致するか判断する(ステップS51)。
【0118】
ステップS51でアカウントIDが登録済と判断した場合、管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、アカウント管理DB5001に管理されている最大保存枚数と、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数を取得し、保存対象の画像の枚数が最大保存枚数に達しているか判断する(ステップS52)。判断部52は、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数が、今回受信した画像IDに対応する画像を加えると、最大保存枚数を超えるかを判断してもよい。
【0119】
ここで、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数は、通常画像とタイムラプス削除除外画像の合計である。
【0120】
そして、通常画像とは、図8に示されるタイムラプスフラグにデータが無い画像IDに対応する画像であり、タイムラプス削除除外画像とは、図8に示される削除除外フラグが1である画像IDに対応する画像である。
【0121】
ステップS53で最大保存枚数に達していないと判断した場合、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウントIDに対応付けて画像IDを画像情報管理DB5003に記憶させ、当該画像IDに対応する画像を第1の外部ストレージ90に保存させたままにする(ステップS53)。
【0122】
ステップS51でアカウントIDが未登録と判断した場合、または、ステップS52で最大保存枚数に達していると判断した場合、管理サーバ50の送受信部51は、第1の外部ストレージ90に対して、削除対象とする画像IDと、そのアカウントIDを送信し、当該画像IDに対応する画像を第1の外部ストレージ90から削除させる(ステップS54)。
【0123】
ステップS52で、最大保存枚数に達していると判断した場合、管理サーバ50の送受信部51は、手動で撮影された画像の保存ができない旨を報知する報知情報を通信端末10に送信してもよい。
【0124】
また、管理サーバ50の判断部52が、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数が、今回受信した画像IDに対応する画像を加えると、最大保存枚数に達すると判断した場合には、管理サーバ50の送受信部51は、次回手動で撮影された画像の保存ができない旨を予め報知する報知情報を通信端末10に送信してもよい。
【0125】
さらには、管理サーバ50の送受信部51は、上述した報知情報だけではなく、前述したクラウドサービスの契約情報や契約先のWebページリンク情報、契約内容の変更申請情報などを通信端末10に送信しても良い。
【0126】
本実施形態によれば、タイムラプス撮影を利用しても即座に利用契約した保存条件の上限を超えることにはならないが、ステップS52で最大保存枚数に達していると判断したことをきっかけにして、ユーザが契約しているプランよりも保存条件の上限を上げたいという要望を持つ場合は有効である。
【0127】
○タイムラプス画像の記憶処理○
図13は、タイムラプス画像の記憶処理の一例を示すフロー図であり、図10に示したシーケンス図のステップS18、ステップS19およびステップS20に対応する。
【0128】
管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、利用情報管理DB5002に管理されているアカウントIDを取得し、第2の外部ストレージ91から送信されたアカウントIDが、利用情報管理DB5002に管理されている利用登録済のアカウントIDと一致するか判断する(ステップS61)。
【0129】
ステップS61でアカウントIDが利用登録済と判断した場合、管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、ステップS61で一致すると判断したアカウントIDと対応付けて利用情報管理DB5002に管理されている機種IDを取得し、第2の外部ストレージ91から送信された機種IDが、利用情報管理DB5002から取得した利用登録済の機種IDと一致するか判断する(ステップS62)。
【0130】
ステップS62で機種IDが利用登録済と判断した場合、管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、アカウントID、タイムラプスフラグ1および機種IDに対応付けて、画像ID、画像取得時刻および削除除外フラグの初期値0を画像情報管理DB5003に記憶させ、当該画像IDに対応する画像を第2の外部ストレージ91に保存させたままにする(ステップS63)。
【0131】
ステップS61でアカウントIDが未登録と判断した場合、または、ステップS62で機種IDが未登録と判断した場合、管理サーバ50の送受信部51は、第1の外部ストレージ90に対して、削除対象とする画像IDと、そのアカウントIDを送信し、当該画像IDに対応する画像を第2の外部ストレージ91から削除させる(ステップS64)。
【0132】
○確認画面の設定処理○
図14は、確認画面の設定処理の一例を示すフロー図であり、図11に示したシーケンス図のステップS32に対応する。
【0133】
管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDに対応する最大保存枚数および最大利用端末数を管理DB5001から取得する(ステップS71)。
【0134】
管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、通信端末10から送信されたアカウントIDに対応する利用登録されたユーザIDの数および機種IDの数を利用情報管理DB5002から取得する(ステップS72)。
【0135】
管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、通信端末10から送信されたアカウントIDに対応する保存対象の画像IDの数を画像情報管理DB5003から取得する(ステップS73)。
【0136】
ここで、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数は、通常画像とタイムラプス削除除外画像の合計である。
