(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023059648
(43)【公開日】2023-04-27
(54)【発明の名称】機器、情報処理システム、プログラム、不具合解消方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20230420BHJP
H04L 67/146 20220101ALI20230420BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20230420BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20230420BHJP
H04L 67/02 20220101ALN20230420BHJP
【FI】
H04N1/00 127Z
H04L67/146
B41J29/38 301
B41J29/38 401
G06F3/12 310
G06F3/12 385
G06F3/12 334
H04L67/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021169764
(22)【出願日】2021-10-15
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】鴻野 周子
(72)【発明者】
【氏名】辰ノ口 義法
(72)【発明者】
【氏名】鶴岡 博文
(72)【発明者】
【氏名】古澤 雅義
(72)【発明者】
【氏名】戸谷 悟
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061HJ08
2C061HK05
2C061HN15
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC02
5C062AC05
5C062AC34
5C062AF06
(57)【要約】
【課題】不具合解消情報を出力したか否かを外部に送信する機器を提供すること。
【解決手段】本発明は、情報処理装置40とネットワークを介して接続された機器20であって、不具合に関する不具合情報の入力を受け付ける操作受付部と、前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信する通信部と、前記不具合解消情報を出力する不具合解消情報出力部と、前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信する修理依頼部と、を有することを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置とネットワークを介して接続された機器であって、
不具合に関する不具合情報の入力を受け付ける操作受付部と、
前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信する通信部と、
前記不具合解消情報を出力する不具合解消情報出力部と、
前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信する修理依頼部と、
を有することを特徴とする機器。
【請求項2】
前記通信部は、前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報の解消に役立つ可能性がある問い合わせリストを前記情報処理装置から受信し、
前記通信部は、前記操作受付部が受け付けた問い合わせに埋め込まれたURLから前記不具合解消情報を受信することを特徴とする請求項1に記載の機器。
【請求項3】
1つ以上の前記不具合のカテゴリの選択を受け付ける画面を表示する表示制御部を有し、
前記操作受付部は1つ以上の前記カテゴリの選択を前記不具合情報として受け付け、
前記通信部は、1つ以上の前記カテゴリに対応する前記不具合解消情報を受信することを特徴とする請求項1又は2に記載の機器。
【請求項4】
前記修理依頼部は、前記外部に修理依頼を送信した日時を保存しておき、
前記日時から一定時間内に、前記不具合の修理依頼の送信を受け付けた場合、修理依頼が重複していないかを問い合わせる画面を表示することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の機器。
【請求項5】
前記通信部が、前記不具合情報を前記情報処理装置に送信する前に、
前記問い合わせリストを表示するかスキップするかを受け付ける画面を表示し、前記操作受付部がスキップする旨を受け付けた場合、
前記通信部は、前記不具合解消情報を前記情報処理装置に要求せずに、
前記修理依頼部が、前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力してない旨を添付して、外部に送信することを特徴とする請求項2に記載の機器。
【請求項6】
前記問い合わせリストと共に、前記問い合わせリストを表示するための二次元コードを表示し、
前記二次元コードを撮影した携帯端末が前記問い合わせリストを表示し、選択された問い合わせに埋め込まれたURLから取得した前記不具合解消情報を表示することを特徴と請求項2に記載の機器。
【請求項7】
前記修理依頼部は、予め設定されている宛先に対し、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを有する電子メールを送信することを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の機器。
【請求項8】
前記不具合解消情報は動画であることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の機器。
【請求項9】
情報処理装置と機器とがネットワークを介して通信可能な情報処理システムあって、
前記機器は、
不具合に関する不具合情報の入力を受け付ける操作受付部と、
前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信する通信部と、
前記不具合解消情報を出力する不具合解消情報出力部と、
前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信する修理依頼部と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記不具合情報に応じた前記不具合解消情報又は前記不具合解消情報の保存先を前記機器に送信することを特徴とする情報処理システム。
【請求項10】
情報処理装置とネットワークを介して接続された機器を、
不具合に関する不具合情報の入力を受け付ける操作受付部と、
前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信する通信部と、
前記不具合解消情報を出力する不具合解消情報出力部と、
前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信する修理依頼部、
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
情報処理装置とネットワークを介して接続された機器が行う不具合解消方法であって、
操作受付部が、不具合に関する不具合情報の入力を受け付けるステップと、
通信部が、前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信するステップと、
不具合解消情報出力部が、前記不具合解消情報を出力するステップと、
修理依頼部が、前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信するステップと、
を有することを特徴とする不具合解消方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器、情報処理システム、プログラム、及び、不具合解消方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置などの機器を使用して、ユーザーが原稿のスキャン、コピー、書類等の印刷を行う場合があるが、機器が故障したり消耗品等がなくなったりするなどの不具合が発生するとユーザーが機器を使用できなくなる。機器に不具合が発生した場合、ユーザーはマニュアル等を参照して復旧を試みるが、時間や手間を要する場合がある。
【0003】
