(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023076877
(43)【公開日】2023-06-05
(54)【発明の名称】データ管理システム、データ管理装置、データ管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/1053 20230101AFI20230529BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230529BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021189873
(22)【出願日】2021-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(72)【発明者】
【氏名】加藤 勉
(72)【発明者】
【氏名】北口 貴史
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 達雄
(72)【発明者】
【氏名】福西 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】猪狩 聰
(72)【発明者】
【氏名】神山 秀治
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA08
5L049BB53
5L049CC17
(57)【要約】 (修正有)
【課題】求職者を一例とする申請者の経歴情報に対して、その信頼性を担保することが可能になるデータ管理システム、データ管理装置、データ管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】】経歴情報の取込依頼処理において、データ管理装置3は、申請者端末4が送信した取込依頼に対する応答としての取込応答を示す取込応答情報を、所属先管理システム5から受信しS48、取込応答情報に含まれる申請者のキャリアデータ、提供元情報、提供(送信)日時情報、及び有効期限情報を、申請者情報管理DB3004に登録するS49。その後、データ管理装置3は、取込依頼情報に対する応答として、申請者端末4において行われる登録のための登録URL情報を含む取込応答情報を、申請者端末4に対して送信するS50。
【選択図】
図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自身の経歴情報を利用申請する申請者の所属先における情報を管理する所属先管理システムと、前記経歴情報と前記申請者を識別する申請者識別情報とを関連付けて管理するデータ管理装置と、を有するデータ管理システムであって、
前記データ管理装置は、
前記申請者が利用する申請者端末が送信した前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて前記所属先管理システムが取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、前記経歴情報と、を受信する受信手段と、
前記受信した前記経歴情報に前記特定の取込応答情報を付加し、前記申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する登録手段と、
前記登録した前記申請者特定付加情報を、前記申請者端末に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理システム。
【請求項2】
前記特定の取込応答情報には、前記所属先管理システムを識別する所属先識別情報、及び前記所属先管理システムが前記データ管理装置に対して前記経歴情報を送信した日時を表す提供日時情報、及び前記経歴情報の有効期限を示す有効期限情報のうち少なくとも一つが含まれ、
前記登録手段は、
前記所属先識別情報、前記提供日時情報及び前記有効期限情報のうち少なくとも一つを前記経歴情報に付加し、前記申請者識別情報に関連付けた前記申請者特定付加情報として登録する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項3】
前記所属先管理システムは、前記取込依頼情報に基づいて確認された前記申請者に係る前記経歴情報を、前記申請者を確認する申請者確認情報に関連付けられて管理された申請者経歴管理手段から取得する取得手段を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ管理システムであって、
前記所属先管理システムは、更に、
前記所属先管理システムを利用する所属先担当者を登録するために入力される登録画面を表示手段に表示させる表示制御手段を有する、
ことを特徴とするデータ管理システム。
【請求項5】
前記登録手段は、
前記登録画面に対する入力内容に基づいて生成された前記所属先管理システムに係る情報を登録する、
ことを特徴とする請求項4に記載のデータ管理システム。
【請求項6】
前記送信手段は、
前記所属先管理システムが送信した前記特定の取込応答情報に含まれる有効期限情報を、前記申請者の要求に応じて前記経歴情報を提供する業者管理システムに対して送信する、
ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載のデータ管理システム。
【請求項7】
前記受信手段は、
前記申請者端末が送信した、前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼要求に係る
取込依頼情報、前記経歴情報の提供を開始するための提供開始要求に係る提供開始要求情報、及び前記経歴情報の提供を停止するための提供停止要求に係る提供停止要求情報のうちのいずれかを受信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項8】
前記受信手段は、
前記所属先管理システムが複数存在する場合に、前記申請者端末に対する前記申請者の操作によって選択された特定の所属先を示す特定所属先識別情報を含む前記取込依頼情報を受信する、
ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理システム。
【請求項9】
前記受信手段は、
前記経歴情報を登録して前記申請者の要求に応じて提供する業者管理システムが複数存在する場合に、前記申請者端末に対する前記申請者の操作によって選択された特定の業者を示す特定業者名を含む提供開始要求情報を受信する、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理システム。
【請求項10】
自身の経歴情報を利用申請する申請者を識別する申請者識別情報と、前記経歴情報と、を関連付けて管理するデータ管理装置であって、
前記申請者が利用する申請者端末が送信した前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて前記所属先管理システムが取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、前記経歴情報と、を受信する受信手段と、
前記受信した前記経歴情報に前記特定の取込応答情報を付加し、前記申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する登録手段と、
前記登録した前記申請者特定付加情報を、前記申請者端末に対して送信する送信手段と、
を有する、
ことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項11】
自身の経歴情報を利用申請する申請者を識別する申請者識別情報と、前記経歴情報と、を関連付けて管理するデータ管理装置が実行するデータ管理方法であって、
前記申請者が利用する申請者端末が送信した前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて前記所属先管理システムが取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、前記経歴情報と、を受信する受信ステップと、
前記受信した前記経歴情報に前記特定の取込応答情報を付加し、前記申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する登録ステップと、
前記登録した前記申請者特定付加情報を、前記申請者端末に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行することを特徴とするデータ管理方法。
【請求項12】
自身の経歴情報を利用申請する申請者を識別する申請者識別情報と、前記経歴情報と、を関連付けて管理するデータ管理装置が実行するデータ管理方法に、
前記申請者が利用する申請者端末が送信した前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて前記所属先管理システムが取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、前記経歴情報と、を受信する受信ステップと、
前記受信した前記経歴情報に前記特定の取込応答情報を付加し、前記申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する登録ステップと、
前記登録した前記申請者特定付加情報を、前記申請者端末に対して送信する送信ステップと、
を含む処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ管理システム、データ管理装置、データ管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の企業、業者等が、特定の人物の人事情報などを共有する技術が存在する。
【0003】
このような技術において、利用者3a、3b、3c…(リクルーターである利用者に限ってもよい)は、端末2a、2b、2c…を操作して現在所属している会社や団体のほか、所属部署や、役職等を入力して登録し、端末2a、2b、2c…は、操作内容に応じて求人求職サーバ1に要求を送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、求職者を一例とする申請者の経歴情報に対して、その信頼性が担保されているかが明らかでないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に係る発明は、自身の経歴情報を利用申請する申請者の所属先における情報を管理する所属先管理システムと、前記経歴情報と前記申請者を識別する申請者識別情報とを関連付けて管理するデータ管理装置と、を有するデータ管理システムであって、前記データ管理装置は、前記申請者が利用する申請者端末が送信した前記経歴情報の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて前記所属先管理システムが取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、前記経歴情報と、を受信する受信手段と、前記受信した前記経歴情報に前記特定の取込応答情報を付加し、前記申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する登録手段と、前記登録した前記申請者特定付加情報を、前記申請者端末に対して送信する送信手段と、を有する、ことを特徴とするデータ管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0006】