【0137】
そして、通常画像とは、図8に示されるタイムラプスフラグにデータが無い画像IDに対応する画像であり、タイムラプス削除除外画像とは、図8に示される削除除外フラグが1である画像IDに対応する画像である。
【0138】
管理サーバ50の設定部54は、ステップS71~ステップS73で取得した情報に基づき確認画面を設定する(ステップS74)。
【0139】
○入力画面の設定処理○
図15は、入力画面の設定処理の一例を示すフロー図であり、図10に示したシーケンス図のステップS36に対応する。
【0140】
管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDに対応する最大保存枚数をアカウント管理DB5001から取得する(ステップS91)。
【0141】
管理サーバ50の設定部54は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDおよび機種IDに対応するタイムラプスフラグ1の画像ID、取得時刻および削除除外フラグを画像情報管理DB5003から取得する(ステップS92)。
【0142】
管理サーバ50の設定部54は、ステップS91およびステップS92で取得した情報に基づき入力画面を設定する(ステップS93)。
【0143】
○タイムラプス画像の削除除外処理○
図16は、タイムラプス画像の削除除外処理の一例を示すフロー図であり、図10に示したシーケンス図のステップS44の詳細を示す。
【0144】
管理サーバ50の判断部52は、記憶・読出部59を介して、受信したアカウントIDに対応する最大保存枚数をアカウント管理DB5001から取得するとともに、受信したアカウントIDに対応する保存対象の画像の枚数を画像情報管理DB5003から取得し、保存対象の画像の枚数が最大保存枚数に達しているか判断する(ステップS101)。判断部52は、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数が、今回受信した画像IDに対応する画像を加えると、最大保存枚数を超えるかを判断してもよい。
【0145】
ここで、画像情報管理DB5003に管理されている保存対象の画像の枚数は、通常画像とタイムラプス削除除外画像の合計である。
【0146】
そして、通常画像とは、図8に示されるタイムラプスフラグにデータが無い画像IDに対応する画像であり、タイムラプス削除除外画像とは、図8に示される削除除外フラグが1である画像IDに対応する画像である。
【0147】
ステップS101で最大保存枚数に達していないと判断した場合、管理サーバ50の設定部54は、入力情報を受け付けて、記憶・読出部59を介して、受信した画像IDについて削除除外フラグ1を画像情報管理DB5003に記憶させる(ステップS102)。
【0148】
ステップS101で最大保存枚数に達していると判断した場合、管理サーバ50の設定部54は、エラーを設定し、入力情報を受け付けずに、受信した画像IDを画像情報管理DB5003に記憶させない(ステップS102)。
【0149】
ステップS102では、管理サーバ50の設定部54は、入力情報が受け付けられなかったことを示すエラー情報を含む入力画面を設定し、管理サーバ50の送受信部51は、通信端末10に対してエラー画面を含む入力画面情報を送信してもよい。ここで、当該エラー画面は、削除する対象から除外する画像を設定できない旨を報知する報知情報を含むものとする。
【0150】
さらには、管理サーバ50の送受信部51は、上述した報知情報だけではなく、前述したクラウドサービスの契約情報や契約先のWebページリンク情報、契約内容の変更申請情報などを通信端末10に送信しても良い。
【0151】
本実施形態によれば、タイムラプス撮影を利用しても即座に利用契約した保存条件の上限を超えることにはならないが、ステップS101で最大保存枚数に達していると判断したことをきっかけにして、ユーザが契約しているプランよりも保存条件の上限を上げたいという要望を持つ場合は有効である。
【0152】
○タイムラプス画像の削除処理○
図17は、タイムラプス画像の削除処理の一例を示すフロー図であり、図11に示したシーケンス図のステップS45に対応する。
【0153】
管理サーバ50の判断部52は、予め定められた所定のタイミングで、記憶・読出部59を介して、画像情報管理DB5003に管理されているタイムラプスフラグ1かつ削除除外フラグ0の画像IDと取得時刻を取得し、取得から30日経過した画像IDがあるか判断する(ステップS111)。
【0154】
ステップS111で取得から30日経過した画像IDがある場合、管理サーバ50の設定部54は、当該画像IDおよび画像IDと関連付けられたデータを画像情報管理DB5003から削除する(ステップS112)。
【0155】
○確認画面○
図18は、図11に示したシーケンス図のステップS34に対応する確認画面の画面例を示す図である。
【0156】
通信端末10の表示制御部13は、受信した確認画面情報に基づき、ディスプレイ106に図18に示す確認画面200を表示させる。
【0157】
表示制御部13は、利用情報管理DB5002から取得したユーザIDの数「14人」を示すメンバー数情報201と、利用情報管理DB5002から取得した機種IDの数「3」を示す機種数情報202と、画像情報管理DB5003から取得した通常画像の数「7枚」を示す画像数情報203と、画像情報管理DB5003から取得したタイムラプス削除除外画像の数「0枚」を示す画像数情報204と、アカウント管理DB5001から取得した最大利用端末数「20人」を示す最大メンバー数情報205と、アカウント管理DB5001から取得した最大保存枚数「1000枚」を示す最大画像数情報206を含む確認画面200を表示させる。
【0158】
ここで、確認画面200中で表示される「ライブビュー」は、「タイムラプスサービス」の呼称の一例である。
【0159】
また、機種数情報202に対応付けて表示される「ライブビュー機種数」は、図7で説明した「タイムラプスサービスを利用できるデバイス数」の呼称の一例である。
【0160】
そして、画像数情報204に対応付けて表示される「ロックしたライブビュー画像数」は、図9で説明した「削除除外フラグが付与されたタイムラプス撮影により撮影された画像」の呼称の一例である。
【0161】
