(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184243
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】保護部材、および電子機器
(51)【国際特許分類】
B43L 1/04 20060101AFI20231221BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
B43L1/04 B
G09F9/00 302
G09F9/00 350Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098284
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】吉田 圭一
【テーマコード(参考)】
2C071
5G435
【Fターム(参考)】
2C071CA02
2C071DC10
5G435AA06
5G435EE05
5G435EE08
5G435HH05
(57)【要約】
【課題】強靭性に優れた保護部材を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る保護部材は、平面視において保護対象物を内側に支持可能な枠体と、平面視において前記枠体と少なくとも一部が重なるように配置され、前記枠体に固定される板状部材と、を有し、前記枠体は、前記枠体の辺となる複数の柱状部材と、前記複数の柱状部材同士を接続する接続部材と、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視において保護対象物を内側に支持可能な枠体と、
平面視において前記枠体と少なくとも一部が重なるように配置され、前記枠体に固定される板状部材と、を有し、
前記枠体は、前記枠体の辺となる複数の柱状部材と、前記複数の柱状部材同士を接続する接続部材と、を含む、保護部材。
【請求項2】
前記接続部材は、結合部材の一部と前記接続部材との間に前記柱状部材の少なくとも一部を挟むことにより、前記柱状部材を固定する、請求項1に記載の保護部材。
【請求項3】
前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、前記接続部材を挟んで前記ネジ頭とは反対に位置するナット部材と前記ネジ部とが結合する、請求項2に記載の保護部材。
【請求項4】
前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、
前記柱状部材は、ザグリを含む貫通孔を有し、
前記ザグリの深さの長さは、前記ネジ頭の高さの長さ以上である、請求項2または請求項3に記載の保護部材。
【請求項5】
前記板状部材を接着する第1接着面と、前記第1接着面とは反対側に位置して前記枠体を接着する第2接着面と、を含み、前記柱状部材の長手方向全体に亘って前記柱状部材に対して前記板状部材を接着により固定可能な接着部材を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項6】
前記接続部材は、結合部材の一部と前記接続部材との間に前記柱状部材を挟むことにより、前記柱状部材を固定し、
前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、
前記柱状部材は、ザグリを含む貫通孔を有し、
前記ザグリの深さの長さは、前記ネジ頭の高さの長さ以上であり、
前記接着部材は、前記ザグリに挿入された前記ネジ頭の上面に向き合うように配置される、請求項5に記載の保護部材。
【請求項7】
前記接続部材の硬度は、前記柱状部材の硬度よりも高い、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項8】
前記板状部材は、平面視において、前記枠体の外縁よりも内側に配置される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項9】
前記板状部材は、透光性を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項10】
前記柱状部材は、前記枠体に固定された前記板状部材の外側面に向き合うように設けられた第1対面部を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項11】
前記第1対面部と前記板状部材の外側面との間に設けられた空気層を有する、請求項10に記載の保護部材。
【請求項12】
前記接続部材は、
所定方向に延在する第1梁部と、
前記所定方向と交差する方向に延在する第2梁部と、
前記第1梁部と前記第2梁部とを接続する接続部と、
前記枠体に固定された前記板状部材の外側面に向き合うように設けられた第2対面部と、を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項13】
前記板状部材は、面取りされた角部を含み、
前記第2対面部は、前記角部に向き合う、請求項12に記載の保護部材。
【請求項14】
平面視において、前記枠体を内側に支持可能である枠状の弾性部材を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項15】
