(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041330
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】検査装置、検査対象外領域決定方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
B41J 29/393 20060101AFI20230316BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20230316BHJP
G03G 21/14 20060101ALI20230316BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20230316BHJP
B41J 25/20 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
B41J29/393 105
G03G21/00 510
G03G21/14
H04N1/00 Z
B41J25/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148644
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】山本 賢吾
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AR03
2C061HK11
2C061HN15
2C061KK26
2C061KK28
2H270KA04
2H270KA53
2H270LA44
2H270LC07
2H270LD03
2H270RA03
2H270RA27
2H270RB04
2H270RB07
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA31
5C062AA35
5C062AB03
5C062AB20
5C062AB22
5C062AB23
5C062AB30
5C062AB32
5C062AB35
5C062AB41
5C062AB43
5C062AB44
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
5C062AC11
5C062AC22
5C062AC64
5C062AC66
5C062AC68
5C062AE03
5C062AE08
5C062AF14
5C062AF16
5C062BD01
(57)【要約】
【課題】検査対象外領域の設定の手間を軽減させる。
【解決手段】印刷対象の画像に基づいて生成されたマスタ画像データに含まれるマークを探索するマーク探索部と、探索された前記マークの位置に基づいて、前記印刷対象の画像が印刷された搬送媒体における検査対象領域から除かれる検査対象外領域を決定する検査対象外領域決定部と、を備える検査装置である。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象の画像に基づいて生成されたマスタ画像データに含まれるマークを探索するマーク探索部と、
探索された前記マークの位置に基づいて、前記印刷対象の画像が印刷された搬送媒体における検査対象領域から除かれる検査対象外領域を決定する検査対象外領域決定部と、を備える、
検査装置。
【請求項2】
前記マーク探索部は、印刷ジョブデータに含まれるページごとに、前記マークを検出し、
前記検査対象外領域決定部は、前記ページごとに前記検査対象外領域を決定する、
請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記搬送媒体の情報に基づいて、探索された前記マークの位置を算出するマーク位置算出部をさらに備え、
前記検査対象外領域決定部は、算出されたマーク位置に基づいて、用紙端と前記マーク位置との間の領域を、前記検査対象外領域と決定する、
請求項1または2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記検査対象外領域決定部は、前記検査対象外領域を決定する機能を有効とするための設定を受け付けて、前記機能を有効にすると設定された場合に、前記検査対象外領域を決定する処理を実行する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項5】
前記マーク探索部は、前記搬送媒体の各面の四隅の一定領域に含まれる特徴点を検出し、検出された前記特徴点を四隅のそれぞれで検出した場合に、前記特徴点を前記マークとして探索する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項6】
前記マーク探索部は、前記四隅で検出された各特徴点の左右または上下の位置に基づいて、前記マークが存在するか否かを判定する、
請求項5に記載の検査装置。
【請求項7】
コンピュータが実行する方法であって、
印刷対象の画像に基づいて生成されたマスタ画像データに含まれるマークを探索するステップと、
探索された前記マークの位置に基づいて、前記印刷対象の画像が印刷された搬送媒体における検査対象領域から除かれる検査対象外領域を決定するステップと、を備える、
検査対象外領域決定方法。
【請求項8】
コンピュータに、
印刷対象の画像に基づいて生成されたマスタ画像データに含まれるマークを探索するステップと、
