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特開2023-66265情報処理システム、情報処理装置、プログラム、利用者端末、及び情報処理方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066265
(43)【公開日】2023-05-15
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、プログラム、利用者端末、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20230508BHJP
   H04N 21/2668 20110101ALI20230508BHJP
   H04N 21/4725 20110101ALI20230508BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230508BHJP
【FI】
H04L67/02
H04N21/2668
H04N21/4725
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176894
(22)【出願日】2021-10-28
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】菊地 英敏
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA27
5C164GA07
5C164SA25S
5C164SC05P
5C164UA04S
5C164UB92S
5C164UD43P
5L049CC12
5L049CC17
(57)【要約】
【課題】通信を利用した仮想的な購入行動やイベント、店舗観察、現場観察において、必要に応じた臨場感のある映像をより効率的に利用者に提供できること。
【解決手段】情報処理装置と、第1の利用者端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、情報処理装置は、第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または内部画像を第1の利用者端末に表示させる第1の配信データを第1の利用者端末に送信する手段と、画像または内部画像の所定の領域に対する第1の利用者の操作に基づいて第1の配信データに対応するライブ映像を第1の利用者端末に表示させる第2の配信データを送信する手段と、を有し、第1の利用者端末は、受信した第1の配信データに基づいてオブジェクトの画像または内部画像を表示し、及び第2の配信データに基づいてライブ映像を表示する表示制御手段と、を有することで上記課題を解決する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、第1の利用者が操作する第1の利用者端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記第1の利用者端末に表示させるための第1の配信データを前記第1の利用者端末に送信する第1の送信手段と、
前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させるための第2の配信データを送信する第2の送信手段と、
を有し、
前記第1の利用者端末は、
受信した前記第1の配信データに基づいて前記オブジェクトの画像または内部画像を表示し、前記第2の配信データに基づいて前記ライブ映像を表示する表示制御手段と、
を有する
情報処理システム。
【請求項2】
前記情報処理システムは、更に、
第2の利用者が操作する第2の利用者端末が通信可能に接続されており、
前記情報処理装置は、更に、
前記第1の利用者が操作する第1の利用者端末と、前記第1の利用者に応対する前記第2の利用者が操作する第2の利用者端末と、に双方向のコミュニケーション機能を提供するコミュニケーション機能提供手段、
を有する請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの地図画像及び外観画像を含み、
前記表示制御手段は、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの地図画像、前記外観画像、前記内部画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの地図画像を含み、
前記表示制御手段は、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの地図画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの外観画像を含み、
前記表示制御手段は、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの外観画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項1又は2記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第2の送信手段は、前記第1の配信データに所定の条件が含まれている場合、該所定の条件を満たした前記第1の利用者端末に対し、前記第2の配信データを送信する
請求項1乃至5の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第2の送信手段は、前記ライブ映像として、周囲を360度画像として撮影可能なカメラによるライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させる前記第2の配信データを、前記第1の利用者端末に送信する
請求項1乃至6の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
単数又は複数の前記オブジェクトの画像が記号表記により選択可能に表示された前記オブジェクトの地図画像を生成する地図画像生成手段、
を更に有する請求項1乃至7の何れか一項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
第1の利用者が操作する第1の利用者端末と通信可能に接続された情報処理装置であって、
前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記第1の利用者端末に表示させるための第1の配信データを前記第1の利用者端末に送信する第1の送信手段と、
前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させるための第2の配信データを送信する第2の送信手段と、
を有する情報処理装置。
【請求項10】
第1の利用者が操作する第1の利用者端末と通信可能に接続された情報処理装置を、
前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記第1の利用者端末に表示させるための第1の配信データを前記第1の利用者端末に送信する第1の送信手段、
前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させるための第2の配信データを送信する第2の送信手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
第1の利用者が操作する利用者端末であって、
