(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023002023
(43)【公開日】2023-01-10
(54)【発明の名称】検査方法及び検査システム
(51)【国際特許分類】
G01B 11/02 20060101AFI20221227BHJP
G01N 21/956 20060101ALI20221227BHJP
H01L 21/3065 20060101ALI20221227BHJP
H01L 21/66 20060101ALI20221227BHJP
【FI】
G01B11/02 H
G01N21/956 A
H01L21/302 101G
H01L21/66 P
H01L21/66 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021103004
(22)【出願日】2021-06-22
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096389
【弁理士】
【氏名又は名称】金本 哲男
(74)【代理人】
【識別番号】100101557
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100167634
【弁理士】
【氏名又は名称】扇田 尚紀
(74)【代理人】
【識別番号】100187849
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 隆史
(74)【代理人】
【識別番号】100212059
【弁理士】
【氏名又は名称】三根 卓也
(72)【発明者】
【氏名】秋元 健司
【テーマコード(参考)】
2F065
2G051
4M106
5F004
【Fターム(参考)】
2F065AA21
2F065AA30
2F065AA53
2F065CC17
2F065CC19
2F065FF01
2F065FF41
2F065JJ03
2F065JJ26
2G051AA51
2G051AB02
2G051BB03
2G051CA03
2G051CA04
2G051CB01
2G051DA06
2G051EA08
4M106AA01
4M106BA20
4M106CA38
4M106CA39
4M106CA48
4M106DB04
4M106DB07
4M106DH12
4M106DH31
4M106DH55
5F004AA16
5F004CA08
(57)【要約】
【課題】プラズマエッチング後の基板にかかる、基板上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行う。
【解決手段】撮像装置を備えるエッチングシステムにおける、基板の検査方法であって、(A)プラズマエッチング後の基板を前記撮像装置で撮像し画像データを取得する工程と、(B)プラズマエッチング後の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング後の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程と、を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置を備えるエッチングシステムにおける、基板の検査方法であって、
(A)プラズマエッチング後の基板を前記撮像装置で撮像し画像データを取得する工程と、
(B)プラズマエッチング後の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング後の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程と、を含む、検査方法。
【請求項2】
(C)プラズマエッチング前の基板を前記撮像装置で撮像し画像データを取得する工程と、
(D)プラズマエッチング前の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング前の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング前の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程と、を含む、請求項1に記載の検査方法。
【請求項3】
プラズマエッチング前の基板検査の要否を判定する工程を含み、
プラズマエッチング前の基板検査が必要と判定された場合に、前記(C)工程及び前記(D)工程を行う、請求項2に記載の検査方法。
【請求項4】
前記(D)工程で用いられる前記プラズマエッチング前の基板の画像データを補正する、請求項2または3に記載の検査方法。
【請求項5】
前記(D)工程は、プラズマエッチング前の基板上のパターンの三次元形状をさらに算出する、請求項2~4のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項6】
前記(B)工程で取得されたプラズマエッチング後の情報に基づき、プラズマエッチングの結果を判定する工程を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項7】
前記(B)工程で用いられる前記プラズマエッチング後の基板の画像データを補正する、請求項1~6のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項8】
前記(B)工程は、プラズマエッチング後の基板上のパターンの三次元形状をさらに算出する、請求項1~7のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項9】
検査用基板に対する前記(A)工程と、
(E)プラズマエッチング後の前記検査用基板の画像データに基づき検査を行う工程と、を自動的に行う、請求項1~8のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項10】
前記検査用基板に対する前記(A)工程と前記(E)工程とを行うタイミングを、予め指定された頻度、メンテナンスの実施状況及び製品基板に対するプラズマエッチングの履歴の少なくともいずれか1つに基づいて、決定する工程を含む、請求項9に記載の検査方法。
【請求項11】
基板の検査方法であって、
(a)撮像装置を備えるエッチングシステムにおいて取得された、プラズマエッチング後の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング後の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程を含む、検査方法。
【請求項12】
(b)前記エッチングシステムにおいて取得された、プラズマエッチング前の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング前の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング前の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程を含む、請求項11に記載の検査方法。
【請求項13】
プラズマエッチング前の基板検査の要否を判定する工程を含み、
プラズマエッチング前の基板検査が必要と判定された場合に、前記(b)工程を行う、請求項12に記載の検査方法。
【請求項14】
前記(b)工程で用いられる前記プラズマエッチング前の基板の画像データを補正する、請求項12または13に記載の検査方法。
【請求項15】
前記(b)工程は、プラズマエッチング前の基板上のパターンの三次元形状をさらに算出する、請求項12~14のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項16】
