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特開2023-48011読取部材の取付方法、取付機構および画像読取装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023048011
(43)【公開日】2023-04-06
(54)【発明の名称】読取部材の取付方法、取付機構および画像読取装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20230330BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20230330BHJP
   B65H 7/14 20060101ALI20230330BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20230330BHJP
【FI】
B41J29/00 U
B41J2/01 301
B65H7/14
H04N1/00 519
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021157242
(22)【出願日】2021-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【弁理士】
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【弁理士】
【氏名又は名称】熊野 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100093997
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 秀佳
(72)【発明者】
【氏名】徳永 裕介
【テーマコード(参考)】
2C056
2C061
3F048
5C062
【Fターム(参考)】
2C056HA58
2C061AP01
2C061AQ05
2C061AR01
2C061AS02
2C061BB21
2C061BB35
3F048AA01
3F048AB01
3F048BA06
3F048BB02
3F048DA06
3F048DB06
3F048DB17
3F048DC15
5C062AA05
5C062AB08
5C062AB22
5C062AB33
5C062AB53
5C062AD01
5C062AD06
(57)【要約】
【課題】1つのアクセス開口から2以上の読取部材を容易に交換可能にする。
【解決手段】記録媒体(用紙P)を周面に担持して搬送する担持部材(回転ドラム31)の外周に、記録媒体の画像を読取る読取部材(スキャナ210、220)が担持部材の回転軸を中心とする放射状に複数配設された画像読取装置において、複数の読取部材を担持部材の外周の所定位置にセットするために搬入可能な1つのアクセス開口700と、アクセス開口700に搬入された読取部材(スキャナ210)を吊上げる索条部(第1ワイヤ部3101、第2ワイヤ部3102)を有し、索条部によって読取部材を担持部材の外周の所定高さ位置に吊上げて配置する吊上げ機構と、を有することを特徴とする。
【選択図】図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体を周面に担持して回転する担持部材の外周に、前記記録媒体の画像を読取る読取部材が前記担持部材の回転軸を中心とする放射状に複数配設された画像読取装置において、
前記複数の読取部材を搬入可能な1つのアクセス開口と、
前記アクセス開口に搬入された前記読取部材を吊上げる索条部を有し、当該索条部によって前記読取部材を前記担持部材の外周の所定高さ位置に吊上げて配置する吊上げ機構と、
を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記索条部は、
前記読取部材の一端部であって前記担持部材に近い方の端部に係合する第1の軸部材を有する第1索条部と、
前記読取部材の他端部であって前記担持部材から遠い方の端部に係合する第2の軸部材を有する第2索条部と、
を有することを特徴とする請求項1の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1索条部と前記第2索条部が前記担持部材の軸線方向で一対で配設されていることを特徴とする請求項2の画像読取装置。
【請求項4】
前記第1索条部と前記第2索条部を巻取る巻取部材を有することを特徴とする請求項3の画像読取装置。
【請求項5】
前記第1索条部よりも前記第2索条部が前記巻取部材によって先に巻取られるように前記第1索条部に弛みが形成されることを特徴とする請求項4の画像読取装置。
【請求項6】
前記弛みの量を低減するテンショナーが前記第1索条部に配設されていることを特徴とする請求項5の画像読取装置。
【請求項7】
前記テンショナーが前記第1索条部の前記弛みの量を低減する弾性部材を有し、当該弾性部材が前記巻取部材の巻取動作により前記第1の軸部材を上昇させないように伸長すると共に、前記巻取部材による前記第2索条部の巻取量が所定量に到達したときに前記伸長の動作が第1規制部によって規制されて前記第1の軸部材が上昇することを特徴とする請求項6の画像読取装置。