故障を解消するための動画を表示する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、画像形成装置において発生したメンテナンスイベントの発生を検知する検知手段によりメンテナンスイベントの発生を検知した場合にメンテナンスイベントを解消するために必要な作業内容を示す動画を含む第1のメンテナンス画面を表示手段に表示する画像形成装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、不具合解消情報を出力したか否かを機器が外部に送信していないという問題がある。例えば、ユーザーが不具合解消情報を参考に不具合の解消を試みても不具合を解消できなかった場合、ユーザーはコールセンターに電話をして修理依頼するが、ユーザーはコールセンターのオペレータに再度、不具合の内容を説明する必要があり、煩雑であった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑み、不具合解消情報を出力したか否かを外部に送信する機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑み、本発明は、情報処理装置とネットワークを介して接続された機器であって、不具合に関する不具合情報の入力を受け付ける操作受付部と、前記不具合情報を前記情報処理装置に送信して、前記不具合情報に応じた不具合解消情報を受信する通信部と、前記不具合解消情報を出力する不具合解消情報出力部と、前記不具合の修理依頼に、前記不具合情報と前記不具合解消情報を出力したか否かを添付して、外部に送信する修理依頼部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
不具合解消情報を出力したか否かを外部に送信する機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ユーザーの操作に応じて機器が修理依頼メールを情報処理装置に送信する手順の概略を説明する図である。
【
図2】情報処理システムの一例のシステム構成を示す図である。
【
図3】情報処理装置の一例のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】機器の一例である画像形成装置のハードウェア構成図である。
【
図5】情報処理システムの一例の機能構成を示す図である。
【
図6】設定情報記憶部に記憶されている一例の設定情報を示す図である。
【
図7】不具合解消情報記憶部に記憶されている一例の不具合解消情報決定テーブルを示す図である。
【
図8】修理依頼アプリの起動時の画面遷移を説明する図である。
【
図9】修理依頼アプリを用いた修理依頼時の画面遷移を説明する図である。
【
図10】修理依頼アプリに対する情報設定の際の画面遷移を説明する図である。
【
図11】修理依頼アプリの一例の起動アイコンを示す図である。
【
図12】修理依頼アプリの起動直後に表示される一例のアプリ終了確認画面を示す図である。
【
図14】一例のインターネット接続なし画面を示す図である。
【
図15】一例の設定ファイル取得失敗画面を示す図である。
【
図19】一例の地域設定ウィンドウを示す図である。
【
図20】一例のお客様情報設定画面(その1)、お客様情報設定画面(その2)を示す図である。
【
図21】一例のメールCC設定画面(その1)を示す図である。
【
図22】一例のメールCC設定画面(その2)を示す図である。
【
図24】一例のテストメール送信中画面を示す図である。
【
図25】一例のテストメール送信テスト結果画面(成功)を示す図である。
【
図26】一例のテストメール送信テスト結果画面(失敗)を示す図である。
【
図27】一例のメインメニュー画面を示す図である。
【
図31】一例の依頼事項選択画面(その1)、依頼事項選択画面(その2)を示す図である。
【
図32】一例の依頼事項選択後画面を示す図である。
【
図33】一例の自己解決方法表示許可画面を示す図である。
【
図36】一例の異常表示選択時画面を示す図である。
【
図39】一例の修理依頼メール内容確認画面を示す図である。
【
図40】一例の修理依頼メール送信中画面を示す図である。
【
図41】一例の修理依頼メール送信結果画面(成功)を示す図である。
【
図42】一例の修理依頼メール送信結果画面(失敗)を示す図である。
【
図44】一例のMIBコミュニティ名設定画面を示す図である。
【
図45】一例のアクセステスト結果画面(成功)を示す図である。
【
図46】一例のアクセステスト結果画面(失敗)を示す図である。
【
図47】一例のライセンス情報画面を示す図である。
【
図48】機器が修理依頼メールを送信する手順を示す一例のシーケンス図である。
【
図49】修理依頼において遷移する各画面の一例の画面遷移図である。
【
図50】修理依頼メールに含まれる一例の情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例として、情報処理システムと情報処理システムが行う不具合解消方法について図面を参照しながら説明する。
【0010】
<動作の概略>
図1は、ユーザーの操作に応じて機器20が修理依頼メールを情報処理装置40に送信する手順の概略を説明する図である。
【0011】
(1) ユーザーが画像形成装置等の機器20を操作しているが、画質の低下や紙詰まりなどの不具合が生じた。ユーザーは機器20で動作する修理依頼アプリを起動する。ユーザーは修理依頼アプリの誘導に従って、どのような不具合(症状や状況)かを示すと共に修理に関する依頼のための依頼事項を設定する。
【0012】
(2) 修理依頼アプリは、依頼事項を情報処理装置40に送信する。
【0013】
(3) 情報処理装置40は、依頼事項に対応する不具合解消情報(動画、静止画、テキスト、音声等)を機器20に送信する。
【0014】
(4) 修理依頼アプリは、不具合解消情報を出力し、ユーザーは不具合解消情報を見て不具合の解消を試みる。
【0015】
(5) 不具合解消情報を見ても不具合を解消できない場合、ユーザーは修理依頼アプリに修理の依頼を入力する。修理依頼アプリは依頼事項と不具合解消情報の出力の有無を添付して、修理依頼を外部に出力する。外部への出力とは、例えば、カスタマーサポートセンター10宛のメール送信である。
【0016】
このように、本実施形態では、機器20に不具合が発生した際に、自己解決が可能となるように不具合解消情報を提供することで可能な限りユーザー自身で不具合を解消することが可能となる。従って、修理担当者が現地に移動する頻度を低減できる。また、不具合解消情報でも不具合の解消ができない場合でも、修理依頼に依頼事項と不具合解消情報の出力の有無が添付されているので、修理担当者は、不具合が少なくとも出力された不具合解消情報に関するものではないことがわかるため、修理対応すべき内容を見極めることができる。
【0017】
<用語について>
不具合とは、要求される機能を実行できない状態をいう。調子や状態が悪いという幅広い意味である。不具合は、故障、異常、不良、エラー、等と称されてもよい。
【0018】
不具合情報とは、どのような不具合が生じているかを示す情報である。本実施形態では、不具合情報は、依頼事項(カテゴリ、サブカテゴリ)という用語で説明される。
【0019】
不具合解消情報とは、不具合を解消するための情報であり、不具合を解消する方法などを含む。不具合解消情報は、動画、静止画、テキスト、音声等、種々の態様で提供されうる。
【0020】
修理依頼が送信される先の外部は、カスタマーサポートの担当者が修理依頼を取得できる情報処理装置であればよい。本実施形態では、メールサーバーを例にして説明する。
【0021】
<システム構成例>
図2を参照して、本実施形態に係る情報処理システム100のシステム構成について説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理システム100の一例のシステム構成を示す図である。
【0022】
図2に示す情報処理システム100は、情報処理装置40と、機器20と、を含み、インターネット等の広域的なネットワークNを介して通信可能に接続されている。情報処理装置40と機器20は常にネットワークNに接続されることまでは必要ない。また、ネットワークNにはメール受信装置50が接続されている。
【0023】
機器設置場所9には機器20が設置されている。機器設置場所9は例えば、企業や自治体のオフィス、工場、コンビニ、公共施設などであるが、機器20はどこに設置されてもよい。
【0024】
機器20は、ユーザーが使用する各種の電子機器である。機器20は、例えば、MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置、プロジェクタ、電子黒板、テレビ会議端末、デジタルサイネージ、デジタルカメラ、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、ゲーム機、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。この他、機器20はOSが動作してOS上でアプリケーションが動作する機能を有すればよい。
【0025】
また、このアプリケーションはWebブラウザでもよい。機器20はネットワークNを介して情報処理装置40と通信することができる。また、機器20は予め設定されている送信メールサーバーに電子メールを送信できる。これにより、機器20は任意の宛先に電子メールを送信できる。本実施形態では、宛先の1つがカスタマーサポートセンター10のメール受信装置50である。
【0026】
なお、機器20はテナント契約の対象でもよい。テナントとは、サービスの提供者(本実施形態では機器20の販売会社等)からサービスを受けることを契約した企業や自治体などの組織である。この場合、機器20は情報処理装置40に登録されており、契約の範囲内でカスタマーエンジニア等の派遣サービスを受けることができる。
【0027】
