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特開2023-41210検出機構、基板処理装置、および検出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041210
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】検出機構、基板処理装置、および検出方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/68 20060101AFI20230316BHJP
   H01L 21/677 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
H01L21/68 G
H01L21/68 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148443
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099944
【弁理士】
【氏名又は名称】高山 宏志
(72)【発明者】
【氏名】久保田 直樹
(72)【発明者】
【氏名】曽根 浩
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131BA03
5F131CA18
5F131DB22
5F131DB25
5F131DB52
5F131DB76
5F131DB82
5F131FA12
5F131FA26
5F131KA12
5F131KA44
5F131KA52
5F131KB05
5F131KB53
(57)【要約】
【課題】処理容器内で処理の妨げにならず簡易にステージや基板の表面状態や基板の位置ズレを検出できる検出機構、基板処理装置、および検出方法を提供する。
【解決手段】処理容器内でステージ上に載置された基板に対して処理を行う処理機構を有するとともに、ステージ上のステージ位置とステージから退避する退避位置との間で旋回する旋回部材を有する基板処理装置において、ステージおよび/またはステージ上に載置された基板の検出を行う検出機構である。検出機構は、旋回部材に設けられステージおよび/または基板を検出する検出器と、検出器の位置および検出器が検出する位置が所望の位置になるようにステージの駆動部および/または旋回部材の駆動部に制御指令を出し、検出器の検出信号の処理を行う検出制御部とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理容器内でステージ上に載置された基板に対して処理を行う処理機構を有するとともに、前記ステージ上のステージ位置と前記ステージから退避する退避位置との間で旋回する旋回部材を有する基板処理装置において、前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板の検出を行う検出機構であって、
前記旋回部材に設けられ前記ステージおよび/または前記基板を検出する検出器と、
前記検出器の位置および前記検出器が検出する位置が所望の位置になるように前記ステージの駆動部および/または前記旋回部材の駆動部に制御指令を出し、前記検出器の検出を制御する検出制御部と、
を有する、検出機構。
【請求項2】
前記基板処理装置は、前記基板に対しスパッタリングによって膜を形成する成膜装置であり、
前記処理機構は、前記ステージの上に載置された前記基板にターゲットからスパッタ粒子を放出するスパッタ粒子放出部であり、
前記旋回部材は、前記ステージの上に載置された前記基板を覆うディスクシャッタを旋回させるアーム部であって、前記ステージの上に載置された前記基板を遮蔽するディスクシャッタを、前記基板を遮蔽する遮蔽位置と、前記ステージから退避する退避位置との間で旋回させる、請求項1に記載の検出機構。
【請求項3】
前記処理容器内は真空に保持され、前記アーム部の内部は大気圧に保持され、前記検出器は、前記アーム部の内部に設けられ、前記アーム部の前記検出器に対応する部分には透過窓が嵌め込まれ、前記検出器から検出信号を前記検出制御部へ送信する信号ケーブルは、前記アーム部の内部を通って、前記処理容器の外部へ取り出される、請求項2に記載の検出機構。
【請求項4】
前記検出器は撮像器であり、前記信号ケーブルは光ファイバーケーブルである、請求項3に記載の検出機構。
【請求項5】
前記検出器は、前記ステージの表面の状態、前記ステージの上に載置された基板の状態、前記ステージの上に載置された前記基板の位置を検出する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の検出機構。
【請求項6】
前記検出制御部は、前記旋回部材を前記検出器が検出開始位置となるように旋回させ、前記ステージを回転させながら、前記旋回部材を前記ステージ上で往復動させ、前記検出器に、前記ステージの状態または前記ステージ上に載置された前記基板の表面の状態を検出させる、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の検出機構。
