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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023183672
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】ポンプ設備及び制御装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 49/06 20060101AFI20231221BHJP
   F04B 49/02 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
F04B49/06 321Z
F04B49/02 311
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022097312
(22)【出願日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100106840
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 耕司
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 雄人
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 善彦
【テーマコード(参考)】
3H145
【Fターム(参考)】
3H145AA16
3H145AA23
3H145AA42
3H145BA03
3H145BA07
3H145CA14
3H145CA25
3H145EA15
3H145EA35
3H145EA38
(57)【要約】      (修正有)
【課題】突発的な停電において、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機を冷却できる時間が長くなる確率を向上させる。
【解決手段】高架水槽7と、主ポンプ1及び/または主ポンプ駆動機2を冷却するための冷却水ポンプ5と、当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータ6と、タイマ92を有する制御装置と、を備え、制御装置は、高架水槽の水位及び前記タイマのカウント値を用いて、高架水槽の水位が所定の水位を維持するように、前記冷却用モータを制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高架水槽と、
主ポンプ及び/または主ポンプ駆動機を冷却するための冷却水ポンプと、
当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータと、
タイマを有する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、前記高架水槽の水位及び前記タイマのカウント値を用いて、前記高架水槽の水位が所定の水位を維持するように、前記冷却用モータを制御する
ポンプ設備。
【請求項2】
前記所定の水位は、第1設定水位であり、
前記制御装置は、前記高架水槽の水位が前記第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、前記冷却用モータを始動させる
請求項1に記載のポンプ設備。
【請求項3】
前記主ポンプが運転中において、前記制御装置は、前記高架水槽の水位が、前記第1設定水位より低い第2設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、前記冷却用モータの運転を継続させる
請求項1に記載のポンプ設備。
【請求項4】
前記制御装置は、前記高架水槽への冷却水揚水を開始し、前記高架水槽の水位が第1設定水位に到達した時点から、所定時間経過した後に、前記冷却用モータを停止させ、
前記所定時間は、前記冷却用モータを継続運転することによって、前記高架水槽の水位が前記第1設定水位に到達した時点から前記高架水槽から水がオーバーフローする時までにかかる時間より短い時間に設定されている
請求項1から3のいずれか一項に記載のポンプ設備。
【請求項5】
前記所定の水位は、第1設定水位と第2設定水位との間に設けられた中間水位であり、
前記制御装置は、前記高架水槽の水位が前記中間水位未満であり、且つ前記冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、前記冷却用モータを始動させる
請求項1に記載のポンプ設備。
【請求項6】
前記制御装置は、前記高架水槽の水が第1設定水位未満の場合において、当該第1設定水位未満になってからの前記タイマのカウント値が、前記冷却用モータの許容始動間隔 より長い設定時間を経過するまでは前記冷却用モータを駆動せず、当該設定時間を経過した場合、前記冷却用モータを駆動する
請求項1に記載のポンプ設備。
【請求項7】
高架水槽と主ポンプ及び/または主ポンプ駆動機を冷却するための冷却水ポンプと当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータとを有するポンプ設備の前記冷却用モータを制御する制御装置であって、
タイマと、
プロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、前記高架水槽の水位及び前記タイマ手段のカウント値を用いて、前記高架水槽の水位が所定の水位を維持するように、前記冷却用モータを制御する
制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプ設備及び制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
排水機場などにおいて、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機(例えばエンジン)等を冷却するために、冷却水を冷却水用のポンプ(以下、冷却水ポンプともいう)によって高架水槽に給水し高架水槽に貯めることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭59-190487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その高架水槽への給水は、現状は高架水槽の水位が所定の低水位に下がったことをトリガーにして行っている。停電になると、高架水槽へ給水するための揚水ポンプが電動のため、高架水槽へ給水できなくなる。この問題に対して、特許文献1では、予知できる停電(以下、計画停電という)において、停電予告時間までの所定時間を設定入力する入力手段と、停電開始時刻より設定された所定時間前から復電までの間に冷却水ポンプの駆動信号を出力するタイマを設け、駆動信号によって冷却水ポンプを駆動制御して、停電開始時に高架水槽を満水状態とすることが記載されている。
