(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023177214
(43)【公開日】2023-12-13
(54)【発明の名称】半導体メモリ装置
(51)【国際特許分類】
H10B 43/27 20230101AFI20231206BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
H10B43/27
H01L29/78 371
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203388
(22)【出願日】2022-12-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0066702
(32)【優先日】2022-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】310024033
【氏名又は名称】エスケーハイニックス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SK hynix Inc.
【住所又は居所原語表記】2091, Gyeongchung-daero,Bubal-eub,Icheon-si,Gyeonggi-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ キュ ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム ヘ リ
(72)【発明者】
【氏名】シム キュ チャン
【テーマコード(参考)】
5F083
5F101
【Fターム(参考)】
5F083EP18
5F083EP22
5F083EP33
5F083EP34
5F083EP42
5F083EP47
5F083EP48
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5F083ER03
5F083ER09
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5F083ER19
5F083GA10
5F083JA04
5F083JA05
5F083JA19
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5F083JA37
5F083JA39
5F083KA01
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5F083LA16
5F083MA06
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5F083ZA01
5F083ZA13
5F101BA45
5F101BB04
5F101BC02
5F101BD16
5F101BD22
5F101BD30
5F101BD34
5F101BE07
(57)【要約】
【課題】メモリセルの集積度を改善することができる半導体メモリ装置を提供する。
【解決手段】本技術は、半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、前記第2積層体に側壁が当接し、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広くなる形態を有する半導体メモリ装置を含む。
【選択図】
図2b
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、
前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、
前記第2積層体に側壁が当接し、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、
前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、
前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、
前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、
前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広がる形態を有することを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
前記第1積層体は、前記半導体基板上に離隔されて積層された第1導電膜を含み、
前記第2積層体は、前記半導体基板上に離隔されて積層された第2導電膜を含み、
前記第1導電膜と前記第2導電膜は同じレベルに配置されることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項3】
前記第1積層体と前記第2積層体との間に配置された分離絶縁膜をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項4】
前記第1メモリ膜と前記第2メモリ膜との間に配置された第1分離構造体と、
前記第1チャネルパターンと前記第2チャネルパターンとの間に配置された第2分離構造体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項5】
前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1チャネルパターンから前記第1積層体よりも突出されるように延びることを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項6】
前記第1ビットラインコンタクト構造と前記第1ビットラインとの間に配置された上部コンタクトをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項7】
前記第1積層体は、第1セル積層体及び第1セレクト積層体を含み、
前記第2積層体は、第2セル積層体及び第2セレクト積層体を含み、
前記第1セレクト積層体と前記第2セレクト積層体との間に配置されたライン分離構造体をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ装置。
【請求項8】
前記第1積層体または前記第2積層体を貫通するダミー垂直構造体をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の半導体メモリ装置。
【請求項9】
前記第1積層体は、前記半導体基板上に離隔されて積層された第1導電膜を含み、