【請求項8】
前記弾性部材の前記伸長と反対方向の収縮の動作が第2規制部によって規制可能に構成されていることを特徴とする請求項7の画像読取装置。
【請求項9】
前記巻取部材の回転をロック可能なロック機構が配設されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項の画像読取装置。
【請求項10】
前記巻取部材の過回転を抑制するダンパー機構が配設されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項の画像読取装置。
【請求項11】
記録媒体を周面に保持して搬送する担持部材の外周に、前記記録媒体の画像を読取る読取部材が前記担持部材の回転軸を中心とする放射状に複数配設された画像読取装置における前記読取部材の取付機構において、
前記複数の読取部材を前記担持部材の外周の所定位置にセットするために搬入可能な1つのアクセス開口と、
前記アクセス開口から搬入された前記読取部材の一端であって前記担持部材に近い方の端部に係合する第1の軸部材を有する第1索条部、および、前記アクセス開口から搬入された前記読取部材の他端であって前記担持部材から遠い方の端部に係合する第2の軸部材を有する第2索条部によって前記読取部材を前記担持部材の外周の所定位置に吊上げて配置する吊上げ機構と、
を有することを特徴とする読取部材の取付機構。
【請求項12】
記録媒体を周面に保持して搬送する担持部材の外周に、前記記録媒体の画像を読取る読取部材が前記担持部材の回転軸を中心とする放射状に複数配設された画像読取装置における前記読取部材の取付方法において、
前記複数の読取部材を前記担持部材の外周の所定位置にセットするために1つのアクセス開口から搬入する工程と、
前記アクセス開口から搬入された前記読取部材の一端であって前記担持部材に近い方の端部に第1索条部の第1の軸部材を係合する工程と、
前記アクセス開口から搬入された前記読取部材の他端であって前記担持部材から遠い方の端部に第2索条部の第2の軸部材を係合する工程と、
前記第1索条部と前記第2索条部を巻取部材によって巻取ることによって前記読取部材を前記担持部材の外周の所定位置に吊上げて配置する工程と、
を有することを特徴とする読取部材の取付方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、読取部材の取付方法、取付機構および画像読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置は、記録媒体を搬送する回転ドラムの周囲にインクを吐出する液滴吐出ユニット(C,M,Y,K)を複数装備する(特許文献1の図1図2)。回転ドラムの周囲には、これら液滴吐出ユニットの下流側にインラインスキャナを使用した画像読取装置が配設される。この画像読取装置によって記録媒体に形成された画像の濃度ムラやインク吐出状態の良否を検査し、その検査結果によってインク吐出状態等を最適に調整するようにしている。
【0003】
記録媒体の幅方向に連続した長尺(例えばB2幅)の一体形スキャナは高コストである。そこで、中尺ないし短尺(例えばA3幅)の複数の低コストスキャナを回転ドラムの搬送方向で2つ又は3つ以上(例えば千鳥配置のように)ずらして配置することが従来から行われている。そして複数のスキャナの読取画像を連結し、継ぎ目ズレの無い原稿画像を取得するようにしている。
【0004】
スキャナは、マシン前面側に形成されたアクセス開口を通して交換可能に配設される。しかし、スキャナごとにアクセス開口を形成すると合計の開口面積が増大し、マシンが大型化する。スキャナ数よりも少数のアクセス開口を形成したり、アクセス開口自体を小さくしたりすることも考えられるが、そうするとスキャナの交換作業性が悪くなるという課題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明の目的は、1つのアクセス開口を通して2以上の読取部材を容易に交換可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するため、本発明に係る画像読取装置は、記録媒体を周面に担持して回転する担持部材の外周に、前記記録媒体の画像を読取る読取部材が前記担持部材の回転軸を中心とする放射状に複数配設された画像読取装置において、前記複数の読取部材を搬入可能な1つのアクセス開口と、前記アクセス開口に搬入された前記読取部材を吊上げる索条部を有し、当該索条部によって前記読取部材を前記担持部材の外周の所定高さ位置に吊上げて配置する吊上げ機構と、を有することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、1つのアクセス開口から2以上の読取部材を容易に交換することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係るインクジェット記録装置の概略図である。
図2A】印刷部の拡大図である。
図2B】読取装置の平面図である。
図3A】スキャナの吊上げ機構の側面図である。
図3B】スキャナの吊上げ機構の平面図である。
