(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019129
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】画像処理装置、及び、画像処理システム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/21 20060101AFI20230202BHJP
H04N 1/41 20060101ALI20230202BHJP
【FI】
H04N1/21
H04N1/41
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123620
(22)【出願日】2021-07-28
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100186853
【弁理士】
【氏名又は名称】宗像 孝志
(72)【発明者】
【氏名】郷 直輝
【テーマコード(参考)】
5C073
5C178
【Fターム(参考)】
5C073AB07
5C073BA06
5C073CE02
5C178CC12
5C178CC56
5C178CC66
5C178DC61
5C178HC05
(57)【要約】
【課題】処理を高速にする。
【解決手段】画像処理装置が、入力画像を入力する入力部と、前記入力画像を用いて画像処理を行う画像処理部と、前記入力画像の一部又は全部の領域である第1領域を指定する操作を入力する操作部と、前記第1領域に基づき、所定処理を実行する実行部と、前記第1領域とは異なる領域である第2領域を圧縮する圧縮部とを備えることを特徴とする。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力画像を入力する入力部と、
前記入力画像を用いて画像処理を行う画像処理部と、
前記入力画像の一部又は全部の領域である第1領域を指定する操作を入力する操作部と、
前記第1領域に基づき、所定処理を実行する実行部と、
前記第1領域とは異なる領域である第2領域を圧縮する圧縮部と
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記圧縮部は、
前記第2領域をバンド単位に分けて圧縮する
請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1領域を記憶する第1記憶部と、
前記第2領域を圧縮して記憶する第2記憶部とを備え、
前記第1領域を示す非圧縮データは、
前記第1記憶部に記憶され、
前記第2記憶部は、
前記入力画像の領域のうち、前記第1領域及び前記第2領域とは異なる領域である第3領域を更に記憶する
請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1領域は、
非圧縮で記憶される
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記所定処理は、
前記第1領域をプレビュー表示、又は、前記第1領域を編集する処理である
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像処理部は、
前記入力画像を記録媒体に対して画像形成を行う
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
入力画像を入力する入力部と、
前記入力画像を用いて画像処理を行う画像処理部と、
前記入力画像の一部又は全部の領域である第1領域を指定する操作を入力する操作部と、
前記第1領域に基づき、所定処理を実行する実行部と、
前記第1領域とは異なる領域である第2領域を圧縮する圧縮部と
を備える画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、及び、画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像処理において、データを符号化、及び、復号させる技術が知られている。
【0003】
例えば、情報処理装置が、画像データを符号化して圧縮データにした場合に、圧縮データが目標圧縮率より大きい場合、圧縮データを画像データの符号化結果として選択する。一方で、情報処理装置は、圧縮データの圧縮率が目標圧縮率以下の場合、非圧縮データを画像データの符号化結果として選択する。このようにして、画像処理において、データの符号化、又は、復号による負荷を低減させる技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術は、入力画像を圧縮する処理より後段でプレビュー表示、又は、編集等の処理(以下「所定処理」という。)が実行されることを考慮して画像データの圧縮を行う等を判断していない。そのため、後段で行われる処理によっては、処理が遅くなる課題がある。