前記第2積層体は、前記半導体基板上に離隔されて積層された第2導電膜を含み、
前記ライン分離構造体は2以上であり、
前記第1導電膜間の間隔が前記ライン分離構造体間の間隔よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の半導体メモリ装置。
【請求項10】
半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、
前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、
前記第2積層体に側壁が当接し、第3メモリ膜及び第3チャネルパターンを含む第3垂直構造体と、第4メモリ膜及び第4チャネルパターンを含む第4垂直構造体と、
前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、
前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、
前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、
前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広がる形態を有することを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項11】
前記第1積層体と前記第2積層体との間に配置された分離絶縁膜をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置。
【請求項12】
前記第1メモリ膜と前記第2メモリ膜との間に配置された第1分離構造体と、
前記第1チャネルパターンと前記第2チャネルパターンとの間に配置された第2分離構造体をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置。
【請求項13】
前記第1ビットラインコンタクト構造と前記第1ビットラインとの間に配置された上部コンタクトをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置。
【請求項14】
前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1チャネルパターンから前記第1積層体よりも突出されるように延びることを特徴とする請求項10に記載の半導体メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置に関し、より具体的には、3次元半導体メモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
不揮発性メモリ素子は、電源供給が遮断されても格納されたデータがそのまま保持されるメモリ素子である。最近、基板上に単層にメモリセルを形成する2次元不揮発性メモリ素子の集積度向上が限界に達したことにより、基板上に垂直にメモリセルを積層する3次元不揮発性メモリ素子が提案されている。
【0003】
3次元不揮発性メモリ素子は、交互に積層された絶縁膜及びゲート電極、そしてこれらを貫通するチャネル膜を含み、チャネル膜に沿ってメモリセルが積層される。このような3次元構造を有する不揮発性メモリ素子の動作信頼性の向上のために、様々な構造及び製造方法が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、メモリセルの集積度を改善することができる半導体メモリ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置は、半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、前記第2積層体に側壁が当接し、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広がる形態を有することができる。
【0006】
本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置は、半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、前記第2積層体に側壁が当接し、第3メモリ膜及び第3チャネルパターンを含む第3垂直構造体と、第4メモリ膜及び第4チャネルパターンを含む第4垂直構造体と、前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広がる形態を有することができる。
【発明の効果】
【0007】
本技術は、垂直構造体を互いに分離させることでメモリセルの集積度を改善することができる。
【0008】
本技術は、分離絶縁膜を形成することで積層体を2以上の領域に分離してメモリセルの集積度を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の斜視図である。
【
図2a】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図2b】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図3a】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図3b】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る垂直構造体の横断面を示す図である。
【
図5a】
図3bに示された線A-A’及び線B-B’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図5b】
図3bに示された線A-A’及び線B-B’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図6】
図3bに示された線A-A’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図8a】
図7に示された線C-C’、線D-D’及び線E-E’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図8b】
図7に示された線C-C’、線D-D’及び線E-E’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図8c】
