(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023051586
(43)【公開日】2023-04-11
(54)【発明の名称】データ処理装置、情報処理システム、データ処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20230404BHJP
G06F 21/62 20130101ALI20230404BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20230404BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20230404BHJP
【FI】
G06F3/12 339
G06F3/12 322
G06F3/12 338
G06F3/12 388
G06F21/62 309
H04N1/00 127A
H04N1/00 838
B41J29/38 203
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021162398
(22)【出願日】2021-09-30
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雄大
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HJ08
2C061HJ10
2C061HK05
2C061HK11
2C061HN05
2C061HN08
2C061HN15
2C061HP00
2C061HQ05
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA35
5C062AB22
5C062AB38
5C062AC04
5C062AC34
5C062AF12
(57)【要約】
【課題】複数人が共有する機器を利用する場合にセキュリティを確保することができるデータ処理装置、情報処理システム、データ処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】クラウドシステムから利用者端末の利用者のユーザ情報を取得する第1取得部と、利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付部と、少なくともジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、およびユーザ情報に基づいて、ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器でジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定部と、判定部によりジョブ情報が実行可能であると判定された場合、第1エッジ機器に対してジョブ情報の実行を要求する要求部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クラウドシステムから利用者端末の利用者のユーザ情報を取得する第1取得部と、
前記利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付部と、
少なくとも前記ジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、および前記ユーザ情報に基づいて、該ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器で該ジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記ジョブ情報が実行可能であると判定された場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する要求部と、
を備えたデータ処理装置。
【請求項2】
前記判定部により前記ジョブ情報が実行不可であると判定された場合、前記ジョブ情報が実行不可である旨を前記利用者端末へ通知する第1通知部を、さらに備えた請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、前記ジョブ情報が実行不可であると判定した場合、該ジョブ情報が実行可能である第2エッジ機器を探索し、
前記第2エッジ機器の使用への変更を促す旨を、前記利用者端末へ通知する第2通知部を、さらに備えた請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記判定部により前記ジョブ情報が実行可能であると判定された場合、前記第1エッジ機器から、該第1エッジ機器の周辺の人の有無を示す周辺情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得された前記周辺情報が前記第1エッジ機器の周辺に人が存在することを示す場合、該第1エッジ機器の周辺に人が存在することの警告を、前記利用者端末へ通知する第3通知部と、
をさらに備えた請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項5】
前記要求部は、前記第3通知部から通知された前記警告に対して、前記利用者端末から前記ジョブ情報を実行する旨を受信した場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する請求項4に記載のデータ処理装置。
【請求項6】
前記セキュリティ情報は、前記利用者端末での操作に従って予め設定された請求項1~5のいずれか一項に記載のデータ処理装置。
【請求項7】
クラウドシステムと、データ処理装置と、を含む情報処理システムであって、
前記クラウドシステムは、利用者のユーザ情報を管理する管理部を備え、
前記データ処理装置は、
前記クラウドシステムから利用者端末の利用者の前記ユーザ情報を取得する第1取得部と、
前記利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付部と、
少なくとも前記ジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、および前記ユーザ情報に基づいて、該ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器で該ジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部により前記ジョブ情報が実行可能であると判定された場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する要求部と、
を備えた情報処理システム。
【請求項8】
クラウドシステムから利用者端末の利用者のユーザ情報を取得する取得ステップと、
前記利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付ステップと、
少なくとも前記ジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、および前記ユーザ情報に基づいて、該ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器で該ジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定ステップと、
前記ジョブ情報が実行可能であると判定した場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する要求ステップと、
を有するデータ処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
クラウドシステムから利用者端末の利用者のユーザ情報を取得する取得ステップと、
前記利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付ステップと、
少なくとも前記ジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、および前記ユーザ情報に基づいて、該ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器で該ジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定ステップと、
前記ジョブ情報が実行可能であると判定した場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する要求ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、情報処理システム、データ処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、働き方改革が推進され個々の事情に応じて多様な働き方を選択できるようになってきている。その中で、会社のオフィスまたは自宅以外で働く場所として、コワーキングスペースまたはシェアオフィス等(以下、単にコワーキングスペースという)が増加している。このようなコワーキングスペースでは設備を共有することに特徴がある。したがって、当該設備は他社の者との共同利用となるので、通常のオフィスと比較してセキュリティが重要になる。
【0003】
例えば、コワーキングスペースの共有スペースに、共有する設備としてMFP(Multifunction Peripheral:複合機)が置かれていることを想定した場合、利用者は各自の端末からデータを送信し、MFPに出力することが考えられる。ここで、MFPとは、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、およびファックス機能のうち少なくとも2つの機能を有する画像形成装置である。この場合、複数人が同時にMFPを利用した場合、出力物を得るためにMFPの周りに人が集まる可能性があり、出力物に自社の機密事項が記載されていた場合等に、その内容がその場に居合わせた他社の人に見られてしまうといったことが起こる可能性がある。
【0004】
