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特開2023-68559情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068559
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0201 20230101AFI20230510BHJP
   H04L 67/02 20220101ALI20230510BHJP
   H04L 67/563 20220101ALI20230510BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
H04L67/02
H04L67/563
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179784
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】竹原 健
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】効率的な追客を行う。
【解決手段】顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスと、前記第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレスと、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する登録部と、前記第2のアドレスが第1のユーザ端末からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスに応じた前記提供情報を示す情報及び前記顧客情報を含む通知情報を所定の通知先へ通知する通知部と、を備える。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスと、前記第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレスと、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する登録部と、
前記第2のアドレスが第1のユーザ端末からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスに応じた前記提供情報を示す情報及び前記顧客情報を含む通知情報を所定の通知先へ通知する通知部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
第2のユーザ端末において入力された前記第1のアドレスを前記第1のユーザ端末から受信する受信部と、
受信した前記第1のアドレスに基づいて前記第2のアドレスを生成する生成部と、
生成した前記第2のアドレスを前記第2のユーザ端末に送信する送信部と、
をさらに備え、
前記登録部は、前記受信部により受信した前記第1のアドレスと、前記生成部により生成した前記第2のアドレスとが対応付けられた追跡情報を登録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記第2のユーザ端末において入力された数だけの互いに異なる前記第2のアドレスを生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受信部は、第3のユーザ端末において入力された前記第2のアドレス及び前記顧客情報を前記第3のユーザ端末から受信し、
前記登録部は、登録した前記追跡情報のうち、前記受信部により受信した前記第2のアドレスを含む前記追跡情報に対して、前記受信部により受信した前記顧客情報を登録する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信部は、前記第1のユーザ端末から前記第2のアドレスへのアクセスを要求するアクセス要求を受信し、
前記送信部は、前記第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスへのアクセス要求を前記第1のユーザ端末に送信し、
前記通知部は、前記第1のユーザ端末から前記第2のアドレスへのアクセス要求が受信されたことに応じて、前記通知情報を前記所定の通知先へ通知する、
ことを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の情報処理装置と、
閲覧用の第1のユーザ端末と、
印刷作業用の第2のユーザ端末と、
登録用の第3のユーザ端末と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスと、前記第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレスと、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する登録工程と、
