(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023057685
(43)【公開日】2023-04-24
(54)【発明の名称】塗布方法及び塗布装置
(51)【国際特許分類】
A23P 20/15 20160101AFI20230417BHJP
【FI】
A23P20/15
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021167295
(22)【出願日】2021-10-12
(71)【出願人】
【識別番号】000226998
【氏名又は名称】株式会社日清製粉グループ本社
(74)【代理人】
【識別番号】100112427
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 芳洋
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 卓也
(72)【発明者】
【氏名】古田 侑大
【テーマコード(参考)】
4B048
【Fターム(参考)】
4B048PE09
4B048PE20
4B048PN03
4B048PN20
4B048PN30
4B048PS18
(57)【要約】
【課題】 高粘度液体を被塗布物上に自動で略均一に塗布することができる塗布方法を提供する。
【解決手段】 高粘度液体を被塗布物上に塗布する塗布方法であって、底部が多孔質体である錘状の室内に前記高粘度液体を定量供給する供給工程と、前記多孔質体の下方に前記被塗布物を配置する配置工程と、前記供給工程において前記室内に供給された前記高粘度液体が前記多孔質体上の所定領域に行き渡り、前記室内に陽圧をかけることにより、前記高粘度液体が前記多孔質体に形成される多数の孔を通過し、前記配置工程において前記多孔質体の下方に配置された前記被塗布物上に前記高粘度液体を塗布する塗布工程とを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高粘度液体を被塗布物上に塗布する塗布方法であって、
底部が多孔質体である錘状の室内に前記高粘度液体を定量供給する供給工程と、
前記多孔質体の下方に前記被塗布物を配置する配置工程と、
前記供給工程において前記室内に供給された前記高粘度液体が前記多孔質体上の所定領域に行き渡り、前記室内に陽圧をかけることにより、前記高粘度液体が前記多孔質体に形成される多数の孔を通過し、前記配置工程において前記多孔質体の下方に配置された前記被塗布物上に前記高粘度液体を塗布する塗布工程と、
を含むことを特徴とする塗布方法。
【請求項2】
前記塗布工程において、前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後、前記室内に陰圧をかけることを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
【請求項3】
前記供給工程は、前記室内に陰圧をかけているとき、前記室内に前記高粘度液体を定量供給することを特徴とする請求項1または請求項2記載の塗布方法。
【請求項4】
前記高粘度液体は、食品であることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか一項に記載の塗布方法。
【請求項5】
前記多孔質体は、平板であり、
前記多数の孔は、大気圧において前記多孔質体上に前記高粘度液体を静置した際に、一定時間液だれしない大きさであり、
前記一定時間は、少なくとも先行供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後から後続供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過する前までの間であることを特徴とする請求項1~請求項4の何れか一項に記載の塗布方法。
【請求項6】
高粘度液体を被塗布物上に塗布する塗布装置であって、
多数の孔が形成される多孔質体と、
前記多孔質体を底部とする錐状の加圧室と、
前記加圧室に前記高粘度液体を定量供給する供給部と、
前記加圧室内の空気圧を制御する空気圧制御部と、
を備えることを特徴とする塗布装置。
【請求項7】
前記空気圧制御部は、
前記高粘度液体が前記加圧室内に供給され前記多孔質体上の所定領域に行き渡った後、前記加圧室内に陽圧をかけ、
前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後、前記加圧室内に陰圧をかけることを特徴とする請求項6記載の塗布装置。
【請求項8】
前記供給部は、前記加圧室内に陰圧をかけているとき、前記加圧室内に前記高粘度液体を定量供給することを特徴とする請求項6または請求項7記載の塗布装置。
【請求項9】
前記高粘度液体は、食品であることを特徴とする請求項6~請求項8の何れか一項に記載の塗布装置。
【請求項10】
前記多孔質体は、平板であり、
前記多数の孔は、大気圧において前記多孔質体上に前記高粘度液体を静置した際に、一定時間液だれしない大きさであり、
