(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023041537
(43)【公開日】2023-03-24
(54)【発明の名称】基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H01L 21/31 20060101AFI20230316BHJP
H01L 21/318 20060101ALI20230316BHJP
C23C 16/44 20060101ALI20230316BHJP
【FI】
H01L21/31 B
H01L21/318 B
C23C16/44 B
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021148962
(22)【出願日】2021-09-13
(71)【出願人】
【識別番号】318009126
【氏名又は名称】株式会社KOKUSAI ELECTRIC
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】板谷 秀治
(72)【発明者】
【氏名】大橋 直史
(72)【発明者】
【氏名】越巻 寿朗
(72)【発明者】
【氏名】松井 俊
【テーマコード(参考)】
4K030
5F045
5F058
【Fターム(参考)】
4K030AA03
4K030AA06
4K030AA13
4K030BA40
4K030DA06
4K030GA06
4K030GA12
4K030KA39
5F045AA06
5F045AA15
5F045AB33
5F045AC05
5F045AC11
5F045AC12
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5F045AC17
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5F045DQ12
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5F045EM10
5F045GB11
5F045GB13
5F058BA06
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5F058BC08
5F058BF02
5F058BF24
5F058BF29
5F058BF30
5F058BF36
5F058BG02
5F058BG04
(57)【要約】
【課題】基板の載置面の状態を検出する技術を提供する。
【解決手段】基板処理装置は、基板を成膜処理する処理室と、前記処理室内に設けられ、かつ、前記基板が載置される複数の載置面を有する基板支持部と、前記処理室の外側又は内側に配置され、前記載置面に付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を成膜処理する処理室と、
前記処理室内に設けられ、かつ、前記基板が載置される複数の載置面を有する基板支持部と、
前記処理室の外側又は内側に配置され、前記載置面に付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部と、
を有する基板処理装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記載置面の外周部が検出領域に含まれる位置に配置されている、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記処理室の基板搬出口に近接する位置に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
処理室内に設けられた基板支持部が有する複数の載置面上に基板を載置する工程と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する工程と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項5】
コンピュータに、
処理室内に設けられた基板支持部が有する複数の載置面上に基板を載置する手順と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する手順と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する手順と、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理装置、半導体装置の製造方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造分野で用いられる基板処理装置では、載置面に載せた基板をヒータの熱で加熱しながら成膜処理をしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ところで、基板の成膜処理工程では、基板の外周から裏面に成膜材料が回り込んで、載置面に成膜材料が付着することがある。このように成膜材料が載置面上に堆積していくと、基板の成膜処理に不具合が生じる虞がある。このため、定期的なメンテナンスによって載置面上に堆積した成膜材料を取り除いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、基板の載置面の状態を検出する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様によれば、基板を成膜処理する処理室と、前記処理室内に設けられ、かつ、前記基板が載置される複数の載置面を有する基板支持部と、前記処理室の外側又は内側に配置され、前記載置面に付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部と、を有する基板処理装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様によれば、基板の載置面の状態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の第1実施形態の基板処理装置が備えるリアクタの横断面概略図である。
【
図2】本開示の第1実施形態の基板処理装置が備えるリアクタの縦断面概略図であり、
図1に示すリアクタの2X-2X線断面図である。
【
図3】本開示の第1実施形態の基板支持機構を説明する説明図である。
【
図5】本開示の第1実施形態の原料ガス供給部を説明する説明図である。
【
図6】本開示の第1実施形態の反応ガス供給部を説明する説明図である。
【
図7】本開示の第1実施形態の第1不活性ガス供給部を説明する説明図である。
【
図8】本開示の第1実施形態の第2不活性ガス供給部を説明する説明図である。
【
図9】本開示の第1実施形態のカメラの移動機構を説明する説明図である。
【
図10】本開示の第1実施形態のカメラの撮影領域を説明するための説明図である。
【
図11】本開示の第1実施形態のコントローラを説明する説明図である。
【
図12】本開示の第1実施形態の基板処理工程を説明するフロー図である。
【
図13】本開示の第1実施形態の検出工程を説明するフロー図である。
【
図14】本開示の第1実施形態に係るメンテナンス工程を説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において用いられる図面は、いずれも模式的なものであり、図面に示される、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実のものとは必ずしも一致していない。また、複数の図面の相互間においても、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は必ずしも一致していない。
【0010】
<第1実施形態>
本開示の第1実施形態の基板処理装置100は、半導体装置の製造工程の一工程である基板処理工程において使用される装置である。以下では、まず、基板処理装置100の構成について説明し、次に、基板処理装置100を用いた基板処理工程について説明する。