前記第2のアドレスが第1のユーザ端末からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスに応じた前記提供情報を示す情報及び前記顧客情報を含む通知情報を所定の通知先へ通知する通知工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスと、前記第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレスと、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する登録部と、
前記第2のアドレスが第1のユーザ端末からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスに応じた前記提供情報を示す情報及び前記顧客情報を含む通知情報を所定の通知先へ通知する通知部と、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自社のホームページまたは商品・サービスを紹介するWebページ等の特定のWebページのアドレスを含む二次元コードが印刷されたパンフレットやチラシを、展示会等で顧客に配布する営業活動が行われている。このような営業活動によれば、パンフレットやチラシを受け取った顧客自らが所有する携帯端末などで二次元コードを読み取ることで、当該Webページにアクセスすることになる。
【0003】
特許文献1には、パンフレット等の印刷物に印刷された二次元コードをユーザ端末に読み取らせて、二次元コードに含まれるURL(Uniform Resource Locator)にアクセスすることで、特定のWebサイトをユーザ端末に表示させる技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術によれば、どの顧客がWebページにアクセスしたかが分からないため、追客を効率的に行うことが困難であった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、効率的な追客を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスと、前記第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレスと、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する登録部と、前記第2のアドレスが第1のユーザ端末からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する前記第1のアドレスに応じた前記提供情報を示す情報及び前記顧客情報を含む通知情報を所定の通知先へ通知する通知部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、効率的な追客を行うことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施の形態にかかる情報処理システムの一例を示すシステム構成図である。
図2図2は、PCおよびサーバのハードウェア構成図である。
図3図3は、スマートフォンのハードウェア構成図である。
図4図4は、トラッキングサービスが備える機能を示す機能ブロック図である。
図5図5は、ラベルの印刷の手順を示すシーケンス図である。
図6図6は、印刷設定画面の一例を示す図である。
図7図7は、短縮アドレスを例示的に示す図である。
図8図8は、トラッキング情報管理テーブルに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。
図9図9は、顧客に配布するチラシのイメージ例を示す図である。
図10図10は、顧客情報の登録の手順を示すシーケンス図である。
図11図11は、顧客情報登録画面(読み取り画面)の一例を示す図である。
図12図12は、顧客情報登録画面(撮影画面)の一例を示す図である。
図13図13は、顧客情報登録画面(確認画面)の一例を示す図である。
図14図14は、トラッキング情報管理テーブルに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。
図15図15は、顧客アクセスの追跡の手順を示すシーケンス図である。
図16図16は、閲覧用端末に表示されるホームページの一例を示す図である。
図17図17は、トラッキング情報管理テーブルに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。
図18図18は、通知先に送信するメールの本文を例示的に示す図である。
図19図19は、第2の実施の形態にかかる顧客情報の登録の手順を示すシーケンス図である。
図20図20は、顧客情報登録画面(確認画面)の一例を示す図である。
図21図21は、第3の実施の形態にかかる顧客アクセスの追跡の手順を示すシーケンス図である。
図22図22は、アクセス履歴の一覧画面を例示的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
<システム構成例>