前記弾性部材は、前記枠体に固定された前記板状部材を支持可能である、請求項14に記載の保護部材。
【請求項16】
前記弾性部材は、エチレンプロピレンゴムを含む、請求項14に記載の保護部材。
【請求項17】
前記弾性部材の硬度は、50度以下である、請求項14に記載の保護部材。
【請求項18】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の保護部材と、
前記保護対象物と、を有する、電子機器。
【請求項19】
前記保護対象物は、画像を表示可能な画面を含み、
前記板状部材は、透光性を有し、前記枠体に支持された前記保護対象物の前記画面に向き合うように配置される、請求項18に記載の電子機器。
【請求項20】
前記保護対象物は、電子黒板である、請求項19に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護部材、および電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平面視において保護対象物を内側に支持可能な枠体を有する保護部材が知られている。このような保護部材は、スマートフォンやタブレット、ノートPC(Personal Computer)、ゲーム機等の電子機器を保護対象物とする保護ケース(保護容器)や、絵画や書を保護対象物とする額縁等として使用される。
【0003】
上記保護部材として、複数の柱状部材を含む枠体と、該枠体の内側に配置される板状部材と、を有するものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の保護部材では、複数の柱状部材はそれぞれ板状部材に固定されており、複数の柱状部材同士は固定されていない。このため、枠体が変形しやすく、保護部材の強靭性において改善の余地がある。
【0005】
本発明は、強靭性に優れた保護部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る保護部材は、平面視において保護対象物を内側に支持可能な枠体と、平面視において前記枠体と少なくとも一部が重なるように配置され、前記枠体に固定される板状部材と、を有し、前記枠体は、前記枠体の辺となる複数の柱状部材と、前記複数の柱状部材同士を接続する接続部材と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、強靭性に優れた保護部材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る電子機器の全体構成を例示する分解斜視図である。
【
図2】
図1における保護部材の全体構成を例示する正面図である。
【
図3】
図1における保護部材の全体構成を例示する側面図である。
【
図4】
図1における保護部材の全体構成を例示する背面図である。
【
図5】
図2におけるV-V切断線に沿った断面図である。
【
図8】
図2における領域VIIIの部分拡大図である。
【
図9】
図8におけるIX-IX切断線に沿った断面図である。
【
図10】
図8から板状部材を取り除いた状態の図である。
【
図11】
図10から複数の接着部材を取り除いた状態の図である。
【
図14】保護部材に保護対象物を取り付ける取付機構を例示する図である。
【
図15】第2実施形態に係るナット部材周辺の構成を例示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態に係る保護部材および電子機器について図面を参照しながら詳細に説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための保護部材および電子機器を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
【0010】
本明細書の図においてX軸、Y軸及びZ軸により方向を示す場合があるが、X軸に沿うX方向は、枠体平面内での所定方向を示す。枠体平面は、実施形態に係る保護部材の枠体が含まれる平面を意味する。Y軸に沿うY方向は、枠体平面内においてX方向に直交する方向を示す。Z軸に沿うZ方向は、X方向およびY方向の両方に直交する方向を示す。Z方向は、枠体平面の法線方向に対応する。本明細書において平面視とは、Z方向から対象を視ることをいう。
【0011】
X方向において矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記する。Y方向において矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記する。Z方向において矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。但し、これらのことは、保護部材および電子器の使用時における向きを制限するものではなく、保護部材および電子器の使用時における向きは任意である。
【0012】
[第1実施形態]
(電子機器1の全体構成例)
図1は、実施形態に係る電子機器1の全体構成を例示する分解斜視図である。電子機器1は、保護対象物2と保護部材3とを有する。
図1は、保護対象物2と保護部材3とが分解された状態、換言すると保護部材3が保護対象物2から取り外された状態を示している。
【0013】
電子機器1の操作者は、
