(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023043911
(43)【公開日】2023-03-30
(54)【発明の名称】粒体定量供給装置及び粒体定量供給方法
(51)【国際特許分類】
B65G 65/44 20060101AFI20230323BHJP
【FI】
B65G65/44 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021151646
(22)【出願日】2021-09-17
(71)【出願人】
【識別番号】000226998
【氏名又は名称】株式会社日清製粉グループ本社
(74)【代理人】
【識別番号】100112427
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 卓也
(72)【発明者】
【氏名】古田 侑大
(72)【発明者】
【氏名】森本 隆之
【テーマコード(参考)】
3F075
【Fターム(参考)】
3F075AA08
3F075AA09
3F075BA01
3F075BB01
3F075CB02
3F075CB11
3F075CB13
3F075CD01
3F075CD08
3F075DA21
(57)【要約】
【課題】連続して移送される供給対象物上に一定量の粒体を供給する。
【手段】底部に粒体が通過する複数の開口が形成された粒体散布部を有し、所定量の粒体を貯留する粒体貯留部と、前記粒体貯留部の上部に設けられ前記粒体を収納し、底部に前記粒体貯留部に対する前記粒体の補充量を制御する補充量制御部を有する補充粒体収納部と、前記粒体貯留部を振動させる粒体貯留部加振部と、前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量を検知する粒体貯留量検知部と、前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第1の粒体貯留量を下回ったことが検知された場合には、前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第2の粒体貯留量になるまで前記粒体を前記粒体貯留部に補充するように前記補充量制御部を制御する制御部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に粒体が通過する複数の開口が形成された粒体散布部を有し、所定量の粒体を貯留する粒体貯留部と、
前記粒体貯留部の上部に設けられ前記粒体を収納し、底部に前記粒体貯留部に対する前記粒体の補充量を制御する補充量制御部を有する補充粒体収納部と、
前記粒体貯留部を振動させる粒体貯留部加振部と、
前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量を検知する粒体貯留量検知部と、
前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第1の粒体貯留量を下回ったことが検知された場合には、前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第2の粒体貯留量になるまで前記粒体を前記粒体貯留部に補充するように前記補充量制御部を制御する制御部と、
を備える粒体定量供給装置。
【請求項2】
前記粒体貯留部は、上部が凸の錐形状の拡散板を内蔵する請求項1記載の粒体定量供給装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記粒体を供給する対象物が、前記粒体貯留部の下部に位置したときに、前記粒体貯留部加振部により前記粒体貯留部を一定時間振動させ前記粒体を前記開口から排出する請求項1または2記載の粒体定量供給装置。
【請求項4】
前記粒体は、顆粒または少なくとも一部に顆粒を含む請求項1~3の何れか一項に記載の粒体定量供給装置。
【請求項5】
前記粒体は、ごま塩である請求項1~4の何れか一項に記載の粒体定量供給装置。
【請求項6】
底部に粒体が通過する複数の開口が形成された粒体散布部を有し所定量の粒体を貯留する粒体貯留部を振動させる粒体貯留部加振工程と、
前記粒体貯留部に貯留されている粒体の量を検知する粒体貯留量検知工程と、
前記粒体貯留量検知工程により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第1の粒体貯留量を下回ったことが検知された場合には、前記粒体貯留部の上部に設けられ前記粒体貯留部に補充する前記粒体を収納している補充粒体収納部の補充量制御部を制御して、前記粒体貯留量検知工程により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第2の粒体貯留量になるまで前記粒体を前記粒体貯留部に補充する粒体補充工程と、
を含む粒体定量供給方法。
【請求項7】
前記粒体貯留部加振工程は、前記粒体を供給する対象物が、前記粒体貯留部の下部に位置したときに、前記粒体貯留部加振部により前記粒体貯留部を一定時間振動させ前記粒体を前記開口から排出する請求項6記載の粒体定量供給方法。
【請求項8】
前記粒体は、顆粒または少なくとも一部に顆粒を含む請求項6または7に記載の粒体定量供給方法。
【請求項9】