【0011】
(基板処理装置)
図1に示されるように、基板処理装置100は、リアクタ200を有している。このリアクタ200は、
図1及び
図2に示されているように、基板Sを成膜処理する処理室201と、処理室201内に設けられ基板Sが載置される複数の載置面217Cを有する基板支持部の一例としての回転テーブル217と、を有している。また、
図4に示されるように、リアクタ200は、載置面217Cに付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部210を有している。なお、本開示において、『載置面217Cに付着した成膜材料』とは、処理ガスの材料そのものの吸着物、処理ガスが反応することにより生じた物質の吸着物、この物質が堆積してできた膜、等の少なくとも1つ以上を意味する。また、処理ガスの反応とは、分解反応、化学反応、等の少なくとも1つ以上を意味する。
【0012】
図1及び
図2に示されているように、リアクタ200は、筒状(一例として円筒状)の気密容器である処理容器203を有しており、この処理容器203内に基板Sを成膜処理するための処理室201が形成されている。また、処理容器203は、例えばステンレス(SUS)やアルミ合金等で構成されている。
【0013】
処理容器203には、ゲートバルブ205が接続されている。このゲートバルブ205を介して処理室201に基板Sが搬入出される。なお、本実施形態のゲートバルブ205が設けられる処理容器203の開口は、本開示における基板搬出口の一例である。
【0014】
処理室201は、
図1に示されるように、処理ガスを供給する処理領域206と、パージガスを供給するパージ領域207とを有する。ここでは処理領域206とパージ領域207は、円周状に交互に配置されている。例えば、第1処理領域206A、第1パージ領域207A、第2処理領域206B及び第2パージ領域207Bの順に配置されている。後述するように、第1処理領域206A内には原料ガスが供給される。また、第2処理領域206B内には反応ガスが供給される。そして、第1パージ領域207A及び第2パージ領域207Bには不活性ガスが供給される。これにより、それぞれの領域内に供給されるガスに応じて、基板Sに対して所定の処理が施される。
【0015】
パージ領域207は、第1処理領域206Aと第2処理領域206Bとを空間的に切り分ける領域である。
図2に示されるように、パージ領域207の天井208は、処理領域206の天井209よりも高さが低くなっている。第1パージ領域207Aには天井208Aが設けられており、第2パージ領域207Bには天井208B(不図示)が設けられている。各天井の高さを低くすることで、パージ領域207の空間の圧力を高くしている。この空間にパージガスを供給することで、隣り合う処理領域206を区画している。なお、パージガスは基板S上の余分なガスを除去する役割も有する。
【0016】
処理容器203の中央には、例えば処理容器203の中心に回転軸を有し、回転自在に構成される基板支持部の一例としての回転テーブル217が設けられている。回転テーブル217は、基板Sへの金属汚染の影響が無いように、例えば、石英、カーボン又はSiC等の材料で形成されている。
【0017】
回転テーブル217は、処理容器203内に、複数枚(例えば5枚)の基板Sを同一面上に、且つ回転方向に沿って同一円周上に間隔をあけて並べて支持するように構成されている。ここでいう「同一面」とは、完全な同一面に限られるものではなく、回転テーブル217を上面から見たときに、複数枚の基板Sが互いに重ならないように並べられていればよい。
【0018】
回転テーブル217表面における基板Sの支持位置には、基板Sが載置される載置部としての凹部217Bが設けられている。処理する基板Sの枚数と同数の凹部217Bが回転テーブル217の中心から同心円上の位置に互いに間隔をあけて配置されている。なお本実施形態では、複数の凹部217Bが等間隔(例えば72°の間隔)で配置されている。
【0019】
それぞれの凹部217Bは、例えば回転テーブル217の上面から見て円形状であり、側面から見て凹形状である。凹部217Bの直径は基板Sの直径よりもわずかに大きくなるように構成することが好ましい。この凹部217Bの底面が載置面217Cとされている。そして、凹部217B内に基板Sを載置することにより、基板Sが載置面217Cで載置される。各凹部217Bには、後述するピン219が貫通する貫通孔217Aが複数設けられている。
【0020】
図3に示されるように、処理容器203のうち、回転テーブル217下方であってゲートバルブ205と向かい合う箇所には、基板保持機構218が設けられている。基板保持機構218は、基板Sの搬入・搬出時に、基板Sを突き上げて、基板Sの裏面を支持する複数のピン219を有する。ピン219は延伸可能な構成であって、例えば基板保持機構218の本体に収納可能である。基板Sを移載する際には、ピン219が延伸され貫通孔217Aを貫通すると共に、基板Sを保持する。その後、ピン219の先端が下方に移動することで、基板Sは凹部217Bに載置される。基板保持機構218は、一例として処理容器203に固定する。基板保持機構218は、基板載置時にピン219を貫通孔217Aに挿入可能な構成であればよく、後述する内周凸部282や外周凸部283に固定してもよい。
【0021】
回転テーブル217はコア部221に固定される。コア部221は回転テーブル217の中心に設けられ、回転テーブル217を固定する役割を有する。回転テーブル217を支持する構造であることから、重量に耐えられるよう金属が用いられる。コア部221の下方にはシャフト222が配される。シャフト222はコア部221を支持する。
【0022】
シャフト222の下方は、処理容器203の底部に設けられた孔223を貫通し、処理容器203外で気密可能な容器204で覆われている。また、シャフト222の下端は回転部224に接続される。回転部224は回転軸やモータ等を搭載し、後述する制御部としてのコントローラ300の指示によって回転テーブル217を回転可能に構成される。すなわち、コントローラ300が、基板S外のある点であるコア部221を中心として、回転部224が回転テーブル217を回転させることにより第1処理領域206A、第1パージ領域207A、第2処理領域206B及び第2パージ領域207Bの順に基板Sを順次通過させる。
【0023】
コア部221を覆うように石英カバー225が設けられる。すなわち、石英カバー225はコア部221と処理室201との間に設けられている。石英カバー225は、空間を介してコア部221を覆うよう構成される。石英カバー225は基板Sへの金属汚染の影響が無いように、例えば、石英やSiC等の材料で形成されている。コア部221、シャフト222、回転部224、石英カバー225をまとめて支持部と呼ぶ。
【0024】
回転テーブル217の下方には、加熱部としてのヒータ280を内包するヒータユニット281が配置される。ヒータ280は、回転テーブル217に載置した各基板Sを加熱する。ヒータ280は、処理容器203の形状に沿って円周状に構成される。
【0025】
ヒータユニット281は、処理容器203の底部上であって、処理容器203の中心側に設けられた内周凸部282と、ヒータ280よりも外周側に配される外周凸部283と、ヒータ280とで主に構成されている。内周凸部282、ヒータ280、外周凸部283は、同心円状に配置されている。内周凸部282と外周凸部283の間には空間284が形成されている。ヒータ280は空間284に配置される。内周凸部282、外周凸部283は処理容器203に固定されるものでもあるので、処理容器203の一部として考えてもよい。
【0026】
ここでは円周状のヒータ280と説明したが、基板Sを加熱できればそれに限るものではなく、複数分割した構造としてもよい。また、回転テーブル217内に、ヒータ280を内包した構造としてもよい。
【0027】