以上説明したように本発明によれば、求職者を一例とする申請者の経歴情報に対して、その信頼性を担保することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】データ管理装置、所属先管理システム、業者管理システムのハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図3】申請者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
【
図4】通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図5】アカウント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図6】所属先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図7】業者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図8】申請者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図9】申請者経歴管理テーブルの一例を示す概念図である。
【
図10】所属先管理システムによるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図11】所属先管理システムにおけるプロフィール編集画面例である。
【
図12】業者管理システムによるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図13】業者管理システムにおけるプロフィール編集画面例である。
【
図14】申請者端末によるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図15】申請者端末におけるプロフィール編集画面例である。
【
図16】経歴情報の取込依頼処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図17】申請者端末における経歴情報の提供元の選択及び取込依頼の操作を行う操作画面例である。
【
図18】申請者端末による経歴情報の取込完了の確認及び追加修正登録処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図19】経歴情報の利用開始処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図20】申請者端末における経歴情報の提供時の業者選択及び取込依頼の操作を行う操作画面例である。
【
図21】申請者端末における経歴情報の提供停止の操作を行う操作画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を用いて、発明を実施するための形態について説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する部分があればその説明を省略する。
【0009】
〔実施形態〕
図1乃至
図21を用いて、実施形態について説明する。
【0010】
〔通信システムの全体構成〕
<<システム構成例>>
<通信システム>
図1は、通信システムの全体構成の一例を示す図である。
図1に示されている通信システム1は、申請者が利用する申請者端末4、申請者の所属先における情報を管理する所属先管理システム5、経歴情報と申請者を識別する申請者識別情報とを関連付けて管理するデータ管理装置3、及び申請者の経歴情報を登録して提供する業者管理システム8により、申請者の経歴情報の管理、及び申請者への経歴情報の提供を行うシステムである。
【0011】
図1に示されているように、通信システム1は、データ管理装置3、申請者端末4、所属先管理システム5及び業者管理システム8を有している。データ管理装置3、申請者端末4、所属先管理システム5及び業者管理システム8は、通信ネットワーク100を介してそれぞれ互いに接続されている。ここで、通信ネットワーク100は、不特定多数の通信が行われる通信ネットワークであり、インターネット、イントラネット、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。なお、通信ネットワーク100には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信による通信ネットワークが含まれてもよい。
【0012】
通信システム1は更に、所属先管理装置6及び所属先端末7によって構築された所属先管理システム5、並びに、業者管理装置9及び業者端末10によって構築された業者管理システム8を有している。なお、所属先管理装置6及び所属先端末7、業者管理装置9及び業者端末10は、それぞれ専用の構内ネットワーク等で互いに接続されていてもよいし、通信ネットワーク100の内側に、ファイアウォール(Fire Wall)を介して互いに接続されていてもよい。このような構成により、例えば、申請者端末4を利用する申請者から所属先端末7に対して各種依頼に係る情報(電子メール、URL情報等)が送信された場合に、以下のような処理が行われる。具体的には、所属先端末7を操作する所属先担当者が所属先端末7に提供されたUIを介してブラウザを操作する。これにより、所属先端末7に接続された所属先管理装置6が、データ管理装置3に対して、APIを通じてブラウザで操作された情報(データ)を送信する。このような構成及び処理形態は、業者管理システム8を構築する業者管理装置9及び業者端末10との間についても同様である。
【0013】
通信システム1は更に、上述したデータ管理装置3と所属先管理システム5とにより構築されたデータ管理システム2を有する。なお、データ管理システム2に代えて、データ管理装置3と申請者端末4と所属先管理システム5とを含めたデータ管理システム2’が新たに構築されてもよい。
【0014】
<データ管理装置>
データ管理装置3は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、データ管理装置3は、データ管理システム2を構築する一つである。また、データ管理装置3は、申請者の経歴情報と申請者を識別する申請者識別情報とを関連付けて管理する。データ管理装置3は更に、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリを記憶手段に記憶している。
【0015】
なお、データ管理装置3は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、ストレージ等の各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。また、データ管理装置3の機能の全てまたは一部は、クラウド環境に存在するサーバコンピュータであってもよいし、オンプレミス環境に存在するサーバコンピュータであってもよい。データ管理装置3は、更に、ブラウザソフトウエア等の各種ソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられてもよい。
【0016】
また、データ管理装置3は、後述する申請者端末4に対してプッシュ通知(送信)によりデータ(情報)を通知(送信)してもよい。その場合、データ管理装置3は、例えば、プッシュ通知サーバの一例であるFCM(Firebase Cloud Messaging)を利用してプッシュ通知することで実現することが可能である。
【0017】
<申請者端末>
申請者端末4は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。申請者端末4は、ブラウザソフトウエア、各種アプリ等のソフトウエアを動作させることが可能な通信装置又は通信端末が用いられる。申請者端末4は更に、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ(キャリアデータ基盤アプリ)を記憶手段に記憶している。なお、申請者端末4は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末(サングラス型、腕時計型等)の通信機能を有する通信端末であってもよい。申請者端末4は更に、申請者自身が所有する通信端末であってもよいし、申請者が第三者から貸借した通信端末であってもよい。
【0018】
<所属先管理システム>
所属先管理システム5は、一般的なサーバOSなどが搭載された一以上の情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、所属先管理システム5は、データ管理システム2を構築する一つである。また、所属先管理システム5は、自身の経歴情報を利用申請する申請者の所属先における情報を管理する。所属先管理システム5は更に、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを記憶手段に記憶している。所属先管理システム5は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノートPC等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、所属先端末7とストレージ及びサーバ等の各部(機能又は手段)とを分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。
【0019】
<業者管理システム>
業者管理システム8は、一般的なOSなどが搭載された通信を行うための情報処理装置(コンピュータシステム)によって実現される。また、業者管理システム8は、通信システム1において業者端末10を利用する業者担当者が入力した業者のプロフィール情報等の入力を受け付け、入力された各種情報をデータ管理装置3に送信する。業者管理システム8は更に、他の装置、通信端末と通信を行うための通信アプリ、ブラウザソフトウエア等のソフトウエアを記憶手段に記憶している。業者管理システム8は、一般的に使用されるPC(Personal Computer)、携帯型ノート等の単一のコンピュータによって構築されてもよいし、業者端末10とストレージ及びサーバ等の各部(機能又は手段)とを分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されてもよい。
【0020】
●用語について●
本実施形態において申請者とは、例えば、職業に就業又は会社に就職するために就業先(就職先)を求職する求職者を含む。
【0021】
また、本実施形態において申請者の経歴情報とは、申請者の現在までの所属先におけるキャリアデータをいう。キャリアデータには、所属先において登録された申請者の住所、氏名、生年月日等の個人情報、申請者が行った業務等により蓄積された業務実績、所得資格、賞罰データ等が含まれる。なお、申請者は単に、ユーザと呼ばれる場合もある。