情報処理装置から、前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記利用者端末に表示するための第1の配信データ、及び前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記利用者端末に表示させるための第2の配信データを受信する通信手段と、
受信した前記第1の配信データに基づいて前記オブジェクトの画像または内部画像を表示し、前記第2の配信データに基づいて前記ライブ映像を表示する表示制御手段と、
を有する利用者端末。
【請求項12】
情報処理装置と、第1の利用者が操作する第1の利用者端末とが通信可能に接続された情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記情報処理装置は、
前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記第1の利用者端末に表示させるための第1の配信データを前記第1の利用者端末に送信する第1の送信ステップと、
前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させるための第2の配信データを送信する第2の送信ステップと、
を実行し、
前記第1の利用者端末は、
受信した前記第1の配信データに基づいて前記オブジェクトの画像または内部画像を表示し、前記第2の配信データに基づいて前記ライブ映像を表示する表示制御ステップ、
を実行する
情報処理方法。
【請求項13】
前記情報処理システムは、更に、
第2の利用者が操作する第2の利用者端末が通信可能に接続されており、
前記情報処理装置は、更に、
前記第1の利用者が操作する第1の利用者端末と、前記第1の利用者に応対する前記第2の利用者が操作する第2の利用者端末と、に双方向のコミュニケーション機能を提供するコミュニケーション機能提供ステップ、
を実行する請求項12記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの地図画像及び外観画像を含み、
前記表示制御ステップは、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの地図画像、前記外観画像、前記内部画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項12又は13記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの地図画像を含み、
前記表示制御ステップは、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの地図画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項12又は13記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記オブジェクトの画像は、前記第1の利用者により選択可能となるように表示された前記オブジェクトの外観画像を含み、
前記表示制御ステップは、前記第1の利用者の操作に基づいて、前記オブジェクトの外観画像、及び前記ライブ映像の順番に表示する
請求項12又は13記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記第2の送信ステップは、前記第1の配信データが所定の条件を満たしている場合、該所定の条件を満たした前記第1の利用者端末に対し、前記第2の配信データを送信する
請求項12乃至16の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項18】
前記第2の送信ステップは、前記ライブ映像として、周囲を360度画像として撮影可能なカメラによるライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させる前記第2の配信データを、前記第1の利用者端末に送信する
請求項12乃至17の何れか一項に記載の情報処理方法。
【請求項19】
単数又は複数の前記オブジェクトの画像が記号表記により選択可能に表示された前記オブジェクトの地図画像を生成する地図画像生成ステップ、
を更に有する請求項12乃至18の何れか一項に記載の情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、プログラム、利用者端末、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット空間にある施設のストリートビューでの閲覧や当該施設で販売されている商品を購入することが可能となった。例えば商店街や商店内に配置された移動カメラ又は複数の固定カメラを利用してあらかじめ設定した画像を提供した商店街の仮想的な探索を可能とする商品購入支援システムは従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来技術は、あらかじめ設定した画像のみ提供し、消費者等のユーザから商品購入操作を受け付けた後、一般的なECサイトの処理を行うものであり、通信を利用した仮想的な購入行動において必要とされることのある臨場感を得られるものではない。
【0004】
本開示は、通信を利用した仮想的な購入行動やイベント、店舗観察、現場観察において、必要に応じた臨場感のある映像をより効率的に利用者に提供できること、を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、情報処理装置と、第1の利用者が操作する第1の利用者端末とが通信可能に接続された情報処理システムであって、前記情報処理装置は、前記第1の利用者により選択可能となるよう表示されたオブジェクトの画像、または該オブジェクトの内部画像を前記第1の利用者端末に表示させるための第1の配信データを前記第1の利用者端末に送信する第1の送信手段と、前記画像または前記内部画像の所定の領域に対する前記第1の利用者の操作に基づいて前記第1の配信データに対応するライブ映像を前記第1の利用者端末に表示させるための第2の配信データを送信する第2の送信手段と、を有し、前記第1の利用者端末は、受信した前記第1の配信データに基づいて前記オブジェクトの画像または内部画像を表示し、前記第2の配信データに基づいて前記ライブ映像を表示する表示制御手段と、を有する情報処理システムである。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、通信を利用した仮想的な購入行動や店舗観察、現場観察において、必要に応じた臨場感のある映像をより効率的に利用者に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。
図2】本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図3】本実施形態に係るスマートフォンの一例のハードウェア構成図である。
図4】本実施形態に係る情報処理システムの一例の機能構成図である。
図5】建物情報の一例について説明する図である。
図6】建物情報の他の例について説明する図である。
図7】内部画像情報の一例について説明する図である。
図8】ライブ映像配信設定の一例について説明する図である。
図9】地図情報の一例について説明する図である。
図10】地図情報に対する登録処理の一例について説明する図である。
図11】地図情報に対する登録処理の他の例について説明する図である。
図12】本実施形態に係る情報処理システムの登録処理の一例を示したフローチャートである。
図13】本実施形態に係る情報処理システムの表示処理の一例を示したフローチャートである。
図14】外観画像の一例のイメージ図である。