図1において、破線の矢印により示した方向に保護対象物2を移動させた後、保護部材3の内側に保護対象物2を嵌め込むようにして保護対象物2に保護部材3を装着させることができる。
【0014】
保護対象物2は、画像を表示可能な画面20を含む。保護対象物2は、例えば電子黒板である。電子黒板とは、黒板上に描いた内容を電子的に変換することが可能な黒板状の電子機器である。但し、電子黒板の色は黒色に限らず如何なる色であってもよい。電子黒板は、ホワイトボード、コピーボード等と呼ぶこともできる。
【0015】
保護対象物2は、電子黒板に限らず、スマートフォン、タブレット、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC、ゲーム機等の電子機器であってもよい。あるいは、保護対象物2は、絵画や書等の電子機器以外の物品であってもよい。
【0016】
保護部材3は、保護対象物2を保護するための部材である。本実施形態では、保護部材3は、電子黒板等の電子機器を保護するために電子機器に装着される保護ケース、換言すると保護容器である。但し、保護部材3は、絵画や書等を保護するために、これらを収容する額縁であってもよい。
【0017】
電子機器1の操作者は、電流の印加により電界を発生可能な電子ペンの先端を、保護部材3が装着された保護対象物2としての電子黒板に保護部材3を介在させて近接させる。電子機器1の操作者は、電子ペンの先端が字や図形を描くように電子ペンの先端を移動させることにより、電子黒板から発生される電界を利用して、電子黒板上に字や図形を描く等の、電子黒板に対する操作を行うことができる。但し、電子黒板の操作方式は、電子ペンを用いる方式および電界利用方式に限定されず、他の方式であってもよい。
【0018】
(保護部材3の全体構成例)
図2から
図6を参照して、保護部材3の全体構成の一例を説明する。
図2から
図4は、保護部材3の全体構成を例示する図であり、
図2は正面図、
図3は側面図、
図4は背面図である。
図5は、
図2におけるV-V切断線に沿った断面図である。
【0019】
図2から
図5に示すように、保護部材3は、枠体31と、板状部材32と、弾性部材33と、複数の取付機構34(
図4参照)と、を有する。枠体31は弾性部材33により覆われているため、
図2は、枠体31を破線により表示している。
【0020】
枠体31は、平面視において保護対象物2を内側に支持可能な枠状の部材である。枠体31は、複数の柱状部材311と、複数の接続部材312と、を含む。本実施形態では、保護対象物2としての電子黒板は、平面視における形状が略矩形であるため、これに合わせて平面視における枠体31の形状は略矩形枠状になっている。但し、平面視における枠体31の形状は、保護対象物2に合わせて円形状、楕円形状、または多角形状等であってもよい。
【0021】
複数の柱状部材311のそれぞれは、枠体31の辺となる部材である。複数の柱状部材311は、柱状部材311aと、柱状部材311bと、柱状部材311cと、柱状部材311dと、を含む。
【0022】
柱状部材311aおよび柱状部材311cは、それぞれY方向に延在している。柱状部材311aおよび柱状部材311cそれぞれのY方向における長さは略等しい。柱状部材311bおよび柱状部材311dは、それぞれX方向に延在している。柱状部材311bおよび柱状部材311dのX方向における長さは略等しい。柱状部材311aおよび柱状部材311cのY方向における長さは、柱状部材311bおよび柱状部材311dのX方向における長さよりも長い。
【0023】
複数の柱状部材311のそれぞれは、複数の柱状部材311同士を接続する。複数の接続部材312は、接続部材312aと、接続部材312bと、接続部材312cと、接続部材312dと、を含む。
【0024】
接続部材312aは、柱状部材311aと柱状部材311dとを接続する。接続部材312bは、柱状部材311aと柱状部材311bとを接続する。接続部材312cは、柱状部材311bと柱状部材311cとを接続する。接続部材312dは、柱状部材311cと柱状部材311dとを接続する。
【0025】
板状部材32は、平面視において枠体31と少なくとも一部が重なるように配置され、枠体31に固定される。本実施形態では一例として、板状部材32は、平面視において枠体31と全部が重なるように配置されている。
【0026】
枠体31において、複数の柱状部材311同士が接続部材312により接続されているため、複数の柱状部材が板状部材に固定されて複数の柱状部材同士が接続していない場合と比較して、枠体31が変形しにくくなる。これにより、本実施形態では、強靭な保護部材3を提供できる。また電子機器1は、強靭な保護部材3を有することにより、保護対象物2の保護を強化することができる。
【0027】
板状部材32の材質に特段の制限はなく、板状部材32は、例えばガラス材料または樹脂材料を含んで構成可能である。板状部材32を軽量化し、破損しにくくするために、板状部材32は樹脂材料を含んで構成されてもよい。本実施形態では、板状部材32は、一例としてアクリル樹脂(PMMA:Polymethyl methacrylate)を材料に含むアクリル板である。
【0028】
板状部材32は透光性を有してもよい。ここでの透光性は、少なくとも可視光に対して透過率が60%以上であることを意味する。可視光とは、人間の目により視認可能な波長範囲を有する電磁波をいう。波長範囲の下限は360nmから400nm程度である。波長範囲の上限は760nmから830nm程度である。
