(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023184297
(43)【公開日】2023-12-28
(54)【発明の名称】通知装置、通知システム、通知方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/04 20120101AFI20231221BHJP
G08B 21/24 20060101ALI20231221BHJP
G08B 25/00 20060101ALI20231221BHJP
【FI】
G06Q50/04
G08B21/24
G08B25/00 510K
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022098367
(22)【出願日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】中村 裕
【テーマコード(参考)】
5C086
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C086AA34
5C086AA43
5C086BA20
5C086CA25
5C086EA13
5C086EA23
5C086EA41
5C086FA17
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA19
5C087BB11
5C087BB18
5C087BB73
5C087DD03
5C087DD27
5C087EE14
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG07
5C087GG12
5C087GG17
5C087GG32
5C087GG66
5C087GG70
5L049CC03
(57)【要約】
【課題】現場の対応者の負荷に応じて呼び出しの通知先を決定することができる通知装置、通知システム、通知方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得部と、予め登録されている少なくとも呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された優先度の高い通知先装置の中から、通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、特定部により特定された通知先である通知先装置に対して、呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得部と、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、
前記特定部により特定された通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、
を備えた通知装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、前記呼び出し状態が、呼び出しの通知を受けた状態である呼び出し中である数が最も少ない前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として特定する請求項1に記載の通知装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定できない場合、前記優先度が低い前記通知先装置の中から、前記呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する請求項1に記載の通知装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記通知部により通知を受けた通知先装置から前記呼び出し指令に基づく呼び出しの内容に対応する旨の応答が所定時間ない場合、前記関連付け情報で設定された前記各通知先装置のうち前記通知を受けた通知先装置を除外した上で、再度、該関連付け情報で設定された前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する請求項1に記載の通知装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記通知部により通知を受けた通知先装置から、前記呼び出し指令に基づく呼び出し内容に応じた対応処理を他の者に依頼する旨を受けた場合、前記関連付け情報で設定された前記各通知先装置のうち前記通知を受けた通知先装置を除外した上で、再度、該関連付け情報で設定された前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する請求項1に記載の通知装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中からランダムに、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する請求項2に記載の通知装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中から、該通知先装置の保有する現場管理者による過去の呼び出しに対する対応履歴が示す対応回数が最も少ない前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する請求項2に記載の通知装置。
【請求項8】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中から、該通知先装置の保有する現場管理者のスケジュールに基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する請求項2に記載の通知装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置のうち、前記呼び出し用装置と最も位置が近い前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する請求項2に記載の通知装置。
【請求項10】
現場担当者が保有し、呼び出し指令を送信する呼び出し用装置と、
前記呼び出し用装置から前記呼び出し指令を受信する通知装置と、
を有し、
前記通知装置は、
前記呼び出し用装置から送信された前記呼び出し指令を取得する取得部と、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、
前記特定部により特定された通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、
を備えた通知システム。
【請求項11】
現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得ステップと、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定ステップと、
特定した通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知ステップと、
を有する通知方法。
【請求項12】
