(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183177
(43)【公開日】2023-12-27
(54)【発明の名称】給送装置、及び、画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B65H 1/04 20060101AFI20231220BHJP
B65H 3/46 20060101ALI20231220BHJP
B65H 11/00 20060101ALI20231220BHJP
G03G 15/00 20060101ALI20231220BHJP
【FI】
B65H1/04 310
B65H3/46 A
B65H11/00 A
G03G15/00 407
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022096665
(22)【出願日】2022-06-15
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100117215
【弁理士】
【氏名又は名称】北島 有二
(72)【発明者】
【氏名】阿部 和樹
【テーマコード(参考)】
2H072
3F063
3F343
【Fターム(参考)】
2H072BA06
2H072CA01
3F063AA01
3F063AD01
3F063BA02
3F063BA04
3F063BC02
3F063CA04
3F343FA02
3F343FB02
3F343FC03
3F343GA02
3F343GD01
3F343HA06
3F343HA21
3F343HA34
3F343HD03
3F343HD09
3F343HE04
3F343HE11
3F343KB03
3F343LA03
3F343LB03
3F343MA40
3F343MB02
3F343MB09
(57)【要約】
【課題】シートにおけるカールの方向に関わらず、シートの給送不良を生じにくくする。
【解決手段】手差しされたシートPの下面に当接可能な第1ガイド部75と、シートPの上面に当接可能な第2ガイド部76と、が配置されている。複数の制限ローラ81~86が、搬送方向の位置が下流側になるにつれて載置面71aとの対向距離が漸減するように配置されている。複数の制限ローラ81~86に対して搬送方向下流側に、搬送ローラ90~92、案内部材97、98、ブラシローラ対95が設置されている。載置面71a上において最上流側から最も下流側の制限ローラ86の位置まで延びるように形成された一対のサイドフェンス72、73が設置されている。載置面71aに形成された複数の穴部71a1から上方に向けて空気を噴出する送風装置74が設置されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを所定の搬送方向に給送する給送装置であって、
前記シートを載置可能な載置面を有する載置部と、
前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記搬送方向の最上流側に配置されて、手差しされた前記シートの下面に当接可能な第1ガイド部と、
前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記第1ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に配置されて、前記シートの上面に当接可能な第2ガイド部と、
前記第2ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に並設されるとともに、前記搬送方向の位置が下流側になるにつれて前記載置面との対向距離が漸減するように配置されて、前記シートの上面に当接可能な複数の制限ローラと、
前記複数の制限ローラに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記載置面上に載置された前記シートを前記搬送方向に搬送する搬送ローラと、
前記載置面と前記搬送ローラとに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記搬送方向に搬送するブラシローラ対と、
前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記ブラシローラ対のニップに向けて案内する案内部材と、
前記シートの前記搬送方向に直交する幅方向の位置を制限する一対のサイドフェンスと、
前記載置面に形成された複数の穴部から上方に向けて空気を噴出する送風装置と、
を備えたことを特徴とする給送装置。
【請求項2】
前記複数の穴部は、前記幅方向の中央部に比べて両端部が密になるように配列されたことを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
【請求項3】
前記サイドフェンスは、
前記最上流側から前記複数の制限ローラのうち最も上流側の制限ローラの位置までは、前記搬送方向の上流側から下流側にかけて前記幅方向の間隔が漸減するように形成されるとともに、
前記載置面から所定高さ位置までは前記幅方向の間隔が一定であって、前記所定高さ位置から高さ位置が高くなるにつれて前記幅方向の間隔が漸増するように形成され、