このような、セキュリティを確保しつつ印刷物を出力する印刷システムとして、印刷ジョブに出力条件を付与する入力手段と、ユーザ端末と、ネットワーク内の画像形成装置からの機器情報を収集する収集手段と、収集した情報及び印刷ジョブの出力条件を判定し、出力先を検索する検索手段と、を持つサーバと、サーバから出力されるジョブを受信し、印刷出力可能な複数の画像形成装置と、で構成され、サーバは、出力先検索結果によって、出力する画像形成装置を切り替えるというシステムが開示されている(例えば特許文献1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されたシステムでは、出力物のセキュリティを考慮した印刷が行えるが、同時に複数人が同じ機器を利用するようなケースに利用者が機器に集まることが想定されておらず、セキュリティ性の確保が不十分であるという問題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数人が共有する機器を利用する場合にセキュリティを確保することができるデータ処理装置、情報処理システム、データ処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、クラウドシステムから利用者端末の利用者のユーザ情報を取得する第1取得部と、前記利用者端末での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付ける受付部と、少なくとも前記ジョブ情報に含まれるセキュリティ情報、および前記ユーザ情報に基づいて、該ジョブ情報の出力先である第1エッジ機器で該ジョブ情報が実行可能か否かを判定する判定部と、前記判定部により前記ジョブ情報が実行可能であると判定された場合、前記第1エッジ機器に対して該ジョブ情報の実行を要求する要求部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数人が共有する機器を利用する場合にセキュリティを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施形態に係るクラウドゲートウェイ、クラウドおよび利用者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態に係るエッジデバイスであるMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて特定の利用者がエッジデバイスを利用するケースを説明する図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aが特定のエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図7】
図7は、ログイン画面の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、ジョブ一覧画面の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、ジョブ実行中画面の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと同じ会社の者および異なる会社の者が同じエッジデバイスを利用するケースを説明する図である。
【
図11A】
図11Aは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図11B】
図11Bは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図13A】
図13Aは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと同じ会社の利用者Bが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図13B】
図13Bは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと同じ会社の利用者Bが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図14】
図14は、第2の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cに対して別のエッジデバイスの利用を促すケースを説明する図である。
【
図15A】
図15Aは、第2の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図15B】
図15Bは、第2の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図16】
図16は、第3の実施形態に係る情報処理システムにおいて特定の利用者が利用するエッジデバイスの周辺に人がいるケースを説明する図である。
【
図17】
図17は、第3の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aが特定のエッジデバイスを利用する場合に周辺に人がいる場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図18】
図18は、出力セキュリティ画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係るデータ処理装置、情報処理システム、データ処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【0011】
[第1の実施形態]
(情報処理システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。
図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、クラウドゲートウェイ10と、クラウド20と、エッジデバイス30a~30cと、利用者端末40a~40cと、を含む。このうち、クラウドゲートウェイ10、エッジデバイス30a~30cおよび利用者端末40a~40cは、ネットワークNを介してデータ通信が可能となっている。ネットワークNは、LAN(Local Area Network)等によって構成されたネットワークである。なお、ネットワークNは、有線ネットワークであっても無線ネットワークであってもよい。また、クラウドゲートウェイ10は、クラウド20とデータ通信が可能となっている。なお、クラウドゲートウェイ10およびクラウド20は、VPN(Virtual Private Network)、またはインターネット等を介して、データ通信を行うものとしてもよい。
【0013】
クラウドゲートウェイ10は、クラウド20と、各種エッジ機器であるエッジデバイス30a~30cとの間でデータを中継する機器であり、利用者端末40a~40cを利用するそれぞれの利用者に対して新たな価値を提供するためのデータ処理装置である。クラウドゲートウェイ10は、例えば、シングルボードコンピュータ、PC(Personal Computer)または専用機器等によって構成される。
【0014】
クラウド20は、利用者端末40a~40cで利用されるデータ等を保存および管理等をするクラウドシステムである。クラウド20は、単一のサーバ装置等の情報処理装置、または複数のサーバ装置等を含む情報処理システムによって実現される。
【0015】
エッジデバイス30a~30cは、コワーキングスペースまたはシェアオフィス等に設置され、共有の設備として複数の利用者により利用されるエッジ機器である。エッジデバイス30a~30cは、例えば、MFP、インクジェットプリンタもしくは電子写真方式プリンタ等の画像形成装置、IWB(Interactive Whiteboard:電子黒板)、またはプロジェクタ等の機器である。以下、エッジデバイス30a~30cは、画像形成装置であるものとして説明する。なお、
図1では、エッジデバイス30a~30cの3台のエッジデバイスとしているが、3台に限定されるものではない。また、エッジデバイス30a~30cについて、任意のエッジデバイスを示す場合、または総称する場合、単に「エッジデバイス30」と称するものとする。
【0016】
利用者端末40a~40cは、コワーキングスペースまたはシェアオフィス等において各利用者が使用するPCまたはタブレット端末等の情報処理装置である。利用者端末40a~40は、例えば、利用者による操作に従って、クラウド20に保存された印刷データ等を指定して、エッジデバイス30a~30cで印刷出力させるようにジョブの実行要求を行う。本実施形態では、利用者端末40aを利用する者を利用者A、利用者端末40bを利用する者を利用者B、利用者端末40cを利用する者を利用者Cであるものとして説明する。なお、
図1では、利用者端末40a~40cの3台の利用者端末としているが、3台に限定されるものではない。また、利用者端末40a~40cについて、任意の利用者端末を示す場合、または総称する場合、単に「利用者端末40」と称するものとする。
【0017】
(クラウドゲートウェイ、クラウドおよび利用者端末のハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係るクラウドゲートウェイ、クラウドおよび利用者端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2を参照しながら、本実施形態に係るクラウドゲートウェイ10のハードウェア構成について説明する。
【0018】
図2に示すように、クラウドゲートウェイ10は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、補助記憶装置505と、メディアドライブ507と、ディスプレイ508と、ネットワークI/F509と、キーボード511と、マウス512と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ514と、を備えている。
【0019】
CPU501は、クラウドゲートウェイ10全体の動作を制御する演算装置である。ROM502は、CPU501により最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)等のプログラムを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
【0020】
補助記憶装置505は、プログラム等の各種データを記憶する不揮発性記憶措置である。補助記憶装置505は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等である。
【0021】
メディアドライブ507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。
【0022】
ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像等の各種情報を表示する液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等である。
【0023】
ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。ネットワークI/F509は、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)のプロトコルで通信可能にするNIC(Network Interface Card)等である。なお、ネットワークI/F509は、Wi-Fi(登録商標)等の規格に基づく無線通信機能を有する通信インターフェースであってもよい。また、クラウドゲートウェイ10は、ゲートウェイとして、一方のネットワークからのデータを、通信プロトコルの異なる他方のネットワークへプロトコル変換を行う場合、それぞれのネットワークとのデータ通信を可能とする複数のネットワークI/F509を備えているものとしてもよい。
【0024】
キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力装置の一例である。マウス512は、各種指示の選択、実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力装置の一種である。
【0025】
DVDドライブ514は、着脱可能な記憶媒体の一例としてのDVD513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する装置である。また、DVD513は、例えば、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable、DVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)、CD-RW(Compact Disc Rewritable)、またはCD-R(Compact Disc Recordable)等である。
