(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030596
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】廃液収容装置および液体吐出装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/17 20060101AFI20230301BHJP
【FI】
B41J2/17 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135818
(22)【出願日】2021-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】大西 雅志
【テーマコード(参考)】
2C056
【Fターム(参考)】
2C056EA27
2C056EC54
2C056HA44
2C056JC10
2C056JC13
2C056JC27
(57)【要約】
【課題】廃液収容装置の大気連通孔の外側で廃液の泡が破裂しても周囲が汚染されないようにする。
【解決手段】廃液収容装置1の内部を外気に連通する大気連通孔6cの外側を、通気性を有する液飛散防止部材8で覆ったことを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
廃液収容装置の内部を外気に連通する大気連通孔の外側を、通気性を有する液飛散防止部材で覆ったことを特徴とする廃液収容装置。
【請求項2】
前記液飛散防止部材をスポンジ等の多孔質部材で構成したことを特徴とする請求項1の廃液収容装置。
【請求項3】
前記液飛散防止部材を前記大気連通孔から離間して配置したことを特徴とする請求項1又は2の廃液収容装置。
【請求項4】
前記液飛散防止部材を、複数の溝が内面に形成された凹部内に配設したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項の廃液収容装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項の廃液収容装置を備えたことを特徴とする液体吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は廃液収容装置と、当該廃液収容装置を備えた液体吐出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を吐出(噴射)する装置としての例えば印刷装置においては、液体吐出ヘッドのメンテナンスとして、印刷に寄与しない液体を吐出する空吐出(フラッシング、パージなどを含む)を行うことで廃液が生じる。従来、このような廃液は廃液収容装置に収容している(特許文献1、2参照)。
【0003】
廃液収容装置の内部に廃液が溜まるにしたがって、装置内部の空気を外部に逃がす必要がある。このため、廃液収容装置には大気連通孔が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
廃液は気泡を含んだ状態で廃液収容装置に導入される。そのため、廃液が液排出部材を介して廃液収容装置に導入された途端に気泡が破裂し、その飛沫が装置内部に飛散する。飛散した飛沫は大気連通孔の内側を濡らし、その液体が大気連通孔から排出される空気で大気連通孔の外側で泡となって膨らむ。この泡が破裂することで周囲(機内)を廃液の飛沫で汚染する。
【0005】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、大気連通孔の外側で廃液の泡が破裂しても周囲が汚染されないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明の廃液収容装置は、廃液収容装置の内部を外気に連通する大気連通孔の外側を液飛散防止部材で覆ったことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、大気連通孔の外側で廃液の泡が破裂しても周囲が汚染されないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態に係る廃液収容装置に使用する覆い部材の(a)平面図と(b)断面図である。
【
図2A】本発明の実施形態に係る廃液収容装置の断面図である。
【
図2C】従来の覆い部材の(a)平面図と(b)断面図である。
【
図3】覆い部材の変形例の(a)平面図と(b)断面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る液体吐出装置の一例の概略図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る液体吐出装置のヘッドユニットの一例の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(●液飛散防止部材を有する覆い部材)
以下、本発明の実施形態について
図1から
図5を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る廃液収容装置に使用する覆い部材6を示すものである。この覆い部材6は、
図2A、
