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特開2023-71588CMOSイメージセンサおよびその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071588
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】CMOSイメージセンサおよびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/146 20060101AFI20230516BHJP
   H01L 21/336 20060101ALI20230516BHJP
   H01L 21/8234 20060101ALI20230516BHJP
   H01L 27/00 20060101ALI20230516BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALN20230516BHJP
【FI】
H01L27/146 A
H01L29/78 301P
H01L27/088 D
H01L27/088 E
H01L27/00 301B
H01L21/88 T
H01L21/88 S
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022139606
(22)【出願日】2022-09-02
(31)【優先権主張番号】63/278,253
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/749,333
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】500262038
【氏名又は名称】台湾積體電路製造股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Taiwan Semiconductor Manufacturing Company,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.8, Li-Hsin Rd.6, Hsinchu Science Park, Hsinchu, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100164448
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 雄輔
(72)【発明者】
【氏名】劉 ▲チャオ▼徳
(72)【発明者】
【氏名】陳 思瑩
(72)【発明者】
【氏名】洪 志明
(72)【発明者】
【氏名】洪 瑞甫
(72)【発明者】
【氏名】楊 敦年
(72)【発明者】
【氏名】王 銓中
(72)【発明者】
【氏名】黄 冠傑
【テーマコード(参考)】
4M118
5F033
5F048
5F140
【Fターム(参考)】
4M118AA10
4M118AB01
4M118BA14
4M118CA03
4M118CA22
4M118DD04
4M118EA14
4M118FA27
4M118FA28
4M118GA08
4M118GB03
4M118GB07
4M118GB11
4M118GC07
4M118GC14
4M118GD04
4M118GD15
4M118HA30
5F033HH08
5F033HH09
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5F033HH21
5F033RR03
5F033RR04
5F033RR05
5F033TT02
5F033VV01
5F033VV07
5F033XX32
5F048AA01
5F048AB10
5F048AC01
5F048AC10
5F048BC06
5F048BD06
5F048BD07
5F048BF02
5F048BF07
5F048BF16
5F048CB01
5F048CB03
5F048CB04
5F048CB07
5F048DA25
5F048DA30
5F140AA14
5F140AB01
5F140AB06
5F140AC31
5F140BG09
5F140BG12
5F140BG54
5F140BH15
5F140CC02
5F140CC03
5F140CC08
5F140CE07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】高い画素密度を実現する集積回路を提供する。
【解決手段】CMOSイメージセンサでは、第1、第2ゲート電極構造104a、104bが、半導体基板102の上に配置され、且つ、互いに横方向に間隔を空け、共通ソース/ドレイン領域502が、第1、第2ゲート電極構造間の半導体基板内に配置される。絶縁層802は、第1、第2ゲート電極構造を覆い、ソース/ドレインコンタクト904は、第1、第2ゲート電極構造の間の絶縁層を介して延伸し、共通ソース/ドレイン領域に接触する。ソース/ドレインコンタクトが第1幅w1を有する場合、第1、第2側壁スペーサ構造は、それぞれ2つの凹み702b、702cを有する。しかしながら、ソース/ドレインコンタクトが第2幅w2を有する場合、第1、第2側壁スペーサ構造は、それぞれ3つの凹み702a、702b、702cを有する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上に配置され、且つ互いに横方向に間隔を空けた第1および第2ゲート電極構造と、
前記第1および第2ゲート電極構造間の前記半導体基板内に配置された共通ソース/ドレイン領域と、
前記第1および第2ゲート電極構造を覆う絶縁層と、
前記第1および第2ゲート電極構造の間の前記絶縁層を介して延伸し、前記共通ソース/ドレイン領域に接触するソース/ドレインコンタクトと、
それぞれ前記第1および第2ゲート電極構造の外側壁に沿って配置され、それぞれ前記ソース/ドレインコンタクトに隣接する第1および第2外側壁を有する第1および第2側壁スペーサ構造と、
を含み、前記第1外側壁が、前記ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する前記第1外側壁に沿って、少なくとも2つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する前記第2外側壁に沿って、少なくとも2つの凹みを含む集積回路。
【請求項2】
前記第1側壁スペーサ構造が、
前記第1ゲート電極構造の前記第1外側壁に沿って、前記第1ゲート電極構造の上表面の上に横方向に延伸する第1共形層と、
前記第1共形層の上表面の上に延伸し、且つ前記第1ゲート電極構造の上の前記第1共形層の前記上表面の上に横方向に延伸する第2共形層と、
を含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
前記少なくとも2つの凹みのうちの第1凹みが、前記第2共形層の横方向表面が前記第2共形層の側壁に接触する前記第2共形層の第1内部角部に対応する請求項2に記載の集積回路。
【請求項4】
前記少なくとも2つの凹みのうちの第2凹みが、前記第2共形層の第2内部角部に対応し、前記第2内部角部が、前記第1内部角部の上方に配置された請求項3に記載の集積回路。
【請求項5】
前記第1共形層が、ベース部分、および前記ベース部分から上向きに延伸するカラー部分を含み、前記ベース部分および前記カラー部分が、それぞれ前記第1ゲート電極構造を横方向に取り囲み、前記ベース部分が、前記カラー部分よりも幅が広いため、前記ベース部分の上表面が、レッジに対応する請求項2に記載の集積回路。
【請求項6】
前記カラー部分が、その側壁間に厚さを有し、前記第1および第2ゲート電極構造の最も近い外側壁が、横方向間隔によって分離され、前記横方向間隔に対する前記厚さの比率が、1:20~3:20の範囲である請求項5に記載の集積回路。
【請求項7】
前記レッジに配置され、且つ前記第1共形層と前記2共形層の一部の間に配置された窒化物側壁スペーサをさらに含む請求項5に記載の集積回路。
【請求項8】
前記第1外側壁が、前記第1外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第1側に面する少なくとも3つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記第2外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第2側に面する少なくとも3つの凹みを含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項9】
前記第1側壁スペーサ構造が、前記第1ゲート電極構造の前記第1外側壁に沿った第1共形層と、前記第1共形層の上表面の上に延伸し、且つ前記第1ゲート電極構造の上表面の上に横方向に延伸する第2共形層と、を含み、さらに、
前記第2共形層の上に配置されたコンタクトエッチストップ層を含む請求項8に記載の集積回路。
【請求項10】
前記第1外側壁が、前記第1外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第1側に面する少なくとも4つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記第2外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第2側に面する少なくとも4つの凹みを含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項11】
前記半導体基板内に配置された光検出器をさらに含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項12】
イメージセンサ基板と、
前記イメージセンサ基板の中に配置された光検出器と、
前記イメージセンサ基板の上または中に配置され、前記光検出器から電荷を選択的に検出するよう構成された画素装置と、
を含み、前記画素装置が、前記イメージセンサ基板の上に配置されたゲート電極構造、前記イメージセンサ基板の中に配置されたソース/ドレイン(S/D)領域、および前記ゲート電極構造の外側壁にある側壁スペーサ構造を含み、前記側壁スペーサ構造が、前記外側壁の断面外表面に沿って、少なくとも3つの凹みを含むイメージセンサ。
【請求項13】
前記光検出器が、前記イメージセンサ基板の中に配置された複数の光検出器のうちの1つであり、前記複数の光検出器が、前記イメージセンサ基板の中の一連の行および一連の列内に配置された請求項12に記載のイメージセンサ。
【請求項14】
前記イメージセンサ基板の裏側から前記イメージセンサ基板の第1深さに向かって延伸し、隣接する光検出器を互いに横方向に分離し、前記光検出器の一部を通り過ぎて横方向に延伸し、第1深さにおいて湾曲した先端部を有する深トレンチ隔離構造と、
前記イメージセンサ基板の裏側の上に配置され、且つ前記深トレンチ隔離構造の上に揃えられた金属格子と、