図4A】吊上げ機構のテンショナーの図である。
図4B】テンショナーの(a)非ロック状態、(b)ロック状態の図と、(c)テンショナーロックの図である。
図5】巻取機構を示す図である。
図6】吊上げ機構の巻取量と軸部材の高さ変動の関係を示す図である。
図7A】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
図7B】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
図7C】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
図7D】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
図7E】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
図7F】上流側スキャナの吊上げ工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(●インクジェット記録装置)
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1は液体を吐出する装置としてのインクジェット記録装置1の概略図である。インクジェット記録装置1は、液体を付与する付与対象(記録媒体)としての用紙Pを搬入する搬入部10と、前処理部20と、印刷部30と、乾燥部40と、搬出部50と、反転機構部60を備えている。
【0010】
インクジェット記録装置1は、搬入部10から搬入(供給)される用紙Pに対し、前処理手段である前処理部20で必要に応じて前処理液を付与(塗布)し、印刷部30で液体を付与して所要の印刷を行い、乾燥部40で用紙Pに付着した液体を乾燥させた後、用紙Pを搬出部50に排出する。
【0011】
搬入部10は、複数の用紙Pを収容する搬入トレイ(下段搬入トレイ11A、上段搬入トレイ11B)と、搬入トレイから用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置12A、12Bとを備え、用紙Pを前処理部20に供給する。
【0012】
前処理部20は、例えばインクの色材を凝集させ、裏写りを防止する作用効果を有する処理液を用紙Pの印刷面に付与する処理液付与手段である塗布部21などを備えている。
【0013】
印刷部30は、用紙Pを周面に担持して回転する担持部材(回転体)である回転ドラム31と、回転ドラム31に担持された用紙Pに向けて液体を吐出する液滴吐出部32を備えている。
【0014】
また、印刷部30は、前処理部20から送り込まれた用紙Pを受け取って回転ドラム31との間で用紙Pを渡す渡し胴34と、回転ドラム31によって搬送された用紙Pを受け取って乾燥部40に渡す受け渡し胴35を備えている。
【0015】
前処理部20から印刷部30へ搬送されてきた用紙Pは、渡し胴34に設けられた把持手段(用紙グリッパ)によって先端が把持され、渡し胴34の回転に伴って搬送される。渡し胴34により搬送された用紙Pは、回転ドラム31との対向位置で回転ドラム31へ受け渡される。
【0016】
回転ドラム31の表面にも把持手段(用紙グリッパ)が設けられており、用紙Pの先端が把持手段(用紙グリッパ)によって把持される。回転ドラム31の表面には、複数の吸引穴が分散して形成され、吸引手段によって回転ドラム31の所要の吸引穴から内側へ向かう吸い込み気流を発生させる。
【0017】
そして、渡し胴34から回転ドラム31へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されるとともに、吸引手段による吸い込み気流によって回転ドラム31上に吸着担持され、回転ドラム31の回転に伴って搬送される。
【0018】
液滴吐出部32は、液滴を吐出する4つの液滴吐出ユニット33A~33Dを備えている。これら液滴吐出ユニット33A~33Dは、回転ドラム31の上側外周に沿って等間隔かつ図1で左右対称に配設されている。
【0019】
液滴吐出ユニット33Aはシアン(C)の液体を、液滴吐出ユニット33Bはマゼンタ(M)の液体を、液滴吐出ユニット33Cはイエロー(Y)の液体を、液滴吐出ユニット33Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出することができる。また、その他、白色、金色(銀色)などの特殊な液体の吐出を行う液滴吐出ユニットを使用することもできる。
【0020】
液滴吐出部32の各液滴吐出ユニット33A~33Dは、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。回転ドラム31に担持された用紙Pが液滴吐出部32との対向領域を通過するときに、吐出ユニット33から各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
【0021】
液滴吐出部32で液体が付与された用紙Pは回転ドラム31から受け渡し胴35に渡され、受け渡し胴35が受け取った用紙Pは搬送機構部41に渡されて、乾燥部(加熱部)40に移送される。
【0022】