図1は、第1の実施の形態にかかる情報処理システム100の一例を示すシステム構成図である。情報処理システム100は、ネットワークNを介して通信可能なトラッキングサービス(情報処理装置)10、ホームページ公開サーバ20、第1のユーザ端末である閲覧用端末30、第2のユーザ端末である印刷作業用端末40、第3のユーザ端末である登録用端末50、通知先端末60を有している。通信可能とは、常時、通信していることまでは要求されず、必要な時に通信できればよい。
【0011】
ネットワークNは、インターネットなどの一般的なネットワークが想定されている。企業内や家庭内のLANが含まれていたり、広域イーサネット(登録商標)や複数のLANから成るWANが含まれていたりしてもよい。ネットワークは、一部又は全体が無線化されていてもよい。無線のネットワークには、無線LAN、WiMAXの他、3G、4G、5Gなどの携帯電話網が含まれてよい。
【0012】
トラッキングサービス10及びホームページ公開サーバ20はいわゆるサーバ装置であり、情報処理装置の機能を有している。サーバとはネットワークで繋がった他のコンピュータにファイルやデータ等を提供するコンピュータである。Webサーバ、HTTPサーバ、WWWサーバなどと呼ばれる場合がある。ただし、トラッキングサービス10及びホームページ公開サーバ20はサーバ専用の装置である必要はなく、汎用的な情報処理装置でもよい。トラッキングサービス10及びホームページ公開サーバ20は運営者が同じか関連しているため、トラッキングサービス10及びホームページ公開サーバ20は同じ装置(1つの情報処理装置、専用線で接続された2つ以上の情報処理装置、クラウド内の同じテナントなど)でもよい。
【0013】
トラッキングサービス10は、詳細は後述するが、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレスである提供情報アドレス、通知先、トラッキングID、顧客情報画像保存先、登録日時、アクセス履歴などを含むトラッキング情報を登録する。
【0014】
ホームページ公開サーバ20は、顧客に提供する提供情報を表示するホームページの画面情報を閲覧用端末30に送信して公開する。
【0015】
第1のユーザ端末である閲覧用端末30は、閲覧ユーザが使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報処理装置である。閲覧用端末30となりうる情報処理装置としては、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、時計型などのウェアラブルPCがある。この他、電子黒板、テレビ会議端末、デジタルサイネージ端末、又はカーナビなど、情報処理装置の機能を有する装置であればよい。閲覧用端末30は、複数あることが想定される。閲覧用端末30は、ホームページの閲覧ユーザが使用する端末装置である。閲覧用端末30は、複数あることが想定される。
【0016】
第2のユーザ端末である印刷作業用端末40は、印刷作業ユーザが使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報処理装置である。印刷作業用端末40の一例は、閲覧用端末30と同様でよい。印刷作業用端末40は、印刷装置70を接続する。印刷作業用端末40は、例えば二次元コードの画像などの印刷指示を印刷装置70に行う。
【0017】
第3のユーザ端末である登録用端末50は、登録ユーザが使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報処理装置である。登録用端末50の一例は、閲覧用端末30と同様でよい。登録用端末50は、例えば顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレス(提供情報アドレス)に基づいて生成された第2のアドレス(短縮アドレス)及び顧客情報を、トラッキングサービス10に送信して登録させる。
【0018】
通知先端末60は、通知ユーザが使用する端末装置であり、通信機能と表示機能を有する汎用的な情報処理装置である。通知先端末60の一例は、閲覧用端末30と同様でよい。通知先端末60は、例えば第2のアドレスが閲覧用端末30からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する第1のアドレスに応じた提供情報を示す情報及び顧客情報を含む通知情報を受け取る。
【0019】
なお、閲覧用端末30、印刷作業用端末40、登録用端末50、通知先端末60ではブラウザソフトが動作する。トラッキングサービス10は、画像情報などの各種情報を閲覧用端末30、印刷作業用端末40、登録用端末50、通知先端末60に送信する。また、ホームページ公開サーバ20は、ホームページの画面情報を閲覧用端末30に送信する。画面情報はHTML、スクリプト言語(JavaScript:登録商標)、及び、CSS(Cascade Style Sheet)などで記述されている。画面情報をWebページやWebアプリという場合もある。Webアプリとは、ブラウザソフト上で動作するスクリプト言語(例えばJavaScript(登録商標))によるプログラムとWebサーバ側のプログラムが協調することによって動作し、ブラウザ上で使用されるソフトウェア又はその仕組みを言う。なお、閲覧用端末30、印刷作業用端末40、登録用端末50、通知先端末60ではブラウザソフトでなく、同等の機能を有するアプリケーションソフトが動作してもよい。