【0026】
上述のCPU501、ROM502、RAM503、補助記憶装置505、メディアドライブ507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512およびDVDドライブ514は、アドレスバスおよびデータバス等のバスライン510によって互いに通信可能に接続されている。
【0027】
なお、
図2に示したクラウドゲートウェイ10のハードウェア構成は一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。また、クラウド20および利用者端末40のハードウェア構成についても、
図2に示した構成に準ずる。
【0028】
(エッジデバイスのハードウェア構成)
図3は、第1の実施形態に係るエッジデバイスであるMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3を参照しながら、画像形成装置としてのエッジデバイス30のハードウェア構成について説明する。
図3では、特に、エッジデバイス30はMFPであるものとして説明する。
【0029】
図3に示すように、エッジデバイス30は、コントローラ600と、操作表示部610と、FCU(Facsimile Control Unit)620と、プロッタ631と、スキャナ632と、撮像装置633とがPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続された構成となっている。
【0030】
コントローラ600は、エッジデバイス30全体の制御、描画、通信および操作表示部610からの入力を制御する装置である。
【0031】
操作表示部610は、例えば、タッチパネル等であり、コントローラ600に対する入力を受け付ける(入力機能)と共に、エッジデバイス30の状態等を表示(表示機能)する装置であり、後述するASIC(Application Specific Integrated Circuit)606に直接接続されている。
【0032】
FCU620は、ファックス機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。
【0033】
プロッタ631は、印刷機能を実現する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。スキャナ632は、スキャナ機能を実現する機能であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。撮像装置633は、エッジデバイス30の周辺を撮像する装置であり、例えば、PCIバスによってASIC606に接続されている。なお、撮像装置633は、外部装置として、後述するUSB(Universal Serial Bus) I/F604c等に接続されているものとしてもよい。また、撮像装置633に加えて、または撮像装置633に代えて、エッジデバイス30の周辺に存在する者を検出する人感センサがセンサI/F604eに接続されているものとしてもよい。
【0034】
コントローラ600は、CPU601と、システムメモリ(MEM-P)602と、ノースブリッジ(NB)603と、サウスブリッジ(SB)604aと、ネットワークI/F604bと、USB I/F604cと、セントロニクスI/F604dと、センサI/F604eと、ASIC606と、ローカルメモリ(MEM-C)607と、補助記憶装置608と、を有している。
【0035】
CPU601は、エッジデバイス30の全体制御を行う演算装置であり、システムメモリ602、ノースブリッジ603およびサウスブリッジ604aからなるチップセットに接続され、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0036】
システムメモリ602は、プログラムおよびデータの格納用メモリ、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いるメモリであり、ROMとRAMとを有している。このうち、ROMは、プログラムおよびデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAMは、プログラムおよびデータの展開用メモリ、ならびにプリンタの描画用メモリ等として用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0037】
ノースブリッジ603は、CPU601と、システムメモリ602、サウスブリッジ604aおよびAGP(Accelerated Graphics Port)バス605とを接続するためのブリッジであり、システムメモリ602に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0038】
サウスブリッジ604aは、ノースブリッジ603と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。サウスブリッジ604aは、PCIバスを介してノースブリッジ603と接続されており、PCIバスには、ネットワークI/F604b、USB I/F604c、セントロニクスI/F604dおよびセンサI/F604e等が接続されている。
【0039】
AGPバス605は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインターフェースである。AGPバス605は、システムメモリ502に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にするバスである。
【0040】
ASIC606は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス605、PCIバス、補助記憶装置608およびローカルメモリ607をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC606は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC606の中核をなすアービタ(ARB)と、ローカルメモリ607を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、プロッタ631、スキャナ632および撮像装置633との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとから構成される。ASIC606には、例えば、PCIバスを介してFCU620、プロッタ631、スキャナ632および撮像装置633が接続される。
【0041】
ローカルメモリ607は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるメモリである。
【0042】
補助記憶装置608は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードまたはフラッシュメモリ等の記憶装置であり、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、およびフォームの蓄積等を行うためのストレージである。
【0043】
なお、
図3に示すエッジデバイス30のハードウェア構成は、一例であり、すべての構成機器を備えている必要はなく、また、他の構成機器を備えているものとしてもよい。例えば、エッジデバイス30は、ADF(Automatic Document Feeder)等を備えているものとしてもよい。
【0044】
(情報処理システムの機能ブロックの構成および動作)
図4は、第1の実施形態に係る情報処理システムの機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図4を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の機能ブロックの構成および動作について説明する。
【0045】
図4に示すように、クラウドゲートウェイ10は、第1通信部101(第1取得部)と、第2通信部102(第2取得部)と、認証部103と、ジョブ受付部104(受付部)と、ジョブ管理部105(要求部)と、判定部106と、表示制御部107(第1通知部、第2通知部、第3通知部)と、を有する。
【0046】
第1通信部101は、クラウド20とデータ通信を行う機能部である。第1通信部101は、例えば、
図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0047】
第2通信部102は、ネットワークNを介して、エッジデバイス30および利用者端末40等の外部装置とデータ通信を行う機能部である。第2通信部102は、例えば、
図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、この場合、第2通信部102を実現するネットワークI/F509は、第1通信部101を実現するネットワークI/F509とは別のインターフェースとしてもよい。
【0048】
認証部103は、クラウド20で管理されているユーザ情報を用いて、認証処理を行う機能部である。ユーザ情報には、ユーザID、パスワード、および所属会社(所属組織の一例)等が含まれる。認証部103は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0049】
ジョブ受付部104は、利用者端末40の利用者が出力を所望するジョブを受け付ける機能部である。ジョブを構成するジョブ情報には、ユーザID、利用者が選択したセキュリティレベル(セキュリティ情報)、および出力対象の出力データ等が含まれる。なお、利用者がエッジデバイス30で出力を所望するジョブ情報は、クラウド20に保存されているジョブ情報に限定されるものではなく、当該利用者が利用する利用者端末40に記憶されているジョブ情報であってもよい。ジョブ受付部104は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0050】
ジョブ管理部105は、ジョブ情報を管理する機能部である。ジョブ管理部105は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0051】
判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられたジョブ情報、およびエッジデバイス30の利用者のユーザ情報等から、指定されたエッジデバイス30において当該ジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う機能部である。判定部106は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0052】
表示制御部107は、クラウド20で管理される画面データを用いて、利用者端末40での表示動作を制御する機能部である。表示制御部107は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0053】
なお、