コンピュータに、
現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得ステップと、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定ステップと、
特定した通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知装置、通知システム、通知方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートデバイス等を利用した通知システムでは、例えば工場のライン等の現場でトラブルが発生した際に、呼び出しアプリのボタンを押下することで予め指定された現場の管理者のスマートフォン等のデバイスにボタンに応じた呼び出し理由を一斉に通知できる。
【0003】
このような通知システムとして、画像形成装置でエラーが発生した場合に、作業者の優先対応するエラーまたはオペレータの状態に応じて、作業者を決定して対応依頼を送信する技術が開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、現場の対応者の負荷に応じて通知先を決定することができないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、現場の対応者の負荷に応じて呼び出しの通知先を決定することができる通知装置、通知システム、通知方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得部と、予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、前記特定部により特定された通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、現場の対応者の負荷に応じて呼び出しの通知先を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る呼び出し通知システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、通知先設定テーブルの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、呼び出し管理サービス等のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、呼び出しデバイス等のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る呼び出し通知システムの呼び出し発生時の通知処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図6】
図6は、呼び出しアプリの呼び出し画面の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、実施形態に係る呼び出し通知システムの通知先特定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図8】
図8は、呼び出し受信アプリの呼び出し受信画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、呼び出し受信アプリの対応画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、過去の呼び出し履歴に基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11】
図11は、スケジュールに基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図12】
図12は、通知先デバイスの位置に基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る通知装置、通知システム、通知方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0010】
なお、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
【0011】
(呼び出し通知システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る呼び出し通知システムの全体構成の一例を示す図である。
図2は、通知先設定テーブルの一例を示す図である。
図1および
図2を参照しながら、本実施形態に係る呼び出し通知システム1の全体構成について説明する。
【0012】
図1に示す呼び出し通知システム1は、工場等の生産ラインにおいて異常または不具合等が発生した場合に、現場担当者による呼び出しを受け付け、適切な現場管理者に通知するためのシステムである。
図1に示すように、呼び出し通知システム1は、クラウドシステム10と、提供側システム20と、管理PC(Personal Computer)31と、呼び出しデバイス41(呼び出し用装置)と、通知先デバイス42(通知先装置)と、を含む。
【0013】
クラウドシステム10は、工場等の生産ラインにおいて異常または不具合等が発生した場合に、現場担当者による呼び出しを受け付け、適切な現場管理者に通知するためのクラウドサービス(以下、通知サービスと称する場合がある)を提供するシステムである。
図1に示すように、クラウドシステム10は、認証サービス11と、呼び出し管理サービス12と、ワークフローサービス13と、通知先設定管理DB14aと、テンプレート管理DB14bと、ログ管理DB14cと、状態管理DB14dと、スケジュール管理DB14eと、位置情報管理DB14fと、管理サイト15と、API(Application Programming Interface)ゲート16と、ファイアウォール17と、を含む。
【0014】
認証サービス11は、提供側システム20が保有するユーザ管理情報を参照して、クラウドシステム10のクラウドサービスを利用する利用者に対する認証処理を行うサービスである。
【0015】
呼び出し管理サービス12は、呼び出し指令を行った呼び出しデバイス41に対応する通知先設定情報(後述)を取得し、適切な現場管理者の通知先デバイス42を特定してプッシュ通知を行うサービスである。呼び出し管理サービス12は、本発明に係る「取得部」、「特定部」および「通知部」に相当する。
【0016】
ワークフローサービス13は、呼び出しデバイス41により呼び出し指令が行われた場合の呼び出し状態を管理するサービスである。
【0017】
通知先設定管理DB14aは、呼び出し指令に対する通知先の候補が設定された通知先設定テーブル(関連付け情報の一例)を管理するデータベースである。
図2に、通知先設定テーブルの一例を示す。
図2に示すように、通知先設定テーブルは、通知先設定IDと、テナントIDと、呼び出しデバイスIDと、テンプレートIDと、通常優先度の通知先デバイスIDと、高優先度の通知先デバイスIDと、を関連付けた情報である。
【0018】
