IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社リコーの特許一覧

<>
  • 特開-画像形成装置 図1
  • 特開-画像形成装置 図2
  • 特開-画像形成装置 図3
  • 特開-画像形成装置 図4
  • 特開-画像形成装置 図5
  • 特開-画像形成装置 図6
  • 特開-画像形成装置 図7
  • 特開-画像形成装置 図8
  • 特開-画像形成装置 図9
  • 特開-画像形成装置 図10
  • 特開-画像形成装置 図11
  • 特開-画像形成装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028296
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/00 20060101AFI20230224BHJP
   G03G 21/16 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
G03G21/00 540
G03G21/16 104
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021133916
(22)【出願日】2021-08-19
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100090527
【弁理士】
【氏名又は名称】舘野 千惠子
(72)【発明者】
【氏名】石川 泰佑
(72)【発明者】
【氏名】田中 智也
【テーマコード(参考)】
2H171
2H270
【Fターム(参考)】
2H171FA06
2H171FA28
2H171GA40
2H171HA23
2H171HA24
2H171HA25
2H171HA28
2H171HA31
2H171NA04
2H171NA05
2H171WA16
2H171WA17
2H270SA02
2H270SA03
2H270SB03
2H270SB13
2H270SB14
2H270SB15
2H270SB17
2H270SB23
2H270SB27
2H270SB28
2H270SB29
2H270SB30
2H270SC02
2H270SC21
(57)【要約】
【課題】画像形成装置で発生したオゾンを、不純物を除去して利用すること。
【解決手段】画像形成装置は、オゾンを発生させるプロセスを有する画像形成部(作像ユニット20)と、画像形成部から機外につながるダクト17と、ダクト17内の空気を画像形成部から機外へ送風する一以上の送風装置(ファン15)と、ダクト17の壁面に設けられた開口部172と、開口部172を開閉可能とする開閉部11と、開口部172によりアクセス可能な空間の下流側へ設けられたオゾンフィルタ13と、空間の上流側へ設けられた防塵フィルタ12と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オゾンを発生させるプロセスを有する画像形成部と、
前記画像形成部から機外につながるダクトと、
前記ダクト内の空気を前記画像形成部から前記機外へ送風する一以上の送風装置と、
前記ダクトの壁面に設けられた開口部と、
前記開口部を開閉可能とする開閉部と、
前記開口部によりアクセス可能な空間の下流側へ設けられたオゾンフィルタと、
前記空間の上流側へ設けられた防塵フィルタと、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記開閉部の開閉状態を検知するセンサをさらに備え、
前記一以上の送風装置は、
前記空間の上流側と下流側とに一つずつ以上設けられ、
前記センサが開状態を検知したときに、前記上流側の送風装置が停止し、前記下流側の送風装置が運転し、
前記センサが閉状態を検知したときに、前記上流側および前記下流側の送風装置が運転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記開閉部の開閉状態を検知するセンサをさらに備え、
前記一以上の送風装置は、
前記空間の上流側と下流側とに一つずつ以上設けられ、
前記センサが閉状態を検知したときに、前記下流側の送風装置の出力が、前記上流側の送風装置の出力より大きくなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記開閉部をロックするロック機構をさらに備え、
前記開閉部は、前記一以上の送風装置が運転しているときに、前記ロック機構によりロックされることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ダクトは、前記空間の上流側で、前記空間と連通する除菌経路と、前記空間を迂回するバイパス経路とに分岐し、
