(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076195
(43)【公開日】2023-06-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20230525BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20230525BHJP
【FI】
H04N1/00 912
H04N1/00 E
B41J29/42 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021189471
(22)【出願日】2021-11-22
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】米田 浩貴
【テーマコード(参考)】
2C061
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061BB10
2C061CQ05
2C061CQ23
2C061HJ07
2C061HN05
2C061HN15
2C061HQ06
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA14
5C062AA17
5C062AA35
5C062AB02
5C062AB20
5C062AB23
5C062AB41
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5C062AB44
5C062AC02
5C062AC04
5C062AC05
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5C062AC28
5C062AC40
5C062AC41
5C062AE03
5C062AE08
5C062AE14
5C062AE15
5C062AF01
5C062AF02
5C062AF13
5C062AF14
5C062BA02
5C062BD04
5C062BD09
(57)【要約】
【課題】複数のアプリケーションの実行に関する操作性を向上させること。
【解決手段】情報処理装置は、複数のアプリケーションの中から実行対象とする1以上の前記アプリケーションを選択可能な第1の画面の画面情報を機器へ送信する第1の画面情報送信部と、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付ける第2の画面の画面情報を前記機器へ送信する第2の画面情報送信部と、前記第2の画面を介して受け付けた設定情報に基づいて、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの実行を制御する実行部と、を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションの中から実行対象とする1以上の前記アプリケーションを選択可能な第1の画面の画面情報を機器へ送信する第1の画面情報送信部と、
前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付ける第2の画面の画面情報を前記機器へ送信する第2の画面情報送信部と、
前記第2の画面を介して受け付けた設定情報に基づいて、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの実行を制御する実行部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の画面は、既に選択されたアプリケーションと共に選択ができないアプリケーションを識別可能に表示する画面である、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の画面は、アプリケーションの選択に応じて、既に選択されたアプリケーションと共に選択ができないアプリケーションを識別可能に表示する画面である、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2の画面は、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの中から設定対象とするアプリケーションを切り替えるための表示部品を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
機器と情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
複数のアプリケーションの中から実行対象とする1以上の前記アプリケーションを選択可能な第1の画面の画面情報を前記機器へ送信する第1の画面情報送信部と、
前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付ける第2の画面の画面情報を前記機器へ送信する第2の画面情報送信部と、
前記第2の画面を介して受け付けた設定情報に基づいて、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの実行を制御する実行部と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項6】
複数のアプリケーションの中から実行対象とする1以上の前記アプリケーションを選択可能な第1の画面の画面情報を機器へ送信する第1の画面情報送信手順と、
前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付ける第2の画面の画面情報を前記機器へ送信する第2の画面情報送信手順と、