通知先設定IDは、通知先設定テーブルにおける各レコード(以下、通知先設定情報と称する場合がある)(関連付け情報の一例)を一意に識別するためのIDである。テナントIDは、提供側システム20を保有する提供者が、通知サービスの提供先となる顧客を一意に識別するためのIDである。呼び出しデバイスIDは、生産ライン等にいる現場担当者が所有する呼び出しデバイス41を識別するためのIDである。テンプレートIDは、呼び出しデバイス41にインストールされた呼び出しアプリ51で利用される予め登録されたテンプレートを識別するためのIDである。通知先デバイスIDは、呼び出しデバイス41により呼び出し指令が行われた場合に、通知先の候補となる現場管理者が所有する通知先デバイス42を識別するためのIDである。また、高優先度の通知先デバイスIDとは、通常優先度の通知先デバイスIDの通知先デバイス42よりも優先的に通知先として特定されるために設定された通知先デバイスIDである。なお、通知先デバイスIDの代わりに、現場管理者のユーザIDが用いられるものとしてもよい。
【0019】
例えば、
図2に示す通知先設定テーブルの例では、通知先設定ID「id1」と、テナントID「tenant1」と、呼び出しデバイスID「c_device1」と、テンプレートID「template1」と、通常優先度の通知先デバイスID「d_device1」、「d_device2」と、高優先度の通知先デバイスID「d_device3」と、が関連付けられて管理されている。
【0020】
なお、上述の
図2に示す通知先設定テーブルは、テーブル形式の情報としているが、これに限定されるものではなく、テーブルの各カラムの値が互いに関連付けて管理することができれば、どのような形式の情報であってもよい。
【0021】
テンプレート管理DB14bは、通知サービスを利用する呼び出しデバイス41の呼び出しアプリ51で表示するためのテンプレートを管理するデータベースである。テンプレートには、例えば、呼び出しの原因ごとのボタン等がレイアウトされている。ログ管理DB14cは、通知サービスにおける各種処理のログを記録するためのデータベースである。
【0022】
状態管理DB14dは、呼び出しデバイス41により呼び出し指令が行われた場合において、当該呼び出し指令に応じた対応処理の進捗状態を示す呼び出し状態を管理するデータベースである。なお、本実施形態では、呼び出し状態は、呼び出し管理サービス12により特定または決定された呼び出しの通知先である通知先デバイス42と関連付けて管理されるものとする。また、呼び出し状態としては、通知先として呼び出しの通知を受けている状態を示す「呼び出し中」、当該通知を受けて対応処理の実行中の状態を示す「対応中」、当該対応処理が完了した状態を示す「完了」等がある。
【0023】
スケジュール管理DB14eは、現場管理者のスケジュールを管理するデータベースである。位置情報管理DB14fは、現場管理者が所有する通知先デバイス42の位置情報を管理するデータベースである。
【0024】
以上の、認証サービス11、呼び出し管理サービス12、ワークフローサービス13、通知先設定管理DB14a、テンプレート管理DB14b、ログ管理DB14c、状態管理DB14d、スケジュール管理DB14eおよび位置情報管理DB14fは、通知サービスのバックエンドを構成する。
【0025】
管理サイト15は、通知サービスの顧客側の管理者向けのWebサイトを提供するサービスであり、例えば、通知先設定テーブルおよびテンプレートの登録、編集および削除等を行うためのサービスを提供する。管理サイト15は、通知サービスのフロントエンドを構成する。
【0026】
APIゲート16は、クラウドシステム10を利用する情報端末(管理PC31、呼び出しデバイス41等)に対してAPIを提供する。ファイアウォール17は、クラウドシステム10に対する外部からの不正アクセス等をブロックするためのシステムである。
【0027】
提供側システム20は、クラウドシステム10を介した通知サービスの提供者側のシステムである。提供側システム20は、
図1に示すように、認証システム21を有する。
【0028】
認証システム21は、顧客のユーザ管理情報を管理し、クラウドシステム10の認証サービス11からの認証要求に応じて、当該ユーザ管理情報を用いて認証を行うシステムである。
【0029】
管理PC31は、ネットワークNを介してクラウドシステム10にアクセスし、顧客側の管理者がクラウドシステム10に対して管理用の処理を行うための情報処理装置である。管理PC31は、例えば、管理サイト15を介して、通知先設定テーブルおよびテンプレートの登録、編集および削除等を行う。
【0030】
呼び出しデバイス41は、呼び出しアプリ51がインストールされており、呼び出しアプリ51の機能によって、クラウドシステム10の通知サービスに対する呼び出し指令を行うスマートフォン等の情報端末である。
【0031】
通知先デバイス42は、受信アプリ52がインストールされており、受信アプリ52の機能によって、クラウドシステム10の通知サービスに対する呼び出しデバイス41による呼び出し指令がなされた結果、当該通知先デバイス42が通知先として特定または決定された場合に、呼び出しの通知を受信するスマートフォン等の情報端末である。
【0032】
なお、
図1に示したクラウドシステム10において、各機能に応じて装置(サービス)が分けられているが、これに限定されるものではない。すなわち、独立した装置(サービス)として図示した複数の装置(サービス)を、1つの装置(サービス)として構成されてもよく、1つの装置(サービス)が有する機能を複数の分割し、複数の装置(サービス)として構成するものとしてもよい。例えば、
図1に示すクラウドシステム10の例では、呼び出し管理サービス12とワークフローサービス13とが独立して構成されているが、これらを1つのサービス(装置)として構成されてもよい。
【0033】
(呼び出し管理サービス等のハードウェア構成)
図3は、呼び出し管理サービス等のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3を参照しながら、認証サービス11、呼び出し管理サービス12、ワークフローサービス13、管理サイト15、認証システム21および管理PC31のハードウェア構成について説明する。ここでは、呼び出し管理サービス12のハードウェア構成を一例として説明する。
【0034】
図3に示すように、呼び出し管理サービス12は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505と、ディスプレイ506と、外部機器接続I/F508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、ポインティングデバイス512と、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514と、メディアI/F516と、を備えている。これらの各装置は、データ通信が可能となるようにアドレスバスおよびデータバス等のバスライン510で接続されている。
【0035】
CPU501は、呼び出し管理サービス12全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0036】