図4に示したクラウドゲートウェイ10の認証部103、ジョブ受付部104、ジョブ管理部105、判定部106および表示制御部107は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0054】
また、
図4に示したクラウドゲートウェイ10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示したクラウドゲートウェイ10において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示したクラウドゲートウェイ10において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0055】
図4に示すように、クラウド20は、通信部201と、画面管理部202と、ユーザ情報管理部203と、ユーザ情報登録部204と、を有する。
【0056】
通信部201は、クラウドゲートウェイ10とデータ通信を行う機能部である。すなわち、利用者端末40がデータをクラウド20に保存する場合、利用者端末40は、当該データを、クラウドゲートウェイ10を介してクラウド20へ送信する。通信部201は、例えば、
図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0057】
画面管理部202は、利用者端末40で表示される画面データを管理する機能部である。画面管理部202は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0058】
ユーザ情報管理部203は、利用者端末40の利用者のユーザ情報を管理する機能部である。ユーザ情報管理部203は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0059】
ユーザ情報登録部204は、管理者により操作される管理者用PC等における操作に従って、ユーザ情報を登録する機能部である。ユーザ情報登録部204は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0060】
なお、
図4に示したクラウド20の画面管理部202、ユーザ情報管理部203およびユーザ情報登録部204は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0061】
また、
図4に示したクラウド20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示したクラウド20において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示したクラウド20において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0062】
図4に示すように、エッジデバイス30は、通信部301と、ジョブ実行部302と、を有する。
【0063】
通信部301は、ネットワークNを介して、クラウドゲートウェイ10とデータ通信を行う機能部である。通信部301は、例えば、
図3に示すネットワークI/F604b、およびCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0064】
ジョブ実行部302は、クラウドゲートウェイ10のジョブ管理部105による指令に従って、ジョブ情報を実行する機能部である。具体的には、ジョブ実行部302は、ジョブ情報の出力データについて、プロッタ631により印刷出力させる。ジョブ実行部302は、例えば、
図3に示すCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0065】
なお、
図4に示したエッジデバイス30の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示したエッジデバイス30において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示したエッジデバイス30において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0066】
図4に示すように、利用者端末40は、通信部401と、入力部402と、表示制御部403と、を有する。
【0067】
通信部401は、ネットワークNを介して、クラウドゲートウェイ10とデータ通信を行う機能部である。通信部401は、例えば、
図2に示すネットワークI/F509、およびCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0068】
入力部402は、利用者の操作入力を受け付ける機能部である。入力部402は、
図2に示すキーボード511およびマウス512によって実現される。
【0069】
表示制御部403は、ディスプレイ508の表示動作を制御する機能部である。また、表示制御部403は、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107の指令に従って、画面データをディスプレイ508に表示させる。表示制御部403は、例えば、
図2に示すCPU501によりプログラムが実行されることによって実現される。
【0070】
なお、
図4に示した利用者端末40の表示制御部403は、
図2のCPU501によりプログラムが実行されることによって実現されることに限られない。例えば、集積回路等のハードウェアにより実現してもよく、または、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
【0071】
また、
図4に示した利用者端末40の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、
図4に示した利用者端末40において独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、
図4に示した利用者端末40において1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
【0072】
(特定の利用者がエッジデバイスを利用する場合の動作)
図5は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて特定の利用者がエッジデバイスを利用するケースを説明する図である。
図6は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aが特定のエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
図7は、ログイン画面の一例を示す図である。
図8は、ジョブ一覧画面の一例を示す図である。
図9は、ジョブ実行中画面の一例を示す図である。
図5~
図9を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において特定の利用者がエッジデバイス30を利用する場合の動作について説明する。
【0073】
図5に示すように、特定の利用者として利用者端末40aの利用者Aを想定し、クラウド20で管理されている利用者Aの出力データを、エッジデバイス30aから印刷出力させる場合を考える。以下、この場合の情報処理システム1の動作の流れを、
図6を参照しながら説明する。
【0074】
<ステップS11、S12>
管理者は、事前準備として、管理者用PCからクラウド20の補助記憶装置505に対して、利用者Aのユーザ情報を登録しているものとする。
【0075】
<ステップS13、S14>
利用者端末40aの利用者Aは、コワーキングスペース等に設置された共有の設備であるエッジデバイス30a~30c等を利用するための認証を受けるための操作を行う。具体的には、利用者端末40aの利用者Aは、
図7に示すログイン画面1000において、入力部402に対する操作により、自身のユーザIDおよびパスワードを入力して、ログインボタンを押下する。すると、利用者端末40aの通信部401は、入力されたユーザIDおよびパスワードと共に、利用認証要求を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。クラウドゲートウェイ10の第2通信部102により利用認証要求、ユーザIDおよびパスワードが受信されると、認証部103は、当該ユーザIDと共に、ユーザ情報取得要求を、第1通信部101を介してクラウド20へ送信する。
【0076】
<ステップS15、S16>
クラウド20の通信部201によりユーザ情報取得要求およびユーザIDが受信されると、ユーザ情報管理部203は、クラウド20の補助記憶装置505に登録されているユーザ情報のうち、通信部201により受信されたユーザIDと一致するユーザ情報を抽出し、当該ユーザ情報を、通信部201を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。クラウドゲートウェイ10の第1通信部101によりユーザ情報が受信されると、認証部103は、利用者端末40aから受信されたユーザIDのパスワードと、当該ユーザ情報に含まれるパスワードとが一致するか否かを判定する認証処理を行う。
【0077】
<ステップS17>
認証処理の結果、認証OKである場合、認証部103は、当該認証OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。これによって、利用者端末40aは、共有の設備であるエッジデバイス30a~30c等を利用することが可能となる。
【0078】
<ステップS18>
利用者Aは、入力部402に対する操作により、クラウド20に記憶された自身のデータをエッジデバイス30aから印刷出力させるためにジョブ一覧の表示操作を行う。クラウドゲートウェイ10の第2通信部102により利用者端末40aからジョブ一覧の表示操作が受信されると、ジョブ管理部105は、利用者Aのジョブ情報を要求するためのジョブ情報要求を、第1通信部101を介してクラウド20へ送信する。
【0079】
<ステップS19、S20>
クラウド20の通信部201は、利用者Aについてのジョブ情報要求を受信すると、補助記憶装置505から利用者Aのデータを含むジョブ情報の一覧を抽出し、クラウドゲートウェイ10へ送信する。クラウドゲートウェイ10の第1通信部101によりジョブ情報の一覧が受信されると、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報の一覧を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。利用者端末40aの通信部401より利用者Aのジョブ情報の一覧が受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ情報の一覧を表示するための
図8に示すジョブ一覧画面1100をディスプレイ508に表示させる。
【0080】
ここで、ジョブ一覧画面1100は、
図8に示すように、ジョブ一覧表示部1101と、ジョブ実行ボタン1102と、を含む。ジョブ一覧表示部1101は、ジョブ情報の一覧を表示する表示領域である。ジョブ実行ボタン1102は、ジョブ一覧表示部1101において選択されたジョブ情報の実行を行うためのボタンである。
【0081】
<ステップS21>