【0029】
本実施形態では、板状部材32は、枠体31に支持された保護対象物2の画面20(
図1参照)に向き合うように配置される。板状部材32は透光性を有するため、電子機器1の操作者は、保護部材3が装着された保護対象物2の画面20を、板状部材32を通して視認しながら保護対象物2を操作することができる。但し、板状部材32は、必ずしも透光性を有さなくてもよい。
【0030】
弾性部材33は、平面視において枠体31を内側に支持する枠状の弾性部材である。弾性部材33は、平面視における形状が矩形枠状である。弾性部材33は、枠体31を内側に支持可能である。
【0031】
図5に示すように、本実施形態では、弾性部材33は、第1溝部331と第2溝部332とが内側面に形成されている。弾性部材33は、枠体31における柱状部材311bの一部が第1溝部331に差し込まれることにより、枠体31を内側に支持する。また、弾性部材33は、枠体31に固定された板状部材32と、枠体31における柱状部材311bの一部と、が一体となって第2溝部332に差し込まれることにより、板状部材32を内側に支持する。
【0032】
第2溝部332の内部において、柱状部材311bと弾性部材33との間には、溝部空気層332aが設けられている。仮に溝部空気層332aが設けられていないと、+Y方向から弾性部材33に対して衝撃が加えられた場合に、第2溝部332内の柱状部材311bがこの衝撃を受ける。この衝撃は、柱状部材311bを通して保護対象物2に伝達され、保護対象物2に影響を与える。溝部空気層332aを設けることにより、+Y方向から弾性部材33に対して加えられる衝撃を溝部空気層332aが吸収できる。これにより、柱状部材311bおよび保護対象物2が受ける衝撃を低減することができる。
【0033】
弾性部材33の材質に特段の制限はなく、保護対象物2の用途、材質等に応じて適宜変更可能である。弾性部材33の対候性または衝撃吸収性を向上させる観点では、弾性部材33はエチレンプロピレンゴムを含んで構成されてもよい。また、弾性部材33の対候性または衝撃吸収性を向上させる観点では、弾性部材33の硬度は50度以下であってもよい。
【0034】
本実施形態では、平面視において枠体31を弾性部材33の内側に支持することにより、電子機器1の落下や衝突により保護部材3にかかる衝撃を弾性部材33により吸収できるため、保護対象物2の破損や枠体の変形等を抑制できる。また、本実施形態では、枠体31に固定された板状部材32を弾性部材33により支持することにより、板状部材32が枠体31に対して浮き上がったり、板状部材32が破損したりすることを抑制できる。
【0035】
図4に示すように、複数の取付機構34のそれぞれは、枠体31の内側に保護対象物2を取り付けるための機構である。複数の取付機構34は、取付機構34aと、取付機構34bと、取付機構34cと、取付機構34dと、取付機構34eと、取付機構34fと、を含む。取付機構34aおよび取付機構34bは、柱状部材311aに設けられている。取付機構34cは、柱状部材311bに設けられている。取付機構34dおよび取付機構34eは、柱状部材311cに設けられている。取付機構34fは、柱状部材311dに設けられている。
【0036】
(柱状部材311aの構成例)
図6を参照して、複数の柱状部材311の構成の一例を説明する。
図6は、柱状部材311aを例示する図である。なお、柱状部材311cは、柱状部材311aと同様の構成を有する。柱状部材311bおよび柱状部材311dは、長手方向における長さが異なる点を除いて柱状部材311aと同じ構成を有する。ここでは、柱状部材311aを代表して説明する。
【0037】
図6に示すように、柱状部材311aは、第1板状部位11と、第2板状部位12と、第3板状部位13と、第4板状部位14と、を有する。第1板状部位11は、第1対面部110を含む。第1対面部110は、枠体31に固定された板状部材32の外側面に向き合うように設けられた面である。第1対面部110については、
図9を参照して別途説明する。
【0038】
柱状部材311aは、自身が延在する方向(ここではY方向)と直交する断面において、中空部10を含む。また柱状部材311aは、第1板状部位11、第2板状部位12、第3板状部位13および第4板状部位14が第1屈曲部11aから第3屈曲部13aまでを介在して接続した形状を有する。
【0039】
第1板状部位11は、第1屈曲部11aを介在して第2板状部位12と接続している。第2板状部位12は、第2屈曲部12aを介在して第3板状部位13と接続している。第3板状部位13は、第3屈曲部13aを介在して第4板状部位14と接続している。中空部10は、第2板状部位12、第3板状部位13および第4板状部位14により三方を囲まれた空間を指している。
【0040】
柱状部材311aは、このような断面形状を有することにより、部材の体積を削減できるため、柱状部材が延在する方向と直交する断面形状が矩形状等である塊状の柱状部材と比較して軽量化可能である。また、柱状部材311aを含む複数の柱状部材311により構成される枠体31は、柱状部材が延在する方向と直交する断面形状が矩形状等である複数の塊状の柱状部材により構成される枠体31と比較して、軽量化可能である。
【0041】