前記(a)工程で取得されたプラズマエッチング後の情報に基づき、プラズマエッチングの結果を判定する工程を含む、請求項11~15のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項17】
前記(a)工程で用いられる前記プラズマエッチング後の基板の画像データを補正する、請求項11~16のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項18】
前記(b)工程は、プラズマエッチング後の基板上のパターンの三次元形状をさらに算出する、請求項11~17のいずれか1項に記載の検査方法。
【請求項19】
基板を撮像する撮像装置と、
基板に対しプラズマエッチングを行うエッチング装置と、
前記撮像装置により撮像されたプラズマエッチング後の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング後の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する算出部と、を備える、エッチングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検査方法及び検査システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、塗布現像装置とエッチング装置とを備えるシステムが開示されている。このシステムは、現像線幅やエッチング線幅を検査する線幅検査装置と、レジスト膜の厚さを測定する膜厚測定ユニットと、現像後の表面欠陥やエッチング後の表面欠陥を検査する欠陥検査装置と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示にかかる技術は、プラズマエッチング後の基板にかかる、基板上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、撮像装置を備えるエッチングシステムにおける、基板の検査方法であって、(A)プラズマエッチング後の基板を前記撮像装置で撮像し画像データを取得する工程と、(B)プラズマエッチング後の基板の画像データに基づき、プラズマエッチング後の基板上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後の基板上の欠陥の情報、基板上の膜の厚さ及び基板の外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出する工程と、を含む。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、プラズマエッチング後の基板にかかる、基板上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態にかかるエッチングシステムの構成の概略を模式的に示す図である。
【
図2】撮像モジュールの概略構成を示す横断面図である。
【
図3】撮像モジュールの概略構成を示す縦断面図である。
【
図4】エッチングシステムにおける検査に関する検査用制御装置及び主制御装置の機能ブロック図である。
【
図5】エッチングシステムを用いて行われる、ウェハの検査を含むウェハ処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
半導体デバイス等の製造プロセスでは、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板に対して、プラズマを用いたエッチング処理すなわちプラズマエッチングが行われる。
このプラズマエッチングの処理結果は、基板に対し以降で行われる処理に影響を及ぼしたり、半導体デバイスの性能に影響を及ぼしたりする。したがって、プラズマエッチングの処理後の基板の状態を検査することが肝要である。プラズマエッチングの処理後の基板の検査項目としては、基板上のパターンの寸法(線幅またはホール径等)が一般的に重要であるが、その他の検査項目、例えば、膜厚や欠陥、外観等も重要である。しかし、検査項目毎に異なる装置を設け検査を行うと、スループットが低下してしまう。
【0009】
そこで、本開示にかかる技術は、プラズマエッチング後の基板にかかる、基板上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行うことを可能にする。
【0010】
以下、本実施形態にかかる検査方法及びエッチングシステムについて、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
<エッチングシステム>
図1は、本実施形態にかかるエッチングシステムの構成の概略を模式的に示す図である。
図1のエッチングシステム1は、基板としてのウェハWに対して、プラズマエッチングを行う。エッチングシステム1は、真空搬送モジュールTM1、TM2、エッチング装置としてのプラズマエッチングモジュール(以下、エッチングモジュールと省略。)PM1~PM12、ロードロックモジュールLL1、LL2、大気搬送モジュールAM、検査用の撮像モジュールIM等を備える。
【0012】
真空搬送モジュールTM1、TM2は、それぞれ平面視において略多角形状(図の例では略四角形状)の筐体により構成される減圧搬送室11、12を有する。
【0013】
減圧搬送室11は、対向する2つの側面にエッチングモジュールPM1~PM6が接続されている。減圧搬送室11の他の対向する2つの側面のうち、一方の側面にはロードロックモジュールLL1、LL2が接続され、他方の側面には真空搬送モジュールTM2の減圧搬送室12と接続するためのパス(図示せず)が接続されている。
【0014】
減圧搬送室12は、対向する2つの側面にエッチングモジュールPM7~PM12が接続されている。減圧搬送室12の他の対向する2つの側面のうち、一方の側面には真空搬送モジュールTM1の減圧搬送室11と接続するためのパス(図示せず)が接続されている。
【0015】
減圧搬送室11、12はそれぞれ、減圧雰囲気に維持される内部に、ウェハWを搬送可能に構成された真空搬送機構TR1、TR2が配置されている。真空搬送機構TR1、TR2は、ウェハWを搬送時に保持する搬送アームAR1~AR4を有する。搬送アームAR1~AR4は、旋回、伸縮、昇降自在に構成されている。
【0016】
真空搬送機構TR1は、例えば、搬送アームAR1、AR2を用い、ロードロックモジュールLL1、LL2、エッチングモジュールPM1~PM6及びパス(図示せず)の間で、ウェハWを搬送する。
また、真空搬送機構TR2は、例えば、搬送アームAR3、AR4を用い、エッチングモジュールPM7~PM12及びパス(図示せず)の間でウェハWを搬送する。
【0017】
エッチングモジュールPM1~PM12はそれぞれ、ウェハWに対し、プラズマエッチングを行う。また、エッチングモジュールPM1~PM12はそれぞれ、ゲートバルブG1を介して、真空搬送モジュールTM1、TM2に接続されている。
【0018】
ロードロックモジュールLL1、LL2は、ゲートバルブG2、G3を介して、真空搬送モジュールTM1と大気搬送モジュールAM(具体的には後述のローダモジュールLM)とを連結するように設けられている。ロードロックモジュールLL1、LL2は、ウェハWを一時的に保持するように構成されている。また、ロードロックモジュールLL1、LL2は、内部を大気圧雰囲気と減圧雰囲気とに切り替えられるように構成されている。
【0019】
大気搬送モジュールAMは、後述する搬送機構TR3を備えたローダモジュールLMと、フープ(Front-Opening Unified Pod)Fが載置されるロードポートLP1~LP4と、を有している。フープFは、複数のウェハWを保管可能な容器である。なお、大気搬送モジュールAMは、ウェハWの水平方向の向きを調節するオリエンタモジュール(図示せず)等をさらに有していてもよい。