また、機器設置場所9には携帯端末30が存在する。携帯端末30は、例えば機器20のユーザーが携帯しているスマートフォンなどである。各ユーザーに共通の携帯端末30があってもよい。携帯端末30は、不具合解消情報を出力するために使用されてよい。通常、機器20の操作パネルは不具合の解消のためにユーザーが開くドアや用紙トレイ等とは離れた場所にあり、ユーザーが不具合解消情報を閲覧しながら不具合を解消する作業がやりにくい。本実施形態では、携帯端末30が不具合解消情報を表示できるので、不具合解消情報を閲覧しながら不具合を解消する作業が可能になる。
【0028】
情報処理装置40は、一台以上のコンピュータで実現され、ネットワークNを介して、機器20に不具合の解消に関するサービスを提供する。例えば、情報処理装置40は機器20から送信された依頼事項に対応するFAQや不具合解消情報を機器20に送信する。情報処理装置40は、不具合解消情報としてコンテンツそのものを機器20に送信してもよいし、不具合解消情報のURL等を機器20に送信してもよい。URLが送信される場合、情報処理装置40は不具合解消情報のコンテンツを保持する必要はなく、コンテンツサーバーがコンテンツを保持していればよい。
【0029】
情報処理装置40は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよいし、単一の情報処理装置40によって実現されてもよい。クラウドコンピューティングとは、特定ハードウェア資源が意識されずにネットワーク上のリソースが利用される形態をいう。情報処理装置40は、インターネット上に存在しても、オンプレミスに存在してもよい。
【0030】
カスタマーサポートセンター10にはメール受信装置50が配置される。また、メール受信装置50は各カスタマーエンジニアが携帯することができる。メール受信装置50は予め設定されている受信メールサーバーに接続し、自機宛の電子メールを受信する。本実施形態では、この電子メールに修理依頼が記載されている。
【0031】
メール受信装置50は、メール受信ソフトが動作する汎用的な情報処理装置40であればよい。メール受信装置50は、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)等であるが、メール受信ソフトが動作すればよい。
【0032】
<ハードウェア構成例>
図3、
図4を参照して、本実施形態に係る情報処理システム100に含まれる情報処理装置40及び機器20のハードウェア構成について説明する。
【0033】
<<情報処理装置>>
図3は、本実施形態に係る情報処理装置40の一例のハードウェア構成を示す図である。メール受信装置50又は携帯端末30のハードウェア構成は
図3と同じか、異なっていても本実施形態の説明の上で支障はないものとする。
【0034】
図3に示されているように、情報処理装置40はコンピュータ500によって構築されている。コンピュータ500は、CPU501、ROM502、RAM503、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0035】
これらのうち、CPU501は、コンピュータ500全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御に従ってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンター等である。ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、
図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0036】
また、キーボード511は、文字、数値、又は各種指示などの入力に使用される複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。光学ドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としての光記憶媒体513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、光記憶媒体は、CD,DVD、Blu-Ray(登録商標)等である。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0037】
<<機器>>
図4は、機器20の一例である画像形成装置のハードウェア構成図である。
図4に示されているように、画像形成装置は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
【0038】
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
【0039】
これらのうち、CPU901は、画像形成装置の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0040】
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0041】
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908及びMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナー部931、プリンター部932、及びファクシミリ部との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906は、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを有していてよい。
【0042】
MEM-C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御に従ってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
【0043】
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路のアンテナ920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
【0044】
更に、エンジン制御部930は、スキャナー部931、プリンター部932及びファクシミリ部933を有している。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるハードキー940bを備えている。コントローラ910は、画像形成装置全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナー部931又はプリンター部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
【0045】
なお、画像形成装置は、操作パネル940のアプリ切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ユーザーがドキュメントボックス機能を選択した場合、画像形成装置はドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンター機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
【0046】
また、ネットワークI/F950は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
【0047】
<機能について>
次に、
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理システム100の機能構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る情報処理システム100の一例の機能構成を示す図である。
【0048】
<<機器>>
機器20は、第一通信部21、表示制御部22、操作受付部23、不具合解消情報出力部24、修理依頼部25、設定情報記憶部29a、及び、修理依頼メール記憶部29bを有する。機器20が有するこれら各機能部は、機器20にインストールされた1以上のプログラム(修理依頼アプリ39)に含まれる命令を
図4に示したCPU901が実行することで実現される機能又は手段である。
【0049】
第一通信部21は、情報処理装置40との間で各種の情報を送受信する。本実施形態では第一通信部21は、不具合に関する依頼事項を情報処理装置40に要求する。また、第一通信部21は、依頼事項に対応するFAQ及び不具合解消情報を情報処理装置40から受信する。
【0050】
表示制御部22は、予め保持する表示部品に情報処理装置40から受信した情報を配置して、後述する各種の画面等をパネル表示部940aに表示する。
【0051】
操作受付部23は、パネル表示部940aに表示された各種画面におけるユーザーの各種操作を受け付ける。
【0052】
不具合解消情報出力部24は、不具合解消情報を出力する。不具合解消情報が動画であればストリーミング再生し、静止画であれば画像を表示し、テキストであれば文字を表示し、音声であればスピーカから再生する。
【0053】
修理依頼部25は、不具合解消情報の出力の有無が添付された修理依頼をメールサーバー60に送信する。
