IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社バンダイナムコゲームスの特許一覧

特開2023-49401ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法
<>
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図1
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図2
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図3
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図4
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図5
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図6
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図7
  • 特開-ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023049401
(43)【公開日】2023-04-10
(54)【発明の名称】ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/79 20140101AFI20230403BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20230403BHJP
【FI】
A63F13/79 510
A63F13/69
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021159108
(22)【出願日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】000134855
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】100090387
【弁理士】
【氏名又は名称】布施 行夫
(74)【代理人】
【識別番号】100090398
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 美千栄
(72)【発明者】
【氏名】大西 清太郎
(57)【要約】
【課題】所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームシステム等を提供すること。
【解決手段】ゲームシステムは、プレーヤによってゲーム範囲が指定された場合に、指定されたゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、プレーヤの操作に基づいて最低条件が満たされたか否かを判定する判定部と、最低条件が満たされた場合に、指定されたゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理部とを含み、ゲーム処理部は、最低条件を超える条件が満たされた場合に、最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなす。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲームシステムであって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件が満たされたか否かを判定する判定部と、
前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理部とを含み、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことを特徴とするゲームシステム。
【請求項2】
請求項1において、
前記最低条件は、所与のポイントを消費することであることを特徴とするゲームシステム。
【請求項3】
請求項2において、
前記ポイントは、ゲーム内で設定されたゲームポイント又はアイテムであることを特徴とするゲームシステム。
【請求項4】
請求項2において、
前記ポイントは、プレーヤがゲーム内でクリアしたクエストの数に基づくポイントであることを特徴とするゲームシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記条件設定部は、
指定された前記ゲーム範囲の内容及び長さの少なくとも一方に基づいて前記最低条件を設定することを特徴とするゲームシステム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件を超えている程度に応じて、前記優れた状況の程度を決定することを特徴とするゲームシステム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項において、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、クリアしたこととみなしたときの特典を変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項において、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲についてプレーヤのプレイに依らない自動プレイを実行することを特徴とするゲームシステム。
【請求項9】
請求項8において、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記自動プレイ実行時の前記ゲーム範囲の難易度を変更することを特徴とするゲームシステム。
【請求項10】
請求項8又は9において、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件で満たされた場合に、前記自動プレイ実行時に特別イベントを発生させることを特徴とするゲームシステム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか1項において、