をさらに含む請求項13に記載のイメージセンサ。
【請求項15】
前記イメージセンサ基板の上に配置され、台形の断面形状を有する撮像装置接合パッドを含む撮像装置内部接続構造と、
前記撮像装置内部接続構造の上に配置された論理半導体基板と、
前記論理半導体基板と前記撮像装置内部接続構造の間に配置され、逆台形の断面形状を有する論理装置接合パッドを含む論理内部接続構造と、
をさらに含み、前記論理装置接合パッドが、前記撮像装置接合パッドに直接接触するため、前記台形の断面形状と前記逆台形の断面形状の比較的長い辺が、互いに直接接触する請求項14に記載のイメージセンサ。
【請求項16】
半導体基板の上にゲート電極構造を形成することと、
前記ゲート電極構造の上表面の上に、且つ前記ゲート電極構造の側壁に沿って、第1共形層を形成することと、
前記第1共形層の上表面の上に、且つ前記第1共形層の外側壁に沿って、第2共形層を形成することと、
前記第2共形層を垂直にエッチバックする第1エッチングを行って、前記第2共形層の横方向部分を除去し、それにより、前記第1共形層の前記外側壁に沿って、レッジ上に窒化物側壁スペーサを残すことと、
前記第1共形層を横方向にエッチバックする第2エッチングを行って、前記窒化物側壁スペーサの最先端が前記第1共形層に接触する前記第1共形層の前記外側壁内に少なくとも1つの凹みを残すことと、
前記第1共形層が前記ゲート電極構造の前記外側壁沿いにあり、且つ前記窒化物側壁スペーサが前記レッジ上の所定の位置にある状態で、イオン注入を行い、それにより、前記半導体基板内にソース/ドレイン領域を形成することと、
前記イオン注入を行った後、前記窒化物側壁スペーサを少なくとも部分的に除去する第3エッチングを行うことと、
を含む方法。
【請求項17】
前記第2共形層および前記第1共形層をエッチバックして前記第2共形層を部分的に除去することにより、前記窒化物側壁スペーサを前記第1共形層の前記レッジ上に残し、さらに、
前記第1共形層に第3共形層を形成することを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2共形層および前記第1共形層をエッチバックして前記第2共形層を完全に除去することにより、前記第1共形層の前記レッジを完全に消去し、さらに、
前記第1共形層に第3共形層を形成することを含む請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第2共形層の上のコンタクトエッチストップ層を形成することと、前記コンタクトエッチストップ層の上に絶縁層を形成することと、をさらに含む請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記絶縁層を介して延伸するソース/ドレインコンタクトを形成し、前記ソース/ドレイン領域にオーミック結合することをさらに含む請求項19に記載の方法。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
イメージセンサを有する集積回路(integrated circuit, IC)は、例えば、カメラや携帯電話等の現代の電子機器において幅広く使用されている。相補型金属酸化膜半導体(complementary metal-oxide semiconductor, CMOS)は、ICイメージセンサとしてよく知られている。電荷結合素子(charge-coupled device, CCD)に比べ、CMOSイメージセンサは、低消費電力、小型、高速データ処理、データの直接出力、および低製造コストであるため、ますます好まれるようになった。ある種のCMOSイメージセンサは、前面照射(front-side illuminated, FSI)型イメージセンサおよび裏面照射(back-side illuminated, BSI)型イメージセンサを含む。
【0002】
FSIイメージセンサは、比較的大きな画素を有する低コストの応用に好適な確立した技術である。FSIイメージセンサにおいて、光は、光検出器(photodetector)に収集される前に、ICの前面に入って、バックエンド(back-end-of-line, BEOL)金属内部接続層のスタックを通過する。通常、BEOL金属層は、個々の光検出器の上に開口を有し、光検出器への光の伝達を改善する。反対に、BSIセンサでは、光がICの裏面に入り、BEOL金属内部接続構造は、ICの前面に配置されるため、光は、光検出器に収集される前に、BEOL金属内部接続のどの部分も通過しない。FSIおよびBSIイメージセンサは、いずれも商業実施において使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
FSIおよびBSIイメージセンサは、半導体基板内に配置された光検出器のアレイを含む。トランジスタは、半導体基板に配置され、様々な光検出器間に動作結合(operative coupling)を提供する。いくつかの隣接するトランジスタは、隣接するトランジスタ間で共有され、且つそれぞれ隣接するトランジスタの隣接するゲート電極構造の間に配置された共通ソース/ドレイン領域を含む。光検出器およびトランジスタをスケーリングして、将来の技術世代においてさらに小さくするのが望ましいが、ゲート電極構造の最も近い側壁間の間隔は、ある面では、このスケーリングを行うための「ピンチポイント」の機能を果たす。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、いくつかの実施形態において、半導体基板、半導体基板の上に配置され、且つ互いに横方向に間隔を空けた第1および第2ゲート電極構造、第1および第2ゲート電極構造間の半導体基板内に配置された共通ソース/ドレイン領域、第1および第2ゲート電極構造を覆う絶縁層、第1および第2ゲート電極構造の間の絶縁層を介して延伸し、共通ソース/ドレイン領域に接触するソース/ドレインコンタクト、およびそれぞれ第1および第2ゲート電極構造の外側壁に沿って配置され、それぞれソース/ドレインコンタクトに隣接する第1および第2外側壁を有する第1および第2側壁スペーサ構造を含む集積回路を提供する。第1外側壁は、ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する第1外側壁に沿って、少なくとも2つの凹み(indentation)を含む。第2外側壁は、ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する第2外側壁に沿って、少なくとも2つの凹みを含む。
【0005】
本発明は、また、いくつかの実施形態において、イメージセンサ基板、イメージセンサ基板の中に配置された光検出器、およびイメージセンサ基板の上または中に配置され、光検出器から電荷を選択的に検出するよう構成された画素装置を含むイメージセンサを提供する。画素装置は、イメージセンサ基板の上に配置されたゲート電極構造、イメージセンサ基板の中に配置されたソース/ドレイン(S/D)領域、およびゲート電極構造の外側壁にある側壁スペーサ構造を含む。側壁スペーサ構造は、外側壁の断面外表面に沿って、少なくとも3つの凹みを含む。
【0006】
本発明は、さらに、いくつかの実施形態において、方法を提供する。半導体基板の上にゲート電極構造を形成する。ゲート電極構造の上表面の上に、且つゲート電極構造の側壁に沿って、第1共形(conformal)層を形成する。第1共形層の上表面の上に、且つ第1共形層の外側壁に沿って、第2共形層を形成する。第2共形層を垂直にエッチバック(etch back)する第1エッチングを行って、第2共形層の横方向部分を除去し、それにより、第1共形層の外側壁に沿って、レッジ(ledge)上に窒化物側壁スペーサを残す。第1共形層を横方向にエッチバックする第2エッチングを行って、窒化物側壁スペーサの最先端が第1共形層に接触する第1共形層の外側壁内に少なくとも1つの凹みを残す。第1共形層がゲート電極構造の外側壁沿いにあり、且つ窒化物側壁スペーサがレッジ上の所定の位置にある状態で、イオン注入(ion implantation)を行い、それにより、半導体基板内のソース/ドレイン領域を形成する。イオン注入を行った後、窒化物側壁スペーサを少なくとも部分的に除去する第3エッチングを行う。
【発明の効果】
【0007】
側壁スペーサ構造は、製造中にエッチバックされて、隣接するゲート電極構造の最も近い側壁間の横方向間隔を「広げる」ため、「ピンチポイント」が除去され、この時、ゲート電極構造は、側壁スペーサ構造が引っ込む量とほぼ同じ量だけより密接することができる。そのため、この技術は、これまで達成できたよりも高い画素密度を有するFSIおよびBSIイメージデバイスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は、本発明の原理がさらに理解されるために含まれており、本明細書に組み込まれ、且つその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0009】
図1図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図2図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図3図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図4図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図5図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図6図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図7図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図8図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図9図1図9は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態の一連の断面図である。
図10図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図11図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図12図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図13図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図14図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図15図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図16図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図17図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図18図10図18は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの別の実施形態の一連の断面図である。