【0005】
本発明は、処理を高速にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明の一態様である、画像処理装置は、
入力画像を入力する入力部と、
前記入力画像を用いて画像処理を行う画像処理部と、
前記入力画像の一部又は全部の領域である第1領域を指定する操作を入力する操作部と、
前記第1領域に基づき、所定処理を実行する実行部と、
前記第1領域とは異なる領域である第2領域を圧縮する圧縮部と
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、処理を高速にできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図4】第2領域をバンド単位に分けて圧縮する例を示す図である。
【
図5】第2実施形態における全体処理の例を示す図である。
【
図6】第3実施形態におけるハードウェア構成例を示す図である。
【
図7】第3実施形態における全体処理の例を示す図である。
【
図8】第3実施形態における記憶の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
以下、添付する図面を参照し、具体例を説明する。なお、実施形態は、以下に説明する具体例に限られない。
【0010】
[画像形成装置の例]
図1は、画像形成装置の例を示す図である。以下、画像処理装置が画像形成装置である場合を例に説明する。なお、画像処理は、記録媒体に対する画像形成に限られず、データを生成する等でもよい。
【0011】
画像形成装置100は、電子写真方式により、記録媒体の例である用紙Mに画像を形成する画像形成器110等を備える。
【0012】
例えば、画像形成器110は、周知の感光体ドラム、感光体ドラムの表面に帯電処理を行う帯電チャージャ、感光体ドラム上に対してレーザ光を発して静電潜像を形成する露光装置、感光体ドラム上の静電潜像を可視像化する現像装置、感光体ドラム上のトナー像を転写紙に転写する転写ローラ、及び、残留トナーを除去回収するクリーニング装置等で構成される。ただし、画像形成装置100は、電子写真方式に限定されず、インクジェット方式等であってもよい。
【0013】
画像形成装置100は、用紙Mを搬送する給送装置120を備える。具体的には、給送装置120は、複数の用紙Mを積層した状態で収容する。そして、給送装置120は、収容した複数の用紙Mを1枚ずつ画像形成器110へ搬送する。給送装置120は、例えば、カセット121、及び、給送機構等を備える。なお、図示する例は、上下2段のカセット121を備える例であるが、カセット121の数は増減可能である。
【0014】
カセット121は、画像形成装置100に対して、矢印「A」の方向に引き出され、矢印「B」の方向に挿入される。そして、給送機構は、カセット121に収容された用紙を矢印「C」の方向に搬送する。
【0015】
また、画像形成装置100は、原稿に記録された画像を読み取って画像を入力する。例えば、読取装置130は、コンタクトガラス131上に載置された原稿を読み取って画像を示すデータを生成する。すなわち、読取装置130は、スキャナ等である。具体的には、読取装置130は、読取走査を行うために、原稿照明用光源、及び、ミラー等で構成する読取走行体を移動させる。このように、読取走行体が走査すると、画像は、レンズの後方に設けられた処理装置等に画像信号等の形式で読み込まれる。次に、読み込まれた画像信号は、デジタル化されて画像処理される。
【0016】
画像形成装置100は、画像処理を行った後、露光装置のレーザダイオード(以下「LD」という。)を駆動する。LDが発するレーザ光をポリゴンミラーで反射した後、反射ミラーを介して、感光体ドラム上にレーザ光が当たる。このようにして、感光体ドラム上に、静電潜像が形成される。
【0017】
また、画像形成装置100には、胴内空間140が形成される。また、胴内空間140の内部には、画像形成された用紙Mが排出される排出トレイ141等が設けられる。
【0018】
表示装置60は、ユーザに対し、処理結果、又は、各種の情報を出力する出力装置の例である。例えば、表示装置60は、ユーザに対し、プレビュー画面等を表示する。
【0019】
操作装置70は、ユーザによる操作を受け付ける入力装置の例である。例えば、操作装置70は、タッチパネル等である。
【0020】
画像形成装置100は、図示する以外の装置を備えてもよい。
【0021】
[ハードウェア構成の例]