利用者Aは、入力部402に対する操作により、ジョブ一覧画面1100に表示されたジョブ情報のうち、エッジデバイス30aで印刷出力させるジョブ情報を選択操作する。このとき、利用者Aは、予め、出力するジョブ情報のセキュリティレベルを、後述する
図10に示すセキュリティ種別選択画面1300において設定しておく。なお、セキュリティレベルは、利用者ごとに、またはジョブ情報ごとに設定できるものとしてもよい。以下では、利用者Aによってジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」に設定されているものとして説明する。ここで、「社外秘」とは、社外の者に対しては秘密にすべきであるが、社内の者に対しては開示が許容されるセキュリティレベルを示すものとする。また、「極秘」とは、社外の者および社内の者にかかわらず、すべての他人に対して秘密にすべきセキュリティレベルを示すものとする。そして、利用者Aによってジョブ一覧画面1100のジョブ実行ボタン1102が押下されると、利用者端末40aの通信部401は、選択されたジョブ情報と共に、ジョブ実行ボタン1102が押下された旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0082】
<ステップS22~S24>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられたジョブ情報、および利用者Aのユーザ情報等から、エッジデバイス30a(第1エッジ機器の一例)において当該ジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。利用可否判定の結果、利用OKである場合、判定部106は、利用OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。例えば、判定部106は、エッジデバイス30aにおける実行中の他のジョブ情報がない場合、利用OKと判定する。一方、利用可否判定の結果、利用NGである場合、判定部106は、利用NGである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。
【0083】
<ステップS25、S26>
判定部106により利用OKと判定された場合、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信する。エッジデバイス30aの通信部301によりジョブ実行要求およびジョブ情報が受信されると、ジョブ実行部302は、当該ジョブ情報を実行する。また、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から
図9に示すジョブ実行中画面1200の画面データを受信して、利用者端末40aのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。利用者端末40aの通信部401よりジョブ実行中画面1200の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ実行中画面1200をディスプレイ508に表示させる。
【0084】
<ステップS27>
エッジデバイス30aのジョブ実行部302は、当該ジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631によるジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0085】
(異なる会社の利用者が同じエッジデバイスを利用する場合の動作)
図10は、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと同じ会社の者および異なる会社の者が同じエッジデバイスを利用するケースを説明する図である。
図11Aおよび
図11Bは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12は、利用NG画面の一例を示す図である。
図10~
図12を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において異なる会社の利用者が同じエッジデバイス30を利用する場合の動作について説明する。
【0086】
図10に示すように、利用者端末40aの利用者Aと異なる会社の利用者Cの利用者端末40cから、クラウド20で管理されている利用者Cの出力データを、エッジデバイス30aから印刷出力させる場合を考える。この場合、利用者Cは、利用者Aがジョブ情報を実行させているエッジデバイス30aを利用する場合を想定する。以下、この場合の情報処理システム1の動作の流れを、
図11Aおよび
図11Bを参照しながら説明する。
【0087】
<ステップS31~S34>
管理者は、事前準備として、管理者用PCからクラウド20の補助記憶装置505に対して、利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報を登録しているものとする。この場合、利用者Aのユーザ情報は、所属会社がX社であることを含み、利用者Cのユーザ情報は、所属会社がY社であることを含む。
【0088】
<ステップS35~S42>
ステップS35~S42の処理は、それぞれ上述の
図6に示したステップS13~S20の処理と同様である。
【0089】
<ステップS43>
利用者Aは、入力部402に対する操作により、ジョブ一覧画面1100に表示されたジョブ情報のうち、エッジデバイス30aで印刷出力させるジョブ情報を選択操作する。このとき、利用者Aは、予め、出力するジョブ情報のセキュリティレベルを、
図10に示すセキュリティ種別選択画面1300において設定しておく。なお、セキュリティレベルは、利用者ごとに、またはジョブ情報ごとに設定できるものとしてもよい。
【0090】
ここで、セキュリティ種別選択画面1300は、
図10に示すように、社外秘チェックボックス1301と、極秘チェックボックス1302と、を含む。社外秘チェックボックス1301は、ジョブ情報のセキュリティレベルを「社外秘」とするか否かを選択するためのチェックボックスである。極秘チェックボックス1302は、ジョブ情報のセキュリティレベルを「極秘」とするか否かを選択するためのチェックボックスである。以下では、利用者Aによってジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」に設定されているものとして説明する。そして、利用者Aによってジョブ一覧画面1100のジョブ実行ボタン1102が押下されると、利用者端末40aの通信部401は、選択されたジョブ情報(セキュリティレベルを含む)と共に、ジョブ実行ボタン1102が押下された旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0091】
<ステップS44、S45>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられたジョブ情報、および利用者Aのユーザ情報等から、エッジデバイス30a(第1エッジ機器の一例)において当該ジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。例えば、判定部106は、エッジデバイス30aにおける実行中の他のジョブ情報がない場合、利用OKと判定する。利用可否判定の結果、利用OKであるため、判定部106は、利用OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。
【0092】
<ステップS46、S47>
判定部106により利用OKと判定されたため、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信する。エッジデバイス30aの通信部301によりジョブ実行要求およびジョブ情報が受信されると、ジョブ実行部302は、当該ジョブ情報を実行する。また、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から上述の
図9に示すジョブ実行中画面1200の画面データを受信して、利用者端末40aのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。利用者端末40aの通信部401よりジョブ実行中画面1200の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ実行中画面1200をディスプレイ508に表示させる。
【0093】
<ステップS48~S52>
利用者端末40cの利用者Cは、コワーキングスペース等に設置された共有の設備であるエッジデバイス30a~30c等を利用するための認証を受けるための操作を行う。当該認証のためのステップS48~S52の処理は、それぞれ上述のステップS35~S39の処理と同様である。
【0094】
<ステップS53>
利用者Cは、利用者端末40cの入力部402に対する操作により、クラウド20に記憶された自身のデータをエッジデバイス30aから印刷出力させるためにジョブ一覧の表示操作を行う。クラウドゲートウェイ10の第2通信部102により利用者端末40cからジョブ一覧の表示操作が受信されると、ジョブ管理部105は、利用者Cのジョブ情報を要求するためのジョブ情報要求を、第1通信部101を介してクラウド20へ送信する。
【0095】
<ステップS54、S55>
クラウド20の通信部201は、利用者Cについてのジョブ情報要求を受信すると、補助記憶装置505から利用者Cのデータを含むジョブ情報の一覧を抽出し、クラウドゲートウェイ10へ送信する。クラウドゲートウェイ10の第1通信部101によりジョブ情報の一覧が受信されると、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報の一覧を、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。利用者端末40cの通信部401より利用者Cのジョブ情報の一覧が受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ情報の一覧を表示するための上述の
図8に示すようなジョブ一覧画面1100をディスプレイ508に表示させる。
【0096】
<ステップS56>
利用者Cは、入力部402に対する操作により、ジョブ一覧画面1100に表示されたジョブ情報のうち、エッジデバイス30aで印刷出力させるジョブ情報を選択操作する。そして、利用者Cによってジョブ一覧画面1100のジョブ実行ボタン1102が押下されると、利用者端末40cの通信部401は、選択されたジョブ情報と共に、ジョブ実行ボタン1102が押下された旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0097】
<ステップS57>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられた利用者Aおよび利用者Cのジョブ情報、および利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて利用者Cのジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。具体的には、判定部106は、エッジデバイス30aにおいて実行中である利用者Aのジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」であり、利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報の所属会社から利用者Cの所属会社は利用者Aの所属会社と異なるため、利用NGと判定する。これにより、仮に利用OKとした場合、利用者Cが自身の出力データの印刷物をエッジデバイス30aへ取得しに行った場合、直前に「社外秘」のジョブ情報として印刷出力された利用者Aの印刷物の内容を見てしまう危険性を回避することができる。