【0020】
ローダモジュールLMは平面視矩形の筐体を有し、筐体の内部は大気圧雰囲気に維持されている。ローダモジュールLMの筐体の長辺を構成する一側面には、複数(図の例では4つ)のロードポートLP1~LP4が並設されている。ローダモジュールLMの筐体の長辺を構成する他側面には、ロードロックモジュールLL1、LL2が並設されている。
【0021】
ローダモジュールLMの筐体の内部には、ウェハWを搬送可能に構成された搬送機構TR3が設けられている。搬送機構TR3は、ウェハWを搬送時に保持する搬送アームAR5を有する。搬送アームAR5は、ローダモジュールLMの筐体の長手方向に沿って移動可能に構成されると共に、旋回、伸縮、昇降自在に構成されている。
【0022】
搬送機構TR3は、例えば、搬送アームAR5を用い、ロードポートLP1~LP4上のフープF、ロードロックモジュールLL1、LL2及び検査用の撮像モジュールIMの間でウェハWを搬送する。
【0023】
撮像モジュールIMは、例えば、ローダモジュールLMの筐体の短辺を構成する一側面に、接続されている。撮像モジュールIMは、ウェハWの検査用にウェハWを撮像する。撮像モジュールIMの具体的な構成については後述する。
【0024】
さらに、エッチングシステム1は、主制御装置CU1と、検査用制御装置CU2と、を有する。一実施形態において、検査用制御装置CU2は、本開示において述べられる種々の工程のうち、撮像モジュールIMに関する工程のための制御を行い、主制御装置CU1は、それ以外の工程のための制御を行う。また、一実施形態において、主制御装置CU1及び検査用制御装置CU2は、本開示において述べられる種々の工程をエッチングシステム1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。主制御装置CU1と検査用制御装置CU2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにエッチングシステム1の他の要素それぞれを制御するように構成され得る。一実施形態において、主制御装置CU1と検査用制御装置CU2の一部又は全てがエッチングシステム1の他の要素に含まれてもよい。例えば、主制御装置CU1と検査用制御装置CU2はそれぞれコンピュータ30、40を含んでもよい。コンピュータ30、40は、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)31、41、記憶部32、42、及び通信インターフェース33、43を含んでもよい。処理部31、41は、記憶部32、42に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部32、42は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース33、43は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してエッチングシステム1の他の要素との間で通信してもよい。なお、主制御装置CU1と検査用制御装置CU2とが有するコンピュータが共通であってもよい。言い換えると、主制御装置CU1と検査用制御装置CU2とでコンピュータの一部または全部を共有していてもよい。
【0025】
<撮像モジュールIM>
続いて、撮像モジュールIMについて、
図2及び
図3を用いて説明する。
図2は、撮像モジュールIMの概略構成を示す横断面図である。
図3は、撮像モジュールIMの概略構成を示す縦断面図である。
【0026】
撮像モジュールIMは、
図2に示すようにケーシング110を有している。ケーシング110内には、
図3に示すようにウェハWが載置される載置台120が設けられている。この載置台120は、モータ等の回転駆動部121によって、回転、停止が自在である。ケーシング110の底面には、ケーシング110内の一端側(
図3中のX軸負方向側)から他端側(
図3中のX軸正方向側)まで延伸するガイドレール122が設けられている。載置台120と回転駆動部121は、ガイドレール122上に設けられ、駆動部123によってガイドレール122に沿って移動できる。
【0027】
ケーシング110内の他端側(
図3のX軸正方向側)の側面には、撮像デバイス130が設けられている。撮像デバイス130には、例えば広角型のCCDカメラが用いられる。ケーシング110の上部中央付近には、ハーフミラー131が設けられている。ハーフミラー131は、撮像デバイス130と対向する位置に、鏡面が鉛直下方を向いた状態から撮像デバイス130の方向に向けて45度上方に傾斜した状態で設けられている。ハーフミラー131の上方には、光源132が設けられている。ハーフミラー131と光源132は、ケーシング110内部の上面に固定されている。光源132からの照明は、ハーフミラー131を通過して下方に向けて照らされる。したがって、この照射領域にある物体で反射した光は、ハーフミラー131でさらに反射して、撮像デバイス130に取り込まれる。すなわち、撮像デバイス130は、光源132による照射領域にある物体を撮像することができる。そして撮像された画像は、検査用制御装置CU2に入力される。
【0028】
撮像モジュールIMでは、ウェハWがガイドレール122に沿ってケーシング110内の一端側から他端側(
図4のX軸負方向側からX軸正方向側)に向けて移動しているときに、撮像デバイス130が間欠的に撮像を行い、ウェハWの表面全体を撮像する。その結果、検査用制御装置CU2において、ウェハWの表面全体の画像データが取得される。
【0029】
<検査用制御装置CU2及び主制御装置CU1>
図4は、エッチングシステム1における検査に関する検査用制御装置CU2及び主制御装置CU1の機能ブロック図である。
【0030】
検査用制御装置CU2は、
図4に示すように、CPU等のプロセッサが記憶部42に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される、取得部211、画像データ補正部212、必要情報選択部213、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216、外観情報算出部217、第1条件補正部218、第2条件補正部219及び処理結果判定部220を有する。また、検査用制御装置CU2の記憶部42は、画像データ格納部231、処理前情報格納部232及び処理後情報格納部233を有する。
【0031】
主制御装置CU1は、CPU等のプロセッサが記憶部32に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される、判定部241を有する。
【0032】
取得部211は、撮像モジュールIMによるウェハWの撮像結果に基づいて、ウェハWの画像データ、具体的には、ウェハWの表面全体の画像データを取得する。検査用制御装置CU2が取得する画像データは、例えば、画素毎にR(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの輝度情報を示したRGBデータである。なお、画像データとして、RBG表色系以外の表色系(例えばCMYK表色系)のデータを用いてもよい。検査用制御装置CU2が取得した画像データは、画像データ格納部231に格納すなわち記憶される。
【0033】