前記開閉部は、スライド方式とし、閉状態では前記除菌経路を連通させ、開状態では前記除菌経路を遮断し、前記バイパス経路を連通させるように切り換え可能とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記バイパス経路は、前記空間の下流側で前記除菌経路と合流することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記開閉部は、回動により前記開口部を開閉するカバー部と、前記カバー部と一体形状であり、開状態で前記空間に延伸し、閉状態で前記開口部の端部に当接する床面部とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記床面部は、前記開状態または前記閉状態から前記開状態へ移行する間に、前記オゾンフィルタに流れる気流を遮断しないことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
操作パネルをさらに備え、
前記開口部と前記操作パネルとは、装置本体の前面または上面に配置されることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
電子情報媒体の読取部をさらに備え、
前記開口部と前記読取部とは、装置本体の前面または上面に配置されることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置で発生したオゾンを有効に利用する技術が、知られている(例えば、特許文献1)。
しかし、今までの技術では、感光体を含む作像部で発生する飛散トナーや粉じんといった不純物を除去することができない。そのため、気流に含まれるトナーなどの不純物の除去ができず、除菌エリアにおいて除菌したい物品に不純物をかけてしまう恐れがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、画像形成装置で発生したオゾンを、不純物を除去して利用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、
オゾンを発生させるプロセスを有する画像形成部と、
前記画像形成部から機外につながるダクトと、
前記ダクト内の空気を前記画像形成部から前記機外へ送風する一以上の送風装置と、
前記ダクトの壁面に設けられた開口部と、
前記開口部を開閉可能とする開閉部と、
前記開口部によりアクセス可能な空間の下流側へ設けられたオゾンフィルタと、
前記空間の上流側へ設けられた防塵フィルタと、
を備えるものとする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、画像形成装置で発生したオゾンを、不純物を除去して利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置が備えるオゾンを利用する構成の一例を説明する図である。
図2】オゾンを利用する構成を搭載する画像形成装置の一例を説明する図である。
図3図2に示すオゾンを利用する構成の詳細を説明する図である。
図4】着脱可能な防塵フィルタユニットの構成例を説明する図である。
図5】開閉部がスライドする方式の構成例の閉状態を説明する図である。
図6図5の構成例の開状態を説明する図である。
図7】開閉部が除菌エリアの床面部と連動した回動ドアの構成例を説明する図であり、(A)は閉状態、(B)は開状態を示す。
図8】開閉部が除菌エリアの床面部と連動した回動ドアの他の構成例を説明する図である。
図9】画像形成装置における開閉部の配置位置について説明する図である。
図10】除菌エリア床面を改良した開閉部の一例を説明する断面図である。
図11】除菌エリア床面の具体的な形状例を示す図である。
図12】除菌エリアを囲む壁面の一例を説明する図であり、(A)は迂回路を形成しない例であり、(B)は迂回路を形成した例である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
【0008】
本発明は、不純物の除去を行いながら、画像形成装置のオゾンを有効に利用する構成に際して、オゾンを利用する空間の前方の気流経路に防塵フィルタを設置する。このようにすると、防塵フィルタにより、飛散トナーや粉じんなどの混入を防ぎ、オゾンを利用する空間に不純物を除いた空気を供給することが可能になる。以下に、画像形成装置で発生するオゾンを除菌に利用する構成(以降「オゾンを利用する構成」と称する)について図面を参照して各実施形態を説明する。
【0009】
実施形態1.
実施形態1では、オゾンを利用する構成の基本となる実施例について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置が備えるオゾンを利用する構成の一例を説明する図であり、画像形成部としての作像ユニット20と、オゾンを利用する構成とを示す。
オゾンを利用する構成は、開閉部11と、防塵フィルタ12と、オゾンフィルタ13と、送風装置としてのファン15と、ダクト17と、を少なくとも有する。図1では、ダクト17の外縁と、ダクト17内またはその周囲に設ける各構成要素とについて、一方向から見た配置例を示す。
【0010】
作像ユニット20は、オゾンを発生させるプロセスを有する。
ダクト17は、作像ユニット20から機外につなげる管状の部材であり、オゾンを排気する。また、ダクト17は、壁面に開口部172を有し、オゾンを利用する空間としての除菌エリア10が設けられる。