【0022】
更に、本実施形態において所属先とは、会社、学校、団体等、一定数以上の人員が所属することにより構成されるものをいう。本実施形態では、所属先の一例である会社において行われる各処理について説明する。
【0023】
〔ハードウエア構成〕
続いて、
図2及び
図3を用いて、実施形態に係る通信システムを構成する装置又は端末のハードウエア構成について説明する。なお、
図2及び
図3に示されている装置又は端末のハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加又は削除されてもよい。
【0024】
<データ管理装置、所属先管理システム及び業者管理システムのハードウエア構成>
図2は、データ管理装置、所属先管理システム及び業者管理システムのハードウエア構成の一例を示す図である。
図2に示されているように、データ管理装置3は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)304、HD(Hard Disk)305、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F(Interface)308、CMOS(Complementary MOS)センサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320を備えている。
【0025】
これらのうち、CPU301は、データ管理装置3全体の動作を制御する。ROM302は、CPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。EEPROM304は、CPU301の制御にしたがって、アプリ等の各種データの読出し又は書込みを行う。HD305は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ306は、CPU301の制御にしたがってHD305に対する各種データの読出し又は書込みを制御する。ここで、データ管理装置3は、HD305及びHDDコントローラ306に代えて、SSD(Solid State Drive)を搭載したハードウエア構成であってもよい。ディスプレイ307は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字又は画像などの各種情報を表示する。近距離通信I/F308は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標。以下省略)、Wi-Fi(登録商標。以下省略)等の無線通信インターフェイスを備える通信装置、又は通信端末等とデータ通信を行うための通信回路である。CMOSセンサ309は、CPU301の制御にしたがって被写体を撮像して画像データ又は動画データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、撮像手段は、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等で構成される撮像手段であってもよい。撮像素子I/F310は、CMOSセンサ309の駆動を制御する回路である。
【0026】
ネットワークI/F311は、通信ネットワーク100を利用してデータ通信をするためのインターフェイスである。キーボード312は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス313は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。メディアI/F315は、フラッシュメモリ等の記録メディア314に対するデータの読出し又は書込み(記憶)を制御する。外部機器接続I/F316は、各種の外部機器を接続するためのインターフェイスである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ等である。音入出力I/F317は、CPU301の制御にしたがってマイク318及びスピーカ319との間で音信号の入出力を処理する回路である。マイク318は、音を電気信号に変える内蔵型の回路であり、外部のスピーカ等から発する音声や音波を取得し電気信号を用いた情報を取得する。スピーカ319は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。バスライン320は、CPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0027】
所属先管理システム5は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU501、ROM502、RAM503、EEPROM504、HD505、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ506、ディスプレイ507、近距離通信I/F508、CMOSセンサ509、撮像素子I/F510、ネットワークI/F511、キーボード512、ポインティングデバイス513、メディアI/F515、外部機器接続I/F516、音入出力I/F517、マイク518、スピーカ519及びバスライン520を備えている。これらのハードウエア資源は、データ管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0028】
業者管理システム8は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU801、ROM802、RAM803、EEPROM804、HD805、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ806、ディスプレイ807、近距離通信I/F808、CMOSセンサ809、撮像素子I/F810、ネットワークI/F811、キーボード812、ポインティングデバイス813、メディアI/F815、外部機器接続I/F816、音入出力I/F817、マイク818、スピーカ819及びバスライン820を備えている。これらのハードウエア資源は、データ管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、EEPROM304、HD305、HDDコントローラ306、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、キーボード312、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。
【0029】
<申請者端末のハードウエア構成>
図3は、申請者端末のハードウエア構成の一例を示す図である。
図3に示されているように、申請者端末4は、例えばコンピュータによって構築されており、CPU401、ROM402、RAM403、SSD(Solid State Drive)404、ディスプレイ407、近距離通信I/F408、CMOSセンサ409、撮像素子I/F410、ネットワークI/F411、ポインティングデバイス413、メディアI/F415、外部機器接続I/F416、音入出力I/F417、マイク418、スピーカ419及びバスライン420を備えている。これらのハードウエア資源は、
図2に示したデータ管理装置3のCPU301、ROM302、RAM303、ディスプレイ307、近距離通信I/F308、CMOSセンサ309、撮像素子I/F310、ネットワークI/F311、ポインティングデバイス313、メディアI/F315、外部機器接続I/F316、音入出力I/F317、マイク318、スピーカ319及びバスライン320の各ハードウエア資源と同様であるため、説明を省略する。なお、SSD404は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリに内蔵されるメモリであり、申請者端末4における各種データの記憶、読出しが行われる。
【0030】
更に、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読取り可能な記録媒体に記録、又はネットワークを介してダウンロードを行い流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu-ray Disc(Blu-rayは登録商標。以下省略)、SD(Secure Digital)メモリカード、USBメモリ等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。例えば、データ管理装置3は、本発明に係るプログラムが実行されることで、本発明に係るデータ管理方法を実現する。
【0031】
〔通信システムの機能構成〕
次に、
図4乃至
図9を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。
図4は、通信システムの機能構成の一例を示す図である。
【0032】
<データ管理装置の機能構成>
図4に示されているように、データ管理装置3は、送受信部31、特定部35、生成部37、登録部38及び記憶読出部39を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つからRAM303に展開されたデータ管理装置3用のプログラムに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、データ管理装置3は、
図2に示されているROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つにより構築される記憶部3000を有している。更に、記憶部3000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0033】
<<データ管理装置の各機能構成>>
次に、データ管理装置3の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されているデータ管理装置3の送受信部31は、主に、ネットワークI/F311及び近距離通信I/F308に対するCPU301の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。また、送受信部31は、申請者が利用する申請者端末4が送信した経歴情報(以下、キャリアデータという)の取込みを依頼するための取込依頼情報に基づいて所属先管理システム5が取得した、前記取込依頼情報に対する応答としての特定の取込応答情報と、キャリアデータと、を受信する。
【0034】
また、送受信部31は、データ管理装置3で登録した申請者特定付加情報を、申請者端末4に対して送信する。
【0035】
また、送受信部31は、所属先管理システム5が送信した特定の取込応答情報に含まれる有効期限情報を、申請者の要求に応じてキャリアデータを提供する業者管理システム8に対して送信する。
【0036】
また、送受信部31は、申請者端末4が送信した、キャリアデータの取込みを依頼するための取込依頼要求に係る取込依頼情報、キャリアデータの提供を開始するための提供開始要求に係る提供開始情報、及びキャリアデータの提供を停止するための提供停止要求に係る提供停止要求情報を申請者端末4から受信する。