探索された前記マークの位置に基づいて、前記印刷対象の画像が印刷された搬送媒体における検査対象領域から除かれる検査対象外領域を決定するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置、検査対象外領域決定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プロダクションプリンティングにおいては、プリンタの印刷出力に状態異常が有るか否かを判別したいという要求がある。そこで、プリンタの印刷出力をカメラまたはスキャナのラインセンサ等で読み取り、読み取り結果から印刷が正常に行われているかを検査する検査装置が知られている。
【0003】
検査装置において、検査対象を裁断前提の用紙および印刷ジョブとする場合がある。この場合、用紙の裁断される部分は最終的に不要となるため、常に用紙全面に対して検査を実施すると、画像領域には異常がないにも関わらず、裁断領域内の異常によって不良品として判別される問題がある。このため、ユーザが任意の領域を検査対象外領域として設定し、対象外の領域での検査は実施しないような技術が考えられ既に知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のような検査対象外領域をユーザが設定する装置では、例えば裁断領域のように、検査不要な領域が予め決まっていたとしても、ユーザがその都度手動で設定する必要があり、手間が掛かるという問題がある。
【0005】
開示の技術は、検査対象外領域の設定の手間を軽減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術は、印刷対象の画像に基づいて生成されたマスタ画像データに含まれるマークを探索するマーク探索部と、探索された前記マークの位置に基づいて、前記印刷対象の画像が印刷された搬送媒体における検査対象領域から除かれる検査対象外領域を決定する検査対象外領域決定部と、を備える検査装置である。
【発明の効果】
【0007】
検査対象外領域の設定の手間を軽減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】画像形成システムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】プリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】検査装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図6】欠陥検知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】マーク探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図10】マークの探索方法について説明するための図である。
【
図11】検査対象外領域の決定方法について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、図面を参照して本発明に係る画像形成システムの実施の形態について説明する。
【0010】
図1は、画像形成システムのシステム構成の一例を示す図である。
【0011】
画像形成システム1は、プリンタ10と、検査装置20と、DFE30と、スタッカ40と、を備える。これらの各装置は、通信線または通信ネットワーク等を介して、通信可能に接続されている。
【0012】
プリンタ10は、DFE30等の外部の機器から、ユーザ画像を含む印刷ジョブデータを受信する。そして、プリンタ10は、受信した印刷ジョブデータによる実行指示または、プリンタ10が備える操作パネル117等へのユーザの操作を受けて、印刷を実行する。
【0013】
プリンタ10は、無端状移動手段である搬送ベルト111に沿って各色の感光体ドラム112Y、112M、112C、112Kが並べられた構成を備える。
【0014】
具体的には、プリンタ10は、搬送ベルト111の搬送方向の上流側から順に配列された、感光体ドラム112Y、112M、112Cおよび112Kを備える。搬送ベルト111は、給紙トレイ113から搬送ベルト111に沿って給紙される用紙に転写するための中間転写画像が形成される中間転写ベルトである。
【0015】
プリンタ10は、各色の感光体ドラムの表面においてトナーにより現像されたK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)およびY(イエロー)のトナー像を、搬送ベルト111に重ね合わせて転写することにより、フルカラーの画像を形成する。そして、プリンタ10は、搬送ベルト111上に形成されたフルカラー画像を、図中に破線で示す用紙の搬送経路と最も接近する位置において、転写ローラ114の機能により、経路上を搬送されてきた用紙の紙面上に転写する。
【0016】
プリンタ10は、紙面上に画像が形成された用紙を更に搬送して、定着ローラ115にて画像を定着した後、読取装置131に搬送する。読取装置131は、定着ローラ115を経由して搬送される用紙を読み取り、読取画像データを生成する。なお、読取装置131は、定着ローラ115でトナーを定着後の画像を取得してもよいし、転写ローラ114で転写した後定着ローラ115に進入する前の画像を取得してもよい。
【0017】