前記条件設定部は、
プレーヤの情報又はプレーヤの過去のプレイ情報に基づいて前記最低条件を設定することを特徴とするゲームシステム。
【請求項12】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲームシステムであって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件を満たせるか否かを判定する判定部と、
前記最低条件を満たせると判定された場合に、前記最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、前記最低条件を超える条件を満たせる場合には、前記最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされることをプレーヤに通知する通知部とを含むことを特徴とするゲームシステム。
【請求項13】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのプログラムであって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件が満たされたか否かを判定する判定部と、
前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理部としてコンピュータを機能させ、
前記ゲーム処理部は、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのプログラムであって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件を満たせるか否かを判定する判定部と、
前記最低条件を満たせると判定された場合に、前記最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、前記最低条件を超える条件を満たせる場合には、前記最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされることをプレーヤに通知する通知部としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項15】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲーム制御方法であって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定ステップと、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件が満たされたか否かを判定する判定ステップと、
前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理ステップとを含み、
前記ゲーム処理ステップでは、
前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことを特徴とするゲーム制御方法。
【請求項16】
所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲーム制御方法であって、
プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定ステップと、
プレーヤの操作に基づいて前記最低条件を満たせるか否かを判定する判定ステップと、
前記最低条件を満たせると判定された場合に、前記最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、前記最低条件を超える条件を満たせる場合には、前記最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされることをプレーヤに通知する通知ステップとを含むことを特徴とするゲーム制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一度クリアしたゲーム内容をプレーヤのプレイに依らずクリア(ゲーム内容をスキップ或いは自動プレイ)できるゲームが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許6585206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のゲームでは、スキップ権を行使してゲーム内容をスキップするだけであり興趣性に欠けていた。
【0005】
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームの興趣性を向上させることが可能なゲームシステム、プログラム及びゲーム制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明は、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲームシステムであって、プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、プレーヤの操作に基づいて前記最低条件が満たされたか否かを判定する判定部と、
前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理部とを含み、前記ゲーム処理部は、前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことを特徴とするゲームシステムに関する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
【0007】
また本発明は、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲーム制御方法であって、プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定ステップと、プレーヤの操作に基づいて前記最低条件が満たされたか否かを判定する判定ステップと、前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなすゲーム処理ステップとを含み、前記ゲーム処理ステップでは、前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことを特徴とするゲーム制御方法に関する。