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、いずれも、前記一対のサイドフェンスにそれぞれ分割して設置されて、前記幅方向の中央部には配置されていないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項4】
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、いずれも、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって前記載置面との離間距離が漸減するように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項5】
前記複数の制限ローラは、いずれも、前記一対のサイドフェンスにそれぞれ分割して設置されて、前記幅方向の中央部には配置されていないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項6】
前記搬送ローラは、前記搬送方向に並設された複数の搬送ローラであって、前記載置面上の前記シートを一定速度で搬送することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項7】
前記載置面は、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって下方に傾斜する平面であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給送装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、用紙等のシートを給送する給送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機や印刷機等の画像形成装置と、に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、複写機やプリンタや印刷機等の画像形成装置において、用紙等のシートを給送する給送装置として、画像形成装置の側方などに露呈する手差し用のトレイ上に手動でセットしたシートを給送する手差し用の給送装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
一方、特許文献1には、手差し用のトレイに載置されたシートの上方向のカールを矯正するために、手差し用の給送装置にカール取り機構を設置する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の給送装置は、載置部(トレイ)に載置されたシートの一定方向のカールを矯正することはできるが、それ以外の方向のカールを矯正することができなかった。そのため、カールした状態のままシートが給送されてしまって、ジャム(シート詰まり)などの給送不良が生じてしまっていた。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、シートにおけるカールの方向に関わらず、シートの給送不良が生じにくい、給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明における給送装置は、シートを所定の搬送方向に給送する給送装置であって、前記シートを載置可能な載置面を有する載置部と、前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記搬送方向の最上流側に配置されて、手差しされた前記シートの下面に当接可能な第1ガイド部と、前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記第1ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に配置されて、前記シートの上面に当接可能な第2ガイド部と、前記第2ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に並設されるとともに、前記搬送方向の位置が下流側になるにつれて前記載置面との対向距離が漸減するように配置されて、前記シートの上面に当接可能な複数の制限ローラと、前記複数の制限ローラに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記載置面上に載置された前記シートを前記搬送方向に搬送する搬送ローラと、前記載置面と前記搬送ローラとに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記搬送方向に搬送するブラシローラ対と、前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記ブラシローラ対のニップに向けて案内する案内部材と、前記シートの前記搬送方向に直交する幅方向の位置を制限する一対のサイドフェンスと、前記載置面に形成された複数の穴部から上方に向けて空気を噴出する送風装置と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、シートにおけるカールの方向に関わらず、シートの給送不良が生じにくい、給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
【
