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特開2023-62289文書管理システム、文書管理支援端末、文書管理支援方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023062289
(43)【公開日】2023-05-08
(54)【発明の名称】文書管理システム、文書管理支援端末、文書管理支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230426BHJP
【FI】
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021172170
(22)【出願日】2021-10-21
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】野呂田 健
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】従来の技術では、処理対象に関する情報や処理対象の処理状態を考慮した処理結果の入力を行う環境が整っておらず、処理対象に対する処理又は処理結果の管理に関する利便性が低いという課題があった。
【解決手段】文書管理支援端末5は、文書雛型識別情報に対応付けられ処理対象に係るロールを表すロール情報、及び文書管理装置3で管理され処理対象の処理状態に応じて与えられた文書雛型に係る文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、処理対象に対する入力を受け付ける(ステップS36)。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理する文書管理装置と、前記文書管理装置に対する前記文書の管理を支援する文書管理支援端末と、を含む文書管理システムであって、
前記文書管理支援端末は、
前記処理対象から、前記処理対象に対応付けられた前記文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報を取得する取得手段と、
前記文書雛型識別情報に対応付けられ前記処理対象に係るロールを表すロール情報、及び前記文書管理装置で管理され前記処理対象の処理状態に応じて与えられた前記文書雛型に係る文書雛型情報を受信する受信手段と、
前記ロール情報及び前記文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、前記処理対象に対する入力を受け付ける受付手段と、
を有する、
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の文書管理システムであって、
前記文書管理支援端末は、更に、
前記処理対象に対して前記処理を行うことにより得られた処理結果を示す処理結果情報を、前記文書管理装置に送信する送信手段を有する、
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の文書管理システムであって、
前記文書管理装置は、
前記文書管理支援端末が送信した前記処理結果情報を、前記文書雛型に対応する処理結果文書として登録して管理する登録管理手段を有する、
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項4】
前記受信手段は、更に、
前記処理対象に対する処理における最新の処理結果を示す最新処理結果情報及び前記処理が実施される日時を示す処理実施日時情報の少なくとも一方を受信する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の文書管理システム。
【請求項5】
前記ロール情報は、前記処理対象の処理者及び管理者に係る情報であり、
前記受付手段は、前記処理者及び前記管理者に応じて表示手段に表示された前記入力画面に対して、前記所定の入力を受け付ける、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の文書管理システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の文書管理システムであって、
前記文書管理支援端末は、更に、
前記ロール情報及び前記文書雛型に基づいて、前記入力画面に係る入力画面データを生成する生成手段を有する、
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の文書管理システムであって、
前記文書管理支援端末は、更に、
前記文書雛型情報、前記最新処理結果情報、前記処理対象に対して実施した所定の是正内容を示す是正結果情報、及び前記処理実施日時情報を含む情報を、前記表示手段に表示する表示制御手段を有する、
ことを特徴とする文書管理システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、
前記ロール情報に対して、前記文書雛型識別情報の取得に関与した利用者が所定の条件を満たさない場合に、前記表示手段にエラー画面を表示する、
ことを特徴とする請求項7に記載の文書管理システム。
【請求項9】
前記文書雛型識別情報は、一次元のバーコード、QRコードを含む二次元コード、及び三次元バーコードを含む各種コード情報に埋め込まれた情報である、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の文書管理システム。
【請求項10】
前記文書管理装置は、
前記登録文書を閲覧可能な利用者端末が送信した最新の登録文書に係る文書表示要求に応じて、前記最新の登録文書データを前記利用者端末に送信する送信手段を有する、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の文書管理システム。
【請求項11】
処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理する文書管理装置に対する前記文書の管理を支援する文書管理支援端末であって、
前記処理対象から、前記処理対象に対応付けられた前記文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報を取得する取得手段と、
前記文書雛型識別情報に対応付けられ前記処理対象に係るロールを表すロール情報、及び前記文書管理装置で管理され前記処理対象の処理状態に応じて与えられた前記文書雛型に係る文書雛型情報を受信する受信手段と、
前記ロール情報及び前記文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、前記処理対象に対する入力を受け付ける受付手段と、
を有する、
ことを特徴とする文書管理支援端末。
【請求項12】
処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理する文書管理装置に対する前記文書の管理を支援する文書管理支援端末が実行する文書管理支援方法であって、
前記処理対象から、前記処理対象に対応付けられた前記文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報を取得する取得ステップと、
前記文書雛型識別情報に対応付けられ前記処理対象に係るロールを表すロール情報、及び前記文書管理装置で管理され前記処理対象の処理状態に応じて与えられた前記文書雛型に係る文書雛型情報を受信する受信ステップと、
前記ロール情報及び前記文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、前記処理対象に対する入力を受け付ける受付ステップと、
を含む処理を実行することを特徴とする文書管理支援方法。
【請求項13】
処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を登録する文書管理装置に対する前記文書の管理を支援する文書管理支援端末に、
前記処理対象から、前記処理対象に対応付けられた前記文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報を取得する取得ステップと、
前記文書雛型識別情報に対応付けられ前記処理対象に係るロールを表すロール情報、及び前記文書管理装置で管理され前記処理対象の処理状態に応じて与えられた前記文書雛型に係る文書雛型情報を受信する受信ステップと、
前記ロール情報及び前記文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、前記処理対象に対する入力を受け付ける受付ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理システム、文書管理支援端末、文書管理支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
装置、機器等を点検する際に、ハンディ式ターミナル装置などが用いられる場合がある。このような場合に、ハンディ式ターミナル装置は、装置単位に設けられたバーコードをスキャンすることで装置の点検項目をハンディ式ターミナル装置に表示させるとともに、点検結果をハンディ式ターミナル装置に入力させる技術が存在する。
【0003】