図15】本実施形態に係る情報処理システムの建物種別「単体」の表示処理の一例を示したフローチャートである。
図16】内部画像の一例のイメージ図である。
図17】本実施形態に係る情報処理システムの建物種別「複合」の表示処理の一例を示したフローチャートである。
図18】フロアガイドの一例のイメージ図である。
図19】内部画像の所定領域に対する操作を操作者から受け付けた場合の表示処理の一例のフローチャートである。
図20】外観画像の他の例のイメージ図である。
図21】ライブ映像の一例のイメージ図である。
図22】地図情報の一例について説明する図である。
図23】ライブ映像の一例のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、第1の利用者が商品の購入者等、第2の利用者が商品の販売者(担当者)である例を説明するが、この例に限定されない。本実施形態において、購入者等は、商品の購入が必須でなく、購入者又は購入予定者などを含む。販売者は購入者等に応対する店員、スタッフ、係員などであればよい。
【0009】
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図1に示す情報処理システム1は、情報処理装置10、第1の利用者端末12、ライブ映像配信者システム14、及び決済システム16を有し、ネットワーク18を介して通信を行う。ライブ映像配信者システム14は、第2の利用者端末20、カメラ22、及びEC(Electronic commerce)サイト装置24を有する。ライブ映像配信者システム14は、第2の利用者端末20、及び複数台のカメラ22を有する構成でもよい。ネットワーク18はインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0010】
第1の利用者端末12は商品の購入者等が操作する情報処理端末である。第1の利用者端末12はPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、又はPDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0011】
第2の利用者端末20は、購入者等に応対する販売者が操作する情報処理端末である。第2の利用者端末20はPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、又はPDA等である。
【0012】
情報処理装置10は、本実施形態に係るサービスを提供する。情報処理装置10はPC又はワークステーション等である。情報処理装置10はサーバ装置、ASP(Application Service Provider)、又はクラウドコンピューティングにより実現してもよい。
【0013】
カメラ22は、建物の内部又は入居物件の内部の商品の売場等に設置される。カメラ22は撮影画像として周囲の360度画像を撮影し、建物の内部又は入居物件の内部の商品の売場等のライブ映像を配信可能である。カメラ22は、例えば一度の撮影で360°の全天球パノラマ画像を得るデジタルカメラなどを利用できる。なお、カメラ22は360度画像を撮影する撮影装置に限定されるものではなく、例えば第1の利用者端末12から撮影方向を左右方向に振るパン操作及び上下方向に振るチルト操作が可能な撮影装置であってもよい。
【0014】
カメラ22は、販売者が装着するウエアラブルカメラ、又は販売者が操作する第2の利用者端末20の内蔵カメラなどであってもよい。ウエアラブルカメラは、販売者が頭又は肩などに装着し、ハンズフリーで販売者が見ている方向の画像(目線画像)を撮影するカメラである。カメラ22はスマートフォンやスマートグラス等の各種スマートデバイスの内蔵カメラであってもよい。カメラ22は直接又は第2の利用者端末20を介して通信を行う。カメラ22は建物の内部又は入居物件の内部の商品の売場等を撮影し、第1の利用者端末12にライブ映像を配信できる。
【0015】
第1の利用者端末12及び第2の利用者端末20は、通話機能、音声データによるパケット通信、又はWebRTC(Web Real-Time Communication)などを利用して音声による双方向のコミュニケーション機能を、購入者等及び販売者に提供する。また、第1の利用者端末12及び第2の利用者端末20は、チャット機能などを利用して文字(テキスト)による双方向のコミュニケーション機能を、購入者等及び販売者に提供してもよい。
【0016】
ECサイト装置24は、商品の決済機能など、販売者が商品を販売するWebサイトに関する処理を行う。ECサイト装置24は、例えばサーバ装置、ASP、又はクラウドコンピューティングにより実現してもよい。また、決済システム16は、商品の決済機能を提供する。
【0017】
第1の利用者端末12は、例えば地図画像などの建物選択画像から購入者等が選択した建物の外観画像を表示する。したがって、購入者等は建物の外観画像を参照しながら、内部画像を表示させる建物を選択できる。また、第1の利用者端末12は購入者等が選択した建物の内部画像を表示する。したがって、購入者等は建物の内部画像を参照しながら、建物の内部のライブ映像を表示させる店舗又はテナント(入居物件)を選択できる。
【0018】
例えば第1の利用者端末12は前述のとおり、360°の全天球パノラマ画像を得るデジタルカメラなどによる撮影画像を用いて、店舗又はテナントの360度画像から購入者等の操作により選択された撮影方向の撮影画像を表示できる。購入者等は第1の利用者端末12に表示された撮影画像から、例えばライブ映像を表示したい箇所を確認できる。また、第1の利用者端末12は購入者等が選択した箇所の建物の内部のライブ映像を表示する。
【0019】
気になる商品があれば、購入者等は第1の利用者端末12から販売者が操作する第2の利用者端末20を呼び出し、販売者との双方向コミュニケーションを開始する。購入者等は、建物の内部のライブ映像を参照しつつ、販売者と音声又はチャットによるコミュニケーションを取り、商品を購入できる。
【0020】
このように、購入者等は、通信を利用した仮想的な購入行動であっても、選択した店舗又はテナントの内部のライブ映像を参照しながら、販売者とコミュニケーションを取ることができる。したがって、購買者等は、実際の店舗又はテナントに行って買い物しているかのように、販売者に商品の購入を伝えることができ、一連の購入行動の没入感を享受できるとともに、継続的に映像を流し続けるものと異なり、必要に応じた臨場感のある映像をより効率的に購入者等に提供できる。
【0021】
例えば店舗又はテナントに実際に行って商品を購入する場合、購入者等は店舗又はテナントの外観を見ながら移動し、気になった店舗又はテナントがあれば、店舗又はテナントに入り、内部を見て回り、気になる商品を見つける。気になった商品があれば、販売者に商品の説明を聞いたりしたあと、商品を購入する。
【0022】
本実施形態は、店舗又はテナントに実際に行って商品を購入する場合に即して、第1の利用者端末12に表示を行い、購買者等と販売者とのコミュニケーションを行わせ、実際の店舗又はテナントに行って買い物しているかのように、購入者等に一連の購入行動の没入感を享受させる。
【0023】
図1に示す情報処理システム1の構成は一例である。例えば情報処理装置10の機能の少なくとも一部は、第1の利用者端末12に設けるようにしてもよい。第1の利用者端末12及び第2の利用者端末20の機能の少なくとも一部は、情報処理装置10に設けるようにしてもよい。決済システム16及びECサイト装置24の機能の少なくとも一部は情報処理装置10に設けるようにしてもよい。
【0024】
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
