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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068763
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】光源装置、および画像投射装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20230511BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20230511BHJP
   G03B 21/16 20060101ALI20230511BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20230511BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20230511BHJP
   F21V 29/51 20150101ALI20230511BHJP
   F21V 29/67 20150101ALI20230511BHJP
   F21V 23/06 20060101ALI20230511BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20230511BHJP
   F21V 31/00 20060101ALI20230511BHJP
   H05B 47/105 20200101ALI20230511BHJP
   H05B 47/20 20200101ALI20230511BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20230511BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20230511BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230511BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20230511BHJP
【FI】
G03B21/14 A
G03B21/00 D
G03B21/16
F21S2/00 377
F21V29/503
F21V29/51
F21V29/67
F21V23/06
F21V23/00 140
F21V31/00 100
H05B47/105
H05B47/20
H05K7/20 H
F21Y101:00 100
F21Y101:00 300
F21Y115:10
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180065
(22)【出願日】2021-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】真下 淳
【テーマコード(参考)】
2K203
3K014
3K273
5E322
【Fターム(参考)】
2K203GA10
2K203GA44
2K203GA59
2K203KA39
2K203KA78
2K203LA02
2K203LA12
2K203LA23
2K203LA26
2K203LA27
2K203LA37
2K203LA38
2K203LA59
2K203MA21
3K014AA01
3K014NA01
3K273PA09
3K273QA29
3K273QA36
3K273RA02
3K273SA01
3K273SA35
3K273SA46
3K273TA03
3K273TA15
3K273UA22
3K273UA24
3K273UA25
3K273VA06
3K273VA10
5E322AA01
5E322AB11
5E322BA01
5E322BA03
5E322BB03
5E322BC01
5E322DB10
5E322EA01
(57)【要約】
【課題】ファン機構が光源装置から取り外されている期間にも使用可能な光源装置を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る光源装置は、供給される電力に応じて光を発する発光部と、前記発光部を支持する支持部材と、前記支持部材に対して着脱可能に設けられ、冷却対象に送風するファン機構と、前記支持部材に対する前記ファン機構の着脱を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に応じて前記発光部へ供給する電力量を制御する制御部と、を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給される電力に応じて光を発する発光部と、
前記発光部を支持する支持部材と、
前記支持部材に対して着脱可能に設けられ、冷却対象に送風するファン機構と、
前記支持部材に対する前記ファン機構の着脱を検知する検知部と、
前記検知部による検知結果に応じて前記発光部へ供給する電力量を制御する制御部と、を有する、光源装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記支持部材に前記ファン機構が取り付けられている場合には、所定量の前記電力を前記発光部へ供給し、前記支持部材から前記ファン機構が取り外されている場合には、前記所定量よりも少ない電力量の前記電力を前記発光部に供給する、請求項1に記載の光源装置。
