(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023002893
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20221228BHJP
G06Q 10/10 20230101ALI20221228BHJP
G06Q 10/1091 20230101ALI20221228BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/10
G06Q10/10 342
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021103732
(22)【出願日】2021-06-23
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLU―RAY DISC
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 竜一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA06
5L049AA11
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、所定のリソースを利用しようとした場合、所定のリソースと同一の空間にあるリソースがどのような利用状況にあるかを把握することが難しく、所定のリソースの利用要否を判断しづらいという課題があった。
【解決手段】情報管理装置5は、登録者端末8が送信した登録者情報を受信し(ステップS37)、所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースのフロア利用率又は社員利用率が管理者端末6において設定された各々の閾値以上となった場合に、利用者と登録者との間の関係に応じて生成された所定のリソースの利用に係る通知を送信する(ステップS47)。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リソースを利用するための登録者を登録する一以上の登録者端末と、前記登録者端末と通信可能な情報管理装置と、を含む情報管理システムであって、
前記一以上の登録者端末は、
所定のリソースを利用するために登録された前記登録者に係る登録者情報を、前記情報管理装置に対して送信する送信手段、
を有し、
前記情報管理装置は、
前記所定のリソースを含むリソースであり、前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が所定の割合以上となった場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて生成された前記所定のリソースの利用に係る通知を送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記情報管理装置の送信手段は、
前記利用者が前記所定のリソースの利用を開始したとき又は前記同一空間リソースを利用するための登録をしたときのいずれかを起点として、前記一以上の登録者端末に対して、前記通知を送信する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報管理システムであって、
前記情報管理装置は、更に、
前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて内容を変更した前記通知を生成する生成手段、
を有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
前記利用者と前記登録者との間の関係は、前記利用者及び前記登録者の互いの所属部署に係る情報、前記利用者及び前記登録者の互いの役職に係る情報、前記所定のリソース又は前記同一空間リソースが存在する空間に係る情報、並びに、前記同一の空間で同一の日時に開催される所定のイベントに係る情報、を含む各種情報に基づいて与えられ、
前記生成手段は、前記関係に基づいて、前記通知を生成する、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記通知は、前記登録者に対して、前記所定のリソースの利用要否の判断又は前記所定のリソースが存在する空間への移動要否の判断を促す内容である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報管理システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報管理システムであって、
前記登録者端末は、更に、
前記情報管理装置が送信した前記通知を表示手段に表示させる表示制御手段、
を有する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の情報管理システムであって、
前記情報管理装置は、更に、
前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が、当該情報管理装置を管理する管理者端末によって設定された前記所定の割合以上であるか否かを判断する判断手段、
を有し、
前記情報管理装置の送信手段は、
前記判断手段によって、同一空間リソースの利用率又は前記利用者の利用率が前記所定の割合以上であると判断された場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記通知を送信する、
ことを特徴とする情報管理システム。
【請求項8】
リソースを利用するための登録者を登録する登録者端末と通信可能な情報管理装置であって、
前記登録者端末が送信した、所定のリソースを利用するために登録された前記登録者に係る登録者情報を受信する受信手段と、
前記所定のリソースを含むリソースであり、前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が所定の割合以上となった場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて生成された前記所定のリソースの利用に係る通知を送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とする情報管理装置。
【請求項9】
リソースを利用するための登録者を登録する登録者端末と通信可能な情報管理装置が実行する情報管理方法であって、
前記登録者端末が送信した、所定のリソースを利用するために登録された前記登録者に係る登録者情報を受信する受信ステップと、
前記所定のリソースを含むリソースであり、前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が所定の割合以上となった場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて生成された前記所定のリソースの利用に係る通知を送信する送信ステップと、
を含む処理を実行する、
ことを特徴とする情報管理方法。
【請求項10】
リソースを利用するための登録者を登録する登録者端末と通信可能な情報管理装置に、
前記登録者端末が送信した、所定のリソースを利用するために登録された前記登録者に係る登録者情報を受信する受信ステップと、
前記所定のリソースを含むリソースであり、前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が所定の割合以上となった場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて生成された前記所定のリソースの利用に係る通知を送信する送信ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、勤務等において利用者の席を定めないフリーアドレス方式を採用する企業、団体などが増えてきており、利用者の働き方に対する自由度が向上しつつある。
【0003】
このような傾向において、座席の割り当てに関する優先順位条件を設定し、優先順位条件に基づいて座席を割り当てる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、所定のリソースを利用しようとした場合、所定のリソースと同一の空間にあるリソースがどのような利用状況にあるかを把握することが難しく、所定のリソースの利用要否を判断しづらいという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、リソースを利用するための登録者を登録する一以上の登録者端末と、前記登録者端末と通信可能な情報管理装置と、を含む情報管理システムであって、前記一以上の登録者端末は、所定のリソースを利用するために登録された前記登録者に係る登録者情報を、前記情報管理装置に対して送信する送信手段、を有し、前記情報管理装置は、前記所定のリソースを含むリソースであり、前記所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、前記所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が所定の割合以上となった場合に、前記一以上の登録者端末に対して、前記利用者と前記登録者との間の関係に応じて生成された前記所定のリソースの利用に係る通知を送信する送信手段と、を有する、ことを特徴とする情報管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、所定のリソースを利用しようとした場合、所定のリソースと同一の空間にあるリソースがどのような利用状況にあるかを把握することができるので、所定のリソースの利用要否を判断しやすくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】情報管理装置、管理者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】利用者端末、登録者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】登録者管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】利用実績管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】利用閾値管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】アプリ起動及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図10】登録者情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】利用者端末における認証時の画面表示例である。
