(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041246
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/304 20060101AFI20230316BHJP
【FI】
H01L21/304 651L
H01L21/304 651G
H01L21/304 651H
H01L21/304 651J
H01L21/304 648A
H01L21/304 648G
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148496
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】百武 宏展
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AB03
5F157AB13
5F157AB34
5F157AB45
5F157AB51
5F157AB62
5F157AC03
5F157AC54
5F157BB04
5F157BB09
5F157CB14
5F157CB15
5F157CB23
5F157CD12
5F157CE51
5F157CE52
5F157CE83
5F157CF16
5F157CF22
5F157CF24
5F157CF44
5F157CF56
5F157DB32
5F157DB33
5F157DB37
5F157DC90
(57)【要約】
【課題】処理枚数によらず、基板にパーティクルが付着することを抑制できる技術を提供する。
【解決手段】本開示の一態様による基板処理装置は、基板が浸漬される処理液を溜める処理槽と、前記処理槽の上方に配置され、前記基板を乾燥させる乾燥槽と、前記乾燥槽に不活性ガス及び有機溶剤の蒸気を含む混合ガスを供給するガス供給部と、前記ガス供給部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記乾燥槽に供給される前記混合ガスに占める前記有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、前記基板の状態に応じて前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を変更する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板が浸漬される処理液を溜める処理槽と、
前記処理槽の上方に配置され、前記基板を乾燥させる乾燥槽と、
前記乾燥槽に不活性ガス及び有機溶剤の蒸気を含む混合ガスを供給するガス供給部と、
前記ガス供給部を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記乾燥槽に供給される前記混合ガスに占める前記有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、前記基板の状態に応じて前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を変更する、
基板処理装置。
【請求項2】
前記基板の状態は、基板の枚数を含む、
請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記制御部は、処理対象の基板の枚数が多いほど前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を大きくする、
請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記基板の枚数と、前記不活性ガスの供給流量と、前記有機溶剤の供給流量との相関関係に関する情報を記憶する記憶媒体を有し、
前記制御部は、前記情報を用いて、処理対象の基板の枚数に応じた前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を算出する、
請求項2又は3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記情報は、前記有機溶剤の蒸気濃度が基準濃度であるときの前記相関関係に関する情報であり、
前記制御部は、前記有機溶剤の蒸気濃度が前記基準濃度とは異なる濃度に変更されたときに、前記有機溶剤の供給流量を補正する、
請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記基板が前記乾燥槽に搬入される前に、前記処理対象の基板の枚数を計測する、
請求項4又は5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記乾燥槽に前記混合ガスを供給する際に前記有機溶剤の供給流量を途中で変化させる、