内周凸部282の上部であってヒータ280側にはフランジ(不図示)が形成される。窓285はフランジ282Aと外周凸部283の上面で支持されている。窓285はヒータ280から発生する熱を透過する材質であり、例えば石英で構成されている。窓285は後述する排気構造286の上部286Aと内周凸部282によって挟まれることで固定されている。
【0028】
ヒータ280には、ヒータ制御部287が接続されている。ヒータ280は後述する制御部としてのコントローラ300に電気的に接続され、コントローラ300の指示によってヒータ280への電力供給を制御し、温度制御を行う。
【0029】
処理容器203の底部には、空間284と連通する不活性ガス供給管275が設けられている。不活性ガス供給管275は、後述する第2不活性ガス供給部270に接続されている。第2不活性ガス供給部270から供給された不活性ガスは、不活性ガス供給管275を介して空間284に供給される。空間284を不活性ガス雰囲気とすることで、処理ガスが窓285付近の隙間等から侵入することを防ぐことが可能となる。
【0030】
外周凸部283の外周面と処理容器203の内周面との間には、金属製の排気構造286が配置されている。排気構造286は、排気溝288と排気バッファ空間289を有する。排気溝288、排気バッファ空間289は、処理容器203の形状に沿って円周状に構成されている。
【0031】
排気構造286のうち外周凸部283と接触しない箇所を上部286Aと呼ぶ。前述のように、上部286Aは、内周凸部282と共に窓285を固定する。
【0032】
本実施形態のような回転型基板処理装置においては、基板Sの高さと排気口とを同じ高さにするか、あるいは高さを近づけることが望ましい。このように基板Sの高さと排気口と同じ高さとする、あるいは高さを近づけることで、排気口側の基板エッジにおいて乱流の発生を抑制できる。
【0033】
本実施形態においては排気構造286の上端を回転テーブル217と同じ高さとしている。この場合、
図2のように上部286Aが窓285からはみ出す部分となるため、パーティクル拡散防止の観点から、そのはみ出す部分には石英カバー290を設ける。石英カバー290と上部286Aとの間には空間を設ける。
【0034】
排気構造286の底には、第1排気部としての排気口291、排気口292が設けられている。排気口291は第1処理領域206Aに供給される原料ガスと、その上流から供給されるパージガスを主に排気する。排気口292は処理領域206Bに供給される反応ガスと、その上流から供給されるパージガスを主に排気する。各ガスは排気溝288、排気バッファ空間289を介して排気口291、排気口292から排気される。
【0035】
次に、
図1及び
図5を用いて原料ガス供給部240を説明する。
図1に示されるように、処理容器203の側方には処理容器203の中心方向に向かって延在するノズル245が挿入されている。ノズル245は、第1処理領域206Aに配置されている。このノズル245には、ガス供給管241の下流端が接続されている。ノズル245について、詳細には後述する。
【0036】
ガス供給管241には、上流方向から順に、原料ガス供給源242、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)243、及び開閉弁であるバルブ244が設けられている。
【0037】
原料ガスは、MFC243、バルブ244、ガス供給管241を介して、ノズル245から第1処理領域206A内に供給される。
【0038】
ここでいう「原料ガス」とは、処理ガスの一つであり、薄膜形成の際の原料になるガスである。この原料ガスは、薄膜を構成する元素として、例えばシリコン(Si)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ルテニウム(Ru)、ニッケル(Ni)、及びタングステン(W)、モリブデン(Mo)の少なくともいずれか一つを含む。なお、本実施形態の原料ガスは、本開の成膜材料の一例である。
【0039】
具体的には、本実施形態では、原料ガスは、例えば、ジクロロシラン(Si2H2Cl2)ガスである。原料ガスの原料が常温で気体である場合、MFC243は気体用のマスフローコントローラである。
【0040】
主に、ガス供給管241、MFC243、バルブ244、ノズル245により、原料ガス供給部(第1ガス供給系、もしくは原料ガス供給部と呼んでもよい。)240が構成される。なお、原料ガス供給源242を原料ガス供給部240に含めて考えてもよい。
【0041】
次に、
図1及び
図6を用いて反応ガス供給部250を説明する。
図1に示されるように、処理容器203の側方には処理容器203の中心方向に向かって延在するノズル255が挿入されている。ノズル255は第2処理領域206Bに配置されている。
【0042】
ノズル255には、ガス供給管251の下流端が接続されている。ガス供給管251には、上流方向から順に、反応ガス供給源252、MFC253、及びバルブ254が設けられている。
【0043】
反応ガスは、MFC253、バルブ254、ガス供給管251を介して、ノズル255から第2処理領域206B内に供給される。
【0044】
ここでいう「反応ガス」とは、処理ガスの一つであり、基板S上に原料ガスによって形成された第1層と反応するガスである。反応ガスは、例えばアンモニア(NH3)ガス、窒素(N2)ガス、水素(H2)ガス、及び酸素(O2)ガスの少なくともいずれか一つである。ここでは、反応ガスは、例えばNH3ガスである。
【0045】
主に、ガス供給管251、MFC253、バルブ254、ノズル255により反応ガス供給部(第2ガス供給部)250が構成されている。なお、反応ガス供給源252を反応ガス供給部250に含めて考えてもよい。
【0046】
次に、
図1及び
図7を用いて第1不活性ガス供給部260を説明する。
図1に示されるように、処理容器203の側方には処理容器203の中心方向に向かって延在するノズル265、ノズル266が挿入されている。ノズル265は、第1パージ領域207Aに挿入されるノズルである。ノズル265は、例えば、第1パージ領域207Aの天井208Aに固定されている。ノズル266は、第2パージ領域207Bに挿入されるノズルである。ノズル266は、例えば、第2パージ領域207Bの天井208B(不図示)に固定されている。
【0047】
ノズル265、ノズル266には、不活性ガス供給管261の下流端が接続されている。不活性ガス供給管261には、上流方向から順に、不活性ガス供給源262、MFC263、及びバルブ264が設けられている。不活性ガスは、MFC263、バルブ264、不活性ガス供給管261を介して、ノズル265及びノズル266から第1パージ領域207A内及び第2パージ領域207B内にそれぞれ供給される。第1パージ領域207A内及び第2パージ領域207B内に供給される不活性ガスは、パージガスとして作用する。
【0048】
主に、不活性ガス供給管261、MFC263、バルブ264、ノズル265、ノズル266により第1不活性ガス供給部が構成されている。なお、不活性ガス供給源262を第1不活性ガス供給部に含めて考えてもよい。
【0049】
次に、
図2及び
図8を用いて第2不活性ガス供給部270を説明する。不活性ガス供給管275には、不活性ガス供給管271の下流端が接続されている。不活性ガス供給管271には、上流方向から順に、不活性ガス供給源272、MFC273、及びバルブ274が設けられている。不活性ガスは、MFC273、バルブ274、不活性ガス供給管271を介して、不活性ガス供給管275から空間284、容器204に供給される。
【0050】
容器204に供給された不活性ガスは、回転テーブル217と窓285の間の空間を介して、排気溝288から排気される。このような構造とすることで、原料ガスや反応ガスが回転テーブル217と窓285の間の空間に回り込むことを防ぐことが可能となる。
【0051】
主に、不活性ガス供給管271、MFC273、バルブ274、不活性ガス供給管275により第2不活性ガス供給部270が構成されている。なお、不活性ガス供給源272を第2不活性ガス供給部270に含めて考えてもよい。
【0052】