【0020】
<ハードウェア構成例>
続いて、本実施形態の情報処理システム100におけるトラッキングサービス10、ホームページ公開サーバ20、閲覧用端末30、印刷作業用端末40、登録用端末50、通知先端末60のハードウェア構成について説明する。
【0021】
トラッキングサービス10、ホームページ公開サーバ20、印刷作業用端末40、通知先端末60は、例えば図2に示すハードウェア構成のコンピュータシステムであるPC(Personal Computer)およびサーバにより実現される。
【0022】
図2は、PCおよびサーバのハードウェア構成図である。ここでは、サーバ5のハードウェア構成について説明する。
【0023】
図2に示されているように、サーバ5は、コンピュータによって構築されており、図2に示されているように、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD(Hard Disk)504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disc Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
【0024】
これらのうち、CPU501は、サーバ5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワークNを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図2に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0025】
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
【0026】
閲覧用端末30および登録用端末50は、例えば図3に示すハードウェア構成のスマートフォンにより実現される。
【0027】
図3は、スマートフォン4のハードウェア構成図である。図3に示されているように、スマートフォン4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
【0028】
これらのうち、CPU401は、スマートフォン4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
【0029】
また、スマートフォン4は、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
【0030】
これらのうち、遠距離通信回路412は、ネットワークNを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、スマートフォン4を操作する入力手段の一種である。
【0031】
また、スマートフォン4は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図3に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0032】
次に、トラッキングサービス10が備える機能について説明する。トラッキングサービス10にインストールされたブラウザまたはアプリケーションによって、後述する各種の機能が実現される。
【0033】
図4は、トラッキングサービス10が備える機能を示す機能ブロック図である。図4に示すように、トラッキングサービス10は、登録部101と、通知部102と、受信部103と、生成部104と、送信部105と、を備える。
【0034】
登録部101は、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレス(提供情報アドレス)と、第1のアドレスに基づいて生成された第2のアドレス(短縮アドレス)と、特定の顧客に関する顧客情報と、を対応付けて登録する。
【0035】
通知部102は、第2のアドレスが閲覧用端末30からアクセスされた場合に、当該第2のアドレスに対応する第1のアドレスに応じた提供情報を示す情報及び顧客情報を含む通知情報を所定の通知先である通知先端末60へ通知する。
【0036】
受信部103は、印刷作業用端末40において入力された第1のアドレスを、閲覧用端末30から受信する。また、受信部103は、登録用端末50において入力された第2のアドレス及び顧客情報を登録用端末50から受信する。また、受信部103は、閲覧用端末30から第2のアドレスへのアクセスを要求するアクセス要求を受信する。
【0037】
生成部104は、受信した第1のアドレスに基づいて第2のアドレスを生成する。なお、生成部104は、印刷作業用端末40において入力された数だけの互いに異なる第2のアドレスを生成する。
【0038】
送信部105は、生成した第2のアドレスを、印刷作業用端末40に送信する。また、送信部105は、第2のアドレスに対応する第1のアドレスへのアクセス要求を閲覧用端末30に送信する。
【0039】
登録部101は、受信部103により受信した第1のアドレスと、生成部104により生成した第2のアドレスとが対応付けられた追跡情報を登録する。登録部101は、登録した追跡情報のうち、受信部103により受信した第2のアドレスを含む追跡情報に対して、受信部103により受信した顧客情報を登録する。