【0037】
また、送受信部31は、所属先管理システム5が複数存在する場合に、申請者端末4に対する申請者の操作によって選択された特定の所属先を示す特定所属先識別情報を含む取込依頼情報を受信する。
【0038】
送受信部31は更に、キャリアデータを登録して申請者の要求に応じて提供する業者管理システム8が複数存在する場合に、申請者端末4に対する申請者の操作によって選択された特定の業者を示す特定業者名を含む提供開始要求情報を受信する。本実施形態において、送受信部31は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0039】
特定部35は、主に、CPU301の処理によって実現される。特定部35は、例えば、申請者端末4が送信したキャリアデータの提供開始要求に含まれる業者名に基づいて、後述する業者情報管理DB3003を検索することにより、対応する提供サービスを特定する。本実施形態において、特定部35は、特定手段の一例として機能する。
【0040】
生成部37は、主に、CPU301の処理によって実現される。生成部37は、申請者端末4、所属先管理システム5、業者管理システム8が送信したそれぞれのアカウント申請要求に含まれる会社担当者のメールアドレス情報、業者担当者のメールアドレス情報、申請者のメールアドレス情報に基づいてそれぞれのアカウントを生成する。本実施形態において、生成部37は、生成手段の一例として機能する。
【0041】
登録部38は、主に、CPU301の処理によって実現される。登録部38は、生成部37によって生成されたアカウント、及びアカウントの内容に関連付けられた各種情報を、データ管理装置3で管理されている各種DB、及び記憶部3000の所定領域のいずれかに記憶、登録する。本実施形態において、登録部38は、登録手段の一例として機能する。
【0042】
記憶読出部39は、主に、ROM302、EEPROM304及びHD305のうち少なくとも一つに対するCPU301の処理によって実現され、記憶部3000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部3000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部39は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0043】
●アカウント情報管理テーブル●
図5は、アカウント情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部3000には、
図5に示されているようなアカウント情報管理テーブルによって構成されたアカウント情報管理DB3001が構築されている。アカウント情報管理テーブルでは、アカウント識別情報ごとに、氏名、メールアドレス、パスワード、生年月日、ロール、所属先識別情報、申請者識別情報、業者識別情報の各項目が関連付けられて記憶、管理されている。
【0044】
これらのうち、アカウント識別情報は、申請者端末4を使用する申請者、所属先管理システム5における人事等の所属先担当者、業者管理システム8における業者担当者にそれぞれ関連付けられるアカウントとしての識別情報である。アカウント識別情報は、例えば、「A0101」、「A0212」等で与えられ、管理される。氏名、メールアドレス、パスワード、生年月日はそれぞれ、所属先担当者、申請者、業者担当者の各氏名、各電子メールアドレス、各パスワード、各生年月日である。ロールは、申請者端末4,所属先管理システム5、業者管理システム8を利用する人物の役割等を示すもので、例えば、「申請者」、「会社担当者」、「業者担当者」等で与えられ、管理される。所属先識別情報は、所属先管理システム5に対応付けて管理される識別情報であり、例えば、「C0001」、「C0002」等で与えられ、管理される。申請者識別情報は、申請者端末4に対応付けて管理される識別情報であり、例えば、「J0001」、「J0002」等で与えられ、管理される。業者識別情報は、業者管理システム8に対応付けて管理される識別情報であり、例えば、「S0001」、「S0002」等で与えられ、管理される。なお、
図5に示した各情報は、これに限らない。
【0045】
本実施形態において、アカウント情報管理DB3001は、所属先担当者、申請者、業者担当者に係る情報、及びロール等をアカウント識別情報ごとに関連付けて管理するアカウント情報管理手段の一例である。
【0046】
●所属先情報管理テーブル●
図6は、所属先情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部3000には、
図6に示されているような所属先情報管理テーブルによって構成された所属先情報管理DB3002が構築されている。所属先情報管理テーブルでは、例えば、所属先識別情報をタブとして、氏名、生年月日、所属先住所、所属先連絡先電話番号、所属先連絡先emailアドレス、所属先(原籍)、業種等が関連付けられて記憶、管理されている。
【0047】
これらのうち、氏名、生年月日、所属先住所、所属先連絡先電話番号、所属先連絡先emailアドレスは、所属先担当者に係る各情報が管理される。所属先(原籍)は、例えば、所属先の会社名が与えられ、業種は、その会社の業種を示す情報が与えられる。なお、
図6に示した各情報は、これに限らない。
【0048】
本実施形態において、所属先情報管理DB3002は、所属先に係る各種情報を、所属先識別情報ごとに対応付けて管理する所属先情報管理手段の一例である。
【0049】
●業者情報管理テーブル●
図7は、業者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部3000には、
図7に示されているような業者情報管理テーブルによって構成された業者情報管理DB3003が構築されている。業者情報管理テーブルでは、例えば、業者識別情報をタブとして、氏名、生年月日、業者住所、業者連絡先電話番号、業者連絡先emailアドレス、業者(原籍)、業種等が関連付けられて記憶、管理されている。
【0050】
これらのうち、氏名、生年月日、業者住所、業者連絡先電話番号、業者連絡先emailアドレスは、業者担当者に係る各情報が管理される。業者(原籍)は、例えば、キャリアデータを提供する業者の業者名が与えられ、業種は、その業者の業種を示す情報が与えられる。なお、
図7に示した各情報は、これに限らない。
【0051】
本実施形態において、業者情報管理DB3003は、業者に係る各種情報を、業者識別情報ごとに対応付けて管理する業者情報管理手段の一例である。
【0052】
●申請者情報管理テーブル●
図8は、申請者情報管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部3000には、
図8に示されているような申請者情報管理テーブルによって構成された申請者情報管理DB3004が構築されている。申請者情報管理テーブルでは、例えば、申請者識別情報をタブとして、氏名、生年月日、居住地域、連絡先電話番号、連絡先emailアドレス、在籍期間、会社名(原籍)、業種、最終年収、職種、従業員区分、役職、保有資格、希望業界・職種、希望する福利厚生等が関連付けられて記憶、管理されている。
【0053】
これらのうち、氏名、生年月日、居住地域、連絡先電話番号、連絡先emailアドレス、在籍期間、会社名(原籍)、業種、最終年収、職種、従業員区分、役職、保有資格、希望業界・職種は、ある会社を所属先としている(していた)申請者に係る個人情報及びその会社におけるキャリアデータを示している。また、希望する福利厚生は、例えば、申請者が申請者端末4を用いてブラウザ等を介して入力することにより、新たに記憶、管理される内容である。更に、取込元の所属先識別情報、提供(送信)日時情報、経歴情報の有効期限を示す有効期限情報等は、特定の取込応答情報として管理される。この特定の取込応答情報は、所属先管理システム5が送信した特定の取込応答情報に含まれる情報として、記憶、管理される。なお、
図8に示した各情報は、これに限らない。
【0054】
本実施形態において、申請者情報管理DB3004は、申請者に係る各種情報を、申請者識別情報ごとに対応付けて管理する申請者情報管理手段の一例である。
【0055】
<申請者端末の機能構成>
図4に示されているように、申請者端末4は、送受信部41、操作受付部42、表示制御部44、処理部45、登録部48及び記憶読出部49を有する。これら各機能部は、
図3に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM402及びSSD404のうち少なくとも一つからRAM403に展開された申請者端末4用のプログラムに従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、申請者端末4は、
図3に示されているROM402及びSSD404のうち少なくとも一つにより構築される記憶部4000を有している。更に、記憶部4000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0056】
<<申請者端末の各機能構成>>
次に、申請者端末4の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている申請者端末4の送受信部41は、主に、ネットワークI/F411及び近距離通信I/F408に対するCPU401の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部41は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0057】
操作受付部42は、主に、ポインティングデバイス413が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU401が処理することによって実現される。また、操作受付部42は、申請者が入力したアカウント申請操作、キャリアデータの取込依頼操作、キャリアデータの提供開始操作を含む各種操作により生成された各種信号も受け付ける。なお、操作受付部42は、ポインティングデバイス413に代えて、キーボード、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部42は、受付手段の一例として機能する。
【0058】
表示制御部44は、主に、ディスプレイ407に対するCPU401の処理によって実現され、申請者端末4における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部44は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ407に表示させる。本実施形態において、表示制御部44は、表示制御手段の一例として機能する。
【0059】
処理部45は、主に、CPU401の処理によって実現される。処理部45は、例えば、申請者端末4により起動されたキャリアデータ基盤アプリで表示されるキャリアデータの提供元リストから、申請者によって選択されたキャリアデータの提供元(所属先の会社)に係る所属先識別情報を抽出する処理を行う。本実施形態において、処理部45は、処理手段の一例として機能する。