【請求項3】
前記発光部を冷却する冷却部材をさらに有する請求項1または請求項2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記発光部へ供給する電力量のユーザによる選択を受け付ける選択受付部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項5】
少なくとも前記発光部および前記支持部材を内部に収容する筐体と、
前記筐体の内部を密閉するためのシール部材と、を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項6】
前記ファン機構を保持し、前記ファン機構と一体に前記支持部材に対して着脱可能なファン保持部材を有し、
前記ファン機構は、前記ファン保持部材が前記支持部材に対して着脱されることによって前記支持部材に対して着脱され、前記制御部に含まれる制御側コネクタおよび前記ファン保持部材に設けられたファン側コネクタを介して前記電力を供給され、
前記制御側コネクタおよび前記ファン側コネクタの少なくとも一方は、外装部材と、前記外装部材に保持された端子と、を有し、
前記端子は、その端部が前記外装部材の外側表面から窪んだ位置に配置されるように、前記外装部材に保持される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項7】
前記ファン保持部材は、
前記ファン保持部材の内部に空気を吸い込む吸気口、および前記ファン保持部材の内部から空気を排出する排気口の少なくとも一方と、
前記吸気口および前記排気口の少なくとも一方に設けられたメッシュ状部材と、を有する、請求項6に記載の光源装置。
【請求項8】
前記ファン保持部材は、管状構造を有し、
前記ファン機構により送風される空気は、前記管状構造の内側を流れる、請求項6または請求項7に記載の光源装置。
【請求項9】
前記ファン保持部材は、その一部が前記支持部材に取り付けられた状態において開閉可能であり、
前記ファン機構は、開放された前記ファン保持部材に対して着脱可能である、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項10】
前記検知部は、前記支持部材側に設けられている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項11】
前記検知部は、前記ファン保持部材側に設けられている、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の光源装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の光源装置と、
前記光源装置から照射された光に基づき、画像光を生成する画像生成部と、
前記画像生成部により生成された画像光を投射する投射レンズと、を有する、画像投射装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置、および画像投射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、発光部を支持する支持部材に着脱可能に設けられ、冷却対象に送風するファン機構を有する光源装置が知られている。この光源装置は、プロジェクタ等の光学装置において使用される。
【0003】
上記の光源装置において、冷却ファンと制御部とを接続するケーブルの配線処理を簡素化するために、密閉空間に配置されるファン機構と、密閉空間の外部に配置された制御部と、を電気的に中継する中継部を備え、中継部の内面に設けられた接続部材が露出するように光源装置を分解することにより、密閉空間に配置されたファン機構を取り外す構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の構成では、ファン機構が光源装置から取り外されている期間には光源装置を使用できない。
【0005】
本発明は、ファン機構が光源装置から取り外されている期間にも使用可能な光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る光源装置は、供給される電力に応じて光を発する発光部と、前記発光部を支持する支持部材と、前記支持部材に対して着脱可能に設けられ、冷却対象に送風するファン機構と、前記支持部材に対する前記ファン機構の着脱を検知する検知部と、前記検知部による検知結果に応じて前記発光部へ供給する電力量を制御する制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ファン機構が光源装置から取り外されている期間にも使用可能な光源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る光源装置の全体構成を例示する図である。
図2】第1実施形態に係る光源装置の構成を例示するブロック図である。
図3】ファン機構を取り外した図1の光源装置を例示する正面図である。
図4】第1実施形態に係るファン保持部材の構成を例示する正面図である。
図5】第1実施形態に係る制御部の機能構成を例示するブロック図である。
図6】第1実施形態に係る光源装置の制御部による処理例のフロー図である。