HD504は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性の補助記憶装置である。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従って、HD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御するコントローラである。なお、HD504およびHDDコントローラ505は、SSD(Solid State Drive)であってもよい。
【0037】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する表示装置である。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリまたはプリンタ等が挙げられる。ネットワークI/F509は、ネットワークを介してデータ通信をするためのインターフェースであり、例えば、イーサネット(登録商標)、およびTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なインターフェースである。
【0038】
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス等の入力装置である。
【0039】
DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)またはDVD-RW等のDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等のメディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御するインターフェースである。
【0040】
なお、
図3に示した認証サービス11、呼び出し管理サービス12、ワークフローサービス13、管理サイト15、認証システム21および管理PC31のハードウェア構成は一例を示すものであり、
図3に示した構成要素をすべて含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。また、認証サービス11、呼び出し管理サービス12、ワークフローサービス13、管理サイト15、認証システム21および管理PC31が、同一のハードウェア構成を有する必要もないのは言うまでもない。
【0041】
(呼び出しデバイス等のハードウェア構成)
図4は、呼び出しデバイス等のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4を参照しながら、呼び出しデバイス41および通知先デバイス42のハードウェア構成について説明する。ここでは、呼び出しデバイス41のハードウェア構成を一例として説明する。
【0042】
図4に示すように、呼び出しデバイス41は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)404と、撮像部405と、撮像I/F406と、加速度・方位センサ407と、GPS(Global Positioning System)受信部408と、を備えている。
【0043】
CPU401は、呼び出しデバイス41全体の動作を制御する演算装置である。ROM402は、IPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。EEPROM404は、プログラム等および各種データを記憶する不揮発性記憶装置である。
【0044】
撮像部405は、CPU401による制御に従って、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサにより被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像装置である。なお、CMOSのイメージセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサであってもよい。撮像I/F406は、撮像部405の駆動を制御するためのインターフェースである。
【0045】
加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパス、ジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。
【0046】
GPS受信部408は、GPS衛星からGPS信号を受信する受信装置である。
【0047】
また、
図4に示すように、呼び出しデバイス41は、さらに、遠距離通信回路410と、アンテナ410aと、近距離通信回路411と、アンテナ411aと、マイク412と、スピーカ413と、音入出力I/F414と、ディスプレイ415と、外部機器接続I/F416と、バイブレータ417と、タッチパネル418と、を備えている。
【0048】
遠距離通信回路410は、ネットワークを介して、Wi-Fi(登録商標)等の規格により、アンテナ410aを介して他の機器と無線通信をする通信回路である。
【0049】
近距離通信回路411は、NFC(Near Field Communication)またはBluetooth(登録商標)等の規格により、アンテナ411aを介して他の機器と近距離の無線通信をする通信回路である。
【0050】
マイク412は、音を電気信号に変える内蔵型の集音装置である。スピーカ413は、電気信号を物理振動に変えて音楽または音声等の音を出力する内蔵型の音響装置である。音入出力I/F414は、CPU401による制御に従って、マイク412およびスピーカ413との間で音信号の入出力を処理するインターフェースである。
【0051】
ディスプレイ415は、被写体の画像、各種アイコン等を表示する液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置である。外部機器接続I/F416は、各種の外部機器を接続するためのUSB等の規格のインターフェースである。
【0052】
バイブレータ417は、CPU401による制御に従って、物理的な振動を発生させる装置である。
【0053】
タッチパネル418は、利用者がディスプレイ415をタッチ操作することにより、呼び出しデバイス41の各種機能を発揮させるための入力装置である。
【0054】
上述のCPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、撮像I/F406、加速度・方位センサ407、GPS受信部408、遠距離通信回路410、近距離通信回路411、音入出力I/F414、ディスプレイ415、外部機器接続I/F416、バイブレータ417およびタッチパネル418は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン409によって互いに通信可能に接続されている。
【0055】
なお、
図4に示した呼び出しデバイス41のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。
【0056】
(呼び出し通知システムの呼び出し発生時の通知処理の流れ)