前記第2の画面を介して受け付けた設定情報に基づいて、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの実行を制御する実行手順と、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ネットワークを介して提供されるアプリケーションと連携可能な機器が存在する。ネットワークを介して提供されるアプリケーションの一覧の中から実行対象とするアプリケーションをユーザが選択可能な機器も有る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来、複数のアプリケーションを連続的に利用したいユーザは、複数のアプリケーションのそれぞれについて、逐次的に設定情報を入力して実行指示を行う必要が有った。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、複数のアプリケーションの実行に関する操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで上記課題を解決するため、情報処理装置は、複数のアプリケーションの中から実行対象とする1以上の前記アプリケーションを選択可能な第1の画面の画面情報を機器へ送信する第1の画面情報送信部と、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付ける第2の画面の画面情報を前記機器へ送信する第2の画面情報送信部と、前記第2の画面を介して受け付けた設定情報に基づいて、前記第1の画面を介して選択された2以上の前記アプリケーションの実行を制御する実行部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
複数のアプリケーションの実行に関する操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図2】第1の実施の形態におけるサービス提供システム10のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】第1の実施の形態における画像形成装置20のハードウェア構成例を示す図である。
【
図4】第1の実施の形態におけるサービス提供システム10及び画像形成装置20の機能構成例を示す図である。
【
図5】第1の実施の形態における情報処理システムにおいて実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図6】アプリ情報記憶部150の構成例を示す図である。
【
図8】1以上のアプリケーションが選択された場合のアプリ一覧画面の表示例を示す図である。
【
図11】第2の実施の形態における情報処理システムにおいて実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施の形態における情報処理システムの構成例を示す図である。
図1において、情報処理システムは、サービス提供環境E1、ユーザ環境E2及び1以上の外部ストレージシステム40を含む。サービス提供環境E1、ユーザ環境E2及び外部ストレージシステム40は、インターネット等の広域的なネットワークN1を介して通信可能に接続される。
【0009】
サービス提供環境E1は、ネットワークN1を介してクラウドサービス等の外部サービスを提供するシステム環境である。本実施形態では、外部サービスの具体例としてクラウドサービスを採用して説明するが、ASP(Application Service Provider)によって提供されるサービスやWebサービス等、ネットワークを介して提供されるサービスに関して本実施の形態が適用されてもよい。
【0010】
サービス提供環境E1は、一台以上の情報処理装置(コンピュータ)が構成するサービス提供システム10を有する。サービス提供システム10は、ネットワークN1を介して所定のサービスを提供する。例えば、サービス提供システム10は、ユーザ環境E2の画像形成装置20が原稿をスキャンして生成した画像データに対して、予めワークフローとして定義されたアプリケーションを実行するサービスを提供する。また、サービス提供システム10は、外部ストレージシステム40に保存されている電子ファイルについて、予めワークフローとして定義されたアプリケーションを実行することで、画像形成装置20に印刷させるサービスを提供する。
【0011】
ユーザ環境E2は、例えば、画像形成装置20のユーザである企業等におけるシステム環境である。ユーザ環境E2は、一台以上の画像形成装置20を含む。各画像形成装置20は、例えば、LAN(Local Area Network)等のネットワークを介してネットワークN1に接続する。
【0012】
画像形成装置20は、プリント機能及びスキャン機能を有する画像形成装置20である。なお、画像形成装置20は、プリント機能及びスキャン機能以外に、コピー機能やファックス(FAX)通信機能等を備える複合機等でもよい。
【0013】
外部ストレージシステム40は、ストレージサービス(又はオンラインストレージ)と呼ばれるクラウドサービスをネットワークN1を介して提供するコンピュータシステムである。ストレージサービスとは、外部ストレージシステム40のストレージの記憶領域を貸し出すサービスである。例えば、当該記憶領域は、ワークフローにおいて処理対象とされた電子ファイルの保存先(アップロード先)として利用される。また、当該記憶領域に記憶された電子ファイルは、ワークフローの入力データとしてダウンロードされる。
【0014】
図2は、第1の実施の形態におけるサービス提供システム10のハードウェア構成例を示す図である。