画像データ補正部212は、取得部211が取得し寸法算出部214等で用いられる、ウェハWの画像データを補正する。撮像モジュールIMの光源132から出射される光の強度の経時変化や、光源132の状態(例えば光源132の温度)等によって、撮像デバイス130の撮像結果が変化する場合がある。そのため、画像データ補正部212は、例えば、撮像モジュールIMの光源132の使用時間や、光源132の温度に基づいて、取得部211が取得したウェハWの画像データを補正する。この補正には、例えば、光源132の使用時間や光源132の温度から画像データの補正量(具体的には画素値の補正量)を換算するための換算テーブルが用いられる。これら換算テーブルは予め算出され記憶部42に記憶されている。また、この補正のため、例えば、検査用制御装置CU2には、光源132の使用時間を計測するタイマ(図示せず)が設けられ、撮像モジュールIMには、撮像デバイス130の温度を測定する温度センサ(図示せず)が設けられている。
【0034】
必要情報選択部213は、ウェハWの画像データに基づく検査を行う必要がある検査項目すなわちウェハWの画像データから算出する必要がある情報を選択する。この選択は、例えば、主制御装置CU1から入力される後述の検査用情報に基づいて行われる。
【0035】
本実施形態にかかる検査は、プラズマエッチング前のウェハWとプラズマエッチング後のウェハWとのうち、少なくともプラズマエッチング後のウェハWについて行われ、また、プラズマエッチング前のウェハWについて行われる場合もある。
そのため、必要情報選択部213は、少なくともプラズマエッチング後のウェハWについて検査項目を選択し、また、プラズマエッチング前のウェハWについて検査項目を選択する場合もある。必要情報選択部213により選択される検査項目は、プラズマエッチング後のウェハWと前のウェハWとで、一部または全部が共通であってもよいし、全て異なってもよい。
【0036】
また、必要情報選択部213は、プラズマエッチング後のウェハWについては、検査項目として、ウェハW上のパターンの寸法と、ウェハW上の欠陥の情報、ウェハW上の膜の厚さ及びウェハWの外観の情報の少なくともいずれか1つとを選択する。
【0037】
寸法算出部214は、ウェハWの画像データに基づいて、当該ウェハW上のパターンの寸法(具体的には平面的な寸法)を算出する。パターンの寸法とは、ラインアンドスペースのパターンの場合は例えば線幅であり、ホールパターンの場合は例えばホール径である。寸法算出部214による算出には、ウェハWの画像データの輝度情報から上記寸法を換算する寸法換算データが用いられる。寸法換算データは予め取得され記憶部42に記憶されている。
【0038】
欠陥情報算出部215は、ウェハWの画像データに基づいて、当該ウェハW上の欠陥の情報を算出する。具体的には、欠陥情報算出部215は、例えば、ウェハWの画像データと欠陥検出用データ(画像データに基づき欠陥を検出するためのデータ)とに基づいて、例えば当該ウェハWの表面上の欠陥数を算出する。より具体的には、欠陥情報算出部215は、例えば、ウェハWの画像データにおけるウェハ部分の各画素の隣接画素との差異すなわち微分データを算出し、その微分データと欠陥検出用データに基づいて、微小欠陥を検出し、微小欠陥の数を算出する。欠陥情報算出部215が算出する欠陥の情報は、微小欠陥の数に代えて、または、加えて、微小欠陥の大きさ及び位置の少なくともいずれか一方を含んでもよい。また、欠陥の情報は、微小欠陥の数、大きさ及び位置の少なくともいずれか2つを、欠陥検出用データに基づいて指数化したものであってもよい。欠陥検出用データは予め取得され記憶部42に記憶されている。
【0039】
膜厚算出部216は、ウェハWの画像データに基づいて、当該ウェハW上の膜の厚さを算出する。具体的には、膜厚算出部216は、ウェハWの画像データに基づいて、例えば当該ウェハW上のエッチング対象層の厚さやエッチング対象層上に形成されたマスクパターン(例えばレジストパターン)の膜厚を算出する。膜厚算出部216による算出には、ウェハWの画像データの輝度情報から上記膜の厚さを換算する膜厚換算データが用いられる。膜厚換算データは予め取得され記憶部42に記憶されている。
【0040】
寸法算出部214、欠陥情報算出部215及び膜厚算出部216は、ウェハWを構成する一部の領域についてのみ、当該領域の画像データに基づいて、パターンの寸法等の該当する情報を算出してもよい。
【0041】
また、寸法算出部214、欠陥情報算出部215及び膜厚算出部216は、ウェハWを構成する領域毎に、当該領域の画像データに基づいて、パターンの寸法等の該当する情報を算出してもよい。つまり、寸法算出部214、欠陥情報算出部215及び膜厚算出部216は、ウェハWの画像データに基づいて、当該ウェハWにおける該当する情報の面内分布を取得してもよい。
【0042】
外観情報算出部217は、ウェハWの画像データに基づいて、当該ウェハWの外観の情報を算出すなわち取得する。外観情報算出部217が算出するウェハWの外観の情報は、例えば、ウェハWの表面全体の画像データに対し画像処理を実行したものである。具体的には、ウェハWの外観の情報は、例えば、RGBデータであるウェハWの画像データのR輝度値、G輝度値及びB輝度値それぞれに対し、色毎に予め定められた係数を乗じたものである。また、ウェハWの外観の情報は、ウェハWの表面全体の画像データの一部が抽出されたもの(例えば特定のチップの画像データのみが抽出されたもの)であってもよい。さらに、ウェハWの外観の情報は、取得部211が取得したウェハWの画像データまたは画像データ補正部212により補正された画像データそのものであってもよい。外観情報算出部217によるウェハWの外観の情報の算出/取得に必要な情報(例えば、上述の係数や抽出すべき部分の位置)は、外観算出用データとして予め取得され記憶部42に記憶されている。
【0043】
寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217は、プラズマエッチング後のウェハWについて上述のような算出/取得を行う。寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出/取得されたプラズマエッチング後のウェハWについての情報は、処理後情報格納部233に格納すなわち記憶される。
【0044】
また、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217は、プラズマエッチング前のウェハWについて上述のような算出/取得を行う場合がある。寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出/取得されたプラズマエッチング前のウェハWについての情報は、処理前情報格納部232に格納すなわち記憶される。
【0045】
上述のような寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217は、本開示に係る「算出部」を構成する。
【0046】
第1条件補正部218は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング前のウェハWについての情報に基づいて、当該ウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要か否かの判定を行う。具体的には、第1条件補正部218は、例えば、膜厚算出部216により算出されたプラズマエッチング前のウェハW上のエッチング対象層の厚さが閾値より大きい場合、当該ウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要と判定する。
【0047】
また、第1条件補正部218は、上記プラズマエッチング前のウェハWについての情報に基づいて、当該ウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件を補正する。具体的には、第1条件補正部218は、例えば、上記プラズマエッチング前のウェハWについての情報に基づいて、当該ウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量を算出する。より具体的には、第1条件補正部218は、例えば、膜厚算出部216により算出されたプラズマエッチング前のウェハW上のエッチング対象層の厚さが閾値より大きい場合、上記厚さに基づいて、当該ウェハWに対するプラズマエッチングの処理時間が長くなるよう、当該処理時間の補正量を算出する。
