(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023019290
(43)【公開日】2023-02-09
(54)【発明の名称】電子機器及びそのヘルメットへの装着方法
(51)【国際特許分類】
H04N 5/222 20060101AFI20230202BHJP
A42B 3/04 20060101ALI20230202BHJP
F16B 45/00 20060101ALI20230202BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20230202BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20230202BHJP
G03B 17/00 20210101ALI20230202BHJP
H04N 23/698 20230101ALI20230202BHJP
【FI】
H04N5/222 100
A42B3/04
F16B45/00 A
G03B15/00 W
G03B17/56 A
G03B17/00 Q
G03B15/00 H
H04N5/232 380
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021123913
(22)【出願日】2021-07-29
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100098626
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 壽
(72)【発明者】
【氏名】木村 尚之
(72)【発明者】
【氏名】西村 裕太
(72)【発明者】
【氏名】安藤 隆
【テーマコード(参考)】
2H020
2H105
3B107
3J038
5C122
【Fターム(参考)】
2H020MA07
2H020ME03
2H105AA02
2H105AA17
3B107AA01
3B107BA03
3B107BA07
3B107BA08
3B107DA18
3B107DA21
3B107EA05
3B107EA19
3J038AA01
3J038BA14
3J038BB01
5C122DA30
5C122EA42
5C122FA03
5C122FA18
5C122GD01
5C122GD12
5C122GE02
5C122GE03
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
【課題】電子機器のヘルメットへの装着の確実性を向上させることができる電子機器を提供する。
【解決手段】ヘルメット200へ装着可能な電子機器100であって、主要部品を備えた機器本体110は、ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状であり、ヘルメット表面と対向する箇所に設けた弾性部材120と、ヘルメット下部の外周縁に係合するフック130とを備える。フック130は、周方向で弾性部材120と同じ箇所に設けてもよいし、周方向で弾性部材120の間の箇所に設けてもよい。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルメットへ装着可能な電子機器であって、
主要部品を備えた機器本体は、
ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状であり、
前記ヘルメット表面と対向する箇所に設けた弾性部材と、ヘルメット下部の外周縁に係合するフックとを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記弾性部材は、前記周方向で互いに異なる3箇所以上に設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器において、
前記フックは、前記周方向で前記弾性部材と同じ箇所に設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求項2に記載の電子機器において、
前記フックは、前記周方向で前記弾性部材の間の箇所に設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一に記載の電子機器において、
前記フックは、前記機器本体をヘルメットに装着した状態で前記外周縁に係合及び係合解除が可能なように前記機器本体に設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一に記載の電子機器において、
前記機器本体における前記周方向でヘルメットの後頭部に対応する箇所にバッテリーを備え、前記弾性部材は、前記後頭部に対応する箇所から見て左右対象な箇所に設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一に記載の電子機器において、
前記機器本体はヘルメットに装着された状態でヘルメットの天頂部よりも上方に突出しない高さに設定されていることを特徴とする電子機器。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一に記載の電子機器において、
前記機器本体は主要部品としてカメラを備えていることを特徴とする電子機器。
【請求項9】
請求項8に記載の電子機器において、
前記カメラは複数も受けられており、全体で前記周方向の360度をカバーすることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
電子機器のヘルメットへの装着方法であって、
