IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アルバックの特許一覧

特開2023-66486マグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びマグネトロンスパッタリング装置
<>
  • 特開-マグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びマグネトロンスパッタリング装置 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023066486
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】マグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びマグネトロンスパッタリング装置
(51)【国際特許分類】
   C23C 14/34 20060101AFI20230509BHJP
   C23C 14/35 20060101ALI20230509BHJP
【FI】
C23C14/34 C
C23C14/35 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021177108
(22)【出願日】2021-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】000231464
【氏名又は名称】株式会社アルバック
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 康司
(72)【発明者】
【氏名】長嶋 英人
(72)【発明者】
【氏名】原 勝弥
(72)【発明者】
【氏名】又賀 秀輝
【テーマコード(参考)】
4K029
【Fターム(参考)】
4K029CA05
4K029DA04
4K029DC25
4K029DC39
4K029DC45
(57)【要約】
【課題】ターゲットから効率良く奪熱するという機能を損なうことなく、バッキングプレートと磁石ユニットとの干渉を確実に防止することができるマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニットを提供する。
【解決手段】真空チャンバ1内を臨む姿勢で設置されるターゲット3のスパッタ面3aと背向する上側に接合されるバッキングプレート4と、バッキングプレートの上方に間隔を存して配置される磁石ユニット5とを備え、バッキングプレート内に冷媒の流通が可能な冷媒通路43が形成されるマグネトロンスパッタリング装置SM用のカソードユニットCUおいて、冷媒を流通させたときにバッキングプレートの上内面42aに加わる圧力P1と同等の面圧P2をバッキングプレートの上方からこのバッキングプレートの上外面42bに向けて印加する面圧印加手段7,8を設けた。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空チャンバ内を臨む姿勢で設置されるターゲットのスパッタ面と背向する上側に接合されるバッキングプレートと、バッキングプレートの上方に間隔を存して配置される磁石ユニットとを備え、バッキングプレート内に冷媒の流通が可能な冷媒通路が形成されるマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニットおいて、
冷媒を流通させたときにバッキングプレートの上内面に加わる圧力と同等の面圧をバッキングプレートの上方からこのバッキングプレートの上外面に向けて印加する面圧印加手段を設けたことを特徴とするマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット。
【請求項2】
前記面圧印加手段は、前記バッキングプレートの上面に連設されて磁石ユニットを格納する密閉構造のマグネットケースと、マグネットケース内に流体の供給を可能とする流体供給手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット。
【請求項3】
前記マグネットケース内に供給される流体を循環させる循環手段を設けたことを特徴とする請求項2記載のマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項記載のマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニットと、カソードユニットのターゲットがその内部を臨む姿勢で設置されると共にスパッタ面の前方空間に被処理基板が配置される真空チャンバと、ターゲットに電力投入するスパッタ電源と、真空雰囲気中の真空チャンバ内へのスパッタガスの導入を可能とするガス導入手段とを備えることを特徴とするマグネトロンスパッタリング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、真空チャンバ内を臨む姿勢で設置されるターゲットのスパッタ面と背向する上側に接合されるバッキングプレートと、バッキングプレートの上方に間隔を存して配置される磁石ユニットとを備え、バッキングプレート内に冷媒の流通が可能な冷媒通路が形成されるマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びこのカソードユニットを備えるマグネトロンスパッタリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記種のマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニットでは、ターゲットのスパッタリング中に発生するプラズマからの輻射熱などがターゲット表面から内部に伝わり、これに接合されるバッキングプレートを介してその内部を流通する冷却水などの冷媒により奪熱される構造となっている。