【0098】
<ステップS58>
判定部106は、利用NGである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。また、表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から
図12に示すエッジデバイス30aが利用できないことを示す利用NG画面1400の画面データを受信して、利用者端末40cのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。利用者端末40cの通信部401により利用NG画面1400の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該利用NG画面1400をディスプレイ508に表示させる。すなわち、表示制御部107は、エッジデバイス30aにおいてジョブ情報が実行不可である旨を利用者端末40cへ通知していることになる。これによって、利用者Cは、他の利用者によりセキュリティ上問題のあるジョブ情報が実行されていることを認識することができる。
【0099】
<ステップS59>
エッジデバイス30aのジョブ実行部302は、利用者Aのジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631による当該ジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0100】
<ステップS60>
判定部106は、エッジデバイス30aにおける利用者Aのジョブ情報の実行が完了したため、ジョブ受付部104により受け付けられた利用者Cのジョブ情報、および利用者Cのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて利用者Cのジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を再度行う。この場合、判定部106は、エッジデバイス30aにおける実行中の他のジョブ情報がないため、利用OKと判定する。
【0101】
<ステップS61>
利用可否判定の結果、利用OKであるため、判定部106は、利用OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。この後は、例えば、ジョブ管理部105は、利用者Cのジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信するものとしてもよく、あるいは、改めて、利用者Cに対してジョブ情報の選択および実行操作を行わせるものとしてもよい。
【0102】
以上のように、セキュリティレベルが「社外秘」に設定された利用者Aのジョブ情報の実行中であるエッジデバイス30aに対して、当該ジョブ情報に係る利用者Aと異なる会社の利用者Cのジョブ情報が受け付けられた場合、利用者Cのジョブ情報の実行を不可とするものとしている。これによって、利用者Cが自身の出力データの印刷物をエッジデバイス30aへ取得しに行った場合、直前に「社外秘」のジョブ情報として印刷出力された利用者Aの印刷物の内容を見てしまう危険性を回避することができる。
【0103】
(同じ会社の利用者が同じエッジデバイスを利用する場合の動作)
図13Aおよび
図13Bは、第1の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと同じ会社の利用者Bが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
図13Aおよび
図13Bを参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において同じ会社の利用者が同じエッジデバイス30を利用する場合の動作について説明する。
【0104】
図10に示すように、利用者端末40aの利用者Aと同じ会社の利用者Bの利用者端末40bから、クラウド20で管理されている利用者Bの出力データを、エッジデバイス30aから印刷出力させる場合を考える。この場合、利用者Bは、利用者Aがジョブ情報を実行させているエッジデバイス30aを利用する場合を想定する。以下、この場合の情報処理システム1の動作の流れを、
図13Aおよび
図13Bを参照しながら説明する。
【0105】
<ステップS71~S74>
管理者は、事前準備として、管理者用PCからクラウド20の補助記憶装置505に対して、利用者Aおよび利用者Bのユーザ情報を登録しているものとする。この場合、利用者Aのユーザ情報は、所属会社がX社であることを含み、利用者Bのユーザ情報も、所属会社がX社であることを含む。
【0106】
<ステップS75~S87>
ステップS75~S87の処理は、それぞれ上述の
図11に示したステップS35~S47の処理と同様である。
【0107】
<ステップS88~S92>
利用者端末40bの利用者Bは、コワーキングスペース等に設置された共有の設備であるエッジデバイス30a~30c等を利用するための認証を受けるための操作を行う。当該認証のためのステップS88~S92の処理は、それぞれ上述の
図11に示したステップS48~S52の処理と同様である。
【0108】
<ステップS93>
利用者Bは、利用者端末40bの入力部402に対する操作により、クラウド20に記憶された自身のデータをエッジデバイス30aから印刷出力させるためにジョブ一覧の表示操作を行う。クラウドゲートウェイ10の第2通信部102により利用者端末40bからジョブ一覧の表示操作が受信されると、ジョブ管理部105は、利用者Bのジョブ情報を要求するためのジョブ情報要求を、第1通信部101を介してクラウド20へ送信する。
【0109】
<ステップS94、S95>
クラウド20の通信部201は、利用者Bについてのジョブ情報要求を受信すると、補助記憶装置505から利用者Bのデータを含むジョブ情報の一覧を抽出し、クラウドゲートウェイ10へ送信する。クラウドゲートウェイ10の第1通信部101によりジョブ情報の一覧が受信されると、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報の一覧を、第2通信部102を介して利用者端末40bへ送信する。利用者端末40bの通信部401により利用者Bのジョブ情報の一覧が受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ情報の一覧を表示するための上述の
図8に示すようなジョブ一覧画面1100をディスプレイ508に表示させる。
【0110】
<ステップS96>
利用者Bは、入力部402に対する操作により、ジョブ一覧画面1100に表示されたジョブ情報のうち、エッジデバイス30aで印刷出力させるジョブ情報を選択操作する。そして、利用者Bによってジョブ一覧画面1100のジョブ実行ボタン1102が押下されると、利用者端末40bの通信部401は、選択されたジョブ情報と共に、ジョブ実行ボタン1102が押下された旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0111】
<ステップS97>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられた利用者Aおよび利用者Bのジョブ情報、および利用者Aおよび利用者Bのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて利用者Bのジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。具体的には、判定部106は、エッジデバイス30aにおいて実行中である利用者Aのジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」であり、利用者Aおよび利用者Bのユーザ情報の所属会社から利用者Bの所属会社は利用者Aの所属会社と同じであるため、利用OKと判定する。すなわち、実行中の利用者Aのジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」であるものの、これから実行しようとしているジョブ情報に係る利用者Bが利用者Aと同じ所属会社であるため、利用者Aのジョブ情報を実行しているエッジデバイス30aにおいて利用者Bのジョブ情報を実行してもセキュリティ上の問題は生じないものとして、エッジデバイス30aでの印刷出力を許可するものとしている。
【0112】
<ステップS98>
判定部106は、利用OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40bへ送信する。
【0113】
<ステップS99、S100>
判定部106により利用OKと判定されたため、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信する。エッジデバイス30aの通信部301によりジョブ実行要求およびジョブ情報が受信されると、ジョブ実行部302は、当該ジョブ情報を実行する。また、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から上述の
図9に示すジョブ実行中画面1200の画面データを受信して、利用者端末40bのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40bへ送信する。利用者端末40bの通信部401によりジョブ実行中画面1200の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ実行中画面1200をディスプレイ508に表示させる。
【0114】
<ステップS101>
エッジデバイス30aのジョブ実行部302は、利用者Aのジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631による当該ジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0115】
<ステップS102>
エッジデバイス30aのジョブ実行部302は、利用者Bのジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631による当該ジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。このとき、利用者Bが、印刷出力された印刷物を取得するためにエッジデバイス30aへ赴いた際に、ステップS101で印刷出力された利用者Aの印刷物が残っていて、利用者Bが当該印刷物の内容を見てしまったとしても、当該印刷物は「社外秘」扱いであり、両者の所属会社は同一であるため、セキュリティ上の問題は生じない。