除菌エリア10は、開口部172により機外からアクセス可能なダクト17内の空間とする。
【0011】
開閉部11は、開口部172を開閉可能とする。開閉部11は、開口部172を閉じた閉状態と、開口部172を開けた開状態とに動かすことができる。図1に示す開閉部11は、一例として、支点113を起点に開閉可能なカバー形状のものを示し、開口部172を開けた状態例を示している。なお、開閉部11は、図1に示すものに限るものではなく、開閉方式が、回動式やスライド式などであるかを問わない。
【0012】
防塵フィルタ12は、除菌エリア10の上流側(作像ユニット20側)へ設けられ、空気とともに流れる不純物を除去する。
オゾンフィルタ13は、除菌エリア10の下流側へ設けられ、空気に含まれるオゾンを除去する。
【0013】
ファン15は、ダクト17内の空気を作像ユニット20から機外へ送風する。
ファン15は、例えば、画像形成装置が備える制御部により制御されるとよい。
【0014】
画像形成装置は、例えば、装置全体を制御する制御部を備える。制御部は、例えば、作像ユニット20による画像形成処理、操作パネルへのメッセージ出力、ファン15の運転などを制御する。制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、CPUがROMに格納されているプログラムに基づいてRAMをワークメモリとして利用しつつ画像形成装置の各部を制御して各処理を実行させるように構成するとよい。
【0015】
図1の構成例では、作像ユニット20の空気を排気するダクト17において、その中流に除菌エリア10を設ける。
除菌エリア10は、開口部172を開閉可能とする開閉部11により、画像形成装置の外部からユーザーがアクセスすることが可能な構成となっている。これにより、除菌エリア10の内部に除菌したい所望の物体Jを配置し、除菌を行うことができる。
【0016】
除菌のために供給するオゾンは、画像形成装置の作像ユニット20の帯電プロセスで発生し、ダクト17を介して除菌エリア10に気流14Aとして運ばれる。気流14Aには、作像ユニット20で発生したオゾンと飛散トナーをはじめとする不純物が含まれている。気流14Aは、除菌エリア10に入る前段階で防塵フィルタ12を通過させることにより不純物が取り除かれるため、オゾンの純度を高めた気流14Bを除菌エリア10に供給することができる。これにより、物体Jは飛散トナーなどの不純物の影響を受けずに、クリーンな状態で除菌を行うことが可能となる。
【0017】
除菌エリア10に供給されたオゾンを含む気流14Bは、除菌エリア10の下流部にてオゾンフィルタ13を通過することで、除去され、オゾンをほとんど含まない気流14Cとして、人体や環境景況を最小限にとどめた状態で機外へ放出する。一連の気流14A、14B、14Cを発生させるためのファン15は、上記構成のいずれの位置にあっても良い。図1の例では除菌エリア10の下流部に設置し、作像ユニット20からの空気を吸引することで、除菌エリア10にオゾンを含む気流14Bを供給している。
【0018】
上述したように、画像形成装置において、画像形成動作中の作像ユニット(現像装置や感光体を含むユニット)付近では、飛散トナーが含まれる可能性が高い。帯電プロセス付近のオゾンを含む空気と、現像ユニットや感光体付近の飛散トナーを含む空気をまとめて排気するような気流構成を持つ画像形成装置においては、作像ユニットの周囲の空気をそのまま除菌スペースに誘導すると、除菌される物体に飛散トナーが降りかかり、汚染が生じてしまう。
【0019】
本実施形態では、作像ユニット20と除菌エリア10とをダクト17で接続し、ダクト17の壁面に設けた開閉可能な開口部172からダクト内の除菌エリア10にアクセス可能とする。加えて、除菌エリア10の上流側(作像ユニット20と除菌エリア10との間)に防塵フィルタ12を設置し、下流側にオゾンフィルタ13を設置する。
このような構成により、除菌エリア10にトナーが運ばれることは無く、汚染を引き起こさないでオゾンを供給することができる。
【0020】
実施形態2.
実施形態2では、画像形成装置にオゾンを利用する構成を設けた一態様を説明する。
図2は、オゾンを利用する構成を搭載する画像形成装置の一例を説明する図である。
図2は、図1の除菌エリア10周囲の基本的な構成を画像形成装置1に搭載する場合の実施例であり、オゾンを利用する構成と、給気ダクト16と、吸気ルーバー18と、排気ルーバー19と、作像ユニット20と、オゾンを利用する構成の主要部を収めるカバー31とを示し、外装やフレームなどを省略している。
【0021】
図3は、図2に示すオゾンを利用する構成の詳細を説明する図である。
図3に示すオゾンを利用する構成は、除菌エリアを明示していないが、開閉部11の奥に除菌エリアが続いており、防塵フィルタ12とオゾンフィルタ13との間に除菌エリアが位置している。
開閉部11は、開閉動作を容易に行えるようにするための取手形状111が設けられている。
また、実施形態2のオゾンを利用する構成は、送風装置として、二つのファン151、152を有する。
【0022】
図2、3を参照して、画像形成装置1に搭載するオゾンを利用する構成について説明する。