プリンタ10は、片面印刷の場合、読取装置131によって読み取られた用紙をそのままスタッカ40に排紙する。また、プリンタ10は、両面印刷の場合、読取装置131によって読み取られた用紙を、反転パス116によって反転した上で、再度転写ローラ114の転写位置に搬送する。
【0018】
続いて、プリンタ10は、片面に印刷された用紙の反対側の面にトナー像を転写し、定着する。そして、読取装置131は、印刷された面を読み取る。プリンタ10は、その後、両面印刷された用紙を、スタッカ40に排紙する。
【0019】
スタッカ40は、プリンタ10から排出された用紙を、トレイ141に積み上げて格納する。
【0020】
検査装置20は、プリンタ10が出力した印刷済みの用紙を検査する装置である。具体的には、検査装置20は、プリンタ10から取得したRIP画像に基づいてマスタ画像を生成し、読取装置131によって読み取られた読取画像とマスタ画像とを比較して欠陥を検知する。操作パネル117は、検査結果を示す情報を検査装置20から取得して表示する。RIP(Raster Image Processor)画像は、例えばCMYK形式の各色8bit、600dpiの画像である。読取画像は、例えばRGB形式の各色8bit、200dpiの画像である。
【0021】
DFE30は、ユーザの操作する端末等から印刷ジョブデータを受信して管理する。印刷ジョブデータは、印刷の部数、ページ数、両面か片面か、用紙の種類等の属性を示す印刷ジョブ情報と、画像データと、を含む。DFE30は、受信した印刷ジョブデータを格納する記憶部に、待ち行列として追加する。そして、DFE30は、待ち行列に追加された順に、または適宜設定された優先度にしたがって、待ち行列から印刷ジョブデータを抽出して、プリンタ10に送信する。
【0022】
図2は、プリンタのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0023】
プリンタ10は、コントローラ1110、近距離通信回路1120、エンジン制御部1130、操作パネル117およびネットワークI/F1150を備えている。
【0024】
これらのうち、コントローラ1110は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)1101、システムメモリ(MEM-P)1102、ノースブリッジ(NB)1103、サウスブリッジ(SB)1104、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1106、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)1107、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ1108、及び、記憶部であるHD1109を有する。
【0025】
また、NB1103とASIC1106との間は、AGP(Accelerated Graphics Port)バス1121で接続されている。
【0026】
これらのうち、CPU1101は、プリンタ10の全体制御を行う制御部である。NB1103は、CPU1101と、MEM-P1102、SB1104、及びAGPバス1121とを接続するためのブリッジであり、MEM-P1102に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0027】
MEM-P1102は、コントローラ1110の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM(Read Only Memory)1111aと、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM(Random Access Memory)1111bと、を含む。なお、RAM1111bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0028】
SB1104は、NB1103とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC1106は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス1121、PCIバス1122、HDDコントローラ1108およびMEM-C1107をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
【0029】
ASIC1106は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC1106の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C1107を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部1131及びプリンタ部1132との間でPCIバス1122を介したデータ転送を行うPCIユニットを含む。なお、ASIC1106には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェース、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)等のインターフェースによって接続するようにしてもよい。
【0030】