図7】第1実施形態に係る制御側コネクタ近傍の拡大断面図である。
図8】第1実施形態に係るファン保持部材の吸排気口を例示する図である。
図9】第4実施形態に係る画像投射装置の密閉状態例を説明する図である。
図10】第2実施形態に係る光源装置の構成を例示する正面図である。
図11】第2実施形態に係る光源装置の構成を例示するブロック図である。
図12】第2実施形態に係るファン保持部材の構成を例示する正面図である。
図13】第3実施形態に係る光源装置の構成を例示する正面図である。
図14図13の光源装置のファン保持部材の開放例を示す図である。
図15】第4実施形態に係る画像投射装置の構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態に係る光源装置および画像投射装置について図面を参照しながら詳細に説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための光源装置および画像投射装置を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施形態に記載されている構成部の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさ、位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。また、以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており詳細説明を適宜省略する。
【0010】
以下に示す図においてX軸、Y軸およびZ軸により方向を示す場合があるが、Z軸に沿うZ方向は、実施形態に係る光源装置および画像投射装置が光を照射する方向を示し、X軸に沿うX方向は、Z方向に交差する方向を示し、Y軸に沿うY方向は、X方向およびZ方向のそれぞれに交差する方向を示すものとする。
【0011】
X方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記する。またZ方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。但し、これらのことは、光源装置および画像投射装置の使用時における向きを制限するものではなく、光源装置および画像投射装置の向きは任意である。
【0012】
[第1実施形態]
<光源装置100の構成例>
図1から図4を参照して、第1実施形態に係る光源装置100の全体構成について説明する。図1および図2は光源装置100の全体構成例を示す図であり、図1は正面図、図2はブロック図である。図3は、ファン機構を取り外した状態の光源装置100を例示する正面図である。図4は、ファン保持部材の構成を例示する正面図である。
【0013】
図1および図2に示すように、光源装置100は、発光部1と、支持部材2と、ヒートパイプ3と、ファン機構4と、ファン保持部材5と、検知部6と、制御部7と、を有する。
【0014】
光源装置100は、例えばプロジェクタ等の画像投射装置に取り付けられ、画像投射装置から投射される画像光を生成する用途等に使用される。但し、光源装置100の用途は、画像投射装置に限定されるものではなく、光を用いる各種の光学装置に適用可能である。特に、光源装置100は、強い照射光を要し、発光部1の発熱が大きい光学装置に好適である。
【0015】
発光部1は、供給される電力に応じて光を発する。発光部1には、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、ハロゲンランプ、キセノンランプまたはメタルハライドランプ等を使用できる。発光部1は、供給される電力に応じて発光すると共に発熱する。なお、発光部1は、異なる色の光を発する複数の発光部を含んでもよい。
【0016】
支持部材2は、発光部1を支持する部材である。支持部材2は、金属材料または樹脂材料等を含んで構成される。本実施形態では、支持部材2は、アルミニウム等の熱伝導性が高い金属材料を含み、周囲の空気に接する面積が大きくなるように構成され、発光部1を支持しつつ発光部1の発熱を放熱および排熱して発光部を冷却するヒートシンクである。支持部材2は、発光部を冷却する冷却部材としても機能する。但し、支持部材2は、発光部1を支持できれば、必ずしもヒートシンクではなくてもよい。
【0017】
ヒートパイプ3は、発光部1を冷却する冷却部材の一例である。ヒートパイプ3は、蒸発と凝縮の潜熱を利用した熱輸送部材であり、発光部1の発熱を輸送することによって発光部1を冷却する。本実施形態では、発光部1の発熱は、ヒートパイプ3を通って支持部材2に伝達され、支持部材2から放熱および排熱される。光源装置100は、ヒートパイプ3等の冷却部材を必ずしも有さなくてもよいが、発光部1の冷却効率を上げるためには、冷却部材を有することが好ましい。
【0018】
ファン機構4は、支持部材2に対して着脱可能に設けられ、冷却対象に送風する機構である。ファン機構4は、1以上の羽根部材を有し、羽根部材を回転させることによって空気に流動エネルギーを与えて送風する。ファン機構4には、軸流ファン、多翼ファンまたは貫流ファン等の各種のファンを適用可能である。
【0019】