図1の情報処理装置10、決済システム16、及びECサイト装置24は、例えば図2に示すようなハードウェア構成のコンピュータ500により実現される。また、図1の第1の利用者端末12及び第2の利用者端末20は、PCの場合、例えば図2に示すようなハードウェア構成のコンピュータ500により実現される。図2は本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
【0025】
コンピュータ500は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0026】
これらのうち、CPU501は、プログラムに従ってコンピュータ500全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
【0027】
ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウインドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。ネットワークI/F509はネットワーク18を利用してデータ通信をするためのインタフェースである。データバス510は、CPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0028】
キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0029】
なお、図2に示したハードウェア構成は一例であり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、図2に示した構成要素以外を含むものであってもよい。
【0030】
《スマートフォン》
図1の第1の利用者端末12及び第2の利用者端末20は、例えば図3に示したハードウェア構成のスマートフォン700により実現される。図3は本実施形態に係るスマートフォンの一例のハードウェア構成図である。図3に示されているように、スマートフォン700は、CPU701、ROM702、RAM703、EEPROM704、CMOSセンサ705、撮像素子I/F706、加速度・方位センサ707、メディアI/F709、及びGPS受信部711を備えている。
【0031】
CPU701は、スマートフォン700全体の動作を制御する。ROM702は、CPU701やIPL等のCPU701の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。EEPROM704は、CPU701の制御にしたがって、スマートフォン700用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。
【0032】
CMOSセンサ705は、CPU701の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサ705ではなく、CCDセンサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F706は、CMOSセンサ705の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ707は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。
【0033】
メディアI/F709は、フラッシュメモリ等の記録メディア708に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部711は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0034】
また、スマートフォン700は、遠距離通信回路712、CMOSセンサ713、撮像素子I/F714、マイク715、スピーカ716、音入出力I/F717、ディスプレイ718、外部機器接続I/F719、近距離通信回路720、近距離通信回路720のアンテナ720a、及びタッチパネル721を備えている。
【0035】
遠距離通信回路712は、ネットワーク18を介して他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ713は、CPU701の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F714は、CMOSセンサ713の駆動を制御する回路である。マイク715は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ716は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。
【0036】
音入出力I/F717は、CPU701の制御に従ってマイク715及びスピーカ716との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ718は被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示部の一種である。外部機器接続I/F719は各種の外部機器を接続するインタフェースである。近距離通信回路720はNFCやBluetooth等の通信回路である。タッチパネル721は、ユーザがディスプレイ718を押下することで、スマートフォン700を操作する入力部の一種である。
【0037】
また、スマートフォン700は、バスライン710を備えている。バスライン710は図3に示されているCPU701等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0038】
<機能構成>
本実施形態に係る情報処理システム1は例えば図4に示すような機能構成により実現される。図4は本実施形態に係る情報処理システムの一例の機能構成図である。なお、図4の機能構成図は本実施形態の説明に不要な構成について適宜省略している。情報処理装置10、第1の利用者端末12、決済システム16、第2の利用者端末20、カメラ22、及びECサイト装置24は、OS及びアプリケーション等のプログラムを実行することにより、例えば図4の機能構成を実現する。
【0039】
図4のライブ映像配信者システム14は、第2の利用者端末20、カメラ22、及びECサイト装置24を有する構成例である。ライブ映像配信者システム14は建物の内部のライブ映像を表示させる店舗又はテナントごとに設けられる。ライブ映像配信者システム14を設ける建物は、平屋であってもよいし、複数階層のビルであってもよい。なお、建物(建屋)はオブジェクトの一例であって、スペース(野外施設)、仮想空間などさまざまな施設・場所を含む概念である。
【0040】
第2の利用者端末20は第2のコミュニケーション実行部80及び通信部82を有する。第2のコミュニケーション実行部80は、第2の利用者端末20を操作する販売者に第1の利用者端末12を操作する購入者等との双方向のコミュニケーション機能を提供するために必要な各種処理を実行する。通信部82は情報処理装置10と通信を行う。
【0041】
カメラ22は撮影部90及び通信部92を有する。撮影部90は周囲の360度画像を撮影する。通信部92は撮影部90が撮影した店舗又はテナントのライブ映像を情報処理装置10に送信する。なお、通信部92は例えば登録済みのURL(配信設定で定義されたURL)にライブ映像を送信することで、情報処理装置10にライブ映像を送信する。
【0042】
ECサイト装置24は決済処理部100、通信部102、及び決済情報記憶部104を有する。決済処理部100は第1の利用者端末12を操作する購入者等からの商品の購入指示に応じた決済処理を実行する。通信部102は情報処理装置10と通信を行う。決済情報記憶部104は、実行した決済処理に関する決済情報を記憶する。