図19図19は、CMOSイメージセンサの形成方法のいくつかの実施形態のフローチャートである。
図20図20Aおよび図20Bは、それぞれいくつかの実施形態に係るCMOSイメージセンサに含まれる単一画素の回路図である。
図21図21は、いくつかの実施形態に係るCMOSイメージセンサの画素の平面図である。
図22図22は、いくつかの実施形態に係るCMOSイメージセンサの断面図である。
図23図23は、いくつかの実施形態に係る画素のアレイを含むCMOSイメージセンサの簡略化された平面図である。
図24図24は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する集積回路の断面図である。
図25図25は、図24の集積回路のいくつかの実施形態と一致する平面図である。
図26図26図30は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する様々な集積回路の断面図である。
図27図26図30は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する様々な集積回路の断面図である。
図28図26図30は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する様々な集積回路の断面図である。
図29図26図30は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する様々な集積回路の断面図である。
図30図26図30は、いくつかの実施形態に係る隣接するゲート電極構造の側壁スペーサ構造間に下向きに延伸するソース/ドレインコンタクトを有する様々な集積回路の断面図である。
図31図31は、図30の集積回路のいくつかの実施形態と一致する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示は、提供される主題の異なる特徴を実施するための多くの異なる実施形態または例を提供する。本開示を単純化するために、構成要素および配置の具体例を以下に記載する。これらはもちろん単なる例であり、限定することを意図しない。例えば、以下の説明における第1の特徴の上または第2の特徴の上への形成は、第1および第2の特徴が直接接触するように形成される実施形態を含み、また、第1と第2の特徴は直接接触せずに、追加の特徴が第1の特徴と第2の特徴との間に形成されるような実施形態も含み得る。さらに、本開示は、様々な例において参照番号および/または文字を繰り返すことがある。この繰り返しは、単純さと明瞭さの目的のためであって、それ自体は、議論された様々な実施形態間および/または構成間の関係を指示するものではない。
【0011】
さらに、「下に」、「下方に」、「下位に」、「上方に」、「上位に」などの空間的に相対的な用語は、図に示されるような1つの要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を記載するために、説明を容易にするためにここでは使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用中または動作中の装置の異なる向きを包含することを意図している。装置は他の方向を向いていてもよく(90度または他の方向に回転される)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述はそれに応じて同様に解釈され得る。
【0012】
BSIおよびFSIイメージセンサは、半導体基板内に配置された光検出器のアレイを含む。トランジスタは、半導体基板に配置され、且つ様々な光検出器間に動作結合を提供する。いくつかの隣接するトランジスタは、隣接するトランジスタ間で共有され、且つそれぞれ隣接するトランジスタの隣接するゲート電極構造間に配置された共通ソース/ドレイン領域を含む。本発明のいくつかの態様において理解されるように、光検出器およびトランジスタをスケーリングして、将来の技術世代においてさらに小さくするのが望ましいが、ゲート電極構造の最も近い側壁間の間隔は、ある面では、このスケーリングを行うための「ピンチポイント」の機能を果たす。したがって、本発明のいくつかの態様において、イメージセンサの製造中に、まず、隣接するゲート電極構造の最も近い側壁に沿って、側壁スペーサ構造を形成する。そして、側壁スペーサ構造が所定の位置にある状態で、イオン注入プロセスを用いて、側壁スペーサ構造の最も近い側壁間の基板内にソース/ドレイン領域を形成する。それから、ソース/ドレイン領域を形成した後、側壁スペーサ構造を横方向にエッチバックして、側壁スペーサ構造の最も近い側壁間の横方向間隔を「広げる」。追加の側壁スペーサ層および/またはコンタクトエッチストップ層を形成し、且つソース/ドレインコンタクトを形成して、ソース/ドレイン領域に接触する。側壁スペーサ構造は、製造中にエッチバックされて、隣接するゲート電極構造の最も近い側壁間の横方向間隔を「広げる」ため、「ピンチポイント」が除去され、この時、ゲート電極構造は、側壁スペーサ構造が引っ込む量とほぼ同じ量だけより密接することができる。そのため、この技術は、これまで達成できたよりも高い画素密度を有するFSIおよびBSIイメージデバイスを提供する。
【0013】
図1図9は、本発明のいくつかの実施形態に対応するイメージセンサデバイスの製造フローの例を示したものである。
【0014】
図1において、半導体基板102を提供し、半導体基板102の上に高誘電率誘電体(high-k dielectric)等のゲート誘電体層を形成する。そして、ゲート誘電体層の上にゲート電極層を形成する。例えば、ゲート電極層の上にマスク(例えば、フォトレジストマスク)を形成し、且つマスクが所定の位置にある状態でエッチングすることによって、ゲート電極およびゲート誘電体をパターン化し、それにより、ゲート誘電体構造106によって半導体基板102から分離された第1および第2ゲート電極構造104a、104bを形成する。そして、例えば、イオン注入により、半導体基板102内に低濃度ドープドレイン(lightly doped drain, LDD)領域108を形成する。形成時、LDD領域108は、第1ドーピング型を有し、第2ドーピング型を有する第1および第2ゲート電極構造104a、104bの下方にチャネル領域110を残す。例えば、第1ドーピング型は、n型であってもよく、第2ドーピング型は、p型であってもよいが、その逆も可能である。いくつかの実施形態において、第1および第2ゲート電極構造104a、104bの側壁に沿ってシール酸化物層(seal oxide layer)112が存在してもよい。このシール酸化物層112は、後続の図面において省略されているが、別の実施形態において、シール酸化物層を所定の位置に残し、後続の図面に記載してもよいことを理解されたい。
【0015】
図2において、第1および第2ゲート電極構造の上表面の上に、且つ第1および第2ゲート電極構造の側壁に沿って、第1共形層(first conformal layer)202を形成する。第1共形層202の上表面の上に、且つ第1共形層202の側壁に沿って、犠牲共形層(sacrificial conformal layer)204を形成する。いくつかの実施形態において、第1共形層202は、二酸化ケイ素等の酸化物を含み、犠牲共形層204は、窒化ケイ素等の窒化物を含む。
【0016】
図3において、第1エッチバック処理を行って、図2の犠牲共形層204の横方向部分を除去し、それにより、第1共形層202のベース部分の上表面に犠牲側壁スペーサ構造302a、302bを残す。犠牲側壁スペーサ構造302a、302bも、第1共形層202の外側壁に沿って配置される。いくつかの実施形態において、第1エッチバック処理は、図2の第1共形層202に対する第1選択性および犠牲共形層204に対する第2選択性を有し、第2選択性は、約50:1の量だけ第1選択性よりも大きくてもよい。第1エッチバック処理は、ドライエッチングを含むことができる。
【0017】
図4において、第2エッチング処理を行い、第2エッチング処理は、ウェットエッチングを含むことができる。この第2エッチング処理は、第1共形層202のベース部分を薄くし、それにより、後続のソース/ドレインの形成に必要な注入エネルギーを減らす。第2エッチング処理は、また、第1共形層202の露出した上部分を横方向にエッチバックして、犠牲側壁スペーサ構造302a、302bの最先端が第1共形層202に接触する第1共形層202の外側壁内に凹み402を残す。いくつかの実施形態において、第2エッチング処理は、第1共形層202に対する第3選択性および犠牲側壁スペーサ構造302a、302bに対する第4選択性を有し、第3選択性は、約100:1の量だけ第4選択性よりも大きくてもよい。いくつかの実施形態において、第1共形層202の残りの薄くなった部分は、第1高さAを有し、第1共形層202の元の薄くなっていない部分は、犠牲側壁スペーサ構造302a、302bの下方に第2高さBを有し、いくつかの実施形態において、比率A:Bは、1:20~4:5の範囲である。
【0018】
図5において、第1共形層202がゲート電極構造の外側壁沿いにあり、且つ犠牲側壁スペーサ構造302a、302bが第1共形層202のベース部分の所定の位置にある状態で、イオン注入を行う。共通ソース/ドレイン領域502は、通常、LDD領域108よりも高いドーパント濃度を有するが、ある場合には、このイオン注入の後にアニール(anneal)を行って、LDD領域108と同じ第1ドーピング型を有する共通ソース/ドレイン領域502を形成することができる。
【0019】
図6において、イオン注入の後、第3エッチング処理を行って、図5の犠牲側壁スペーサ構造302a、302bを少なくとも部分的に除去する。図6の例において、犠牲側壁スペーサ構造302a、302bおよび第1共形層の底部横方向部分が完全に除去され、それにより、第1ゲート電極構造104aの外側壁に沿って第1内側層構造202aを残し、第2ゲート電極構造104bの外側壁に沿って第2内側層構造202bを残す。これは、ウェットエッチングおよび/またはドライエッチングを行うことにより達成することができ、使用するエッチングは、第1共形層202および犠牲側壁スペーサ構造302a、302bに対して異なる選択性を有することができる。例えば、エッチングは、ある場合には、第1共形層202と犠牲側壁スペーサ構造302a、302bの間で100:1よりも大きい、またはそれに等しい選択性を有することができる。そのため、第3エッチング処理の後、第1内側層構造202aは、ベース部分602およびベース部分から上向きに延伸するカラー部分(collar portion)604を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態において、カラー部分は、側壁厚さCを有し、第1および第2ゲート電極構造104a、104bの最も近い外側壁間に横方向間隔Dが存在するため、この構造は、いくつかの実施形態において、1:20~3:20の範囲の比率C:Dを示す。この比率C:Dは、ソース/ドレインコンタクトが形成された時に、第1および第2ゲート電極構造104a、104bの最も近い外側壁が「ピンチポイント」の機能を果たすことのできる範囲である。そのため、この範囲において、犠牲側壁スペーサ構造302a、302bの幅を減らすことにより、このピンチポイントを減らし、より高い画素密度を有する集積回路を提供するのに役立つ。