図4】給送装置におけるシートの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
まず、
図1にて、画像形成装置1における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、を示す。
また、4は感光体ドラム5上にトナー像(画像)を形成する作像部、7は転写搬送ベルト8を介して感光体ドラム5に当接して転写ニップを形成する転写ローラ、8は感光体ドラム5上に形成されたトナー像をシートPに転写して搬送する転写搬送ベルト、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部(自動原稿搬送装置)、を示す。
また、12、13は用紙等のシートPが収納された給紙カセット(給送装置)、17は転写ニップに向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、を示す。
また、20はシートP上に担持されたトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、31は装置本体1から排紙されたシートPが積載される排紙トレイ、70は手差しのシートPを給送する給送装置(手差し給送装置)、100は装置における種々の情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作ボタンが表示される操作表示パネル、を示す。
【0011】
図1を参照して、画像形成装置1における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込部)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、作像部4の感光体ドラム5上に向けて発せられる。
【0012】
一方、作像部4において、感光体ドラム5は
図1の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写ニップ(転写ローラ7が転写搬送ベルト8を介して感光体ドラム5に当接する位置である。)で、レジストローラ17により搬送されたシートP上に転写される。
【0013】
一方、転写ニップに搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、画像形成装置本体1の複数の給紙カセット12、13のうち、1つの給紙カセットが自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙カセット12が選択されたものとする。)。そして、給紙カセット12に収納されたシートPの最上方の1枚が、給紙機構52(フィードローラ、ピックアップローラ、バックアップローラ、等で構成されている。)によって給送されて、搬送経路に向けて搬送される。その後、シートPは、複数の搬送ローラが配設された搬送経路を通過して、レジストローラ17の位置に達する。
なお、装置本体1の側方に設置された手差し用の給送装置70(手差し給送装置)が選択された場合には、給送装置70の載置部71(
図2参照)に手差しされたシートPが、給送ローラ対55が設置された搬送経路に向けて給送されて、その後にレジストローラ17の位置に達することになる。
【0014】
レジストローラ17の位置に達したシートPは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ニップに向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写ニップの位置を通過した後に、転写搬送ベルト8によって搬送されて、定着装置20に達する。定着装置20に達したシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像が定着される(定着工程である)。トナー像が定着された定着工程後のシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出されて、出力画像として排紙トレイ31上に積載されることになる。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0015】
以下、本実施の形態において特徴的な、給送装置70(手差し給送装置)について詳述する。
図2、
図3に示すように、本実施の形態における給送装置70は、シートPを所定の搬送方向(
図2の破線矢印で示す給送方向であって、
図3の右方から左方に向かう方向である。)に給送する手差し用の給送装置である。
そして、この給送装置70は、載置部71(トレイ)、一対のサイドフェンス72、73、第1ガイド部75、第2ガイド部76、複数の制限ローラ81~86、複数の搬送ローラ90~92、案内部材97、98、ブラシローラ対95、送風装置74、などで構成されている。
特に、給送装置70において、搬送方向に沿うように、上流側から、第1ガイド部75、第2ガイド部76、複数の制限ローラ81~86、複数の搬送ローラ90~92、案内部材97、98、ブラシローラ対95、の順で配列されている。
【0016】
載置部71は、シートPを載置可能な載置面71aを有している。特に、本実施の形態において、載置部71の載置面71aは、搬送方向の上流側(
図2、
図3の右側)から下流側(
図2、