画像形成装置1の内部において、中央部に作像ユニット20が配置されており、図示しない中間転写ユニットや用紙搬送部、定着装置と合わせて画像形成動作が行われる。画像形成動作によって作像ユニット20からオゾンが発生し、軸受け部の発熱などの現象が発生する。
【0023】
オゾンの回収や機内冷却のため、外気を取り入れる給気ダクト16や、給気時の粉じんを取り除く目的や動作しているファンにユーザーの指が触れないようにするための安全上の理由から、吸気ルーバー18が設けられている。明示しないが給気ダクト16の気流経路内部には送風を行うためのファンが設置されており、作像ユニット20に外気を供給することができる。
【0024】
作像ユニット20を通過した空気は、オゾンや飛散トナーをはじめとする不純物が含まれており、ダクト17によって除菌エリア付近へ気流14Aとして運ばれる。気流14Aにはトナーなどの不純物も含んでいるため防塵フィルタ12を通して、オゾンを含む気流14Bとして除菌エリアに供給する。
【0025】
防塵フィルタ12とオゾンフィルタ13とは挿抜により着脱可能なユニット構成となっており(詳細は図4を参照して後述する)、保守作業をおこなうサービスマンやユーザーが容易に交換できる構成になっている。ユーザーは、画像形成装置1の正面右上部に設けられた開閉部11を操作することにより、奥に続く除菌エリアにアクセスすることが可能となっている。除菌エリアの気流は、オゾンフィルタ13を通過し、オゾンをほとんど含まない気流14Cとして排気ルーバー19を経て機外に排気される。
【0026】
なお、図2では、除菌エリアの上流・下流ダクトの接続位置及び方向は限定していない。本実施形態のオゾンを利用する構成は、例えば、左から給気右へ排気、上方から給気奥側へ排気、斜め右下から給気斜め左下へ排気など、空間的な方向で限定されない。本実施形態のオゾンを利用する構成は、気流の流れる向きに沿った、除菌エリアとオゾンフィルタ13との位置関係を特徴とする。
【0027】
図3では、気流14A、14B、14Cを発生させるために、ファン151とファン152の二つを使用している。このようにすると、ユーザーが開閉部11を開状態にした際に、機外へのオゾンの放出を最小限にとどめるためのファン制御を行うことができる。
画像形成装置は、開閉部11の開閉状態を検知するセンサ(図示せず)を設け、センサの検知状態に応じたファンのOFF/ON制御を行うことで、機外へのオゾン放出を最小化することが可能となる。ファン制御は、例えば、画像形成装置が有する上述の制御部が行うとよい。
【0028】
具体的な制御として、例えば以下の二つの制御がある。
・制御例1
以下の選択的な制御とする。
(1)開閉部11が開状態のとき、ファン151の運転を停止し、ファン152の運転を実施する。
(2)開閉部11が閉状態のとき、ファン151とファン152の両者の運転を実施する。
【0029】
このようにすると、開閉部11が閉状態のときには、オゾンを含む空気が常に気流14A、14B、14Cとして循環することができる。開閉部11が開状態のときには、ファン151の運転が停止することにより、新たにオゾンを含む気流14Bが除菌エリアに供給されなくなる。またファン152の運転は継続するため、除菌エリアに滞留しているオゾンの大半はオゾンフィルタ13を通過するため、オゾンをほとんど含まない気流14Cとして、機外へ排気することが可能となる。
【0030】
・制御例2
開閉部11が開状態のとき、ファン152の出力を、ファン151の出力よりも高くする。
このようにすると、除菌エリアの気圧が下がり、開閉部11を開けた際の除菌エリアの開口部172からの流出量を低減できる。また、出力を高くする割合によっては、開閉部11を開けた際の開口部からファン152に向けて吸い込む気流を生じさせることができ、オゾンを含む空気が外部に漏れるのを防ぐことができる。ファン151を継続的に運転することにより、作像ユニット20の冷却も同時に行うことができる。
【0031】
上述した制御により、開閉部11をユーザーが開状態にした際に、オゾンが機外に流出するのを抑制できる。
なお、本実施形態では、除菌エリアの上流側と下流側とに一つずつファンを設ける構成例を用いて説明したが、上流側と下流側との両方または一方に複数のファンを設けてもよい。
【0032】
実施形態3.
本実施形態では、フィルタユニットについて説明する。
図4は、着脱可能な防塵フィルタユニットの構成例を説明する図である。
フィルタケース122は、その端部に挿抜を行いやすくするためのつまみ部123が設けられている。つまみ部123は、取手形状や、フィルタをセットする本体側の形状をへこませる工夫であってもよい。
フィルタケース122には防塵フィルタ12を装着可能で、挿抜方向124に動かすことで、画像形成装置本体への着脱が行える。図示してはいないが、適宜スポンジなどで隙間を埋めることにより、より効果的にフィルタに気流を通過させることが可能である。
【0033】
図4では、防塵フィルタユニットについて説明したが、装着するフィルタをオゾンフィルタにすることで、同様の着脱機能をもつオゾンフィルタユニットが構成可能である。
【0034】
実施形態4.