表示制御部13は、アカウント管理DB5001から取得した最大利用端末数「20人」から、利用情報管理DB5002から取得したユーザIDの数「14人」および利用情報管理DB5002から取得した機種IDの数「3」を引いた残り人数「3人」を示す情報をさらに含むように、メンバー数情報201を表示する。
【0162】
表示制御部13は、アカウント管理DB5001から取得した最大利用端末数「20人」から、利用情報管理DB5002から取得したユーザIDの数「14人」および利用情報管理DB5002から取得した機種IDの数「3」を引いた残り数「3」を示す情報をさらに含むように、機種数情報202を表示する。
【0163】
なお、メンバー数情報201の残り人数と機種数情報202の残り数は、ともに最大メンバー数情報205を基に判断しているため、メンバー数情報201の残り人数と機種数情報202の残り数は同じ値となる。
【0164】
表示制御部13は、アカウント管理DB5001から取得した最大保存枚数「1000枚」から、画像情報管理DB5003から取得した通常画像の数「7枚」および画像情報管理DB5003から取得したタイムラプス削除除外画像の数「0枚」を引いた残り枚数「993人」を示す情報をさらに含むように、画像数情報203を表示する。
【0165】
表示制御部13は、アカウント管理DB5001から取得した最大保存枚数「1000枚」から、画像情報管理DB5003から取得した通常画像の数「7枚」および画像情報管理DB5003から取得したタイムラプス削除除外画像の数「0枚」を引いた残り枚数「993人」を示す情報をさらに含むように、画像数情報204を表示する。
【0166】
なお、画像数情報203の残り枚数と画像数情報204の残り枚数は、ともに最大画像数情報206を基に判断しているため、画像数情報203の残り枚数と画像数情報204の残り枚数は同じ値となる。
【0167】
○入力画面○
図19は、図11に示したシーケンス図のステップS40に対応する入力画面の画面例を示す図である。
【0168】
通信端末10の表示制御部13は、受信した入力画面情報に基づき、ディスプレイ106に図19に示す入力画面400を表示させる。
【0169】
表示制御部13は、ステップS35で入力画面を要求したアカウントID「A0001」を示すアカウント情報401と、ステップS35で入力画面を要求した機種ID「D02345」を示す機種情報402と、ステップS42で第2の外部ストレージ91から取得した画像を示す画像情報410と、ステップS38で第2の外部ストレージ91から取得したサムネイル画像を示すサムネイル画像情報410A~410Hと、画像情報管理DB5003から取得した画像の取得時刻を示す取得時刻情報415、415A~415Hと、画像情報管理DB5003から取得した削除除外フラグを示す設定情報405A~405Hと、削除除外フラグを変更するための変更ボタン405と、削除除外フラグを確定するための確定ボタン420と、を含む入力画面400を表示させる。
【0170】
表示制御部13は、取得時刻情報415A~415Hのそれぞれが、サムネイル画像情報410A~410Hのそれぞれの上部に位置し、設定情報405A~405Hのそれぞれが、サムネイル画像情報410A~410Hのそれぞれに重畳し、変更ボタン405が、画像情報410に重畳するように、入力画面400を表示させる。
【0171】
表示制御部13は、取得時刻が新しい順に左から順にサムネイル画像情報410A~410Hを表示させる。表示制御部13は、サムネイル画像情報410A~410Hを横にスクロールさせることにより、例えば60枚のサムネイル画像を表示させる。
【0172】
表示制御部13は、最も新しい取得時刻のサムネイル画像情報410Aに対応する画像を画像情報410として初期表示させる。
【0173】
具体的には、送受信部11は、第2のストレージ91に対して、アカウントIDと、最も新しい取得時刻の画像IDについての画像要求を送信し、第2のストレージ91から送信された最も新しい取得時刻の画像を受信し、表示制御部13は、受信した画像を画像情報410として初期表示させるともに、受信した画像の取得時刻を取得時刻情報415として初期表示させ、さらに最も新しい取得時刻のサムネイル画像情報410Aに対応する取得時刻情報415Aを強調して表示させる。
【0174】
ユーザがサムネイル画像情報410A~410Hの何れかを操作することで、通信端末10の受付部12は、サムネイル画像情報410A~410Hの何れかへの操作指示を受け付ける。図19では、ユーザがサムネイル画像情報410Dを操作した状態を示している。
【0175】
そして、図11のステップS41およびステップS42に示したように、送受信部11は、第2のストレージ91に対して、アカウントIDと、操作指示を受け付けたサムネイル画像情報410Dの画像IDについての画像要求を送信し、第2のストレージ91から送信された画像を受信し、表示制御部13は、受信した画像を画像情報410として表示させるとともに、受信した画像の取得時刻を取得時刻情報415として表示させ、さらにユーザが操作したサムネイル画像情報410Dに対応する画像の取得時刻情報415Dを強調して表示させる。
【0176】
図19に示す状態において、ユーザが変更ボタン405を押下すると、受付部12は、画像情報410として表示され、サムネイル画像情報410Dに示される画像について削除除外フラグを1に変更する変更指示を受け付ける。表示制御部13は、変更指示を受け付けたことに基づき、変更ボタン405および設定情報405Dを強調して表示させる。
【0177】
ユーザが確定ボタン420を押下すると、受付部12は、画像情報410として表示され、サムネイル画像情報410Dに示される画像についての削除除外フラグを1にする確定指示を受け付ける。なお、確定ボタン420を設けず、変更ボタン405の押下により削除除外フラグを1に変更する変更指示と削除除外フラグを1にする確定指示とを兼ねるように構成しても良い。こうすることで、ユーザは確定ボタン420の押下忘れを防ぎ作業ミスの防止をすることができる。
【0178】
そして、図11のステップS43に示したように、送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントIDおよびサムネイル画像情報410Dに対応する画像IDについて削除除外フラグを1にする入力情報を送信する。
【0179】