具体的には、点検対象となる装置に取り付けられた2次元コードを撮影し、表示された点検内容に従って点検を終了した後、結果をクラウド34に送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、処理対象に関する情報や処理対象の処理状態を考慮した処理結果の入力を行う環境が整っておらず、処理対象に対する処理又は処理結果の管理に関する利便性が低いという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理する文書管理装置と、前記文書管理装置に対する前記文書の管理を支援する文書管理支援端末と、を含む文書管理システムであって、前記文書管理支援端末は、前記処理対象から、前記処理対象に対応付けられた前記文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報を取得する取得手段と、前記文書雛型識別情報に対応付けられ前記処理対象に係るロールを表すロール情報、及び前記文書管理装置で管理され前記処理対象の処理状態に応じて与えられた前記文書雛型に係る文書雛型情報を受信する受信手段と、前記ロール情報及び前記文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、前記処理対象に対する入力を受け付ける受付手段と、を有する、ことを特徴とする文書管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、処理対象に関する情報や処理対象の処理状態を考慮した入力環境が与えられるため、処理対象に対する処理又は処理結果の管理に関する利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】文書管理装置及び文書雛型生成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3】文書管理支援端末及び利用者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図4】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
図5】ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
図6】ロールメンバー管理テーブルの一例を示す概念図である。
図7】文書雛型管理テーブルの一例を示す概念図である。
図8】処理結果文書管理テーブルの一例を示す概念図である。
図9】文書雛型生成処理の一例を示すシーケンス図である。
図10】ユーザ認証処理及びロール情報取得処理の一例を示すシーケンス図である。
図11】文書管理支援端末におけるコード情報を取得する際の操作画面例である。
図12】ログインユーザ及び処理内容に対する判断処理の一例を示すシーケンス図である。
図13】ログインユーザ及び処理内容に対する各判断処理の詳細を示すフローチャートである。
図14】文書管理支援端末における処理結果入力画面例である。
図15】文書管理支援端末における処理結果入力画面例である。
図16】文書管理支援端末におけるエラー表示画面例である。
図17】文書管理支援端末における最新処理結果の表示画面例である。
図18】文書管理支援端末における是正結果入力画面例である。
図19】文書管理支援端末における是正結果入力画面例である。
図20】文書管理支援端末における次回処理予定日の表示画面例である。
図21】利用者端末において最新登録文書を表示するための処理の一例を示すシーケンス図である。
図22】利用者端末における最新登録文書の表示画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
〔通信システムの全体構成〕
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。図1に示されているように、通信システム1は、文書管理装置3、文書管理支援端末5、文書雛型生成装置7及び利用者端末9を含む各装置及び端末を有している。また、通信システム1は、文書管理装置3及び文書管理支援端末5を含む装置及び端末により構築される文書管理システム2を有している。更に、通信システム1では、文書管理装置3、文書管理支援端末5、文書雛型生成装置7及び利用者端末9は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。
【0010】
通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。なお、文書管理装置3及び文書管理支援端末5は、専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。
【0011】
〔文書管理システム〕
次に、文書管理システムの概略について説明する。文書管理システム2を構築する文書管理装置3は、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理する機能を有する。なお、本実施形態において文書管理装置3が行う文書の管理には、文書の登録(記憶)、削除、更新(変更)等が含まれる。
【0012】
また、文書管理システム2を構築する文書管理支援端末5は、文書管理装置3で行なわれる文書の管理を支援する機能を有する。文書管理支援端末5は、例えば、設備点検現場に存在する点検対象(検査対象)としての工具、治具、測定機器等にそれぞれ設けられた二次元コード等のコード情報を取得する。ここで、設備点検現場は、処理対象に対する処理が実行される場所又は空間の一例である。また、点検対象(検査対象)は、処理が実行される対象としての処理対象の一例である。また、二次元コードには、点検対象に対する処理に基づいて所定の登録文書を生成する際に用いられる文書雛型(文書テンプレート)を識別するための文書雛型識別情報(文書テンプレートID)を含むQRコード(登録商標。以下省略)等が含まれる。但し、二次元コードに限らず、一次元の情報で構成されるバーコード、又はそれらに代わる他のコード情報(例えば、三次元バーコード)が設けられていてもよい。つまり、文書雛型識別情報は、一次元のバーコード、QRコードを含む二次元コード、及び三次元バーコードを含む各種コード情報に埋め込まれた情報である。以下、各装置及び端末の基本的な機能について、以下に詳細を説明する。
【0013】
<文書管理装置>
文書管理装置3は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、文書管理システム2を構築する。また、文書管理装置3は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0014】
なお、文書管理装置3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、文書管理装置3の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。文書管理装置3は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0015】
また、文書管理装置3は、後述する利用者端末9に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、文書管理装置3は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。
【0016】
<文書管理支援端末>
文書管理支援端末5は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、文書管理システム2を構築する。また、文書管理支援端末5は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ、及び処理対象に対する処理に基づいて得られる文書を作成するための文書作成アプリを、記憶手段に記憶している。また、文書管理支援端末5は、後述する文書雛型生成装置7が有する文書雛型を生成する機能を、文書管理支援端末5自身に備えていてもよい。この場合、文書雛型生成装置7と文書管理装置3との間で送受信される情報は、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間で送受信される。
【0017】
なお、文書管理支援端末5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。文書管理支援端末5は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0018】
〔通信システムにおける他の構成〕
通信システム1において、文書雛型生成装置7は、文書管理装置3で管理される所定の文書に係る文書雛型を生成する機能を有する。なお、本実施形態において文書雛型は、上述した文書管理支援端末5において生成されてもよい。
【0019】
利用者端末9は、文書管理装置3で管理される最新の登録(投稿)文書を、利用者の操作によって閲覧することが可能な端末である。利用者端末9は更に、文書管理装置3が送信した最新の登録文書データに基づいて、最新登録文書の表示画面データを生成する機能を有する。以下、各装置及び端末の基本的な機能について、以下に詳細を説明する。
【0020】
<文書雛型生成装置>
文書雛型生成装置7は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、通信システム1を構築する。また、文書雛型生成装置7は、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ、及び処理対象に対する処理に基づいて得られる文書の雛型を生成するための文書雛型作成アプリを記憶手段に記憶している。
【0021】
なお、文書雛型生成装置7は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、文書雛型生成装置7の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。文書雛型生成装置7は、更に、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0022】
<利用者端末>
利用者端末9は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現され、通信システム1を構築する。なお、利用者端末9は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。利用者端末9は、更に、ブラウザソフトウエア、各種アプリ(座席予約アプリ等)のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0023】
●用語について●
本実施形態において文書雛型(文書テンプレート)とは、文書を作成(生成)する際の定型(定形)の書式を有する雛型(雛形)を示す。以降、本実施形態においては、「文書雛型」又は「文書雛形」という文言を用いて説明する。
【0024】
更に、本実施形態において利用者とは、文書管理支援端末5、文書雛型生成装置7及び利用者端末9を利用する各利用者(ユーザ)を示す。
【0025】
〔ハードウエア構成〕
続いて、図2及び図3を用いて、実施形態に係る文書管理システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、図2及び図3に示されている装置又は端末のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0026】
