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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184209
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 31/02 20060101AFI20231221BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20231221BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20231221BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20231221BHJP
   B65H 29/58 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
B65H31/02
G03G21/00 370
G03G21/16 104
G03G21/16 147
G03G15/00 440
B65H29/58 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098235
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
(72)【発明者】
【氏名】菅原 悠真
【テーマコード(参考)】
2H072
2H171
2H270
3F053
3F054
【Fターム(参考)】
2H072AA01
2H072AA17
2H072AA28
2H072AB11
2H072CA01
2H072CB01
2H072FB01
2H072JA02
2H171FA04
2H171FA22
2H171FA28
2H171GA04
2H171JA23
2H171JA27
2H171JA29
2H171JA31
2H171LA03
2H171LA08
2H171LA13
2H171LA18
2H171QA04
2H171QA08
2H171QA24
2H171QB15
2H171QB32
2H171QC03
2H171QC22
2H171QC36
2H171SA11
2H171SA14
2H171SA15
2H171SA18
2H171SA22
2H171SA27
2H171SA31
2H171WA12
2H171WA16
2H171WA21
2H270LC20
2H270MC61
2H270MD12
2H270ZC03
2H270ZC04
3F053EA05
3F053EB01
3F053EB04
3F053EC02
3F053ED03
3F053LA06
3F053LB03
3F054AA01
3F054AC05
3F054BA04
3F054BB04
3F054CA11
3F054CA12
3F054CA22
3F054CA40
3F054DA13
(57)【要約】
【課題】複数のトレイを有していない場合でも排紙スタック不良を改善すること。
【解決手段】反転搬送ローラ(反転搬送ローラ9)が排紙搬送ローラ(排紙搬送ローラ8)よりも鉛直方向で上方に配置され、用紙の搬送方向を、反転搬送ローラに向かう方向と、排紙搬送ローラに向かう方向とのいずれかに切替可能な切替手段(分岐爪10A)を有し、排紙搬送ローラにより用紙を排紙トレイ(排紙トレイ6)に排出する第一の排出経路と、反転搬送ローラにより用紙を排紙トレイに排出する第二の排出経路と、を有する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
反転搬送ローラが排紙搬送ローラよりも鉛直方向で上方に配置され、
用紙の搬送方向を、前記反転搬送ローラに向かう方向と、前記排紙搬送ローラに向かう方向とのいずれかに切替可能な切替手段を有し、
前記排紙搬送ローラにより前記用紙を排紙トレイに排出する第一の排出経路と、
前記反転搬送ローラにより前記用紙を前記排紙トレイに排出する第二の排出経路と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記反転搬送ローラと前記排紙搬送ローラとの回転方向は、クラッチ機構を用いて制御され、
前記切替手段は分岐爪である
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記クラッチ機構は、
前記反転搬送ローラにより前記用紙を排出するように駆動力を伝達する反転クラッチと、
前記排紙搬送ローラにより前記用紙を排出するように駆動力を伝達する排紙クラッチと、を有し、
前記反転クラッチが駆動力を伝達する反転クラッチONと、前記排紙クラッチが駆動力を伝達する排紙クラッチONとは同時に発生しないように制御される