【0054】
なお、機器20が有するこれら機能は、Webアプリとして提供されてよい。Webアプリとは、Webブラウザ上で動作するプログラミング言語(たとえばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバー側のプログラムが協調することによって動作し、Webブラウザ上で実行されるソフトウェア又はその仕組みを言う。また、機器20が有するこれら機能は専用のアプリケーション(ネイティブアプリ)により提供されてもよい。
【0055】
設定情報記憶部29a、及び、修理依頼メール記憶部29bは
図4に示したHD909等に構築される。修理依頼メール記憶部29bは、メールサーバーに送信された修理依頼メールを保存している。修理依頼メールの一例を
図50に示す。
【0056】
図6は、設定情報記憶部29aに記憶されている設定情報の一例である。後述するように、ユーザーは修理依頼アプリ39に種々の設定情報を設定する。設定情報記憶部29aにはこの設定情報が保存される。
【0057】
・機番は機器20の機番(シリアル番号等)である。
【0058】
・機種名は機器20の製品名等である。
【0059】
・担当者名は、修理依頼アプリ39の担当者(システム情報部などの社員)の氏名である。
【0060】
・電話番号は担当者の電話番号である。
【0061】
・メールアドレスは担当者のメールアドレスである。
【0062】
・会社名は、機器20を有する企業等の社名である。
【0063】
・部署名は、機器20を使用する部署名である。
【0064】
・地域は機器20の設置場所を国や地域名で示す。
【0065】
<<情報処理装置>>
図5に戻って説明する。情報処理装置40は、第二通信部41、不具合解消情報決定部42、及び、不具合解消情報記憶部43を有している。情報処理装置40が有するこれら各機能部は、情報処理装置40にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令を
図3に示したCPU501が実行することで実現される機能又は手段である。
【0066】
情報処理装置40が有する機能の1つ以上は、複数の情報処理装置40に分散して配置されてよい。また、情報処理装置40は不具合解消情報のコンテンツを保持するコンテンツサーバーの機能を有していてもよいし、コンテンツサーバーが別途用意されてもよい。
【0067】
第二通信部41は、機器20と各種の情報を送受信する。本実施形態では、第二通信部41は、不具合に関する依頼事項を機器20から受信する。また、第二通信部41は、依頼事項に対応する不具合解消情報を機器20に送信する。
【0068】
不具合解消情報決定部42は、依頼内容に応じた不具合解消情報を決定する。不具合解消情報を決定する方法には、主に2つの方法がある。1つは、依頼事項と不具合解消情報を対応付けたテーブルを用意する方法である。本実施形態では、主にテーブルを用いた方法について説明する。
【0069】
もう1つは、依頼事項と不具合解消情報との関係を機械学習した分類装置を用意しておき、依頼事項に対し分類装置が、確率が高いN個の不具合解消情報を決定する方法である。例えばディープラーニングを使用する機械学習では、依頼事項を入力、不具合解消情報の識別情報を出力、適切な不具合解消情報の識別情報を教師信号として、分類装置がニューロン間の重みを学習する。学習により、分類装置は依頼事項に対し各不具合解消情報の識別情報の確率を出力する。
【0070】
なお、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを、事前に取り込まれる学習データから自律的に生成し、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよく、更に、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。また、機械学習の手法には、パーセプトロン、サポートベクターマシン、ロジスティック回帰、ナイーブベイズ、決定木、ランダムフォレストなどがあり、学習方法は限られない。
【0071】
不具合解消情報記憶部43は、
図3に示したHD504やRAM503等に構築されている。
図7は、不具合解消情報記憶部43に記憶されている不具合解消情報決定テーブルの一例である。不具合解消情報決定テーブルは、依頼事項に対応する不具合解消情報のURLを保持するテーブルである。不具合解消情報決定テーブルは、カテゴリID、カテゴリ名、サブカテゴリID、サブカテゴリ名、現象コード、FAQ、URLの各項目を有している。
【0072】
・カテゴリIDは、不具合(症状や状況)の大分類である。カテゴリ名は、当該カテゴリIDのカテゴリをユーザーが判別するための名称である。
【0073】
・サブカテゴリIDは、不具合(症状や状況)の小分類である。サブカテゴリ名は、当該サブカテゴリIDのサブカテゴリをユーザーが判別するための名称である。
【0074】
依頼事項は、不具合を階層的に分類することで特定されるので、依頼事項がこのように大分類と小分類のように分けられることで、依頼事項を整理しやすい。例えば、カテゴリが紙詰まりの場合、紙詰まりが本体のどこで発生したかがサブカテゴリとなる。
【0075】
・現象コードは、カテゴリIDとサブカテゴリIDを連結した情報であり、依頼事項の識別情報に相当する。
図7では、階層が2つであるが、階層は1つでも、3つ以上でもよい。
【0076】
・FAQとは、よくある質問とその回答とを集めたものをいう。本実施形態では、不具合の解消に役立つ可能性がある問い合わせリストが予め設定されている。
図7では1つの現象コードにFAQが1つだが、複数のFAQが用意される場合が多い。また、
図7のFAQは質問のみであるが回答も用意されている。この回答が不具合解消情報に相当する。回答の提供方法の1つとしてURLが提供される。
【0077】
・URLは、不具合解消情報の保存先である。URLはファイルパス等でもよい。また、URLでなく、不具合解消情報そのものが機器20に送信されてもよい。
【0078】
<<メール受信装置>>
図5に戻って説明する。メール受信装置50は、第三通信部51、及び、メール表示部52を有している。メール受信装置50が有するこれら各機能部は、情報処理装置40にインストールされた1以上のプログラムに含まれる命令を
図3に示したCPU501が実行することで実現される機能又は手段である。
【0079】
第三通信部51は、メールサーバー60に接続して予め設定されている自機のメールアドレス宛の電子メールを受信する。メール表示部52は、電子メールをディスプレイ等に表示する。
【0080】
<画面の遷移例>
続いて、
図8~
図10を用いて、修理依頼アプリ39の画面遷移の全体の流れを説明し、その後、各画面について説明する。
【0081】
図8は、修理依頼アプリ39の起動時の画面遷移を説明する図である。修理依頼アプリ39が起動すると設定取得画面110に遷移する。
【0082】
設定取得画面110は、インターネット接続なしの場合、インターネット接続なし画面120に遷移する。
【0083】
設定取得画面110は、インターネット接続あり、かつ、初期設定未実施の場合、機器情報設定画面130に遷移する。機器情報設定画面130は、お客様情報設定画面140に遷移する。お客様情報設定画面140はメールCC設定画面150に遷移する。メールCC設定画面150は設定内容確認画面160に遷移する。メールCC設定画面150は、メール送信テスト結果画面(成功)170及びメール送信テスト結果画面(失敗)180に遷移する。
【0084】
設定取得画面110は、インターネット接続あり、かつ、初期設定実施済みの場合、メインメニュー画面190に遷移する。メール送信テスト結果画面(成功)170及びメール送信テスト結果画面(失敗)180はメインメニュー画面190に遷移する。メインメニュー画面190は修理依頼の起点となる画面である。
【0085】
図9は、修理依頼アプリ39を用いた修理依頼時の画面遷移を説明する図である。メインメニュー画面190は修理依頼画面200に遷移する。修理依頼画面200は、修理依頼履歴画面240、依頼事項設定画面250、及び、連絡先設定画面260に遷移する。
【0086】
修理依頼画面200は、自己解決方法表示許可画面210に遷移し、自己解決方法表示許可画面210は、FAQ表示画面220及び修理依頼メール内容確認画面230に遷移する。修理依頼画面200とFAQ表示画面220は、修理依頼メール内容確認画面230に遷移する。修理依頼メール内容確認画面230は、修理依頼メール送信結果画面(成功)280及び修理依頼メール送信結果画面(失敗)270に遷移する。
【0087】
修理依頼メール送信結果画面(成功)280は、修理依頼画面200に遷移する。修理依頼メール送信結果画面(失敗)270は、メインメニュー画面190に遷移する。
【0088】
図10は、修理依頼アプリ39に対する情報設定の際の画面遷移を説明する図である。メインメニュー画面190は設定画面330に遷移する。
【0089】
設定画面330は、機器情報設定画面130、お客様情報設定画面140、メールCC設定画面150、MIBコミュニティ名設定画面290、及び、ライセンス情報設定画面300300に遷移する。
【0090】