本実施形態では、開閉部11の開閉を制御するロック機構について説明する。
上述した各実施形態のオゾンを利用する構成(図1または図3参照)では、ファン15(またはファン151、152)の運転中にユーザーが開閉部11を開ける場合、フィルタの圧損により気流14Aはかなり弱くなり、開口部172から吸引する側に新たな気流が生じる。このとき、作像ユニット20の冷却機能が弱くなってしまい、温度上昇に起因する不具合が生じる可能性がある。
これを防止するために、印刷動作中や印刷後の延長冷却などの状態でファン15が運転されているときには、ユーザーが開閉部11を開けないようにロックすることが望まれる。
【0035】
開閉部11に、ファン15の制御と連動してロック/アンロックが可能なロック機構を備え、次の制御を行うことでこの問題が解決できる。
ロック機構は、例えば、ユーザーが開閉部11を操作できないように、ロックする手段を備える。開閉部11は、ファン15が運転中の状態では、ロック機構によりロックされ、ファン15が運転されてない状態ではロックが解除されるように制御される。ロック/アンロックの制御は、例えば、画像形成装置が有する上述の制御部が行うとよい。ロックする手段は、例えば、嵌め合わせ部材により開閉部11が操作できないようにしてもよいし、電気的な制御により開閉部11が動かないようにしてもよい。
【0036】
このようにすると、ファン15の運転中に開閉部11が開けられなくなるので、オゾンが機外に流出するのを防止できるとともに、作像ユニット20の冷却機能を維持することが可能になる。
【0037】
実施形態5.
本実施形態では開閉部の変形例を説明する。実施形態2では、ファン制御によって機外へオゾンが多量に流出することを回避する具体的方法を示した。本実施形態では、ファン制御によらず、機械的な部品構成によって機外へオゾンが流出するのを最小限にとどめる具体的な方法を説明する。
図5は、開閉部がスライドする方式の構成例の閉状態を説明する図である。
図6は、図5の構成例の開状態を説明する図である。
【0038】
ダクト17は、除菌エリア10の上流側で、除菌エリア10と連通する除菌経路と、除菌エリア10を迂回するバイパス経路101とに分岐する。図5、6では、除菌エリア10を除菌経路としている。また、バイパス経路101は、除菌エリア10の下流側で除菌経路と合流する構成とするとよい。
開閉部11Aは、除菌経路とバイパス経路101とを横断して移動するスライド方式とし、閉状態では除菌エリア10(除菌経路)を連通させ、開状態では除菌エリア10を遮断し、バイパス経路101を連通させるように切り換え可能とする。
図5、6を参照して詳細を説明する。
【0039】
開閉部11Aは、開口部172を開閉可能とするとともに、防塵フィルタ12と除菌エリア10との間でスライド可能な構成になっており、可動部には開閉部11Aと連動する開口112が設けられている。開閉部11Aの閉状態においては、外部から除菌エリア10にアクセスすることはできない。
スライド式の開閉部11Aは、ダクトを横切るように形状が伸びており、除菌エリア10に通じる部分のみ、開閉部11Aと連動する開口112が設けられている。これにより、図5の閉状態においては、防塵フィルタ12を通過したオゾンを含む気流14Bは、すべて除菌エリア10に流れ込み、除菌が可能となる。
【0040】
次にスライド式の開閉部11Aを開けた場合、開閉部11Aと連動する開口112は、ダクト奥側へと移動し、除菌エリア10の奥側に設けられたバイパス経路101へ至る。除菌エリア10は、開閉部11Aがつくる壁で仕切られて、オゾンの供給がストップする。一方奥側のバイパス経路101が開閉部11Aと連動する開口112により連通し、オゾンを含む気流14Bは、除菌エリア10を通らずに排気へ導くことができる。このように、ユーザーが開閉部11Aを開けた状態にて、除菌エリア10に新たにオゾンを供給することなく、画像形成動作を継続しながら安定した排気を行うことが可能となっている。
【0041】
図5、6においては、バイパス経路101の行先が除菌エリア10下流に設置したオゾンフィルタ13と同一のものとなっており、オゾンフィルタ13を通過後に合流するダクト構成となっている。省スペースやコストダウンの観点では、図の様にバイパス経路101を合流させる構成が望ましい。しかしながら、オゾンを含む気流14Bを別の場所で利用するなどの理由により、分岐したままにしておくことが良い場合もあり得る。例えば、定着ユニット近傍の熱い空気の断熱に利用することや、両面排紙ユニット近傍に供給することで定着装置を通過した用紙から発生する水蒸気がもたらす結露の軽減などに利用されることなどが想定される。
【0042】
また、除菌エリア10へのオゾン供給を断つだけであれば、スライド式ドアとしての開閉部11Aに開口112を設けバイパス経路101と連通しなくてよい。しかし、完全に壁で覆ってしまうと、作像ユニット20からの気流が滞り、作像ユニット20近傍のオゾン排気ができなくなる。これにより、オゾンによる異常画像の発生や、作像ユニット20の冷却が不十分による異常画像やトナー固着などの、画像形成装置特有の問題が新たに発生することになる。これを防止するために、作像ユニット20の排気を常時行いつつ、機外へオゾンが流出しない構成を作ることが好ましい。
【0043】
加えて、開閉部11Aを開けた際に、除菌エリア10へのオゾンの供給を止めるために、作像ユニット20の排気を行うためのファン(図示せず)を停止させることも考えられる。しかし、その制御では機内温度上昇を抑制することが難しくなり、トナーの固着や異常画像などの画像形成装置特有の別の問題を生じる可能性が高く、得策ではない。
【0044】
さらに加えて、図5、6で示す構成においても、図3の具体的な制御例に示したように、二つのファン151と152を使用し、図示しない開閉部11Aの開閉を検知するセンサ及び下流側のファンの制御により、開閉部11Aの開状態において下流側の流量を増加させる制御を行ってもよい。これによって、除菌エリア10に滞留したオゾンが機外に漏れるのを最小化することが可能となる。
【0045】
本実施形態によれば、ロック機構やファン制御を用いることなく、オゾン放出の抑制と作像ユニットの冷却継続が両立可能になる。
また、バイパス用ダクトを設け、パイパス用ダクトを下流で再び元のダクトに合流させることにより、オゾンフィルタの設置個数を少なくできるためコストダウンになる。
【0046】
実施形態6.