【0008】
本発明によれば、プレーヤによって指定されたゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定し、最低条件を超える条件が満たされた場合に、最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすようにすることで、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームの興趣性を向上させることができる
【0009】
(2)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記最低条件は、所与のポイントを消費することであってもよい。
【0010】
(3)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ポイントは、ゲーム内で設定されたゲームポイント又はアイテムであってもよい。
【0011】
(4)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ポイントは、プレーヤがゲーム内でクリアしたクエストの数に基づくポイントであってもよい。
【0012】
(5)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記条件設定部は(前記条件設定ステップでは)、指定された前記ゲーム範囲の内容及び長さの少なくとも一方に基づいて前記最低条件を設定してもよい。
【0013】
(6)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ゲーム処理部は(前記ゲーム処理ステップでは)、前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記最低条件を超えている程度に応じて、前記優れた状況の程度を決定してもよい。
【0014】
(7)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ゲーム処理部は(前記ゲーム処理ステップでは)、前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、クリアしたこととみなしたときの特典を変更してもよい。
【0015】
(8)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ゲーム処理部は(前記ゲーム処理ステップでは)、前記最低条件が満たされた場合に、指定された前記ゲーム範囲についてプレーヤのプレイに依らない自動プレイを実行してもよい。
【0016】
(9)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ゲーム処理部は(前記ゲーム処理ステップでは)、前記最低条件を超える条件が満たされた場合に、前記自動プレイ実行時の前記ゲーム範囲の難易度を変更してもよい。
【0017】
(10)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記ゲーム処理部は(前記ゲーム処理ステップでは)、前記最低条件を超える条件で満たされた場合に、前記自動プレイ実行時に特別イベントを発生させてもよい。
【0018】
(11)また本発明に係るゲームシステム、プログラム、情報記憶媒体及びゲーム制御方法では、前記条件設定部は、プレーヤの情報又はプレーヤの過去のプレイ情報に基づいて前記最低条件を設定してもよい。
【0019】
(12)また本発明は、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲームシステムであって、プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定部と、プレーヤの操作に基づいて、前記最低条件を満たせるか否かを判定する判定部と、前記最低条件を満たせると判定された場合に、前記最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、前記最低条件を超える条件を満たせる場合には、前記最低条件のみを
満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされることをプレーヤに通知する通知部とを含むことを特徴とするゲームシステムに関する。また本発明は、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムに関する。また本発明は、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。
【0020】
また本発明は、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームのためのゲーム制御方法であって、プレーヤによって前記ゲーム範囲が指定された場合に、指定された前記ゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する条件設定ステップと、プレーヤの操作に基づいて前記最低条件を満たせるか否かを判定する判定ステップと、前記最低条件を満たせると判定された場合に、前記最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、前記最低条件を超える条件を満たせる場合には、前記最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされることをプレーヤに通知する通知ステップとを含むことを特徴とするゲーム制御方法に関する。
【0021】