ここで「不活性ガス」は、例えば、窒素(N2)ガス、ヘリウム(He)ガス、ネオン(Ne)ガス、アルゴン(Ar)ガス等の希ガスの少なくともいずれか一つである。ここでは、不活性ガスは、例えばN2ガスである。
【0053】
図1、
図2及び
図5に示されているように、処理容器203には排気口291と、排気口292が設けられている。また、回転テーブル217には排気口296が設けられている。
【0054】
排気口291は、第1処理領域206Aの回転方向(回転テーブル217の回転方向)Rの下流側の回転テーブル217よりも外側に設けられている。この排気口291は、主に原料ガスと不活性ガスを排気する。排気口291と連通するよう、排気部234の一部である排気管234Aが設けられる。排気管234Aには、開閉弁としてのバルブ234D、圧力調整器(圧力調整部)としてのAPC(Auto Pressure Controller)バルブ234Cを介して、真空排気装置としての真空ポンプ234Bが接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
【0055】
排気管234A、バルブ234D、APCバルブ234Cをまとめて排気部234と呼ぶ。なお、真空ポンプ234Bを排気部234に含めてもよい。
【0056】
排気口296を、回転テーブル217の基板Sを載置する凹部217Bよりも処理室201の中心側に設けている。排気口296を設けることにより、回転テーブル217の中心側に供給されたガスは、排気口296から、回転テーブル217の下側の空間に排気される。回転テーブル217の下側の空間に排気されたガスは、処理室201の外側に設けられた排気口291を介して排気される。排気口296は、回転テーブル217と窓285の間の空間に連通し、主に原料ガスと不活性ガスを排気する。
【0057】
また、
図1及び
図2に示されているように、排気口292と連通するよう、排気部235が設けられる。排気口292は、第2処理領域206Bの回転方向Rの下流側の回転テーブル217よりも外側に設けられている。主に反応ガスと不活性ガスを排気する。
【0058】
排気口292と連通するよう、排気部235の一部である排気管235Aが設けられる。排気管235Aには、バルブ235D、APCバルブ235Cを介して、真空ポンプ235Bが接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力(真空度)となるよう真空排気し得るように構成されている。
【0059】
排気管235A、バルブ235D、APCバルブ235Cをまとめて排気部235と呼ぶ。なお、真空ポンプ235Bを排気部235に含めてもよい。
【0060】
前記したように、リアクタ200は、載置面217Cに付着する成膜材料(膜)の状態を非接触で検出する後述の検出部210を有している。具体的には、検出部210は、基板Sの成膜処理後に載置面217Cに付着(残留)している成膜材料の状態(例えば、膜厚分布やクラックの発生状況等)を検出している。より具体的には、検出部210は、載置面217Cに付着する成膜材料の膜厚画像情報を検出するように構成されている。すなわち、検出部210は、載置面217Cを撮影することによって膜厚画像情報を得る撮影装置(以下、適宜「カメラ」と称する。)である。一例として、本実施形態では、検出部210として、ハイパースペクトルカメラを用いているが本開示はこれに限定されるものではない。なお、検出部210によって検出される膜厚画像情報とは、載置面217Cに付着した成膜材料の画像情報と波長情報とを含む情報である。また、検出部210で検出された検出情報としての膜厚画像情報は、後述の制御部としてのコントローラ300に送信される。
【0061】
図1及び
図4に示されるように、検出部210は、処理室201の外側、すなわち、処理容器203の外側に配置されている。具体的には、検出部210は、天井209の上方に配置されている。天井209には、窓部209Aが設けられている。この窓部209Aは、天井209において、ゲートバルブ205に近接する位置に設けられている。具体的には、天井209のゲートバルブ205側から処理容器203の中心側に向けて延びている。すなわち、窓部209Aは、処理容器203の径方向に沿って延びている。窓部209Aは、例えば、石英等で構成されている。このため、検出部210は、窓部209Aを介して処理室201内を撮影することができる。
【0062】
図4及び
図9に示されるように、検出部210は、回転テーブル217の回転軸と直交する方向、すなわち、回転テーブル217の径方向に移動可能に構成されている。具体的には、検出部210は、窓部209Aの延在方向に沿って移動可能に構成されている。ここで、検出部210は、移動機構211によって回転テーブル217の径方向に移動する。移動機構211は、窓部209Aを挟んで両側に設けられた一対のガイドレール211Aと、一対のガイドレール211Aにガイドされて移動する移動ブロック211Bと、移動ブロック211Bに移動力を付与する付与部211Cとを有している。一対のガイドレール211Aの長さは、窓部209Aの長さよりも長い。また、移動ブロック211Bの下面に検出部210が取り付けられている。そして、付与部211Cは、移動ブロック211Bを回転テーブル217の径方向に移動させる電動アクチュエータであり、コントローラ300によって制御されている。ここで、検出部210は、移動機構211によって移動しながら窓部209Aを介して載置面217Cの膜厚画像情報を検出することができる。
【0063】
また、検出部210は、検出開始位置(
図9の位置)から回転テーブル217の回転軸に向けて移動する。ここで、検出部210が検出開始位置にあるとき、検出部210の検出領域SR(言い換えると、撮影領域)に、載置面217Cの外周部において回転テーブル217の径方向外側の部分が含まれる(
図10参照)。言い換えると、検出開始時には、検出部210は、検出領域SRに載置面217Cの外周部において回転テーブル217の径方向外側の部分が含まれる位置に配置されている。そして、検出部210は、回転テーブル217の径方向に沿って移動し、検出部210が折返位置にあるとき、検出領域SRに載置面217Cの外周部において回転テーブル217の径方向内側(中心側)の部分が含まれる(
図10参照)。言い換えると、折返時には、検出部210は、検出領域SRに載置面217Cの外周部において回転テーブル217の径方向内側の部分が含まれる位置に配置されている。
【0064】
また、検出部210は、検出開始時には、ゲートバルブ205に近接する位置に配置されている。すなわち、検出部210が検出開始位置にあるとき、検出部210はゲートバルブ205に近接している。
【0065】
リアクタ200は、各部の動作を制御するコントローラ300を有している。コントローラ300は、
図11に示されるように、演算部(CPU)301、一時記憶部としてのRAM302、記憶部303、送受信部304を少なくとも有する。コントローラ300は、送受信部304を介して基板処理装置100の各構成に接続され、上位コントローラや使用者の指示に応じて記憶部303からプログラムやレシピを呼び出し、その内容に応じて各構成の動作を制御する。なお、コントローラ300は、専用のコンピュータとして構成してもよいし、汎用のコンピュータとして構成してもよい。例えば、上述のプログラムを格納した外部記憶装置(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスク、CDやDVD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ(USB Flash Drive)やメモリカード等の半導体メモリ)312を用意し、外部記憶装置312を用いて汎用のコンピュータにプログラムをインストールすることにより、本実施形態に係るコントローラ300を構成できる。また、コンピュータにプログラムを供給するための手段は、外部記憶装置312を介して供給する場合に限らない。例えば、インターネットや専用回線等の通信手段を用いてもよいし、上位装置320から送受信部311を介して情報を受信し、外部記憶装置312を介さずにプログラムを供給するようにしてもよい。また、キーボードやタッチパネル等の入出力装置313を用いて、コントローラ300に指示をしてもよい。また、入出力装置313により、本開示のメンテナンスプログラムを含むプログラムを編集し、編集したプログラムを記憶部303に記録する様に構成してもよい。