【請求項7】
前記ステージの外周に設けられたマスク部材をさらに有し、
前記検出制御部は、前記ステージに前記基板が載置された状態で、前記旋回部材を前記検出器が前記基板の端部になるように旋回させ、次いで前記ステージを回転させて、複数箇所で前記検出器に前記マスク部材と前記基板の端部との距離を検出させ、前記マスク部材と前記基板の端部との距離の変動量から、前記基板の径方向のズレ量を算出する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の検出機構。
【請求項8】
前記検出制御部は、前記旋回部材を前記検出器が前記基板のノッチまたはアライメントマークの直上に位置するように旋回させ、前記ノッチまたは前記アライメントマークの傾きから前記基板の角度のズレ量を算出する、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の検出機構。
【請求項9】
基板を処理する基板処理装置であって、
処理容器と、
前記処理容器内に設けられた基板を載置するステージと、
前記ステージ上に載置された基板に対して処理を行う処理機構と、
前記ステージ上のステージ位置と前記ステージ位置から退避する退避位置との間で旋回する旋回部材と、
前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板の検出を行う検出機構と、
を有し、
前記検出機構は、
前記旋回部材に設けられ前記ステージおよび/または前記基板を検出する検出器と、
前記検出器の位置および前記検出器が検出する位置が所望の位置になるように前記ステージの駆動部および/または前記旋回部材の駆動部に制御指令を出し、前記検出器の検出を制御する検出制御部と、
を有する、基板処理装置。
【請求項10】
前記基板処理装置は、前記基板に対しスパッタリングによって膜を形成する成膜装置であり、
前記処理機構は、前記ステージの上に載置された前記基板にターゲットからスパッタ粒子を放出するスパッタ粒子放出部であり、
前記旋回部材は、前記ステージの上に載置された前記基板を覆うディスクシャッタを旋回させるアーム部であって、前記ステージの上に載置された前記基板を遮蔽するディスクシャッタを、前記基板を遮蔽する遮蔽位置と、前記ステージから退避する退避位置との間で旋回させる、請求項9に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記処理容器内は真空に保持され、前記アーム部の内部は大気圧に保持され、前記検出器は、前記アーム部の内部に設けられ、前記検出器から検出信号を前記検出制御部へ送信する信号ケーブルは、前記アーム部の内部を通って、前記処理容器の外部へ取り出される、請求項10に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記検出器は撮像器であり、前記信号ケーブルは光ファイバーケーブルである、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記検出器は、前記ステージの表面の状態、前記ステージの上に載置された基板の状態、前記ステージの上に載置された前記基板の位置を検出する、請求項9から請求項12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記検出制御部は、前記旋回部材を前記検出器が検出開始位置となるように旋回させ、前記ステージを回転させながら、前記旋回部材を前記ステージ上で往復動させ、前記検出器に、前記ステージの状態または前記ステージ上に載置された前記基板の表面の状態を検出させる、請求項9から請求項13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記ステージの外周に設けられたマスク部材をさらに有し、
前記検出制御部は、前記ステージに前記基板が載置された状態で、前記旋回部材を前記検出器が前記基板の端部になるように旋回させ、次いで前記ステージを回転させて、複数箇所で前記検出器に前記マスク部材と前記基板の端部との距離を検出させ、前記マスク部材と前記基板の端部との距離の変動量から、前記基板の径方向のズレ量を算出する、請求項9から請求項14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記検出制御部は、前記旋回部材を前記検出器が前記基板のノッチまたはアライメントマークの直上に位置するように旋回させ、前記ノッチまたは前記アライメントマークの傾きから前記基板の角度のズレ量を算出する、請求項9から請求項15のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項17】
処理容器内でステージ上に載置された基板に対して処理を行う処理機構を有するとともに、前記ステージ上のステージ位置と前記ステージから退避する退避位置との間で旋回する旋回部材を有する基板処理装置において、前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板の検出を行う検出方法であって、
前記旋回部材に検出器を設けることと、
