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特開2023-30418画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030418
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/387 20060101AFI20230301BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
H04N1/387 200
H04N1/00 838
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135536
(22)【出願日】2021-08-23
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】石井 博
【テーマコード(参考)】
5C062
5C076
【Fターム(参考)】
5C062AA02
5C062AA05
5C062AB02
5C062AB17
5C062AB22
5C062AC02
5C062AC04
5C062AE03
5C062AE07
5C062AE15
5C076AA02
5C076AA14
5C076AA26
5C076BA01
5C076BA06
(57)【要約】
【課題】隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することにある。
【解決手段】画像処理部30Aは、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理装置であって、原稿を読み取って、原稿画像を取得する原稿読み取り部30aと、原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成部30cと、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する登録シート出力部30gと、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取り部30bと、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知部30dと、隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録部30eと、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理装置であって、
原稿を読み取って、前記原稿画像を取得する原稿読み取り部と、
前記原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成部と、
前記第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する登録シート出力部と、
隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取り部と、
前記第2登録シート画像から、前記隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知部と、
前記隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を前記隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録部と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記原稿読み取り部から入力された原稿画像データに、前記隠蔽フォーマット登録部に登録された隠蔽フォーマットに基づいて隠蔽パターンを重畳した画像データを生成する隠蔽パターン重畳部を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1登録シート画像生成部は、原稿画像と位置情報パターンを合成した第1登録シート画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1登録シート画像生成部は、原稿画像の外側に位置情報パターンを配置した第1登録シート画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1登録シート画像生成部は、原稿画像の最大濃度を、位置情報パターンの濃度より薄くするように第1登録シート画像を生成することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第1登録シート画像生成部は、原稿画像の色を単色に変換するように第1登録シート画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記隠蔽領域検知部は、第2登録シート画像の位置情報パターンを読み取れない領域を隠蔽領域とみなすことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記隠蔽領域検知部は、第2登録シート画像の所定値以上の濃さの領域を隠蔽領域とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記隠蔽領域検知部は、第2登録シート画像に含まれる所定値以上の彩度の領域を隠蔽領域とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理方法であって、
原稿を読み取って、前記原稿画像を取得する原稿読み取りステップと、
前記原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成ステップと、
第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を登録シートとして出力する登録シート出力ステップと、
隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取りステップと、
前記第2登録シート画像から、前記隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知ステップと、
前記隠蔽領域検知ステップにより検知された隠蔽領域を前記隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録ステップと、を実行することを特徴とする画像処理方法。
【請求項11】
プロセッサを、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理方法として機能させるためのプログラムであって、
プロセッサを、
原稿を読み取って、前記原稿画像を取得する原稿読み取りステップと、
前記原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成ステップと、