【0005】
しかし、計画停電ではなく突発的な停電になると、特許文献1の技術ではタイマから駆動信号を出力することができず、高架水槽へ給水できなくなる。高架水槽の水位が所定の低水位に近い状態で停電になってしまうと、冷却に使用する水量が十分でなく、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機を冷却できる時間が短くなってしまう問題がある。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、突発的な停電において、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機を冷却できる時間が長くなる確率を向上させることを可能とするポンプ設備及び制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係るポンプ設備は、高架水槽と、主ポンプ及び/または主ポンプ駆動機を冷却するための冷却水ポンプと、当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータと、タイマを有する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記高架水槽の水位及び前記タイマのカウント値を用いて、前記高架水槽の水位が所定の水位を維持するように、前記冷却用モータを制御する。
【0008】
本発明の第2の態様に係るポンプ設備は、第1の態様に係るポンプ設備であって、前記所定の水位は、第1設定水位であり、前記制御装置は、前記高架水槽の水位が前記第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、前記冷却用モータを始動させる。
【0009】
本発明の第3の態様に係るポンプ設備は、第1または2の態様に係るポンプ設備であって、前記主ポンプが運転中において、前記制御装置は、前記高架水槽の水位が、前記第1設定水位より低い第2設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、前記冷却用モータの運転を継続させる。
【0010】
本発明の第4の態様に係るポンプ設備は、第1から3のいずれかの態様に係るポンプ設備であって、前記制御装置は、前記高架水槽への冷却水揚水を開始し、前記高架水槽の水位が第1設定水位に到達した時点から、所定時間経過した後に、前記冷却用モータを停止させ、前記所定時間は、前記冷却用モータを継続運転することによって、前記高架水槽の水位が前記第1設定水位に到達した時点から前記高架水槽から水がオーバーフローする時までにかかる時間より短い時間に設定されている。
【0011】
本発明の第5の態様に係るポンプ設備は、第1から4のいずれかの態様に係るポンプ設備であって、前記所定の水位は、第1設定水位と第2設定水位との間に設けられた中間水位であり、前記制御装置は、前記高架水槽の水位が前記中間水位未満であり、且つ前記冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、前記冷却用モータを始動させる。
【0012】
本発明の第6の態様に係るポンプ設備は、第1から5のいずれかの態様に係るポンプ設備であって、前記制御装置は、前記高架水槽の水が第1設定水位未満の場合において、当該第1設定水位未満になってからの前記タイマのカウント値が、前記冷却用モータの許容始動間隔 より長い設定時間を経過するまでは前記冷却用モータを駆動せず、当該設定時間を経過した場合、前記冷却用モータを駆動する。
【0013】
本発明の第7の態様に係る制御装置は、高架水槽と主ポンプ及び/または主ポンプ駆動機を冷却するための冷却水ポンプと当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータとを有するポンプ設備の前記冷却用モータを制御する制御装置であって、タイマと、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記高架水槽の水位及び前記タイマ手段のカウント値を用いて、前記高架水槽の水位が所定の水位を維持するように、前記冷却用モータを制御する。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、高架水槽の水位が所定の水位を維持できるので、突発的な停電において、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機冷却できる時間が長くなる確率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係るポンプ設備の概略構成図である。
図2】高架水槽7の水位に応じた冷却水供給持続時間の比較を説明するための模式図である。
図3】タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の例を示す表である。
図4】タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の例を示す表である。
図5】タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の第2の例を示す表である。
図6】タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の第2の例を示す表である。
図7】タイマ1台で冷却水ポンプを2台運転する場合の制御方法の例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0017】
本願の発明者は、上記課題を解決するために、日ごろから突発的な停電時に備え、なるべく高架水槽の水位を満タンもしくは満タン近くにしておくことを着想し、高架水槽の水位及びタイマのカウント値を用いて、高架水槽の水位が所定の水位を維持するように電動機を制御する。
【0018】