<文書管理装置及び文書雛型生成装置のハードウエア構成>
図2は、文書管理装置及び文書雛型生成装置のハードウエア構成の一例を示す図である。図2に示されているように、文書管理装置3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0027】
これらのうち、CPU301は、文書管理装置3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD305は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ306は、CPU301の制御にしたがってHD305に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、文書管理装置3は、HD305及びHDDコントローラ306に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0028】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F216は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0029】
文書雛型生成装置7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。これらのハードウエア資源は、文書管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0030】
文書雛型生成装置7は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、HD705、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ706、ディスプレイ707、近距離通信I/F708、CMOSセンサ709、撮像素子I/F710、ネットワークI/F711、キーボード712、ポインティングデバイス713、メディアI/F715、外部機器接続I/F716、音入出力I/F717、マイク718、スピーカ719及びバスライン720を備えている。これらのハードウエア資源は、文書管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。本実施形態において、ディスプレイ707は、表示手段の一例として機能する。
【0031】
<文書管理支援端末及び利用者端末のハードウエア構成>
図3は、文書管理支援端末及び利用者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。図3に示されているように、文書管理支援端末5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、ネットワークI/F511、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520を備えている。これらのハードウエア資源は、図2に示した文書管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。本実施形態において、ディスプレイ507は、表示手段の一例として機能する。なお、文書管理支援端末5は、ブラウザソフトウエア等のプログラムを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0032】
利用者端末9は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU901、ROM902、RAM903、EEPROM904、ディスプレイ907、近距離通信I/F908、CMOSセンサ909、撮像素子I/F910、ネットワークI/F911、ポインティングデバイス913、メディアI/F915、外部機器接続I/F916、音入出力I/F917、マイク918、スピーカ919及びバスライン920を備えている。これらのハードウエア資源は、文書管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。本実施形態において、ディスプレイ907は、表示手段の一例として機能する。
【0033】
更に、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SDカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、文書管理支援端末5は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係る文書登録支援方法を実現する。
【0034】
〔通信システムの機能構成〕
次に、図4乃至図8を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図4は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。なお、図4は、図1に示されている装置又は端末のうち、後述する処理又は動作に関連するものを示す。
【0035】
<文書管理装置の機能構成>
まず、図4を用いて、文書管理装置3の機能構成について説明する。図4に示されてるように、文書管理装置3は、送受信部31、取得部32、算出部33、認証部36、登録管理部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つからRAM303に展開された文書管理装置3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、文書管理装置3は、図2に示されているROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、文書登録に係るブラウザアプリ等が記憶されている。
【0036】
<<文書管理装置の各機能構成>>
次に、文書管理装置3の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている文書管理装置3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、登録文書を閲覧可能な利用者端末9が送信した最新の登録文書に係る文書表示要求に応じて、最新の登録文書データを利用者端末9に送信する。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0037】
取得部32は、主に、CPU301の処理によって実現され、処理対象に対する処理実行者、管理者を含むロールに係るロール情報、及び処理対象に対する処理予定日時情報を、文書管理装置3で管理されている文書雛型管理DB3003、各文書雛型から取得する。本実施形態において、取得部32は、取得手段の一例として機能する。
【0038】
算出部33は、主に、CPU301の処理によって実現され、処理対象に対する処理実施予定日、処理周期、処理期間等に関して、現在日時情報との差分を算出する。本実施形態において、算出部33は、算出手段の一例として機能する。
【0039】
表示制御部34は、主に、ディスプレイ307に対するCPU301の処理によって実現され、文書管理装置3における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部34は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ307に表示させる。本実施形態において、表示制御部34は、表示制御手段の一例として機能する。
【0040】
認証部36は、主に、CPU301の処理によって実現され、文書管理支援端末5が送信したユーザ認証要求に含まれる各種情報と文書管理装置3で管理されているログイン情報管理DB3001(図5参照)とを用いてユーザ認証を行う。本実施形態において、認証部36は、認証手段の一例として機能する。
【0041】
登録管理部38は、主に、CPU301の処理によって実現される。登録管理部38は、文書雛型生成装置7が送信した文書雛型登録要求に含まれる文書雛型情報を所定の文書雛型として記憶部3000の所定領域に登録する。また、登録管理部38は、文書管理支援端末5が送信した処理結果文書を所定の文書雛型に対応する処理結果文書として登録する。ここで、文書雛型情報とは、所定の処理対象に対して行われる所定の処理に対する処理結果を登録するための文書雛型(文書テンプレート)に係る情報を表す。具体的には、文書雛型情報とは、文書テンプレートを形成する枠線、項目名、各項目を表示させるための座標情報等のメタデータを含む処理結果文書に係るデータをいう。本実施形態において、登録管理部38は、登録管理手段の一例として機能する。
【0042】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0043】
●ログイン情報管理テーブル●
図5は、ログイン情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部3000には、図5に示されているようなログイン情報管理テーブルによって構成されたログイン情報管理DB3001が構築されている。ログイン情報管理テーブルでは、セッションIDごとに、端末識別情報、セッションに参加した文書管理支援端末5のIPアドレス、利用者識別情報(ユーザID)、パスワード、利用者名の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0044】
これらのうち、セッションIDは、文書管理装置3と文書管理支援端末5との間で確立される各通信セッションを識別する識別情報であり、例えば、「SE001」、「SE002」等で与えられる。端末識別情報は、文書管理支援端末5を識別する識別情報であり、例えば、は、「T0001」、「T0002」等で与えられる。セッションに参加した文書管理支援端末5のIPアドレスは、例えば、IPv6等のインターネットプロトコルにおいて使用されるIPアドレスが与えられる。利用者識別情報(ユーザID)は、例えば、利用者の電子メールアドレスが与えられる。
【0045】