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記処理液に前記基板を浸漬した後であって前記処理液から前記基板を引き上げる前に前記乾燥槽に前記混合ガスを供給し、続いて前記処理液から前記基板を引き上げる際に前記乾燥槽に前記混合ガスを供給する、
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項9】
処理槽に溜められた処理液に基板を浸漬することと、
前記処理槽の上方に配置された乾燥槽に不活性ガス及び有機溶剤の蒸気を含む混合ガスを供給することにより前記基板を乾燥させることと、
を有し、
前記基板を乾燥させることは、前記乾燥槽に供給される前記混合ガスに占める前記有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、前記基板の状態に応じて前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を変更することを含む、
基板処理方法。
【請求項10】
前記基板の状態は、基板の枚数を含む、
請求項9に記載の基板処理方法。
【請求項11】
前記基板を乾燥させることは、処理対象の基板の枚数が多いほど、前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を大きくすることを含む、
請求項10に記載の基板処理方法。
【請求項12】
前記基板の枚数と、前記不活性ガスの供給流量と、前記有機溶剤の供給流量との相関関係に関する情報を記憶することと、
前記情報を用いて、処理対象の基板の枚数に応じた前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を算出することと、
を有する、請求項10又は11に記載の基板処理方法。
【請求項13】
前記情報は、前記有機溶剤の蒸気濃度が基準濃度であるときの前記相関関係に関する情報であり、
前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を算出することは、前記有機溶剤の蒸気濃度が前記基準濃度とは異なる濃度に変更されたときに、前記有機溶剤の供給流量を補正することを含む、
請求項12に記載の基板処理方法。
【請求項14】
前記基板が前記乾燥槽に搬入される前に、前記処理対象の基板の枚数を計測することを有する、
請求項12又は13に記載の基板処理方法。
【請求項15】
前記乾燥槽に前記混合ガスを供給する際に前記有機溶剤の供給流量を途中で変化させることを有する、
請求項9乃至14のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【請求項16】
前記処理液に前記基板を浸漬した後であって前記処理液から前記基板を引き上げる前に前記乾燥槽に前記混合ガスを供給し、続いて前記処理液から前記基板を引き上げる際に前記乾燥槽に前記混合ガスを供給することを有する、
請求項9乃至15のいずれか一項に記載の基板処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の洗浄乾燥ユニットは、リンス液(例えば純水)を貯留する洗浄槽と、洗浄槽の上部に位置する乾燥槽と、基板を保持する基板保持具と、基板保持具を昇降させる昇降機構とを有する。基板保持具は、複数枚の基板を、起立姿勢で、水平方向に配列した状態で保持する。昇降機構は、基板保持具を、洗浄槽の槽内と、乾燥槽との間で昇降する。複数枚の基板は、洗浄槽の槽内に貯留されたリンス液に浸漬された後、リンス液の液面から引き上げられ、乾燥槽で乾燥される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、処理枚数によらず、基板にパーティクルが付着することを抑制できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による基板処理装置は、基板が浸漬される処理液を溜める処理槽と、前記処理槽の上方に配置され、前記基板を乾燥させる乾燥槽と、前記乾燥槽に不活性ガス及び有機溶剤の蒸気を含む混合ガスを供給するガス供給部と、前記ガス供給部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記乾燥槽に供給される前記混合ガスに占める前記有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、前記基板の状態に応じて前記不活性ガスの供給流量及び前記有機溶剤の供給流量を変更する。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、処理枚数によらず、基板にパーティクルが付着することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】
図1は、基板処理装置の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、基板処理装置の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、基板保持具の一例を示す断面図である。
