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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023028871
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】配線基板及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/46 20060101AFI20230224BHJP
   H05K 1/02 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
H05K3/46 B
H05K1/02 C
H05K3/46 N
H05K3/46 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021134822
(22)【出願日】2021-08-20
(71)【出願人】
【識別番号】000190688
【氏名又は名称】新光電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】水谷 理絵
(72)【発明者】
【氏名】清水 規良
(72)【発明者】
【氏名】種子田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 優哉
(72)【発明者】
【氏名】秋山 尚輝
【テーマコード(参考)】
5E316
5E338
【Fターム(参考)】
5E316CC09
5E316CC10
5E316CC13
5E316CC32
5E316CC37
5E316DD01
5E316DD03
5E316DD17
5E316DD25
5E316DD33
5E316DD47
5E316EE33
5E316FF04
5E316FF07
5E316FF15
5E316GG26
5E316HH11
5E338AA03
5E338BB14
5E338EE28
(57)【要約】
【課題】従来よりも反りを低減した配線基板を提供する。
【解決手段】本配線基板は、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂層と、前記樹脂層を貫通する貫通配線とを含み、補強部材を含まないコア層と、複数の第1配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第1絶縁層を含み、前記コア層の一方側に積層された第1配線構造と、複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする1層の第2絶縁層を含み、前記コア層の他方側に積層された第2配線構造と、を有し、前記第1配線層と前記第2配線層は、前記貫通配線を介して電気的に接続され、前記コア層は、前記第1配線構造及び前記第2配線構造よりも剛性が高く、前記第2配線構造の厚さは、各々の前記第1絶縁層の厚さよりも厚い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂層と、前記樹脂層を貫通する貫通配線とを含み、補強部材を含まないコア層と、
複数の第1配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第1絶縁層を含み、前記コア層の一方側に積層された第1配線構造と、
複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする1層の第2絶縁層を含み、前記コア層の他方側に積層された第2配線構造と、を有し、
前記第1配線層と前記第2配線層は、前記貫通配線を介して電気的に接続され、
前記コア層は、前記第1配線構造及び前記第2配線構造よりも剛性が高く、
前記第2配線構造の厚さは、各々の前記第1絶縁層の厚さよりも厚い、配線基板。
【請求項2】
前記コア層の厚さは、前記第1配線構造の厚さ及び前記第2配線構造の厚さよりも厚い、請求項1に記載の配線基板。
【請求項3】
前記第1配線構造の厚さは、前記第2配線構造の厚さと略等しい、請求項1又は2に記載の配線基板。
【請求項4】
前記コア層のヤング率は、5000MPa以上25000MPa以下である、請求項1乃至3の何れか一項に記載の配線基板。
【請求項5】
前記樹脂層の熱膨張係数は、
前記第1絶縁層及び前記第2絶縁層の熱膨張係数よりも低い、請求項1乃至4の何れか一項に記載の配線基板。
【請求項6】
前記第2配線層は、前記第2絶縁層から露出するパッドと、前記第2絶縁層内に配置されて前記パッドと前記貫通配線とを電気的に接続するビア配線と、を含み、前記ビア配線は前記貫通配線と一体に形成されている、請求項1乃至5の何れか一項に記載の配線基板。
【請求項7】
断面視において、前記ビア配線は、前記パッド側から前記貫通配線側に近づくに従って拡幅する、請求項6に記載の配線基板。
【請求項8】
断面視において、前記ビア配線の前記貫通配線と接続される側の幅は、前記貫通配線の前記ビア配線と接続される側の幅よりも狭い、請求項6又は7に記載の配線基板。
【請求項9】