メールCC設定画面150は、メール送信テスト結果画面(成功)170及びメール送信テスト結果画面(失敗)180に遷移する。MIBコミュニティ名設定画面290は、アクセステスト結果画面(成功)310及びアクセステスト結果画面(失敗)320に遷移する。
【0091】
<<修理依頼アプリの起動時の画面>>
以下の画面を操作する者は、機器20が設置されている企業等のユーザーとするが、ユーザーには管理者が含まれる場合がある。また、修理依頼アプリ39に対する設定などを、カスタマーエンジニアが行ってもよい。
【0092】
図11は、修理依頼アプリ39の起動アイコンの一例である。ユーザーがこの起動アイコン450を押下すると修理依頼アプリ39が起動する。
【0093】
図12は、修理依頼アプリ39の起動直後に表示されるアプリ終了確認画面109の一例である。修理依頼アプリ39は起動後に初期設定の有無を判断し、初期設定が完了していない場合、このアプリ終了確認画面109を表示する。アプリ終了確認画面109は、「設定は完了していません。アプリケーションを終了しますか?」というメッセージ109aと、キャンセルボタン109bと、OKボタン109cを有する。キャンセルボタンは、初期設定を続行するためのボタンであり、OKボタンはアプリ終了確認画面109を閉じるためのボタンである。キャンセルボタン109bの押下により、アプリ終了確認画面10は、
図13の設定取得画面110に遷移する。
【0094】
図13は、設定取得画面110の一例である。設定取得画面110は、機器20がHD504等から設定内容を読み出している(取得する)間に表示される画面である。設定取得画面110は、「設定を取得中です。しばらくお待ちください。」というメッセージ111を有する。機器20は、HD504から設定内容を取得するため、設定取得画面110が表示されている時間はHD504の起動時間に依存する。設定取得画面110は、インターネット接続なし画面120、機器情報設定画面130、又は、メインメニュー画面190に遷移する。
【0095】
図14は、インターネット接続なし画面120の一例である。インターネット接続なし画面120は、機器20が情報処理装置40と通信できない場合に表示される画面である。情報処理装置40と通信できない場合は、例えば、機器20がネットワークNに接続していない場合である。インターネット接続なし画面120は、「インターネットに接続できませんでした。設定をご確認ください。」というメッセージ121と、OKボタン122とを有する。修理依頼アプリ39は、OKボタン122の押下により終了する。
【0096】
図15は、設定ファイル取得失敗画面123の一例である。設定ファイル取得失敗画面123は設定取得画面110から遷移する。設定ファイル取得失敗画面123は、機器20がHD504から設定内容を取得できない場合に表示される画面である。設定ファイル取得失敗画面123は、「設定ファイルを取得できませんでした。お急ぎの場合~...」というメッセージ124と、OKボタン125とを有する。修理依頼アプリ39は、OKボタン125の押下により終了する。
【0097】
図16は、設定保存中画面126の一例である。設定保存中画面126は、各種の設定画面から遷移する。設定保存中画面126は、機器20がHD504に設定内容を保存している間に表示される画面である。設定保存中画面126は、「設定を保存しています。しばらくお待ちください。」というメッセージ126aを有する。設定保存中画面126は、保存の完了により自動で消去される。
【0098】
図17は、設定保存失敗画面127の一例である。設定保存失敗画面127は、各種の設定画面から遷移する。設定保存失敗画面127は、機器20がHD504への設定内容の保存に失敗した場合に表示される画面である。設定保存失敗画面127は、「設定の保存に失敗しました。アプリケーションを終了します。」というメッセージ128と、OKボタン129と、を有する。修理依頼アプリ39は、OKボタン129の押下により終了する。
【0099】
図18は、機器情報設定画面130の一例である。機器情報設定画面130は、修理依頼アプリ39に機器20に関する情報の初期設定をユーザーが行う画面である。機器情報設定画面130は、機種名欄131と、機番欄132と、地域欄133と、進むボタン134と、戻るボタン135と、を有する。機器情報設定画面130で設定された情報は設定情報記憶部29aに保存される。
【0100】
・機種名欄131は、製品名、モデル名、ブランド名などが設定される欄である。機器20がHD504から取得した初期値が設定される場合がある。
【0101】
・機番欄132は、シリアル番号などが設定される欄である。機器20がHD504から取得した初期値が設定される場合がある。
【0102】
・地域欄133は、機器20が設置される地域(日本、アジア、EU、北米等)が設定される。
【0103】
・画面左上の戻るボタン135は、機器情報設定画面130でこれらを設定せずにキャンセルするためのボタンであり、この場合、修理依頼アプリ39は
図12のアプリ終了確認画面109を表示する。進むボタン134は、次の設定画面に遷移するためのボタンである。
【0104】
図19は、地域設定ウィンドウ136の一例である。地域設定ウィンドウ136は、機器情報設定画面130の地域欄133の押下によりポップアップで表示される。地域設定ウィンドウ136は地域名のリスト136aと、キャンセルボタン136bと、OKボタンと136c、を有している。ユーザーはスクロールさせて他の地域を表示できる。キャンセルボタン136bの押下により、機器情報設定画面130に戻り、地域名の選択後のOKボタン136cの押下により、
図18の地域欄133に地域が表示される。
【0105】
図20(a)は、お客様情報設定画面(その1)140Aの一例である。
図20(b)は、お客様情報設定画面(その2)140Bの一例である。お客様情報設定画面(その1)140A、お客様情報設定画面(その2)140Bは、お客様の情報をユーザーが設定する画面であり、縦方向につながっている。お客様情報設定画面(その1)140A、お客様情報設定画面(その2)140Bで設定された情報は設定情報記憶部29aに保存される。
【0106】
・会社名欄141は、お客様の会社名が入力される欄である。
【0107】
・担当者名欄142は、機器20が設置された企業のご担当者様の情報が入力される欄である。
【0108】
・電話番号欄143は、担当者の電話番号が入力される欄である。
【0109】
・メールアドレス欄144は、担当者のメールアドレスが入力される欄である。
【0110】
・部署名欄145は、担当者の部署の名称が入力される欄である。
担当者名欄142、電話番号欄143、メールアドレス欄144、及び、部署名欄145は、最大三人まで設定可能である。
【0111】
図21は、メールCC設定画面(その1)150Aの一例である。メールCC設定画面(その1)150Aは、カーボンコピーでメールが送信されるメールアドレスの設定画面である。メールCC設定画面(その1)150Aは初回起動時に表示される。メールCC設定画面(その1)150Aは、「メールのCCにメールアドレスを設定してください。よろしければ、「次へ」ボタンを押して下さい。※注意:ご担当者様がメールのコピーを受信したい場合は、ご担当者様のメールアドレスをCCに設定してください。」というメッセージ151と、送信者メールアドレス欄152と、複数のCCアドレス欄153と、を有している。
【0112】
なお、送信者メールアドレス欄152の送信者メールアドレスは、修理依頼アプリ39のメールアドレスで固定(設定欄はグレーアウトして変更不可)である。
【0113】
CCアドレス欄153が押下されると、
図22のメールCC設定画面(その2)150Bが表示される。メールCC設定画面(その2)150Bは、メールアドレス欄154と、メールアドレス欄(確認用)155と、を有する。メールアドレス欄154と、メールアドレス欄(確認用)155の入力値に差異があれば、ユーザーがOKボタン156を押下しても、エラーが表示され画面遷移できない。取消ボタン157の押下で、初期値に戻り、メールCC設定画面(その2)150Bが閉じる。
【0114】
図23は、設定内容確認画面160の一例である。設定内容確認画面160は機器情報やお客様情報の設定内容を表示する。設定内容確認画面160は、縦にスクロールする画面である。設定内容確認画面160は、「設定内容をご確認ください。間違いがなければOKボタンを押してください。OKボタンを押下すると、テストメールが送信されます。」というメッセージ161と、OKボタン162と、を有している。設定内容確認画面160には、初期設定で設定された全ての内容が表示される。OKボタン162の押下で、機器20が自動でテストメールを送信する。
【0115】
図24は、テストメール送信中画面164の一例である。テストメール送信中画面164は、テストメールの送信中に表示される。テストメール送信中画面164は、「テストメール送信中です。しばらくお待ちください。」というメッセージ165を有している。テストメール送信中画面164は、テストメールの送信が成功すると、テストメール送信テスト結果画面(成功)170に遷移する。テストメール送信中画面164は、テストメールの送信が失敗すると、テストメール送信テスト結果画面(失敗)180に遷移する。