乾燥部40は、印刷部30で用紙P上に付着した液体を乾燥させる。これにより、液体中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上に液体中に含まれる着色剤が定着し、また、用紙Pのカールが抑制される。
【0023】
反転機構部60は、乾燥部40を通過した用紙Pに対して両面印刷を行うときに、スイッチバック方式で、用紙Pを反転する機構である。反転された用紙Pは印刷部30の搬送経路61を通じて渡し胴34よりも上流側に逆送される。
【0024】
搬出部50は、複数の用紙Pが積載される搬出トレイ51と、シート搬送装置502とを備えている。反転機構部60を通じて搬送されてくる用紙Pは、スタック部501上に順次積み重ねられて保持される。
【0025】
(●印刷部)
次に印刷部30について説明する。図2A図1の印刷部30を拡大した図である。また図2Bは、印刷部30の液滴吐出部32の用紙搬送方向下流側に配設される画像読取装置を回転ドラムの外周側から見た平面図である。
【0026】
液滴吐出部32には4色(C,M,Y,K)のインクを吐出する4つの液滴吐出ユニット33A~33Dが配設されている。各ユニット33A~33Dは、液体を吐出する複数のヘッドを千鳥状にヘッド取付部材に並べて配置したものである。ヘッド取付部材に千鳥状でなく1つのヘッド列を配置することも可能である。
【0027】
画像読取装置の読取部材としての2つのスキャナ210、220は、液滴吐出部32よりも用紙搬送方向下流側に配設されている。スキャナ210、220の軸線方向の延長線は回転ドラム31の中心Oに向いている。したがって、スキャナ210、220は回転ドラム31の回転軸を中心とする放射状であって、かつ、回転ドラム31の周面から等距離で配置されている。なお、3つ以上のスキャナを配設することも可能である。
【0028】
搬送方向上流側のスキャナ210は水平線に対して約30°傾斜して配設される。これに対して搬送方向下流側のスキャナ220は水平に配設される。2つのスキャナ210、220は用紙Pに記録された画像をラインごとに読み取るラインセンサと、結像レンズと、複数の照明を有する。
【0029】
スキャナ210、220で用紙Pに形成された画像の濃度ムラやインク吐出状態の良否を検査し、その検査結果によってインク吐出状態等を最適に調整する。画像の検査は、所定のテストチャートを用紙Pに印刷し、その印刷結果に基づいて行われる。
【0030】
この実施形態ではスキャナ210、220は図2Bのようにコスト的に有利な比較的短いA3幅を有し、用紙搬送方向で互いにずらして配設される。2つのスキャナ210、220は回転ドラム31の軸線方向中央部分において、用紙搬送方向で一部分重なって配置されている。2つのスキャナ210、220から得られた画像を連結することで、最大B2幅の画像読取も可能にする。3つ以上のスキャナを配設する場合、スキャナから得られた画像を連結することでB2幅以上の画像読取にも対応することができる。
【0031】
(●スキャナの吊上げ機構)
上流側スキャナ210を吊上げる吊上げ機構は、図2Aに示すように、スキャナ210の直近上方に配設されている。この吊上げ機構によって、アクセス開口700から搬入された上流側スキャナ210を図2Aの所定高さ位置まで吊上げる。アクセス開口700は、装置小型化のため下流側スキャナ220と共用している。
【0032】
アクセス開口700は、図2Aに示すように、回転ドラム31の筐体800前面側に回転ドラム31の中心Oとほぼ同じ高さで形成することができる。アクセス開口700は、最下流の液滴吐出ユニット33Dよりもさらに下流側に形成され、回転ドラム31の軸線方向と同じ方向(図2Aの手前側)に開口している。
【0033】
アクセス開口700の大きさは、スキャナ210、220を搬入可能な必要最低限の大きさで横長矩形状に形成することができる。但し、後述するようにスキャナ210の四隅(切欠溝3003、3004)に第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を係合させる際の作業を容易にするため、スキャナ210よりもやや大きめの開口にするのが望ましい。
【0034】
吊上げ機構は図3A図3Bに示すように、第1索条部としての第1ワイヤ部3101と、第2索条部としての第2ワイヤ部3102を有する。第1ワイヤ部3101は回転ドラムに近い方に配設され、第2ワイヤ部は回転ドラムに遠い方に配設させている。吊上げ機構は、基本的に図3Bのように上下対称構造である。
【0035】
図3Bに示すように、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102は、回転ドラム31の軸線方向で一対で配設されている。一対の第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102で直方体状スキャナ210の四隅を支持し、スキャナ210を所定高さまで吊上げるようにしている。第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部310でスキャナ210の四隅を支持するので、スキャナ210の吊上げ姿勢を安定化することができる。