前記一定時間は、少なくとも先行供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後から後続供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過する前までの間であることを特徴とする請求項6~請求項9の何れか一項に記載の塗布装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高粘度液体を被塗布物上に塗布するための塗布方法及び塗布装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
店頭で販売される弁当類の中で、例えばカルビ弁当のように比較的粘性の高いタレを上面に塗布する弁当を製造する製造工場においては、該タレを塗布する作業等は主に人手により行われている。しかし、タレを塗り続ける長時間労働による負担、労働人口の減少による人手不足等が顕著となっており、製造工程の自動化・簡略化・合理化が望まれている。
【0003】
例えば関連技術として特許文献1には、みそやチョコレート等の粘性の高い食品を自動で定量押し出し、ポリ袋に充填する定量充填機について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1記載の定量充填機はみそやチョコレートをポリ袋に充填するための装置であるため、粘性の高い高粘度液体を所定領域上に略均一に塗布することを目的としていない。
【0006】
本発明の目的は、高粘度液体を被塗布物上に自動で略均一に塗布することができる塗布方法及び塗布装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の塗布方法は、高粘度液体を被塗布物上に塗布する塗布方法であって、底部が多孔質体である錘状の室内に前記高粘度液体を定量供給する供給工程と、前記多孔質体の下方に前記被塗布物を配置する配置工程と、前記供給工程において前記室内に供給された前記高粘度液体が前記多孔質体上の所定領域に行き渡り、前記室内に陽圧をかけることにより、前記高粘度液体が前記多孔質体に形成される多数の孔を通過し、前記配置工程において前記多孔質体の下方に配置された前記被塗布物上に前記高粘度液体を塗布する塗布工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の塗布方法は、前記塗布工程において、前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後、前記室内に陰圧をかけることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の塗布方法は、前記供給工程が前記室内に陰圧をかけているとき、前記室内に前記高粘度液体を定量供給することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の塗布方法は、前記高粘度液体が食品であることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の塗布方法は、前記多孔質体が平板であり、前記多数の孔は、大気圧において前記多孔質体上に前記高粘度液体を静置した際に、一定時間液だれしない大きさであり、前記一定時間は、少なくとも先行供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後から後続供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過する前までの間であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の塗布装置は、高粘度液体を被塗布物上に塗布する塗布装置であって、多数の孔が形成される多孔質体と、前記多孔質体を底部とする錐状の加圧室と、前記加圧室に前記高粘度液体を定量供給する供給部と、前記加圧室内の空気圧を制御する空気圧制御部と、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の塗布装置の前記空気圧制御部は、前記高粘度液体が前記加圧室内に供給され前記多孔質体上の所定領域に行き渡った後、前記加圧室内に陽圧をかけ、前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後、前記加圧室内に陰圧をかけることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の塗布装置は、前記供給部が前記加圧室内に陰圧をかけているとき、前記加圧室内に前記高粘度液体を定量供給することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の塗布装置は、前記高粘度液体が食品であることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の塗布装置は、前記多孔質体が平板であり、前記多数の孔は、大気圧において前記多孔質体上に前記高粘度液体を静置した際に、一定時間液だれしない大きさであり、前記一定時間は、少なくとも先行供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過した後から後続供給される前記高粘度液体が前記多数の孔を通過する前までの間であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、高粘度液体を被塗布物上に自動で略均一に塗布することができる塗布方法及び塗布装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】実施の形態に係る塗布装置の概略構成を示す図である。