第2板状部位12は、貫通孔313aおよび貫通孔313bを含む複数の貫通孔313を有する。貫通孔313aおよび貫通孔313bのそれぞれは、ザグリを含む。ザグリとは、部材に形成された貫通孔にネジ部材を挿入した際に、ネジ頭やボルト頭が部材の表面から突出しないようにするために、該部材における貫通孔の表面から所定の深さで形成された貫通孔の直径よりも直径が大きい止まり孔をいう。ザグリにおける止まり孔の深さをザグリの深さという。
【0042】
貫通孔313aおよび貫通孔313bは、柱状部材311aと柱状部材311dとを接続するために使用される接続部材312aに対して、柱状部材311aを結合するために使用される。
【0043】
本実施形態では、接続部材312aと柱状部材311aとを結合させる結合部材として、皿ネジであるネジ部材を使用するため、貫通孔313aおよび貫通孔313bにおけるザグリは皿ザグリである。但し、貫通孔313aおよび貫通孔313bそれぞれに含まれるザグリは、皿ザグリに限らず、使用されるネジ部材に応じて平ザグリ等であってもよい。また貫通孔313の個数も2つに限定されない。
【0044】
柱状部材311aは、一例として、アルミニウムを材料として含み、ダイキャストにより製作可能である。柱状部材311aは、例えばアルミフレームである。このような材質および製法によって柱状部材311aを製作することにより、枠体31の強度および剛性を高く確保できる。但し、柱状部材311aの形状、材質および製法は、上述したものに限らず、保護対象物2の種類等に応じて適宜変更可能である。
【0045】
(接続部材312aの構成例)
図7を参照して、複数の接続部材312の構成の一例を説明する。
図7は、接続部材312aの構成を例示する図である。なお、接続部材312b、接続部材312cおよび接続部材312dは、接続部材312aと同様の構成を有する。ここでは、接続部材312aを代表して説明する。
【0046】
図7に示すように、接続部材312aは、第1梁部21と、第2梁部22と、第2対面部23と、接続部24と、を含む。
【0047】
第1梁部21は、所定方向の一例であるY方向に延在する部位である。第2梁部22は、所定方向と交差する方向の一例であるX方向に延在する部位である。破線により示した丸によって囲った部位である接続部24は、第1梁部21と第2梁部22とを接続する部位である。
【0048】
第2対面部23は、枠体31に固定された板状部材32の外側面に向き合うように設けられた面である。この第2対面部23については、
図10を参照して別途説明する。
【0049】
第1梁部21および第2梁部22は、ネジ孔314aと、ネジ孔314bと、ネジ孔314cと、ネジ孔314dと、を含む複数のネジ孔314を有する。
【0050】
ネジ孔314aおよびネジ孔314bのそれぞれは、第1梁部21に柱状部材311aを固定するために使用される2つのネジ部材に対をなして結合可能である。ネジ孔314cおよびネジ孔314dのそれぞれは、第2梁部22に柱状部材311dを固定するために使用される2つのネジ部材に対をなして結合可能である。
【0051】
接続部材312aは、板金を材料として含み、板金の切断加工および曲げ加工により製作可能である。板金を含んで構成される接続部材312aの硬度は、アルミニウムを含んで構成される柱状部材311aの硬度よりも高い。これにより、本実施形態では、ネジ部材がネジ孔314に結合した場合におけるネジ孔の変形を抑制できる。但し、接続部材312aの形状、材質および製法は、上述したものに限らず、保護対象物2の種類等に応じて適宜変更可能である。
【0052】
(接続部材312a周辺の構成例)
図8から
図13を参照して、接続部材312a周辺の構成の一例を説明する。なお、接続部材312b、接続部材312cおよび接続部材312dそれぞれ周辺の構成は、接続部材312a周辺の構成と同じである。ここでは、接続部材312a周辺の構成を代表して説明する。
【0053】
図8は、
図2における領域VIIIの部分拡大図である。
図9は、
図8におけるIX-IX切断線に沿った断面図である。
図10は、
図8から板状部材32を取り除いた状態を例示する図である。
図11は、
図10から複数の接着部材35を取り除いた状態を例示する図である。
図12は、
図11を正面側から視た斜視図である。
図13は、
図11を背面側から視た斜視図である。
【0054】
図8に示すように、板状部材32は、枠体31における柱状部材311aおよび柱状部材311dの+Z方向側の面上に固定される。
【0055】
板状部材32は、面取りされた角部321を含む。接続部材312aにおける第2対面部23は、角部321に向き合っている。板状部材32は、角部321を含むことにより尖鋭的な部位がなくなる。これにより、本実施形態では、電子機器1を落とした場合等に、尖鋭的な部位が地面等に衝突することによる板状部材32の破損を回避できる。また本実施形態では、第2対面部23を有することにより、板状部材32の角部321を第2対面部23によって保護することができる。
【0056】
図9に示すように、結合部材の一例であるネジ部材315aは、ネジ部51とネジ頭52とを含む。貫通孔313aの上面、すなわち+Z方向側の面には、ザグリ130が形成されている。本実施形態では、ザグリ130の深さdの長さとネジ頭52の高さhの長さは略等しい。このため
図9では、深さdの符号に対して高さhの符号を括弧書きにより併記している。