【0036】
吊上げ機構は、図4A図4Bに詳細を示すテンショナー3400と、図5に詳細を示す巻取部材3000を有する。巻取部材3000は、右側の第1ワイヤ部3101と左側の第2ワイヤ部3102を同時に巻取るドラム状部材を有する。そして巻取部材3000の一方側から繰り出された第1ワイヤ部3101が、アイドラプーリ3301を経由して下方に引き出され、第1の軸部材としての第1吊上軸3001で上方に折返し、別のアイドラプーリ3440を経由してテンショナー3400に引込まれている。
【0037】
巻取部材3000の他方側から繰り出された第2ワイヤ部3102が、アイドラプーリ3302を経由して下方に引き出されている。その後、第2ワイヤ部3102は第2の軸部材としての第2吊上軸3002で上方に折返され、別のアイドラプーリ3310を経由してワイヤフック3300に止着されている。
【0038】
第1吊上軸3001と第2吊上軸3002に対し、折返しプーリ3301a、3302aが回転自在に挿入されている。そして当該折返しプーリ3301a、3302aに、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102がU字状に巻き掛けられている。
【0039】
スキャナ210の四隅に、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を係合させるためのL字状の切欠溝3003、3004が形成されている。回転ドラム31に近い方の切欠溝3003は、スキャナ210の底部に近い位置に形成され、第1吊上軸3001を係合可能に構成されている。また、回転ドラム31から遠い方の切欠溝3004は、スキャナ210の天井に近い位置に形成され、第2吊上軸3002を係合可能に構成されている。
【0040】
図5で後述する巻取部材3000を時計方向に回転することで、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102を同時に巻取部材3000に巻取り、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を引き上げることができるように構成されている。
【0041】
スキャナ210の両側に、図2B図3A図3Bに示すように、一対のガイド側板720、730が配設されている。マシン手前側が前方ガイド側板720、後ろ側が後方ガイド側板730である。これらガイド側板720、730によってスキャナ210の吊上時の姿勢が安定に維持される。
【0042】
なお、図2Bのガイド側板720、730の位置と、図3Bのガイド側板720、730の位置は、完全には一致していない。すなわち図3Bのガイド側板720の位置は、図2Bのガイド側板720の位置よりも奥側に移動している。これは、図2Bのガイド側板720が図示しない水平部分(図3Bで上下方向に延びる)を介して図3Bのガイド側板720に連続しているためである。
【0043】
両ガイド側板720、730の間は連結板740で連結されている。この連結板740に後述するバネ止着部740aが形成されている。
【0044】
ガイド側板720、730に、スキャナ210の両側面に形成された合計4本の被係合ピン211、212を引っ掛けて係合するための切欠部721、722が形成されている。一方の被係合ピン211はスキャナ210の左右方向中間の底面に近い位置に形成されている。他方の被係合ピン212はスキャナ210の左端上部に形成されている。
【0045】
被係合ピン211がガイド側板720、730の下部に形成された一方の切欠部721に係合するように構成されている。切欠部721の右側は行き止りになっている。
【0046】
切欠部721の左側は傾斜溝723、垂直溝724と、下広がりのテーパ溝725に続いている。切欠部721からテーパ溝725まで、全体としてL字状をなす。スキャナ210の搬入・取付時に、一方の被係合ピン211がテーパ溝725→垂直溝724→傾斜溝723→切欠部721の順で所定位置に位置決めされる。
【0047】
他方の被係合ピン212は、スキャナ210の搬入・取付時に、ガイド側板720の左端上部に形成された切欠部722に係合するように構成されている。切欠部722の右側は段部で行き止まりになっている。切欠部722の左側は傾斜部726に続いている。
【0048】
(●テンショナー)
次に、テンショナー3400について説明する。このテンショナー3400は第1ワイヤ部3101の弛み量を低減するためのものである。第1ワイヤ部3101の弛み量が多いと、第1ワイヤ部3101が巻取部材3000やアイドラプーリ3301等の機内部品に絡まる故障原因になる。テンショナー3400は弾性部材としての引張バネ3401を備え、当該引張バネ3401での第1ワイヤ部3101の弛み量を低減する。
【0049】
詳しくは図4Aに示すように、前方ガイド側板720の内面720bにブラケット720aが突設され、当該ブラケット720aの支点ピン3410を中心としてテンショナー3400が回動自在に配設されている。
【0050】