図3の左側)に向かって下方に傾斜する平面となっている。また、載置面71aには、複数の穴部71a1(
図3~
図5参照)が形成されている。
また、載置部71の底部には、送風ファンやダクトなどからなる送風装置74が設置されている。送風装置74の送風ファンはダクトを介して載置部71に接続されていて、送風ファンで吸引した外気をダクトを介して複数の穴部71a1に送る。そして、送風装置74によって、載置面71aに形成された複数の穴部71a1から上方(
図4、
図5の白矢印方向である。)に向けて空気が噴出されることになる。
【0017】
一対のサイドフェンス72、73は、シートPの幅方向(搬送方向に直交する方向であって、
図2の紙面垂直方向、
図3の上下方向、
図4の左右方向である。)の位置を制限するものである。すなわち、サイドフェンス72、73は、シートPを挟むように幅方向両端部にそれぞれ設置されていて、不図示の手動移動機構によってシートPの幅方向のサイズに合わせて幅方向に移動可能に構成されている。
また、本実施の形態において、一対のサイドフェンス72、73は、載置面71a上において搬送方向全域にわたって延びるように形成されている。
【0018】
第1ガイド部75は、載置面71aから高さ方向(載置面71aに対して垂直方向である。)に離れた位置であって、搬送方向の最上流側(
図2、
図3の右端側である。)に配置されている。
この第1ガイド部75は、略板状の部材であって、手差しされたシートPの下面に当接可能に構成されている。具体的に、
図2、
図4(A)に示すように、ユーザー(作業者)は、把持したシートPを、
図2の右方から、第1ガイド部75上に乗っかるように、
図2の左方に向けて差し込むことになる。
【0019】
第2ガイド部76は、載置面71aから高さ方向(載置面71aに対して垂直方向である。)に離れた位置であって、第1ガイド部75に対して搬送方向の下流側(
図2、
図3の左側である。)に配置されている。
この第2ガイド部76は、略板状の部材であって、最上流側から手差しされたシートPの上面に当接可能に構成されている。具体的に、
図2、
図4(B)に示すように、ユーザーは、把持したシートPを、
図2の右方から、第1ガイド部75と第2ガイド部76との間に挟むように、
図2の左方に向けて差し込むことになる。換言すると、第1ガイド部75上に乗っかるように
図2の左方に向けて差し込まれたシートPの上面が第2ガイド部76にガイドされることになる。
【0020】
複数の制限ローラ81~86は、第2ガイド部76に対して搬送方向の下流側に並設されている。特に、本実施の形態では、6つの制限ローラ81~86が搬送方向に間隔をあけて配列されている。
また、複数の制限ローラ81~86は、搬送方向の位置が下流側になるにつれて載置面71aとの対向距離(載置面71aに対して垂直方向の距離である。)が漸減するように配置されている。具体的に、載置面71aとの対向距離は、最上流の制限ローラ81、それに対して下流側に隣接する制限ローラ82、さらに下流側に隣接する制限ローラ83、84、85、86の順で短くなる。
そして、これらの制限ローラ81~86は、シートPの上面に当接可能に構成されている。具体的に、
図2、
図4(C)に示すように、第1ガイド部75と第2ガイド部76との間に挟まれるように
図2の右方から差し込まれたシートPは、第2ガイド部76にガイドされるように、最上流の制限ローラ81と載置面71aとの間に入り込んで、搬送方向に沿って載置面71aに近づくように、順次、制限ローラ81~86との間に入り込んでいく。このとき、複数の制限ローラ81~86は、いずれも、不図示の駆動機構によって
図2の時計方向に回転駆動されて、シートPの搬送性(移動性)が高められている。
なお、本実施の形態では、制限ローラ81~86として、芯金軸上に複数のローラ部が幅方向に間隔をあけて並設されたものを用いたが、制限ローラの形態はこれに限定されることなく、例えば、芯金軸上に1つのローラ部が幅方向にわたって形成されたものを用いることもできる。
【0021】
搬送ローラ90~92は、複数の制限ローラ81~86に対して搬送方向の下流側に設置されている。そして、搬送ローラ90~92は、載置面71a上に載置されたシートPを搬送方向に搬送する。
具体的に、
図2、
図5(A)に示すように、搬送ローラは、載置面71aに圧接して(又は、載置面71aとの対向距離がシート厚程度に設定されて)、搬送方向に間隔をあけて並設された複数の搬送ローラ90~92(本実施の形態では、3つの搬送ローラである。)である。そして、複数の搬送ローラ90~92は、いずれも、不図示の駆動機構によって
図2の時計方向に回転駆動されて、載置面71a上のシートPを一定速度で
図2の左方に搬送する。
なお、本実施の形態では、搬送ローラ90~92として、芯金軸上に複数のローラ部が幅方向に間隔をあけて並設されたものを用いたが、搬送ローラの形態はこれに限定されることなく、例えば、芯金軸上に1つのローラ部が幅方向にわたって形成されたものを用いることもできる。
【0022】
ブラシローラ対95は、載置面71aと搬送ローラ90~92とに対して搬送方向の下流側に設置されている。そして、ブラシローラ対95は、搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPを、給送ローラ対55に向けて搬送方向に搬送する。
具体的に、
図2、
図3、