【0057】
深さdの長さは高さhの長さ以上であればよい。深さdの長さを高さhの長さ以上にすることにより、ネジ頭52が板状部材32の表面から突出しなくなる。これにより、本実施形態では、柱状部材311aの表面から突出したネジ頭52が板状部材32に接触して板状部材32に応力がかかることを回避できる。
【0058】
接続部材312aは、ネジ部材315aの一部と接続部材312aとの間に柱状部材311aの少なくとも一部を挟むことにより、柱状部材311aを固定する。
【0059】
より詳しくは、ネジ部材315aのネジ部51が貫通孔313aに挿入されると、柱状部材311aの一部である第2板状部位12は、ネジ部材315aの一部であるネジ頭52と接続部材312aとの間に挟まれる。この状態において、ネジ部材315aのネジ部51がネジ孔314aに螺合して、ネジ頭52と接続部材312aとの間にある第2板状部位12を挟んで締める。これにより、柱状部材311aは接続部材312aに固定される。
【0060】
本実施形態では、ネジ部材315aにより接続部材321aを押圧するため、ネジ部材により板状部材を押圧する場合とは異なり、板状部材32には応力が作用しない。これにより、本実施形態では、ネジ部材等から応力が作用することによる板状部材32の破損を回避できる。
【0061】
図9に示すように、接着部材35aは、第1接着面351と第2接着面352とを含む。第1接着面351は板状部材32を接着する面である。第2接着面352は柱状部材311aを接着する面である。接着部材35aは、一例として両面テープである。
【0062】
第1接着面351は、板状部材32の-Z方向側の面に接着する。第2接着面352は、柱状部材311aの+Z方向側の面に接着する。これにより、接着部材35aは、柱状部材311aと板状部材32とを接着により固定できる。接着部材35bも同様に、第1接着面351と第2接着面352とを含み、柱状部材311dに板状部材32を接着により固定できる。
【0063】
接着部材35aは、ザグリ130に挿入されたネジ頭52の上面52aに向き合うように配置される。ネジ部材315aにおけるネジ頭52の上面52aは、接着部材35aの第2接着面352に接着される。本実施形態では、ネジ頭52の上面52aが接着部材35aに接着することにより、ネジ部材315aが回転して緩むことを抑制できる。
【0064】
図10では、取り除かれた板状部材32を破線により表示している。
図10に示すように、複数の接着部材35は、接着部材35aと接着部材35bとを含む。接着部材35aは、柱状部材311aの+Z方向側の面上に設けられている。接着部材35dは、柱状部材311dの+Z方向側の面上に設けられている。
【0065】
接着部材35aは、柱状部材311aの長手方向、すなわちY方向全体に亘って設けられている。柱状部材311aの長手方向全体に亘って設けられるとは、柱状部材311aにおける+Y方向側の端部から-Y方向側の端部まで、接着部材35aが全体的に設けられていることを意味する。但し、柱状部材311aの長手方向において、接着部材35aが欠落している部分が局所的に存在してもよい。
【0066】
接着部材35aを用い、柱状部材311aの長手方向全体に亘って柱状部材311aに板状部材32を固定することにより、柱状部材311aと板状部材32とが相互に補強しあえる。これにより、本実施形態では、板状部材32による枠体31の補強強度を高く確保できる。
【0067】
接着部材35dは、柱状部材311dの長手方向、すなわちX方向全体に亘って設けられている。柱状部材311dの長手方向全体に亘って設けられるとは、柱状部材311dにおける+X方向側の端部から-X方向側の端部まで、接着部材35dが全体的に設けられていることを意味する。但し、柱状部材311dの長手方向において、接着部材35dが欠落している部分が局所的に存在してもよい。接着部材35dの作用は、接着部材35aの作用と同じである。
【0068】
図8および
図10に示すように、本実施形態では、板状部材32の外側面320は、枠体31の外縁310よりも内側に配置されている。換言すると、板状部材32は、平面視において枠体31の外縁よりも内側に配置されている。これにより、電子機器1を落とした場合等に、板状部材32よりも先に枠体31が床等に当たるため、本実施形態では、板状部材32を保護できる。
【0069】
図9に示すように、第1対面部110と板状部材32の外側面320との間には、空気層111が設けられている。
【0070】
本実施形態では、板状部材32の外側面320に向き合って第1対面部110を設けることにより、板状部材32の保護を強化できる。また、本実施形態では、第1対面部110と板状部材32の外側面320との間に空気層111があることにより、電子機器1を落とした場合等に、柱状部材311aが板状部材32に衝突する前に変形することで衝撃のエネルギーの一部を吸収できる。これにより、板状部材32に与える衝撃を抑制し、板状部材32の保護をさらに強化することができる。
【0071】
図11から
図13に示すように、複数のネジ部材315は、ネジ部材315aと、ネジ部材315bと、ネジ部材315cと、ネジ部材315dと、を含む。
【0072】