ここで、ユーザがサムネイル画像情報410A~410Hの何れかを操作して変更ボタン405を押下することを、複数のサムネイル画像情報に対して行った後に、確定ボタン420を押下してもよい。なお、複数のサムネイル画像情報に対して変更ボタン405の押下により削除除外フラグを1に変更する変更指示を行った場合、すべての変更指示を一括で解除するための解除ボタンを入力画面400に表示させても良い。こうすることで、ユーザは複数のサムネイル画像情報に対する変更指示を一括で解除することが可能となる。
【0180】
その場合、受付部12は、複数のサムネイル画像のそれぞれに示される複数の画像のそれぞれについての削除除外フラグを1にする確定指示を受け付けて、送受信部11は、管理サーバ50に対して、アカウントIDおよび複数のサムネイル画像のそれぞれに対応する複数の画像IDのそれぞれについて削除除外フラグを1にする入力情報を送信する。
【0181】
なお、一度削除除外フラグを1にする確定指示を行ったあとでも、削除除外フラグの1を解除することも可能である。その場合、ユーザがサムネイル画像情報410A~410Hの何れかを操作して削除除外フラグを1にする確定指示を行ったサムネイル画像情報に対して、再度変更ボタン405の押下により削除除外フラグの1を解除することができる。なお、このときも削除除外フラグを1に変更するときと同じく、確定ボタン420により確定指示をしても良いし、変更ボタン405の押下により削除除外フラグを解除に変更する変更指示と削除除外フラグを解除する確定指示とを兼ねるように構成しても良い。また、複数のサムネイル画像情報に対して削除除外フラグの1を解除してもよい。さらに、削除除外フラグが付いているサムネイル画像のみ表示させる機能を有し、その状態で画像の取得時刻情報のうち所定の期間を指定して削除除外フラグを解除する解除指定ボタンを入力画面400に表示させても良い。さらに、全ての削除除外フラグを解除する全解除ボタンを入力画面400に表示させても良い。
【0182】
●実施形態の変形例●
図20は、通信システムの変形例における機能構成を示す図である。図5に示した通信システム1では、撮影装置30は、通信端末10と通信ネットワーク100を介して通信していたが、図20に示す通信システム1の変形例では、撮影装置30は通信端末10に内蔵されている。
【0183】
図21は、図20に示した変形例における通常画像の保存処理を示すシーケンス図である。
【0184】
通信端末10に内蔵された撮影装置30の撮影制御部33は、ユーザが操作部315を操作することにより、手動で撮影し(ステップS201)、通信端末10の送受信部11は、第1の外部ストレージ90に対して、アカウントIDと画像を送信する(ステップS202)。その他の処理は、図9に示したシーケンス図と同じである。
【0185】
図22は、図20に示した変形例におけるタイムラプス画像の保存処理を示すシーケンス図である。
【0186】
通信端末10に内蔵された撮影装置30の撮影制御部33は、所定の撮影条件でタイムラプス画像を自動で撮影し(ステップS214)、通信端末10の送受信部11は、第2の外部ストレージ91に対して、アカウントID、機種ID、画像、および画像の取得時刻を送信する(ステップS215)。その他の処理は、図10に示したシーケンス図と同じである。
【0187】
図20図21に示した通信システムの変形例では、通信端末10は、内蔵された撮影装置30の撮影制御部33が手動又は自動で撮影した画像を、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91に送信して保存させていたが、さらなる変形例としては、通信端末10は、外部から取得した画像等のデータを第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91に送信して保存させてもよい。
【0188】
さらに、通信システムの別の形態として、通信システム1は、通信ネットワーク100を介して通信可能な計測装置の一例である撮影装置30および通信端末10を備え、通信端末10が、管理サーバ50の機能を内蔵しても良い。この場合、第1の外部ストレージ90および第2の外部ストレージ91は、通信端末10に通信ネットワーク100を介して通信可能に構成されてもよく、通信端末10に内蔵または有線接続されてもよい。
【0189】
●第2の変形例●
図23は、通信システムの第2の変形例における機能構成を示す図である。
【0190】
図23に示す通信システム1は、図5に示した通信システム1に加えて、動画のストリーミングを管理するメッセージングサーバ92と、動画をストリーミングするストリーミングサーバ93とをさらに備える。メッセージングサーバ92は、具体的には、撮影装置30と管理サーバ50の間で、ストリーミング開始・終了のトリガをやり取りするための仲介サーバである。
【0191】
図24は、第2の変形例におけるストリーミング処理を示すシーケンス図である。
【0192】
撮影装置30が、一例として撮影制御部33に動画撮影機能がプラグインされることにより、動画のストリーミングを管理するメッセージの送受信を準備すると(ステップS301)、撮影装置30の送受信部31は、メッセージングサーバ92に対して、アカウントID、機種IDを送信し、メッセージングサーバ92は、受信した機種IDに係る撮影装置30をメッセージ受信待ちとして登録する(ステップS302)。
【0193】
ここで、図1で説明したように、通信システム1が、複数の撮影装置30を含む場合、メッセージングサーバ92は、複数の撮影装置30をメッセージ受信待ちとして登録することができる。
【0194】
一方、ユーザが入力画面に対して操作入力することで、通信端末10の受付部12は、指定された撮影装置30に対するストリーミング開始要求の入力を受け付けて(ステップS303)、通信端末10の送受信部11は、管理サーバに対して、ストリーミング開始要求とともに、アカウントIDと、指定された撮影装置30の機種IDを送信する(ステップS304)。
【0195】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信されたストリーミング開始要求、アカウントID、および機種IDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、ストリーミング開始通知を設定し(ステップS305)、送受信部51は、メッセージングサーバ92に対して、ストリーミング開始通知と、ステップS305で受信したアカウントID、および機種IDを送信する(ステップS306)。
【0196】