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記反転クラッチONと前記排紙クラッチONとの切り替え時は、一時的に両方のクラッチがOFFとなる
ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記反転クラッチONにより、前記第二の排出経路から前記用紙を排出する方向に前記反転搬送ローラが回転し、
前記排紙クラッチONにより、前記第一の排出経路から前記用紙を排出する方向に前記排紙搬送ローラが回転する
ことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第二の排出経路から前記用紙を排出するとき、前記排紙搬送ローラは、前記第一の排出経路から前記用紙を排出するときとは逆方向に回転すること
を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第一の排出経路から前記用紙を排出するとき、前記反転搬送ローラは、前記第二の排出経路から前記用紙を排出するときとは逆方向に回転すること
を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記反転クラッチONに連動して前記分岐爪が前記第二の排出経路に前記用紙を搬送するように前記搬送方向を切り替え
前記排紙クラッチONに連動して前記分岐爪が前記第一の排出経路に紙を搬送するように前記搬送方向を切り替える
ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記切替手段は、前記排紙トレイに積載された前記用紙の積載量に基づいて、前記搬送方向を切り替える
ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
紙搬送の排紙スタック不良を改善する技術が考えられ既に知られている。
例えば、特許文献1には、印刷する枚数をカウントして一定量超えた場合に排紙トレイを切り替える技術がある。
しかし、排紙トレイが複数必要でありコストアップしてしまうという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、複数のトレイを有していない場合でも排紙スタック不良を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
反転搬送ローラが排紙搬送ローラよりも鉛直方向で上方に配置され、
用紙の搬送方向を、前記反転搬送ローラに向かう方向と、前記排紙搬送ローラに向かう方向とのいずれかに切替可能な切替手段を有し、
前記排紙搬送ローラにより前記用紙を排紙トレイに排出する第一の排出経路と、
前記反転搬送ローラにより前記用紙を前記排紙トレイに排出する第二の排出経路と、
を有する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、複数のトレイを有していない場合でも排紙スタック不良を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置の全体構成例を示す概略的な縦断面図である。
図2】片面印刷時、両面印刷時の搬送経路等を示す模式的な正面図である。
図3】定着装置から排紙トレイまでの用紙搬送と排紙センサの構成・動作を示す模式的な正面図である。
図4】定着装置から排紙トレイまでの用紙搬送と排紙センサの動作を示す模式的な正面図である。
図5】制御構成の一例を説明するブロック図である。
図6】本実施形態の画像形成装置で排紙容量が増加することを説明する図である。
図7】本実施形態の画像形成装置の排紙経路を切り替える動作例を説明するフローチャートである。
図8】第一の排出経路と第二の排出経路とを説明する図である。
図9】クラッチ機構に駆動力を伝達する経路について説明する模式図である。
図10】クラッチ機構により排出手段に駆動力を伝達する構成例を説明する模式図である。
図11】排出クラッチONまたは反転クラッチがONとなったときの遊星歯車機構等の回転方向を説明する図である。
図12】排紙クラッチONまたは反転クラッチがONとなったときの排紙ローラ等の回転方向を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0008】
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置100の全体構成例と動作例とを説明する。同図に示す画像形成装置100は、電子写真方式で画像形成を行う4連タンデム型中間転写方式を採用したカラープリンタの一例である。なお、本発明は、これに限定されるものではなく、白黒プリンタ、複写機、ファクシミリ、プロッタ、インクジェット記録装置等またはそれら複数の機能を備えた複合機等の広範囲な画像形成装置に対して適用可能なものである。
【0009】