図2は、ハードウェア構成例を示す図である。例えば、画像形成装置100は、読取装置130、記憶装置10、演算装置11、及び、圧縮装置12等を備える。各々の装置は、バスを介してデータの送受信を行う。
【0022】
読取装置130は、スキャナ等である。
【0023】
記憶装置10は、メモリ等である。
【0024】
演算装置11は、Central Processing Unit(CPU)等である。
【0025】
圧縮装置12は、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)等である。
【0026】
例えば、読取装置130が記録媒体に画像形成された画像を読み取る等を行うと、画像が入力される。以下、読取装置130が読み取って入力される画像を「入力画像」という。なお、入力画像は、読取処理以外で入力されてもよい。例えば、入力画像は、ネットワーク又はインタフェース等を介して入力されてもよい。
【0027】
入力画像は、記憶装置10が記憶する。そして、入力画像の全部又は一部を圧縮する場合には、圧縮装置12が入力画像の全部又は一部を圧縮する。以下、圧縮装置12が入力画像等を圧縮して生成するデータを「圧縮データ」という。
【0028】
このように、画像形成装置100は、入力画像に対し、演算装置11、圧縮装置12、又は、これらの装置の両方により、圧縮等の処理を行う。
【0029】
なお、ハードウェア構成は、上記に説明した以外の装置があってもよい。
【0030】
[全体処理例]
図3は、全体処理の例を示す図である。なお、全体処理は、下記の処理に限られない。例えば、全体処理は、並列、冗長、又は、下記以外の順序で実行されてもよい。
【0031】
ステップS0301では、画像形成装置100は、入力画像を入力する。例えば、まず、原稿がセットされる。次に、原稿の読み取りが指示される。そして、原稿に画像形成された画像が読み取れると、画像形成装置100は、入力画像を入力する。以下、読み取りで入力画像を入力する例で説明する。
【0032】
ステップS0302では、画像形成装置100は、入力画像に対する操作を入力する。例えば、ユーザは、画像形成を行う前に、画像形成された状態のプレビューを見たい場合には、プレビュー表示を行うように操作を入力する。プレビュー表示により、スキャン後の画像を確認する等が行われる。
【0033】
又は、ユーザは、画像形成を行う前に、入力画像を編集したい場合には、編集の操作を入力する。例えば、編集は画像の切り取り等である。以下、所定処理がプレビュー表示、又は、編集の処理である場合を例に説明する。ただし、所定処理は、入力画像の全部又は一部を非圧縮の状態で扱う処理であればよい。
【0034】
また、プレビュー表示、又は、編集の処理対象となる領域は、ユーザの操作により指定される。以下、入力画像のうち、所定処理の対象となる領域を「第1領域」という。一方で、第1領域とは異なる領域、すなわち、入力画像のうち、プレビュー表示等の対象にならない領域を「第2領域」という。例えば、ユーザは、プレビュー表示させる範囲を指定する操作を行う。そして、画像形成装置100は、第1領域に指定された以外の領域を第2領域と判断する。
【0035】
ステップS0303では、画像形成装置100は、第1領域を指定する。すなわち、画像形成装置100は、ステップS0302で入力される操作に基づき、後段で実行する所定処理を実行するのに用いる第1領域が入力画像のうち、どの領域であるかを指定する。
【0036】
ステップS0304では、画像形成装置100は、所定数のラインを読み取ったか否かを判断する。次に、所定数のラインを読み取ったと判断すると(ステップS0304でYES)、画像形成装置100は、ステップS0305に進む。一方で、所定数のラインを読み取っていないと判断すると(ステップS0304でNO)、画像形成装置100は、ステップS0304に進む。すなわち、画像形成装置100は、所定数のラインを読み取るまで読み取りを行う。
【0037】
また、所定数は、処理の対象となる範囲等で定まる。例えば、プレビュー表示する領域、すなわち、第1領域が入力画像の先端から200乃至300ライン目であるとする。このような場合には、1回目は、先端から1乃至200ライン目の200ライン分を処理の対象とする。次に、2回目は、先端から201乃至300ライン目の100ライン分を処理の対象とする。続いて、3回目は、先端から301乃至5120ライン目の4820ライン分を処理の対象とする。
【0038】
ステップS0305では、画像形成装置100は、第1領域か否かを判断する。次に、第1領域であると判断すると(ステップS0305でYES)、画像形成装置100は、ステップS0306に進む。一方で、第1領域でないと判断すると(ステップS0305でNO)、画像形成装置100は、ステップS0307に進む。