【0060】
登録部48は、主に、CPU401の処理によって実現される。登録部48は、申請者端末4が送信したアカウント申請要求に対するデータ管理装置3からのアカウント申請応答に含まれる各種データに基づいて、アカウントを記憶、登録する。例えば、登録部48は、申請者端末4で開かれたブラウザを介して、データ管理装置3で管理されている申請者情報管理DB3004、及び記憶部3000の所定領域のいずれかにアカウントを記憶、登録する(させる)。本実施形態において、登録部48は、登録手段の一例として機能する。
【0061】
記憶読出部49は、主に、ROM402及びSSD404のうち少なくとも一つに対するCPU401の処理によって実現され、記憶部4000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部4000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部49は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0062】
<所属先管理システムの機能構成>
図4に示されているように、所属先管理システム5は、送受信部51、操作受付部52、取得部53、表示制御部54、処理部55、登録部58及び記憶読出部59を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つからRAM503に展開された所属先管理システム5用のプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、所属先管理システム5は、
図2に示されているROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つにより構築される記憶部5000を有している。更に、記憶部5000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0063】
<<所属先管理システムの各機能構成>>
次に、所属先管理システム5の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている所属先管理システム5の送受信部51は、主に、ネットワークI/F511及び近距離通信I/F508に対するCPU501の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部51は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0064】
操作受付部52は、主に、キーボード512、ポインティングデバイス513が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU501が処理することによって実現される。なお、操作受付部52は、キーボード512、ポインティングデバイス513に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部52は、受付手段の一例として機能する。
【0065】
取得部53は、主に、CPU501の処理によって実現される。取得部53は、取込依頼情報に基づいて確認された申請者に係る経歴情報(キャリアデータ)を、申請者を確認する申請者確認情報に関連付けられて管理された、後述する申請者経歴管理DB5001(申請者経歴管理手段の一例)から取得する。本実施形態において、取得部53は、取得手段の一例として機能する。
【0066】
表示制御部54は、主に、ディスプレイ507に対するCPU501の処理によって実現され、所属先管理システム5(所属先端末7)における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部54は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ507に表示させる。本実施形態において、表示制御部54は、表示制御手段の一例として機能する。
【0067】
登録部58は、主に、CPU501の処理によって実現される。登録部58は、送受信部51が受信した経歴情報(キャリアデータ)に特定の取込応答情報を付加し、申請者識別情報に関連付けた申請者特定付加情報として登録する。本実施形態において、登録部58は、登録手段の一例として機能する。
【0068】
記憶読出部59は、主に、ROM502、EEPROM504及びHD505のうち少なくとも一つに対するCPU501の処理によって実現され、記憶部5000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部5000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部59は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0069】
●申請者経歴管理テーブル●
図9は、申請者経歴管理テーブルの一例を示す概念図である。記憶部5000には、
図9に示されているような申請者経歴管理テーブルによって構成された申請者経歴管理DB5001が構築されている。申請者経歴管理テーブルでは、例えば、申請者メールアドレスをタブとして、氏名、生年月日、居住地域、連絡先電話番号、配属部署及び期間、保有資格、賞罰等が関連付けられて記憶、管理されている。
【0070】
これらのうち、氏名、生年月日、居住地域、連絡先電話番号、配属部署及び期間、保有資格、賞罰等は、ある会社を所属先としている(していた)申請者に係る個人情報及びその会社における各種経歴情報(キャリアデータ)を示している。なお、
図9に示した各情報は、これに限らない。
【0071】
本実施形態において、申請者経歴管理DB5001は、申請者に係る各種経歴情報を、申請者識別情報ごとに対応付けて管理する申請者経歴管理手段の一例である。
【0072】
<業者管理システムの機能構成>
図4に示されているように、業者管理システム8は、送受信部81、操作受付部82、取得部83、表示制御部84、処理部85、登録部88及び記憶読出部89を有する。これら各機能部は、
図2に示された各ハードウエア資源のいずれかが、ROM802、EEPROM804及びHD805のうち少なくとも一つからRAM803に展開された業者管理システム8用のプログラムに従ったCPU801からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。また、業者管理システム8は、
図2に示されているROM802、EEPROM804及びHD805のうち少なくとも一つにより構築される記憶部8000を有している。更に、記憶部8000には、各装置、各端末と通信ネットワーク100を介して通信を行うための通信プログラム(通信アプリ)、ブラウザアプリ等が記憶されている。
【0073】
<<業者管理システムの各機能構成>>
次に、業者管理システム8の各機能構成について詳細に説明する。
図4に示されている業者管理システム8の送受信部81は、主に、ネットワークI/F811及び近距離通信I/F808に対するCPU801の処理によって実現され、通信ネットワーク100を介して各端末、各装置との間で各種データ(又は情報)の送受信を行う。本実施形態において、送受信部81は、送信手段及び受信手段のうち少なくとも一方の手段の一例として機能する。
【0074】
操作受付部82は、主に、キーボード812、ポインティングデバイス813が受け付けた各種操作により生成された信号をCPU801が処理することによって実現される。なお、操作受付部82は、キーボード812、ポインティングデバイス813に代えて、タッチパネル等の入力手段が用いられてもよい。本実施形態において、操作受付部82は、受付手段の一例として機能する。
【0075】
取得部83は、主に、CPU801の処理によって実現され、業者管理システム8で管理されているそれぞれの申請者に係るキャリアデータを、所定の保存領域から取り込んで取得する。本実施形態において、取得部83は、取得手段の一例として機能する。
【0076】
表示制御部84は、主に、ディスプレイ807に対するCPU801の処理によって実現され、業者管理システム8(業者端末10)における各種画面及び情報(データ)の表示制御を行う。また、表示制御部84は、例えば、ブラウザを用いて、HTML等により作成された表示画面を、ディスプレイ807に表示させる。本実施形態において、表示制御部84は、表示制御手段の一例として機能する。
【0077】
登録部88は、主に、CPU801の処理によって実現され、例えば、業者管理システム8の所定の保存領域にそれぞれの申請者の経歴情報(キャリアデータ)を登録する。本実施形態において、登録部88は、登録手段の一例として機能する。
【0078】
記憶読出部89は、主に、ROM802、EEPROM804及びHD805のうち少なくとも一つに対するCPU801の処理によって実現され、記憶部8000に各種データ(又は情報)を記憶したり、記憶部8000から各種データ(又は情報)を読み出したりする。本実施形態において、記憶読出部89は、記憶読出手段の一例として機能する。
【0079】
〔実施形態の処理又は動作〕
次に、
図10乃至
図21を用いて、実施形態に係るデータ管理システムにおける各処理又は動作を説明する。なお、以降に説明する各シーケンス図において、各装置間での通信は、所定の手順による各種認証処理、セッション確立のための処理等が成功し、互いに通信可能な状態であることを前提とする。更に、各装置においては、通信ネットワーク100を介した通信におけるブラウザの起動処理、所定のアプリの起動処理等も実行済みであることを前提とする。この場合、ブラウザ及び各種アプリの起動は、それぞれの装置、通信端末の各記憶読出部が各種アプリ等を読み出すことにより実行されてもよい。
【0080】
<所属先管理システムによるアカウント申請及び登録処理>
まず、所属先管理システムによるアカウント申請及び登録処理について説明する。
図10は、所属先管理システムによるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。所属先管理システム5の操作受付部52は、所属先(会社)担当者によるアカウント申請操作、及びアカウント申請操作に伴う各種信号を受け付ける(ステップS11)。
【0081】
次に、送受信部51は、データ管理装置3に対してアカウント申請要求を送信する(ステップS12)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、所属先管理システム5が送信したアカウント申請要求を受信する。このとき、アカウント申請要求には、所属先(会社)担当者に割り振られた電子メールアドレス情報が含まれる。なお、ステップS12で実行されるアカウント申請要求の送信処理は、まず、所属先管理システム5を構築する所属先端末7で開かれたブラウザで、本実施形態に係るキャリアデータを提供するサービスのUIを用いて所定の情報が入力される。そして、所定の情報は、所属先管理装置6を介して、データ管理装置3に送信される。
