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特開2023-35686情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
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  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035686
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 9/50 20060101AFI20230306BHJP
【FI】
G06F9/50 120Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021142717
(22)【出願日】2021-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】首藤 憲彦
(57)【要約】
【課題】システムに必要なアプリケーションおよびサービスの登録を容易に実現することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、メモリと、前記メモリを作業領域としてアプリケーションおよびOSを実行するプロセッサと、を備える。前記OSは、前記メモリの空き容量が不足した場合に、複数の前記アプリケーションのうち、ホワイトリストが示す前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを終了させる制御部と、前記アプリケーションから、前記ホワイトリストに対する前記アプリケーションの登録の可否を示すホワイトリスト登録可否情報を取得する取得部と、取得した前記ホワイトリスト登録可否情報に基づいて、前記メモリの空き容量が不足した場合に不要な前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録する登録部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
前記メモリを作業領域としてアプリケーションおよびOSを実行するプロセッサと、を備え、
前記OSは、
前記メモリの空き容量が不足した場合に、複数の前記アプリケーションのうち、ホワイトリストが示す前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを終了させる制御部と、
前記アプリケーションから、前記ホワイトリストに対する前記アプリケーションの登録の可否を示すホワイトリスト登録可否情報を取得する取得部と、
取得した前記ホワイトリスト登録可否情報に基づいて、前記メモリの空き容量が不足した場合に不要な前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録する登録部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記メモリの空き容量が不足した場合には、前記メモリの空き容量がなくなった場合および前記メモリの空き容量が予め設定された容量以下となった場合の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、さらに、前記メモリの容量のうち、前記アプリケーションの実行により使用される最大の容量である最大メモリ使用量を取得し、
前記登録部は、前記最大メモリ使用量、前記OSにより使用が許可される前記メモリの容量であるシステムメモリ許容量、および前記OSおよび前記アプリケーションの実行により使用される前記メモリの最大の容量である最大メモリ合計使用量に基づいて、前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
OSが、
アプリケーションを実行する際に作業領域として用いられるメモリの空き容量が不足した場合に、複数の前記アプリケーションのうち、ホワイトリストが示す前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを終了させる工程と、
前記アプリケーションから、前記ホワイトリストに対する前記アプリケーションの登録の可否を示すホワイトリスト登録可否情報を取得する工程と、
取得した前記ホワイトリスト登録可否情報に基づいて、前記メモリの空き容量が不足した場合に不要な前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録する工程と、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
アプリケーションを実行する際に作業領域として用いられるメモリの空き容量が不足した場合に、複数の前記アプリケーションのうち、ホワイトリストが示す前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを終了させるステップと、
前記アプリケーションから、前記ホワイトリストに対する前記アプリケーションの登録の可否を示すホワイトリスト登録可否情報を取得するステップと、
取得した前記ホワイトリスト登録可否情報に基づいて、前記メモリの空き容量が不足した場合に不要な前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なOS(Operating System)には、メモリを有効に活用するために、メモリを管理するメモリ管理機能が搭載されている。このメモリ管理機能の1つとして、多くのアプリケーションおよびサービスがメモリを確保して当該メモリが枯渇した場合に、OSやシステムに不要なアプリケーションおよびサービスのプロセスを終了させて、メモリを確保する技術が開発されている。
【0003】
また、メモリを確保する際の不要なアプリケーションおよびサービスの選定方法として、システムに必要なアプリケーションおよびサービスが選定されないようにする技術も開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のOSによるメモリ管理機能では、システムに必要なアプリケーションおよびサービスを登録する際に、OSを変更しなければならず、OSの変更に大きく工数がかかるという課題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、システムに必要なアプリケーションおよびサービスの登録を容易に実現することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、メモリと、前記メモリを作業領域としてアプリケーションおよびOSを実行するプロセッサと、を備える。