【
図12】利用実績の登録及び利用状況判断処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】管理者端末における登録リソース表示及びフロア利用率閾値入力時の画面表示例である。
【
図14】管理者端末における登録者表示及び社員利用率閾値入力時の画面表示例である。
【
図15】利用者端末におけるリソース利用開始時の画面表示例である。
【
図16】情報管理装置における利用状況判断処理及び通知生成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図17】所定の閾値を超えた場合に情報管理装置が登録者端末に対して実行するメッセージ送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】第1の登録者端末で表示される通知の画面表示例である。
【
図19】第1の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
【
図20】第2の登録者端末で表示される通知の画面表示例である。
【
図21】所定の閾値を超えた場合に情報管理装置が登録者端末に対して実行する他のメッセージ送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図22】第2の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
【
図23】第2の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
【
図24】実施形態の変形例における利用者端末で表示されるリソース予約アプリの選択画面表示例である。
【
図25】実施形態の変形例における利用者端末で表示されるリソース予約アプリの他の選択画面表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があれば、その説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
図1乃至
図25を用いて、実施形態について説明する。
【0010】
〔通信システムの全体構成〕
<システム構成例>
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されているように、通信システム1は、情報管理装置5、管理者端末6、利用者端末7及び登録者端末8を含む各装置を有している。情報管理装置5、管理者端末6、利用者端末7及び登録者端末8は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。通信システム1は更に、情報管理装置5及び登録者端末8を含む情報管理システム3を有している。
【0011】
<情報管理装置>
情報管理装置5は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。情報管理装置5は、通信ネットワーク100を介して、管理者端末6、利用者端末7及び登録者端末8と通信が可能である。通信システム1において情報管理装置5は、所定のリソースを利用するために登録された登録者に係る登録者情報を管理する機能を有する。また、情報管理装置5は、登録者が登録したリソースに係る予定(予約)を管理するカレンダーシステムとして機能してもよい。なお、情報管理装置5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の通信機能を有する通信装置であり、例えば、一つのサーバ装置で構成されるものであってもよいし、所定の機能ごとに分割された複数のサーバ装置で構成されるものであってもよい。更に情報管理装置5は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0012】
更に情報管理装置5は、登録者端末8に対して所定の通知を送信する際、プッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、情報管理装置5は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用して登録者端末8に対してプッシュ通知することで、登録者端末8に対する通知機能を実現することが可能である。
【0013】
他方、情報管理装置5は登録者端末8に対する通知方法として、上述した通知方法以外にも、チャットアプリ等を利用した登録者端末8との双方向通信を利用してもよい。
【0014】
<管理者端末>
管理者端末6は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。管理者端末6は、通信ネットワーク100を介して、情報管理装置5、利用者端末7及び登録者端末8と通信が可能である。通信システム1において管理者端末6は、所定のリソースを利用する利用者の実際の人数又は実際の割合をそれぞれ比較するための閾値を設定する機能を有する。閾値には所定の人数、所定の割合が含まれ、例えば、管理者端末6を使用する管理者が入力した所定の人数又は所定の割合がそれぞれの閾値として設定される。なお、管理者端末6は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信装置又は通信端末であってもよい。更に管理者端末6は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0015】
<利用者端末>
利用者端末7は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。利用者端末7は、通信ネットワーク100を介して、情報管理装置5、管理者端末6及び登録者端末8と通信が可能である。通信システム1において利用者端末7は、所定のリソースを利用する利用者によって所定のリソースに備えられたQRコード(登録商標。以下省略)等を読み取り、読み取ったQRコードに含まれる所定のリソースを示すリソース識別情報等を情報管理装置5に送信する機能を有する。但し、所定のリソースを示すための情報源はQRコードに限らない。なお、利用者端末7は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。更に利用者端末7は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0016】
<登録者端末>
登録者端末8は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。登録者端末8は、通信ネットワーク100を介して、情報管理装置5、管理者端末6及び利用者端末7と通信が可能である。通信システム1において登録者端末8は、リソースを利用するための登録者を登録する機能を有し、登録者を識別する登録者識別情報、登録者名、登録者のメールアドレス、登録者の所属部署、登録者の役職、登録者が予約したイベント名、イベントが開催されるフロア名、開始日時、終了日時を含む各種情報の入力を受け付けて、それらの情報を情報管理装置5に送信する。なお、登録者端末8は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。更に登録者端末8は、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0017】
上述したように本実施形態では、情報管理装置5が登録者端末8に対して入力された各種リソースに対する予約又は利用予定情報を受信して管理する機能を有している。一方で、情報管理装置5が通信ネットワーク100を介して他の予定管理サーバ等に予約又は予約情報を要求することで、上述した他の予定管理サーバからリソースの予約又は利用情報を取得するようにしてもよい。あるいは、他の予定管理サーバが、予め登録しておいたアカウント(ドメイン)の予約又は利用情報を情報管理装置5に送信してもよい。なお、アカウントには、電子メール、ID、電話番号など、利用者を一意に識別できる情報が含まれる。この場合、利用者は、最初に他の予定管理サーバにログイン認証を行い、その後、利用者はアクセス用のトークン等を利用してWebサイトへのアクセスを行うようにしてもよい。このように他の予定管理サーバが、フリースペース、会議室を含む各種のリソースを予約した予約情報及び利用者の予定を管理するようにしてもよい。なお、他の予定管理サーバのような予定管理システムとしては、G Suite(登録商標)、Office365(登録商標)等が知られているが、これらに限らない。
【0018】
●用語について●
本実施形態においてリソースとは、ある会社、団体及び組織等が保有、貸借、又は管理している資源を示すものとして扱う。その資源としてのリソースには、例えば、会議室、フリーアドレスを有するフリースペース(以下、「フリースペース」という)、ブース、レンタルオフィス、座席、レンタルスタジオ、ホテル等の宿泊施設、催物会場等の場所、空間が挙げられる。これらのリソースは移動しにくいものであり、設備ともいう。更に、各種備品、各種電子機器、机、椅子、ロッカー、社用車、レンタカー(シェアリングカー)、駐車場、レンタルサイクル、駐輪場、遠隔会議システム、印刷サービスや仕組み、人(受付グループ)等もリソースとなり得る。
【0019】
また、本実施形態において利用者とは、以下に該当する者をいう。例えば、利用者には、リソースを予約する(予約した)予約者、予約したリソースを使用(利用)する使用者、予約したリソースで実行(実施)されるイベントに参加する参加者、及び上述した各者に招待されて参加するゲスト参加者が含まれる。本実施形態では、説明の便宜上、利用者という用語を使用する。
【0020】
また、本実施形態においてイベントとは、上述したリソースで行われる各種行事、催し物などをいう。例えば、イベントには、会議、打合せ、講義、講演、レクチャー、競技大会などが含まれる。
【0021】
本実施形態において、例えば、A棟1Fの共用机101を予約予定のリソース(所定のリソース)とすると、同一の空間であるA棟1Fに存在する他の共用机102,103,104等は、共用机101に対する同一空間リソースとして扱われる。例えば、建造物A棟の1階(A棟1F)に会議室Aが存在する場合、A棟1Fに存在する他の会議室B、会議室Cは、会議室Aに対する同一空間リソースとして扱われる。このような考え方は、会議室に限らず、リソースの一例である座席、机等に対しても適用可能である。