図7に示された線C-C’、線D-D’及び線E-E’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図9a】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図9b】本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る垂直構造体の横断面を示す図である。
【
図11a】
図9bに示された線F-F’及び線G-G’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図11b】
図9bに示された線F-F’及び線G-G’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【
図12】本発明の実施形態に係るメモリシステムの構成を示すブロック図である。
【
図13】本発明の実施形態に係るコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書または出願において開始される本発明の概念による実施形態についての特定の構造上及び機能上の説明は、単に本発明の概念による実施形態を説明するために例示されたものであり、本発明の概念による実施形態は、様々な形態で実施することができ、本明細書または出願において説明する実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0011】
本発明の実施形態で第1及び第2などの用語は、様々な構成要素を説明するのに使われるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されない。前記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使われる。例えば、本発明の概念による権利範囲から離脱されないまま、第1構成要素は第2構成要素と名付けられ、同様に、第2構成要素は第1構成要素とも名付けられうる。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る半導体メモリ装置の斜視図である。
【0013】
図1を参照すると、半導体メモリ装置1は、セル領域60、第1コンタクト領域40A、及び第2コンタクト領域40Bを含んでもよい。第1コンタクト領域40A及び第2コンタクト領域40Bは、セル領域60の両側に配置されてもよい。
【0014】
半導体メモリ装置1は、第1積層体46及び第2積層体48を含んでもよい。第1積層体46は、半導体メモリ装置1のセル領域60から第1コンタクト領域40Aに延びてもよい。第2積層体48は、半導体メモリ装置1のセル領域60から第2コンタクト領域40Bに延びてもよい。第1積層体46及び第2積層体48のそれぞれは、それに対応するコンタクト領域40Aまたは40Bで階段形状であってもよい。第1積層体46及び第2積層体48は、トレンチ25によって互いに分離されてもよい。図示は省略するが、トレンチ25内部に分離絶縁膜が形成されてもよい。半導体メモリ装置1は、セル領域60で第1積層体46及び第2積層体48を貫通する複数の垂直構造体20を含んでもよい。それぞれの垂直構造体20は、第1垂直構造体20a及び第2垂直構造体20bを含んでもよい。第1垂直構造体20a及び第2垂直構造体20bは、XY平面で互いに対向して配置されてもよい。
【0015】
第1積層体46は、半導体基板上にZ方向に互いに離隔されて積層された複数の第1導電膜46A、46B、46C、46Dを含んでもよい。複数の第1導電膜46A、46B、46C、46Dは、第1垂直構造体20aの側部に当接してもよい。第2積層体48は、半導体基板上に互いに離隔された複数の第2導電膜48A、48B、48C、48Dを含んでもよい。複数の第2導電膜48A、48B、48C、48Dは、第2垂直構造体20bの側部に当接してもよい。本発明の実施形態は、図示された積層体及び導電膜の層数に制限されない。
【0016】
第1積層体46の第1導電膜46A、46B、46C、46Dは、第2積層体48の第2導電膜48A、48B、48C、48Dとトレンチ25を挟んで噛み合っている形態であってもよい。以下、噛み合っている形態の第1積層体46と第2積層体48の構造に対する一実施形態をより具体的に説明する。複数の第1導電膜46A、46B、46C、46Dは、第1コンタクト領域40Aで階段形状を設けてもよい。複数の第1導電膜46A、46B、46C、46Dのそれぞれは、第1コンタクト領域40Aからセル領域60に延びた複数の第1ライン部L1を含んでもよい。複数の第1ライン部L1は、Y方向に離隔されてもよい。
【0017】
複数の第2導電膜48A、48B、48C、48Dは、第2コンタクト領域40Bで階段形状を設けてもよい。複数の第2導電膜48A、48B、48C、48Dのそれぞれは、第2コンタクト領域40Bからセル領域60に延びた複数の第2ライン部L2を含んでもよい。複数の第2ライン部L2は、Y方向に離隔されてもよい。
【0018】
複数の第1ライン部L1と複数の第2ライン部L2は、Y方向に交互に配置されてもよい。トレンチ25は、互いに隣り合う第1ライン部L1と第2ライン部L2との間でX方向に延びてもよい。トレンチ25は、第1積層体46の階段形状と第2積層体48の第2ライン部L1との間と第2積層体48の階段形状と第1積層体46の第1ライン部L1との間でY方向に延びてもよい。
【0019】
第1積層体46と第2積層体48のそれぞれは、Z方向に積層されたセル積層体及びセレクト積層体を含んでもよい。セレクト積層体は、セル積層体と同じレイアウトを有してセル積層体に重畳されるか、ライン分離構造体によって2つ以上のサブセレクト積層体に分離されてセル積層体に重畳されてもよい。
【0020】
図2a及び
図2bは、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【0021】
図2a及び
図2bを参照すると、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2を含んでもよい。
図2aは、セル領域において第1及び第2セル積層体CET1、CET2のレイアウトを示し、
図2bは、セル領域において第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2のレイアウトを示す。以下、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zは、互いに交差する軸が向かう方向として定義することができる。一実施形態として、第1方向X、第2方向Y、及び第3方向Zは、XYZ座標系のX軸、Y軸、及びZ軸方向として定義することができる。
【0022】
第1セル積層体CET1及び第2セル積層体CET2は、