接続部材312aは、柱状部材311aの-Y方向側の端部に対してネジ部材315aおよびネジ部材315bにより結合している。また接続部材312aは、柱状部材311dの-X方向側の端部に対してネジ部材315cおよびネジ部材315dにより結合している。接続部材312aは、柱状部材311aおよび柱状部材311dの両方に結合することにより、柱状部材311aと柱状部材311dとを接続している。
【0073】
(取付機構34bの構成例)
図14を参照して、複数の取付機構34の構成の一例を説明する。
図14は、取付機構34bの構成を例示する図である。なお、取付機構34a、取付機構34c、取付機構34d、取付機構34eおよび取付機構34fは、取付機構34bと同じ構成を有する。ここでは、取付機構34bの構成を代表して説明する。
【0074】
図14に示すように、取付機構34bは、把持部341と、軸部342と、係合部343と、を含む。
図4を参照して説明したように、取付機構34bは、枠体31に設けられる。
【0075】
把持部341は、円柱状部材である軸部342の一端に取り付けられている。電子機器1の操作者は、把持部341を把持し、把持部341を手動で回転させることにより、軸部342をその円柱軸周りに回転させることができる。
【0076】
係合部343は、軸部342の他端に形成され、軸部342の円柱軸方向から視た形状が長方形状、換言すると異方性の形状を有する部位である。係合部343は、軸部342の回転に伴って軸部342の円柱軸周りに回転可能である。
【0077】
軸部342は、一端に把持部341が取り付けられていない状態において、係合部343が枠体31の内側に位置するようにして、一端側から複数の柱状部材311それぞれにおける第3板状部位13に設けられた貫通孔に挿入される。その後、軸部342の一端に把持部341が取り付けられる。
【0078】
保護対象物2の外側には、保護対象物2が枠体31の内側に配置された状態において、取付機構34bにおける係合部343の位置に対応する位置に、係合部343と係合可能な長方形状、換言すると異方性の形状を有する係合孔が設けられている。
【0079】
電子機器1の操作者は、保護対象物2を枠体31の内側に配置した際に、この係合孔に係合部343を挿入する。そして電子機器1の操作者は、把持部341を用いて係合部343を軸部342の円柱軸周りに回転させる。これにより、係合部343および係合孔それぞれの異方性を利用して、係合部343が係合孔から抜去不能になる。
【0080】
上記と同じ操作が保護部材3における複数の取付機構34それぞれに対して行われることにより、保護対象物2が保護部材3に支持される。
【0081】
[第2実施形態]
本実施形態では、ネジ部材とナット部材との結合を利用して、接続部材312aに柱状部材311aを固定する。この点以外の構成および作用は第1実施形態と同じである。
【0082】
図15は、第2実施形態に係るナット部材316周辺の構成を例示する斜視図である。
図15は、
図13の領域XVに対応する領域を部分拡大して例示している。
【0083】
図15に示すように、柱状部材311dには、ナット部材316が設けられている。ナット部材316は、接続部材312aを挟んでネジ頭52(
図9参照)とは反対側に位置している。
【0084】
第1実施形態では、ネジ部材315aは接続部材312aに設けられたネジ孔314aと結合するのに対し、本実施形態では、ネジ部材315aはナット部材316と結合している。接続部材312aには、第1実施形態におけるネジ孔314aに代えて、ネジ部材315aのネジ部51を挿通させる貫通孔が形成されている。
【0085】
本実施形態では、ナット部材316とネジ部51とが結合し、ネジ頭52と接続部材312aとの間に柱状部材311aの第2板状部位12を挟んで締めることにより、柱状部材311aを固定することができる。
【0086】
例えば、接続部材312aに形成されたネジ孔314aにネジ部材315aを結合させる構成では、接続部材312aを介在した柱状部材311aと柱状部材311dとの位置関係がネジ孔314aの位置精度に依存する。ネジ孔314aの位置精度が低いと、柱状部材311aと柱状部材311dとの位置関係が所望の状態からずれる。この結果、複数の柱状部材311同士を接続部材により接続することができず、枠体31を構成することが困難になる場合がある。
【0087】
本実施形態では、ネジ部材315aとナット部材316との結合を利用して、接続部材312aに柱状部材311aを固定するため、接続部材312aには貫通孔を形成すればよい。貫通孔の直径をネジ部材315aのネジ部51の直径よりも大きくすること等により、接続部材312aに固定される柱状部材311aと柱状部材311dとの位置関係の微調整が可能になる。この結果、接続部材312aを介在した複数の柱状部材311同士の接続が容易になり、枠体31が容易に構成可能になる。
【0088】
上記以外の効果は、第1実施形態と同様である。
【0089】
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形および置換を加えることができる。
【0090】
上述した実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