【0020】
図7において、第1内側層構造202aの上に、且つ第2内側層構造202bの上に、第2共形層702を形成する。共形特性により、第2共形層702は、その外側壁のそれぞれに沿って、少なくとも3つの凹み702a、702b、702cを有し、第1および第2内側層構造202a、202bの凹みに対応する。いくつかの実施形態において、第2共形層702は、例えば、二酸化ケイ素等の酸化物であり、第1および第2内側層構造202a、202bの成分と同じ成分を有することができる。
【0021】
図8において、第2共形層702の上にコンタクトエッチストップ層802を形成し、コンタクトエッチストップ層802の上に低誘電率誘電体(low-k dielectric)層等の絶縁層804を形成する。絶縁層804の上表面にケミカルメカニカル平坦化(chemical mechanical planarization, CMP)操作を行って、平坦化された、または平らな上表面を提供することができる。
【0022】
図9において、絶縁層804、コンタクトエッチストップ層802、および第2共形層702を介して、ソース/ドレインコンタクト904を形成する。そのため、第1および第2側壁スペーサ構造は、ソース/ドレインコンタクト904の対向する側壁に面する外側壁を有し、且つそれぞれ第1および第2ゲート電極構造104a、104bの外側壁に沿って配置される。第1および第2側壁スペーサ構造の第1および第2外側壁は、それぞれ少なくとも2つの凹みを有する外側壁を有する。図9の例において、ソース/ドレインコンタクト904が第1幅w1(図9の相対的に広いソース/ドレインコンタクト)を有する場合、第1および第2側壁スペーサ構造は、それぞれ2つの凹み702b、702cを有する。しかしながら、ソース/ドレインコンタクトが第2幅w2(図9の相対的に狭いソース/ドレインコンタクト)を有する場合、第1および第2側壁スペーサ構造は、それぞれ3つの凹み702a、702b、702cを有する。
【0023】
図10図18の方法は、図1図9の方法に類似しているため、類似する構成要素を対応する参照番号で示す。しかしながら、図6において、犠牲スペーサ構造が完全に除去された例を示したが、図15の実施形態では、犠牲スペーサ構造が部分的にしか除去されていない例を示している。そのため、図15の犠牲スペーサ構造1502a、1502bは、図14に比べて大きさが縮小されている(具体的には、犠牲スペーサ構造は、横方向に薄くなり、高さにおいて減少している)が、依然として、第1共形層のベース部分602のレッジに存在する。いくつかの実施形態において、図15の各犠牲スペーサ構造1502a、1502bは、図14の側壁スペーサ302a、302bの横幅の70%より少ない、または図14の横幅の50%~1%の間の、または図14の横幅の60%~20%の間の横幅を有する。そのため、図15の犠牲スペーサ構造1502a、1502bは、第1共形層のレッジの幅の70%より少なくてもよく、または図14の第1共形層のレッジの幅の50%~1%の間であってもよく、または図14の第1共形層のレッジの幅の60%~20%の間であってもよい。さらに、図16において第2共形層702が形成された時、第2共形層は、ゲート電極構造の各外側壁に沿って、少なくとも4つの凹み702a、702b、702c、702dを有する。
【0024】
図19は、いくつかの実施形態に係るフローチャートを示したものである。以下の図19の説明は、図1図18の断面図を例としたものである。しかしながら、図1図18および図19は、一連の動作として説明したものであり、これらの図示および/または説明した動作は、限定的ではないため、別の実施形態において、動作の順序を変更してもよく、開示された方法は、他の構造にも応用可能であることを理解されたい。別の実施形態において、図示および/または説明したいくつかの動作は、全体的に、または部分的に省略してもよく、図示する必要のない他の動作を図1図19の製造フローに挿入してもよい。
【0025】
1902において、半導体基板の上にゲート電極を形成する。そのため、動作1902は、図1および/または図10のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0026】
1904において、ゲート電極の上表面の上に、且つゲート電極の側壁に沿って、第1共形層を形成する。1906において、第1共形層の上表面の上に、且つ第1共形層の側壁に沿って、犠牲共形層を形成する。そのため、動作1904および1906は、図2および/または図11のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0027】
1908において、犠牲共形層を垂直にエッチバックする第1エッチングを行って、犠牲共形層の横方向部分を除去し、それにより、第1共形層の外側壁に沿って、犠牲スペーサを残す。そのため、動作1908は、図3および/または図12のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0028】
1910において、第1共形層を横方向にエッチバックする第2エッチングを行って、犠牲スペーサの最先端が第1共形層に接触する第1共形層の外側壁内に凹みを残す。そのため、動作1910は、図4および/または図13のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0029】
1912において、第1共形層が第1ゲート電極の外側壁沿いにあり、且つ犠牲スペーサが第1共形層のレッジ上の所定の位置にある状態で、イオン注入を行う。そのため、動作1912は、図5および/または図14のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0030】
1914において、イオン注入を行った後、犠牲スペーサを少なくとも部分的に除去する第3エッチングを行う。ある場合には、図6のように、犠牲スペーサおよび第1共形層をエッチバックして犠牲スペーサを完全に除去することにより、第1共形層のレッジを完全に消去する。別の場合には、図15に示すように、犠牲スペーサおよび第1共形層をエッチバックして犠牲スペーサを一部だけ除去することにより、犠牲スペーサの一部を第1共形層のレッジに残す。そのため、動作1914は、図6および/または図15のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0031】
1916において、第1共形層に第2共形層を形成する。ある場合には、第2共形層は、第1共形層と同じ材料成分、例えば、酸化物(例えば、二酸化ケイ素)を有するが、別の実施形態において、第1および第2共形層は、異なる成分を有してもよい。そのため、動作1916は、図7および/または図16のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0032】
1918において、第2共形層の上にコンタクトエッチストップ層(CESL)を形成し、コンタクトエッチストップ層は、共形層であってもよい。そして、CESLの上に絶縁層を形成し、絶縁層の上表面にケミカルメカニカル平坦化(CMP)操作を行うことができる。そのため、動作1918は、図8および/または図17のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0033】
1920において、絶縁層、CESL、および第2共形層を介してコンタクト開口を形成し、コンタクト開口内にソース/ドレイン領域にオーミック結合(ohmically couple)するソース/ドレインコンタクトを形成する。そのため、動作1920は、図9および/または図18のいくつかの実施形態と一致してもよい。
【0034】
ある場合には、イメージセンサデバイスは、対応する回路を有するいくつもの光検出器を含むため、イメージセンサデバイスは、画素数の大きい画像を取り込むことができる。図20Aを参照すると、いくつかの実施形態に係る単一画素に対応するイメージセンサのいくつかの実施形態の回路図2000Aが提供されている。図に示されているように、フローティング拡散ノード(floating diffusion node, FDN)2002は、転送トランジスタ(transfer transistor)2006により光検出器2004に選択的に結合される。FDN2002も、リセットトランジスタ(reset transistor)2010により電源2008に選択的に結合される。光検出器2004は、例えば、単一のフォトダイオード2004aであってもよく、および/または電源2008は、例えば、VDD線等の直流電流(direct current, DC)電源であってもよい。転送トランジスタ2006は、光検出器2004に蓄積された電荷をFDN2002に選択的に転送するよう構成され、リセットトランジスタ2010は、FDN2002に保存された電荷を設定(例えば、消去またはプリチャージ)するよう構成される。FDN2002は、電源2008を行選択トランジスタ(row select transistor)2014に選択的に結合するソースフォロワトランジスタ(source follower transistor)2012をゲートし、行選択トランジスタ2014は、ソースフォロワトランジスタ2012を出力(output)2016に選択的に結合する。ソースフォロワトランジスタ2012は、FDN2002に保存された電荷を非破壊的に読み取って増幅するよう構成され、行選択トランジスタ2014は、読み出すための画素センサを選択するよう構成される。
【0035】
図20Bは、図20Aに類似する別の回路図2000Bを示したものであるが、図20Bの光検出器2004は、図20Aに示した単一のフォトダイオード2004aの代わりに、4つのフォトダイオード2004a~2004dを含む。図20Bの回路は、優れた集光能力を提供し、図20Aの回路は、よりコンパクトなレイアウトを提供するが、いずれも実装に応じて好適に選択される。別の数のフォトダイオードまたは別の光検出器を画素センサに含んでもよく、画素センサは、図示した4つのトランジスタよりも多い、または少ないトランジスタを含むことができる。例えば、イメージセンサの別の実施形態は、2つ、3つ、5つ、または6つのトランジスタを含んでもよい。
【0036】