図2Bに示すように、廃液収容装置1の廃液取り入れ口部22に対して開閉可能に装着される。
【0010】
覆い部材6は貫通孔6aを有し、この貫通孔6aを通して後述の液排出部材7が覆い部材6の内側に挿入されている。覆い部材6の内面にはシール部材6bが貼り付けられており、このシール部材6bで後述する廃液取り入れ口22aを密閉する。
【0011】
覆い部材6のほぼ中央部に、スリット状の大気連通孔6cが形成されている。そして、この大気連通孔6cの外側が通気性を有する液飛散防止部材8で覆われている。液飛散防止部材8は、例えばウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ゴムなどのスポンジ材質を有する多孔質部材で構成することができる。
【0012】
なお、液飛散防止部材8は廃液の飛散を防止可能で通気性を確保できればよく、多孔質部材に限定されない。例えば、複数のバッフルプレートを僅かな隙間をあけて互い違いに積層した構造で液飛散防止部材8を構成することも可能である。また、液飛散防止部材8に撥液性を付与してもよい。
【0013】
大気連通孔6cや液飛散防止部材8の形状は任意である。図示例では大気連通孔6cを細長のスリット状としているが丸孔としてもよい。また、液飛散防止部材8は大気連通孔6cの外側を覆うことができればよく、
図3で後述するようにドーム状としてもよい。また、大気連通孔6cは複数設けてもよい。
【0014】
廃液収容装置1内の廃液の一部が、大気連通孔6cから排出される空気で大気連通孔6cの外側で泡となって膨らみ破裂しても、液飛散防止部材8によって周囲(機内)に廃液の飛沫が飛散するのを防止することができる。液飛散防止部材8は、廃液が液飛散防止部材8に固着するのを防止するため、大気連通孔6cから少し離間して配置するのが望ましい。
【0015】
(●廃液収容装置)
図2A、
図2Bに示すように、廃液収容装置1は、廃液を収容する廃液収容容器である廃液タンク2を出し入れ可能なタンク収容部3を有する。廃液タンク2は、廃液を収容するタンク本体21と、廃液取り入れ口部22を有する。廃液取り入れ口部22は、タンク本体21から突き出し、タンク本体21内に通じる廃液取り入れ口22aを形成する。
【0016】
廃液タンク2は、タンク収容部3に対して矢印A方向に出し入れ可能である。廃液タンク2の挿入方向を矢印A1方向、抜去方向を矢印A2方向で示す。
【0017】
タンク収容部3には、廃液タンク2の出し入れ方向(矢印A方向)の奥側(挿入方向終端側)に、回動部材である回動レバー4が回動自在に配置されている。回動レバー4は、軸41によってタンク収容部3の支持部3aに回動自在に支持されている。
【0018】
図2Aが回動レバー4の待機位置、
図2Bが連結位置である。
図2Bの連結位置で、後述する液排出口部7aが廃液タンク2の廃液取り入れ口22aに対向して廃液を排出可能な状態になる。
【0019】
回動レバー4は、平板状部材を折り曲げて形成した部材であり、廃液タンク2の正面部2aで押される係合部4aと、係合部4aと略直角に交差する保持部4bとを有する。回動レバー4は、軸41と反対側の端部とタンク収容部3との間に設けたコイルばねなどの付勢部材42によって、
図2に示す待機位置に付勢されている。
【0020】
回動レバー4の保持部4bには、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22を封止するキャッピング手段10が、保持部4bの面内方向に沿って移動(スライド)可能で、保持部4bに対して進退可能に保持されている。キャッピング手段10は、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22に当接して廃液取り入れ口22aを覆う覆い部材6と、回動レバー4の保持部4bの面内方向にスライド可能で、保持部4bに対して進退可能に覆い部材6を保持するスライダ部材5とを備えている。
【0021】
回動レバー4の保持部4bに設けた前後左右4本のガイド軸43と、スライダ部材5に設けたガイド溝51とが
図2Bで左右方向で移動可能に嵌まり合っている。これにより、スライダ部材5が覆い部材6を伴って回動レバー4の保持部4bに対して
図2Bの左右方向でスライド可能及び進退可能とされている。
【0022】
スライダ部材5は、回動レバー4の先端部側との間に設けた引っ張りコイルばねなどの付勢部材52によって
図2Aの初期位置に付勢されている。付勢部材52は、廃液タンク2がタンク収容部3から装置外へ抜かれた状態で、覆い部材6を図中左上方向へ付勢し、
図2Aの初期位置に保持する。
【0023】
これにより、廃液タンク2がタンク収容部3へ挿入されるときに廃液取り入れ口部22に当接する部材の順序は、スライダ部材5の当接部55→覆い部材6の順にすることができる。これにより、タンク収容部3に対する廃液取り入れ口部22の移動の際に、廃液取り入れ口部22と覆い部材6とが擦れることを確実に防止できる。
【0024】
また、スライダ部材5は、廃液タンク2が挿入方向(
図2Aの矢印A1方向)に挿入されるときに、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22に当接して押される当接部55を有する。また、スライダ部材5と回動レバー4の保持部4bとの間には、ガイド軸43に嵌め込んだ圧縮コイルばねなどからなる付勢部材53が配置されている。