前記旋回部材を旋回させて前記検出器により前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板を検出することと、
を有する検出方法。
【請求項18】
前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板を検出することは、
前記旋回部材を前記検出器が検出開始位置となるように旋回させることと、
前記ステージを回転させながら、前記旋回部材を前記ステージ上で往復動させて、前記検出器に、前記ステージの状態または前記ステージ上に載置された前記基板の表面の状態を検出させることと、
を有する、請求項17に記載の検出方法。
【請求項19】
前記基板処理装置は、前記ステージの外周に設けられたマスク部材をさらに有し、
前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板を検出することは、
前記ステージに前記基板が載置された状態で、前記旋回部材を前記検出器が前記基板の端部になるように旋回させることと、
次いで前記ステージを回転させて、複数箇所で前記検出器に前記マスク部材と前記基板の端部との距離を検出させることと、
前記マスク部材と前記基板の端部との距離の変動量から、前記基板の径方向のズレ量を算出することと、
を有する、請求項17または請求項18に記載の検出方法。
【請求項20】
前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板を検出することは、
前記旋回部材を前記検出器が前記基板のノッチまたはアライメントマークの直上に位置するように旋回させることと、
前記ノッチまたは前記アライメントマークの傾きから前記基板の角度のズレ量を算出することと、
を有する、請求項17から請求項19のいずれか一項に記載の検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、検出機構、基板処理装置、および検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程においては、基板に対して成膜等の種々の処理が行われる。このような処理は、真空に保持された処理容器と、処理容器内に設けられた基板を載置する基板載置台とを有する基板処理装置により行うことができる。
【0003】
このような基板処理装置において、処理容器内で基板の位置やパーティクルの有無等を検出できれば有用である。処理容器内で所定の検出を行う技術として、例えば、特許文献1には、処理容器の排気ラインを流れる排ガスにレーザー光を透過させて、レーザー光内を通過した異物粒子による散乱光をI-CCDカメラで計測して異物粒子を検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011-129749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、処理容器内で処理の妨げにならず簡易にステージや基板の表面状態や基板の位置ズレを検出できる検出機構、基板処理装置、および検出方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る検出機構は、処理容器内でステージ上に載置された基板に対して処理を行う処理機構を有するとともに、前記ステージ上のステージ位置と前記ステージから退避する退避位置との間で旋回する旋回部材を有する基板処理装置において、前記ステージおよび/または前記ステージ上に載置された基板の検出を行う検出機構であって、前記旋回部材に設けられ前記ステージおよび/または前記基板を検出する検出器と、前記検出器の位置および前記検出器が検出する位置が所望の位置になるように前記ステージの駆動部および/または前記旋回部材の駆動部に制御指令を出し、前記検出器の検出を制御する検出制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、処理容器内で処理の妨げにならず簡易にステージや基板の表面状態や基板の位置ズレを検出できる検出機構、基板処理装置、および検出方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】一実施形態に係る検出機構を搭載した基板処理装置を示す断面図である。
図2】ディスクシャッタを旋回させるためのアーム部の旋回動作を説明する図である。
図3】一実施形態に係る検出機構を説明するための断面図である。
図4】ディスクシャッタを退避させた状態の基板処理装置を示す断面図である。
図5】検出機構によりステージの表面状態を検出する際の状態を示す図である。
図6】検出機構によりステージ上の基板の表面状態を検出する際の状態を示す図である。
図7】検出機構によりステージ上での基板の位置を検出する際の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態について具体的に説明する。
<基板処理装置>
最初に、一実施形態に係る検出機構を搭載した基板処理装置について説明する。図1は一実施形態に係る検出機構を搭載した基板処理装置を示す断面図、図2はディスクシャッタを旋回させるためのアーム部の旋回動作を説明する図である。