ここで、図21および図22を同時に参照すると、図20Bの概略図と一致するイメージセンサ2100のいくつかの実施形態が示されている。具体的に説明すると、図21は、イメージセンサ2100の平面図であり、図22は、区切り線A-A’で示したイメージセンサ2100の断面図である。図21および図22は、簡素化された図面であり、実際の実装において、通常、他の図示されていない特徴も存在することを理解されたい。さらに、図21は、FDN2002にほぼ対応する中心点の周りに、放射状に配置された4つの光検出器を示しているが、別の実施形態において、別の配置を使用してもよく、例えば、中心点の周りに3つの光検出器、5つの光検出器等を配置してもよく、あるいは、別の実施形態において、光検出器は、中心点がなくてもよい。
【0037】
イメージセンサ2100は、半導体基板2104の中または上に配列された複数の画素装置を含み、いくつかの実施形態において、イメージセンサ基板とも称される。図示した例において、画素装置2102は、格子状に配列された第1画素装置2102a、第2画素装置2102b、第3画素装置2102c、および第4画素装置2102dを含むが、通常、任意の数の画素装置が存在してもよい。画素装置2102は、通常、互いに同じ特徴を有するため、個々の画素装置の各特徴を別々に説明せずに、第1画素装置2102aを参照して以下に説明するが、説明した第1画素装置2102aの各特徴は、他の個々の画素装置のそれぞれに適用可能であることを理解されたい。さらに、画素装置2102のそれぞれは、通常、互いに同じ特徴を有するが、例えば、画素装置2102を格子内に一緒に「並べる(tile)」ために、1つまたはそれ以上の画素装置(例えば、第1画素装置2102a)は、他の画素装置(例えば、第2画素装置2102b、第3画素装置2102c、および第4画素装置2102d)のレイアウトに対して回転させた、および/またはわずかに変更したレイアウトを有してもよい。
【0038】
第1画素装置2102aは、第1光検出器2004aを含む。第1光検出器2004aは、半導体基板2104の第1バルク領域(first bulk region)2107aが第1コレクタ領域(first collector region)2110aに接触する光接合(photojunction)によって定義される。第1バルク領域2107aおよび第1コレクタ領域2110aは、反対のドーピング型を有するため、第1光検出器2004aは、例えば、PN接合または他の適切な光接合に対応することができる。例えば、第1バルク領域2107aは、p型であってもよく、第1コレクタ領域2110aは、n型であってもよい。第2光検出器2004b、第3光検出器2004c、および第4光検出器2004dは、それぞれ第2バルク領域2107b、第3バルク領域2107c、および第4バルク領域2107d、および第2コレクタ領域2110b、第3コレクタ領域2110c、および第4コレクタ領域2110dを含む。
【0039】
第1画素装置2102aは、さらに、第1光検出器2004aの上に配置された第1転送トランジスタ2112aを含む。第1転送トランジスタ2112aは、半導体基板2104の前側2104fの上に延伸する第1横方向部分2114aおよび半導体基板2104の前側2104fの下方の第1深度に延伸する第1垂直部分2116aを含む転送ゲート電極を含む。第1垂直部分2116aは、第1コレクタ領域2110aに突出するが、転送ゲート誘電体層2113によって第1コレクタ領域2110aから分離される。転送ゲート誘電体層2113は、例えば、二酸化ケイ素、高誘電率誘電体、および/または他の適切な誘電体であってもよく、またはこれらを含むことができる。第1フローティングノード(first floating node)2120aは、第1コレクタ領域2110aと同じドーピング型および第1バルク領域2107aとは反対のドーピング型を有するため、第1チャネル領域2121aは、第1転送ゲート電極の第1垂直部分2116aのそばにある第1バルク領域2107aに延伸する。第1転送ゲート電極は、例えば、ドープされたポリシリコンおよび/またはいくつかの他の適切な導電材料、例えば、銅、タングステン、アルミニウムまたはその他を含む金属であってもよく、またはこれらを含むことができる。図示した実施形態は、それぞれ第2転送トランジスタ2112b、第3転送トランジスタ2112c、および第4転送トランジスタ2112dも図示しており、それぞれ第2横方向部分および垂直部分2114b、2116b、第3横方向部分および垂直部分2114c、2116c、および第4横方向部分および垂直部分2114d、2116dを有する。
【0040】
裏側深トレンチ隔離構造2122は、半導体基板2104の裏側2104bから半導体基板2104の前側2104fの下方の第2深度に延伸するピラーまたはリングを含む。裏側深トレンチ隔離構造2122は、個々の光検出器の個々のバルク領域を横方向に取り囲み、且つ光検出器を互いに電気的および光学的に隔離する。そのため、裏側深トレンチ隔離構造2122は、半導体基板2104の裏側2104bから半導体基板2104の前側2104fに部分的に向かって延伸するが、半導体基板2104の全体の厚さを通過しない。裏側深トレンチ隔離構造2122は、例えば、二酸化ケイ素、および/または他の適切な誘電体であってもよく、またはこれらを含むことができる。図22から分かるように、裏側深トレンチ隔離構造2122の各ピラーまたはリングは、湾曲した先端部(curved distal end)2122aを含む。
【0041】
前側浅トレンチ隔離構造2123は、半導体基板2104の前側2104fから延伸するピラーまたはリングを含む。前側浅トレンチ隔離構造2123は、個々の光検出器の個々のバルク領域を横方向に取り囲み、且つ光検出器を互いに電気的および光学的に隔離する。そのため、前側浅トレンチ隔離構造2123は、半導体基板2104の前側2104fから半導体基板2104の裏側2104bに部分的に向かって延伸するが、半導体基板2104の全体の厚さを通過しない。前側浅トレンチ隔離構造2123は、通常、裏側深トレンチ隔離構造よりも高さが短い。前側浅トレンチ隔離構造2123は、例えば、二酸化ケイ素、および/または他の適切な誘電体であってもよく、またはこれらを含むことができる。
【0042】
撮像装置内部接続構造2124は、半導体基板2104の前側2104fの上に配置される。撮像装置内部接続構造2124は、転送トランジスタの上に積み重ねられた複数の導線(wire)2126、複数のコンタクト2128、および複数のビア2130を含む。導線2126および/またはビア2130は、同じ材料、アルミニウム銅、アルミニウム、銅、他のいくつかの適切な導電材料、あるいはこれらの任意の組み合わせであってもよく、またはこれらを含むことができる。コンタクト2128は、例えば、タングステン、銅、アルミニウム銅、他のいくつかの適切な導電材料、あるいはこれらの任意の組み合わせであってもよく、またはこれらを含むことができる。前側誘電体層2132は、導線2126、コンタクト2128、ビア2130、および半導体基板2104の前側にある他の構造を取り囲む。前側誘電体層2132は、例えば、二酸化ケイ素、低誘電率誘電体、炭化ケイ素、窒化ケイ素、他のいくつかの適切な導電材料、あるいはこれらの任意の組み合わせであってもよく、またはこれらを含むことができる。
【0043】
格子構造2143は、半導体基板2140の裏側2104bを覆う。格子構造2143は、金属、誘電体、および/または金属と誘電体の組み合わせで構成されてもよい。図示した例において、格子構造は、金属格子構造2140を含み、誘電体格子構造2142は、金属格子構造2140を覆う。別の実施形態において、金属格子構造2140および誘電体格子構造は、図示したように、互いに直接接触するのではなく、互いに対して垂直に「反転(flip)」させてもよく、および/または互いに垂直に間隔を空けてもよい。様々な実施形態において、格子構造2143は、複数の光検出器において対応する光検出器を直接覆う複数の開口を定義する側壁を含む。格子構造2143は、1つまたはそれ以上の金属層、および/または隣接する光検出器間のクロストークを減らすよう構成された1つまたはそれ以上の誘電体層を含む。さらに、格子構造2143は、内部全反射(total internal reflection, TIR)により入射光を対応する下層の光検出器に案内するよう構成され、それにより、光検出器のクロストークが減少し、量子効率(quantum efficiency, QE)が増加する。いくつかの実施形態において、格子構造2143は、深トレンチ隔離構造の高さよりも低い高さを有することができ、格子構造2143は、丸い先端部(rounded distal end)2141を有することができる。いくつかの実施形態において、図示した例において、金属格子構造2140は、例えば、タングステン、銅、アルミニウム、金、銀、または他のいくつかの適切な導電材料、あるいはこれらの任意の組み合わせであってもよく、またはこれらを含むことができ、および/または誘電体格子構造2142は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、または高誘電率誘電体等を含むことができる。
【0044】
さらに別の実施形態において、カラーフィルタ2134は、格子構造2143の開口内に配置される。カラーフィルタ2134は、入射光の特定の波長を伝達し、同時に、入射光の他の波長を遮断するよう構成される。さらに、複数のマイクロレンズ(micro-lens)2136は、カラーフィルタ2134を覆い、光検出器に向かって入射光の焦点を合わせるよう構成される。いくつかの実施形態において、光検出器2004は、例えば、入射光の赤色光、緑色光、および青色光等の異なる波長を検出するよう構成される。この検出を容易にするために、様々なカラーフィルタ2134は、例えば、ベイヤーフィルターパターン(Bayer-filter pattern)に基づいて、異なる波長の光をフィルタリングするため、光検出器2004は、異なる波長の光を検出することができる。そのため、例えば、操作している間、入射光2138は、第1マイクロレンズ2136aに当たり、第1カラーフィルタ2134aを介して案内されて入射光2138がフィルタリングされ、その後、フィルタリングされた光は、第1光検出器2004aに向かって進む。そして、フィルタリングされた光は、第1光検出器2004aと相互作用して電気信号に変換され、光検出器の回路(第1転送トランジスタ2112aおよび撮像装置内部接続構造2124を含む)によって処理される。同様に、第2マイクロレンズ2136bは、第2カラーフィルタ2134bを介して、第2光検出器2004bに向かって光を案内する。そのため、光検出器2004は、これらの電気信号を介してデジタル画像データを共同で生成することができる。
【0045】