【0082】
次に、データ管理装置3の生成部37は、所属先担当者に係るアカウントを生成する(ステップS13)。具体的には、生成部37は、ステップS12で受信したアカウント申請要求に含まれる電子メールアドレス情報(例えば、「taroh.r@xx.jp」)に対応させて、アカウント情報管理DB3001(
図5参照)で管理されるアカウント識別情報(例えば、「A0101」)を生成する。なお、すでにアカウントが生成されている場合(例えば、二人目以降のアカウント申請要求)、データ管理装置3は、最初の生成処理により対応するロールのアカウント情報が生成されているため、アカウント情報管理DB3001を参照(関連付け)するだけとなる。
【0083】
次に、送受信部31は、所属先管理システム5に対して、アカウント申請要求に対する応答としてのアカウント申請応答を送信する(ステップS14)。これにより、所属先管理システム5の送受信部51は、データ管理装置3が送信したアカウント申請応答を受信する。このとき、アカウント申請応答には、電子メールアドレス情報、登録画面のURL情報等が含まれる。
【0084】
次に、所属先管理システム5の表示制御部54は、ステップS14で受信したアカウント申請応答に含まれる登録画面のURL情報に基づいて、所属先管理システム5のディスプレイ507に所定の登録画面を表示する。具体的には、表示制御部54は、所属先担当者によってブラウザが起動されたディスプレイ507に所定の登録画面を表示する。そして、操作受付部52は、ディスプレイ507に表示された所定の登録画面に対する操作及び操作に伴う各種信号を受け付ける(ステップS15)。
【0085】
●画面表示例●
ここで、所属先管理システム5に表示されるプロフィール編集のための画面表示例を説明する。
図11は、所属先管理システムにおけるプロフィール編集画面例である。
図11に示されているように、所属先管理システム5によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリが起動されると、ディスプレイ507には、表示制御部54によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面5101、プロフィール編集画面5111が表示される。この場合、例えば、所属先担当者により起動されたブラウザ画面上に、表示制御部54によってプロフィール編集画面5111が表示される。プロフィール編集画面5111には、所属先担当者のプロフィールを編集可能な画面が表示され、
図6に示した所属先情報管理DB3002の内容に対応させた項目が編集の対象として入力可能なUIが提供される。所属先担当者は、これらの項目を入力後、登録ボタン5151を操作することにより、データ管理装置3に対して、ステップS16で説明した所属先情報登録要求を送信することができる。
【0086】
図9に戻り、送受信部51は、データ管理装置3に対して、所属先情報登録要求を送信する(ステップS16)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、所属先管理システム5が送信した所属先情報登録要求を受信する。このとき、所属先情報登録要求には、所属先担当者が入力した会社名(所属先名)、会社住所等の各種情報が含まれる。
【0087】
次に、生成部37は、ステップS13で生成したアカウント識別情報に対応する所属先識別情報(例えば、「C0001」)を生成する(ステップS17)。
【0088】
続いて、登録部38は、生成部37により生成された所属先識別情報に対応する各種情報を登録する(ステップS18)。具体的には、登録部38は、ステップS16で受信した会社名(所属先名)、会社住所等を、所属先識別情報をタブとして管理している所属先情報管理DB3002(
図6参照)の所定の項目にそれぞれ登録する。
【0089】
次に、送受信部31は、所属先情報登録応答を所属先管理システム5に対して送信する(ステップS19)。これにより、所属先管理システム5の送受信部51は、データ管理装置3が送信した所属先情報登録応答を受信する。このとき、所属先情報登録応答には、所属先情報が登録された旨を示す情報(例えば、特定のフラグ情報)が含まれてよい。
【0090】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS12及びS14、並びにステップS16及びS19の各処理が実行される場合、データ管理装置3と所属先管理システム5との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、データ管理装置3と所属先管理システム5との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、データ管理装置3と所属先管理システム5との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0091】
<業者管理システムによるアカウント申請及び登録処理>
次に、業者管理システムによるアカウント申請及び登録処理について説明する。
図12は、業者管理システムによるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。まず、業者管理システム8の操作受付部82は、業者担当者によるアカウント申請操作、及びアカウント申請操作に伴う各種信号を受け付ける(ステップS21)。
【0092】
次に、送受信部81は、データ管理装置3に対してアカウント申請要求を送信する(ステップS22)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、所属先管理システム5が送信したアカウント申請要求を受信する。このとき、アカウント申請要求には、業者担当者に割り振られた電子メールアドレス情報が含まれる。なお、ステップS22で実行されるアカウント申請要求の送信処理は、まず、業者管理システム8を構築する業者端末10で開かれたブラウザで、本実施形態に係るキャリアデータを提供するサービスのUIを用いて所定の情報が入力される。そして、所定の情報は、業者管理装置9を介して、データ管理装置3に送信される。
【0093】
次に、データ管理装置3の生成部37は、業者担当者に係るアカウントを生成する(ステップS23)。具体的には、生成部37は、ステップS22で受信したアカウント申請要求に含まれる電子メールアドレス情報(例えば、「gyousya1@xx.xx.com」)に対応させて、アカウント情報管理DB3001(
図5参照)で管理されるアカウント識別情報(例えば、「A0323」)を生成する。なお、すでにアカウントが生成されている場合(例えば、二人目以降のアカウント申請要求)、データ管理装置3は、最初の生成処理により対応するロールのアカウント情報が生成されているため、アカウント情報管理DB3001を参照(関連付け)するだけとなる。
【0094】
次に、送受信部31は、業者管理システム8に対して、アカウント申請要求に対する応答としてのアカウント申請応答を送信する(ステップS24)。これにより、業者管理システム8の送受信部81は、データ管理装置3が送信したアカウント申請応答を受信する。このとき、アカウント申請応答には、電子メールアドレス情報、登録画面のURL情報等が含まれる。
【0095】
次に、業者管理システム8の表示制御部84は、ステップS24で受信したアカウント申請応答に含まれる登録画面のURL情報に基づいて、業者管理システム8のディスプレイ807に登録画面を表示する。具体的には、表示制御部84は、業者担当者によってブラウザが起動されたディスプレイ807に所定の登録画面を表示する。そして、操作受付部82は、ディスプレイ807に表示された所定の登録画面に対する操作及び操作に伴う各種信号を受け付ける(ステップS25)。
【0096】
●画面表示例●
ここで、業者管理システム8に表示されるプロフィール編集のための画面表示例を説明する。
図13は、業者管理システムにおけるプロフィール編集画面例である。
図13に示されているように、業者管理システム8によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリが起動されると、ディスプレイ807には、表示制御部84によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面8101、プロフィール編集画面8111が表示される。この場合、例えば、業者担当者により起動されたブラウザ画面上に、表示制御部84によってプロフィール編集画面8111が表示される。プロフィール編集画面8111には、業者担当者のプロフィールを編集可能な画面が表示され、
図7に示した業者情報管理DB3003の内容に対応させた項目が編集の対象として入力可能なUIが提供される。業者担当者は、これらの項目を入力後、登録ボタン8151を操作することにより、データ管理装置3に対して、ステップS26で説明した業者情報登録要求を送信することができる。
【0097】
図12に戻り、送受信部81は、データ管理装置3に対して、業者情報登録要求を送信する(ステップS26)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、業者管理システム8が送信した業者情報登録要求を受信する。このとき、業者情報登録要求には、業者名(所属先名)、業者住所等の各種情報が含まれる。
【0098】
次に、生成部37は、ステップS23で生成したアカウント識別情報に対応する業者識別情報(例えば、「S0001」)を生成する(ステップS27)。
【0099】
続いて、登録部38は、生成部37により生成された業者識別情報に対応する各種情報を登録する(ステップS28)。具体的には、登録部38は、ステップS26で受信した業者名、業者住所等を、業者識別情報をタブとして管理している業者情報管理DB3003(
図7参照)の所定の項目にそれぞれ登録する。
【0100】
次に、送受信部31は、業者情報登録応答を業者管理システム8に対して送信する(ステップS29)。これにより、業者管理システム8の送受信部81は、データ管理装置3が送信した業者情報登録応答を受信する。このとき、業者情報登録応答には、業者情報が登録された旨を示す情報(例えば、特定のフラグ情報)が含まれてよい。
【0101】
本実施形態に係る通信システムでは、例えば、上述したステップS22及びS24、並びにステップS26及びS29の各処理が実行される場合、データ管理装置3と業者管理システム8との間に他の装置等が存在してもよい。つまり、データ管理装置3と業者管理システム8との間で送受信される各情報(データ)は、一度他の装置を介して送受信されるような構成であってもよい。上述した構成は、データ管理装置3と業者管理システム8との間に他の処理ステップが存在した場合でも適用することが可能である。
【0102】
<申請者端末によるアカウント申請及び登録処理>
次に、申請者端末によるアカウント申請及び登録処理について説明する。
図14は、申請者端末によるアカウント申請処理の一例を示すシーケンス図である。まず、申請者端末4の操作受付部42は、申請者によるアカウント申請操作及びアカウント申請操作に伴う各種信号を受け付ける(ステップS31)。