本実施形態では、ファン機構4は、第1ファン機構41と、第2ファン機構42と、を含む。第1ファン機構41および第2ファン機構42は、異なる位置に設けられ、冷却対象に向けて異なる位置から送風する。但し、ファン機構4は、2つのファン機構を含む構成に限らず、1つのファン機構を含んでもよいし、3つ以上のファン機構を含んでもよい。冷却対象は、本実施形態では、発光部1、支持部材2およびヒートパイプ3等である。ファン機構4は、これらの冷却対象に向けて空気を送風して冷却する。
【0020】
ファン保持部材5は、ファン機構4を保持し、ファン機構4と一体に支持部材2に対して着脱可能な部材である。図4に示すように、ファン保持部材5は、管状構造を有し、ファン機構4により送風される空気は、管状構造の内側を流れる。管状構造はダクト構造と言い換えてもよい。図4では、ファン機構4により送風される空気は、Z方向に沿って流通可能になっている。ファン保持部材5は、管状構造を有することにより、管が延伸するZ方向に沿って空気を強制対流させることができる。
【0021】
図3および図4に示すように、ファン機構4は、ファン保持部材5が支持部材2に対して着脱されることによって、支持部材2に対して着脱される。ファン機構4は、制御部7に含まれる制御側コネクタ70およびファン保持部材5に設けられたファン側コネクタ50を介して電力を供給される。ファン側コネクタ50は、支柱部材等を介してファン保持部材5に設けられている。
【0022】
光源装置100は、複数のファン機構4およびファン側コネクタ50等の複数の機構および部材を一体にして支持部材2に対して着脱することにより、ファン機構4の着脱を容易にすることができる。但し、光源装置100は、必ずしもファン保持部材5を有さなくてもよく、ファン機構4は支持部材2に対して直接着脱されてもよい。またファン機構4は、筐体等を介して支持部材2に対して間接的に着脱されてもよい。
【0023】
検知部6は、支持部材2に対するファン機構4の着脱を検知する。図1図3および図4に示すように、本実施形態では、検知部6は、支持部材2に設けられたプッシュボタンである。但し、検知部6は、ファン保持部材5側ではなく支持部材2側に設けられていれば、必ずしも支持部材2に設けられていなくてもよい。検知部6は、発光部1に設けられてもよいし、光源装置100が発光部1および支持部材2等を内部に収容する筐体を有する場合には、この筐体等に設けられてもよい。
【0024】
一方、ファン保持部材5には、Y軸方向を長手とする柱状部材であるボス61が設けられている。
【0025】
検知部6は、支持部材2へファン機構4を取り付けた場合に、ボス61の端部が検知部6を押すことを検知し、ファン機構4の取付を検知できる。また検知部6は、支持部材2からファン機構4を取り外した場合に、ボス61の端部が検知部6を押さなくなることを検知し、ファン機構4の取り外しを検知できる。検知部6は、ファン機構4の着脱状態を示す、または着脱状態に関連する、検知信号を制御部7に出力する。
【0026】
但し、検知部6による検知方式は、上記に限定されるものではない。例えば検知部6は、プッシュボタンに代えて通電を検知するセンサであり、導電性部材を含んで構成したボス61との接触通電をセンサで検知することによって、ファン機構4の取付を検知してもよい。他に検知部6は、光学式や静電容量式等の近接センサを有し、ファン保持部材5が近接したことを検知することにより、ファン機構4の取付を検知してもよい。
【0027】
制御部7は、検知部6による検知結果に応じて発光部1へ供給する電力量を制御する。図3に示すように、制御部7は制御側コネクタ70を有する。支持部材2にファン保持部材5が取り付けられると、ファン側コネクタ50が制御側コネクタ70に嵌合することにより、制御部7とファン機構4とが電気的に接続される。
【0028】
制御部7は、電気実装基板に実装されたCPU(Central Processing Unit)、電気回路およびメモリ等を含んで構成される。光源装置100において制御部7を有する電気実装基板の配置位置は任意であり、支持部材2にファン保持部材5が取り付けられた際に制御側コネクタ70とファン側コネクタ50とが嵌合可能であればよい。
【0029】
<制御部7の機能構成例>
図5は、制御部7の機能構成を例示するブロック図である。制御部7は、着脱情報取得部71と、選択受付部72と、供給電力制御部73と、を有する。制御部7は、これらの機能をCPUがメモリに記憶された所定のプログラムを実行することにより、または電気回路により実現する。
【0030】
着脱情報取得部71は、検知部6による検知信号を入力し、ファン機構4が支持部材2に着脱しているか否かを示す着脱情報を取得する。
【0031】
選択受付部72は、発光部1へ供給する電力量に対するユーザの選択を受け付ける。例えば選択受付部72は、光源装置100が有する操作部を介して、発光部1へ供給する電力量に対するユーザの選択を受け付けることができる。ユーザは発光部1へ供給する電力量を選択することにより、発光部1が発する光の明るさを選択できる。
【0032】
供給電力制御部73は、発光部1へ供給する電力量を制御する。例えば供給電力制御部73は、商用電源200から供給される電力をPWM(Pulse Width Modulation)制御方式等を用いて変調することにより、発光部へ供給する電力量を制御する。但し、電力供給元は商用電源200に限定されず、供給電力制御部73は、他の電源装置から供給される電力を制御し、発光部1へ供給する電力量を制御してもよい。