【0010】
基板処理装置1は、基板W上にスパッタリングによって膜を形成する成膜装置として構成される。基板Wとしては、例えば、Siのような半導体、ガラス、セラミックス等からなるウエハを挙げることができるがこれに限定されない。
【0011】
基板処理装置1は、処理容器10と、ステージ20と、スパッタ粒子放出部30aおよび30bと、ガス供給部40と、デスクシャッタ部50と、検出機構60と、制御部70とを備える。
【0012】
処理容器10は、例えばアルミニウム製であり、基板Wの処理を行う処理室を画成する。処理容器10は、接地電位に接続されている。処理容器10は、上部が開口された容器本体10aと、容器本体10aの上部開口を塞ぐように設けられた蓋体10bとを有する。蓋体10bは、円錐台状をなしている。
【0013】
処理容器10の底部には排気口11が形成され、排気口11には排気装置12が接続されている。排気装置12は、圧力制御弁、および真空ポンプを含んでおり、排気装置12により、処理容器10内が所定の真空度まで真空排気されるようになっている。
【0014】
処理容器10の側壁には、隣接する搬送室(図示せず)との間で基板Wを搬入出するための搬入出口13が形成されている。搬入出口13はゲートバルブ14により開閉される。
【0015】
ステージ20は、略円板状をなし、処理容器10内の底部近傍に設けられ、基板Wを水平に保持するようになっている。ステージ20は、本実施形態では、ベース部21および静電チャック22を有する。ベース部21は例えばアルミニウムからなる。静電チャック22は、誘電体からなり、内部に電極(図示せず)が設けられている。電極23には直流電源(図示せず)から直流電圧が印加され、これによる静電気力により基板Wが静電チャック22の表面に静電吸着される。ベース部21の内部には、ヒーターや冷却媒体流路の一方または両方を有する温調機構(図示せず)が設けられている。
【0016】
ステージ20は、駆動機構26により駆動される。駆動機構26は処理容器10の下方に設けられており、駆動機構26から上方に延びる支軸27が処理容器10の底壁を貫通して延び、その先端がステージ20の底面中央に接続されている。駆動機構26は、支軸27を介してステージ20を回転および昇降するように構成される。支軸27と処理容器10の底壁との間は、封止部材28により封止されている。封止部材28を設けることにより、処理容器10内を真空状態に保ったまま支軸27が回転および昇降動作することが可能となる。封止部材28として、例えば磁性流体シールを挙げることができる。
【0017】
ステージ20の周囲には、円環状をなすマスク部材29が設けられている。マスク部材29は、防着シールドとして機能する。
【0018】
スパッタ粒子放出部30aおよび30bは、スパッタ成膜を行うための処理機構として機能する。スパッタ粒子放出部30aおよび30bは、それぞれ、ターゲットホルダ(電極)31aおよび31bと、ターゲット32aおよび32bと、電源33aおよび33bと、マグネット34aおよび34bとを有する。
【0019】
ターゲットホルダ31aおよび31bは、導電性を有する材料からなり、絶縁性部材35aおよび35bを介して、処理チャンバ10の蓋体10bの傾斜面の、互いに異なる位置に取り付けられている。本例ではターゲットホルダ31aおよび31bは、互いに対向する位置に設けられているが、これに限るものではなく、任意の位置に設けることができる。
【0020】
ターゲット32aおよび32bは、ターゲットホルダ31aおよび31bに保持され、矩形状をなしてており、成膜しようとする膜の構成元素を含む材料からなる。
【0021】
電源33aおよび33bは、直流電源であり、ターゲットホルダ31aおよび31bを介してターゲット32aおよび32bに電力を供給する。なお、電源33aおよび33bは交流電源(高周波電源)であってもよい。ターゲット32aおよびターゲット32bが絶縁体である場合は交流電源(高周波電源)が用いられる。
【0022】
マグネット34aおよび34bは、ターゲットホルダ31aおよび31bの裏面側に設けられている。マグネット34aおよび34bは、ターゲット32aおよび32bに漏洩磁場を与え、マグネトロンスパッタを行うためのものである。マグネット34aおよび34bは、マグネット駆動部(図示せず)によりターゲットホルダ31aおよび31bの裏面に沿って揺動するように構成されている。
【0023】
ターゲット32aおよび32bの表面の外周部分には、それぞれ、スパッタ粒子の放出方向を規制するリング状部材36aおよび36bが設けられている。リング状部材36aおよび36bは接地されている。
【0024】
なお、電源33a,33bの両方から、ターゲット32a,32bの両方へ電圧を印加してもよいし、いずれか一方のみに電圧を印加してもよい。また、スパッタ粒子放出部の数は2つに限るものではない。
【0025】