また、管理サーバ50の設定部54は、ストリーミング動画待ち通知を設定し(ステップS307)、送受信部51は、ストリーミングサーバ93に対して、ストリーミング動画待ち通知と、ステップS305で受信したアカウントID、および機種IDを送信し、ストリーミングサーバ93は、受信した機種IDに係る撮影装置30を登録する(ステップS308)。
【0197】
メッセージングサーバ92は、ステップS306で受信した機種IDが、ステップS302で登録された機種IDと一致すると、当該機種IDに係る撮影装置30に対するストリーミング開始通知を設定し(ステップS309)、当該機種IDに係る撮影装置30に対して、ストリーミング開始通知と機種IDを送信する(ステップS310)。
【0198】
撮影装置30の送受信部31が、メッセージングサーバ92からストリーミング開始通知を受信すると、撮影装置30の撮影制御部33は、ストリーミング動画の撮影を開始し(ステップS311)、撮影装置30の送受信部31は、ストリーミングサーバ93に対して、動画データとともに、アカウントIDおよび機種IDを送信する(ステップS312)。
【0199】
ストリーミングサーバ93は、ステップS312で受信した機種IDが、ステップS308で登録された機種IDと一致すると、管理サーバ50に対して、動画データを送信する(ステップS313)。
【0200】
管理サーバ50の送受信部51は、ストリーミングサーバ93から動画データを受信すると、通信端末10に対して、動画データを送信する(ステップS314)。
【0201】
通信端末10の送受信部11が、管理サーバ50から送信された動画データを受信すると、通信端末10の表示制御部13は、受信した動画データを、ディスプレイ106に表示させる(ステップS315)。
【0202】
その後、ユーザが入力画面に対して操作入力することで、通信端末10の受付部12は、指定された撮影装置30に対するストリーミング終了の要求の入力を受け付けて(ステップS316)、通信端末10の送受信部11は、管理サーバに対して、ストリーミング終了通知とともに、アカウントIDと、指定された撮影装置30の機種IDを送信する(ステップS317)。
【0203】
管理サーバ50の送受信部51が、通信端末10から送信されたストリーミング終了要求、アカウントID、および機種IDを受信すると、管理サーバ50の設定部54は、ストリーミング終了通知を設定し(ステップS319)、送受信部51は、メッセージングサーバ92に対して、ストリーミング終了通知と、ステップS317で受信したアカウントID、および機種IDを送信する(ステップS320)。
【0204】
メッセージングサーバ92は、ステップS320で受信した機種IDが、ステップS309でストリーミング開始通知を設定した撮影装置30の機種IDと一致すると、当該機種IDに係る撮影装置30に対するストリーミング終了通知を設定し(ステップS321)、当該機種IDに係る撮影装置30に対して、ストリーミング終了通知と機種IDを送信する(ステップS322)。
【0205】
撮影装置30の送受信部31が、ストリーミング終了通知を受信すると、撮影装置30の撮影制御部33は、動画の撮影を終了し、撮影装置30の送受信部31は、ストリーミングサーバ93に対する動画データの送信を終了する(ステップS323)。
【0206】
図25は、第2の変形例における入力画面の画面例を示す図である。
【0207】
図25は、図24に示したシーケンス図のステップS303に対応する入力画面の画面例を示す図である。
【0208】
通信端末10の表示制御部13は、図25に示す入力画面400において、図19に示した入力画面400に対して、動画ボタン430と、動画表示ウィンドウ450をさらに含むように表示させる。
【0209】
動画表示ウィンドウ450は、動画表示部451と、動画開始停止ボタン452を含む。
【0210】
ユーザが動画ボタン430を操作することで、受付部12は操作指示を受け付けて、表示制御部13は動画表示ウィンドウ450を入力画面400に表示させる。
【0211】
ユーザが動画開始停止ボタン452を操作することで、機種情報402に表示される機種IDで指定される撮影装置30に対するストリーミング開始要求の入力を受け付ける。
【0212】
表示制御部13は、図24に示したシーケンス図のステップS315において、動画データを動画表示部451に表示させる。なお、指定された撮影装置30が、例えば電源が切れていたり通信が繋がっていなかったりといった撮影できないエラーが発生している場合、入力画面400に表示される動画ボタン430を半輝度の表示やグレーアウト表示にし、動画ボタン430を操作しても受付部12は操作指示を受け付けないようにしてもよい。また、撮影できないエラーが発生している場合は、入力画面400に「動画を開始できません」等のような、エラーが発生していることを報知する報知表示を行ってもよい。
【0213】
図26は、第2の変形例におけるメッセージングサーバの処理を示すフロー図である。
【0214】
メッセージングサーバ92は、撮影装置30からアカウントIDと機種IDを受信すると(ステップS331)、受信した機種IDに係る撮影装置30をメッセージ受信待ちとして登録する(ステップS332)。
【0215】
メッセージングサーバ92は、管理サーバ50からアカウントIDと機種IDを受信すると(ステップS333)、受信した機種IDが、ステップS332で登録されたメッセージ受信待ちである撮影装置30の機種IDと一致する場合には(ステップS334)、当該機種IDに係る撮影装置30に対するストリーミング開始通知を設定して、当該機種IDに係る撮影装置30に対して、ストリーミング開始通知を送信する(ステップS335)。
【0216】
一方、メッセージングサーバ92は、ステップS333で受信した機種IDが、ステップS332で登録されたメッセージ受信待ちである撮影装置30の機種IDと一致しない場合には、管理サーバ50経由で通信端末10に報知する等のエラー処理を行う(ステップS336)。
【0217】
図27は、第2の変形例におけるストリーミングサーバの処理を示すフロー図である。
【0218】
ストリーミングサーバ93は、管理サーバ50からアカウントIDと機種IDを受信すると(ステップS341)、受信した機種IDに係る撮影装置30をストリーミング動画待ちとして登録する(ステップS342)。
【0219】