図2において、サービス提供システム10は、入力装置11、表示装置12、外部I/F13、RAM14、ROM15、CPU16、通信I/F17及びHDD18などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置11及び表示装置12は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0015】
入力装置11は、キーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置12はディスプレイ等を含み、サービス提供システム10による処理結果を表示する。
【0016】
通信I/F17は、サービス提供システム10を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、サービス提供システム10は通信I/F17を介してデータ通信を行うことができる。
【0017】
HDD18は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、サービス提供システム10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するソフトウェアなどがある。なお、サービス提供システム10はHDD18に替え、記録媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
【0018】
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13aなどがある。これにより、サービス提供システム10は外部I/F13を介して記録媒体13aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体13aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
【0019】
ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM15にはサービス提供システム10の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM14はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
【0020】
CPU16は、ROM15やHDD18などの記憶装置からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、サービス提供システム10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0021】
図3は、第1の実施の形態における画像形成装置20のハードウェア構成例を示す図である。
図3において、画像形成装置20は、コントローラ21、操作パネル22、外部I/F23、通信I/F24、プリンタ25及びスキャナ26を有する。また、コントローラ21は、CPU211、RAM212、ROM213、NVRAM214及びHDD215を有する。ROM213は、各種プログラムやデータを記憶する。RAM212は、プログラムやデータを一時的に記憶する。NVRAM214は、例えば設定情報等を記憶する。HDD215は、各種プログラムやデータを記憶する。
【0022】
CPU211は、ROM213やNVRAM214、HDD215等からプログラムやデータ、設定情報等をRAM212上に読み出し、処理を実行することで、画像形成装置20全体の制御や機能を実現する。
【0023】
操作パネル22は、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示を行う表示部とを備えている。外部I/F23は、外部装置とのインタフェースである。外部装置は、例えば、記録媒体等23aである。この場合、画像形成装置20は、外部I/F23を介して記録媒体23aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体23aは、例えば、ICカード、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリ等である。
【0024】
通信I/F24は、画像形成装置20をネットワークに接続するインタフェースである。すなわち、画像形成装置20は通信I/F24を介してデータ通信を行うことができる。プリンタ25は、印刷データを印刷するための印刷装置である。スキャナ26は原稿を読み取り画像ファイル(電子ファイル)を生成するための読取装置である。
【0025】
図4は、第1の実施の形態におけるサービス提供システム10及び画像形成装置20の機能構成例を示す図である。
【0026】
画像形成装置20は、ブラウザ221を有する。ブラウザ221は、例えば、画像形成装置20の操作パネル22にインストールされた1以上のプログラムが、操作パネル22のCPUに実行させる処理により実現される。ブラウザ221は、サービス提供システム10との間においてHTTP通信を実行する。ブラウザ221は、サービス提供システム10から提供されるWebページを表示する。ブラウザ221は、Webページに対するユーザによる操作に応じたリクエストをサービス提供システム10へ送信したり、当該操作に応じた画像形成装置20の制御等を行ったりする。
【0027】
サービス提供システム10は、サービス処理部110、ストレージサービス連携部120及びドキュメントサービス部130を有する。これら各部は、サービス提供システム10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。サービス提供システム10は、また、アプリ情報記憶部150を利用する。アプリ情報記憶部150は、例えば、HDD18、又はサービス提供システム10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
