(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023078069
(43)【公開日】2023-06-06
(54)【発明の名称】画像形成装置、転写装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G03G 21/00 20060101AFI20230530BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20230530BHJP
【FI】
G03G21/00 510
B41J29/393 101
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022154792
(22)【出願日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】P 2021191075
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】前田 雄久
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP03
2C061AP04
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061AR01
2C061AS02
2C061KK12
2C061KK18
2H270LA18
2H270LA22
2H270LD03
2H270MB16
2H270MB17
2H270MB19
2H270MB25
2H270ZC03
2H270ZC04
2H270ZC06
(57)【要約】
【課題】予め決められた画像パターン以外の画像パターンを生成する場合に、新たなパターン生成機能を追加することなく、生成できる画像パターンの種類を増やすことができる画像形成装置、転写装置、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の前記パッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の前記パッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせる際、少なくとも一方の前記パッチ画像を白黒反転させるパッチ画像データ変更部と、
を備える画像形成装置。
【請求項3】
前記画像パターンは、色の違う前記パッチ画像の組み合わせである、請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
像担持体上に前記画像パターンに応じた光ビームを走査および照射することにより潜像画像を形成する光書込み部と、
前記潜像画像を顕像化する複数色のトナー現像部と、
前記潜像画像を顕像化したトナー画像を転写体に転写する転写部と、
をさらに備える請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記転写体の移動方向と交差する3か所に位置し、前記トナー画像を検出する検出部をさらに備える、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記検出部は、印刷媒体に定着された前記トナー画像の搬送方向と交差する方向における当該印刷媒体の端の2か所に位置し、前記トナー画像を検出する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記転写体は、第1転写ベルトと、第1転写ベルトと当接する第2転写ベルトと、を有し、
前記転写部は、前記第1転写ベルトに前記トナー画像を形成し、前記第1転写ベルト上の前記トナー画像を前記第2転写ベルトに転写し、
前記検出部は、前記第2転写ベルト上の前記トナー画像を検出する、請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
像担持体上に前記画像パターンに応じた光ビームを走査および照射することにより潜像画像を形成する光書込み部と、
前記潜像画像を顕像化する複数色のトナー現像部と、
前記潜像画像を顕像化したトナー画像を転写体に転写する転写部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の前記パッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部と、
を備える転写装置。
【請求項9】
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
像担持体上に前記画像パターンに応じた光ビームを走査および照射することにより潜像画像を形成する光書込み部と、
前記潜像画像を顕像化する複数色のトナー現像部と、
前記潜像画像を顕像化したトナー画像を転写体に転写する転写部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせる際、少なくとも一方の前記パッチ画像を白黒反転させるパッチ画像データ変更部と、
を備える転写装置。
【請求項10】
処理回路を、
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の前記パッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部と、
して動作させるプログラム。
【請求項11】
処理回路を、
2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、
2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせる際、少なくとも一方の前記パッチ画像を白黒反転させるパッチ画像データ変更部と、
して動作させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、転写装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置では、画像の位置ずれを補正するための画像位置ずれ補正用画像を生成したり、当該画像形成装置の状態をチェックするためのチェック用画像を生成して印刷したりする技術が開発されている。例えば、特許文献1には、各種パッチ画像の組合せで構成されるチャート画像の測色データの変動を抑制することを目的として、チャート画像内にある多数のパッチ画像の配置を変えることで測色データの変動を抑制する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の画像形成装置では、画像位置ずれ補正用パターンおよびチェック用画像共に、予め決められた画像パターンしか生成できず、生成する画像パターンの種類を増やすためには、パターン生成機能を追加する必要があり、制御装置が大規模化する。また、画像パターンを増やすために、複数の画像パターンを同時に生成して使用する場合、画像パターンの重なりによって画像パターンが認識できなくなる場合がある。
【0004】
また、特許文献1記載の技術では、パッチ画像を認識するためには当該パッチ画像同士の境界部分を認識できるまで、パッチ画像の配置を変える必要があるが、パッチ画像の配置を変えるだけでは、選択可能なチャート画像に限りがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、生成できる画像パターンの種類を増やすことができる画像形成装置、転写装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部と、2種類以上の前記パッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の前記パッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、生成できる画像パターンの種類を増やすことができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置のプリンタの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置が有する作像装置の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、第1の実施の形態にかかる光ビーム走査装置の構成の一例を示す図である。