本発明によれば、プレーヤによって指定されたゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定し、最低条件を超える条件を満たせる場合に、最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなすことをプレーヤに通知することで、所与のゲーム範囲をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームの興趣性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本実施形態のゲームシステムを示す図。
図2】本実施形態のサーバの機能ブロックの一例を示す図。
図3】本実施形態の端末の機能ブロックの一例を示す図。
図4】本実施形態のゲームシステムで生成されるゲーム画面の一例を示す図。
図5】本実施形態のゲームシステムで生成されるゲーム画面の一例を示す図。
図6】本実施形態のゲームシステムで生成されるゲーム画面の一例を示す図。
図7】本実施形態のゲームシステムで生成されるゲーム画面の一例を示す図。
図8】本実施形態のゲームシステムの処理の流れを示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必要構成要件であるとは限らない。
【0024】
1.構成
図1は、本実施形態のゲームシステムを示す。本実施形態では、複数の端末10とサーバ20(サーバ装置)とによって構成される。つまり、図1に示すように、本実施形態のゲームシステムは、サービスを提供するサーバ20と、端末10(10A、10B、10C・・・)とが、ネットワークに接続可能に構成される。
【0025】
サーバ20は、端末10からの要求に応じてオンラインゲームサービスを提供する情報処理装置である。サーバ20は、1又は複数のサーバ(認証サーバ、マッチングサーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。
【0026】
本実施形態では、プレーヤの端末10においてゲームが実行され、サーバ20では、端末10で実行されるゲームの進行制御やゲームの進行に応じてプレーヤに特典を付与する処理等が行われる。また、サーバ20では、プレーヤのアカウント情報や、端末10で実行されるゲームのゲーム結果、当該ゲームで使用可能なゲーム媒体(キャラクタ、アイテ
ム等)、当該ゲームで使用可能なゲーム内通貨などの情報が管理される。
【0027】
端末10は、携帯端末(スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)、パーソナルコンピュータ(PC)、ゲーム装置などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してサーバ20に接続可能な装置である。なお、端末10とサーバ20との通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0028】
図2に、本実施形態のサーバ20の機能ブロック図の一例を示す。なお本実施形態のサーバは図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0029】
記憶部270は、処理部200の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部200のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部270は、格納部272(例えばデータベース)を含む。
【0030】
格納部272は、本実施形態のゲームシステムで実行されるオンラインゲームに参加する複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ情報を格納する。例えば、格納部272は、複数のプレーヤそれぞれのプレーヤ識別情報(プレーヤIDや、プレーヤが使用する端末IDなど)に対応づけて、プレーヤ名(プレーヤアカウント)、パスワード、端末10の宛先情報(IPアドレス等)などを、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤとフレンド関係(所定の関係の一例)にある他のプレーヤを特定するための情報を、プレーヤ情報として格納する。また、格納部272は、プレーヤ識別情報に対応づけて、プレーヤが所有するゲーム媒体やゲーム内通貨に関する情報を、プレーヤ情報として格納する。
【0031】
通信部296は端末10や他のサーバとの間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0032】
処理部200(プロセッサ)は、端末10から送信され通信部296を介して受信したデータ、プログラムなどに基づいて、プレーヤ情報の管理、ログイン/ログアウトに関する処理、通信制御処理などの各種処理を行う。処理部200は記憶部270をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部200は、条件設定部210と、判定部212と、ゲーム処理部214と、通知部216を含む。
【0033】
条件設定部210は、端末10からのプレーヤの操作情報に基づいて、プレーヤによってゲーム範囲(一度クリアされたステージ(クエスト)、イベント等)が指定された場合に、指定されたゲーム範囲をクリアしたこととみなすための最低条件を設定する。条件設定部210は、指定されたゲーム範囲の内容及び長さの少なくとも一方に基づいて最低条件を設定してもよい。なお、ゲーム範囲の指定は、1つ又は複数のステージやイベントを指定する操作により行うようにしてもよいし、プレーヤがゲーム範囲の開始位置(ゲーム開始タイミング)と終了位置(ゲーム終了タイミング)とを指定する操作により行うようにしてもよい。また、条件設定部210は、プレーヤの情報又はプレーヤの過去のプレイ情報に基づいて最低条件を設定してもよい。
【0034】
判定部212は、端末10からのプレーヤの操作情報(例えば、プレーヤが保有するゲーム内の所与のポイントを消費する操作の情報)に基づいて最低条件が満たされたか否かを判定する。ここで、最低条件は、プレーヤに設定された(プレーヤが保有する)所与の