テンショナー3400は、その先端側に第1規制部としての第1突当部3400aと、基端側に第2突当部3400bを有する。テンショナー3400の先端部に引張バネ3401の一端が連結されている。引張バネ3401の他端はバネ止着部740aに固定されている。引張バネ3401の付勢力によって、テンショナー3400の第2突当部3400bが前方ガイド側板720の内面720bに当接して図4Aの鎖線位置に保持されている。
【0051】
テンショナー3400の先端側にアイドラプーリ3420が取り付けられている。当該アイドラプーリ3420に対して、第1ワイヤ部3101が巻き掛けられている。この第1ワイヤ部3101の端部は、前方ガイド側板720の内面720bに形成されたブラケット3300に止着されている。
【0052】
第1ワイヤ部3101は、アイドラプーリ3420に巻き掛けられた後、折返してプーリ3430、3440に巻き掛けられた後、前述した第1吊上軸3001に巻き掛けられている。そして、テンショナー3400の図4Aの鎖線位置で第1ワイヤ部3101の弛みが巻取部材3000によって巻取られた後、スキャナ210の吊上げが開始する。
【0053】
このとき、巻取部材3000による第1ワイヤ部3101の巻取りに対応して、テンショナー3400が図4Aのように引張バネ3401を引き伸ばしつつ、支点ピン3410を中心として時計方向に回動する。テンショナー3400の第1突当部3400aが前方ガイド側板720の内面720bに当接すると、テンショナー3400による弛み吸収が停止し、第1吊上軸3001の上昇(スキャナ210の右側上昇)が開始する。
【0054】
図4Bに示すように、テンショナー3400の上面に隣接して棒状のテンショナーロック3402を配設することができる。このテンショナーロック3402は、前方ガイド側板720と後方ガイド側板730の間に回転可能に掛渡されている。
【0055】
テンショナーロック3402の両端部付近にL字状のロック爪3402aが設けられている。また、テンショナー3400に貫通孔3400cが形成されている。貫通孔3400cはテンショナーロック3402に近い位置に形成され、図4B(b)(c)のようにテンショナーロック3402が右回転すると、ロック爪3402aが貫通孔3400cに挿入されるようになっている。
【0056】
このロック爪3402aの挿入状態においてはテンショナー3400の回動がロックされ、ひいては第1の軸部材3001の自然上昇が阻止される。したがって、図7E図7Fで後述するように、スキャナ210の被係合ピン211、212を前方ガイド側板720と後方ガイド側板730の切欠部721、722に係合させる作業を容易化することができる。
【0057】
(●巻取機構)
次に、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102を巻取る巻取機構について説明する。この巻取機構は、図5のように巻取ギヤ3503を備えたドラム状の巻取部材3000を基板上に有する。巻取部材3000は図3Bのように、連結軸3010によって反対側の巻取部材3000と連結されている。巻取ギヤ3503は減速ギヤ3504を介してハンドルギヤ3505の片側に噛合している。
【0058】
ハンドルギヤ3505の反対側はダンパーギヤ3502に噛合している。このダンパーギヤ3502で、ハンドルギヤ3505ひいては巻取部材3000の急速回転を阻止するように構成されている。これにより、スキャナ210を交換等のため降ろす際やハンドルギヤ3505から手を離した隙に、スキャナ210が自重で一気に落下するのを防止することができる。
【0059】
ハンドルギヤ3505の軸には手動操作可能なハンドル3500が取付けられている。このハンドル3500を時計方向に回転操作することで、巻取部材3000を回転して第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102を同時に巻取ることができるようになっている。
【0060】
ハンドル3500の中間にロック機構としてのハンドルロック3501が設けられている。このハンドルロック3501によって、ハンドル3500の位置を固定可能に構成されている。
【0061】
ハンドルロック3501は、例えばハンドル3500に形成した孔に挿入可能なネジで構成することができる。ネジを留めることでハンドル3500の回転を止め、ネジを外すことでハンドル3500の回転を可能にする。
【0062】
(●ワイヤ巻取量と軸部材の高さ変動)
図6は、巻取部材3000による第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102の巻取量(横軸)と、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002の高さ変動をグラフ化したものである。グラフ左端が、図7Bの時の第1吊上軸3001と第2吊上軸3002の高さを示している。
【0063】
図7B図7Cが、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102の弛みを巻取部材3000で吸収している期間である。したがって、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002の高さは変わらない。