図22から分かるように、バッファ層(buffer layer)2146を光検出器2004とカラーフィルタ2134の間に配置することができる。いくつかの実施形態において、バッファ層2146は、二酸化ケイ素または低誘電率誘電体材料等の誘電体である。図示した実施形態において、遮光構造(light shield structure)2150は、バッファ層2146の中に配置されて、半導体基板2104の裏側2104bの上方にあり、格子構造2143の隣接する格子セグメントの間で横方向に延伸する。しかしながら、別の実施形態において、遮光構造2150は、格子として同じ平面に配置されてもよい。そのため、例えば、いくつかの実施形態において、遮光構造2150は、それぞれ格子構造2143の上表面および下表面とほぼ水平な、または同一平面上にある上表面および下表面を有することができる。別の実施形態において、遮光構造2150は、それぞれ金属格子構造2140の上表面および下表面とほぼ水平な、または同一平面上にある上表面および下表面を有することができ、および/またはそれぞれ誘電体格子構造2142の上表面および下表面とほぼ水平な、または同一平面上にある上表面および下表面を有することができる。遮光構造2150は、複数の光検出器内の第5光検出器2004eを直接覆う。いくつかの実施形態において、遮光構造2150は、第1格子セグメントの下で終わる第1端を有し、第2格子セグメントの下で終わる第2端を有する。さらなる実施形態において、遮光構造2150は、例えば、金属材料(例えば、銅、アルミニウム、チタン、タンタル、別の金属材料、またはこれらの任意の組み合わせ)、金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(TiO)、酸化タンタル(Ta)、別の金属酸化物、またはこれらの任意の組み合わせ)、誘電体材料(例えば、二酸化ケイ素、または他の誘電体材料)、窒化物(例えば、窒化チタン、窒化タンタル、または他の窒化物)、ポリマー、有機材料、無機材料、別の適切な材料、またはこれらの任意の組み合わせを含む。遮光構造2150の材料、位置、および/または形状の理由で、遮光構造2150は、入射光の少なくとも一部が第5光検出器2004eに到達しないように遮断する/妨げるよう構成される。さらに、遮光構造2150は、第1および第2光検出器2004a、2004bの少なくとも1つから横方向にずれているため、第1および第2光検出器2004a、2004bの上に直接配置された入射光2138は、遮光構造2150によって遮断されない。上から見ると、遮光構造2150は、画素領域の少なくとも1つの側に沿って全体的に延伸する。
【0046】
論理装置2152は、撮像装置内部接続構造2124の上に積み重ねることができ、論理半導体基板2154および論理内部接続構造2156を含むことができる。論理半導体基板2154は、単結晶基板、および/または半導体オンインシュレータ(semiconductor on insulator, SOI)基板等を含むことができ、いくつもの半導体装置、例えば、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor, BJT)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(metal oxide semiconductor field effect transistor, MOSFET)を含み、横方向トランジスタ、垂直トランジスタ、またはFinFET等として示すことができる。論理内部接続構造2156は、撮像装置接合パッド2158および論理装置接合パッド2160を介して撮像装置内部接続構造2124に電気結合される。撮像装置接合パッド2158は、台形の断面形状を有し、銅本体2162および銅本体を前側誘電体層2132から分離するバリア層2164を含む。同様に、論理装置接合パッド2160は、逆台形の断面形状を有し、銅本体2166および銅本体を論理内部接続誘電体構造2170から分離するバリア層2168を含む。撮像装置接合パッド2158が論理装置接合パッド2160に接触する接合界面において、撮像装置接合パッド2158は、論理内部接続誘電体構造2170の誘電体材料と部分的な界面を有することができ、同様に、論理装置接合パッド2160は、前側誘電体層2132の誘電体材料と部分的な界面を有することができる。
【0047】
図22の右側に示すように、リセットトランジスタ2010は、隣接するゲート電極間に延伸するコンタクトを有することができ、それにより、ゲート電極の側壁スペーサは、本明細書の他の例(例えば、図24図31、または本明細書で図示および/または説明する他の実施形態)で説明する側壁スペーサと一致する。
【0048】
図23を参照すると、大きな画素数(例えば、6つの行および6つの列の画素を含む画素の格子、それぞれ図21のイメージセンサ2100に対する例に対応する)の平面図を見ることができる。図23において、各画素は、裏側深トレンチ隔離(deep trench isolation, DTI)格子構造2300(図21の裏側深トレンチ隔離構造2122に対応する)、および点線で示した格子構造2302(例えば、図21の格子構造2143に対応する)によって横方向に取り囲まれるように図示されている。そのため、より大きな縮尺で、DTI格子構造2300および格子構造2302は、それぞれ上から見た時に、互いに合体した一連のリング状構造で構成された格子形状を有することがわかる。各リング状構造は、対応する光検出器のバルク領域を横方向に取り囲み、リング状構造は、互いに合体して裏側トレンチ隔離構造を格子状幾何形状にする。各リング状構造の内部は、いくつかの実施形態において、湾曲した角部(curved corner)2304を有するため、上から見て、円形の中心開口、丸い角部を有する正方形の中心開口、楕円形の中心開口、または丸い角部を有する長方形の中心開口を有することができる。さらに、画素アレイ(例えば、2306)の中心領域において、DTI格子構造2300は、x方向およびy方向において格子構造2302のリング状構造と実質的に揃ったリング状構造を有する。例えば、深トレンチ隔離構造2300aの第1リング状セグメントと対応する格子構造2302aのリング状セグメントは、画素アレイの中心領域2306において揃う。しかしながら、中心領域2306からy方向のアレイの辺縁領域に向かって移動するにつれて、格子構造2302のセグメントは、DTI格子構造2300のセグメントからy方向にますますずれる(そして、中心領域からy方向にさらに移動するにつれ、中心領域に向かってさらにずれる)。同様に、中心領域からx方向のアレイの辺縁領域に向かって移動するにつれて、格子構造2302のセグメントは、DTI格子構造2300のセグメントからx方向にますますずれる(そして、中心領域からx方向にさらに移動するにつれ、中心領域に向かってさらにずれる)。例えば、右下の辺縁領域2308において、深トレンチ隔離構造2300bのリング状セグメントと対応する格子構造2302bのリング状セグメントは、アレイの辺縁領域2308においてx方向およびy方向にずれる。入射光がアレイの中心領域の上の単一点から直接出ている場合、このx方向およびy方向における増加する横方向のずれにより、光が辺縁領域2308に近づいた時に格子構造(点線2302b)がさらに多くの光を反射するのに役立つため、ある面では、より優れた性能を提供することができる。
【0049】
図24は、いくつかの実施形態に係る集積回路2400の断面側面図であり、図25は、対応する平面図である。図24図25に示すように、集積回路2400は、半導体基板102、および半導体基板102の上に配置され、且つ互いに横方向に間隔を空けた第1および第2ゲート電極構造104a、104bを含む。第1および第2ゲート電極構造104a、104bは、高誘電率誘電体等のゲート誘電体構造106によって、基板のチャネル領域110から分離される。共通ソース/ドレイン領域502は、第1および第2ゲート電極構造104a、104bの間の半導体基板102内に配置され、絶縁層804は、コンタクトエッチストップ層802および第1および第2ゲート電極構造104a、104bを覆う。第1および第2側壁スペーサ構造2400a、2400bは、それぞれ第1および第2ゲート電極構造104a、104bの外側壁に沿って配置され、それぞれ共通ソース/ドレインコンタクト904に隣接する第1および第2外側壁を有する。第1および第2側壁スペーサ構造2400a、2400bは、それぞれ第1および第2ゲート電極構造104a、104bを横方向に取り囲む。共通ソース/ドレインコンタクト904は、第1および第2ゲート電極構造の間の絶縁層804を介して延伸し、共通ソース/ドレイン領域502に接触する。第1および第2別のソース/ドレインコンタクト904a、904bは、それぞれ別のソース/ドレイン領域502a、502bに結合される。
【0050】
第1側壁スペーサ構造2400aは、共通ソース/ドレインコンタクト904の第1側に面する少なくとも2つの凹みを含む共通ソース/ドレインコンタクト904に最も近い第1外側壁を有する。第2側壁スペーサ構造2400bは、共通ソース/ドレインコンタクト904の第2側に面する少なくとも2つの凹みを含む共通ソース/ドレインコンタクト904に最も近い第2外側壁を有する。いくつかの実施形態において、第1および第2外側壁は、それぞれソース/ドレインコンタクトに面する外側壁に沿って、少なくとも3つの凹み(例えば、702a~702cおよび702a’~702c’)または少なくとも4つの凹みを含む。さらに、図示した例において、第1および第2側壁スペーサ構造2400a、2400bは、対称的であるため、両方の外側壁に2つの凹みを有する。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1および第2ゲート電極構造104a、104bは、CMOSイメージセンサ回路のソースフォロワトランジスタ(例えば、図20の2012)および行選択トランジスタ(例えば、図20の2014)に対応することができ、および/または1つまたはそれ以上の転送トランジスタ(例えば、図20の2006)および/または1つまたはそれ以上のリセットトランジスタ(例えば、図20の2010)の隣接するゲート電極構造に対応することができる。ただし、通常、ゲート電極構造は、任意の種類の回路における任意のトランジスタであってもよく、画素センサ回路に限定されない。
【0052】
図26図29は、いくつかの実施形態に係る集積回路の追加例を示したものである。図26図29において、第1側壁スペーサは、第1ゲート電極構造104aの外側壁に沿って延伸し、且つ第1ゲート電極構造104aの上表面の上に横方向に延伸する第1内部層構造202aを含み、第2側壁スペーサは、第2ゲート電極構造104bの外側壁に沿って延伸し、且つ第2ゲート電極構造104bの上表面の上に横方向に延伸する第2内部層構造202bを含む。第1および第2内部層構造は、ベース部分602、およびベース部分から上向きに延伸するカラー部分604を含む。ベース部分およびカラー部分は、ゲート電極を横方向に取り囲む。ベース部分602は、カラー部分604よりも幅が広いため、ベース部分の上表面は、レッジに対応する。
【0053】