【0043】
また、決済システム16は、決済処理部110、通信部112、及び決済情報記憶部114を有する。決済処理部110は第1の利用者端末12を操作する購入者等からの商品の購入指示に応じた決済処理を実行する。通信部112は情報処理装置10と通信を行う。決済情報記憶部114は、実行した決済処理に関する決済情報を記憶する。決済システム16は例えば外部決済業者のシステムである。
【0044】
第1の利用者端末12は、表示制御部30、第1のコミュニケーション実行部32、購入受付部34、及び通信部36を有する。表示制御部30は、情報処理装置10から受信した各種の配信データに基づき、建物の外観画像、建物の内部画像、及び建物の内部のライブ映像を表示する。建物の外観画像、建物の内部画像、及び建物の内部のライブ映像の詳細は後述する。
【0045】
第1のコミュニケーション実行部32は、第1の利用者端末12を操作する購入者等に第2の利用者端末20を操作する販売者との双方向のコミュニケーション機能を提供するために必要な各種処理を実行する。購入受付部34は購入者等から例えばライブ映像に写っている商品の購入指示を受け付ける。通信部36は情報処理装置10と通信を行う。
【0046】
また、情報処理装置10は、地図画像生成部50、通信部52、コミュニケーション機能提供部54、購入処理部56、記憶制御部58、地図情報記憶部70、建物情報記憶部72、内部画像情報記憶部74、及びライブ映像配信設定記憶部76を有する。
【0047】
地図画像生成部50は、後述の地図情報及び建物情報を用いて、1つ以上の建物が選択可能に表示されている地図画像を建物選択画像として生成する。通信部52は、第1の利用者端末12、決済システム16、第2の利用者端末20、カメラ22、及びECサイト装置24と通信を行う。通信部52は、建物選択画像、建物の外観画像、建物の内部画像、及び建物の内部のライブ映像の配信データを第1の利用者端末12に送信する。通信部52は、第1の送信部37及び第2の送信部38の役割を包含する。通信部52は、建物選択画像、建物の外観画像、または建物の内部画像を第1の利用者端末12に表示させるための第1の配信データを第1の利用者端末12に送信する場合、第1の送信部37として機能する。通信部52は、第1の配信データに対応する建物の内部のライブ映像を第1の利用者端末12に表示させるための第2の配信データを第1の利用者端末12に送信する場合、第2の送信部38として機能する。
【0048】
コミュニケーション機能提供部54は、第1の利用者端末12を利用する購入者等及び第2の利用者端末20を利用する販売者に、通話機能を利用した音声によるコミュニケーション機能又はチャット機能を利用した文字によるコミュニケーション機能を、提供する。
【0049】
購入処理部56は、購入者等が操作する第1の利用者端末12から例えばライブ映像に写っている商品の購入指示を受け付け、商品の購入処理を実行する。記憶制御部58は、地図情報記憶部70、建物情報記憶部72、内部画像情報記憶部74、及びライブ映像配信設定記憶部76に記憶される情報を制御する。
【0050】
地図情報記憶部70は地図情報を記憶する。地図情報は、建物選択画像を生成可能な情報の一例である。地図情報は、例えば地図情報提供会社又は地図情報提供サービス等から取得できる。また、地図情報は、必ずしも現実の地図である必要は無く、例えば仮想都市や仮想商店街(バーチャルモール)などの仮想の地図であってもよい。
【0051】
建物情報記憶部72は後述の建物情報を記憶する。内部画像情報記憶部74は後述の建物の内部画像を記憶する。ライブ映像配信設定記憶部76は後述のライブ映像配信設定を記憶する。なお、情報処理装置10はスクリプトを記憶する記憶部を有してもよい。スクリプトは、360度画像を表示するアプリケーションが搭載されていない第1の利用者端末12において、360度画像を表示するためのプログラムである。
【0052】
なお、図4の機能構成は一例であって、情報処理装置10の機能の一部を第1の利用者端末12に設けるようにしてもよい。情報処理装置10の機能構成は複数のサーバ装置で実現するようにしてもよい。
【0053】
360度画像を表示するアプリケーションが搭載されている第1の利用者端末12はスクリプトを使用しなくとも360度画像を表示できる。情報処理装置10は360度画像を表示するアプリケーションが搭載されていない第1の利用者端末12に対し、360度画像への操作をWebサービスで提供してもよい。
【0054】
図4に示した情報処理装置10の建物情報記憶部72は、例えば図5に示す建物情報を記憶する。図5は、建物情報の一例について説明する図である。図5の建物情報は、地図と、地図上の建物の位置と、建物の情報と、建物の外観画像と、建物の内部画像と、を対応付ける情報である。
【0055】
図5(A)は、バルーンID、地図上の表示位置、登録名称、及び建物種別を項目として有する。バルーンIDは、地図上の建物と対応付けられて地図上に表示されるバルーンの識別情報の一例である。なお、バルーンは地図上の建物に対する購入者等の選択を受け付ける記号表記の一例である。記号表記は、バルーン以外でもピン、アイコン、マーク等、購入者等の選択を受け付ける表示であればよい(その場合はバルーンIDに代えてピンID等を用いればよい)。バルーンは商店街などのような複数の建物を含む地図上のエリアと対応付けられていてもよい。
【0056】
地図上の表示位置はバルーンを表示する地図画像上の位置を表している。また、地図上の表示位置は建物名などの建物の情報を表示する地図画像上の位置を表している。登録名称は地図上に表示する建物名などの建物の情報を表している。建物種別は、建物を選択することで建物の内部画像を特定できる「単体」の建物であるか、建物及び階層を選択することで建物の内部画像を特定できる「複合」の建物であるか、を表している。
【0057】
建物を選択することで建物の内部画像を特定できる「単体」の建物は、例えば平屋などの建物である。建物及び階層を選択することで建物の内部画像を特定できる「複合」の建物は、ビルなどの複数階層の建物(複合施設)である。なお、ビルなどの複数階層の建物であっても、複数階層に同一のテナントが入居しているのであれば「単体」の建物として扱うようにしてもよい。
【0058】
図5(B)は、バルーンID及び外観画像のアドレス情報を項目として有する。外観画像のアドレス情報は、地図上のバルーンがクリック操作などにより選択された場合に表示される建物の外観画像の遷移先のURL、格納先パス、外部サービスとのAPIなどである。
【0059】
また、図5(C)は、外観画像の範囲情報及び内部画像のアドレス情報を項目として有する。外観画像の範囲情報は、購入者等からクリック操作などによる選択を受け付ける外観画像上の範囲を表している。内部画像のアドレス情報は、外部画像の範囲情報(例えばマップ上の座標など位置情報またはアノテーション情報により特定可能)に示される外観画像上の範囲がクリック操作などにより選択された場合に表示される建物の内部画像の遷移先のURL、格納先パス、外部サービスとのAPIなどである。
【0060】
また、図4に示した情報処理装置10の建物情報記憶部72は、例えば図6に示す建物情報を記憶してもよい。図6は建物情報の他の例について説明する図である。図6の建物情報は、地図と、地図上の複数階層の建物の位置と、複数階層の建物の情報と、複数階層の建物のフロアガイドの情報と、各階層に入居しているテナントなどの外観画像と、テナントなどの内部画像と、を対応付ける情報である。
【0061】