【0064】
第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102の弛みが無くなると、スキャナ210の吊上げが可能になる。但し、前述したようにテンショナー3400によって第1ワイヤ部3101の弛みを吸収するようにしているので、巻取初期においては、テンショナー3400に蓄えられた第1ワイヤ部3101の弛みを巻取部材3000に吸収するまでは、第1吊上軸3001を上昇させることができない。
【0065】
このため、第2吊上軸3002が第1吊上軸3001に先行して上昇する(図7C図7D)。図7D以降は、テンショナー3400から第1ワイヤ部3101をさらに繰り出すことができないので、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002が図7Eまで同じ速さで吊上げられる。
【0066】
(●スキャナの取付方法)
以下、スキャナ210の取付方法を図7A図7Fを参照して説明する。まず、スキャナ210を図7Aのようにアクセス開口700内に搬入し、水平方向奥側にさらに挿入する。スキャナ210の搬入方向ないし挿入方向は、回転ドラム31の軸線方向である。このとき、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002はアクセス開口700内で垂れ下がっている。
【0067】
次に、図7Bに示すように第1吊上軸3001と第2吊上軸3002をスキャナ210の切欠溝3003、3004に係合させる。このとき、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002はアクセス開口700内で垂れ下がっているので、スキャナ210に第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を容易に係合させることができる。
【0068】
このように第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を係合させた後、図7Cのように巻取部材3000を回転する。これにより、第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102の弛みを除去する。その後、図7Dのように、巻取部材3000をさらに回転することで第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102を巻取部材3000に巻取っていく。
【0069】
この巻取工程の初期においては、図4Aの鎖線のようにテンショナー3400が直角に立っているので、第1ワイヤ部3101の巻取られる長さに余裕がある。したがって、巻取初期では第2吊上軸3002によってスキャナ210の左側のみ吊上げられ、スキャナ210の右側はアクセス開口700の底面710に接地したままである。このように、テンショナー3400の可動域(約90°)で所定のワイヤ巻取量を消費することで、図7Dのようにスキャナ210の右側を吊上げないようにできる。
【0070】
図7Dの状態から第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102が巻取部材3000によってさらに巻取られると、図4Aの実線のようにテンショナー3400が引張バネ3401に抗して時計方向に回動する。テンショナー3400の第1突当部3400aが前方ガイド側板720の内面720bに当接すると、テンショナー3400はそれ以上時計方向に回動することができない。
【0071】
したがって、これより以降に巻取部材3000によって第1ワイヤ部3101と第2ワイヤ部3102が巻取られると、第1吊上軸3001と第2吊上軸3002が同時に上昇し、スキャナ210の左側だけでなく、スキャナ210の右側も吊上げられる。したがって、図7Dから図7Eまで、スキャナ210がその所定の傾斜角を維持したまま上昇(平行移動)する。スキャナ210の上昇の途中で、被係合ピン211がテーパ溝725にガイドされてスムーズに垂直溝724に導入される。
【0072】
図7Eは第1吊上軸3001と第2吊上軸3002を最高高さまで上昇させた状態を示す。この最高高さを超えると、スキャナ210の被係合ピン211が傾斜溝723と垂直溝724の間の屈曲部723aに当接する。このため、巻取部材3000を回転するハンドル3500の突当感によって、ハンドル3500の回転停止位置を容易に感受することができる。
【0073】
図7Eの高さ位置で、巻取部材3000を回転するハンドル3500と、テンショナー3400をロックする。ハンドル3500のロックは、図5のハンドルロック3501で行う。テンショナー3400のロックは、テンショナーロック3402で行う。
【0074】
このロック状態で、スキャナ210を図7E図7Fのように右側に移動し、被係合ピン211、212を切欠部721、722に係合させる。スキャナ210はアクセス開口700に近いので、図7E図7Fの横移動が容易である。
【0075】
この横移動の際、スキャナ210の自重を利用して被係合ピン211、212を傾斜溝723、傾斜部726に沿って斜め下方にスライドさせることができる。したがって、被係合ピン211、212を切欠部721、722に係合させやすい。