図5(B)に示すように、ブラシローラ対95は、2つのブラシローラがニップ(ブラシ毛によって形成された低圧力のニップである。)を形成するように上下に配置されている。ブラシローラ対95のブラシローラは、芯金上に、ブラシ毛(例えば、摩擦帯電性の低いテフロンなどで形成されたものである。)が巻装されたものである。
また、ブラシローラ対95は、載置部71(載置面71a)の下流側端部から離れた位置に配置されている。
また、ブラシローラ対95は、不図示の駆動機構によって、シートPの搬送性に影響しない範囲で、搬送方向に沿うように高速(搬送ローラ90~92の線速よりも高速の線速である。)で回転駆動されている。具体的に、
図2において、上方のブラシローラが時計方向に回転して、下方のブラシローラが反時計方向に回転する。そのため、シートPは、ブラシローラ対95によって、カールがさらに矯正されるように叩き伸ばされながら搬送される。
【0023】
案内部材97、98は、搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPをブラシローラ対95のニップに向けて案内する略板状の部材である。
具体的に、
図2、
図3に示すように、案内部材は、シートPの上面に対向する第1の案内部材97と、シートPの下面に対向する第2の案内部材98と、で構成されている。そして、搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPは、案内部材97、98に案内されながら、その先端がブラシローラ対95のニップに送入されることになる。
【0024】
このように構成された給送装置70を用いることで、シートPにおけるカールの方向に関わらず、そのカールを矯正して、シートPの給送不良を生じにくくすることができる。
詳しくは、
図4(C)、
図5(A)、(B)等に示すように幅方向かつ上方に凹状にカールしたシートPがセットされた場合であっても、搬送方向かつ上方に凹状にカールしたシートPがセットされた場合であっても、幅方向かつ下方に凹状にカールしたシートPがセットされた場合であっても、搬送方向かつ下方に凹状にカールしたシートPがセットされた場合であっても、シートPは、複数の制限ローラ81~86によって、載置面71aに徐々に密着するように搬送方向下流側に搬送される。そのため、シートPにおけるカールの方向や大きさに関わらず、複数の制限ローラ81~86によってカールが矯正されて、カールのない状態のシートPが搬送ローラ90~92によって載置面71aに押し付けられながら搬送されることで、さらにカール矯正が強化されることになる。さらに、そのようにカール矯正されたシートPは、ブラシローラ対95によって低ニップ圧によって下流側に搬送されることになるため、高ニップ圧によって下流側に搬送される場合に比べて、ニップ圧によって再びカールが生じてしまうような不具合が軽減される。また、ブラシローラ対95は、比較的高速で回転されていて、シートPを叩き伸ばしながら搬送するため、シートPのカールをさらに積極的に矯正することができる。
また、載置面71a上を移動するシートPは、送風装置74によるエア噴出によって、載置面71aから浮き上がる力が作用するため、載置面71aへのシートPの引っ掛りを軽減することができる。
また、手差しされるシートPは、第1、第2ガイド部75、76によって複数の制限ローラ81~86の位置にスムーズに導かれることになるため、給送装置70へのシートPのセット性が向上することになる。
【0025】
ここで、
図3、
図4等を参照して、本実施の形態において、載置部71(載置面71a)に形成された複数の穴部71a1は、幅方向の中央部に比べて両端部が密になるように配列されている。
詳しくは、複数の穴部71a1は、いずれも、シートPの搬送を妨げない程度(シートPが引っ掛らない程度)の所定の穴径で形成されている。そして、幅方向両端部における単位面積当たりの穴部71a1の数が、幅方向中央部における単位面積当たりの穴部71a1の数に比べて、多くなるように設定されている。
これにより、載置面71a上を移動するシートPを浮き上がらせる力(風力)が、幅方向中央部に比べて幅方向両端部が大きくなる。そのため、幅方向かつ下方に凹状(又は、上方に凸状)にカールしたシートPが搬送される場合であっても、シートPの幅方向両端部を強い力で浮き上がらせることが可能になり、載置面71aへのシートPの引っ掛りを軽減することができる。
なお、シートPの幅方向両端の位置には、穴部71a1へのシートPの引っ掛りを防止するため、穴部71a1が配置されないのが好ましい。
また、本実施の形態では、単位面積当たりの穴部71a1の数を調整することで、シートPを浮き上がらせる力(風力)が、幅方向中央部に比べて幅方向両端部が大きくなるようにした。しかし、シートPを浮き上がらせる力が、幅方向中央部に比べて幅方向両端部が大きくなるようになるのであれば、本実施の形態における構成に限定されることなく、例えば、幅方向中央部におけるエア噴出量に比べて、幅方向両端部におけるエア噴出量が大きくなるように構成することもできる。
【0026】
また、本実施の形態において、サイドフェンス72、73は、
図3に示すように、最上流側から複数の制限ローラ81~86のうち最も上流側の制限ローラ81の位置までは、搬送方向の上流側から下流側にかけて幅方向の間隔が漸減するように形成されている。
すなわち、