本実施形態において、ログイン情報管理DB3001は、端末識別情報、セッションに参加した文書管理支援端末5のIPアドレス、利用者識別情報(ユーザID)、パスワード、利用者名の各項目を、セッションIDごとに対応付けて管理するログイン情報管理手段の一例である。
【0046】
また、記憶部3000にて管理される各文書雛型及び各文書については、後述する文書管理支援端末5で表示される各テンプレート、及び各テンプレートに対して登録された内容を含む処理結果文書として説明する。
【0047】
<文書管理支援端末の機能構成>
次に、図4を用いて、文書管理支援端末5の機能構成について説明する。図4に示されてるように、文書管理支援端末5は、送受信部51、操作受付部52、撮像取得部53、表示制御部54、判断部55、起動部56、生成部57及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つからRAM503に展開された文書管理装置3用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、文書管理装置3は、図3に示されているROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、文書登録に係るブラウザアプリ等が記憶されている。
【0048】
<<文書管理支援端末の各機能構成>>
次に、文書管理支援端末5の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている文書管理支援端末5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部51は、文書雛型(文書テンプレート)を識別する文書雛型識別情報に対応付けられ処理対象に係るロールを表すロール情報、及び文書管理装置3で管理され処理対象の処理状態に応じて与えられた文書雛型に係る文書雛型情報を受信する。また、送受信部51は、処理対象に対して処理を行うことにより得られた処理結果を示す処理結果情報を、文書管理装置3に送信する。また、送受信部51は、処理対象に対する処理における最新の処理結果を示す最新処理結果情報及び処理が実施される日時を示す処理実施日時情報の少なくとも一方を受信する。本実施形態において、送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0049】
操作受付部52は、主に、ポインティングデバイス513が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU501が処理することによって実現される。なお、操作受付部52は、ポインティングデバイス513に代えて、キーボード、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。また、操作受付部52は、ロール情報及び文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、処理対象に対する入力を受け付ける。操作受付部52は更に、処理者及び管理者に応じてディスプレイ507に表示された入力画面に対して、所定の入力を受け付ける。実施形態において、操作受付部52は、受付手段の一例として機能する。
【0050】
撮像取得部53は、主に、CMOSセンサ509及び撮像素子I/F510に対するCPU501の処理によって実現される。撮像取得部53は、処理対象に設けられたQRコード等のコード情報を、文書管理支援端末5を利用する利用者の操作によって撮像(撮影)する。そして、撮像取得部53は、撮像(撮影)したコード情報に埋め込まれた、処理対象に対応付けられた文書を生成するための文書雛型を識別する文書雛型識別情報(文書テンプレートIDともいう)を取得する。本実施形態において、撮像取得部53は、取得手段の一例として機能する。
【0051】
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、文書管理支援端末5における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ507に表示させる。また、表示制御部54は、文書雛型情報、最新処理結果情報、処理対象に対して実施した所定の是正内容を示す是正結果情報、及び処理実施日時情報を含む情報を、ディスプレイ507に表示する。また、表示制御部54は、ロール情報に対して、文書雛型識別情報の取得に関与した利用者が所定の条件を満たさない場合に、ディスプレイ507に所定のエラー画面を表示する。この場合の所定の条件とは、例えば、所定の処理対象に対して処理を行う利用者(ログインユーザ)が、所定の処理対象の関連メンバーであるか否かということである。本実施形態において、表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
【0052】
判断部55は、主に、CPU501の処理によって実現され、文書管理支援端末5における各種判断を行う。本実施形態において、判断部55は、判断手段の一例として機能する。
【0053】
起動部56は、主に、CPU501の処理によって実現され、文書管理装置3との通信における通信アプリ、及び文書管理アプリ等を起動する。本実施形態において、起動部56は。起動手段の一例として機能する。
【0054】
生成部57は、主に、CPU501の処理によって実現され、判断部55によって行われた各判断処理に対応する各表示画面データ、又は各入力画面データを生成する。また、生成部57は、ロール情報及び文書雛型に基づいて、ディスプレイ507に表示された入力画面に係る入力画面データを生成する。本実施形態において、生成部57は、生成手段の一例として機能する。なお、生成部57は、文書管理支援端末5が有する構成以外に、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間に設けられた別の装置(端末)が有するような構成であってもよい。
【0055】
記憶読出部59は、主に、ROM502及びEEPROM504のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0056】
●ロールメンバー管理テーブル●
図6は、ロールメンバー管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図6に示されているようなロールメンバー管理テーブルによって構成されたロールメンバー管理DB5001が構築されている。ロールメンバー管理テーブルでは、グループ識別情報ごとに、グループ名、文書雛型識別情報、ロール識別情報、ロール名、一以上のメンバー名の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0057】
これらのうち、グループ識別情報は、処理対象に対して実施される処理に関連付けられたロールを含むグループを識別する識別情報であり、例えば、「G0001」、「G0002」等で与えられる。グループ名は、処理対象ごとの処理グループを識別する名称である。文書雛型識別情報は、処理対象に対して行われる所定の処理の処理結果として登録される結果文書の文書雛型(文書テンプレート)を識別する識別情報である。文書雛型識別情報は、結果文書を識別可能であれば、任意の文字列、数字の組合せで構成されてよい。ロール識別情報は、処理対象に対して実施される処理に関連付けられたロールを識別する識別情報であり、例えば、「R0001」、「R0002」等で与えられる。ロール名は、処理対象に対して実施される処理に関連付けられたロールを示し、例えば、「処理実行者」、「管理者」等で与えられる。そして、メンバーは、ロール名で示される各ロールを構成する人名を表す。本実施形態で用いられるロール(「role」)とは、処理対象に対する役割、役目などを示す。具体的には、ロールとは、処理対象に対して行われる処理及び管理、処理対象の処理に関わる人物又は組織、処理対象の管理に関わる人物又は組織等を表す。このように、ロール情報は、処理対象の処理者及び管理者に係る情報の一例でもある。
【0058】
本実施形態において、ロールメンバー管理DB5001は、グループ名、文書雛型識別情報、ロール識別情報、ロール名、一以上のメンバー名の各項目の各項目を、グループ識別情報ごとに対応付けて管理するロールメンバー管理手段の一例である。
【0059】
●文書雛型管理テーブル●
図7は、文書雛型管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図7に示されているような文書雛型管理テーブルによって構成された文書雛型管理DB5002が構築されている。文書雛型管理テーブルでは、文書雛型識別情報をタブとして、タイトル名、日時、一以上の処理結果、処理周期又は処理機関、ロール、承認者を含む各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0060】
これらのうち、タイトルは、処理対象の名称が与えられる。なお、処理対象には工具、測定器等が含まれることから、例えば、「スパナ1」、「オシロスコープ10」などの名称が与えられてよい。
【0061】
日時は、処理対象に対して行われた所定の処理又は処理結果を示す結果文書を作成した日時が入力される。
【0062】
処理結果のうち、画像又は写真の項目には処理対象を点検(検査)する際に撮影した撮影画像、撮影動画、イラスト、アイコン、サムネイル画像等が添付される。なお、写真、画像等に代えて又は加えて、これらの情報が格納されているURL情報が管理されていてもよい。また、処理結果のうち、電源オン時の初期表示の項目には、所定の処理が行われた処理対象に対して電源を投入した際の初期表示内容が登録される。また、処理結果のうち、計測値の入力の項目には、所定の処理として行われた点検(検査)によって計測されて計測値が入力される。
【0063】
処理周期又は初期期間は、処理対象に対して行われる処理の周期又は期間を表し、例えば、「毎日」、「2021/4/10-2021/4/14」などの期間を表す情報として与えられる。
【0064】
ロールは、ロールメンバー管理DB5001(図6参照)で管理されているロール名及びメンバーに対応付けられ、例えば、「処理実行者」とこれを構成するメンバー名、「管理者」とこれを構成するメンバー名が管理される。但し、ロールに係る情報は上述した内容に限らず、処理対象の種類、数量、状態等に応じて追加、削除されるようにしてもよい。