主要部品を備え、ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状である機器本体を、前記ヘルメット表面と対向する箇所に設けた弾性部材を前記ヘルメット表面に当接させてヘルメットに装着するとともに、前記機器本体に備えたフックをヘルメット下部の外周縁に係合させることを特徴とする電子機器のヘルメットへの装着方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器及びそのヘルメットへの装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘルメットへ装着可能な電子機器が知られている。例えば特許文献1には係る電子機器であって、所望の画像取込位置でカメラを備えたものが記載されている。この電子機器は、ヘルメットの1つ以上の位置にフィットするよう適合された1つ以上の把持機構と、カメラマウントとを含む支持構造を備えた装着装置によりヘルメットに装着される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、従来の装置ではヘルメットへの装着の確実性につき改善の余地が残されていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明は、ヘルメットへ装着可能な電子機器であって、主要部品を備えた機器本体は、ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状であり、前記ヘルメット表面と対向する箇所に設けた弾性部材と、ヘルメット下部の外周縁に係合するフックとを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、電子機器のヘルメットへの装着の確実性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】ウェアラブルカメラのヘルメットへの装着状態の説明図。
【
図5】
図4の例における弾性部材の構成例の説明図。
【
図6】
図4に示す弾性部材の他の具体的な構成例の説明図。
【
図7】
図4の例におけるフックの具体的な構成例の説明図。
【
図8】
図4の例におけるフックの他の具体的な構成例の説明図。
【
図9】
図4の例におけるフックの更に他の具体的な構成例の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を電子機器として主要部品としてカメラを備えたウェアラブルカメラに適用した実施形態について説明する。
図1はウェアラブルカメラのヘルメットへの装着状態の説明図であり、
図1(a)は平面図(右90°回転)、
図1(b)は前斜めからの斜視図、
図1(c)は後斜めからの斜視図である。このウェアラブルカメラ100は、ヘルメット200へ装着可能であり、主要部品であるカメラ101を備えた機器本体110は、ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状であり、ヘルメット200の表面と対向する箇所に設けた弾性部材120と、ヘルメット下部の外周縁201に係合するフック130とを備える。フックは、機器本体をヘルメットに装着した状態で外周縁に係合及び係合解除が可能なように機器本体に設けられている。ウェアラブルカメラ100は、位置情報を取得するGPS機能や通信機能等の撮影以外の機能を備えていてもよい。
【0008】
リング形状の機器本体の内面側とヘルメット外表面との間の弾性部材120をヘルメットの表面を押圧し、摩擦力で位置決めする。ヘルメットは上には抜けるが下には下がらないドーム形状であるため機器本体が上に抜けないようにフックをヘルメットの縁に引っ掛ける。これにより、外れにくくする。ほこりが多いところや屋外使用なので機器本体は防塵防滴構造であることが好ましい。
【0009】
図示のヘルメット200はほぼ半球郭形状の本体部202と本体部202から前方に突出した庇部203とを備えている。本体部の下部開口部は前後が左右よりやや長い楕円形状である。人は、庇部203が前方を向くようにしてヘルメット200を被る。図示の100の機器本体はヘルメット200の形状に合わせ前後が左右に比してやや長いリング状である。100はバッテリー140を備える。このバッテリー140の機器本体110における設置箇所は、周方向でヘルメットの後頭部に対応する箇所である。
【0010】
実施形態に係る電子機器は、機器本体はヘルメットに装着された状態でヘルメットの天頂部よりも上方に突出しない高さに設定されている。これにより、上方に突出する場合に比して、ヘルメット装着者の頭部よりも上方にある障害部などに機器が衝突することや、衝突して機器が落下することにより、機器が損傷することなどを防止できる。
【0011】
図1(b)や
図1(c)では機器本体110の外側の外装カバーを取り外し内部の部品を見える状態を示す。機器本体110はカメラ101が取り付けられた基板のほか、各種回路が形成されたPCB301、302、303やこれらを接続する基板同士を電気的に接続するFPCと呼ばれる信号線(FPC(Flexible printed circuits))304を備えている。基板同士を電気的に接続するFPC304と呼ばれる信号線には、基板同士を電気的に接続信号線などが形成されている。
【0012】
弾性部材120は、周方向で互いに異なる3箇所以上に設けることが好ましい。フック130は、周方向で弾性部材120と同じ箇所に設けるか、周方向で弾性部材120の間の箇所に設けることが好ましい。図示の例の弾性部材120は3箇所に設ける。具体的には
図1(a)に示すように真後の箇所とやや前方の左右対称な箇所の3箇所である。図示の例のフック130は2箇所に設ける。具体的には
図1(a)に示すように前後ほぼ中の左右対称の箇所の2箇所に設ける。つまり、
図1(a)の例は、機器本体における周方向でヘルメットの後頭部に対応する箇所にバッテリー140を備え、弾性部材120は、後頭部に対応する箇所から見て左右対象な箇所に設けられているといえる。また、フック130は、周方向で弾性部材120の間の箇所に設けられていえる。