【
図2】実施の形態に係る塗布装置の構成を示す断面図である。
【
図3】実施の形態に係る多孔質体の構成を示す図である。
【
図4】実施の形態に係る塗布装置を用いてタレをカルビ肉上に塗布する塗布方法について説明するためのフローチャートである。
【
図5】実施の形態に係る塗布装置を用いた塗布方法における初期状態を示す図である。
【
図6】実施の形態に係る塗布装置を用いた塗布方法においてタレを供給する際の状態を示す図である。
【
図7】実施の形態に係る塗布装置を用いた塗布方法においてタレが多孔質体の所定領域に行き渡った状態を示す図である。
【
図8】実施の形態に係る塗布装置を用いた塗布方法においてタレが多孔質体に形成される多数の孔を通過した状態を示す図である。
【
図9】実施の形態に係る塗布装置を用いた塗布方法においてタレが塗布された状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る塗布装置について説明する。
図1は実施の形態に係る塗布装置の概略構成を示す図、
図2はその断面図である。この実施の形態に係る塗布装置2は、粘性の高い高粘度液体を被塗布物上に塗布するための装置である。この実施の形態においては、矩形状の開口部を有する弁当容器14に白米14aを詰め、白米14aの上に敷き詰められた被塗布物であるカルビ肉14bの上面に、高粘度液体であるタレ16を塗布する場合を例に挙げて説明する。なお、高粘度液体は、高粘度液体を加圧室8の底部である多孔質体6上の孔6a(後述する)の上部に滴下した時、孔6aから少なくとも一定時間(一定時間については後述する。)液だれしない粘度の液体であり、その粘度は、孔6aの径に応じて変化する。また、孔6aを通過した高粘度液体を被塗布物上に塗布し、新たな高粘度液体が供給部10(後述する)から供給された後、高粘度液体は、多孔質体6上に広がり、多孔質体6上で孔6aをふさぐ必要があるため、供給時の形状を保持するような粘度の液体では不適当である。これらを満たす液体としては、例えば焼き肉のタレやウナギのタレ等のタレ類、ゴマ油のような流動性のある油類、ドレッシングのような流動性のあるシーズニング、醤油や酢等の調味料類などがあげられる。
【0020】
塗布装置2は、
図1及び
図2に示すように、上部が円柱形状で下部が四角錐台形状であって底部に開口を有する充填ノズル4、平板状部材に多数の孔6a(
図3参照)が形成されており充填ノズル4の底部に取り付けられる多孔質体6、充填ノズル4が備える加圧室8内に供給通路18を介してタレ16を定量供給する供給部10、及び加圧室8内の空気圧を制御する空気圧制御部12を備えている。
【0021】
充填ノズル4は、充填ノズル4の下部と多孔質体6とにより形成される加圧室8を備えている。加圧室8は、多孔質体6を底部とする四角錐台形状の空間を有し、供給部10より定量供給され多孔質体6の多数の孔6aを通過する前のタレ16を、多孔質体6の面上に広げ、行き渡らせるために一時的に貯留する。充填ノズル4の上部には、供給通路18及び図示しないエアシリンダー等が取り付けられ、充填ノズル4の下部の縁部には、多孔質体6を取り付けるための複数のネジ穴4aが設けられている。
【0022】
図3は、多孔質体6を底部から視た図である。多孔質体6はタレ16を塗布する弁当容器14の大きさに対応する大きさの平板であり、多孔質体6の面(平板面)にはタレ16を塗布する領域に対応する領域6bに多数の孔6aが形成されている。これら多数の孔6aは、大気圧において多孔質体6上にタレ16を静置した際に、一定時間液だれしない大きさ、この実施の形態においては一定時間液だれしない径(約5~6mm)を有する。なお、一定時間とは、少なくとも先行供給されるタレ16n(
図7参照)、即ち弁当容器14内に敷き詰められたカルビ肉14bの上に塗布されたタレ16nが多数の孔6aを通過した後から、後続供給されるタレ16n+1(
図7参照)、即ち搬送部20において弁当容器14の次に搬送された弁当容器(図示せず)内のカルビ肉(図示せず)上に塗布されるタレ16n+1が多数の孔6aを通過する前までの間のことである。
【0023】
また、この実施の形態では、多孔質体6として平板にパンチング加工を施したパンチングメタルを例に挙げているが、パンチングメタル以外のもの、例えば網目状の平板等であってもよい。また、円形状の孔6aを例に挙げているが、円形状以外の孔、例えば矩形状等の孔であってもよい。
【0024】
また、多孔質体6の縁部には、多孔質体6を充填ノズル4の底部に取り付けるための複数のネジ穴6cが設けられている。ネジ穴6c及び対応する充填ノズル4のネジ穴4aに蝶ネジ22を挿入し締め付けることにより、充填ノズル4の底部に多孔質体6を固定する。多孔質体6は、タレ16を塗布する領域が異なる場合、例えば弁当容器14のサイズが異なる場合等、それに対応する多孔質体に交換可能である。
【0025】
供給部10は、加圧室8にタレ16を定量供給、即ち1個の弁当容器14内のカルビ肉14b上に塗布する1回分の量のタレ16を供給する。供給部10は、短時間の駆動と停止を繰り返すインチング動作により、加圧室8に1回分の量のタレ16を間欠供給する。具体的には、供給部10は、加圧室8内に陰圧をかけているとき駆動し、加圧室8内にタレ16を供給する。
【0026】