【
図4-1】
図4-1は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する画像形成制御部および光ビーム走査装置の構成の一例を示す図である。
【
図4-2】
図4-2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が有するプリンタ制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する画素クロック生成部内の基準クロック発生部およびVSクロック発生部の機能構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部の機能構成の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部による主走査方向の書出開始位置の制御処理の一例を説明するためタイミングチャートである。
【
図8】
図8は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部による副走査方向の書出開始位置の制御処理の一例を説明するためのタイミングチャートである。
【
図9】
図9は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有するプリンタ制御部の機能構成の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によるLDユニットの制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図11】
図11は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置において中間転写ベルトに形成する画像パターンおよびセンサの一例を説明するための図である。
【
図12】
図12は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって中間転写ベルトに形成される合成後のパターンおよびセンサの一例を説明するための図である。
【
図13】
図13は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって中間転写ベルトに形成される合成後の画像パターンおよびセンサの一例を説明するための図である。
【
図14】
図14は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって記録紙上に形成する画像パターンおよびセンサの位置の一例を説明するための図である。
【
図15】
図15は、第1の実施の形態にかかるプリンタによって記録紙上に形成される合成後の画像パターンおよびセンサの位置の一例を説明するための図である。
【
図16】
図16は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置が有する作像装置の構成の一例を示す図である。
【
図17】
図17は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
【
図18】
図18は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置が備える2台のスキャナの配置例を示す図である。
【
図19】
図19は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、画像形成装置、転写装置、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置のプリンタの構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかる画像形成装置のプリンタ100(転写装置の一例)には、中央に中間転写ユニットがあり、当該中間転写ユニットには、無端ベルトである中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14~16に掛け廻されており、時計廻りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の右側には、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17が設けられている。
【0011】
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10には、その移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色の感光体ユニット40、当該感光体ユニット40が有する感光体ドラムを帯電させる帯電ユニット、後述する光ビーム走査装置21により感光体ドラム上に形成される潜像画像を顕像化する現像ユニット(トナー現像部の一例)、および感光体ドラム上に残留するトナーを除去するクリーニングユニットを含む作像装置20が設けられている。感光体ユニット40は、現像ユニットにより潜像画像を顕像化したトナー画像を中間転写ベルト10(転写体の一例)に転写する転写部の一例として機能する。作像装置20は、プリンタ100本体に対して脱着可能に装着されている。
【0012】
作像装置20の上方には、各色の感光体ユニット40の各感光体ドラム(像担持体の一例)に画像形成のためのレーザ光を照射して潜像画像を形成する光ビーム走査装置21が設けられている。また、光ビーム走査装置21は、感光体ドラム上に、画像パターンに応じた光ビームを走査および照射することにより潜像画像を形成する光書込み部の一例として機能する。ここで、画像パターンは、画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン等、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンの一例である。中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22が設けられている。2次転写ユニット22は、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押当てるように配置したものである。これにより、中間転写ベルト10上のトナー画像を用紙上に転写する。すなわち、2次転写ユニット22は、中間転写ベルト10上に形成されたトナー画像を用紙(転写体の一例)に転写する転写部の一例として機能する。2次転写ユニット22の横には、用紙上に転写したトナー画像を定着する定着ユニット25が設けられ、トナー画像が転写された用紙がそこに送り込まれる。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加熱、加圧ローラ27を押し当てたものである。2次転写ユニット22および定着ユニット25の下方に、表面にトナー画像を形成した直後の用紙を、裏面にもトナー画像を記録するために表裏を反転して送り出すシート反転ユニット28がある。
【0013】
画像形成装置が有する操作部ユニットのスタートスイッチが押されると、原稿自動搬送装置(ADF:Automatic Document Feeder)400の原稿給紙台30上に原稿があるときは、それをコンタクトガラス32上に搬送する。ADF400に原稿が無いときには、コンタクトガラス32上の手置きの原稿を読むために、画像読み取りユニット300のスキャナを駆動し、第1キャリッジ33および第2キャリッジ34を、読み取り走査駆動する。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を発射すると共に、原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサであるCCD(Charged Coupled Device)36に結像する。プリンタ100は、読取りセンサ36で得た画像信号に基づいて、Y,M,C,K各色の記録データを生成する。