非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂層と、前記樹脂層を貫通する貫通配線とを含み、補強部材を含まないコア層と、
複数の第1配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第1絶縁層を含み、前記コア層の一方側に積層された第1配線構造と、
複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする1層の第2絶縁層を含み、前記コア層の他方側に積層された第2配線構造と、を有し、
前記第1配線層と前記第2配線層は、前記貫通配線を介して電気的に接続され、
前記コア層は、前記第1配線構造及び前記第2配線構造よりも剛性が高く、
前記第2配線構造の厚さは、各々の前記第1絶縁層の厚さよりも厚く、
前記第2配線層は、前記第2絶縁層から露出するパッドと、前記第2絶縁層内に配置されて前記パッドと前記貫通配線とを電気的に接続するビア配線と、を含む配線基板の製法方法であって、
前記パッドを被覆する前記第2絶縁層を形成する工程と、
前記第2絶縁層に前記パッドを露出するビアホールを形成する工程と、
前記ビアホールを充填するように前記ビア配線を形成し、さらに前記第2絶縁層から突出する前記貫通配線を前記ビア配線と一体に形成する工程と、
前記貫通配線の上面及び側面を被覆するように、前記第2絶縁層上に前記樹脂層を形成する工程と、
前記樹脂層の上面側を研磨して前記貫通配線の上面を露出する工程と、
前記樹脂層の上面及び前記貫通配線の上面に前記第1配線構造を積層する工程と、を有する、配線基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の配線層及び絶縁層を有する多層の配線基板が知られている。この種の配線基板として、例えば、表面及び裏面を有するコア基板と、コア基板の表面に形成した表面配線層と、コア基板の表面の上方に形成されたビルトアップ層と、コア基板の裏面に形成した裏面配線層と、裏面配線層を被覆するソルダーレジスト層とを有する配線基板が提案されている。この配線基板では、コア基板は、厚さ約800μmのガラスエポキシ樹脂からなる単一の絶縁層である。また、コア基板の表面側の各絶縁層の厚さは約30μmであり、コア基板の裏面側のソルダーレジスト層の厚さは約25μmである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3786894号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の配線基板では反りが低減できることが記載されているが、反りをさらに低減することが求められている。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、従来よりも反りを低減した配線基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本配線基板は、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂層と、前記樹脂層を貫通する貫通配線とを含み、補強部材を含まないコア層と、複数の第1配線層、及び感光性樹脂を主成分とする複数の第1絶縁層を含み、前記コア層の一方側に積層された第1配線構造と、複数の第2配線層、及び感光性樹脂を主成分とする1層の第2絶縁層を含み、前記コア層の他方側に積層された第2配線構造と、を有し、前記第1配線層と前記第2配線層は、前記貫通配線を介して電気的に接続され、前記コア層は、前記第1配線構造及び前記第2配線構造よりも剛性が高く、前記第2配線構造の厚さは、各々の前記第1絶縁層の厚さよりも厚い。
【発明の効果】
【0007】
開示の技術によれば、従来よりも反りを低減した配線基板を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る配線基板を例示する断面図である。
図2】第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その1)である。
図3】第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その2)である。
図4】第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図(その3)である。
図5】比較例に係る配線基板を例示する断面図である。
図6】シミュレーション1の結果を示す図である。
図7】シミュレーション2の結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0010】
〈第1実施形態〉
[配線基板の構造]
まず、第1実施形態に係る配線基板の構造について説明する。図1は、第1実施形態に係る配線基板を例示する断面図である。
【0011】
図1を参照すると、第1実施形態に係る配線基板1は、コア層10と、コア層10の厚さ方向の一方側(図1では上側)に設けられた第1配線構造20と、コア層10の厚さ方向の他方側(図1では下側)に設けられた第2配線構造30とを有する。配線基板1の平面形状は、例えば、正方形状や長方形状とすることができる。ただし、これには限定されず、配線基板1は任意の平面形状とすることができる。