ポイントを消費することであってもよい。また、所与のポイントは、ゲーム内で設定されたゲームポイント又はアイテム(例えば、自動プレイやスキップを行うために必要なチケット)であってもよい。また、ゲームポイントは、プレーヤがゲーム内でクリアしたクエストの数に基づくポイント(クエストのクリア時に付与されるポイント)であってもよいし、ゲームプレイによって減少し時間経過に応じて増加する行動力(スタミナ)であってもよいし、ゲーム内通貨であってもよいし、課金によって付与されたポイントであってもよい。
【0035】
ゲーム処理部214は、判定部212によって最低条件が満たされたと判定された場合に、プレーヤによって指定されたゲーム範囲を当該プレーヤのプレイに依らずクリアしたこととみなして当該プレーヤに特典を付与する処理を行う。例えば、ゲーム処理部214は、指定されたゲーム範囲をスキップして(ゲーム進行中のゲーム画像をプレーヤの端末10に表示せず)クリアしたこととみなしてもよいし、当該ゲーム範囲についてプレーヤのプレイに依らない自動プレイを実行してクリアしたこととみなしてもよい。
【0036】
また、ゲーム処理部214は、最低条件が満たされた場合に、最低条件を超える条件が満たされたか否かを判定し、最低条件を超える条件が満たされた場合には、最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなしてもよい。ここで、「最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況」とは、クリアしたこととみなしたとき(みなしクリア時)に付与する特典を、最低条件のみが満たされた場合とは異なる(より価値の高い)特典に変更することであってもよい。また、自動プレイを実行してクリアしたこととみなす場合、「最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況」は、自動プレイ実行時のゲーム範囲の難易度を、最低条件のみが満たされた場合とは異なる(例えば、より高い)難易度に変更することであってもよいし、自動プレイ実行時に、最低条件のみが満たされた場合では発生させない特別イベントを発生させることであってもよい。また、ゲーム処理部214は、最低条件を超える条件が満たされた場合に、最低条件を超えている程度に応じて、「最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況」の程度を決定してもよい。例えば、最低条件を超えている程度が高いほど、みなしクリア時に付与する特典をより価値の高い特典に変更してもよいし、自動プレイ実行時の難易度をより高い難易度に変更してもよいし、自動プレイ実行時により多くの特別イベント(或いは、より希少な特別イベント)を発生させるようにしてもよい。
【0037】
通知部216は、指定されたゲーム範囲のスキップや自動プレイの実行前に、プレーヤの操作に基づいて最低条件を満たせると判定された場合に、最低条件を超える条件を満たせるか否かを判定し、最低条件を超える条件を満たせる場合には、最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でクリアしたこととみなされる(みなしクリア時に付与される特典が変更される、自動プレイ実行時のゲーム範囲の難易度が変更される、自動プレイ実行時に特別イベントが発生する)ことをプレーヤに通知する処理を行う。
【0038】
図3に、本実施形態の端末10の機能ブロックの一例を示す。なお本実施形態の端末は図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0039】
入力部150は、プレーヤからの入力情報を入力(検出)するための機器であり、プレーヤの入力情報(操作情報)を処理部100に出力する。入力部150の機能は、タッチパネル、タッチパッド、マウス、方向キーやボタン、キーボード等の入力機器により実現することができる。
【0040】
記憶部170は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。
【0041】
表示部190は、処理部100で生成されたゲーム画像を出力するものであり、その機能は、入力部150としても機能するタッチパネル、LCD或いはHMD(ヘッドマウントディスプレイ)などのディスプレイにより実現できる。
【0042】
音出力部192は、処理部100で生成された音を出力するものであり、その機能は、スピーカ、或いはヘッドフォンなどにより実現できる。
【0043】
通信部196はサーバ20や他の端末10との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0044】
なお、サーバ20が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されている処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを記憶部170に記憶してもよい。このようにプログラムや各種データを受信して端末を機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0045】
処理部100(プロセッサ)は、入力部150からの入力情報(操作情報)、プログラム、通信部196を介して受信したデータなどに基づいて、ゲームを進行させる処理、画像生成処理、音生成処理、などの処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。処理部100は、ゲーム制御部110、画像生成部120、音生成部130を含む。
【0046】
ゲーム制御部110は、プレーヤの操作に基づいてゲーム(例えば、プレーヤの操作に基づきプレーヤキャラクタの行動を制御し、プレーヤキャラクタが敵キャラクタと戦うゲーム)を実行する。また、ゲーム制御部110は、プレーヤがゲーム範囲を指定する操作を行った場合や、みなしクリアのために所与のポイントを消費する操作を行った場合に、当該操作に関する操作情報をサーバ20に送信する。
【0047】
画像生成部120は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて描画処理を行い、これによりゲーム画像を生成し、表示部190に出力する。画像生成部120は、オブジェクト空間(ゲーム空間)内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像(いわゆる3次元画像)を生成してもよい。