このような所謂ジャケット型のバッキングプレートは、一般に、ターゲットのスパッタ面と背向する側に接合される支持板と、この支持板の上側に設けられて支持板との間で冷媒通路を形成するカバー板(ジャケット)とで構成される(例えば、特許文献1参照)。このとき、バッキングプレートの上方に磁石ユニットが配置されるため、冷媒通路を流れる冷媒の流量を確保しながら、スパッタ面の下方空間に漏洩磁場を効果的に作用させようとすると、バッキングプレートを構成する支持板やカバー板の板厚を然程厚くすることはできない。
【0003】
ところで、近年では、生産性の更なる向上のため、この種のスパッタリング装置にはより速い成膜速度が要求され、成膜時には、ターゲットに例えば20kWを超える高電力が投入されるようになっており、これに伴って、ターゲットからより効率よく奪熱できることが求められている。このような場合、冷媒通路への冷媒の供給圧を高くすることが考えられるが、バッキングプレートを構成するカバー板の板厚が薄いと、冷媒通路に冷媒を流通させたときにカバー板に加わる圧力で上方に向けて膨らむように変形し、場合によっては、磁石ユニットに干渉する虞がある。このようなバッキングプレートの変形を抑制するために、カバー板(特に、中央領域)が支持板に向けて引っ張られるように冷媒通路を横切るボルトで支持板とカバー板とを固定することも考えられるが、これでは、冷媒通路内で冷媒の流れが変わり、却って、ターゲットから効率よく奪熱できない場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7-331428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上の点に鑑み、ターゲットから効率良く奪熱するという機能を損なうことなく、バッキングプレートと磁石ユニットとの干渉を確実に防止することができるマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びマグネトロンスパッタリング装置を提供することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、真空チャンバ内を臨む姿勢で設置されるターゲットのスパッタ面と背向する上側に接合されるバッキングプレートと、バッキングプレートの上方に間隔を存して配置される磁石ユニットとを備え、バッキングプレート内に冷媒の流通が可能な冷媒通路が形成されるマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニットおいて、冷媒を流通させたときにバッキングプレート上内面に加わる圧力と同等の面圧をバッキングプレートの上方からこのバッキングプレートの上外面に向けて印加する面圧印加手段を設けたことを特徴とする。なお、本発明において、「同等」には、バッキングプレートの上内面に加わる圧力と上外面に印加される面圧とが厳密に一致する場合だけでなく、流体通路の断面積が小さくなるようにバッキングプレートの上面(またはその一部)が下方に向けて膨らむように変形しない範囲で面圧を加える場合を含む。
【0007】
本発明において、前記面圧印加手段は、前記バッキングプレートの上面に連設されて磁石ユニットを格納する密閉構造のマグネットケースと、マグネットケース内に流体の供給を可能とする流体供給手段とを備える構成を採用することができる。この場合、前記マグネットケース内に供給される流体を循環させる循環手段を設けておけば、マグネットケース内を循環する流体とバッキングプレート内の冷媒通路を流れる冷媒との熱交換により冷媒通路を流れる冷媒の昇温を抑制することができ、ターゲットからより効率良く奪熱することができる。
【0008】
以上によれば、スパッタリング中にターゲットを冷却するために、バッキングプレート内に所定の供給圧で冷媒を流通させたとき、バッキングプレートの上内面に圧力が加わってもバッキングプレートの上方から上外面に向けて面圧が印加されているので、バッキングプレートが上方に向けて膨らむように変形することが可及的に抑制され、結果として、バッキングプレートが磁石ユニットに干渉するといった不具合が生じない。しかも、冷媒通路内に冷媒の流通を阻害するボルトなどの部品もないことで、バッキングプレート内の冷媒通路に冷媒を滞りなく流通させることができるため、ターゲットから効率良く奪熱するという機能も損なわれない。従って、本発明は、スパッタリングによる成膜時、ターゲットに高電力を投入するものに適したものとなる。
【0009】