【0040】
通知部102は、閲覧用端末30から第2のアドレスへのアクセス要求が受信されたことに応じて、通知情報を所定の通知先である通知先端末60へ通知する。
【0041】
次に、情報処理システム100における処理について説明する。
【0042】
[ラベルの印刷]
まず、ラベルの印刷について説明する。ここで、図5はラベルの印刷の手順を示すシーケンス図である。なお、印刷作業用端末40における処理は、印刷作業用端末40にインストールされたアプリケーションによって実行される。
【0043】
まず、印刷作業用端末40は、印刷設定画面41(図6参照)をディスプレイ506に表示する。印刷作業ユーザは、印刷作業用端末40に表示された印刷設定画面41に対して設定値を入力し、印刷を指示する(ステップS1)。
【0044】
ここで、図6は印刷設定画面41の一例を示す図である。図6に示すように、印刷設定画面41は、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレス(提供情報アドレス)であるホームページのURLを入力するエリア42、ラベルL(図9参照)の印刷枚数を入力するエリア43、通知先である通知先端末60のメールアドレスを入力するエリア44を有している。
【0045】
印刷作業ユーザは、各エリア42~44に対する設定値の入力を完了した後、印刷実行ボタン45を操作することで、印刷を指示する。
【0046】
印刷作業用端末40は、印刷作業ユーザからの印刷指示に応じて、ホームページのURLを含む二次元コードの作成を、トラッキングサービス10に要求する(ステップS2)。
【0047】
トラッキングサービス10(受信部103、生成部104)は、ホームページのURLを含む印刷作業用端末40からの要求を受信すると、印刷作業用端末40からの要求に従い、設定された印刷枚数分の第2のアドレスである短縮アドレスを生成する(ステップS3)。
【0048】
ここで、図7は短縮アドレスを例示的に示す図である。短縮アドレスは、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレス(提供情報アドレス)であるホームページのURLを短縮化した短縮URLである。図7に示すように、短縮アドレスは、短縮URLサービスごとに予め決められている固定部分と、印刷枚数分のユニークな識別情報であるトラッキングIDと、で構成されている。トラッキングIDは、例えば、ハッシュ値、短縮アドレスが生成されたランダムな値など、一意な情報であればよい。
【0049】
次に、トラッキングサービス10は、ステップS3で生成した短縮アドレスを含む二次元コードを生成する(ステップS4)。
【0050】
次に、トラッキングサービス10(登録部101)は、トラッキング情報をトラッキング情報管理テーブルT(図8など参照)に登録する(ステップS5)。
【0051】
ここで、図8はトラッキング情報管理テーブルTに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。図8に示すように、トラッキング情報は、提供情報アドレス、通知先、トラッキングID、顧客情報画像保存先、登録日時、アクセス履歴を含む。
【0052】
印刷作業ユーザが印刷設定画面41において入力したホームページURLは、提供情報アドレスの一例である。なお、提供情報アドレスは、ホームページURLに限るものではなく、ファイルパスやFTPサーバ上のアドレスなど、顧客に提供する情報にアクセスするための情報であればよい。
【0053】
通知先は、印刷作業ユーザが印刷設定画面41において入力した通知先である通知先端末60のメールアドレスである。
【0054】
トラッキングIDは、短縮アドレスに含まれるトラッキングIDである。なお、トラッキングサービス10は、トラッキングIDの代わりに、短縮アドレスをトラッキング情報管理テーブルTに登録するようにしてもよい。
【0055】
顧客情報画像保存先は、各トラッキングIDに対応する顧客情報が記載された顧客情報画像のファイルパスである。なお、顧客情報画像は、名刺に限らず、名札や入場チケットなど、顧客情報が記載された媒体であればよい。
【0056】
登録日時は、顧客情報画像が登録された日時である。
【0057】
アクセス履歴は、顧客がホームページにアクセスした日時である。なお、アクセスした日時は、複数登録可能である。
【0058】
なお、印刷実行後の初期の段階において、各トラッキングIDに対応する顧客情報画像保存先、登録日時、アクセス履歴は、「空」の状態である。
【0059】
上述したように、印刷作業ユーザが印刷設定画面41で印刷指示をすると、トラッキングサービス10(登録部101)は、設定された印刷枚数分の短縮アドレスを生成し、各短縮アドレスに含まれるトラッキングIDと入力されたホームページのURLとを対応付けて、トラッキング情報管理テーブルTに登録する。
【0060】
図5に戻り、続いてトラッキングサービス10(送信部105)は、印刷作業用端末40に対して、ステップS4で生成した二次元コードの画像を応答する(ステップS6)。
【0061】