図5は、実施形態に係る呼び出し通知システムの呼び出し発生時の通知処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図6は、呼び出しアプリの呼び出し画面の一例を示す図である。
図7は、実施形態に係る呼び出し通知システムの通知先特定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図8は、呼び出し受信アプリの呼び出し受信画面の一例を示す図である。
図9は、呼び出し受信アプリの対応画面の一例を示す図である。
図10は、過去の呼び出し履歴に基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図11は、スケジュールに基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12は、通知先デバイスの位置に基づく通知先決定処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図5~
図12を参照しながら、本実施形態に係る呼び出し通知システム1の呼び出し発生時の通知処理の流れについて説明する。
【0057】
<ステップS11>
現場担当者は、呼び出しデバイス41の呼び出しアプリ51を起動する操作を行い、認証サービス11に対する認証処理を要求するための認証操作を行う。
【0058】
<ステップS12>
呼び出しアプリ51は、ディスプレイ415に表示させる呼び出し画面のテンプレートの取得要求を、呼び出し管理サービス12へ送信する。当該取得要求は、対象となるテンプレートのテンプレートIDを含む。そして、呼び出し管理サービス12は、当該取得要求を受信する。
【0059】
<ステップS13~S15>
呼び出し管理サービス12は、テンプレート管理DB14bを参照し、受信した取得要求に含まれるテンプレートIDに対応する呼び出し画面のテンプレートを取得する。次に、呼び出し管理サービス12は、取得した呼び出し画面のテンプレートを、呼び出しアプリ51へ送信する。そして、呼び出しアプリ51は、当該テンプレートを受信する。
【0060】
<ステップS16>
呼び出しアプリ51は、受信したテンプレートを用いて、呼び出し画面をディスプレイ415に表示させる。
【0061】
ここで、呼び出しアプリ51により呼び出しデバイス41のディスプレイ415に表示された呼び出し画面の一例を、
図6に示す。呼び出しアプリ51の呼び出し画面は、
図6に示すように、ライン表示領域101と、呼び出し状態表示領域102と、ボタン表示領域103と、を含む。
【0062】
ライン表示領域101は、生産ライン等のライン名を表示する表示領域である。呼び出し状態表示領域102は、ボタン表示領域103において押下されたボタンに対応する呼び出し指令が行われた後の、当該呼び出し指令に応じた現場管理者の対応処理の進捗状態(呼び出し状態)を表示する表示領域である。
【0063】
ボタン表示領域103は、生産ライン等において、発生した各種異常・不具合に応じて呼び出し指令を行うためのボタンが配列された表示領域である。例えば、「トイレ」ボタンは、呼び出しデバイス41を所有する現場担当者がトイレに行きたい場合に、代替作業を行ってもらうために現場管理者の呼び出しを行うためのボタンである。また、「部品切れ」ボタンは、生産ラインにおいて使用する各種部品に不足が発生した場合に、補充作業を行ってもらうために現場管理者の呼び出しを行うためのボタンである。また、「キャンセル」ボタンは、いずれかの呼び出しのボタンを操作した後、当該呼び出しをキャンセルするためのボタンである。
【0064】
なお、各ボタンに対して長押し操作またはダブルタップ操作等により、呼び出しの緊急度を変更することができるものとしてもよい。
【0065】
<ステップS17>
現場管理者は、生産ライン等において異常または不具合等が発生した場合に、呼び出しデバイス41の呼び出し画面において、当該異常または不具合等に対応するボタンを押下する。
【0066】
<ステップS18>
呼び出しアプリ51は、押下されたボタンに対応する呼び出し指令を、呼び出し管理サービス12へ送信する。当該呼び出し指令は、テンプレートID、どのような内容の呼び出しであるかを示すボタン内容、および呼び出しデバイス41の呼び出しデバイスIDを含む。そして、呼び出し管理サービス12は、当該呼び出し指令を受信する。
【0067】
<ステップS19、S20>
呼び出し管理サービス12は、テンプレート管理DB14bを参照し、受信した呼び出し指令に含まれるテンプレートIDに対応するテンプレートを取得する。
【0068】
<ステップS21>
呼び出し管理サービス12は、呼び出しアプリ51による呼び出しが発生した時刻、呼び出しデバイスID、およびボタン内容をログとして、ログ管理DB14cに記憶させる。
【0069】
<ステップS22>
呼び出し管理サービス12により呼び出しアプリ51から受信された呼び出し指令に応じて、呼び出し通知システム1は、
図7に示す通知先特定処理を実行する。以下、
図7を参照しながら、通知先特定処理の流れについて説明する。
【0070】
<<ステップS221、S222>>
呼び出し管理サービス12は、通知先設定管理DB14aの通知先設定テーブルを参照し、呼び出しアプリ51からの呼び出し指令に含まれる呼び出しデバイスIDに対応する通知先設定情報を取得する。具体的には、呼び出し管理サービス12は、通知先設定テーブルを参照し、当該呼び出しデバイスIDに対応する通知先設定情報に含まれる通知先デバイスIDの一覧を取得する。当該一覧には、通常優先度の通知先デバイスIDの一覧、および高優先度の通知先デバイスIDの一覧が含まれる。
【0071】
<<ステップS223>>
呼び出し管理サービス12は、取得した通知先設定情報に含まれる高優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態の取得要求を、ワークフローサービス13へ送信する。そして、ワークフローサービス13は、当該取得要求を受信する。
【0072】
<<ステップS224~S226>>
ワークフローサービス13は、状態管理DB14dを参照し、受信した取得要求に応じて、高優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態を取得する。次に、ワークフローサービス13は、取得した、高優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態を呼び出し管理サービス12へ送信する。そして、呼び出し管理サービス12は、当該呼び出し状態を受信する。ここで、高優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者のうちの一人は、複数の呼び出しの通知を受けている場合があり、それぞれの通知に対応する呼び出し状態が存在する。
【0073】
<<ステップS227>>