【0103】
次に、送受信部41は、データ管理装置3に対してアカウント申請要求を送信する(ステップS32)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、申請者端末4が送信したアカウント申請要求を受信する。このとき、アカウント申請要求には、申請者に割り振られた電子メールアドレス情報が含まれる。
【0104】
次に、データ管理装置3の生成部37は、申請者に係るアカウントを生成する(ステップS33)。具体的には、生成部37は、ステップS32で受信したアカウント申請要求に含まれる電子メールアドレス情報(例えば、「hanako.r@xx.com」)に対応させて、アカウント情報管理DB3001(
図5参照)で管理されるアカウント識別情報(例えば、「A0212」)を生成する。なお、すでにアカウントが生成されている場合(例えば、二人目以降のアカウント申請要求)、データ管理装置3は、最初の生成処理により対応するロールのアカウント情報が生成されているため、アカウント情報管理DB3001を参照(関連付け)するだけとなる。
【0105】
次に、送受信部31は、申請者端末4に対して、アカウント申請要求に対する応答としてのアカウント申請応答を送信する(ステップS34)。これにより、申請者端末4の送受信部41は、データ管理装置3が送信したアカウント申請応答を受信する。このとき、アカウント申請応答には、電子メールアドレス情報、登録画面のURL情報等が含まれる。
【0106】
次に、申請者端末4の表示制御部44は、ステップS34で受信したアカウント申請応答に含まれる登録画面のURL情報に基づいて、申請者端末4のディスプレイ407に登録画面を表示する。具体的には、表示制御部44は、申請者によってブラウザが起動されたディスプレイ407に所定の登録画面を表示する。そして、操作受付部42は、ディスプレイ407に表示された所定の登録画面に対する操作及び操作に基づく各種信号を受け付ける(ステップS35)。
【0107】
●画面表示例●
ここで、申請者端末4に表示されるプロフィール編集のための画面表示例を説明する。
図15は、申請者端末におけるプロフィール編集画面例である。
図15に示されているように、申請者端末4によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリが起動されると、ディスプレイ407には、表示制御部44によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面4101、プロフィール編集画面4111が表示される。この場合、例えば、申請者により起動されたブラウザ画面上に、表示制御部44によってプロフィール編集画面4111が表示される。プロフィール編集画面4111には、申請者のプロフィールを編集可能な画面が表示され、
図8に示した申請者情報管理DB3004の内容に対応させた項目が編集の対象として入力可能なUIが提供される。申請者は、これらの項目を入力後、登録ボタン4151を操作することにより、データ管理装置3に対して、次に説明するアカウントの登録のための情報を送信することができる。
【0108】
図14に戻り、登録部48は、アカウントの登録を行う(ステップS36)。具体的には、登録部48は、ステップS35で受け付けた申請者によるプロフィール編集画面4111に表示された各項目に対して入力された各情報を、送受信部41を介してデータ管理装置3に送信し、データ管理装置3で管理されている申請者情報管理DB3004(
図8参照)の対応する項目に登録する(させる)。
【0109】
<経歴情報の取込依頼処理>
次に、経歴情報の取込依頼処理について説明する。
図16は、経歴情報の取込依頼処理の一例を示すシーケンス図である。まず、申請者端末4において、申請者によりブラウザが起動されると、表示制御部44は、ディスプレイ407に経歴情報(キャリアデータ)の取込依頼画面を表示する。そして、操作受付部42は、申請者による所定の操作、及び操作に伴う信号を受け付ける(ステップS41)。
【0110】
次に、処理部45は、ステップS41で受け付けられた各種信号に基づいて申請者の所属先(例えば、所属先識別情報)の抽出を行う(ステップS42)。
【0111】
次に、登録部48は、個人識別情報の登録を行う(ステップS43)。具体的には、登録部48は、ステップS41で入力された申請者の社員番号、電子メールアドレス等を登録する。
【0112】
●画面表示例●
ここで、申請者端末4に表示される経歴情報の提供元の選択及び取込依頼のための画面表示例を説明する。
図17は、申請者端末における経歴情報の提供元の選択及び取込依頼の操作を行う操作画面例である。
図17に示されているように、申請者端末4によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリ(又はブラウザ)が起動されると、ディスプレイ407には、表示制御部44によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面4201、キャリアデータ提供元選択画面4211が表示される。キャリアデータ提供元選択画面4211には、申請者が所属する(所属していた)所属先を含む一以上の所属先の名前、サービス名、経歴情報の取込依頼の状態を示すステータスが対応付けて一覧表示され、さらに、それぞれの所属先ごとに取込依頼ボタンと取込停止ボタンが表示される。このとき、一以上の所属先に関連する経歴情報(キャリアデータ)は、信頼性が担保された情報である。
【0113】
この状態で、例えば、利用者がマウスのポインタ4251を一以上の所属先のいずれかの所属先に対応して表示された取込依頼ボタンを操作する。これにより、選択された所属先に係るアカウント情報入力ダイアログ4212が、マウスオーバー操作された取込依頼ボタンの近傍に表示制御部44によってポップアップ表示される。このようなUIが提供されることにより、申請者は、ポップアップ表示されたアカウント情報入力ダイアログ4212に所定の情報(例えば、申請者を識別するための申請者の社員番号、電子メールアドレス等)を入力して登録ボタン4261を操作することができる。そして申請者端末4は、後述するステップにおいてデータ管理装置3に対して自身の経歴情報を取り込むための取込依頼を示す取込依頼情報を送信することができる。なお、上述した所属先の選択及び申請者識別情報の入力を行うためのUI画面の表示、並びに申請者識別情報を入力させる方法は、所定のダイアログ画面をポップアップ表示させる方法に限らない。
【0114】
図16に戻り、送受信部41は、データ管理装置3に対して取込依頼を示す取込依頼情報を送信する(ステップS44)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、申請者端末4が送信した取込依頼情報を受信する。このとき、取込依頼情報には、ステップS41-S43で得られた申請者識別情報及び所属先識別情報が含まれる。
【0115】
次に、データ管理装置3の送受信部31は、ステップS44で受信した取込依頼情報を所属先管理システム5に送信(転送)する(ステップS45)。これにより、所属先管理システム5の送受信部51は、データ管理装置3が送信した取込依頼情報を受信する。このとき、取込依頼情報には、申請者識別情報としての申請者の社員番号、申請者が所属する所属企業で使用している電子メールアドレス(以下、「会社メールアドレス」と記す)等が含まれる。
【0116】
次に、所属先管理システム5の処理部55は、申請者を確認する(ステップS46)。具体的には、処理部55は、受信した取込依頼情報に含まれる申請者識別情報(申請者の社員番号、会社メールアドレス等)を検索キーとして申請者経歴管理DB5001(
図9参照)を検索して申請者を確認する。
【0117】
次に、取得部53は、申請者のキャリアデータを取得する(ステップS47)。具体的には、取得部53は、ステップS45で受信した申請者識別情報としての申請者の社員番号、会社メールアドレス等を検索キーとして申請者経歴管理DB5001(
図9参照)を検索することにより、申請者の会社メールアドレスをタブとして管理されている申請者のキャリアデータを読み出して取得する。なお、申請者の社員番号、会社メールアドレス等は、申請者が所属する所属先(会社)の人事部署等が把握している、信頼性が担保された情報の一例である。
【0118】
次に、送受信部51は、ステップS45で受信した取込依頼に対する応答としての取込応答を示す取込応答情報を、データ管理装置3に対して送信する(ステップS48)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、取込応答情報を受信する。このとき、取込応答情報には、申請者のキャリアデータ、提供元を示す提供元情報、申請者のキャリアデータをデータ管理装置3に提供(送信)した日時情報、及び提供したキャリアデータの有効期限を示す有効期限情報が含まれる。このように、所属先管理システム5は、提供元情報、日時情報、及び有効期限情報を含む情報をデータ管理装置3に対して送信することにより、申請者が取込依頼をした申請者の経歴情報(キャリアデータ)の信頼性を担保させることが可能になる。
【0119】
次に、データ管理装置3の登録部38は、ステップS48で受信した取込応答情報に含まれる申請者のキャリアデータ、提供元情報、提供(送信)日時情報、及び有効期限情報のうち少なくとも一つを、申請者情報管理DB3004(
図8参照)に登録する(ステップS49)。これにより、データ管理装置3は、ステップS48で受信した申請者の経歴情報(キャリアデータ)に関連付けて、提供元情報、日時情報、及び有効期限情報を含む情報を申請者情報管理DB3004(
図8参照)に登録するので、所属先管理システム5によって信頼性が担保された各種情報をそのまま登録し、管理することが可能となる。
【0120】
続いて、送受信部31は、ステップS44で受信した取込依頼情報に対する応答としての取込応答情報を、申請者端末4に対して送信する(ステップS50)。これにより、申請者端末4の送受信部41は、データ管理装置3が送信した取込応答情報を受信する。このとき、取込応答情報には、申請者端末4において行われる登録のための登録URL情報、取込完了を通知するための取込完了通知情報が含まれる。なお、取込完了通知情報には、取込依頼が完了した旨を示す情報(例えば、特定のフラグ情報)が含まれてよい。
【0121】
引き続き、経歴情報の取込依頼処理について説明する。
図18は、申請者端末による経歴情報の取込完了の確認及び追加修正登録処理の一例を示すシーケンス図である。処理部45は、ステップS50で取込応答情報を受信した後、取込完了の確認を行い(ステップS51)、登録部48は、キャリアデータの追加修正登録を行う(ステップS52)。具体的には、登録部48は、表示制御部44及び操作受付部42と協働して、ブラウザ画面上に表示されたプロフィール編集画面4111に対して、申請者によって入力された追加修正情報を登録する。追加修正情報は、例えば、申請者が所属する所属企業に登録されていない資格、申請者が以前所属していた会社における経歴などである。このとき、追加修正情報は、ブラウザを介してデータ管理装置3で管理されている申請者情報管理DB3004(