また、本発明のマグネトロンスパッタリング装置は、上記カソードユニットと、カソードユニットのターゲットがその内部を臨む姿勢で設置されると共にスパッタ面の前方空間に被処理基板が配置される真空チャンバと、ターゲットに電力投入するスパッタ電源と、真空雰囲気中の真空チャンバ内へのスパッタガスの導入を可能とするガス導入手段とを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明のカソードユニットを備えるマグネトロンスパッタリング装置の構成を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、冷媒を所定温度の冷却水とし、本発明のマグネトロンスパッタリング装置用のカソードユニット及びこのカソードユニットを備えるマグネトロンスパッタリング装置の実施形態について説明する。以下において、上、下といった方向を示す用語は、図1を基準とする。
【0012】
図1を参照して、マグネトロンスパッタリング装置SMは、真空チャンバ1を備える。真空チャンバ1には、排気管11を介して真空ポンプVpが接続され、真空チャンバ1内を所定圧力(例えば1×10-5Pa)に真空排気することができる。真空チャンバ1の側壁には、マスフローコントローラ12が介設されたガス管13が接続され、流量制御されたスパッタガスとしての希ガス(例えばアルゴンガス)を真空チャンバ1内に導入することができる。マスフローコントローラ12が本実施形態のガス導入手段を構成する。
【0013】
真空チャンバ1の下部には、ステージ2が設けられ、その成膜面を上に向けた姿勢でシリコンウエハなどの被処理基板(以下「基板Sw」という)を保持することができる。ステージ2は、絶縁体2aを介して真空チャンバ1の下壁に設けられる基台21と、基台21上に設けられて静電チャック用の電極(図示省略)を内蔵するチャックプレート22とを備え、図外のチャック用電源により電極に通電することで、基板Swを吸着することができる。
【0014】
真空チャンバ1の上部には、本実施形態のカソードユニットCUが設けられている。カソードユニットCUは、基板Swに一致する輪郭(例えば、円形)を持つターゲット3と、ターゲット3のスパッタ面3aと背向する側に接合される熱伝導率の良い金属製のバッキングプレート4と、バッキングプレート4の上方に間隔d1を存して配置され、スパッタ面3aの下方空間に漏洩磁場を作用させる磁石ユニット5とを備える。ターゲット3は、アルミニウム、銅や窒化チタンなど、基板Swに成膜しようとする薄膜の組成に応じて作製されている。ターゲット3にはスパッタ電源Psからの出力が接続され、ターゲット種に応じて、負の電位を持つ直流電力や所定周波数の交流電力を投入することができる。
【0015】
バッキングプレート4は、熱伝導率の良い金属製の一対の支持板41,42を接合して構成され、絶縁体4aを介して他方の支持板42の外周縁部を真空チャンバ1の側壁上端に取り付けることで、スパッタ面3aが真空チャンバ1内を臨み且つ基板Swと対向する姿勢でバッキングプレート4に接合されたターゲット3が設置される。一方の支持板41は、ターゲット3より一回り大きな面積を有し、ターゲット3のスパッタ面3aと背向する側に接合されている。カバー板としての他方の支持板42は、一方の支持板41より一回り大きな面積及び板厚d2を有する。一方の支持板41に対峙する他方の支持板42の下面には、例えば、径方向一方からその他方に向けてのびる複数の凹溝43aが形成され、一対の支持板41,42を接合したときに、各凹溝43aによって冷却水が流れる冷媒通路43が区画されるようにしている。
【0016】
バッキングプレート4の外側面には、互いに対峙させて第1流入口44aと第1流出口44bとが設けられている。そして、ターゲット3のスパッタリング中には、真空チャンバ1外に設置されるチラーユニットに6より冷却水を所定の供給圧で第1流入口44aに供給し、冷媒通路43を流れた冷却水を第1流出口44bからチラーユニット6に戻すことで、バッキングプレート4内を所定温度の冷却水が循環されるようにしている。他方の支持板42の板厚d2と、凹溝43aが存する箇所での支持板42の板厚d3とは、磁石ユニット5からの漏洩磁場をスパッタ面3aの下方空間に効果的に作用させることができるようにターゲット3と磁石ユニット5との間の上下方向における距離に応じて設定される。この場合、凹溝43aが存する箇所での支持板42の下面部分42a(バッキングプレート4の上内面に相当)には、冷媒通路43に冷却水を流通させたときの圧力(以下、「第1圧力P1」という)が作用することになる。
【0017】
他方の支持板42の上面42bには、シール部材7aを介して密閉構造のマグネットケース7が連設され、その内部に磁石ユニット5が格納されている。磁石ユニット5は、ヨーク51とヨーク51の下面に設けられた複数の磁石体52とを備え、ヨーク51には、液密シール兼用の軸受Brを介してマグネットケース7の上壁部71を貫通してのびる回転軸53が連結されている。そして、モータMtにより回転軸53を回転させると、磁石ユニット5がその軸回りに所定速度で回転駆動される。マグネットケース7の側壁部72にはまた、互いに対峙させて第2流入口73aと第2流出口73bとが設けられている。ターゲット3のスパッタリング中には、上記と同様、チラーユニット8により流体としての冷却水を所定の供給圧で第2流入口73aに供給し、第2流出口73bからチラーユニット8に戻すことでマグネットケース7内を冷却水が循環されるようにしている。このとき、冷却水が接する他方の支持板42の上面42b(バッキングプレート4の上外面に相当)には、マグネットケース7内に導入されている冷却水の重量及び圧力に応じて面圧(以下、「第2圧力P2」という)が作用することになる。