本実施形態では、開閉部の他の変形例を説明する。
図7は、開閉部が除菌エリアの床面部と連動した回動ドアの構成例を説明する図であり、(A)は閉状態、(B)は開状態を示す。
図8は、開閉部が除菌エリアの床面部と連動した回動ドアの他の構成例を説明する図である。図8は、図7の構成例の壁形状の変形した例であり、開状態を示している。
図7、8は、除菌エリア10の断面を横から示したものである。また、防塵フィルタ12、オゾンフィルタ13などを省略しているが、図1と同様の配置順で設けられる。
【0047】
図7に示す開閉部11Bは、開口部172を開閉するカバー部1136と、除菌エリア10へ延伸する床面部1137とを有し、回転ドアを形成する。開閉部11Bは、カバー部1136と床面部1137とを一体形状とする一体形状部品として設けられる。床面部1137は、開閉部奥行き端部1131を有する壁形状1133が設けられている。
開閉部11Bは、開閉部11の回転中心となる支点113、開閉部奥行き端部1131、開閉部手前端部1132、開口部端部1721で特徴づけられる。
【0048】
図7(A)に示す閉状態においては、開閉部手前端部1132と開口部端部1721とが近接し、外部から除菌エリア10にアクセスすることはできない。開閉部奥行き端部1131とダクト壁面には隙間が設けられていて、図示しない防塵フィルタ12を通過した後のオゾンを含む気流14Bは、除菌エリア10の奥から回り込む形で、除菌エリア10に到達している。除菌エリア10からの排気は、図7で奥側方向へ通じる排気口191から、図示しないオゾンフィルタ13を通過することで行われ、最終的に機外へ排気される。
【0049】
図7(B)に示す開状態では、図示しない回動領域の規制部材により、開閉部奥行き端部1131と開口部端部1721とが接する位置で停止する。回動領域の規制部材は、例えば、次のいずれかを用いるとよい。
・開閉部奥行き端部1131と開口部端部1721とが当接するように寸法を定める
・開閉部奥行き端部1131と開口部端部1721との付近にマグネットを設ける
・開閉部の支点113付近に回転量を規制する突き当て部材を配置する
【0050】
図7(B)の開状態においては、除菌エリア10に新たにオゾンが供給されることはないため、オゾンが機外に放出され続けることを防ぐことができる。また、開状態または閉状態から開状態へ移行する間において、回動部の奥側の形状が排気口191を完全に覆わないようにするとよい。図7(B)では、回動部が完全に排気口191を覆わない形を示しているが、排気口191の一部覆う形状であっても、排気の機能は完全に失われない。
【0051】
これにより、開状態または閉状態から開状態へ移行する間においても、気流は継続して流れることが可能となり、オゾンによる異常画像や機内温度上昇に伴うトナー固着など問題が生じるリスクは上昇しない。
【0052】
図8に示す開閉部11Cは、図7に示す床面部1137に設けた壁形状1133を、円弧状の壁形状1134に変更したものであり、その他は図7の開閉部11Bと同様とする。
図8に示すように、壁の形状を開閉部奥行き端部1131の軌跡に沿ったような、円弧の形状とする壁形状1134とすることで、回動途中でも、開口部端部1721と円弧上の壁形状1134が、常に接するようにすることも可能である。
【0053】
上述した開閉部11B、11Cによれば、ロック機構やフファン制御を用いることなく、オゾン放出の抑制と作像ユニットの冷却継続が両立可能になる。
【0054】
実施形態7.