【0012】
コア層10は、樹脂層11と、複数の貫通配線12とを含み、ガラス繊維やガラスクロス等の補強部材を含まない。貫通配線12は、樹脂層11を、上面11aから下面11bに貫通する。各々の貫通配線12の平面形状は、例えば、直径が80~120μm程度の円形とすることができる。貫通配線12のピッチは、例えば、90~400μm程度とすることができる。貫通配線12の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。
【0013】
樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面は、例えば、面一である。樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面は、研磨面である。そのため、樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面は、凹凸が少ない平滑面(低粗度面)である。樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面の粗度は、表面粗さRa値で例えば15~40nm程度となるように設定されている。ここで、表面粗さRa値とは、表面粗さを表わす数値の一種であり、算術平均粗さと呼ばれるものであって、具体的には測定領域内で変化する高さの絶対値を平均ラインである表面から測定して算術平均したものである。
【0014】
配線基板1の反りを低減する観点から、コア層10は、第1配線構造20及び第2配線構造30よりも剛性が高いことが好ましい。すなわち、コア層10の剛性を高めることで、配線基板1の全体の剛性が高まり、配線基板1の反りを低減できる。樹脂層11の材料としてモールド樹脂を使用することで、補強部材を含まなくても、コア層10の剛性を高くできる。モールド樹脂とは、トランスファーモールド法、コンプレッションモールド法、インジェクションモールド法等に使用可能な非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする絶縁性樹脂である。モールド樹脂は、例えば、非感光性で熱硬化性のエポキシ系樹脂等の絶縁性樹脂であり、フィラーを含有する。
【0015】
樹脂層11のヤング率は、5000MPa以上であることが好ましく、25000MPa以下であることが好ましい。樹脂層11のヤング率は、例えば、樹脂の種類やフィラーの種類やフィラーの含有量により調整できる。樹脂層11が含有するフィラーとしては、例えば、シリカ(SiO)、カオリン(AlSi(OH))、タルク(MgSi10(OH))、アルミナ(Al)等が挙げられる。又、これらを混在させてもよい。
【0016】
第1配線構造20は、第2配線構造30よりも配線密度の高い配線層が形成された高密度配線層であり、配線層21と、絶縁層22と、配線層23と、絶縁層24と、配線層25と、絶縁層26と、配線層27とを有する。第2配線構造30は、第1配線構造20よりも配線密度の低い配線層が形成された低密度配線層であり、配線層31と、絶縁層32と、配線層33とを有する。
【0017】
なお、本実施形態では、便宜上、配線基板1の絶縁層26側を上側又は一方の側、絶縁層32側を下側又は他方の側とする。又、各部位の絶縁層26側の面を一方の面又は上面、絶縁層32側の面を他方の面又は下面とする。ただし、配線基板1は天地逆の状態で用いることができ、又は任意の角度で配置することができる。又、平面視とは対象物を樹脂層11の上面11aの法線方向から視ることを指し、平面形状とは対象物を樹脂層11の上面11aの法線方向から視た形状を指すものとする。
【0018】
配線層21は、樹脂層11の上面11aに形成されている。配線層21は、貫通配線12及び配線層33を介して配線層31と電気的に接続された配線(配線パターンやパッド)を含んでいる。すなわち、配線層21の下面の一部は、貫通配線12の上面と接しており、両者は電気的に接続されている。配線層21の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層21は、複数の導体層が積層された積層膜であってもよい。
【0019】
配線層21は、配線層31よりも配線密度が高く(ライン/スペースが狭く)、かつ配線層31よりも薄い。本明細書では、ライン/スペースが8μm/8μm以下の配線層を配線密度が高い配線層とする。配線層21のライン/スペースは、例えば、1μm/1μm~3μm/3μm程度とすることができる。配線層21の厚さは、例えば、1~3μm程度とすることができる。
【0020】
なお、ライン/スペースにおけるラインとは配線幅を表し、スペースとは隣り合う配線同士の間隔(配線間隔)を表す。例えば、ライン/スペースが2μm/2μmと記載されていた場合、配線幅が2μmで隣り合う配線同士の間隔が2μmであることを表す。
【0021】