【
図9】
図9は、基板処理方法の一例を示すフロー図である。
【
図14】
図14は、基板処理方法の別の一例を説明する図である。
【
図15】
図15は、基板にパーティクルが付着する理由を説明する図である。
【
図16】
図16は、基板にパーティクルが付着する理由を説明する図である。
【
図17】
図17は、基板に付着したパーティクルの数の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の限定的でない例示の実施形態について説明する。添付の全図面中、同一又は対応する部材又は部品については、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】
〔基板処理装置〕
図1~
図8を参照して、基板処理装置1の一例について説明する。基板処理装置1は、基板Wに対して処理液Lを供給し、その後、基板Wを乾燥する。基板処理装置1は、処理容器10と、基板保持具20と、ガス供給部30と、ガス排出部40と、制御部90と、を備える。
【0010】
処理容器10は、基板Wが浸漬される処理液Lを溜める処理槽11を有する。処理液Lは、例えばDIWなどの純水である。処理槽11は、例えば、処理液Lを溜める内槽111と、内槽111からオーバーフローした処理液Lを回収する外槽112と、外槽112の上端を囲むシール槽113と、を有する。内槽111の内部には、内槽111の内部に処理液Lを供給するノズル51が設けられる。内槽111の底壁には、内槽111の内部に溜めた処理液Lを排出する排出ポート52が設けられる。
【0011】
処理容器10は、基板Wを乾燥させる乾燥槽12を有する。乾燥槽12は、処理槽11の上方に配置される。乾燥槽12は、例えば、筒状の側壁121を含む。筒状の側壁121は、上方に開放されており、その上端に基板Wの搬入出口122を有する。乾燥槽12は、搬入出口122を開閉する蓋123を更に有する。蓋123は、上に凸のドーム状であって、開閉機構53によって昇降させられる。
【0012】
処理容器10は、処理槽11と乾燥槽12の間にケーシング13を有する。ケーシング13の内部には、シャッター14が移動可能に配置される。シャッター14は、
図1に示されるように処理槽11と乾燥槽12を連通する連通位置と、
図2に示されるように処理槽11と乾燥槽12を遮断する遮断位置との間で移動させられる。
【0013】
基板処理装置1は、シャッター14を連通位置と遮断位置との間で移動させる開閉機構54を更に備える。開閉機構54は、シャッター14を水平方向に移動させる。開閉機構54は、シャッター14を鉛直方向にも移動させてもよい。シャッター14は、水平に配置され、その上面に枠状のシール部材15を保持する。
【0014】
基板保持具20は、例えば
図3に示されるように、水平方向に間隔をおいて配列される複数枚の基板Wの各々を鉛直に立てて保持する。基板保持具20は、基板Wを1枚のみ保持することも可能である。基板保持具20は、例えば水平方向に延びる複数(例えば4つ)のアーム21を有する。複数のアーム21は、それぞれ延在方向に等ピッチで形成された溝211を含む。溝211には、基板Wの周縁が挿入される。複数のアーム21は、各基板Wの周縁を複数の点で保持する。
【0015】
基板保持具20は、複数のアーム21を片持ち支持する鉛直な背板22と、背板22から真上に延びる昇降ロッド23(
図1及び
図2参照)と、を有する。昇降ロッド23は、蓋123の貫通穴に挿通されており、その貫通穴にはシール機構が設けられている。昇降ロッド23の上端には、昇降機構55が接続されている。昇降機構55は、基板保持具20を昇降させる。
【0016】
ガス供給部30は、処理容器10の内部にガスを供給する。供給するガスは、例えば不活性ガスG1、又は不活性ガスG1と有機溶剤の蒸気G2との混合ガスである。不活性ガスは、例えば窒素(N2)ガスである。有機溶剤は、例えばIPA(イソプロピルアルコール)である。供給するガスは、基板Wの乾燥を促進できるという観点から、予め加熱されてもよい。
【0017】
ガス供給部30は、ノズル31を含む。ノズル31は、処理容器10の内部に設けられ、処理容器10の内部にガスを供給する。ノズル31には、供給ライン32が接続されている。供給ライン32は、共通ライン321と、複数の個別ライン322~323と、を有する。
【0018】
共通ライン321は、複数の個別ライン322~323の合流点とノズル31とを接続する。共通ライン321の途中には、供給するガスを加熱するヒータ33が設けられてもよい。
【0019】
個別ライン322は、ノズル31に対して不活性ガスG1を供給する。個別ライン323は、ノズル31に対して有機溶剤の蒸気G2を供給する。個別ライン322、323の各々の途中には、開閉バルブ34と、流量制御器35と、が設けられる。
【0020】