【0039】
ステップS0306では、画像形成装置100は、第1領域を非圧縮で記憶する。
【0040】
ステップS0307では、画像形成装置100は、第2領域を圧縮して記憶する。
【0041】
ステップS0308では、画像形成装置100は、読み取りが完了したか否かを判断する。次に、読み取りが完了したと判断すると(ステップS0308でYES)、画像形成装置100は、ステップS0309に進む。一方で、読み取りが完了していないと判断すると(ステップS0308でNO)、画像形成装置100は、ステップS0304に進む。
【0042】
ステップS0309では、画像形成装置100は、所定処理を実行する。
【0043】
以上のように全体処理を行うと、画像形成装置100は、第1領域を非圧縮、すなわち、所定処理が可能な形式で記憶している状態で所定処理を実行できる。例えば、プレビュー表示を行う場合には、画像形成装置100は、第1領域のデータにより、速くプレビュー表示を実行できる。このように、画像形成装置100は、第1領域を用いることで、プレビュー等の処理を高速にできる。
【0044】
[第2実施形態]
第2実施形態は、第2領域をバンド単位に分けて圧縮する点が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
【0045】
図4は、第2領域をバンド単位に分けて圧縮する例を示す図である。例えば、画像形成装置100は、以下のように第2領域をバンド単位に分けて圧縮するのが望ましい。
【0046】
以下、領域をバンド単位に分けると、第1バンドB1、第2バンドB2、第3バンドB3、第4バンドB4・・・と分ける例で説明する。さらに、この例では入力画像IMGのうち、第1領域E1が第2バンドB2、及び、第3バンドB3の一部であるとする。
【0047】
図5は、第2実施形態における全体処理の例を示す図である。第1実施形態と比較すると、第2実施形態は、ステップS0501が加わる点が異なる。
【0048】
ステップS0501では、画像形成装置100は、1バンド分の読み取りが完了したか否かを判断する。次に、1バンド分の読み取りが完了したと判断すると(ステップS0501でYES)、画像形成装置100は、ステップS0305に進む。一方で、1バンド分の読み取りが完了していないと判断すると(ステップS0501でNO)、画像形成装置100は、ステップS0501に進む。
【0049】
以上のように全体処理を行うと、第1バンドB1、及び、第4バンドB4が圧縮される。一方で、第2バンドB2、及び、第3バンドB3は、非圧縮、すなわち、所定処理が可能な形式で記憶される。
【0050】
1バンドは、例えば、圧縮装置12が一度に圧縮可能なライン数等である。具体的には、1バンドは、512ライン等のように定まる。
【0051】
このようにバンド単位で圧縮がされると、全体を一度に記憶する場合よりも、圧縮に一時的に使用する記憶領域を小さくできる。
【0052】
[第3実施形態]
第3実施形態は、まず、ハードウェア構成が第1実施形態等と異なる。
【0053】
図6は、第3実施形態におけるハードウェア構成例を示す図である。第1実施形態等と比較すると、補助記憶装置13が加わる点が異なる。以下、第1記憶部が記憶装置10、及び、第2記憶部が補助記憶装置13である例で説明する。
【0054】
補助記憶装置13は、例えば、メモリ等である。
【0055】
図7は、第3実施形態における全体処理の例を示す図である。第3実施形態は、ステップS0701乃至ステップS0703の処理を行う点が異なる。
【0056】
ステップS0701では、画像形成装置100は、補助記憶装置に記憶できるか否かを判断する。次に、補助記憶装置に記憶できると判断すると(ステップS0701でYES)、画像形成装置100は、ステップS0501に進む。一方で、補助記憶装置に記憶できないと判断すると(ステップS0701でNO)、画像形成装置100は、ステップS0703に進む。
【0057】
ステップS0702では、画像形成装置100は、第2領域、又は、第3領域を補助記憶装置に記憶して圧縮する。この結果、「第1領域のサイズ+第2領域のサイズ=補助記憶装置のサイズ」、及び、「第1領域のサイズ=第3領域のサイズ」という関係となる。
【0058】
ステップS0703では、画像形成装置100は、残りを記憶装置に記憶する。すなわち、画像形成装置100は、補助記憶装置に入りきらない分を非圧縮でそのまま記憶装置に記憶する。
【0059】
図8は、第3実施形態における記憶の例を示す図である。以下、第1領域E1が非圧縮データで記憶装置10に記憶される例で説明する。
【0060】