呼び出し管理サービス12は、受信した高優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態がいずれも「対応中」である場合、ステップS222で取得した通知先設定情報に含まれる通常優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態の取得要求を、ワークフローサービス13へ送信する。すなわち、高優先度の通知先デバイスIDに対応する通知先デバイス42を所有している現場管理者は、すべて何らかの対応処理への対応中であると判断されるため、通常優先度の通知先デバイスIDに対応する通知先デバイス42を所有している現場管理者を、呼び出しの通知先の対象として切り替える。そして、ワークフローサービス13は、当該取得要求を受信する。
【0074】
<<ステップS228~S230>>
ワークフローサービス13は、状態管理DB14dを参照し、受信した取得要求に応じて、通常優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態を取得する。次に、ワークフローサービス13は、取得した、通常優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の呼び出し状態を呼び出し管理サービス12へ送信する。そして、呼び出し管理サービス12は、当該呼び出し状態を受信する。ここで、通常優先度の各通知先デバイスIDに対応する現場管理者のうちの一人は、複数の呼び出しの通知を受けている場合があり、それぞれの通知に対応する呼び出し状態が存在する。
【0075】
<<ステップS231>>
呼び出し管理サービス12は、受信した各通知先デバイスID(ステップS230を実行していない場合には高優先度、ステップS230を実行した場合には通常優先度の通知先デバイスID)に対応する現場管理者の呼び出し状態に基づいて、各現場管理者のうち、「呼び出し中」の呼び出し状態の数が最も少ない現場管理者を通知先として特定する。なお、「呼び出し中」の呼び出し状態の数が最も少なく、かつ同一の現場管理者が複数存在する場合、呼び出し管理サービス12は、例えば、その中からランダムに通知先として決定してもよい。すなわち、上述の通知先特定処理においては、呼び出し管理サービス12は、通知先設定情報に含まれる各通知先デバイスIDに対応する通知先デバイス42から、呼び出し状態に基づいて通知先を特定している。
【0076】
なお、
図7におけるステップS223~S230の処理では、高優先度の通知先デバイスIDに対応する現場管理者から優先的に検索し、特定できなかった場合に、通常優先度の通知先デバイスIDに対応する現場管理者から探索するという処理の流れとなっているが、優先度としては高優先度および通常優先度の2種類に限定されるものではない。すなわち、3種類以上の優先度を設定し、優先度の高い通知先デバイスIDに対応する現場管理者から順に探索していくものとしてもよい。
【0077】
【0078】
<ステップS23、S24>
呼び出し管理サービス12は、通知先特定処理で特定した現場管理者の通知先デバイス42の受信アプリ52に対して、ステップS18の呼び出し指令に応じた対応処理の実行の催促を行う通知(呼び出しの通知)を、プッシュ通知にて行う。当該通知には、特定された現場管理者の通知先デバイスID、および呼び出し内容(ボタン内容)が含まれる。そして、受信アプリ52は、プッシュ通知により受信した呼び出しの通知の内容を表示する呼び出し受信画面をディスプレイ415に表示させる。これにより、当該現場管理者は、呼び出しの通知の内容を確認することができる。
【0079】
ここで、受信アプリ52により通知先デバイス42のディスプレイ415に表示された呼び出し受信画面の一例を、
図8に示す。受信アプリ52の呼び出し受信画面は、
図8に示すように、呼び出し状態表示領域201と、対応中内容表示領域202と、呼び出し内容表示領域203と、を含む。
【0080】
呼び出し状態表示領域201は、通知先として特定または決定された現場管理者が通知を受けた呼び出し内容の一覧を表示する表示領域である。
図8に示す例では、3つの呼び出しの通知を受けている状態を示しており、各呼び出しに対応する呼び出し状態が「呼び出し中」となっている。現場管理者は、これらの呼び出し内容の一覧のうち、対応処理を実行する呼び出し内容に対してタップ操作を行う。
【0081】
対応中内容表示領域202は、他の現場管理者により対応中(対応処理が実行中)の内容を表示する表示領域である。
【0082】
呼び出し内容表示領域203は、現場管理者の通知先デバイス42の受信アプリ52がこれまでに呼び出しの通知を受けた履歴を確認するためのボタンである。
【0083】
<ステップS25、S26>
続けて、呼び出し管理サービス12は、通知先特定処理で特定した現場管理者の呼び出し状態の記録要求を、ワークフローサービス13へ送信する。当該記録要求は、呼び出しアプリ51からの呼び出しを一意に識別する呼び出しID、ステップS22で特定された現売管理者の通知先デバイスID、「呼び出し中」を示す呼び出し状態、および、呼び出しのボタン内容を含む。そして、ワークフローサービス13は、当該記録要求を受信すると、状態管理DB14dに、呼び出しID、通知先デバイスID、呼び出し状態およびボタン内容を、互いに関連付けて記憶させる。
【0084】
ここで、
図8に示す呼び出し受信画面において、呼び出し状態表示領域201に表示された呼び出し内容の一覧のうち、現場管理者が対応を所望する呼び出し内容がタップ操作されると、受信アプリ52は、
図9に示す対応画面を、ディスプレイ415に表示させる。この場合、受信アプリ52は、タップ操作された呼び出し内容の情報を、呼び出し管理サービス12へ送信する。そして、呼び出し管理サービス12は、受信アプリ52から呼び出し内容の情報(すなわち当該呼び出し内容に対応する旨の応答)を受信すると、当該呼び出し内容に対応する呼び出し状態を「対応中」にする記録要求を、ワークフローサービス13へ送信する。そして、ワークフローサービス13は、当該記録要求を受信すると、状態管理DB14dにおいて、当該記録要求が示す呼び出し内容に対応する呼び出し状態を「対応中」に更新する。受信アプリ52の対応画面は、
図9に示すように、呼び出し内容表示領域211と、対応内容入力領域212と、完了ボタン213と、を含む。
【0085】
呼び出し内容表示領域211は、呼び出し状態表示領域201で選択した呼び出し内容を表示する表示領域である。
【0086】
対応内容入力領域212は、現場管理者が対応処理の内容をログとして記録入力するための領域である。
【0087】
完了ボタン213は、呼び出し内容表示領域211に表示された呼び出し内容に応じた対応処理が完了した場合に押下するためのボタンである。完了ボタン213が押下された場合、受信アプリ52は、呼び出し内容表示領域211に表示された呼び出し内容の情報を、呼び出し管理サービス12へ送信する。そして、呼び出し管理サービス12は、受信アプリ52から呼び出し内容の情報を受信すると、当該呼び出し内容に対応する呼び出し状態を「完了」にする記録要求を、ワークフローサービス13へ送信する。そして、ワークフローサービス13は、当該記録要求を受信すると、状態管理DB14dにおいて、当該記録要求が示す呼び出し内容に対応する呼び出し状態を「完了」に更新する。
【0088】
転送ボタン214は、呼び出し内容表示領域211に表示された呼び出し内容に応じた対応処理を他の現場管理者に転送を依頼するためのボタンである。