絶縁層22は、感光性樹脂を主成分とする絶縁層である。『感光性樹脂を主成分とする』とは、感光性樹脂以外にフィラー等の他の成分を含有してもよいことを意味する。例えば、絶縁層22は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
【0022】
絶縁層22は、樹脂層11の上面11aに、配線層21を被覆するように形成されている。絶縁層22に用いる感光性樹脂としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂等の絶縁性樹脂が挙げられる。
【0023】
配線層23は、絶縁層22の一方の側に形成されており、配線層21と電気的に接続されている。配線層23は、絶縁層22を貫通し配線層21の上面を露出するビアホール22x内に充填されたビア配線、及び絶縁層22の上面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール22xは、絶縁層24側に開口されている開口部の径が配線層21の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール22xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。配線層23の材料、配線層23を構成する配線パターンの厚さは、例えば、配線層21と同様とすることができる。
【0024】
なお、配線層23のライン/スペースは、例えば、1μm/1μm~3μm/3μm程度とすることができるが、配線層21よりも更にライン/スペースを狭くすることが可能である。すなわち、樹脂層11の上面11aは研磨された面であり、樹脂層11の下面11bよりも平滑である。感光性樹脂を主成分とする絶縁層22の上面は、非感光性の熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂層11の上面11aよりも更に平滑である。そのため、配線層23のライン/スペースは、配線層21のライン/スペースよりも狭くすることができる。例えば、配線層21のライン/スペースを3μm/3μm、配線層23のライン/スペースを1μm/1μmとすることができる。後述の配線層25についても同様である。
【0025】
絶縁層24は、絶縁層22の一方の面に、配線層23を被覆するように形成されている。絶縁層24の材料は、例えば、絶縁層22と同様とすることができる。絶縁層24は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
【0026】
配線層25は、絶縁層24の一方の側に形成されており、配線層23と電気的に接続されている。配線層25は、絶縁層24を貫通し配線層23の上面を露出するビアホール24x内に充填されたビア配線、及び絶縁層24の上面に形成された配線パターンを含んでいる。ビアホール24xは、絶縁層26側に開口されている開口部の径が配線層23の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール24xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。配線層25の材料、配線層25を構成する配線パターンの厚さは、例えば、配線層21と同様とすることができる。配線層25を構成する配線パターンのライン/スペースは、例えば、配線層23と同様とすることができる。
【0027】
絶縁層26は、絶縁層24の一方の面に、配線層25を被覆するように形成されている。第1配線構造20において、絶縁層26は、最上層の絶縁層である。絶縁層26の材料は、例えば、絶縁層22と同様とすることができる。絶縁層26は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
【0028】
配線層27は、絶縁層26の一方の側に形成されている。第1配線構造20において、配線層27は、最上層の配線層である。配線層27は、絶縁層26を貫通し配線層25の上面を露出するビアホール26x内に充填されたビア配線28、及び絶縁層26の上面から突出するパッド29を含んでいる。ビアホール26xは、パッド29側に開口されている開口部の径が配線層25の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール26xの開口部の径は、例えば10~20μm程度とすることができる。
【0029】
配線層27の材料は、例えば、配線層21と同様とすることができる。配線層27の厚さ(ビア配線28の厚さとパッド29の厚さの合計)は、例えば、10~20μm程度とすることができる。パッド29の厚さ(絶縁層26の上面からパッド29の上面までの厚さ)は、例えば、5~10μm程度とすることができる。パッド29の平面形状は、例えば、直径が20~30μm程度の円形とすることができる。パッド29のピッチは、例えば、40~50μm程度とすることができる。なお、パッド29は、半導体チップと電気的に接続するための外部接続端子として使用できる。
【0030】