図1を参照して説明した第1積層体46及び第2積層体48と同様に分離絶縁膜120によって分離されてもよい。第1セル積層体CET1は、第2方向Yに離隔された複数の第1セルライン部CL1を含んでもよく、第2セル積層体CET2は、第2方向Yに離隔された複数の第2セルライン部CL2を含んでもよい。複数の第1セルライン部CL1は、複数の第2セルライン部CL2と第2方向Yに交互に配置されてもよい。分離絶縁膜120は、第2方向Yに隣り合う第1セルライン部CL1と第2セルライン部CL2との間に配置されてもよい。
【0023】
第1セレクト積層体SET1は、第1セル積層体CET1に重畳されてもよく、第1セル積層体CET1と同様に複数の第1セレクトライン部SL1を含んでもよい。第2セレクト積層体SET2は、第2セル積層体CET2に重畳されてもよく、第2セル積層体CET2と同様に複数の第2セレクトライン部SL2を含んでもよい。分離絶縁膜120は、互いに隣り合う第1セレクトライン部SL1と第2セレクトライン部SL2との間に延びて、第1セレクト積層体SET1と第2セレクト積層体SET2を互いに分離させてもよい。
【0024】
第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2のそれぞれのライン部は、第1方向X及び第2方向Yに延びてもよい。第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2のそれぞれは、第3方向Zに積層された層間絶縁膜及び導電膜を含んでもよい。層間絶縁膜及び導電膜の積層構造は、
図5aを参照して後述する。第1及び第2セル積層体CET1、CET2のそれぞれの導電膜は、ワードラインを構成してもよい。第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2の導電膜は、ドレーンセレクトラインを構成してもよい。
【0025】
第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2は、垂直構造体140によって貫通されてもよい。垂直構造体140は、第3方向Zに延びてもよい。垂直構造体140は、ジグザグに配置されてもよいが、本発明はこれに制限されない。例えば、垂直構造体140は、第1方向X及び第2方向Yに並んで配列されてもよい。
【0026】
分離絶縁膜120は、第1セル積層体CET1と第2セル積層体CET2との間で第1方向X及び第3方向Zに延びてもよい。
【0027】
それぞれの垂直構造体140は、第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bを含んでもよい。第1垂直構造体140aの側部は、それに対応する第1セルライン部CL1及びそれに対応する第1セレクトライン部SL1に当接してもよい。第2垂直構造体140bの側部は、それに対応する第2セルライン部CL2及びそれに対応する第2セレクトライン部SL2に当接してもよい。第1垂直構造体140aと第2垂直構造体140bは、第1分離構造体146及び第2分離構造体147によって互いに分離されてもよい。垂直構造体140の詳しい構造は、
図4を参照して後述する。
【0028】
垂直構造体140は、ビットライン310に連結されてもよい。ビットライン310は、第3方向Zに第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2から離隔されて配置されてもよく、第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2上に配置されてもよい。ビットライン310は、第1方向Xに互いに離隔されて配列されてもよい。ビットライン310は、第2方向Yに延びてもよい。
【0029】
ビットライン310は、ビットラインコンタクト構造230a、230bを介して垂直構造体140と電気的に連結されてもよい。ビットライン310は、導電物質を含んでもよい。例えば、ビットライン310は、タングステン、アルミニウム、または銅を含んでもよい。
【0030】
ビットラインコンタクト構造230a、230bは、第1垂直構造体140a上の第1ビットラインコンタクト構造230a及び第2垂直構造体140b上の第2ビットラインコンタクト構造230bを含んでもよい。ビットライン310は、互いに対向する第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bに重畳された第1ビットライン310A及び第2ビットライン310Bを含んでもよい。第1ビットライン310A及び第2ビットライン310Bは、第1ビットラインコンタクト構造230a及び第2ビットラインコンタクト構造230bから第3方向Zに離隔されてもよい。この場合、第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bのそれぞれは、上部コンタクト250によってそれに対応するビットライン310に接続されてもよい。一実施形態として、第1垂直構造体140aは、第1ビットラインコンタクト構造230aと第1ビットライン310Aとの交差部で、第1ビットラインコンタクト構造230aと第1ビットライン310Aとの間に配置された上部コンタクト250を介して第1ビットライン310Aに接続されてもよい。この場合、第2垂直構造体140bは、第2ビットラインコンタクト構造230bと第2ビットライン310Bとの交差部で、第2ビットラインコンタクト構造230bと第2ビットライン310Bとの間に配置された上部コンタクト250を介して第2ビットライン310Bに接続されてもよい。
【0031】
図3a及び
図3bは、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【0032】
本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、以下において説明する部分以外は、
図2a及び
図2bに係る半導体メモリ装置と同様であってもよい。
【0033】
図3a及び
図3bを参照すると、垂直構造体140、150は、垂直構造体140とダミー垂直構造体150を含んでもよい。
【0034】
ダミー垂直構造体150は、第1セル積層体CET1の複数の第1セルライン部CL1のうちのいずれか1つまたは第2セル積層体CET2の複数の第2セルライン部CL2のうちのいずれか1つを貫通してもよい。ダミー垂直構造体150を囲むセルライン部は、残りのセルライン部に比べて第2方向Yに広い幅に形成されてもよい。一実施形態として、第1セル積層体CET1の複数の第1セルライン部CL1のうちの中央に配置された第1セルライン部CL1_Cが、残りの第1セルライン部に比べて相対的に広い幅に形成されてもよく、ダミー垂直構造体150は、中央に配置された第1セルライン部CL1_Cを貫通してもよい。この場合、複数の第1セルライン部CL1及び複数の第2セルライン部CL2は、中央の第1セルライン部CL1_Cを基準として第2方向Yに第1グループG1及び第2グループG2に区分されることができる。