【0116】
図25は、テストメール送信テスト結果画面(成功)170の一例である。テストメール送信テスト結果画面(成功)170は、テストメールの送信が成功すると表示される。テストメール送信テスト結果画面(成功)170は、「テストメール送信に成功しました。CCにメールアドレスを設定している場合は、テストメールを受信しているか確認してください。」というメッセージ171と、閉じるボタン172と、を有している。テストメール送信テスト結果画面(成功)170は、閉じるボタン172の押下でメインメニュー画面190に遷移する。
【0117】
図26は、テストメール送信テスト結果画面(失敗)180の一例である。テストメール送信テスト結果画面(失敗)180は、テストメールの送信が失敗すると表示される。テストメール送信テスト結果画面(失敗)180は、「テストメールの送信に失敗しました。失敗理由:(検知した失敗理由)。」というメッセージ181と、閉じるボタン182と、を有している。テストメール送信テスト結果画面(失敗)180は、閉じるボタン182の押下でメインメニュー画面190に遷移する。
【0118】
<<修理依頼アプリを用いた修理依頼時の画面>>
図27は、メインメニュー画面190の一例である。メインメニュー画面190は、修理依頼アプリ39のホーム画面となる。メインメニュー画面190は、「Webヘルプにて、エラーメッセージへの対処方法に関する有用な情報を提供しています。サービスに依頼する前に、Webヘルプをご参照ください。画面右上にある[?]アイコンを押すとWebヘルプを参照できます。」というメッセージ191と、修理依頼ボタン192と、設定ボタン193と、を有している。設定ボタン193の押下により、メインメニュー画面190は設定画面330に遷移する。
【0119】
また、修理依頼ボタン192の押下で、メインメニュー画面190は、修理依頼画面200に遷移するが、機器20が前回の修理依頼の送信から24時間以内(一定時間内)に修理依頼メールを送信する場合、
図28の依頼重複確認画面194に遷移する。なお、前回の修理依頼の送信日時は、修理依頼メールに記載される「依頼日時」でもよいし、
図39の送信ボタン230aが押下された時刻でもよい。
【0120】
図28は、依頼重複確認画面194の一例である。依頼重複確認画面194は、重複した修理依頼の確認画面である。依頼重複確認画面194は、「24時間以内に以下の内容で修理依頼を行っています。依頼内容が重複していないかご確認の上、[修理依頼する」を押して下さい]というメッセージ195と、前回の修理依頼メールの内容196と、キャンセルボタン197と、修理依頼するボタン198と、を有している。依頼重複確認画面194は、キャンセルボタン197の押下によりメインメニュー画面190に遷移する。修理依頼するボタン198の押下により、依頼重複確認画面194は、修理依頼画面200に遷移する。
【0121】
図29(a)~(c)は、修理依頼画面200の一例である。修理依頼画面200は、修理の依頼をユーザーが入力する画面である。
図29(a)~(c)の修理依頼画面200は同じ画面であり、設定の前後の状態を示す。詳細な画面の流れについては後述する。
【0122】
・依頼事項欄201には、修理の依頼事項(カテゴリ、サブカテゴリ等)が設定される。依頼事項欄201の押下により、依頼事項設定画面250が表示される。依頼事項は、どのような異常が生じているかを含む。
【0123】
・担当者名欄202は、修理について連絡先となる担当者に関する情報が設定される。
【0124】
図29(b)は、各項目が設定された修理依頼画面200を示す。右上の依頼実行ボタン203の押下で、修理依頼メール内容確認画面230が表示される。ただし、ユーザーが選択した項目について、自己解決方法(FAQ情報)がある場合は自己解決方法表示許可画面210が表示される。
【0125】
図29(c)は、修理依頼実施後の修理依頼画面200を示す。画面上部に前回の修理依頼の内容204(1件分)が表示される。詳細ボタン205の押下により、修理依頼履歴画面240が表示される。一度も修理依頼していない場合は表示されない。
【0126】
図30は、依頼事項設定画面250の一例である。依頼事項設定画面250は、依頼事項をユーザーが入力する画面である。
【0127】
・修理事項欄251には、修理の依頼事項が設定される。修理事項欄251の押下により、修理依頼画面200は、依頼事項選択画面(その1)253Aに遷移する。
【0128】
・備考欄252は、修理の依頼に関する詳細説明が入力される。
【0129】
図31(a)は、依頼事項選択画面(その1)253Aの一例である。
図31(b)は、依頼事項選択画面(その2)253Bの一例である。依頼事項選択画面(その1)253Aはカテゴリのリスト254aを表示し、依頼事項選択画面(その2)253Bはサブカテゴリのリスト254bを表示する。依頼事項選択画面(その1)253A、依頼事項選択画面(その2)253Bは階層構造になっており、依頼事項選択画面(その2)253Bは、依頼事項選択画面(その1)253Aで選択されたカテゴリの下位層のサブカテゴリを表示する。
【0130】
初期値では、依頼事項選択画面(その1)253A又は依頼事項選択画面(その2)253Bの先頭行の項目が選択状態となっている。次へボタン255の押下で、次の階層があれば画面遷移し、次の階層が無ければ、依頼事項選択画面(その2)253Bは、依頼事項選択後画面257に遷移する。戻るボタン241の押下で、依頼事項選択画面(その2)253Bは前の階層の画面に戻る。解除ボタン256の押下で選択された依頼事項が初期値に戻り、依頼事項選択画面(その1)253A、依頼事項選択画面(その2)253Bが閉じる。
【0131】
なお、依頼事項選択画面(その1)253A、依頼事項選択画面(その2)253Bで表示される項目は、情報処理装置40から取得した情報をもとに決定される。地域ごとに選択肢が切り替わる(地域は、ユーザー等が設定する)。また、依頼事項はユーザーが音声で入力してもよい。ユーザーが不具合内容を自然言語で入力してもよい。ユーザーが不具合内容を自由に発話してもよいし、機器からの質問に音声で回答してもよい。
【0132】
図32は、依頼事項選択後画面257の一例である。依頼事項選択後画面257は、ユーザーが選択した依頼事項を確認するための画面である。依頼事項選択後画面257は、ユーザーが、依頼事項選択画面(その1)253A、依頼事項選択画面(その2)253Bで設定した依頼事項によって、依頼事項欄257aに表示される項目が変わる。備考欄257bには、依頼事項設定画面250で備考欄252に設定したテキストが表示される。OKボタン257cの押下により、依頼事項選択後画面257は自己解決方法表示許可画面210に遷移する。
【0133】
なお、依頼事項選択後画面257で表示される項目は、情報処理装置40から取得した情報をもとに決定される。地域ごとに選択肢が切り替わる。
【0134】
図33は、自己解決方法表示許可画面210の一例である。自己解決方法表示許可画面210は、ユーザーによる不具合の解決を促すための画面である。自己解決方法表示許可画面210は、「選択した依頼事項は、よくある質問[FAQ]を確認する事により解決できる場合があります。FAQを確認せずに修理を依頼する場合は[スキップ]を押して下さい。」というメッセージ211と、依頼入力に戻るボタン212と、FAQを確認ボタン213と、スキップボタン214と、を有している。
【0135】
スキップボタン214の押下により、自己解決方法表示許可画面210は、修理依頼メール内容確認画面230に遷移する。この場合、機器20はFAQを表示することなく修理依頼できる。FAQを確認ボタン213の押下により、自己解決方法表示許可画面210は、FAQ表示画面220に遷移する。依頼入力に戻るボタン212の押下により、自己解決方法表示許可画面210は、修理依頼画面200に戻る。
【0136】
図34は、FAQ表示画面220の一例である。FAQ表示画面220は、FAQのリスト221と二次元コード表示ボタン222を表示する。更に、FAQ表示画面220は、修理を依頼ボタン223と、閉じるボタン224と、戻るボタン225と、進むボタン226と、更新ボタン227と、を有する。修理を依頼ボタン223の押下で、機器20は修理依頼メール内容確認画面230を表示する。
【0137】
閉じるボタン224の押下で、FAQ表示画面220は修理依頼画面200に遷移する。FAQが複数ページにまたがる場合、戻るボタン225で、一つ前のFAQ表示画面220が表示される。進むボタン226で一つ次のFAQ表示画面220が表示される。更新ボタン227でFAQ表示画面220が更新される。また、ブラウザ画面読込中は、画面中央にプログレスバーが表示される。FAQのリスト221からFAQが選択されると、FAQ表示画面220は、不具合解消画面228Aに遷移する。
【0138】
二次元コード表示ボタン222は、二次元コードを表示するためのボタンである。この二次元コードには
図34のFAQ表示画面220を携帯端末30で表示するためのURLが含まれている。従って、携帯端末30がカメラで二次元コードを撮影することで、携帯端末30がFAQ画面を表示できる。
【0139】
図35(a)(b)は、不具合解消画面228A,228Bの一例である。
