(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023038685
(43)【公開日】2023-03-17
(54)【発明の名称】プリントサーバ、画像形成装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20230310BHJP
G06F 21/56 20130101ALI20230310BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20230310BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20230310BHJP
【FI】
G06F3/12 338
G06F3/12 322
G06F3/12 311
G06F3/12 329
G06F3/12 353
G06F3/12 388
G06F3/12 359
G06F21/56
H04N1/00 127A
H04N1/00 Z
B41J29/38
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021145544
(22)【出願日】2021-09-07
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】成田 佳宏
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061CQ04
2C061CQ24
2C061HK11
2C061HN05
2C061HN15
2C061HQ17
5C062AA02
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AB40
5C062AB42
5C062AC04
5C062AC22
5C062AC34
5C062AC58
(57)【要約】
【課題】ウィルス検出処理に伴う印刷ジョブ実行の遅延を緩和する。
【解決手段】印刷ジョブを管理するプリントサーバにおいて、ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するサーバ側ジョブ受信部と、前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するかを前記ウィルス検出情報に基づいて判断するウィルス検出処理実施判断部と、前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合に、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施するサーバ側ウィルス検出処理部と、前記ウィルス検出処理を実施したことを前記印刷ジョブのウィルス検出情報に付加するウィルス検出情報付加部と、前記印刷ジョブを画像形成装置へ送信するジョブ送信部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブを管理するプリントサーバにおいて、
ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するサーバ側ジョブ受信部と、
前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するかを前記ウィルス検出情報に基づいて判断するウィルス検出処理実施判断部と、
前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合に、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施するサーバ側ウィルス検出処理部と、
前記ウィルス検出処理を実施したことを前記印刷ジョブのウィルス検出情報に付加するウィルス検出情報付加部と、
前記印刷ジョブを画像形成装置へ送信するジョブ送信部と、
を備えることを特徴とするプリントサーバ。
【請求項2】
前記ウィルス検出情報付加部は、前記印刷ジョブのウィルス検出情報に対して、前記ウィルス検出処理のパターンファイルのバージョン情報を追加する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプリントサーバ。
【請求項3】
前記ウィルス検出処理実施判断部は、特定の前記画像形成装置に対してはウィルス検出処理を実施しない、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプリントサーバ。
【請求項4】
前記ウィルス検出処理実施判断部は、ウィルス検出処理を実施させる画像形成装置を設定するユーザインタフェースを有する、
ことを特徴とする請求項3に記載のプリントサーバ。
【請求項5】
前記画像形成装置の性能と前記印刷ジョブの蓄積状態とを、前記画像形成装置から取得する情報取得部を備え、
前記ウィルス検出処理実施判断部は、前記画像形成装置の性能と前記画像形成装置の前記印刷ジョブの蓄積状態とに基づいて、ウィルス検出処理を実施するかを判断する、
ことを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のプリントサーバ。
【請求項6】
印刷ジョブに基づく印刷を実行する画像形成装置において、
ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するジョブ受信部と、
前記印刷ジョブから前記ウィルス検出情報を読み取るウィルス検出情報読取部と、
読み取った前記ウィルス検出情報を基に、前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出にかかるウィルス検出処理を実施するかを判断するウィルス検出情報判断部と、
前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施し、前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、当該ウィルス検出処理を実施しないウィルス検出処理部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷ジョブの前記ウィルス検出情報から取得した前記ウィルス検出処理のパターンファイルのバージョンと、当該画像形成装置内のウィルス検出パターンファイルのバージョンと、を比較するパターンファイル比較部をさらに備え、