【0065】
承認者は、処理対象に対して行われた処理に対して登録された結果文書を承認する人物名が管理される。
【0066】
本実施形態において、文書雛型管理DB5002は、処理対象に対して行われる所定の処理結果を登録する文書雛型に係る各項目を、文書雛型識別情報ごとに対応付けて管理する文書雛型管理手段の一例である。
【0067】
●処理結果文書管理テーブル●
図8は、処理結果文書管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、図8に示されているような処理結果文書管理テーブルによって構成された処理結果文書管理DB5003が構築されている。処理結果文書管理テーブルでは、処理対象識別情報報ごとに、文書雛型識別情報、文書識別情報、文書保存先、処理結果が関連付けられて記憶、管理されている。
【0068】
これらのうち、処理対象識別情報は、処理対象を識別する識別情報であり、例えば、「C0001」、「C0002」等で与えられる。文書雛型識別情報は、処理対象に対して行われた所定の処理の結果として得られる処理結果文書を識別する識別情報であり、例えば、「D0001」、「D0002」等で与えられる。文書保存先は、処理結果文書が保存されている保存先を表し、所定のURL情報等で与えられる。処理結果は、処理対象に対して行われた所定の処理の結果を表し、例えば、処理対象に対して点検(検査)が行われた場合は、「OK」、「NG」等の状態で管理される。
【0069】
本実施形態において、処理結果文書管理DB5003は、文書雛型識別情報、文書識別情報、文書保存先、処理結果に係る各項目を、処理対象識別情報ごとに対応付けて管理する処理結果文書管理手段の一例である。
【0070】
<文書雛型生成装置の機能構成>
次に、図4を用いて、文書雛型生成装置7の機能構成について説明する。図4に示されているように、文書雛型生成装置7は、送受信部71、操作受付部72、表示制御部74、起動部76、生成部77及び記憶読出部79を有する。これら各機能部は、図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM702、EEPROM704及びHDD705のうち少なくとも一つからRAM703に展開された文書雛型生成装置7用のプログラムに従ったCPU701からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、文書雛型生成装置7は、図2に示されているROM702、EEPROM704及びHDD705のうち少なくとも一つにより構築される記憶部7000を有している。更に、記憶部7000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、文書雛型を生成するための文書雛型生成アプリ等が記憶されている。
【0071】
<<文書雛型生成装置の各機能構成>>
次に、文書雛型生成装置7の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている文書雛型生成装置7の送受信部71は、主に、ネットワークI/F711及び近距離通信I/F708に対するCPU701の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部71は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0072】
操作受付部72は、主に、キーボード712及びポインティングデバイス713のうち少なくとも一方が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU701が処理することによって実現される。なお、操作受付部72は、キーボード712又はポインティングデバイス713に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部72は、受付手段の一例として機能する。
【0073】
表示制御部74は、主に、ディスプレイ707に対するCPU701の処理によって実現され、文書雛型生成装置7における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部74は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ707に表示させる。本実施形態において、表示制御部74は、表示制御手段の一例として機能する。
【0074】
起動部76は、主に、CPU701の処理によって実現され、文書管理装置3との通信における通信アプリ、及び文書雛型生成アプリ等を起動する。本実施形態において、起動部76は。起動手段の一例として機能する。
【0075】
生成部77は、主に、CPU701の処理によって実現され、処理対象に対する処理結果を登録するための文書雛型に係る文書雛型情報を生成する。具体的には、生成部77は、文書雛型識別情報に対応付けられた処理対象に係るロールを表すロール情報、及び処理対象の処理状態に応じて、文書雛型情報を生成する。本実施形態において、生成部77は、生成手段の一例として機能する。
【0076】
記憶読出部79は、主に、ROM702、EEPROM704及びHDD705のうち少なくとも一つに対するCPU701の処理によって実現され、記憶部7000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部7000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部79は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0077】
<利用者端末の機能構成>
次に、図4を用いて、利用者端末9の機能構成について説明する。図4に示されているように、利用者端末9は、送受信部91、操作受付部92、表示制御部94、起動部96、生成部97及び記憶読出部99を有する。これら各機能部は、図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つからRAM903に展開された利用者端末9用のプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、利用者端末9は、図3に示されているROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つにより構築される記憶部9000を有している。更に、記憶部9000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を閲覧するための文書閲覧アプリ等が記憶されている。
【0078】
<<利用者端末の各機能構成>>
次に、利用者端末9の各機能構成について詳細に説明する。図4に示されている利用者端末9の送受信部91は、主に、ネットワークI/F911及び近距離通信I/F908に対するCPU901の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部91は、最新の登録文書に係る文書表示要求に応じて文書管理装置3が送信した、最新の登録文書データを受信する。本実施形態において、送受信部91は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0079】
操作受付部92は、主に、ポインティングデバイス913が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU901が処理することによって実現される。なお、操作受付部92は、ポインティングデバイス913に代えて、キーボード、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部92は、受付手段の一例として機能する。
【0080】
表示制御部94は、主に、ディスプレイ907に対するCPU901の処理によって実現され、利用者端末9における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部94は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ907に表示させる。本実施形態において、表示制御部94は、表示制御手段の一例として機能する。
【0081】
起動部96は、主に、CPU901の処理によって実現され、文書管理装置3との通信における通信アプリ、及び処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を閲覧するための文書閲覧アプリ等を起動する。本実施形態において、起動部96は。起動手段の一例として機能する。
【0082】
生成部97は、主に、CPU901の処理によって実現され、文書管理装置3が送信した最新登録文書に係る画面データを生成する。本実施形態において、生成部97は、生成手段の一例として機能する。
【0083】
記憶読出部99は、主に、ROM902及びEEPROM904のうち少なくとも一つに対するCPU901の処理によって実現され、記憶部9000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部9000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部99は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0084】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、図9乃至図22を用いて、実施形態に係る文書管理システムにおける各処理又は動作を説明する。
【0085】
<文書雛型生成処理及び文書雛型登録処理>
まず、文書雛型生成処理及び文書雛型登録処理について説明する。図9は、文書雛型生成処理の一例を示すシーケンス図である。図9に示されているように、文書雛型生成装置7の起動部76は、記憶部7000に記憶、管理されている、処理対象に対する処理に基づいて得られる文書の雛型を生成するための文書雛型作成アプリを、記憶読出部79を介して読み出して起動する(ステップS11)。なお、以降に説明する各処理において、各装置間での通信は、所定の手順による各種認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態であることを前提とする。