【0033】
本実施形態では特に、供給電力制御部73は、検知部6による検知結果に応じて発光部1へ供給する電力量を制御する。より具体的には、供給電力制御部73は、着脱情報取得部71が、検知部6による検知信号に応じて取得した着脱情報に基づいて、ファン機構4が支持部材2に取り付けられているか否かを判定する。供給電力制御部73は、ファン機構4が支持部材2に取り付けられている場合には、所定量の電力を発光部1に供給し、ファン機構4が支持部材2から取り外されている場合には、上記所定量よりも少ない電力量の電力を発光部1に供給する。
【0034】
ここで、ファン機構4が支持部材2から取り外されていると、ファン機構4により送風できないため、発光部1の発熱の抑制効率が低下する結果、発光部1が発熱によって故障したり、破損したりする場合がある。また発光部1の故障または破損等を防止するために発光部1による発光を停止させると、ファン機構4が支持部材2から取り外されている期間には、ユーザは光源装置100を使用できなくなる。
【0035】
本実施形態では、光源装置100は、ファン機構4が支持部材2から取り外されている期間には、上記所定量よりも少ない電力量の電力を発光部1に供給する。これにより、光源装置100は、ファン機構4が支持部材2に取り付けられている場合と比較して発光部1の発する光の明るさを暗くし、発光部1の発熱を抑える。この結果、光源装置100は、ファン機構4が支持部材2から取り外されている期間にも、発光部1の故障または破損等を防いで使用可能になる。ファン機構4が支持部材2から取り外されている期間には、発光部1の発熱は、ヒートパイプ3および支持部材2の冷却作用によって抑制される。
【0036】
発光部1を故障または破損させない供給電力量は、ヒートパイプ3および支持部材2の冷却能力に応じて予め定められる。供給電力制御部73は、ファン機構4が支持部材2から取り外されている期間には、予め定められたこの電力量を発光部1に供給することによって、発光部1の発熱を抑制できる。なお、光源装置100がヒートパイプ3等の冷却部材を有さない場合には、発光部1を故障または破損させない供給電力量は、自然冷却能力に応じて予め定められる。
【0037】
光源装置100は、ファン機構4の取付が検知部6により検知された場合には、発光部1へ供給する電力量に対するユーザの選択を選択受付部72により受け付け、選択された電力量を供給電力制御部73により供給してもよい。
【0038】
<制御部7による処理例>
図6は、制御部7による処理の一例を示すフローチャートである。制御部7は、例えば商用電源200から光源装置100へ電力供給が開始された際に図6の動作を開始する。
【0039】
まず、ステップS61において、制御部7は、着脱情報取得部71により、検知部6による検知信号を入力し、ファン機構4が支持部材2に着脱しているか否かを示す着脱情報を取得する。
【0040】
続いて、ステップS62において、制御部7は、供給電力制御部73により、着脱情報取得部71により取得された着脱情報に基づき、ファン機構4が支持部材2に取り付けられているか否かを判定する。
【0041】
ステップS62において、取り付けられていると判定された場合には(ステップS62、Yes)、ステップS63において、制御部7は、供給電力制御部73により、ファン機構4が支持部材2に取り付けられている場合に供給される所定量の電力を発光部1に供給する。その後、制御部7は、ステップS66に処理を移行する。
【0042】
一方、ステップS62において、取り付けられていないと判定された場合には(ステップS62、No)、ステップS64において、制御部7は、選択受付部72により、発光部1へ供給する電力量に対するユーザの選択を受け付ける。選択される電力量は、上記の所定量よりも少ない電力量である。
【0043】
続いて、ステップS65において、制御部7は、供給電力制御部73により、選択受付部72により受け付けた電力量を発光部1に供給する。但し、供給電力制御部73は、ファン機構4が支持部材2から取り外されている場合における光源装置100の冷却能力に応じて予め定められた電力量であって、上記の所定量よりも少ない電力量を発光部1に供給してもよい。
【0044】
続いて、ステップS66において、制御部7は、処理を終了するか否かを判定する。例えば制御部7は、商用電源200から光源装置100への電力供給が停止された場合、あるいは光源装置100が有する操作部を介してユーザによる終了指示を受け付けた場合に、処理を終了すると判定する。
【0045】
ステップS66において、終了すると判定された場合には(ステップS66、Yes)、制御部7は処理を終了し、終了しないと判定された場合には(ステップS66、No)、制御部7は、ステップS61以降の処理を再度行う。
【0046】
以上のようにして、制御部7は、発光部1を発光させるために、発光部1に電力を供給することができる。
【0047】
<光源装置100の各部の詳細構成例>
図7は、制御部7における制御側コネクタ70近傍の拡大断面図である。図7に示すように、制御側コネクタ70は、外装部材701と、外装部材701に保持された端子702と、を有する。
【0048】
端子702は、その端部が外装部材701の外側表面701aから窪んだ位置に配置されるように、外装部材701に保持される。図7に示すように、外装部材701は、Z方向に沿った幅Wの空隙内に端子702を挿入するようにして端子702を保持する。端子702の-Y方向側の端部702aは、外装部材701の-Y方向側の外側表面701aに対し、深さD分、窪んだ位置に配置される。