空気圧制御部12は、加圧室8内の空気圧を、図示しないエアシリンダー等を用いて制御する。空気圧制御部12は、タレ16が加圧室8内に供給され多孔質体6上に広がり所定領域である多孔質体6の領域6bに行き渡った後、加圧室8内に陽圧をかける。また、空気圧制御部12は、タレ16が加圧室8内から加圧室8外に向けて多孔質体6の多数の孔6aを通過した後、加圧室8内に陰圧をかける。搬送部20は、コンベアー等であって、短時間の駆動と停止を繰り返すインチング動作により、弁当容器14を間欠搬送する。
【0027】
次に、図面を参照して、この実施の形態に係る塗布装置2を用いて、タレ16を弁当容器14内のカルビ肉14b上に塗布する塗布方法について説明する。
図4は、塗布装置2の各部及び搬送部20を統括的に制御する制御部(図示せず)がタレ16を塗布するために実行する処理について説明するためのフローチャートである。なお、
図4のフローチャートに示す処理を実行する前の初期状態において、加圧室8内の空気圧は、空気圧制御部20により陰圧に制御されている。また、
図5に示すように、加圧室8内には、1回分のタレ16nが領域6b内に広がり行き渡った状態で多孔質体6上に貯留されている。
【0028】
まず、制御部は、搬送部20を稼働させて、塗布装置2の下方に弁当容器14を搬送する(ステップS10)。即ち、制御部は、多孔質体6の下方に弁当容器14内のカルビ肉14bが配置されるように、図示しない駆動部に対して制御信号を出力し、搬送部20を駆動させる。
【0029】
次に、制御部は、
図6に示すように、加圧室8内に陰圧をかけている状態で、加圧室8内に定量である1回分の量のタレ16n+1を供給する(ステップS11)。即ち、制御部は、供給部10に対して制御信号を出力し、タレ16nとは別のタレ16n+1(弁当容器14の次に搬送される図示しない弁当容器用のタレ)を加圧室8内に供給させる。そして、制御部は、加圧室8内の空気圧を陽圧にする(ステップS12)。具体的には、制御部は、空気圧制御部12に対して制御信号を出力し、加圧室8内に陽圧をかける。
【0030】
ステップS11において加圧室8内に供給されたタレ16n+1は、
図7に示すように、多孔質体6上の領域6bに広がるタレ16nの層上に広がり、行き渡る。加圧室8内の空気圧が陽圧であり、更にタレ16n+1の自重によりタレ16nが押されることから、タレ16nは、
図8に示すように、多孔質体6に形成される多数の孔6aを通過することにより加圧室8内から外に押し出される。押し出されたタレ16nは、
図9に示すように、多孔質体6の下方に配置されている弁当容器14内のカルビ肉14b上に落ち、広がることにより塗布される(ステップS13)。
【0031】
制御部は、タレ16nが多孔質体6に形成される多数の孔6aを通過した後(所定時間経過後)、加圧室8内の空気圧を陰圧にする(ステップS14)。即ち、制御部は、タレ16nが加圧室8内から加圧室8外に押し出された後、空気圧制御部12に対して制御信号を出力し、加圧室8内に陰圧をかける。
【0032】
次に、制御部は、搬送部20を稼働させて、弁当容器14を多孔質体6の下方から次の工程が行われる位置へ搬送すると同時に(ステップS15)、弁当容器14の次の弁当容器を多孔質体6の下方に搬送する。このように、制御部は、供給部10、空気圧制御部12及び搬送部20を間欠動作させることにより、順々に弁当容器内のカルビ肉上にタレを塗布する。
【0033】
この実施の形態に係る塗布装置2及び塗布方法によれば、多孔質体6を備え、多孔質体6の所定領域6bに形成される多数の孔6aをタレが通過するため、弁当容器内のカルビ肉の上に満遍なく略均一にタレを塗布することができる。また、加圧室8を備え、加圧室8内の空気圧を陽圧及び陰圧に制御することができるため、必要量のタレを必要時に加圧室8内から押し出すことができ、弁当容器内のカルビ肉の上にタレを良好に塗布することができる。また、この実施の形態に係る塗布装置2及び塗布方法によれば、自動で多くの弁当容器内のカルビ肉上に短時間で略均一にタレを塗布することができる。したがって、省力化・省人化を実現することができる。
【0034】
なお、この実施の形態においては、高粘度液体としてタレを例に挙げて説明したが、タレ以外の食品、例えばソース、ドレッシング及びチーズ等の調味料、メロンパン等のベーカリー用生地、ホイップ、ジャム及びチョコレートクリーム等のペースト、並びにメレンゲ等の製菓材料等の他の食品の高粘度液体を被塗布物上に塗布する場合にも本発明を適用することができる。
【0035】
また、この実施の形態に係る塗布方法においては、多孔質体6上に貯留するタレ16nの上にタレ16n+1が供給される場合を例に挙げて説明したが、タレ16nを加圧室8内から外に押し出した後にタレ16n+1を供給するようにしてもよい。
【0036】
また、この実施の形態においては、矩形状の多孔質体6及び矩形状の開口部を有する弁当容器14を例に挙げて説明したが、矩形状以外の形状、例えば円形状または楕円形状の開口部を有する丼型の弁当容器等においても、円形状または楕円形状等の対応する形状の多孔質体を用いることにより本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0037】
2…塗布装置、4…充填ノズル、6…多孔質体、8…加圧室、10…供給部、12…空気圧制御部、14…弁当容器、18…供給通路、20…搬送部、22…蝶ネジ。