前記OSは、前記メモリの空き容量が不足した場合に、複数の前記アプリケーションのうち、ホワイトリストが示す前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを終了させる制御部と、前記アプリケーションから、前記ホワイトリストに対する前記アプリケーションの登録の可否を示すホワイトリスト登録可否情報を取得する取得部と、取得した前記ホワイトリスト登録可否情報に基づいて、前記メモリの空き容量が不足した場合に不要な前記アプリケーション以外の前記アプリケーションを前記ホワイトリストに登録する登録部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、システムに必要なアプリケーションおよびサービスの登録を容易に実現することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置を適用したMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施の形態にかかるMFPの機能構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、本実施の形態にかかるMFPにおけるホワイトリストに対するアプリケーションの登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態にかかる情報処理装置を適用したMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示されているように、本実施の形態にかかるMFP(Multi-Function Peripheral/Product/Printer)9は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0011】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、および、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0012】
これらのうち、CPU901は、MFP9の全体制御を行う制御部である。CPU901は、後述するRAM902bをワークエリア(作業領域)として、ROM902aに格納されるプログラムを実行することで、MFP9の各部の動作を制御する。例えば、CPU901は、操作パネル940を介してユーザから受け付けた入力情報に応じた各種情報(例えば、画像)の表示等の各種機能を実現する。
【0013】
本実施の形態では、CPU901は、OS(Operating System)および各種のアプリケーションを実行する。ここで、OSは、ユーザ、アプリケーション、およびハードウェアの中間に位置する。そして、OSは、ユーザおよびアプリケーションに対して標準的なインタフェースを提供すると同時に、ハードウェア等の各リソースに対して効率的な管理を行う。
【0014】
OSの主な機能としては、例えば、ファイルシステム等の補助記憶装置の管理、仮想記憶等のメモリ管理、マルチタスク等のプロセス管理、GUI(Graphic User Interface)等のユーザインタフェースの管理等が含まれる。また、OSの主な機能には、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等のネットワークの通信プロトコルに従った通信の管理等が含まれる。また、ここで、アプリケーションには、コピー、スキャン等、MFP9における各種機能を実現するためのプログラムが含まれる。
【0015】
NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、およびAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0016】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムおよびデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムおよびデータの展開、および、メモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM902bを有する。本実施の形態では、RAM902bは、アプリケーションおよびOSを実行する作業領域として用いられるメモリの一例である。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0017】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908、およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931およびプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとを有する。ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインタフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインタフェースを接続するようにしてもよい。
【0018】
MEM-C907は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出または書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0019】
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0020】
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931およびプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキーおよびコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。
【0021】
すなわち、操作パネル940は、ユーザの操作に応じた各種情報の入力を受け付ける。また、操作パネル940は、各種情報(例えば、入力を受け付けた各種情報、MFP9の動作状況を示す動作状況情報、MFP9の設定情報)を表示する。本実施の形態では、操作パネル940が有するパネル表示部940aは、タッチパネル機能が搭載された液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)により構成されているが、これに限定するものではない。例えば、パネル表示部940aは、有機EL(Electro Luminescence)表示装置等により構成されていても良い。また、本実施の形態では、操作パネル940が有する操作パネル940bは、ハードウェアキー等の操作部、ランプ等の表示部を有していても良い。
【0022】
コントローラ910は、MFP9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931またはプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0023】
なお、MFP9は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0024】
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。近距離通信回路920およびネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0025】
図2は、本実施の形態にかかるMFPの機能構成の一例を示すブロック図である。次に、図2を用いて、本実施の形態にかかるMFP9の機能構成の一例について説明する。
【0026】
本実施の形態では、CPU901は、上述したように、OS11、およびアプリケーション2を実行する。また、本実施の形態では、RAM902bは、ホワイトリスト12を記憶する。
【0027】
本実施の形態では、アプリケーション2は、複数のアプリケーション21~23を含む。本実施の形態では、アプリケーション2は、ホワイトリスト登録可否情報、最大メモリ使用量等のアプリ情報を保有するアプリケーション21を含む。