図8参照)の対応する項目に対して修正、若しくは新たに追加した項目に追加される。なお、申請者は、所属企業が登録した情報については編集することができない。
【0122】
<経歴情報の利用開始処理>
次に、経歴情報の利用開始処理について説明する。
図19は、経歴情報の利用開始処理の一例を示すシーケンス図である。まず、申請者端末4において、申請者によりブラウザが起動されると、表示制御部44は、ディスプレイ407に経歴情報(キャリアデータ)の提供先指定画面を表示する(ステップS61)。
【0123】
●画面表示例●
図20は、申請者端末における経歴情報の提供時の業者選択及び取込依頼の操作を行う操作画面例である。
図20に示されているように、申請者端末4によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリ(又はブラウザ)が起動されると、ディスプレイ407には、表示制御部44によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面4201、キャリアデータ提供開始画面4221が表示される。キャリアデータ提供開始画面4221には、申請者の経歴情報(キャリアデータ)を登録している一以上の業者の名前、サービス名、用途、経歴情報の提供の状態を示すステータスが対応付けて一覧表示され、さらに、それぞれの業者ごとに提供開始ボタンと詳細ボタンが表示される。この状態で、例えば、利用者が一以上の業者のいずれかの業者に対応して表示された提供開始ボタンを操作すると、提供開始ボタンに対応付けられた業者名が特定される。なお、詳細ボタンは、例えば、各業者に関する詳細情報を閲覧するためのボタンである。
【0124】
図19に戻り、操作受付部42は、キャリアデータの提供先の指定及び提供サービスの選択の受付を行う(ステップS62)。
【0125】
次に、送受信部41は、データ管理装置3に対して、キャリアデータの提供開始要求を示す提供開始要求情報を送信する(ステップS63)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、申請者端末4が送信した提供開始要求情報を受信する。このとき、提供開始要求情報には、ステップS62で申請者によって選択された業者の業者名が含まれる。
【0126】
次に、データ管理装置3の特定部35は、提供サービスを特定する(ステップS64)。具体的には、特定部35は、ステップS63で受信した業者名を検索キーとして業者情報管理DB3003(
図7参照)を検索することにより、対応する業者識別情報をタグとして管理されている業者情報管理テーブルを読み出す。続いて、特定部35は、読み出された業者情報管理テーブルに含まれる提供サービスを特定する。
【0127】
次に、送受信部31は、ステップS64で特定した提供サービスを行う業者管理システム8に対してサービス利用者の追加通知を示す追加通知情報を送信する(ステップS65)。これにより、業者管理システム8の送受信部81は、データ管理装置3が送信した追加通知情報を受信する。このとき、追加通知情報には、確認画面のURL情報、所属先識別情報、提供(送信)日時情報、有効期限情報が含まれる。
【0128】
次に、業者管理システム8の処理部85は、サービス利用者の確認を行う(ステップS66)。このとき、処理部85は、ステップS65で受信した確認画面のURL情報、所属先識別情報、提供(送信)日時情報、有効期限情報等に基づいて、業者管理システム8で独自に管理している所定のデータベース、外部ストレージ等を参照して対応するサービス利用者を特定するようにしてもよい。
【0129】
次に、取得部83は、ステップS66で確認したサービス利用者に対応する履歴情報(キャリアデータ)を所定のデータベース、外部ストレージ等から取り込む(ステップS67)。なお、上述したステップS66,S67の各処理は、業者管理システム8を一例とする外部のシステムで実行される処理であるため、その処理形態は問わない。
【0130】
次に、送受信部81は、データ管理装置3に対して、キャリアデータの提供開始通知を送信する(ステップS68)。これにより、データ管理装置3の送受信部31は、業者管理システム8が送信したキャリアデータの提供開始通知を受信する。このとき、キャリアデータの提供開始通知には、キャリアデータの提供開始を示す提供開始情報(フラグ等)が含まれる。
【0131】
次に、データ管理装置3の送受信部31は、ステップS63で受信したキャリアデータの提供開始要求情報に対する応答として、申請者端末4に対してキャリアデータの提供開始応答を示す提供開始応答情報を送信する(ステップS69)。これにより、申請者端末4の送受信部41は、データ管理装置3が送信した提供開始応答情報を受信する。このとき、提供開始応答情報には、キャリアデータの提供開始を示す提供開始情報が含まれる。
【0132】
次に、申請者端末4の処理部45は、サービス提供開始の確認を行い、丸Aで示すように、
図16で説明した取込依頼画面の表示及び操作の受付処理を行うステップS41に処理を移行させる。(ステップS70)。
【0133】
なお、丸AによりステップS41で再度取込依頼を実行する場合、データ管理装置3は、ステップS65で受信した有効期限情報に基づいて、その情報が取込依頼を実行した日時を含んでいる(有効期限内であるか)を判断するようにしてもよい。このような期限設定と処理を行うことにより、有効期限を超過したキャリアデータ(古いキャリアデータ)は利用不可能にする。但し、再度キャリアデータの取込依頼を実行することで、有効期限を更新させることも可能である。なお、有効期限は、申請者自身が個別に設定することも可能であるし、申請者が所属する所属先管理システム5の所属先担当者が設定することも可能である。
【0134】
●画面表示例●
図21は、申請者端末における経歴情報の提供停止の操作を行う操作画面例である。
図21に示されているように、申請者端末4によって申請者の経歴情報を登録及び提供するためのキャリアデータ基盤アプリ(又はブラウザ)が起動されると、ディスプレイ407には、表示制御部44によって、キャリアデータ基盤アプリ起動画面4201、メッセージ表示画面4231、キャリアデータ提供先表示画面4232、キャリアデータ提供元表示画面4233が表示される。メッセージ表示画面4231では、キャリアデータの提供開始に伴い、システムからの所定のメッセージが表示される。キャリアデータ提供先表示画面4232では、キャリアデータの提供が開始された業者が追加されて表示される。キャリアデータ提供元表示画面4233は、
図17に示したキャリアデータ提供元選択画面4211に表示されたキャリアデータの提供元の情報が表示される。
【0135】
なお、キャリアデータ提供先表示画面4232において、一以上のキャリアデータ提供先(業者)に対応付けられて表示されている提供停止ボタンが操作されると、上述したステップS63の処理が実行され、データ管理装置3に対して、選択されたキャリアデータ提供先(業者)に対して、キャリアデータの提供を停止させる処理が実行される。ここで、キャリアデータの提供停止を行う利用シーンとしては、例えば以下のような場合が考えられる。
・申請者の就職先等が決まり、業者による情報提供が不要になった場合
・特定の業者のサービス(対応)が悪いため、申請者による申告に基づいてその業者に対する情報提供をやめたい場合
このような対応を可能にすることで、ある人物のキャリアデータ(経歴情報)といった秘匿性の高い個人情報の不要な利用、流出を未然に防ぐことも可能になる。
【0136】
〔実施形態の主な効果〕
以上説明したように本実施形態によれば、データ管理装置3は、申請者端末4が送信した取込依頼に対する応答としての取込応答を示す取込応答情報を、所属先管理システム5から受信し(ステップS48)、取込応答情報に含まれる申請者のキャリアデータ、提供元情報、提供(送信)日時情報、及び有効期限情報を、申請者情報管理DB3004(
図8参照)に登録する(ステップS49)。その後、データ管理装置3は、取込依頼情報に対する応答として、申請者端末4において行われる登録のための登録URL情報を含む取込応答情報を、申請者端末4に対して送信する(ステップS50)。これにより、求職者を一例とする申請者の経歴情報に対して、その信頼性を担保することが可能になるという効果を奏する。
【0137】
更に、本実施形態によれば、申請者による経歴情報の取込依頼に対して有効期限を示す有効期限情報を経歴情報とあわせて管理することにより、古い経歴情報が利用されることを未然に防ぐことができ、申請者の経歴情報の鮮度を維持させることが可能になるという効果を奏する。
【0138】
更に、本実施形態によれば、申請者による特定の業者に対する提供停止処理を行うことで、申請者の都合に合わせた経歴情報の提供体制を整えることが可能なるという効果を奏する。
【0139】
更に、本実施形態によれば、申請者が所属する所属先管理システム5とデータ管理装置3とが連携して経歴情報を登録、管理するので、申請者が行う各入力作業を容易にすることが可能になるという効果を奏する。
【0140】
〔実施形態の補足〕
上述した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウエアによって各機能を実行するようプログラミングされたデバイスを含むものとする。このデバイスとは、例えば、プロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)、SOC(System on a chip)、GPU(Graphics Processing Unit)、及び従来の回路モジュール等をいう。
【0141】
更に、上述した実施形態により得られる経歴情報(キャリアデータ)に係る鮮度情報(例えば、有効期間等)は、人工知能(AI)を利用した機械学習の学習効果によって取得、管理されたものでもよい。ここで、機械学習とは、コンピュータに人のような学習能力を獲得させるための技術であり、コンピュータが、データ識別等の判断に必要なアルゴリズムを事前に取り込まれる学習データから自律的に作成、新たなデータについてこれを適用して予測を行う技術のことをいう。機械学習のための学習方法は、教師あり学習、教師なし学習、半教師学習、強化学習、深層学習のいずれかの方法でもよい、更に、機械学習のための学習方法は、これらの学習方法を組み合わせた学習方法でもよく、機械学習のための学習方法は問わない。
【0142】
これまで本発明の一実施形態にデータ管理システム、データ管理装置、データ管理方法及びプログラムについて説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態の追加、変更又は削除等、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0143】
1 通信システム
2 データ管理システム
3 データ管理装置
4 申請者端末
5 所属先管理システム
8 業者管理システム
31 送受信部(受信手段の一例、送信手段の一例)
38 登録部(登録手段の一例)
53 取得部(取得手段の一例)
54 表示制御部(表示制御手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0144】