【0014】
また、スタートスイッチが押された場合、パソコン等から画像出力の指示があった場合、FAXの出力指示があった場合、プリンタ100は、中間転写ベルト10の回動駆動を開始するとともに、作像装置20の各ユニットの作像準備を開始する。次いで、プリンタ100は、各色の画像の作像シーケンスを開始し、各色用の感光体ドラムに各色の記録データに基づいて変調された露光レーザを投射し、各色の作像プロセスにより、各色のトナー画像を中間転写ベルト10上に一枚の画像として、重ね転写する。また、プリンタ100は、トナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入すると同時に、トナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するようにタイミングをはかって用紙を2次転写ユニット22に送り込む。これにより、プリンタ100は、中間転写ベルト10上のトナー画像を用紙に転写する。そして、プリンタ100は、トナー画像が移った用紙を定着ユニット25に送り込み、そこでトナー画像を用紙に定着させる。
【0015】
なお、画像形成装置は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動し、給紙ユニット43に多段に備える給紙トレイ44の1つからシート(用紙)を繰り出し、分離ローラ45で1枚だけ分離して、搬送コロユニット46に入れる。次いで、画像形成装置は、搬送ローラ47で搬送してプリンタ100内の搬送コロユニット48に用紙を導き、搬送コロユニット48のレジストローラ49に用紙を突き当てて止めてから、前述のタイミングで2次転写ユニット22に用紙を送り出す。また、画像形成装置には、手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することもできる。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいるときには、画像形成装置が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込み、同じく、レジストローラ49に突き当てて止める。
【0016】
また、画像形成装置は、定着ユニット25で定着処理を受けて排出される用紙を、切換爪55で排出ローラ56に案内して排紙トレイ57上にスタックする。または、画像形成装置は、切換爪55で用紙をシート反転ユニット28に案内して、そこで用紙を反転させて再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録して後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出する。一方、画像転写後の中間転写ベルト10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去し、再度の画像形成に備える。
【0017】
図2は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置が有する作像装置の構成の一例を示す図である。作像装置20は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために、4組の画像作像部と4組の光ビーム走査装置21を備えている。光ビーム走査装置21には、後述するLD制御部が設けられる。ここで、LD制御部は、画像データに応じて光ビームを駆動変調することにより選択的に光ビームを出射する。光ビーム走査装置21から出射された光ビームは、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラーによって偏向され、fθレンズを通り、折り返しミラーで反射し、感光体ドラム上を走査する。
【0018】
作像装置20は、各色とも、感光体ドラムの回りには、帯電器18、現像ユニット8、転写器(転写部の一例)7、クリーニングユニット9、除電器19が備わっている。ここで、転写器7は、感光体ドラム上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト10(転写体の一例)に転写する。除電器19は、感光体ドラムを除電する。作像装置20は、通常の電子写真プロセスである帯電、露光、現像、転写により中間転写ベルト10上に1色目の画像を形成し、次に2色目、3色目、4色目の順に画像を転写することにより、4色の画像が重ね合わさったカラーのトナー画像(カラー画像)を形成する。
【0019】
さらに、作像装置20は、2次転写ユニット22によって、中間転写ベルト10上に形成されたトナー画像を、搬送されてくる記録紙(用紙)に転写することで、4色の画像が重ね合わさったカラー画像を記録紙上に形成する。また、作像装置20には、中間転写ベルト10上のトナー画像を除去するために、中間転写体クリーニングユニット17が備わっている。また、作像装置20には、中間転写ベルト10上に形成された画像パターン(例えば、画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン)を検出するためのセンサsr1~sr3が備わっている。センサsr1~sr3は、反射型の光学センサであり、中間転写ベルト10上に形成された画像パターンを検出する。プリンタ100は、センサsr1~sr3による画像パターンの検出結果に基づき、各色間の主走査方向および副走査方向の画像位置ずれ、主走査方向の画像倍率、画像濃度等を補正する。
【0020】
そして、作像装置20は、定着装置によって記録紙上の画像を定着させる。作像装置20は、当該定着装置の出口付近に設けられ、記録紙(印刷媒体の一例)上に形成された画像パターンを検出するセンサsr4,sr5を備える。センサsr4,sr5は、CCD、CIS(Contact Image Sensor)等の画像読み取りセンサである。センサsr4,sr5は、記録紙上の四隅に形成された画像パターンを検出可能な位置に設置されている。プリンタ100は、センサsr4,sr5の検出結果に基づき、記録紙に対する画像位置、表面の画像位置に対する裏面の画像位置の補正、画像濃度等の補正等を実行する。また、作像装置20は、色毎に、現像ユニットに補給するトナーが入っているトナーボトルが備わっている。
【0021】
図3は、第1の実施の形態にかかる光ビーム走査装置の構成の一例を示す図である。具体的には、
図3は、光ビーム走査装置21の上方から見た図であり、各色の光ビーム走査装置21は、同じ構成を有している。光ビーム走査装置21において、LDユニットからの光ビームは、CYL(シリンダレンズ)302を通り、ポリゴンミラー303に入射し、ポリゴンミラー303が回転することにより光ビームを偏向し、fθレンズ304を通り、折り返しミラー305によって感光体ドラム上を走査する。
【0022】
光ビーム走査装置21は、光ビームの主走査方向の書出し側の端部に、同期ミラー306、同期レンズ307、同期センサ308が備わっていて、fθレンズ304を透過した光ビームが同期ミラー306によって反射され、同期レンズ307によって集光され、同期センサ308に入射するような構成になっている。同期センサ308は、主走査方向の書き出しタイミングを決定する同期検知信号を検出するための同期検知センサの役割を果たしている。
【0023】
図4-1は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する画像形成制御部および光ビーム走査装置の構成の一例を示す図である。
図4-1には、1色分の画像形成制御部500および光ビーム走査装置21を示しているが、プリンタ制御部401、補正データ記憶部402、各センサsr1~sr5以外の構成は、色毎に備えられている。
【0024】