図1は、本発明の実施形態を示す画像形成装置100(カラープリンタ)の全体構成例を示す概略的な縦断面図である。図1の画像形成装置100は、装置本体51のほぼ中央に配置され、搬送されてくるシート(以下、シートの一例として「用紙」で説明する)に画像を形成する画像形成手段を備えた画像形成部52と、画像形成部52の下方に配置され、画像形成部52に用紙Sを給送するシート給送手段を備えた給紙部53と、画像形成部52で画像形成された用紙を装置本体51の手前(図の右側)から奥側(図の左側)に排出するシート排出手段(「排出手段」とも称する)を備えた排紙部54と、画像形成部52の上部に配置され、排紙部54によってシート排出方向に排出される用紙を積載するシート積載手段としての排紙トレイ(「本体スタック部」とも称する)6とを有する。
【0010】
画像形成部52には、複数のドラム状の感光体31a,31b,31c,31dを有し、各感光体31a~31dには、互いに異なった色のトナー像がそれぞれ形成される。感光体31a~31dの下部に対向して中間転写ベルト29が配置されている。中間転写ベルト29は、複数の支持ローラに巻き掛けられて矢印方向(図1中反時計方向)に駆動される無端ベルトからなる。
【0011】
感光体ユニット33a~33dは、感光体31a~31dの周囲の構成をユニット化したものであり、各感光体ユニット33a~33dは同様であるため、感光体ユニット33aを説明する。
感光体ユニット33aには、帯電ローラ32aと、露光装置34からのレーザ光35aを受ける露光部と、現像剤としてのトナーを収容している現像器30aと、中間転写ベルト29に転写後の感光体31aの表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置39aとがこの順に設けられている。
中間転写ベルト29を介して感光体31aと対向する位置には、1次転写ローラ40aが配置されている。
【0012】
かかる画像形成装置100において画像形成が開始されると、感光体31aに静電潜像が形成される。感光体31aの表面に形成された静電潜像は、現像器30aによってトナー像として可視像化され、そのトナー像は1次転写ローラ40aによって中間転写ベルト29上に転写される。
【0013】
フルカラー画像形成時は上記した画像形成動作が残りの全ての感光体31b~31dで同様に行われ、感光体31a~31dにそれぞれ形成された各色のトナー像が中間転写ベルト29上に順次重ねて転写される。
また、中間転写ベルト29の内側には、転写駆動ローラ27が配置されている。中間転写ベルト29を挟んで、転写駆動ローラ27に対向して2次転写ローラ28が配置されている。
【0014】
一方、画像形成部52の下方に配置された給紙部53には、転写紙または樹脂フィルム・シートなどから成るシートとしての用紙Sを積載する給紙カセット25と、該給紙カセット25に積載された用紙Sを送り出すシート給送手段を構成する給紙ローラ26と、重送された用紙を1枚に分離するフリクションパッドからなる分離手段等とが設けられている。
【0015】
給紙部53から給送された用紙Sは、一対のレジストローラ23,24に向けて送り出され、その先端が停止しているレジストローラ23,24に一旦突き当てられる。これによって用紙S先端の斜めずれなどが修正・整合された後、レジストローラ23,24は、上記中間転写ベルト29上に形成されたカラートナー像が2次転写ローラ28を設けた2次転写部で用紙Sの先端部と合致するような所定のタイミングで回転を再開し、2次転写部に向けて用紙Sを送り出す。
【0016】
2次転写部で未定着のカラートナー像が一括転写された用紙Sは、定着装置5に送られ、定着ローラ36、加圧ローラ37による加熱・加圧によって未定着のカラートナー像が定着された後、排紙部54に配設された排紙ローラ対3を介して装置本体51の上面に設けられた排紙トレイ6に排出され、片面印刷動作が終了する。カラートナー像転写後の中間転写ベルト29の表面に付着する転写残トナーは、ベルトクリーニング装置41によって除去される。
なお、定着ローラ36と加圧ローラ37とは、画像形成された用紙を挟持搬送する搬送手段を構成している。
【0017】
以上画像形成装置の概略を説明したが、図1に示す画像形成装置100は、例えば特開2011-180533号公報の図1等に開示されている画像形成装置(100)の要部と同様の構成、動作である。
【0018】
次に、用紙の搬送経路およびその周りの構成について説明する。
図1に示した画像形成装置100は、上述の構成の他に、図2等に示すように、画像形成後の定着済みの用紙を導く搬送経路1と、定着済みの用紙を導く搬送経路2と、定着済みの用紙の用紙搬送経路を搬送経路1および搬送経路2の何れか一方に切り換える切替手段としての分岐ガイド10と、分岐ガイド10により切り換えられた搬送経路1または搬送経路2を搬送されてきた定着済みの用紙を排紙トレイ6に排出する、後述するシート排出手段と、搬送経路1および搬送経路2と異なる用紙搬送経路であって、定着済みの用紙の搬送方向を反転した後、上記画像形成手段と連通することによりその定着済みの用紙の他方の面に画像を形成すべく導く両面搬送路11と、定着装置5の出口近傍において搬送経路1と搬送経路2とに分岐する前の共通の搬送経路に配設され、搬送されてきた用紙の有無を検知するシート検知手段56とを有している。