本実施形態では、ポンプ設備として立軸雨水排水ポンプ設備を例に説明し、排水ポンプ機場の設備機器における冷却水系統について図を参照して説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係るポンプ設備の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るポンプ設備100は、主ポンプ1、主ポンプ駆動機2、動力伝達装置3、冷却水槽4、2つの「冷却水ポンプ5-1、5-2、冷却水ポンプ5-1、5-2それぞれを駆動する2つの冷却用モータ6-1、6-2、冷却水ポンプ5-1、5-2で揚水された冷却水を蓄える高架水槽7、高架水槽に取付けられた水位計8を備える。主ポンプ駆動機2は例えば水冷式内燃機関であり、動力伝達装置3は例えば水冷式歯車減速機である。以下、冷却水ポンプ5-1、5-2を総称して冷却水ポンプ5とも呼び、冷却用モータ6-1、6-2を総称して冷却用モータ6とも呼ぶ。
【0020】
本実施形態に係るポンプ設備100はさらに、制御装置9、温水槽10、2つのクーリングタワー揚水ポンプ11-1、11-2、クーリングタワー揚水ポンプ11-1、11-2それぞれを駆動する2つのクーリングタワー揚水ポンプ用電動機12-1、12-2、クーリングタワー13を備える。制御装置9は例えば制御盤であり、プロセッサ91とタイマ92を備える。
【0021】
ポンプ設備100はさらに、冷却水温度に応じて弁が開閉し流路を切り替える温度調整弁14、15を備える。冷却水の温度が所定の温度以上の場合には温度調整弁14が開いて、冷却水が温水槽10に供給される。一方、冷却水の温度が所定の温度未満の場合には温度調整弁15が開いて、冷却水が冷却水槽4に供給される。ポンプ設備100はさらに、冷却水検知用のフローリレー16、17、操作者の操作を受け付ける操作盤18を備える。
【0022】
以下、冷却水の流れを説明する。冷却水ポンプ5で揚水された冷却水は、一度、高架水槽7に蓄えられ、自然流下等により、主ポンプ駆動機2および動力伝達装置3に供給され、各機器の冷却を行う。機器冷却に伴う熱交換により冷却水が所定の温度以上に上昇するまでは冷却水配管を循環する。
冷却水が所定の温度以上に上昇した冷却水は、クーリングタワー13により、冷却され所定の温度未満になったのち、冷却水ポンプ上流の冷却水槽4へ戻る。
【0023】
<比較例に係る制御方法>
本実施形態に係る制御方法について説明する前に比較例に係る制御方法について説明する。比較例において、冷却水ポンプの自動運転および自動停止するための制御方法は、冷却水を貯めておくための高架水槽7に取付けた水位計8からの水位信号のみである。
比較例において、高架水槽7に取付けた水位計8は例えば4種類の信号を発報する。すなわち、冷却水の水位によって、水位が上上限(HH)、上限(H)、下限(L)、または下下限(LL)を示す冷却水ポンプ運転信号が発報される。なお、上上限(HH)、上限(H)、下限(L)、または下下限(LL)は水位の高い順に並んでいる。
【0024】
比較例において、高架水槽7に蓄えられた冷却水が各機器の冷却に使用され、高架水槽7の水位が下がり、下限(L)を下回ると冷却水ポンプ5を運転させる信号が制御盤から送られ、冷却水ポンプ5が運転する。
一方、冷却水ポンプ5で揚水された冷却水水位が上限(H)に達すると、冷却水揚水ポンプを停止させる信号が送られ、冷却水ポンプが停止する。
【0025】
比較例では、冷却水揚水ポンプの自動運転制御について水位のみを運転条件とするが、排水機場に電力が供給できない状態が発生すると、高架水槽7に蓄えられた冷却水が下限に近い場合、供給可能な冷却水量が少ないというケースが発生する。
制御盤が、排水機場に電力が供給できない場合に供給可能な冷却水量を多くするために、冷却水ポンプ運転信号を発報するための下限を高く設定することは、冷却水ポンプ駆動用の冷却用モータ6の始動間隔に制限があり設定は不可能である。
【0026】
<本実施形態に係る制御方法>
これに対して、本実施形態に係る制御方法は、排水機場に電力が供給できない状態となった場合に、高架水槽に蓄えられている冷却水量を可能な限り多くするためのものである。さらに、本実施形態の一態様では、冷却水ポンプ駆動用の冷却用モータ6の始動間隔も許容始動間隔以上に確保する。
【0027】
本実施形態では、冷却水ポンプを運転および停止させている制御装置9内にタイマ92をセットし、高架水槽7の水位が第1設定水位(例えば上限(H))未満、第1設定水位より低い第2設定水位(例えば下限(L))以上の場合でも、経過時間に応じて冷却水ポンプ5を運転および停止させる制御方式である。
ここで、第1設定水位を冷却水ポンプの運転を停止する水位であるから運転停止水位とも呼び、第2設定水位を冷却水ポンプの運転を開始する水位であるから運転開始水位とも呼ぶ。
【0028】
このように、経過時間で冷却水ポンプを運転および停止させる制御方式を付加することで主ポンプの駆動、停止に関わらず、高架水槽7の水位を高い状態で保持することができ、電力供給が途絶え、冷却水ポンプを運転することができない場合、より長い時間主ポンプを運転することが可能となる。
【0029】
図2は、高架水槽7の水位に応じた冷却水供給持続時間の比較を説明するための模式図である。図2に示すように、必要な冷却水の出水量は、動力伝達装置3の冷却水量と主ポンプ駆動機2の冷却水量の和である(出水量=動力伝達装置3の冷却水量+主ポンプ駆動機2の冷却水量)。例えば動力伝達装置3の冷却水量が100L/minで、主ポンプ駆動機2の冷却水量が425L/minであるとすると、必要な冷却水の出水量は525(=100+425)L/minである。
【0030】
この場合、図2の水位HWLから出水口71の中心に至るまでの時間(分)は、約63(=(2.5×5×3-0.3×5×3)×1000/525)分である。
一方、図2の水位L1WLから出水口71の中心に至るまでの時間(分)は、約34(=(1.5×5×3-0.3×5×3)×1000/525)分である。
図2の水位HWLの場合、図2の水位L1WLよりも、冷却水供給持続時間は、約29分長いという効果が得られる。このように、高架水槽7の水位を高い状態で保持することで、冷却水供給持続時間を長くし、より長い時間主ポンプを運転することが可能となる。
【0031】
冷却水揚水ポンプの運転制御方法が自動運転となっている場合の自動運転条件として、主ポンプの駆動、停止に関わらず、例えば「前回運転停止からN分以上経過(Nは冷却水ポンプ駆動用の冷却用モータ6の許容始動間隔)」と「高架水槽水位H未満」を加えることで、経過時間で冷却水ポンプを運転および停止させることが出来る。
【0032】