スパッタ粒子放出部30a,30bの下方位置には、ターゲット遮蔽部材81が設けられている。ターゲット遮蔽部材81は、処理容器10の蓋部10bに沿った円錐台状をなし、ターゲット32a,32bに対応する大きさの開口部82が形成されている。ターゲット遮蔽部材81は、回転機構83により回転され、開口部82をターゲット32a,32bの少なくとも一方に対応させることにより、開口部82に対応したターゲットが開状態となる。一方、開口部82に対応しないターゲットは閉状態となる。そして、開口部82に対応したターゲットから基板Wへのスパッタ粒子の放射が可能となる。また、ターゲット32a,32bの少なくとも一方を遮蔽部材81で遮蔽することにより、遮蔽されたターゲットのスパッタ洗浄が可能となる。
【0026】
ステージ20の上方には、ステージ20の上面外端部からターゲット遮蔽部材81の下端近傍まで達するように、遮蔽部材84が設けられている。遮蔽部材84は、スパッタ粒子が処理容器10の壁部に達することを抑制する機能を有する。
【0027】
ガス供給部40は、ガス供給源41と、ガス供給源41から延びるガス供給配管42と、ガス供給配管42に設けられた流量制御器43と、ガス導入部材44とを有している。ガス供給源41からは、処理容器10内において励起されるスパッタリングガスとして、Ar等の希ガスが、ガス供給配管42およびガス導入部材44を介して処理容器10内に供給される。
【0028】
ガス供給部40から処理容器10内にスパッタリングガスが供給された状態で、電源33aおよび33bからターゲットホルダ31aおよび31bを介してターゲット32aおよび32bに電圧が印加されることにより、ターゲット32aおよび32bの周囲でスパッタガスが解離する。このとき、マグネット34aおよび34bの漏洩磁場がターゲット32aおよび32bの周囲に及ぼされることで、ターゲット32aおよび32bの周囲に集中してマグネトロンプラズマが形成される。この状態でプラズマ中の正イオンがターゲット32aおよび32bに衝突し、ターゲット32aおよび32bからスパッタ粒子が放出され、基板W上に堆積される。
【0029】
ディスクシャッタ部50は、コンディショニング等の際に、ステージ20に載置された基板Wを遮蔽し、基板Wにスパッタ粒子が到達することを防止する機能を有する。ディスクシャッタ部50は、ディスクシャッタ51と、アーム部52と、回転軸53と、回転機構54と、昇降機構55とを有する。
【0030】
アーム部52は中空構造を有し、水平に設けられ、その上面でディスクシャッタ51を支持し旋回させる旋回部材として機能する。アーム部52は、上面に開口を有する本体部52aと、本体部52aの開口を封止するように設けられた封止蓋52bとを有している。封止蓋52bは、溶接またはシール部材により本体部52aの開口に封止され、封止蓋52bによりアーム部52の内部が密閉空間となる。アーム部52の本体部52aが封止蓋52bで封止されることにより、真空状態の処理容器10に対し、アーム部52の内部が大気圧に保持される。
【0031】
ディスクシャッタ51は円板状をなし、ステージ20と同等の径を有しており、ステージ20に保持された基板Wを覆うことが可能となっている。
【0032】
回転軸53はアーム部52を旋回させるための軸であり、中空構造を有し、アーム部52の端部に接続され、垂直方向下方に延び、処理容器10の底壁を貫通して処理容器10の下方の回転機構54により回転される。回転軸53の内部空間は密閉空間となっており、アーム部52の内部空間と連通し、大気圧に保持される。
【0033】
回転機構54により回転軸53が回転されることにより、アーム部52がディスクシャッタ51とともに旋回される。アーム部52は、図2に示すように、ステージ20上のステージ位置と、破線で示すステージ20から退避した退避位置との間で旋回されるように構成され、アーム部52の旋回により、ディスクシャッタ51がステージ20上の基板Wを遮蔽する遮蔽位置と、ステージ20から退避する退避位置とをとるようになっている。
【0034】
昇降機構55は、回転軸53を回転可能に支持するとともに、回転軸53を介してアーム部52を昇降するようになっている。回転軸53と処理容器10の底壁との間は、封止部材56により封止されている。封止部材56としては、例えば流体シールを挙げることができる。
【0035】
検出機構60は、基板Wの表面全体の状態やステージ20の表面全体の状態の検出(モニタリング)や、ステージ20上での基板Wの位置の検出を行うものであり、検出器61と、透過窓62と、信号ケーブル63と、検出制御部64とを有する。検出機構60については後で詳細に説明する。
【0036】
制御部70は、コンピュータからなり、基板処理装置1の各構成部、例えば、電源33a,33b、排気装置12、駆動機構26、ガス供給部40、回転機構54、昇降機構55、検出制御部64等を制御する。制御部70は、これらの制御を行うCPUからなる主制御部と、入力装置、出力装置、表示装置、記憶装置を有する。主制御部は、記憶装置は基板処理装置1で実行される各種処理のパラメータが記憶され、また、基板処理装置1で実行される処理を制御するためのプログラム、すなわち処理レシピが格納された記憶媒体を有している。主制御部は、記憶媒体に記憶されている所定の処理レシピを呼び出し、その処理レシピに基づいて基板処理装置1に処理を実行させる。