【0086】
次に、操作受付部72は、文書雛型生成装置7を利用する利用者によって操作されたキーボード712及びポインティングデバイス713の少なくとも一つに対する文書雛型の入力を受け付ける(ステップS12)。このときに受け付けられる文書雛型の入力は、ディスプレイ707に表示された文書登録枠等に対して、任意のデータ表示領域、任意のデータ入力領域等を、キーボード712及びポインティングデバイス713の少なくとも一つを利用して矩形等で与えるようにしてもよい。なお、ステップS12の処理において、処理対象の状態等に応じて、文書雛型のフォーマット、入力内容等を適宜変更して文書雛型を生成させるようにしてもよい。
【0087】
次に、生成部77は、ステップS12で受け付けられた文書雛型入力に基づいて、文書雛型を生成する(ステップS13)。これにあわせて、生成部77は、各文書雛型の入力時に利用者によって与えられたその文書雛型の文書雛型名称と対応付けて文書雛型識別情報を生成するようにしてもよい。なお、ステップS12,S13の処理に示した利用者による文書雛型の入力以外にも、文書雛型生成装置7が一以上の所定のテンプレートを用意して、利用者が入力した文書雛型名称に対応付けられた文書雛型を自動生成するような機能を備えていてもよい。更に、生成部77によって生成される文書雛型は、文書雛型生成装置7の外部にて生成されてもよい。すなわち、文書雛型生成装置7は、生成部77と同様の機能を有する外部装置又は外部サーバ等と通信することで、外部装置又は外部サーバ等により生成された文書雛型を受信するようにしてもよいし、外部装置又は外部サーバ等により生成された文書雛型を文書管理装置3に対して送信するように制御してもよい。
【0088】
次に、送受信部71は、文書雛型登録要求として、ステップ13で生成された文書雛型に係る文書雛型情報を文書管理装置3に送信する(ステップS14)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、文書雛型生成装置7が送信した文書雛型登録要求を受信する。
【0089】
次に、文書管理装置3の登録管理部38は、ステップS14で受信した文書雛型情報を文書雛型として記憶部3000の所定領域に登録する(ステップS15)。
【0090】
続いて、送受信部31は、文書雛型生成装置7に対して、文書雛型登録要求に対する文書雛型登録応答を送信する(ステップS16)。これにより、文書雛型生成装置7の送受信部71は、文書管理装置3が送信した文書雛型登録応答を受信する。このとき、文書雛型登録応答には、例えば、登録が成功したことを示す旨の状態フラグ、メッセージ等が含まれてよい。
【0091】
なお、上述したステップS11-S16の処理では、文書雛型生成装置7が起点となって所定の文書雛型を生成し、生成した所定の文書雛型を文書管理装置3に対して登録する処理シーケンスを説明した。これに代えて、例えば、文書管理装置3が起点となって文書雛型生成装置7に対して文書雛型の生成要求を送信し、文書雛型生成装置7で生成された所定の文書雛型を文書管理装置3が受信、登録するような処理シーケンスが実現されてもよい。このとき、文書雛型生成装置7に対して送信される文書雛型の生成要求には、新たな処理項目の追加、又は処理項目の削除を目的として、生成したい文書雛型における処理項目の追加、変更に係る各種情報が含まれてもよい。具体的には、文書管理装置3は、後述する処理結果文書の登録処理を実行した後、文書雛型識別情報に対応付けられた処理対象に係るロールを表すロール情報、及び処理対象の処理状態に応じて、文書雛型生成装置7に対して文書雛型の生成要求を送信するようにしてもよい。このような処理シーケンスを実現させることで、文書管理装置3は、例えば、処理対象に対する処理(点検、検査等)の処理項目の追加、削除等の変更を、最適なタイミングで文書雛型生成装置7に対して要求することが可能になる。
【0092】
本実施形態に係る文書管理システムでは、例えば、上述したステップS14及びS16の処理が実行される場合、文書雛型生成装置7と文書管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、文書雛型生成装置7と文書管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、文書雛型生成装置7と文書管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0093】
<ユーザ認証処理及びロール情報取得処理>
次に、ユーザ認証処理及びロール情報取得処理について説明する。図10は、ユーザ認証処理及びロール情報取得処理の一例を示すシーケンス図である。図10に示されているように、文書管理支援端末5の起動部56は、記憶部5000に記憶、管理されている、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を管理するための文書管理アプリを、記憶読出部59を介して読み出して起動する(ステップS21)。ここで、文書管理アプリと上述した文書雛型作成アプリとは同一のアプリであってもよい。なお、以降に説明する各処理において、各装置間での通信は、所定の手順による各種認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態であることを前提とする。
【0094】
次に、撮像取得部53は、処理対象の一例としての工具、治具、測定機器等に貼付、印刷等により与えられた二次元コードの一例としてのQRコードを撮像(撮影)することにより、QRコードに埋め込まれている処理対象を識別する処理対象識別情報及び文書雛型識別情報を取得する(ステップS22)。この文書雛型識別情報は、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を生成するための文書雛型を識別する識別情報である。本実施形態では、便宜上、処理対象の一例として治具について説明するが、上述したように、これに限らず、工具、測定機器等を処理対象としてもよい。
【0095】
次に、操作受付部52は、利用者の所定に操作に基づくログイン操作を受け付ける(ステップS23)。このとき、操作受付部52は、ログイン操作として例えば、利用者の利用者識別情報(ユーザID)及びログインパスワードの入力を受け付ける。
【0096】
次に、送受信部51は、文書管理装置3に対してユーザ認証要求を送信する(ステップS24)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、文書管理支援端末5が送信したユーザ認証要求を受信する。このとき、ユーザ認証要求には、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間で確立されたセッションID、文書管理支援端末5の端末識別情報、文書管理支援端末5を利用する利用者識別情報及びログインパスワードが含まれる。
【0097】
次に、文書管理装置3の認証部36は、ステップS24で受信したユーザ認証要求に基づいてユーザ認証を行う(ステップS25)。具体的には、認証部36は、受信したユーザ認証要求に含まれる利用者識別情報とログインパスワードを検索キーとしてログイン情報管理DB3001(図5参照)を検索することにより、対応するログインパスワードを比較して認証の許否を行う。このとき、利用者識別情報に加えて又は代えて、セッションID、端末識別情報を検索キーとして用いてもよい。更には、参加した文書管理支援端末5のIPアドレスをステップS24にて受信し、文書管理支援端末5のIPアドレスを検索キーとして用いてもよい。
【0098】
次に、送受信部31は、文書管理支援端末5に対して、ユーザ認証要求の応答としてのユーザ認証応答を送信する(ステップS26)。これにより、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3が送信したユーザ認証応答を受信する。このとき、ユーザ認証応答には、ログイン情報管理DB3001(図5参照)から読み出されたセッションID、利用者名、及びユーザ認証が成功したことを示す旨の状態フラグ、メッセージ等が含まれてよい。但し、利用者名は、文書管理装置3が送信したものを受信することに限らず、文書管理支援端末5がアプリの起動時等のタイミングで、利用者による利用者名の入力等によって取得するようにしてもよい。
【0099】
次に、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3に対してロール情報及び処理予定日時情報の取得要求を送信する(ステップS27)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、文書管理支援端末5が送信したロール情報及び処理予定日時情報の取得要求を受信する。このとき、ロール情報及び処理予定日時情報の取得要求には、ステップS22で取得したQRコードに埋め込まれた文書雛型識別情報が含まれる。
【0100】
次に、文書管理装置3の取得部32は、ロール情報及び処理予定日時情報を取得する(ステップS28)。具体的には、取得部32は、記憶読出部39を介して、記憶部3000の所定領域に記憶、管理され、ステップS27で受信した文書雛型識別情報に対応付けられている所定の文書雛型(文書テンプレート)を読み出してその文書雛型に含まれるロール情報及び処理予定日時情報を取得する。
【0101】
次に、送受信部31は、文書管理支援端末5に対して、ロール情報及び処理予定日時情報の取得要求に対する取得応答を送信する(ステップS29)。これにより、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3が送信した取得応答を受信する。このとき、取得応答には、ロール情報、処理予定日時情報、及びロール情報に関連付けられた文書雛型を構成する文書雛型情報が含まれる。
【0102】
本実施形態に係る文書管理システムでは、例えば、上述したステップS24及びS26の処理が実行される場合、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0103】
●画面表示例●