【0022】
〔ハードウエア構成〕
<情報管理装置、管理者端末のハードウエア構成>
図2は、情報管理装置、管理者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、情報管理装置5は、例えばコンピュータによって構築されている。情報管理装置5は、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ509、撮像素子I/F(Interface)510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530を備えている。
【0023】
これらのうち、CPU501は、情報管理装置5の全体の動作を制御する。ROM502は、CPU501の処理に用いられる処理用プログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。EEPROM504は、CPU501の制御にしたがって、アプリケーション用プログラム等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD505は、上述した各種プログラム等のデータを記憶する。HDDコントローラ506は、CPU501の制御にしたがってHD505に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ディスプレイ507は、被写体の画像、文字、各種アイコン、カーソル、メニューなどの各種情報を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)等の表示手段の一種である。近距離通信I/F508は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。なお、近距離通信I/F508には近距離通信のためのアンテナが備わっていてもよい。CMOSセンサ509は、CPU501の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F510は、CMOSセンサ509の駆動を制御する回路である。バスライン530は、
図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0024】
ネットワークI/F511は、通信ネットワーク100を介して他の機器と各種データ(情報)通信するための通信インターフェイスである。キーボード512は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス513は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F515は、フラッシュメモリ等の記録メディア514に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。DVD-RWドライブ517は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW516に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。なお、記録媒体は、DVD-RWに限らずDVD-R等であってもよい。外部機器接続I/F518は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F519は、CPU501の制御にしたがってマイク520及びスピーカ521との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク520は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ521は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。
【0025】
管理者端末6は、例えばコンピュータによって構築されている。管理者端末6は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、HD605、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ606、ディスプレイ607、近距離通信I/F608、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ609、撮像素子I/F(Interface)610、ネットワークI/F611、キーボード612、ポインティングデバイス613、メディアI/F615、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ617、外部機器接続I/F618、音入出力I/F619、マイク620、スピーカ621及びバスライン630を備えている。これらの各ハードウエア資源は、情報管理装置5におけるCPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ509、撮像素子I/F(Interface)510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530と同様のため、説明を省略する。
【0026】
<利用者端末、登録者端末のハードウエア構成>
図3は、利用者端末、登録者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、利用者端末7は、例えばコンピュータによって構築されている。利用者端末7は、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ709、撮像素子I/F(Interface)710、ネットワークI/F711、タッチパネル712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F718、音入出力I/F719、マイク720、スピーカ721及びバスライン730を備えている。これらの各ハードウエア資源は、
図2で示した情報管理装置5におけるCPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ509、撮像素子I/F(Interface)510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、DVD-RW516、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ517、外部機器接続I/F518、音入出力I/F519、マイク520、スピーカ521及びバスライン530と同様のため、説明を省略する。
【0027】
登録者端末8は、例えばコンピュータによって構築されている。登録者端末8は、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、ディスプレイ807、近距離通信I/F808、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ809、撮像素子I/F(Interface)810、ネットワークI/F811、タッチパネル812、ポインティングデバイス813、メディアI/F815、外部機器接続I/F818、音入出力I/F819、マイク820、スピーカ821及びバスライン830を備えている。これらの各ハードウエア資源は、利用者端末7におけるCPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ709、撮像素子I/F(Interface)710、ネットワークI/F711、タッチパネル712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F718、音入出力I/F719、マイク720、スピーカ721及びバスライン730と同様のため、説明を省略する。
【0028】
なお、上述した各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、情報管理装置5は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る情報管理方法を実現する。
【0029】
〔通信システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【0030】
<情報管理装置の機能構成>
図4に示されているように、情報管理装置5は、送受信部51、取得部52、算出部53、判断部55、認証部56、生成部57、登録設定部58及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つからRAM503に展開された情報管理装置5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、情報管理装置5は、
図2に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、管理者端末6、利用者端末7及び登録者端末8と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0031】
●ログイン管理テーブル●
図5は、ログイン管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図5に示されているようなログイン管理テーブルによって構成されたログイン管理DB5001が構築されている。ログイン管理テーブルでは、ログインID(登録者識別情報)ごとに、パスワード、利用者名及び利用者メールアドレスが関連付けられて記憶、管理されている。
【0032】
これらのうちパスワードは、情報管理システム3を含む通信システム1を利用する際のログイン時の登録者識別情報に関連付けられた識別情報であり、初回の起動時(ログイン時)等に利用者が設定する。なお、パスワードは、任意の文字列、数字、記号をランダムに含む複数文字(桁)の情報又はコードである。利用者名は、ログインID(登録者識別情報)に対応する利用者(登録者)の氏名であり、メールアドレスは、利用者に割り振られたメールアドレスである。
【0033】
●登録者管理テーブル●
図6は、登録者管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図6に示されているような登録者管理テーブルによって構成された登録者管理DB5002が構築されている。登録者管理テーブルでは、登録者識別情報ごとに、登録者名、登録者メールアドレス、登録者所属部署、役職、イベント名、フロア名、開始予定日時及び終了予定日時が関連付けられて記憶、管理されている。