図35の不具合解消画面228A,228Bは動画で不具合解消情報が提供される場合を示す。不具合解消画面228A,228Bは、動画を表示すると共に、修理を依頼ボタン229aと、閉じるボタン229bと、を有する。修理を依頼ボタン229aの押下で、不具合解消画面228A,228Bは
図29(b)の修理依頼画面200に遷移する。閉じるボタン229bの押下で、不具合解消画面228A,228BはFAQ表示画面220に戻る。
【0140】
図36は、異常表示選択時画面340の一例である。異常表示選択時画面340は、
図31(a)の依頼事項選択画面253Aで、サービスコールが選択されると遷移する。異常表示選択時画面340は、システムエラーコードが表示された場合に、システムエラーコードをユーザーが入力する画面である。異常表示選択時画面は、システムエラーコード入力欄341と備考欄342を有する。補足すると、システムエラーコードはハード的なエラーであり、ユーザー側においてできることは多くない。このため、ユーザーはカテゴリとしてサービスコールを選択することで異常表示選択時画面340を表示させ、システムエラーコードを入力する。この場合、依頼事項(カテゴリとサブカテゴリ)は設定されても、されなくてもよい。情報処理装置40では、システムエラーコードにFAQとURLが対応付けられている。
【0141】
図37は、連絡先設定画面260の一例である。連絡先設定画面260は、
図29(a)の修理依頼画面200(a)で担当者名欄202が押下されると遷移する。連絡先設定画面260は、依頼事項に関する連絡先をユーザーが設定する画面である。連絡先設定画面260は、登録済みの担当者欄261と登録者以外の担当者欄262を有している。ユーザーは、登録済みの担当者欄261又は登録者以外の担当者欄262を選択する。登録者以外の担当者欄262を選択すると、担当者名欄、電話番号欄、メールアドレス欄、部署名欄が設定可能になる。
【0142】
図38は、修理依頼履歴画面240の一例である。修理依頼履歴画面240は、
図29(c)の詳細ボタン205の押下により表示される。修理依頼履歴画面240は、前回の修理依頼の内容1件分の詳細内容を表示する。詳細内容はメールの文言がそのまま表示されるため、操作部言語に依存しない。
【0143】
図39は、修理依頼メール内容確認画面230の一例である。修理依頼メール内容確認画面230は、
図35(a)(b)の修理を依頼ボタン229aの押下により表示される。修理依頼メール内容確認画面230は、修理依頼メールの内容を確認するための画面である。修理依頼メール内容確認画面230は、「修理依頼メールの内容を下記で確定します。問題なければ、「依頼実行」ボタンを押してください。」というメッセージ231と、送信メールの内容232と、を表示する。メールの文言がそのまま表示されるため、修理依頼メール内容確認画面230は、操作部言語に依存しない。送信ボタン230aの押下で、修理依頼メール内容確認画面230は修理依頼メール送信中画面233に遷移する。
【0144】
図40は、修理依頼メール送信中画面233の一例である。修理依頼メール送信中画面233は、修理依頼メールの送信中に表示される画面である。修理依頼メール送信中画面233は、「依頼メール送信中です。しばらくお待ちください。」というメッセージ233aを表示する。送信完了により、修理依頼メール送信中画面233は、修理依頼メール送信結果画面(成功)280又は修理依頼メール送信結果画面(失敗)270に遷移する。
【0145】
図41(a)(b)は、修理依頼メール送信結果画面(成功)280A,280Bの一例である。修理依頼メール送信結果画面(成功)280A、280Bは縦にスクロールする画面である。修理依頼メール送信結果画面(成功)280A,280Bは、修理依頼メールの送信が成功した場合に表示される画面である。修理依頼メール送信結果画面(成功)280A,280Bは、「修理依頼メールを送信しました。」というメッセージ281と、情報処理装置40から送信された情報282と、送信メール情報283と、を有する。送信メール情報283は、送信メールの内容である(
図50参照)。メールの文言がそのまま表示されるため、操作部言語に依存しない。修理依頼メール送信結果画面(成功)280A,280Bは、画面右上の閉じるボタン284の押下で、メインメニュー画面190に戻る。
【0146】
図42は、修理依頼メール送信結果画面(失敗)270の一例である。修理依頼メール送信結果画面(失敗)270は、修理依頼メールの送信が失敗した場合に表示される画面である。修理依頼メール送信結果画面(失敗)270は、「修理依頼メールの送信に失敗しました。」というメッセージと271、失敗理由272と、お急ぎの場合273と、を有する。閉じるボタン274の押下で、修理依頼メール送信結果画面(失敗)270は、修理依頼画面200に戻る。
【0147】
<<修理依頼アプリに対する情報設定の際の画面>>
以下、修理依頼アプリ39に対する情報設定の際の画面を説明するが、既出の画面については省略する。
【0148】
図43は、設定画面330の一例である。設定画面330は、各種の設定の起点となる画面である。設定画面330は、機器情報ボタン331、お客様情報ボタン332、メールCC設定ボタン333、MIBコミュニティ名ボタン334、及び、ライセンス情報ボタン335を有している。機器情報ボタン331、お客様情報ボタン332、メールCC設定ボタン333のボタンの押下により、設定画面330は、すでに説明した、機器情報設定画面130,お客様情報設定画面140、メールCC設定画面150に遷移する。
【0149】
図44は、MIBコミュニティ名設定画面290の一例である。MIBコミュニティ名設定画面290は、MIBコミュニティ名ボタン334お押下により表示される、MIBを設定するための画面である。MIBコミュニティ名設定画面290は「SNMPのMIBのコミュニティ名をご確認いただき、変更が必要な場合は変更してください。」というメッセージ291と、コミュニティ名設定欄292と、アクセステストボタン293と、を有する。
【0150】
アクセステストボタン293の押下で、修理依頼アプリが、設定されているMIBコミュニティ名でMIB値にアクセスできるかのテストを実行する。MIBコミュニティ名は、SNMPプロトコルでMIB値にアクセスするために必要なパスワードである。アクセステスト中は、画面中央にプログレスバーを表示する。アクセスに成功した場合はアクセステスト結果画面(成功)310を、失敗した場合はアクセステスト結果画面(失敗)320を表示する。
【0151】
図45は、アクセステスト結果画面(成功)310の一例である。アクセステスト結果画面(成功)310は、MIBへのアクセステストに成功した場合に表示される画面である。アクセステスト結果画面(成功)310は、「アクセスに成功しました。」というメッセージ311と、OKボタン312と、を有する。OKボタン312の押下で、アクセステスト結果画面(成功)310は、MIBコミュニティ名設定画面290に戻る。
【0152】
図46は、アクセステスト結果画面(失敗)320の一例である。アクセステスト結果画面(失敗)320は、MIBへのアクセステストに失敗した場合に表示される画面である。アクセステスト結果画面(失敗)320は、「アクセスに失敗しました。SNMPコミュニティ名が、webツールの「ネットワーク」で設定されている値と一致しているか確認して下さい。」というメッセージ321と、OKボタン322と、を有する。OKボタン322の押下でMIBコミュニティ名設定画面290に戻る。
【0153】
図47は、ライセンス情報画面300の一例である。ライセンス情報画面300は、ライセンス情報ボタン335の押下で表示される、ライセンス情報を表示する画面である。OKボタン301の押下で、ライセンス情報画面300は設定画面330に戻る。
【0154】
<動作手順>
次に、
図48を参照して、ユーザーが修理依頼する際の機器20の動作を説明する。
図48は、機器20が修理依頼メールを送信する手順を示すシーケンス図の一例である。
図48では、機器20が画面表示のために情報処理装置40と通信する処理については省略されている。また、
図49は、修理依頼において遷移する各画面の画面遷移図である。
図49の各画面はいずれも既出である。
【0155】
S1:機器20で不具合が発生する。
【0156】
S2:ユーザーは不具合を解消するため、起動アイコン450を押下して修理依頼アプリ39を起動する。機器20の操作受付部23が修理依頼アプリ39の起動を受け付け、修理依頼アプリ39が起動する。
【0157】
S3:ユーザーはメインメニュー画面190から
図29(a)の修理依頼画面200を表示させる。ユーザーは修理依頼画面200、
図31(a)の依頼事項選択画面(その1)253Aでカテゴリを、
図31(b)の依頼事項選択画面(その2)253Bでサブカテゴリを、それぞれ設定する。カテゴリとサブカテゴリが依頼事項となる。また、ユーザーは、
図32の依頼事項選択後画面257で依頼事項を確認し、OKボタン257cの押下により、
図33の自己解決方法表示許可画面210を表示させる。
【0158】
S4:ユーザーは自己解決方法表示許可画面210において、自分で不具合を解消するためFAQを確認ボタン213、を押下する。機器20の操作受付部23が押下を受け付ける。