【0019】
図2に示すように、排紙部54には、上記シート排出手段を備えた両面反転機構が配設されている。両面反転機構は、正逆転可能な駆動部材としての排紙ローラ7と、排紙ローラ7を挟んで排紙ローラ7と圧接して従動回転する第1の従動回転部材としての排紙従動ローラ(「排紙搬送ローラ」とも称する)8と、排紙ローラ7を挟んで排紙ローラ7と圧接して従動回転する第2の従動回転部材としての排紙従動ローラ(「反転搬送ローラ」とも称する)9と、排紙ローラ7の搬送上流側に位置し定着済みの用紙(以下、単に「用紙」ともいう)を搬送経路1または搬送経路2へ選択的に切り換え・振り分けて導く上記分岐ガイド10とから主に構成されている。
分岐ガイド10は、例えば駆動手段としてのソレノイドと付勢手段としてのバネとの組み合わせからなる駆動機構により切り換え・揺動させる周知の構成からなる。
【0020】
上記シート排出手段は、排紙ローラ7と、排紙従動ローラ8と、排紙従動ローラ9とを有する3連の回転部材群で構成されている。
【0021】
搬送経路1、搬送経路2、両面搬送路11は、適宜配設される一部後述するガイド部材等によって形成されている。両面搬送路11には、そのほぼ中間位置に一対の搬送ローラ21,22が配設されている。
図1の画像形成装置100では、コンピュータからの印刷ジョブ毎に送信される印刷ジョブ指令によって、少なくとも、片面印刷を行う片面印刷モードと、両面印刷を行う両面印刷モードとが実行可能である。
【0022】
片面印刷モードでは、分岐ガイド10は用紙を搬送経路1へ導く向きに揺動され、排紙ローラ7と排紙従動ローラ8とが圧接されてなる排紙ローラ対3にて搬送経路1を通過した用紙を排紙トレイ6に排出する。このとき、排紙ローラ7は正転方向ないしは順方向に回転している。
【0023】
両面印刷モードでは、分岐ガイド10は、用紙を搬送経路2へ導く向きに誘動され、排紙ローラ7と排紙従動ローラ9とが圧接されてなる排紙ローラ対4にて、排紙ローラ7が逆転方向に回転して片面のみ印刷された用紙を排紙トレイ6方向へ搬送する。その後、分岐ガイド10が用紙を両面搬送路11へ導く向きに切り換わり、それと同時に排紙ローラ7が正転ないしは順方向に回転することで、搬送経路2内にある用紙の搬送方向が反転して、両面印刷のために両面搬送路11へ用紙が搬送される。このとき、搬送経路1から送られてきた次の用紙(両面印刷された用紙)は、排紙ローラ対3によって排紙トレイ6へ排出される。
【0024】
図3および図4を参照して、定着装置5から排紙トレイ6までの搬送経路1、搬送経路2、シート検知手段56の構成および用紙搬送動作を説明する。
搬送経路1は、ガイド部材55とガイド部材59とで画定された領域(共通搬送経路)と、分岐ガイド10の揺動によって位置する領域との間に形成される。
搬送経路2は、上記共通搬送経路と分岐ガイド10の揺動によって位置する領域との間に形成される。
両面搬送路11は、分岐ガイド10の上述した揺動によって位置する領域と、ガイド部材59の図において右外側面と、ガイド部材59よりも図において右外側に位置する図示しないガイド部材とで画定された領域に形成される。
【0025】
シート検知手段56は、透過型のフォトセンサからなる排紙センサ57と、上記共通搬送経路を搬送されてくる用紙Sに当接して揺動可能な排紙検知フィラー58とから構成されている。排紙検知フィラー58は、一端部側が用紙Sに当接する当接部58aと、他端部側が排紙センサ57の光路を遮る遮光部58bとを有する周知の構成である。排紙検知フィラー58は、ガイド部材59に揺動可能に軸支されている。排紙検知フィラー58の当接部58a側は、図示しないトーションスプリング等の付勢手段により図3(a)の位置を占める向きに常に弱く付勢されていて、非印刷動作時以外は図示しないストッパ部材によって同図の位置より反時計回りに揺動しないように規制されている。
【0026】
シート検知手段56の動作を簡単に説明する。上記片面印刷動作により、用紙Sが定着装置5における定着ローラ36と加圧ローラ37との回転により搬送され、図3(a)に示すように、丸で囲んで示す用紙先端Saが排紙検知フィラー58の手前まで来た時点では排紙検知フィラー58はガイド部材55で形成された上記共通搬送経路を遮った位置にある。この際、排紙検知フィラー58の遮光部58bが排紙センサ57の光路を遮っていることにより、排紙センサ57は例えばオフ検知信号を出力している。
【0027】