第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を登録シートとして出力する登録シート出力ステップと、
隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取りステップと、
前記第2登録シート画像から、前記隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知ステップと、
前記隠蔽領域検知ステップにより検知された隠蔽領域を前記隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録ステップと、として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録するのに画像処理装置が用いられている。
このような画像処理装置は、運転免許証やマイナンバーカードなどの情報媒体をコピー、スキャン送信、保存する際に一部領域を隠蔽するという用途があった。
ところで、個人情報の保護という概念が世の中に広く認識されるとともに、保護されるべき個人情報を適正に取り扱うことが求められている。
そのため、運転免許証やマイナンバーカードなどを原稿としてスキャナでスキャンし、さらに複写する際に、特定の個人情報や、他人にあまり知られたくない機微情報などの漏洩を防止するための対策として、隠蔽したい領域を塗りつぶすマスキング処理が行われることがある。
【0003】
マスキング処理では、複写した結果に対してオペレーターがペンで塗りつぶす方法もある。しかし、ペンの特性によっては、塗りつぶしたにもかかわらず情報が見えてしまう場合もあり、情報が漏洩する危険性がある。
そこで、ユーザが隠蔽したい領域を複写装置の操作パネル上で指示して登録しておくことで、原稿をスキャンして複写する際に、該当箇所を塗りつぶした複写物などを得るという技術が知られている。しかし、操作パネル上での指定操作が難しいという問題があった。
【0004】
特許文献1には、操作者が意図する箇所をより正確にマスキングすることを可能にすることを目的として、原稿の読み取りを行う原稿読取部と、原稿読取部によって読み取られた読取画像を表示する表示部と、表示部に表示されている読取画像上の任意の位置に、ユーザによる情報の入力を受け付ける入力受付部と、入力受付部が受け付けた情報に基づいて読取画像の少なくとも一部をマスキングする画像処理部と、画像処理部によりマスキングされた読取画像の画像形成を行う画像形成部と、を備えた構成が開示されている。
特許文献1にあっては、マスキングする特定の画像の位置をユーザにより指定操作することが可能になっている。
しかし、表示部に表示されている読取画像上の任意の位置に、ユーザが指示操作を行う必要がり、表示画面上の操作ミスや指示位置が定まり難い、筆圧が安定せず操作が受け付けられないなど、指示操作が難しいという問題は解消できていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたもので、その目的は、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理装置であって、原稿を読み取って、前記原稿画像を取得する原稿読み取り部と、前記原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成部と、前記第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する登録シート出力部と、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取り部と、前記第2登録シート画像から、前記隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知部と、前記隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を前記隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係わる画像処理装置を含む画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係わる画像処理装置の機能ブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係わる画像処理装置において、隠蔽フォーマットを登録する際のユーザ作業、および画像処理装置の処理を表すフローチャートである。
図4】登録シート上の該当箇所を筆記具で塗りつぶす作業について説明する図である。
図5】本発明の実施形態に係わる画像処理装置による第1登録シート画像の生成処理を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、カラーの運転免許証画像を白黒化した結果の運転免許証画像で表す図である。
図7】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、白黒化した運転免許証画像を低濃度化した結果の運転免許証画像で表す図である。
図8】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、読み取り装置であるスキャナ部上の基準位置を示す位置情報パターンを重畳して画像データに重畳した例の図である。
図9】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、読み取り装置であるスキャナ部上の座標を示す位置情報パターンを画像データに重畳した例の図である。
図10】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、座標を示す位置情報パターンの一例の図である。
図11】本発明の実施形態に係わる画像処理装置において、隠蔽パターンを重畳して原稿を複写する際のユーザの作業、および画像処理装置を表すフローチャートである。
図12】本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、隠蔽フォーマットで指定されている運転免許証画像上の隠蔽領域を黒く塗りつぶした例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の画像処理装置は、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理装置であって、原稿を読み取って、原稿画像を取得する原稿読み取り部と、原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成部と、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する登録シート出力部と、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取り部と、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知部と、隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録部と、を備えることを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