【0013】
本実施形態の100は次のようにしてヘルメットに装着する。ヘルメット表面の周方向に沿うリング形状である機器本体を、ヘルメット表面と対向する箇所に設けた弾性部材をヘルメット表面に当接させてヘルメットに装着するとともに、機器本体に備えたフックをヘルメット下部の外周縁に係合させる。
【0014】
図2は機器本体110の一例に係る電装部400のブロック図である。4眼のカメラを想定したブロック図である。Image Sensor1~4(撮像素子)401は光電変換で光を電気信号に変換する。これが4つある。カメラ101の4つの全体で周方向の360度をカバーする。SoC(System on Chipの略)402はウェアラブルカメラのメインコントローラである。SoC402は画像処理もするし、動作の制御もする。これに映像信号を入れ、全天球映像を取得する。Image Sensor401を備えたカメラ101は
図1に示す位置にある。SoC402はどこでもよい。バッテリー140の基板やPCB301、302のところにおいてもよい。
【0015】
図2に戻り、Image Sensor401とSoC402との間にFPGA(Field Programmable Gate Arrayの略)403が設けられている。FPGA403は書き換え可能な集積回路(IC)である。本構成においては、2つのImage Sensor401の出力信号をFPGA403の後段のSoC402に入力できるよう、インターフェースのフォーマット変換をしている。
【0016】
IMU(Inertial Measurement Unitの略)404は慣性計測装置である。具体的には加速度センサ(並進運動検出)と角速度センサ(回転運動検出)で構成されている。ウェアラブルカメラ装着者の動作や移動に関する情報を取得する。ヘルメット装着者の動作、歩く方向やお辞儀などの動作を把握できる。映像とともにその動作情報を記録できるようにする。
【0017】
GNSS(Global Navigation Satellite Systemの略)405はいわゆるGPSである。ヘルメット装着者の位置情報を取得し、映像と共に記録できるようにする。Micro SD Card406に記録する。LPDDR(Low Power Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random-Access Memoryの略)407はいわゆるRAMである。UFS(Universal Flash Storageの略。)408はいわゆるROMでありウェアラブルカメラのファームウェアを格納する。
【0018】
PMIC(Power Management ICの略)409は電源回路である。全体をバッテリーで駆動するための回路である。BT(Bluetooth(登録商標)の略)410は無線通信回路である。スマートフォンと接続することで、このカメラをスマートフォンで制御できるようにするためのもの。その他、Audio(オーディオ回路)411、USB(USB端子)412、Key/LED(キー/表示回路)413なども備えている。
【0019】
この電装部400は、4つのImage Sensor401が、
図1のように4つの各カメラ101内にある。Image Sensor401で周囲の光学像を電気信号に変換し、後段のSoC402にて動画用の信号処理あるいは静止画用の信号処理をおこないます。その後記録データとしてMicro SD Card406に記録する。平行して、IMU404からは装着者の動作や移動に関わるセンシングデータをSoC402を介してMicro SD Card406に記録する。GNSS405では各衛星からの距離情報を使って自分の位置を演算してMicro SD Card406に記録する。
【0020】
図3は100の外観形状の変形例を示す。
図3(a)は、100のヘルメットへの装着状態の前斜めからの斜視図、
図3(b)は100単体の斜視図、
図3(c)は100単体の他の角度からの斜視図である。この外観形状の変形例では、ヘルメットの前部に対抗する箇所が開放されたリング形状である。図示の形状の機器本体に弾性部材120やフック130を取り付ける。この取付けは
図1の例と同様である。
【0021】
図4は弾性部材120やフック130の具体例の説明図である。100の外観形状は
図3に示す例のものとしている。
図4(a)は平面図(左90°回転)、
図4(b)は左側面図である。弾性部材120の周方向における配置位置や個数は
図1の例と同じであるが、これと異なる位置、個数でもよい。フック130の配置位置及び個数は、
図1の例とは異なり、周方向における配置位置が真後の位置と前方の左右対称の位置の3箇所で個数3個である。フックの前方の左右対称の位置は具体的には、前方の左右対称の位置にある弾性部材よりも後寄りである。つまり、真後の弾性部材と前方の左右対称の弾性体との間の位置である。
【0022】
図5は
図4の例における弾性部材120の具体的な構成例の説明図である。
図5(a)は機器本体110のヘルメットと対抗する内面110aの一部を示す斜視図、
図5(b)は市からの斜視図、
図5(c)は弾性部材120を構成するアタッチメント121単体の正面図である。100を装着するヘルメットの形状・大きさがさまざまあるので、これに対応するため機器本体110の大きさは固定とし、弾性部材120を構成すべく内面110aに取り付けるアタッチメント121として種々の高さのものを用意し、選択して用いるようにした。主に3箇所であるがこれに限らない。
【0023】
アタッチメント121は硬質ゴムブッシュを用いることができる。ヘルメットの大きさによって、大きさの違うゴムブッシュを付け替え、適度の高さに来るよう調節する。ウェアラブルカメラ筐体の内側のゴムブッシュにより機器本体とヘルメットとのスペースを埋める。ゴムブッシュは、ヘルメットの大きさに合わせて付け替え、上からかぶせたときに抜けない程度のものにする。