【0034】
これらのうち登録者識別情報は、リソースを利用するための登録者を識別する識別情報である。登録者名はリソースを利用するための人物の名称であり、登録者メールアドレスは、登録者に割り振られたメールアドレスである。なお、登録者メールアドレスは、ログイン管理DB5001(
図5参照)で管理される利用者メールアドレスと同じ内容が管理される場合もある。登録者所属部署は、登録者が所属する会社、組織等において所属する部署名を表す。役職は、その所属部署において与えられた役職を表す。イベント名は、登録者が利用又は参加予定のイベントの名称を表す。フロア名は、登録者が利用予定のリソースが存在するフロアの名称、又は、登録者が参加予定のイベントが行われるフロアの名称を表す。開始予定日時及び終了予定日時は、予定されているイベントが行われる開始予定及び終了予定の日時を表す。
【0035】
●利用実績管理テーブル●
図7は、利用実績管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図7に示されているような利用実績管理テーブルによって構成された利用実績管理DB5003が構築されている。利用実績管理テーブルでは、登録者識別情報ごとに、利用者名、利用者所属部署、フロア名、リソース識別情報、リソース名、利用開始日時、利用終了日時及びリソース利用フラグが関連付けられて記憶、管理されている。
【0036】
これらのうちリソース識別情報は、利用者が利用する所定のリソースを識別する識別情報であり、リソース名は、利用者によってされるリソースの名称である。利用開始日時は、利用者が所定のリソースの利用を開始した日時、利用終了日時は、利用者が所定のリソースの利用を終了した日時を表す。リソース利用フラグは、所定のリソースの利用状況を表す管理フラグであり、例えば、利用者によって対象のリソースの利用が開始されたときに「1」が設定され、利用者によって対象のリソースの利用が終了されたときに「0」が設定される。なお、情報管理装置5は、リソース利用フラグの「1」、「0」のもつ意味を、上述した場合と逆にして管理してもよい。
【0037】
●利用閾値管理テーブル●
図8は、利用閾値管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図8に示されているような利用閾値管理テーブルによって構成された利用閾値管理DB5004が構築されている。利用閾値管理テーブルでは、フロア名ごとに、フロア利用率閾値、フロア利用率、フロア利用率閾値フラグ、社員利用率閾値、社員利用率及び社員利用率閾値フラグが関連付けられて管理されている。
【0038】
これらのうちフロア利用率閾値は、管理者端末6において管理者等からの設定によって入力された利用率に関する所定の閾値([%])である。このときに利用されるUIが、後述する
図13の管理者端末6に表示されるフロア利用率入力画面である。フロア利用率は、所定のフロアに存在するリソースの実際の利用率([%])を表す。フロア利用率閾値フラグは、フロア利用率がフロア利用率閾値を超えた場合に設定される管理フラグである。
図8の場合、例えば、A棟1Fにおけるフロア利用率(35[%])がフロア利用率閾値(30[%])を超えているので、「1」が設定される。但し、フロア利用率は登録者の登録操作や実際のリソースの利用によってその値が変動するため、設定されたフロア利用率閾値を下回った時点で「0」に変更される。
【0039】
社員利用率閾値は、管理者端末6において管理者等からの設定によって入力された利用率に関する所定の閾値([%])である。このときに利用されるUIが、後述する
図14の管理者端末6に表示される社員利用率入力画面である。社員利用率は、所定のリソースに対する利用予約を登録した社員等の利用率(登録率)([%])を表す。社員利用率閾値フラグは、社員利用率が社員利用率閾値を超えた場合に設定される管理フラグである。上述した場合、例えば、Q棟5Fにおける社員利用率が社員利用率閾値を超えているので、「1」が設定される。但し、社員利用率についても、登録者の登録操作や実際のリソースの利用によってその値が変動するため、設定された社員利用率閾値を下回った時点で「0」に変更される。なお、情報管理装置5は、フロア利用率閾値フラグ及び社員利用率閾値フラグの「1」、「0」のもつ意味を、上述した場合と逆にして管理してもよい。更に、上述したように、同一部署の社員の利用率をフロア利用率閾値又は社員利用率閾値として設定する場合があってもよい。
【0040】
<<情報管理装置の各機能構成>>
次に、情報管理装置5の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている情報管理装置5の送受信部51は、主に、
図2に示されている近距離通信I/F508及びネットワークI/F511に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して管理者端末6、利用者端末7及び登録者端末8との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0041】
取得部52は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、利用者端末7によって撮影されたQRコードに含まれる各種情報を取得する。本実施形態において、取得部52は、取得手段の一例として機能する。
【0042】
算出部53は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、所定のリソースを利用する利用者の利用人数、利用割合等を算出する。本実施形態において、算出部53は、算出手段の一例として機能する。
【0043】
判断部55は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され情報管理装置5における各種判断を行う。本実施形態において、判断部55は、判断手段の一例として機能する。
【0044】
認証部56は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、例えば、利用者端末7から要求された認証要求に基づいて、利用者端末7の認証処理を行う。本実施形態において、認証部56は、認証手段の一例として機能する。
【0045】
生成部57は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、登録者端末8に対する各種メッセージ及び画面データを生成する。本実施形態において、生成部57は、生成手段の一例として機能する。
【0046】
登録設定部58は、主に、
図2に示されているCPU501の処理によって実現され、登録者端末8が送信した所定のリソースを利用するための登録者及び登録者に係る各種情報を登録する。本実施形態において、登録設定部58は、登録手段の一例として機能する。
【0047】
記憶読出部59は、主に、
図2に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0048】
<管理者端末の機能構成>
図4に示されているように、管理者端末6は、送受信部61、操作受付部62、表示制御部64及び記憶読出部69を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つからRAM603に展開された管理者端末6用のプログラムに従ったCPU601からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、管理者端末6は、
図2に示されているROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つにより構築される記憶部6000を有している。更に、記憶部6000には、情報管理装置5、利用者端末7及び登録者端末8と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0049】
<<管理者端末の各機能構成>>
次に、管理者端末6の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている管理者端末6の送受信部61は、主に、
図2に示されている近距離通信I/F608及びネットワークI/F611に対するCPU601の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報管理装置5、利用者端末7及び登録者端末8との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部61は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0050】
操作受付部62は、主に、
図3に示されているCPU601の処理によって実現され、キーボード612及びポインティングデバイス613のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部62は、受付手段の一例として機能する。
【0051】
表示制御部64は、主に、
図2に示されているディスプレイ607に対するCPU601の処理によって実現され、管理者端末6における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部64は、表示制御手段の一例として機能する。
【0052】
記憶読出部69は、主に、
図2に示されているROM602、EEPROM604及びHD605のうち少なくとも一つに対するCPU601の処理によって実現され、記憶部6000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部6000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部69は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0053】
<利用者端末の機能構成>
図4に示されているように、利用者端末7は、送受信部71、操作受付部72、撮影取得部73、表示制御部74、アプリ起動部76、登録部78及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つからRAM703に展開された利用者端末7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末7は、