上記記載の本発明の特徴について、以下の図面を用いて詳細に解説する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
<画像形成装置のハードウェア構成>
図1は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置を含む画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図1は、画像形成装置の一例であるMFPのハードウェア構成図である。図1に示されているように、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)は、コントローラ20、近距離通信回路60、エンジン制御部30、操作装置40、ネットワークI/F50を備えている。
これらのうち、コントローラ20は、コンピュータの主要部であるCPU25a、システムメモリ(MEM-P)22、ノースブリッジ(NB)25b、サウスブリッジ(SB)24、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)26、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)27、HDDコントローラ28、及び、記憶部であるHD29を有し、NB25bとASIC26との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス21で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU25aは、MFP10の全体制御を行う制御部である。NB25bは、CPU25aと、MEM-P22、SB24、及びAGPバス21とを接続するためのブリッジであり、MEM-P22に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0011】
MEM-P22は、コントローラ20の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM22a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM22bとからなる。なお、RAM22bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0012】
SB24は、NB25bとPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC26は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス21、PCIバス23、HDDコントローラ28およびMEM-C27をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC26は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC26の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C27を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部31及びプリンタ部32との間でPCIバス23を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC26には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0013】
MEM-C27は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD29は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD29は、CPU25aの制御にしたがってHD29に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス21は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P22に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路60には、近距離通信回路60aが備わっている。近距離通信回路60は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
更に、エンジン制御部30は、スキャナ部31及びプリンタ部32によって構成されている。また、操作装置40は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部40a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル40bを備えている。コントローラ20は、MFP全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作装置40からの入力等を制御する。スキャナ部31又はプリンタ部32には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0014】
なお、MFPは、操作装置40のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0015】
また、ネットワークI/F50は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路60及びネットワークI/F50は、PCIバス23を介して、ASIC26に電気的に接続されている。
コントローラ20は、操作装置40を通して発行されるコマンド、或は外部機が発行するコマンドを受け付け、コマンドに指示されたジョブの処理を実行する。
この中でもエンジン制御部30からプリンタ部32に関わる箇所が本発明に係る部分であり、この点を中心に説明する。以下、エンジン制御部30の一部であるプロッタ制御部30pについて説明する。
【0016】
<機能ブロック図>
図2は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置の機能ブロック図である。
図2に示す画像処理部30Aには、原稿読み取り部30a、登録シート読み取り部30b、登録シート出力部30gが接続されている。
画像処理部30Aは、上述したプロッタ制御部30pを起動することにより機能する各部、すなわち、第1登録シート画像生成部30c、隠蔽領域検知部30d、隠蔽フォーマット登録部30e、隠蔽パターン重畳部30fを備えている。