MEM-C1107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD1109は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積等を行うためのストレージである。HD1109は、CPU1101の制御にしたがってHD1109に対するデータの読出又は書込を制御する。
【0031】
AGPバス1121は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス1121は、MEM-P1102に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0032】
また、近距離通信回路1120は、近距離通信アンテナ1120aを備える。近距離通信回路1120は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0033】
更に、エンジン制御部1130は、スキャナ部1131及びプリンタ部1132によって構成されている。また、操作パネル117は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部117aと、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作キー117bと、を備える。
【0034】
コントローラ1110は、プリンタ10の全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル117からの入力等を制御する。スキャナ部1131は用紙等の搬送媒体に形成された画像を読み取って画像データを生成する。また、プリンタ部1132は、用紙等の搬送媒体にトナー像等の色材を用いた画像を転写する転写手段、画像を定着する定着手段、加熱手段または乾燥手段等を備え、用紙への画像形成を行う。さらにスキャナ部1131またはプリンタ部1132は、誤差拡散、ガンマ変換などの画像処理を実行する。
【0035】
なお、用紙は、搬送媒体の一例である。搬送媒体は、プリンタ10が備える給紙トレイに入れて合紙の出力指示に応じて搬送し出力するものであれば、紙以外であっても良く、フィルムまたはプラスチック等のシートなどでも良い。
【0036】
また、ネットワークI/F1150は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路1120及びネットワークI/F1150は、PCIバス1122を介して、ASIC1106に電気的に接続されている。
【0037】
なお、
図2では、プリンタ10が電子写真方式の画像形成機構を有する例を示したが、プリンタ10は、インクジェット方式など他の画像形成機構を有していても良い。
【0038】
図3は、検査装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0039】
検査装置20は、コンピュータによって構成され、CPU201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203と、HDD/SSD(Solid State Drive)204と、I/F205と、を備える。
【0040】
CPU201は、ROM202またはHDD/SSD204に格納されたプログラムを読み出して、RAM203に格納する。そして、CPU201は、RAM203に格納されたプログラムに従って、後述する各種の処理を実行する。
【0041】
ROM202は、不揮発性の補助記憶装置である。ROM202には、BIOS等の検査装置20の基本的な動作を規定したプログラムが格納される。
【0042】
RAM203は、揮発性の主記憶装置である。RAM203は、CPU201の作業領域として使用される。
【0043】
HDD/SSD204は、大容量の不揮発性の補助記憶装置である。HDD/SSD204には、受信した読取画像データ、後述する各種処理のプログラム、設定情報等が格納される。
【0044】
I/F205は、例えばLAN(Local Area Network)カード等であり、プリンタ10等と通信するための中継器である。
【0045】
【0046】
プリンタ10は、システム制御部1001と、表示制御部1002と、ネットワークI/F制御部1003と、外部I/F制御部1004と、記憶部1005と、機構制御部1006と、印刷ジョブ受信部1007と、画像処理制御部1008と、印写制御部1009と、を備える。これら各部は、CPU1101またはASIC1106が、MEM-P1102またはMEM-C1107等に格納されたプログラムに規定された処理を実行することによって実現される。
【0047】
システム制御部1001は、プリンタ10の全体を制御する。システム制御部1001は、ジョブ情報処理部1011と、RIP処理部1012と、ジョブ情報生成部1013と、を備える。
【0048】
ジョブ情報処理部1011は、DFE30から送信された印刷ジョブデータに含まれるジョブ情報を処理する。RIP処理部1012は、DFE30から送信された印刷ジョブデータに含まれるRIP画像データを処理する。ジョブ情報生成部1013は、検査装置20から合紙の挿入を指示する情報を受信すると、合紙を挿入するためのジョブ情報を生成する。
【0049】