前記粒体は、ごま塩である請求項6~8の何れか一項に記載の粒体定量供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一定量の粒体を供給対象物上に供給する粒体定量供給装置及び粒体定量供給方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ベルトコンベヤ等により連続して移送されるおにぎり等の食物製品に対して上方よりふりかけ材料を散布するふりかけ材料の散布装置が存在する(例えば特許文献1参照)。この装置においては、ホッパーにふりかけ材料を入れて蓄え、解砕羽根で解砕しかつ掻出部でもみほぐしながら遠心力で放出し下方の食物製品にふりかけ材料を散布している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の散布装置においては、解砕羽根で解砕しかつ掻出部でもみほぐしてふりかけ材料の散布を行っていることから散布を行う内容物によっては、細かく砕けたり油分が染み出したりして、均一な量の散布が困難になる場合があった。
【0005】
この発明の課題は、連続して移送される供給対象物上に一定量の粒体を供給することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の粒体定量供給装置は、底部に粒体が通過する複数の開口が形成された粒体散布部を有し、所定量の粒体を貯留する粒体貯留部と、前記粒体貯留部の上部に設けられ前記粒体を収納し、底部に前記粒体貯留部に対する前記粒体の補充量を制御する補充量制御部を有する補充粒体収納部と、前記粒体貯留部を振動させる粒体貯留部加振部と、前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量を検知する粒体貯留量検知部と、前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第1の粒体貯留量を下回ったことが検知された場合には、前記粒体貯留量検知部により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第2の粒体貯留量になるまで前記粒体を前記粒体貯留部に補充するように前記補充量制御部を制御する制御部とを備える。
【0007】
また本発明の粒体定量供給装置は、前記粒体貯留部が上部が凸の錐形状の拡散板を内蔵する。
【0008】
また本発明の粒体定量供給装置は、前記制御部が、前記粒体を供給する対象物が前記粒体貯留部の下部に位置したときに、前記粒体貯留部加振部により前記粒体貯留部を一定時間振動させ前記粒体を前記開口から排出する。
【0009】
また本発明の粒体定量供給装置は、前記粒体が顆粒または少なくとも一部に顆粒を含む。
【0010】
また本発明の粒体定量供給装置は、前記粒体がごま塩である。
【0011】
本発明の粒体定量供給方法は、底部に粒体が通過する複数の開口が形成された粒体散布部を有し所定量の粒体を貯留する粒体貯留部を振動させる粒体貯留部加振工程と、前記粒体貯留部に貯留されている粒体の量を検知する粒体貯留量検知工程と、前記粒体貯留量検知工程により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第1の粒体貯留量を下回ったことが検知された場合には、前記粒体貯留部の上部に設けられ前記粒体貯留部に補充する前記粒体を収納している補充粒体収納部の補充量制御部を制御して、前記粒体貯留量検知工程により前記粒体貯留部に貯留されている前記粒体の量が予め定められた第2の粒体貯留量になるまで前記粒体を前記粒体貯留部に補充する粒体補充工程とを含む。
【0012】
また本発明の粒体定量供給方法は、前記粒体貯留部加振工程は、前記粒体を供給する対象物が、前記粒体貯留部の下部に位置したときに、前記粒体貯留部加振部により前記粒体貯留部を一定時間振動させ前記粒体を前記開口から排出する。
【0013】
また本発明の粒体定量供給方法は、前記粒体が顆粒または少なくとも一部に顆粒を含む。
【0014】
また本発明の粒体定量供給方法は、前記粒体がごま塩である。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、連続して移送される供給対象物上に一定量の粒体を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施の形態に係る粒体定量供給装置の概略構成を示す図である。
【
図2】実施の形態に係る粒体定量供給装置のシステム構成を示す図である。
【
図3】実施の形態に係る一定量のごま塩を対象物に供給する方法を示すフローチャートである。
【
図4】実施の形態に係る粒体貯留部に貯留されるごま塩の量を一定量に維持する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下図面を参照して本発明の実施の形態に係る粒体定量供給装置及び粒体定量供給方法について説明する。この実施の形態においては、粒体定量供給装置として成型されたおにぎりの上面に一定量のごま塩を振る装置を例にして説明する。
【0018】