【0089】
<ステップS27>
通知先デバイス42において、受信アプリ52により呼び出し受信画面が表示されたものの呼び出し状態表示領域201の呼び出し内容一覧のうちいずれの呼び出し内容も所定時間タップ操作されない場合、または、一旦はタップ操作されたものの対応画面において転送ボタン214が押下された場合が生じ得る。この場合、特定または決定された現場管理者による対応処理の実行が不可であるものとし、呼び出し通知システム1は、再度、
図7に示す通知先特定処理を実行する。この場合、呼び出し通知システム1は、特定する通知先から当該現場管理者を除外した上で、再度の通知先特定処理を実行する。
【0090】
以上のステップS11~S27の流れによって、呼び出し通知システム1の呼び出し発生時の通知処理が実行される。
【0091】
なお、上述のステップS231において、「呼び出し中」の呼び出し状態の数が同一の現場管理者が複数存在する場合、呼び出し管理サービス12は、その中からランダムに通知先として決定する動作を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、「呼び出し中」の呼び出し状態の数が同一の現場管理者が複数存在する場合、以下の
図10~
図12に示す通知先決定処理により、最終的に通知先となる現場管理者を決定するものとしてもよい。まず、
図10に示す通知先決定処理について説明する。
【0092】
<ステップS232a、S233a>
呼び出し管理サービス12は、ログ管理DB14cを参照し、受信した各通知先デバイスIDに対応する現場管理者の過去の呼び出しに対する対応履歴を取得する。
【0093】
<ステップS234a>
呼び出し管理サービス12は、取得した対応履歴から、各現場管理者のうち過去の呼び出しに対して対応した回数が最も少ない現場管理者を通知先として決定する。そして、
図5のステップS23以降の処理が実行される。
【0094】
次に、
図11に示す通知先決定処理について説明する。
【0095】
<ステップS232b、S233b>
呼び出し管理サービス12は、スケジュール管理DB14eを参照し、受信した各通知先デバイスIDに対応する現場管理者のスケジュールを取得する。
【0096】
<ステップS234b>
呼び出し管理サービス12は、取得したスケジュールから、各現場管理者のうちスケジュールに空きがある現場管理者を通知先として決定する。そして、
図5のステップS23以降の処理が実行される。
【0097】
次に、
図12に示す通知先決定処理について説明する。
【0098】
<ステップS232c、S233c>
受信アプリ52は、定期的に、現場管理者が保有している通知先デバイス42の位置情報を、呼び出し管理サービス12へ送信する。そして、呼び出し管理サービス12は、受信した通知先デバイス42の位置情報を、当該通知先デバイス42の通知先デバイスIDと関連付けて位置情報管理DB14fに記憶させる。
【0099】
<ステップS234c、S235c>
呼び出し管理サービス12は、位置情報管理DB14fを参照し、受信した各通知先デバイスIDに対応する通知先デバイス42の最新の位置情報を取得する。
【0100】
<ステップS236c>
呼び出し管理サービス12は、取得した位置情報から、呼び出しアプリ51により呼び出し指令が発せられた呼び出しデバイス41の位置と最も近い通知先デバイス42を保有する現場管理者を通知先として決定する。そして、
図5のステップS23以降の処理が実行される。
【0101】
以上のように、本実施形態に係る呼び出し通知システム1では、呼び出し管理サービス12は、現場担当者が保有する呼び出しデバイス41から送信された呼び出し指令を取得し、予め登録されている少なくとも呼び出しデバイス41(呼び出しデバイスID)と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先デバイス42(通知先デバイスID)とを関連付ける通知先設定テーブル(通知先設定情報)で設定された優先度の高い通知先デバイス42の中から、その通知先デバイス42の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定し、特定した通知先である通知先デバイス42に対して、呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行うものとしている。これによって、現場の対応者(現場管理者)の負荷に応じて呼び出しの通知先を決定することができる。
【0102】
また、本実施形態に係る呼び出し通知システム1では、呼び出し管理サービス12は、通知先設定テーブル(通知先設定情報)で設定された優先度の高い通知先デバイス42の中から、呼び出し状態が、呼び出しの通知を受けた状態である呼び出し中である数が最も少ない通知先デバイス42を、呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として特定するものとしている。これによって、現場の対応者(現場管理者)のうち呼び出しの負荷が最も小さい者に呼びだしの通知を行うことができる。
【0103】
なお、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0104】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10内の情報処理装置および呼び出しデバイス41で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0105】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10内の情報処理装置および呼び出しデバイス41で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0106】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10内の情報処理装置および呼び出しデバイス41で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態のクラウドシステム10内の各情報処理装置および呼び出しデバイス41で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0107】
また、上述の実施形態のクラウドシステム10内の情報処理装置および呼び出しデバイス41で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0108】
本発明の態様は、例えば、以下のとおりである。
<1>現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得部と、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、
前記特定部により特定された通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、
を備えた通知装置である。