【0091】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1> 平面視において保護対象物を内側に支持可能な枠体と、平面視において前記枠体と少なくとも一部が重なるように配置され、前記枠体に固定される板状部材と、を有し、前記枠体は、前記枠体の辺となる複数の柱状部材と、前記複数の柱状部材同士を接続する接続部材と、を含む、保護部材である。
<2> 前記接続部材は、結合部材の一部と前記接続部材との間に前記柱状部材の少なくとも一部を挟むことにより、前記柱状部材を固定する、前記<1>に記載の保護部材である。
<3> 前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、前記接続部材を挟んで前記ネジ頭とは反対に位置するナット部材と前記ネジ部とが結合する、前記<2>に記載の保護部材である。
<4> 前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、前記柱状部材は、ザグリを含む貫通孔を有し、前記ザグリの深さの長さは、前記ネジ頭の高さの長さ以上である、前記<2>または前記<3>に記載の保護部材である。
<5> 前記板状部材を接着する第1接着面と、前記第1接着面とは反対側に位置して前記枠体を接着する第2接着面と、を含み、前記柱状部材の長手方向全体に亘って前記柱状部材に対して前記板状部材を接着により固定可能な接着部材を有する、前記<1>から前記<4>のいずれかに記載の保護部材である。
<6> 前記接続部材は、結合部材の一部と前記接続部材との間に前記柱状部材を挟むことにより、前記柱状部材を固定し、前記結合部材は、ネジ部とネジ頭とを含むネジ部材であり、前記柱状部材は、ザグリを含む貫通孔を有し、前記ザグリの深さの長さは、前記ネジ頭の高さの長さ以上であり、前記接着部材は、前記ザグリに挿入された前記ネジ頭の上面に向き合うように配置される、前記<5>に記載の保護部材である。
<7> 前記接続部材の硬度は、前記柱状部材の硬度よりも高い、前記<1>から<6>のいずれかに記載の保護部材である。
<8> 前記板状部材は、平面視において、前記枠体の外縁よりも内側に配置される、前記<1>から前記<7>のいずれかに記載の保護部材である。
<9> 前記板状部材は、透光性を有する、前記<1>から前記<8>のいずれかに記載の保護部材である。
<10> 前記柱状部材は、前記枠体に固定された前記板状部材の外側面に向き合うように設けられた第1対面部を含む、前記<1>から前記<9>のいずれかに記載の保護部材である。
<11> 前記第1対面部と前記板状部材の外側面との間に設けられた空気層を有する、前記<10>に記載の保護部材である。
<12> 前記接続部材は、所定方向に延在する第1梁部と、前記所定方向と交差する方向に延在する第2梁部と、前記第1梁部と前記第2梁部とを接続する接続部と、前記枠体に固定された前記板状部材の外側面に向き合うように設けられた第2対面部と、を含む、前記<1>から前記<11>のいずれかに記載の保護部材である。
<13> 前記板状部材は、面取りされた角部を含み、前記第2対面部は、前記角部に向き合う、前記<12>に記載の保護部材である。
<14> 平面視において、前記枠体を内側に支持可能である枠状の弾性部材を有する、前記<1>から前記<13>のいずれかに記載の保護部材である。
<15> 前記弾性部材は、前記枠体に固定された前記板状部材を支持可能である、前記<14>に記載の保護部材である。
<16> 前記弾性部材は、エチレンプロピレンゴムを含む、前記<14>または前記<15>に記載の保護部材である。
<17> 前記弾性部材の硬度は、50度以下である、前記<14>または前記<15>に記載の保護部材である。
<18> 前記<1>から前記<17>のいずれかに記載の保護部材と、前記保護対象物と、を有する、電子機器である。
<19> 前記保護対象物は、画像を表示可能な画面を含み、前記板状部材は、透光性を有し、前記枠体に支持された前記保護対象物の前記画面に向き合うように配置される、前記<18>に記載の電子機器である。
<20> 前記保護対象物は、電子黒板である、前記<19>に記載の電子機器である。
【符号の説明】
【0092】
1 電子機器
2 保護対象物
20 画面
3 保護部材
31 枠体
310 外縁
311 複数の柱状部材
311a、311b、311c、311d 柱状部材
312 複数の接続部材
312a、312b、312c、312d 接続部材
313 複数の貫通孔
313a、313b 貫通孔
314 複数のネジ孔
314a、314b、314c、314d ネジ孔
315 複数のネジ部材
315a、315b、315c、315d ネジ部材
316 ナット部材
51 ネジ部
52 ネジ頭
52a 上面
32 板状部材
320 外側面
321 角部
33 弾性部材
331 第1溝部
332 第2溝部
331a 溝部空気層
34 複数の取付機構
34a、34b、34c、34d、34e、34f 取付機構
341 把持部
342 軸部
343 係合部
35 複数の接着部材
35a、35d 接着部材
10 中空部
11 第1板状部位
11a 第1屈曲部
110 第1対面部
111 空気層
12 第2板状部位
12a 第2屈曲部
13 第3板状部位
13a 第3屈曲部
14 第4板状部位
21 第1梁部
22 第2梁部
23 第2対面部
24 接続部
130 ザグリ
d 深さ
h 高さ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】