【0048】
エッチングシステム1は、第1条件補正部218により算出された補正量に基づいてプラズマエッチング処理の処理条件を補正し、対応するウェハWに対し、補正後の処理条件でプラズマエッチング処理を行う。
つまり、第1条件補正部218は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング前のウェハWについての情報を、エッチングシステム1によるプラズマエッチングにフィードフォワードするためのものである。
【0049】
第1条件補正部218が上記プラズマエッチング前のウェハWについての情報に基づいて処理条件の補正の要否の判定及び補正量の算出を行うために必要なデータは、第1補正用データとして予め取得され記憶部42に記憶される。第1補正用データは、例えば、上記判定に用いられる検査項目(情報)及びその閾値、算出結果が閾値を超えた検査項目の種類と補正すべき処理条件の種類とが対応づけられたテーブル、上記検査項目の算出結果と処理条件の補正量とが対応付けられたテーブルを含む。
【0050】
第2条件補正部219は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要か否かの判定を行う。具体的には、膜厚算出部216が、プラズマエッチング後のウェハW上のエッチング対象層に対し形成されているレジストパターンの厚さを算出した場合、第2条件補正部219は、例えば、上記レジストパターンの厚さが許容範囲内に収まっていないときに、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要と判定する。
【0051】
また、第2条件補正部219は、上記プラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件を補正する。具体的には、第2条件補正部219は、例えば、上記プラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量を算出する。より具体的には、例えば、膜厚算出部216が、プラズマエッチング後のウェハW上のエッチング対象層に対し形成されているレジストパターンの厚さを算出した場合、第2条件補正部219は、上記レジストパターンの厚さが閾値より小さいときに、上記厚さに基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理時間が短くなるよう、当該処理時間の補正量を算出する。
【0052】
さらに、第2条件補正部219は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出された、プラズマエッチング前と後のウェハWについての情報の差分に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要か否かの判定を行ってもよい。具体的には、膜厚算出部216が、プラズマエッチング前と後のウェハW上のエッチング対象層に対し形成されているレジストパターンの厚さを算出した場合、第2条件補正部219は、例えば、以下のように判定する。すなわち、第2条件補正部219は、プラズマエッチング前後での上記レジストパターンの厚さの差分すなわち減少量が許容範囲内に収まっていないときに、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正が必要と判定する。
【0053】
また、第2条件補正部219は、上記プラズマエッチング前と後のウェハWについての情報の差分に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件を補正してもよい。具体的には、第2条件補正部219は、例えば、上記プラズマエッチング前と後のウェハWについての情報の差分に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量を算出する。より具体的には、例えば、膜厚算出部216が、プラズマエッチング前と後のウェハW上のエッチング対象層に対し形成されているレジストパターンの厚さを算出した場合、第2条件補正部219は、以下のように補正量を算出する。すなわち、第2条件補正部は、プラズマエッチング前後での上記レジストパターンの厚さの差分すなわち減少量が閾値より小さいときに、上記減少量に基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理時間が短くなるよう、当該処理時間の補正量を算出する。
【0054】
エッチングシステム1は、第2条件補正部219により算出された補正量に基づいてプラズマエッチング処理の処理条件を補正し、対応するウェハWに対し、補正後の処理条件でプラズマエッチング処理を行う。
つまり、第2条件補正部219は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング後のウェハWについての情報を、エッチングシステム1によるプラズマエッチングにフィードバックするためのものである。
【0055】
第2条件補正部219が上記プラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいて処理条件の補正の要否の判定及び補正量の算出を行うために必要なデータは、第2補正用データとして予め取得され記憶部42に記憶される。第2補正用データは、例えば、上記判定に用いられる検査項目(情報)、それにかかる閾値及び上記許容範囲、閾値を下回った検査項目の種類と補正すべき処理条件の種類とが対応づけられたテーブル、上記検査項目の算出結果と処理条件の補正量とが対応付けられたテーブル等を含む。
【0056】
処理結果判定部220は、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいて、行われたプラズマエッチングの結果を判定する。処理結果判定部220は、例えば、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出された、プラズマエッチング後のウェハWについての情報の少なくともいずれか1つに基づいて、プラズマエッチングの結果すなわち出来栄えのレベルを判定する。
【0057】
処理結果判定部220によるプラズマエッチングの結果の判定には、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217により算出されたプラズマエッチング前のウェハWについての情報も用いてもよい。具体的には、例えば、処理結果判定部220が、上記プラズマエッチング前のウェハWについての情報と上記プラズマエッチング後のウェハWについての情報との差分に基づいて、プラズマエッチングの結果のレベルを判定してもよい。
【0058】
上述の寸法換算データや、欠陥検出用データ、膜厚換算データ、外観算出用データ、第1補正用データ、第2補正用データ、結果判定用データはそれぞれ記憶部42に複数種類記憶されていてもよい。例えば、寸法換算データ、欠陥検出用データ、膜厚換算データ、外観算出用データ、第1補正用データ、第2補正用データ及び結果判定用データは、エッチング対象層の種類に応じて異なるものが記憶部42に記憶されていてもよい。
【0059】