【0037】
詳細には、制御部70は、基板Wの成膜処理の際には、成膜処理モードとなり、主制御部は、成膜処理レシピに基づいて処理を実行させる。また、検出機構60での検出を行う際には、検出処理モードとなる。検出処理モードでは、主制御部は、検出処理レシピに基づいて、検出器61により必要な検出処理が実施されるように、後述する検出制御部64に検出位置や検出内容等の検出に必要な指令を送る。
【0038】
<検出機構>
次に、一実施形態に係る検出機構60について詳細に説明する。図3は検出機構を説明するための断面図である。
上述したように、検出機構60は、検出器61と、透過窓62と、信号ケーブル63と、検出制御部64とを有する。
【0039】
検出器61は、アーム部52の内部に設けられ、ステージ20の表面全体の状態や基板Wの表面全体の状態の検出(モニタリング)や、ステージ20上での基板Wの位置の検出を実際に行うものである。検出器61は、例えば、封止蓋52bの裏面に取り付けられる。検出器61としては、検出対象を撮像する撮像器を用いることができ、撮像器としては、内視鏡、CMOSセンサ、CCDカメラ等、撮像素子(CMOS、CCD等)を含むものを挙げることができる。検出器61としては、他に、レーザー変位計等を用いることができる。
【0040】
透過窓62は、アーム部52の検出器61に対応する位置に密閉状態で嵌め込まれ、検出器61は、透過窓62を介して基板Wやステージ20の検出を行う。透過窓62としては、例えば石英ガラスを用いることができる。
【0041】
信号ケーブル63は、検出器61からの検出信号を検出制御部64へ送信するものであり、アーム部52および回転軸53の内部を通って処理容器10外へ取り出される。信号ケーブル63の取り出し部は例えばハーメチックシールとなっている。検出器61が撮像器である場合、信号ケーブルとして光ファイバーケーブルを用いることができる。
【0042】
検出制御部64は、検出器61の位置および検出器61が検出する位置が所望の位置になるように、ステージ20を回転させる駆動機構26、ディスクシャッタ部50の回転機構54および昇降機構55に制御指令を出すとともに、検出器61の検出の制御を行う。検出制御部64による位置制御においては、検出制御部64からの指令に基づいて、駆動機構26により検出器61によって検出される基板Wまたはステージ20の位置が移動され、回転機構54により検出器61自体の位置が移動され、昇降機構55により被写界深度の調整等のために検出器61の高さ位置が調整される。また、検出制御部64による検出制御においては、検出器61に所望の検出を実行させるとともに検出信号の処理を行う。検出制御部64の制御は制御部70からの指令によってなされる。検出制御部64は制御部70の一部であってもよい。
【0043】
<成膜処理動作>
次に、以上のように構成される基板処理装置1における基板処理動作について説明する。
【0044】
成膜処理は、後述するように、処理容器10内に搬送され、ステージ20に載置された基板Wに対して検出処理を行った後、制御部70を成膜処理モードにして以下のように行われる。
【0045】
最初に、基板処理装置1のディスクシャッタ部50のディスクシャッタ51で基板Wを遮蔽した図1の状態で、スパッタ粒子放出部30a、30bのコンディショニングを行う。
【0046】
その後、図4に示すように、回転機構54によりアーム部52を退避位置に旋回させてディスクシャッタ51を退避位置に退避させる。このとき、ターゲット32a,32bのうち使用しないターゲットをターゲット遮蔽部材81により遮蔽することができる。図4は、ターゲット32bが遮蔽されターゲット31aを使用する例が示されているが、遮蔽部材81の開口部82の位置を調整して、ターゲット32bのみを使用することもターゲット32aおよび32bの両方を使用することもできる。
【0047】
図4の状態で、ガス供給部40から処理容器10内へスパッタガスとして不活性ガス、例えばArガスを導入し、排気装置12により処理容器10内を所定の圧力に調圧する。そして、駆動機構26によりステージ20を回転しつつ、スパッタ成膜を実施する。
【0048】
図4の状態においてスパッタ成膜は以下のように実施することができる。電源33aからターゲットホルダ31aを介してターゲット32aに電圧を印加することによりプラズマを生成するとともに、マグネット34aを駆動させ磁界を発生させる。これにより、プラズマ中の正イオンがターゲット32aに衝突し、ターゲット32aからその構成金属からなるスパッタ粒子が放出される。放出されたスパッタ粒子が基板W上に堆積され、所望の膜が成膜される。
【0049】
なお、上述したようにターゲット遮蔽部材81を調整して、ターゲット32bからスパッタ粒子を放出する場合は、電源33bからターゲットホルダ31bを介してターゲット32bに電圧を印加すればよい。また、ターゲット32aおよび32bの両方からスパッタ粒子を放出する場合は、電源33aおよび33bからターゲットホルダ31aおよび31bを介してターゲット32aおよび32bに電圧を印加すればよい。
【0050】
<検出機構による検出処理動作>