【0017】
原稿読み取り部30aは、スキャナ部31に載置された原稿を光学的に読み取り、画像データに変換する。
第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像から第1登録シート画像を生成する。
登録シート出力部30gは、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する。
登録シート読み取り部30bは、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する。
隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する。
隠蔽フォーマット登録部30eは、隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する。
【0018】
隠蔽パターン重畳部30fは、原稿読み取り部30aから入力された原稿画像データに、隠蔽フォーマット登録部30eに登録された隠蔽フォーマットに基づいて隠蔽パターンを重畳した画像データを生成する。
第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像と位置情報パターンを合成した第1登録シート画像を生成する。
第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の外側に位置情報パターンを配置した第1登録シート画像を生成する。
第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の最大濃度を、位置情報パターンの濃度より薄くするように第1登録シート画像を生成する。
第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の色を単色に変換するように第1登録シート画像を生成する。
【0019】
隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像の位置情報パターンを読み取れない領域を隠蔽領域とみなす。
隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像の所定値以上の濃さの領域を隠蔽領域とする。
隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像に含まれる所定値以上の彩度の領域を隠蔽領域とする。
【0020】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0021】
<隠蔽フォーマットの登録>
図3は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置において、隠蔽フォーマットを登録する際のユーザ作業、および画像処理装置の処理を表すフローチャートである。
ユーザは、隠蔽フォーマットを登録したい免許証などの原稿を画像処理装置の画像読み取り部に載置して読み取らせる。ステップS5では、原稿読み取り部30aは原稿を光学的に読み取り、画像データを生成する。
ステップS10では、画像処理部30Aは、画像データを白黒画像に変換し、濃度を薄くし、位置情報パターンを重畳した、第1登録シート画像を生成する。
【0022】
ステップS15では、登録シート出力部30gは、第1登録シート画像を紙に印刷した登録シートを出力する。
ステップS20では、ユーザは、隠蔽したい領域を指示するために、登録シート上の該当箇所を筆記具で塗りつぶす、或いは囲む。
ここで、図4を参照して、登録シート上の該当箇所を筆記具で塗りつぶす作業について説明する。図4には、登録シート71上に運転免許証画像71aが配置されており、ユーザが隠蔽したい領域の一例として、写真や記載事項の箇所が隠蔽領域71b、71cとして塗りつぶされている。
【0023】
その後、ユーザは、隠蔽領域を示した登録シートを画像処理装置の画像読み取り部に載置して読み取らせる。ステップS25では、登録シート読み取り部30bは、隠蔽領域を示した登録シートを光学的に読み取り、第2登録シート画像を生成する。
ステップS30では、隠蔽領域検知部30dは、位置情報パターンを利用して、以下の方法で、ユーザが示した隠蔽領域を検出する。すなわち、第2登録シート画像中の濃度の高い領域を隠蔽領域とする。これは、第1登録シート画像を生成する際に、画像データの濃度を薄くするケースで有効である。
或いは、第2登録シート画像中の彩度の高い領域を隠蔽領域とする。これは、第1登録シート画像を生成する際に、画像データを白黒画像に変換し、ユーザが隠蔽領域を有彩色のペンで描き入れるケースで有効である。
或いは、第2登録シート画像中の位置情報パターンを読み取れない領域を隠蔽領域とする。これは、第2登録シート画像を生成する際に、読み取り装置上の座標を示す位置情報パターンを画像データに重畳するケースで有効である。
ステップS35では、隠蔽フォーマット登録部30eは、検出した隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして画像処理装置に登録する。
【0024】
<第1登録シート画像の生成処理>
図5は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置による第1登録シート画像の生成処理を示すフローチャートである。ここでは、図6図7を参照して各ステップの処理内容について説明する。なお、図6は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、カラーの運転免許証画像を白黒化した結果の運転免許証画像73である。図7は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、白黒化した運転免許証画像73を低濃度化した結果の運転免許証画像75である。
【0025】
ステップS55では、画像処理部30Aは、画像データをカラー画像からグレースケール画像に変換する。カラー画像からグレースケール画像への変換方法としては、例えば、画素毎にRed、Green、Blueの3成分の重ね合わせで表現されたカラー画像データを、Greenの成分をグレー成分とするグレースケール画像データに変換する方法、白黒化方法がある。このようなグレースケール画像に変換する処理により、図6に示すような画像73に変換される。
【0026】
次に、ステップS60では、画像処理部30Aは、グレースケール画像の濃度を薄くする低濃度化を行う。濃度を薄くする方法としては、例えば、画像データ内の画素値が大きいほど薄いことを示す場合、画素値の取り得る最大値と実際の画素値の差が半分になるよう、画素値を変更する方法がある。このような濃度を薄くする処理により、図6に示す画像73が図7の画像75のように変換される。
次に、ステップS65では、画像処理部30Aは、読み取り装置であるスキャナ部31上の基準位置、或いは座標を示す、位置情報パターンを画像データに重畳する。