ストリーミングサーバ93は、撮影装置30から動画データと機種IDを受信すると(ステップS343)、受信した機種IDが、ステップS342で登録された撮影装置30の機種IDと一致する場合には(ステップS344)、管理サーバ50に対して、ストリーミング動画データを送信する(ステップS345)。
【0220】
一方、ストリーミングサーバ93は、ステップS343で受信した機種IDが、ステップS342で登録されたストリーミング動画待ちである撮影装置30の機種IDと一致しない場合には、管理サーバ50経由で通信端末10に報知する等のエラー処理を行う(ステップS346)、
【0221】
図28は、第2の変形例における撮影装置の処理を示すフロー図である。
【0222】
撮影装置30の送受信部31が、メッセージングサーバ92から通知を受信し(ステップS351)、メッセージングサーバ92から受信した機種IDが当該撮影装置30の機種IDと一致し(ステップS352)、受信したメッセージがストリーミング開始通知である場合は(ステップS353)、撮影装置30の撮影制御部33は、ストリーミング動画の撮影を開始し、送受信部31は、ストリーミングサーバ93に対して、動画データを送信する(ステップS354)。
【0223】
一方、受信したメッセージがストリーミング終了通知である場合は(ステップS355)、撮影装置30の撮影制御部33は、ストリーミング動画の撮影を終了して、タイムラプス画像の撮影を自動的に再開する(ステップS356)。
【0224】
●第3の変形例●
図29は、通信システムの第3の変形例における撮影装置の機能構成を示す図である。
【0225】
図29に示す通信システム1の撮影装置30は、図5に示した通信システム1の撮影装置30に対して、動画撮影機能を備えるストリーミング制御部35がプラグインされている。
【0226】
ストリーミング制御部35は、第2の変形例において撮影制御部33が実行していた処理の一部を実行する。
【0227】
図30は、第3の変形例における撮影装置の処理を示すフロー図である。
【0228】
撮影装置30の送受信部31が、メッセージングサーバ92から通知を受信し(ステップS361)、メッセージングサーバ92から受信した機種IDが当該撮影装置30の機種IDと一致し(ステップS362)、受信したメッセージがストリーミング開始通知である場合は(ステップS363)、撮影装置30のストリーミング制御部35は、ストリーミング動画の撮影を開始し、送受信部31は、ストリーミングサーバ93に対して、動画データを送信する(ステップS364)。
【0229】
図31は、第3の変形例における撮影装置の他の処理を示すフロー図である。
【0230】
撮影装置30の送受信部31が、メッセージングサーバ92から通知を受信し(ステップS371)、メッセージングサーバ92から受信した機種IDが当該撮影装置30の機種IDと一致し(ステップS372)、受信したメッセージがストリーミング終了通知である場合は(ステップS373)、撮影装置30の撮影制御部33は、ストリーミング動画の撮影を終了して、タイムラプス画像の撮影を自動的に再開する (ステップS374)。
【0231】
なお、実施形態で説明したタイムラプス撮影を実行できるよう、撮影装置30にはタイムラプス撮影機能がプラグインされる。その場合の第2、第3の変形例で説明した動画ストリーミング機能プラグインとの関係を説明する。
【0232】
まず、タイムラプス画像の撮影をしている状態の撮影装置30は、タイムラプス撮影機能プラグインが起動している(有効になっている)。ここで撮影装置30がストリーミング開始通知を受信すると、起動する(有効にする)プラグインを切り替え、動画ストリーミング機能プラグインを起動する。その後、撮影装置30がストリーミング終了通知を受信すると、起動するプラグインを切り替え、タイムラプス撮影機能プラグインを起動する。
【0233】
このように、受信した通知の内容に基づいてタイムラプス撮影機能と動画ストリーミング機能のような異なる機能を実行するに際し、撮影装置30が起動するプラグインを切り替える制御を行うことで、所望の機能を使用できる。
【0234】
なお、タイムラプス撮影機能プラグインと動画ストリーミング機能プラグインは、両者が独立したプラグインであってもよく、もしくは両者が1つに包含された一のプラグインであってもよい。
【0235】
また、撮影装置30がプラグインを切り替える制御としては、タイムラプス撮影機能プラグインと動画ストリーミング機能プラグインの2つのプラグインに限られない。例えば、撮影装置30にインストールされている各プラグインのバージョンが最新であるかチェックするアップデートプラグインが考えられる。
【0236】
この場合、撮影装置30の電源投入後、アップデートプラグインが起動し、撮影装置30にインストールされているプラグインが最新であるか否かを所定のサーバに問い合わせを行う。問い合わせの結果、最新バージョンが存在する場合、最新のプラグインを所定のサーバからダウンロードしてインストールする。その後、例えばタイムラプス撮影機能プラグインや動画ストリーミング機能プラグイン等のような撮影機能に関するプラグインに切り替えを行う。
【0237】
また、アップデートプラグインは、タイムラプス撮影機能もしくは動画ストリーミング機能の単機能プラグインで使用する場合にも適用できる。つまり、アップデートプラグインでタイムラプス撮影機能プラグインのアップデートを確認し、その後タイムラプス撮影機能を起動するものと、アップデートプラグインで動画ストリーミング機能プラグインのアップデートを確認し、その後動画ストリーミング機能プラグインを起動する、といったそれぞれ単機能プラグインで使用することも可能である。
【0238】
このように、一度設定したタイムラプス画像の撮影中であっても一時的にストリーミング動画を確認することができ、例えば地震発生時など早急に現場の状況をリアルタイムで確認したいときなどの場面で有効となる。
【0239】
また、ストリーミング動画には所定の時間の最長閲覧時間(時間制限)を設定しても良い。例えば、最長閲覧時間を5分と設定すると、動画ストリーミング開始から5分後に自動的にタイムラプス画像の撮影に戻る。
【0240】
こうすることで、動画ストリーミングを閲覧した後に誤って動画ストリーミングを終了し忘れたとき、タイムラプス画像の撮影をし損ねるといったミスを防ぐことが出来る。
【0241】
さらに、ストリーミング動画に最長閲覧時間を設定した場合、入力画面400には、閲覧時間の表示や残り時間をカウントダウン表示しても良い。
【0242】
●まとめ