なお、パッド29の上面のみ、又はパッド29の上面及び側面に、表面処理層を形成してもよい。表面処理層の例としては、Au層や、Ni/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni/Pd/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)等が挙げられる。また、パッド29の上面のみ、又はパッド29の上面及び側面に、OSP(Organic Solderability Preservative)処理等の酸化防止処理を施してもよい。
【0031】
配線層31は、絶縁層32の下面32b側に露出する最下層の配線層であり、上面及び側面が絶縁層32に被覆されている。配線層31の下面は、例えば、絶縁層32の下面32bから配線層33側に窪んだ位置に露出している。ただし、必要に応じて、配線層31の下面は、絶縁層32の下面32bと面一としてもよい。あるいは、配線層31の側面の一部及び下面が、絶縁層32の下面32bから下側に突出してもよい。
【0032】
配線層31は、例えば、平面形状が直径150μm程度の円形のパッドであるが、配線パターンを含んでいてもよい。隣接する配線層31の間隔は、例えば、200μm程度とすることができる。配線層31の材料としては、例えば、銅(Cu)等を用いることができる。配線層31の厚さは、例えば、10~20μm程度とすることができる。なお、配線層31は、他の配線基板と電気的に接続するための外部接続端子(パッド)として使用できる。
【0033】
絶縁層32の下面32bから露出する配線層31の下面に、表面処理層34を設けてもよい。表面処理層34の例としては、パッド29に設けることができる表面処理層と同様のものが挙げられる。
【0034】
絶縁層32は、配線層31の上面及び側面を被覆する1層の絶縁層である。絶縁層32は、絶縁層22等と同様に、感光性樹脂を主成分とする絶縁層である。絶縁層32は、シリカ(SiO)等のフィラーを含有しても構わない。
【0035】
配線層33は、絶縁層32内に配置されたビア配線である。より詳しくは、配線層33は、絶縁層32を貫通し配線層31の上面を露出するビアホール32x内に充填されたビア配線であり、配線層31(パッド)と貫通配線12とを電気的に接続する。配線層33は、貫通配線12と一体に形成されていてもよい。配線層33と貫通配線12とが一体に形成された場合、両者の間に界面は存在しない。配線層33の材料は、例えば、貫通配線12と同様とすることができる。
【0036】
ビアホール32xは、樹脂層11側に開口されている開口部の径が配線層31の上面によって形成された開口部の底面の径よりも大きい逆円錐台状の凹部とすることができる。ビアホール32xの開口部の径は、例えば60~70μm程度とすることができる。すなわち、断面視において、配線層33は、配線層31側から貫通配線12側に近づくに従って拡幅する。また、断面視において、配線層33の貫通配線12と接続される側の幅は、貫通配線12の配線層33と接続される側の幅よりも狭い。
【0037】
配線基板1の反りを低減する観点から、コア層10の厚さTは、第1配線構造20の厚さT、及び第2配線構造30の厚さTよりも厚いことが好ましい。コア層10の厚さTは、例えば、100μm以上300μm以下とすることができる。ただし、樹脂層11を成形する際の制約や配線基板1の低背化の観点から、コア層10の厚さTは、100μm以上200μm以下とすることが好ましい。第1配線構造20の厚さTは、例えば、20μm以上40μm以下とすることができる。第2配線構造30の厚さTは、例えば、5μm以上40μm以下とすることができる。
【0038】
なお、コア層10の厚さTは、樹脂層11の下面11bから上面11aまでの厚さである。また、第1配線構造20の厚さTは、絶縁層22の下面からパッド29の上面までの厚さである。また、第2配線構造30の厚さTは、絶縁層32の下面32bから絶縁層32の上面までの厚さである。
【0039】
第1配線構造20を構成する絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTは、例えば、5μm以上10μm以下である。配線基板1の反りを低減する観点から、第2配線構造30の厚さTは、第1配線構造20を構成する各々の絶縁層の厚さTより厚いことが好ましい。例えば、絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTが5μmであれば、第2配線構造30の厚さTは5μmよりも厚いことが好ましい。例えば、絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTが10μmであれば、第2配線構造30の厚さTは10μmよりも厚いことが好ましい。第1配線構造20の厚さTは、第2配線構造30の厚さTと略等しくてもよい。ここで、略等しいとは、第1配線構造20の厚さTが第2配線構造30の厚さTに対して±20%以下であることを意味する。
【0040】