【0035】
第1グループG1に対応する第1セル積層体CET1の第1セルライン部CL1の一部に、第1セレクト積層体SET1の第1セレクトライン部SL1が重畳されてもよく、第1グループG1に対応する第2セル積層体CET2の第2セレクトライン部CL2の一部に、第2セレクト積層体SET2の第2セレクトライン部SL2が重畳されてもよい。第2グループG2に対応する第1セル積層体CET1の第1セルライン部CL1の他の一部に、第3セレクト積層体SET3の第3セレクトライン部SL3が重畳されてもよく、第2グループG2に対応する第2セル積層体CET2の第2セレクトライン部CL2の他の一部に、第4セレクト積層体SET2の第4セレクトライン部SL4が重畳されてもよい。第1~第4セレクト積層体SET1~SET4のセレクトライン部SL1~SL4は、
図1に示されたように、コンタクト領域40Aまたは40Bで連結されてもよい。例えば、第1セレクト積層体SET1の第1セレクトライン部SL1は、コンタクト領域で互いに連結されてもよい。
【0036】
第1グループG1の第1セルライン部CL1及び第2セルライン部CL2の間の分離絶縁膜120の一部は、第1セレクトライン部SL1と第2セレクトライン部SL2との間に延びてもよく、第2グループG2の第1セルライン部CL1及び第2セルライン部CL2の間の分離絶縁膜120の他の一部は、第3セレクトライン部SL3と第4セレクトライン部SL4との間に延びてもよい。第2セレクト積層体SET2と第3セレクト積層体SET3は、ライン分離構造体210によって分離されてもよい。
【0037】
ライン分離構造体210は、ダミー垂直構造体150の上端を貫通してもよい。ライン分離構造体210は、第1方向Xに互いに隣り合うダミー垂直構造体150を横切って第1方向X及び第3方向Zに延びてもよい。
【0038】
垂直構造体140のそれぞれは、第1セルライン部CL1に対応する第1垂直構造体140a及び第2セルライン部CL2に対応する第2垂直構造体140bを含んでもよい。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態に係る垂直構造体の横断面を示す図である。
【0040】
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係る垂直構造体は、チャネル膜15A、15B、チャネル膜15A、15Bを囲むメモリ膜14A、14B、メモリ膜14A、14Bを分離する第1分離構造体146、及びチャネル膜15A、15Bを分離する第2分離構造体147を含んでもよい。チャネル膜15A、15Bは、
図2a及び
図2bを参照して説明した第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2を貫通する円筒形状であってもよい。
【0041】
メモリ膜14A、14Bは、第1分離構造体146によって第1メモリ膜14Aと第2メモリ膜14Bとに分離されてもよい。チャネル膜15A、15Bは、第2分離構造体147によって第1チャネルパターン15Aと第2チャネルパターン15Bとに分離されてもよい。第1分離構造体146及び第2分離構造体147は互いに連結されてもよい。第1分離構造体146は、
図2a及び
図2bを参照して説明した分離絶縁膜120に連結されてもよい。一実施形態として、一つの垂直構造体は2つの第1分離構造体146を含み、第1分離構造体146と当接する長い楕円形である第2分離構造体147を含んでもよい。第1分離構造体147及び第2分離構造体147の形態は図示に制限されない。第1メモリ膜14A及び第1チャネルパターン15Aは、
図2a及び
図2bに図示された第1垂直構造体140aまたは
図3a及び
図3bに図示された第1垂直構造体140aを構成することができる。第2メモリ膜14B及び第2チャネルパターン15Bは、
図2a及び
図2bに図示された第2垂直構造体140bまたは
図3a及び
図3bに図示された第2垂直構造体140bを構成することができる。
【0042】
メモリ膜14A、14Bは、チャネル膜15A、15Bの表面上に順次に積層されたトンネル絶縁膜13A、13B、電荷保存膜12A、12B、及びブロッキング絶縁膜11A、11Bを含んでもよい。電荷保存膜12A、12Bは、ファウラー・ノルドハイム・トンネリングを利用して変更されるデータを保存することができる物質膜で形成されることができる。このために、電荷保存膜12A、12Bは様々な物質で形成されてもよく、例えば電荷トラップの可能な窒化膜で形成されてもよい。本発明の実施形態はこれに限定されず、電荷保存膜12A、12Bは、シリコン、相変化物質、ナノドットなどを含んでもよい。ブロッキング絶縁膜11A、11Bは、電荷遮断の可能な酸化膜を含んでもよい。ブロッキング絶縁膜11A、11Bは、電荷トンネリングの可能なシリコン酸化膜で形成されてもよい。
【0043】
図5a及び
図5bは、
図3bに図示された線A-A’及び線B-B’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【0044】
図5a及び
図5bを参照すると、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、半導体基板100、半導体基板100上の積層体110、及び積層体110を貫通する複数の垂直構造体140を含んでもよい。半導体メモリ装置は、積層体110上にビットラインコンタクト構造230a、230b、ビットライン310、及びビットライン310とビットラインコンタクト構造230a、230bとを連結する上部コンタクト250をさらに含んでもよい。また、半導体メモリ装置は、積層体110を貫通する複数のダミー垂直構造体150を含んでもよい。垂直構造体140は、第2分離構造体147によって分離された第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bを含んでもよい。第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bに沿って第1セルストリング及び第2セルストリングが定義されることができる。
【0045】