図3に示すように、サイドフェンス72、73には、搬送方向上流側(
図3の右側である。)に、搬送方向に対して傾斜する傾斜部72a、73aが設けられている。一方のサイドフェンス72の傾斜部72aと、他方のサイドフェンス73の傾斜部73aと、は互いに対向してシートPの側端に接触可能なフェンス面として機能するものである。そして、傾斜部72a、73aは、上流側(サイドフェンス72、73の最上流の側部に対応する位置である。)から下流側(最上流の制限ローラ81の位置(手前側の位置)である。)にかけて、幅方向中央部に傾斜するように形成されている。
このように、サイドフェンス72、73に傾斜部72a、73aを設けることで、ユーザーが把持したシートPを
図3の右側から差し入れるときに(手差しするときに)、シートPがスキュー(搬送方向に対して、真直ぐではなくて、傾斜した状態である。)してしまっていても、両側の傾斜部72a、73aの幅方向間隔の漸減にともない、そのスキューが矯正(補正)されていくことになる。したがって、ユーザーは、シートPのスキューをそれほど意識することなく、ある程度アバウトにシートPを手差しすることができる(手差しの操作性が向上する)。
【0027】
また、本実施の形態において、サイドフェンス72、73は、
図4(A)等に示すように、載置面71aから所定高さ位置までは幅方向(
図4(A)の左右方向である。)の間隔が一定であって、その所定高さ位置から高さ位置が高くなるにつれて幅方向の間隔が漸増するように形成されている。
すなわち、
図4(A)に示すように、サイドフェンス72、73には、載置面71aに近い側(下方)に、載置面71aに対して垂直方向に起立する垂直壁部72b、73bが設けられている。そして、その垂直壁部72b、73bの上方には、上方に向けて幅方向間隔が漸増する傾斜壁部72c、73cが設けられている。
さらに詳しくは、このような垂直壁部72b、73bと傾斜壁部72c、73cとの関係は、
図4、
図5に示すように、サイドフェンス72、73の搬送方向全域にわたって維持されている。また、2つの垂直壁部72b、73bは、その幅方向間隔がシートPの幅方向サイズに略一致するように設定されている(
図5(A)参照)。そして、
図5(A)に示すように、実際に垂直壁部72b、73bがシートPを挟み込むように機能するのは、複数の搬送ローラ90~92が配置された範囲となる。
そして、このように、サイドフェンス72、73に垂直壁部72b、73bと傾斜壁部72c、73cとを設けることで、最上流側から搬送ローラ90~92の位置に達するまでの範囲では、傾斜壁部72c、73cによってシートPが自重(又は、手動)により下方に移動するのにともない、シートPが中央の狙いの位置に移動するように幅方向の位置ズレ(横レジスト)が矯正(補正)されることになる。そして、複数の搬送ローラ90~92の範囲では、垂直壁部72b、73bによって、幅方向の位置ズレ(横レジスト)が矯正された状態のシートPがブラシローラ対95に向けて搬送されることになる。
【0028】
そして、本実施の形態において、第1ガイド部75と第2ガイド部76とは、いずれも、一対のサイドフェンス72、73にそれぞれ分割して設置されて、幅方向の中央部には配置されていない。
すなわち、
図3、
図4(A)、(B)に示すように、第1ガイド部75と第2ガイド部76とは、いずれも、幅方向全域にわたって1つ設けられているのではなくて、幅方向両端部にそれぞれ分割して設けられている。
これにより、第1ガイド部75や第2ガイド部76が幅方向全域にわたって設けられる場合に比べて、シートPを手差しするときのセット性が向上することになる。すなわち、シートPを手差しするときに、ある程度ルーズに第1ガイド部75と第2ガイド部76との間に挟むようにセットしやすくなる。また、シートPが搬送方向に移動するときに、第1ガイド部75や第2ガイド部76がシートPに与える摺動抵抗を減ずることができる。
【0029】
ここで、本実施の形態において、第1ガイド部75と第2ガイド部76とは、
図2に示すように、いずれも、搬送方向の上流側から下流側に向かって載置面71aとの離間距離が漸減するように形成されている。
すなわち、
図2に示すように、第1ガイド部75と第2ガイド部76とは、載置面71aに対して、平行ではなくて、右側から左側に向かって下方に傾斜するように形成されている。
このように構成することで、最上流側から手差しされたシートPは、下方に向かって傾斜する載置面71aに沿って、制限ローラ81~86の位置に向かって、第1ガイド部75や第2ガイド部76にガイドされながらスムーズに移動することになる。そのため、給送装置70へのシートPのセット性が向上することになる。
【0030】
また、本実施の形態において、複数の制限ローラ81~86は、
図3、
図4(C)に示すように、いずれも、一対のサイドフェンス72、73にそれぞれ分割して設置されて、幅方向の中央部には配置されていない。
すなわち、
図3、
図4(C)に示すように、制限ローラ81~86は、幅方向全域にわたって1つ設けられているのではなくて、幅方向両端部にそれぞれ分割して設けられている。
これにより、制限ローラ81~86が幅方向全域にわたって設けられている場合に比べて、シートPのカールしていない部分(中央部)が制限されにくくなり(カール矯正時における非カール部の逃げ場が確保され)、全体としてシートPのカールを矯正しやすくなる。また、シートPが搬送方向に移動するときに、制限ローラ81~86がシートPに与える摺動抵抗を減ずることができる。