前記ウィルス検出処理部は、前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合であっても、前記パターンファイル比較部による比較の結果として前記印刷ジョブの前記ウィルス検出情報から取得したパターンファイルが当該画像形成装置内のパターンファイルよりも古い場合には、ウィルス検出処理を実行する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
印刷ジョブを管理するプリントサーバを制御するコンピュータを、
ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するサーバ側ジョブ受信部と、
前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するかを前記ウィルス検出情報に基づいて判断するウィルス検出処理実施判断部と、
前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合に、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施するサーバ側ウィルス検出処理部と、
前記ウィルス検出処理を実施したことを前記印刷ジョブのウィルス検出情報に付加するウィルス検出情報付加部と、
前記印刷ジョブを画像形成装置へ送信するジョブ送信部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項9】
印刷ジョブに基づく印刷を実行する画像形成装置を制御するコンピュータを、
ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するジョブ受信部と、
前記印刷ジョブから前記ウィルス検出情報を読み取るウィルス検出情報読取部と、
読み取った前記ウィルス検出情報を基に、前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出にかかるウィルス検出処理を実施するかを判断するウィルス検出情報判断部と、
前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施し、前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、当該ウィルス検出処理を実施しないウィルス検出処理部と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリントサーバ、画像形成装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置による印刷の実行に関して、画像形成装置上で印刷ジョブのコンピュータウィルス検出処理を実行し、ウィルス感染した印刷ジョブの隔離やコンピュータウィルスの削除を行うことによってセキュリティを確保する技術が開示されている。
【0003】
特許文献1には、プリントサーバのウィルス検出処理による印刷時間の遅延を短くする目的で、プリントデータを小さなブロックデータに分割してそれぞれウィルス検出処理を行い、完了したブロックデータを画像形成装置側で結合して元のプリントデータを取り出す技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のウィルス検出処理によれば、プリントサーバなどのジョブ投入側でウィルス検出処理を実施済みのジョブに対しても画像形成装置上で再度ウィルス検出処理を実施するため、無駄なジョブ実行遅延が発生してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウィルス検出処理に伴う印刷ジョブ実行の遅延を緩和することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印刷ジョブを管理するプリントサーバにおいて、ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加した前記印刷ジョブを受信するサーバ側ジョブ受信部と、前記印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するかを前記ウィルス検出情報に基づいて判断するウィルス検出処理実施判断部と、前記ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合に、前記印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理を実施するサーバ側ウィルス検出処理部と、前記ウィルス検出処理を実施したことを前記印刷ジョブのウィルス検出情報に付加するウィルス検出情報付加部と、前記印刷ジョブを画像形成装置へ送信するジョブ送信部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ウィルス検出処理に伴う印刷ジョブ実行の遅延を緩和することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの全体構成図を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、画像形成装置のハードウェア構成図である。
【
図3】
図3は、プリントサーバのハードウェア構成図である。
【
図4】
図4は、プリントサーバのウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、画像形成装置のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、プリントサーバにおけるウィルス処理の流れを示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、画像形成装置におけるウィルス処理の流れを示すフローチャートである。
【
図9】
図9は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第3の実施の形態にかかるプリントサーバのウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、第4の実施の形態にかかるプリントサーバのウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、プリントサーバ、画像形成装置およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる印刷システムの全体構成図を示すブロック図である。