【0049】
ここで、ファン保持部材5を支持部材2から取り外した場合には、制御部7の制御側コネクタ70の端子702は露出され、露出された端子702に触れた人が感電する場合がある。光源装置100は、端子702の-Y方向側の端部702aを、外装部材701の-Y方向側の外側表面701aに対し、深さD分、窪んだ位置に配置することにより、端子702に人が触れることによる感電を防止できる。端子702に人が触れないようにするためには、幅Wは、人の指が入らない幅であることが好ましい。
【0050】
次に図8は、ファン保持部材5の吸気口51および排気口52を例示する図である。図8に示すように、ファン保持部材5は、ファン保持部材5の内部に空気を吸い込む吸気口51と、ファン保持部材5の内部から空気を排出する排気口52と、吸気口51および排気口52の少なくとも一方に設けられたメッシュ状部材53と、を有する。
【0051】
吸気口51は、第1ファン機構41の送風方向に沿って第1ファン機構41と向き合うように設けられる。排気口52は、第2ファン機構42の送風方向に沿って第2ファン機構42と向き合うように設けられる。ファン保持部材5は、吸気口51と、排気口52と、を有することによりファン保持部材5の内部の空気を換気できる。
【0052】
メッシュ状部材53は、複数の開口がメッシュ状に設けられた板状の部材である。メッシュ状部材53は、吸気口51および排気口52を塞ぎながらファン保持部材5の内部と外部の間において空気が流れることを可能にする。
【0053】
吸気口51および排気口52を通して第1ファン機構41および第2ファン機構42に人の指等が触れると、人が怪我をする場合がある。ファン保持部材5は、メッシュ状部材53を有することにより、吸気口51および排気口52を通して第1ファン機構41および第2ファン機構42に人が触れて怪我することを防止できる。
【0054】
次に図9は、光源装置100の密閉状態の一例を説明する図である。図9の例では、光源装置100は、筐体8と、筐体8の内部を密閉するためのシール部材81を有する。
【0055】
筐体8は、少なくとも発光部1および支持部材2を内部に収容する箱状部材である。シール部材81は、筐体8の内部に粉塵等が侵入することを防ぐための部材である。シール部材81は樹脂テープ部材等を含んで構成可能である。
【0056】
図9において、外装兼冷却部材9は、例えばヒートシンクであり、筐体8に接触するように設けられている。外装兼冷却部材9を筐体8に接触させることにより、発光部1および支持部材2の冷却効率を高くすることができる。投射レンズ10は、筐体8の内部に設けられた発光部1からの光を投射するレンズである。但し、光源装置100は、筐体8、外装兼冷却部材9および投射レンズ10を必ずしも有さなくてもよい。
【0057】
<光源装置100の作用効果>
光源装置100の作用効果について説明する。
【0058】
光源装置が搭載されるプロジェクタ等の光学装置をユーザが長期間使用するために、光学装置の部品の修理や交換等のメンテナンス作業が光学装置のサービスマンによって行われる場合がある。特に、光源装置の主流がLED等の固体光源を用いるものに変わってきた近年は、光源装置の寿命が以前よりも大きく延びるため、光学装置のメンテナンス作業を行う期間も長くなっている。また、サイネージ用途や工場における工程の表示用途等のために光学装置が使用される場合には、光学装置を使用できない期間であるダウンタイムを気にするユーザが多くなっている。
【0059】
光学装置において使用される光源装置では、光源装置が有するファン機構に粉塵やホコリが絡まることにより、ファン機構が故障する場合がある。そのためファン機構を簡単に着脱し、交換可能な光源装置が求められている。
【0060】
ファン機構を簡単に着脱する光源装置の構成として、特許文献1に記載されたものが開示されているが、特許文献1に記載された構成では、ファン機構が光源装置から取り外されている期間に、光源装置が有する発光部の発熱を抑制できずに光源装置を使用できない。そのため、光源装置のダウンタイムが長くなる。
【0061】
本実施形態に係る光源装置100は、供給される電力に応じて光を発する発光部1と、発光部1を支持する支持部材2と、支持部材2に対して着脱可能に設けられ、冷却対象に送風するファン機構4と、支持部材2に対するファン機構4の着脱を検知する検知部6と、検知部6による検知結果に応じて発光部1へ供給する電力量を制御する制御部7と、を有する。
【0062】
支持部材2へのファン機構4の着脱に応じて発光部1へ供給する電力量を制御することにより、例えば支持部材2へファン機構4が取り付けられている場合と、支持部材2へファン機構4が取り付けられていない場合との間において、供給する電力量を異ならせることができる。これにより、発光部1の発熱を抑えるように制御でき、発光部1の故障または破損を防止できる。この結果、本実施形態では、ファン機構4が光源装置100から取り外されている期間にも使用可能な光源装置100を提供できる。
【0063】