光ビーム走査装置21は、光ビームの主走査方向の端部の書き出し側に光ビームを検出する同期センサ308を備え、fθレンズ304を透過した光ビームが同期ミラー306によって反射され、同期レンズ307によって集光させて同期センサ308に入射するような構成になっている。光ビームが同期センサ308上を通過することにより、同期センサ308から同期検知信号XDETPが出力され、画素クロック生成部403、同期検出用点灯制御部404、書出開始位置制御部405に送られる。
【0025】
画素クロック生成部403では、同期検知信号XDETPに同期した画素クロックPCLKを生成し、書出開始位置制御部405、同期検出用点灯制御部404、プリンタ制御部401に送る。
【0026】
同期検出用点灯制御部404は、最初に同期検知信号XDETPを検出するために、LD強制点灯信号BDをONしてLDユニットを強制点灯させる。また、同期検出用点灯制御部404は、同期検知信号XDETPを検出した後には、同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて、フレア光が発生しない程度で確実に同期検知信号XDETPが検出できるようなタイミングでLDユニットを点灯させ、同期検知信号XDETPを検出したらLDユニットを消灯するようなLD強制点灯信号BDを生成し、LD制御部301に送る。また、同期検出用点灯制御部404は、各LDユニットの光量制御タイミング信号APCを同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて生成し、LD制御部301に送る。この信号は画像書き込み領域外で実行する必要があり、そのタイミングで光量を狙いの光量に制御する。
【0027】
LD制御部301では、同期検知用強制点灯信号BD、光量制御タイミング信号APCおよび画素クロックPCLKに同期した書込データに応じてLDユニットを点灯制御する。そして、LDユニットから光ビームが出射し、ポリゴンミラー303に偏向され、fθレンズ304、折り返しミラー305によって感光体ドラム上を走査することになる。
【0028】
ポリゴンモータ制御部406は、プリンタ制御部401からの制御信号により、ポリゴンモータを規定の回転数で回転制御する。書出開始位置制御部405は、同期検知信号XDETP、画素クロックPCLK、およびプリンタ制御部401からの制御信号等により、画像書出し開始タイミングおよび画像幅を決定する主走査制御信号XLGATE、副走査制御信号XFGATEを生成している。
【0029】
センサsr1~sr3は、画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン等の画像パターン(トナー画像)を検出し、検出した画像パターンをプリンタ制御部401に送る検出部の一例である。また、センサsr1~sr3は、中間転写ベルト10の移動方向と交差する方向に沿って3か所に設置される。プリンタ制御部401は、画像パターンの検出結果に基づいて、位置ずれ量、光量補正量を算出し、位置ずれ量および光量補正量等の補正データを生成する。そして、プリンタ制御部401は、生成した補正データを、書出開始位置制御部405、画素クロック生成部403、ポリゴンモータ制御部406、LD制御部301に設定するとともに、補正データ記憶部402に記憶しておく。
【0030】
センサsr4,sr5は、記録紙上の画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン等の画像パターン(トナー画像)を検出し、検出した画像パターンをプリンタ制御部401に送る検出部の一例である。また、センサsr4,sr5は、印刷媒体の一例である記録紙に定着されたトナー画像の搬送方向と交差する方向における当該記録紙の端の2か所に設置される。プリンタ制御部401は、画像パターンの検出結果に基づいて、位置ずれ量、光量補正量を算出し、当該位置ずれ量、光量補正量等の補正データを生成し、書出開始位置制御部405、画素クロック生成部403、ポリゴンモータ制御部406、LD制御部301に設定するとともに、補正データ記憶部402に記憶しておく。
【0031】
補正データ記憶部402は、画像形成動作を行う際に、記憶されている補正データがプリンタ制御部401の指示により読み出される。補正データは、書出開始位置制御部405、画素クロック生成部403、ポリゴンモータ制御部406、LD制御部301に設定される。
【0032】
プリンタ制御部401内には、画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン等の画像パターンの生成部が備わっており、指示された画像パターンを生成し、LD制御部301に送られる。また、スキャナ、PC等から送られてきた画像データは、プリンタ制御部401で信号処理され、LD制御部301に送られる。
【0033】
図4-2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が有するプリンタ制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。プリンタ制御部401は、
図4-2に示すように、CPU(Central Processing Unit)241と、ROM(Read Only Memory)242と、RAM(Random Access Memory)243と、I/Oポート244と、を備えている。
【0034】
CPU241は、ROM242に記憶されたプログラムを実行することにより、順次、分岐、反復処理等を実行する演算装置である。ROM242は、CPU241で実行されるプログラム等が記憶された不揮発性記憶装置である。RAM243は、CPU241の動作のワークエリア(作業領域)として機能するメモリである。
【0035】
バスライン245は、CPU241等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス等である。I/Oポート244は、センサsr1、センサsr2、センサsr3、センサsr4、センサsr5の出力信号他、各種信号が入力され、各種信号を出力するインターフェースである。なお、プリンタ制御部401は、上述したプリンタ制御部401の機能を実現可能なハードウェア構成を有していれば、上記のハードウェア構成でなくとも良い。
【0036】
LD制御部301、画素クロック生成部403、同期検出用点灯制御部404、書出開始位置制御部405、およびポリゴンモータ制御部406は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されても良い。LD制御部301、画素クロック生成部403、同期検出用点灯制御部404、書出開始位置制御部405、およびポリゴンモータ制御部406は、1つのASICにより構成されても良いし、複数のASICにより構成されても良い。または、LD制御部301、画素クロック生成部403、同期検出用点灯制御部404、書出開始位置制御部405、およびポリゴンモータ制御部406は、プリンタ制御部401を実現するハードウェア構成と同様のハードウェア構成により実現されても良い。補正データ記憶部402は、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体により実現しても良い。
【0037】
図5は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する画素クロック生成部内の基準クロック発生部およびVCOクロック発生部の機能構成の一例を示す図である。基準クロック発生部403aは、基準クロック信号FREFを生成する。VCOクロック発生部403bは、基準クロック発生部403aからの基準クロック信号FREFと、VCLKを1/N分周器501でN分周した信号と、を位相比較器502に入力する。
【0038】
位相比較器502では、両信号の立ち下がりエッジの位相比較が行なわれ、誤差成分を定電流出力する。そして、VCOクロック発生部403bは、LPF(ローパスフィルタ)503によって、位相比較器502から出力される定電流に含まれる不要な高周波成分および雑音を除去して、VCO504に送る。VCO504では、LPF503の出力に依存した発振周波数を出力する。