積層体110は、交互に積層された層間絶縁膜111及び導電膜113を含んでもよい。導電膜113は、ソースセレクトライン、ワードライン、ドレーンセレクトラインを含んでもよい。半導体メモリ装置は、ドレーンセレクトラインを分離するライン分離構造体210をさらに含んでもよい。層間絶縁膜111は、積層された導電膜113を相互に絶縁させるためのものであって、酸化物、窒化物などの絶縁物質を含んでもよい。
【0046】
導電膜113は、分離絶縁膜120によって導電膜113の延びる方向に離隔されてもよい。
【0047】
複数の垂直構造体140及び複数のダミー垂直構造体150は、積層体110の積層方向に沿って積層体110及び積層体110上の上部絶縁膜115を貫通してもよい。複数の垂直構造体140及び複数のダミー垂直構造体150のそれぞれは、メモリ膜121によって取り囲まれたチャネル膜123と、垂直構造体140、150の中心領域を成す第2分離構造体147と、を含んでもよい。
【0048】
チャネル膜123は垂直構造であってもよい。チャネル膜123は、それに対応するセルストリングに属する選択トランジスタ及びメモリセルのチャンネル領域として利用されることができる。チャネル膜123は、シリコンSi、ゲルマニウムGe、またはこれらの組み合わせで構成されてもよい。一実施形態として、チャネル膜123は、アンドープシリコンを含んでもよく、n型不純物及びp型不純物の中の少なくともいずれか1つを含むドーピング領域を含んでもよい。
【0049】
第2分離構造体147は、半導体基板100の一部を貫通してもよい。チャネル膜123は、第2分離構造体147によって2以上のチャネルパターンに分離されてもよい。一実施形態として、チャネル膜123は、第2分離構造体147によって第1チャネルパターン15A及び第2チャネルパターン15Bに分離されてもよい。メモリ膜121は、
図4を参照して説明した第1分離構造体146によって第1チャネルパターン15Aと積層体110との間の第1メモリ膜14Aと、第2チャネルパターン15Bと積層体110との間の第2メモリ膜14Bとに分離されてもよい。
【0050】
第1垂直構造体140aの第1チャネルパターン15A及び第2垂直構造体140bの第2チャネルパターン15Bのそれぞれは、それに対応するビットライン310と連結されてもよい。第1チャネル膜123は、積層体110及び上部絶縁膜115よりも突出されるように延びてもよい。第1チャネルパターン15Aから積層体110及び上部絶縁膜115よりも突出されるように延びたチャネル膜123の一部は、第1ビットラインコンタクト構造230aを形成してもよく、第2チャネルパターン15Bから積層体110及び上部絶縁膜115よりも突出されるように延びたチャネル膜123の他の一部は、第2ビットラインコンタクト構造230bを形成してもよい。第1及び第2ビットラインコンタクト構造230a、230bは、上部コンタクト250によってビットライン310と連結されてもよい。チャネル膜123は、ビットライン310に向かって面積が広がる形態であってもよい。例えば、ビットラインコンタクト構造230a、230bは、断面が台形形状であってもよい。これによって、第1及び第2ビットラインコンタクト構造230a、230bの上面は、第1及び第2チャネルパターン15A、15Bの横断面よりも広い面積を有することできる。これによって、第1及び第2ビットラインコンタクト構造230a、230bに上部コンタクト250を整列するにあたって、整列マージンを増加させることができる。
図5bを参照すると、一つの垂直構造体140上に複数のビットライン310が配置されることができる。一実施形態として、チャネル膜123が第2分離構造体147によって第1チャネルパターン15A及び第2チャネルパターン15Bに分離される場合、一つの垂直構造体140上に2つのビットライン310が配置されることができる。それぞれのチャネルパターンは、それぞれのビットライン310によって制御されることができる。
【0051】
図6は、
図3bに図示された線A-A’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、以下において説明する部分以外は、
図5aに従う半導体メモリ装置と同様であってもよい。
【0052】
図6を参照すると、一実施形態として、ビットラインコンタクト構造230a、230bは、断面が長方形形状であってもよい。これによって、第1及び第2ビットラインコンタクト構造230a、230bの上面は、第1及び第2チャネルパターン15A、15Bの横断面よりも広い面積を有することができる。これによって、第1及び第2ビットラインコンタクト構造230a、230bに上部コンタクト250を整列するにあたって、整列マージンを増加させることができる。
【0053】
図7は、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【0054】
図7を参照すると、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2を含んでもよい。第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2は、第1方向X及び第2方向Yに延びてもよい。第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2のそれぞれは、第3方向Zに積層された層間絶縁膜及び導電膜を含んでもよい。第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2の導電膜は、ドレーンセレクトラインを構成してもよい。
【0055】
第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2は、垂直構造体140によって貫通されてもよい。垂直構造体140は、第3方向Zに延びてもよい。垂直構造体140は、ジグザグに配置されてもよいが、本発明はこれに制限されない。例えば、垂直構造体140は、第1方向X及び第2方向Yに並んで配列されてもよい。
【0056】
図2a及び
図2bを参照して説明したように、それぞれの垂直構造体140は、第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bを含んでもよい。第1垂直構造体140aと第2垂直構造体140bは、第1分離構造体146及び第2分離構造体147によって互いに分離されてもよい。
【0057】
垂直構造体140は、ビットライン310に連結されてもよい。ビットライン310は、第3方向Zに第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2から離隔されて配置されてもよく、第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2上に配置されてもよい。ビットライン310は、第1方向Xに互いに離隔されて配列されてもよい。ビットライン310は、第2方向Yに延びてもよい。