図1に示すように、印刷システムは、1台以上のクライアントPC(Personal Computer)300と、プリントサーバ400と、画像形成装置100とが、例えばインターネットなどのネットワーク500を介して接続されている。プリントサーバ400は、概略的には、印刷ジョブの中間処理を実行する。画像形成装置100は、印刷ジョブを実行する。画像形成装置100は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機である。
【0011】
印刷システムにおける印刷処理の概略について説明する。クライアントPC300で動作する印刷機能を備えたアプリケーション内で作成されたデータは、クライアントPC300内部のプリンタドライバを介して印刷ジョブに変換される。印刷ジョブは、クライアントPC300から画像形成装置100に送信され、画像形成装置100内部のコントローラ910(
図2参照)により編集および解析されて印字可能なラスタデータに変換される。ラスタデータは、画像形成装置100のプリンタ部932(
図2参照)により印刷される。
【0012】
なお、クライアントPC300からプリントサーバ400に対して印刷ジョブを送信し、プリントサーバ400にて印刷ジョブの編集や必要な設定を行った後に、プリントサーバ400から画像形成装置100に印刷ジョブを送信するようにしてもよい。
【0013】
また、クライアントPC300から印刷ジョブが送信されるのではなく、あらかじめプリントサーバ400に保存されている文書を画像形成装置100に直接送信するようにしてもよい。
【0014】
なお、
図1の例では、印刷システムには1台の画像形成装置100を例示しているが、これに限られるものではなく、印刷システムに含まれる画像形成装置100の台数および種類は任意である。
【0015】
次に、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。
【0016】
図2は、画像形成装置100のハードウェア構成図である。
図2に示されているように、画像形成装置100は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0017】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0018】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置100の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0019】
MEM-P902は、ブラウザアプリ、コントローラ910の各機能を実現させるプログラム(コンピュータウィルス検出処理プログラムを含む)やデータの格納用メモリであるROM(Read Only Memory)902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM(Random Access Memory)902bとからなる。なお、コンピュータウィルス検出処理プログラムは、印刷ジョブのデータと、既知のコンピュータウィルスの特徴を記録したパターンファイルに記録された情報とが合致する場合、印刷ジョブのデータをコンピュータウィルスとして検出するプログラムである。パターンファイルには、新しいコンピュータウィルスが発見されると、当該コンピュータウィルスの情報が追加される。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0020】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
【0021】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0022】
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0023】
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。コントローラ910は、画像形成装置100全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0024】
なお、画像形成装置100は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0025】
また、ネットワークI/F950は、ネットワーク500を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0026】
なお、本実施形態の画像形成装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像形成装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0027】
また、本実施形態の画像形成装置100で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0028】
次に、プリントサーバ400のハードウェア構成について説明する。
【0029】
図3は、プリントサーバ400のハードウェア構成図である。
図3に示されているように、プリントサーバ400は、コンピュータによって構築されており、
図3に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0030】
これらのうち、CPU501は、プリントサーバ400全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。
【0031】
HD504は、プログラム(コンピュータウィルス検出処理プログラムを含む)等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、コンピュータウィルス検出処理プログラムは、印刷ジョブのデータと、既知のコンピュータウィルスの特徴を記録したパターンファイルに記録された情報とが合致する場合、印刷ジョブのデータをコンピュータウィルスとして検出するプログラムである。パターンファイルには、新しいコンピュータウィルスが発見されると、当該コンピュータウィルスの情報が追加される。