【0039】
したがって、VCOクロック発生部403bは、プリンタ制御部401から基準クロック信号FREFの周波数と1/N分周器501における分周比:Nを可変することでVCLKの周波数を可変できる。VCLKの周波数が変わることで、画素クロックPCLKの周波数も変わる。例えば、画素クロックPCLKの周波数を遅くすることで、主走査方向の画像倍率を大きくすることができる。
【0040】
図6は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部の機能構成の一例を示す図である。書出開始位置制御部405は、主走査ライン同期信号発生部405aと、主走査ゲート信号発生部405bと、副走査ゲート信号発生部405cと、に分けられる。
【0041】
主走査ライン同期信号発生部405aは、主走査ゲート信号発生部405b内の主走査カウンタ601、副走査ゲート信号発生部405c内の副走査カウンタ611を動作させるための信号XLSYNCを生成する。主走査ゲート信号発生部405bは、画像信号の取り込みタイミング(主走査方向の画像書出しタイミング)を決定する信号XLGATEを生成する。副走査ゲート信号発生部405cは、画像信号の取り込みタイミング(副走査方向の画像書出しタイミング)を決定する信号XFGATEを生成する。
【0042】
主走査ゲート信号発生部405bは、XLSYNCとPCLKで動作する主走査カウンタ601と、当該主走査カウンタ601のカウンタ値とプリンタ制御部401からの設定値1(補正データ)とを比較し、その結果を出力するコンパレータ602と、コンパレータ602からの比較結果からXLGATEを生成するゲート信号生成部603と、を備える。
【0043】
副走査ゲート信号発生部405cは、プリンタ制御部401からの制御信号(印刷開始信号)と、XLSYNCとPCLKで動作する副走査カウンタ611と、当該副走査カウンタ611のカウンタ値とプリンタ制御部401からの設定値2(補正データ)とを比較し、その結果を出力するコンパレータ612と、当該コンパレータ612からの比較結果からXFGATEを生成するゲート信号生成部613と、を備える。
【0044】
書出開始位置制御部405は、主走査方向についてはPCLKの1周期単位、つまり1ドット単位で、副走査方向についてはXLSYNCの1周期単位、つまり、1ライン単位で書出位置を補正できる。主走査方向および副走査方向ともに、補正データについては、補正データ記憶部402に記憶されている。
【0045】
図7は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部による主走査方向の書出開始位置の制御処理の一例を説明するためタイミングチャートである。書出開始位置制御部405は、XLSYNCによって主走査カウンタ601がリセットされ、PCLKでカウンタ値をカウントアップしていき、当該カウンタ値がプリンタ制御部401によって設定された設定値1(例えば、X)になったところで、コンパレータ602からその比較結果が出力され、ゲート信号生成部603によってXLGATEがLowレベル(有効)にする。ここで、XLGATEは、主走査方向の画像幅分だけLowレベルとなる信号である。
【0046】
図8は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有する書出開始位置制御部による副走査方向の書出開始位置の制御処理の一例を説明するためのタイミングチャートである。書出開始位置制御部405は、プリンタ制御部401からの印刷開始信号で副走査カウンタ611がリセットさせ、XLSYNCでカウント値をカウントアップしていき、カウンタ値がプリンタ制御部401によって設定された設定値2(例えば、Y)になったところで、コンパレータ612からその比較結果が出力され、ゲート信号生成部613によってXFGATEがLowレベル(有効)になる。ここで、XFGATEは、副走査方向の画像長さ分だけLowレベルとなる信号である。
【0047】
図9は、第1の実施の形態にかかるプリンタが有するプリンタ制御部の機能構成の一例を示す図である。プリンタ制御部401において生成する画像パターンは、画像位置ずれ補正用パターン、画像濃度調整用パターン、画像形成装置の状態を確かめるテストチャート等である。本実施の形態では、プリンタ制御部401は、互いに異なる画像パターンを生成する第1~5パターン生成部901~905を有する。すなわち、プリンタ制御部401は、5種類の画像パターンが生成できるようになっている。第1~5パターン生成部901~905のそれぞれにおいて生成される画像パターンは、反転部906に出力される。
【0048】
反転部906では、画像パターンを反転するか否かを選択可能である。反転部906は、反転する場合は、入力された画像パターンの白黒を反転して第1パターン合成部907に出力する。一方、反転部906は、反転しない場合は、そのままの状態の画像パターンを第1パターン合成部907に出力する。すなわち、反転部906は、2種類以上の画像パターンを組み合わせる際、少なくとも一方の画像パターンを白黒反転させる。これにより、画像パターンの種類を容易に増やすことができる。
【0049】
第1パターン合成部907では、画像パターンを合成し、パターン加工部908に出力する。すなわち、第1~5パターン生成部901~905、反転部906、および第1パターン合成部907が、2種類以上の画像パターン(パッチ画像の一例)を組み合わせた画像パターンを生成するパッチ画像データ生成部900の一例として機能する。本実施の形態では、色の違うパッチ画像の組合せであっても良い。
【0050】
パターン加工部908は、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方の画像パターンの周囲の画像データを最大値未満に変更するパッチ画像データ変更部の一例である。これにより、予め決められたパターン画像以外のパターン画像を生成する場合に、新たなパターン生成機能を追加することなく、生成できるパターン画像の種類を増やすことができる。また、画像パターンの種類を増やすために、予め設定されている複数の画像パターンを同時に生成する場合に、画像パターンの重なりによって当該画像パターンが認識できなくなることを防止できる。
【0051】
すなわち、パターン加工部908では、2つ以上の画像パターンを合成した際、その境目が不明瞭で画像パターンを認識できない場合、境目の画像データを変更する。例えば、境目の画像データが同じ255階調目の場合、パターン加工部908は、境目の画像データを0~254階調目に変更する。パターン加工部908は、より好ましくは境目の画像データを、1/2相当の128階調目か0に変更する。
【0052】
第2パターン合成部909では、印刷する画像データと第1~5パターン生成部901~905で生成されたパターンを合成する。例えば、第2パターン合成部909は、印刷する画像データの四隅にパターンを追加して、画像位置ずれを検出して、当該画像位置ずれを補正しながら画像を出力できるようにする。第2パターン合成部909は、合成したパターンをLD制御部301に送り、書込データに応じてLDユニットを点灯制御する。
【0053】
図10は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によるLDユニットの制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ポリゴンモータ制御部406は、ポリゴンモータをプリンタ制御部401からの指示で規定の回転数で回転させる(ステップS1001)。
【0054】
そして、プリンタ制御部401は、補正データ記憶部402に格納してある補正データ(主走査方向の書き出し開始位置、副走査方向の書き出し開始位置、倍率の設定値)を各制御部(例えば、書出開始位置制御部405、画素クロック生成部403、ポリゴンモータ制御部406、LD制御部301)に設定する(ステップS1002)。また、プリンタ制御部401は、同期検知信号を出力するためのLDユニットの点灯し(ステップS1003)、各LDユニットが規定光量で点灯できる状態にするためのAPC動作を行う。