ガス排出部40は、処理容器10の内部から外部にガスを排出させる。ガス排出部40は、例えば乾燥槽12から延びる排出ライン41を含む。排出ライン41の途中には、開閉バルブ42と、流量制御器43とが設けられる。
【0021】
制御部90は、基板処理装置1の各部を制御する。制御部90は、例えばコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92とを備える。記憶媒体92には、基板処理装置1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部90は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、基板処理装置1の動作を制御する。
【0022】
CPU91は、処理対象の基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を補正する。
【0023】
記憶媒体92は、CPU91が不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を算出する際に用いる各種の情報を記憶する。
【0024】
各種の情報は、乾燥槽12に供給される混合ガスに占める有機溶剤の蒸気濃度(以下「有機溶剤の蒸気濃度」という。)と、基板Wの枚数が基準枚数である場合の不活性ガスの基準供給流量及び有機溶剤の基準供給流量とが対応付けされたテーブルT1を含んでよい。基準枚数は、例えば基板保持具20が保持可能な最大の基板Wの枚数であってよい。例えば
図4に示されるように、テーブルT1では、基準枚数は100枚であり、有機溶剤の蒸気濃度がD1[vol%]である場合の不活性ガスの基準供給流量及び有機溶剤の基準供給流量はそれぞれX1[L/min]及びY1「ml/sec」である。
【0025】
各種の情報は、有機溶剤の蒸気濃度と、基板Wの枚数と、不活性ガスの供給流量割合とが対応付けされたテーブルT2を含んでよい。有機溶剤の蒸気濃度が基準濃度から変更されない場合、テーブルT2は、有機溶剤の濃度を含まなくてもよい。不活性ガスの供給割合は、基準供給流量に対する割合を百分率で表した値である。例えば
図5に示されるように、テーブルT2では、有機溶剤の蒸気濃度がD1[vol%]、基板Wの枚数が1枚~10枚である場合の不活性ガスの供給流量割合は44%である。
【0026】
各種の情報は、有機溶剤の蒸気濃度と、基板Wの枚数と、有機溶剤の供給流量割合とが対応付けされたテーブルT3を含んでよい。有機溶剤の蒸気濃度が基準濃度から変更されない場合、テーブルT3は、有機溶剤の濃度を含まなくてもよい。有機溶剤の供給流量割合は、基準供給流量に対する割合を百分率で表した値である。例えば
図6に示されるように、テーブルT3では、有機溶剤の蒸気濃度がD1[vol%]、基板Wの枚数が1枚~10枚である場合の有機溶剤の供給流量割合は44%である。なお、テーブルT2とテーブルT3は、いずれか一方のみがあれば足りる。有機溶剤の蒸気濃度は一定に制御されるので、不活性ガスの供給流量割合と有機溶剤の供給流量割合のいずれか一方が決まれば、自動的に他方も決まる。
【0027】
各種の情報は、有機溶剤の蒸気濃度と、基板Wの枚数と、不活性ガスの供給流量とが対応付けされたテーブルT4を含んでよい。不活性ガスの供給流量は、例えば有機溶剤の蒸気濃度に関係なく固定され、基板Wの枚数のみに応じて変更される。有機溶剤の蒸気の供給流量は、有機溶剤の蒸気濃度と不活性ガスの供給流量とから自動的に決まる。有機溶剤の蒸気濃度がレシピ等で設定変更されると、設定変更された蒸気濃度に基づき、有機溶剤の蒸気の供給流量が補正される。なお、有機溶剤の蒸気濃度が基準濃度から変更されない場合、テーブルT4は、有機溶剤の濃度を含まなくてもよい。例えば
図7に示されるように、テーブルT4では、有機溶剤の蒸気濃度がD1[vol%]、基板Wの枚数が1枚~10枚である場合の不活性ガスの供給流量はP1[L/min]である。
【0028】
各種の情報は、基板Wの枚数と、有機溶剤の蒸気濃度と、有機溶剤の供給流量とが対応付けされたテーブルT5を含んでよい。例えば
図8に示されるように、テーブルT5では、基板Wの枚数が1枚~10枚、有機溶剤の蒸気濃度がD1,D2,D3[vol%]である場合の有機溶剤の供給流量はそれぞれQ11,Q21,Q31[ml/sec]である。テーブルT5では、D1,D2,D3の大小関係はD1<D2<D3であり、Q11,Q21,Q31の大小関係はQ11<Q21<Q31である。Q12~Q20,Q22~Q30,Q31~Q40の大小関係についてもQ11,Q21,Q31の大小関係と同様である。
【0029】
〔基板処理方法〕
図9~
図14を参照し、実施形態の基板処理装置1において実施される基板処理方法の一例について説明する。基板処理方法は、制御部90が基板処理装置1の各部を制御することにより実施される。
【0030】
ステップS11において、制御部90は処理対象の基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を算出する。