処理結果判定部220が上記プラズマエッチング後のウェハWについての情報に基づいてプラズマエッチングの結果を判定するために必要なデータは、結果判定用データとして予め取得され記憶部42に記憶される。結果判定用データは、例えば、判定に用いられる検査項目(情報)、上記検査項目の算出結果とレベルとが対応付けられたテーブルを含む。
【0060】
主制御装置CU1は、ウェハWの検査を含むウェハ処理を行う際、処理対象のウェハWに対する処理レシピを、予め取得し、または、処理を開始する際に取得し、記憶部32に格納すなわち記憶する。処理レシピには、検査レシピが含まれている。検査レシピには、対象のウェハWに対し、例えば、以下が予め設定すなわち指定されている。
(1)プラズマエッチング前に検査が必要か否かの情報
(2)プラズマエッチング後の検査で算出が必要な検査項目
(3)プラズマエッチング前の検査で算出が必要な検査項目(必要な場合のみ設定される)
(4)ウェハWにおいて検査項目を算出すべき領域
(5)検査項目の算出に用いるべきデータ(例えば寸法換算データの種別や結果判定用データの種別等)
(6)対象のウェハWに対し用いるべき第1補正用データ(必要な場合のみ設定される)
(7)対象のウェハWに対し用いるべき第2補正用データ(必要な場合のみ設定される)
(8)対象のウェハWに対し用いるべき結果判定用データ(必要な場合のみ設定される)
【0061】
また、主制御装置CU1の判定部241は、処理対象のウェハWについて、当該ウェハWに対し設定された処理レシピに含まれる検査レシピに基づいて、プラズマエッチング前の検査の要否を判定する。
この判定結果に応じて、検査用制御装置CU2によるプラズマエッチング前の検査が行われる。
【0062】
<ウェハ処理>
次に、エッチングシステム1を用いて行われる、ウェハWの検査を含むウェハ処理について、
図5を用いて説明する。
図5は、エッチングシステム1を用いて行われる上記ウェハ処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【0063】
(ステップS1)
まず、
図5に示すように、処理対象のウェハWについて、主制御装置CU1の判定部241により、プラズマエッチング前の検査の要否が判定される。
この判定は、例えば、処理対象のウェハWに対し設定された処理レシピに基づいて行われる。
処理対象のウェハWの一例としては、ウェハ表面にシリコン酸化層及びレジスト層がこの順に形成されたウェハが挙げられる。このウェハは、例えば、レジスト層をマスクとして酸化層にライン&スペースを形成するものである。
処理対象のウェハWの他の一例としては、ウェハ表面にポリシリコン層及びレジスト層がこの順に形成されたウェハが挙げられる。このウェハは、例えば、レジスト層をマスクとしてポリシリコン層にゲートを形成するものである。
【0064】
(ステップS2)
プラズマエッチング前の検査が不要と判定された場合(NOの場合)、処理はステップS8に進められるが、一方、プラズマエッチング前の検査が必要と判定された場合(YESの場合)、処理対象のウェハWに対するプラズマエッチング前の検査が開始され、処理対象のウェハWが、検査用の撮像モジュールIMに搬送される。具体的には、主制御装置CU1の制御の下、搬送機構TR3によって、処理対象のウェハWが、フープFから取り出され、検査用の撮像モジュールIMに搬送される。
【0065】
また、この際、主制御装置CU1により、処理対象のウェハWに対し設定された処理レシピに基づいて、例えば以下の(3)~(6)が、エッチング前の検査用情報として、検査用制御装置CU2に出力される。
(3)プラズマエッチング前の検査で算出が必要な検査項目
(4)ウェハWにおいて検査項目を算出すべき領域
(5)検査項目の算出に用いるべきデータ
(6)対象のウェハWに対し用いるべき第1補正用データ
【0066】
(ステップS3)
その後、検査用制御装置CU2の制御の下、撮像モジュールIMにおいて、プラズマエッチング前のウェハWの表面をスキャンするように撮像デバイス130による撮像が行われる。
【0067】
(ステップS4)
次いで、検査用制御装置CU2の取得部211により、撮像デバイス130によるプラズマエッチング前のウェハWの撮像結果に基づいて、当該ウェハWの画像データが取得され、画像データ格納部231に格納される。
ここで取得され格納される画像データは例えばRGBデータである。
【0068】
(ステップS5)
続いて、検査用制御装置CU2により、プラズマエッチング前のウェハWの検査項目の情報の算出及び格納が行われる。
【0069】
具体的には、必要情報選択部213により、前述のエッチング前の検査用情報に含まれる上記(3)の情報に基づいて、検査を行う必要がある検査項目が選択される。これにより、ウェハW上のパターンの寸法と、ウェハW上の欠陥の情報、ウェハW上の膜の厚さ及びウェハWの外観の情報の少なくともいずれか1つとが選択される。
そして、選択された検査項目の情報が、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217のうちの対応する算出部により、プラズマエッチング前のウェハWの画像データに基づいて算出されると共に、処理前情報格納部232に格納される。
【0070】
例えば、寸法算出部214により、上記検査用情報に含まれる上記(4)で指定された領域の画像データと上記(5)で指定された寸法換算データとに基づいて、プラズマエッチング前のウェハW上のパターンの寸法として、上記領域上のパターンの寸法が算出される。
【0071】
検査を行う必要がある検査項目として、欠陥が選択された場合、欠陥情報算出部215により、例えば、ウェハW全体の画像データと上記検査用情報に含まれる上記(5)で指定された欠陥検出用データとに基づいて、プラズマエッチング前のウェハW上の欠陥の情報として、当該ウェハWの表面全体の欠陥数が算出される。
【0072】
検査を行う必要がある検査項目として、膜厚が選択された場合、膜厚算出部216により、例えば、上記検査用情報に含まれる上記(4)で指定された領域の画像データと上記(5)で指定された膜厚換算データとに基づいて、プラズマエッチング前のウェハW上の膜の厚さとして、上記領域上の膜の厚さが算出される。エッチング対象層上のレジストパターンの膜厚が算出される場合は、形成されている開口の数が少なく大部分がレジスト膜で覆われている領域の画像データに基づいて算出されてもよい。また、エッチング対象層の上にレジストパターンが形成されているときにエッチング対象の膜厚が算出される場合は、レジストパターンからエッチング対象層が露出している領域すなわちレジストパターンの開口部分に対応する領域の画像データに基づいて算出されてもよい。
【0073】
検査を行う必要がある検査項目として、外観が選択された場合、外観情報算出部217により、例えば、上記検査用情報に含まれる上記(5)で指定された外観算出用データに基づいて、プラズマエッチング前のウェハWの外観の情報として、当該ウェハWの画像データの一部を抽出した画像データが算出される。
【0074】
ステップS5の検査項目の情報の算出に用いられるプラズマエッチング前のウェハWの画像データは、画像データ補正部212により補正されたデータであってもよい。画像データ補正部212は、例えば、タイマ(図示せず)による光源132の累積使用時間の測定結果または温度センサ(図示せず)による光源132の温度の測定結果と、前述の換算テーブルとに基づいて、プラズマエッチング前のウェハWの画像データを補正する。
【0075】
(ステップS6)
次いで、第1条件補正部218により、ステップS5で算出された検査項目の情報に基づいて、処理対象のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正の要否が判定される。
具体的には、第1条件補正部218により、例えば、ステップS5で算出された検査項目の情報と前述のエッチング前の検査用情報に含まれる上記(5)で指定された第1補正用データとに基づいて、上記補正の要否が判定される。