図3に示されているROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、情報管理装置5、管理者端末6及び登録者端末8と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。更に記憶部7000には、リソースを予約するためのリソース予約プログラム(リソース予約アプリ)が記憶されている。
【0054】
<<利用者端末の各機能構成>>
次に、利用者端末7の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている利用者端末7の送受信部71は、主に、
図3に示されている近距離通信I/F708及びネットワークI/F711に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報管理装置5、管理者端末6及び登録者端末8との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0055】
操作受付部72は、主に、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、タッチパネル712及びポインティングデバイス713のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、操作受付部72は、受付手段の一例として機能する。
【0056】
撮影取得部73は、主に、
図3に示されているCMOSセンサ709及び撮像素子I/F710に対するCPU701の処理によって実現され、利用者端末7によって撮影された所定のリソースに設けられたQRコード等を撮影することにより、QRコードに含まれる所定のリソースを示すリソース識別情報等を取得する。本実施形態において、撮影取得部73は、取得手段の一例として機能する。
【0057】
表示制御部74は、主に、
図3に示されているディスプレイ707に対するCPU701の処理によって実現され、利用者端末7における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部74は、表示制御手段の一例として機能する。
【0058】
アプリ起動部76は、主に、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、主に情報管理装置5との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。また、アプリ起動部36は、通信アプリをRAM703の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部76は、起動手段の一例として機能する。
【0059】
登録部78は、
図3に示されているCPU701の処理によって実現され、情報管理装置5に対して認証処理を行った後、認証に成功した利用者のログインID(登録者識別情報)、利用者名、パスワード等を記憶部7000に登録する。本実施形態において、登録部78は、登録手段の一例として機能する。
【0060】
記憶読出部79は、主に、
図3に示されているROM702及びEEPROM704のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0061】
<登録者端末の機能構成>
図4に示されているように、登録者端末8は、送受信部81、受付部82、表示制御部84、アプリ起動部86、登録部88及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つからRAM803に展開された登録者端末8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、登録者端末8は、
図3に示されているROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、情報管理装置5、管理者端末6及び利用者端末7と通信ネットワーク100を介してそれぞれ通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、Webブラウザによる処理を実行するためのプログラム(ブラウザアプリ)等が記憶されている。
【0062】
<<登録者端末の各機能構成>>
次に、登録者端末8の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている登録者端末8の送受信部81は、主に、
図3に示されている近距離通信I/F808及びネットワークI/F811に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して情報管理装置5、管理者端末6及び利用者端末7との間でそれぞれ各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0063】
受付部82は、主に、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、タッチパネル812及びポインティングデバイス813のうち少なくとも一方に対する操作を受け付ける。本実施形態において、受付部82は、受付手段の一例として機能する。
【0064】
表示制御部84は、主に、
図3に示されているディスプレイ807に対するCPU801の処理によって実現され、登録者端末8における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。本実施形態において、表示制御部84は、表示制御手段の一例として機能する。
【0065】
アプリ起動部86は、主に、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、主に情報管理装置5との間で通信ネットワーク100を介した通信を行うための通信アプリの起動を行う。また、アプリ起動部86は、通信アプリをRAM803の所定の作業領域上で動作させる。本実施形態において、アプリ起動部86は、起動手段の一例として機能する。
【0066】
登録部88は、
図3に示されているCPU801の処理によって実現され、登録者を識別する登録者識別情報、登録者名、登録者のメールアドレス、登録者の所属部署、登録者の役職、登録者が予約したイベント名、イベントが開催されるフロア名、開始日時、終了日時を含む各種情報を、登録者管理DB5002(
図6参照)に登録する。本実施形態において、登録部88は、登録手段の一例として機能する。
【0067】
記憶読出部89は、主に、
図3に示されているROM802及びEEPROM804のうち少なくとも一つに対するCPU801の処理によって実現され、記憶部8000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部89は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0068】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図9乃至
図25を用いて、実施形態に係る通信システムにおける各処理又は動作を説明する。
図9は、アプリ起動及び認証処理の一例を示すシーケンス図である。
【0069】
<アプリ起動及び認証処理>
まず、利用者端末7を利用する利用者は、利用者端末7で動作する通信アプリ及びWebアプリの起動操作を行う。これにより、利用者端末7の操作受付部72は、利用者による通信アプリ及びWebアプリの起動操作を受け付ける(ステップS11)。
【0070】
次に、アプリ起動部76は、予め記憶部7000にインストールされている情報管理装置5との間で通信を行うための通信アプリ及びWebアプリを起動する(ステップS12)。なお、ステップS11及びS12において、Webアプリを起動せずに、通信アプリのみを起動して情報管理装置5との通信セッションを確立するような仕組みにしてもよい。
【0071】
次に、利用者は、リソース管理装置4に対する認証処理(サインイン)を行う。このとき、認証処理を行うために、表示制御部74は、ディスプレイ707に
図11に示したような認証画面(サインイン画面)を表示する(ステップS21)。
【0072】
次に、操作受付部72は、利用者による認証情報の入力を受け付ける(ステップS22)。
【0073】
●画面表示例●
図11は、利用者端末における認証時の画面表示例である。
図11において、表示制御部74は、利用者端末7のディスプレイ707に認証画面7101を表示させる。このとき、認証画面7101には、利用者ID入力部7102及びパスワード入力部7103、並びに、ログインボタン7501が表示される。この状態で、操作受付部72は、認証情報として、利用者によって利用者ID及びパスワードの入力を受け付けた後、ログインボタン7501に対する操作(押下、タップ等)を受け付ける。
【0074】
図9に戻り、送受信部71は、情報管理装置5に対して認証処理の要求を送信する(ステップS23)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末7が送信した認証処理の要求を受信する。このとき、認証処理の要求には、利用者(登録者)を識別するためのログインID(登録者識別情報)及びパスワードが含まれる。
【0075】
認証要求を受信した情報管理装置5の認証部56は、受信された登録者識別情報及びパスワードを検索キーとしてログイン管理DB5001(
図5参照)を検索することにより、受信された登録者識別情報に対応するパスワードが登録されているか否かを検索する。検索した結果、登録者識別情報に対応するパスワードが登録されていれば、認証部56は、利用者に対してログイン認証処理を行う(ステップS24)。ここでは、利用者による情報管理装置5に対するログイン認証処理が成功しているものとする。
【0076】
利用者によるログイン認証処理が成功すると、送受信部51は、利用者端末7に対して認証処理の応答を送信する(ステップS25)。これにより、利用者端末7の送受信部71は、情報管理装置5が送信した認証処理の応答を受信する。
【0077】
認証処理の応答を受信した利用者端末7の登録部78は、次回以降のログイン処理の簡略化のために、記憶部7000の所定領域に、登録者識別情報とパスワードとを組にして記憶させて登録する(ステップS26)。なお、ステップS26の処理は省略されてもよい。