図1は、実施の形態に係る粒体定量供給装置の概略構成を示す図である。粒体定量供給装置2は、円筒形状を有し所定量の粒体であるごま塩を貯留する粒体貯留部10を備えている。ここでごま塩は、ごまと顆粒状の塩が一定の割合で混合された混合物である。粒体貯留部10は、底部にごま塩が通過する複数の開口が形成された粒体散布部12を有している。ここで開口は、ごま、顆粒状の塩のそれぞれの1粒が通過する直径を有しており、より具体的には、ごま1粒、造粒された顆粒状の塩1粒を複数の方向から測定したときの直径のうち最小の直径よりも大きな径を有している。また粒体貯留部10は、上部が凸の錐形状の拡散板14を内蔵している。拡散板14は、円錐形状にすることができるが、粒体貯留部10の形状や粒体散布部12の形状に合わせて、角錐形状やその側辺が曲面の形状でもよい。
【0019】
また粒体貯留部10に近接した位置に粒体貯留部10を上下方向に振動させる粒体貯留部加振部16が設けられており、更に粒体貯留部10に貯留されたごま塩の貯留量であるごま塩の高さを検知する粒体貯留量検知部であるレベルセンサ18が設けられている。
【0020】
粒体貯留部10の上部には、円筒形状を有し下部が縮径しており、粒体貯留部10に補充するごま塩を収納する補充粒体収納部20が設けられている。補充粒体収納部20の底部には、粒体貯留部10に補充するごま塩の通過量を制御するする補充量制御部である弁体22が設けられている。
【0021】
図2は、実施の形態に係る粒体定量供給装置のシステム構成を示す図である。粒体定量供給装置2は、装置全体の制御を行う制御部30を備えている。制御部30には、粒体貯留部加振部16、レベルセンサ18、弁体22の開閉を行う弁体駆動部22a、ごま塩を供給する対象物である、おにぎり(図示せず)が粒体貯留部10の下部に位置したことを検知する位置センサ32が接続されている。
【0022】
図3は実施の形態に係る一定量のごま塩をおにぎりの上面に供給する方法を示すフローチャートである。制御部30は、位置センサ32からごま塩を供給する対象物である、コンベヤやターンテーブル等により移送されて来るおにぎりの位置情報を取得する(ステップS10)。制御部30は、取得した位置情報が粒体貯留部10の下部、即ち粒体貯留部10の加振を開始する位置である場合には(ステップS11)、粒体貯留部加振部16を制御して一定時間粒体貯留部10を上下方向に振動させごま塩を粒体散布部12の開口から排出する(ステップS12)。
【0023】
ここで後述するように粒体貯留部10には、常に1.0~0.5mmの高さでごま塩が貯留されていることから粒体貯留部加振部16を制御して一定時間、粒体貯留部10を上下方向に振動させた場合に、常に一定量のごま塩をおにぎりの上面に散布することができる。
【0024】
図4は実施の形態に係る粒体貯留部に貯留されるごま塩の量を一定量に維持する方法を示すフローチャートである。制御部30は、レベルセンサ18により粒体貯留部10の内のごま塩の貯留量であるごま塩の高さを検知する(ステップS20)。制御部30は、検知したごま塩の高さが予め定められた第1の高さ(第1の粒体貯留量)である例えば0.5mmを下回った場合には(ステップS21)、弁体駆動部22aを制御して適量のごま塩が通過するだけ弁体22を開く(ステップS22)。これにより解放された弁体22を通過してごま塩が粒体貯留部10に補充される。この場合に弁体22を通過したごま塩は、拡散板14上に落下するため、粒体貯留部10において拡散され上面がほぼ水平な状態で粒体貯留部10内に貯留される。
【0025】
制御部30は、レベルセンサ18により粒体貯留部10の内のごま塩の貯留量であるごま塩の高さを検知し(ステップS23)、検知したごま塩の高さが予め定められた第2の高さ(第2の粒体貯留量)である例えば1.0mmを上回った場合には(ステップS24)、弁体駆動部22aを制御して弁体22を閉じる(ステップS25)。
【0026】
この実施の形態の粒体定量供給装置によれば、粒体貯留部10には、常に1.0~0.5mmの高さでごま塩が貯留されていることから粒体貯留部加振部16を制御して一定時間、粒体貯留部10を上下方向に振動させた場合においても、ごまと塩が偏在することなく、常に一定量のごま塩をおにぎりの上面に散布することができる。
【0027】
なお上述の実施の形態においては、粒体定量供給装置2として成型されたおにぎりの上面に一定量のごま塩を振る装置を例にして説明したが、粒体はごま塩に限定されるものではなく、粒体が顆粒または少なくとも一部に顆粒を含むものであればよい。例えば、シソ粉砕物、ふりかけ、白ごま、コショウ等粒状香辛料、青のり等海藻粉砕物、粉チーズ、粒状やそぼろ状の佃煮などがあげられる。
【0028】
また粒体を供給する対象物は成型されたおにぎりに限定されるものではなく、一定量の粒体を振る食品であればよい。例えば、容器に入った寿司類(稲荷ずし、ちらし寿司)、容器に入った惣菜、弁当、容器に入った麺類、具材トッピング時の寿司類などがあげられる。
【0029】
また上述の実施の形態においては、補充量制御部として弁体22を用いているが、これに代えてスクリューフィダー、振動フィーダー、スライドゲートを用いてもよい。
【符号の説明】
【0030】
2…粒体定量供給装置、10…粒体貯留部、12…粒体散布部、14…拡散板、16…粒体貯留部加振部、18…レベルセンサ、20…補充粒体収納部、22…弁体、22a…弁体駆動部、30…制御部、32…位置センサ