画像形成装置は、定型サイズ(例えば、A4等である。)よりも大きなサイズ(例えば、A3、又は、長尺の場合等である。)を読み取る場合がある。
【0061】
第1領域E1が指定されると(ステップS0303)、画像形成装置は、記憶装置10に非圧縮データで記憶する。一方で、画像形成装置は、第2領域E2を圧縮して補助記憶装置13に記憶する。
【0062】
補助記憶装置13は、第1領域E1を補助記憶装置13に記憶しないため、更にデータを記憶できる場合がある。また、第2領域E2は、圧縮するため、非圧縮の状態よりもデータ容量は小さくなる。
【0063】
以下、圧縮により、10240ラインのデータ容量になる入力画像を例とする。さらに、第1領域E1が512ラインであるとする。この場合には、第1領域E1を補助記憶装置13に記憶しないため、データ容量は「10240ライン‐512ライン=9728ライン」である。ゆえに、補助記憶装置13には、512ライン分が追加して記憶できる。そこで、画像形成装置は、補助記憶装置13に512ライン分のデータを追加で記憶する。
【0064】
このようにすると、画像形成装置は、記憶領域を効率よく使用できる。
【0065】
[機能構成例]
図9は、機能構成例を示す図である。例えば、画像形成装置100は、入力部100F1、画像処理部100F2、操作部100F3、実行部100F4、及び、圧縮部100F5等を備える。
【0066】
入力部100F1は、入力画像IMGを入力する入力手順を行う。例えば、入力部100F1は、読取装置130等で実現する。
【0067】
画像処理部100F2は、入力画像IMGを用いて、画像形成等の画像処理手順を行う。例えば、画像処理部100F2は、画像形成器110等で実現する。
【0068】
操作部100F3は、第1領域を指定する操作を入力する操作手順を行う。例えば、操作部100F3は、操作装置70等で実現する。
【0069】
実行部100F4は、第1領域に基づき、所定処理を実行する実行手順を行う。例えば、実行部100F4は、表示装置60等で実現する。
【0070】
圧縮部100F5は、第2領域を圧縮する圧縮手順を行う。例えば、圧縮部100F5は、圧縮装置12等で実現する。
【0071】
以上のような構成であると、画像形成装置100は、第1領域が非圧縮であるため、処理を高速にできる。また、他の領域は圧縮するため、記憶容量を少なくできる。
【0072】
[その他の実施形態]
画像処理装置は、上記に説明した装置に限られない。例えば、画像処理装置は、複数の装置で構成する画像処理システム等でもよい。
【0073】
上記に説明した画像処理方法は、例えば、一部の処理をファームウェア等のプログラム等で実現してもよい。すなわち、画像処理方法は、プログラムに基づいて、演算装置、記憶装置、入力装置、出力装置、及び、制御装置を協働して動作させて、コンピュータが実行する方法である。また、プログラムは、記憶装置、又は、記憶媒体等に書き込まれて配布、又は、電気通信回線等を通じて配布されてもよい。
【0074】
画像形成装置は、例えば、商用印刷機(例えば、大型の電子写真プリンタ、又は、インクジェットプリンタ等である。)等でもよい。
【0075】
記録媒体は、例えば、用紙(「普通紙」等ともいう。)である。ただし、記録媒体は、用紙以外のコート紙、ラベル紙等の他、オーバヘッドプロジェクタシート、フィルム、又は、可撓性を持つ薄板等でもよい。また、記録媒体は、ロール紙等でもよい。
【0076】
具体的には、記録媒体は、用紙、フィルム、若しくは、布等の被記録媒体等である。
【0077】
このように、記録媒体の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、又は、これらの組み合わせ等である。
【0078】
なお、本発明は、上記に例示する各実施形態に限定されず、技術的な要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項のすべてが本発明の対象となる。
【0079】
上記の実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0080】
10 :記憶装置
11 :演算装置
12 :圧縮装置
13 :補助記憶装置
60 :表示装置
70 :操作装置
100 :画像形成装置
100F1 :入力部
100F2 :画像処理部
100F3 :操作部
100F4 :実行部
100F5 :圧縮部
110 :画像形成器
130 :読取装置
B1 :第1バンド
B2 :第2バンド
B3 :第3バンド
B4 :第4バンド
E1 :第1領域
E2 :第2領域
IMG :入力画像
M :用紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0081】