【0031】
例えば、制御部90は、有機溶剤の蒸気濃度と、処理対象の基板Wの枚数と、を取得する。有機溶剤の蒸気濃度は、例えばレシピで設定される値である。処理対象の基板Wの枚数は、例えば処理容器10の内部に基板Wが搬入される前に、ロードポートに載せられたFOUP(Front Opening Unified Pod)などの搬送容器に収納された基板Wの枚数を計測することにより取得される値である。また、制御部90は、取得した有機溶剤の蒸気濃度と、取得した処理対象の基板Wの枚数と、記憶媒体92に記憶されたテーブルT1と、記憶媒体92に記憶されたテーブルT2とに基づいて、不活性ガスの供給流量を算出する。また、制御部90は、取得した有機溶剤の蒸気濃度と、取得した処理対象の基板Wの枚数と、記憶媒体92に記憶されたテーブルT1と、記憶媒体92に記憶されたテーブルT3とに基づいて、有機溶剤の供給流量を算出する。一例として、有機溶剤の蒸気濃度がD1、基板Wの枚数が1枚~10枚である場合を考える。この場合、テーブルT1を参照して得られる不活性ガスの供給流量X1に、テーブルT2を参照して得られる不活性ガスの供給流量割合44%を掛けて100で割ることにより、不活性ガスの供給流量が得られる。すなわち、不活性ガスの供給流量は、(X1×44)/100により算出される。また、テーブルT1を参照して得られる有機溶剤の供給流量Y1にテーブルT3を参照して得られる有機溶剤の供給流量割合44%を掛けて100で割ることにより、有機溶剤の供給流量が得られる。すなわち、有機溶剤の供給流量は、(Y1×44)/100により算出される。
【0032】
また、例えば、制御部90は、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を算出する際、テーブルT1、テーブルT2及びテーブルT3を参照することに代えて、記憶媒体92に記憶されたテーブルT4を参照してもよい。この場合、制御部90は、取得した有機溶剤の蒸気濃度と、取得した処理対象の基板Wの枚数と、記憶媒体92に記憶されたテーブルT4とに基づいて、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を算出する。一例として、有機溶剤の蒸気濃度がD1、基板Wの枚数が1枚~10枚である場合を考える。この場合、テーブルT4を参照して得られる不活性ガスの供給流量P1と、有機溶剤の蒸気濃度D1とに基づいて、公知の演算により、有機溶剤の供給流量が得られる。また、同様の演算により、基板Wの枚数及び有機溶剤の蒸気濃度ごとに有機溶剤の供給流量を算出し、基板Wの枚数と、有機溶剤の蒸気濃度と、有機溶剤の供給流量とが対応付けされたテーブルT5を生成し、記憶媒体92に記憶させてもよい。
【0033】
ステップS12において、制御部90は、基板処理装置1において処理対象の基板Wに乾燥処理を実行するように基板処理装置1の動作を制御する。
【0034】
まず、
図10(a)に示されるように、基板Wが搬入される前の処理容器10では、蓋123が閉塞位置に移動している。このとき、ノズル31から乾燥槽12の内部に加熱された不活性ガスG1を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出し、乾燥槽12の内部の温度を調整する。また、ノズル51から処理槽11の内部に処理液Lを供給する。
【0035】
続いて、
図10(b)に示されるように、開閉機構53が蓋123を閉塞位置から開放位置に移動させる。続いて、基板保持具20(
図1及び
図2を参照。
図10~
図14においては図示を省略。)が処理容器10の上方にて搬送装置(図示せず)から複数枚の基板Wを受け取る。なお、基板保持具20は、上記の通り、基板Wを1枚のみ保持することも可能である。続いて、昇降機構55(
図1及び
図2を参照。
図10~
図14においては図示を省略。)が基板保持具20を下降させる。昇降機構55が基板保持具20を下降させる間、シャッター14は基板保持具20及び基板Wと干渉しないように連通位置に位置する。昇降機構55は基板保持具20を下降させることにより、複数枚の基板Wを処理液Lに浸漬させる。これにより、複数枚の基板Wが同時に処理される。このとき、ノズル31から乾燥槽12の内部に小流量(例えば20L/min)の不活性ガスG1を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。また、ノズル51から処理槽11の内部に処理液Lを供給する。
【0036】
続いて、
図10(c)に示されるように、開閉機構53が蓋123を開放位置から閉塞位置に移動させ、搬入出口122を蓋123により閉塞する。このとき、ノズル31から乾燥槽12の内部に大流量(例えば356L/min)の不活性ガスG1を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。また、ノズル51から処理槽11の内部に処理液Lを供給する。