【0058】
ビットライン310は、ビットラインコンタクト構造230を介して垂直構造体140と電気的に連結されてもよい。ビットライン310は、導電物質を含んでもよい。例えば、ビットライン310は、タングステン、アルミニウム、または銅を含んでもよい。
【0059】
ビットラインコンタクト構造230と垂直構造体140との間の連結は、
図2a及び
図2bに係る半導体メモリ装置と同様である。
【0060】
図8a~
図8cは、
図7に示された線C-C’、線D-D’及び線E-E’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【0061】
本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、以下において説明する部分以外は、
図5a及び
図5bに係る半導体メモリ装置と同様であってもよい。
【0062】
図8a~
図8cを参照すると、チャネル膜123は、第2分離構造体147によって分離されてもよい。第1分離構造体146は、第2分離構造体147と当接してもよい。メモリ膜121は、第1分離構造体146によって分離されてもよい。
【0063】
図9a及び
図9bは、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置のレイアウトを示す平面図である。
【0064】
本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、以下において説明する部分以外は、
図3a及び
図3bに係る半導体メモリ装置と同様であってもよい。
【0065】
図9a及び
図9bを参照すると、それぞれの垂直構造体140は、第1垂直構造体140a、第2垂直構造体140b、第3垂直構造体140c、及び第4垂直構造体140dを含んでもよい。第1垂直構造体140a及び第2垂直構造体140bの側部は、それに対応する第2セルライン部CL2及びそれに対応する第2セレクトライン部SL2に当接してもよい。第3垂直構造体140c及び第4垂直構造体140dの側部は、それに対応する第1セルライン部CL1及びそれに対応する第1セレクトライン部SL1に当接してもよい。第1垂直構造体140a、第2垂直構造体140b、第3垂直構造体140c、及び第4垂直構造体140dは、第1分離構造体146及び第2分離構造体147によって互いに分離されてもよい。垂直構造体140の詳しい構造は、
図10を参照して後述する。
【0066】
垂直構造体140は、ビットライン310に連結されてもよい。ビットライン310は、第3方向Zに第1~第4セレクト積層体SET1~SET4から離隔されて配置されてもよく、第1~第4セレクト積層体SET1~SET4上に配置されてもよい。ビットライン310は、第1方向Xに互いに離隔されて配列されてもよい。ビットライン310は、第2方向Yに延びてもよい。
【0067】
ビットライン310は、ビットラインコンタクト構造230a、230b、230c、230dを介して垂直構造体140と電気的に連結されてもよい。ビットライン310は、導電物質を含んでもよい。例えば、ビットライン310は、タングステン、アルミニウム、または銅を含んでもよい。
【0068】
ビットラインコンタクト構造230a、230b、230c、230dは、第1垂直構造体140a上の第1ビットラインコンタクト構造230a、第2垂直構造体140b上の第2ビットラインコンタクト構造230b、第3垂直構造体140c上の第3ビットラインコンタクト構造230c、及び第4垂直構造体140d上の第4ビットラインコンタクト構造230dを含んでもよい。ビットライン310は、互いに対向する第1垂直構造体140a~第4垂直構造体140dに重畳された第1ビットライン310A~第4ビットライン310Dを含んでもよい。第1ビットライン310A~第4ビットライン310Dは、第1ビットラインコンタクト構造230a~第4ビットラインコンタクト構造230dから第3方向Zに離隔されてもよい。この場合、第1垂直構造体140a~第4垂直構造体140dのそれぞれは、上部コンタクト250によってそれに対応するビットライン310に接続されてもよい。一実施形態として、第1垂直構造体140aは、第1ビットラインコンタクト構造230aと第1ビットライン310Aとの交差部で、第1ビットラインコンタクト構造230aと第1ビットライン310Aとの間に配置された上部コンタクト250を介して第1ビットライン310Aに接続されてもよい。この場合、第2垂直構造体140bは、第2ビットラインコンタクト構造230bと第2ビットライン310Bとの交差部で、第2ビットラインコンタクト構造230bと第2ビットライン310Bとの間に配置された上部コンタクト250を介して第2ビットライン310Bに接続されてもよい。この場合、第3垂直構造体140cは、第3ビットラインコンタクト構造230cと第3ビットライン310Cとの交差部で、第3ビットラインコンタクト構造230cと第3ビットライン310Cとの間に配置された上部コンタクト250を介して第3ビットライン310Cに接続されてもよい。この場合、第4垂直構造体140dは、第4ビットラインコンタクト構造230dと第4ビットライン310Dとの交差部で、第4ビットラインコンタクト構造230dと第4ビットライン310Dとの間に配置された上部コンタクト250を介して第4ビットライン310Dに接続されてもよい。
【0069】
図10は、本発明の一実施形態に係る垂直構造体の横断面を示す図である。
【0070】
本発明の一実施形態に係る垂直構造体は、以下において説明する部分以外は、
図4に係る垂直構造体と同様であってもよい。
【0071】
図10を参照すると、本発明の一実施形態に係る垂直構造体は、チャネル膜15A、15B、15C、15D、チャネル膜15A、15B、15C、15Dを囲むメモリ膜14A、14B、14C、14D、メモリ膜14A、14B、14C、14Dを分離する第1分離構造体146、及びチャネル膜15A、15B、15C、15Dを分離する第2分離構造体147を含んでもよい。チャネル膜15A、15B、15C、15Dは、
図2a及び
図2bを参照して説明した第1及び第2セル積層体CET1、CET2及び第1及び第2セレクト積層体SET1、SET2を貫通する円筒形状であってもよい。
【0072】