【0055】
その後、プリンタ制御部401のパッチ画像データ生成部900は、生成する画像パターンを選択し(ステップS1004)、選択した画像パターンの合成等を行い(ステップS1005)、画像パターンを形成する(ステップS1006)。
【0056】
プリンタ制御部401のパッチ画像データ生成部900は、次に形成する画像パターンがあるか否かを判断し(ステップS1007)、次に形成する画像パターンがあれば(ステップS1007:Yes)、ステップS1004~ステップS1006の処理を繰り返す。一方、次に形成する画像パターンがなければ(ステップS1007:No)、プリンタ制御部401は、各LDユニットを消灯し(ステップS1008)、ポリゴンモータを停止して、終了する(ステップS1009)。
【0057】
図11は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置において中間転写ベルトに形成する画像パターンおよびセンサの一例を説明するための図である。第1パターン生成部901により生成される画像パターンP1は、センサsr1,sr2を使って、画像濃度を検出するための画像パターンである。ここで、センサsr1,sr2は、中間転写ベルト10の主走査方向の両端部付近の画像パターンを検出可能に設けられる検出部の一例である。
【0058】
第2パターン生成部902によって生成される画像パターンP2は、センサsr1,sr2を使って、画像位置ずれを検出するための画像パターンである。また、第3パターン生成部903によって生成される画像パターンP3は、センサsr1~sr3を使って、画像濃度を検出するための画像パターンである。ここで、センサsr3は、中間転写ベルト10の主走査方向の中央部付近の画像パターンを検出可能に設けられる検出部の一例である。
【0059】
図12は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって中間転写ベルトに形成される合成後のパターンおよびセンサの一例を説明するための図である。例えば、第1パターン生成部901によって画像パターンP1を生成し、反転部906で画像パターンP1のデータ反転(例えば、白黒反転)を行い、第1パターン合成部907に送る。同時に、第2パターン生成部902によって画像パターンP2を生成し、反転部906で画像パターンP2のデータ反転を行わずに、画像パターンP2を第1パターン合成部907に送る。第1パターン合成部907が2つの画像パターンP1,P2を合成することで、
図12に示す画像パターンP12を生成することができる。画像パターンP12を用いることで、センサsr1,sr2によって画像位置を検出でき、かつ、センサsr3によって画像濃度の検出が可能となる。
【0060】
図13は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって中間転写ベルトに形成される合成後の画像パターンおよびセンサの一例を説明するための図である。例えば、第2パターン生成部902は、画像パターンP2を生成して第1パターン合成部907に送る。同時に、第3パターン生成部903は、画像パターンP3を生成して第1パターン合成部907に送る。第1パターン合成部907によって画像パターンP2と画像パターンP3とを合成して画像パターンP23を生成後、パターン加工部908が、画像パターンP23内の画像パターンP2の周囲ドットを消去、つまり、画像パターンP2の周囲のドットをゼロにする。これにより、センサsr1,sr2で画像位置を検出でき、同時にセンサsr3で画像濃度も検出が可能となる。
【0061】
図14は、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によって記録紙上に形成する画像パターンおよびセンサの位置の一例を説明するための図である。第4パターン生成部904によって生成する画像パターンP4は、センサsr4,sr5を使って、画像濃度を検出するための画像パターンである。ここで、センサsr4,sr5は、主走査方向において記録紙の両端付近の画像パターンを検出可能に設けられる検出部の一例である。本実施の形態では、センサsr4,sr5は、記録紙の搬送方向において定着装置よりも下流に配置される。第5パターン生成部905により生成される画像パターンP5は、センサsr4,sr5を使って、記録紙上の画像位置ずれを検出するための画像パターンである。
【0062】
図15は、第1の実施の形態にかかるプリンタによって記録紙上に形成される合成後の画像パターンおよびセンサの位置の一例を説明するための図である。例えば、第4パターン生成部904によって画像パターンP4が生成されると、反転部906が、画像パターンP4のデータ反転を行い、第1パターン合成部907に送る。同時に、第5パターン生成部905によって画像パターンP5が生成されると、反転部906は、画像パターンP5のデータ反転を行わずに、第1パターン合成部907に送る。
【0063】
次いで、第1パターン合成部907は、2つの画像パターンP4,P5を合成することで、
図15に示す画像パターンP45を生成する。画像パターンP45を用いることで、画像パターンP5とは異なり、記録紙上に画像パターンP45が印字された状態で画像位置を検出することができる。画像パターンP5の画像位置ずれと比較することで、画像パターンの有無による画像位置ずれへの影響が分かる。
【0064】
また、本実施の形態にかかる画像形成装置は、例えば、画像パターンP4をマゼンタ色で生成し、画像パターンP5をブラック色で生成し、上述の処理を実行した場合、記録紙上にマゼンタの画像パターンP4が印字された状態でカラー画像の画像位置を検出することができる。また、画像パターンP4について2色で同じ画像パターンを生成すれば、2色重ねた画像パターンが印字された状態で画像位置を検出することができる。すなわち、画像パターンは、色の違う画像パターンの組み合わせであっても良い。これにより、画像パターンの種類を増やすことができる。
【0065】
このように、第1の実施の形態にかかる画像形成装置によれば、予め決められたパターン画像以外のパターン画像を生成する場合に、新たなパターン生成機能を追加することなく、生成できるパターン画像の種類を増やすことができる。また、画像パターンの種類を増やすために、予め設定されている複数の画像パターンを同時に生成する場合に、画像パターンの重なりによって当該画像パターンが認識できなくなることを防止できる。
【0066】
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、2次転写ベルトに転写された画像パターンを検出する例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0067】
図16は、第2の実施の形態にかかる画像形成装置が有する作像装置の構成の一例を示す図である。本実施の形態では、作像装置20は、中間転写ベルト10(第1転写ベルトの一例)に加えて、当該中間転写ベルト10と当接する2次転写ベルト24(第2転写ベルトの一例)を有する。
【0068】
作像装置20の2次転写ユニット22は、中間転写ベルト10上に形成された画像パターン(補正用パターン)を2次転写ベルト24に転写する。センサsr6~sr8は、反射型の光学センサ等であり、2次転写ベルト24上に形成された画像パターンを検出する。センサsr6~sr8は、検出した画像パターンをプリンタ制御部401に供給する。プリンタ制御部401は、上述した各実施の形態と同様に、画像パターン(本実施の形態では、2次転写ベルト24上に形成された画像パターン)の画像位置ずれを算出して、この画像位置ずれを補正するための補正データを生成する。
【0069】
この補正データは、書出開始位置制御部405および画素クロック生成部403に設定するとともに、補正データ記憶部402に記憶される。補正データ記憶部402に記憶された補正データは、画像形成動作を行う際に、補正部の一例であるプリンタ制御部401により読み出され、書出開始位置制御部405および画素クロック生成部403に設定される。なお、センサsr6~sr8を通過した画像パターンは、2次転写ベルトクリーニングユニット70によって除去される。2次転写ベルト24に転写される画像パターンの説明は、