【0048】
音生成部130は、処理部100で行われる種々の処理の結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0049】
また、本実施形態のゲームシステムをサーバシステムとして構成してもよい。サーバシステムは、1又は複数のサーバ(認証サーバ、ゲーム処理サーバ、通信サーバ、課金サーバ、データベースサーバ等)により構成することができる。この場合には、サーバシステムは、ネットワークを介して接続された1又は複数の端末(例えば、スマートフォン、携帯電話、携帯型ゲーム機等)から送信された操作入力(端末の入力部に入力されたデータ)に基づいて、処理部100の各部の処理を行って、画像を生成するための画像生成用データを生成し、生成した画像生成用データを各端末に対して送信する。ここで、画像生成用データとは、本実施形態の手法により生成された画像を各端末において表示するためのデータであり、画像データそのものでもよいし、各端末が画像を生成するために用いる各種データ(オブジェクトデータ、ゲーム処理結果データ等)であってもよい。
【0050】
2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について図面を用いて説明する。本実施形態のゲームシステムは、プレーヤが指定したゲーム範囲(クリア済みのステージ)をプレーヤのプレイに依らずクリア可能なゲームを実行するように構成される。
【0051】
図4は、プレーヤがゲーム範囲を指定するためのゲーム画面(ゲーム画像)の一例を示す図である。ゲーム画面GIは、端末10の表示部190(タッチパネル)に表示され、プレーヤは、指先やタッチペン等の接触媒体をタッチパネルに接触させる操作(タッチ操作)を行うことで操作入力を行うことができる。
【0052】
ゲーム画面GIには、プレーヤが既にクリアした複数のステージSTのリストが表示される。ここでは、プレーヤが指定可能なステージSTとして、ステージ「1」~「3」が表示されている。プレーヤが1つ又は複数の任意のステージSTを指定する操作(タッチ操作)を行うと、指定されたステージをみなしクリアする(自動プレイを実行する)ための最低条件が設定される。図5に示す例では、プレーヤがステージ「2」を指定したため、ステージ「2」をみなしクリアするための最低条件として、ゲームポイントを「100」だけ消費することが設定され、この最低条件がゲーム画面GIに表示されている。
【0053】
ステージをみなしクリアするための最低条件は、指定されたステージの内容と指定されたステージの数(ゲーム範囲の長さ)とに基づいて決定される。ステージの内容とは、例えば、ステージに出現する敵キャラクタの強さや数、ステージで発生するイベントの内容、ステージで獲得可能なアイテム、ステージに出現するギミック(例えば、落とし穴、隠し通路)である。例えば、指定されたステージの難易度が高い(例えば、出現する敵キャラクタが強い、出現する敵キャラクタの数が多い、発生するイベントや出現するギミックの難易度が高い、獲得可能なアイテムの価値が高い、獲得可能なアイテムの数が多い)ほど、及び、指定されたステージの数が多いほど、最低条件を満たすために必要な消費ポイントは多くなる。また、指定されたステージの内容と指定されたステージの数とに基づいて最低条件を設定することに変えて(或いは、加えて)、プレーヤの情報やプレーヤの過去のプレイ情報(特典付与の履歴など)に基づいて最低条件を設定するようにしてもよい。例えば、過去にプレーヤに付与された特典(或いは、特典が付与された回数)が多いほど、最低条件を満たすために必要な消費ポイントが多くなるようにしてもよい。
【0054】
ゲーム画面GIには、プレーヤが消費するポイントを入力するための入力エリアIAが表示される。プレーヤが入力エリアIAに指定したステージの最低条件のポイントを入力すると、当該ステージをみなしクリアしたときに付与される特典の内容がゲーム画面GI表示される。図6に示す例では、プレーヤが入力エリアIAにステージ「2」の最低条件のポイント「100」を入力したため、ステージ「2」をみなしクリアしたときの特典として経験値「100」とレアリティ「N(ノーマル)」のアイテム「A」がプレーヤに付与されることがゲーム画面GIに表示されている。
【0055】
ここで、プレーヤが入力エリアIAに指定したステージの最低条件のポイントを超えるポイントを入力すると、最低条件を超える条件を満たせると判定され、当該ステージをみなしクリアしたときの特典の内容が変更され、その旨がゲーム画面GIに表示される。図7に示す例では、プレーヤが入力エリアIAに最低条件のポイント「100」を超えるポイント「200」を入力したため、ステージ「2」をみなしクリアしたときの特典が、最低条件のみを満たす場合の特典(経験値「100」とレアリティ「N」のアイテム「A」)から、経験値「250」とレアリティ「R(レア)」のアイテム「A」に変更され、その旨がゲーム画面GIに表示されている。このように、入力エリアIAに入力されたポイントが最低条件を超える条件を満たせる場合には、最低条件のみを満たす場合よりも優れた状況でみなしクリアされることがプレーヤに通知される。なお、最低条件を超える条件を満たせる場合のみなしクリア時の特典は、最低条件を超えている程度に応じて決定され
、例えば、入力されたポイントと最低条件のポイントとの差が大きいほど、みなしクリア時の特典として付与される経験値やアイテムの数が多くなり、また、付与されるアイテムのレアリティが高くなる。
【0056】
プレーヤが、指定した1つ又は複数のステージの最低条件を満たすポイント(最低条件のポイント、或いは最低条件のポイントを超えるポイント)を入力エリアIAに入力し、自動プレイの実行を指示する自動プレイ実行ボタンRBを押す(タッチする)操作を行うと、入力されたポイントが消費(プレーヤが保有するポイントから減算)され、指定された1つ又は複数のステージの自動プレイが実行される。指定されたステージの自動プレイでは、プレーヤのプレイ(ゲーム進行のための操作)に依らず、プレーヤキャラクタと当該ステージに登場する敵キャラクタが戦うゲームが自動で進行し、ゲーム進行時のゲーム画像がプレーヤの端末10の表示部190に表示される。そして、指定されたステージの自動プレイが終了すると、みなしクリア時の特典がプレーヤに付与される。