本実施形態では、オゾンを利用する構成を画像形成装置に設置する位置について説明する。
図9は、画像形成装置における開閉部の配置位置について説明する図である。図9では、画像形成装置の前面に配置された除菌エリア10の開閉部11と、電子情報媒体の読取部としてのIC(Integrated Circuit)カードリーダー23と、操作パネル22との位置関係を示している。
図9は、除菌エリア10の開閉部11を、画像形成装置前面21に配置した状態を示す。キャスター付きの床置き型の画像形成装置では、ユーザーは画像形成装置1の正面に立ち、操作パネル22より各種操作を行う。したがって、各操作系が画像形成装置1の画像形成装置前面21と同じ側もしくは画像形成装置前面21の上面に配置されることは、ユーザビリティ向上の観点から重要となる。
【0055】
図9の配置例では、
(i)除菌エリア10につながる開閉部11および操作パネル22が画像形成装置前面21に配置される例
(ii)除菌エリア10につながる開閉部11および認証用のICカードリーダー23が画像形成装置前面21に配置される例
を合わせて示している。しかし、(i)と(ii)との少なくとも一方の配置であってもよい。
【0056】
近年の衛生意識の高まりに伴って、公共物の除菌ニーズも高まっている状況となっている。画像形成装置1では出力動作やスキャン動作、FAXの送信動作などの種々の動作を行うのに、操作パネル22に触れることがほとんどである。したがって、操作パネル操作用のタッチペンや清掃用のクロスなどの除菌ニーズは高い傾向にあると予想される。
(i)では、除菌エリアにアクセスするドアとしての開閉部11と操作パネル22とが近いことで、(特に両方が前面に配置されることで)、除菌エリアから必要物品を取り出してすぐに使用でき、また、直ちに除菌エリアに戻すことが可能となり、利便性が向上する。
【0057】
(ii)では、認証用のICカードリーダーと除菌エリアにアクセスするドアがマシン前面に配置される実施例を示している。除菌するもののニーズとして、スマートフォンなどの高価なものが想定される。盗難防止の観点から、特定のユーザーのみがロック/アンロックを行えるような機能を有することが望ましい。ICカードの操作とドアの開閉動作をスムーズに行えるようにするため、それぞれ画像形成装置本体の前面に配置される構成とすることが好ましい。ICカードの制御については詳細を省略するが、除菌エリアに物品を配置しロックを施す際は、ICカードの情報から利用中のユーザーを記憶する。ロックの解除は再び同一ユーザーがログインするまで行われないものとする(ロックをかけた人以外がロック解除できない仕組み)。ICカードの情報に基づく制御(ロック/アンロックなど)は、例えば、画像形成装置が有する上述の制御部が行うとよい。
【0058】
なお、図9では除菌エリアにアクセスするドアとして開閉部11を示しているが、他の開閉部(例えば、開閉部11A、11B、11C)であっても同様である。
また、図12では、開閉部11の位置を示し、開閉部11の好ましい配置を説明したが、開閉部11によって開閉される開口部も同様である。画像形成装置は、開口部を画像形成装置の前面または上面に配置することにより、除菌エリアへのアクセスが容易になる。
電子情報媒体は、ICカード(接触型または非接触型)に限られるものではなく、画像形成装置に読取部を設置可能な他の媒体であってもよく、例えば、NFC(Near Field Communication」)内蔵の通信端末(例えば、スマートフォン)であってもよい。
【0059】
実施形態8.