ただし、上記の手法だけでは冷却水揚水ポンプのグランドパッキン部からの水漏れや高架水槽7の冷却水の蒸発等によって、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満となってしまうため、主ポンプ1が停止している場合についても、常に冷却水ポンプ用の冷却用モータ6の許容始動間隔のサイクルで運転と停止を繰り返す事象が発生する。この事象を回避する方法としては下記の制御方法1~4がある。
【0033】
<制御方法1>
高架水槽7への冷却水揚水を開始し、水位が第1設定水位H1に到達した時点から、所定時間経過した後に、冷却ポンプの運転を停止する。ここで、第1設定水位H1から冷却ポンプを運転した場合に高架水槽7から水がオーバーフローしない水位に達するまでの時間が予め算出されており、その時間の範囲内で上記の所定時間が設定される。水がオーバーフローしない水位とは、満タン時の水位以下の水位である。
【0034】
<制御方法2>
高架水槽7の水位のうち冷却水ポンプの運転停止水位である第1設定水位H1と、運転開始水位である第2設定水位L1の間に、中間水位(H2)を設け、高架水槽7水位が中間水位(H2)未満かつタイマのカウント時間が冷却水ポンプ駆動用電動機の許容始動間隔以上経過している場合、冷却水ポンプを運転させる。ここで、冷却用モータ6の始動間隔が短いと始動時に生じる熱が低下する前に蓄積され故障の原因になるので、許容始動間隔は、冷却用モータ6への負荷を考慮して予め決められている。
【0035】
<制御方法3>
高架水槽7の水位が第1設定水位H1以上に達した後は、制御装置9内に設けられたタイマ92が、予め設定された設定時間が経過しないうちは、(冷却水ポンプの前回始動から冷却水ポンプ駆動用の冷却用モータ6の許容始動間隔以上経過していて、且つ高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満になっても)冷却水揚水ポンプを始動しない。ここで、予め設定された設定時間Mは、冷却水ポンプ駆動用の冷却用モータ6の許容始動間隔Nを超える時間である。
【0036】
<制御方法4>
主ポンプ1の運転状態によって冷却水ポンプ5の運転水位を変更する方法である。主ポンプ1の運転時のみ第1設定水位H1未満且つ第2設定水位L1以上の水位を、冷却水ポンプの運転水位とし、主ポンプ1の停止時は冷却水ポンプの運転水位を第2設定水位L1未満とする。なお、制御方法1~4のうち二つ以上の制御方法を組み合わせてもよい。
【0037】
<制御方法の具体例>
続いて制御方法の具体例について説明する。以降の説明では一例として、第2設定水位がL1(=L)として説明する。
【0038】
<制御方法1の具体例:タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合>
制御方法1の具体例について図3を用いて説明する。図3は、タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の例を示す表である。図3に示すように、タイマ92は第1タイマと第2タイマを有する。第1タイマの目的は、冷却水ポンプ用の冷却用モータ6の、許容始動間隔が経過しないうちは始動しないためである。第2タイマの目的は、高架水槽7の水位が第1設定水位H1以上になっても所定時間は揚水を継続するためである。
【0039】
(ステップ10)冷却水ポンプ5-1、5-2揚水運転中においてまず主ポンプ1が始動し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過していない間は、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の駆動を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0040】
(ステップ20)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5の揚水を停止させる。
【0041】
(ステップ30)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0042】
(ステップ40)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過しているとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0043】
(ステップ50)あるいは、主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第2設定水位L1未満の場合、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過しているとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の運転を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
このように、主ポンプ1が運転中において、制御装置9は、高架水槽7の水位が、第1設定水位H1より低い第2設定水位L1未満で、冷却水ポンプ5の前回始動から冷却用モータ6の許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6の運転を継続させる。
【0044】
(ステップ60)その後、主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の運転を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0045】
(ステップ70)その後、主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0046】
(ステップ80)その後、主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0047】
(ステップ90)その後、主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。ここで主ポンプ1の停止の場合には、主ポンプ駆動機停止、ポンプ停止、冷却水検知用のフローリレー16、17が全台OFFとなる。
【0048】
(ステップ100)その後、主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0049】