ここで、QRコードを撮影する際の文書管理支援端末5における表示画面例について説明する。図11は、文書管理支援端末におけるコード情報を取得する際の操作画面例である。図11に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、撮像取得部53及び起動部56によって起動されたQRコード撮像画面5011が表示される。QRコード撮像画面5011が表示されることにより、利用者は、QRコード撮像画面5011中の所定の領域内にQRコードを収めて撮像(撮影)し、文書雛型識別情報等の必要な情報を取得することができる。
【0104】
<ログインユーザの判断処理及び画面データ生成処理>
次に、文書管理支援端末5におけるログインユーザの判断処理及び画面データ生成処理について説明する。図12は、ログインユーザ及び処理内容に対する判断処理の一例を示すシーケンス図である。まず、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3に対して、最新の登録文書取得要求を送信する(ステップS31)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、文書管理支援端末5が送信した最新の登録文書取得要求を受信する。このとき、最新の登録文書取得要求には、処理対象の一例である治具を識別する処理対象識別情報が含まれる。
【0105】
次に、文書管理装置3の記憶読出部39は、記憶部3000の所定領域に記憶、管理されている登録文書のうち、処理対象識別情報に対応付けられた登録文書を読み出す(ステップS32)。
【0106】
次に、送受信部31は、ステップS31で受信した最新の登録文書取得要求に対する応答として、文書管理支援端末5に対して、最新の登録文書取得応答を送信する(ステップS33)。これにより、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3が送信した最新の登録文書取得応答を受信する。このとき、最新の登録文書取得応答には、最新の登録文書情報、文書保存先情報が含まれる。更に、最新の登録文書情報には、例えば、治具に対する処理の一例としての点検(検査)結果を示す「OK」、「NG」等の状態情報が含まれる。
【0107】
次に、文書管理支援端末5の判断部55は、ログインユーザ及び処理内容に対する判断を行う(ステップS34)。
【0108】
<ログインユーザ及び処理内容に対する判断の詳細>
続いて、文書管理支援端末5の判断部55によるログインユーザ及び処理内容に対する判断の詳細について説明する。図13は、ログインユーザ及び処理内容に対する各判断処理の詳細を示すフローチャートである。まず、判断部55は、記憶読出部59を介して、ステップS26で取得したログインユーザとしての利用者名を検索キーとしてロールメンバー管理DB5001(図6参照)を検索することにより、対応するロール名及びすべてのメンバー名を読み出す。これにより、判断部55は、ログインユーザは処理対象の治具に関する関連メンバーであるかを判断する(ステップS34-1)。
【0109】
ログインユーザが処理対象の治具に関する関連メンバーである場合(ステップS34-1でYES)、判断部55は更に、ログインユーザは処理担当者であるかを判断する(ステップS34-2)。
【0110】
ログインユーザが処理担当者である場合(ステップS34-2でYES)、判断部55は更に、登録済の最後の処理結果がOKかを判断する(ステップS34-3)。具体的には、判断部55は、記憶読出部59を介して、ロールメンバー管理DB5001(図6参照)で管理されているロール名に対応付けられた文書雛型識別情報を検索キーとして処理結果文書管理DB5003(図8参照)を検索することにより、対応する処理結果を読み出す。
【0111】
登録済の最後の処理結果がOKの場合(ステップS34-3でYES)、判断部55は更に、現在日時は処理実施予定日かを判断する(ステップS34-4)。具体的には、判断部55は、まず文書管理支援端末5が有する時計情報から現在日時を把握する。続いて判断部55は、記憶読出部59を介して、文書雛型識別情報を検索キーとして文書雛型管理DB5002(図7参照)を検索することにより、対応する処理周期又は処理期間を読み出し、現在日時が処理周期又は処理期間に含まれるかを判断する。これにより、現在日時が処理実施予定日である場合(ステップS34-4でYES)、判断部55は、表示制御部54を介して処理結果入力画面へ遷移させて、このフローを抜ける(ステップS34-5)。
【0112】
他方、ログインユーザが処理対象の治具に関する関連メンバーでない場合(ステップS34-1でNO)、判断部55は、表示制御部54を介してエラー表示画面へ遷移させて、このフローを抜ける(ステップS34-6)。
【0113】
また、ログインユーザが処理担当者でない場合(ステップS34-2でNO)、判断部55は、表示制御部54を介して登録済の最新処理結果表示画面へ遷移させて、このフローを抜ける(ステップS34-7)。
【0114】
また、登録済の最後の処理結果がOKでない場合(ステップS34-3でNO)、判断部55は、表示制御部54を介して是正結果入力画面へ遷移させて、このフローを抜ける(ステップS34-8)。
【0115】
また、現在日時が処理実施予定日でない場合(ステップS34-4でNO)、判断部55は、表示制御部54を介して次回の処理予定部表示画面へ遷移させて、このフローを抜ける(ステップS34-9)。なお、文書管理システム2において、上述したステップS34の処理とその詳細な各判断処理は、文書管理装置3において実行されるようにしてもよい。その場合は、上述した各種DB及び判断部55に相当する判断部を文書管理装置3に設けてそれぞれの判断を行い、各判断結果を文書管理支援端末5に送信するようにしてもよい。その後、文書管理装置3は、各判断結果に応じて文書管理支援端末5に表示される各表示画面に入力された処理結果情報を受信するようにしてもよい。
【0116】
図12に戻り、生成部57は、ステップS34で実行した各判断結果に応じた各表示画面に係る表示画面データ又は各入力画面に係る入力画面データを生成する(ステップS35)。ここで生成される表示画面データは、図13に示したステップS34-6の「エラー表示画面」、ステップS34-7の「登録済の最新処理結果の表示画面」、ステップS34-9の「次回処理予定日の表示画面」である。更に、ここで生成される入力画面データは、ステップS34-5の「処理結果入力画面」、ステップS34-8の「是正結果入力画面」である。
【0117】
次に、操作受付部52は、各入力画面の表示、及び利用者による処理結果又は是正結果の入力を受け付ける(ステップS36)。
【0118】
●画面表示例●
ここで、文書管理支援端末5に表示される処理結果を入力するための表示画面例について説明する。図14は、文書管理支援端末における処理結果入力画面例である。図14に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって処理結果入力画面5012が表示される。処理結果入力画面5012では、処理対象となる治具等の名称をはじめとして、処理に係る「日時」、処理対象の「写真」、「初期表示」、「計測値」を含む項目が表示され、それらの項目に対応した処理結果、又は画像、写真等を貼付する領域が表示される。なお、図14に示した状態は、処理結果を入力する前の文書テンプレートの一例を示している。利用者は、これらの項目に必要な処理結果、又は画像、写真等を貼付した後、送信ボタン5051を操作することで、処理対象1に対する処理結果を文書管理装置3に登録させることができる。
【0119】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示される処理結果を入力した後の表示画面例について説明する。図15は、文書管理支援端末における処理結果入力画面例である。図15に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって処理結果入力画面5012が表示される。処理結果入力画面5012では、図14に示した処理対象の処理に係る「日時」、処理対象の「写真」、「初期表示」、「計測値」を含む項目に対応した処理結果、画像、写真等が添付された状態が示されている。利用者は、この状態で送信ボタン5051を操作することで、処理対象1に対して入力された処理結果を文書管理装置3で管理されている処理対象の結果文書として登録させることができる。
【0120】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示されるエラー表示画面例について説明する。図16は、文書管理支援端末におけるエラー表示画面例である。図16に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によってエラー表示画面5013が表示される。エラー表示画面5013では、処理対象1に対して、処理結果に対する表示権利がないことを示す旨のメッセージが表示される。この「処理結果を表示する権利がない」ことを示す旨のメッセージが表示される条件は、上述したステップS34-1の処理において、文書管理支援端末5にログインしたログインユーザが、処理対象の一例である治具の関連メンバーでないことである。
【0121】
エラー表示画面5013では更に、確認ボタン5061が表示される。利用者はこの確認ボタン5061を操作することで、他の画面に遷移させることができる。
【0122】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示される最新処理結果後の表示画面例について説明する。図17は、文書管理支援端末における最新処理結果の表示画面例である。図17に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって最新処理結果表示画面5014が表示される。最新処理結果表示画面5014では、図15に示した処理結果入力画面5012の処理結果に対して承認者によって承認された後の状態が表示されている。利用者は、この状態で確認ボタン5061を操作することで、他の画面に遷移させることができる。