また本実施形態では、制御部7は、支持部材2にファン機構4が取り付けられている場合には、所定量の電力を発光部1へ供給し、支持部材2からファン機構4が取り外されている場合には、上記の所定量よりも少ない電力量の電力を発光部1に供給する。これにより、光源装置100は、ファン機構4が支持部材2に取り付けられている期間と比較して発光部1の発する光の明るさを暗くし、発光部1の発熱を抑えることができ、発光部1の故障または破損を防止できる。この結果、本実施形態では、ファン機構4が光源装置100から取り外されている期間にも使用可能な光源装置100を提供できる。
【0064】
また本実施形態では、光源装置100は、発光部1を冷却するヒートパイプ3(冷却部材)と、ヒートシンクとして機能する支持部材2(冷却部材)と、を有する。光源装置100は、冷却部材を有することにより、ファン機構4が取り外されている期間にも発光部1の冷却効率を上げ、光源装置100を使用可能にする。また光源装置100は、冷却部材を有さない場合と比較して、発光部1が発する光の明るさの制限を緩和させることができる。さらに光源装置100は、ファン機構4が取り付けられている期間にも、冷却部材によって発光部1の冷却効率を高くし、発光部1の故障または破損等を抑制できる。
【0065】
また本実施形態では、発光部1へ供給する電力量に対するユーザの選択を受け付ける選択受付部72を有する。これにより、ユーザは、ファン機構4が取り外されている期間に、発光部1が発する光の明るさを選択可能になる。
【0066】
また本実施形態では、光源装置100は、少なくとも発光部1および支持部材2を内部に収容する筐体8と、筐体8の内部を密閉するためのシール部材81と、を有する。これにより、光源装置100は、筐体8の内部に粉塵等が侵入することを防ぎ、発光部1および支持部材2等に粉塵等が付着して故障または機能低下が生じることを抑制できる。
【0067】
また本実施形態では、光源装置100は、ファン機構4を保持し、ファン機構4と一体に支持部材2に対して着脱可能なファン保持部材5を有する。ファン機構4は、ファン保持部材5が支持部材2に対して着脱されることによって、支持部材2に対して着脱され、制御部7に含まれる制御側コネクタ70およびファン保持部材5に設けられたファン側コネクタ50を介して電力を供給される。制御側コネクタ70およびファン側コネクタ50の少なくとも一方は、外装部材701と、外装部材701に保持された端子702と、を有し、端子702は、その端部702aが外装部材701の外側表面701aから窪んだ位置に配置されるように、外装部材701に保持される。この構成により、ファン保持部材5が支持部材2から取り外された場合に、人が端子702に人が触れることによる感電を防止できる。
【0068】
また本実施形態では、ファン保持部材5は、ファン保持部材5の内部に空気を吸い込む吸気口51と、ファン保持部材5の内部から空気を排出する排気口52と、吸気口51および排気口52のそれぞれに設けられたメッシュ状部材53と、を有する。ファン保持部材5は、メッシュ状部材53を有することにより、吸気口51および排気口52を通して第1ファン機構41および第2ファン機構42に人が触れ、怪我をすることを防止できる。
【0069】
また本実施形態では、ファン保持部材5は、管状構造を有し、ファン機構4により送風される空気は、管状構造の内側を流れる。ファン保持部材5は、管状構造を有することにより、管に沿って空気を強制対流させることができ、冷却対象の冷却効率を向上させることができる。なお、ファン保持部材5は、吸気口51および排気口52の少なくとも一方を有し、吸気口51および排気口52の少なくとも一方に設けられたメッシュ状部材53を有してもよい。
【0070】
また本実施形態では、検知部6は、支持部材2側に設けられている。これにより、ファン保持部材5を支持部材2から取り外した場合に、ボス等の突起が支持部材2から突き出すことをなくし、ファン保持部材5が取り外された光源装置100の取り扱いを容易にすることができる。
【0071】
[第2実施形態]
図10から図12を参照して、第2実施形態に係る光源装置100aについて説明する。なお、第1実施形態において説明した同一の構成部には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。この点は、以降に示す各実施形態においても同様とする。
【0072】
図10および図11は光源装置100の全体構成例を示す図であり、図10は正面図、図11はブロック図である。図12は、ファン保持部材5aの構成を例示する正面図である。
【0073】
図10から図12に示すように、光源装置100aは、ファン保持部材5aを有する。検知部6は、ファン保持部材5aに設けられている。但し、検知部6は、支持部材2側ではなくファン保持部材5a側に設けられていれば、必ずしもファン保持部材5aに設けられなくてもよい。ボス61は、支持部材2に設けられている。
【0074】
検知部6は、支持部材2へファン機構4を取し付けた時に、支持部材2に設けられたボス61の端部が、ファン保持部材5aに設けられた検知部6を押すことを検知し、ファン機構4の取付を検知できる。また検知部6は、支持部材2からファン機構4を取り外した時に、ボス61の端部がファン保持部材5aに設けられた検知部6を押さなくなることを検知し、ファン機構4の取り外しを検知できる。検知部6は、ファン機構4の着脱状態を示す、または着脱状態に関連する、検知信号を制御部7に出力する。光源装置100aにおける上記以外の機能および作用は、第1実施形態と同様である。