次いで、印刷作業用端末40は、ステップS6で受け取った二次元コードの画像の印刷指示を印刷装置70に行う(ステップS7)。
【0062】
二次元コードの画像の印刷指示を受け取った印刷装置70は、二次元コードの画像を、予め設置されたラベル紙に印刷する(ステップS8)。
【0063】
以上、説明したステップS3~ステップS8の処理は、ステップS1で設定された印刷枚数の回数だけ繰り返される。
【0064】
ここで、図9は顧客に配布するチラシのイメージ例を示す図である。図9に示すように、ユーザは、生成された二次元コードが印刷されたラベルLを、チラシまたはパンフレット等に貼り付ける。なお、図9においては、ラベルLは、二次元コードと短縮アドレスの両方を、ラベル紙に印刷した態様を示している。
【0065】
詳細は後述するが、閲覧ユーザが短縮アドレスにアクセスすると、トラッキングサービス10は、短縮アドレスに含まれるトラッキングIDに対応するホームページのアドレスを取得し、短縮アドレスからホームページのアドレスへのリダイレクト要求を閲覧ユーザが使用する閲覧用端末30に応答する。
【0066】
[顧客情報の登録]
続いて、顧客情報の登録について説明する。ここで、図10は顧客情報の登録の手順を示すシーケンス図である。なお、登録用端末50における処理は、登録用端末50にインストールされたアプリケーションによって実行される。
【0067】
まず、登録用端末50は、顧客情報登録画面(読み取り画面)51(図11参照)をディスプレイ418に表示する。登録ユーザは、顧客情報登録画面(読み取り画面)51を介して、チラシまたはパンフレット等に貼り付けられたラベルLの二次元コードをCMOSセンサ413で読み取る(ステップS11)。ここで、図11は顧客情報登録画面(読み取り画面)51の一例を示す図である。
【0068】
次に、登録用端末50は、ステップS11で読み取った二次元コードから、短縮アドレスを取得する(ステップS12)。
【0069】
次に、登録用端末50は、顧客情報登録画面(撮影画面)52(図12参照)をディスプレイ418に表示する。登録ユーザは、顧客情報登録画面(撮影画面)52を介して、CMOSセンサ413で名刺を撮影する(ステップS13)。ここで、図12は顧客情報登録画面(撮影画面)52の一例を示す図である。
【0070】
次に、登録用端末50は、ステップS13で撮影した画像から名刺画像を取得する(ステップS14)。
【0071】
次に、登録用端末50は、顧客情報登録画面(確認画面)53(図13参照)を生成し(ステップS15)、顧客情報登録画面(確認画面)53をディスプレイ418に表示する(ステップS16)。
【0072】
ここで、図13は顧客情報登録画面(確認画面)53の一例を示す図である。図13に示すように、顧客情報登録画面(確認画面)53には、ステップS12で取得した短縮アドレスと、ステップS14で取得した名刺画像とが表示される。
【0073】
登録ユーザは、顧客情報登録画面(確認画面)53に表示された短縮アドレスおよび名刺画像を確認した後、登録ボタン54を操作することで、登録を指示する(ステップS17)。
【0074】
なお、名刺画像がボケてしまっている場合などにおいては、登録ユーザは、キャンセルボタン55を操作することで、ステップS11に戻ることができる。
【0075】
ステップS17の登録指示があると、登録用端末50は、トラッキングサービス10に対して、短縮アドレスおよび名刺画像の登録を要求する(ステップS18)。
【0076】
次いで、トラッキングサービス10(受信部103)は、短縮アドレスおよび名刺画像の登録要求を受信すると、トラッキングサービス10(登録部101)は、短縮アドレスから登録対象のトラッキングIDを取得する(ステップS19)。
【0077】
次いで、トラッキングサービス10(登録部101)は、名刺画像を保存する(ステップS20)。なお、トラッキングサービス10(登録部101)は、名刺画像に対してOCR処理を行い、氏名、会社名、所属、役職、電話番号、メールアドレス等の情報を名刺画像から抽出してもよい。
【0078】
次いで、名刺画像のファイルパスおよび登録日時を、取得したトラッキングIDに対応付けてトラッキング情報管理テーブルTに登録する(ステップS21)。
【0079】
ここで、図14はトラッキング情報管理テーブルTに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。図14に示すように、短縮アドレスから取得された登録対象のトラッキングIDに対応付けられて、名刺画像のファイルパスおよび登録日時が登録される。
【0080】
[顧客アクセスの追跡]
続いて、顧客アクセスの追跡について説明する。ここで、図15は顧客アクセスの追跡の手順を示すシーケンス図である。なお、閲覧用端末30における処理は、閲覧用端末30にインストールされたアプリケーションによって実行される。
【0081】
チラシを受け取った顧客は、所持する閲覧用端末30の所定のアプリで二次元コードを読み取り、ブラウザ等で短縮アドレスへアクセスする。
【0082】
まず、閲覧用端末30は、図11に示す画面と同様の顧客アクセス画面(読み取り画面)をディスプレイ418に表示する。閲覧ユーザは、顧客アクセス画面(読み取り画面)を介して、チラシまたはパンフレット等に貼り付けられたラベルLの二次元コードを、CMOSセンサ413で読み取る(ステップS31)。