図6(A)は、図5(A)と同様である。図6(B)は、バルーンID、階層、登録名称、及び外観画像のアドレス情報を項目として有する。階層は、バルーンIDに対応付けられた複数階層の建物の階層を表している。登録名称は、各階層に入居しているテナントなどの情報であって、フロアガイドに表示するテナント名などの情報を表している。
【0062】
外観画像のアドレス情報は、フロアガイドに表示されたテナント名などがクリック操作などにより選択された場合に表示されるテナントなどの外観画像の遷移先のURL、格納先パス、外部サービスとのAPIなどである。
【0063】
また、図6(C)は、外観画像の範囲情報及び内部画像のアドレス情報を項目として有する。外観画像の範囲情報は、購入者等からクリック操作などによる選択を受け付ける外観画像上の範囲を表している。内部画像のアドレス情報は、外部画像の範囲情報に示される外観画像上の範囲がクリック操作などにより選択された場合に表示されるテナントなどの内部画像の遷移先のURL、格納先パス、外部サービスとのAPIなどである。
【0064】
図4に示した情報処理装置10の内部画像情報記憶部74は、例えば図7に示す内部画像情報を記憶する。図7は、内部画像情報の一例について説明する図である。図7の内部画像情報は、内部画像の範囲情報及びライブ映像のアドレス情報を項目として有する。内部画像の範囲情報は、購入者等からクリック操作などによる選択を受け付ける内部画像上の範囲を表している。ライブ映像のアドレス情報は、内部画像の範囲情報に示される内部画像上の範囲がクリック操作などにより選択された場合に表示される建物の内部のライブ映像の遷移先のURLなどである。
【0065】
図4に示した情報処理装置10のライブ映像配信設定記憶部76は、例えば図8に示すようなライブ映像配信設定を記憶する。図8はライブ映像配信設定の一例について説明する図である。図8のライブ映像配信設定はライブ映像を配信するカメラ22の登録デバイスIDがライブ映像のアドレス情報と対応付けられている。登録デバイスIDはカメラ22の識別情報の一例である。
【0066】
<処理概要>
図9は地図情報の一例について説明する図である。図9は地図情報を表示した地図画像1000の一例であって、例えば平屋などの建物1002、及びビルなどの複数階層の建物1004が表示されている。図5及び図6の建物情報、図7の内部画像情報、図8のライブ映像配信設定を、事前に地図画像1000と対応付けて登録することで、第1の利用者端末12は例えば図10に示すような地図画像1000を表示する。
【0067】
図10は地図情報に対する登録処理の一例について説明する図である。図10に示したように、地図画像1000は、図5及び図6の建物情報、図7の内部画像情報、図8のライブ映像配信設定を登録した建物1002及び1004の対応する箇所に、バルーン1006が表示されている。地図画像1000上のバルーン1006に対するクリック操作などにより、第1の利用者端末12はクリック操作を受け付けたバルーン1006と対応付けられた地図画像1000上の建物1002又は1004の選択を受け付ける。そして、第1の利用者端末12は選択を受け付けた建物1002又は1004の内部画像及びライブ映像を後述のように表示する。
【0068】
図11は地図情報に対する登録処理の他の例について説明する図である。図11の地図画像1000は、商店街などのような複数の建物を含む地図上のエリア1010の対応する箇所に、バルーン1006を表示した例である。地図画像1000上のエリア1010に対応する箇所のバルーン1006に対するクリック操作などにより、第1の利用者端末12はクリック操作を受け付けたバルーン1006と対応付けられたエリア1010の選択を受け付ける。エリア1010の選択を受け付けると、第1の利用者端末12はエリア1010に対応する外観画像(例えば商店街の全景など)を表示する。
【0069】
図20は外観画像の他の例のイメージ図である。図20の外観画像1500は購入者等から選択された図11のバルーン1006に対応するエリア1010の外観画像の一例である。図20の外観画像1500は、エリア1010に含まれる1件以上の建物1002が写っている。また、図20の外観画像1500は、エリア1010に含まれる1件以上の建物1002が写っている箇所などを、外観画像の範囲情報に対応した、外観画像上の範囲1501及び1502を視覚的に示している。なお、外観画像上の範囲1501及び1502は図示しなくてもよい。
【0070】
例えば第1の利用者端末12を操作する購入者等は、エリア1010に対応する外観画像から1つの建物1002をクリック操作などにより選択して、選択した建物1002の内部画像を第1の利用者端末12に表示させる。そして、第1の利用者端末12は選択を受け付けた建物1002の内部画像及びライブ映像を後述のように表示する。
【0071】
<処理>
本実施形態に係る情報処理システム1の処理手順について説明する。図12は本実施形態に係る情報処理システムの登録処理の一例を示したフローチャートである。図12に示した登録処理は事前に行っておく。
【0072】
ステップS10において、情報処理装置10の記憶制御部58は地図情報記憶部70に記憶させる例えば図9の地図画像1000の地図情報の設定を、情報処理装置10によりサービスを提供する会社等の管理者などから受け付ける。ステップS12において、記憶制御部58は管理者などからバルーン1006の表示位置の登録を受け付ける。ステップS14において、記憶制御部58は管理者などからバルーン1006に対応する建物1002又は1004の建物の情報の一例である建物の名称の登録を受け付ける。ステップS16において、記憶制御部58は管理者などからバルーン1006に対応する建物1002又は1004の建物種別の登録を受け付ける。ステップS10~S16の処理により記憶制御部58は例えば図5(A)の建物情報を登録できる。
【0073】
ステップS18において、記憶制御部58は管理者などからバルーン1006に対応する外観画像のアドレス情報の登録を受け付ける。ステップS18の処理により記憶制御部58は例えば図5(B)の建物情報を登録できる。
【0074】
ステップS20において、記憶制御部58は管理者などから、外観画像から遷移する内部画像のアドレス情報の登録を受け付ける。記憶制御部58はステップS20の処理により外観画像の範囲情報と内部画像のアドレス情報とを対応付ける図5(C)の建物情報を登録できる。
【0075】
ステップS22において、記憶制御部58は管理者などから、内部画像から遷移するライブ映像のアドレス情報の登録を受け付ける。記憶制御部58は内部画像の範囲情報とライブ映像のアドレス情報とを対応付ける図7の内部画像情報を登録できる。また、記憶制御部58は管理者などからライブ映像のアドレス情報に対応するカメラ22の登録を受け付ける。記憶制御部58はライブ映像のアドレス情報とカメラ22の登録デバイスIDとを対応付ける図8のライブ映像配信設定を登録できる。
【0076】
記憶制御部58は、地図画像1000に表示されている建物1002又は1004の登録処理が完了するまでステップS12~S24の処理を繰り返す。なお、管理者などは地図画像1000に表示されている建物1002又は1004の少なくとも一部に対して登録処理を行えばよい。なお、外観画像、内部画像、及びライブ映像のいずれのアドレス情報も一定の時間や期間といった定期的に撮影されて更新登録される外観画像、内部画像、及びライブ映像の運用とすることも可能である。
【0077】