【0027】
図8は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、読み取り装置であるスキャナ部31上の読み取り原点である基準位置を示す位置情報パターン77bを重畳して画像データに重畳した例である。
位置情報パターン77bは、短い線の方向を副走査方向、長い線の方向を主走査方向とし、縦線と横線の接する点が読み取り装置の基準位置77cを示している。
【0028】
<座標を示す位置情報パターン>
図9は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、読み取り装置であるスキャナ部31上の座標を示す位置情報パターンを画像データ77aに重畳した例である。
【0029】
図10は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、座標を示す位置情報パターンの一例であり、アノト社が開発したアノトパターンを示す図である。
図10に示すアノトパターンは、0.3mm間隔の格子状の上に配置された縦横6×6=36ドットの組合せで構成されており、各ドットは直交する点(x1~x6とy1~y6の交点)から上下左右のいずれかの方向にごくわずかにずれており、36ドットがそれぞれ4通りの位置を持つため、4の36乗 という膨大な数のパターンが作成可能である。
そのため、位置情報をパターンとして埋め込んでおくことで、2mm角程度の画像データから位置を特定することができる。
【0030】
<隠蔽パターンを重畳して原稿を複写する際のユーザの作業、および画像処理装置の動作>
図11は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置において、隠蔽パターンを重畳して原稿を複写する際のユーザの作業、および画像処理装置の動作を表すフローチャートである。
ステップS105では、画像処理部30Aは、利用可能な隠蔽フォーマットを図示しない表示画面に表示してユーザに選択させる。ユーザは表示された隠蔽フォーマットの中から、隠蔽したい原稿と隠蔽したい領域に応じた隠蔽フォーマットを選択する。
ユーザは、隠蔽したい原稿を画像処理装置の画像読み取り部に載置して読み取らせ、ステップS110では、原稿読み取り部30aは原稿を光学的に読み取り、画像データを生成する。
ステップS115では、画像処理部30Aは、選択された隠蔽フォーマットに基づき、画像データの隠蔽領域を黒などの特定色で塗りつぶす、或いは特定の画像パターンで置き換える処理を行った隠蔽パターン重畳画像データを生成する。
【0031】
<画像出力>
図12は、本発明の実施形態に係わる画像処理装置に用いる、隠蔽フォーマットで指定されている運転免許証画像83a上の隠蔽領域83c、隠蔽領域83bを黒く塗りつぶした例である。
ステップS120では、画像出力部30hは、隠蔽パターン重畳画像データを記録媒体83に印刷して出力する。
【0032】
<本実施形態による効果>
本実施形態によれば、隠蔽領域が指定済みの登録シート71を読み取り、第2登録シート画像を取得し、第2登録シート画像から隠蔽領域71b、71cを検知して、隠蔽フォーマットとして登録することで、ユーザが隠蔽したい領域を登録シート71に直接に描き入れて指示できるので、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
【0033】
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像処理部30Aは、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理装置であって、原稿を読み取って、原稿画像を取得する原稿読み取り部30aと、原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成部30cと、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力する登録シート出力部30gと、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取り部30bと、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知部30dと、隠蔽領域検知部により検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録部30eと、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、原稿を読み取って、原稿画像を取得し、原稿画像から第1登録シート画像を生成し、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力し、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得し、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知し、検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する。
これにより、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
【0034】
<第2態様>
本態様の画像処理部30Aは、原稿読み取り部30aから入力された原稿画像データに、隠蔽フォーマット登録部30eに登録された隠蔽フォーマットに基づいて隠蔽パターンを重畳した画像データを生成する隠蔽パターン重畳部30fを備えることを特徴とする。
本態様によれば、原稿画像データに、隠蔽フォーマットに基づいて隠蔽パターンを重畳した画像データを生成する。
これにより、原稿画像データに、隠蔽パターンを重畳した画像データを生成することができる。
【0035】
<第3態様>
本態様の第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像と位置情報パターンを合成した第1登録シート画像を生成することを特徴とする。
本態様によれば、原稿画像と位置情報パターンを合成した第1登録シート画像を生成する。
これにより、登録シートに位置情報パターンを含めることで、登録シートに描き込まれた隠蔽領域を検知し易くすることができるようになる。
【0036】
<第4態様>
本態様の第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の外側に位置情報パターンを配置した第1登録シート画像を生成することを特徴とする。
本態様によれば、原稿画像の外側に位置情報パターンを配置した第1登録シート画像を生成する。
これにより、登録シートに位置情報パターンを含めることで、登録シートに描き込まれた隠蔽領域を検知し易くできる。また、位置情報パターンを原稿画像の外側に配置することで、ユーザは原稿画像を見やすい状態で隠蔽領域を指定することができる。
【0037】
<第5態様>