<2>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、前記呼び出し状態が、呼び出しの通知を受けた状態である呼び出し中である数が最も少ない前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として特定する前記<1>に記載の通知装置である。
<3>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定できない場合、前記優先度が低い前記通知先装置の中から、前記呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する前記<1>または<2>に記載の通知装置である。
<4>前記特定部は、前記通知部により通知を受けた通知先装置から前記呼び出し指令に基づく呼び出しの内容に対応する旨の応答が所定時間ない場合、前記関連付け情報で設定された前記各通知先装置のうち前記通知を受けた通知先装置を除外した上で、再度、該関連付け情報で設定された前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する前記<1>~<3>のいずれか一項に記載の通知装置である。
<5>前記特定部は、前記通知部により通知を受けた通知先装置から、前記呼び出し指令に基づく呼び出し内容に応じた対応処理を他の者に依頼する旨を受けた場合、前記関連付け情報で設定された前記各通知先装置のうち前記通知を受けた通知先装置を除外した上で、再度、該関連付け情報で設定された前記通知先装置の中から、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する前記<1>~<3>のいずれか一項に記載の通知装置である。
<6>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中からランダムに、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する前記<2>に記載の通知装置である。
<7>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中から、該通知先装置の保有する現場管理者による過去の呼び出しに対する対応履歴が示す対応回数が最も少ない前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する前記<2>に記載の通知装置である。
<8>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置の中から、該通知先装置の保有する現場管理者のスケジュールに基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する前記<2>に記載の通知装置である。
<9>前記特定部は、前記関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置のうち、前記呼び出し状態が前記呼び出し中である数が最も少なく、かつ同一の前記通知先装置が複数存在する場合、該複数の前記通知先装置のうち、前記呼び出し用装置と最も位置が近い前記通知先装置を、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先として決定する前記<2>に記載の通知装置である。
<10>現場担当者が保有し、呼び出し指令を送信する呼び出し用装置と、
前記呼び出し用装置から前記呼び出し指令を受信する通知装置と、
を有し、
前記通知装置は、
前記呼び出し用装置から送信された前記呼び出し指令を取得する取得部と、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定部と、
前記特定部により特定された通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知部と、
を備えた通知システムである。
<11>現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得ステップと、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定ステップと、
特定した通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知ステップと、
を有する通知方法である。
<12>コンピュータに、
現場担当者が保有する呼び出し用装置から送信された呼び出し指令を取得する取得ステップと、
予め登録されている少なくとも前記呼び出し用装置と、呼び出しの通知の通知先の候補となる優先度が設定された通知先装置とを関連付ける関連付け情報で設定された前記優先度の高い前記通知先装置の中から、該通知先装置の呼び出しに対する対応処理の進捗状態である呼び出し状態に基づいて、前記呼び出し指令に基づく呼び出しの通知の通知先を特定する特定ステップと、
特定した通知先である前記通知先装置に対して、前記呼び出し指令に基づく呼びだしの通知を行う通知ステップと、
を実行させるためのプログラムである。
【符号の説明】
【0109】
1 呼び出し通知システム
10 クラウドシステム
11 認証サービス
12 呼び出し管理サービス
13 ワークフローサービス
14a 通知先設定管理DB
14b テンプレート管理DB
14c ログ管理DB
14d 状態管理DB
14e スケジュール管理DB
14f 位置情報管理DB
15 管理サイト
16 APIゲート
17 ファイアウォール
20 提供側システム
21 認証システム
31 管理PC
41 呼び出しデバイス
42 通知先デバイス
51 呼び出しアプリ
52 受信アプリ
101 ライン表示領域
102 呼び出し状態表示領域
103 ボタン表示領域
201 呼び出し状態表示領域
202 対応中内容表示領域
203 呼び出し履歴ボタン
211 呼び出し内容表示領域
212 対応内容入力領域
213 完了ボタン
214 転送ボタン
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 EEPROM
405 撮像部
406 撮像I/F
407 加速度・方位センサ
408 GPS受信部
409 バスライン
410 遠距離通信回路
410a アンテナ
411 近距離通信回路
411a アンテナ
412 マイク
413 スピーカ
414 音入出力I/F
415 ディスプレイ
416 外部機器接続I/F
417 バイブレータ
418 タッチパネル
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HD
505 HDDコントローラ
506 ディスプレイ
508 外部機器接続I/F
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 ポインティングデバイス
513 DVD
514 DVD-RWドライブ
515 メディア
516 メディアI/F
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0110】