表示制御部1002は、操作パネル117にジョブ情報を含む各種情報を表示する制御を行う。ネットワークI/F制御部1003は、ネットワークI/F1150を制御し、通信ネットワークとの接続制御を行う。外部I/F制御部1004は、他の機器を接続した場合において、接続された他の機器との接続制御を行う。記憶部1005は、ジョブ情報を含む各種情報を記憶する。
【0050】
機構制御部1006は、プリンタ部1132等を含むプリンタ10の用紙搬送および転写プロセス等の、プリンタ10が有する機構の動作を制御する。印刷ジョブ受信部1007は、DFE30等から印刷ジョブデータを受信する。画像処理制御部1008は、機構制御部1006によって転写される印刷画像を処理する。印写制御部1009は、搬送媒体への画像形成の制御を行う。機構制御部1006、画像処理制御部1008および印写制御部1009は、協働して、搬送媒体に画像を形成する画像形成部として機能する。
【0051】
【0052】
検査装置20は、システム制御部2001と、表示制御部2002と、ネットワークI/F制御部2003と、外部I/F制御部2004と、記憶部2005と、機構制御部2006と、読取部2007と、マスタ画像生成部2008と、差分画像生成部2009と、を備える。これら各部は、CPU134またはASIC1106が、MEM-P1102またはMEM-C1107等に格納されたプログラムに規定された処理を実行することによって実現される。
【0053】
システム制御部2001は、検査装置20の全体を制御する。ジョブ情報から後処理装置(例えばスタッカ40等の後処理を行う装置)にて処理すべき情報を抽出し、外部I/F制御部2004を介して後処理装置に送信する。また、システム制御部2001は、後処理装置の処理すべき情報を除くジョブ情報を、マスタ画像生成部2008、読取部2007および機構制御部2006に転送する。
【0054】
また、システム制御部2001は、用紙情報記憶部2011と、マーク探索部2012と、マーク位置算出部2013と、検査対象外領域決定部2014と、欠陥判定部2015と、を備える。
【0055】
用紙情報記憶部2011は、用紙情報を記憶する。用紙情報は、用紙の大きさ等の属性を示す情報であって、例えば、マスタ画像生成部2008が生成したマスタ画像に基づく用紙の端を示す座標値などを含む。
【0056】
マーク探索部2012は、マスタ画像に含まれるマークを探索する。探索の対象となるマークは、例えば、トリムマークまたはトンボマーク等の裁断用のマークである。具体的な探索方法については後述する。
【0057】
マーク位置算出部2013は、探索されたマークの位置を算出する。具体的には、マーク位置算出部2013は、用紙の端を示す座標値等の用紙情報に基づいて、探索されたマークの位置を示す座標値を算出する。
【0058】
検査対象外領域決定部2014は、マスタ画像の端部とマークの位置との間の領域を検査対象外領域と決定する。なお、検査対象外領域決定部2014は、ページごとに検査対象外領域を決定する。そのため、検査対象外領域はページごとに異なる領域とすることができる。
【0059】
欠陥判定部2015は、差分画像生成部2009によって生成された差分画像に基づいて、予め設定された欠陥判定閾値により、印刷物の欠陥の有無を判定する。欠陥判定部2015による検査対象の領域は、あらかじめ設定されている。また、検査対象外領域決定部2014によって検査対象外領域が決定されている場合は、検査対象外領域を除く検査対象領域の欠陥の有無を判定する。
【0060】
表示制御部2002は、操作パネル117または他の機器に、検査結果を含む各種情報を表示する制御を行う。他の機器は、ユーザが用いるパーソナルコンピュータやタブレット等の端末装置、DFE30等を含む。表示制御部2002は、他の機器のWebブラウザ等のソフトウェアからの要求を受けて、検査装置20等に記憶している情報を返す処理を行ってもよい。
【0061】
また、表示制御部2002と他の機器のソフトウェアは、WebSocket等の双方向通信プロトコルを用いて、検査装置20等の情報を他の機器に送信してリアルタイムに表示させてもよい。例えば、他の機器のソフトウェアで、検査装置20等にアクセスして欠陥のある印刷紙のリストを一覧表示しておくと、欠陥が発生するたびに自動的に更新し、欠陥のある印刷紙の情報または合紙の情報が追加表示される。
【0062】
表示制御部2002は、検査装置20等にWebサーバとして含まれていてもよいし、検査装置20から検査結果の情報を受け付けるクラウドサーバ上に含まれていてもよい。
【0063】
ネットワークI/F制御部2003は、外部機器との間のネットワークを制御する。外部I/F制御部2004は、I/F205等の外部機器との間のインターフェースを制御する。
【0064】
記憶部2005は、各種情報を記憶する。具体的には、制御が終了したジョブに関するジョブ実行の履歴情報、読取画像データとマスタ画像データとの差分を示す差分画像データ等を記憶する。
【0065】
機構制御部2006は、検査装置20が有する機構の動作を制御する。
【0066】
読取部2007は、読取装置131から読取画像データを取得する。読取部2007が画像を読み取る機能を有していてもよい。
【0067】
マスタ画像生成部2008は、プリンタ10の印刷対象の画像を示すRIP画像データに基づいて、マスタ画像データを生成する。具体的には、マスタ画像生成部2008は、CMYK形式のRIP画像データをRGB形式のマスタ画像データに変換する。
【0068】