図13は本実施形態に係る情報処理システムの表示処理の一例を示したフローチャートである。ステップS30において、情報処理装置10の通信部52は、例えば図10の地図画像1000を第1の利用者端末12に表示させるための配信データを、第1の利用者端末12に送信する。第1の利用者端末12の表示制御部30は、情報処理装置10から受信した配信データに基づき、例えば図10のバルーン1006が登録された地図画像1000を表示する。
【0078】
表示制御部30は購入者等からのバルーン1006の選択操作があれば、ステップS34以降の処理を行う。なお、表示制御部30は購入者等からのバルーン1006の選択操作が無ければ、ステップS34~S42の処理をスキップする。
【0079】
ステップS34において、表示制御部30は選択されたバルーン1006に対応する外観画像を表示する。図14は外観画像の一例のイメージ図である。図14の外観画像1100は購入者等から選択されたバルーン1006に対応する地図画像1000上の建物1002のイメージ図である。図14の外観画像1100は、例えば図5(C)の外観画像の範囲情報に対応した、外観画像上の範囲1102を視覚的に示している。なお、外観画像上の範囲1102は図示しなくてもよい。
【0080】
図11のバルーン1006に対する選択操作を購入者等から受け付けた場合、表示制御部30はエリア1010に対応する全景画像を表示する。購入者等は第1の利用者端末12に表示されたエリア1010に対応する全景画像により、エリア1010に含まれる建物1002の外観画像を確認できる。
【0081】
ここでは、図10のバルーン1006に対する選択操作を購入者等から受け付けた例を説明する。ステップS36において外観画像上の範囲1102に対する購入者等からの操作を受け付けると、表示制御部30はステップS38以降の処理に進む。なお、ステップS36において外観画像上の範囲1102に対する購入者等からの操作を受け付けなければステップS38~S42の処理をスキップする。
【0082】
ステップS38において、表示制御部30は例えば図5(A)の項目「建物種別」を参照して、購入者等からの操作を受け付けた建物1002の建物種別が「単体」であるか否かを判定する。建物種別が「単体」であれば、表示制御部30はステップS40の建物種別「単体」の処理を実行する。また、建物種別が「単体」でなければ、表示制御部30はステップS42の建物種別「複合」の処理を実行する。
【0083】
ステップS40の建物種別「単体」の処理、及びステップS42の建物種別「複合」の処理は、フローチャートを用いて後述する。ステップS32~S44の処理は、購入者等からの終了操作があるまで繰り返される。
【0084】
図15は本実施形態に係る情報処理システムの建物種別「単体」の表示処理の一例を示したフローチャートである。ステップS50において、表示制御部30は、購入者等からの操作を受け付けた外観画像上の範囲1102に対応する建物1002の内部画像を表示する。図16は内部画像の一例のイメージ図である。
【0085】
図16の内部画像は購入者等からの操作を受け付けた外観画像上の範囲1102に対応する建物1002の内部画像のイメージ図である。図16の内部画像は、図5(C)の内部画像のアドレス情報に対応した内部画像である。図16の内部画像は、図7の内部画像の範囲情報に対応した、内部画像上の範囲1200を視覚的に示している。なお、内部画像上の範囲1200は図示しなくてもよい。
【0086】
表示制御部30は内部画像の表示終了操作があるまでステップS54~S60の処理を繰り返す。表示制御部30は内部画像の表示終了操作があると、図15のフローチャートの処理を終了する。
【0087】
ステップS54において内部画像上の範囲1200に対する購入者等からの操作を受け付けると、表示制御部30はステップS56以降の処理に進む。ステップS54において内部画像上の範囲1200に対する購入者等からの操作を受け付けなければステップS52の処理に戻る。
【0088】
ステップS56において、表示制御部30は図7の内部画像情報及び図8のライブ映像配信設定を参照し、購入者等からの操作を受け付けた所定領域に対応する建物1002の内部のライブ映像を表示する。表示制御部30はステップS58においてライブ映像の表示終了操作を購入者等から受け付けるまで、ステップS56の建物1002の内部のライブ映像の表示を継続する。ステップS58においてライブ映像の表示終了操作を購入者等から受け付けると、表示制御部30はライブ映像の表示を終了し、ステップS52の処理に戻る。
【0089】
図17は本実施形態に係る情報処理システムの建物種別「複合」の表示処理の一例を示したフローチャートである。ステップS70において、表示制御部30は、購入者等からの操作を受け付けた外観画像上の範囲1102に対応する建物1004のフロアガイドを表示する。
【0090】
図18はフロアガイドの一例のイメージ図である。図18のフロアガイド1300は例えば図6(B)に示した情報に基づいて表示される。図18のフロアガイド1300は建物1004が複数階層である場合に、各階層に入居しているテナントを選択可能に表示した例である。
【0091】
ステップS72において、表示制御部30はフロアガイド1300内のテナントの選択操作を購入者等から受け付ける。ステップS74において、表示制御部30は購入者等から選択操作を受け付けたテナントの外観画像を図6(B)の情報に基づいて特定し、表示する。なお、表示制御部30は購入者等から選択操作を受け付けたテナントを示す範囲が例えば、図6(B)の情報の中でテナントの外観画像のアドレス情報に代えてライブ映像のアドレス情報と対応付けられていれば、後述する表示制御部30のステップS104以降の処理を行ってもよい。表示制御部30は購入者等から受け付けた当該地図画像1000上などの範囲と対応付けられていたライブ映像のアドレス情報を用いて、テナントの外観画像を表示することなくライブ映像の配信開始を情報処理装置10の通信部52に要求することも可能である。
【0092】
ステップS76において例えば図6(C)の外観画像の範囲情報で示された外観画像上の範囲に対する購入者等からの操作を受け付けると、表示制御部30はステップS78以降の処理に進む。また、表示制御部30は上述のフロアガイド1300内のテナントの選択操作での説明と同様に、例えば、図6(C)の情報の中で内部画像のアドレス情報に代えてライブ映像のアドレス情報と対応付けられていれば、後述する表示制御部30のステップS104以降の処理を行ってもよい。表示制御部30は購入者等から受け付けた外観画像上の範囲と対応付けられていたライブ映像のアドレス情報を用いて、内部画像を表示することなくライブ映像の配信開始を情報処理装置10の通信部52に要求することも可能である。なお、ステップS76において外観画像上の範囲に対する購入者等からの操作を受け付けなければステップS78~S88の処理をスキップする。
【0093】
ステップS78において、表示制御部30は、購入者等からの操作を受け付けた外観画像上の範囲に対応する建物1004のテナントの内部画像を表示する。表示制御部30は内部画像の表示終了操作があればステップS82~S90の処理をスキップする。表示制御部30は内部画像の表示終了操作がなければステップS82以降の処理を行う。
【0094】
ステップS82において内部画像上の範囲に対する購入者等からの操作を受け付けなければステップS80の処理に戻る。ステップS82において内部画像上の範囲に対する購入者等からの操作を受け付けると、表示制御部30はステップS84以降の処理に進む。
【0095】