また、配線基板1の反りを低減する観点から、樹脂層11の熱膨張係数は、第1配線構造20を構成する絶縁層(絶縁層22、24、及び26)の熱膨張係数、及び第2配線構造30を構成する絶縁層32の熱膨張係数より小さいことが好ましい。また、配線基板1の反りを低減する観点から、第1配線構造20を構成する絶縁層(絶縁層22、24、及び26)の熱膨張係数は、第2配線構造30を構成する絶縁層32の熱膨張係数と略等しいことが好ましい。ここで、略等しいとは、第1配線構造20を構成する絶縁層(絶縁層22、24、及び26)の熱膨張係数が第2配線構造30を構成する絶縁層32の熱膨張係数に対して±20%以下であることを意味する。
【0041】
樹脂層11の熱膨張係数は、例えば、5ppm/℃以上20ppm/℃以下とすることができる。第1配線構造20を構成する絶縁層(絶縁層22、24、及び26)の熱膨張係数、及び第2配線構造30を構成する絶縁層32の熱膨張係数は、例えば、40ppm/℃以上60ppm/℃以下とすることができる。なお、各々の絶縁層の熱膨張係数は、例えば、フィラーの含有量や絶縁性樹脂の組成や等により所定値に調整できる。
【0042】
[第1実施形態に係る配線基板の製造方法]
次に、第1実施形態に係る配線基板の製造方法について説明する。図2図4は、第1実施形態に係る配線基板の製造工程を例示する図である。なお、ここでは、1つの配線基板を作製する工程の例を示すが、配線基板となる複数の部分を作製し、その後個片化して各配線基板とする工程としてもよい。また、ここでは、支持体の一方側のみに層構造を形成する工程の例を示すが、支持体の一方側及び他方側に層構造を形成する工程としてもよい。
【0043】
まず、図2(a)に示す工程では、支持体100を準備し、支持体100上に配線層31及び絶縁層32を形成し、絶縁層32にビアホール32xを形成する。支持体100は、例えば、コア基板101の一方側にキャリア付き銅箔104を積層した構造である。コア基板101は、例えば、厚さが0.7mm程度の樹脂製の基板であり、ガラス繊維等の補強部材を有してもよい。キャリア付き銅箔104は、例えば銅からなる厚さ10~50μm程度の厚箔(キャリア箔)104b上に、剥離層(図示せず)を介して、例えば銅からなる厚さ1.5~5μm程度の薄箔104aが剥離可能な状態で貼着された構造を有する。厚箔104bは、薄箔104aの取り扱いを容易にするための支持材として設けられている。
【0044】
なお、上記の支持体100の構造は一例であり、これには限定されない。例えば、支持体100において、コア基板101に代えて、複数のプリプレグが積層された積層体を用いてもよい。また、支持体100は、ガラス基板や金属基板等の一方側に、剥離層を介してキャリア付き銅箔104を配置した構造としてもよい。
【0045】
支持体100を準備したら、まず、支持体100の一方側に配線層31を形成する。具体的には、キャリア付き銅箔104の上面(薄箔104aの上面)に、ドライフィルムレジスト等を用いて、配線層31を形成する部分に開口部を有するレジスト層を形成する。そして、キャリア付き銅箔104を給電層とする電解めっき法により、開口部内に露出するキャリア付き銅箔104の上面に電解めっき層である配線層31を形成する。配線層31の材料や厚さは、前述の通りである。その後、レジスト層を剥離する。
【0046】
次に、キャリア付き銅箔104の上面に、配線層31を被覆するように、液状又はペースト状の感光性樹脂を塗布後、硬化しない程度の温度で加熱して半硬化状態の絶縁層32を形成する。絶縁層32の材料や厚さは、前述の通りである。そして、例えば、フォトリソグラフィ法により、絶縁層32に配線層31を露出するビアホール32xを形成後、絶縁層32を硬化温度以上に加熱して硬化させる。
【0047】
次に、図2(b)に示す工程では、ビアホール32xを充填するようにビア配線となる配線層33を形成し、さらに絶縁層32の上面から突出する貫通配線12を配線層33と一体に形成する。配線層33及び貫通配線12は、例えば、セミアディティブ法を用いて連続的に形成できる。具体的には、まず、絶縁層32の上面、ビアホール32xの内壁面、及びビアホール32x内に露出する配線層31の上面に、無電解めっき法やスパッタ法によりシード層を形成する。
【0048】
そして、シード層の上面の全体に感光性のレジスト層を形成し、レジスト層を露光及び現像し、配線層33及び貫通配線12を形成する部分を露出する開口部を形成する。そして、シード層を給電層とする電解めっき法により、開口部内に露出するシード層の上面に電解めっき層を形成する。そして、レジスト層を剥離した後、電解めっき層をマスクにして、電解めっき層に覆われていない部分のシード層をエッチングにより除去する。これにより、シード層上に電解めっき層が積層された配線層33及び貫通配線12が連続的に形成される。配線層33及び貫通配線12の材料等は、前述の通りである。なお、配線層33及び貫通配線12は、シード層上に電解めっき層が積層された構造となるが、図2(b)等において、シード層と電解めっき層との区別は省略されている(他の配線層についても同様に省略する場合がある)。
【0049】