【0076】
なお、ステップS5で算出された検査項目の情報が異常値を示す場合(例えば欠陥数が閾値を超える場合や外観データが異常なデータと一致する場合等)は、ステップS6以降の処理を中止してもよく、さらに、エッチングシステム1の稼働を停止し、以降のウェハWについてのウェハ処理を中止してもよい。
【0077】
(ステップS7)
ステップS6において、補正が不要と判定された場合(NOの場合)は、処理はステップS9に進められるが、補正が必要と判定された場合(YESの場合)は、第1条件補正部218により、処理対象のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量が算出され、主制御装置CU1に出力される。
具体的には、第1条件補正部218により、例えば、ステップS5で算出された検査項目の情報と前述のエッチング前の検査用情報に含まれる上記(6)で指定された第1補正用データとに基づいて、処理対象のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量が算出され、主制御装置CU1に出力される。その後、処理は、ステップS9に進められる。
【0078】
(ステップS8)
例えば上述のステップS4~S7と平行して行われるステップS8では、処理対象のウェハWが、検査用の撮像モジュールIMから所望のエッチングモジュールに搬送される(ここではエッチングモジュールPM1に搬送されるものとする)。
【0079】
具体的には、主制御装置CU1の制御の下、処理対象のウェハWが、搬送機構TR3によって、フープFまたは検査用の撮像モジュールIMから取り出され、例えばロードロックモジュールLL1に搬送される。その後、処理対象のウェハWが、真空搬送機構TR1によって、ロードロックモジュールLL1から取り出され、エッチングモジュールPM1に搬送される。その後、処理は、ステップS9に進められる。
【0080】
(ステップS9)
ステップS9では、処理対象のウェハWに対し、プラズマエッチングが行われる。ステップS7で補正量が算出された後に続いて行われるステップS9では、ステップS7で算出された補正量に基づいて補正された処理条件で、処理対象のウェハWに対し、プラズマエッチングが行われる。なお、ステップS6で補正不要と判定された場合や、ステップS1でプラズマエッチング処理が不要と判定された場合、ステップS9では、処理レシピで予め定められた処理条件でプラズマエッチングが行われる。
【0081】
(ステップS10)
プラズマエッチング後、プラズマエッチング後のウェハWの検査が開始され、当該ウェハWが、検査用の撮像モジュールIMに搬送される。
具体的には、主制御装置CU1の制御の下、まず、プラズマエッチング後のウェハWが、真空搬送機構TR1によって、エッチングモジュールPM1から取り出され、例えばロードロックモジュールLL2に搬送される。その後、プラズマエッチング後のウェハWが、真空搬送機構TR1によって、ロードロックモジュールLL2から検査用の撮像モジュールIMに搬送される。
【0082】
また、この際、主制御装置CU1により、当該ウェハWに対し設定された処理レシピに基づいて、例えば以下の(2)、(4)、(5)、(7)、(8)が、エッチング後の検査用情報として、検査用制御装置CU2に出力される。
(2)プラズマエッチング後の検査で算出が必要な検査項目
(4)ウェハWにおいて検査項目を算出すべき領域
(5)検査項目の算出に用いるべきデータ
(7)対象のウェハWに対し用いるべき第2補正用データ
(8)対象のウェハWに対し用いるべき結果判定用データ
【0083】
(ステップS11)
その後、検査用制御装置CU2の制御の下、撮像モジュールIMにおいて、プラズマエッチング後のウェハWの表面をスキャンするように撮像デバイス130による撮像が行われる。
【0084】
(ステップS12)
次いで、検査用制御装置CU2の取得部211により、撮像デバイス130によるプラズマエッチング後のウェハWの撮像結果に基づいて、当該ウェハWの画像データが取得され、画像データ格納部231に格納される。
ここで取得され格納される画像データは例えばRGBデータである。
【0085】
(ステップS13)
続いて、検査用制御装置CU2により、プラズマエッチング後のウェハWの検査項目の情報の算出及び格納が行われる。
【0086】
具体的には、必要情報選択部213により、前述のエッチング後の検査用情報に含まれる上記(2)の情報に基づいて、検査を行う必要がある検査項目が選択される。これにより、ウェハW上のパターンの寸法と、ウェハW上の欠陥の情報、ウェハW上の膜の厚さ及びウェハWの外観の情報の少なくともいずれか1つとが選択される。
そして、選択された検査項目の情報が、寸法算出部214、欠陥情報算出部215、膜厚算出部216及び外観情報算出部217のうちの対応する算出部により、プラズマエッチング後のウェハWの画像データに基づいて算出されると共に、処理後情報格納部233に格納される。
【0087】
例えば、寸法算出部214により、上記検査用情報に含まれる上記(4)で指定された領域の画像データと上記(5)で指定された寸法換算データとに基づいて、プラズマエッチング後のウェハW上のパターンの寸法として、上記領域上のパターンの寸法が算出される。
【0088】
検査を行う必要がある検査項目として、欠陥が選択された場合、欠陥情報算出部215により、例えば、ウェハW全体の画像データと上記検査用情報に含まれる上記(5)で指定された欠陥検出用データに基づいて、プラズマエッチング後のウェハW上の欠陥の情報として、当該ウェハWの表面全体の欠陥数が算出される。
【0089】
検査を行う必要がある検査項目として、膜厚が選択された場合、膜厚算出部216により、例えば、上記検査用情報に含まれる上記(4)で指定された領域の画像データと上記(5)で指定された膜厚換算データとに基づいて、プラズマエッチング後のウェハW上の膜の厚さとして、上記領域上の膜の厚さが算出される。
【0090】
検査を行う必要がある検査項目として、外観が選択された場合、外観情報算出部217により、例えば、上記検査用情報に含まれる上記(5)で指定された外観算出用データに基づいて、プラズマエッチング後のウェハWの外観の情報として、当該ウェハWの画像データの一部を抽出した画像データが算出される。
【0091】
ステップS13の検査項目の情報の算出に用いられるプラズマエッチング後のウェハWの画像データは、画像データ補正部212により補正されたデータであってもよい。
【0092】
(ステップS14)
次いで、処理結果判定部220により、ステップS13で算出された検査項目の情報に基づいて、プラズマエッチングの結果の判定が行われる。
具体的には、処理結果判定部220により、ステップS13で算出された検査項目の情報の少なくともいずれか1つに基づいて、プラズマエッチングの結果すなわち出来栄えのレベルの判定が行われる。
この判定には、ステップS13で算出された検査項目の情報と、当該情報に対応するステップS5で算出された検査項目の情報との差分を用いてもよい。これにより、より正確な判定を行うことができる。
【0093】
なお、ステップS13で算出された検査項目の情報が異常値を示す場合(例えば欠陥数が閾値を超える場合や外観データが異常なデータと一致する場合等)は、エッチングシステム1の稼働を停止し、以降のウェハWについてのウェハ処理を中止してもよい。
【0094】
(ステップS15)
処理結果判定部220によるプラズマエッチングの判定結果は、例えば、エッチングシステム1の外部の品質管理サーバに出力される。
【0095】
(ステップS16)
また、第2条件補正部219により、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量が算出され、主制御装置CU1に出力される。