図11~13での中間転写ベルト10を2次転写ベルト24に置き換えて読むことで説明を省略する。また、センサsr6~sr8は、
図11~13に示すセンサsr1~sr3と同様の形態を適用できる。
【0070】
このように、第2の実施の形態にかかるプリンタ100によれば、2次転写ベルト24に転写された画像パターンを検出する場合でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0071】
(第3の実施の形態)
本実施の形態は、インクジェットプリンタにおいて、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた画像パターンを生成し、2種類以上のパッチ画像を組み合わせた際、少なくとも一方のパッチ画像の周囲の画像データを最大値未満に変更する例である。以下の説明では、上述の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
【0072】
図17は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置の概略構成を示す模式図である。
図17に示すように、インクジェット記録装置1000は、主に、給紙部1100、画像形成部1200、乾燥部1300、排紙部1400を備えている。インクジェット記録装置1000は、給紙部1100から給紙されるシート材としての記録媒体である用紙Pに対し、画像形成部1200で画像形成用の液体であるインクにより画像を形成する。そして、インクジェット記録装置1000は、用紙P上に付着したインクを乾燥部1300において乾燥させた後、用紙Pを排紙部1400から排紙する。
【0073】
まず、給紙部1100について説明する。
【0074】
給紙部1100は、主に、複数の用紙Pが積載される給紙トレイ1110と、給紙トレイ1110から用紙Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置1120と、用紙Pを画像形成部1200へ送り込むレジストローラ対1130と、を備えている。
【0075】
給送装置1120には、ローラやコロを用いた装置や、エア吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。
【0076】
給紙部1100は、給送装置1120により給紙トレイ1110から送り出された用紙Pの先端がレジストローラ対1130に到達した後、レジストローラ対1130を所定のタイミングで駆動させる。これにより、用紙Pは、画像形成部1200へ給紙される。
【0077】
なお、本実施の形態において、給紙部1100は、画像形成部1200へ用紙Pを送り出すものであれば、その構成に制限はない。
【0078】
次に、画像形成部1200について説明する。
【0079】
画像形成部1200は、主に、受け取り胴1201と、用紙担持ドラム1210と、インク吐出部1220と、受け渡し胴1202と、を備えている。受け取り胴1201は、給紙された用紙Pを受け取る。搬送部として機能する用紙担持ドラム1210は、受け取り胴1201によって搬送された用紙Pを外周面に担持して搬送する。インク吐出部1220は、用紙担持ドラム1210に担持された用紙Pに向けてインクを吐出する。受け渡し胴1202は、用紙担持ドラム1210によって搬送された用紙Pを乾燥部1300へ受け渡す。
【0080】
給紙部1100から画像形成部1200へ搬送されてきた用紙Pは、受け取り胴1201の表面に設けられた用紙グリッパによって先端が把持され、受け取り胴1201の表面移動に伴って搬送される。受け取り胴1201により搬送された用紙Pは、用紙担持ドラム1210との対向位置で用紙担持ドラム1210へ受け渡される。
【0081】
用紙担持ドラム1210の表面にも用紙グリッパが設けられており、用紙Pの先端が用紙グリッパによって把持される。また、用紙担持ドラム1210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置1211によって用紙担持ドラム1210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
【0082】
受け取り胴1201から用紙担持ドラム1210へ受け渡された用紙Pは、用紙グリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって用紙担持ドラム1210の表面に吸着して、用紙担持ドラム1210の表面移動に伴って搬送される。
【0083】
本実施の形態のインク吐出部1220は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインクを吐出して画像を形成するラインヘッドであり、インクごとに個別の液体吐出ヘッド1220C,1220M,1220Y,1220Kを備えている。
【0084】
なお、液体吐出ヘッド1220C,1220M,1220Y,1220Kは、液体を吐出するものであれば、その構成に制限はなく、あらゆる構成のものを採用することができる。必要に応じて、白色、金色、銀色などの特殊なインクを吐出する液体吐出ヘッドを設けたり、表面コート液等の画像を構成しない液体を吐出する液体吐出ヘッドを設けたりしてもよい。
【0085】
インク吐出部1220の液体吐出ヘッド1220C,1220M,1220Y,1220Kは、画像情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。用紙担持ドラム1210に担持された用紙Pがインク吐出部1220との対向領域を通過する際に、液体吐出ヘッド1220C,1220M,1220Y,1220Kから各色インクが吐出され、当該画像情報に応じた画像が形成される。
【0086】
なお、本実施の形態において、画像形成部1200は、用紙P上に液体を付着させて画像を形成するであれば、その構成に制限はない。
【0087】
加えて、
図17に示すように、画像形成部1200は、ラインスキャナである2台のスキャナ1231,1232を、インク吐出部1220に対して用紙Pの搬送方向下流側に備えている。2台のスキャナ1231,1232は、画像パターンを読み取るものである。なお、2台のスキャナ1231,1232の解像度は、画像形成部1200における印刷解像度よりも低解像度である。
【0088】
画像形成部1200は、用紙担持ドラム1210の表面に用紙Pの先端が用紙グリッパで把持されつつ吸引吸着搬送されている状態でインク吐出部1220により画像パターンを印刷し、その直後に2台のスキャナ1231,1232によって画像パターンの読み取りを行う。
【0089】
図18は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置が備える2台のスキャナの配置例を示す図である。
図18に示すように、2台のスキャナ(Front)1231,スキャナ(Rear)1232は、用紙Pの全面を読み取るために千鳥状に配置される。より詳細には、2台のスキャナ1231,1232は、主走査方向において読取り範囲がオーバーラップ(重複)する領域(オーバラップ領域)を有している。また、2台のスキャナ1231,1232は、副走査方向においてずらして配置される。本実施の形態では、スキャナ1231,1232が、検出部の一例として機能する。
【0090】
なお、本実施の形態においては、2台のスキャナ1231,1232を配置するようにしたが、これに限るものではなく、主走査方向における読取り範囲を確保できるものであれば、1台のスキャナでもよいし、3台以上のスキャナを組み合わせたものであってもよい。
【0091】
次に、乾燥部1300について説明する。
【0092】
乾燥部1300は、主に、画像形成部1200で用紙P上に付着したインクを乾燥させるための乾燥機構1301と、画像形成部1200から搬送されてくる用紙Pを搬送する搬送機構1302と、を備えている。