次いで、用紙先端Saが排紙検知フィラー58の位置に達すると、図3(b)に示すように、排紙検知フィラー58の当接部58aが用紙Sの搬送力によって押し上げられ時計回り方向に揺動する。この際、排紙検知フィラー58の遮光部58bが排紙センサ57の光路を開放することにより、排紙センサ57は例えばオン検知信号を出力する。
【0028】
次いで、図4に示すように、丸で囲んで示す用紙後端Sbが排紙検知フィラー58の位置を通過すると、排紙検知フィラー58の当接部58aは上記共通搬送路を遮った位置に戻る。この際、図3(a)と同様に排紙検知フィラー58の遮光部58bが排紙センサ57の光路を遮ることにより、排紙センサ57は例えばオフ検知信号を出力する。その後、用紙Sは排紙ローラ対3に搬送され排紙トレイ6上に排出・積載される。一連の排紙検知フィラー58の上記揺動動作を光学式検知器である排紙センサ57により検知して得た上記電気信号(例えばオフ→オン→オフ)が印刷・排紙動作に係る必要な用紙有無の情報、例えば排紙トレイ6上に排出・積載される1枚の用紙Sの枚数データ等となる。
【0029】
両面印刷動作では、両面印刷モードの動作例で説明したとおり、上記共通搬送路を通過する両面印刷用の1枚の用紙Sの回数が合計2回となるから、片面印刷動作における排紙センサ57により検知して得た上記電気信号(例えばオフ→オン→オフ)の2回で、排紙トレイ6上に排出・積載される1枚の用紙Sの枚数データとなる。
【0030】
図5を参照して、本実施形態の主な制御構成を説明する。同図は、本実施形態の主な制御構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置100は、画像形成装置100の外部にあるホストパーソナルコンピュータ(以下、「ホストPC」という)200から、画像形成装置100の内部に設けられている制御手段60に対して印刷要求の指令がなされる。すなわち、ホストPC200は、画像形成装置100が具備する画像形成手段、搬送手段を含む上記各部に印刷ジョブの指示を与える印刷指示手段として機能する。
【0031】
ホストPC200は、プリンタドライバ(図示せず)を備えている。このプリンタドライバには、少なくとも片面印刷モード、両面印刷モードを設定したり、各種印刷条件(印刷枚数、紙種、用紙サイズ等)を設定したりするための設定画面および選択ボタン(共に図示せず)が表示されるようになっている。ユーザは、上記プリンタドライバの各種操作、例えばマウスによるカーソル移動・クリック操作や、キーボードの各種キーの組み合わせによるショートカットキー操作で上記何れかのモードや、各種印刷条件を選択・設定することができるようになっている。こうして選択した各種印刷条件等に係る指令は、ホストPC200から制御手段60に送信される。
【0032】
制御手段60は、上述の画像形成手段、搬送手段を含む上記各部に配設されているモータやソレノイド等の印刷動作駆動源61を動作させると共に、排紙センサ57等の検知手段により用紙の位置を検知しながら、印刷動作を遂行する。また、排紙センサ57等のオン/オフ回数に係る用紙の枚数データの積算は、例えばカウンタからなる積算手段62により積算可能である。また、制御手段60は印刷状況(例えばエラー)をユーザに通知・報知するために、液晶パネル63に信号を送る。また、ユーザが液晶パネル63を操作することにより、制御手段60に信号を与え、エラー解除等を実行することも可能である。このように、制御手段60は、ホストPC200からの印刷ジョブ毎の印刷要求および積算手段62により積算された用紙の枚数データの積算値に基づいて、画像形成手段および搬送手段による印刷動作を制御するものである。
【0033】
制御手段60は、両面印刷モード実行時においては、排紙センサ57により検知して得た上記電気信号(例えばオフ→オン→オフ→オン→オフの計2回)に基づき、排紙トレイ6上に排出・積載される用紙Sが1枚であるとして認識し、積算手段62で積算・カウントされた枚数データの半分が排紙トレイ6上に排出・積載された用紙Sの枚数であると最終的に認識・判断する。
なお、本発明においては、積算手段62は必須の構成ではなく、無くてもよい。この場合、積算手段62の積算機能に代えて、制御手段60のCPUが有する演算機能を利用して、排紙センサ57から入力される用紙1枚毎の枚数データを上記RAMと協働しながら積算することも可能である。
【0034】
制御手段60は、それぞれ図示しないCPU、ROM、RAM、タイマ等を有する周知のマイクロコンピュータを具備して構成されている。制御手段60の上記CPU(以下、説明の簡明化を図るため「制御手段60」ともいう)は、ホストPC200からの各種指令信号および排紙センサ57や装置本体51に設けられた各種センサ(図5では省略しているが、用紙ジャムを検知するジャムセンサ、ドア開閉センサ、消耗品の交換を検知するセンサ等が含まれる)、積算手段62からの検知信号および上記ROMから呼び出された動作プログラムに基づいて、上記印刷動作駆動源61および液晶パネル63を制御する。