なお、マスタ画像データは、読取画像データとの比較の基準となるデータであって、正しく印刷された場合の正解データとして機能する。マスタ画像データは、基準となる画像を印刷した用紙をスキャナ部1131、インラインセンサまたは外部装置のスキャナ等で読み取って作成してもよい。
【0069】
差分画像生成部2009は、マスタ画像データと読取画像データとの画素ごとの濃度値(RGB値)等の差分を示す差分画像データを生成する。
【0070】
欠陥判定部2015は、差分画像データと予め設定された閾値とを比較することによって、印刷された画像に欠陥があるか否かを判定する。閾値は、画像に欠陥があると判定するための判定基準となる情報(値)である。欠陥判定部2015は、閾値を参照し、差分画像データ内で閾値を越えた領域があれば欠陥と判定する。
【0071】
閾値は、例えば、差分画像データに含まれる画素ごとの濃度値の差(比較結果)が所定の濃度値以上であることを示す値、または所定の濃度値以上の差を持つ画素が連続している箇所の面積を示す値、などである。閾値は、ユーザによって高くする(基準を緩くする)または、低くする(基準を厳しくする)設定変更が可能である。
【0072】
また、欠陥とは、欠陥判定部2015により判定された判定結果が閾値を超えていた場合に、画像データにおいてユーザが所望する画像(例えばマスタ画像データ)と異なると判定した箇所のことを指す。欠陥には、例えばシミ、スジ、画像の位置ズレ、色味の違い、または抜けなどが含まれる。
【0073】
なお、欠陥判定方法は、上記のマスタ画像データと読取画像データとを比較する方法以外にも、印刷の事前に理想の画像データを読み取らせた読取画像データを用いて、印刷された画像が設定した閾値(理想の画像データとの差)を超えているかを判定する判定方法であってもよい。さらに、欠陥の判定処理を行う前に、斜行して搬送された媒体の読取画像データを正しい向きまたは位置に補正する読取画像データの斜行補正または、読取り時の読取画像データにおける白光箇所を補正するフレア補正などの補正処理を行って、判定処理の精度を上げてもよい。
【0074】
次に、検査装置20の動作について、図面を参照して説明する。検査装置20は、プリンタ10が印刷ジョブデータに基づいて用紙に画像を印刷すると、欠陥検知処理を実行する。
【0075】
図6は、欠陥検知処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0076】
以下の処理は、印刷ジョブデータに含まれるページごとに実行される。マスタ画像生成部2008は、RIP画像データに基づいて、マスタ画像データを生成する(ステップS101)。マーク探索部2012は、マスタ画像データを対象としてマーク探索処理を実行する(ステップS102)。マーク探索処理の詳細については後述する。マーク探索部2012は、マーク探索処理の結果、マスタ画像にマークが存在するか否かを判定する(ステップS103)。
【0077】
マーク探索部2012が、マスタ画像にマークが存在すると判定すると(ステップS103:Yes)、マーク位置算出部2013は、用紙情報に基づいて、マーク位置、すなわち探索されたマークの位置を示す座標値、を算出する(ステップS104)。そして、検査対象外領域決定部2014は、算出されたマーク位置に基づいて、検査対象外領域を決定する(ステップS105)。検査対象外領域の決定方法の具体例については後述する。
【0078】
また、マーク探索部2012は、マスタ画像にマークが存在しないと判定すると(ステップS103:No)、ステップS104およびステップS105の処理をスキップして、ステップS106の処理に進む。
【0079】
続いて、読取部2007は、読取装置131から読取画像データを取得する(ステップS106)。差分画像生成部2009は、マスタ画像データと読取画像データとに基づいて、差分画像データを生成する(ステップS107)。欠陥判定部2015は、生成された差分画像データに基づいて、検査対象外領域がある場合は検査対象外領域を除く検査対象領域の欠陥の有無を判定する(ステップS108)。
【0080】
なお、欠陥判定部2015は、検査対象外領域が決定されていない場合は、検査対象領域の全部を対象として欠陥の有無を判定する。また、欠陥判定部2015は、ユーザが事前に設定した検査対象外領域がある場合は、設定された検査対象外領域を除く検査対象領域の欠陥の有無を判定してもよい。すなわち、検査対象外領域決定部2014は、ユーザが事前に検査対象外領域を設定していない場合にのみ、ステップS105の処理を実行するようにしてもよい。
【0081】
図7は、マーク探索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0082】
上述した欠陥検知処理のステップS102において、マーク探索部2012は、マーク探索処理を実行する。
【0083】
マーク探索部2012は、マスタ画像データに基づいて、用紙端の座標値を算出する(ステップS201)。座標値は、例えば用紙の搬送方向に沿った軸をY軸とし、Y軸に直交する軸をX軸とする座標系における値とする。具体的には、マーク探索部2012は、マスタ画像データから用紙の左上、左下、右上および右下の端部の座標値をそれぞれ算出する。例えば、マーク探索部2012は、用紙外の領域から用紙の中央に向かって変化する点が存在する箇所を境界位置とし、その境界位置を元に各用紙の端部の座標値を決定する。ただし、算出手法はこれに限らない。なお、用紙端の座標値は、あらかじめ用紙情報に含まれていてもよく、その場合は、マーク探索部2012は、ステップS201の処理をスキップしてもよい。