【0116】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、第1通信部101は、クラウド20から利用者端末40の利用者のユーザ情報を取得し、ジョブ受付部104は、利用者端末40での操作に従って、出力対象となるジョブ情報を受け付け、判定部106は、少なくともジョブ情報に含まれるセキュリティレベル、およびユーザ情報に基づいて、当該ジョブ情報の出力先であるエッジデバイス30で当該ジョブ情報が実行可能か否かを判定し、ジョブ管理部105は、判定部106によりジョブ情報が実行可能であると判定された場合、エッジデバイス30に対してジョブ情報の実行を要求するものとしている。また、表示制御部107は、判定部106によりジョブ情報が実行不可であると判定された場合、ジョブ情報が実行不可である旨を利用者端末40へ通知するものとしている。これによって、複数の利用者が共有するエッジデバイス30を利用する場合にセキュリティを確保することができる。
【0117】
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係る情報処理システム1について、第1の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、利用可否判定において利用NGとされた利用者端末40に対して、利用NGである旨を示す通知する動作を説明した本実施形態では、利用可否判定において利用NGとされた利用者端末40に対して、代替可能な別のエッジデバイス30の使用への変更を促す通知を送る動作について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成、クラウドゲートウェイ10、クラウド20、エッジデバイス30および利用者端末40のハードウェア構成、ならびに、情報処理システム1の機能ブロックの構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
【0118】
(異なる会社の利用者が同じエッジデバイスを利用する場合の動作)
図14は、第2の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cに対して別のエッジデバイスの利用を促すケースを説明する図である。
図15Aおよび
図15Bは、第2の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aと異なる会社の利用者Cが同じエッジデバイスを利用する場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
図14、
図15Aおよび
図15Bを参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において異なる会社の利用者が同じエッジデバイス30を利用する場合の動作について説明する。
【0119】
図14に示すように、利用者端末40aの利用者Aと異なる会社の利用者Cの利用者端末40cから、クラウド20で管理されている利用者Cの出力データを、エッジデバイス30aから印刷出力させる場合を考える。この場合、利用者Cは、利用者Aがジョブ情報を実行させているエッジデバイス30aを利用する場合を想定する。以下、この場合の情報処理システム1の動作の流れを、
図15Aおよび
図15Bを参照しながら説明する。
【0120】
<ステップS111~S114>
管理者は、事前準備として、管理者用PCからクラウド20の補助記憶装置505に対して、利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報を登録しているものとする。この場合、利用者Aのユーザ情報は、所属会社がX社であることを含み、利用者Cのユーザ情報は、所属会社がY社であることを含む。
【0121】
<ステップS115~S122>
ステップS115~S122の処理は、それぞれ上述の
図11に示したステップS35~S42の処理と同様である。
【0122】
<ステップS123>
利用者Aは、入力部402に対する操作により、ジョブ一覧画面1100に表示されたジョブ情報のうち、エッジデバイス30aで印刷出力させるジョブ情報を選択操作する。このとき、利用者Aは、予め、出力するジョブ情報のセキュリティレベルを、
図14に示すセキュリティ種別選択画面1300において設定しておく。なお、セキュリティレベルは、利用者ごとに、またはジョブ情報ごとに設定できるものとしてもよい。以下では、利用者Aによってジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」に設定されているものとして説明する。そして、利用者Aによってジョブ一覧画面1100のジョブ実行ボタン1102が押下されると、利用者端末40aの通信部401は、選択されたジョブ情報(セキュリティレベルを含む)と共に、ジョブ実行ボタン1102が押下された旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0123】
<ステップS124、S125>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられたジョブ情報、および利用者Aのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて当該ジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。例えば、判定部106は、エッジデバイス30aにおける実行中の他のジョブ情報がない場合、利用OKと判定する。利用可否判定の結果、利用OKであるため、判定部106は、利用OKである旨を、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。
【0124】
<ステップS126、S127>
判定部106により利用OKと判定されたため、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信する。エッジデバイス30aの通信部301によりジョブ実行要求およびジョブ情報が受信されると、ジョブ実行部302は、当該ジョブ情報を実行する。また、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から上述の
図9に示すジョブ実行中画面1200の画面データを受信して、利用者端末40aのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。利用者端末40aの通信部401によりジョブ実行中画面1200の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ実行中画面1200をディスプレイ508に表示させる。
【0125】
<ステップS128~S136>
当該認証のためのステップS128~S136の処理は、それぞれ上述の
図11に示したステップS48~S56の処理と同様である。
【0126】
<ステップS137>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられた利用者Aおよび利用者Cのジョブ情報、および利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて利用者Cのジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。具体的には、判定部106は、エッジデバイス30aにおいて実行中である利用者Aのジョブ情報のセキュリティレベルが「社外秘」であり、利用者Aおよび利用者Cのユーザ情報の所属会社から利用者Cの所属会社は利用者Aの所属会社と異なるため、利用NGと判定する。
【0127】
<ステップS138>
エッジデバイス30aについて利用NGと判定した場合、判定部106は、コワーキングスペースに設置されている共有のエッジデバイス30のうち、利用者Cのジョブ情報について代替して実行可能な別のエッジデバイス30(第2エッジ機器)を探索する。例えば、判定部106は、ジョブ情報が実行中でない他のエッジデバイス30、または、ジョブ情報が実行中であってもセキュリティレベルに基づいて、利用者Cのジョブ情報を実行させてもセキュリティ上問題がない他のエッジデバイス30等を探索する。ここでは、判定部106によって、利用者Cのジョブ情報について代替して実行可能なエッジデバイス30としてエッジデバイス30b(第2エッジ機器の一例)が探索されたものとして説明する。
【0128】
<ステップS139、S140>
表示制御部107は、
図14に示すように、エッジデバイス30aが利用不可である旨、および、エッジデバイス30bの使用への変更を促す旨の通知を、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。利用者Cは、利用者端末40cのディスプレイ508に表示された当該通知に対して、入力部402に対する操作により、エッジデバイス30bの使用への変更を承諾する操作を行う。そして、利用者端末40cの通信部401は、エッジデバイス30bの使用への変更を承諾する旨を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0129】
<ステップS141、S142>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりエッジデバイス30bの使用への変更を承諾する旨が受信されると、ジョブ管理部105は、利用者Cのジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30bへ送信する。エッジデバイス30bの通信部301によりジョブ実行要求およびジョブ情報が受信されると、ジョブ実行部302は、当該ジョブ情報を実行する。また、クラウドゲートウェイ10の表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から上述の
図9に示すジョブ実行中画面1200の画面データを受信して、利用者端末40cのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40cへ送信する。利用者端末40cの通信部401によりジョブ実行中画面1200の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該ジョブ実行中画面1200をディスプレイ508に表示させる。
【0130】
<ステップS143>
エッジデバイス30aのジョブ実行部302は、利用者Aのジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631による当該ジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。
【0131】
<ステップS144>
エッジデバイス30bのジョブ実行部302は、利用者Cのジョブ情報の実行が完了、すなわち、プロッタ631による当該ジョブ情報の出力データの印刷出力が完了すると、ジョブ完了の旨を、通信部301を介してクラウドゲートウェイ10へ送信する。このように、利用者Cのジョブ情報は、利用者Aのジョブ情報が実行されるエッジデバイス30aとは異なるエッジデバイス30(ここではエッジデバイス30b)で実行される。したがって、利用者Cが自身の出力データの印刷物を取得しに行った場合、「社外秘」のジョブ情報として印刷出力された利用者Aの印刷物の内容を見てしまう危険性を回避することができる。