【0078】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS23及びS25の処理が実行される場合、情報管理装置5と利用者端末7との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報管理装置5と利用者端末7との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報管理装置5と利用者端末7との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0079】
<登録者端末における登録処理>
図10は、登録者情報の登録処理の一例を示すシーケンス図である。
図10に示されているように、登録者端末8の受付部82は、ディスプレイ807に、
図13に表示されるフロア利用率入力画面及び
図14に表示される社員利用率入力画面のうち少なくとも一方において、登録者による登録者情報の入力を受け付ける(ステップS31)。このときに受け付けられる登録者情報は、例えば、登録者を識別する登録者識別情報、登録者名、登録者のメールアドレスを含む情報である。これらに加えて、登録者は、登録者端末8に対して、登録者の所属部署、登録者の役職、登録者が予約したイベント名、イベントが開催されるフロア名、開始日時、終了日時を含む情報を入力することが可能である。
【0080】
次に、記憶読出部89は、受け付けた登録者情報を記憶部8000の所定領域に記憶する(ステップS32)。
【0081】
登録者情報の入力と記憶処理が行われている状態、若しくはそれらの処理の後、情報管理装置5の送受信部51は、登録者端末8に対して登録者情報取得要求を送信する(ステップS35)。これにより、登録者端末8の送受信部81は、情報管理装置5が送信した登録者情報取得要求を受信する。このとき、登録者情報取得要求には、例えば、リソースの利用状況又は予約状況を把握するための現在時刻情報が含まれる。
【0082】
次に、登録者端末8の記憶読出部89は、ステップS32で記憶した登録者情報を記憶部8000の所定領域から読み出す(ステップS36)。
【0083】
次に、送受信部81は、情報管理装置5に対して、登録者情報取得応答を送信する(ステップS37)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、登録者端末8が送信した登録者情報取得応答を受信する。このとき、登録者情報取得応答には、読み出された登録者情報が含まれる。
【0084】
次に、情報管理装置5の登録設定部58は、受信した登録者情報を登録者管理DB5002(
図6参照)に登録する(ステップS38)。
【0085】
図10に示した登録者情報の登録処理は、登録者端末の数だけ繰り返し実行される。つまり、ステップS35-S38までの処理はループ処理として実行される。
【0086】
なお、他の形態において情報管理装置5は、通信ネットワーク100を介して接続された他の予定管理サーバで管理されている登録者の予約情報を、一定期間ごとに取得するようにしてもよい。
【0087】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS35及びS37の処理が実行される場合、情報管理装置5と登録者端末8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報管理装置5と登録者端末8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報管理装置5と登録者端末8との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0088】
<利用実績の登録及び利用状況判断処理>
図12は、利用実績の登録及び利用状況判断処理の一例を示すシーケンス図である。
図12に示されているように、管理者端末6の操作受付部63は、フロア利用率閾値及び社員利用率閾値の入力を受け付ける(ステップS41)。
【0089】
●画面表示例●
図13は、管理者端末における登録リソース表示及びフロア利用率閾値入力時の画面表示例である。
図13において、表示制御部64は、管理者端末6のディスプレイ607にフロア利用率閾値入力画面6101を表示させる。このとき、フロア利用率閾値入力画面6101には、フロアリソースマップ6102、登録リソース一覧6105、フロア利用率閾値入力部6106、保存ボタン6501及びキャンセルボタン6502が表示される。登録リソース一覧6105には、リソースIDに対応するリソース名がテーブル形式で表示されている。更にリソース名は、リソースが存在するフロア名とリソースの名称が表示されている。これにより、管理者端末6を使用する管理者は、どのフロアにどの程度のリソースが登録されているか、プルダウンキーを操作することでその全体像を把握することができる。また、管理者は、フロア利用率閾値入力部6106に対して、登録リソースの総数と現在の登録状態を考慮しながら任意の閾値(%値)を入力することが可能である。
そして、管理者は、フロア利用率閾値入力部6106に対して任意の閾値を入力した後、保存ボタン6501又はキャンセルボタン6502を操作することで、それぞれのボタンに対応する処理を行うことができる。
【0090】
●画面表示例●
図14は、管理者端末における登録者表示及び社員利用率閾値入力時の画面表示例である。
図14において、表示制御部64は、管理者端末6のディスプレイ607に社員利用率閾値入力画面6111を表示させる。このとき、社員利用率閾値入力画面6111には、社員登録を行うための氏名入力部6112、メールアドレス入力部6113、登録ボタン6114、登録社員一覧6115、社員利用率閾値入力部6116、保存ボタン6511及びキャンセルボタン6512が表示される。登録社員一覧6115には、登録者識別情報に対応する登録者名とメールアドレスがテーブル形式で表示されている。これにより、管理者端末6を使用する管理者は、どの程度の社員がリソースを利用するために登録されているか、プルダウンキーを操作することでその全体像を把握することができる。また、管理者は、社員利用率閾値入力部6116に対して、登録社員の総数と現在の登録状態を考慮しながら任意の閾値(%値)を入力することが可能である。
そして、管理者は、社員利用率閾値入力部6116に対して任意の閾値を入力した後、保存ボタン6511又はキャンセルボタン6512を操作することで、それぞれのボタンに対応する処理を行うことができる。
【0091】
図12に戻り、送受信部61は、情報管理装置5に対して、設定内容を送信する(ステップS42)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、管理者端末6が送信した設定内容を受信する。このとき、設定内容には、フロア利用率閾値及び社員利用率閾値の各閾値情報が含まれる。
【0092】
次に、情報管理装置5の登録設定部58は、フロア利用率閾値及び社員利用率閾値を、利用閾値管理DB5004(
図8参照)に登録する(ステップS43)。
【0093】
一方、所定のリソースを予約した利用者は利用者が使用する利用者端末7を用いて予約したリソースに設けられているQRコードを撮影する。これにより、利用者端末7の撮影取得部73は、撮影されたQRコードに含まれる(埋め込まれた)所定のリソースを示すリソース情報を取得する(ステップS44)。なお、QRコードに埋め込まれたリソース情報には、リソースを識別するリソース識別情報、リソースが存在するフロア名を表すフロア名情報が含まれる。
【0094】
●画面表示例●
図15は、利用者端末におけるリソース利用開始時の画面表示例である。
図15において、表示制御部74は、利用者端末7のディスプレイ707にQRコード撮影画面7111を表示させる。このとき、QRコード撮影画面7111には、QRコードを撮影する際にQRコードを収める矩形状の枠7112と撮影ボタン7511が表示される。これにより、利用者端末7を使用する利用者は、利用を開始したいリソースに出向いて、そのリソースに貼付等で設けられたQRコードを撮影することができる。
【0095】
図12に再び戻り、所定のリソースを利用する利用者によってQRコードが撮影された後、送受信部71は、情報管理装置5に対して、利用開始要求を送信する(ステップS45)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末7が送信した利用開始要求を受信する。このとき、利用開始要求には、登録者識別情報、利用者名、利用者所属部署、フロア名、リソース識別情報、リソース名、利用開始日時情報が含まれる。
【0096】
次に、情報管理装置5の登録設定部58は、受信した利用開始要求に含まれる各種情報に基づいて、利用実績管理DB5003(
図7参照)に利用実績を登録する(ステップS46)。さらに、登録設定部58は、利用開始となるリソース名に対応するリソース利用フラグを「1」にする。なお、リソース利用フラグの初期値は「0」、すなわち対応するリソースが利用されていない状態を示すものとすることが望ましいが、この限りではない。
【0097】
次に、情報管理装置5は、利用状況の判断及び登録者端末8に対して送信する通知を生成する(ステップS47)。ステップS47の処理において、情報管理装置5は、登録者管理DB5002(
図6参照)、利用実績管理DB5003(
図7参照)及び利用閾値管理DB5004(
図8参照)をそれぞれ使用する。
【0098】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS42の処理が実行される場合、情報管理装置5と管理者端末6との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、情報管理装置5と管理者端末6との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、情報管理装置5と管理者端末6との間に他の処理ステップが存在しても適用可能である。
【0099】
<利用状況の判断及び通知の生成処理>
図16は、情報管理装置における利用状況判断処理及び通知生成処理の一例を示すフローチャートである。
図16では、取得部52は、リソースの利用を開始した利用開始日時(開始予定日時)を検索キーとして登録者管理DB5002(
図6参照)を検索することにより、開始予定日時に対応する各種登録情報を取得する(ステップS47-1)。
【0100】
続いて、取得部52は、リソースの利用を開始した利用開始日時を検索キーとして利用実績管理DB5003(
図7参照)を検索することにより、対応する利用実績を取得する。そして、算出部53は登録設定部58と協働して、取得した利用実績と管理者によって入力され取得した所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースのフロア利用率及び社員利用率をそれぞれ算出する。更に、算出部53は、利用閾値管理DB5004(