【0037】
続いて、
図11(a)に示されるように、昇降機構55が基板保持具20を上昇させることにより複数枚の基板Wを処理槽11の内部に溜めた処理液Lから引き上げ、基板保持具20を乾燥槽12の内部空間で停止させる。このとき、ノズル31から乾燥槽12の内部に小流量(例えば30L/min)の不活性ガスG1を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出し、基板Wに付着した液滴を揮発させ、基板Wを乾燥させる。また、ノズル51から処理槽11の内部に処理液Lを供給する。
【0038】
続いて、
図11(b)に示されるように、ノズル31から乾燥槽12の内部に不活性ガスG1と有機溶剤の蒸気G2との混合ガスG3を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。有機溶剤の蒸気G2は、各基板Wの表面及び裏面に接触し、各基板Wの表面上及び裏面上で凝縮(結露)し、凝縮した有機溶剤により各基板Wの表面上及び裏面上の処理液Lが置換される。これにより、基板Wの乾燥を促進できる。このとき、ステップS11において算出した不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量で乾燥槽12の内部に不活性ガスと有機溶剤の蒸気との混合ガスを供給する。また、ノズル51から処理槽11の内部に処理液Lを供給する。
【0039】
続いて、
図11(c)に示されるように、開閉機構54がシャッター14を連通位置から遮断位置に移動させる。このとき、乾燥槽12の内部への混合ガスG3の供給、乾燥槽12の外部へのガスの排出、及び処理槽11の内部への処理液Lの供給を継続する。
【0040】
続いて、
図12(a)に示されるように、シャッター14が遮断位置に移動した状態で、乾燥槽12の内部への混合ガスG3の供給、乾燥槽12の外部へのガスの排出、及び処理槽11の内部への処理液Lの供給を所定の時間だけ継続する。所定の時間は、例えばレシピにより定められる。
【0041】
続いて、
図12(b)に示されるように、ノズル31から乾燥槽12の内部に第1の流量(例えば270L/min)で不活性ガスを供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。また、ノズル51から処理槽11の内部への処理液Lの供給を停止する。これにより、処理液Lの使用量を削減できる。
【0042】
続いて、
図12(c)に示されるように、ノズル31から乾燥槽12の内部に第1の流量よりも大きい第2の流量(例えば445L/min)で不活性ガスを供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。また、ノズル51から処理槽11の内部への処理液Lの供給の停止を継続する。これにより、処理液Lの使用量を削減できる。
【0043】
続いて、
図13に示されるように、開閉機構53が蓋123を閉塞位置から開放位置に移動させ、搬入出口122を開放する。また、昇降機構55が基板保持具20を上昇させることにより、複数枚の基板Wを処理容器10の外部に搬出する。その後、基板保持具20は処理容器10の上方にて搬送装置(図示せず)に基板Wを渡す。このとき、ノズル31から乾燥槽12の内部に小流量(例えば20L/min)の不活性ガスG1を供給すると共に、排出ライン41から乾燥槽12の内部のガスを外部に排出する。また、ノズル51から処理槽11の内部への処理液Lの供給の停止を継続する。これにより、処理液Lの使用量を削減できる。
【0044】
以上により、実施形態の基板処理方法が終了する。
【0045】
なお、上記の実施形態では、複数枚の基板Wを処理槽11の内部に溜めた処理液Lから引き上げる際にノズル31から乾燥槽12の内部に不活性ガスG1を供給する場合を説明したがこれに限定されない。例えば、
図14(a)及び
図14(b)に示されるように、複数枚の基板Wを処理液Lに浸漬させた後であって引き上げが始まる前から、引き上げが終わるまでの間、ノズル31から乾燥槽12の内部に混合ガスG3を供給してもよい。これにより、処理液Lの液面に有機溶剤の膜を形成することができる。その結果、引き上げ中に有機溶剤の膜を各基板Wが通過することにより、各基板Wの表面上及び裏面上の処理液Lが有機溶剤に置換されるため、各基板Wの乾燥が促進される。
【0046】