(ステップ110)その後、主ポンプ1が停止中であって高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合、第1設定水位H1以上になってから所定時間経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の駆動を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0050】
(ステップ120)その後、主ポンプ1が停止中であって高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合、第1設定水位H1以上になってから所定時間経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0051】
(ステップ130)その後、主ポンプ1が運転を再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0052】
(ステップ140)その後、主ポンプ1が運転を再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0053】
(ステップ150)停電した場合、冷却水ポンプ5は強制停止する。
【0054】
(ステップ160)その後、給電が再開され、且つ冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0055】
(ステップ170)その後、給電が再開され、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0056】
(ステップ180)その後、給電が再開され、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過していない間は、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の駆動を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0057】
(ステップ190)その後、給電が再開され、高架水槽7の水位が第1設定水位Hの場合において、第2タイマでの計数によって第1設定水位H1以上になってから所定時間経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0058】
このように制御装置9は、高架水槽7への冷却水揚水を開始し、高架水槽7の水位が第1設定水位に到達した時点から、所定時間経過した後に、冷却用モータ6を停止させる。ここで上述したように所定時間は、冷却用モータ6を継続運転することによって、高架水槽7の水位が第1設定水位に到達した時点から高架水槽7から水がオーバーフローする時までにかかる時間より短い時間に設定されている。これにより、高架水槽7の満タン水位に近い水位まで高架水槽7に冷却水を溜めることができる。
【0059】
<制御方法2の具体例:タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合>
制御方法2の具体例について図4を用いて説明する。図4は、タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の例を示す表である。
【0060】
(ステップ210)まず主ポンプ1が始動し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、冷却水ポンプ5は停止している。
【0061】
(ステップ220)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が中間水位H2に減少した場合も、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0062】
(ステップ230)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が中間水位H2未満である場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0063】
(ステップ240)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が中間水位H2未満である場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水位が前記中間水位未満であり、且つ冷却水ポンプ5の前回始動から冷却用モータ6の許容始動間隔以上経過した場合、冷却用モータ6を始動させる。
【0064】
(ステップ250)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第2設定水位L1(<H2)未満である場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の駆動を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0065】
(ステップ260)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0066】
(ステップ270)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が中間水位H2に減少した場合も、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0067】
(ステップ280)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が中間水位H2未満に減少した場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0068】
(ステップ290)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が中間水位H2未満に減少した場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0069】
(ステップ300)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が中間水位H2未満に減少した場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。これにより、主ポンプ1が停止中において、高架水槽7に冷却水を溜めることができる。
【0070】
(ステップ310)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0071】