【0032】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワーク500を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、
図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0033】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0034】
本実施形態のプリントサーバ400で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0035】
また、本実施形態のプリントサーバ400で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のプリントサーバ400で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0036】
また、本実施形態のプリントサーバ400で実行されるプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0037】
次に、プリントサーバ400のCPU501がプログラムに従って実行する各種の演算処理、および画像形成装置100のCPU901がプログラムに従って実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理であるウィルス処理について以下に説明する。
【0038】
図4は、プリントサーバ400のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【0039】
図4に示すように、プリントサーバ400は、サーバ側ジョブ受信部401と、サーバ側印刷ジョブ記憶部402と、サーバ側ジョブ制御部403と、ジョブ制御設定部404と、ジョブ制御設定記憶部405と、ウィルス検出処理実施判断部406と、サーバ側ウィルス検出処理部407と、ウィルス検出情報付加部408と、ジョブ送信部409と、を備える。
【0040】
サーバ側ジョブ受信部401は、クライアントPC300などで生成した印刷ジョブを受信する。サーバ側ジョブ受信部401は、印刷ジョブを受信すると、サーバ側印刷ジョブ記憶部402に印刷ジョブのデータを保存する。
【0041】
ここで、
図5は印刷ジョブの一例を示す図である。
図5に示すように、印刷ジョブは、印刷データとヘッダー情報とを含む。ヘッダー情報は、ジョブID、送信先アドレス、ユーザー名、文書名などである。加えて、本実施形態においては、ヘッダー情報の一部に、ウィルス検出処理の実施にかかるウィルス検出情報を付加する。ウィルス検出情報は、例えばウィルス検出処理を実施済みか未実施かなどの情報である。
【0042】
サーバ側ジョブ制御部403は、印刷ジョブに付加的な操作を加える各部に対する制御を実行する。具体的には、サーバ側ジョブ制御部403は、ウィルス検出処理実施判断部406とサーバ側ウィルス検出処理部407とウィルス検出情報付加部408とジョブ送信部409との各部を制御する。
【0043】
ジョブ制御設定部404は、印刷ジョブに対する制御にかかる設定をあらかじめジョブ制御設定記憶部405に保存する。サーバ側ジョブ制御部403は、ジョブ制御設定記憶部405に保存された設定に従って、各部(ウィルス検出処理実施判断部406、サーバ側ウィルス検出処理部407、ウィルス検出情報付加部408、ジョブ送信部409)に対する制御を実行する。
【0044】
ウィルス検出処理実施判断部406は、印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するか否かを判断する。具体的には、ウィルス検出処理実施判断部406は、印刷ジョブのウィルス検出情報(
図5参照)に基づき、ウィルス検出処理の実施が必要かを判断する。ウィルス検出処理実施判断部406は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、ウィルス検出処理の実施が不要と判断する。また、ウィルス検出処理実施判断部406は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、ウィルス検出処理の実施が必要と判断する。
【0045】
サーバ側ウィルス検出処理部407は、ウィルス検出処理が必要な場合、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理と、印刷ジョブの隔離またはコンピュータウィルスの駆除を行う。
【0046】
ウィルス検出情報付加部408は、ウィルス検出処理を実施したことを印刷ジョブのウィルス検出情報に付加する。
【0047】
ジョブ送信部409は、印刷ジョブを画像形成装置100へ送信する。
【0048】
図6は、画像形成装置100のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【0049】
図6に示すように、画像形成装置100は、ジョブ受信部101と、印刷ジョブ記憶部102と、ジョブ制御部103と、ウィルス検出情報読取部104と、ウィルス検出情報判断部105と、ウィルス検出処理部106と、ジョブ実行部107と、を備える。
【0050】
ジョブ受信部101は、プリントサーバ400およびクライアントPC300から印刷ジョブを受信する。ジョブ受信部101は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブ記憶部102に印刷ジョブのデータを保存する。
【0051】
ジョブ制御部103は、印刷ジョブに付加的な操作を加える各部に対する制御を実行する。具体的には、ジョブ制御部103は、ウィルス検出情報読取部104とウィルス検出情報判断部105とウィルス検出処理部106とジョブ実行部107との各部を制御する。
【0052】
ウィルス検出情報読取部104は、印刷ジョブからウィルス検出情報(
図5参照)を読み取る。
【0053】
ウィルス検出情報判断部105は、読み取ったウィルス検出情報を基に、画像形成装置100でウィルス検出処理が必要かを判断する。ウィルス検出情報判断部105は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、ウィルス検出処理の実施が不要と判断する。また、ウィルス検出情報判断部105は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、ウィルス検出処理の実施が必要と判断する。