【0031】
以下、
図4、
図5を用いて、給送装置70におけるシートPの動作について説明する。
まず、
図4(A)に示すように、ユーザーによって、シートPの先端部が第1ガイド部75上に乗っかるように、シートPが手差しされる。その後、
図4(B)に示すように、シートPの後端側が第1ガイド部75上に乗っかったまま、シートPの先端部の上面が第2ガイド部76にガイドされるように、シートPが傾斜に沿って自重落下する(又は、ユーザーによって差し込まれる)。また、
図4(A)、(B)において、シートPのスキューが矯正されることになる。
その後、
図4(C)に示すように、第1、第2ガイド部75、76にガイドされながら移動したシートPは、制限ローラ81~86の位置に達して、載置面71aと複数の制限ローラ81~86との間で、徐々に押しつぶされて、カールが矯正されることになる。また、
図4(A)~(C)において、シートPの幅方向の位置ズレ(横レジスト)も矯正されることになる。
【0032】
その後、
図5(A)に示すように、制限ローラ81~86によってカールが矯正されたシートPは、垂直壁部72b、73bには挟まれた状態(横レジストが矯正された状態)で、カールが矯正された状態を維持しながら、複数の搬送ローラ90~92によって一定速度で搬送される。また、
図4(A)~(C)、
図5(A)において、複数の穴部71a1(送風装置74)からの上方へのエア噴出によって、シートPが載置面71aに吸着してジャムしたりスキューしたりする不具合(給送不良)が軽減される。
そして、複数の搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPは、案内部材97、98(
図2、
図3参照)によってブラシローラ対95のニップに向けて導かれる。
そして、
図5(B)に示すように、シートPは、ブラシローラ対95によって、カールが矯正された状態が維持されながら、さらにカールの矯正が強化されて、給送ローラ対55に向けて搬送されることになる。
【0033】
以上説明したように、本実施の形態における給送装置70には、シートPを所定の搬送方向に給送する給送装置であって、シートPを載置可能な載置面71aを有する載置部71が設置されている。また、手差しされたシートPの下面に当接可能な第1ガイド部75が、載置面71aから高さ方向に離れた位置であって搬送方向の最上流側に配置されている。また、シートPの上面に当接可能な第2ガイド部76が、載置面71aから高さ方向に離れた位置であって第1ガイド部75に対して搬送方向の下流側に配置されている。また、シートPの上面に当接可能な複数の制限ローラ81~86が、第2ガイド部76に対して搬送方向の下流側に並設されるとともに、搬送方向の位置が下流側になるにつれて載置面71aとの対向距離が漸減するように配置されている。また、載置面71a上に載置されたシートPを搬送方向に搬送する搬送ローラ90~92が、複数の制限ローラ81~86に対して搬送方向の下流側に設置されている。また、搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPを搬送方向に搬送するブラシローラ対95が、載置面71aと搬送ローラ90~92とに対して搬送方向の下流側に設置されている。また、搬送ローラ90~92によって搬送されたシートPをブラシローラ対95のニップに向けて案内する案内部材97、98が設置されている。また、シートPの搬送方向に直交する幅方向の位置を制限する一対のサイドフェンス72、73が設置されている。また、載置面71aに形成された複数の穴部71a1から上方に向けて空気を噴出する送風装置74が設置されている。
これにより、シートPにおけるカールの方向に関わらず、シートの給送不良が生じにくくなる。
【0034】
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される給送装置70に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される給送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置1に設置される給送装置70に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、孔版印刷機などである。)に設置される給送装置に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像形成装置1における画像形成用のシートPがセットされる給送装置70に対して本発明を適用したが、シートとしての原稿Dがセットされる給送装置としての原稿搬送部10(自動原稿搬送装置)に対しても本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、一対のサイドフェンス72、73を、載置面71a上において搬送方向全域に延びるように形成した。これに対して、一対のサイドフェンス72、73を、載置面71a上において最上流側(
図2、