(ステップ320)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が中間水位H2に減少した場合も、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。これは、主ポンプ1の停止中は、「冷却ポンプのグランドパッキンからの水漏れ」や「高架水槽の水の蒸発」等によって、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満になるが、中間水位H2未満にならないように中間水位H2が設定されている。そのため、主ポンプ1の停止条件をトリガーにしなくても、主ポンプ1の停止中は、冷却ポンプは始動しない。
【0072】
(ステップ330)次に主ポンプ1が運転を再開し、高架水槽7の水位が中間水位H2未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0073】
(ステップ340)次に主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が中間水位H2未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0074】
(ステップ350)高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達する前に停電した場合、冷却用モータ6が強制停止し冷却水ポンプ5は強制停止する。
【0075】
(ステップ360)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が中間水位H2未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0076】
(ステップ370)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が中間水位H2未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0077】
(ステップ380)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0078】
<制御方法3の具体例:タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合>
制御方法3の具体例について図5を用いて説明する。図5は、タイマ2台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の第2の例を示す表である。
第1タイマの目的は、冷却ポンプ用モータの許容始動間隔Nが経過しないうちは始動しないようにするためである。第2タイマの目的は、第1設定水位H1より少し水位が減っただけのときに、冷却水ポンプを始動しないようにするためである。
【0079】
(ステップ410)まず主ポンプ1が始動し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、冷却用モータ6が停止し冷却水ポンプ5は停止している。
【0080】
(ステップ420)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0081】
(ステップ430)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0082】
(ステップ440)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水が第1設定水位未満の場合において、第1設定水位H1未満になってからのタイマ92のカウント値が、冷却用モータ6の許容始動使用間隔Nより長い設定時間Mを経過するまでは冷却用モータ6を駆動せず、当該設定時間Mを経過した場合、冷却用モータ6を駆動する。これにより、水位が第2設定水位L1まで低下していなくても、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過していれば冷却水ポンプ5が始動する。
【0083】
(ステップ450)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第2設定水位L1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過しているとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の駆動を継続させて冷却水ポンプ5の揚水を継続させる。
【0084】
(ステップ460)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合において、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0085】
(ステップ470)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0086】
(ステップ480)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から使用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0087】
(ステップ490)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0088】
(ステップ500)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過しているとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0089】
(ステップ510)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0090】
(ステップ520)次に主ポンプ1が運転再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0091】
(ステップ530)次に主ポンプ1が運転再開中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0092】
(ステップ540)一方、主ポンプ1が運転再開中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過し且つ第1設定水位H1未満になってから設定時間M(>N)経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0093】