次に、基板処理装置1における検出機構60による検出処理動作について説明する。
検出処理は、上述した基板Wに対する成膜処理に先立って、制御部70を検出処理モードにし、制御部70からの検出制御部64の制御指令に基づいて実行され、以下のように、検出機構60によりステージ20および/または基板Wの検出を行う。具体的には、ステージ20表面状態の検出、基板W表面状態の検出、ステージ20上での基板Wの位置の検出を含む。なお、検出処理は、必要に応じて成膜処理後にも実行される。
【0051】
(1)ステージ20の表面状態の検出
最初に、ステージ20に基板を載置しない状態で、検出機構60によりステージ20の表面状態を検出する。ステージ20の表面状態の検出に際しては、まず、図5(a)に示すように、ディスクシャッタ部50のアーム部52を旋回させて検出器61をステージ20の上方に位置させ、昇降機構55により被写界深度の調整等のために検出器61の高さ位置を調整する。そして、図5(b)に示すように、駆動機構26によりステージ20を回転させながら回転機構54によりアーム部52を繰り返し旋回させ、ステージ20の表面全体の状態、典型的にはステージ20表面のパーティクル(ゴミ)を検出(モニタリング)する。このときの駆動機構26、回転機構54、昇降機構55による検出位置制御は検出制御部64により行われる。そして、検出制御部64で検出信号を処理し、例えば、パーティクルの数が基準値未満か否かを検出する。
【0052】
検出器61が撮像器である場合、検出器61の高さ位置の調整により被写界深度を調整し、ステージ20を回転させながらアーム部52を繰り返し旋回させることにより、得られた撮像または映像を繋ぎ合わせて、ステージ20表面全体の状態を把握する。
【0053】
ステージ20の表面状態が基準範囲から外れた場合、例えばパーティクルの数が基準値以上となった場合、対策を講じる。例えば、装置を停止し、メンテナンスを行う。
【0054】
このときの具体的な動作例について以下に説明する。
最初に、ディスクシャッタ部50のアーム部52の位置を、退避位置からステージ20側へ旋回させてステージ20上方の検出開始位置へ移動させる。例えば、退避位置は、アーム部52がステージ中心から85°旋回した位置であり、検出開始位置はその退避位置から55°ステージ20側に旋回させた位置である。
【0055】
検出開始位置で被写界深度を調整した後、ステージ20を回転させる。このときの回転速度は5rpm以上であってよい。そして、ステージ20の回転動作中に、アーム部52を検出開始地点からステージ20の中心に向かって旋回させ、中心位置まで達したら、アーム部52を折り返し動作させて検出位置まで戻す。このときの旋回速度は10rpm以上であってよい。このような旋回動作をステージ20が1周するまで繰り返し行い、動的にステージ20上のパーティクルの検出を行う。
【0056】
(2)基板Wの表面状態の検出
次に、処理容器10内に基板Wを搬入し、ステージ20上に基板Wを載置させて、検出機構60により基板Wの表面状態を検出する。基板Wの表面状態の検出に際しては、ステージ20の表面状態の検出の際と同様に行うことができる。すなわち、まず、ディスクシャッタ部50のアーム部52を旋回させて検出器61を基板Wが載置されたステージ20の上方に位置させ、同様に、昇降機構55により被写界深度の調整等のために検出器61の高さ位置を調整する。そして、図6に示すように、駆動機構26によりステージ20を回転させながら回転機構54によりアーム部52を繰り返し旋回させ、基板Wの表面全体の状態を検出(モニタリング)する。基板Wの表面状態としては、膜剥がれ(パーティクル(ゴミ))、亀裂、ひび割れを挙げることができる。具体例としては、ステージ20の表面状態の検出の際と同様のものを挙げることができる。基板Wの表面状態が許容範囲から外れた場合、基板Wを回収する。
【0057】
(3)ステージ20上での基板Wの位置の検出
次に、ステージ20上での基板Wの位置を検出し、位置ズレを算出する。ステージ20上での基板Wの位置の検出に際しては、図7に示すように、まず、ディスクシャッタ部50のアーム部52を旋回させて検出器61を基板Wが載置されたステージ20の上方に位置させる。そして、検出器61を基板Wの端部に合わせ、ステージ20を回転させ、複数箇所でマスク部材29と基板端部との距離(X、Y成分)を検出し、その変動量から径方向のズレ量(偏心度合い)を算出する。マスク部材29と基板端部との距離としては、図示するように、マスク部材29の周端部を基準とした基板外周端までの距離を用いることができる。また、基板Wのノッチ91またはアライメントマーク92を検出器61で検出して基板Wの角度のズレ量を算出する。なお、本例の場合にも、検出器61を基板Wが載置されたステージ20の上方に位置させた際に、同様に、昇降機構55により被写界深度の調整等のために検出器61の高さ位置を調整する。
【0058】
基板Wの位置ズレ量(径方向のズレ量、角度のずれ量)が許容範囲を外れた場合、基板Wを回収するとともに、処理容器10内に基板Wを搬送する搬送機構(図示せず)の位置補正を行う。すなわち基板Wの搬送位置が許容範囲になるように搬送機構を補正する。