【0028】
サービス処理部110は、アプリ管理部111、実行部112及びデータI/F部113を含む。
【0029】
アプリ管理部111は、画像形成装置20のブラウザ221からの要求に応じて、アプリ情報記憶部150に記憶されているアプリ情報に基づく応答を返信する。
【0030】
アプリ情報とは、アプリケーションごとに定義される情報である。本実施の形態において、アプリケーションとは、ワークフローアプリケーションをいう。ワークフローアプリケーションは、複数のコンポーネントの順序付けられた組み合わせで実現される。コンポーネントとは、ワークフローアプリケーションの構成部品となりうるプログラムをいう。予め複数種類のコンポーネントが用意され、コンポーネントの実行順序が定義されることで、アプリケーションが作成される。或るアプリケーションのアプリ情報は、画面定義及び処理内容等を含む。画面定義は、当該アプリケーションに関する設定を受け付けるための画面に関する定義情報である。処理内容は、当該アプリケーションの処理内容を示す定義情報であり、例えば、当該アプリケーションを構成するコンポーネントの実行順序、各コンポーネントに関する設定情報の初期値等を含む。例えば、アプリ管理部111は、アプリ情報に含まれる画面定義に基づきHTML形式の画面情報を生成し、当該画面情報をブラウザ221に送信する。
【0031】
アプリ管理部111は、同時実行可否判定部111a及び画面情報送信部111bを含む。
【0032】
同時実行可否判定部111aは、アプリケーションの一覧画面(以下、「アプリ一覧画面」という。)において未選択の各アプリケーションについて、既に選択されているアプリケーションとの同時実行の可否(既に選択されているアプリケーションと共に選択可能か否か)を判定する。同時実行可否判定部111aによる判定結果に基づき、アプリ一覧画面において既に選択されているアプリケーションと共に選択できないアプリケーションが識別可能に表示される。すなわち、同時実行が可能であると判定されたアプリケーションは、アプリ一覧画面において選択可能とされ、同時実行が不可能であると判定されたアプリケーションは、アプリ一覧画面において選択不可とされる。なお、同時実行が可能とは、複数のアプリケーションのそれぞれの処理内容の少なくも一部分を共通の1つの処理に集約可能なことをいう。
【0033】
画面情報送信部111bは、アプリ一覧画面の画面情報を生成し、当該画面情報をブラウザ221へ送信する。画面情報送信部111bは、また、アプリ一覧画面において選択されたアプリケーションに関する設定画面であるアプリ画面の画面情報を生成し、当該画面情報をブラウザ221へ送信する。なお、アプリ画面に対する設定に応じて、処理内容が決定する。
【0034】
実行部112は、画像形成装置20のブラウザ221からの要求に応じて、アプリ一覧画面において選択されたアプリケーションの実行を制御する。具体的には、実行部112は、アプリ一覧画面において選択された各アプリケーションの処理内容をアプリ管理部111から取得し、取得した処理内容及びアプリ画面を介して入力された設定情報に基づいて、当該各アプリケーションの実行を制御する。アプリケーションの実行の制御の過程において、実行部112は、ドキュメントサービス部130又はストレージサービス連携部120に処理を要求する。
【0035】
データI/F部113は、画像形成装置20のブラウザ221からの要求に応じて、ストレージサービス連携部120のデータ処理部122に対してファイル一覧の取得などを要求する。
【0036】
ストレージサービス連携部120は、実行部112又はデータI/F部113からの要求に応じて、外部ストレージシステム40に対して、当該要求に応じた処理の実行を要求する。
図4において、ストレージサービス連携部120は、ファイル処理部121及びデータ処理部122を含む。
【0037】
ファイル処理部121は、外部ストレージシステム40に保存されている電子ファイルに対する操作を行うためのAPIが定義された共通I/F121a及び固有I/F121bを含む。共通I/F121aは、複数種類の外部ストレージシステム40に対して共通のAPI群である。固有I/F121bは、外部ストレージシステム40ごとに固有のAPI群である。
【0038】
データ処理部122は、外部ストレージシステム40に保存されている電子ファイルの文書情報等のメタデータを取得するためのAPIが定義された共通I/F122a及び固有I/F122bを含む。共通I/F122aは、複数種類の外部ストレージシステム40に対して共通のAPI群である。固有I/F122bは、外部ストレージシステム40ごとに固有のAPI群である。
【0039】
ドキュメントサービス部130は、アプリケーションを構成するコンポーネントの集合である。
図4には、コンポーネントの一例として、OCR処理部131及び印刷変換処理部132が示されている。OCR処理部131は、画像データを入力とし、当該画像データに対してOCR処理を実行して、OCR処理の結果を出力するコンポーネントである。印刷変換処理部132は、電子データを入力とし、当該電子データを印刷用の形式(例えば、PDF形式)に変換し、変換結果のデータを出力するコンポーネントである。その他のコンポーネントとして、データを予め指定された外部ストレージシステム40に配信するコンポーネントや、外部ストレージシステム40からデータをダウンロードするコンポーネント等が有る。コンポーネントは、開発によって随時追加可能である。
【0040】
以下、情報処理システムにおいて実行される処理手順について説明する。