(ステップ550)高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達する前に停電した場合、冷却用モータ6が強制停止し冷却水ポンプ5は強制停止する。
【0094】
(ステップ560)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0095】
(ステップ570)一方、給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
【0096】
(ステップ580)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0097】
続いて、冷却水ポンプ1台のときの動作と、冷却水ポンプ2台のときの動作の例について説明する。まず冷却水ポンプ1台のときの動作の具体例について説明する。
【0098】
<タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合>
図6は、タイマ1台で冷却水ポンプを1台運転する場合の制御方法の第2の例を示す表である。
【0099】
(ステップ610)まず主ポンプ1が始動し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、冷却用モータ6が停止し冷却水ポンプ5が停止している。
【0100】
(ステップ620)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0101】
(ステップ630)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水位が第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6を始動させる。これにより、高架水槽7の水位を第1設定水位に戻すようにすることができる。
【0102】
(ステップ640)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第2設定水位L1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過しているとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の始動を継続させて冷却水ポンプ5の始動を継続する。
【0103】
(ステップ650)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0104】
(ステップ660)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0105】
(ステップ670)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0106】
(ステップ680)一方、主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水位が第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6を始動させる。これにより、高架水槽7の水位を第1設定水位に戻すようにすることができる。
【0107】
(ステップ690)次に、主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0108】
(ステップ700)次に、主ポンプ1が運転再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0109】
(ステップ710)一方、主ポンプ1が運転再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水位が第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6を始動させる。これにより、高架水槽7の水位を第1設定水位に戻すようにすることができる。
【0110】
(ステップ720)高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達する前に停電した場合、冷却水ポンプ5は強制停止する。
【0111】
(ステップ730)次に、給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6の停止を継続させて冷却水ポンプ5の停止を継続させる。
【0112】
(ステップ740)一方、給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過したとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を始動させて冷却水ポンプ5を始動させる。
このように、制御装置9は、高架水槽7の水位が第1設定水位未満で、冷却水ポンプの前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6を始動させる。これにより、高架水槽7の水位を第1設定水位に戻すようにすることができる。
【0113】
(ステップ750)次に給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6を停止させて冷却水ポンプ5を停止させる。
【0114】
<タイマ1台で冷却水ポンプを2台運転する場合>
続いて冷却水ポンプ2台のときの動作の具体例について説明する。図7は、タイマ1台で冷却水ポンプを2台運転する場合の制御方法の例を示す表である。この例では冷却水ポンプ5-1、5-2を交互に始動する。その際、制御装置9のメモリに、冷却水ポンプの始動履歴または前回始動したもしくは前回始動しなかった冷却水ポンプの識別情報を記憶しておき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却水ポンプを始動する場合には、前回始動しなかった冷却水ポンプを始動させる。
【0115】
(ステップ810)まず主ポンプ1が始動し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1の場合において、冷却用モータ6-1、6-2が停止し冷却水ポンプ5-1、5-2は停止している。
【0116】
(ステップ820)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1かつ5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1、6-2の停止を継続させて冷却水ポンプ5-1、5-2の停止を継続させる。