図8参照)に算出した値を登録する(ステップS47-2)。
【0101】
続いて、判断部55は、算出したフロア利用率又は社員利用率が管理者端末6において設定された各々の閾値未満であるか否かを判断する(ステップS47-3)。具体的には、判断部55は、所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースの利用率、又は、所定のリソースを含むリソースを利用する利用者の利用率が、情報管理装置5を管理する管理者端末6によって設定された所定の割合以上であるか否かを判断する。
【0102】
算出したフロア利用率又は社員利用率のいずれかが、管理者端末6において設定された各々の閾値未満である場合(ステップS47-3:YES)、判断部55は、利用者によって要求された予約処理をそのまま実行可能と判断してこのフローを抜ける(ステップS47-4)。
【0103】
他方、算出したフロア利用率又は社員利用率のいずれかが、管理者端末6において設定された各々の閾値未満でない場合(ステップS47-3:NO)、判断部55は更に、利用者に関連する社員が出社(利用)予定、又は出社(利用)中か否かを判断する(ステップS47-5)。
【0104】
利用者に関連する社員が出社(利用)予定、又は出社(利用)中である場合(ステップS47-5:YES)、生成部57は、登録者端末8に対して送信する後述の通知Aを生成してこのフローを抜ける(ステップS47-6)。
【0105】
他方、利用者に関連する社員が出社(利用)予定、又は出社(利用)中でない場合(ステップS47-5:NO)、生成部57は、登録者端末8に対して送信する後述の通知Bを生成してこのフローを抜ける(ステップS47-7)。つまり、ステップS47-6,S47-7の処理において、生成部57は、利用者と登録者との間の関係に応じて、それぞれの登録者に対する通知内容を変えて生成する。
【0106】
なお、利用者と登録者との間の関係を決定する情報には、例えば、以下の情報が含まれる。例えば、所定のリソースを利用する利用者及び登録者の互いの所属部署に係る情報である。また、利用者及び登録者の互いの役職に係る情報である。さらに、所定のリソース又は同一空間リソースが存在する空間に係る情報、並びに、同一の空間で同一の日時に開催される所定のイベントに係る情報、を含む各種情報である。
【0107】
<メッセージ送信処理>
図17は、所定の閾値を超えた場合に情報管理装置が登録者端末に対して実行するメッセージ送信処理の一例を示すシーケンス図である。
図17に示した例では、以下の二つの状態におけるそれぞれの処理が行われる。
【0108】
1.フロア利用率又は社員利用率が閾値を超過、且つ関連社員利用時:
情報管理装置5の送受信部51は、
図16で生成した通知内容(通知A)を、通知Aを受信する必要のある登録者の1以上の登録者端末8に対して送信する(ステップS51)。これにより、1以上の登録者端末8の送受信部81は、情報管理装置5が送信した通知内容(通知A)を受信する。このとき通知内容には、フロア利用率、通知Aを表す通知メッセージが含まれる。
【0109】
次に、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に通知内容(通知A)を表示する(ステップS52)。
【0110】
●画面表示例●
図18は、第1の登録者端末で表示される通知の画面表示例である。
図18に示されているように、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に利用状況通知画面8111を表示する。利用状況通知画面8111では、登録者端末8を使用する第1の登録者(理光太郎)宛に送信された通知メールの内容が表示されている。通知メールの内容には、第1の登録者(理光太郎)が登録したリソースが存在するフロアと同一の空間(A棟1F)の利用率が高い旨を示すメッセージが含まれる。更に、通知メールの内容には、リソースの利用時に促される注意メッセージが含まれる。ここで、注意メッセージとしての通知は、登録者に対して、所定のリソースの利用要否の判断又は所定のリソースが存在する空間への移動要否の判断を促す内容である。さらに、利用状況通知画面8111では、第1の登録者(理光太郎)に関係が深い社員の出社(利用)状況が、利用者名、出社日時情報とともに表示される。これにより、通知を受信又はチャット画面等により通知内容を知り得た第1の登録者(理光太郎)は、第1の登録者と関係が深い社員の出社(利用)状況を確認することができ、さらに、第1の登録者(理光太郎)が登録した使用予定のリソース、又は開催される予定のイベントを考慮して、出社若しくは在宅勤務のどちらにするかを適切に判断することが可能になる。このとき、通知画面には更に、第1の登録者と関係が深い社員の役職、出社に伴い利用しているリソースの名称、そのリソースが存在している空間情報(フロア名等)があわせて表示されるようにしてもよい。
【0111】
2.フロア利用率又は社員利用率が閾値を超過、且つ関連社員非利用時:
情報管理装置5の送受信部51は、
図16で生成した通知内容(通知B)を、通知Bを受信する必要のある登録者の1以上の登録者端末8に対して送信する(ステップS53)。これにより、一以上の登録者端末8の送受信部81は、情報管理装置5が送信した通知内容(通知B)を受信する。このとき通知内容には、フロア利用率、通知Bを表す通知メッセージが含まれる。
【0112】
次に、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に通知内容(通知B)を表示する(ステップS54)。
【0113】
●画面表示例●
図19は、第1の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
図19に示されているように、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に利用状況通知画面8121を表示する。利用状況通知画面8121では、登録者端末8を使用する第1の登録者(理光太郎)宛に送信された他の通知メールの内容が表示されている。他の通知メールの内容には、第1の登録者(理光太郎)が登録したリソースが存在するフロアと同一の空間(A棟1F)の利用率が高い旨を示すメッセージが含まれる。更に、他の通知メールの内容には、リソースの利用時に促される注意メッセージが含まれる。この場合は、第1の登録者に関係が深い社員の出社(利用)がないことが通知される。これにより、通知を受信又はチャット画面等により通知内容を知り得た第1の登録者(理光太郎)は、第1の登録者と関係が深い社員の出社(利用)がないことを確認することができる。更に、第1の登録者(理光太郎)は、出社若しくは在宅勤務のどちらにするかについて適切に判断することが可能になる。この場合であれば、第1の登録者(理光太郎)は、予約登録しているフロア(A棟1F)の利用率が高く、自身と関係が深い社員の出社(利用)がないため、登録しておいたリソースの利用をキャンセルして、在宅勤務に変更するような判断をしてもよい。
【0114】
●画面表示例●
図20は、第2の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
図20に示されているように、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に利用状況通知画面8131を表示する。利用状況通知画面8131では、登録者端末8を使用する第2の登録者(横浜次郎)宛に送信された通知メールの内容が表示されている。通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)が登録したリソースが存在するフロア(A棟1F)を含む各フロアの利用率が高い旨を示すメッセージが含まれる。更に、通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)の部下である「海老名らら子」が出社申請を行っている旨の通知内容、及び「海老名らら子」に対する指示提案メッセージが含まれる。このとき、利用状況通知画面8131では、出社申請を行っている「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(利用)が確認できないことがあわせて通知される。この場合、第2の登録者(横浜次郎)は、各フロアの利用率が高く、且つ部下である「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(又はリソースの利用)がないため、「海老名らら子」の出社申請を却下し、在宅勤務を推奨するような判断をしてもよい。
なお、「横浜次郎」と「海老名らら子」との関係は上司と部下であるため、互いにとって関係が深い社員同士ということがいえる。
【0115】
<他のメッセージ送信処理>
図21は、所定の閾値を超えた場合に情報管理装置が登録者端末に対して実行する他のメッセージ送信処理の一例を示すシーケンス図である。
図21に示した例ではまず、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末7がステップS45で送信した利用開始要求に対する利用開始応答を、利用者端末7(7A)に対して送信する(ステップS61)。これにより、利用者端末7(7A)の送受信部71は、情報管理装置5が送信した利用開始応答を受信する。このときの利用開始応答には、対応するリソースの利用を開始する所定の開始応答メッセージが含まれてよい。
【0116】
一方、利用者Bが使用する利用者端末7(7B)は、情報管理装置5に対して利用終了要求を送信する(ステップS62)。これにより、情報管理装置5の送受信部51は、利用者端末7Bが送信した利用終了要求を受信する。このとき、利用終了要求には、登録者識別情報が含まれる。なお、利用者端末7Bは、利用者端末7Aを使用する利用者Aが利用を開始したリソースと同一の空間に存在するリソース(同一空間リソース)を利用中の利用者Bが使用する通信端末である。
【0117】
次に、情報管理装置5の登録設定部58は、利用実績管理DB5003(
図7参照)で管理されている登録者識別情報に対応するリソースの利用終了日時に現在時刻を入力する。さらに、登録設定部58は、利用終了となるリソース名に対応するリソース利用フラグを「1」から「0」に変えて登録する(ステップS63)。
【0118】
次に、送受信部51は、利用者端末7Bに対して利用終了応答を送信する(ステップS64)。これにより、利用者端末7Bの送受信部71は、情報管理装置5が送信した利用終了応答を受信する。このときの利用終了応答には、対応するリソースの利用を終了する所定の終了応答メッセージが含まれてよい。