また、上記の実施形態では、ノズル31から乾燥槽12の内部に不活性ガスG1と有機溶剤の蒸気G2との混合ガスを一定の流量で供給する場合を説明したがこれに限定されない。例えば、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、ノズル31から乾燥槽12の内部に供給する不活性ガスG1と有機溶剤の蒸気G2との混合ガスG3の流量を途中で変化させてもよい。一例としては、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、最初に上記の実施形態における混合ガスの流量と同じ流量で混合ガスG3を供給し、次いで上記の実施形態における混合ガスの流量よりも大きい流量で混合ガスG3を供給してもよい。別の一例としては、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、最初に上記の実施形態における混合ガスの流量よりも大きい流量で混合ガスG3を供給し、次いで上記の実施形態における混合ガスの流量と同じ流量で混合ガスG3を供給してもよい。このように、上記の実施形態における混合ガスの流量よりも大きい流量で混合ガスG3を供給することを追加することにより、有機溶剤の蒸気G2が各基板Wの下端に到達しやすくなるため、有機溶剤による基板Wの下端に残る処理液Lの液滴の置換が促進される。
【0047】
図15を参照し、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を第1の枚数(例えば50枚~80枚)用の値に制御しながら、第1の枚数よりも少ない第2の枚数(例えば3枚)の基板Wを乾燥処理した場合に、基板Wにパーティクルが付着する理由を説明する。この場合、乾燥槽12の内部において有機溶剤の蒸気の量が過剰となる。これにより、基板Wの表面上及び裏面上に加えて、乾燥槽12の内部の壁面、基板保持具20の表面などで有機溶剤の蒸気が凝縮する。そのため、混合ガスの供給に続いて乾燥槽12の内部に不活性ガスを供給すると、不活性ガスが乾燥槽12の内部の壁面、基板保持具20の表面などで凝縮した有機溶剤OSをミスト状に浮遊させる。その結果、
図15中の破線の矢印で示されるように、ミスト状に浮遊した有機溶剤OSが基板Wに再付着してパーティクルとなる。
【0048】
図16を参照し、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を第1の枚数(例えば50枚~80枚)用の値に制御しながら、第1の枚数よりも多い第3の枚数(例えば100枚)の基板Wを乾燥処理した場合に、基板Wにパーティクルが付着する理由を説明する。この場合、
図16中の実線の矢印で示されるように、有機溶剤の蒸気は基板保持具20の一端及び他端に保持された基板Wと乾燥槽12の内部の壁面との間の広い空間に流れやすい。これにより、基板保持具20の一端及び他端に保持された基板Wでは、別の基板W側の面よりも乾燥槽12の内部の壁面側の面で多くの有機溶剤の蒸気が凝縮する。そのため、別の基板W側の面に有機溶剤の蒸気が凝縮する前に、乾燥槽12の内部の壁面側の面で凝縮した有機溶剤OSの凝縮熱により基板Wの温度が上昇する。そのため、別の基板W側の面における有機溶剤の蒸気の凝縮が不十分となる。その結果、基板保持具20の一端及び他端に保持された基板Wにおける別の基板W側の面の下端に処理液Lの液滴が残り、液滴が蒸発する際に液滴中の残留物がパーティクルとなる。
【0049】
これに対し、実施形態の基板処理装置1では、制御部90が、乾燥槽12に供給される混合ガスに占める有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更する。
【0050】
例えば、基板Wの枚数が第2の枚数の場合、制御部90は有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を、基板Wの枚数が第1の枚数である場合よりも小さくする。これにより、乾燥槽12の内部において有機溶剤の蒸気の量が過剰となることが防止される。そのため、乾燥槽12の内部の壁面、基板保持具20の表面などで凝縮する有機溶剤の蒸気の量を少なくできる。その結果、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できる。
【0051】
例えば、基板Wの枚数が第3の枚数の場合、制御部90は有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を、基板Wの枚数が第1の枚数である場合よりも大きくする。これにより、隣接する基板Wの間に有機溶剤の蒸気が供給されやすくなる。そのため、基板保持具20の一端及び他端に保持された基板Wにおける別の基板W側の面と乾燥槽12の内部の壁面側の面との間で凝縮する有機溶剤の蒸気の量の差が小さくなり、両方の面で有機溶剤の蒸気が十分に凝縮する。その結果、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できる。
【0052】
〔実施例〕
実施形態の基板処理装置1において、基板Wの枚数、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更した以下に示す4つの条件A~Dで乾燥処理を行い、次いで基板Wに付着したパーティクルの数を測定した実施例について説明する。実施例では、有機溶剤としてIPAを使用し、不活性ガスとして窒素ガスを使用した。実施例では、再現性を確認するために、各条件A~Dにおいて乾燥処理及びパーティクルの数の測定を順に行う評価を3回ずつ実施した。