【0093】
乾燥部1300は、画像形成部1200から搬送されてきた用紙Pを、搬送機構1302にて受け取った後、乾燥機構1301を通過するように搬送し、排紙部1400へ受け渡す。乾燥部1300は、用紙Pが乾燥機構1301を通過する際、用紙P上のインクに乾燥処理を施す。これにより、インク中の水分等の液分が蒸発し、用紙P上にインクが固着するとともに、用紙Pのカールが抑制される。
【0094】
次に、排紙部1400について説明する。
【0095】
排紙部1400は、主に、複数の用紙Pが積載される排紙トレイ1410を備えている。排紙部1400は、乾燥部1300から搬送されてくる用紙Pを、排紙トレイ1410上に順次積み重ねて保持する。
【0096】
なお、本実施の形態において、排紙部1400は、用紙Pを排紙するものであれば、その構成に制限はない。
【0097】
次に、その他の機能部について説明する。
【0098】
本実施の形態のインクジェット記録装置1000は、給紙部1100、画像形成部1200、乾燥部1300、排紙部1400を備えているが、他の機能部を適宜追加してもよい。例えば、給紙部1100と画像形成部1200との間に画像形成の前処理を行う前処理部を追加したり、乾燥部1300と排紙部1400との間に画像形成の後処理を行う後処理部を追加したりすることができる。
【0099】
前処理部としては、例えば、インクと反応して滲みを抑制するための処理液を用紙Pに塗布する処理液塗布処理を行うものなどが挙げられるが、前処理の内容については特に制限はない。また、後処理部としては、例えば、画像形成部1200で画像が形成された用紙Pを反転させて再び画像形成部1200へ送って用紙Pの両面に画像を形成するための用紙反転搬送処理や、画像が形成された複数枚の用紙Pを綴じる処理、または、用紙Pの変形を矯正させる矯正機構や用紙Pを冷却させる冷却機構などが挙げられるが、後処理の内容についても特に制限はない。
【0100】
続いて、インクジェット記録装置1000の制御構成について説明する。
【0101】
図19は、第3の実施の形態にかかるインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図19に示すように、インクジェット記録装置1000は、この装置全体の制御を司る制御部1910を備えている。制御部1910は、制御主体となるCPU(Central Processing Unit)1911と、ROM(Read Only Memory)1912と、RAM(Random Access Memory)1913と、メモリ1914と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1915とを備えている。ROM1912は、CPU1911が実行するコンピュータプログラムやその他の固定データを格納する。RAM1913は、画像データ等を一時格納する。メモリ1914は、インクジェット記録装置1000の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリである。ASIC1915は、画像データに対する各種信号処理や並び替え等を行なう画像処理や、その他装置全体を制御するための入出力信号処理を実行する。
【0102】
また、
図19に示すように、制御部1910は、ホストインタフェース(I/F)1916と、ヘッド駆動制御部1917と、モータ制御部1918と、I/O1919と、スキャナ制御部1908と、を備えている。
【0103】
ホストI/F1916は、ホスト側との間で画像データ(印刷データ)や制御信号の送受信をケーブル或いはネットワークを介して行う。インクジェット記録装置1000に接続されるホストとしては、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読取装置、デジタルカメラなどの撮像装置などが挙げられる。
【0104】
I/O1919は、湿度センサ、温度センサ及びその他のセンサなどの各種センサ1925を接続する。I/O1919は、各種センサ1925からの検知信号を入力する。
【0105】
ヘッド駆動制御部1917は、インク吐出部1220を駆動制御するものであり、データ転送手段を含む。より詳細には、ヘッド駆動制御部1917は、画像データをシリアルデータで転送する。また、ヘッド駆動制御部1917は、画像データの転送および転送の確定等に必要な転送クロックやラッチ信号、インク吐出部1220から液滴を吐出する際に使用する駆動波形を生成する。そして、ヘッド駆動制御部1917は、生成した駆動波形等をインク吐出部1220の内部の駆動回路へ入力する。
【0106】
モータ制御部1918は、受け取り胴1201、用紙担持ドラム1210、受け渡し胴1202などを回転させるモータMを駆動するものである。
【0107】
スキャナ制御部1908は、2台のスキャナ1231,1232を制御する。
【0108】
加えて、制御部1910は、インクジェット記録装置1000に必要な情報の入力及び表示を行なうための操作パネル1960を接続する。
【0109】
制御部1910は、CPU1911がROM1912(またはメモリ1914)から読み出したコンピュータプログラムをRAM1913に展開して実行することにより、各部を統括的に制御する。より詳細には、CPU1911は、操作パネル1960から設定された印字モードに基づき、当該印字モード毎に設定された制御内容をROM1912(またはメモリ1914)から読み出す。そして、CPU1911は、ROM1912(またはメモリ1914)から読み出した制御内容に基づいて各部を制御することで、後述する制御を実行する。
【0110】
なお、本実施の形態のインクジェット記録装置1000で実行されるコンピュータプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0111】
また、本実施の形態のインクジェット記録装置1000で実行されるコンピュータプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のインクジェット記録装置1000で実行されるコンピュータプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0112】
また、本実施の形態のインクジェット記録装置1000で実行されるコンピュータプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0113】
そして、本実施の形態では、制御部1910が、パッチ画像データ生成部900およびパターン加工部908の一例として機能する。
【0114】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0115】
上記で説明した実施の形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。例えば、ポリゴンモータ制御部406、書出開始位置制御部405、LD制御部301、同期検出用点灯制御部404、画素クロック生成部403、プリンタ制御部401は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。一の処理回路において、複数の制御部が構成されても良い。
【符号の説明】
【0116】
7 転写器
8 現像ユニット
9 クリーニングユニット
10 中間転写ベルト
18 帯電器
19 除電器
20 作像装置
21 光ビーム走査装置
100 プリンタ
401 プリンタ制御部
402 補正データ記憶部
900 パッチ画像データ生成部
901 第1パターン生成部
902 第2パターン生成部
903 第3パターン生成部
904 第4パターン生成部
905 第5パターン生成部
906 反転部
907 第1パターン合成部
908 パターン加工部
909 第2パターン合成部
sr1,sr2,sr3,sr4,sr5,sr6,sr7,sr8 センサ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0117】