図5は、第1の実施の形態における情報処理システムにおいて実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0041】
画像形成装置20のユーザによる所定の操作に応じ、ブラウザ221は、アプリ一覧画面の取得要求をサービス処理部110のアプリ管理部111へ送信する(S101)。アプリ管理部111の画面情報送信部111bは、当該取得要求に応じ、アプリ情報記憶部150を参照して、アプリ一覧画面の画面情報(以下、「アプリ一覧画面情報」という。)を生成する。
【0042】
図6は、アプリ情報記憶部150の構成例を示す図である。
図6が示すように、アプリケーションごとにアプリ情報を記憶する。アプリ情報は、アプリID、type、displayName、description、アイコン、画面定義及び処理内容等のアプリケーションの属性情報を含む。
【0043】
アプリIDは、アプリケーションの識別情報である。typeは、アプリケーションを所定の基準で複数の種別に分類した場合に、各アプリケーションが属する種別を示す情報である。例えば、当該複数の種別の一例として(typeの値の一例として)、「scan」、「print」及び「flow」等が有る。「scan」は、画像形成装置20のスキャン機能(画像読取機能)を利用するアプリケーションを意味する。すなわち、typeが「scan」であるアプリケーションは、例えば、画像形成装置20においてスキャンされた画像データを入力として、当該画像データに対して当該アプリケーションに対して定義された処理内容を実行する。「print」は、画像形成装置20の印刷機能を利用するアプリケーションを意味する。すなわち、typeが「print」であるアプリケーションは、例えば、当該アプリケーションにおいて定義された処理内容に従って取得した(例えば、いずれかの外部ストレージシステム40から取得した)データを画像形成装置20に送信することで、当該データの印刷を画像形成装置20に実行させる。「flow」は、「scan」又は「print」以外のアプリケーションを意味する。したがって、typeが「flow」であるアプリケーションは、画像形成装置20を利用するとは限らない。
【0044】
displayNameは、アプリケーションの表示用の文字列である。descriptionは、アプリケーションの機能概要の説明文である。アイコンは、アプリケーションの表示用のアイコンである。画面定義は、アプリケーションの設定画面(アプリ画面)に関するレイアウトや当該設定画面の表示に必要となるデータ等に関する定義である。処理内容は、アプリケーションの処理内容に関する定義である。例えば、処理内容は、アプリケーションを構成する各コンポーネントの実行順や、各コンポーネントに対する設定情報等を含む。なお、
図6では、1つのアプリ情報が表の1行によって表現されているが、1つのアプリ情報は1つのファイルであってもよい。この場合、当該ファイルは、例えば、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式であってもよいし、その他の形式であってもよい。
【0045】
例えば、画面情報送信部111bは、アプリ情報記憶部150にアプリケーションごとに記憶されている各アプリ情報のアプリID、displayName及びアイコン等に基づいてアプリ一覧画面情報を生成する。アプリ管理部111は、生成したアプリ一覧画面情報をブラウザ221へ送信する(S102)。ブラウザ221は、当該アプリ一覧画面情報に基づいてアプリ一覧画面を表示する。
【0046】
図7は、アプリ一覧画面の表示例を示す図である。
図7が示すように、アプリ一覧画面510は、選択ボタン511及びアプリケーションごとのボタン512a~512c等を含む。ボタン512aは、
図6において1行目に係るアプリケーションに対応する。ボタン512bは、
図6において2行目に係るアプリケーションに対応する。ボタン512cは、
図6において3行目に係るアプリケーションに対応する。以下、ボタン512a~512cを区別しない場合、「ボタン512」という。各ボタン512は、当該ボタン512に対応するアプリケーションのアプリ情報に含まれるdisplayName及びアイコンを表示要素として含む。
【0047】
ユーザは、選択ボタン511を押下して、実行対象とするアプリケーションに対応するボタン512を選択する。ユーザが、いずれかのボタン512を選択するたびに、ブラウザ221は、選択状態の各ボタン512に対応するアプリIDを含む選択通知をアプリ管理部111へ送信する(S103)。したがって、2以上のボタン512が選択されている状態において、当該選択通知は2以上のアプリIDを含む。アプリ管理部111が、当該選択通知を受信すると、同時実行可否判定部111aは、当該選択通知に含まれる各アプリIDに係るアプリケーション(以下、「選択アプリ」という。)以外の各アプリケーション(以下、「非選択アプリ」という。)について、選択アプリと同時実行の可否を判定する(S104)。非選択アプリと選択アプリとの同時実行の可否は、非選択アプリのtypeと選択アプリのtypeとの比較に基づいて判定される。例えば、同時実行可否判定部111aは、typeの値が選択アプリと一致する非選択アプリは選択アプリと同時実行可能であると判定し、そうでない非選択アプリは選択アプリと同時実行できないと判定する。例えば、選択アプリのtypeが「scan」である場合、typeが「print」又は「flow」であるアプリケーションは同時実行ができないと判定される。typeに基づいて同時実行の可否を判定することで、例えば、typeが「scan」である複数のアプリケーションについて、同時実行が可能であると判定される。この場合、文書のスキャンについて共通化することが可能だからである。すなわち、同一の文書をスキャンした画像データを入力とする複数のアプリケーションについて、当該文書のスキャンを1回に集約することができるからである。又は、非選択アプリのtypeと選択アプリのtypeとが同時実行が可能であるとして定義されたtypeの組み合わせを満たせば、アプリ管理部111は、当該非選択アプリは選択アプリと同時実行可能であると判定し、そうでければ当該非選択アプリは選択アプリと同時実行できないと判定してもよい。