【0059】
このときの具体的な動作について以下に説明する。
最初に、パーティクル検出の際と同様、ディスクシャッタ部50のアーム部52の位置を、退避位置からステージ20側へ旋回させてステージ20上方の検出開始位置へ移動させる。
【0060】
次に、任意の場所で、基板W端部とマスク部材29との距離の1回目の測定を行い、次に、ステージ20を90°回転させ、同様に2回目の測定を行う。そして、1回目および2回目についてX、Y成分を検出して、ステージ20に対する基板Wの径方向のずれ量(偏心度合い)を算出する。また、基板Wのノッチ91またはアライメントマーク92の直上にアーム部52(検出器61)が位置するようにアーム部52を旋回動作させて、ノッチ91またはアライメントマーク92を検出し、その傾きから基板Wの角度のズレ量(θ方向のズレ量)を算出する。
【0061】
以上のように基板Wの径方向のズレ量とθ方向のズレ量を求めることにより基板Wの位置ズレを把握することができる。このように基板Wの位置ズレを検出し、基板Wの位置を補正することにより、成膜処理の際に、ステージ20へのスパッタ粒子の到達を抑制することができる。
【0062】
なお、基板Wのズレ量の検出は、基板Wに対する成膜処理後に行ってもよい。また、1ロットの基板Wの処理が終了後、ステージ20の表面上のパーティクルの検出を行ってもよい。
【0063】
従来、基板処理装置の処理容器において、何等かの検出を行うことは行われており、上述したように、特許文献1には処理容器の排気ラインの異物粒子を検出することが記載されている。
【0064】
一方、処理容器内でステージや基板表面の状態、例えばパーティクルの数や、基板の位置ズレを検出できれば極めて有用である。しかし、一般的に、基板処理装置において、ステージの上方には、処理のための機構が存在するため、従来、処理容器内でステージやステージ上の基板の状態やステージ上での基板の位置ズレ等を検出することは行われていない。
【0065】
これに対し、ステージ上のステージ位置とステージから退避する退避位置との間で旋回する旋回部材を有すれば、これに検出器を取り付けることにより、処理の妨げにならず簡易にステージや基板を検出することができる。本実施形態では、このことに着目し、コンディショニング等が行われる際にステージ上の基板Wを遮蔽するディスクシャッタ部50のアーム部52を旋回部材として用い、アーム部52に検出器61を装着するようにした。
【0066】
すなわち、ディスクシャッタ部50のアーム部52は、ディスクシャッタ51が遮蔽位置と退避位置とをとるように旋回可能であるから、アーム部52に検出器61を設けることにより、検出時のみ検出器61をステージ20または基板W上に位置させることができる。
【0067】
このため、検出器61が処理の妨げになることはない。また、ディスクシャッタ部50のアーム部52に検出器61を設けるだけであるから簡易にステージ20や基板Wを検出することができる。
【0068】
さらに、アーム部52とともに検出器61を旋回させることができるので、ステージ20の回転を併用することにより、ステージ20や基板Wの全体の状態を検出することができる。また、既存の設備に対して検出機構60を設けるだけなので、基板処理装置の大幅な改造が不要であり、装置コストを大きく上昇させることがない。
【0069】
さらにまた、処理容器10内は真空に保持されるが、アーム部52および回転軸53は密閉されて内部が大気圧に保持されているので、検出器61はアーム部52の内部の大気圧中に取り付けられ、信号ケーブル63を大気中に引き回すことができる。また、検出器61に対応する位置に密閉状態で透過窓62が設けられているので、検出器61は透過窓62を介して基板Wやステージ20からの情報を得ることができる。
【0070】
<他の適用>
以上、実施形態について説明したが、今回開示された実施形態は、全ての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【0071】
例えば、上記実施形態では、基板処理装置として基板を遮蔽する旋回可能なディスクシャッタ部を備えたスパッタ装置を用い、検出器をディスクシャッタ部のアーム部に設けた例を示したが、これに限らず、ステージ上で旋回する旋回部材を有する基板処理装置において当該旋回部材に検出器を設ける場合であれば適用可能である。また、基板処理もスパッタ成膜に限るものではい。
【0072】
また、上記実施形態では、中空のアーム部の内部に検出器を設けた例を示したが、これに限るものではない。
【符号の説明】
【0073】
1;基板処理装置
10;処理容器
10a;容器本体
10b;蓋体
20;ステージ
30a,30b;スパッタ粒子放出部(処理機構)
32a,32b;ターゲット
33a,33b;電源
40;ガス供給部
50;ディスクシャッタ部
51;ディスクシャッタ
52;アーム部
60;検出機構
61;検出器
62;透過窓
63;信号ケーブル
64;検出制御部
91;ノッチ
92;アライメントマーク
W;基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7