第1側壁スペーサ構造は、ある状況では、共形層702と称されてもよく、各側壁スペーサのベース部分602およびカラー部分604の上表面の上に延伸する。第1凹み702aは、第1側壁スペーサ構造の横方向表面が第1側壁スペーサ構造の側壁に接触する第1側壁スペーサ構造の第1内部角部に対応する。第2凹み702b、702cは、第1側壁スペーサ構造の第2内部角部に対応する。
【0054】
図26図27において、第1側壁スペーサ構造702は、レッジを完全に覆うため、第1側壁スペーサ構造は、第1内部層構造の上表面を完全に覆う。第1側壁スペーサ構造の第1外側壁は、共通ソース/ドレインコンタクト904の第1側に面する第1外側壁に沿って3つの凹みを含み、第2外側壁は、共通ソース/ドレインコンタクト904の第2側に面する第2外側壁に沿って3つの凹みを含む。
【0055】
図28図29において、窒化物側壁スペーサ構造1502a、1502bは、第1内部層構造のベース部分602のレッジに配置されるため、第1内部層構造202aの一部と第1側壁スペーサ構造702の間に配置される。図28において、第1外側壁は、第1外側壁に沿って、共通ソース/ドレインコンタクト904の第1側に面する4つの凹み702a~702dを含み、第2外側壁は、第2外側壁に沿って、共通ソース/ドレインコンタクト904の第2側に面する4つの凹みを含む。図29において、第1外側壁は、第1外側壁に沿って、共通ソース/ドレインコンタクト904の第1側に面する3つの凹み702b~702dを含み、第2外側壁は、第2外側壁に沿って、共通ソース/ドレインコンタクト904の第2側に面する3つの凹みを含む。
【0056】
図30は、側壁スペーサの厚さを減らした集積回路の別の実施形態の断面図であり、図31は、図30と一致するいくつかの実施形態に係る平面図である。この例において、第1内部スペーサ構造は、約8nm~15nmの第1厚さd1を有し、いくつかの実施形態において、約12nmである。スペーサ構造は、最大高さの半分において約5nm~10nmの第2厚さd2を有し、いくつかの実施形態において、約7nmである。共形層は、約5nm~20nmの第3厚さd3を有し、いくつかの実施形態において、約10nmである。そのため、第1内部スペーサ構造および共形層を含む側壁スペーサの第4厚さd4は、約15nm~約30nmであってもよく、いくつかの実施形態において、約23nmである。コンタクトエッチストップ層は、約20nm~40nmの範囲の第5厚さd5を有することができ、いくつかの実施形態において、約30nmである。第1および第2ゲート電極構造104a、104bの内辺縁は、約120nm~約170nmの範囲の第6距離d6だけ間隔を空けており、いくつかの実施形態において、約146nmである。
【0057】
本発明の1つの態様に基づくと、集積回路は、半導体基板、半導体基板の上に配置され、且つ互いに横方向に間隔を空けた第1および第2ゲート電極構造、第1および第2ゲート電極構造の間の半導体基板内に配置された共通ソース/ドレイン領域、第1および第2ゲート電極構造を覆う絶縁層、第1および第2ゲート電極構造の間の絶縁層を介して延伸し、且つ共通ソース/ドレイン領域に接触するソース/ドレインコンタクト、およびそれぞれ第1および第2ゲート電極構造の外側壁に沿って配置され、それぞれソース/ドレインコンタクトに隣接する第1および第2外側壁を有する第1および第2側壁スペーサ構造を含む。第1外側壁は、ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する第1外側壁に沿って少なくとも2つの凹みを含む。第2外側壁は、ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する第2外側壁に沿って少なくとも2つの凹みを含む。
【0058】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第1側壁スペーサ構造は、第1ゲート電極構造の第1外側壁に沿って、第1ゲート電極構造の上表面の上に横方向に延伸する第1共形層、および第1共形層の上表面の上に延伸し、且つ第1ゲート電極構造の上の第1共形層の上表面の上に横方向に延伸する第2共形層を含む。
【0059】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、少なくとも2つの凹みのうちの第1凹みは、第2共形層の横方向表面が第2共形層の側壁に接触する第2共形層の第1内部角部に対応する。
【0060】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、少なくとも2つの凹みのうちの第2凹みは、第2共形層の第2内部角部に対応し、第2内部角部は、第1内部角部の上方に配置される。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第1共形層は、ベース部分、およびベース部分から上向きに延伸するカラー部分を含み、ベース部分およびカラー部分は、それぞれ第1ゲート電極構造を横方向に取り囲む。ベース部分は、カラー部分よりも幅が広いため、ベース部分の上表面は、レッジに対応する。
【0062】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、カラー部分は、その側壁間に厚さを有する。第1および第2ゲート電極構造の最も近い外側壁は、横方向間隔によって分離される。横方向間隔に対する厚さの比率は、1:20~3:20の範囲である。
【0063】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、集積回路は、さらに、レッジに配置され、且つ第1共形層と第2共形層の一部の間に配置された窒化物側壁スペーサを含む。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第1外側壁は、第1外側壁に沿って、ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する少なくとも3つの凹みを含む。第2外側壁は、第2外側壁に沿って、ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する少なくとも3つの凹みを含む。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第1側壁スペーサ構造は、第1ゲート電極構造の第1外側壁に沿った第1共形層、および第1共形層の上表面の上に延伸し、且つ第1ゲート電極構造の上表面の上に横方向に延伸する第2共形層を含む。第1側壁スペーサ構造は、さらに、第2共形層の上に配置されたコンタクトエッチストップ層を含む。
【0066】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第1外側壁は、第1外側壁に沿って、ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する少なくとも4つの凹みを含む。第2外側壁は、第2外側壁に沿って、ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する少なくとも4つの凹みを含む。
【0067】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、集積回路は、さらに、半導体基板内に配置された光検出器を含む。
【0068】
本発明の1つの態様に基づくと、イメージセンサは、イメージセンサ基板の中に配置された光検出器、およびイメージセンサ基板の上または中に配置され、且つ光検出器から電荷を選択的に検出するよう構成された画素装置を含み、画素装置は、イメージセンサ基板の上に配置されたゲート電極構造、イメージセンサ基板の中に配置されたソース/ドレイン(S/D)領域、およびゲート電極構造の外側壁にある側壁スペーサ構造を含む。側壁スペーサ構造は、外側壁の断面外表面に沿って、少なくとも3つの凹みを含む。
【0069】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、光検出器は、イメージセンサ基板の中に配置された複数の光検出器のうちの1つであり、複数の光検出器は、イメージセンサ基板の中の一連の行および一連の列内に配置される。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、イメージセンサは、さらに、イメージセンサ基板の裏側からイメージセンサ基板の第1深さに向かって延伸し、隣接する光検出器を互いに横方向に分離し、光検出器の一部を通り過ぎて横方向に延伸し、第1深さにおいて湾曲した先端部を有する深トレンチ隔離構造、およびイメージセンサ基板の裏側の上に配置され、且つ深トレンチ隔離構造の上に揃えられた金属格子を含む。
【0071】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、イメージセンサは、さらに、イメージセンサ基板の上に配置された撮像装置内部接続構造、撮像装置内部接続構造の上に配置された論理半導体基板、論理半導体基板と撮像装置内部接続構造の間に配置された論理内部接続構造を含む。撮像装置内部接続構造は、台形の断面形状を有する撮像装置接合パッドを含む。論理内部接続構造は、逆台形の断面形状を有する論理装置接合パッドを含む。論理装置接合パッドは、撮像装置接合パッドに直接接触するため、台形の断面形状と逆台形の断面形状の比較的長い辺は、互いに直接接触する。
【0072】
本発明の1つの態様に基づくと、方法は、半導体基板の上にゲート電極構造を形成することと、ゲート電極構造の上表面の上に、且つゲート電極構造の側壁に沿って、第1共形層を形成することと、第1共形層の上表面の上に、且つ第1共形層の外側壁に沿って、第2共形層を形成することと、第2共形層を垂直にエッチバックする第1エッチングを行って、第2共形層の横方向部分を除去し、それにより、第1共形層の外側壁に沿って、レッジ上に窒化物側壁スペーサを残すことと、第1共形層を横方向にエッチバックする第2エッチングを行って、窒化物側壁スペーサの最先端が第1共形層に接触する第1共形層の外側壁内に少なくとも1つの凹みを残すことと、第1共形層がゲート電極構造の外側壁沿いにあり、且つ窒化物側壁スペーサがレッジ上の所定の位置にある状態で、イオン注入を行い、それにより、半導体基板内にソース/ドレイン領域を形成することと、イオン注入を行った後、窒化物側壁スペーサを少なくとも部分的に除去する第3エッチングを行うことを含む。
【0073】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第2共形層および第1共形層をエッチバックして第2共形層を部分的に除去することにより、窒化物側壁スペーサを第1共形層のレッジ上に残す。この方法は、さらに、第1共形層に第3共形層を形成することを含む。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、第2共形層および第1共形層をエッチバックして第2共形層を完全に除去することにより、第1共形層のレッジを完全に消去する。この方法は、さらに、第1共形層に第3共形層を形成することを含む。