【0048】
続いて、画面情報送信部111bは、同時実行可否判定部111aによる判定結果に基づいてアプリ一覧画面情報を生成する(S105)。アプリ管理部111は、選択アプリに対応するボタン512は選択状態とし、選択アプリと同時実行可能な非選択アプリに対応するボタン512は選択可能な状態とし、選択アプリと同時実行ができない非選択アプリに対応するボタン512は選択不能な状態としてアプリ一覧画面情報を生成する。そうすることで、選択アプリと共に選択できないアプリケーションを識別可能にすることができる。
【0049】
続いて、アプリ管理部111は、生成したアプリ一覧画面情報をブラウザ221へ送信する(S106)。ブラウザ221は、当該アプリ一覧画面情報を受信すると、当該アプリ一覧画面情報に基づいてアプリ一覧画面を再表示する。その結果、選択アプリと同時実行ができない非選択アプリのボタン512は選択不能な状態で表示される。選択不能な状態とは、例えば、グレーアウトされた状態をいう。
【0050】
図8は、1以上のアプリケーションが選択された場合のアプリ一覧画面の表示例を示す図である。
【0051】
図8において、(a)は、
図7に示した3つのボタン512が選択状態とされたアプリ一覧画面510の表示例を示す。すなわち、これら3つのボタン512に対応する3つのアプリケーションのtypeは同じであるため、これら3つのボタン512が同時に選択状態になりうる。
【0052】
一方、(b)は、仮に、アプリ一覧画面510が、これら3つのアプリケーションとはtypeが異なるアプリケーションに対応するボタン512dを含む場合のアプリ一覧画面510の表示例を示す。この場合、ボタン512dは、グレーアウトされた選択不能な状態となる。
【0053】
また、1以上のボタン512が選択されると、
図7の選択ボタン511は、
図10のボタン513に切り替わる。ボタン513は、現時点において選択状態とされている各ボタン512に対応する全てのアプリケーションの実行指示を受け付けるためのボタンである。
【0054】
ユーザが、1以上のボタン512の選択後にアプリ一覧画面510のボタン513を押下すると、ブラウザ221は、アプリ画面の取得要求をアプリ管理部111へ送信する(S110)。当該取得要求は、各選択アプリのアプリIDを含む。ここでは、複数の選択アプリのアプリIDが当該取得要求に含まれることとする。
【0055】
なお、ステップS103~S106は実行されなくてもよい。すなわち、ボタン512が選択されるたびに、当該ボタンIDに対応するアプリIDがアプリ管理部111へ通知されなくてもよい。この場合、同時実行可否判定部111aは、ステップS110に応じて、ステップS110の取得要求が含む各アプリIDに係る選択アプリについて、同時実行の可否を判定する。同時実行が可能であると判定された選択アプリ間では、同時事項が可能な一部の処理が共通化されてステップS111以降が実行される。同時実行が可能であると判定された他の選択アプリが無い選択アプリは、逐次的にステップS111以降が実行される。
【0056】
続いて、アプリ管理部111の画面情報送信部111bは、各選択アプリのアプリ画面を表示させるための画面情報(以下、「アプリ画面情報」という。)を生成し、生成したアプリ画面情報をブラウザ221へ送信する(S111)。アプリ画面情報の生成に際し、画面情報送信部111bは、各選択アプリのそれぞれのアプリ情報に定義されている設定項目群の中から全ての選択アプリに共通の設定項目(以下、「共通設定項目」という。)を特定する。
【0057】
図9は、共通設定項目の一例を示す図である。
図9では、選択アプリが全部で3つであり、これら3つの選択アプリのそれぞれが、originalOrientation、originalSide、scanColor、scanResolutionといった共通設定項目を有することが示されている。また、各選択アプリの各共通設定項目について、それぞれのアプリ情報において定義されている初期値も示されている。
【0058】
画面情報送信部111bは、各選択アプリの共通設定項目の値を一つの値に共通化し、アプリ画面情報において、選択アプリごとのアプリ画面に対応する定義が含む共通設定項目の値の定義箇所を、共通化された1つの値に書き換える。また、画面情報送信部111bは、当該定義箇所に対して、共通設定項目であることを示すフラグ情報(以下、「共通設定項目フラグ」という。)を付与する。ステップS111において、画面情報送信部111bは、このように共通設定項目が識別可能とされたアプリ画面情報をブラウザ221に送信する。
【0059】
ブラウザ221は、アプリ画面情報を受信すると、アプリ画面情報の定義に基づいて、アプリ画面の表示に必要な外部情報の有無を判定し、該当する外部情報が有る場合には、当該外部情報の取得処理を実行する。外部情報とは、例えば、データベースに記憶されている情報等、予め固定的にアプリ情報内に定義できない情報をいう。外部情報については、アプリ情報内に、外部情報の取得先を示す定義が含まれており、当該定義がアプリ画面情報に引き継がれている。したがって、ブラウザ221は、当該定義の有無に基づいて、外部情報の有無を判定することができ、外部情報を取得することができる。
【0060】