【0076】
スキャナ210を横移動した後、被係合ピン211、212と切欠部721、722の間にガタつきがないか確かめ、ガタつきがあれば巻取部材3000を適宜逆回転する。このようにスキャナ210の安定を確認してスキャナ210の取付を完了する。
【0077】
スキャナ210の用紙搬送方向下流側のスキャナ220の取付は、スキャナ210の取付完了後に行うことができる。すなわち、図7Fのアクセス開口700を通して、下流側スキャナ220を水平方向手前側に挿入する。なお、スキャナ210、220を取外す場合は前述と逆の工程を行う。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本願発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。また本願において、液滴吐出ユニット33A~33Dから吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
【0079】
液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子および薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。また、「液体を吐出する装置」には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
【0080】
この「液体を吐出する装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。例えば、「液体を吐出する装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
【0081】
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
【0082】
前記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。前記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
【0083】
また、「液体を吐出する装置」は、液滴吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置であるが、これに限定するものではない。具体例としては、液滴吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液滴吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。また、「液体を吐出する装置」としては、他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。なお、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
【符号の説明】
【0084】
1:インクジェット記録装置 10:搬入部
11A:下段搬入トレイ 11B:上段搬入トレイ
12A、12B:給送装置 20:前処理部
21:塗布部 30:印刷部
31:回転ドラム(担持部材) 32:液滴吐出部
33A~33D:液滴吐出ユニット 34:渡し胴
35:受け渡し胴 40:乾燥部
40:乾燥部(加熱部) 41:搬送機構部
50:搬出部 51:搬出トレイ
60:反転機構部 61:搬送経路
210、220:スキャナ(読取部材) 211、212:被係合ピン
501:スタック部 502:シート搬送装置
700:アクセス開口 710:底面
720、730:ガイド側板 720a:ブラケット
720b:内面 721、722:切欠部
723:傾斜溝 724:垂直溝
725:テーパ溝 726:傾斜部
740:連結板 740a:バネ止着部
3000:巻取部材 3001:第1吊上軸(第1の軸部材)
3002:第2吊上軸(第2の軸部材) 3003:切欠溝
3003、3004:切欠溝 3004:切欠溝
3010:連結軸 3101:第1ワイヤ部(第1索条部)
3102:第2ワイヤ部(第2索条部) 3300:ブラケット
3301:アイドラプーリ 3301a、3302a:プーリ
3302、3310:アイドラプーリ 3400:テンショナー
3400a:第1突当部(第1規制部) 3400b:第2突当部
3400c:貫通孔 3401:引張バネ
3402:テンショナーロック(第2規制部)
3402a:ロック爪 3410:支点ピン
3420:アイドラプーリ 3430:プーリ
3440:アイドラプーリ 3500:ハンドル
3501:ハンドルロック 3502:ダンパーギヤ
3503:巻取ギヤ 3504:減速ギヤ
3505:ハンドルギヤ P:用紙(記録媒体)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0085】
【特許文献1】特開2016-198899号公報
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F