次に、図2(c)に示す工程では、貫通配線12の上面及び側面を被覆するように、絶縁層32上に、補強部材を含まない樹脂層11を形成する。樹脂層11は、例えば、モールド樹脂を用いたモールド成形法により形成できる。例えば、図2(b)に示す構造体を金型内に収容し、その金型内に圧力(例えば、5~10MPa)を印加して流動化したモールド樹脂を導入する。その後、モールド樹脂を180℃程度の温度で加熱して硬化させることにより、樹脂層11を形成する。そして、所要の封止処理を終了後、樹脂層11で覆われた構造体を上記金型から取り出す。モールド成形法としては、例えば、トランスファーモールド法、コンプレッションモールド法、インジェクションモールド法等を使用できる。
【0050】
次に、図3(a)に示す工程では、図2(c)に示す樹脂層11の上面11a側を研磨して貫通配線12の上面を露出する。樹脂層11の研磨には、例えば、CMP法(chemical mechanical polishing法)等を用いることができる。貫通配線12の上面は、例えば、樹脂層11の上面11aと面一とすることができる。この工程で、樹脂層11と貫通配線12とを有するコア層10が完成する。
【0051】
樹脂層11を研磨する際、貫通配線12の上面側を同時に研磨して除去してもよい。これにより、樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面の粗度を小さくできる。つまり、樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面の平滑度を向上できる。研磨後の樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面の粗度は、例えば、Ra15~40nm程度とすることができる。このように、樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面の粗度を低減して平滑度を向上することにより、後工程において、微細配線(配線密度が高い配線層)の形成が可能となる。なお、樹脂層11の下面11bの粗度は、例えば、Ra180~280nm程度である。
【0052】
次に、図3(b)に示す工程では、コア層10上(樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面)に第1配線構造20を積層する。まず、樹脂層11の上面11a及び貫通配線12の上面に所定パターンの配線層21を形成する。配線層21は、例えば、セミアディティブ法を用いて形成できる。セミアディティブ法については、前述のとおりである。次に、配線層21を被覆するように、樹脂層11の上面11aに液状又はペースト状の感光性樹脂を塗布後、硬化しない程度の温度で加熱して半硬化状態の絶縁層22を形成する。絶縁層22の材料や厚さは、前述の通りである。次に、例えば、フォトリソグラフィ法によりビアホール22xを形成後、絶縁層22を硬化温度以上に加熱して硬化させる。感光性樹脂を主成分とする絶縁層22の上面は、樹脂層11の上面11aよりも更に平滑となる。絶縁層22の上面の粗度は、例えば、Ra2~6nm程度とすることができる。
【0053】
次に、上記と同様の工程を繰り返して配線層23、絶縁層24、配線層25、及び絶縁層26を形成し、その後、ビア配線28及びパッド29を含む配線層27を形成する。ビア配線28及びパッド29は、例えば、配線層33及び貫通配線12と同様にして形成できる。配線層23、絶縁層24、配線層25、絶縁層26、及び配線層27の材料や厚さは、前述の通りである。
【0054】
次に、図3(c)に示す工程では、ダイシングブレード等を用いて、図3(b)に示した構造体の全体における外周部を切断する。次に、図4(a)に示す工程では、図3(c)に示す支持体100を除去する。支持体100を除去するには、まず、コア基板101及び厚箔104bを薄箔104aから機械的に剥離する。そして、薄箔104aを、例えば、塩化第二鉄水溶液や塩化第二銅水溶液や過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウェットエッチングにより除去する。このとき、配線層31が銅であれば、配線層31の下面側もエッチングされ、配線層31の下面は、絶縁層32の下面32bから配線層33側に窪む。
【0055】
次に、図4(b)に示す工程では、必要に応じ、図4(a)の構造体の配線層31の下面に表面処理層34を形成し、配線基板1が完成する。表面処理層34としては、例えば、無電解めっき法により、前述の金属層や金属層の積層体を形成してもよいし、OSP処理等の酸化防止処理を施してもよい。なお、パッド29の上面のみ、又はパッド29の上面及び側面に、表面処理層34と同様の表面処理層を形成してもよい。
【0056】
このように、配線基板1では、剛性の高いコア層10を中心として、一方側にコア層10よりも剛性の低い第1配線構造20が積層され、他方側にコア層10よりも剛性の低い第2配線構造30が積層されている。そして、第1配線構造20よりも絶縁層の層数が少ない第2配線構造30の厚さTは、第1配線構造20を構成する各々の絶縁層の厚さTよりも厚い。この構造により、剛性の高いコア層10を中心として上下方向(厚さ方向)に対称の構造に近づけることができるため、配線基板1の反りを低減できる。
【0057】