図5は、少なくとも1つの選択アプリに関して、外部ストレージシステム40のフォルダの一覧を取得することの定義、及び当該一覧の取得先を示す定義がアプリ画面情報に含まれている例に対応する。したがって、ブラウザ221は、フォルダ一覧の取得要求をデータI/F部113へ送信する(S112)。当該取得要求には、フォルダ一覧の取得先の外部ストレージシステム40の識別情報等が含まれる。続いて、データI/F部113は、ストレージサービス連携部120のデータ処理部122に対してフォルダ一覧の取得要求を送信する(S113)。続いて、データ処理部122は、当該取得要求が含む識別情報に係る外部ストレージシステム40からフォルダ一覧を取得する(S114、S115)。当該フォルダ一覧は、データI/F部113を経由してブラウザ221に送信される(S116、S117)。
【0061】
なお、複数の外部情報が必要な場合は、外部情報の数だけステップS112~S117が繰り返される。全ての外部情報の取得が完了すると、ブラウザ221は、アプリ画面情報に基づいてアプリ画面を表示する(S118)。
【0062】
図10は、アプリ画面の表示例を示す図である。
図10において、アプリ画面520a、アプリ画面520b及びアプリ画面520c(以下、それぞれを区別しない場合「アプリ画面520」という。)は、3つの選択アプリのそれぞれのアプリ画面である。表示対象のアプリ画面520は、タブ521a、タブ522b及びタブ522cの押下によって切り替えられる。すなわち、タブ521aが押下された場合、ブラウザ221は、3つの選択アプリのうちの1番目の選択アプリ(以下、「選択アプリa」という。)に対応するアプリ画面520aを表示する。タブ521bが押下された場合、ブラウザ221は、3つの選択アプリのうちの2番目の選択アプリ(以下、「選択アプリb」という。)に対応するアプリ画面520bを表示する。タブ521cが押下された場合、ブラウザ221は、3つの選択アプリのうちの3番目の選択アプリ(以下、「選択アプリc」という。)に対応するアプリ画面520cを表示する。各アプリ画面520は、それぞれに固有の設定項目に関する設定領域や、共通設定項目に関する設定領域等を含む。例えば、設定領域522は、スキャン設定に関する設定領域であるが、本実施の形態では、スキャン設定が共通設定項目に相当する。共通設定項目に対する値の変更について、ブラウザ221は、いずれかのアプリ画面520における更新を他のアプリ画面520へ反映するようにしてもよい。すなわち、共通設定項目の値は、3つの選択アプリの間で常に同じ値が維持されるようにしてもよい。
【0063】
なお、ステップS112~S117において取得されたフォルダ一覧は、アプリ画面520b又はアプリ画面520cの「保存先フォルダ」の選択において選択肢として表示される。
【0064】
各アプリ画面520を介して各設定項目に対する設定が行われ、いずれかのアプリ画面520においてStartボタン523が押下されると(S119)、ブラウザ221は、各選択アプリの実行要求を実行部112へ送信する(S120)。なお、本実施の形態において、各選択アプリは、typeが「scan」であるアプリケーションである。したがって、アプリ画面情報には、Startボタン523の押下に応じてスキャンを実行すべき定義が含まれている。そこで、ブラウザ221は、紙文書のスキャンを画像形成装置20に実行させ、スキャンされた画像データ(以下、「スキャン画像」という。)をも当該実行要求に含める。当該スキャン画像は、3つの選択アプリに対して共通の入力データとなる。
【0065】
実行部112は、当該実行要求を受信すると、当該実行要求に含まれている各アプリIDに対応する処理内容の取得をアプリ管理部111へ要求する(S121)。アプリ管理部111は、各アプリIDに対応するアプリ情報から各選択アプリの処理内容を取得し、取得した処理内容を実行部112へ送信する(S122)。
【0066】
続いて、実行部112は、選択アプリごとに取得された処理内容に基づいて、各選択アプリの処理の実行を制御する。本実施の形態において、選択アプリaの処理内容は、「スキャン画像をメールで送信」であるとする。選択アプリbの処理内容は、「スキャン画像をクラウドストレージ(ODrive)に保存」であるとする。選択アプリcの処理内容は、「スキャン画像をクラウドストレージ(GDrive)に保存」であるとする。
【0067】
そこで、実行部112は、選択アプリaに関して、スキャン画像のメール送信を制御する(S123)。また、実行部112は、選択アプリb及び選択アプリcのそれぞれについて、ステップS124~S127の処理を制御する。以下、ステップS124~S127において処理対象の選択アプリb又は選択アプリcを「対象アプリ」という。
【0068】
ステップS124において、実行部112は、対象アプリに対する設定情報において指定されているフォルダへのスキャン画像のファイルのアップロード要求をストレージサービス連携部120のファイル処理部121へ送信する。ファイル処理部121は、当該フォルダへの当該ファイルのアップロードを制御する(S125)。ファイル処理部121は、当該アップロードの処理結果を受信すると(S126)、当該処理結果を実行部112へ送信する(S127)。
【0069】
ステップS128において、実行部112は、全ての選択アプリの処理結果をブラウザ221へ送信する。
【0070】
上述したように、第1の実施の形態によれば、アプリ一覧画面510においては2以上のアプリケーションが実行対象として選択可能である。アプリ一覧画面510において2以上のアプリケーションが選択された場合、当該2以上のアプリケーションに対する設定情報の入力をユーザから受け付けるアプリ画面情報が画像形成装置20へ送信される。その後、当該アプリ画面情報に基づいて表示される各アプリ画面520を介して受け付けた設定情報に基づいて、当該2以上のアプリケーションの実行が制御される。