ステップS84において、表示制御部30は図7の内部画像情報及び図8のライブ映像配信設定を参照し、購入者等からの操作を受け付けた所定領域に対応する建物1004のテナントの内部のライブ映像を表示する。表示制御部30はステップS86においてライブ映像の表示終了操作を購入者等から受け付けるまで、ステップS84の建物1004の内部のライブ映像の表示を継続する。ステップS86においてライブ映像の表示終了操作を購入者等から受け付けると、表示制御部30はライブ映像の表示を終了し、ステップS80の処理に戻る。
【0096】
ステップS90において、表示制御部30はフロアガイドの表示終了操作を購入者等から受け付けていなければ、ステップS72の処理に戻る。フロアガイドの表示終了操作を購入者等から受け付けていれば、表示制御部30は図17のフローチャートの処理を終了する。
【0097】
図19は内部画像の所定領域に対する操作を操作者から受け付けた場合の表示処理の一例のフローチャートである。ステップS100において、表示制御部30は例えば図16の内部画像の所定領域の一例である内部画像上の範囲1200に対する操作を購入者等から受け付ける。
【0098】
ステップS102において、表示制御部30は図7の内部画像情報を参照し、購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200がライブ映像のアドレス情報と対応付けられているか否かを判定する。
【0099】
購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200がライブ映像のアドレス情報と対応付けられていれば、表示制御部30はステップS104の処理を行う。ステップS104において、表示制御部30は購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200と対応付けられていたライブ映像のアドレス情報を用いて、ライブ映像の配信開始を情報処理装置10の通信部52に要求する。ステップS106において、表示制御部30は例えば図21に示すようにライブ映像の配信を開始する。図21はライブ映像の一例のイメージ図である。図21のライブ映像は、購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200と対応付けられていたライブ映像であり、例えば商品を拡大表示するライブ映像である。
【0100】
購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200がライブ映像のアドレス情報と対応付けられていなければ、表示制御部30はステップS108に進み、購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200が特定のデータに情報タグ(メタデータ)を付加するアノテーション情報と対応付けられているか否かを判定する。
【0101】
購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200がアノテーション情報と対応付けられていれば、表示制御部30はステップS110においてアノテーション情報の表示を開始する。なお、アノテーション情報と対応付けられていなければ、表示制御部30はステップS112において内部画像の表示を継続する。
【0102】
なお、内部画像上の範囲1200とアノテーション情報との対応付けは、例えば、既知の技術を用いた座標位置やカメラ22の撮影位置から内部画像上の位置を推定し、推定した位置と対応付けて、内部画像上に表示されている箇所のアノテーション情報を登録しておくことで、購入者等から操作を受け付けた内部画像上の範囲1200のアノテーション情報を表示させることができる。
【0103】
本実施形態では、カメラ22を建物の内部に設置する例を示したが、カメラ22が移動するようにしてもよい。例えばカメラ22は販売者が持ち歩いてもよいし、販売者が装着してもよいし、建物の内部を巡回する自走式ロボットなどに装着してもよい。
【0104】
本実施形態によれば、通信を利用した仮想的な購入行動であっても、購買者等は実際の店舗又はテナントに行って買い物しているかのように、販売者とコミュニケーションを取りながら商品を購入することができ、一連の購入行動の没入感を享受できる。
【0105】
[他の実施形態]
本実施形態の他の例として、上述のような本情報処理システム1は、購入者等による通信を利用した仮想的なツアー参加イベントなどにも適用可能である。この場合、例えば、あらかじめ所望のツアーのチケットを購入(あるいは仮想空間内からECサイトへ遷移して購入でも可能)した購入者等は図22のような仮想空間のバス乗り場にアクセスし、マップ上に表示されたバス乗り場から該当するツアーバス(例えば図22のツアーバスB2)を選択する。購入者等は該当するツアーバスを選択することによって(位置情報を含むマップ上のバルーンやアイコンなどを選択する操作以外にもログイン操作などを要求してもよい)、選択領域(マップ上のチケット購入済みのツアーバスB2)に対応するライブ映像への切り替え表示を行うことができ、例えば図23に示すようなツアーバスから覗く景色のライブ映像が流れ出し、臨場感あるツアーを楽しむことができる。また、同様の他の例として、本情報処理システム1はコンサートや演劇などへの仮想的なイベント参加にも適用できる。その場合、本情報処理システム1は会場のマップ情報などから購入者等による座席の選択により、ライブ映像を表示したり、内部画像等による周囲の画像を組み合わせるなどして、必要なときにより臨場感のある体験をすることができる。
【0106】
さらに、本実施形態の他の例として、本情報処理システム1は利用者が店舗施設や他の各現場(建設現場や倉庫など)の責任者の場合、当該現場責任者等による店舗観察・現場視察に活用してもよい。この場合、例えば、現場責任者等が第1の利用者端末12、現場にいる担当者やスタッフ等が第2の利用者端末20を用いて、本実施形態に記載した各処理を実行することによって、必要に応じてより臨場感のある店舗観察や現場視察を実施できる。
【0107】
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0108】
実施例に記載された装置群は本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。本実施形態によって本発明が限定されるものではなく、本実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及び、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、本実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
【符号の説明】
【0109】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
12 第1の利用者端末
14 ライブ映像配信者システム
16 決済システム
18 ネットワーク
20 第2の利用者端末
22 カメラ
24 ECサイト装置
30 表示制御部
32 第1のコミュニケーション実行部
34 購入受付部
36 通信部
37 第1の送信部
38 第2の送信部
50 地図画像生成部
52 通信部
54 コミュニケーション機能提供部
56 購入処理部
58 記憶制御部
70 地図情報記憶部
72 建物情報記憶部
74 内部画像情報記憶部
76 ライブ映像配信設定記憶部
80 第2のコミュニケーション実行部
82 通信部
90 撮影部
92 通信部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0110】
【特許文献1】特開2019-036258号公報
図1
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