【0084】
次に、マーク探索部2012は、用紙端から一定領域における特徴点を検出する(ステップS202)。一定領域は、あらかじめ設定されている。特徴点の検出方法については後述する。
【0085】
次に、マーク探索部2012は、用紙の左上、左下、右上および右下で特徴点を検出したか否かを判定する(ステップS203)。ここで、マーク探索部2012は、用紙の左上、左下、右上および右下の端部から一定領域に対してコーナー検出を行い、特徴的な点を検出する。コーナー検出については後述する。
【0086】
マーク探索部2012は、用紙の左上、左下、右上および右下で特徴点を検出しなかったと判定すると(ステップS203:No)、マークが存在しないと判定する(ステップS209)。
【0087】
マーク探索部2012は、用紙の左上、左下、右上および右下で特徴点を検出したと判定すると(ステップS203:Yes)、左上と右上および左下と右下の特徴点のY座標値をそれぞれ比較する(ステップS204)。マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差がともに閾値以下であるか否かを判定する(ステップS205)。
【0088】
例えば、左上の特徴点の座標値を(X_upperLeft,Y_upperLeft)、左下の特徴点の座標値を(X_lowerLeft,Y_lowerLeft)、右上の特徴点の座標値を(X_upperRight,Y_upperRight)、右下の特徴点の座標値を(X_lowerRight,Y_lowerRight)とする。ステップS205において、マーク探索部2012は、次の式(1)および(2)を満たすか否かを判定する。
【0089】
|Y_upperLeft-Y_upperRight|≦th_y (1)
|Y_lowerLeft-Y_lowerRight|≦th_y (2)
ここで、th_yは、Y座標値における閾値である。
【0090】
マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差のいずれかが閾値以下でないと判定すると(ステップS205:No)、マークが存在しないと判定する(ステップS209)。
【0091】
次に、マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差がともに閾値以下であると判定すると(ステップS205:Yes)、左上と左下および右上と右下の特徴点のX座標値をそれぞれ比較する(ステップS206)。マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差がともに閾値以下であるか否かを判定する(ステップS207)。
【0092】
具体的には、マーク探索部2012は、次の式(3)および(4)を満たすか否かを判定する。
【0093】
|X_upperLeft-X_lowerLeft|≦th_x (3)
|X_upperRight-X_lowerRight|≦th_x (4)
ここで、th_xは、X座標値の閾値である。
【0094】
マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差のいずれかが閾値以下でないと判定すると(ステップS207:No)、マークが存在しないと判定する(ステップS209)。
【0095】
次に、マーク探索部2012は、比較した2つの座標値の差がともに閾値以下であると判定すると(ステップS207:Yes)、マークが存在すると判定する(ステップS208)。
【0096】
上述のように、マーク探索部2012は、ステップS204-S207の一連の処理によって、検出できた特徴点がマークのコーナーから適切に検出できたかどうかの妥当性を判定する。マークは裁断に使用されるため、マスタ画像データに存在するマークのコーナーの主走査位置および副走査位置は、概ね一致すると考えられる。そこで、マーク探索部2012は、前述した処理によって、マークの特徴を元に妥当性を判定することができる。
【0097】
【0098】
図8では、マスタ画像400に、ユーザが指定したユーザ画像403とともに、トリムマーク401が含まれている。トリムマーク401は、裁断用または位置合わせ用に使用される。
図8に示されるように、トリムマーク401は、マスタ画像400の端部402に近い四隅の位置にコーナーを有する。コーナーとは、全方向に対して画素値の大きな変化が観測される領域を指す。
【0099】
【0100】
図9では、マスタ画像410に、ユーザ画像413とともにトンボマーク411が含まれている。トンボマーク411は、トリムマーク401と同様に、裁断用または位置合わせ用に使用される。
図9に示されるように、トンボマーク411は、トリムマーク401と同様に、マスタ画像410の端部412に近い四隅の位置にコーナーを有する。
【0101】
図10は、マークの探索方法について説明するための図である。
【0102】
マーク探索部2012は、マーク探索処理のステップS202において、マスタ画像のうち、用紙端から一定領域における特徴点を検出する。具体的には、マーク探索部2012は、例えば、用紙左上端部から一定の長さの領域(一定領域At)の中で、コーナー検出を行い、特徴的な点(特徴点Pf)を検出する。マーク探索部2012は、コーナー検出の手法として、例えばHarrisオペレータなどを使用してもよい。