本実施形態では、除菌エリアの気流を改良する一例について説明する。
上述した各実施形態において、オゾンを利用する構成は、除菌エリアに、開口部から挿入するものを置く配置面を設けることが好ましく、配置面は、複数の開口が設けられているとよい。
【0060】
図10は、除菌エリア床面を改良した開閉部の一例を説明する断面図である。
図11は、除菌エリア床面の具体的な形状例を示す図である。
前提として、オゾンの供給元が除菌エリア10の下部であることとし、排気口の場所は問わない。下方から上方へ吹き上げる気流を作る場合、除菌エリア10の下部に防塵フィルタ12を設置することになる。このとき、除菌する物体Jを防塵フィルタ12の上に直接置いてしまうと、フィルタが破損する不具合や、フィルタを完全にふさいで気流を詰まらせてしまうなどの不具合を生じる懸念が高い。そこで、本実施形態では、除菌エリア10に床面を設けることを特徴としている。以下に詳しい構成を述べる。
【0061】
本実施形態のオゾンを利用する構成の一例は、除菌エリア10に開口部から挿入するものを置く配置面をさらに有する。また、配置面は、気流が通る開口が複数設けられている。
図10は、具体的な実施例として除菌エリア10付近の断面を示したものである。
開閉部11Dは、図7に示す開閉部11Dの床面部1137を、開口を設けた床面部1135に変更した構成例であり、床面部1135を配置面として用いる。
【0062】
第1の特徴として、床面部1135に複数の穴が設けられており、防塵フィルタ12を経たオゾンを含む気流14B-1がこの穴を通り、除菌エリア10に供給できる構成であることを特徴とする。床面部1135に設けた複数の穴形状については、ワイヤを網目状に張ったもの、パンチングメタルのように円形の穴が並んだもの、ハチの巣の断面のように正六角形の穴が敷き詰められたもの、などが挙げられる。複数の穴を設けることにより床面部1135から気流を供給することが可能となる。これにより、除菌する物体Jが平たい形状であったとしても(例えばスマートフォンを平置きする場合)、まんべんなくオゾンを当てることができる。
【0063】
第2の特徴として、床面部1135の複数の穴以外の場所からもオゾンが供給できるよう、防塵フィルタ12通過後のダクトが少なくとも二つ以上に流路が分岐されることを特徴とする。図10においては、第2の気流経路を気流14B-2が裏側から回り込む形で除菌エリア10に接続されている。仮に平たい形状のものが置かれて床面部1135が覆われてしまう場合、床面部1135を通って除菌エリア10にオゾンを供給することができなくなってしまう。図10の様に、複数の気流経路を設け、床面部1135以外にオゾンの供給口を作ることにより、この問題を解決することができる。
【0064】
なお、図10は、図7の開閉部11Bを変形した構成例を示したが、他の開閉部に適用してもよい。また、本実施形態においては、開閉部11の回動に際して床面部1135が連動しないものであってもよい。例えば、床面部1135は、支点113と関係することなく、例えばダクトに固定されていてもよい。
また開閉部11の形態(スライド式や回動式など)に関しても制限はなく、図11で示すような床が連動する前後回動に限定するものではない。
【0065】
さらに、気流が回り込める工夫をした実施形態を説明する。
上述した各実施形態において、気流が側面方向から流れる場合には、オゾンを利用する構成は、除菌エリア10に防塵フィルタ12への接触を回避する壁面を設けるとよい。
図12は、除菌エリアを囲む壁面の一例を説明する図であり、(A)は迂回路を形成しない例であり、(B)は迂回路を形成した例である。図12では、気流は、図の左側から右側に流れるものとする。また、除菌エリア10の下流側(図12では右側)に配置されるオゾンフィルタ13を省略している。
【0066】
図10図11では、床面に対して平らなものを置かれた場合の除菌効率アップと、継続的に気流を流せる構成とについて説明した。図12では、気流が側面方向から流れる場合について、除菌効率のアップと継続的に気流を流せる構成を示す。
図12に示す開閉部11Eは、開口部を開閉可能とするカバー部1136と壁1138とを有する。
図12(A)は、除菌エリア10上流の防塵フィルタ12に除菌する物体Jが直接触れないようにするため、複数の穴を有した壁1138で仕切っている。これにより、防塵フィルタ12が破損する不具合を防止することができる。
【0067】
しかし、図12(A)のように除菌エリアに平らで大きな物品が置かれた場合、気流14Bを完全にふさいでしまい、右側へ排気することが困難である。
図12(B)の様に、ダクト17に迂回路の気流経路を設けて気流14B-3を生じさせることにより、除菌する物体Jの右面へのオゾンの供給と、オゾンを含む気流14B-3排気の両立が可能となる。
【0068】
なお、壁1138は、図12では、防塵フィルタ12に沿った壁とダクト17に沿った壁とを有するL字形状のものを示しているが、これに限るものではなく、ダクト17に沿った壁を設けない形状でもよい。
【0069】
本実施形態によれば、除菌効率を上昇させることができる。また、作像ユニット20の冷却性能の低下を抑制できる。
【0070】
なお、本発明は上記に示す実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲において、上記実施形態の各要素を、当業者であれば容易に考えうる内容に変更、追加、変換することが可能である。また、各実施形態を二つ以上、適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0071】
10 除菌エリア
11、11A、11B、11C、11D、11E 開閉部
12 防塵フィルタ
13 オゾンフィルタ
15、151、152 ファン
17 ダクト
20 作像ユニット
111 取手形状
112 開口
113 支点
122 フィルタケース
172 開口部
1131 開閉部奥行き端部
1132 開閉部手前端部
1135、1137 床面部
1136 カバー部
1138 壁
1721 開口部端部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0072】
【特許文献1】特開平6‐19264号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12