【0057】
ここで、最低条件を超える条件が満たされた場合、みなしクリア時の特典を変更することに変えて(或いは、加えて)、自動プレイ実行時のステージの難易度(例えば、プレーヤキャラクタの強さ、ステージに出現する敵キャラクタの強さ、敵キャラクタやギミックの出現状況)を変更するようにしてもよい。このようにすると、プレーヤは、最低条件のポイントを超えるポイントを消費することで、自動プレイ実行時のゲーム画面において、プレーヤキャラクタが強力な敵キャラクタと戦う様子を見たり、過去のクリア時には出現しなかったギミック等を見たりすることができる。また、この場合、最低条件を超えている程度(入力されたポイントと最低条件のポイントとの差)が大きいほど、自動プレイ実行時のステージの難易度が高くなる(或いは、低くなる)ようにしてもよい。また、最低条件を超える条件を満たせる場合、自動プレイ実行前に、ゲーム画面GIにおいて、自動プレイ実行時のステージの難易度が変更される旨を表示するようにしてもよい。
【0058】
また、最低条件を超える条件が満たされた場合、みなしクリアしたときの特典を変更することや自動プレイ実行時のステージの難易度を変更することに変えて(或いは、加えて)、自動プレイ実行時に特別イベントを発生させる(例えば、希少度の高い敵キャラクタを追加でステージに出現させる、通常発生させない会話イベントを発生させる)ようにしてもよい。このようにすると、プレーヤは、最低条件のポイントを超えるポイントを消費することで、自動プレイ実行時のゲーム画面において、通常見ることができない特別イベントを見ることができる。また、この場合、最低条件を超えている程度(入力されたポイントと最低条件のポイントとの差)に応じて、自動プレイ実行時に発生させる特別イベントを決定してもよい。また、最低条件を超える条件を満たせる場合、自動プレイ実行前に、ゲーム画面GIにおいて、自動プレイ実行時に特別イベントが発生する旨を表示するようにしてもよい。
【0059】
本実施形態によれば、プレーヤが、指定したステージの最低条件のポイントを超えるポイントを消費した(最低条件を超える条件が満たされた)場合に、最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でみなしクリアする(みなしクリア時の特典や自動プレイ実行時のステージの難易度を変更する、自動プレイ実行時に特別イベントを発生させる)ことで、プレーヤはみなしクリアであっても消費ポイントに応じた変化を楽しむことができ、みなしクリア可能なゲームの興趣性を向上させることができる。また、プレーヤが、指定したステージの最低条件のポイントを超えるポイントを入力した(最低条件を超える条件を満たせる)場合に、最低条件のみが満たされた場合よりも優れた状況でみなしクリアされることをプレーヤに通知することで、プレーヤは消費するポイントとそれに応じたみなしクリアの変化とを考慮して消費するポイントを決定するという戦略的なプレイを楽しむことができる。
【0060】
3.処理
次に、本実施形態のゲームシステム(サーバ20)の処理の一例について図8のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
まず、条件設定部210は、端末10から、1つ又は複数のクリア済みのステージ(ゲーム範囲)を指定する操作に関する情報を受信したか否かを判断し(ステップS10)、当該情報を受信した場合(ステップS10のY)には、指定されたステージの内容や数に基づいて、当該ステージをみなしクリアするための最低条件を設定する(ステップS11)。
【0062】
次に、判定部212は、端末10から、消費するポイントを入力する操作に関する情報を受信したか否かを判断し(ステップS12)、当該情報を受信した場合(ステップS12のY)には、入力されたポイントが最低条件のポイントに達しているか否かを判断する(ステップS13)。入力されたポイントが最低条件のポイントに達している場合(ステップS13のY)には、判定部212は、入力されたポイントが最低条件のポイントを超えているか否かを判断する(ステップS14)。
【0063】
入力されたポイントが最低条件のポイントを超えていない(最低条件のポイントと等しい)場合(ステップS14のN)には、ステップS17に移行する。入力されたポイントが最低条件のポイントを超えている場合(ステップS14のY)には、ゲーム処理部214は、入力されたポイントと最低条件のポイントとの差に応じて、みなしクリア時の特典を変更し(ステップS15)、通知部216は、変更後の特典(みなしクリア時の特典が変更される旨)を端末10の表示部190に表示させる(プレーヤに通知する)制御を行う(ステップS16)。
【0064】
次に、ゲーム処理部214は、端末10から、自動プレイの実行を指示する操作に関する情報を受信したか否かを判断し(ステップS17)、当該情報を受信した場合(ステップS17のY)には、入力されたポイントを消費し(ステップS18)、指定されたステージの自動プレイを実行する(ステップS19)。次に、ゲーム処理部214は、みなしクリア時の特典をプレーヤに付与する(ステップS20)。
【0065】
本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。例えば、明細書又は図面中の記載において広義や同義な用語として引用された用語は、明細書又は図面中の他の記載においても広義や同義な用語に置き換えることができる。
【符号の説明】
【0066】
10…端末、20…サーバ、100…処理部、110…ゲーム制御部、120…画像生成部、130…音生成部、150…入力部、170…記憶部、190…表示部、192…音出力部、196…通信部、200…処理部、210…条件設定部、212…判定部、214…ゲーム処理部、216…通知部、270…記憶部、272…格納部、296…通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8