【0075】
光源装置100aは、ファン保持部材5aに設けられた検知部6を有することにより、支持部材2側の部品数を削減でき、ファン保持部材5aを取り外した光源装置100aを小型化できる。これ以外の効果は、第1実施形態と同様である。
【0076】
[第3実施形態]
図13および図14を参照して、第3実施形態に係る光源装置100bについて説明する。図13は、光源装置100bの構成を例示する正面図である。図14は、図13の光源装置100bにおいてファン保持部材5bが開放された状態の一例を示す図である。
【0077】
図13および図14に示すように、光源装置100bは、ファン保持部材5bを有する。ファン保持部材5bは、その一部が支持部材2に取り付けられた状態において開閉可能である。ファン機構4は、開放されたファン保持部材5bに対して着脱可能である。
【0078】
ファン保持部材5bは、ファン保持部材5bに設けられた回転軸部材55を回転軸とし、図14の矢印56の方向(反時計回り)に略90度回転することにより開放される。またファン保持部材5bは、図14の状態から、回転軸部材55を回転軸とし、矢印56とは反対側方向(時計回り)に回転することにより閉鎖される。但し、ファン保持部材5bの開閉時の回転角度は、必ずしも略90度ではなくてもよく、適宜変更可能である。
【0079】
図13は、ファン保持部材5bが閉鎖された状態を示し、図14は開放された状態を示している。ファン保持部材5bが開放された状態では、制御側コネクタ70とファン側コネクタ50は非嵌合となる。またボス61は検知部6を押していないため、検知部6は、ファン保持部材5bが支持部材2から取り外されていることを示す信号を制御部7に出力する。
【0080】
ファン機構4は、ファン保持部材5bが開放された状態において、ファン保持部材5bから取り外し可能となる。
【0081】
光源装置100bは、ファン保持部材5bを、その一部が支持部材2に取り付けられた状態において開閉可能とし、開放されたファン保持部材5bに対してファン機構4を着脱可能とする。これにより、光源装置100bは、ファン機構4の着脱作業を容易にし、メンテナンスの作業性を向上させることができる。これ以外の効果は、第1実施形態と同様である。
【0082】
[第4実施形態]
図15は、第4実施形態に係る画像投射装置300の構成を例示する図である。
【0083】
図15に示すように、画像投射装置300は、光源装置100dと、外装兼冷却部材9と、投射レンズ10と、画像生成部11と、を有する。画像投射装置300は、例えばプロジェクタである。
【0084】
光源装置100dは、赤色の光を発する赤用発光部1Rと、緑色の光を発する緑用発光部1Gと、青色の光を発する青用発光部1Bと、を有する。光源装置100dの機能は、3色の光を照射可能である点を除き、光源装置100と同様である。なお、画像投射装置300は、光源装置100dに代えて、光源装置100a、100bまたは100cのいずれか1つを有してもよい。
【0085】
画像生成部11は、光源装置100dから照射された光に基づき、画像光を生成する。画像光とは画像を形成する光をいう。画像生成部11は、例えばDMD(Digital Micromirror Device)を含み、DMDの各画素を構成する微小ミラーの傾きを制御し、微小ミラーに入射してくる光の反射光を変調することにより、画像光を生成する。画像生成部11には、赤用発光部1R、緑用発光部1Gおよび青用発光部1Bのそれぞれにより発せられた光が入射し、画像生成部11は、各色の画像光を生成できる。
【0086】
投射レンズ10は、画像生成部11により生成された画像光を投射する。例えば投射レンズ10は、スクリーンや壁等に画像光を投射し、スクリーンや壁に投射された画像を画像投射装置300のユーザに視認させることができる。
【0087】
画像投射装置300は、光源装置100dを有することにより、ファン機構が光源装置100dから取り外されている期間にも光源装置100dを使用可能となり、画像投射装置300のダウンタイムをなくす、あるいは短縮することができる。
【0088】
以上、実施形態における一例について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形および改良が可能である。
【0089】
実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【符号の説明】
【0090】
1 発光部
1R 赤用発光部
1G 緑用発光部
1B 青用発光部
2 支持部材(冷却部材の一例)
3 ヒートパイプ(冷却部材の一例)
4 ファン機構
41 第1ファン機構
42 第2ファン機構
5 ファン保持部材
50 ファン側コネクタ
51 吸気口
52 排気口
53 メッシュ状部材
55 回転軸部材
6 検知部
61 ボス
7 制御部
70 制御側コネクタ
701 外装部材
702 端子
71 着脱情報取得部
72 選択受付部
73 供給電力制御部
8 筐体
81 シール部材
9 外装兼冷却部材
10 投射レンズ
11 画像生成部
100 光源装置
200 商用電源
300 画像投射装置
D 深さ
W 幅
【先行技術文献】
【特許文献】
【0091】
【特許文献1】特許6651862号公報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15