【0028】
ここで、ホワイトリスト登録可否情報は、ホワイトリスト12に対するアプリケーション21~23のそれぞれの登録の可否を示す情報である。ここで、ホワイトリスト12は、複数のアプリケーション21~23のうち、RAM902b等のメモリの空き容量が不足した場合に不要なアプリケーション以外のアプリケーションを示すリストである。メモリの空き容量が不足した場合には、メモリの空き容量がなくなった場合(すなわち、メモリが枯渇した場合)、およびメモリの空き容量が予め設定される容量以下になった場合の少なくとも一方を含む。また、ここで、最大メモリ使用量は、メモリの容量のうち、アプリケーション21~23の実行により使用される最大の容量である。
【0029】
OS11は、制御部111、取得部112、および登録部113を備える。制御部111は、メモリ管理機能として、RAM902b等のメモリの空き容量が不足した場合、不要なアプリケーションおよびサービスのプロセスを終了させて、メモリを確保する機能を有する制御部の一例である。すなわち、制御部111は、RAM902b等のメモリの空き容量が不足した場合、不要なアプリケーションおよびサービスのプロセスを終了させ、必要なアプリケーションおよびサービスを終了させない。
【0030】
具体的には、制御部111は、メモリの空き容量が不足した場合、アプリケーション21~23のうち、ホワイトリスト12が示すアプリケーション以外のアプリケーションを、不要なアプリケーションに決定する。そして、制御部111は、当該決定したアプリケーションを終了させる。これにより、MFP9に必要なアプリケーションおよびサービスの登録をアプリケーションの変更で行えるので、OS11を変更する場合に比べて、MFP9に必要なアプリケーションおよびサービスの登録を容易に実現することができる。
【0031】
ここで、ホワイトリスト12には、メモリの空き容量が不足した場合に終了させないアプリケーションが予め登録されていても良い。または、取得部112が、アプリケーション21から、ホワイトリスト登録可否情報を取得する。そして、登録部113が、当該取得したホワイトリスト登録可否情報に基づいて、メモリの空き容量が不足した場合に不要なアプリケーション以外のアプリケーションをホワイトリスト12に登録しても良い。
【0032】
また、取得部112は、アプリケーション21から、ホワイトリスト登録可否情報に加えて、最大メモリ使用量を含むアプリ情報を取得しても良い。この場合、登録部113は、取得したアプリ情報、当該OS11自身が保有するシステム情報に基づいて、メモリの空き容量が不足した場合に不要なアプリケーション以外のアプリケーションをホワイトリスト12に登録する。ここで、システム情報は、OS11により使用が許容されるメモリの容量であるシステムメモリ許容量と、OS11およびアプリケーション2の実行により使用されるメモリの最大の容量である最大メモリ合計使用量と、を含む。
【0033】
図3は、本実施の形態にかかるMFPにおけるホワイトリストに対するアプリケーションの登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。次に、図3を用いて、本実施の形態にかかるMFP9におけるホワイトリスト12に対するアプリケーション2の登録処理の流れの一例について説明する。
【0034】
まず、取得部112は、アプリケーション21から、アプリ情報を取得する(ステップS301)。次に、登録部113は、取得したアプリ情報が含むホワイトリスト登録可否情報に基づいて、アプリケーション21~23のうち登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能なアプリケーションか否かを判断する(ステップS302)。登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能なアプリケーションでない場合(ステップS302:No)、登録部113は、ホワイトリスト12に対するアプリケーションの登録処理を終了する。
【0035】
一方、登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能なアプリケーションである場合(ステップS302:Yes)、登録部113は、取得したアプリ情報が含む最大メモリ使用量、システムメモリ許容量、および最大メモリ合計使用量に基づいて、登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能な否かを判断する(ステップS303)。登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能なアプリケーションでない場合(ステップS303:No)、登録部113は、ホワイトリスト12に対するアプリケーションの登録処理を終了する。
【0036】
一方、登録対象のアプリケーションがホワイトリスト12に登録可能である場合(ステップS303:Yes)、登録部113は、当該登録対象のアプリケーションをホワイトリスト12に登録する(ステップS304)。
【0037】
このように、本実施の形態にかかるMFP9によれば、MFP9に必要なアプリケーションおよびサービスの登録をアプリケーションの変更で行えるので、OS11を変更する場合に比べて、MFP9に必要なアプリケーションおよびサービスの登録を容易に実現することができる。
【0038】
上記で説明した実施の形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本実施の形態における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0039】
なお、情報処理装置は、通信機能を備えた装置であれば、MFP9等の画像形成装置に限られない。情報処理装置は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等であってもよい。
【0040】
なお、本実施の形態のMFP9で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のMFP9で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0041】
さらに、本実施の形態のMFP9で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のMFP9で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0042】
本実施の形態のMFP9で実行されるプログラムは、上述した各部(制御部111、取得部112、登録部113)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU901等のプロセッサが上記ROM902aからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、制御部111、取得部112、登録部113が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0043】
2,21,22,23 アプリケーション
9 MFP
11 OS
12 ホワイトリスト
111 制御部
112 取得部
113 登録部
901 CPU
902a ROM
902b RAM
【先行技術文献】
【特許文献】
【0044】
【特許文献1】特開2019-179525号公報
図1
図2
図3