【0054】
ウィルス検出処理部106は、ウィルス検出処理が必要な場合、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されているかを検出するウィルス検出処理と、印刷ジョブの隔離またはコンピュータウィルスの駆除を行う。
【0055】
ジョブ実行部107は、印刷ジョブに基づく印刷を実行する。
【0056】
次に、印刷システムのウィルス処理の流れについて説明する。
【0057】
まず、プリントサーバ400におけるウィルス処理の流れについて説明する。ここで、
図7はプリントサーバ400におけるウィルス処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
プリントサーバ400のサーバ側ジョブ受信部401は、クライアントPC300などで生成された印刷ジョブを受信する(ステップS1)。サーバ側ジョブ受信部401は、受信した印刷ジョブを、サーバ側印刷ジョブ記憶部402に保存する。
【0059】
次に、プリントサーバ400のウィルス検出処理実施判断部406は、受信した印刷ジョブに対してコンピュータウィルスの検出処理を実施するか否かを、印刷ジョブのウィルス検出情報に基づいて判断する(ステップS2)。ウィルス検出処理実施判断部406は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、ウィルス検出処理の実施が不要と判断し(ステップS2のNo)、ステップS5に進む。一方、ウィルス検出処理実施判断部406は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、ウィルス検出処理の実施が必要と判断(ステップS2のYes)、ステップS3に進む。
【0060】
ステップS3では、プリントサーバ400のサーバ側ウィルス検出処理部407が、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されていないかをチェックするウィルス検出処理を実施する(ステップS3)。併せて、サーバ側ウィルス検出処理部407は、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されている場合、必要に応じて、印刷ジョブの隔離またはコンピュータウィルスの駆除を行う。
【0061】
次に、プリントサーバ400のウィルス検出情報付加部408は、ウィルス検出処理を実施したことを印刷ジョブのウィルス検出情報に付加する(ステップS4)。
【0062】
次に、プリントサーバ400のジョブ送信部409は、印刷ジョブを画像形成装置100へと送信する(ステップS5)。
【0063】
次に、画像形成装置100における処理の流れについて説明する。ここで、
図8は画像形成装置100におけるウィルス処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
画像形成装置100のジョブ受信部101は、プリントサーバ400およびクライアントPC300から印刷ジョブを受信する(ステップS11)。ジョブ受信部101は、受信した印刷ジョブを、画像形成装置100の印刷ジョブ記憶部102に保存する。
【0065】
次に、画像形成装置100のウィルス検出情報読取部104は、印刷ジョブのウィルス検出情報を読み取る(ステップS12)。
【0066】
次に、画像形成装置100のウィルス検出情報判断部105は、読み取ったウィルス検出情報を基に、画像形成装置100でウィルス検出を実施するか否かを判断する(ステップS13)。ウィルス検出情報判断部105は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合には、ウィルス検出処理の実施が不要と判断し(ステップS13のYes)、ステップS15に進む。一方、ウィルス検出情報判断部105は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合には、ウィルス検出処理の実施が必要と判断(ステップS13のNo)、ステップS14に進む。
【0067】
ステップS14では、画像形成装置100のウィルス検出処理部106が、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されていないかをチェックするウィルス検出処理を実施する(ステップS14)。併せて、ウィルス検出処理部106は、印刷ジョブがコンピュータウィルスに汚染されている場合、必要に応じて、印刷ジョブの隔離またはコンピュータウィルスの駆除を行う。
【0068】
最後に、画像形成装置100のジョブ実行部107は、印刷ジョブに基づく印刷を実行する(ステップS15)。
【0069】
このように本実施形態によれば、プリントサーバ400等から画像形成装置100へ印刷ジョブを投入する際に、プリントサーバ400側でウィルス検出処理を実施済みか否かのウィルス検出情報を印刷ジョブに追加する。画像形成装置100はジョブ実行前にウィルス検出処理済みか否かのウィルス検出情報を参照することでウィルス検出の要否を判断し、プリントサーバ400側でウィルス検出処理を実施済みのジョブに関しては画像形成装置100側ではウィルス検出処理をスキップしてジョブを実行させる。これにより、ウィルス検出処理に伴う印刷ジョブ実行の遅延を緩和することができる。
【0070】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0071】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0072】
第2の実施の形態は、ウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合であっても、印刷ジョブのウィルス検出情報から取得したパターンファイルが画像形成装置内のパターンファイルよりも古い場合には、ウィルス検出処理を実行する点が、第1の実施の形態と異なるものとなっている。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
【0073】