具体的には、第2条件補正部219により、例えば、ステップS13で算出された検査項目の情報と前述のエッチング後の検査用情報に含まれる上記(7)で指定された第2補正用データとに基づいて、以降のウェハWに対するプラズマエッチングの処理条件の補正量が算出される。
この算出には、ステップS13で算出された検査項目の情報と、当該情報に対応するステップS5で算出された検査項目の情報との差分を用いてもよい。これにより、より適切な処理条件を算出することができる。
【0096】
(ステップS17)
例えば上述のステップS11~S16と平行して行われるステップS17では、プラズマエッチング後のウェハWが、エッチングシステム1から搬出される。具体的には、主制御装置CU1の制御の下、搬送機構TR3によって、プラズマエッチング後のウェハWが、検査用の撮像モジュールIMからフープFに搬出される。
【0097】
以上の各工程が、ウェハW毎に行われる。
【0098】
以上のように、本実施形態にかかる検査では、エッチングシステム1の撮像モジュールIMの撮像結果に基づいて取得されたプラズマエッチング後のウェハWの画像データに基づき、プラズマエッチング後のウェハW上のパターンの寸法と、プラズマエッチング後のウェハW上の欠陥の情報と、ウェハW上の膜の厚さ及びウェハWの外観の方法の少なくともいずれか1つとを算出する。つまり、本実施形態にかかる検査では、各検査項目の情報の算出に用いるプラズマ処理後のウェハWの画像データは、同じ撮像モジュールIMで同じタイミングで撮像された結果から作成することができる。そのため、検査項目毎に異なるモジュールに搬送する必要がない。したがって、プラズマエッチング後のウェハにかかる、ウェハW上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行うことができる。
【0099】
また、本実施形態では、プラズマエッチング後のウェハWについてと同様な理由で、プラズマエッチング前のウェハWに係る、ウェハW上のパターンの寸法を含む複数の検査項目について、高スループットで検査を行うことができる。
【0100】
さらに、本実施形態では、各種検査項目の情報の算出に用いる画像データを、光源132の累積使用時間等に基づいて、画像データ補正部212により補正している。そのため、プラズマエッチング後のウェハW上のパターンの寸法の算出等をより正確に行うことができる。したがって、プラズマエッチングの結果をより正確に判定することができる。
【0101】
また、本実施形態では、第1条件補正部218が、プラズマエッチング前のウェハWにかかる検査項目の情報の算出結果に基づいて、処理対象のウェハWのプラズマエッチングの処理条件を算出している。したがって、処理対象のウェハWについて、適切なプラズマエッチング処理結果を得ることができる。
【0102】
さらに、本実施形態では、第2条件補正部219が、プラズマエッチング後のウェハWにかかる検査項目の情報の算出結果に基づいて、以降のウェハWのプラズマエッチングの処理条件を算出している。したがって、以降のウェハWについて、適切なプラズマエッチング処理結果を得ることができる。
【0103】
<変形例1>
図5を用いて説明したウェハ処理を製品ウェハW毎に行うと共に、製品ウェハWとは異なる検査用ウェハWに対し、以下が自動的に行われるようにしてもよい。すなわち、プラズマエッチング後の検査用ウェハWを撮像モジュールIMで撮像し検査用ウェハWの画像データを取得する工程と、プラズマエッチング後の検査用ウェハの画像データに基づき当該検査用ウェハWの検査を行う工程とが自動的に行われるようにしてもよい。このように検査を行うことにより、エッチング特性を含むエッチングシステムとしての健全性を確保することができる。言い換えると、所望のエッチング性能が得られているかを判定することができる。
【0104】
検査用ウェハWは、例えば、エッチング対象層のみが形成されマスクパターンが形成されていないウェハWである。検査用ウェハWは例えば複数枚まとめて、ロードポートLP1等の上の特定のフープFに収容されている。
【0105】
また、検査用ウェハWにかかる上記の工程が行われるタイミングは、例えば、以下の情報に基づいて、主制御装置CU1により決定される。なお、以下の情報は例えば記憶部32に記憶されている。
・予め指定された頻度(例えば、処理枚数、処理ロット数、累積処理時間等)
・エッチングシステム1のメンテナンスの実施状況(例えば、メンテナンスが行われたか否かの情報)
・エッチングシステム1における製品基板に対するプラズマエッチングの履歴(例えば、大量に反応生成物が発生する処理条件が連続したか否かの情報等)
【0106】
上記所定の条件を満たすか否かの判定は、例えば主制御装置CU1で行われ、判定に必要な情報は例えば予め取得され記憶部32に記憶される。
【0107】
プラズマエッチング後の検査用ウェハの画像データに基づき当該検査用ウェハWの検査を行う工程では、例えば、検査用制御装置CU2により、プラズマエッチング後の検査用ウェハWについて、プラズマエッチング後の製品ウェハWと同じ検査項目の情報が算出される。
また、製品ウェハWに対するプラズマエッチングと同様、検査用ウェハWに対するプラズマエッチングの処理結果を判定してもよい。この場合、プラズマエッチング後の検査用ウェハWの画像データに基づいて算出された、プラズマエッチング後の検査用ウェハWについての検査項目の情報だけでなく、プラズマエッチング前の検査用ウェハWの画像データに基づいて算出されたプラズマエッチング前の検査用ウェハWについての検査項目の情報も、プラズマエッチングの処理結果の判定に用いてもよい。
【0108】
検査用ウェハWを用いた検査は、エッチングモジュールPM1~PM12毎に行ってもよい。
【0109】
<変形例2>
以上の実施形態では、本開示に係る「算出部」は、プラズマエッチング後のウェハWの画像データから、プラズマエッチング後のウェハWに対する検査項目として、当該ウェハW上のパターン寸法と、当該ウェハW上の欠陥の情報、当該ウェハW上の膜の厚さ及び当該ウェハWの外観の情報の少なくともいずれか1つと、を算出していた。本開示に係る「算出部」は、プラズマエッチング後のウェハWの画像データから、プラズマエッチング後のウェハWに対する検査項目として、当該ウェハW上のパターンの三次元形状をさらに算出してもよい。上記パターンの三次元形状とは、例えば、ラインパターンのラインの三次元形状である。
【0110】
三次元形状の算出のため、撮像モジュールIMに、互いに波長が異なる光を出射する複数の光源を設けてもよい。そして、各波長の光についてウェハWの画像データを取得し、その取得結果に基づいて、三次元形状を取得してもよい。
【0111】
<その他の変形例>
以上の実施形態では、撮像モジュールIMは、大気圧雰囲気内に位置するウェハWを撮像するよう構成されていた。これに代えて、撮像モジュールIMは、減圧雰囲気内に位置するウェハWを撮像するよう構成されていてもよい。この場合、撮像モジュールIMは、例えば、
図1のエッチングモジュールPM1~PM12のいずれかの位置に設けられる。また、上述の場合、撮像モジュールIMは、
図2及び
図3と同様な構成であってもよいし、撮像デバイス130が減圧雰囲気中における正確な動作が困難なときは、撮像デバイス130をケーシング110の外部に設け、撮像デバイス130が、ケーシング110の側壁等に設けられた光学窓を介してケーシング110中のウェハWを撮像するようにしてもよい。
【0112】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【符号の説明】
【0113】
1 エッチングシステム
IM 撮像モジュール
PM1~PM12 プラズマエッチングモジュール
W ウェハ