【0075】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、この方法は、さらに、第2共形層の上のコンタクトエッチストップ層を形成すること、およびコンタクトエッチストップ層の上に絶縁層を形成することを含む。
【0076】
本発明のいくつかの実施形態に基づき、この方法は、さらに、絶縁層を介して延伸するソース/ドレインコンタクトを形成して、ソース/ドレイン領域にオーミック結合することを含む。
【0077】
当業者が本開示の態様をよりよく理解することができるように、前述のことはいくつかの実施形態の特徴を概説する。当業者は、本明細書に導入された実施形態の同じ目的を実行し、かつ/または同じ利点を達成するための他のプロセスおよび構造を設計または修正するための基礎として本開示を容易に使用できることを理解されたい。当業者はまた、そのような同等の構成が本開示の精神および範囲から逸脱しないこと、およびそれらが本開示の精神および範囲から逸脱することなく本明細書中の様々な変更、置換、および改変をなし得ることを理解すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本技術は、これまで達成できたよりも高い画素密度を有するFSIおよびBSIイメージデバイスを提供する。
【符号の説明】
【0079】
102、2104 半導体基板
104a 第1ゲート電極構造
104b 第2ゲート電極構造
106 ゲート電極構造
108 低濃度ドープドレイン(LDD)領域
110 チャネル領域
112 シール酸化物層
202 第1共形層
202a 第1内部層構造
202b 第2内部層構造
204 犠牲共形層
302a、302b 犠牲側壁スペーサ構造
402、702a、702b、702c、702a‘、702b’、702c‘、702d 凹み
502 共通ソース/ドレイン領域
502a、502b ソース/ドレイン領域
602 ベース部分
604 カラー部分
702 第2共形層/共形層/第1側壁スペーサ構造
802 コンタクトエッチストップ層
804 絶縁層
904 ソース/ドレインコンタクト
904a 第1別のソース/ドレインコンタクト
904b 第2別のソース/ドレインコンタクト
1502a、1502b 犠牲スペーサ構造/窒化物側壁スペーサ構造
1902、1904、1906、1908、1910、1912、1914、1916、1918、1920 動作
2000A、2000B 回路図
2002 フローティング拡散ノード(FDN)
2004 光検出器
2004a フォトダイオード/第1光検出器
2004b フォトダイオード/第2光検出器
2004c フォトダイオード/第3光検出器
2004d フォトダイオード/第4光検出器
2004e 第5光検出器
2006 転送トランジスタ
2008 電源
2010 リセットトランジスタ
2012 ソースフォロワトランジスタ
2014 行選択トランジスタ
2016 出力
2100 イメージセンサ
2102 画素装置
2102a 第1画素装置
2102b 第2画素装置
2102c 第3画素装置
2102d 第4画素装置
2104b 裏側
2104f 前側
2107a 第1バルク領域
2107b 第2バルク領域
2107c 第3バルク領域
2107d 第4バルク領域
2110a 第1コレクタ領域
2110b 第2コレクタ領域
2110c 第3コレクタ領域
2110d 第4コレクタ領域
2112a 第1転送トランジスタ
2112b 第2転送トランジスタ
2112c 第3転送トランジスタ
2112d 第4転送トランジスタ
2113 転送ゲート誘電体層
2114a 第1横方向部分
2114b 第2横方向部分
2114c 第3横方向部分
2114d 第4横方向部分
2116a 第1垂直部分
2116b 第2垂直部分
2116c 第3垂直部分
2116d 第4垂直部分
2120a 第1フローティングノード
2121a 第1チャネル領域
2122 裏側深トレンチ隔離構造
2122a 湾曲した先端部
2123 前側浅トレンチ隔離構造
2124 撮像装置内部接続構造
2126 導線
2128 コンタクト
2130 ビア
2132 前側誘電体層
2134 カラーフィルタ
2134a 第1カラーフィルタ
2134b 第2カラーフィルタ
2136 マイクロレンズ
2136a 第1マイクロレンズ
2136b 第2マイクロレンズ
2138 入射光
2140 金属格子構造
2141 丸い先端部
2142 誘電体格子構造
2143、2302 格子構造
2146 バッファ層
2150 遮光構造
2152 論理装置
2154 論理半導体基板
2156 論理内部接続構造
2158 撮像装置接合パッド
2160 論理装置接合パッド
2162、2166 銅本体
2164、2168 バリア層
2170 論理内部接続誘電体構造
2300 深トレンチ隔離(DTI)格子構造
2300a 第1リング状セグメント
2300b、2302a、2302b リング状セグメント
2304 湾曲した角部
2306 中心領域
2308 辺縁領域
2400 集積回路
2400a 第1側壁スペーサ構造
2400b 第2側壁スペーサ構造
A 第1高さ
B 第2高さ
C 側壁厚さ
D 横方向間隔
d1 第1厚さ
d2 第2厚さ
d3 第3厚さ
d4 第4厚さ
d5 第5厚さ
d6 第6厚さ
w1 第1幅
w2 第2幅

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20A
図20B
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【手続補正書】
【提出日】2022-09-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板と、
前記半導体基板の上に配置され、且つ互いに横方向に間隔を空けた第1および第2ゲート電極構造と、
前記第1および第2ゲート電極構造間の前記半導体基板内に配置された共通ソース/ドレイン領域と、
前記第1および第2ゲート電極構造を覆う絶縁層と、
前記第1および第2ゲート電極構造の間の前記絶縁層を介して延伸し、前記共通ソース/ドレイン領域に接触するソース/ドレインコンタクトと、
それぞれ前記第1および第2ゲート電極構造の外側壁に沿って配置され、それぞれ前記ソース/ドレインコンタクトに隣接する第1および第2外側壁を有する第1および第2側壁スペーサ構造と、
を含み、前記第1外側壁が、前記ソース/ドレインコンタクトの第1側に面する前記第1外側壁に沿って、少なくとも2つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記ソース/ドレインコンタクトの第2側に面する前記第2外側壁に沿って、少なくとも2つの凹みを含む集積回路。
【請求項2】
前記第1側壁スペーサ構造が、
前記第1ゲート電極構造の前記第1外側壁に沿って、前記第1ゲート電極構造の上表面の上に横方向に延伸する第1共形層と、
前記第1共形層の上表面の上に延伸し、且つ前記第1ゲート電極構造の上の前記第1共形層の前記上表面の上に横方向に延伸する第2共形層と、
を含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項3】
前記第1共形層が、ベース部分、および前記ベース部分から上向きに延伸するカラー部分を含み、前記ベース部分および前記カラー部分が、それぞれ前記第1ゲート電極構造を横方向に取り囲み、前記ベース部分が、前記カラー部分よりも幅が広いため、前記ベース部分の上表面が、レッジに対応する請求項2に記載の集積回路。
【請求項4】
前記第1外側壁が、前記第1外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第1側に面する少なくとも3つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記第2外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第2側に面する少なくとも3つの凹みを含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項5】
前記第1外側壁が、前記第1外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第1側に面する少なくとも4つの凹みを含み、前記第2外側壁が、前記第2外側壁に沿って、前記ソース/ドレインコンタクトの前記第2側に面する少なくとも4つの凹みを含む請求項1に記載の集積回路。
【請求項6】
イメージセンサ基板と、
前記イメージセンサ基板の中に配置された光検出器と、
前記イメージセンサ基板の上または中に配置され、前記光検出器から電荷を選択的に検出するよう構成された画素装置と、
を含み、前記画素装置が、前記イメージセンサ基板の上に配置されたゲート電極構造、前記イメージセンサ基板の中に配置されたソース/ドレイン(S/D)領域、および前記ゲート電極構造の外側壁にある側壁スペーサ構造を含み、前記側壁スペーサ構造が、前記外側壁の断面外表面に沿って、少なくとも3つの凹みを含むイメージセンサ。
【請求項7】
前記光検出器が、前記イメージセンサ基板の中に配置された複数の光検出器のうちの1つであり、前記複数の光検出器が、前記イメージセンサ基板の中の一連の行および一連の列内に配置された請求項に記載のイメージセンサ。
【請求項8】
半導体基板の上にゲート電極構造を形成することと、
前記ゲート電極構造の上表面の上に、且つ前記ゲート電極構造の側壁に沿って、第1共形層を形成することと、
前記第1共形層の上表面の上に、且つ前記第1共形層の外側壁に沿って、第2共形層を形成することと、
前記第2共形層を垂直にエッチバックする第1エッチングを行って、前記第2共形層の横方向部分を除去し、それにより、前記第1共形層の前記外側壁に沿って、レッジ上に窒化物側壁スペーサを残すことと、
前記第1共形層を横方向にエッチバックする第2エッチングを行って、前記窒化物側壁スペーサの最先端が前記第1共形層に接触する前記第1共形層の前記外側壁内に少なくとも1つの凹みを残すことと、
前記第1共形層が前記ゲート電極構造の前記外側壁沿いにあり、且つ前記窒化物側壁スペーサが前記レッジ上の所定の位置にある状態で、イオン注入を行い、それにより、前記半導体基板内にソース/ドレイン領域を形成することと、
前記イオン注入を行った後、前記窒化物側壁スペーサを少なくとも部分的に除去する第3エッチングを行うことと、
を含む方法。
【請求項9】
前記第2共形層および前記第1共形層をエッチバックして前記第2共形層を部分的に除去することにより、前記窒化物側壁スペーサを前記第1共形層の前記レッジ上に残し、さらに、
前記第1共形層に第3共形層を形成することを含む請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2共形層および前記第1共形層をエッチバックして前記第2共形層を完全に除去することにより、前記第1共形層の前記レッジを完全に消去し、さらに、
前記第1共形層に第3共形層を形成することを含む請求項に記載の方法。
【外国語明細書】