【0132】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、判定部106は、ジョブ情報が実行不可であると判定した場合、当該ジョブ情報が実行可能である他のエッジデバイス30を探索し、表示制御部107は、探索されたエッジデバイス30の使用への変更を促す旨を、利用者端末40へ通知するものとしている。これによって、上述の第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、促された別のエッジデバイス30での印刷出力が可能となるので、利便性の低下を抑制することができる。
【0133】
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係る情報処理システム1について、第1の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態では、利用可否判定において利用NGとされた利用者端末40に対して、利用NGである旨を示す通知する動作を説明した本実施形態では、利用可否判定において利用OKとされた場合であっても、印刷出力するエッジデバイス30の周辺に人が存在する場合、警告を通知する動作について説明する。なお、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成、クラウドゲートウェイ10、クラウド20、エッジデバイス30および利用者端末40のハードウェア構成、ならびに、情報処理システム1の機能ブロックの構成は、第1の実施形態で説明した構成と同様である。
【0134】
(エッジデバイスを利用する場合に周辺に人がいる場合の動作)
図16は、第3の実施形態に係る情報処理システムにおいて特定の利用者が利用するエッジデバイスの周辺に人がいるケースを説明する図である。
図17は、第3の実施形態に係る情報処理システムにおいて利用者Aが特定のエッジデバイスを利用する場合に周辺に人がいる場合の動作の流れの一例を示すシーケンス図である。
図18は、出力セキュリティ画面の一例を示す図である。
図16~
図18を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1において利用者がエッジデバイス30を利用する場合に周辺に人がいる場合の動作について説明する。
【0135】
図16に示すように、利用者として利用者端末40aの利用者Aを想定し、クラウド20で管理されている利用者Aの出力データを、エッジデバイス30aから印刷出力させる場合を考える。以下、この場合の情報処理システム1の動作の流れを、
図17を参照しながら説明する。
【0136】
<ステップS151~S161>
ステップS151~S161の処理は、それぞれ上述の
図6に示したステップS11~S21の処理と同様である。
【0137】
<ステップS162>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりジョブ実行ボタン1102が押下された旨およびジョブ情報が受信されると、ジョブ受付部104は、当該ジョブ情報を、実行対象のジョブ情報として受け付ける。そして、判定部106は、ジョブ受付部104により受け付けられたジョブ情報、および利用者Aのユーザ情報等から、エッジデバイス30aにおいて当該ジョブ情報が実行可能か否かの利用可否判定を行う。ここでは、判定部106は、利用OKと判定したものとして説明する。
【0138】
<ステップS163、S164>
判定部106は、利用者Aのジョブ情報が実行されるエッジデバイス30aの周辺の人の有無についての情報を要求するためのエッジデバイス周辺情報要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信する。エッジデバイス30aの通信部301によりエッジデバイス周辺情報要求が受信されると、エッジデバイス30aの撮像装置633は、エッジデバイス30aの周辺を撮像した撮像画像を得る。なお、エッジデバイス30aの人感センサが、エッジデバイス30aの周辺に存在する人を検知するものとしてもよい。そして、通信部301は、エッジデバイス30aの周辺の人の有無を示すエッジデバイス周辺情報(周辺情報)を、クラウドゲートウェイ10へ送信する。エッジデバイス周辺情報は、例えば、撮像画像、人感センサによる検知情報、または、撮像画像に人が写っているか否かを示す情報等を含む。
【0139】
<ステップS165>
クラウドゲートウェイ10の第2通信部102によりエッジデバイス周辺情報が受信されると、判定部106は、当該エッジデバイス周辺情報が出力先であるエッジデバイス30aの周辺に人が存在するか否かを判定する。判定部106による判定の結果、当該エッジデバイス周辺情報が出力先であるエッジデバイス30aの周辺に人が存在する場合、表示制御部107は、クラウド20の画面管理部202から
図18に示すエッジデバイス30aの周辺に人が存在すること警告するための出力セキュリティ警告画面1500の画面データを受信して、利用者端末40aのディスプレイ508に表示させるために、第2通信部102を介して利用者端末40aへ送信する。すなわち、表示制御部107は、エッジデバイス30aの周辺に人が存在することの警告を、利用者端末40aへ通知していることになる。利用者端末40aの通信部401により出力セキュリティ警告画面1500の画面データが受信されると、表示制御部403は、当該出力セキュリティ警告画面1500をディスプレイ508に表示させる。
【0140】
ここで、出力セキュリティ警告画面1500は、
図18に示すように、継続ボタン1501と、キャンセルボタン1502と、を含む。継続ボタン1501は、警告にかかわらず、ジョブ情報の実行を行わせるボタンである。キャンセルボタン1502は、警告に従って、ジョブ情報の実行をキャンセルするためのボタンである。
【0141】
利用者Aにより継続ボタン1501が押下された場合、すなわち、エッジデバイス30aの周辺に人が存在することの警告に対してジョブ情報の実行する旨が受信された場合、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報と共に、ジョブ実行要求を、第2通信部102を介してエッジデバイス30aへ送信して、当該ジョブ情報を実行させる。また、利用者Aによりキャンセルボタン1502が押下された場合、ジョブ管理部105は、当該ジョブ情報の処理をキャンセルする。
【0142】
これによって、周辺に人が存在するエッジデバイス30aに対してジョブ情報を印刷出力させてしまうことにより、利用者Aの印刷物の内容が見られてしまう危険性を回避することができる。また、周辺に人が存在しても、利用者Aの判断によってエッジデバイス30aでの印刷出力に問題がない場合には、継続してジョブ情報を実行させることができるため、一律にジョブ情報をキャンセルしてしまうことによる利便性の低下を抑制することができる。
【0143】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム1では、第2通信部102は、判定部106によりジョブ情報が実行可能であると判定された場合、出力対象のエッジデバイス30から、当該エッジデバイス30の周辺の人の有無を示すエッジデバイス周辺情報を取得し、表示制御部107は、第2通信部102により取得されたエッジデバイス周辺情報がエッジデバイス30の周辺に人が存在することを示す場合、当該エッジデバイス30の周辺に人が存在することの警告を、利用者端末40へ通知するものとしている。これによって、上述の第1の実施形態と同様の効果を奏すると共に、エッジデバイス30の周辺に人が存在しても、利用者の判断によってエッジデバイス30での印刷出力に問題がない場合には、継続してジョブ情報を実行させることができるため、一律にジョブ情報をキャンセルしてしまうことによる利便性の低下を抑制することができる。
【0144】
なお、上述の各実施形態については、それぞれ組み合わせることも可能である。
【0145】
また、上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0146】
また、上述の各実施形態のクラウドゲートウェイ10、クラウド20およびエッジデバイス30で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供するように構成してもよい。
【0147】
また、上述の各実施形態のクラウドゲートウェイ10、クラウド20およびエッジデバイス30で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0148】
また、上述の各実施形態のクラウドゲートウェイ10、クラウド20およびエッジデバイス30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の各実施形態のクラウドゲートウェイ10、クラウド20およびエッジデバイス30で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0149】
また、上述の各実施形態のクラウドゲートウェイ10、クラウド20およびエッジデバイス30で実行されるプログラムは、上述した各機能部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)がROMからプログラムを読み出して実行することにより上述の各機能部が主記憶装置上にロードされ、各機能部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0150】
1 情報処理システム
10 クラウドゲートウェイ
20 クラウド
30、30a~30c エッジデバイス
40、40a~40c 利用者端末
101 第1通信部
102 第2通信部
103 認証部
104 ジョブ受付部
105 ジョブ管理部
106 判定部
107 表示制御部
201 通信部
202 画面管理部
203 ユーザ情報管理部
204 ユーザ情報登録部
301 通信部
302 ジョブ実行部
401 通信部
402 入力部
403 表示制御部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
505 補助記憶装置
506 記録メディア
507 メディアドライブ
508 ディスプレイ
509 ネットワークI/F
510 バスライン
511 キーボード
512 マウス
513 DVD
514 DVDドライブ
600 コントローラ
601 CPU
602 システムメモリ(MEM-P)
603 ノースブリッジ(NB)
604a サウスブリッジ(SB)
604b ネットワークI/F
604c USB I/F
604d セントロニクスI/F
604e センサI/F
605 AGP
606 ASIC
607 ローカルメモリ(MEM-C)
608 補助記憶装置
610 操作表示部
620 FCU
631 プロッタ
632 スキャナ
633 撮像装置
1000 ログイン画面
1100 ジョブ一覧画面
1101 ジョブ一覧表示部
1102 ジョブ実行ボタン
1200 ジョブ実行中画面
1300 セキュリティ種別選択画面
1301 社外秘チェックボックス
1302 極秘チェックボックス
1400 利用NG画面
1500 出力セキュリティ警告画面
1501 継続ボタン
1502 キャンセルボタン
N ネットワーク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0151】