【0117】
(ステップ830)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過しているとき、前回冷却水ポンプ5-2を始動しているので、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1を始動させて(前回始動していない)冷却水ポンプ5-1を始動させる。
【0118】
(ステップ840)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第2設定水位L1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、前回は冷却水ポンプ5-2を始動したので、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1の始動を継続させて冷却水ポンプ5-1の始動を継続する。
【0119】
(ステップ850)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1を停止させて冷却水ポンプ5-1を停止させる。
【0120】
(ステップ860)次に主ポンプ1が運転中で、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1かつ5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1、6-2の停止を継続させて冷却水ポンプ5-1、5-2の停止を継続させる。
【0121】
(ステップ870)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1、6-2の停止を継続させて冷却水ポンプ5-1、5-2の停止を継続させる。
【0122】
(ステップ880)次に主ポンプ1が停止し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過した場合、前回は冷却水ポンプ5-1を始動しているので、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-2を始動させて(前回始動していない)冷却水ポンプ5-2を始動させる。
【0123】
(ステップ890)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-2を停止させて冷却水ポンプ5-2を停止させる。
【0124】
(ステップ900)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1かつ5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していない場合、冷却用モータ6-1、6-2の停止を継続させて冷却水ポンプ5-1、5-2の停止を継続する。
【0125】
(ステップ910)次に主ポンプ1が停止中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過している場合、冷却用モータ6-1の停止を継続させて冷却水ポンプ5-1の停止を継続する。
【0126】
(ステップ920)次に主ポンプ1が運転再開し、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過し、前回は冷却水ポンプ5-2を始動しているので、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1を始動させて(前回始動していない)冷却水ポンプ5-1を始動させる。
(ステップ930)高架水槽7の水位が第1設定水位H1に到達する前に停電した場合、冷却用モータ6-1が強制停止し冷却水ポンプ5-1が強制停止する。
【0127】
(ステップ940)次に、給電再開され、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1かつ5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過していないとき、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-1、6-2の停止を継続させ冷却水ポンプ5-1、5-2の停止を継続させる。
【0128】
(ステップ950)次に、給電再開後、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位H1未満の場合において、タイマでの計数によって冷却ポンプ5-1または5-2の前回始動から冷却用モータの許容始動間隔以上経過しているとき、前回は冷却ポンプ5-1を始動しているので、制御装置9のプロセッサ91は、冷却用モータ6-2を始動させ(前回始動していない)冷却水ポンプ5-2を始動させる。
【0129】
(ステップ950)次に、給電再開後、主ポンプ1が運転再開中において、高架水槽7の水位が第1設定水位に到達した場合、制御装置9のプロセッサ91は、冷却水ポンプ5-2を停止させる。
【0130】
以上、本実施形態に係るポンプ設備100は、高架水槽7と、主ポンプ1及び/または主ポンプ駆動機を冷却するための冷却水ポンプ5と、当該冷却水ポンプを駆動する冷却用モータ6と、タイマ92を有する制御装置9と、を備える。制御装置9は、高架水槽7の水位及びタイマ92のカウント値を用いて、高架水槽7の水位が所定の水位を維持するように、冷却用モータ6を制御する。
【0131】
この構成により、高架水槽の水位が所定の水位を維持できるので、突発的な停電において、主ポンプ及び/または主ポンプを駆動する駆動機冷却できる時間が長くなる確率を向上させることができる。
【0132】
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0133】
1 主ポンプ
10 温水槽
100 ポンプ設備
11 クーリングタワー揚水ポンプ
12 クーリングタワー揚水ポンプ用電動機
13 クーリングタワー
14 温度調整弁
15 温度調整弁
16、17 フローリレー
2 主ポンプ駆動機
3 動力伝達装置
4 冷却水槽
5、5-1、5-2 冷却水ポンプ
6、6-1、6-2 冷却用モータ
7 高架水槽
71 出水口
8 水位計
9 制御装置
91 プロセッサ
92 タイマ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7