【0025】
この付勢部材53によって、スライダ部材5が覆い部材6を伴って保持部4bに対し進退(接近・離反)可能とされている。付勢部材53は、
図2Bに示すように、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22に覆い部材6が当接したときに、付勢力(復元力)によって廃液取り入れ口部22側に覆い部材6を押し付ける。
【0026】
この覆い部材6を廃液取り入れ口部22側に押し付ける(付勢する)付勢部材53の付勢力は、スライダ部材5側では付勢部材支持部材である保持部材54で受けている。これにより、付勢部材53はスライダ部材5側の端部はスライダ部材5に対して相対移動可能となり、付勢部材53の捩じれなどが防止される。
【0027】
スライダ部材5には液排出部材7が保持されている。この液排出部材7は、覆い部材6の貫通孔6aを貫通して廃液を排出する液排出口部7aを有する。液排出部材7はスライダ部材5の移動を許容するように回動レバー4を貫通する。
【0028】
また、覆い部材6としては、マイラなどの平滑性が高く、摩擦係数の低い部材が好ましいが、これに限定されるものではない。さらに、覆い部材6は、廃液取り入れ口部22の上端の部位の全域に当接して廃液取り入れ口22aを封止するものでもよいし、当該部位との間に所定の隙間を有しつつ当該部位に当接し廃液取り入れ口22aを覆うものであってもよい。
【0029】
廃液タンク2をタンク収容部3に収容するときには、
図2Aの矢印A1方向に廃液タンク2を挿入することで、廃液タンク2の正面部2aが回動レバー4の係合部4aに当接する。この状態から廃液タンク2を更に矢印A1方向に押し込むことで、回動レバー4の係合部4aが廃液タンク2で押されて、付勢部材42の復元力に抗して、矢印B1方向に回動する。
【0030】
そして、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22がキャッピング手段10のスライダ部材5の当接部55に当接し、回動レバー4が更に矢印B1方向に回動する(
図2Bの状態)。それとともに、廃液取り入れ口部22でスライダ部材5が押されるので、スライダ部材5は覆い部材6を伴って
図2Bの矢印C1方向に移動(スライド)する。
【0031】
このとき、覆い部材6は廃液タンク2の廃液取り入れ口部22に接触すると共に、スライダ部材5が回動レバー4に対してスライドする。したがって、廃液タンク2が
図2Aで矢印A1方向に押し込まれるとき、覆い部材6と廃液タンク2の廃液取り入れ口部22との相対位置がほぼ維持されたまま、回動レバー4が
図2Aで矢印B1方向に回動できる。
【0032】
そして、廃液タンク2を
図2Aで更に矢印A1方向に押し込むことで、
図2Bに示すように、回動レバー4が更に矢印B1方向に回動する。これにより、覆い部材6が廃液タンク2の廃液取り入れ口部22に押し付けられて、廃液取り入れ口部22が覆い部材6で封止(キャッピング)される。
【0033】
このように、覆い部材6で廃液タンク2の廃液取り入れ口部22を封止するときに、覆い部材6が回動部材である回動レバー4に対してスライド可能な構成としている。これにより、覆い部材6が廃液取り入れ口部22と擦れ合うのを抑制することができ、覆い部材6の経時的な損傷が低減される。
【0034】
そして、廃液タンク2の廃液取り入れ口部22を覆い部材6で封止した状態で液排出口部7aが廃液タンク2内に臨むことで、液排出口部7aが外部環境に晒されるのを防止することができる。これにより、高粘度液体などの乾燥し易い液体の廃液を回収するときに、液排出口部7aから廃液タンク2内に滴下しないで残留した廃液が生じた場合でも、残留廃液の乾燥が抑制されるので、液排出口部7aの目詰まりなどが抑制される。
【0035】
図2Cは、従来の覆い部材6の(a)平面図と(b)断面図である。図示するように、スリット状の大気連通孔6cの外側は機内に露出している。このため、液排出口部7aから覆い部材6の内側に導入された廃液に含まれる泡が破裂してその飛沫が装置内部に飛散すると、大気連通孔6cの内側が廃液で濡れる。
【0036】
そして、この廃液が大気連通孔6cから排出される空気で大気連通孔6cの外側で泡Bとなって膨らむ。大気連通孔6cが小さいほど泡Bができやすい。この泡Bが破裂すると周囲(機内)が廃液の飛沫で汚染される。
図1の本発明の実施形態のように、大気連通孔6cの外側に液飛散防止部材8を設けることで機内汚染を防止することができる。
【0037】
(●変形例)
次に、前述した覆い部材6の変形例を
図3を参照して説明する。
図3(a)は覆い部材6の平面図であり、
図3(b)は覆い部材6の断面図である。この変形例では覆い部材6に凹部6dを形成し、この凹部6d内に大気連通孔6cと液飛散防止部材8を配設している。
【0038】
詳しくは、矩形状の凹部6dの底壁の中央にスリット状の大気連通孔6cを形成し、当該大気連通孔6cの上側(外側)を覆うように液飛散防止部材8を配設している。液飛散防止部材8は断面形状がドーム状(半円弧状)であって、その天井部分は凹部6dから外側にはみ出さない高さにしてある。
【0039】