【0035】
上記ROMには、印刷動作駆動源61の動作プログラム(例えば、後述する図7のフローチャートを実現するプログラム)および関係データ(例えば、後述する最大積載量)等が記憶されており、この動作プログラムや関係データは上記CPUによって適宜呼び出される。上記RAMは、上記CPUの計算結果を一時的に記憶する機能、液晶パネル63の上記タッチパネル式の各種キーおよび排紙センサ57を始めとする各種センサ、積算手段62から入力されたデータ信号およびオン・オフ信号を随時記憶する機能等を有している。
【0036】
次に、排紙スタック不良を改善する機能について説明する。
本発明の実施形態の係る画像形成装置は、排紙搬送ローラ、反転搬送ローラ及び切替手段としての分岐爪を制御している構成に際して、印刷する枚数をカウントして一定量超えた場合に、排紙経路を切り替え、同一排紙トレイに排紙することが特徴になっている。
【0037】
本発明の実施形態に係る画像形成装置は、例えば、反転搬送ローラ(反転搬送ローラ9)が排紙搬送ローラ(排紙搬送ローラ8)よりも鉛直方向で上方に配置され、用紙の搬送方向を、反転搬送ローラに向かう方向と、排紙搬送ローラに向かう方向とのいずれかに切替可能な切替手段(分岐爪10A)を有し、排紙搬送ローラにより用紙を排紙トレイ(排紙トレイ6)に排出する第一の排出経路と、反転搬送ローラにより用紙を排紙トレイに排出する第二の排出経路と、を有する。( )内は、後述する図6の構成例を一例として対応づけている。
【0038】
このようにすると、スタック性を向上させることができる。また、画像形成装置が排紙トレイ6の積載量を検知するセンサや複数の排紙トレイを有していない場合でも、コストアップすることなく排紙スタック性を向上させることができる。
【0039】
なお、図1から図5を参照して説明した構成例は、画像形成装置の一例であり、本発明の実施形態に係る画像形成装置は、排紙搬送ローラ、反転搬送ローラ及び分岐爪を制御できる構成であれば、他の構成であってもよい。
【0040】
図6は、本実施形態の画像形成装置で排紙容量が増加することを説明する図であり、(a)は第一の構成例であり、(b)は第二の構成例としてフォトセンサを追加した例を示す。
本実施形態の画像形成装置は、クラッチ機構(排紙クラッチ/反転クラッチ)により、排紙搬送ローラ8、反転搬送ローラ9及び分岐爪10Aを制御している構成において、反転搬送ローラ9側から(第二の排出経路から)用紙を排紙する機能を持つ。クラッチ機構については後述する。
この機能を用いると、図6の矢印Lの積載量分排紙容量を増やすことが可能になり、より多く排紙トレイ6に用紙を排紙することができる。
【0041】
図7は、本実施形態の画像形成装置の排紙経路を切り替える動作例を説明するフローチャートである。
画像形成装置100の制御手段60は、印刷データを受信すると(S11)、積載量から予定積載量を算出し(S12)、最大積載量を超えるかを判定する(S13)。制御手段60は、最大積載量を超えない場合には(S13でNo)、排紙ローラ側から排紙するように設定し(S14)、最大積載量を超える場合には(S13でYes)、反転ローラ側から排紙するように設定する(S20)。制御手段60は、印刷(S15)、排紙(S16)を実行させた後、積算量を加算し(S17)、全ページ印刷が終了するまでステップS12からの処理を繰り返し(S18でNo)、全ページ印刷が終了すると(S18でYes)、積算量をリセットし(S19)、印刷処理を終了する。
【0042】
図7に示すように印刷データを受信した際に積載量から予定積載量を算出し、最大積載容量を超えていた場合は反転ローラ側から排紙制御を実施する。超えていない場合は通常印刷時と同様に排紙ローラ側から排紙制御を実施する。
図7において、最大積載量は、予め設定され、例えば、制御手段60が参照可能な記録領域等に保持されている。あるいは、図7の動作例を実現するプログラムに設定されていてもよい。積載量は、例えば、積算手段62(図5)を用いてカウントした値を用いることができる。
【0043】
もしくは、排紙トレイ6に所定の積載量に達したことを検知する検知機構を設け、所定の積載量を超えた場合に反転ローラ側から排紙制御を実施する構成としてもよい。図6(b)に検知機構の一例としてフォトセンサ17を追加した構成例を示す。
或いは、所定の積載量を超えた時点からの印刷データを元に予定積載量を算出し(S12)、最大積載量を超えるかを判定する(S13)構成としてもよい。例えば、もともと排紙トレイ6に用紙が残っている場合、印刷データだけで積載量を算出すると実際に排紙トレイ6にある積載量と算出した積載量がずれることになる。これを改善する方法として検知機構をトリガーに積載量をカウントする構成とするとよい。
【0044】