配線基板1の反りを低減する観点から、コア層10の厚さTは、第1配線構造20の厚さT及び第2配線構造30の厚さTよりも厚く、100μm以上200μm以下であることが好ましい。また、配線基板1の反りを低減する観点から、第1配線構造20の厚さTは、第2配線構造30の厚さTと略等しいことが好ましい。また、第1配線構造20において、パッド29を除く、絶縁層22、24、26の積層の厚さは、第2配線構造30の厚さTよりも薄くなる。
【0058】
また、配線基板1では、コア層10が補強部材を含まない。すなわち、図2(c)の工程において用いる樹脂層11は、補強部材を含まない。そのため、図2(c)の工程において、貫通配線12を樹脂層11で容易に被覆することができる。また、樹脂層11の材料としてモールド樹脂を使用することで、補強部材を含まなくても、コア層10の剛性を高くできる。
【0059】
また、配線基板1では、樹脂層11の熱膨張係数は5ppm/℃以上20ppm/℃以下である。そして、第1配線構造20を構成する絶縁層22、24、及び26の熱膨張係数、並びに第2配線構造30を構成する絶縁層32の熱膨張係数は、それぞれ40ppm/℃以上60ppm/℃以下である。これにより、コア層10を中心として上下方向(厚さ方向)における熱膨張係数の不均衡が改善されるため、配線基板1の反りを低減できる。
【0060】
また、配線基板1の反りが低減することで、配線基板1の配線層27側に半導体チップを実装したり、配線基板1を他の配線基板上に実装したりすることが容易となる。
【0061】
なお、図3(b)の状態を出荷形態としてもよい。すなわち、支持体100付きの配線基板1を出荷形態としてもよい。
【0062】
〈反りのシミュレーション〉
[シミュレーション1]
図5は、比較例に係る配線基板を例示する断面図である。図5に示す配線基板1Xは、コア層10を有していない点、非感光性の熱硬化性樹脂から形成され補強部材35としてガラスクロスを有する絶縁層32Aが設けられた点が、配線基板1と相違する。ここでは、配線基板1と配線基板1Xについて、180℃に加熱後常温に戻したときの反りのシミュレーション1を実行した。シミュレーション1の条件を表1に示す。なお、配線基板1及び配線基板1Xにおいて、絶縁層22、24、及び26の熱膨張係数は40ppm/℃とした。また、配線基板1において、絶縁層32の熱膨張係数は13.8ppm/℃とした。また、配線基板1Xにおいて、絶縁層32Aの熱膨張係数は12.7ppm/℃とした。
【0063】
【表1】
シミュレーション1の結果を図6に示す。図6に示すように、配線基板1Xは、配線層31側が凸となる方向の反りが生じ、反り量は-5.55mmであった。これに対して、配線基板1は、配線層31側が凸となる方向の反りが生じ、反り量は-2.20mmであった。すなわち、配線基板1の構造では、配線基板1Xに対して反り量を絶対値で1/2以下に低減できることが確認できた。なお、ここでいう反り量とは、配線基板を平面上に置いたときの最も高い位置と最も低い位置の厚さ方向の距離である。また、マイナスは配線層31側が凸となる方向の反りであることを示す。
【0064】
[シミュレーション2]
シミュレーション2では、表1に示す配線基板1において、コア層10の厚さTと第2配線構造30の厚さTを変えた場合の反り量の変化を調べた。
【0065】
【表2】
シミュレーション2の結果を表2及び図7に示す。表2及び図7より、コア層10の厚さTが100μm以上300μm以下であり、かつ第2配線構造30の厚さTが絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTよりも厚ければ、表1に示した配線基板1Xに対して反り量を絶対値で1/2以下に低減できる。
【0066】
また、表2及び図7より、コア層10の厚さTが100μm以上300μm以下であり、かつ第2配線構造30の厚さTが絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTの約2倍であれば、表1に示した配線基板1Xに対して反り量を絶対値で1/5以下に低減できる。コア層10の厚さTが100μm以上300μm以下であり、かつ第2配線構造30の厚さTが絶縁層22、24、及び26の各々の厚さTの2倍以上であっても、同様の結果が得られると予想される。
【0067】
なお、前述のように、樹脂層11を成形する際の制約や配線基板1の低背化の観点から、コア層10の厚さTは、100μm以上200μm以下とすることが好ましい。
【0068】
以上、好ましい実施形態について詳説したが、上述した実施形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0069】
1 配線基板
10 コア層
11 樹脂層
11a 上面
11b,32b 下面
12 貫通配線
20 第1配線構造
21,23,25,27,31,33 配線層
22,24,26,32 絶縁層
22x,24x,26x,32x ビアホール
28 ビア配線
29 パッド
30 第2配線構造
34 表面処理層
100 支持体
101 コア基板
104 キャリア付き銅箔
104a 薄箔
104b 厚箔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7