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置の一例である管理サーバ50は、保存手段および第2の保存手段の一例である第2の外部ストレージ91に保存されたデータの一例である画像を、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する設定手段の一例である設定部54と、通信端末10に対して、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面400に係る入力画面情報を送信する送信手段の一例である送受信部51と、を備え、設定部54は、送信された入力画面情報に基づいて通信端末10に表示された入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する。
【0243】
これにより、所定の条件が成り立つまでは、第2の外部ストレージ91に画像を保存できるとともに、所定の条件が成り立った後に、第2の外部ストレージ91から削除する画像と、第2の外部ストレージ91に継続して保存する画像を、所定の条件が成り立つ前に予約することができる。
【0244】
すなわち、知らないうちに所望の画像が削除されてしまうことを防止し、画像の削除と保存を適切に行うことができる。
【0245】
ここで、第2の外部ストレージ91に保存されたデータは、静止画像に限らず、動画であってもよく、振動センサにより計測された振動波形データや、LIDARで計測された3次元距離データ等の計測データであってもよい。
【0246】
また、第2の外部ストレージ91に保存された画像は、通信端末10とは別の装置から送信されて保存されたものであってもよく、通信端末10から送信されて保存されたものであってもよい。
【0247】
設定部54は、計測装置の一例である撮影装置30から送信されて第2の外部ストレージ91に保存された計測データの一例である画像を、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する。
【0248】
この場合、撮影装置30が撮影した画像は、ユーザが確認することなく第2の外部ストレージ91に保存されることが多いが、本実施形態では、ユーザは、入力画面400により、所定の条件が成り立った後に、第2の外部ストレージ91から削除する画像と、第2の外部ストレージ91に継続して保存する画像を、所定の条件が成り立つ前に予約することができる。
【0249】
ここで、撮影装置30を一例とする計測装置は、通信端末10と一体であってもよい。
【0250】
設定部54は、第2の外部ストレージ91に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合の一例として、画像が撮影されてから所定期間経過した場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する。
【0251】
これにより、所定期間経過するまでは、第2の外部ストレージ91に画像を保存できるとともに、所定期間経過後に、第2の外部ストレージ91から削除する画像と、第2の外部ストレージ91に継続して保存する画像を、所定期間経過前に予約することができる。
【0252】
設定部54は、第2の外部ストレージ91に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合の他の例として、第2の外部ストレージ91に保存された画像が所定量(例えば、5000枚)を超えた場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定してもよい。この場合、画像の撮影日時の古いものから順次削除する。
【0253】
設定部54は、撮影装置30により所定の撮影モードにより自動で撮影され、撮影装置30から送信されて第2の外部ストレージ91に保存された画像を、削除する対象として設定する。
【0254】
この場合、画像は、ユーザが確認することなく第2の外部ストレージ91に保存されることが多いが、本実施形態では、ユーザは、入力画面400により、所定の条件が成り立った後に、外部ストレージ91から削除する画像と、第2の外部ストレージ91に継続して保存する画像を、所定の条件が成り立つ前に予約することができる。
【0255】
送受信部51は、通信端末10に対して、撮影装置30により自動で撮影され、第2の外部ストレージ91に保存されない動画を送信する。
【0256】
送受信部51は、通信端末10に対して、動画を送信中は、入力画面情報を送信しない。
【0257】
設定部54は、撮影装置30により手動で撮影され、撮影装置30から送信されて保存手段および第1の保存手段の一例である第1の外部ストレージ90に保存された画像を、削除する対象として設定しない。
【0258】
設定部54は、撮影装置30とは異なる他の撮影装置により手動で撮影され、他の撮影装置から送信されて第1の外部ストレージ90に保存された画像を、削除する対象として設定しない。
【0259】
設定部54は、手動で撮影されて第1の外部ストレージ90に保存された画像の量と、削除する対象から除外する画像の枚数と、の合計が所定の量の範囲内で削除する対象から除外する画像を設定する。
【0260】
これにより、第2の外部ストレージ91および第1の外部ストレージ90に保存できる画像の量に最大保存枚数等の上限値を含む範囲が設けられている場合でも、削除する対象から除外する画像を適切に設定することができる。なお、画像の量と所定の量は、枚数であってもよく、容量であってもよい。
【0261】
合計が所定の量の範囲の上限値の一例である最大保存枚数に達した場合、送受信部51は、手動で撮影された画像の保存ができない旨、または/および削除する対象から除外する画像を設定できない旨を報知する報知情報を通信端末10に送信する。
【0262】
合計が最大保存枚数に達した場合、送受信部51は、最大保存枚数を更に上げるための情報を通信端末に送信する。
【0263】
設定部54は、第2の外部ストレージ91に保存される画像を、撮影装置30から送信されたアカウント情報に対応付けて削除する対象として設定し、送受信部51は、アカウント情報を含む入力画面400に係る入力画面情報を送信する。
【0264】
これにより、アカウント情報毎に、削除する対象として画像を設定する場合であっても、アカウント情報毎に、所定の条件が成り立った後に、第2の外部ストレージ91から削除する画像と、第2の外部ストレージ91に継続して保存する画像を、所定の条件が成り立つ前に予約することができる。