凹部6dの内側壁と底壁には細幅の溝6eが多数形成されている。また、凹部6dの底壁の四隅には、覆い部材6の内側に向けて貫通した戻し孔6fが形成されている。
【0040】
覆い部材6を
図3(a)(b)のように構成することで、液飛散防止部材8に付着した廃液を凹部6dの溝6eを介して毛細管現象で戻し孔6fに流入させることができる。したがって、経時で液飛散防止部材8に多量の廃液が付着しても、液飛散防止部材8の通気性が阻害されたり、廃液が外部に飛散したりするのを抑制することができる。
【0041】
(●液体吐出装置)
次に、本発明の実施形態に係る液体吐出装置の一例について
図4及び
図5を参照して説明する。
図4は同装置の概略図、
図5は同装置のヘッドユニットの一例の平面図である。
【0042】
液体を噴射する装置である印刷装置500は、記録媒体としての連続体510を搬入する搬入手段501と、搬入手段501から搬入された連続体510を印刷手段505に案内搬送する案内搬送手段503と、連続体510に対して液体を吐出して画像を形成する印刷を行う印刷手段505と、連続体510を乾燥する乾燥手段507と、連続体510を搬出する搬出手段509などを備えている。
【0043】
連続体510は搬入手段501の元巻きローラ511から送り出され、搬入手段501、案内搬送手段503、乾燥手段507、搬出手段509の各ローラによって案内、搬送されて、搬出手段509の巻取りローラ591にて巻き取られる。この連続体510は、印刷手段505において、ヘッドユニット550、555に対向して搬送され、一方のヘッドユニット550から吐出される液体によって画像が形成され、他方のヘッドユニット555から吐出される処理液で後処理が行われる。
【0044】
ここで、一方のヘッドユニット550には、例えば、搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ551A、551B、551C、551D(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ551」という。)が配置されている。各ヘッドアレイ551は、液体吐出手段であり、それぞれ、搬送される連続体510に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
【0045】
ヘッドアレイ551は、例えば、液体吐出ヘッド(これを、単に「ヘッド」ともいう。)100をベース部材552上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。そして、印刷手段505内に、本発明の実施形態に係る廃液収容装置1を備えている。
【0046】
廃液収容装置1は液排出口部7aの目詰まりなどを生じることなく長期にわたって廃液を回収することができる。この場合、廃液収容装置1で回収する廃液としては、例えば、液体吐出ヘッドのメンテナンスとして印刷に寄与しない液体を吐出する空吐出(フラッシング、パージなどを含む)などで生じるインクや処理剤の廃液が含まれる。
【0047】
なお、印刷装置500は、記録媒体としての連続体510へ印刷を行う装置ではなく、記録媒体としての枚葉紙すなわちカット紙へ印刷を行う装置であってもよい。また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
【0048】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば前記実施形態では廃液タンク2に覆い部材6を開閉可能に配設し、この覆い部材6に大気連通孔6cを形成したが、廃液タンク2の天井に大気連通孔を形成してもよい。要するに、大気連通孔は廃液収容装置1の内部を外気に連通するものであればよく、その配設位置は限定されない。
【0049】
また廃液収容装置1の形状や構造も図示するものに限定されないことは勿論である。また、液体吐出装置も
図4の印刷装置500に限定されるものではなく、例えば光硬化性樹脂やワックスなどをインクジェットノズルから吐出することで積層造形する三次元プリンタであってもよい。
【符号の説明】
【0050】
1:廃液収容装置 2:廃液タンク
2a:正面部 3:タンク収容部
3a:支持部 4:回動レバー
4a:係合部 4b:保持部
5:スライダ部材 6:覆い部材
6a:貫通孔 6b:シール部材
6c:大気連通孔 6d:凹部
6e:溝 6f:戻し孔
7:液排出部材 7a:液排出口部
8:液飛散防止部材 10:キャッピング手段
21:タンク本体 22:廃液取り入れ口部
22a:廃液取り入れ口 41:軸
42、52、53:付勢部材 43:ガイド軸
51:ガイド溝 54:保持部材
55:当接部 500:印刷装置(液体吐出装置)
501:搬入手段 503:案内搬送手段
505:印刷手段 507:乾燥手段
509:搬出手段 510:連続体
511:元巻きローラ 550、555:ヘッドユニット
551:ヘッドアレイ 551A、551B:フルライン型ヘッドアレイ
552:ベース部材 591:巻取りローラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0051】
【特許文献1】特開2020-49828号公報
【特許文献2】特許第5472495号公報