【0159】
S5:機器20の第一通信部21は依頼事項を指定してFAQを情報処理装置40に要求する。
【0160】
S6:情報処理装置40の第二通信部41はFAQの要求を受信し、不具合解消情報決定部42が不具合解消情報記憶部43から依頼事項に対応しているFAQを決定する。不具合解消情報決定部42は機械学習により得られている分類装置に依頼事項を入力して、依頼事項に応じたFAQを決定してもよい。不具合解消情報決定部42は、FAQに不具合解消情報の保存先のURLを埋め込む。情報処理装置40の第二通信部41はFAQを機器20に送信する。
【0161】
S7:機器20の第一通信部21はFAQを受信し、表示制御部22がFAQ(
図34のFAQ表示画面220)を表示する。なお、情報処理装置40はFAQを送信することなく、不具合解消情報を送信してもよい。例えば、依頼事項に対応するFAQが1つしかないなど、1つの不具合解消情報が特定できる状況では、情報処理装置40が不具合解消情報を送信することで、ユーザーがFAQを選択する手間を低減できる。
【0162】
S8:ユーザーはFAQ表示画面220が表示するFAQのリスト221から発生している不具合の解消に役立つFAQを選択する。操作受付部23が選択を受け付ける。
【0163】
S9:機器20の第一通信部21はFAQに埋め込まれているURLを宛先に不具合解消情報の取得を要求する。
図48では、URLが情報処理装置40を差し示しているが、コンテンツサーバーの場合もある。
【0164】
S10:機器20の第一通信部21は不具合解消情報(動画、静止画、テキスト、音声等)を受信する。
【0165】
S11:不具合解消情報出力部24が不具合解消情報(
図35の不具合解消画面228A,228B)を出力する。不具合解消情報出力部24は、不具合解消情報を出力した旨をカテゴリとサブカテゴリ及び現象コードに対応付けて保持する。
【0166】
S12:ユーザーは不具合解消情報を確認して、不具合の解消を試みる。ここでは不具合を解消できない場合を説明する。ユーザーは
図35(a)(b)の不具合解消画面228A,228Bで、修理を依頼ボタン229a、を押下する。操作受付部23が押下を受け付ける。これにより、表示制御部22は
図29(b)の修理依頼画面200を表示する。ユーザーは修理依頼画面200で、依頼実行ボタン203を押下する。操作受付部23が押下を受け付ける。これにより、表示制御部22は
図39の修理依頼メール内容確認画面230を表示する。そして、ユーザーは送信ボタン230aを押下する。操作受付部23が押下を受け付ける。
【0167】
S13:機器20の修理依頼部25は、依頼事項と不具合解消情報の出力の有無等をメール本文に含む電子メールを生成し、メールサーバー60に修理依頼メールを送信する。修理依頼部25は修理依頼メールを送信した日時を保存しておく。依頼事項と不具合解消情報の出力の有無等は、電子メール以外の形式で送信されてもよい。例えば、修理依頼部25はファイルを作成し、電子メールに添付してメールサーバー60に送信してよい。また、修理依頼部25は、情報処理装置40や所定のストレージサーバーに依頼事項と不具合解消情報の出力の有無等を送信してもよい。情報処理装置40や所定のストレージサーバーが情報を保持しておき、カスタマーサポートセンター10のカスタマーエンジニアが端末にダウンロードすればよい。
【0168】
S14:メール受信装置50の第三通信部51はメールサーバー60から修理依頼メールを受信する。
【0169】
このように、機器20は修理依頼に不具合解消情報の出力の有無を添付するので、修理担当者は、不具合が少なくとも出力された不具合解消情報に関するものではないことがわかるため、修理対応すべき内容を見極めることができる。
【0170】
<修理依頼メールの内容>
図50は、修理依頼メールに含まれる情報を示す。
【0171】
・送信元アドレス401は、修理依頼アプリ固有のメールアドレスである。
【0172】
・宛先アドレス402は、修理依頼アプリ39に設定されている「地域」のコールセンター受付メールアドレス、及び、お客様が設定したCCメールアドレスである。
【0173】
・件名403は、[Service Request]、[serial number]、[SC###]、[Issue Category]、[Issue Subcategory]である。[Service Request]は固定の用語であり、[serial number]は機器20のシリアル番号である。[SC###]はシステムエラーコードである。[Issue Category]は故障のカテゴリであり、[Issue Subcategory]は故障のサブカテゴリである。
【0174】
・本文404は、「テクニカルセンターです。ただいま以下の内容で修理を受け付けましたのでご連絡いたします。」というメッセージ405と、修理依頼アプリ送信内容406と、お客様情報407と、機器追加情報408と、を有する。
【0175】
修理依頼アプリ送信内容406は、更に、作成日時、機番、機種名、現象コード、現象分類1、現象分類2、備考、システムエラーコード、事項解決情報の閲覧の有無を含む。
【0176】
・作成日時は、現在の日時が自動生成される。
【0177】
・機番と機種名は、機器情報設定画面130で設定されている。
【0178】
・現象コードはカテゴリIDとサブカテゴリIDを連結した依頼事項の識別情報である。
【0179】
・現象分類1、2は
図31の依頼事項選択画面(その1)253A、依頼事項選択画面(その2)253Bで選択された依頼事項(カテゴリとサブカテゴリ)である。
【0180】
・備考は、
図30の依頼事項設定画面250の備考欄252に設定された情報である。
【0181】
・SC番号は、システムエラーコードである。SC番号は設定されない場合がある。
【0182】
・不具合解消情報の出力は、ユーザーが不具合解消情報を確認したか(出力したか)否か設定される。不具合解消情報の出力は、単に出力しただけでなく、実際にユーザーが閲覧したか否かを含んでもよい。動画であれば、不具合解消画面が、定期的に、ユーザー操作を求め、操作がないと停止したままとする。静止画では、ユーザーがページ送りすることで不具合解消情報の全体の閲覧が可能になる。動画の最後又は静止画の最後まで再生されると、不具合解消情報が出力した旨(実際にユーザーが閲覧した旨)が記録される。
【0183】
・お客様情報407は、担当者名、電話番号、メールアドレス、会社名、部署名、及び、地域を含む。これらは
図20(a)のお客様情報設定画面(その1)140A、
図20(b)のお客様情報設定画面(その2)140B、
図37の連絡先設定画面260で設定されている。
【0184】
・機器追加情報408は、機器20から取得できる情報である。機器追加情報408は、例えばカウンタ情報、プリンタステイタス、コピーステイタス、スキャンステイタス、ファクスステイタスを含む。
【0185】
<主な効果>
以上説明したように、本実施形態の機器20は、機器20に不具合が発生した際に、自己解決が可能となるように不具合解消情報を提供することで可能な限りユーザー自身で不具合を解消することが可能となる。従って、修理担当者が現地に移動する頻度を低減できる。また、不具合解消情報でも不具合の解消ができない場合でも、修理依頼に依頼事項と不具合解消情報の出力の有無が添付されているので、修理担当者は、不具合が少なくとも出力された不具合解消情報に関するものではないことがわかるため、修理対応すべき内容を見極めることができる。
【0186】
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0187】
例えば、本実施形態では、機器20が不具合解消情報を出力したか否か、又は、ユーザーが閲覧したか否かが修理依頼メールによりカスタマーサポートセンター10に送信された。しかし、修理依頼メールには、機器20がFAQを要求したか否か、FAQを受信したか否か、FAQが閲覧されたか否か、又は、不具合解消情報を要求したか否か、の1つ以上が含まれてよい。
【0188】
また、
図5に示した機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
【0189】
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、情報処理装置40は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
【0190】
更に、情報処理装置40は、本実施形態で開示された処理ステップ、例えば
図48を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、情報処理装置40が有する複数の情報処理装置によって実行され得る。また、情報処理装置40は、1つのサーバー装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【0191】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0192】
20 機器
40 情報処理装置
50 メール受信装置
100 情報処理システム
【先行技術文献】
【特許文献】
【0193】