【0103】
マーク(例えばトリムマーク431等)は、用紙端部に印字されることが一般的である為、マーク探索部2012は、コーナー検出によって検出された特徴点の内、用紙の左上、左下、右上、右下の端部からそれぞれ最も距離が近いものを選択する。
【0104】
図11は、検査対象外領域の決定方法について説明するための図である。検査対象外領域決定部2014は、マスタ画像440において算出されたマーク位置に基づいて、裁断される領域を検査対象外領域と決定する。検査対象外領域決定部2014は、左上の特徴点P1の座標値(X_upperLeft,Y_upperLeft)と、右下の特徴点P2の座標値(X_lowerRight,Y_lowerRight)と、を使用する。
【0105】
検査対象外領域決定部2014は、ページ先端の検査対象外領域を、特徴点P1のy座標値(Y_upperLeft)から用紙先端部までの幅とする。また、検査対象外領域決定部2014は、ページ後端の検査対象外領域を、特徴点P2のy座標値(Y_lowerRight)から用紙後端部までの幅とする。
【0106】
検査対象外領域決定部2014は、ページ左端の検査対象外領域を、特徴点P1のx座標値(X_upperLeft)から用紙左端部までの幅とする。また、検査対象外領域決定部2014は、ページ右端の検査対象外領域を、特徴点P2のx座標値(Y_lowerRight)から用紙右端部までの幅とする。
【0107】
この場合の検査対象外領域を除く検査対象領域441は、主走査方向と副走査方向でそれぞれ以下のような範囲になる。
・主走査方向の検査対象領域:(X_upperLeft+1)から(X_lowerRight-1)までの範囲
・副走査方向の検査対象領域:(Y_upperLeft+1)から(Y_lowerRight-1)までの範囲
【0108】
図12は、設定画面の一例を示す図である。設定画面450は、操作パネル117に表示される。ユーザが設定画面450のチェック欄にチェックを入れて確定される操作を行うと、検査装置20は、設定内容を記憶する。検査装置20は、設定が有効となっている場合には、
図6に示した欠陥検知処理のステップS102からステップS105までの処理を実行し、設定が有効となっていない場合には、欠陥検知処理のステップS102からステップS105までの処理をスキップする。すなわち、検査対象外領域決定部2014は、検査対象外領域を決定する機能を有効とするための設定を受け付けて、機能を有効にすると設定された場合に、検査対象外領域を決定する処理を実行する。
【0109】
本実施形態に係る画像形成システム1によれば、マスタ画像データに基づいてマークを探索して、探索されたマークの位置に基づき、検査対象外領域を自動的に決定する。これによって、検査対象外領域の設定の手間を軽減させることができる。
【0110】
また、画像形成システム1は、用紙の各面の四隅の一定領域に含まれる特徴点を検出し、検出された特徴点を四隅のそれぞれで検出した場合に、特徴点をマークとして探索する。これによって、ユーザ画像に表のような形状を表す画像が含まれる場合に、マークと認識する誤りを回避することができる。
【0111】
また、画像形成システム1は、四隅で検出された各特徴点の左右または上下の位置に基づいて、マークが存在するか否かを判定する。したがって、より正確にトンボマークまたはトリムマークの特徴を捉えて、検出することができる。
【0112】
上述した各実施形態において、DFE30、検査装置20およびプリンタ10は、開示された処理ステップを、様々な組み合わせで共有するように構成できる。また、DFE30、検査装置20およびプリンタ10の各要素は、1つの装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0113】
ある実施形態では、DFE30または検査装置20は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む情報処理システムとして構成されても良い。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施しても良い。
【0114】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0115】
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【符号の説明】
【0116】
1 画像形成システム
10 プリンタ
20 検査装置
30 DFE
40 スタッカ
1001 システム制御部
1002 表示制御部
1003 ネットワークI/F制御部
1004 外部I/F制御部
1005 記憶部
1006 機構制御部
1007 印刷ジョブ受信部
1008 画像処理制御部
1009 印写制御部
1011 ジョブ情報処理部
1012 RIP処理部
1013 ジョブ情報生成部
2001 システム制御部
2002 表示制御部
2003 ネットワークI/F制御部
2004 外部I/F制御部
2005 記憶部
2006 機構制御部
2007 読取部
2008 マスタ画像生成部
2009 差分画像生成部
2011 用紙情報記憶部
2012 マーク探索部
2013 マーク位置算出部
2014 検査対象外領域決定部
2015 欠陥判定部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0117】