このとき、印刷開始段階で検知機構が所定の積載量を超えていると判断していた場合には、印刷データによる最大積載量の判定に関わらず、最大積載量を超えたとみなして反転ローラ側から排紙制御を実施してもよいし、前回の印刷データによる積載量データのクリアを行わずに、前回の積載量データに加算して最大積載量の判定を行っても良い。後者の場合は積載量のリセット(S19)は検知機構が「所定の積載量を超えているとの判断」してから「所定の積載量を超えていないとの判断」に切り替わったことをもって行われる。このようにすると、検知機構が「所定の積載量を超えているとの判断」している状態で次の印刷を開始した場合に対応することができる。
【0045】
図8は、第一の排出経路と第二の排出経路とを説明する図である。図8では、(a)は第一の排出経路を、(b)は第二の排出経路を示し、矢印で用紙の搬送方向を示している。第一の排出経路は、排紙ローラ7と排紙搬送ローラ8とにより用紙を排出し、第二の排出経路は、排紙ローラ7と反転搬送ローラ9とにより用紙を排出する。
【0046】
次に、クラッチ機構について説明する。クラッチ機構は、上述した反転搬送ローラ9と排紙搬送ローラ8との回転方向等を制御し、用紙の排出経路を切り替える。
クラッチ機構は、反転搬送ローラ9により用紙を排出するように駆動力を伝達する反転クラッチと、排紙搬送ローラ8により用紙を排出するように駆動力を伝達する排紙クラッチと、を有する。
【0047】
図9は、クラッチ機構に駆動力を伝達する経路について説明する模式図である。
図9は、画像形成装置に設けたモータから駆動力を受け取るギヤ12と、クラッチ機構にモータからの駆動力を伝達するギヤ13、14,15と、定着手段(図1図2の定着装置5)にモータからの駆動力を伝達するギヤ16と、排紙クラッチ71と、反転クラッチ72とを示す。
【0048】
図10は、クラッチ機構により排出手段に駆動力を伝達する構成例を説明する模式図である。図10は、排紙クラッチ71と、反転クラッチ72と、遊星歯車機構73のインプット74および駆動連結ギヤ75と、排紙ローラ7へ連結する連結ギヤ76とを示す。
ここで、排出手段は、例えば、排紙ローラ7と、排紙搬送ローラ8と、反転搬送ローラ9とする。
排紙クラッチ71と反転クラッチ72とは、制御手段60(図5)により制御される。
制御手段60は、反転クラッチ72が駆動力を伝達する反転クラッチONと、排紙クラッチ71が駆動力を伝達する排紙クラッチONとが同時に発生しないように制御する。
また、反転クラッチONと排紙クラッチONとの切り替え時は、一時的に両方のクラッチがOFFとなる状態が生じる。
【0049】
制御手段60の制御に基づいて、遊星歯車機構73のインプット74は、排紙クラッチ71と反転クラッチ72とのどちらかに連結して、遊星歯車機構73へ駆動力を伝える。
駆動連結ギヤ75は、遊星歯車機構73の内歯車とし、インプット74からの駆動力に基づいて回転し、連結ギヤ76へ駆動力を伝達するように構成される。ここでは、遊星歯車機構73の構成の説明を省略する。
連結ギヤ76は、排紙ローラ7を回転させ、排紙ローラ7の回転に従動して、排紙搬送ローラ8と反転搬送ローラ9とが回転する。
【0050】
図11は、排出クラッチONまたは反転クラッチがONとなったときの遊星歯車機構等の回転方向を説明する図であり、(a)は排紙クラッチONのとき、(b)は反転クラッチONのときを示す。
図12は、排紙クラッチONまたは反転クラッチがONとなったときの排紙ローラ等の回転方向を説明する図であり、(a)は排紙クラッチONのとき、(b)は反転クラッチONのときを示す。
【0051】
図11(a)、図12(a)に示すように、排紙クラッチONにより、第一の排出経路から用紙を排出する方向に排紙搬送ローラ8が回転する。
図11(b)、図12(b)に示すように、反転クラッチONにより、第二の排出経路から用紙を排出する方向に反転搬送ローラ9が回転する。
【0052】
排紙搬送ローラ8と反転搬送ローラ9との回転方向は以下のようになる。
図12に示すように、第二の排出経路から用紙を排出するとき(反転クラッチONのとき)、排紙搬送ローラ8は、第一の排出経路から用紙を排出するとき(排紙クラッチON)とは逆方向に回転する。
第一の排出経路から用紙を排出するとき(排紙クラッチONのとき)、反転搬送ローラ9は、第二の排出経路から用紙を排出するとき(反転クラッチONのとき)とは逆方向に回転する。
【0053】
次に、分岐爪10Aについて説明する。
画像形成装置は、反転クラッチONに連動して分岐爪10Aが第二の排出経路に用紙を搬送するように搬送方向を切り替え、排紙クラッチONに連動して分岐爪10Aが第一の排出経路に紙を搬送するように搬送方向を切り替える。具体的は以下のように動作する。
図12(a)に示すように、分岐爪10Aは、排紙クラッチONとなる前は、自重により、破線で示す位置に配置され、排紙クラッチONとされた後、遊星歯車機構73の回転に伴って、矢印に示すように下(破線で示す位置)から上へ移動するように構成される。