【0265】
設定部54は、撮影装置30から送信されたアカウント情報が、予め記憶されたアカウント情報と一致する場合に、第2の外部ストレージ91に保存される画像を、アカウント情報に対応付けて削除する対象として設定する。
【0266】
これにより、アカウント情報毎に、削除する対象として画像を設定することができる。
【0267】
設定部54は、撮影装置30から送信されたアカウント情報および撮影装置30を識別する識別情報が、予め対応付けて記憶されたアカウント情報および識別情報とそれぞれ一致する場合に、第2の外部ストレージ91に保存される画像を、アカウント情報に対応付けて削除する対象として設定する。
【0268】
これにより、予めアカウント情報と対応付けて記憶された識別情報の撮影装置30から送信された画像についてのみ、削除する対象として設定することができる。
【0269】
本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、計測装置の一例である撮影装置30から送信されて保存手段の一例である第2の外部ストレージ91に保存されたデータの一例である画像を、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する設定ステップと、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面400を表示する表示ステップと、を備え、設定ステップは、表示された入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する処理を含む。
【0270】
情報処理方法は、さらに、通信端末10に対して、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面400に係る入力画面情報を送信する送信ステップと、を備え、設定ステップは、送信された入力画面情報に基づいて通信端末10に表示された入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する処理を含む。
【0271】
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、撮影装置30と、撮影装置30と通信可能な情報処理装置と、情報処理装置と通信可能な通信端末10と、を備えた情報処理システムであって、情報処理装置は、撮影装置30から送信されて第2の外部ストレージ91に保存された画像を、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する設定部54と、通信端末10に対して、削除する対象から除外する画像を設定する情報を入力するための入力画面400に係る入力画面情報を送信する送受信部51と、を備え、設定部54は、送信された入力画面情報に基づいて通信端末10に表示された入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外する画像を設定する。
【0272】
本発明の一実施形態に係る管理サーバ50は、第2の外部ストレージ91に保存されたデータを、所定の条件が成り立った場合に第2の外部ストレージ91から削除する対象として設定する設定部54を備え、設定部54は、削除する対象から除外するデータを設定する情報を入力するための入力画面400に対する操作に応じて、削除する対象から除外するデータを設定する。
【0273】
この場合、入力画面400は、通信端末10側で設定、表示されてもよく、管理サーバ側で設定、表示されても良い。
【0274】
●補足●
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本実施形態における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサ、並びに上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)および従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0275】
また、上記で説明した実施形態の各種テーブルは、機械学習の学習効果によって生成されたものでもよく、関連づけられている各項目のデータを機械学習にて分類付けすることで、テーブルを使用しなくてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり,コンピュータが,データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを、事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し,新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習および深層学習のいずれかの方法でもよく、さらに、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0276】
これまで本発明の一実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法、プログラムおよび情報処理システムについて説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更または削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0277】
1 通信システム(情報処理システムの一例)
10 通信端末
11 送受信部
12 受付部
13 表示制御部(表示制御手段の一例)
30 撮影装置(計測装置の一例)
31 送受信部
33 撮影制御部
35 ストリーミング制御部
50 管理サーバ(情報処理装置の一例)
51 送受信部(送信手段の一例)
54 設定部(設定手段の一例)
90 第1の外部ストレージ(保存手段、第1の保存手段の一例)
91 第2の外部ストレージ(保存手段、第2の保存手段の一例)
92 メッセージングサーバ
93 ストリーミングサーバ
200 確認画面
400 入力画面
5000 記憶部(記憶手段の一例)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31