【0071】
したがって、ユーザは、複数のアプリケーションに対してまとめて又は一括して設定情報を入力することができ、実行指示を入力することができる。その結果、複数のアプリケーションの実行に関する操作性を向上させることができる。例えば、操作の待ち時間やアプリケーションを実行するために必要な作業時間を減らすことができる。
【0072】
また、アプリ一覧画面510においては、既に選択されたアプリケーションと共に選択できない(既に選択されたアプリケーションと同時実行できない)アプリケーションが識別可能とされる。したがって、ユーザは、既に選択されたアプリケーションと共に選択可能なアプリケーションとそうでないアプリケーションとを区別することができる。
【0073】
また、アプリ一覧画面510においては、1つのアプリケーションが選択されるたびに、に選択されたアプリケーションと共に選択できない(既に選択されたアプリケーションと同時実行できない)アプリケーションが識別可能とされる。したがって、ユーザは、アプリケーションを選択するたびに既に選択されたアプリケーションと共に選択可能なアプリケーションとそうでないアプリケーションとをリアルタイムで区別することができる。
【0074】
また、各アプリ画面520は、実行対象として選択された2以上のアプリケーションの中から設定対象とするアプリケーションを切り替えるための表示部品であるタブ521を含む。したがって、ユーザは、設定対象のアプリケーションを容易に切り替えることができる。
【0075】
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。したがって、特に言及されない点については、第1の実施の形態と同様でもよい。
【0076】
図11は、第2の実施の形態における情報処理システムにおいて実行される処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
図11中、
図5と同一ステップ又は対応するステップには同一ステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0077】
第2の実施の形態において、ブラウザ221は、ステップS102において受信したアプリ一覧画面情報に基づいてアプリ一覧画面(
図7)を表示した後、ボタン512が選択されたとしてもアプリ管理部111への選択通知を送信しない。その代わりに、ブラウザ221は、ステップS107を実行する。
【0078】
ステップS107において、ブラウザ221は、アプリ一覧画面510の表示状態を
図7の状態から
図8の状態へ切り替える。すなわち、ブラウザ221は、
図7の状態におけるアプリ一覧画面510において、いずれか一つのボタン512が選択されると、当該ボタン512を選択状態とし、
図7が示す選択ボタン511を
図8が示すボタン513に切り替える。選択ボタン511がボタン513に切り替わることで、選択アプリの実行指示の受け付けが可能となる。
【0079】
なお、ステップS110以降は
図5と同じである。但し、第2の実施の形態では、typeが相互に異なる選択アプリが混在する可能性が有る。そこで、typeが共通する複数の選択アプリは、共通処理(例えば、スキャン等)について集約されて実行され、typeが異なる選択アプリは、逐次的に実行されるようにしてもよい。
【0080】
なお、画像形成装置20の代わりに画像形成装置20以外の機器が利用されてもよい。例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPCまたはデスクトップPC等が画像形成装置20の代わりに利用されてもよい。
【0081】
また、上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
【0082】
実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。
【0083】
ある実施形態では、サービス提供システム10は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。同様に、画像形成装置20は、互いに通信するように構成された複数のコンピューティングデバイスを含むことができる。
【0084】
なお、本実施の形態において、サービス提供システム10は、情報処理装置の一例である。画面情報送信部111bは、第1の画面情報送信部及び第2の画面情報送信部の一例である。
【0085】
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0086】
10 サービス提供システム
11 入力装置
12 表示装置
13 外部I/F
14 RAM
15 ROM
16 CPU
17 通信I/F
18 HDD
20 画像形成装置
21 コントローラ
22 操作パネル
23 外部I/F
24 通信I/F
25 プリンタ
26 スキャナ
40 外部ストレージシステム
110 サービス処理部
111 アプリ管理部
112 実行部
113 データI/F部
111a 同時実行可否判定部
111b 画面情報送信部
120 ストレージサービス連携部
121 ファイル処理部
122 データ処理部
121a 共通I/F
121b 固有I/F
122a 共通I/F
122b 固有I/F
130 ドキュメントサービス部
131 OCR処理部
132 印刷変換処理部
150 アプリ情報記憶部
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 NVRAM
215 HDD
221 ブラウザ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】