また、図12(b)に示すように、分岐爪10Aは、排紙クラッチ71と反転クラッチ72との両方がOFFとなったとき、遊星歯車機構73が回転を停止すると、上(破線で示す位置)から下へ移動し、排紙クラッチONから反転クラッチONへ切り替わると、遊星歯車機構73が逆回転となり、その状態を維持するように構成される。
分岐爪10Aは、排紙クラッチONまたは反転クラッチONのときの遊星歯車機構73の回転に基づいて、位置を移動するように構成される。
【0054】
上述した通り、本発明の実施形態に係る画像形成装置の一態様は、反転搬送ローラが排紙搬送ローラよりも鉛直方向で上方に配置され、紙の搬送方向を反転搬送ローラに向かう方向又は排紙搬送ローラに向かう方向に切替可能な切替手段を有し、排紙搬送ローラにより紙を所定のトレイに排出する第一のモード(第一の搬送経路を用いるモード)と、反転搬送ローラにより紙を所定のトレイに排出する第二のモード(第二の搬送経路を用いるモード)と、を有する。
【0055】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>
反転搬送ローラが排紙搬送ローラよりも鉛直方向で上方に配置され、
用紙の搬送方向を、前記反転搬送ローラに向かう方向と、前記排紙搬送ローラに向かう方向とのいずれかに切替可能な切替手段を有し、
前記排紙搬送ローラにより前記用紙を排紙トレイに排出する第一の排出経路と、
前記反転搬送ローラにより前記用紙を前記排紙トレイに排出する第二の排出経路と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
<2>
前記反転搬送ローラと前記排紙搬送ローラとの回転方向は、クラッチ機構を用いて制御され、
前記切替手段は分岐爪である
ことを特徴とする前記<1>に記載の画像形成装置である。
<3>
前記クラッチ機構は、
前記反転搬送ローラにより前記用紙を排出するように駆動力を伝達する反転クラッチと、
前記排紙搬送ローラにより前記用紙を排出するように駆動力を伝達する排紙クラッチと、を有し、
前記反転クラッチが駆動力を伝達する反転クラッチONと、前記排紙クラッチが駆動力を伝達する排紙クラッチONとは同時に発生しないように制御される
ことを特徴とする前記<2>に記載の画像形成装置である。
<4>
前記反転クラッチONと前記排紙クラッチONとの切り替え時は、一時的に両方のクラッチがOFFとなる
ことを特徴とする前記<3>に記載の画像形成装置である。
<5>
前記反転クラッチONにより、前記第二の排出経路から前記用紙を排出する方向に前記反転搬送ローラが回転し、
前記排紙クラッチONにより、前記第一の排出経路から前記用紙を排出する方向に前記排紙搬送ローラが回転する
ことを特徴とする前記<3>または<4>に記載の画像形成装置である。
<6>
前記第二の排出経路から前記用紙を排出するとき、前記排紙搬送ローラは、前記第一の排出経路から前記用紙を排出するときとは逆方向に回転すること
ことを特徴とすることを特徴とする前記<3>から<5>のいずれか一つに記載の画像形成装置である。
<7>
前記第一の排出経路から前記用紙を排出するとき、前記反転搬送ローラは、前記第二の排出経路から前記用紙を排出するときとは逆方向に回転する
ことを特徴とすることを特徴とする前記<3>から<6>のいずれか一つに記載の画像形成装置である。
<8>
前記反転クラッチONに連動して前記分岐爪が前記第二の排出経路に前記用紙を搬送するように前記搬送方向を切り替え
前記排紙クラッチONに連動して前記分岐爪が前記第一の排出経路に紙を搬送するように前記搬送方向を切り替える
ことを特徴とすることを特徴とする前記<3>から<7>のいずれか一つに記載の画像形成装置である。
<9>
前記切替手段は、前記排紙トレイに積載された前記用紙の積載量に基づいて、前記搬送方向を切り替える
ことを特徴とする前記<1>から<8>のいずれか一つに記載の画像形成装置である。
【0056】
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。また、上述した二以上の実施形態を適宜組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0057】
7 排紙ローラ
8 排紙搬送ローラ
9 反転搬送ローラ
10A 分岐爪
12~16 ギヤ
17 フォトセンサ
60 制御手段
71 排紙クラッチ
72 反転クラッチ
73 遊星歯車機構
74 インプット
75 駆動連結ギヤ
76 連結ギヤ
100 画像形成装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0058】
【特許文献1】特開2014‐40289号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12