【0018】
このように冷却水の重量及び圧力に応じて面圧を作用させる各部品が本実施形態の面圧印加手段を構成し、例えば、チラーユニット8からの冷却水の循環流量を制御することで第1圧力P1と第2圧力P2とが同等となるようにしている。なお、「同等」には、バッキングプレート4の上内面42aに加わる第1圧力P1と上外面42bに印加される第2圧力P2とが厳密に一致する場合だけでなく、冷媒通路43の断面積が小さくなるようにバッキングプレート4の上面42b(またはその一部)が下方に向けて膨らむように変形しない範囲で第2圧力P2を加える場合を含む。また、チラーユニット8が本実施形態の流体供給手段と循環手段を構成し、マグネットケース7内に供給される冷却水を循環させることで、マグネットケース7内を循環する冷却水とバッキングプレート4内の冷媒通路43を流れる冷却水との熱交換により冷媒通路43を流れる冷却水の昇温を抑制することができる。
【0019】
上記スパッタリング装置SMにより基板Sw表面に所定の薄膜を成膜するのに際しては、真空雰囲気の真空チャンバ1内にスパッタガスを所定流量で導入し、スパッタ電源Psからターゲット3に電力投入する。すると、真空チャンバ1内にプラズマが発生し、プラズマ中で電離したイオンによりターゲット3がスパッタリングされ、基板Sw表面に所定の薄膜が成膜される。スパッタリング中には、チラーユニット6から所定の供給圧でバッキングプレート4の冷媒通路43を通して冷却水を循環させると共に、チラーユニット8から所定の供給圧でマグネットケース7内を通して冷却水を循環させる。このとき、バッキングプレート4の上内面42aに加わる第1圧力P1に応じて、バッキングプレート4の上外面42aに同等の第2圧力P2が加わるように、マグネットケース7内に導入されている冷却水の流量を制御する。これにより、ターゲット3のスパッタリング中に発生するプラズマからの輻射熱などがターゲット3表面から内部に伝わり、これに接合されるバッキングプレート4を介してその内部を流通する冷却水により奪熱されてターゲット3が一定の温度以下に調整される。この場合、例えば、マグネットケース7内に導入される冷却水の温度を冷媒通路43に供給される冷却水の温度と同等以下にしておけば、マグネットケース7内を循環する冷却水とバッキングプレート4内の冷媒通路43を流れる冷却水との熱交換により冷媒通路43を流れる冷却水の昇温を抑制することができ、ターゲット3からより効率良く奪熱することができる。
【0020】
このように本実施形態によれば、スパッタリング中に冷媒通路43に冷媒を流通させることでバッキングプレート4の上内面42aに第1圧力P1が加わっても、バッキングプレート4の上方から上外面42bに向けて第2圧力P2が印加されているため、バッキングプレート4の支持板42が上方に向けて膨らむように変形することが抑制され、結果として、支持板42が磁石ユニット5に干渉するといった不具合が生じない。しかも、冷媒通路43を横切るボルトなどで支持体41と支持板42とを固定しないため、冷媒通路43内に冷却水の流通を阻害するボルトなどの部品もないことで、冷媒通路43に冷却水を滞りなく流通させることができるため、ターゲット3から効率良く奪熱できるという機能も損なわれない。
【0021】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術思想の範囲を逸脱しない限り、種々の変形が可能である。上記実施形態では、バッキングプレート4として熱伝導率の良い金属製の一対の支持板41,42を接合して構成されるものを例に説明したが、このようなバッキングプレート4の形態に限定されるものではなく、スパッタリング中にバッキングプレート4が上方に向けて膨らむように変形して磁石ユニット5に干渉する虞があるような場合に、一体ものか否かを問わず、本発明は広く適用することができる。また、上記実施形態では、マグネットケース7内に供給される流体として冷却水を用いる場合を例に説明したが、支持板42の上外面42bに面圧を印加できるものであれば、これに限定されない。流体として例えばアルゴンガスなどの気体を用いることができ、この場合には、マグネットケース7内に気体を導入してその内部を大気圧より高い圧力に加圧してバッキングプレート4の上面42bに面圧を加えればよい。他方で、マグネットケース7内で回転駆動される磁石ユニットと干渉しないように配置した、バッキングプレート4の上面42bに当接する押圧板を設け、エアーシリンダ等を用いて機械的にバッキングプレート4の上面42bに面圧を加えることもできる。
【符号の説明】
【0022】
SM…スパッタリング装置、Sw…基板(被処理基板)、1…真空チャンバ、12…マスフローコントローラ(ガス導入手段の構成要素)、3…ターゲット、3a…スパッタ面、4…バッキングプレート、42a…バッキングプレートの上内面、42b…バッキングプレートの上外面、43…冷媒通路、5…磁石ユニット、6…チラーユニット、7…マグネットケース(面圧印加手段の構成要素)、8…チラーユニット(面圧印加手段の構成要素、流体供給手段、循環手段)、Ps…スパッタ電源。
図1