【0066】
なお、記憶部303や外部記憶装置312は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成される。以下、これらを総称して、単に記録媒体ともいう。なお、本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶部303単体のみを含む場合、外部記憶装置312単体のみを含む場合、又は、その両方を含む場合がある。
【0067】
CPU301は、記憶部303から制御プログラム(メンテナンスプログラム含む)を読み出して実行すると共に、入出力装置313からの操作コマンドの入力等に応じて記憶部303からプロセスレシピを読み出すように構成されている。そして、CPU301は、読み出したプロセスレシピの内容に沿うように、各部品を制御するように構成されている。
【0068】
(基板処理工程)
次に、
図12を用い、第1実施形態に係る基板処理工程について説明する。
図12は、本実施形態に係る基板処理工程を示すフロー図である。以下の説明において、基板処理装置100のリアクタ200の構成各部の動作は、コントローラ300により制御される。
【0069】
ここでは、原料ガスとしてSi2H2Cl2ガスを用い、反応ガスとしてNH3ガスを用い、基板S上に薄膜としてシリコン窒化(SiN)膜を形成する例について説明する。
【0070】
基板搬入・載置工程S110を説明する。リアクタ200では、ピン219を上昇させて、回転テーブル217の貫通孔217Aにピン219を貫通させる。その結果、ピン219が、回転テーブル217表面よりも所定の高さ分だけ突出した状態となる。続いて、ゲートバルブ205を開き、搬送部の一例としての基板移載機214を用いて、
図3のようにピン219上に基板Sを載置する。載置後、ピン219を下降させ、凹部217B上に基板Sを載置する。
【0071】
そして、基板Sが載置されていない凹部217Bがゲートバルブ205と向かい合うよう、回転テーブル217を回転させる。その後、同様に凹部217Bに基板Sを載置する。すべての凹部217Bに基板Sが載置されるまで繰り返す。
【0072】
凹部217Bに基板Sを搬入したら、基板移載機214をリアクタ200の外へ退避させ、ゲートバルブ205を閉じて処理容器203内を密閉する。
【0073】
なお、基板Sを処理室201内に搬入する際には、排気部234、235により処理室201内を排気しつつ、第1不活性ガス供給部260から処理室201内に不活性ガスとしてのN2ガスを供給することが好ましい。これにより、処理室201内へのパーティクルの侵入や、基板S上へのパーティクルの付着を抑制することが可能となる。真空ポンプ234B、235Bは、少なくとも基板搬入・載置工程(S110)から後述する基板搬出工程(S170)が終了するまでの間は、常に作動させた状態とする。
【0074】
基板Sを回転テーブル217に載置する際は、予めヒータ280に電力を供給し、基板Sの表面が所定の温度となるよう制御される。基板Sの温度は、例えば室温以上650℃以下であり、好ましくは、室温以上であって400℃以下である。ヒータ280は、少なくとも基板搬入・載置工程(S110)から後述する基板搬出工程(S170)が終了するまでの間は、常に通電させた状態とする。
【0075】
それと並行して、第2不活性ガス供給部270から処理容器203、ヒータユニット281に不活性ガスが供給される。不活性ガスは、少なくとも基板搬入・載置工程(S110)から後述する基板搬出工程(S170)が終了するまでの間供給する。
【0076】
回転テーブル回転開始工程S120を説明する。基板Sが各凹部217Bに載置されたら、回転部224はコントローラ300によって回転テーブル217をR方向に回転するよう制御される。回転テーブル217を回転させることにより、基板Sは、第1処理領域206A、第1パージ領域207A、第2処理領域206B、第2パージ領域207Bの順に移動する。
【0077】
ガス供給開始工程S130を説明する。基板Sを加熱して所望とする温度に達し、回転テーブル217が所望とする回転速度に到達したら、バルブ244を開けて第1処理領域206A内にSi2H2Cl2ガスの供給を開始する。それと併行して、バルブ254を開けて第2処理領域206B内にNH3ガスを供給する。
【0078】
このとき、Si2H2Cl2ガスの流量が所定の流量となるように、MFC243を調整する。なお、Si2H2Cl2ガスの供給流量は、例えば50sccm以上500sccm以下である。
【0079】
また、NH3ガスの流量が所定の流量となるように、MFC253を調整する。なお、NH3ガスの供給流量は、例えば100sccm以上5000sccm以下である。
【0080】
なお、基板搬入・載置工程S110後、継続して、排気部234、235により処理室201内が排気されるとともに、第1不活性ガス供給部260から第1パージ領域207A内及び第2パージ領域207B内にパージガスとしてのN2ガスが供給されている。また、APCバルブ234C、APCバルブ235Cの弁開度を適正に調整することにより、処理室201内の圧力を所定の圧力とする。
【0081】
成膜工程S140を説明する。成膜工程S140では、各基板Sは、第1処理領域206Aにてシリコン含有層が形成され、更に回転後の第2処理領域206Bにて、シリコン含有層とNH3ガスとが反応し、基板S上にSiN膜を形成する。所望の膜厚となるように回転テーブル217を所定回数回転させる。
【0082】
ガス供給停止工程S150を説明する。所定回数回転させた後、バルブ244及びバルブ254を閉じ、第1処理領域206AへのSi2H2Cl2ガスの供給、第2処理領域206BへのNH3ガスの供給を停止する。
【0083】
回転テーブル回転停止工程S160を説明する。ガス供給停止工程S150の後、回転テーブル217の回転を停止する。
【0084】
基板搬出工程S170を説明する。ゲートバルブ205と対向する位置に基板Sを移動するよう回転テーブル217を回転させる。その後、基板搬入時と同様にピン219上に基板Sを支持させる。支持後ゲートバルブ205を開き、基板移載機214を用いて基板Sを処理容器203の外へ搬出する。これを処理した基板Sの枚数分繰り返し、すべての基板Sを搬出する。搬出後、第1不活性ガス供給部260、第2不活性ガス供給部270による不活性ガスの供給を停止する。
【0085】
検出工程S180を説明する。検出工程S180では、載置面217Cに付着した成膜材料の状態を検出する。なお、検出工程S180の詳細は、
図13に示す。まず、検出部210を用いて載置面217Cに付着した成膜材料の状態(膜厚画像情報)を検出する(ステップS181)。具体的には、ゲートバルブ205と対向する位置に一つ目の凹部217Bを移動するよう回転テーブル217を回転させる。その後、回転テーブル217を停止させた状態で、移動機構211を動作させて検出部210を回転テーブル217の径方向に移動させる。この移動にともない検出部210によって一つ目の載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を連続して検出(取得)する。検出部210が折返位置に到達した後は、回転テーブル217を所定角度回転させて回転テーブル217を停止させる。そして、検出部210を折返位置から開始位置まで移動させながら検出部210によって一つ目の載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を連続して検出(取得)する。このように載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を取得することで精度の高い成膜材料の膜厚分布を得ることができる。一つ目の凹部217Bの載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を取得した後は、ゲートバルブ205と対向する位置に二つ目の凹部217Bを移動するよう回転テーブル217を回転させ、二つ目の凹部217Bの載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を一つ目の凹部217Bと同様の方法で取得する。コントローラ300が全ての載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を取得した後は、ステップS182に移行する。