【0119】
続いて、情報管理装置5は、さらに以下の二つの状態において、登録者端末8に対してそれぞれの処理を行う。
【0120】
3.フロア利用率又は社員利用率が閾値未満に低下、且つ関連社員利用時:
情報管理装置5の送受信部51は、1以上の登録者端末8に対して所定の通知内容を送信する(ステップS71)。これにより、1以上の登録者端末8の送受信部81は、情報管理装置5が送信した所定の通知内容を受信する。このとき通知内容には、フロア利用人数(利用率)低下に対応する通知メッセージが含まれる。
【0121】
次に、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に通知内容を表示する(ステップS72)。
【0122】
●画面表示例●
図22は、第2の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
図22に示されているように、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に利用状況通知画面8141を表示する。利用状況通知画面8141では、登録者端末8を使用する第2の登録者(横浜次郎)宛に送信された通知メールの内容が表示されている。通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)が登録したリソースが存在するフロア(A棟1F)を含む各フロアの利用率が一定値未満となったことを示すメッセージが含まれる。更に、通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)の部下である「海老名らら子」が出社申請を行っており、承認が可能になった旨の通知内容、及び「海老名らら子」に対する指示提案メッセージが含まれる。このとき、利用状況通知画面8141では、出社申請を行っている「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(利用)状況が、利用者名、出社日時情報とともに表示される。これにより、通知内容を把握した第2の登録者(横浜次郎)は、「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(利用)状況を確認することができるため、出社申請を行っている部下の「海老名らら子」に対して、出社を承認する合理的な理由を得やすくなる。更に、第2の登録者は、自身が登録した使用予定のリソース、又は開催される予定のイベントをあわせて考慮して、自身の出社要否についても適切に判断することが可能になる。このとき、通知画面には更に、第2の登録者と関係が深い社員の役職、出社に伴い利用しているリソースの名称、そのリソースが存在している空間情報(フロア名等)があわせて表示されるようにしてもよい。
【0123】
4.フロア利用率又は社員利用率が閾値未満に低下、且つ関連社員非利用時:
情報管理装置5の送受信部51は、1以上の登録者端末8に対して所定の通知内容を送信する(ステップS73)。これにより、1以上の登録者端末8の送受信部81は、情報管理装置5が送信した所定の通知内容を受信する。このとき通知内容には、フロア利用人数(利用率)低下に対応する通知メッセージが含まれる。
【0124】
次に、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に通知内容を表示する(ステップS74)。
【0125】
●画面表示例●
図23は、第2の登録者端末で表示される他の通知の画面表示例である。
図23に示されているように、登録者端末8の表示制御部84は、ディスプレイ807に利用状況通知画面8151を表示する。利用状況通知画面8151では、登録者端末8を使用する第2の登録者(横浜次郎)宛に送信された通知メールの内容が表示されている。通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)が登録したリソースが存在するフロア(A棟1F)を含む各フロアの利用率が一定値未満となったことを示すメッセージが含まれる。更に、通知メールの内容には、第2の登録者(横浜次郎)の部下である「海老名らら子」が出社申請を行っており、承認が可能になった旨の通知内容、及び「海老名らら子」に対する指示提案メッセージが含まれる。このとき、利用状況通知画面8151では、出社申請を行っている「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(利用)がないことが表示される。これにより、通知内容を把握した第2の登録者(横浜次郎)は、「海老名らら子」と関係が深い社員の出社(利用)状況がないことを確認することができるため、出社申請を行っている部下の「海老名らら子」に対して、出社申請に対する承認可否の判断材料を得やすくなる。更に、第2の登録者は、自身が登録した使用予定のリソース、又は開催される予定のイベントをあわせて考慮して、自身の出社要否についても適切に判断することが可能になる。
【0126】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、情報管理装置5は、登録者端末8が送信した登録者情報を受信し(ステップS37)、所定のリソースと同一の空間に存在する同一空間リソースのフロア利用率又は社員利用率が管理者端末6において設定された各々の閾値以上となった場合に、利用者と登録者との間の関係に応じて生成された所定のリソースの利用に係る通知を送信する(ステップS47)。これにより、所定のリソースを利用しようとした場合、所定のリソースと同一の空間にあるリソースがどのような利用状況にあるかを把握することができるので、所定のリソースの利用要否を判断しやすくなるという効果を奏する。
【0127】
〔実施形態の変形例〕
次に、
図24及び
図25を用いて、実施形態の変形例について説明する。実施形態では、の変形例では、利用者端末7による所定のリソースに設けられたQRコードの撮影等を起点に所定のリソースに係る利用状況を判断した。これに対して変形例では、利用者端末7に表示されるリソース予約アプリ等の選択画面にて所定の予約操作を行ったことを起点に、所定のリソースに係る利用状況を判断する方法を提示する。なお、変形例におけるシステム構成、ハードウエア構成及び機能構成は、上述した実施形態における内容と同様であるため、説明を省略する。
【0128】
●画面表示例●
図24は、実施形態の変形例における利用者端末で表示されるリソース予約アプリの選択画面表示例である。
図24に示されているように、利用者端末7の表示制御部74は、ディスプレイ707にリソース予約画面7121を表示する。リソース予約画面7121では、フロア一覧の情報として、リソースが存在するフロア名、フロアを有する場所を示すロケーション、フロアの階数、及び地図情報のリンクである「MAP」の各内容が表示されている。これにより、利用者は、所定のフロア名をクリックしてリソースの予約を開始することができる。なお、リソース予約画面7121を表示させるために、所定の手続(例えばアプリ起動、認証処理)があってもよく、その場合は、リソース予約画面7121の前に所定の手続用画面が表示されるため、利用者はその画面にしたがった処理を行えばよい。
【0129】
●画面表示例●
図25は、実施形態の変形例における利用者端末で表示されるリソース予約アプリの他の選択画面表示例である。
図25に示されているように、利用者端末7の表示制御部74は、ディスプレイ707にリソース予約画面7131を表示する。リソース予約画面7131では、
図24に示したリソース予約画面7121で選択されたフロア一覧の詳細情報として、所定のリソースが存在するフロアのフロアマップが表示されている。これにより、利用者は、フロアマップ中の一以上のリソース(座席)のうち、予約されていない空席をクリックして必要事項を入力した後、確認ボタン7521を操作することで予約を確定させることが可能となる。
【0130】
実施形態の変形例では、利用者端末7は、利用者によって操作された所定のリソースの予約処理に基づいて予約情報を生成する。利用者端末7は、生成した予約情報を情報管理装置5に送信することで、情報管理装置5は、利用状況の判断及び通知の生成を行い、その後、実施形態と同様の処理を行う。
【0131】
つまり、実施形態及び実施形態の変形例をまとめて、利用者が所定のリソースの利用を開始したとき又は同一空間リソースを利用するための登録(予約)をしたときのいずれかを起点として、一以上の登録者端末に対して通知を送信する情報管理システムが提供される。
【0132】
〔実施形態の変形例の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、実施形態の変形例では、通信システム1は、利用者が所定のリソースの利用を開始する前、すなわち、所定のリソースの予約処理を行ったことを起点として、一以上の登録者端末に対して、利用者と登録者との間の関係に応じて生成された所定のリソースの利用に係る通知を送信する。これにより、実施形態の効果に加えて、所定のリソースの利用を予定している一以上の登録者は、更に、所定のリソースの利用要否の判断時期を早めることが可能になるという効果を奏する。
【0133】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0134】
更に、上述した実施形態により得られる予約可能なリソースの情報は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって他のデータベース等から取得されたものでもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0135】
これまで本発明の一実施形態に係る情報管理システム、情報管理装置、情報管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0136】
1 通信システム
3 情報管理システム
5 情報管理装置
6 管理者端末
7 利用者端末
8 登録者端末
51 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
57 生成部(生成手段の一例)
61 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
84 表示制御部(表示制御手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0137】