本態様の第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の最大濃度を、位置情報パターンの濃度より薄くするように第1登録シート画像を生成することを特徴とする。
本態様によれば、原稿画像の最大濃度を、位置情報パターンの濃度より薄くするように第1登録シート画像を生成する。
これにより、原稿画像よりも位置情報パターンの濃度を高くして目立たせることで、隠蔽領域を検知し易くすることができる。
【0038】
<第6態様>
本態様の第1登録シート画像生成部30cは、原稿画像の色を単色に変換するように第1登録シート画像を生成することを特徴とする。
本態様によれば、原稿画像の色を単色に変換するように第1登録シート画像を生成する。
これにより、原稿画像の色が単色になることで、登録シートの出力工程を少なくでき、複数色のトナーを印刷に用いないので、廉価な登録シートを出力することができる。
【0039】
<第7態様>
本態様の隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像の位置情報パターンを読み取れない領域を隠蔽領域とみなすことを特徴とする。
本態様によれば、第2登録シート画像の位置情報パターンを読み取れない領域を隠蔽領域とみなす。
これにより、隠蔽領域を検知することできる。
【0040】
<第8態様>
本態様の隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像の所定値以上の濃さの領域を隠蔽領域とすることを特徴とする。
本態様によれば、第2登録シート画像の所定値以上の濃さの領域を隠蔽領域とする。
これにより、所定値以上の濃さの領域を隠蔽領域として検知することができる。
【0041】
<第9態様>
本態様の隠蔽領域検知部30dは、第2登録シート画像に含まれる所定値以上の彩度の領域を隠蔽領域とすることを特徴とする。
本態様によれば、第2登録シート画像に含まれる所定値以上の彩度の領域を隠蔽領域とする。
これにより、第2登録シート画像に含まれる所定値以上の彩度の領域を隠蔽領域として検知することができる。
【0042】
<第10態様>
本態様の画像処理方法は、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理方法であって、原稿を読み取って、原稿画像を取得する原稿読み取りステップ(S5)と、原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成ステップ(S10)と、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を登録シートとして出力する登録シート出力ステップ(S15)と、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取りステップ(S25)と、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知ステップ(S30)と、隠蔽領域検知ステップにより検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録ステップ(S35)と、を実行することを特徴とする。
本態様によれば、原稿を読み取って、原稿画像を取得し、原稿画像から第1登録シート画像を生成し、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力し、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得し、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知し、検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する。
これにより、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
【0043】
<第11態様>
本態様のプログラムは、プロセッサを、原稿画像に含まれる特定画像を隠蔽するための隠蔽フォーマットを登録する画像処理方法として機能させるためのプログラムであって、プロセッサを、原稿を読み取って、原稿画像を取得する原稿読み取りステップ(S5)と、原稿画像から第1登録シート画像を生成する第1登録シート画像生成ステップ(S10)と、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を登録シートとして出力する登録シート出力ステップ(S15)と、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得する登録シート読み取りステップ(S25)と、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知する隠蔽領域検知ステップ(S30)と、隠蔽領域検知ステップにより検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する隠蔽フォーマット登録ステップ(S35)と、として機能させる。
本態様によれば、原稿を読み取って、原稿画像を取得し、原稿画像から第1登録シート画像を生成し、第1登録シート画像を記録媒体に印刷して、印刷物を第1登録シートとして出力し、隠蔽領域が指定済みの第1登録シートを読み取って、第2登録シート画像を取得し、第2登録シート画像から、隠蔽領域を検知し、検知された隠蔽領域を隠蔽フォーマットとして登録する。
さらに、本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。
これにより、隠蔽領域を登録する際に、隠蔽領域に係わる指示操作を容易化することができる。
【符号の説明】
【0044】
10…MFP、20…コントローラ、21…AGPバス、21…バス、22…MEM-P、22a…ROM、22b…RAM、23…PCIバス、25a…CPU、25b…NB、26…ASIC、27…MEM-C、28…HDDコントローラ、29…HD、30…エンジン制御部、30A…画像処理部、30a…原稿読み取り部、30b…登録シート読み取り部、30c…登録シート画像生成部、30d…隠蔽領域検知部、30e…隠蔽フォーマット登録部、30f…隠蔽パターン重畳部、30g…登録シート出力部、30h…画像出力部、30p…プロッタ制御部、31…スキャナ部、32…プリンタ部、40…操作装置、40a…パネル表示部、40b…操作パネル、71…登録シート、71a…運転免許証画像、71b…隠蔽領域、73…運転免許証画像、75…運転免許証画像、77a…画像データ、77b…位置情報パターン、77c…基準位置、83…記録媒体、83a…運転免許証画像、83b…隠蔽領域、83c…隠蔽領域、
【先行技術文献】
【特許文献】
【0045】
【特許文献1】特開2019-17003公報
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