【0053】
条件A及び条件Bは、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を固定した条件、言い換えると、基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更しなかった条件である。具体的には、条件Aでは、基板Wの枚数を3枚、不活性ガスの供給流量を79%、有機溶剤の供給流量を79%に設定した。条件Bでは、基板Wの枚数を100枚、不活性ガスの供給流量を79%、有機溶剤の供給流量を79%に設定した。
【0054】
条件C及び条件Dは、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を基板Wの枚数に応じて偏向した条件である。具体的には、条件Cでは、基板Wの枚数を3枚、不活性ガスの供給流量を44%、有機溶剤の供給流量を44%に設定した。条件Dでは、基板Wの枚数を100枚、不活性ガスの供給流量を100%、有機溶剤の供給流量を100%に設定した。
【0055】
なお、条件A~Dにおいて、乾燥槽12に供給される有機溶剤の蒸気濃度は一定である。
【0056】
図17は基板Wに付着したパーティクルの数を測定した結果を示す図であり、条件ごとに1枚の基板Wに付着した40nm以上のパーティクルの数を測定した結果を示す。
図17中、「一端」、「中央」及び「他端」はそれぞれ基板保持具20の一端、中央及び他端に位置する基板Wにおける結果を示す。また、「1回目」、「2回目」及び「3回目」はそれぞれ3回実施した評価のうちの1回目、2回目及び3回目の結果を示す。
【0057】
図17に示されるように、条件C及び条件Dでは、基板Wの位置によらず、パーティクルの数が少ないことが分かる。具体的には、条件Cでは、3回実施した評価において、パーティクルの数は0個~10個であった。条件Dでは、3回実施した評価において、パーティクルの数は1個~12個であった。
【0058】
これに対し、条件A及び条件Bでは、条件C及び条件Dに比べて、パーティクルの数が多いことが分かる。具体的には、条件Aでは、3回実施した評価において、パーティクルの数は9個~70個であった。条件Bでは、3回実施した評価において、パーティクルの数は1個~46個であった。また、条件Bでは基板保持具20の中央に位置する基板Wよりも基板保持具20の一端及び他端に位置する基板Wにおいてパーティクルの数が多かった。
【0059】
これらの結果から、基板Wの枚数が少ない場合、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を小さくことにより、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できることが示された。一方、基板Wの枚数が多い場合、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を大きくすることにより、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できることが示された。すなわち、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更することにより、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できることが示された。
【0060】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
【0061】
上記の実施形態では、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、基板Wの枚数に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更する場合を説明したが、本開示はこれに限定されない。つまり、基板Wの状態は、基板Wの枚数には限定されない。有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、基板保持具20に保持される複数枚の基板Wの配列ピッチに応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更してもよい。この場合、基板Wの配列ピッチが狭いほど、不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を大きくすることにより、基板Wにパーティクルが付着することを抑制できる。また、例えば、有機溶剤の蒸気濃度を一定に維持しつつ、基板Wの枚数と基板Wの配列ピッチの両方に応じて不活性ガスの供給流量及び有機溶剤の供給流量を変更してもよい。
【符号の説明】
【0062】
1 基板処理装置
11 処理槽
12 乾燥槽
30 ガス供給部
90 制御部
W 基板