【0024】
ゴム部材の取り付け構造例としては、図示のように、内面110aに機器本体110の内側カバー部を樹脂で形成するにあたり例えば樹脂の一体成型で差し込み用のスリット122aを有する取付けガイド122を設ける。アタッチメント121には
図5(c)に示すように切れ込み121aを備える。この切れ込み121aより下方のカラー部121bを、
図5(b)の取付けガイド122のスリット122aに侵入させながらアタッチメント121を取付けガイド122に取り付ける。
【0025】
図6は
図4に示す弾性部材120の他の具体的な構成例の説明図である。
図6(a)は平面図(左90°回転)、
図6(b)は左側面図、
図6(c)は弾性部材120を構成するゴム付きボルト123単体の斜視図である。ゴム付きボルト123(3ヶ所以上)でボルト先端のゴム部123aで締め付けて固定(ネジロック等)する。ゴムは滑り止めであり、弾性部材を構成する。ゴム付きボルト123は、100をヘルメットに対して上からかぶせたときに抜けない程度の長さになるようにボルト123bを機器本体110に設けた螺合部に対して回転させて突出量を調整する。これに代え、ボルト123bを機器本体110に固定し、ゴム部123aをナットに形成し、ゴム部123aを有するナットをボルト123bに対してゴム部123aの機器本体110からの距離を調整するようにしてもよい。いずれにしても、ボルトのネジ部に対するゆるみを防止するため、ダブルナット等の緩み止めを施すことが望ましい。図示のナット124はダブルナット用のナットを示す。
【0026】
図7は
図4の例におけるフック130の具体的な構成例の説明図である。フック130(2ヶ所以上)をヘルメットの縁に引っ掛け、引っ張り上げて上に抜けないようにフックの長さを調節できるようにした例である。
図7(a)に示すように、フック130の引っ掛ける部分である下端のフック形状部130aは硬質のプラスチックで形成されその上部に可撓性部材であるゴムの孔130bが付いたベルト130cが付いている。
【0027】
図7(a)に示すように、ヘルメット200と機器本体110の位置をゴムブッシュやゴム付きボルトで決めた後、フック130の上端側のベルト130cを矢印Aで示すように、機器本体110とヘルメット200の間Gに通しながらフック130の下端のフック形状部130aをヘルメットの外周縁201に引っ掛ける。そして、
図7(b)に示すように、フック130のベルト130cを外側に引っ張り、ベルト130cの孔130bを機器本体110に設けた係止部150に引っ掛けて固定する。何れの孔130bを係止部150にかけるかによりフック形状部130aの高さを調整できる。フック130は1ヶ所だと反対側に浮きが出る可能性があるため2ヶ所以上設置する。
【0028】
図8は、
図4の例におけるフック130の他の具体的な構成例の説明図である。フック130は、下端のフック形状部130aは硬質のプラスチックで形成され、その上部に可撓性シート部分130dにギザギザのラッチ形状部を形成した。機器本体110にこの可撓性シート部分130dを挿入できる挿入空間160を形成し、この空間内に、ラッチ形状部に係合する爪部を備えた可動可能なフック部材161を設けた。フック130の可撓性シート部分130dを挿入空間160に下から差し込み、フック部材161の爪部をラッチ部に係合させて止める。解除するときはフック部材161を倒して爪部を解除されて下に抜けるようにするという構造である。可撓性シート部分130dのラッチ形状部の何れの箇所にフック部材161の爪部を係合させるかにより、フック形状部130aの高さを調整できる。
【0029】
図9は、
図4の例におけるフック130の更に他の具体的な構成例の説明図である。機器本体110の筐体に回転可能なダイヤル170が設けられており、ダイヤル170内には、ワイヤー171を巻き上げる機構がついている。ワイヤー171はフック130と繋げられており、ダイヤル170を回すとワイヤーが巻き上げられたり、緩められたりして、フックが上下する。フック130は機器本体110のガイド部に上下動可能にガイドされる。
【0030】
以上、本実施形態によれば、次の効果を奏する。すなわち、形状や大きさが種々ある多くの種類のヘルメットに取り付け可能である。完全な固定ではなく取り付け取り外しができる。工事現場使用で上方の障害物にぶつかったときなどに衝撃で簡単にはずれて落下することを防止できる。安全基準あり加工ができないヘルメット自体はそのままに機器本体の構造により種々のヘルメットに装着できる。構造も簡易で、頭につけても重くならず、またコスト的にも安価に実現できること。
【0031】
以上は部品がカメラである電子機器の例であるが、これに限らず、例えばGPSや無線通信装置を主要部品としてヘルメットに装着する電子機器、その他の主要部品を備えた電子機器にも適用できる。
【符号の説明】
【0032】
100 :ウェアラブルカメラ
101 :カメラ
110 :機器本体
110a :内面
120 :弾性部材
121 :アタッチメント
121a :切れ込み
121b :カラー部
122 :取付けガイド
122a :スリット
123 :ゴム付きボルト
123a :ゴム部
123b :ボルト
124 :ナット
130 :フック
130a :フック形状部
130b :孔
130c :ベルト
130d :可撓性シート部分
140 :バッテリー
150 :係止部
160 :挿入空間
161 :フック部材
170 :ダイヤル
171 :ワイヤー
200 :ヘルメット
201 :外周縁
202 :本体部
203 :庇部
301 :PCB
302 :PCB
303 :PCB
304 :FPC
400 :電装部
403 :FPGA
A :矢印
G :間
【先行技術文献】
【特許文献】
【0033】