【0083】
次に、閲覧用端末30は、ステップS31で読み取った二次元コードから、短縮アドレスを取得する(ステップS32)。
【0084】
次に、閲覧用端末30は、ディスプレイ418に表示されたブラウザに所定画面を表示する。閲覧ユーザは、所定画面を介して、短縮アドレスへのアクセスを指示する(ステップS33)。
【0085】
次に、閲覧用端末30は、短縮アドレスへのアクセス指示を受けると、トラッキングサービス10に対して、短縮アドレスへのアクセスを要求する(ステップS34)。
【0086】
次に、トラッキングサービス10は、短縮アドレスを解析し、短縮アドレスに含まれるトラッキングIDを取得する(ステップS35)。
【0087】
次に、トラッキングサービス10は、トラッキングIDに対応するものであって、顧客に提供する提供情報にアクセスするための第1のアドレス(提供情報アドレス)であるホームページのURLホームページアドレスを取得する(ステップS36)。
【0088】
次に、トラッキングサービス10は、閲覧用端末30に対して、短縮アドレスからホームページアドレスへのリダイレクトを要求する(ステップS37)。
【0089】
閲覧用端末30は、ホームページアドレスへのリダイレクト要求を受けると、ホームページ公開サーバ20に対して、ホームページへのアクセスを要求する(ステップS38)。
【0090】
ホームページ公開サーバ20は、ホームページへのアクセス要求を受けると、閲覧用端末30に対して、ホームページコンテンツを応答する(ステップS39)。
【0091】
閲覧用端末30は、ホームページコンテンツを受けると、ホームページ31(図16参照)を表示する(ステップS40)。
【0092】
ここで、図16は閲覧用端末30に表示されるホームページ31の一例を示す図である。図16に示すように、閲覧用端末30は、短縮アドレスに含まれるトラッキングIDに対応するホームページ31を、ディスプレイ418に表示されたブラウザに表示する。
【0093】
続いて、トラッキングサービス10(登録部101)は、アクセス履歴をトラッキング情報管理テーブルTに登録する(ステップS41)。
【0094】
ここで、図17はトラッキング情報管理テーブルTに登録されるトラッキング情報を例示的に示す図である。図17に示すように、アクセス日時がアクセス履歴としてトラッキング情報管理テーブルTに登録される。
【0095】
次に、トラッキングサービス10(通知部102)は、トラッキング情報管理テーブルTから通知先(通知先端末60のメールアドレス)を取得し、メールを送信する(ステップS42)。
【0096】
ここで、図18は通知先に送信するメールの本文を例示的に示す図である。図18に示すように、メールの本文には、アクセスしたホームページのURLと、顧客情報としての名刺画像と、アクセス日時と、が表示される。
【0097】
なお、アクセスしたホームページのURLの代わりに、ホームページのサムネイル画像や画面キャプチャなどのホームページを示す情報を表示するようにしてもよい。
【0098】
なお、短縮アドレスを、メールに表示することは望ましくない。その理由は、ユーザがこの短縮アドレスをクリックすることにより、顧客からのアクセスと認識され、アクセス履歴が登録されてしまうからである。ただし、特定のユーザ端末(例えば、通知先の通知先端末60)からのアクセスを排除するように制御すれば、短縮アドレスをメールに表示してもよい。
【0099】
このように本実施形態によれば、顧客に提示する第2のアドレス(短縮アドレス)と特定の顧客に関する顧客情報とを登録付けて登録することで、顧客が第2のアドレス(短縮アドレス)にアクセスする際に、第2のアドレス(短縮アドレス)に対応する顧客情報を所定の通知先(例えば、営業担当者)に通知することにより、効率的な追客を行うことができる、という効果を奏する。
【0100】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
【0101】
第2の実施の形態は、登録対象のホームページのURL、画面又はそのプレビュー画像を表示する点が、第1の実施の形態と異なるものとなっている。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
【0102】
図19は、第2の実施の形態にかかる顧客情報の登録の手順を示すシーケンス図である。図19に示すように、登録用端末50は、ステップS13で撮影した画像から名刺画像を取得すると(ステップS14)、トラッキングサービス10に対して、短縮アドレスへのアクセスを要求する(ステップS51)。
【0103】
トラッキングサービス10は、短縮アドレスを解析し、トラッキングIDに対応するホームページアドレスを取得する(ステップS52)。
【0104】
トラッキングサービス10は、ホームページアドレスを取得すると、登録用端末50に対して、ホームページアドレスへのリダイレクトを要求する(ステップS53)。
【0105】
登録用端末50は、ホームページアドレスへのリダイレクト要求を受け取ると、ホームページ公開サーバ20に対して、ホームページへのアクセスを要求する(ステップS54)。