図3の右端側)から複数の制限ローラ81~86のうち最も下流側の制限ローラ86の位置の近傍まで延びるように形成することもできる。その場合、最下流側の制限ローラ86の近傍で、垂直壁部72b、73bによって、幅方向の位置ズレ(横レジスト)が矯正された状態のシートPが搬送ローラ90~92に向けて搬送されることになる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
【0035】
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【0036】
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の用紙(紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、金属シート、フィルム、等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
【符号の説明】
【0037】
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
55 給送ローラ対、
70 給送装置(手差し給送装置)、
71 載置部(手差しトレイ)、
71a 載置面(トレイ面)、
71a1 穴部(噴出口)、
72、73 サイドフェンス、
72a、73a 傾斜部、
72b、73b 垂直壁部、
74 送風装置、
75 第1ガイド部、
76 第2ガイド部、
81~86 制限ローラ、
90~92 搬送ローラ、
95 ブラシローラ対、
97、98 案内部材、
P シート。
【0038】
なお、本発明における態様は、例えば、以下の通り付記1~8の組み合わせとすることもできる。
(付記1)
シートを所定の搬送方向に給送する給送装置であって、
前記シートを載置可能な載置面を有する載置部と、
前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記搬送方向の最上流側に配置されて、手差しされた前記シートの下面に当接可能な第1ガイド部と、
前記載置面から高さ方向に離れた位置であって前記第1ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に配置されて、前記シートの上面に当接可能な第2ガイド部と、
前記第2ガイド部に対して前記搬送方向の下流側に並設されるとともに、前記搬送方向の位置が下流側になるにつれて前記載置面との対向距離が漸減するように配置されて、前記シートの上面に当接可能な複数の制限ローラと、
前記複数の制限ローラに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記載置面上に載置された前記シートを前記搬送方向に搬送する搬送ローラと、
前記載置面と前記搬送ローラとに対して前記搬送方向の下流側に設置されて、前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記搬送方向に搬送するブラシローラ対と、
前記搬送ローラによって搬送された前記シートを前記ブラシローラ対のニップに向けて案内する案内部材と、
前記載置面上において前記最上流側から前記複数の制限ローラのうち最も下流側の制限ローラの位置まで延びるように形成されて、前記シートの前記搬送方向に直交する幅方向の位置を制限する一対のサイドフェンスと、
前記載置面に形成された複数の穴部から上方に向けて空気を噴出する送風装置と、
を備えたことを特徴とする給送装置。
(付記2)
前記複数の穴部は、前記幅方向の中央部に比べて両端部が密になるように配列されたことを特徴とする付記1に記載の給送装置。
(付記3)
前記サイドフェンスは、
前記最上流側から前記複数の制限ローラのうち最も上流側の制限ローラの位置までは、前記搬送方向の上流側から下流側にかけて前記幅方向の間隔が漸減するように形成されるとともに、
前記載置面から所定高さ位置までは前記幅方向の間隔が一定であって、前記所定高さ位置から高さ位置が高くなるにつれて前記幅方向の間隔が漸増するように形成され、
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、いずれも、前記一対のサイドフェンスにそれぞれ分割して設置されて、前記幅方向の中央部には配置されていないことを特徴とする付記1又は付記2に記載の給送装置。
(付記4)
前記第1ガイド部と前記第2ガイド部とは、いずれも、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって前記載置面との離間距離が漸減するように形成されたことを特徴とする付記1~付記3のいずれかに記載の給送装置。
(付記5)
前記複数の制限ローラは、いずれも、前記一対のサイドフェンスにそれぞれ分割して設置されて、前記幅方向の中央部には配置されていないことを特徴とする付記1~付記4のいずれかに記載の給送装置。
(付記6)
前記搬送ローラは、前記搬送方向に並設された複数の搬送ローラであって、前記載置面上の前記シートを一定速度で搬送することを特徴とする付記1~付記5のいずれかに記載の給送装置。
(付記7)
前記載置面は、前記搬送方向の上流側から下流側に向かって下方に傾斜する平面であることを特徴とする付記1~付記6のいずれかに記載の給送装置。
(付記8)
付記1~付記7のいずれかに記載の給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0039】