メモリ膜14A、14B、14C、14Dは、第1分離構造体146によって第1メモリ膜14A~第4メモリ膜14Dに分離されてもよい。チャネル膜15A、15B、15C、15Dは、第2分離構造体147によって第1チャネルパターン15A~第4チャネルパターン15Dに分離されてもよい。一実施形態として、一つの垂直構造体は4つの第1分離構造体146を含み、第1分離構造体146と当接する長い楕円形が重畳されている形態である第2分離構造体147を含んでもよい。第1分離構造体146及び第2分離構造体147の形態は、図示されたものに制限されない。第1メモリ膜14A及び第1チャネルパターン15Aは、
図9a及び
図9bに図示された第1垂直構造体140aを構成することができる。第2メモリ膜14B及び第2チャネルパターン15Bは、
図9a及び
図9bに図示された第2垂直構造体140bを構成することができる。第3メモリ膜14C及び第3チャネルパターン15Cは、
図9a及び
図9bに図示された第3垂直構造体140cを構成することができる。第4メモリ膜14D及び第4チャネルパターン15Dは、
図9a及び
図9bに図示された第4垂直構造体140dを構成することができる。
【0073】
図11a及び
図11bは、
図9bに示された線F-F’及び線G-G’に沿って切った半導体メモリ装置の断面図である。
【0074】
本発明の一実施形態に係る半導体メモリ装置は、以下において説明する部分以外は、
図5a及び
図5bに係る半導体メモリ装置と同様であってもよい。
【0075】
図11aを参照すると、第1分離構造体146は、第2分離構造体147と当接してもよい。
【0076】
図11bを参照すると、一つの垂直構造体上に複数のビットライン310が配置されることができる。一実施形態として、チャネル膜が第2分離構造体147によって第1チャネルパターン15A~第2チャネルパターン15Dに分離される場合、一つの垂直構造体上に4つのビットライン310が配置されることができる。それぞれのチャネルパターンは、それぞれのビットライン310によって制御されることができる。
【0077】
図12は、本発明の実施形態に係るメモリシステムの構成を示すブロック図である。
【0078】
図12を参照すると、メモリシステム1100は、メモリ装置1120とメモリコントローラ1110と、を含む。
【0079】
メモリ装置1120は、複数のフラッシュメモリチップで構成されたマルチチップパッケージであってもよい。メモリ装置1120は、不揮発性メモリであってもよい。さらに、メモリ装置1120は、
図1~
図11bを参照して説明した構造を有してもよい。一実施形態として、半導体基板上の第1積層体及び第2積層体と、前記第1積層体に側壁が当接し、第1メモリ膜及び第1チャネルパターンを含む第1垂直構造体と、前記第2積層体に側壁が当接し、第2メモリ膜及び第2チャネルパターンを含む第2垂直構造体と、前記第1垂直構造体上の第1ビットラインコンタクト構造と、前記第1ビットラインコンタクト構造に重畳された第1ビットラインと、を含み、前記第1積層体及び前記第2積層体のそれぞれは、前記半導体基板上に離隔されて積層された導電膜を含み、前記第1ビットラインコンタクト構造は、前記第1ビットラインに向かうほど広がる形態を有してもよい。メモリ装置1120の構造は、前述と同様であるので、具体的な説明は省略する。
【0080】
メモリコントローラ1110は、メモリ装置1120を制御するように構成され、SRAM(Static Random Access Memory)1111、CPU(Central Processing Unit)1112、ホストインターフェース1113、エラー訂正ブロック(Error Correction Block)1114、メモリインターフェース1115を含んでもよい。SRAM1111は、CPU1112の動作メモリとして使われ、CPU1112は、メモリコントローラ1110のデータ交換のための諸般制御動作を行い、ホストインターフェース1113は、メモリシステム1100と接続されるホストのデータ交換プロトコルを備える。エラー訂正ブロック1114は、メモリ装置1120からリードされたデータに含まれたエラーを検出し、検出されたエラーを訂正する。メモリインターフェース1115は、メモリ装置1120とのインターフェーシングを行う。メモリコントローラ1110は、ホストとのインターフェーシングのためのコードデータを保存するROM(Read Only Memory)などをさらに含んでもよい。
【0081】
前述したメモリシステム1100は、メモリ装置1120とメモリコントローラ1110とが結合されたメモリカードまたはSSD(Solid State Drive)であってもよい。例えば、メモリシステム1100がSSDである場合、メモリコントローラ1110はUSB(Universal Serial Bus)、MMC(MultiMedia Card)、PCI-E(Peripheral Component Interconnection-Express)、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)、SCSI(Small Computer Small Interface)、ESDI(Enhanced Small Disk Interface)、IDE(Integrated Drive Electronics)などのような様々なインターフェースプロトコルのうちの1つを介して外部(例えば、ホスト)と通信することができる。
【0082】
図13は、本発明の実施形態に係るコンピューティングシステムの構成を示すブロック図である。
【0083】
図13を参照すると、コンピューティングシステム1200は、システムバス1260に電気的に連結されたCPU1220、RAM(Random Access Memory)1230、ユーザインターフェース1240、モデム1250、メモリシステム1210を含んでもよい。コンピューティングシステム1200がモバイル装置である場合、コンピューティングシステム1200に動作電圧を供給するためのバッテリがさらに含まれてもよく、応用チップセット、イメージプロセッサ、モバイルDRAMなどがさらに含まれてもよい。
【0084】
メモリシステム1210は、メモリ装置1212及びメモリコントローラ1211で構成されてもよい。
【0085】
メモリコントローラ1211は、
図12を参照して前述したメモリコントローラ1110と同様に構成されてもよい。
【符号の説明】
【0086】
100 半導体基板
120 分離絶縁膜
140 セル垂直構造体
150 ダミー垂直構造体
210 ライン分離構造体
230 ビットラインコンタクト構造
250 上部コンタクト
310 ビットライン
110 積層体
111 層間絶縁膜
113 導電膜
121 メモリ膜
123 チャネル膜
146 第1分離構造体
147 第2分離構造体