【0106】
ホームページ公開サーバ20は、登録用端末50に対して、ホームページコンテンツを応答する(ステップS55)。
【0107】
その後、登録用端末50は、顧客情報登録画面(確認画面)56(図20参照)を生成し(ステップS15)、顧客情報登録画面(確認画面)56をディスプレイ418に表示する(ステップS16)。
【0108】
ここで、図20は顧客情報登録画面(確認画面)56の一例を示す図である。図20に示すように、顧客情報登録画面(確認画面)56には、ステップS12で取得した短縮アドレスと、ステップS14で取得した名刺画像とに加えて、ステップS55で受け取った登録対象のホームページのURLおよびホームページの画面が表示される。なお、図20においては、顧客情報登録画面(確認画面)56に登録対象のホームページの画面を表示するようにしたが、プレビュー画像を表示するようにしてもよい。
【0109】
このように本実施形態によれば、登録対象のホームページのURL、画面又はそのプレビュー画像を表示することで、登録ミスを抑制することができる、という効果を奏する。
【0110】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。
【0111】
第3の実施の形態は、アクセス履歴を表示する点が、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なるものとなっている。以下、第3の実施の形態の説明では、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる箇所について説明する。
【0112】
図21は、第3の実施の形態にかかる顧客アクセスの追跡の手順を示すシーケンス図である。なお、通知先端末60における処理は、通知先端末60にインストールされたアプリケーションによって実行される。
【0113】
図21に示すように、メールが通知先である通知先端末60に送信された後(ステップS42)、通知先ユーザが通知先端末60に対してアクセス履歴の表示を指示すると(ステップS61)、通知先端末60は、トラッキングサービス10に対して、アクセス履歴を要求(メールアドレス(ログインID))する(ステップS62)。
【0114】
トラッキングサービス10(通知部102)は、アクセス履歴要求を受けると、通知先端末60に対して、アクセス履歴を応答する(ステップS63)。
【0115】
通知先端末60は、トラッキングサービス10からアクセス履歴を受けると、アクセス履歴の一覧画面61(図22参照)をディスプレイ506に表示する(ステップS64)。
【0116】
ここで、図22はアクセス履歴の一覧画面61を例示的に示す図である。図22に示すように、メールアドレス+パスワードでログインした状態で、アクセス履歴の一覧画面61には、アクセスしたホームページのURLと、顧客情報としての名刺画像ごとの1以上のアクセス日時とが一覧表示される。
【0117】
なお、本実施形態においては、アクセスしたホームページのURLを表示するようにしたが、これに限るものではなく、ホームページのURLの代わりに、ホームページのサムネイル画像や画面キャプチャなど、ホームページを示す情報を表示するようにしてもよい。
【0118】
なお、短縮アドレスをアクセス履歴の一覧画面61に表示することは望ましくない。その理由は、ユーザが短縮アドレスをクリックすることにより、顧客からのアクセスと認識され、アクセス履歴が登録されてしまうからである。ただし、特定のユーザ端末(例えば、通知先の通知先端末60)からのアクセスを排除するように制御すれば、短縮アドレスをアクセス履歴の一覧画面61に表示してもよい。
【0119】
このように本実施形態によれば、アクセスしたホームページのURLと、顧客情報としての名刺画像ごとの1以上のアクセス日時とが一覧表示されることにより、より効率的な追客を行うことができる、という効果を奏する。
【0120】
上記で説明した各実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0121】
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0122】
ある実施形態では、第1の装置は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、第2の装置は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。また、第1の装置と第2の装置の各要素は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
【符号の説明】
【0123】
10 情報処理装置
30 第1のユーザ端末
40 第2のユーザ端末
50 第3のユーザ端末
100 情報処理システム
101 登録部
102 通知部
103 受信部
104 生成部
105 送信部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0124】
【特許文献1】特開2009-020756号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22