図9は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置100のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【0074】
ここで、プリントサーバ400のウィルス検出情報付加部408は、印刷ジョブのウィルス検出情報に対して、ウィルス検出処理のパターンファイルのバージョン情報を追加するものとする。
【0075】
一方、画像形成装置100のウィルス検出処理部106は、
図9に示すように、印刷ジョブのウィルス検出情報から取得したウィルス検出処理のパターンファイルのバージョンと、当該画像形成装置100内のウィルス検出パターンファイルのバージョンと、を比較するパターンファイル比較部108をさらに備える。
【0076】
そして、画像形成装置100のウィルス検出処理部106は、印刷ジョブのウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合であっても、パターンファイル比較部108による比較の結果として印刷ジョブのウィルス検出情報から取得したパターンファイルが当該画像形成装置100内のパターンファイルよりも古い場合には、ウィルス検出処理を実行する。
【0077】
このように本実施形態によれば、印刷ジョブのウィルス検出情報がウィルス検出処理を実施済みである場合であっても、パターンファイル比較部108による比較の結果として印刷ジョブのウィルス検出情報から取得したパターンファイルが当該画像形成装置100内のパターンファイルよりも古い場合には、ウィルス検出処理を実行することにより、セキュリティを確保することができる。
【0078】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0079】
第3の実施の形態は、特定の画像形成装置100に対してはウィルス検出処理を実施しないように制御する点が、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なるものとなっている。以下、第3の実施の形態の説明では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる箇所について説明する。
【0080】
図10は、第3の実施の形態にかかるプリントサーバ400のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図10に示すように、プリントサーバ400のウィルス検出処理実施判断部406は、ジョブ送信先制御部410と、ジョブ送信先記憶部411と、を備える。
【0081】
ジョブ送信先制御部410は、特定の画像形成装置100に対してはウィルス検出処理を実施しないように制御する。より詳細には、ジョブ送信先制御部410は、ウィルス検出処理を実施させる画像形成装置100を設定するUI(ユーザインタフェース)を介して入力された画像形成装置100の送信先アドレスをジョブ送信先記憶部411に記憶する。そして、ジョブ送信先制御部410は、印刷ジョブの送信先アドレスがジョブ送信先記憶部411に記憶されている送信先アドレスに一致する場合には、印刷ジョブのウィルス検出情報がウィルス検出処理を未実施である場合であっても、ウィルス検出処理の実施は不要と判断する。
【0082】
このように本実施形態によれば、特定の画像形成装置100に対してはプリントサーバ400側でウィルス検出処理を行わず画像形成装置100でのみウィルス検出処理を実施するようにすることで、プリントサーバ400の負荷を軽減しつつ、印刷ジョブ実行の遅延を軽減させることができる。
【0083】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。
【0084】
第4の実施の形態は、画像形成装置100の性能と印刷ジョブの蓄積状態に基づいて、ウィルス検出処理を実施するかを判断する点が、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と異なるものとなっている。以下、第4の実施の形態の説明では、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態と異なる箇所について説明する。
【0085】
図11は、第4の実施の形態にかかるプリントサーバ400のウィルス処理にかかる機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図11に示すように、プリントサーバ400のウィルス検出処理実施判断部406は、画像形成装置100の性能と画像形成装置100の印刷ジョブの蓄積状態とを、画像形成装置100から取得する情報取得部412を備える。
【0086】
そして、ウィルス検出処理実施判断部406は、情報取得部412が取得した画像形成装置100の性能と画像形成装置100の印刷ジョブの蓄積状態とに基づいて、ウィルス検出処理を実施するか否かを判断する。
【0087】
例えば、ウィルス検出処理実施判断部406は、画像形成装置100において印刷ジョブの蓄積が多い状態であって、画像形成装置100の性能が低い場合には、ウィルス検出処理の実施は必要と判断し、プリントサーバ400側でウィルス検査処理を積極的に実施する。一方、ウィルス検出処理実施判断部406は、画像形成装置100において印刷ジョブの蓄積が少ない状態であって、画像形成装置100の性能が高い場合には、ウィルス検出処理の実施は不要と判断し、画像形成装置100側でウィルス検査処理を積極的に実施する。
【0088】
このように本実施の形態によれば、画像形成装置100の性能と画像形成装置100の印刷ジョブの蓄積状態とに基づいて、適切な負荷分散を行うことができる。
【0089】
なお、上記各実施の形態では、本発明の画像形成装置100を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0090】
100 画像形成装置
101 ジョブ受信部
104 ウィルス検出情報読取部
105 ウィルス検出情報判断部
106 ウィルス検出処理部
108 パターンファイル比較部
400 プリントサーバ
401 サーバ側ジョブ受信部
406 ウィルス検出処理実施判断部
407 サーバ側ウィルス検出処理部
408 ウィルス検出情報付加部
409 ジョブ送信部
412 情報取得部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0091】