【0086】
次に、ステップS182では、ステップS181で検出した膜厚画像情報を解析する。具体的には、膜厚画像情報のうち、画像情報から膜のクラック(亀裂)発生又は亀裂発生の予兆を求める。ここで、亀裂発生の予兆は、成膜材料の縁に微細な亀裂や皺等が生じているか否かで判定する。また、画像情報から天井209と載置面217Cとの間の距離と天井209と載置面217C以外の部分の距離を求めて載置面217Cの歪みを求める。そして、波長情報から成膜材料の膜厚分布を求める。ここで、載置面217Cの歪みとは、少なくとも載置面217Cの平坦性を意味する。載置面217Cに堆積する膜は、載置面217Cの内、ウエハが載っていない部分に厚く形成される。これにより、載置面217Cのウエハが載っていた部分と、ウエハが載っていなかった部分とで、高さが異なり、平坦性が悪化する。ここで、高さとは、載置面217Cの表面と検出部210との間の距離を意味する。また、このような載置面217Cをクリーニングした場合、載置面217C内の膜厚分布により、適切にクリーニングが行われた場所と、過度にクリーニングが行われ、載置面217Cの表面がエッチングされてしまう場所が生じる。これにより、載置面217Cの平坦性が悪化(歪みが発生)する課題が生じる。
【0087】
次に、ステップS182で解析した情報から成膜材料の膜厚(最大値)が所定値を超えているか否かを判定する(ステップS183)。成膜材料の膜厚が所定値を超えている場合には、ステップS185に移行してメンテナンスを実行する。一方、成膜材料の膜厚が所定値を超えていない場合には、ステップS184に移行する。
【0088】
続いてステップS182で解析した情報から成膜材料に亀裂発生又は亀裂発生の予兆が見られるか否かを判定する(ステップS184)。成膜材料に亀裂発生又は亀裂発生の予兆が見られる場合には、ステップS185に移行してメンテナンスを実行する。一方、成膜材料の膜厚が所定値を超えていない場合には、ステップS186に移行する。
【0089】
ステップS185では、載置面217Cのメンテナンスを実行する。具体的には、処理室201内にクリーニングガスが供給されて、載置面217Cに付着した成膜材料がクリーニングされる。なお、クリーニングガス供給系については図示省略しているが、既設の各ノズルから供給する態様としてもよいし、専用のノズルから供給する態様としてもよい。載置面217Cのクリーニングが終了したあとは、ステップS181に戻り、載置面217Cに付着する成膜材料の状態を検出する。すなわち、ステップS181に戻ることで、載置面217Cのメンテナンスが完了しているかを判定する。
【0090】
ステップS186では、ステップS182で解析した情報から載置面217Cの歪みが所定置以上か否かを判定する。載置面217Cの歪みが所定値以上の場合には、ステップS187に移行し、回転テーブル217の交換を促すメッセージを発する。その後、ステップS185に移行し、載置面217Cのメンテナンスを実行する。
【0091】
そして、検出工程S180が終了し、基板処理工程が終了する。
【0092】
(プログラム)
本開示の第1実施形態のプログラムは、コンピュータとしてのコントローラ300に、処理室201内に設けられた回転テーブル217の載置面217C上に基板Sを載置する手順と、
処理室201で基板Sを成膜処理する手順と、
載置面217Cに付着する成膜材料の状態を検出部210で検出する手順と、
を実行させるプログラムである。
【0093】
次に本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態の基板処理装置100では、検出部210によって基板Sの載置面217Cに堆積した成膜材料の状態が検出される。これにより、成膜材料の膜厚分布の不均一や成膜材料の剥がれによって、載置面217C上の基板Sが傾いたりするのが抑制され、基板Sの処理均一性が向上する。
【0094】
また、成膜材料は、基板Sの外周から載置面217Cと基板Sとの間に回りこむため、載置面217Cの外周部を検出領域SRの範囲内とすることで、効果的に成膜材料(膜)の状態を検出することができる。
【0095】
さらに、検出部210をゲートバルブ205に近接させている。検出部210をゲートバルブ205に近接させることで、基板Sを搬出後、速やかに載置面217Cの成膜材料の付着状態を検出することができる。
【0096】
また、検出部210によって得られる膜厚画像情報から載置面217Cの膜厚分布を求め、この膜厚分布から基板移載機214の搬入時の位置を調整することが可能になる。また、膜厚画像情報から求められる膜厚や亀裂発生状況により、適切なメンテナンス時期を設定することができる。
【0097】
さらに、検出部210を回転テーブル217の径方向に移動させながら、載置面217Cの成膜材料付着状態を検出するため、一つの検出部210で精度のよい膜厚画像情報を得ることができる。
【0098】
(その他の実施形態)
前述の実施形態では、回転テーブル217を停止させた状態で膜厚画像情報を取得しているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、回転テーブル217を回転させた状態で膜厚画像情報を回転させてもよい。この場合には、検出工程にかかる時間を短縮することができる。
【0099】
前述の実施形態では、検出部210が回転テーブル217の径方向に移動可能な構成としているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、検出部210が開始位置で固定されている構成としてもよい。また、検出部210固定されている場合には、
図14に示されるように、検出部210を複数(
図14では2つ)設けてもよい。すなわち、第1の検出部210は、載置面217Cの外周部において回転テーブル217の外周側に位置する部分が検出領域SRに含まれる位置に配置され、第2の検出部210は、載置面217Cの外周部において回転テーブル217の回転軸側に位置する部分が検出領域SRに含まれる位置に配置されてもよい。
【0100】
前述の実施形態では、検出部210が回転テーブル217の径方向に移動する構成としているが、本開示はこの構成に限定されない。例えば、載置面217Cの外周に沿って検出部210が移動する構成でもよいし、その他の移動をする構成でもよい。すなわち、載置面217Cに付着した成膜材料の膜厚画像情報を取得できれば、検出部210の移動形態は限定されない。
【0101】
また、記憶部には、複数のメンテナンスプログラムを記録しておき、載置面217Cの膜厚画像情報から求めた載置面状の膜の膜厚に応じて、複数のメンテナンスプログラムの中から、最適なメンテナンスプログラムを選択して、選択したメンテナンスプログラムを実行する様に構成してもよい。例えば、載置面217C上に形成された膜の厚さに比例したメンテナンス時間を設定したメンテナンスプログラムを複数用意しておき、膜厚が、予め設定した設定値を超えている場合に、記憶部から対応するメンテナンスプログラムを読み出して実行する。このように構成することにより、メンテナンス時間を最適化することができ、基板処理装置の停止時間(メンテナンス時間)を短縮することができる。これにより、半導体デバイスの製造スループットを向上させることができる。
【0102】