【0123】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示される是正結果を入力するための表示画面例について説明する。図18は、文書管理支援端末における是正結果入力画面例である。図18に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって是正結果入力画面5015が表示される。是正結果入力画面5015では、処理対象に対する是正内容として、例えば、是正処理を行う日時、是正処理を行ったときの処理対象の画像、写真等の情報、及び是正内容の入力欄が表示される。なお、図18に示した是正結果入力画面5015は、是正結果を入力する場合の是正文書の雛型(是正文書のテンプレート)である。是正結果入力画面5015では更に、表示制御部54によって送信ボタン5051が表示されている。
【0124】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示される是正結果を入力した後の画面例について説明する。図19は、文書管理支援端末における是正結果入力画面例である。図19に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって是正結果入力画面5015が表示される。是正結果入力画面5015では、図18に示した是正結果入力画面5015に対して、是正処理を行った内容が入力された後の状態が表示されている。利用者は、この状態で送信ボタン5051を操作することで、処理対象1に対して是正された処理結果を文書管理装置3で管理されている処理対象の是正結果文書として登録させることができる。
【0125】
●画面表示例●
次に、文書管理支援端末5に表示される次回処理予定日の画面例について説明する。図20は、文書管理支援端末における次回処理予定日の表示画面例である。図20に示されているように、文書管理支援端末5のディスプレイ507には、表示制御部54によって次回処理予定日表示画面5016が表示される。次回処理予定日表示画面5016では、処理対象1に対して、次回の処理日時を示す旨のメッセージが表示される。
【0126】
次回処理予定日表示画面5016では更に、確認ボタン5061が表示される。利用者はこの確認ボタン5061を操作することで、他の画面に遷移させることができる。
【0127】
<処理結果文書の登録処理>
再び図12に戻り、送受信部51は、処理結果文書の登録(投稿)要求を文書管理装置3に送信する(ステップS37)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、文書管理支援端末5が送信した処理結果文書の登録(投稿)要求を受信する。このとき、処理結果文書の登録(投稿)要求には、処理対象に対応付けられた文書雛型識別情報、及び処理対象に対して行われた点検(検査)等の結果に係る処理結果情報が含まれる。
【0128】
次に、文書管理装置3の登録管理部38は、ステップS37で受信した処理結果情報に基づく処理結果文書を登録して管理する(ステップS38)。具体的には、例えば、登録管理部38は、ステップS37で受信した文書雛型識別情報に対応する文書雛型を記憶読出部39を介して記憶部3000の所定領域から読み出し、読み出した文書雛型に、受信した処理結果情報を反映して処理結果文書として登録し、記憶部3000の所定領域で管理をする。
【0129】
次に、送受信部31は、ステップS37の処理結果文書の登録(投稿)要求に対する応答として、処理結果文書の登録(投稿)応答を文書管理支援端末5に送信する(ステップS39)。これにより、文書管理支援端末5の送受信部51は、文書管理装置3が送信した処理結果文書の登録(投稿)応答を受信する。このとき、処理結果文書の登録(投稿)応答には、処理結果文書の登録(投稿)が完了した旨を示す状態フラグ、通知内容等が含まれる。
【0130】
本実施形態に係る文書管理システムでは、例えば、上述したステップS31及びS33、並びにステップS37及びS39の各処理が実行される場合、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、文書管理支援端末5と文書管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0131】
<利用者端末における最新登録文書の表示処理>
次に、利用者端末9における最新登録文書の表示処理について説明する。図21は、利用者端末において最新登録文書を表示するための処理の一例を示すシーケンス図である。まず、利用者端末9の起動部96は、記憶部9000に記憶、管理されている、処理対象に対する処理に基づいて得られた文書を閲覧するための文書閲覧アプリを、記憶読出部99を介して読み出して起動する(ステップS41)。ここで、文書閲覧アプリと上述した文書管理アプリとは同一のアプリでそれぞれの機能に応じた使い分けが行われるようにしてもよい。
【0132】
続いて、送受信部91は、最新の登録(投稿)文書表示要求を文書管理装置3に送信する(ステップS42)。これにより、文書管理装置3の送受信部31は、利用者端末9が送信した最新の登録(投稿)文書表示要求を受信する。このとき、最新の登録(投稿)文書表示要求には、例えば、利用者端末9を利用する利用者を識別する利用者識別情報が含まれる。
【0133】
次に、記憶読出部39は、記憶部3000の所定領域に記憶、管理されているすべての最新の登録文書を読み出す(ステップS43)。
【0134】
次に、送受信部31は、ステップ42で受信した最新の登録(投稿)文書表示要求に対する応答として、最新の登録(投稿)文書表示応答を利用者端末9に送信する(ステップS44)。これにより、利用者端末9の送受信部91は、文書管理装置3が送信した最新の登録(投稿)文書表示応答を受信する。このとき、最新の登録(投稿)文書表示応答には、最新の登録文書に係る登録文書データ(情報)が含まれる。
【0135】
次に、利用者端末の生成部97は、ステップS44で受信した最新の登録文書に係る登録文書データ(情報)に基づいて、最新の登録文書に係る画面データを生成する(ステップS45)。
【0136】
続いて、表示制御部94は、ステップS45で生成した最新の登録文書に係る画面データに係る最新の登録文書に係る画面をディスプレイ907に表示する(ステップS46)。
【0137】
●画面表示例●
ここで、利用者端末9に表示される表示画面例について説明する。図22は、利用者端末における最新登録文書の表示画面例である。図22に示されているように、利用者端末9のディスプレイ907には、表示制御部94によってユーザサイト画面9011が表示される。ユーザサイト画面9011では、処理に係る「日時」、「投稿者」、処理対象の「写真」、「処理内容」、「場所」、「「処理対象」を含む項目が表示され、それらの項目に対応した各種情報、及び写真等の画像が表示される。これにより、利用者は、どのような処理対象がどのような処理状態になっているかを一目で確認することが可能になる。
【0138】
本実施形態に係る文書管理システムでは、例えば、上述したステップS42及びS44の処理が実行される場合、利用者端末9と文書管理装置3との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、利用者端末9と文書管理装置3との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、利用者端末9と文書管理装置3との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0139】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、文書管理支援端末5は、文書雛型識別情報に対応付けられ処理対象に係るロールを表すロール情報、及び文書管理装置3で管理され処理対象の処理状態に応じて与えられた文書雛型に係る文書雛型情報に基づいて生成された入力画面に対して、処理対象に対する入力を受け付ける(ステップS36)。これにより、処理対象に関する情報や処理対象の処理状態を考慮した入力環境が与えられるため、処理対象に対する処理又は処理結果の管理に関する利便性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
【0140】
更に、本実施形態によれば、上述した効果に加えて、処理対象に対する処理(点検、検査等)の処理項目の追加、削除等の変更を、最適なタイミングで文書雛型生成装置7に対して要求することが可能になるという効果を奏する。
【0141】
更に、本実施形態によれば、上述した効果に加えて、文書管理装置3に登録された各処理対象に係る処理結果を利用者端末9で確認することができるので、利用者は、どのような処理対象がどのような処理状態になっているかを一目で確認することが可能になるという効果を奏する。
【0142】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0143】
更に、上述した実施形態において、ログインユーザ、処理結果、処理実施予定日に対する判断、並びに、判断結果に応じた入力画面データの生成は、人工知能(AI)を利用した機械学習によって実現するようにしてもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0144】
更に、上述した実施形態において、処理内容は、工具、治具、測定機器等の処理対象に対して行われる所定の点検(検査)に加えて又は代えて、所定の校正、バージョンアップ(アップデート)作業等の処理であってもよい。
【0145】
これまで本発明の一実施形態に係る文書管理システム、文書管理支援端末、文書管理支援方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0146】
1 通信システム
2 文書管理システム
3 文書管理装置
5 文書管理支援端末
7 文書雛型生成装置
9 利用者端末
31 送受信部(送信手段の一例)
38 登録管理部(登録管理手段の一例)
51 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
52 操作受付部(受付手段の一例)
53 撮像取得部(取得手段の一例)
54 表示制御部(表示制御手段の一例)
57 生成部(生成手段の一例)
507 ディスプレイ(表示手段の一例)
707 ディスプレイ(表示手段の一例)
907 ディスプレイ(表示手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0147】
【特許文献1】WO2019/107169
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22