また、前述の実施形態では、原料ガスとしてSi2H2Cl2ガスを用い、反応ガスとしてNH3ガスを用い、基板S上に窒化膜としてSiN膜を形成する場合について説明したが、原料ガスとして、SiH4,Si2H6、Si3H8、アミノシラン、TSAガスを用いてもよい。反応ガスとしてO2ガスを用い、酸化膜を形成してもよい。TaN、TiNなどのその他の窒化膜、HfO、ZrO、SiOなどの酸化膜、Ru、Ni、Wなどのメタル膜を基板S上に形成してもよい。なお、TiN膜又はTiO膜を形成する場合、原料ガスとしては、例えばテトラクロロチタン(TiCl4)等を用いることができる。
【0103】
以上、本開示の実施形態を具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、コントローラ300は、基板Sの搬入時に載置面217Cに堆積した成膜材料の膜厚画像情報から載置面217Cに対する基板Sの位置ずれを検出した場合、基板Sの搬送をリトライさせるように基板移載機214を制御してもよい。これにより基板Sの位置ずれによる、膜厚分布の変形パターンを抑制することができる。
【0104】
以下、本開示の好ましい態様について付記する。
【0105】
(付記1)
本開示の一態様によれば、
基板を成膜処理する処理室と、
前記処理室内に設けられ、かつ、前記基板が載置される複数の載置面を有する基板支持部と、
前記処理室の外側又は内側に配置され、前記載置面に付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部と、
を有する基板処理装置が提供される。
【0106】
(付記2)
付記1の基板処理装置であって、
前記検出部は、前記載置面の外周部が検出領域に含まれる位置に配置されている。
【0107】
(付記3)
付記1又は付記2の基板処理装置であって、
前記検出部は、前記処理室の基板搬出口に近接する位置に配置されている。
【0108】
(付記4)
付記1~付記3のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記検出部を制御することが可能な制御部を有し、
前記検出部は、前記載置面に付着する前記成膜材料の膜厚画像情報を検出し、前記制御部に送信する。
【0109】
(付記5)
付記4の基板処理装置であって、
前記制御部によって制御されることが可能であって、前記基板支持部を前記処理室内で回転させる回転部を有し、
複数の前記載置面が前記基板支持部の回転方向に間隔をあけて配置されている。
【0110】
(付記6)
付記5の基板処理装置であって、
前記制御部によって制御されることが可能であって、前記基板を搬送する搬送部を有し、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報から前記載置面に対する前記基板の位置ずれを検出すると、前記基板の搬送をリトライさせるように前記搬送部を制御するように構成されている。
【0111】
(付記7)
付記6の基板処理装置であって、
前記制御部は、前記回転部による前記基板支持部の回転を止めた状態で、前記検出部によって前記載置面の膜厚画像情報と前記載置面以外の部分の膜厚画像情報とを得る。
【0112】
(付記8)
付記7の基板処理装置であって、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報及び前記載置面以外の部分の膜厚画像情報のうち少なくとも1つの情報に基づいて、前記基板支持部のメンテナンス時期を決定するように構成されている。
【0113】
(付記9)
付記5~付記8のいずれか1項の基板処理装置であって、
複数の前記検出部を備え、
第1の前記検出部は、前記載置面の外周部において前記基板支持部の外周側に位置する部分が検出領域に含まれる位置に配置され、
第2の前記検出部は、前記載置面の外周部において前記基板支持部の回転軸側に位置する部分が検出領域に含まれる位置に配置されている。
【0114】
(付記10)
付記5~付記8のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記検出部は、前記基板支持部の回転軸と直交する方向に移動可能とされ、前記載置面上を前記直交する方向に移動しながら前記載置面の膜厚画像情報を検出する。
【0115】
(付記11)
付記4~付記8のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記検出部は、前記処理室の外側に配置され、前記処理室の一部を構成する窓部を介して前記載置面の膜厚画像情報を検出する。
【0116】
(付記12)
付記4~付記11のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報により成膜材料にクラックを検出した場合、前記基板支持部のメンテナンスを行うように構成されている。
【0117】
(付記13)
付記4~付記12のいずれか1項の基板処理装置であって、
複数のメンテナンスプログラムが記録された記憶部を有し、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報から求めた前記載置面上の成膜材料の膜厚が予め設定した設定値を超えている場合、前記記憶部から対応するメンテナンスプログラムを読み出して、実行するように構成されている。
【0118】
(付記14)
付記13に記載の基板処理装置であって、
前記メンテナンスプログラムを表示、編集することが可能な入出力装置をさらに有する。
【0119】
(付記15)
付記12~付記14のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記制御部は、前記載置面のメンテナンス後に前記検出部より前記載置面の膜厚画像情報を取得し、メンテナンスが完了しているか判定する。
【0120】
(付記16)
付記4~付記15のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記制御部は、複数の前記載置面の膜厚画像情報から各々の前記載置面と前記検出部との間の距離を求めることにより、各々の前記載置面の歪みを導出する。
【0121】
(付記17)
付記16の基板処理装置であって、
前記制御部は、少なくとも一つの前記載置面の歪みが所定値以上になった場合、前記基板支持部の交換を促すメッセージを発する。
【0122】
(付記18)
付記16又は付記17の基板処理装置であって、
前記制御部は、少なくとも一つの前記載置面の歪みが所定値以上になった場合、前記載置面をクリーニングし、クリーニング後に、複数の前記載置面の膜厚画像情報を取得し、各々の前記載置面の歪みを導出する。
【0123】
(付記19)
付記5~付記18のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記制御部は、前記回転部の制御により前記基板支持部を回転させた状態で前記載置面の膜厚画像情報を連続して取得する。
【0124】
(付記20)
付記5~付記18のいずれか1項の基板処理装置であって、
前記検出部は、前記基板支持部の回転方向と同じ方向に回転移動、または、前記基板支持部の回転軸と直交する方向に移動可能とされ、
前記制御部は、前記検出部を移動させた状態で前記載置面の膜厚画像情報を連続して取得する。
【0125】
(付記21)
本開示の一態様によれば、
処理室内に設けられた基板支持部の載置面上に基板を載置する工程と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する工程と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法が提供される。
【0126】
(付記22)
本開示の一態様によれば、
コンピュータに、
処理室内に設けられた基板支持部の載置面上に基板を載置する手順と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する手順と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する手順と、
を実行させるプログラムが提供される。
【0127】
(付記23)
本開示の一態様によれば、
コンピュータに、
処理室内に設けられた基板支持部の載置面上に基板を載置する手順と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する手順と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する手順と、
を実行させるプログラムを記録した前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体が提供される。
【符号の説明】
【0128】
100 基板処理装置
201 処理室
209A 窓部
210 検出部
214 基板移載機(搬送部)
217 回転テーブル(基板支持部)
300 コントローラ(制御部)
S 基板
【手続補正書】
【提出日】2022-03-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を成膜処理する処理室と、
前記処理室内に設けられ、かつ、前記基板が載置される複数の載置面を有する基板支持部と、
前記処理室の外側又は内側に配置され、前記載置面に付着する成膜材料の状態を非接触で検出する検出部と、
を有する基板処理装置。
【請求項2】
前記検出部は、前記載置面の外周部が検出領域に含まれる位置に配置されている、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記検出部は、前記処理室の基板搬出口に近接する位置に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記検出部を制御することが可能な制御部を有し、
前記検出部は、前記載置面に付着する前記成膜材料の膜厚画像情報を検出し、前記制御部に送信する
請求項1~3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記制御部によって制御されることが可能であって、前記基板支持部を前記処理室内で回転させる回転部を有し、
複数の前記載置面が前記基板支持部の回転方向に間隔をあけて配置されている
請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記制御部によって制御されることが可能であって、前記基板を搬送する搬送部を有し、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報から前記載置面に対する前記基板の位置ずれを検出すると、前記基板の搬送をリトライさせるように前記搬送部を制御するように構成されている
請求項5に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記回転部による前記基板支持部の回転を止めた状態で、前記検出部によって前記載置面の膜厚画像情報と前記載置面以外の部分の膜厚画像情報とを得ることが可能に構成される
請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報及び前記載置面以外の部分の膜厚画像情報のうち少なくとも1つの情報に基づいて、前記基板支持部のメンテナンス時期を決定することが可能に構成されている
請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
複数の前記検出部を備え、
第1の前記検出部は、前記載置面の外周部において前記基板支持部の外周側に位置する部分が検出領域に含まれる位置に配置され、
第2の前記検出部は、前記載置面の外周部において前記基板支持部の回転軸側に位置する部分が検出領域に含まれる位置に配置されている
請求項5~8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記検出部は、前記基板支持部の回転軸と直交する方向に移動可能とされ、前記載置面上を前記直交する方向に移動しながら前記載置面の膜厚画像情報を検出する
請求項5~8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記検出部は、前記処理室の外側に配置され、前記処理室の一部を構成する窓部を介して前記載置面の膜厚画像情報を検出する
請求項4~8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項12】
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報により成膜材料にクラックを検出した場合、前記基板支持部のメンテナンスを行わせることが可能に構成されている
請求項4~11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項13】
複数のメンテナンスプログラムが記録された記憶部を有し、
前記制御部は、前記載置面の膜厚画像情報から求めた前記載置面上の成膜材料の膜厚が予め設定した設定値を超えている場合、前記記憶部から対応するメンテナンスプログラムを読み出して、実行することが可能ように構成されている
請求項4~12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記メンテナンスプログラムを表示、編集することが可能な入出力装置をさらに有する
請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記制御部は、前記載置面のメンテナンス後に前記検出部より前記載置面の膜厚画像情報を取得し、メンテナンスが完了しているか判定することが可能に構成される
請求項12~14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記制御部は、複数の前記載置面の膜厚画像情報から各々の前記載置面と前記検出部との間の距離を求めることにより、各々の前記載置面の歪みを導出することが可能に構成される
請求項4~15のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記制御部は、少なくとも一つの前記載置面の歪みが所定値以上になった場合、前記基板支持部の交換を促すメッセージを発することが可能に構成される
請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記制御部は、少なくとも一つの前記載置面の歪みが所定値以上になった場合、前記載置面をクリーニングし、クリーニング後に、複数の前記載置面の膜厚画像情報を取得し、各々の前記載置面の歪みを導出することが可能に構成される
請求項16又は請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記制御部は、前記回転部の制御により前記基板支持部を回転させた状態で前記載置面の膜厚画像情報を連続して取得することが可能に構成される
請求項5又は請求項5を引用する請求項6~18のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記検出部は、前記基板支持部の回転方向と同じ方向に回転移動、または、前記基板支持部の回転軸と直交する方向に移動可能とされ、
前記制御部は、前記検出部を移動させた状態で前記載置面の膜厚画像情報を連続して取得する
請求項5~18のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項21】
処理室内に設けられた基板支持部の載置面上に基板を載置する工程と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する工程と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
【請求項22】
コンピュータに、
処理室内に設けられた基板支持部の載置面上に基板を載置する手順と、
前記処理室で前記基板を成膜処理する手順と、
前記載置面に付着する成膜材料の状態を検出部で検出する手順と、
を実行させるプログラム。